JP2002063007A - 印刷環境情報変更通知システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末機上で指定したプリンタについて、その
印刷環境に変更があった場合、その変更情報がその場で
表示される印刷環境情報変更通知システムを提供する。 【解決手段】 本発明による印刷環境情報変更通知シス
テムでは、端末機上で指定されたプリンタ１を、ネット
ワーク上で検索し、検索されたプリンタ１の印刷環境に
ついての印刷環境情報を取得し、既に保存されているの
印刷環境情報と比較する。比較の結果、変更が認められ
た場合、その変更情報をユーザーに表示し、今回取得し
た印刷環境情報を保存する。これにより、ユーザーが文
書の印刷を行う際など、印刷に指定したプリンタ１につ
いての印刷環境に変更があった場合には、その変更情報
がその場で表示されるため、ユーザーは迅速に対応でき
印刷についての失敗を未然に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
おける印刷環境情報管理システム、特に、プリンタの印
刷環境に変更があった場合に端末機側に通知する印刷環
境情報変更通知システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワーク上に接続されたプリンタの
各種設定は、通常ネットワーク管理者によって行われ
る。設定作業は、該当するプリンタの他、サーバー、端
末機に対しても及ぶ。現在では、このような設定を行う
ツールが提供されており、ネットワーク管理者は容易に
設定作業を行うことができる。ネットワーク管理者によ
って行われた設定変更のうち、ユーザーの印刷環境に影
響を与えるものは、その設定変更が行われる前後に、ユ
ーザーに対して例えば電子メールなどでその旨が通知さ
れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の通知
方法により変更情報が通知された場合、ユーザーはそれ
らの変更に対して必ずしも敏感に反応せず、変更情報を
通読した後、通知されたメールなどをとりあえず保存し
ておくことが多い。従って、変更情報についてもはっき
り記憶されているとは限らず、自分で印刷を行い思惑通
りの印刷ができない、などの事態になって始めてそのよ
うな通知があったことを思い出すことが多かった。その
ような場合、ユーザーは過去にネットワーク管理者から
もらった受信メールなどから、該当するものを探さなけ
らばならなかった。また、通知をもらっていたことを思
い出さない場合もあり、このような場合は、ユーザーは
ネットワーク管理者に直接それらの内容を問い合わせる
しかなかった。

【０００４】そこで、本発明の目的は、印刷出力したい
プリンタについて、その印刷環境に変更があった場合に
は、その変更情報がその場で表示される印刷環境情報変
更通知システムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による印刷環境情報変更通知システムは、端
末機での指示に応じてネットワーク上に存在するプリン
タを検索するプリンタ検索手段と、プリンタ検索手段に
より検索されたプリンタの印刷環境についての印刷環境
情報を取得する印刷環境情報取得手段と、既に保存され
ている前回の印刷環境情報と今回印刷環境情報取得手段
により取得した印刷環境情報とを比較する印刷環境情報
比較手段と、印刷環境情報比較手段による比較の結果、
変更が認められた場合、その変更情報を表示することに
より通知する変更情報表示手段と、印刷環境情報取得手
段により今回取得した印刷環境情報を保存する印刷環境
情報保存手段とを備えたことを特徴とする。

【０００６】このような印刷環境情報変更通知システム
によれば、端末機上で指定されたプリンタについて、そ
の印刷環境に変更があるかどうかをその場で調べること
ができる。

【０００７】プリンタ検索手段は、印刷データの印刷を
行う際に端末機上で指定されたプリンタを検索してもよ
い。これにより、ユーザーが文書などの印刷を行う際、
印刷に指定したプリンタについての印刷環境に変更があ
った場合には、その変更情報がその場で表示されるた
め、ユーザーは迅速に対応でき印刷についての失敗を未
然に防止することができる。

