JP2002064538A - パケット伝送ネットワークの経路制御方法およびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

パケット伝送ネットワークの経路制御方法およびそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2002064538A JP2000246673A JP2000246673A JP2002064538A JP 2002064538 A JP2002064538 A JP 2002064538A JP 2000246673 A JP2000246673 A JP 2000246673A JP 2000246673 A JP2000246673 A JP 2000246673A JP 2002064538 A JP2002064538 A JP 2002064538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蟻エージェントを用いアントネットアルゴリズ
ムにより学習してノードのルーチングテーブルを構築す
る際に、初期状態でも隣接ノードを認識でき、トポロジ
変化に対応可能にする。ノード情報を持たずにパケット
を伝送できる。 【解決手段】ノードが立上がると同時に、蟻識別子10
と送信元ノードのIDなど11を持つ『隣接識別蟻』を
各リンクに送出し、受け取った隣接ノードは、ノードI
Dをルーチングテーブルに反映し、送出確率として1/
受信リンク数とし、他リンクを0とする。リンクアップ
未検知のとき『応答蟻』を返送する。『中継ノード探索
蟻』を送出することで、前進蟻の後、後退蟻によりパケ
ット伝送用の宛先エントリを作成する。宛先ノードのI
Dなど12とシーケンス番号13が搭載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット伝送ネッ
トワークの中継などに利用される経路制御方法に関し、
特に隣接ノードを識別する蟻、中継ノードの探索を行う
蟻を導入したアントネットアルゴリズムを用いる経路制
御方法およびそのプログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、蟻エージェントを用いたアン
トネットアルゴリズムに関する提案としては、例えば
“Mobile Agents for Adapti
ve Routing”(Gianni Di Car
o and Marco Dorigo,in Pro
c.of the 31st Hawaii Int’1C
onf.on Systems Sciences,pp.6-9,Ja
n.,1998)では、アントネットアルゴリズムを提案してい
る。また、特願平10−285458号明細書および図
面に記載された『ルータ装置の制御方法及び制御装置』
(ATR)では、アントネットアルゴリズムに基づくルータ
装置において、ルーチングロックを回避する手法を提案
している。上記の従来技術においては、予め決まったネ
ットワーク・トポロジ(網形態)に対するアルゴリズム
を提案しているが、複数のノードが隣接ノードを知らな
い初期状態の場合には、隣接ノードのルーチングテーブ
ルへの登録方法が明らかではなかった。また、経路を知
らないノードにパケットを伝送する方法も、明らかでは
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
方法では、パケット伝送ネットワークを介して出発ノー
ドから宛先ノードに向けてパケットを送信する場合に、
各ノードのルーチングテーブルをアントネットアルゴリ
ズムに基づいて学習により構築することにより、出発ノ
ードおよび出発ノードから発せられたパケットを受け取
ったノードは上記ルーチングテーブルを参照して、その
パケットをルーチングするが、これは予め決まったネッ
トワーク・トポロジの場合であって、任意のノードが隣
接ノードを知らない初期状態では、隣接ノードに関する
情報をルーチングテーブルへ登録する方法が明らかでは
なく、またルーチングテーブルにエントリのない宛先ノ
ードへパケットを伝送する方法も明らかではなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、これら従来の課
題を解決し、ルーチングテーブルをアントネットアルゴ
リズムに基づき学習により構築し、出発ノードおよび出
発ノードから発せられたパケットを受け取ったノードが
そのルーチングテーブルを用いて該パケットをルーチン
グする場合に、各ノードが隣接ノードを知らない初期状
