JP2002061562A - 水力機械のランナと回転軸との締結装置 - Google Patents

水力機械のランナと回転軸との締結装置

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JP2002061562A
JP2002061562A JP2000249217A JP2000249217A JP2002061562A JP 2002061562 A JP2002061562 A JP 2002061562A JP 2000249217 A JP2000249217 A JP 2000249217A JP 2000249217 A JP2000249217 A JP 2000249217A JP 2002061562 A JP2002061562 A JP 2002061562A
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runner
bolt
flange
rotating shaft
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廣光 ▲よ▼口
Hiromitsu Yoguchi
Taizo Inagaki
泰造 稲垣
Hajime Kimura
肇 木村
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Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で高い加工精度が不要とすると共
に、大きなトルクが伝達できるようにする。 【解決手段】 ランナ10に埋込まれた複数の埋込ボル
ト11を回転軸のフランジ21に形成された貫通孔22
に挿通し、ナット12により締付けることによりランナ
10と回転軸とを締結する際に、埋込ボルト11を取巻
く部分に所定深さの円筒状溝からなるボルト逃部40を
形成して、ナット12を締付けた際に発生する力により
埋込ボルト11周辺部分のランナ10が隆起等して部分
的に大きな当接力が発生するのを防止し、これによりフ
ランジ21とランナ10との間に均一な面圧を作用させ
て大きな摩擦力を効率的に利用できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水車やポンプ水車
等の水力機械のランナと回転軸とを締結して効率的に大
きなトルク伝達が行えるようにした水力機械のランナと
回転軸との締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水車やポンプ水車等の水力機械
におけるランナと回転軸とは構造上の理由から、また使
用材料の違いから分割されて製造され、現地において組
立が行われる。
【0003】その際、ランナと回転軸とを締結するには
埋込ボルト等の締結部材が一般に使用され、確実なトル
ク伝達を行うために以下の様な回転トルク伝達方法が採
用されている。
【0004】図9は、かかるランナ110と回転軸12
0との緊結状態を示す部分断面図で、当該回転軸120
にはランナ110と当接するフランジ121が一体に設
けられ、このフランジ121とランナ110との接する
面に半径方向に延びるキー130が設けられている。
【0005】また、ランナ110には複数の埋込ボルト
111が埋込まれると共に、フランジ121には該埋込
ボルト111が挿入される貫通孔122が設けられてい
る。
【0006】そして、これらを組立てる際には、キー溝
にキー130を挿着し、ランナ110に埋込まれた埋込
ボルト111をフランジ121の貫通孔122に挿入し
てナット112を締めてランナ110と回転軸120と
を締結している。
【0007】他の締結方法としては、ランナ110に取
り付けた埋込ボルト111をリーマボルトの代りとして
キーを使用するリーマボルト方式がある。
【0008】さらに、埋込ボルト111の締結力による
ランナ110とフランジ121と接触面に発生する摩擦
力を利用する方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キー方
式やリーマボルト方式では、ランナ110と回転軸12
0とのトルク伝達を確実に行える利点があるものの、新
規に製造する場合には製造現場でキー130を挿着する
キー溝や貫通孔122の位置及び寸法等を組立てて確認
することができるものの、例えばランナ110を取替え
るような場合には、かかる確認作業を行うことができ
ず、正確、かつ、高精度にキー溝や貫通孔122の機械
加工を行わなければならない問題がある。
【0010】また、リーマボルト方式ではリーマボルト