【０００８】このような印刷環境情報変更通知システム
によれば、ユーザーはネットワーク上のプリンタの印刷
環境について変更があるかどうかを随時調べることがで
き、変更があった場合には自動修正されるため、便利で
ある。

【０００９】プリンタ検索手段は、好ましくは既に保存
されている前回の印刷環境情報を参照してプリンタを検
索する。前回の印刷環境情報を参照することにより、よ
り早く指定されたプリンタを検索することができる。

【００１０】また、印刷環境情報取得手段も、好ましく
はプリンタ検索手段により検索されたプリンタより機種
情報を取得し、機種情報から印刷環境情報の取得に利用
するＭＩＢを決定するプリンタ種類判断手段を有する。
プリンタ種類判断手段により決定されたＭＩＢを使用す
ることにより、プリンタから容易に情報を取り出すこと
が可能である。

【００１１】印刷環境情報比較手段による比較の結果、
変更が認められた場合、端末機上の上記プリンタについ
ての設定を今回取得した印刷環境情報に合わせて更新す
る自動修正手段を更に備えていることが望ましい。変更
があった場合には端末機側の設定も自動的に修正される
ため、便利である。

【００１２】更に、この印刷環境情報変更通知システム
は、端末機からプリンタへの印刷指示を監視する監視手
段と、監視手段が印刷を検出した際、印刷の印刷設定情
報を抽出する印刷設定情報抽出手段とを更に備え、印刷
環境情報比較手段は、今回印刷環境情報取得手段により
取得した印刷環境情報と印刷設定情報抽出手段により抽
出された印刷設定情報とを比較し、印刷の設定がプリン
タの印刷環境によっては実現し得ない要素を含むと判断
した場合、自動修正手段は、印刷設定情報に合わせてプ
リンタの設定を変更するか、又は今回の印刷環境情報に
合わせて印刷の設定を変更してもよい。これにより、端
末機から文書などの印刷を行った際の印刷設定が、現在
の印刷環境では実現できない場合、一時的にプリンタの
設定を変えて印刷可能なので、印刷の失敗を未然に防ぐ
ことが可能である。

【００１３】この自動修正手段は、監視手段により前記
印刷が検知されている間、印刷設定情報に合わせてプリ
ンタの設定を変更するか、又は今回の印刷環境情報に合
わせて印刷の設定を変更することが望ましい。

【００１４】更にまた、既に保存されている前回の印刷
環境情報と、今回印刷環境情報取得手段により取得した
印刷環境情報との比較の結果、変更が認められ、変更が
論理プリンタの追加を要するものである場合、また、今
回印刷環境情報取得手段により取得した印刷環境情報
と、印刷設定情報抽出手段により抽出された印刷設定情
報との比較の結果、印刷の設定がプリンタの印刷環境に
よっては実現し得ない要素を含み、印刷が論理プリンタ
の追加により実現するものである場合、自動修正手段
は、端末機上に論理プリンタを追加することが望まし
い。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施
形態を詳細に説明する。

【００１６】図１は実施形態に係る印刷環境情報変更通
知システムが適用されるネットワークの全体図である。
ネットワーク上には、サーバー１０、プリンタ１、第１
〜第３の端末機５〜７が接続されている。プリンタは複
数接続されていてもよく、また端末機についても何台接
続されていてもよい。この実施形態による印刷環境情報
変更通知システムは、第１の端末機５を使用するユーザ
ーが文書を印刷する際、印刷指定したプリンタ１の印刷
環境についての印刷環境情報を取得し、前回の印刷環境
情報から変更があった場合にはその旨を通知させるもの
である。変更があった場合には第１の端末機５のモニタ
ーにその旨が表示される。ユーザーはこれにより印刷環
境に変更があったことを知ることができ、迅速にその対
応をすることができる。第１の端末機５の設定は自動修
正される。