態から徐々にルーチングテーブルを生成することがで
き、かつ出発ノード、または出発ノードから発せられた
パケットを受け取ったノードが、自己のルーチングテー
ブルにエントリのない宛先ノードへもパケット伝送を行
うことが可能なパケット伝送ネットワークの経路制御方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパケット伝送ネットワークの経路制御方法
は、パケット伝送ネットワークを介して出発ノードか
ら宛先ノードに向けてパケットを送信する場合に、各ノ
ードのルーチングテーブルをアントネットアルゴリズム
に基づき学習により構築するとともに、上記出発ノード
および該出発ノードから発せられたパケットを受け取っ
たノードは該ルーチングテーブルを用いて該パケットを
ルーチングする経路制御方法において、該複数のノード
が隣接ノードを知らない初期状態の場合に、各ノードは
自ノードのIDを含んだ『隣接識別蟻』を全リンクに送
出し、かつ、該『隣接識別蟻』を受け取った隣接ノード
は、該『隣接識別蟻』の中のノードIDを見ることによ
り、該リンクにより隣接するノードが何かを識別し、各
隣接ノードは、該隣接ノードのルーチングテーブルに自
分に隣接するノードのIDを書き込むことを特徴として
いる(請求項1)。これにより、パケット伝送ネットワ
ークを構成する各ノードが隣接ノードを知らない初期状
態に、各ノードが自ノードのIDを含んだ『隣接識別
蟻』を全リンクに送出することで、隣接ノード双方にお
いて相手を認識することができ、その結果、ノードの追
加などのトポロジ変化に対応することができる。
【0006】また、出発ノードまたは出発ノードから
発せられたパケットを受け取ったノードのルーチングテ
ーブルに、宛先ノードIDの記録がない場合には、該ノ
ードは、該宛先ノードIDを含む『中継ノード探索蟻』
を該パケットが通ったリンク以外の全てのリンクに送出
し、該『中継ノード探索蟻』を受け取ったノードは、該
宛先ノードIDを見ることにより、自分のルーチングテ
ーブル中に該宛先ノードIDがないときには、改めて該
『中継ノード探索蟻』を該『中継ノード探索蟻』が通っ
たリンク以外の全リンクに送出し、自分のルーチングテ
ーブル中に該宛先ノードIDがあるときには、該宛先ノ
ードIDを持っているノードの情報と、該『中継ノード
探索蟻』を送出したノードから、該宛先ノードIDを持
っているノードまでの遅延情報と、を持った該『中継ノ
ード探索蟻』を、もとの来た経路を通って該『中継ノー
ド探索蟻』を送出したノードまで送り返すことも特徴と
している(請求項2)。これにより、各ノードが予め全
てのノードの情報を持つ必要がなく、パケット伝送の必
要な際に宛先のエントリを作成することができる。 上記またはに記載の処理ステップをプログラムに
変換し、そのプログラムを記録媒体に格納することも特
徴としている。これにより、任意のコンピュータに記録
媒体を実装することで、本発明を容易に実現できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、各蟻のパケット構成例を
示す図である。図1(a)は『隣接識別蟻』のパケット
のデータ内容を示しており、蟻識別子10と送信元ノー
ドのID11が記述されている。図1(b)は『隣接識
別蟻』を受け取ったノードが返送する『応答蟻』のパケ
ットのデータ内容を示しており、これも蟻識別子10
(前記蟻識別子とは異なる値)と送信元ノード(隣接識
別蟻を受け取ったノード)のID11が記述されてい
る。図1(c)は『中継ノード探索蟻』のパケットのデ
ータ内容を示しており、蟻識別子10(他の2つの蟻識
別子と異なる値)と送信元ノードのID11と、宛先ノ
ードのID12と、シーケンス番号13と、スタックデ
ータとして、通過ノードのID14とトリップ時間15
(1つ前のノードから『通過ノード』までの伝搬遅延時
間)と、その他のデータ16(通過ノード数(中継ノー
ドも含む)に宛先ノード(1つ)を加えた分のスタック
データ)とが記述されている。シーケンス番号13は、
異なる『中継ノード探索蟻』を識別するために送出元が
付ける。なお、『中継ノード探索蟻』において、従来の
蟻と比較して太枠内のシーケンス番号13が本発明で新
たに必要な項目である。本発明においては、『隣接識別
蟻』を導入することにより、隣接ノードの認識ができる
ので、ネットワークトポロジ(網形態)の変更、つまり
ノードの追加にも対応可能となる。また、『中継ノード
探索蟻』を導入することにより、予め全てのノード情報
を持たなくても、パケット伝送に必要な宛先エントリの
作成が可能となる。