の交換の際に貫通孔122のオーバーサイズ加工が必要
となることもあり、現地での組立工数も多大となる問題
がある。
【0011】さらに摩擦によるトルク伝達法では、埋込
ボルト111の締結力を増大することで伝達トルクを増
大させることが可能で、キー溝や貫通孔122等の機械
加工も省略できるため、構造及び組立作業が簡素化され
る利点があるものの、一般的にランナ110はステンレ
ス鋳鋼品、回転軸120は鍛造品、埋込ボルト111は
低合金鋼が用いられていることから、回転軸120の降
伏点が低く、伝達トルクを増大させるために任意に締結
力を高めることができない。
【0012】従って、かかる方法は比較的小さい低容量
発電機等においては有用な方法であるが、大きな伝達ト
ルクが必要とされる大容量発電機等には適用困難な問題
がある。
【0013】そこで、本発明は、構造が簡単で高い加工
精度が不要とすると共に、大きなトルクが伝達できるよ
うにした経済性と信頼性を高めた水力機械のランナと回
転軸との締結装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、ランナに埋込まれた複数
の埋込ボルトを回転軸のフランジに形成された貫通孔に
挿通し、ナットにより締付けることによりランナと回転
軸とを締結して、水の勢いによりランナが回転する際の
回転トルクを回転軸に伝達させる水力機械のランナと回
転軸との締結装置において、埋込ボルトを取巻く部分に
所定深さの円筒状溝からなるボルト逃部を形成して、ナ
ットを締付けた際に発生する力により埋込ボルト周辺部
分のランナが隆起等し部分的に大きな当接力が発生する
のを防止して、フランジとランナとの間に均一な面圧を
作用させて大きな摩擦力を効率的に利用できるようにし
たことを特徴とする。
【0015】請求項2にかかる発明は、埋込ボルトの直
径をD、フランジの厚さをt、ボルト逃部の深さをdと
し、ランナ側弾性等価長L1(L1=d+0.4×D)
及び、回転軸側弾性等価長L2(L2=t+0.6×
D)の比(L1/L2)を弾性等価長の比RLとして定
義した際に、当該弾性等価長の比RLが0.3<RL<
0.5の範囲になるようにボルト逃部の深さdを設定し
て、ナットを締付けた際に発生する力により埋込ボルト
周辺部分のランナが隆起等してもその部分がフランジに
当接しないようにして、フランジとランナとの間に均一
な面圧を作用させて大きな摩擦力を効率的に利用できる
ようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項3にかかる発明は、埋込ボルトがラ
ンナに埋込まれている部分の直径をD1、ナットが螺合
している部分の直径をD2、フランジの厚さをt、ボル
ト逃部の深さをdとし、ランナ側弾性等価長L1(L1
=d+0.4×D1)及び、回転軸側弾性等価長L2
(L2=t+0.6×D2)の比(L1/L2)を弾性
等価長の比RLとして定義した際に、当該弾性等価長の
比RLが0.3<RL<0.5の範囲になるようにボル
ト逃部の深さdを設定し、又は埋込ボルトの直径の比を
D1/D2>1になるように設定して、ナットを締付け
た際に発生する力により埋込ボルト周辺部分のランナが
隆起等してもその部分がフランジに当接しないようにし
て、フランジとランナとの間に均一な面圧を作用させて
大きな摩擦力を効率的に利用できるようにしたことを特
徴とする。
【0017】請求項4にかかる発明は、埋込ボルトより
回転軸中心側のフランジ又はランナに隙間部を設けて、
当該フランジとランナとの接触面積を所定量小さくし
て、フランジとランナとの間に均一な面圧を作用させて
大きな摩擦力を効率的に利用できるようにしたことを特
徴とする。
【0018】請求項5にかかる発明は、フランジとラン
ナとの接触面積をS、埋込ボルトの断面積をSbとし
て、面積比RS(S/Sb)を定義した際に、当該面積
比RSが4<RS<7の範囲になるように隙間部を設定
して、フランジとランナとの間に均一な面圧を作用させ
て大きな摩擦力を効率的に利用できるようにしたことを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図を
参照して説明する。本発明にかかる締結装置は、例えば
水力発電機のような水力機械の水車又はポンプ水車等に
用いられている。
【0020】かかる水車又はポンプ水車等の水力機械
は、図1に示すように発電機又は発電電動機1と該発電
機又は発電電動機1に回転駆動力を付与する水車又はポ
ンプ水車2等を主要構成とし、発電機又は発電電動機1
には円筒状固定子3とその内側に装着されて回転するこ
とにより固定子3に誘導起電力を発生させて発電させる
回転子4等を備えている。