【００１７】図２は、印刷環境情報変更通知システムの
構成図である。図２に端的に示されるように、この印刷
環境情報変更通知システムは、第１の端末機５からプリ
ンタ１への印刷指示を監視する監視手段２０と、監視手
段２０により検出された印刷についての印刷設定情報を
抽出する印刷設定情報抽出手段２１と、第１の端末機５
から文書の上記印刷を行う際に指定されたプリンタ１を
ネットワーク上で検索するプリンタ検索手段２２と、プ
リンタ１の印刷環境についての印刷環境情報を取得する
印刷環境情報取得手段２４と、既に保存されている前回
の印刷環境情報と今回取得した印刷環境情報とを比較す
る印刷環境情報比較手段２５と、比較の結果判明した変
更情報をユーザーに表示する変更情報表示手段２６と、
今回取得した印刷環境情報に合わせて第１の端末機５側
の設定を更新する自動修正手段２７と、今回取得した印
刷環境情報を保存する印刷環境情報保存手段２８とから
構成される。プリンタ検索手段２２は、更に、印刷環境
情報の取得に利用するＭＩＢ（Management Information
Base）を決定するプリンタ種類判断手段２３を含む。
これらの各手段の機能、互いの関連性については、後に
詳述される。自動修正手段２７、印刷環境情報比較手段
２５、及び変更情報表示手段２６については上記した以
外の機能も備えているが、それらについても後に説明さ
れる。これらの各手段は何れもプログラムであり、この
実施形態では第１の端末機５に組み込まれている。

【００１８】図３は、印刷環境情報変更通知システムの
動作を説明するフローチャートである。印刷環境が変更
された場合の例（例１〜例３）を取り上げ、これらの例
を元に本実施形態に係る印刷環境情報変更通知システム
の動作を説明する。なお、例１〜３では何れも記されて
いる点の他には印刷環境の変更はないものとする。

【００１９】最初に例１として、ＬＰＲ（Line Printin
g Utility）接続のプリンタ１の両面印刷装置が取り外
されている場合について示す。ステップ１０１では、監
視手段２０は第１の端末機５からの印刷指示があるかど
うかを監視している。ステップ１０１で印刷指示を検出
した場合、ステップ１０２に進み、印刷処理を一時的に
停止する。ステップ１０３では、印刷設定情報抽出手段
２１により、この印刷についての各種設定情報を抽出
し、一時保存する。例１では、両面印刷指示についての
設定は「有り」となっている。

【００２０】ステップ１０４では、プリンタ検索手段２
２により、第１の端末機５で印刷指定されたプリンタ１
をネットワーク上で検索する。ＬＰＲ接続の場合、第１
の端末機５におけるプリンタ１の登録情報からＩＰアド
レスがわかり、これによりネットワーク全体を検索する
ことなく、プリンタ１を即座に探し出すことができる。

【００２１】ステップ１０５では、印刷環境情報取得手
段２４により、プリンタ検索手段２２により検索された
プリンタ１、第１の端末機５、サーバーの何れかからこ
のプリンタ１についての印刷環境情報を取得する。印刷
環境情報には、プリンタ１についてのオプション情報、
通信プロトコルに関する情報などが含まれる。この印刷
環境情報取得手段２４は、印刷環境情報を取得する際に
利用するＭＩＢを決定するプリンタ種類判断手段２３を
更に含む。プリンタ種類判断手段２３は、プリンタ検索
手段２２により検索されたプリンタ１にアクセスして機
種を特定する情報であるsysObjectID（ＭＩＢ標準領域
内の情報の一つ）を取得し、これによりプリンタ１のＭ
ＩＢを決定する。プリンタ１からの印刷環境情報の取得
には、このプリンタ種類判断手段２３により決定された
ＭＩＢが利用される。ステップ１０６では、印刷環境情
報比較手段２５により、既に第１の端末機５のメモリに
保存されている前回の印刷環境情報と、今回印刷環境情
報取得手段２４により取得された印刷環境情報とを比較
する。

