JP2002057579A - フラクショナルn周波数シンセサイザ - Google Patents

フラクショナルn周波数シンセサイザ

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JP2002057579A
JP2002057579A JP2000243531A JP2000243531A JP2002057579A JP 2002057579 A JP2002057579 A JP 2002057579A JP 2000243531 A JP2000243531 A JP 2000243531A JP 2000243531 A JP2000243531 A JP 2000243531A JP 2002057579 A JP2002057579 A JP 2002057579A
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JP2000243531A
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Hirofumi Doukome
浩文 堂込
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基準信号の有理数倍の周波数の出力信号を送出
することができるフラクショナルN周波数シンセサイザ
に関し、出力信号に含まれるフラクショナルスプリアス
を従来例以上に低減すると共に、ロック動作の高速化を
図る。 【解決手段】分周器9が分周数としてNおよび(N+
1)を取るように制御し、分周器9の分周数を(N+
1)とするタイミングが比較信号Sp の位相誤差が遅れ
の場合でも進みの場合でも起こり得るようにし、かつ、
チャージポンプ回路5がローパスフィルタ6側から電流
を吸い込むときは、スプリアスキャンセル回路15から
ローパスフィルタ6側に電流ISCHを吐き出し、チャ
ージポンプ回路5がローパスフィルタ6側に電流を吐き
出すときは、ローパスフィルタ6側からスプリアスキャ
ンセル回路15に電流ISCLを吸い込むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準信号の有理数
倍の周波数の出力信号を送出することができるPLL
(Phase Locked Loop)周波数シンセサイザであるフ
ラクショナルN周波数シンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】図9はPLL周波数シンセサイザの一例
を示す回路図である。図9中、1は電圧制御発振器、2
は電圧制御発振器1の出力信号So(周波数fo)を分周
して比較信号Sp(周波数fp)を出力する分周器、3は
水晶発振器(図示せず)の出力信号Sosc(周波数fos
c)を分周して基準信号Sr(周波数fr)を出力する分
周器である。
【0003】また、4は基準信号Sr と比較信号Sp と
の位相比較を行い位相比較信号を出力する位相比較器、
5は位相比較器4から出力される位相比較信号に制御さ
れて電流の吸い込みや、吐き出しを行うチャージポンプ
回路、6はチャージポンプ回路5の出力電流を制御電圧
に変換して電圧制御発振器1に供給するローパスフィル
タである。
【0004】このように構成されたPLL周波数シンセ
サイザにおいては、分周器2の分周数をN(但し、Nは
正の整数)とすると、出力信号So の周波数fo は、 fo =N×fr ・・・(1) となる。したがって、分周器2の分周数Nを切り換える
ことによって、出力信号So の周波数fo を周波数fr
の間隔で切り換えることができ、基準信号Sr の整数倍
の周波数の出力信号So を送出することができる。
【0005】分周器2の分周数Nを切り換えた場合、出
力信号So の周波数fo が(1)式で示される周波数f
o に出来るだけ早く到達してロックさせる必要があり、
このためには、ロックアップ特性を向上させる必要があ
る。これを図る方法として、たとえば、基準信号Sr の
周波数fr を高くする方法が考えられる。しかし、基準
信号Sr の周波数fr を高くすると、出力信号So の周
波数間隔が広くなってしまい、周波数帯域が定められた
通信装置では、使用できる周波数の数(バンド数)が減
少してしまうという不都合が起こる。
【0006】そこで、出力信号So の周波数fo を基準
信号Sr の周波数fr よりも小さい周波数間隔で切り換
えることができるようにし、基準信号Sr の周波数fr
を高くしても、出力信号So の周波数間隔が広くならな
いようにし、ロックアップ特性を向上させると共に、使
用できる周波数の数が減少しないようにしたPLL周波
数シンセサイザであるフラクショナルN周波数シンセサ
イザが提案されており、図10は、その一例を示してい
る(特開平10−154935号公報)。
【0007】図10に示す従来のフラクショナルN周波
数シンセサイザは、アキュムレータ7とスプリアスキャ
ンセル回路8を設けると共に、分周器2の代わりに、ア
キュムレータ7から出力されるオーバーフロー信号SO
Vにより分周数が制御される分周器9を設け、その他に
ついては、図9に示すPLL周波数シンセサイザと同様
に構成したものである。
【0008】アキュムレータ7は、基準信号Sr を同期
