JP2002062117A - 歯科修復物及び歯科材料の温度環境下での形状解析装置 - Google Patents

歯科修復物及び歯科材料の温度環境下での形状解析装置

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JP2002062117A
JP2002062117A JP2000252271A JP2000252271A JP2002062117A JP 2002062117 A JP2002062117 A JP 2002062117A JP 2000252271 A JP2000252271 A JP 2000252271A JP 2000252271 A JP2000252271 A JP 2000252271A JP 2002062117 A JP2002062117 A JP 2002062117A
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dental
temperature
shape
heating furnace
dental restoration
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JP2000252271A
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Minoru Nishiyama
山 實 西
Hideharu Hirose
瀬 英 晴 廣
Hiroaki Takahashi
橋 広 明 高
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Nihon University
Tokyo Giken KK
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Nihon University
Tokyo Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 義歯,歯冠修復物及び成形歯冠修復物等の歯
科修復物及び歯科材料の温度環境下での形状解析を簡易
な構成で迅速に測定する。典型的な歯科修復物の形状形
態に対応する形状変化をパターン化して整理する。歯科
修復物の寸法精度を向上させる。 【解決手段】 加熱炉7の内部の歯科修復物11の温度
を測定する測温手段21を設け、加熱炉7の窓部9の前
方の基板5上にガイドレール23を前後方向に設け、レ
ール23に対して前後位置調節可能にカメラ取付台25
を設ける。カメラ取付台25に前後左右及び上下位置調
整可能にCCDカメラ31を取付け、CCDカメラ31
により歯科修復物11の測温手段21の測定した所定温
度変化毎に形状変化を撮影し、撮影画像を画像解析装置
51に入力し、画像解析装置51により歯科修復物の温
度変化による形状変化を解析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科修復物及び歯
科材料の温度環境下での形状解析装置に関し、更に詳細
に説明すると、基板上に載置された加熱炉を有し、該加
熱炉の一側に窓部が形成され、該窓部から加熱炉内部に
収納された歯科修復物または歯科材料の温度変化による
形状変化を観察し得るようになされた歯科修復物及び歯
科材料の温度環境下での形状解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯科生体材料を用いて製作し
た義歯,歯冠修復物及び成形歯冠修復物等の歯科修復物
及び歯科材料は口腔内温度環境の影響で膨張、収縮によ
る形状変化を起こし、この形状変化により被装着歯ある
いは粘膜面と歯科修復物との形状的適合性が損なわれて
いた。また熱膨張の異なる材料の組み合わせからなる歯
科修復物の場合では、熱膨張に伴う応力集中により材料
疲労が発生している。
【0003】また、歯科精密鋳造では、既知の鋳造収縮
率を基にした鋳造物の設計ができず、このため鋳造原型
(ワックス)を膨張性を有する鋳型材内に埋没し、鋳型
の硬化時の膨張と鋳型加熱時の膨張とで鋳型自体を膨張
させ、この鋳型内に溶融した金属を鋳込み、金属が凝固
後、更に室温まで冷却されたときに歯科修復物としての
鋳造体の寸法が鋳造原型と同じとなるように鋳型材(埋
没材)の材料設計が行われている。
【0004】しかし、鋳型材単独では使用できないた
め、通常は金属製の鋳造用リング内にワックス製の鋳造
原型を埋没する。このとき、鋳造用リングが埋没材の膨
