JP2002064791A - 走査線変換回路 - Google Patents

走査線変換回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号の走査線数を変換する走査線変換回
路として、低コストで、様々な変換比率に柔軟に対応可
能にする。 【解決手段】入力端子11に入力された原映像信号は書
込制御信号生成回路15の制御によって各ラインメモリ
12〜14に走査線毎に順に書き込まれる。各ラインメ
モリ12〜14は入力側のクロックWCK、水平同期信
号WHDに従って書き込み動作を行う一方、出力側のク
ロックRCK、水平同期信号RHDに従って読み出し動
作を行う。選択回路16,17は各ラインメモリ12〜
14から、ライン選択信号LSELに従って、変換後の
走査線信号の生成に必要な走査線信号を選択出力する。
選択出力された走査線信号は係数器18、19によって
補間係数(1−k)、kが乗じられ、加算器20によっ
て加算されて変換後の走査線信号として出力される。係
数制御回路31および除算回路33は走査線変換比率に
応じた係数指示信号kを生成し、ライン選択制御回路3
2は走査線変換比率にかかわらず、適正な走査線信号を
選択出力させるライン選択信号LSELを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力された映像信号
の走査線数を変換し、異なった走査線数の映像信号とし
て出力する機能を持つ走査線変換回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図31は第1の従来例に係る走査線変換
回路の構成を示すブロック図である。入力端子INに入
力された原映像信号は、A/D変換器101によりデジ
タル映像信号に変換され、フィールドメモリ102にフ
ィールド毎に記憶される。時間軸変換回路103はフィ
ールドメモリ102から映像信号を走査線毎に入力し、
出力側で変換後のサンプリングクロックを用いて入力し
た走査線を2〜3度重ね読みする。重ね読みされた走査
線は変換フィルタ104によって平滑化され、垂直方向
に滑らかな映像信号となり、D/A変換器105によっ
てアナログ映像信号に変換されて出力端子OUTから出
力される(特開平6−62267号公報参照)。
【0003】また、第2の従来例として、ラインメモリ
のみを用いて所定の変換比に基づいて走査線数の変換を
行う走査線変換回路もある(特開平5−103305号
公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マルチメディア時代の
到来により、映像メディアの形式は非常に多様性を増し
てきている。テレビの分野では従来のNTSC形式に加
えて、EDTV(Extended Definition TeleVision)、
HDTV(High Definition TeleVision)という映像形
式が誕生し、また欧州ではPAL、SECAMという映
像形式が存在する。一方、コンピュータの分野では、す
でによく知られているVGA、SVGA、XGA以外に
も、コンピュータメーカー独自の映像形式が存在する。
しかしながら、これら全ての映像形式に対応した受像端
末を視聴者側で準備することは到底不可能であり、多岐
にわたる映像形式の映像を単一のディスプレイに表示可
能にするための技術が、近年非常に重要になってきてい
る。
【0005】また、ディスプレイデバイスの分野では、
PDP(Plasma Display Panel)やLCD(Liquid Cry
stal Display)などのフラットパネルディスプレイの進
歩が著しい。フラットディスプレイとは、CRTと異な
り、所定のドットサイズを有するドットマトリックスデ
ィスプレイであり、VGA対応やSVGA対応など、用
途毎に様々なドットサイズのものが存在する。したがっ
て、1つの映像ソースを視聴者がそれぞれ所持している
異なるサイズのディスプレイに統一的に表示可能にする
技術も極めて重要である。
【0006】以上のような背景から、図32に示すよう
に、様々な映像ソースを様々なディスプレイパネルに表
示可能にする「マルチソース/マルチパネル」対応の走
査線変換回路は、マルチメディア時代において非常に重
要な役割を担う。すなわち、走査線数を任意の変換比率
で変換可能であり、かつ、非常に低コストの走査線変換
回路が要求されることになる。
【0007】このような「マルチソース/マルチパネ
ル」の観点からみると、第1の従来例に係る走査線変換
回路は、フィールドメモリのような大容量の記憶素子を
用いているために、コストが高く、また回路規模も大き
くなるといる問題がある。
【0008】また、第2の従来例に係る走査線変換回路
では、走査線の変換比率に応じてフィルタ係数が個別に
必要になるので、任意の変換比率に対応可能にするため
には膨大な数のフィルタ係数を準備する必要があり、こ
れは現実的にはほとんど不可能である。さらに、3:
1、1:2などのように整数倍の変換比率にしか対応し
ておらず、任意の変換比率に対応させたときには、ライ
ンメモリ内部で書き込みアドレスと読み出しアドレスと
の干渉すなわち読み出し動作が書き込み動作を追い越し
たり書き込み動作に追い越されたりすることによって、
走査線数の変換が正常に行われないという問題が生じ
る。
【0009】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たものであり、映像信号の走査線数を変換する走査線変
換回路として、低コストで、様々な変換比率に柔軟に対
応可能にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた手段は、映像信号の走査
線数を変換する走査線変換回路として、原映像信号から
変換後の走査線信号の生成に必要となる走査線信号を記
憶する記憶手段を有し、前記記憶手段への入力と出力と
において速度およびタイミングが独立に設定可能であ
り、設定された信号入出力の速度およびタイミングの相
対関係にかかわらず前記記憶手段への入出力が干渉せ
ず、走査線信号として適当な信号を順次、選択出力する
走査線選択出力手段と、設定された走査線数変換比率に
基づいて補間係数を生成する補間係数生成手段を有し、
前記走査線選択出力手段から選択出力された走査線信号
に前記補間係数生成手段によって生成された補間係数を
乗じ、乗じた結果を加算することによって変換後の走査
線信号を生成する走査線補間手段とを備え、前記補間係
数生成手段は、少なくとも2種類以上の走査線数変換比
率に基づき、補間係数を生成可能に構成されているもの
である。
【0011】請求項1の発明によると、走査線補間手段
によって、走査線選択出力手段から選択出力された走査
線信号に補間係数が乗じられ、その結果が加算されて、
変換後の走査線信号が生成される。このとき、乗じられ
る補間係数は補間係数生成手段によって生成されるが、
この補間係数生成手段は少なくとも2種類以上の走査線
数変換比率に基づき補間係数を生成可能に構成されてい
るので、前記補間係数生成手段が補間係数を生成可能で
ある走査線数変換比率については、回路の増加や変更を
伴うことなく、走査線数の変換を行うことができる。し
たがって、様々な変換比率の走査線数変換に柔軟に対応
することができる。
【0012】また、請求項2の発明では、前記請求項1
の走査線変換回路における補間係数生成手段は、走査線
数変換比率がx:yに設定されたとき、補間係数とし
て、変換後の走査線信号の生成に必要となる2本の走査
線信号のうち、時間的に前の走査線信号に対しては(1
−K/y)を、時間的に後の走査線信号に対してはK/
yをそれぞれ生成するものとする(ただし、K=(LN
・x)%y、LNは変換後の走査線信号の番号、%は剰
余計算を示す)。
【0013】さらに、請求項3の発明では、前記請求項
2の走査線変換回路における補間係数生成手段は、変換
後の映像信号の水平同期タイミング毎にxを加算する計
数部と、この計数部による計数値をyで除し、除したと
きの剰余を求める剰余計算部とを有しており、この剰余
計算部によって求めた剰余の値を前記Kとして出力する
係数制御回路を備えているものとする。
【0014】そして、請求項4の発明では、前記請求項
1の走査線変換回路における走査線選択出力手段は、原
映像信号を走査線毎に記憶する複数のラインメモリを有
し、信号入力と信号出力とにおいて速度およびタイミン
グが独立に設定可能であり、かつ、設定された信号入出
力の速度およびタイミングの相対関係にかかわらず、変
換後の走査線信号の生成に必要となる走査線信号が前記
複数のラインメモリから選択出力可能に構成されている
ものとする。
【0015】さらに、請求項5の発明では、前記請求項
1の走査線変換回路は、原映像信号の水平同期信号を、
画面水平方向における原映像信号の読み出し開始位置に
基づいて設定された所定期間遅延させて出力する第1の
遅延手段と、変換後の映像信号の水平同期信号を、画面
水平方向における変換後の映像信号の表示開始位置に基
づいて設定された所定期間遅延させて出力する第2の遅
延手段とを備え、前記走査線選択出力手段は、信号入力