信号とし、基準信号Sr と比較信号Sp との位相比較周
期ごとにデータFを累算し、その累算値ACMをスプリ
アスキャンセル回路8に供給すると共に、オーバーフロ
ー信号SOVを分周数制御信号として分周器9に供給す
るものである。
【0009】スプリアスキャンセル回路8は、出力信号
So に含まれるスプリアスを低減するための電流ISC
を出力するものであり、10はパルス形成回路、11は
パルス形成回路10から出力されるパルス電圧信号SP
Vにより駆動される定電流源である。
【0010】パルス形成回路10は、スプリアスキャン
セル基準信号Ss と、基準信号Srを使用したリセット
信号RESETと、アキュムレータ7の累算値ACMを
入力して、図11に示すように、スプリアスキャンセル
基準信号fs に同期して、リセット信号RESETが入
力されると同時に立ち上がり、アキュムレータ7の累算
値ACMに比例したパルス幅を有するパルス電圧信号S
PVを出力するものであり、定電流源11は、パルス電
圧信号SPVにより駆動され、アキュムレータ7の累算
値ACMに比例した時間幅の電流ISCを出力するもの
である。
【0011】分周器9は、通常は、分周数をNとし、ア
キュムレータ7からオーバーフロー信号SOVが出力さ
れたときは、オーバーフロー信号SOVが出力された位
相比較周期の間、分周数を(N+1)とするものであ
る。
【0012】このように構成された従来のフラクショナ
ルN周波数シンセサイザにおいては、アキュムレータ7
の累算値ACMは、基準信号Sr と比較信号Sp との位
相比較周期ごとにFずつ増加していく。そして、アキュ
ムレータ7がnビット構成であれば、累算値ACMが2
n 以上になると、アキュムレータ7はオーバーフロー信
号SOVを分周器9に送出し、分周器9は、オーバーフ
ロー信号SOVが供給されたときは、オーバーフロー信
号SOVが供給された位相比較周期の間は、分周数をN
から(N+1)とする。
【0013】すなわち、図10に示す従来のフラクショ
ナルN周波数シンセサイザにおいては、分周器9の分周
数は、位相比較周期2n 回のうち、F回は(N+1)と
なり、(2n −F)回はNとなる。したがって、出力信
号So の周波数fo は、位相比較周期2n 回のうち、F
回は、 fo1=(N+1)×fr となり、(2n −F)回は、 fo2=N×fr となる。
【0014】この結果、出力信号So の平均周波数fo
は、 fo =(N+1)×fr ×F/2n +N×fr ×(2n −F)/2n =fr (N+F/2n )・・・(2) となる。(2)式から分かるように、データFの値を切
り換えることによって、出力信号So の平均周波数fo
を基準信号Sr の周波数fr よりも小さい周波数間隔
(fr ×1/2n )で切り換えることができる。なお、
一般に、F/2n を分数分周数といい、2n をモジュロ
値という。
【0015】ところで、図9に示すPLL周波数シンセ
サイザにアキュムレータ7を追加しただけでは、出力信
号So の平均周波数fo は、(2)式で表されるもの
の、実際の出力信号So は、fo1=(N+1)×fr
と、fo2=N×fr との間で常に変動していることか
ら、出力信号So の周波数スペクトルを観測すると、中
心周波数から±m×(fr /2n )[但し、m=1、
2、・・・]だけずれた位置に、スプリアスが発生して
しまう。そこで、図10に示す従来のフラクショナルN
周波数シンセサイザにおいては、スプリアスキャンセル
回路8を設けることにより、スプリアスの低減化を図る
としている。
【0016】図12は図10に示す従来のフラクショナ
ルN周波数シンセサイザの動作例を示すタイムチャート
であり、アキュムレータ7が3ビット構成、データFが
2の場合を示しており、図12Aは位相比較周期、図1
2Bは基準信号Sr 、図12Cは比較信号Sp 、図12
Dはアキュムレータ7の累算値ACM、図12Eはアキ
ュムレータ7が出力するオーバーフロー信号SOVおよ
び分周器9の分周数、図12Fはチャージポンプ回路5
の出力電流ICP、図12Gはスプリアスキャンセル回
路8の出力電流ISC、図12Hはチャージポンプ回路
5の出力電流ICPとスプリアスキャンセル回路8の出
力電流ISCとの合成電流IDOを示している。
【0017】ここで、アキュムレータ7は、位相比較周
期ごとに、2(F)を加算していくので、累算値ACM
は、位相比較周期ごとに、図12Dに示すように、0→
2→4→6→0→2→・・・と変化し、アキュムレータ
7は、図12Eに示すように、4回の位相比較周期に1
回の割合でオーバーフロー信号SOVを出力することに
なる。
【0018】他方、分周器9は、通常は分周数をNに設
定されているが、オーバーフロー信号SOVが供給され
た位相比較周期(C0、C4、C8)の間は、図12E
に示すように、分周数を(N+1)に変化させ、スプリ
アスキャンセル回路8は、図12Gに示すように、アキ
ュムレータ7の累算値ACMに比例した時間幅の電流I
SCを出力し、これを、図12Hに示すように、チャー
ジポンプ回路5の出力電流ICPに重ね合わせることに
なる。
【0019】図12Fに示すように、チャージポンプ回
路5の出力電流ICPは、周期的な変化をしているた
め、出力信号So にスプリアスが含まれる原因となる