【００２２】ステップ１０７で、比較の結果、前回から
の変更が認められた場合、ステップ１０８へ進む。ステ
ップ１０８では、印刷環境情報比較手段２５による比較
の結果認められた変更情報を、変更情報表示手段２６に
より第１の端末機５のモニターなどを通して表示し、ユ
ーザーに通知する。ここで、ユーザーは印刷環境に変更
があったことを知ることができ、迅速に対応することが
できる。この例１においては、前回の時点では装着され
ていた両面印刷装置が取り外され、印刷環境が変更され
ていることが表示される。なお、過去にネットワーク管
理者から、別途に電子メールなどでこの旨の通知（プリ
ンタ１の両面印刷装置を取り外していることを知らせる
通知）を受けていた場合には、これを表示させるように
設計してもよい。一度目を通した情報に対してはユーザ
ーもより早く適切に理解できる。

【００２３】ステップ１０９では、自動修正手段２７に
より今回取得した印刷機情報に合わせて第１の端末機５
の設定を更新する。例１においては、第１の端末機５の
ドライバの設定を両面印刷なしにする。ここで、第１の
端末機５の設定を更新する際にはモニターを通じてユー
ザーに確認のメッセージが変更情報表示手段２６により
表示されるものとする。ステップ１１０では、今回の印
刷環境情報を第１の端末機５のメモリに保存する。ステ
ップ１１０で保存された印刷環境情報は、次回に変更状
況を比較する際に使用される。この後、手続きはステッ
プ１１１に進む。ステップ１０７で変更が認められなか
った場合には、そのままステップ１１１に進む。

【００２４】ステップ１１１では、印刷環境情報比較手
段２５により、今回取得した印刷環境情報とステップ１
０３で印刷設定情報抽出手段２１により抽出された印刷
設定情報とを更に比較する。比較の結果、今回の印刷の
印刷設定が現在のプリンタ１の印刷環境によっては実現
し得ない要素を含むものと判断された場合、ステップ１
１２へ進む。ステップ１１２では、自動修正手段２７
は、監視手段２０が第１の端末機５からの印刷指示を検
出している間、印刷設定情報に合わせてプリンタ１の設
定を変更するか、又は今回取得した印刷環境情報に合わ
せて印刷設定を変更する。このような一時的な設定変更
についても、第１の端末機５のモニターを通じてその旨
が表示される。例１においては、印刷環境情報に合わせ
て印刷設定を変更、すなわち片面印刷に印刷設定を変更
し文書を印刷する。なお、ユーザーは、片面印刷を希望
しない時などはここで印刷を取りやめることもできる。
ステップ１１３では、ステップ１０２で一時的に停止さ
れていた印刷が再開され、片面印刷による文書の印刷が
行われる。

【００２５】次に、例２として、ＬＰＲ接続のプリンタ
１において、スプール領域がハードディスクからメモリ
（１ＭＢ）に変更されている場合について示す。例１と
重なる部分については説明を省略する。ステップ１０１
〜ステップ１０６は例１と同様に進み、ステップ１０７
において、印刷環境情報比較手段２５により前回の印刷
環境情報と今回の印刷環境情報とを比較した結果、スプ
ール領域が変更されている点が判明し、この旨をステッ
プ１０８で表示する。ステップ１０９では、第１の端末
機５のドライバの設定項目の中に対応するものがあれ
ば、自動修正手段２７によりこの変更が反映され更新が
行われる。対応する項目が無い場合には、更新は行われ
ない。ステップ１１０では、印刷環境情報保存手段２８
により今回の印刷環境情報が保存され、ステップ１１１
へ進む。