【0021】また、水車又はポンプ水車2は図2に詳細
に示すように、水の位置エネルギー等を回転エネルギー
に変換するためのランナ10が設けられ、当該ランナ1
0は回転子4の回転軸20と締結装置により締結されて
いる。
【0022】これによりケーシングを介しスティリング
5を通過した水がランナ10に当り、そのエネルギーが
回転エネルギーに変換され、当該回転エネルギーにより
回転子4が回転して発電が行われる。なお、ランナ10
に当った水は吐出管6から吐出される。
【0023】図3はランナ10と回転軸20とを締結装
置により締結した際の部分断面図を示した図で、回転軸
20にはフランジ21が設けられ、当該フランジ21と
ランナ10とが埋込ボルト11、ナット12等により締
結されている。
【0024】ランナ10には、複数の埋込ボルト11が
埋込まれ、また回転軸20のフランジ21には当該埋込
ボルト11が貫通する貫通孔22が設けられている。
【0025】また、埋込ボルト11が埋込まれているラ
ンナ10の埋込口には、当該埋込ボルト11より大きな
径のボルト逃部40が形成されている。このボルト逃部
40は、ネジ切り加工が施されておらず、少なくとも埋
込ボルト11に加わる力を支えるようにはなっていな
い。
【0026】このような構成で、埋込ボルト11に貫通
孔22を貫通させて、フランジ21とランナ10とを当
接させ、その後ナット12を締めることによりフランジ
21をランナ10に締結する。
【0027】図4は埋込ボルト11による締結部分の詳
細部分断面図である。同図において、L1はランナ側弾
性等価長であり、L2は回転軸側弾性等価長であって、
フランジ21の厚さをt、埋込ボルト11の直径をD、
ボルト逃部40の深さをdとすると以下のように定義さ
れる。
【0028】L1=d+α×D …(式1) L2=t+β×D …(式2) ここで、α=0.4、β=0.6であり、埋込ボルト1
1とナット124とに認められている弾性等価長係数で
ある。
【0029】このような構成において埋込ボルト11の
締結力を一定とした場合に、弾性等価長の比RL(RL
=L1/L2)とし、ランナ10とフランジ21とが滑
り始める伝達トルク(結合が不完全な状況)から求まる
見掛けの摩擦係数(動摩擦係数)をμとして、これらの
関係を実験的に求めた結果が図5である。
【0030】同図からランナ10のボルト逃部40が深
くなるほど、言い換えればランナ側弾性等価長L1が大
きくなるほど見掛けの摩擦係数μが直線的に増加し、弾
性等価長比RLが約0.5程度を越えてからは見掛けの
摩擦係数μは略一定になることが分る。
【0031】なお、ボルト逃部40を設けない場合より
設けた方が見掛けの摩擦係数μを大きくすることができ
る理由としては、ボルト逃部40を設けない場合には埋
込ボルト11がランナ10と螺合している部分が締付力
によりナット12側に引寄せられる(力を受ける)の
で、その力によりナット12の下部側部分のランナ10
が隆起するように変形して、当該部分で強く当接するた
め、接触面積に対しての見かけの摩擦係数μが小さくな
るものと考えられる。
【0032】そこで、本発明では弾性等価長の比RLを
0.3<RL<0.5の範囲に設定した。これにより、
同一形状における見掛けの摩擦係数μを最適値に設定す
ることができ、埋込ボルト11の締結力を高めずとも
(ナット12を締めすぎなくても)、フランジ21とラ
ンナ10との当接面に均一的な面圧を作用させることが
でき、これにより摩擦力が増大して、大きな伝達トルク
を得ることが可能になる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態を図を参
照して説明する。なお、先に説明した実施の形態と同一
構成については同一符号を用いて説明を適宜省略する。
【0034】先の実施の形態においては見掛けの摩擦係
数μを大きくするために、ボルト逃部40を設けてラン
ナ側弾性等価長L1を長くした。
【0035】しかし、式1及び式2からも分るように、
ランナ側弾性等価長L1及び、回転軸側弾性等価長L2
は埋込ボルト11の直径Dに依存している。
【0036】そこで、本実施の形態においては、図6に
示すように埋込ボルト11の直径を変化させている。即
ち、ランナ10側に埋込まれた部分の埋込ボルト11の
直径をD1とし、ナット12が螺合する部分の埋込ボル
ト11の直径をD2とした。この場合に式1及び式2
は、以下のように書直すことができる。
【0037】L1=d+α×D1 …(式3) L2=t+β×D2 …(式4) ここで、α=0.4、β=0.6で弾性等価長係数であ
る。
【0038】従って、d、t、α、βが同じ値のとき弾
性等価長の比RL(L=L1/L2)は、直径D1が大