張を抑制することとなるため、それを緩衝するために鋳
造用リングライナーを鋳造用リングの内周に一巻きして
使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の歯科修復物及び
歯科材料の温度環境下での形状解析を簡易な構成で迅速
に測定する方法は存在していなかった。更に歯科修復物
は、その製作工程で熱による加工が行われるが、高温下
での成形から室温冷却までの熱収縮による形状変化につ
いては明らかにされていないものであった。即ち、歯科
修復物用材料及びその製作工程で使用される歯科材料は
夫々の線膨張係数等は熱機械分析法(TMA)等で明ら
かにされているが、実際の歯科修復物及びその製作に用
いられる型材は複雑な形状をしているため、温度変化を
与えると均一な膨張収縮を示さない欠点を有している。
このことが形態的適合性の良否に大きく影響し、特に異
なる材料の組み合わせからなる歯科修復物の寸法精度を
向上させることができず、歯科修復物が被装着歯あるい
は粘膜面との間でガタつきを発生させる原因となってい
た。
【0006】本発明の目的は、義歯,歯冠修復物及び成
形歯冠修復物等の歯科修復物及び歯科材料の温度環境下
での形状解析を簡易な構成で迅速に測定することがで
き、典型的な歯科修復物の形状形態に対応する形状変化
をパターン化して整理することができ、歯科修復物の原
型製作時設計に対する示唆を与えることができ、歯科修
復物の寸法精度を向上させることができ、歯科修復物と
被装着歯あるいは粘膜面とがガタつく虞れのない高精度
な歯科修復物を得ることができ、歯科修復物の再生や調
整を減少させることができ、新規材料の開発に対しては
開発期間の短縮化をもたらすことができる歯科修復物及
び歯科材料の温度環境下での形状解析装置を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の歯科
修復物及び歯科材料の温度環境下での形状解析装置は、
基板上に載置された加熱炉を有し、該加熱炉の一側に窓
部が形成され、該窓部から加熱炉内部に収納された歯科
修復物または歯科材料の温度変化による形状変化を観察
し得るようになされた歯科修復物及び歯科材料の温度環
境下での形状解析装置であって、前記加熱炉の窓部の前
方の基板上にガイドレールを前後方向に設け、該レール
に対して前後位置調節可能にカメラ取付台を設け、該カ
メラ取付台に前後左右及び上下位置調整可能にCCDカ
メラを取付け、該CCDカメラにより歯科修復物または
歯科材料の温度環境下での形状変化を撮影し、該撮影画
像を画像解析装置に入力し、画像解析装置により歯科修
復物または歯科材料の温度変化による形状変化を解析す
ることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に記載の歯科修復物及び
歯科材料の温度環境下での形状解析装置は、基板上に載
置された加熱炉を有し、該加熱炉の一側に窓部が形成さ
れ、該窓部から加熱炉内部に収納された歯科修復物また
は歯科材料の温度変化による形状変化を観察し得るよう
になされた歯科修復物及び歯科材料の温度環境下での形
状解析装置であって、前記加熱炉の内部の歯科修復物ま
たは歯科材料の温度を測定する測温手段を設け、前記加
熱炉の窓部の前方の基板上にガイドレールを前後方向に
設け、該レールに対して前後位置調節可能にカメラ取付
台を設け、該カメラ取付台に前後左右及び上下位置調整
可能にCCDカメラを取付け、該CCDカメラにより歯
科修復物または歯科材料の前記測温手段の測定した所定
温度変化毎に形状変化を撮影し、該撮影画像を画像解析
装置に入力し、画像解析装置により歯科修復物または歯
科材料の温度変化による形状変化を解析することを特徴
とする。
【0009】本発明の請求項3に記載の歯科修復物及び
歯科材料の温度環境下での形状解析装置は、前記画像解
析装置が画像解析アプリケーションソフトをインストー
ルしたコンピュータまたはパーソナルコンピュータで構
成されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る歯科修復物及
び歯科材料の温度環境下での形状解析装置を図面を参照
して詳述する。図1乃至図6は本発明に係わる歯科修復
物及び歯科材料の温度環境下での形状解析装置の実施の
形態を夫々示すもので、図1は本発明に係る形状解析装
置の正面図、図2は本発明の形状解析装置の一部拡大正
面図、図3は本発明に適用される加熱炉の斜視図、図4