の際のサンプリング周波数と信号出力の際のサンプリン
グ周波数とが互いに独立に設定可能であり、設定された
入力用サンプリング周波数および前記第1の遅延手段の
出力信号のタイミングで原映像信号を走査線毎に順次入
力するとともに、設定された出力用サンプリング周波数
および前記第2の遅延手段の出力信号のタイミングで変
換後の走査線信号の生成に必要となる走査線信号を選択
出力するものとする。
【0016】請求項5の発明によると、走査線選択出力
手段の信号入出力のサンプリング周波数を、走査線数の
変換比率および原映像信号の圧縮または伸張比率に基づ
いて設定することによって、走査線数の変換とともに画
像のアスペクト比を変換することができ、しかも、第1
の遅延手段における遅延期間を設定することによって、
サイドカットモードにおける原映像信号の読み出し開始
位置を設定することができるとともに、第2の遅延手段
における遅延期間を設定することによって、サイドパネ
ルモードにおける変換後の映像信号の表示開始位置を設
定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は周辺回路を含めた本発明の
全体構成を示す図である。図1において、1は本発明に
係る走査線変換回路、2は入力されたアナログ映像信号
をディジタル映像信号に変換するA/D変換回路、3は
走査線変換回路1によって走査線数が変換されたディジ
タル映像信号をアナログ映像信号に変換するD/A変換
回路である。走査線変換回路1には、走査線数の変換比
率がx:yのときx、yが設定値として入力され、さら
に内部で動作するラインメモリの個数Nが設定値として
入力される。
【0018】また4は同期再生クロック生成回路であ
り、入力側(入力される原映像信号)のサンプリングク
ロックおよび水平同期信号WCK,WHD、出力側(変
換後の映像信号)のサンプリングクロックおよび水平同
期信号RCK,RHD、および入力側および出力側共通
の垂直同期信号VDを生成する。
【0019】入力側のクロックおよび水平同期信号WC
K,WHDと出力側のクロックおよび水平同期信号RC
K,RHDとは独立に設定可能であるが、走査線数の変
換比率がx:yのとき、入力側の水平同期周波数と出力
側の水平同期周波数との比がx:yになるので、一般に
次のような関係が成り立つ。 fWCK :fRCK =fWHD :fRHD =x:y …(1) ここで、fA は信号Aの周波数を示す。
【0020】(第1の実施形態)以下に、本発明の第1
の実施形態について、図2〜図13および表1を参照し
て説明する。
【0021】図2は本発明の第1の実施形態に係る走査
線変換回路の構成を示すブロック図である。図2におい
て、11は原映像信号を入力する入力端子、12〜14
は入力端子11と接続されており、入力端子11に入力
された原映像信号の1水平走査線の映像信号を記憶し、
かつ、書込みと読出しとが独立非同期に制御できる第1
〜第3のラインメモリ、15は第1〜第3のラインメモ
リ12〜14の書込みを制御する書込制御信号WE1〜
WE3を生成する書込制御信号生成回路、16,17は
第1〜第3のラインメモリ12〜14の出力信号のうち
変換後の走査線信号を生成するために必要な走査線信号
をそれぞれ1ライン分ずつ選択する第1および第2の選
択回路、18,19はそれぞれ第1および第2の選択回
路16,17の出力信号を入力とし、変換後の走査線の
位置に対応した重みづけを行う第1および第2の係数
器、20は第1および第2の係数器18,19の出力信
号を加算する加算器、21は加算器20の出力が変換後
の走査線信号として出力される出力端子である。
【0022】また30は制御信号生成回路であり、第1
および第2の係数器18,19が行う重みづけの重みを
制御する係数制御信号Kを生成する係数制御回路31、
第1および第2の選択回路16,17を制御するライン
選択信号LSELを生成するライン選択制御回路32、
および係数制御信号Kを第1および第2の係数器18,
19への係数指示信号kに変換する除算回路33を備え
ている。除算回路33は、走査線の変換比率がx:yの
とき、係数制御回路31により生成された係数制御信号
Kをyで除したものを係数指示信号kとして出力する。
第1および第2の係数器18,19は係数指示信号kに
基づいて、入力信号にそれぞれ補間係数として1−k,
k(0≦k≦1)を乗じる。
【0023】また、原映像信号のサンプリングクロック
WCKおよび水平同期信号WHDはそれぞれ、ラインメ
モリ12〜14内部の書込みアドレスカウンタの駆動ク
ロックおよびリセット信号として用いられ、同様に変換
後の映像信号のサンプリングクロックRCKおよび水平
同期信号RHDはそれぞれ、ラインメモリ12〜14内
部の読出しアドレスカウンタの駆動クロックおよびリセ
ット信号として用いられる。
【0024】第1〜第3のラインメモリ12〜14、書
込制御信号生成回路15、第1および第2の選択回路1
6,17およびライン選択制御回路32によって走査線
選択出力手段が構成されており、第1および第2の係数
器18,19、加算器20、係数制御回路31および除
算回路33によって走査線補間手段が構成されている。
また、係数制御回路31および除算回路33によって補
間係数生成手段が構成され、書込制御信号生成回路15
によって書き込み制御手段が構成され、第1および第2
の選択回路16,17によって選択手段が構成され、ラ
イン選択制御回路32によって選択制御手段が構成され
ている。
【0025】以上のように構成された第1の実施形態に
係る走査線変換回路の動作について説明する。ここでは
まず第1に、走査線数の変換の例として、NTSC信号
をHDTV信号に変換する場合すなわち走査線数変換比
率が7:15(=525:1125)の場合について、
本実施形態に係る走査線変換回路の動作を図3〜図5を
参照して説明する。
【0026】図3は7:15の比率で走査線数を変換す
る場合の走査線配置および補間係数を示す図である。図
3に示す走査線の補間方式は、原映像信号のうちの2本
の走査線を用いる直線補間である。図3に示すように、
例えば、変換後の1番目の走査線は変換前の1番目の走
査線に係数として15/15を乗じて生成され、変換後
の2番目の走査線は変換前の1番目の走査線に係数とし
て8/15を乗じたものと変換前の2番目の走査線に係
数として7/15を乗じたものとを加算して生成され
る。なお、図3中の使用ラインとは、各変換後の走査線
信号を生成するために用いられる変換前の走査線信号の
番号のことである。
【0027】図2に示す本実施形態に係る走査線変換回
路において、入力端子11には走査線変換前の原映像信
号が入力され、この原映像信号は第1〜第3のラインメ
モリ12〜14に一様に供給される。第1〜第3のライ
ンメモリ12〜14には信号の書込みを制御する書込制
御信号WE1,WE2,WE3がそれぞれ供給されてお
り、原映像信号は、書込制御信号WE1,WE2,WE
3による制御に従って、走査線毎に、第1〜第3のライ
ンメモリ12〜14のいずれか1つに順に書き込まれ
る。
【0028】図4(a)〜(c)はそれぞれ第1〜第3
のラインメモリ(LM)12〜14内部の書込みアドレ
スおよび読出しアドレスの変化を示す図である。図4に
おいて、実線は書込みアドレス、破線は読出しアドレス
を示しており、書込みアドレスを示す実線に付された数
字は各ラインメモリに書き込まれる走査線信号の番号を
示している。またここでは、書込制御信号WE1,WE
2,WE3は“H”のとき第1〜第3のラインメモリ1
2〜14の書き込み動作を許可する一方、“L”のとき
第1〜第3のラインメモリ12〜14の書き込み動作を
禁止するものとする。
【0029】図4(a)に示すように、第1のラインメ
モリ12には書込制御信号WE1の制御によって原映像
信号の1,4,7,・・・,(3n+1)番目(nは整
数)の走査線信号のみが書き込まれる。同様に、図4
(b),(c)に示すように、第2のラインメモリ13
には書込制御信号WE2の制御によって原映像信号の
2,5,8,・・・,(3n+2)番目(nは整数)の
走査線信号のみが、第3のラインメモリ14には書込制
御信号WE3の制御によって原映像信号の3,6,9,
・・・,3n番目(nは整数)の走査線信号のみがそれ
ぞれ書き込まれる。一方、第1〜第3のラインメモリ1
2〜14に記憶された走査線信号の読み出しは、各ライ
ンメモリ12〜14から連続にかつ同一タイミングで、
書き込み動作の周期に対して7/15の周期で行われ
る。
【0030】このような動作によって第1〜第3のライ
ンメモリ12〜14からそれぞれ読み出される走査線信
号の番号は、図5(a)〜(c)に示すようになる。図
5において、「NG」と示した箇所は、読み出し動作の
途中で読出しアドレスが書込みアドレスを追い越すため
に、この読み出し動作において同一番号の走査線信号を
読み出すことができない場合を示しており、この場合は
読み出された信号は走査線信号としては適当でなく、無
効なものになる。
【0031】第1〜第3のラインメモリ12〜14の出
力信号は図2に示すように第1および第2の選択回路1