【0008】(第1の実施例)図2は、本発明の第1の
実施例(請求項1に対応)を示すリンクアップ(応答蟻
無し)時の各ノードの処理フローチャートである。ここ
で、応答蟻無しとは、リンクの両端ノード(出発ノー
ド)でリンクアップ検知が可能な場合に限定される。先
ず、ノードが立ち上がったならば、またはリンクアップ
したならば(ステップ101)、リンクの両端のノード
は隣接ノードを知るために、自ノードIDを含む『隣接
識別蟻』を該リンクに送出する(ステップ102)。隣
接ノードからの『隣接識別蟻』を受け取ったならば(ス
テップ103)、他の処理に比べて最優先で出発ノード
IDを自分のルーチングテーブルに反映する。また、本
蟻の送受信が終了しないうちは、本リンクを使用した蟻
やデータパケットの送受信は行わない。各隣接ノード
は、受信した『隣接識別蟻』の出発ノードIDのノード
に対する確率を、本蟻が受信されたリンクに対して1/
(受信したリンク数)とし、他のリンクを0とすること
で(ステップ104)、リセット(リターン)する(ス
テップ105)。
【0009】図3(a)は、本発明の第1の実施例(請
求項1に対応)を示すリンクアップ(応答蟻有り)時の
処理フローチャートである。先ず、ノードが立ち上がっ
たならば、またはリンクアップしたならば(ステップ1
11)、リンクアップを検知したノードは隣接ノードを
知るために、自ノードIDを含む『隣接識別蟻』を該リ
ンクに送出する(ステップ112)。隣接ノードからの
『隣接識別蟻』または『応答蟻』を受け取ったならば
(ステップ114)、他の処理に比べて最優先で出発ノ
ードIDを自分のルーチングテーブルに反映する。ま
た、本蟻の送受信が終了しないうちは、本リンクを使用
した蟻やデータパケットの送受信は行わない。そして、
受信した『隣接識別蟻』または『応答蟻』の出発ノード
IDに対する確率を、本蟻が受信されたリンクに対して
1/(受信したリンク数)とし、他のリンクを0とする
ことで(ステップ114)、受け取った蟻が『応答蟻』
であればリセット(リターン)する(ステップ11
9)。一方、受け取った蟻が『隣接識別蟻』であれば
(ステップ115)、それに対して自ノードIDを含ん
だ『応答蟻』を返送する(ステップ116)。そして、
リセット(リターン)する(ステップ119)。
【0010】図3(b)は、応答蟻生処理のフローチャ
ートである。隣接ノードがリンクアップを検知しない場
合には、『応答蟻生成処理』を行って、隣接ノードに対
するエントリを生成し、応答蟻を返送する。すなわち、
ノードが『隣接識別蟻』を受信したならば(ステップ1
51)、該ノードに対する確率は蟻を受信したリンクに
対して1/(受信したリンク数)とし、他を0とする
(ステップ152)。次に、自ノードIDを含んだ応答
蟻を返送する(ステップ153)。そして、リセット
(リターン)する(ステップ154)。
【0011】図4(1)(2)は、図2,3におけるリ
ンクアップ時の処理例を示す図である。ここで、図中の
ルーチングテーブルのエントリの記載方法について説明
すると、a,n Pは、リンクnに対する宛先a宛のパ
ケットの送出確率Pを意味している。図4(1)は、図
2に示した『応答蟻』無しの場合の処理である。ノード
bとノードd間、およびノードcとノードd間におい
て、リンクアップによって『隣接識別蟻』が双方から送
出される場合を示している。ノードb,d、ノードc,
dの双方から『隣接識別蟻』が送出され、それを受け取
ったノードは、ルーチングテーブルにその蟻内に示され
たノードIDを追加し、かつリンク毎の送出確率を設定
する。ここでは、『隣接識別蟻』を受け取ったリンクに
対する確率を1.0、他の合計を0.0とする。また、
他のノードを宛先とする該リンクに対する送出確率を設
定する。ここでは、0.0とする。具体的な確率値は、
実装時に変更可能とする。この場合のノードbのルーチ
ングテーブルには、最初は宛先a,リンク2の確率が
1.0、宛先c,リンク2の確率が1.0、のみ登録さ
れていたが、ノードdからの『隣接識別蟻』のノードI
Dの登録により、宛先d,リンク1の確率が1.0、宛
先d,リンク2の確率が0.0、宛先a,リンク1の確
率が0.0、宛先c,リンク1の確率も0.0が追加さ
れている。ノードc、ノードdのルーチングテーブルに
ついても、ノードbと全く同じようにして、受け取った
『隣接識別蟻』からノードIDと送出確率を設定する。
【0012】図4(2)は、図3に示した『応答蟻』有
りの場合の処理である。立ち上がったノードdから『隣
接識別蟻』がノードb側とノードc側の双方に送出さ
れ、それを受け取ったノードb,cからは、それに対し