きければ大きくなり、また直径D2が小さければ大きく
なって見掛けの摩擦係数μを大きくすることができる。
【0039】特に、図6に示す場合は、埋込ボルト11
の直径を上述したように変えると共に、ボルト逃部40
が設けられているので、2重の効果により見掛けの摩擦
係数μを大きくすることができ、より大きな伝達トルク
を得ることが可能になる。
【0040】このような構成においても、図5に示す結
果から弾性等価長の比RLを0.3<RL<0.5の範
囲に設定することが好ましいことは言うまでもない。
【0041】なお、ランナ10側の埋込ボルトの直径を
大きくすると、その部分の剪断力が大きくなるので、当
該部分の埋込ボルト11の長さを短くすることができる
利点もある。
【0042】次に、本発明の第3の実施の形態を図を参
照して説明する。なお、先に説明した実施の形態と同一
構成については同一符号を用いて説明を適宜省略する。
【0043】これまでの実施の形態においては、ボルト
逃部40を設けたり埋込ボルト11の直径を変えたりし
て見掛けの摩擦係数μを大きくし、これによって大きな
トルクが伝達できるようにした。
【0044】しかし本発明はこれに限定されるものでは
なく、供述するようにランナ10とフランジ21との接
触面積とボルトの断面積との面積比を変化させることに
より見掛けの摩擦係数μを大きくして伝達トルクを増大
させても良い。
【0045】即ち、ランナ10とフランジ21とを埋込
ボルト11で締結するが、この際埋込ボルト11の締付
力を大きな面積で受ける場合と小さな面積(有効な面
積)で受ける場合とでは、面圧の一様性が異なるので見
掛けの摩擦係数μも異なってくる。
【0046】そこで、ランナ10とフランジ21との接
触面積をSとし、埋込ボルト11の断面積をSbとした
とき、これらの面積比RS(S/Sb)と見掛けの摩擦
係数μと関係を実験的に求め、図示したのが図7であ
る。
【0047】同図は、上述した弾性等価長の比RL(R
L=L1/L2)を0.486(実線)、0.350
(1点鎖線)、0.185(2点鎖線)にした場合の面
積比RSと見掛けの摩擦係数μとの関係を示し、面積比
RSを小さくすることにより見掛けの摩擦係数μを大き
くすることができることが分る。
【0048】このような観点から本実施の形態では、図
8に示すようにフランジ21がランナ10と接する部分
のうち回転軸中心側に隙間部43を設けて、当該フラン
ジ21とランナ10との接触面積を小さくしている。
【0049】なお、当該隙間部43は埋込ボルト11に
近づき過ぎない程度で近接した位置が好ましく、回転軸
20より外周側でインロー15までの範囲内に形成する
ことが好ましい。
【0050】これにより、当該隙間部43を設けた場合
の面積比をRS1、設けない場合の面積比をRS2とす
ると、RS1<RS2の関係が成立し、より大きな見か
けの摩擦係数μを得ることが可能になって、一定の締付
け力でも大きなトルクを伝達することが可能になる。
【0051】なお、面積比RSとしては、4<RS<7
の範囲に設定することが好ましい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、埋
込ボルトを取巻く部分に所定深さの円筒状溝からなるボ
ルト逃部を形成したので、ナットを締付けた際に発生す
る力により埋込ボルト周辺部分のランナが隆起等し部分
的に大きな当接力が発生するのを防止でき、フランジと
ランナとの間に均一な面圧が作用して大きな摩擦力を効
率的に利用できるようになる。従って、一定の締結力で
も大きなトルクを伝達することが可能になる。
【0053】特に、弾性等価長の比RLが0.3<RL
<0.5の範囲になるようにボルト逃部の深さを設定し
たので、効率的に大きな摩擦力を発生させて一定の締結
力でも大きなトルクを伝達することが可能になる。
【0054】また、その際にランナに埋込まれている部
分の埋込ボルトの直径をD1、ナットが螺合している部
分の埋込ボルトの直径をD2として、D1/D2>1に
なるように設定したので、短いボルトで、効率的に大き
な摩擦力を発生させて一定の締結力でも大きなトルクを
伝達することが可能になる。
【0055】さらに、埋込ボルトより回転軸中心側のフ
ランジ又はランナに隙間部を設けて当該フランジとラン
ナとの接触面積を所定量小さくしたので、フランジとラ
ンナとの間に均一、かつ、大きな面圧が作用するように
なり、効率的に大きな摩擦力を発生させて一定の締結力
でも大きなトルクを伝達することが可能になる。
【0056】また、隙間部を設けてフランジとランナと
の接触面積をS、埋込ボルトの断面積をSbとした際の
面積比RS(S/Sb)が4<RS<7の範囲になるよ
