JP2002058200A - スピンドルモータおよびフロッピー(登録商標)ディスク装置 - Google Patents

スピンドルモータおよびフロッピー(登録商標)ディスク装置

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JP2002058200A
JP2002058200A JP2000242429A JP2000242429A JP2002058200A JP 2002058200 A JP2002058200 A JP 2002058200A JP 2000242429 A JP2000242429 A JP 2000242429A JP 2000242429 A JP2000242429 A JP 2000242429A JP 2002058200 A JP2002058200 A JP 2002058200A
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bearing
spindle motor
oil
floppy disk
spindle
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JP2000242429A
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English (en)
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Hiroshi Nishizawa
宏 西澤
Kiwamu Itsukaichi
究 五日市
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータに用いる真円含油軸受のオ
イルフォワールの発生を防止し、軸受振れを低減して、
互換性に優れた、信頼性の高いフロッピーディスク装置
を提供する。 【解決手段】 スピンドルモータの軸受2に用いる真円
焼結含油軸受の内径部分におけるポーラス密度を不均一
にして、発生油圧の分布を真円軸受の分布状態にならな
いようにすることで、真円軸受特有のオイルフォワール
の発生を防止し、軸受振れを低減して、互換性に優れ
た、信頼性の高いフロッピーディスク装置を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピンドルモータとこ
れを用いる、パーソナルコンピュータなどの外部記憶装
置などに使用するフロッピーディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスピンドルモータは、特
開平10−106132号公報に示されるようにスピン
ドルモータに関して、焼結された軸受の構成が知られて
いる。また、この種のスピンドルモータを用いたフロッ
ピーディスク装置は、記録再生用の磁気ヘッドをキャリ
ッジおよびアームに固定し、ステップモータ等のアクチ
ュエータで記録媒体であるフロッピーディスクの所要の
トラックに位置決めするとともに、フロッピーディスク
をスピンドルモータで回転駆動させることにより、デー
タ等の記録、または再生を行うことができる。スピンド
ルモータとしては軸振れの少ないことが求められる。軸
振れは、スピンドル軸との隙間を詰めることや軸受のス
パンを長くすることによって実現することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスピンドルモータにおいては、真円軸受で構成して
ある。また、軸振れの大きさを低減するために、軸と軸
受の隙間を小さくしたりする。真円軸受においては、回
転数の半分(1/2)の回転数に対する周期で大きく軸
が振れまわることがある。これは、ハーフスピードオイ
ルフォワールと呼ばれている。このハーフスピードオイ
ルフォワールは、一度発生するとなかなかおさまらな
い。これによって、スピンドルモータの軸振れ要求仕様
を満たさなくなることがあった。軸と軸受の隙間を大き
くしたり、軸受面積を小さくしたりすることにより、対
策することが知られているが、これでは、スピンドルモ
ータの軸振れや、寿命の要求仕様を満たせなくなること
があった。また、フロッピーディスク装置においては、
スピンドルモータがハーフスピードオイルフォワールの
発生により大きく軸が振れることにより、磁気記録媒体
上の同心円状のトラックが偏芯してエラーが発生して互
換性が取れないという問題があった。本発明は、このよ
うな従来の問題を解決するものであり、簡単な構成でハ
ーフスピードオイルフォワールを確実に防止することに
より、安価で、信頼性の高い優れたスピンドルモータ、
およびこれを用いたフロッピーディスク装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ロータ
上部にフロッピーディスクを回転駆動させるチャッキン
グ部を有するスピンドルモータであって、ロータの回転