て自ノードIDを含んだ『応答蟻』を返送する。他の処
理は図4(1)と同じである。なお、本実施例では、リ
ンクの片側のノードdのみがリンクアップ検知が可能で
あるため、ノードdからのみ『隣接識別蟻』を送出した
が、変形例として、双方から『隣接識別蟻』を送出し、
それに対して双方から『応答蟻』を返送することも可能
である。図4(1)(2)のルーチングテーブルから明
らかなように、『応答蟻』有りと無しとではテーブルは
全く同じ内容になる。
【0013】(第2の実施例)図5は、本発明の第2の
実施例(請求項2に対応)を示す新規経路生成に関する
処理フローチャートである。図5(a)は『中継ノード
探索蟻』の前進蟻の処理を示し、図5(b)は新規経路
生成を必要とするノードの処理を示し、図5(c)『中
継ノード探索蟻』の後退蟻の処理を示す。なお、中継ノ
ードとは、通過ノードとして前進蟻が到着したノード
で、最初に宛先ノードへの経路を知っているノードのこ
とである。前進蟻の処理では、『中継ノード探索蟻』を
受け取ったノードは、宛先ノードへの経路を持っていな
いことを知ったとき、それが通ってきたリンク以外の全
リンクに『中継ノード探索蟻』の前進蟻を送出すること
で、中継ノードを検知する。また、後退蟻の処理では、
中継ノードが、いま来た経路を出発ノードに至るまで
『中継ノード探索蟻』の後退蟻を送出する。先ず、図5
(b)における『新規経路生成の処理』では、データパ
ケットの出発ノード、または出発ノードから発せられた
該パケットを受け取ったノードが、経路を知らない宛先
ノードへ、または確率0のノードへ該パケットを送る場
合には(ステップ131)、パケットを時間t(0より
大きな値、必要に応じて決める)の間、一旦、キューイ
ングしておき、自分のID(送信元ノードID)と宛先
ID、さらにシーケンス番号を載せて宛先へのパケット
を中継するノードを探索する蟻『中継ノード探索蟻』を
パケットが到着したリンク以外の全てのリンクへ送出す
る(ステップ132)。以下、前進蟻の処理になる。
【0014】前進蟻の処理では、図5(a)に示すよう
に、任意のノードが『中継ノード探索蟻』の前進蟻を受
信したならば(ステップ121)、同一の送信元、シー
ケンス番号の蟻を既に受信したか否かを判別し(ステッ
プ122)、受信していれば、今受信した蟻を捨てる
(ステップ123)。一方、受信していなければ、自分
のルーチングテーブルに送信元ノードIDがなければ、
それを自分のルーチングテーブルに追加する(確率は1
/リンク数)。また、送信元とシーケンス番号のペアで
その蟻を覚えておくこととする(ステップ124)。こ
れにより、ループを回避すると共に、トポロジ変更後の
同じ宛先への蟻にも対処可能とする。『中継ノード探索
蟻』を受け取ったノードは、自分のルーチングテーブル
に宛先IDへの経路を持っているか否かを調べる(ステ
ップ125)。しかし、持っている場合には、ソースリ
ンク以外で、送出確率が0よりも大きなリンクがあれば
(ステップ126)、従来の前進蟻の処理に加えて、そ
のノードが持つ宛先IDと、宛先IDへの伝搬遅延の平
均値を載せて、『中継ノード探索蟻』に対する後退蟻
を、前進蟻の通過ノードに沿って送出する(ステップ1
27)。また、自分のルーチングテーブルに宛先IDへ
の経路がないか、あるいはソースリンク以外への送出確
率が0であるならば、『中継ノード探索蟻』をコピーし
てソースリンク以外の全リンクに送出する(ステップ1
28)。そして、リセット(リターン)する(ステップ
129)。
【0015】一方、図5(b)において、データを時間
tの間キューイングして、『中継ノード探索蟻』をデー
タが到着したリンク以外の全リンクに送出した後(ステ
ップ132)、時間tの間に上記送信元ノードが後退蟻
を受け取ったならば(ステップ133)、その通過ノー
ドおよび宛先ノードの中で自分のルーチングテーブルに
ないノードIDをルーチングテーブルに反映する(ステ
ップ134)。ルーチングテーブルは、この後退蟻が到
着する前を等確率であったと仮定して、通常の伝搬遅延
情報を更新した後、確率を更新する。そして、ルーチン
グテーブルに従って、データパケットを送出する(ステ
ップ136)。一方、時間tの間に後退蟻を受け取らな
かった場合には(ステップ133)、キューイングされ
ていたデータパケットを破棄する(ステップ135)。
そして、リセット(リターン)する(ステップ13
7)。また、図5(c)に示すように、送信元ノード以
外のノードが『中継ノード探索蟻』の後退蟻を受信した
ならば(ステップ141)、従来の処理に加えて、その