6,17の双方に入力される。図2において、第1〜第
3のラインメモリ12〜14と第1および第2の選択回
路16,17とを結ぶ信号線にそれぞれ付されたカッコ
書きの数字は、当該信号線が選択されるときのライン選
択信号LSELの値を示している。すなわち、第1の選
択回路16はライン選択信号LSELが(0)のときは
第1のラインメモリ12を、(1)のときは第2のライ
ンメモリ13を、(2)のときは第3のラインメモリ1
4を選択する一方、第2の選択回路17はライン選択信
号LSELが(0)のときは第2のラインメモリ13
を、(1)のときは第3のラインメモリ14を、(2)
のときは第1のラインメモリ12を選択する。
【0032】図5(d)は制御信号生成回路30から生
成出力されるライン選択信号LSELの変化を示してい
る。図5(d)に示すライン選択信号LSELに従っ
て、図5(a)〜(c)に示す第1〜第3のラインメモ
リ12〜14の出力信号のうちハッチを付したものが、
第1および第2の選択回路16,17によって選択され
る。この結果、第1および第2の選択回路16,17か
ら出力される走査線信号は図5(e),(f)に示すよ
うになり、これは、図3に示した使用ラインすなわち変
換後の走査線信号を生成するために用いられる原映像信
号の走査線信号の番号と一致する。
【0033】第1および第2の選択回路16,17の出
力信号は第1および第2の係数器18,19にそれぞれ
入力される。係数制御信号K(=15×係数指示信号
k)は、図3に示すような係数に基づいて第1および第
2の係数器18,19を動作させるために、図5(g)
に示すような値をとる。第1および第2の係数器18,
19は係数指示信号kによって利得がそれぞれ(1−
k),k(kは図3に示すように走査線毎に変化する)
に制御され、第1および第2の係数器18,19それぞ
れの出力信号が加算器20によって加算されて、変換後
の走査線信号として出力端子21から出力される。
【0034】以上説明したように、図2の構成を用いて
変換比率7:15の走査線数変換を実現することができ
る。
【0035】次に、走査線数の他の変換例として、適当
なダウンコンバートの場合例えば走査線数変換比率が1
9:16の場合について、図2に示す本実施形態に係る
走査線変換回路の動作を図6〜図10を参照して説明す
る。
【0036】図6は19:16の比率で走査線数を変換
する場合の走査線配置および補間係数を示す図である。
図6に示す走査線の補間方式は、図3に示したものと同
様に、原映像信号のうちの2本の走査線信号を用いる直
線補間であり、図6における用語や値の意味は図3と同
様である。また図7、図8は19:16の比率で走査線
数を変換する場合の第1〜第3のラインメモリ(LM)
12〜14内部の書込みアドレスおよび読出しアドレス
の変化を示す図であり、図9、図10は19:16の比
率で走査線数を変換する場合の本実施形態に係る走査線
変換回路の動作を示すタイミングチャートである。図7
と図8、図9と図10はそれぞれ時間的に連続したもの
である。図中に示されている値やグラフの意味はすべて
前述の変換例の場合と同様である。
【0037】図7、図8に示すように、原映像信号が走
査線毎に第1〜第3のラインメモリ12〜14のいずれ
か1つに順に書き込まれる点は、前述の変換例と同様で
ある。前述の変換例と異なるのは、走査線数の変換比率
が19:16であるため、書込み動作の周期に対して1
9/16の周期で信号の読出しが行われる点である。す
なわち、読み出しアドレスのインクリメントの速度は書
き込みアドレスのインクリメントの速度よりも遅い。し
たがって、第1〜第3のラインメモリ12〜14の出力
信号が走査線信号として適当でなく、無効なものになる
のは、読み出し動作の途中で読出しアドレスが書込みア
ドレスに追い越された場合である。
【0038】図9、図10の(a)〜(c)に示すよう
な第1〜第3のラインメモリ12〜14の出力信号に対
して、ライン選択信号LSELを図9、図10の(d)
に示すように制御すれば、第1および第2の選択回路1
6,17から出力される走査線信号は図9、図10の
(e),(f)に示すようになり、これは、図6に示し
た使用ラインすなわち変換後の走査線を生成するために
用いられる原映像信号の走査線の番号と一致する。
【0039】第1および第2の選択回路16,17の出
力信号は第1および第2の係数器18,19にそれぞれ
入力され、第1および第2の係数器18,19は図9、
図10の(g)に示すような係数制御信号Kによって利
得がそれぞれ(1−k),k(kは図6に示すように走
査線毎に変化する)に制御され、それぞれの出力信号が
加算器20によって加算されて、変換後の走査線信号と
して出力端子21から出力される。
【0040】以上説明したように、図2の構成を用いれ
ば、変換比率19:16等の適当なダウンコンバートに
おいても問題なく走査線数変換を実現することができ
る。さらに、他の変換比率についても同様に走査線数変
換を行うことができる。
【0041】本実施形態の特徴の1つは、任意の変換比
率の走査線数変換を実現可能にするために、制御信号生
成回路30が、設定された変換比率に基づいた係数制御
信号Kおよびライン選択信号LSELを生成可能に構成
されていることである。
【0042】表1は、すでに説明した2つの変換比率に
ついて、変換後の走査線番号LNとライン選択信号LS
ELおよび係数制御信号Kとの関係についてまとめた表
である。ただし、表1において、便宜上、変換後の走査
線番号LNは“0”から始めている。
【0043】
【表1】
【0044】表1に示すような関係から、発明者は、係
数制御信号Kおよびライン選択信号LSELと、変換比
率x:yおよびラインメモリの個数Nとの間に、次のよ
うな関係があることを見いだした。 K=(LN・x)%y …(2) LSEL=(LN・x/y)%N …(3) ここで・は乗算を、/は除算を、%は剰余計算を示して
いる。
【0045】前記のような関係から、任意に設定された
変換比率に基づいて係数制御信号Kを生成可能な係数制
御回路31、および任意に設定された変換比率に基づい
てライン選択信号LSELを生成可能なライン選択制御
回路32を、簡易に構成することができる。ここでは、
メモリやCPU等を用いることなく、ハードウェアのロ
ジック回路のみを用いて構成した係数制御回路31およ
びライン選択制御回路32の構成例について説明する。
【0046】図11は前記のような関係に基づいて構成
した本実施形態に係る係数制御回路31およびライン選
択制御回路32の構成を示すブロック図である。図11
に示す係数制御回路31およびライン選択制御回路32
は、走査線数の変換比率がx:y(x,yは任意の自然
数)であり、ラインメモリがN個である場合に、ライン
選択信号LSEL及び係数制御信号Kを生成出力するも
のである。
【0047】図11において、41,52,53は加算
器、42,43,47,48,50,54,55,59
は選択器、44,49,51はDフリップフロップ、4
5,57は比較器、46,58は減算器である。比較器
45,57は+側の入力値が−側の入力値以上のとき
“1”を出力し、このとき以外は“0”を出力する。D
フリップフロップ44,49,51,56は変換後の映
像信号のサンプリングクロックRCKによって駆動され
る。加算器41、選択器42,43およびDフリップフ
ロップ44によって第1の計数部34が構成され、比較
器45、減算器46および選択器47によって第1の剰
余計算部35が構成され、選択器50、Dフリップフロ
ップ51および加算器52によって第2の計数部36が
構成され、加算器53、選択器54,55,59、Dフ
リップフロップ56、比較器57および減算器58によ
って第2の剰余計算部37が構成されている。
【0048】図11では、係数制御回路31とライン選
択制御回路32とは構成が一部共通している。すなわ
ち、係数制御回路31およびライン選択制御回路32
は、第1の計数部34および第1の剰余計算部35を共
有している。第1の計数部34の計数値すなわちDフリ
ップフロップ44の出力信号S1は第1の剰余計算部3
5を経て帰還され(信号S2)、加算器41によって
“x”が(走査線数変換比率が7:15の場合は“7”
が)加算される。選択器42は垂直同期信号VDに従
い、計数値を“0”にリセットするものであり、選択器
43は変換後の映像信号の水平同期信号RHDによって
計数を歩進する。また、第1の剰余計算部35におい
て、比較器45はDフリップフロップ44の出力信号S
1とy(走査線数変換比率が7:15の場合は“1
5”)とを比較し、減算器46は信号S1からyを減
じ、選択器47は比較器45の比較結果(信号S3)に
従い信号S1または減算器46の出力信号のいずれかを
選択する。
【0049】係数制御回路31は第1の計数部34およ
び第1の剰余計算部35以外に、出力側の水平同期信号
RHDが数クロック遅延した信号RHDDに従って選択
動作を行う選択器48およびDフリップフロップを備え
ている。またライン選択制御回路32は第1の計数部3
4および第1の剰余計算部35以外に、比較器45の出
力信号S3を計数する第2の計数部36と、第2の剰余