中心としてのスピンドル軸と前記スピンドル軸をラジア
ル方向に軸支するための含油焼結軸受とを有し、含油焼
結軸受の内径部分におけるポーラス密度を不均一にし
て、発生油圧の分布を真円軸受の状態とならないように
したことを特徴とするスピンドルモータである。
【0005】この構成により、スピンドル軸と軸受の隙
間において発生する油圧の分布を真円軸受の状態となら
ないようにしてハーフスピードオイルフォワールの発生
を防止することができる。
【0006】本発明の請求項2に係る発明は、含油焼結
軸受の内径部分は、スラスト方向に延びる凸形状の突起
を有し、凸形状の突起を塑性変形させて内径が仕上げら
れることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ
である。
【0007】この構成により、凸形状が塑性変形するこ
とによって、内径部分におけるポーラス密度を不均一に
することができる。
【0008】本発明の請求項3に係る発明は、含油焼結
軸受の前記チャッキング部と反対側に前記スピンドル軸
をスラスト方向に支持するためのスラスト受けの位置決
め手段を有することを特徴とする請求項1または請求項
2記載のスピンドルモータである。
【0009】この構成により、ラジアル軸受とスラスト
軸受位置合わせの精度が向上できることにより、軸振れ
が容易に低減できる。
【0010】本発明の請求項4に係る発明は、スラスト
受けは、ピボット型式の軸受であることを特徴とする請
求項3記載のスピンドルモータである。
【0011】この構成により、スラスト軸受の軸損失を
低減し消費電力の低減ができる。
【0012】本発明の請求項5に係る発明は、請求項1
記載のスピンドルモータを有することを特徴とするフロ
ッピーディスク装置である。
【0013】この構成により、ハーフスピードオイルフ
ォワールの発生が防止でき、互換性が確保できる、信頼
性の高いフロッピーディスク装置が実現できる。更に
は、軸スパンを短くしても軸振れの低減が可能となり、
薄型のフロッピーディスク装置が容易に実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態のスピンドル
モータの断面図である。図2は、本発明のスピンドルモ
ータのロータの平面図である。図3は、本発明のスピン
ドルモータのロータの断面図である。
【0016】図1、図2および図3において、スピンド
ルモータ40は、通称3.5インチフロッピーディスク
と呼ばれ、JIS X 6223などで規定されており、
磁気記録媒体としてのフロッピーディスクを使用するフ
ロッピーディスク装置に用いられるものである。スピン
ドルシャフト1は、スピンドルモータ40の出力軸とな
っている。 本発明の実施の形態において、スピンドル
シャフト1は、SUS−420J2で直径4mmのバー
材を焼き入れ焼戻し研磨して、所要の形状に仕上げられ
ている。 特に、両端部の球Rは同じ大きさとしてあ
り、方向性をなくし作業性を良くしてある。スピンドル
シャフト1は、ロータヨーク5の中央に設けられたバー
リング穴に直接圧入固定されている。ロータヨーク5
は、亜鉛処理鋼鈑で0.6mmの板厚のものをプレス加
工により所要の形状に仕上げてある。また、開口部の端
面は、絞って外側を抜き落とす、いわゆるフチギリとし
てあるので、マグネットを挿入する際の作業が簡単にな
る。ロータヨーク5は、スピンドルシャフト1を中心に
回転可能に軸受2によって軸持されている。軸受2は、
含油焼結軸受(通称メタル)のラジアル軸受である。本
発明の実施の形態においては、銅系の焼結品を用いてい
る。これは、SUS−420J2で作られたスピンドル
シャフトとの初期なじみなどの相性が良いので選んであ
る。寿命面を重視するならば鉄系や鉄−銅系のものを用
いるのも良い。
【0017】軸受2の下側には、スラスト受け4との位
置決めを行うためのガイド部分3が設けられている。ガ
イド部分3により、スラスト受け4との位置合わせ作業
を簡便でしかも精度良くできるようにしてある。はめ合
いの隙間については、特性と組み立て性などを考慮して
適宜選択することができる。スラスト受け4は、滑りの
良い樹脂で作られている。樹脂としては、POM(ポリ
アセタール)や、PBT(ポリブチィーレンテレフタレ
ート)などが適している。本発明の実施の形態にては、
ポリプラスチックのPOM(M−90)を用いてある。
オイルや、グリースを用いて潤滑しても良い。この際に
は、含油焼結軸受に用いるオイルとの相性の良いものを
使うことが望ましい。ロータヨーク5の内側には、スピ
ンドルモータの回転駆動力を発生するための駆動マグネ
ット6が取付けられている。駆動マグネット6は、回転
駆動力を発生するための駆動着磁がなされている。本発
明の実施の形態においては、厚み方向に異方化した、フ
ェライト系のゴムマグネットを用い面内に16極の着磁
が施されている。駆動マグネット6の下面には、回転数