通過ノードおよび宛先ノードの中で自分のルーチングテ
ーブルにないノードIDを自分のルーチングテーブルに
反映する(ステップ142)。ルーチングテーブルは、
この後退蟻が到着する前を等確率であったと仮定して、
従来手法の伝搬遅延情報を更新した後に、確率を更新す
る。そして、リセット(リターン)する(ステップ14
3)。
【0016】図6および図7は、図5における新規経路
生成の例を示す説明図である。ここで、図6,図7中の
蟻の持つ情報を説明すると、〔j (Ti,j)〕は、
ノードjのノードIDと蟻が通った際のノードiからノ
ードjへの遅延を示しており、〔a,b,seq〕は、
aからb宛の蟻でシーケンス番号seqを持つ、ことを
示している。図6、図7では、(1)から(6)へ処理
が流れている。送信元ノードfが宛先ノードaへデータ
パケットを送りたい場合で、かつaがfへの経路を持っ
ていない場合には、該パケットを時間tだけキューイン
グして(以上、図6(1)参照)、『中継ノード探索
蟻』を全リンクへ送出する。この場合の送信元ノードf
は、データパケットを生成するノードと考えているが、
別ノードで生成されたデータパケットを転送途中で受け
取ったノードであってもよい。後者の場合には、データ
パケットが到着したリンク以外へ蟻エージェントを送出
する(以上、図6(2)参照)。
【0017】該『中継ノード探索蟻』は送信元ノードI
Df、宛先IDa、シーケンス番号seqを持って送信
元ノードfを出発し、途中ノードd,eにおいて、ノー
ドIDと該蟻の伝搬遅延を持って、さらにノードb、c
に到達する(以上、図6(3)参照)。ノードb,cは
宛先ノードaへの経路を持っており、かつソースリンク
2以外への確率が0より大きいので(各ルーチングテー
ブルのa,1 1.0参照)、それぞれb,cが中継ノ
ードとなる。そこで、b,cにおいては、dからb、お
よびeからcまでの実測の伝搬遅延だけでなく、b,c
からaへの平均伝搬遅延を持って、送信元ノードfへ従
来のアントネットの後退蟻と同一の方法(中継ノード探
索蟻の持っている経路の通りに戻る)で戻る。図(4)
に示すように、蟻の持つ情報は、a Tb,a、b T
d,b、d Tf,d、f,a,seqおよびa T
c,a、c Te,c、eTf,e、f,a,seqで
ある(以上、図7(4)参照)。
【0018】後退蟻が中継ノードのb,cからそれぞれ
送信元ノードfに戻る際には、途中ノードd,eはaへ
の宛先を持っていないので、それをルーチングテーブル
に追加する。その際に、この蟻を受け取る前を等確率
(この場合には、各リンクとも0.5)と考えて確率を
計算する(以上、図7(5)参照)。すなわち、ノード
dのルーチングテーブルには、a,1 i、a,2 j
が追加され、ノードeのルーチングテーブルには、a,
1 q、a,2 rが追加される。ノードfに後退蟻が
到着したならば、途中ノードと同様にして、ルーチング
テーブルに自分の知らないノードIDを追加する。どち
らか一方の後退蟻が先に送信元ノードfに到着した時点
で、送信元ノードfはデータパケットを各リンクへ送出
確率に従って送出する(以上、図7(6)参照)。ここ
では、送信元ノードfのルーチングテーブルには、b,
1 k、b,2 l、c,1 m、c,2n、a,1
o、a,2 pが追加される。
【0019】図2のリンクアップ(応答蟻無し)時の処
理フロー、図3のリンクアップ(応答蟻有り)時の処理
フロー、および図5の新規経路生成に関する処理フロー
の各ステップをプログラムに変換し、変換されたプログ
ラムをCD−ROMなどの記録媒体に格納しておけば、
ネットワーク上の任意のノードのコンピュータに上記記
録媒体を装着してプログラムを実行させることにより、
本発明の経路制御方法を容易に実現できる。また、媒体
を装着したコンピュータからネットワークを介して他の
任意のコンピュータにプログラムをダウンロードするこ
とによっても、本発明の方法を容易に実現できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パケット伝送ネットワークを介して出発ノードから宛先
ノードに向けてパケットを送信する場合、各ノードのル
ーチングテーブルを蟻エージェントを用いてアントネッ
トアルゴリズムに基づき学習により構築するとともに、
出発ノードおよび出発ノードから発せられたパケットを
受け取ったノードは該ルーチングテーブルを用いて該パ
ケットをルーチングする際に、これに先立って、パケッ
ト伝送ネットワークを構成する各ノードが隣接ノードを
知らない初期状態であるとき、各ノードが自ノードのI