計算部37を備えている。
【0050】図11に示す係数制御回路31およびライ
ン選択制御回路32の動作を、走査線数の変換比率x:
y=7:15、変換に使用するラインメモリの個数N=
3として、図12、図13のタイミングチャートを用い
て説明する。図12,図13は時間的に連続しているも
のである。
【0051】図12、図13に示すように、第1の計数
部34の計数値(信号S1)は、垂直同期信号VDが
“L”になると“0”にリセットされ、その後、水平同
期信号RHDが“L”になるたびに、選択器43のゲー
トが開くことによって、xすなわち“7”毎にカウント
アップされる。カウントアップが進み、yすなわち“1
5”以上になったとき、比較器45の出力信号S3が
“H”になり、選択器47は計数値S1から“15”を
減算した値を信号S2として出力する。この減算は、選
択器47から出力された信号S2が選択器43,Dフリ
ップフロップ44を経て伝達されることによって、信号
S1の値が“15”を下回るまで、再帰的に行われる。
したがって、選択器47の出力信号S2は第1の計数部
34の計数値S1を“15”で除した剰余の値をもつこ
とになる。信号S2は信号RHDよりも数クロック遅れ
た信号RHDDのタイミングで、選択器48によって新
たにサンプリングし直される。このサンプリングは、信
号S2は再帰的な減算によって生成されるため、その変
化の直後において過渡的な値になる場合があるので、過
渡的な値になる時を時間的に避けるために行う。したが
って、係数制御回路31からは安定した係数制御信号K
が出力される。
【0052】第2の計数部36は第1の計数部34の計
数値S1が“15”に達した回数、すなわち、第1の剰
余計算部35において信号S1から“15”を再帰的に
減算した回数を計数する。この計数は比較器45の出力
信号S3が“H”になった回数を計数することによって
行われるが、水平同期信号RHDによって計数動作にリ
セットがかかるため、1走査線前の出力信号を加算器5
3によって加算する構成になっている。第2の剰余計算
部37では、第1の剰余計算部35と同様に、信号S5
がNすなわち“3”以上になったとき“3”を減算する
ことによって剰余計算を行い、ライン選択制御回路32
は第2の剰余計算部37の剰余計算結果をライン選択信
号LSELとして出力する。なお、第2の剰余計算部3
7は1水平走査期間において“3”を1回のみ減算する
構成となっているが、第1の剰余計算部35と同様に、
再帰的に減算を行う構成にしてもよい。
【0053】このような動作の結果、図12、図13に
示すように、係数制御信号Kおよびライン選択信号LS
ELとして、表1における変換比率7:15の場合にお
ける信号を生成することができる。
【0054】以上説明したように、図11のような構成
を用いれば、RAMやROM等の記憶素子を用いなくて
も、任意の走査線数変換比率x,yに応じた係数制御信
号Kおよびライン選択信号LSELを生成することがで
きる。
【0055】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について、図14〜図21および表2、表3を
参照して説明する。本実施形態は、走査線数の変換と共
に走査形式の変換を行うものである。ここで、走査形式
の変換とは、インターレース走査形式から順次走査形式
への変換、および順次走査形式からインターレース走査
形式への変換のことをいう。
【0056】まず、インターレース走査形式から順次走
査形式への変換について説明する。図14はインターレ
ース走査形式の原映像信号を順次走査形式の映像信号に
変換し、かつ、3:4の比率で走査線数を変換する場合
の走査線配置および補間係数を示す図である。図14に
示すように、変換後の走査線の重心位置を入力フィール
ドによらず一定にすることによって、インターレース形
式の原映像信号を順次形式の映像信号に変換する。
【0057】表2は、図14に示す変換例について、入
力される原映像信号のフィールドが奇フィールドと偶フ
ィールドのそれぞれの場合における、変換後の走査線番
号LNとライン選択信号LSELおよび係数制御信号K
との関係についてまとめた表である。ただし、表2にお
いて、便宜上、変換後の走査線番号LNは“0”から始
めている。
【0058】
【表2】
【0059】表2に示すような関係から、発明者は、係
数制御信号Kおよびライン選択信号LSELと、変換比
率x:yおよびラインメモリの個数Nとには、次のよう
な関係があることを見いだした。 K=(LN・x+z)%y …(4) LSEL=((LN・x+z)/y)%N …(5) ここで・は乗算を、/は除算を、%は剰余計算を示して
いる。またzは原映像信号のフィールドによって異な
る、係数のオフセット値である。
【0060】図14に示す変換例の場合、係数のオフセ
ット設定値zは奇フィールド入力時にはz=2とし、偶
フィールド入力時にはz=0とすることによって、表2
に示すような係数制御信号Kおよびライン選択信号を生
成することができる。これにより、変換比率3:4の走
査線数変換と同時に、入力フィールドによらず重心位置
を一定にしてインターレース走査を順次走査に変換する
ことができる。インターレース走査形式を順次走査に変
換する場合、奇フィールド入力時の係数オフセット値を
z0とし、偶フィールド入力時の係数オフセット値をz
1とすると、一般に、 z0−z1=y/2 …(6) なる関係がある。
【0061】図15〜図17は本実施形態に係る走査線
変換回路が図14に示す変換例を実現する場合の動作を
示すタイミングチャートである。図15は第1の実施形
態の説明における図4と同様に、ラインメモリ(LM)
12〜14内部の書込みアドレスおよび読出しアドレス
の変化を示す図であり、図16は奇フィールド入力のと
きの動作を、図17は偶フィールド入力のときの動作を
示す図である。図16、図17は第1の実施形態の説明
における図5と同様に、各ラインメモリ12〜14の出
力、ライン選択信号LSEL、選択回路16,17の出
力および係数制御信号Kの時間変化を示している。
【0062】一方、順次走査形式からインターレース走
査形式への変換も、同様に行うことができる。図18は
順次走査形式の原映像信号をインターレース形式の映像
信号に変換し、かつ、2:3の比率で走査線数を変換す
る場合の走査線配置および補間係数を示す図である。図
18に示すように、変換後の走査線の重心位置を出力フ
ィールドによって変化させ、奇フィールドと偶フィール
ドとにおいて走査線がインターレース関係になるように
変換することによって、順次形式の原映像信号をインタ
ーレース形式の映像信号に変換する。
【0063】表3は、図18に示す変換例について、変
換後の映像信号のフィールドが奇フィールドと偶フィー
ルドのそれぞれの場合における、変換後の走査線番号L
Nとライン選択信号LSELおよび係数制御信号Kとの
関係についてまとめた表である。ただし、表2におい
て、便宜上、変換後の走査線番号LNは“0”から始め
ている。
【0064】
【表3】
【0065】表3に示すような関係から、発明者は、順
次走査形式からインターレース走査形式への変換の場合
にも、係数制御信号Kおよびライン選択信号LSELと
変換比率x:yおよびラインメモリの個数Nとの関係
は、式(4)、(5)で表すことができることを見いだ
した。
【0066】図18に示す変換例の場合、係数のオフセ
ット設定値zは奇フィールド出力時にはz=0とし、偶
フィールド出力時にはz=1とすることによって、表3
に示すような係数制御信号Kおよびライン選択信号を生
成することができる。これにより、変換比率2:3の走
査線数変換と同時に、順次走査形式からインターレース
走査形式への変換を行うことができる。順次走査形式を
インターレース走査形式に変換する場合、奇フィールド
出力時の係数オフセット値をz0とし、偶フィールド出
力時の係数オフセット値をz1とすると、一般に、 z1−z0=x/2 …(7) なる関係がある。
【0067】図19は前記のような関係に基づいて構成
した本実施形態に係る係数制御回路31Aおよびライン
選択制御回路32Aの構成を示すブロック図である。図
19に示す係数制御回路31Aおよびライン選択制御回
路32Aは、走査線数の変換比率がx:y(x,yは任
意の自然数)であり、ラインメモリがN個である場合
に、走査線数変換と同時に走査形式を変換するためのラ
イン選択信号LSEL及び係数制御信号Kを生成出力す
るものである。具体的には、奇フィールド入力(または
出力)時のオフセット値z0および偶フィールド入力
(または出力)時のオフセット値z1を予め設定してお
き、フィールドに応じてz0またはz1のいずれかを係
数のオフセット値zとして出力する。
【0068】図19において、61はフィールドインデ
ックスパルスFIに従って、原映像信号または変換後の
映像信号が奇フィールドのときは設定値z0を、偶フィ
ールドのときは設定値z1をオフセット設定値zとして
選択する選択器である。選択器61以外の構成は図11
に示す係数制御回路31およびライン選択制御回路32
と同様であり、図11と共通の符号を付している。係数