はカメラ取付台の斜視図、図5はCCDレンズを取付け
る状態の斜視図、図6は照明手段の斜視図である。尚、
本実施の形態では歯科修復物に本発明を適用した場合と
して説明するが、同様に新規な歯科材料の形状解析にも
本発明を適用することができるものである。また単一の
材料及び異なる材料の組み合わせからなる歯科修復物も
当然に本発明の適用範囲内である。
【0011】図1及び図3に示す如く、形状解析装置1
は脚台3等に載置された基板5を有し、この基板5上に
加熱炉7が載置されている。この加熱炉7は本実施の形
態ではマッフル炉から形成され、この加熱炉7は、例え
ば使用温度800℃以下の加熱温度が設定できる電気炉
からなる。この加熱炉7は電装部2とケーブルにより接
続され、設定温度に到達後、一定時間の係留時間後に測
定トリガーを出力するようにプログラム制御されてい
る。
【0012】図3に示す如く、この加熱炉7の前側に開
閉自在な扉8が設けられ、この扉8に窓部9が形成され
ている。この窓部9は複数枚の石英ガラスと断熱材とか
ら形成されている。前記複数枚の石英ガラスは交換可能
になされている。前記扉8を開閉して加熱炉7の内部に
歯科修復物11を収納し得るようになされ、且つ窓部9
の外部から収納された歯科修復物11の温度変化による
形状変化を観察し得るようになされている。
【0013】前記加熱炉7の内部の底部7aには高さ調
節用のスペーサー13が設けられ、このスペーサー13
にVブロック15が2個のピン13aにより取付けら
れ、このVブロック15に円筒状の所定の長さのリング
16が針金17で支持されるようになされている。この
リング16を測定する場合には、前記電装部2の熱電対
用端子2aに接続された熱電対の他端を埋設状態で取付
け、熱電対の熱による変形の際にリング16の位置がず
れないように強固に固定する。
【0014】また、図3に示す如く、石膏模型(総義
歯,金属床等)18を測定する場合には、スペーサー1
3上に直接歯科修復物11等の被測定物を載置し、加熱
炉7の正面に対して底面が直角になるよう取付ける。ま
た石膏模型18の底部を石膏により製作された載置台1
9に載置し、石膏模型18を確実に支持する。また加熱
炉7の側部には熱電対取出し口20が設けられ、この熱
電対取出し口20から熱電対(図示せず)を挿入し、取
出すことができる。
【0015】この熱電対は測温手段21を構成するもの
で、歯科修復物11等の温度を測定する。前記加熱炉7
の設定温度とは別に歯科修復物11等の温度を直接測定
することにより、加熱炉7の炉内の温度分布等による計
測時の測温誤差を取り除くことができる。
【0016】図4及び図5に示す如く、前記加熱炉7の
窓部9の前方の基板5上にガイドレール23が前後方向
に沿って設けられ、このガイドレール23に対して前後
位置調節可能にカメラ取付台25が設けられている。こ
のカメラ取付台25には前後位置調整用のツマミネジ2
7と、前後左右及び上下位置の微調整用のハンドル2
8,29が設けられている。
【0017】前記カメラ取付台25に前後左右及び上下
位置調整可能にCCDカメラ31が取付けられ、このC
CDカメラ31にCCDレンズ33が取付けられる。前
記カメラ取付台25の位置調整により被写体としての測
定資料との距離を再現よくセットすることができ、CC
Dレンズ33と接写リングとの組み合わせにより測定資
料に合わせ、視野を10〜100mmとすることができ
る。またカメラ取付台25に治具取付部26が形成さ
れ、この治具取付部26に前後方向に長い棒杆35a
と、この棒杆35aの先端に取付けられた板部35bと
からなる治具35がビス36により取付けられる。この
治具35の板部35bを測定資料に当接させることによ
りCCDレンズ33の光軸に対して測定資料を直角に配
置することができる。
【0018】また、図6に示す如く、前記基板5の前記
窓部9の前方にはファイバー照明等からなる照明手段3
8が設けられ、この照明手段38はマグネットスタンド
39に取付けられ、加熱炉7の内部の歯科修復物11等
の被写体としての測定資料を照らすことができる。尚、
本実施の形態ではCCDカメラ31を用いたが、カメラ
の種類はどのようなものであってもよく、要は撮影画像
が得られるものであればよい。
【0019】また加熱炉7の輻射熱によりCCDカメラ
31及びCCDレンズ33が高温になるのを防止するた
めに加熱炉7とCCDカメラ31及びCCDレンズ33
との間に複数の冷却ファン41が設けられている。また
図5中、符号43はストッパー、45は微調整ストッパ