【００２６】ステップ１１１では、第１の端末機５のド
ライバの設定項目の中にプリンタ１のスプール領域につ
いての設定項目がありその設定がハードディスクとなっ
ていた場合、又はユーザーにより行われた印刷がスプー
ル領域１ＭＢでは不可能な印刷であった場合、ステップ
１１２へ進む。ここで、一時的に設定変更をして印刷が
行われるわけであるが、この際、この例２では、ユーザ
ーは二つの変更方法から選択することが可能である。第
１の変更は、一時的に印刷設定情報に合わせてプリンタ
１のスプール領域を増やす変更、第２の変更は、通信プ
ロトコルをＬＰＲからＳＭＢ（Sever Message Block）
にする変更で、この内容は第１の端末機５のモニターに
表示されそこでユーザーにより選択が行われる。通信プ
ロトコルとしてＳＭＢを使用したプリンタドライバが第
１の端末機５に既に設定登録されている場合には、この
旨も表示する。ステップ１１３では、ステップ１１２で
ユーザーが選択した方法により印刷が行われる。

【００２７】更に、例３として、ＮｅｔＷａｒｅ（登録
商標）接続のプリンタ１のキューに対応するプリンタ１
がプリンタＡからプリンタＢに変更されている場合につ
いて示す。例２と同様、例１と重なる部分については説
明を省略する。ステップ１０１〜ステップ１０３は例１
と同様に進む。ステップ１０４で、ＮｅｔＷａｒｅ接続
の場合、第１の端末機５におけるプリンタ１の登録情報
からはＩＰＸアドレスは判明せず、判明するのはサーバ
ー１０のＮｅｔＷａｒｅキューであるため、プリンタ検
索手段２２はまずここへアクセスしこのＮｅｔＷａｒｅ
キューに対応するプリントサーバー名を獲得する。これ
により、ＳＡＰ（Service AdvertisingProtocol）を参
照してＩＰＸアドレスを獲得することができる。ただ
し、前回の印刷環境情報が存在する場合はそこからＩＰ
Ｘアドレスがわかる。獲得したＩＰＸアドレスをもとに
プリンタ１を即座に検索し、そこでプリンタ種類判断手
段２３によりＭＩＢを決定することが可能となる。例３
においては、前回プリンタＡが接続されていた場所には
プリンタＢが配置されているため、プリンタＢについて
ＭＩＢが決定される。なお、ＳＡＰの情報からＭＩＢが
決定される場合もあり、その場合、プリンタ種類判断手
段２３はプリンタ１にアクセスしてsysObjectIDを取得
する必要はない。

【００２８】ステップ１０５〜ステップ１０６でプリン
タＢについての印刷環境情報の取得、比較が行われ、ス
テップ１０７では前回からの変更が認知され、ステップ
１０８へ進む。ステップ１０８では、指定されたプリン
タＡが接続されていた場所には現在別のプリンタである
プリンタＢが接続されている旨、及びプリンタＢについ
ての印刷環境情報が表示される。ステップ１０９では、
第１の端末機５に対しプリンタＢに対応する論理プリン
タとしてのドライバが登録設定される。ステップ１１０
では、今回の印刷環境情報が保存され、ステップ１１１
へ進む。

【００２９】ステップ１１１では、プリンタＢについて
の今回の印刷環境ではプリンタＡについての印刷設定を
実現できないと判断され、ステップ１１２へ進み、ステ
ップ１１２では、プリンタＢの印刷環境では処理できな
い設定要素については変更（或いは削除）して印刷させ
る（ステップ１１３）。プリンタＡ、プリンタＢの搭載
するＰＤＬ（ページ記述言語：Page Description Langu
age）がそれぞれ異なり、代替えして印刷を行うことが
できない場合は、その旨を第１の端末機５に通知し変更
情報表示手段２６により表示させるようにしてもよい。

【００３０】本実施形態においては、第１の端末機５に
おいて印刷環境情報を取得するプリンタを指示し、その
指示に応じてプリンタ検索手段がプリンタ検索を行って
いるが、本発明はこの実施形態に限定されない。例え
ば、第１の端末機５において「ネットワーク上の全ての
プリンタの検索」の指示を行い、プリンタ検索手段２２
はネットワーク上に接続されたプリンタを順次検索し、
検索されたプリンタについての印刷環境情報を取得し、
それらの印刷環境情報と検索されたプリンタについての
既に保存されている印刷環境情報とを順次比較し、変更
が認められたプリンタについてその変更情報を表示し、
変更が認められたプリンタについて今回取得した印刷環
境情報を保存することも可能である。