制御回路31Aおよびライン選択制御回路32Aは、第
1の計数部34および第1の剰余計算部35に加えて選
択器61も共有している。なお、第1の計数部34は選
択器61から出力されたオフセット値zを計数のリセッ
ト値として入力し、オフセット値zに変換後の走査線番
号LNのx倍を加算する。
【0069】選択器61はフィールドインデックスパル
スFIに従い、原映像信号または変換後の映像信号が奇
フィールドのときはz0を、偶フィールドのときはz1
を、オフセット値zとして第1の計数部34に入力す
る。第1の計数部34はオフセット値zをリセット値と
して計数動作を行う。すなわち、原映像信号または変換
後の映像信号が奇フィールドのときは、z0をリセット
値とする一方、原映像信号または変換後の映像信号が偶
フィールドのときは、z1をリセット値として計数動作
を行う。
【0070】図19に示す係数制御回路31Aおよびラ
イン選択制御回路32Aの動作を説明する。図20、図
21は走査線数変換とともにインターレース走査形式を
順次走査形式に変換する場合であって、走査線数の変換
比率x:y=3:4,係数オフセット値z0=2,z1
=0、変換に使用するラインメモリの個数N=3とした
場合の、図19に示す係数制御回路31Aおよびライン
選択制御回路32Aの動作を示すタイミングチャートで
ある。図20,21は時間軸が連続しており、原映像信
号が奇フィールドのとき、すなわち係数オフセット値z
0=2のときの動作を示している。偶フィールドのとき
は係数オフセット値z1=0であるため、第1の実施形
態と同様の動作になるので、ここでは説明を省略する。
【0071】図20、図21に示すように、第1の計数
部34の計数値(信号S1)は、垂直同期信号VDが
“L”になると“2”にリセットされ、その後、水平同
期信号RHDが“L”になるたびに、選択器43のゲー
トが開くことによって、xすなわち“3”毎にカウント
アップされる。カウントアップが進み、yすなわち
“4”以上になったとき、比較器45の出力信号S3が
“H”になり、選択器47は計数値S1から“4”を減
算した値を信号S2として出力する。この減算は、選択
器47から出力された信号S2が選択器43、Dフリッ
プフロップ44を経て伝達されることによって、信号S
1の値が“4”を下回るまで、再帰的に行われる。した
がって、選択器47の出力信号S2は第1の計数部34
の計数値S1を“4”で除した剰余の値をもつことにな
る。信号S2は信号RHDよりも数クロック遅れた信号
RHDDのタイミングで、選択器48によって新たにサ
ンプリングし直される。このサンプリングは、信号S2
は再帰的な減算によって生成されるため、その変化の直
後において過渡的な値になる場合があるので、その部分
を除外するために行う。したがって、係数制御回路31
Aからは安定した係数制御信号Kが出力される。
【0072】第2の計数部36は第1の計数部34の計
数値S1が“4”に達した回数、すなわち、第1の剰余
計算部35において信号S1から“4”を再帰的に減算
した回数を計数する。この計数は比較器45の出力信号
S3が“H”になった回数を計数することによって行わ
れるが、水平同期信号RHDによって計数動作にリセッ
トがかかるため、1走査線前の出力信号を加算器53に
よって加算する構成になっている。第2の剰余計算部3
7では、第1の剰余計算部35と同様に、信号S5がN
すなわち“3”以上になったとき“3”を減算すること
によって剰余計算を行い、ライン選択制御回路32Aは
第2の剰余計算部37の剰余計算結果をライン選択信号
LSELとして出力する。なお、第2の剰余計算部37
は1水平走査期間において“3”を1回のみ減算する構
成となっているが、第1の剰余計算部35と同様に、再
帰的に減算を行う構成にしてもよい。
【0073】このような動作の結果、図20、図21に
示すように、計数制御信号Kおよびライン選択信号LS
ELとして、表2における奇フィールドのときの信号を
生成することができる。
【0074】以上説明したように、図19の構成を用い
れば、RAMやROM等の記憶素子を用いずに、任意の
変換比率x,yに対応した走査線数変換とともに走査形
式変換を行うための係数制御信号Kおよびライン選択信
号LSELを生成することができる。
【0075】(第3の実施形態)以下に、本発明の第3
の実施形態について、図22〜図27を参照して説明す
る。本発明の第3の実施形態は、走査線数の変換ととも
に画像のアスペクト比を変換するものである。
【0076】図22は走査線数変換された映像信号を表
示パネルに表示するときの表示モードを示す図である。
図22(a)に示すように、表示パネル全体に映像信号
をフィットさせて映像を表示するフルモードの場合は、
入力側と出力側とのサンプリングクロックおよび水平同
期信号の関係は、前述のように、走査線数の変換比率が
x:yのとき、一般に次のようになる。 fWCK :fRCK =fWHD :fRHD =x:y …(1) ここで、fA は信号Aの周波数を示す。
【0077】一方、アスペクト比を変換する場合におい
て、図22(b)に示すような、出力パネルにサイドパ
ネルをつけて表示するノーマルモード(サイドパネルモ
ード)の場合は、フルモードの場合よりも出力側のクロ
ック周波数が高くなり、具体的には、画素数比をp:q
とすると、入力側と出力側とのサンプリングクロックお
よび水平同期信号の関係は次のようになる。 fWCK :fRCK =fWHD ・p:fRHD ・q=x・p:y・q …(8)
【0078】また、図22(c)に示すような、ズーム
モード(サイドカットモード)の場合は、フルモードの
場合よりも出力側のクロック周波数が低くなり、具体的
には、画素数比をp:rとすると、入力側と出力側との
サンプリングクロックおよび水平同期信号の関係は次の
ようになる。 fWCK :fRCK =fWHD ・p:fRHD ・r=x・p:y・r …(9)
【0079】図23は本発明の第3の実施形態に係る走
査線変換回路の構成を示すブロック図である。図23に
おいて、63は入力側の水平同期信号WHDを所定の期
間遅延させて信号WHDOを生成し、書込制御信号生成
回路15及び第1〜第3のラインメモリ12〜14に入
力側の水平同期信号WHDの代わりに供給する第1の遅
延手段としての第1の可変シフトレジスタであり、64
は出力側の水平同期信号RHDを所定の期間遅延させて
信号RHDOを生成し、制御信号生成回路30及び第1
〜第3のラインメモリ12〜14に出力側の水平同期信
号RHDの代わりに供給する第2の遅延手段としての第
2の可変シフトレジスタである。第1および第2の可変
シフトレジスタ63,64以外は、図2に示す第1の実
施形態に係る走査線変換回路と同様の構成からなり、図
23において、図2と共通の符号を付している。信号W
HDOは各ラインメモリ12〜14内部の書込みアドレ
スカウンタのリセット信号として用いられ、信号RHD
Oは各ラインメモリ12〜14内部の読出しアドレスカ
ウンタのリセット信号として用いられる。
【0080】以上のように構成された第3の実施形態に
係る走査線変換回路の動作について説明する。ここで
は、走査線数変換と同時に映像信号の圧縮・伸長により
アスペクト比変換を行う場合の動作について説明する。
【0081】図24、図25は変換比率3:4の走査線
数変換を行いながら、映像の中央部分を伸長して横長の
アスペクトを持つ映像信号に変換する場合(サイドカッ
トモード)の、本実施形態に係る走査線変換回路の動作
を示す図である。具体的には、図24(a)に示すよう
な変換前の映像イメージを図25(e)に示すような変
換後の映像イメージに変換する。図24と図25とは時
間軸が共通しており、図24は原映像信号を第1のライ
ンメモリ12へ書き込むときの動作を示し、図25は第
1のラインメモリ12から変換後の映像信号を読み出す
ときの動作を示す。図24(f)と図25(a)とは同
じ図であり、ともに第1のラインメモリ12内部の書き
込みアドレスと読み出しアドレスの変化を示したもので
ある。実線は書き込みアドレスを、破線は読み出しアド
レスを示す。
【0082】走査線数変換比がx:yであり、水平方向
の引き延ばしの比率がp:qであるとすると、ラインメ
モリの書き込みクロックWCKと読み出しクロックRC
Kの関係は、 fWCK :fRCK = x・q:y・p なる関係がある。いま、x:y=3:4,p:q=3:
4とすると、fWCK :fRCK =1:1となり、書き込み
クロックと読み出しクロックとは周波数が同一になるの
で、図24(f),図25(a)に示すように、ライン
メモリ内部の書き込みアドレスのインクリメントの速度
と読み出しアドレスのインクリメントの速度とは同一に
なる。
【0083】図24(b)に示すような映像信号入力タ
イミングに対して、入力側の水平同期信号WHDは図2
4(c)に示すようになる。第1のラインメモリ12に
は、書き込みアドレスのリセット信号として、図24
(d)に示すような、入力側の水平同期信号WHDを第
1の可変シフトレジスタ63により遅延させた信号WH
DOが、信号WHDの代わりに供給される。書き込みア