ーである。
【0020】このCCDカメラ31により歯科修復物1
1または歯科材料の温度環境下での形状変化を撮影し、
この撮影画像を図1及び図2に示す如く、画像解析装置
51に入力し得るようになされている。この画像解析装
置51はコンピュータ本体52と画像解析アプリケーシ
ョンソフトをインストールしたパーソナルコンピュータ
53とを有している。
【0021】前記コンピュータ本体52には測温手段2
1及び電装部2からの測定温度データが供給される。更
にコンピュータ本体52にはモニター55が連結され、
画像解析装置51による自動測定と、測定結果をグラフ
にするプログラムがインストールされている。
【0022】図2に示す如く、電装部2には、前記熱電
対用端子2aと共に、熱電対温度表示部2bと、炉内温
度表示部2c、目標温度表示部2d、ステップ時間の%
表示部2e、パターン表示部2f、パーソナルコンピュ
ータ53の接続ジャック2g等が設けられている。
【0023】次に、本発明に係わる歯科修復物及び歯科
材料の温度環境下での形状解析装置の使用方法を説明す
る。先ず、被写体距離と視野範囲を適度に設定する。こ
のためCCDカメラ31とCCDレンズ33との間に入
れる接写リングを設定する。キャリブレーションプレー
トを被写体距離に置いてキャリブレーションウィンドウ
で寸法校正を行う。CCDレンズ33の焦点調整リング
は以降固定する。
【0024】次いで、歯科修復物11をCCDカメラ3
1上で測定ポイントが白画素と黒画素の境で明示される
ようにしてマッフル炉からなる加熱炉7のスペーサー1
3上に載置する。測定資料の大きさに合わせてCCDレ
ンズ33と前記接写リングにより適切な視野角と被写体
距離が得られるようにしてキャリブレーションを行う。
【0025】前記測定資料を設定した加熱炉7の扉8を
閉め、カメラ取付台25の前後位置調整用のツマミネジ
27と、前後左右及び上下位置の微調整用のハンドル2
8,29により焦点調整を行う。また、加熱炉7の電装
部2により加熱炉7の温度上昇速度及び到達温度を任意
に設定する。例えば約10℃/分と、室温から80℃、
室温から150℃等に設定する。また、前記測温装置2
1により測定温度ステップを設定する。
【0026】次いで、照明手段38や冷却ファン41を
作動させ、CCDカメラ31やCCDレンズ33が高温
になるのを防止しながら、画像解析装置51の測定プロ
グラムを起動させ、加熱炉7の加熱を開始し、到達温度
に安定した後、所定の保持時間後、測温装置21を降下
測定に切り替え、加熱炉7の温度を下げる。
【0027】前記画像解析装置51により得られた測定
データより、測定数値の評価、グラフによる傾向観察等
を行い、種々の形状、サイズの測定資料の温度変化に伴
う形状変化を段階的に記録し、それらの重ね合わせから
形状解析をすることができる。尚、本実施の形態では、
コンピュータ本体52と画像解析アプリケーションソフ
トをインストールしたパーソナルコンピュータ53とを
有している場合につき説明したが、コンピュータが1台
であっても同様の作用を得るように構成することができ
る。
【0028】次に、本発明に係る形状解析装置により得
られた測定データを、図7(a)及び(b)に基づき説
明する。鋳型材が石膏系クリストバライト埋没材の場
合、加熱時の膨張は主としてαクリストバライトからβ
クリストバライトへの変態時の膨張(220〜300
℃)を基に設計されており、700℃での膨張は1.0
〜1.5%に規定されている。内径30mmの鋳造リング
を想定すると、700℃での鋳型材の膨張を1.5%と
すると、0.45mmとなり、リングライナーは直径方向
の両側で夫々0.225mm収縮すればよいこととなる。
【0029】図7(a)に示す測定例では、リングライ
ナーの任意のA点、B点の2箇所での厚さを、室温から
700℃まで昇温させながら測定したものである。この
測定例の測定結果を図7(b)に示す。この測定結果か
ら、100℃近辺まではリングライナー自体が熱膨張
し、その後収縮傾向となることが判る。更に、埋没材の
変態に対応して250℃近辺での急激な収縮を示した後
も、温度の上昇と共に埋没材が膨張し、これによりリン
グライナーの厚さが収縮していることが明らかである。
しかし、この測定例での収縮量は埋没材の膨張量からす
ると不十分であることも明らかとなる。これらの測定を
種々の歯科修復物及び歯科材料について行うことによ
り、測定結果をパターン化することができる。
【0030】
【発明の効果】以上が本発明に係る歯科修復物及び歯科