検出のためのFG(Frequency Generator)着磁をした
FGマグネット7が形成してある。FGは、対向して設
けられた、プリント基板16に銅箔により作られたFG
パターン(通称ジグザグコイル)とによって構成されて
いる。FGマグネット7は、120極に着磁され毎分3
00回転し、300HzのFG信号を生成するようにし
てある。ステータコア8は、板厚0.5mmの無方向性
の珪素鋼鈑をプレスにより打ちぬき、5枚積層してあ
る。表面をエポキシ樹脂などにより絶縁して、コイル9
が巻かれている。ステータコア8は、駆動マグネット6
に対応して、12スロットとしてある。
【0018】本発明の実施の形態においては、スピンド
ルモータ40は、周対向型の3相のモータとしてある。
周対向型のスピンドルモータは、駆動マグネット6とス
テータコア8との間に発生するスラスト方向の吸引力が
面対向型と比べて小さいためスラスト受けを樹脂で構成
でき安価にすることができる利点がある。もちろん、面
対向型に対してもスラスト受けの材質や、形状を工夫し
て用いることは可能である。 プレート10は、スピ
ンドルモータの各部品を組み立てる基台となる部分で、
SECC(亜鉛めっき鋼鈑)の0.6mmの板厚のもの
が用いられている。プレート10は、さらに、外来ノイ
ズに対するシールドと、FGマグネット7に対するバッ
クヨークとしての機能も有している。ロータヨーク5の
外周の一部には、1回転に1つの位置検出信号を生成す
るためのインデックスマグネット13が取付けてある。
ロータヨーク5の上部には、フロッピーディスクを回転
駆動させるためのチャッキング部が設けられている。
【0019】チャッキング部としては、フロッピーディ
スクに設けられる磁性体の金属で作られるメタルコア
(図示せず)を吸着させるためのチャッキングマグネッ
ト11とフロッピーディスクを回転駆動するための駆動
ピン12および駆動ピン12の回動支点となる軸15、
および回動レバー14より成っている。本発明の実施の
形態においては、チャッキングマグネット11には、フ
ェライト系のプラスチックマグネットを、面内に20極
に着磁したものを用いている。また、ステンレス系のば
ね材で作られた回動レバー14の回動がスムーズにいく
ようにバインダーとしてのプラスチックには、摺動性の
良いポリアミドさらに具体的には、ナイロン12が用い
てある。駆動ピン12には、ステンレスの焼結体を用い
ている。
【0020】図4は、本発明の軸受部分の加工を説明す
る図で、(a)は焼成状態における斜視図と平面図を、
また(b)はサイジング後の斜視図と平面図をそれぞれ
示している。含油焼結軸受の製作工程は、粉末の焼成材
料を金型で、所要の形状にプレス機械によって作る。こ
の後に電気炉などによって焼成し、必要なオイルに浸漬
し、さらに真空ポンプなどにより減圧させて、オイルを
焼結軸受に含浸させる。オイルは、焼結軸受にほぼ一様
に分布する粉末と粉末の結合した隙間(以下ポーラスと
略す)の中に含浸される。次に、内径などの精度の特に
必要とする部分を、超硬材料などで作られた仕上げのた
めの治具などを通すことにより、ポーラスを押しつぶし
て、減少することにより僅かに塑性変形させて所要の形
状・精度に仕上げる。この作業は通称サイジングと呼ば
れる。
【0021】本発明においては、粉末の焼成材料を金型
で、所要の形状にプレスする際に、軸受部分の内径部2
2にスラスト方向に延びる凸形状の突起20を形成させ
ておく。焼成しオイルを含浸させた後に内径を超硬材料
で作ったサイジング用の棒を通してサイジングして仕上
げられる。これによって、凸形状の突起20は押しつぶ
されて、他の部分と比較してポーラスが少ないか、また
はポーラスの容積の減少した部分21が形成される。従
ってこれによって内径部分におけるポーラス密度を不均
一にして、発生油圧の分布を真円軸受の状態とならない
ようにすることができる。つまり、含油焼結軸受の内径
が真円になっていても、発生油圧の分布が真円軸受の状
態とならないために真円軸受特有のハーフスピードオイ
ルフォワールの発生を防止できるようにしたものであ
る。ポーラスは、この種の含油焼結軸受材料において
は、15〜30vol %(体積パーセント)程度であ
り、凸形状の突起20の高さや、形状およびサイジング
による塑性変形量を適宜選択してハーフスピードオイル
フォワールの発生が防止できるポーラスの密度とすれば
良い。本発明の実施の形態においては、ポーラスの容積
の減少した部分22が約5vol%、その他の部分が約
25vol%としてハーフスピードオイルフォワールの
発生が防止できた。ポーラスの密度は、この値に限定さ
れることなく、軸受の形態により適宜選択できる。
【0022】また、ハーフスピードオイルフォワールの
発生が防止できる軸受として、真円軸受でない二円弧軸
受や、三円弧軸受などが知られているが、形状が複雑に
なり、製作コストが高くなるなどの問題がある。
【0023】本発明のロータ上部にはチャッキング部を