うにしたので、フランジとランナとの間に均一、かつ、
大きな面圧が作用するようになり、効率的に大きな摩擦
力を発生させて一定の締結力でも大きなトルクを伝達す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される例としての水力発電機の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】第1の実施の形態の説明に適用される締結装置
の部分断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】弾性等価長の比RLと見掛けの摩擦係数μとの
関係を示す図である。
【図6】第2の実施の形態の説明に適用される締結装置
の部分断面図である。
【図7】面積比RS(S/Sb)と見掛けの摩擦係数μ
と関係を示す図である。
【図8】第3の実施の形態の説明に適用される締結装置
の部分断面図である。
【図9】従来の説明に適用される締結装置の部分断面図
である。
【符号の説明】
1 発電電動機 2 ポンプ水車 3 固定子 4 回転子 10 ランナ 11 埋込ボルト 12 ナット 15 インロー 20 回転軸 21 フランジ 22 貫通孔 40 ボルト逃部 43 隙間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 肇 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 3H072 AA07 BB01 BB07 CC42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水力機器のランナに埋込まれた複数の埋
    込ボルトを回転軸のフランジに形成された貫通孔に挿通
    し、ナットにより締付けることにより前記ランナと回転
    軸とを締結して、水の勢いにより前記ランナが回転する
    際の回転トルクを前記回転軸に伝達させる水力機械のラ
    ンナと回転軸との締結装置において、 前記埋込ボルトを取巻く部分に所定深さの円筒状溝から
    なるボルト逃部を形成したことを特徴とする水力機械の
    ランナと回転軸との締結装置。
  2. 【請求項2】 前記埋込ボルトの直径をD、フランジの
    厚さをt、ボルト逃部の深さをdとし、 ランナ側弾性等価長L1 (L1=d+0.4×D) 及び、回転軸側弾性等価長L2 (L2=t+0.6×
    D) の比(L1/L2)を弾性等価長の比RLとして定義し
    た際に、当該弾性等価長の比RLが0.3<RL<0.
    5の範囲になるように前記ボルト逃部の深さdを設定し
    たことを特徴とする請求項1記載の水力機械のランナと
    回転軸との締結装置。
  3. 【請求項3】 前記埋込ボルトがランナに埋込まれてい
    る部分の直径をD1、前記ナットが螺合している部分の
    直径をD2、フランジの厚さをt、ボルト逃部の深さを
    dとし、 ランナ側弾性等価長L1 (L1=d+0.4×D1) 及び、回転軸側弾性等価長L2 (L2=t+0.6×
    D2) の比(L1/L2)を弾性等価長の比RLとして定義し
    た際に、当該弾性等価長の比RLが0.3<RL<0.
    5の範囲になるように前記ボルト逃部の深さdを設定
    し、又は埋込ボルトの直径の比をD1/D2>1になる
    ように設定したことを特徴とする請求項1記載の水力機
    械のランナと回転軸との締結装置。
  4. 【請求項4】 前記埋込ボルトより回転軸中心側のフラ
    ンジ又はランナに隙間部を設けて、当該フランジとラン
    ナとの接触面積を所定量小さくしたことを特徴とする請
    求項1乃至3いずれか1項記載の水力機械のランナと回
    転軸との締結装置。
  5. 【請求項5】 前記フランジとランナとの接触面積を
    S、前記埋込ボルトの断面積をSbとして、面積比RS
    (S/Sb)を定義した際に、当該面積比RSが4<R
    S<7の範囲になるように前記隙間部を設定したことを
    特徴とする請求項4記載の水力機械のランナと回転軸と
    の締結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017190808A (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 株式会社日立製作所 ボルト締結構造およびこれを用いたターボ機械

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