ドレスのインクリメントは、リセットパルスとして信号
WHDOのパルスが入力されたときに始まり、書き込み
アドレスが変換後の映像信号の1走査線あたりの画素数
に達したときに終わる。この結果、第1のラインメモリ
12には図24(a)の変換前映像イメージにおける点
線で挟まれた部分の映像が書き込まれることになる。
【0084】一方、図25(d)に示すような映像信号
出力タイミングに対して、出力側の水平同期信号RHD
は図25(c)に示すようになる。第1のラインメモリ
12には、読み出しアドレスのリセット信号として、出
力側の水平同期信号RHDを第2の可変シフトレジスタ
64により遅延させた信号RHDOが信号RHDの代わ
りに供給されるが、ここでは第2の可変シフトレジスタ
64によって信号RHDを遅延させないものとしてお
り、信号RHDOは図25(c)に示すようになる。読
み出しアドレスのインクリメントは、リセットパルスと
して信号RHDOのパルスが入力されたときすなわち出
力側の水平同期信号RHDのパルスタイミングで始ま
り、読み出しアドレスのインクリメントに従って読み出
された映像信号は、図25(e)に示すように、水平方
向に引き延ばされた映像になる。
【0085】図26、27は変換比率3:4の走査線数
変換を行いながら、映像を水平方向に圧縮して縦長のア
スペクトを持つ映像信号に変換する場合(サイドパネル
モード)の、本実施形態に係る走査線変換回路の動作を
示す図である。具体的には、図26(a)に示すような
変換前の映像イメージを図27(e)に示すような変換
後の映像イメージに変換する。図26と図27とは時間
軸が共通しており、図26は原映像信号を第1のライン
メモリ12へ書き込むときの動作を示し、図27は第1
のラインメモリ12から変換後の映像信号を読み出すと
きの動作を示す。図26(f)と図27(a)とは同じ
図であり、ともに第1のラインメモリ12内部の書き込
みアドレスと読み出しアドレスの変化を示したものであ
る。実線は書き込みアドレスを、破線は読み出しアドレ
スを示す。
【0086】いま、x:y=3:4,p:q=4:3と
すると、fWCK :fRCK =9:16となり、ラインメモ
リ内部の書き込みアドレスのインクリメントの速度およ
び読み出しアドレスのインクリメントの速度は図26
(f),図27(a)に示すようになる。
【0087】図26(b)に示すような映像信号入力タ
イミングに対して、入力側の水平同期信号WHDは図2
6(c)に示すようになる。第1のラインメモリ12に
は、書き込みアドレスのリセット信号として、入力側の
水平同期信号WHDを第1の可変シフトレジスタ63に
より遅延させた信号WHDOが信号WHDの代わりに供
給される。ここでは第1の可変シフトレジスタ63によ
って信号WHDを遅延させないものとしており、信号W
HDOは図26(d)に示すようになる。書き込みアド
レスのインクリメントは、リセットパルスとして信号W
HDOのパルスが入力されたときすなわち入力側の水平
同期信号WHDのパルスタイミングで始まり、信号WH
DOのパルスが新たに入力されるまで続く。ただし図2
6(f)に示すように、書き込みアドレスは、第1のラ
インメモリ12のワード数すなわち変換後の映像信号の
1走査線あたりの画素数に達する前にリセットされる。
すなわち、原映像信号の1走査線分の映像信号が、出力
映像信号の1走査線あたりの画素数よりも少ないワード
数で第1のラインメモリ12に格納される。
【0088】一方、図27(d)に示すような映像信号
出力タイミングに対して、出力側の水平同期信号RHD
は図27(c)に示すようになる。第1のラインメモリ
12には、読み出しアドレスのリセット信号として、図
27(b)に示すような、出力側の水平同期信号RHD
を第2の可変シフトレジスタ64により遅延させた信号
RHDOが、信号RHDの代わりに供給される。読み出
しアドレスのインクリメントは、リセットパルスとして
信号RHDOのパルスが入力されたときに始まり、読み
出しアドレスのインクリメントに従って読み出された映
像信号は、図27(e)に示すように、水平方向に圧縮
された映像になる。
【0089】以上説明したように、図24に示すような
本実施形態に係る走査線変換回路によると、走査線数変
換と同時に映像信号のアスペクト比変換を実現すること
ができる。また、第1の可変シフトレジスタ63におけ
る遅延期間を設定することによって、サイドカットモー
ドにおける原映像信号の読み出し開始位置を設定するこ
とができるとともに、第2の可変シフトレジスタ64に
おける遅延期間を設定することによって、サイドパネル
モードにおける変換後の映像信号の表示開始位置を設定
することができる。
【0090】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について、図28〜図30を用いて説明する。
【0091】図28は本発明の第4の実施形態に係る走
査線変換回路の構成を示すブロック図である。図28に
おいて、71は原映像信号を入力する入力端子、72は
入力端子71と接続されており、入力端子71に入力さ
れた原映像信号を走査線毎に記憶し、かつ、書込みと読
出しとが独立非同期に制御可能な第1のラインメモリ、
73は第1のラインメモリ72に縦続接続され、かつ書
き込みの禁止制御が可能な第2のラインメモリ、74は
第2のラインメモリ73と縦続接続され、映像信号を単
に1走査線だけ遅延するラインメモリ、75は第2のラ
インメモリ73の書き込み動作を制御する書き込み制御
信号WEaを生成する書込制御信号生成回路である。第
2および第3のラインメモリ73,74は第1のライン
メモリ72の読み出し動作に同期して信号の書き込みお
よび読み出しを行う。
【0092】76,77は第1〜第3のラインメモリ7
2〜74の出力信号のうち変換後の走査線を生成するた
めに必要な走査線をそれぞれ1ライン分ずつ選択する第
1および第2の選択回路、78,79はそれぞれ第1お
よび第2の選択回路76,77の出力信号を入力とし、
変換後の走査線の位置に対応した重みづけを行う第1お
よび第2の係数器、80は第1および第2の係数器7
8,79の出力信号を加算する加算器、81は加算器8
0の出力が変換後の走査線信号として出力される出力端
子である。
【0093】また90は制御信号生成回路であり、第1
および第2の係数器78,79が行う重みづけの重みを
制御する係数制御信号Kを生成する係数制御回路91、
第1および第2の選択回路76,77を制御するライン
選択信号LSELを生成するライン選択制御回路92、
および係数制御信号Kを第1および第2の係数器78,
79への係数指示信号kに変換する除算回路93を備え
ている。除算回路93は、走査線の変換比率がx:yの
とき、係数制御回路91により生成された係数制御信号
Kをyで除したものを係数指示信号kとして出力する。
第1および第2の係数器78,79は係数指示信号kに
基づいて、入力信号にそれぞれ補間係数として1−k,
k(0≦k≦1)を乗じる。
【0094】また、原映像信号のサンプリングクロック
WCKおよび水平同期信号WHDはそれぞれ、第1のラ
インメモリ72内部の書込みアドレスカウンタの駆動ク
ロックおよびリセット信号として用いられ、同様に変換
後の映像信号のサンプリングクロックRCKおよび水平
同期信号RHDはそれぞれ、第1のラインメモリ72内
部の読み出しアドレスカウンタの駆動クロックおよびリ
セット信号として用いられる。
【0095】第1〜第3のラインメモリ72〜74、書
込制御信号生成回路75、第1および第2の選択回路7
6,77およびライン選択制御回路92によって走査線
選択出力手段が構成されており、第1および第2の係数
器78,79、加算器80、係数制御回路91および除
算回路93によって走査線補間手段が構成されている。
また、係数制御回路91および除算回路93によって補
間係数生成手段が構成され、書込制御信号生成回路75
によって書き込み制御手段が構成され、第1および第2
の選択回路76,77によって選択手段が構成され、ラ
イン選択制御回路92によって選択制御手段が構成され
ている。
【0096】以上のように構成された第4の実施形態に
係る走査線変換回路の動作について説明する。ここで
は、走査線数の変換例として、第1の実施形態と同様
に、NTSC信号をHDTV信号に変換する場合すなわ
ち走査線数変換比率が7:15(=525:1125)
の場合について説明する。この場合の走査線配置と、使
用ラインおよび補間係数は図3に示すとおりである。
【0097】図29、図30はNTSC信号をHDTV
信号に変換する場合すなわち走査線数変換比率が7:1
5(=525:1125)の場合における、図28に示
す本実施形態に係る走査線変換回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。図29および図30は時間的に連
続するものである。
【0098】図29および図30において(a)は第1
のラインメモリ72内部の書き込みアドレスおよび読み
出しアドレスの変化を示しており、実線は書き込みアド
レス、破線は読み出しアドレスを示す。図29および図