設けてある。これによって、チャッキング部とロータの
部での機能が部品を共用して実現することが可能にな
る。例えば、ロータヨーク5が、チャッキングマグネッ
ト11のバックヨークとして働くのでチャッキングマグ
ネットを薄くしても十分な吸着力が得られる。これによ
って、スピンドルモータの薄型化にも有利になる。逆
に、バックヨークが別部品としてある場合には、ロータ
ヨークが、バックヨークとして働くので、バックヨーク
のための別部品が削減できコストの低減と軽量化にも効
果的である。
【0024】さて、ロータ上部に設けたチャッキング部
の反対側で、軸受2の下側には、スラスト受け4との位
置決めを行うためのガイド部分3が設けられている。ス
ラスト受け4は、滑りの良い樹脂で作られている。スピ
ンドル軸の球形状の端面と平板状のスラスト受けによっ
てスピンドル軸をスラスト方向に支持するピボット型式
の軸受を形成してある。これによって、スラスト軸受の
トルクとしての損失は、作用する距離を殆ど0とするこ
とができるために非常に小さく抑えられる。これによっ
て、消費電力の低減が実現できる。また、スピンドル軸
の球形状の端面と平板状のスラスト受けによって構成し
てあるために、平板状のスラスト受けが、ラジアル軸受
との位置合わせが容易にできる。また、スラスト受けの
傾きに関してもスピンドル軸への傾きの影響は、角度の
Cosθ(余弦相当分)でしか影響しないために、無視
できるほど小さく抑えられる。
【0025】次に、図5とともに本発明におけるフロッ
ピーディスク装置について説明する。図5において、ベ
ースプレート30は、SECCの板厚0.8mmのもの
をプレス加工によって所要の形状に仕上げてある。ベー
スプレート30は、フロッピーディスク装置における基
台となっており、必要な部品がこのベースプレート30
に取付けられている。スピンドルモータ40、磁気ヘッ
ド34、キャリッジ33、ステップモータ31、及び図
示しない制御回路等から構成されている。
【0026】キャリッジ33の基部にはアーム(図示せ
ず)の基部がロールピボットと呼ばれる薄板ばねなどを
用いて上下方向に回動可能に連結されている。キャリッ
ジ33の先端部とアームの先端部には、対向してそれぞ
れサイド0とサイド1の磁気ヘッド34が取付けてあ
る。サイド0の磁気ヘッド34はキャリッジ33に剛性
の高いプレート(図示せず)により固定され、サイド1
の磁気ヘッド34はアームにジンバルばね(図示せず)
によりローリングおよびピッチング方向に変位できるよ
うに固定されている。アームは荷重ばね(図示せず)に
よりキャリッジ33側へ付勢され、磁気ヘッド34によ
りフロッピーディスクを両側より挟んで読み出し、また
は書き込みを行うことができる。ベースプレート30に
取付けたステップモータ31の出力軸であるリードスク
リュー32の回転運動により、キャリッジ33に設けら
れたフォロワー(図示せず)とキャリッジ33をトラッ
ク方向に正確にガイドするガイドロッド35により、キ
ャリッジ33をトラック方向に移動する。 これによっ
て、磁気ヘッド34を所要トラックへと移動し、データ
の記録及び再生を行うことができる。
【0027】フロッピーディスクは交換型の記録媒体で
あるために、同心円状に設けられた記録トラックと、磁
気ヘッド34とのトラック方向の位置ずれ(通称オッフ
トラックと呼ばれている)が発生する。このオフトラッ
クの量が一定以上大きくなると、データの読み取りエラ
ーが発生し、互換性が保てなくなる。フロッピーディス
クの記録トラックは、通常複数(一般的には、18)の
セクターと呼ばれる記録のブロックに分割されている。
記録トラックは、スピンドルシャフト1を同心円の中心
として設けられているために、スピンドルシャフト1の
軸振れはフロッピーディスクの互換性に大きく影響す
る。通常の軸振れは、1回転を周期として発生するの
で、万一オフトラックの量が一定以上大きくなりデータ
の読み取りエラーが発生した場合にも、オフトラックの
量が一定以上大きいセクターにおいてのみエラーが発生
する。しかしながら、ハーフスピードオイルフォワール
の発生による軸振れは、1回転の半分の周期として発生
するので、全てのセクターにおいてデータの読み取りエ
ラーが発生してしまうために致命的な問題となる。本発
明は、このようなハーフスピードオイルフォワールの発
生を防止したスピンドルモータを用いてフロッピーディ
スク装置を構成したために読み取りエラーの少ない信頼
性の高いフロッピーディスク装置が実現できた。さらに
フロッピーディスク装置の薄型化に対しても、軸スパン
が短くなってもハーフスピードオイルフォワールの発生
が防止できるために有効に活用ができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ピンドルモータの含油焼結軸受の内径部分におけるポー
ラス密度を不均一にしたことにより、スピンドル軸と軸
受の隙間において発生する油圧の分布を真円軸受の状態