Dを含んだ『隣接識別蟻』を全リンクに送出すること
で、隣接ノード双方で相手を認識できるので、ノードの
追加などのトポロジ変化に対応することができる。ま
た、『中継ノード探索蟻』による宛先ノードに対する中
継ノードの探索により、各ノードが予め全てのノードの
情報を持つ必要がなく、パケット伝送の必要な際に宛先
エントリを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で利用する『隣接識別蟻』『応答蟻』お
よび『中継ノード探索蟻』のデータ構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すリンクアップ(応
答無し)時の処理フローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例を示すリンクアップ(応
答有リ)時の処理フローチャートである。
【図4】図2、図3におけるリンクアップ時の処理例を
示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す新規経路生成に関
する処理フローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例を示す新規経路生成の手
順(1〜3)説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す新規経路生成の手
順(4〜6)説明図である。
【符号の説明】
10…蟻識別子、11…送信元ノードのIDなどの情
報、12…宛先ノードのIDなどの情報、13…シーケ
ンス番号、14…通過ノード、15…トリップ時間、1
6…その他の情報、a〜f…ノード、1,2はリンク番
号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット伝送ネットワークを介して出発
    ノードから宛先ノードに向けてパケットを送信する場合
    に、各ノードのルーチングテーブルをアントネットアル
    ゴリズムに基づき学習により構築するとともに、上記出
    発ノードおよび該出発ノードから発せられたパケットを
    受け取ったノードは該ルーチングテーブルを用いて該パ
    ケットをルーチングする経路制御方法において、 該複数のノードが隣接ノードを知らない初期状態の場合
    に、パケット送出に先立ち、各ノードは自ノードのID
    を含んだ『隣接識別蟻』を全リンクに送出し、該『隣接
    識別蟻』を受け取った隣接ノードは、該『隣接識別蟻』
    の中のノードIDを見ることにより、該リンクにより隣
    接するノードを識別し、 各隣接ノードは、該隣接ノードのルーチングテーブルに
    自分に隣接するノードのIDを書き込むことを特徴とす
    るパケット伝送ネットワークの経路制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパケット伝送ネットワ
    ークの経路制御方法において、 出発ノードまたは出発ノードから発せられたパケットを
    受け取ったノードのルーチングテーブルに、宛先ノード
    IDの記録がない場合には、 該ノードは、該パケットを送出するに先立ち、該宛先ノ
    ードIDを含む『中継ノード探索蟻』を該パケットが通
    ったリンク以外の全てのリンクに送出し、 該『中継ノード探索蟻』を受け取ったノードは、該宛先
    ノードIDを見ることにより、自分のルーチングテーブ
    ル中に該宛先ノードIDがないときには、改めて該『中
    継ノード探索蟻』を該『中継ノード探索蟻』が通ったリ
    ンク以外の全リンクに送出し、 自分のルーチングテーブル中に該宛先ノードIDがある
    ときには、該宛先ノードIDを持っているノードの情報
    と、該『中継ノード探索蟻』を送出したノードから、該
    宛先ノードIDを持っているノードまでの遅延情報と、
    を持った該『中継ノード探索蟻』を、通過してきた元の
    経路を通って該『中継ノード探索蟻』を送出したノード
    まで送り返すことを特徴とするパケット伝送ネットワー
    クの経路制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のパケット伝送
    ネットワークの経路制御方法の処理ステップをプログラ
    ムに変換し、変換されたプログラムを記録媒体に格納す
    ることを特徴としたプログラム記録媒体。
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