材料の温度環境下での形状解析装置の実施の形態である
が、本発明の請求項1に記載の歯科修復物及び歯科材料
の温度環境下での形状解析装置によれば、基板上に載置
された加熱炉を有し、該加熱炉の一側に窓部が形成さ
れ、該窓部から加熱炉内部に収納された歯科修復物また
は歯科材料の温度変化による形状変化を観察し得るよう
になされた歯科修復物及び歯科材料の温度環境下での形
状解析装置であって、前記加熱炉の窓部の前方の基板上
にガイドレールを前後方向に設け、該レールに対して前
後位置調節可能にカメラ取付台を設け、該カメラ取付台
に前後左右及び上下位置調整可能にCCDカメラを取付
け、該CCDカメラにより歯科修復物または歯科材料の
温度環境下での形状変化を撮影し、該撮影画像を画像解
析装置に入力し、画像解析装置により歯科修復物または
歯科材料の温度変化による形状変化を解析するので、義
歯,歯冠修復物及び成形歯冠修復物等の歯科修復物及び
歯科材料の温度環境下での形状解析を簡易な構成で迅速
に測定することができ、典型的な歯科修復物の形状形態
に対応する形状変化をパターン化して整理することがで
き、歯科修復物の原型製作時の設計に対する示唆を与え
ることができ、歯科修復物の寸法精度を向上させること
ができ、歯科修復物と被装着歯あるいは粘膜面とがガタ
つく虞れのない高精度な歯科修復物を得ることができ、
歯科修復物の再生や調整を減少させることができ、新規
材料の開発に対しては開発期間の短縮化をもたらすこと
ができる歯科修復物及び歯科材料の温度環境下での形状
解析装置を得ることができる。
【0031】また、本発明の請求項2に記載の歯科修復
物及び歯科材料の温度環境下での形状解析装置によれ
ば、基板上に載置された加熱炉を有し、該加熱炉の一側
に窓部が形成され、該窓部から加熱炉内部に収納された
歯科修復物または歯科材料の温度変化による形状変化を
観察し得るようになされた歯科修復物及び歯科材料の温
度環境下での形状解析装置であって、前記加熱炉の内部
の歯科修復物または歯科材料の温度を測定する測温手段
を設け、前記加熱炉の窓部の前方の基板上にガイドレー
ルを前後方向に設け、該レールに対して前後位置調節可
能にカメラ取付台を設け、該カメラ取付台に前後左右及
び上下位置調整可能にCCDカメラを取付け、該CCD
カメラにより歯科修復物または歯科材料の前記測温手段
の測定した所定温度変化毎に形状変化を撮影し、該撮影
画像を画像解析装置に入力し、画像解析装置により歯科
修復物または歯科材料の温度変化による形状変化を解析
するので、義歯,歯冠修復物及び成形歯冠修復物等の歯
科修復物及び歯科材料の所定温度変化毎の形状解析を簡
易な構成で迅速に測定することができ、典型的な歯科修
復物の形状形態に対応する形状変化をパターン化して整
理することができ、歯科修復物の原型製作時の設計に対
する示唆を与えることができ、歯科修復物の寸法精度を
向上させることができ、歯科修復物と被装着歯あるいは
粘膜面とがガタつく虞れのない高精度な歯科修復物を得
ることができ、歯科修復物の再生や調整を減少させるこ
とができ、新規材料の開発に対しては開発期間の短縮化
をもたらすことができる歯科修復物及び歯科材料の温度
環境下での形状解析装置を得ることができる。
【0032】更に、本発明の請求項3に記載の歯科修復
物及び歯科材料の温度環境下での形状解析装置によれ
ば、前記画像解析装置は画像解析アプリケーションソフ
トをインストールしたコンピュータまたはパーソナルコ
ンピュータで構成されているので、高精度な形状解析を
迅速に行うことができる。
【0033】本発明によれば、義歯,歯冠修復物及び成
形歯冠修復物等の歯科修復物及び歯科材料の温度環境下
での形状解析を簡易な構成で迅速に測定することがで
き、典型的な歯科修復物の形状形態に対応する形状変化
をパターン化して整理することができ、歯科修復物の原
型製作時設計に対する示唆を与えることができ、歯科修
復物の寸法精度を向上させることができ、歯科修復物と
被装着歯あるいは粘膜面とがガタつく虞れのない高精度
な歯科修復物を得ることができ、歯科修復物の再生や調
整を減少させることができ、新規材料の開発に対しては
開発期間の短縮化をもたらすことができる歯科修復物及
び歯科材料の温度環境下での形状解析装置を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯科修復物及び歯科材料の温度環
境下での形状解析装置の正面図。
【図2】本発明に係る歯科修復物及び歯科材料の温度環