30の(a)に示すように、第1のラインメモリ72で
は書き込みおよび読み出しがともに連続して行われ、入
力端子71に入力された原映像信号が図29および図3
0の(a)において実線で示すように走査線毎に第1の
ラインメモリ72に書き込まれる一方、図29および図
30の(a)において破線で示すように走査線毎に第1
のラインメモリ72から映像信号が読み出される。書き
込みアドレス周期と読み出しアドレス周期との比は1
5:7である。
【0099】このような動作によって第1のラインメモ
リ72の出力信号は図29および図30の(b)に示す
ようになる。図29および図30の(b)において、
「NG」と示した箇所は、読出し動作の途中で読み出し
アドレスが書込みアドレスを追い越すために、この読み
出し動作において同一番号の走査線信号を読み出すこと
ができない場合を示しており、この場合は読み出された
信号は走査線信号としては適当でなく、無効なものにな
る。
【0100】第1のラインメモリ72の出力信号は第2
のラインメモリ73および第1の選択回路76に供給さ
れる。書込制御信号生成回路75は、第1のラインメモ
リ72の出力信号が無効な走査線信号であるとき、第2
のラインメモリ73の書き込み動作を禁止する書込制御
信号WEa(図29,図30の(c))を生成する。第
2のラインメモリ73は、書込制御信号WEaが“L”
のとき、内部の書込み側アドレスカウンタを止める等し
て書き込み動作を中断する。したがって、第2のライン
メモリ73の出力信号は図29,図30(d)に示すよ
うに、無効な走査線信号を含まないものになる。
【0101】第2のラインメモリ73の出力信号は第3
のラインメモリ74及び第1および第2の選択回路7
6,77に供給される。第3のラインメモリ74は、図
29および図30の(e)に示すように、第2のライン
メモリ73の出力信号を単純に1走査線だけ遅延して出
力する。第3のラインメモリ74の出力信号は第2の選
択回路77に供給される。
【0102】図28において、第1〜第3のラインメモ
リ72〜74と第1および第2の選択回路76,77と
を結ぶ信号線にそれぞれ付されたカッコ書きの数字は、
当該信号線が選択されるときのライン選択信号LSEL
の値を示している。すなわち、第1の選択回路76はラ
イン選択信号LSELが(0)(“L”)のときは第1
のラインメモリ72を、(1)(“H”)のときは第2
のラインメモリ73を選択する一方、第2の選択回路7
7はライン選択信号LSELが(0)のときは第2のラ
インメモリ73を、(1)のときは第3のラインメモリ
74を選択する。
【0103】図29および図30の(f)は制御信号生
成回路90から生成出力されるライン選択信号LSEL
の変化を示している。図29、図30の(f)に示すラ
イン選択信号LSELに従って、図29、図30の
(b),(d),(e)に示す第1〜第3のラインメモ
リ72〜74の出力信号のうちハッチを付したものが、
第1および第2の選択回路76,77によって選択され
る。この結果、第1および第2の選択回路76,77か
ら出力される走査線信号は図29、図30の(g)、
(h)に示すようになり、これは、図3に示した使用ラ
インすなわち変換後の走査線を生成するために用いられ
る原映像信号の走査線信号の番号と一致する。
【0104】第1および第2の選択回路76,77の出
力信号は第1および第2の係数器78,79にそれぞれ
入力される。係数制御信号K(=15×係数指示信号
k)は、図3に示すような係数に基づいて第1および第
2の係数器78,79を動作させるために、図29、図
30の(i)に示すような値をとる。第1および第2の
係数器78,79は係数指示信号kによって利得がそれ
ぞれ(1−k),k(kは図3に示すように走査線毎に
変化する)に制御され、第1および第2の係数器78,
79の出力信号が加算器80によって加算されて、変換
後の走査線信号として出力端子81から出力される。
【0105】以上説明したように、図28の構成を用い
ても変換比率7:15の走査線数変換を実現することが
できる。この場合のハードウェアの規模は、図2の構成
に比べて小さなものになる。
【0106】なお、第1〜第4の実施形態では3個のラ
インメモリを用いる構成を示したが、ラインメモリの個
数は3個以上のいくつであってもかまわない。第1〜第
3の実施形態に係る走査線変換回路の場合は、N個(N
は4以上の整数)のラインメモリを用いるとき、各実施
形態に示したものと同様に、原映像信号が走査線毎に各
ラインメモリに順に書き込まれる構成にすればよい。こ
のとき、各ラインメモリからみると原映像信号の走査線
信号がN本につき1本ずつ書き込まれるので、これに応
じてライン選択制御信号LSELを生成すればよい。ま
た、第4の実施形態に係る走査線変換回路の場合は、第
2のラインメモリ73に第3のラインメモリとして複数
のラインメモリを縦続接続した構成とすればよい。
【0107】また、第1〜第4の実施形態において、2
個の係数器を用いる構成を示したが、係数器は1個でも
かまわない。例えば第1〜第3の実施形態において、選
択回路16の出力信号をAとし、選択回路17の出力信
号をBとすると、出力端子21から出力される信号C
は、C=(1−k)×A+k×B=A+k×(B−A)
という関係になるので、(B−A)を演算する減算器を
1つ加えることによって、係数器は1個であっても本発
明に係る走査線変換回路を構成することができる。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明によると、設定され
た変換比率に応じた補間係数を生成可能であるので、回
路の増加や変更を伴うことなく、様々な変換比率の走査
線数変換を行うことができる。また、信号入出力の速度
およびタイミングを任意に設定しても、変換後の走査線
信号の生成に必要となる走査線信号を確実に選択出力す
ることができる。したがって、様々な変換比率の走査線
数変換に柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】周辺回路を含めた本発明の全体構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る走査線変換回路
の構成を示すブロック図である。
【図3】変換比率7:15で走査線数を変換する場合の
走査線配置および補間係数を示す図である。
【図4】(a)〜(c)は変換比率7:15で走査線数
を変換する場合における、第1の実施形態に係る走査線
変換回路の第1〜第3のラインメモリ12〜14内部の
書き込みアドレスおよび読み出しアドレスの変化を示す
図である。
【図5】(a)〜(g)は第1の実施形態に係る走査線
変換回路の、変換比率7:15で走査線数を変換する場
合の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】変換比率19:16で走査線数を変換する場合
の走査線配置および補間係数を示す図である。
【図7】(a)〜(c)は変換比率19:16で走査線
数を変換する場合における、第1の実施形態に係る走査
線変換回路の第1〜第3のラインメモリ12〜14内部
の書き込みアドレスおよび読み出しアドレスの変化を示
す図(その1)である。
【図8】(a)〜(c)は変換比率19:16で走査線
数を変換する場合における、第1の実施形態に係る走査
線変換回路の第1〜第3のラインメモリ12〜14内部
の書き込みアドレスおよび読み出しアドレスの変化を示
す図(その2)である。
【図9】(a)〜(g)は第1の実施形態に係る走査線
変換回路の、変換比率19:16で走査線数を変換する
場合の動作を示すタイミングチャート(その1)であ
る。
【図10】(a)〜(g)は第1の実施形態に係る走査
線変換回路の、変換比率19:16で走査線数を変換す
る場合の動作を示すタイミングチャート(その2)であ
る。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る係数制御回路
31およびライン選択制御回路32の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11に示す本発明の第1の実施形態に係る
係数制御回路31およびライン選択制御回路32の、変
換比率x:y=7:15、ラインメモリの個数N=3の
場合の動作を示すタイミングチャート(その1)であ
る。
【図13】図11に示す本発明の第1の実施形態に係る
係数制御回路31およびライン選択制御回路32の、変
換比率x:y=7:15、ラインメモリの個数N=3の
場合の動作を示すタイミングチャート(その2)であ
る。
【図14】インターレース走査形式から順次走査形式に
変換し、かつ、変換比率3:4で走査線数を変換する場
合の走査線配置および補間係数を示す図である。
【図15】(a)〜(c)は映像信号をインターレース
走査形式から順次走査形式に変換し、かつ、変換比率
3:4で走査線数を変換する場合における、第2の実施
形態に係る走査線変換回路の第1〜第3のラインメモリ
12〜14内部の書き込みアドレスおよび読み出しアド
レスの変化を示す図である。
【図16】(a)〜(g)は第2の実施形態に係る走査