【００３１】図４は、他の実施形態に係る印刷環境情報
変更通知システムの構成図である。上記したような印刷
環境情報についての変更通知は、文書の印刷を行う時に
限らず、ユーザーにより、印刷環境の変更状況を知りた
いプリンタを第１の端末機５で指定し、随時調査できる
ようにすることも可能である。この印刷環境情報変更通
知システムは、第１の端末機５からユーザーにより指定
されたプリンタ１をネットワーク上で検索するプリンタ
検索手段２２と、プリンタ１の印刷環境についての印刷
環境情報を取得する印刷環境情報取得手段２４と、既に
保存されている前回の印刷環境情報と今回取得した印刷
環境情報とを比較する印刷環境情報比較手段２５と、比
較の結果判明した変更情報をユーザーに表示する変更情
報表示手段と、今回取得した印刷環境情報に合わせて第
１の端末機５側の設定を更新する自動修正手段２７と、
今回取得した印刷環境情報を保存する印刷環境情報保存
手段２８とから構成される。先の実施形態と同様、プリ
ンタ検索手段２２は、更に、印刷環境情報の取得に利用
するＭＩＢを決定するプリンタ種類判断手段２３を含
む。また、自動修正手段２７、印刷環境情報比較手段２
５、及び変更情報表示手段２６は上記した以外の機能も
備えている。これらの各手段もまた何れも第１の端末機
５に組み込まれるプログラムである。

【００３２】図５は他の実施形態に係る印刷環境情報変
更通知システムの動作を説明するフローチャートであ
る。先の実施形態のフローチャートを示す図３と重複す
る部分が多いが、ユーザーが第１の端末機５からプリン
タ１の印刷環境について調査するものであるため印刷は
行われず、従って、図３のフローチャートからこれらに
該当する手続き（ステップ１０１〜１０３、ステップ１
１１〜１１３）が削除されたものとなっている。それ以
外の手続きについては図３の場合と同様なので、説明を
省略する。

【００３３】本発明は、単に本発明を実施する最良の形
態を示すに過ぎない実施の形態に限定されず、本発明の
請求項の範囲内に該当する発明の全ての変更を包含し、
構成、配置などについて変更が可能である。

【００３４】

【発明の効果】本発明では、ユーザーが印刷データの印
刷を行う際、印刷に指定したプリンタについての印刷環
境に変更があった場合には、その変更情報がその場で表
示される印刷環境情報変更通知システムが提供される。
更に、本発明では、ユーザーがネットワーク上のプリン
タの印刷環境について変更があるかどうかを随時調べる
ことが可能な印刷環境情報変更通知システムが提供され
る。これらにより、ユーザーは迅速に対応でき印刷につ
いての失敗を未然に防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、実施形態に係る印刷環境情報変更通知
システムが適用されるネットワークの全体図である。