とならないようにしたので、ハーフスピードオイルフォ
ワールの発生を防止できる効果がある。
【0029】また、本発明によれば、ハーフスピードオ
イルフォワールの発生が防止でき、互換性が確保でき
る、信頼性の高いフロッピーディスク装置が実現でき
る。更には、軸スパンを短くしても軸振れの低減が可能
となり、薄型のフロッピーディスク装置が容易に実現で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるスピンドルモータ
の断面図
【図2】本発明の実施の形態のスピンドルモータにおけ
るロータの平面図
【図3】本発明の実施の形態のスピンドルモータにおけ
るロータの断面図
【図4】本発明の実施の形態のスピンドルモータにおけ
る軸受部分の加工を説明する図で、(a)は焼成状態に
おける斜視図と平面図、(b)はサイジング後の斜視図
と平面図
【図5】本発明の実施の形態のフロッピーディスク装置
の要部平面図
【符号の説明】
1 スピンドルシャフト 2 軸受 3 ガイド部分 4 スラスト受け 5 ロータヨーク 6 駆動マグネット 7 FGマグネット 8 ステータコア 9 コイル 10 プレート 11 チャッキングマグネット 12 駆動ピン 13 インデックスマグネット 14 回動レバー 15 軸 16 プリント基板 20 凸形状の突起 21 ポーラスの容積の減少した部分 22 軸受部分の内径部 30 ベースプレート 31 ステップモータ 32 リードスクリュー 33 キャリッジ 34 磁気ヘッド 35 ガイドロッド 40 スピンドルモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/20 F16C 33/20 Z G11B 19/20 G11B 19/20 E H02K 5/16 H02K 5/16 Z 7/14 7/14 C 21/22 21/22 M Fターム(参考) 3J011 AA20 BA02 BA08 CA04 DA01 DA02 JA02 KA02 LA01 MA02 SB19 SC13 SC20 5D109 BB05 BB12 BB17 BB21 BB23 BB40 5H605 BB05 BB14 BB19 CC04 CC05 CC08 DD03 EB03 EB06 EB13 EB21 FF06 GG12 5H607 BB01 BB14 BB17 BB25 CC01 CC05 CC07 DD01 DD02 DD03 DD16 FF12 GG01 GG03 GG09 GG10 GG25 HH03 HH09 5H621 BB07 GA01 HH01 JK17 JK19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ上部にフロッピーディスクを回転
    駆動させるチャッキング部を有するスピンドルモータで
    あって、前記ロータの回転中心としてのスピンドル軸と
    前記スピンドル軸をラジアル方向に軸支するための含油
    焼結軸受とを有し、前記含油焼結軸受の内径部分におけ
    るポーラス密度を不均一にして、発生油圧の分布を真円
    軸受の状態とならないようにしたことを特徴とするスピ
    ンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記含油焼結軸受の内径部分は、スラス
    ト方向に延びる凸形状の突起を有し、前記凸形状の突起
    を塑性変形させて内径が仕上げられることを特徴とする
    請求項1記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 前記含油焼結軸受の前記チャッキング部
    と反対側に前記スピンドル軸をスラスト方向に支持する
    ためのスラスト受けの位置決め手段を有することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のスピンドルモー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記スラスト受けは、ピボット型式の軸
    受であることを特徴とする請求項3記載のスピンドルモ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のスピンドルモータを有す
    ることを特徴とするフロッピーディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004048162A1 (de) * 2002-11-22 2004-06-10 Robert Bosch Gmbh Antriebseinheit mit gleitlager
CN105864279A (zh) * 2016-06-08 2016-08-17 联想(北京)有限公司 动压轴承及其加工方法

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