境下での形状解析装置の一部拡大正面図。
【図3】本発明に係る歯科修復物及び歯科材料の温度環
境下での形状解析装置の加熱炉の斜視図。
【図4】本発明に係る形状解析装置のカメラ取付台と加
熱炉の斜視図。
【図5】本発明に係る形状解析装置のカメラ取付台と加
熱炉の斜視図。
【図6】本発明に係る形状解析装置の照明手段と加熱炉
の斜視図。
【図7】本発明に係る形状解析装置を用いた測定例を示
すもので、(a)は測定位置の拡大正面図、(b)は温
度変化に対するライナーの厚み変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1 形状解析装置 2 電装部 2a 熱電対用端子 2b 熱電対温度表示部 2c 炉内温度表示部 2d 目標温度表示部 2e ステップ時間の%表示部 2f パターン表示部 2g 接続ジャック 3 脚台 5 基板 7 加熱炉 7a 底部 8 扉 9 窓部 11 歯科修復物 13 スペーサー 15 Vブロック 16 リング 18 石膏模型 20 熱電対取出し口 21 測温手段 23 ガイドレール 25 カメラ取付台 31 CCDカメラ 33 CCDレンズ 35 治具 38 照明手段 41 冷却ファン 51 画像解析装置 52 コンピュータ本体 53 パーソナルコンピュータ 55 モニター
フロントページの続き (72)発明者 廣 瀬 英 晴 東京都千代田区神田駿河台1−8−13 日 本大学 歯学部 歯学科内 (72)発明者 高 橋 広 明 東京都世田谷区玉堤1丁目25番13号 株式 会社東京技研内 Fターム(参考) 2F065 AA53 AA65 CC00 DD02 DD06 FF04 FF69 JJ03 JJ26 MM24 QQ31 TT07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に載置された加熱炉を有し、該加
    熱炉の一側に窓部が形成され、該窓部から加熱炉内部に
    収納された歯科修復物または歯科材料の温度変化による
    形状変化を観察し得るようになされた歯科修復物及び歯
    科材料の温度環境下での形状解析装置であって、 前記加熱炉の窓部の前方の基板上にガイドレールを前後
    方向に設け、該レールに対して前後位置調節可能にカメ
    ラ取付台を設け、該カメラ取付台に前後左右及び上下位
    置調整可能にCCDカメラを取付け、該CCDカメラに
    より歯科修復物または歯科材料の温度環境下での形状変
    化を撮影し、該撮影画像を画像解析装置に入力し、画像
    解析装置により歯科修復物または歯科材料の温度変化に
    よる形状変化を解析することを特徴とする歯科修復物及
    び歯科材料の温度環境下での形状解析装置。
  2. 【請求項2】 基板上に載置された加熱炉を有し、該加
    熱炉の一側に窓部が形成され、該窓部から加熱炉内部に
    収納された歯科修復物または歯科材料の温度変化による
    形状変化を観察し得るようになされた歯科修復物及び歯
    科材料の温度環境下での形状解析装置であって、 前記加熱炉の内部の歯科修復物または歯科材料の温度を
    測定する測温手段を設け、前記加熱炉の窓部の前方の基
    板上にガイドレールを前後方向に設け、該レールに対し
    て前後位置調節可能にカメラ取付台を設け、該カメラ取
    付台に前後左右及び上下位置調整可能にCCDカメラを
    取付け、該CCDカメラにより歯科修復物または歯科材
    料の前記測温手段の測定した所定温度変化毎に形状変化
    を撮影し、該撮影画像を画像解析装置に入力し、画像解
    析装置により歯科修復物または歯科材料の温度変化によ
    る形状変化を解析することを特徴とする歯科修復物及び
    歯科材料の温度環境下での形状解析装置。
  3. 【請求項3】 前記画像解析装置は画像解析アプリケー
    ションソフトをインストールしたコンピュータまたはパ
    ーソナルコンピュータで構成されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の歯科修復物及び歯科
    材料の温度環境下での形状解析装置。
JP2000252271A 2000-08-23 2000-08-23 歯科修復物及び歯科材料の温度環境下での形状解析装置 Pending JP2002062117A (ja)

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