線変換回路の、インターレース走査形式から順次走査形
式に変換し、かつ、変換比率3:4で走査線数を変換す
る場合の動作を示すタイミングチャート(その1)であ
る。
【図17】(a)〜(g)は第2の実施形態に係る走査
線変換回路の、インターレース走査形式から順次走査形
式に変換し、かつ、変換比率3:4で走査線数を変換す
る場合の動作を示すタイミングチャート(その2)であ
る。
【図18】(a)〜(c)は映像信号を順次走査形式か
らインターレース走査形式に変換し、かつ、変換比率
2:3で走査線数を変換する場合の走査線配置および補
間係数を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る係数制御回路
31Aおよびライン選択制御回路32Aの構成を示すブ
ロック図である。
【図20】図19に示す本発明の第2の実施形態に係る
係数制御回路31Aおよびライン選択制御回路32A
の、インターレース走査形式から順次走査形式への変換
であって、変換比率x:y=3:4、ラインメモリの個
数N=3の場合の、奇フィールドにおける動作を示すタ
イミングチャート(その1)である。
【図21】図19に示す本発明の第2の実施形態に係る
係数制御回路31Aおよびライン選択制御回路32A
の、インターレース走査形式から順次走査形式への変換
であって、変換比率x:y=3:4、ラインメモリの個
数N=3の場合の、奇フィールドにおける動作を示すタ
イミングチャート(その2)である。
【図22】(a)〜(c)は走査数変換された映像信号
を表示パネルに表示するときの表示モードを示す図であ
る。
【図23】本発明の第3の実施形態に係る走査線変換回
路の構成を示すブロック図である。
【図24】変換比率3:4で走査線数を変換しながら横
長のアスペクトを持つ映像信号に変換する場合の、本発
明の第3の実施形態に係る走査線変換回路の動作および
変換前後の映像イメージを示す図(その1)である。
【図25】変換比率3:4で走査線数を変換しながら横
長のアスペクトを持つ映像信号に変換する場合の、本発
明の第3の実施形態に係る走査線変換回路の動作および
変換前後の映像イメージを示す図(その2)である。
【図26】変換比率3:4で走査線数を変換しながら縦
長のアスペクトを持つ映像信号に変換する場合の、本発
明の第3の実施形態に係る走査線変換回路の動作および
変換前後の映像イメージを示す図(その1)である。
【図27】変換比率3:4で走査線数を変換しながら縦
長のアスペクトを持つ映像信号に変換する場合の、本発
明の第3の実施形態に係る走査線変換回路の動作および
変換前後の映像イメージを示す図(その2)である。
【図28】本発明の第4の実施形態に係る走査線変換回
路の構成を示すブロック図である。
【図29】(a)〜(i)は第4の実施形態に係る走査
線変換回路の、変換比率7:15で走査線数を変換する
場合の動作を示すタイミングチャート(その1)であ
る。
【図30】(a)〜(i)は第4の実施形態に係る走査
線変換回路の、変換比率7:15で走査線数を変換する
場合の動作を示すタイミングチャート(その2)であ
る。
【図31】従来の走査線変換回路の構成を示すブロック
図である。
【図32】本発明に係る走査線変換回路の位置づけおよ
び重要性を示す概念図である。
【符号の説明】
1 走査線変換回路 12 第1のラインメモリ 13 第2のラインメモリ 14 第3のラインメモリ 15 書込制御信号生成回路(書き込み制御手段) 16 第1の選択回路 17 第2の選択回路 18 第1の係数器 19 第2の係数器 20 加算器 30 制御信号生成回路 31,31A 係数制御回路 32,32A ライン選択制御回路(選択制御手段) 33 除算回路 34 第1の計数部(計数部) 35 第1の剰余計算部(剰余計算部) 61 選択器 63 第1の可変シフトレジスタ(第1の遅延手段) 64 第2の可変シフトレジスタ(第2の遅延手段) 72 第1のラインメモリ 73 第2のラインメモリ 74 第3のラインメモリ 75 書込制御信号生成回路(書き込み制御手段) 76 第1の選択回路 77 第2の選択回路 78 第1の係数器 79 第2の係数器 80 加算器 90 制御信号生成回路 91 係数制御回路 92 ライン選択制御回路(選択制御手段) 93 除算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 知久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C063 AA01 AA06 BA01 BA03 BA09 CA01 CA05 CA09 CA16 5C080 AA05 AA10 BB05 DD21 DD30 GG08 JJ01 JJ02 JJ04 5C082 AA02 BB02 BC07 BD01 BD02 CA84 CB03 DA59 MM02 MM07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の走査線数を変換する走査線変
    換回路であって、 原映像信号から、変換後の走査線信号の生成に必要とな
    る走査線信号を記憶する記憶手段を有し、前記記憶手段
    への入力と出力とにおいて速度およびタイミングが独立
    に設定可能であり、設定された信号入出力の速度および
    タイミングの相対関係にかかわらず、前記記憶手段への
    入出力が干渉せず、走査線信号として適当な信号を順
    次、選択出力する走査線選択出力手段と、 設定された走査線数変換比率に基づいて補間係数を生成
    する補間係数生成手段を有し、前記走査線選択出力手段
    から選択出力された走査線信号に、前記補間係数生成手
    段によって生成された補間係数を乗じ、乗じた結果を加
    算することによって、変換後の走査線信号を生成する走
    査線補間手段とを備え、 前記補間係数生成手段は、少なくとも2種類以上の走査
    線数変換比率に基づき、補間係数を生成可能に構成され
    ていることを特徴とする走査線変換回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査線変換回路におい
    て、 前記補間係数生成手段は、 走査線数変換比率がx:yに設定されたとき、補間係数
    として、変換後の走査線信号の生成に必要となる2本の
    走査線信号のうち、時間的に前の走査線信号に対しては
    (1−K/y)を、時間的に後の走査線信号に対しては
    K/yをそれぞれ生成するものである(ただし、K=
    (LN・x)%y、LNは変換後の走査線信号の番号、
    %は剰余計算を示す)ことを特徴とする走査線変換回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の走査線変換回路におい
    て、 前記補間係数生成手段は、 変換後の映像信号の水平同期タイミング毎にxを加算す
    る計数部と、この計数部による計数値をyで除し、剰余
    を求める剰余計算部とを有し、この剰余計算部によって
    求めた剰余の値を前記Kとして出力する係数制御回路を
    備えていることを特徴とする走査線変換回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の走査線変換回路におい
    て、 前記走査線選択出力手段は、 原映像信号を走査線毎に記憶する複数のラインメモリを
    有し、信号入力と信号出力とにおいて速度およびタイミ
    ングが独立に設定可能であり、かつ、設定された信号入
    出力の速度およびタイミングの相対関係にかかわらず、
    変換後の走査線信号の生成に必要となる走査線信号が前
    記複数のラインメモリから選択出力可能に構成されてい
    ることを特徴とする走査線変換回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の走査線変換回路におい
    て、 原映像信号の水平同期信号を、画面水平方向における原
    映像信号の読み出し開始位置に基づいて設定された所定
    期間遅延させて出力する第1の遅延手段と、変換後の映
    像信号の水平同期信号を、画面水平方向における変換後
    の映像信号の表示開始位置に基づいて設定された所定期
    間遅延させて出力する第2の遅延手段とを備え、 前記走査線選択出力手段は、 信号入力の際のサンプリング周波数と信号出力の際のサ
    ンプリング周波数とが互いに独立に設定可能であり、か
    つ、設定された入力用サンプリング周波数および前記第
    1の遅延手段の出力信号のタイミングで原映像信号を走
    査線毎に順次入力する一方、設定された出力用サンプリ
    ング周波数および前記第2の遅延手段の出力信号のタイ
    ミングで変換後の走査線信号の生成に必要となる走査線
    信号を選択出力するものであることを特徴とする走査線
    変換回路。
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