【図２】図２は、印刷環境情報変更通知システムの構成
図である。

【図３】図３は、印刷環境情報変更通知システムの動作
を説明するフローチャートである。

【図４】図４は、他の実施形態に係る印刷環境情報変更
通知システムの構成図である。

【図５】図５は他の実施形態に係る印刷環境情報変更通
知システムの動作を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１…プリンタ、５…第１の端末機、６…第２の端末機、
７…第３の端末機、１０…サーバー、２０…監視手段、
２１…印刷設定情報抽出手段、２２…プリンタ検索手
段、２３…プリンタ種類判断手段、２４…印刷環境情報
取得手段、２５…印刷環境情報比較手段、２６…変更情
報表示手段、２７…自動修正手段、２８…印刷環境情報
保存手段。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 端末機での指示に応じてネットワーク上
   に存在するプリンタを検索するプリンタ検索手段と、 前記プリンタ検索手段により検索された前記プリンタの
   印刷環境についての印刷環境情報を取得する印刷環境情
   報取得手段と、 既に保存されている前回の印刷環境情報と、今回前記印
   刷環境情報取得手段により取得した印刷環境情報とを比
   較する印刷環境情報比較手段と、 前記印刷環境情報比較手段による比較の結果、変更が認
   められた場合、その変更情報を表示することにより通知
   する変更情報表示手段と、 前記印刷環境情報取得手段により今回取得した前記印刷
   環境情報を保存する印刷環境情報保存手段とを備えたこ
   とを特徴とする印刷環境情報変更通知システム。
2. 【請求項２】 前記プリンタ検索手段は、印刷データの
   印刷を行う際に端末機上で指定された前記プリンタを検
   索する請求項１に記載の印刷環境情報変更通知システ
   ム。
3. 【請求項３】 前記プリンタ検索手段は、既に保存され
   ている前回の印刷環境情報を参照して前記プリンタを検
   索する請求項１又は２に記載の印刷環境情報変更通知シ
   ステム。
4. 【請求項４】 前記印刷環境情報取得手段は、前記プリ
   ンタ検索手段により検索された前記プリンタより機種情
   報を取得し、前記機種情報から前記印刷環境情報の取得
   に利用するＭＩＢを決定するプリンタ種類判断手段を有
   する請求項１〜３の何れか１項に記載の印刷環境情報変
   更通知システム。
5. 【請求項５】 前記印刷環境情報比較手段による比較の
   結果、変更が認められた場合、前記端末機上の前記プリ
   ンタについての設定を今回取得した前記印刷環境情報に
   合わせて更新する自動修正手段を更に備えたことを特徴
   とする請求項１〜４の何れか１項に記載の印刷環境情報
   変更通知システム。
6. 【請求項６】 前記端末機から前記プリンタへの印刷指
   示を監視する監視手段と、前記監視手段が前記印刷を検
   出した際、前記印刷の印刷設定情報を抽出する印刷設定
   情報抽出手段とを更に備え、 前記印刷環境情報比較手段は、今回前記印刷環境情報取
   得手段により取得した印刷環境情報と前記印刷設定情報
   抽出手段により抽出された前記印刷設定情報とを比較
   し、前記印刷の設定が前記プリンタの前記印刷環境によ
   っては実現し得ない要素を含むと判断した場合、前記自
   動修正手段は、前記印刷設定情報に合わせて前記プリン
   タの設定を変更するか、又は今回の印刷環境情報に合わ
   せて前記印刷の設定を変更する請求項５に記載の印刷環
   境情報変更通知システム。
7. 【請求項７】 前記自動修正手段は、前記監視手段によ
   り前記印刷が検知されている間、前記印刷設定情報に合
   わせて前記プリンタの設定を変更するか、又は今回の印
   刷環境情報に合わせて前記印刷の設定を変更する請求項
   ６に記載の印刷環境情報変更通知システム。
8. 【請求項８】 既に保存されている前回の印刷環境情報
   と、今回前記印刷環境情報取得手段により取得した印刷
   環境情報との比較の結果、変更が認められ、前記変更が
   論理プリンタの追加を要するものである場合、 また、今回前記印刷環境情報取得手段により取得した印
   刷環境情報と、前記印刷設定情報抽出手段により抽出さ
   れた印刷設定情報との比較の結果、前記印刷の設定が前
   記プリンタの前記印刷環境によっては実現し得ない要素
   を含み、前記印刷が論理プリンタの追加により実現する
   ものである場合、 前記自動修正手段は、前記端末機上に前記論理プリンタ
   を追加する請求項５又は７に記載の印刷環境情報変更通
   知システム。