が、スプリアスキャンセル回路8は、チャージポンプ回
路5の出力電流ICPと反対方向の電流ISCを出力さ
せているので、チャージポンプ回路5の出力電流ICP
の波形の面積とスプリアスキャンセル回路8の出力電流
ISCの波形の面積が等しければ、チャージポンプ回路
5の出力電流ICPの周期的な変化を打ち消すことがで
き、出力信号So に含まれるスプリアスを減少させるこ
とができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来のフ
ラクショナルN周波数シンセサイザにおいては、分周器
9の分周数が(N+1)とされるのは、比較信号Sp の
位相誤差が進みの場合のみであり、また、スプリアスキ
ャンセル回路8は、アキュムレータ7の累算値ACMに
比例した時間幅の電流ISCを吐き出すのみであるの
で、比較信号Sp の位相誤差およびスプリアスキャンセ
ル回路8の出力電流ISCの時間幅が大きくなり、出力
信号So に含まれるスプリアスを有効に減少させること
ができないという問題点があった。
【0021】本発明は、かかる点に鑑み、出力信号So
に含まれるフラクショナルスプリアスを従来例以上に低
減することができると共に、ロック動作の高速化を図る
ことができるようにしたフラクショナルN周波数シンセ
サイザを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準信号と比
較信号とを位相比較する位相比較器と、位相比較器の出
力側に接続されたチャージポンプ回路と、チャージポン
プ回路の出力側に接続されたローパスフィルタと、ロー
パスフィルタの出力側に接続された電圧制御発振器と、
電圧制御発振器の出力信号を分周して比較信号を出力す
る分周器を有するフラクショナルN周波数シンセサイザ
であって、分周器が分周数としてNおよび(N+1)を
取るように制御し、分周器の分周数を(N+1)とする
タイミングが比較信号の位相誤差が遅れの場合でも進み
の場合でも起こり得るようにした分周数制御回路と、チ
ャージポンプ回路がローパスフィルタ側から電流を吸い
込むときは、ローパスフィルタ側に電流を吐き出し、チ
ャージポンプ回路がローパスフィルタ側に電流を吐き出
すときは、ローパスフィルタ側から電流を吸い込むスプ
リアスキャンセル回路を有するというものである。
【0023】本発明においては、分周器が分周数として
Nおよび(N+1)を取るように制御し、かつ、分周器
の分周数を(N+1)とするタイミングが比較信号の位
相誤差が遅れの場合でも進みの場合でも起こり得るよう
にし、かつ、チャージポンプ回路がローパスフィルタ側
から電流を吸い込むときは、スプリアスキャンセル回路
からローパスフィルタ側に電流を吐き出し、チャージポ
ンプ回路がローパスフィルタ側に電流を吐き出すとき
は、ローパスフィルタ側からスプリアスキャンセル回路
に電流を吸い込むようにしている。
【0024】したがって、比較信号の位相誤差およびス
プリアスキャンセル回路の出力電流の最大幅を半減する
ことができ、フラクショナルスプリアスを低減すること
ができると共に、得ようとする分数分周数の分母値、い
わゆるモジュロ値の最大値を2倍にすることができ、ロ
ック動作の高速化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して、本
発明の一実施形態について説明する。なお、図1におい
て、図9および図10に対応する部分には同一符号を付
し、その重複説明は省略する。
【0026】図1は本発明の一実施形態を示す回路図で
ある。本発明の一実施形態は図10に示す従来のフラク
ショナルN周波数シンセサイザを改良するものであり、
出力信号So の平均周波数fo を fo =fr (N+F/Q) とするものである。但し、F/Qは分数分周数であり、
Fは0以上の整数、Qは2以上の整数である。
【0027】本発明の一実施形態が図10に示す従来例
と異なる点は、図10に示すアキュムレ−タ7と回路構
成および機能の異なるアキュムレ−タ12を設けている
点、ACM×2>Q判定回路13を設けている点、AC
M×2>Q判定回路13から出力される分周数制御信号
CLNで分周器9の分周数を可変するようにしている
点、ACMデータ変換回路14を設けている点、図10
に示すスプリアスキャンセル回路8と回路構成および機
能の異なるスプリアスキャンセル回路15を設けている
点であり、その他については、図10に示す従来例と同
様に構成されている。
【0028】アキュムレ−タ12は、ACM×2>Q判
定回路13から出力される分周数制御信号CLNが
“0”のときは、基準信号Sr を同期信号として、基準
信号Srと比較信号Sp との位相比較周期ごとにデータ
Fを累算して出力し、ACM×2>Q判定回路13から
出力される分周数制御信号CLNが“1”のときは、累
算値ACMをACMデータ変換回路14から出力される
ACM変換データBCMに書き換えるように構成された
ものである。なお、アキュムレータ12の同期信号は、
基準信号Sr に限らず、位相比較周期と等しい周期を有
する信号であれば良い。
【0029】ACM×2>Q判定回路13は、アキュム
レータ12の累算値ACMを2倍した値(ACM×2)
が分数分周数(F/Q)の分母値Q、すなわち、モジュ
ロ値Qを越えているか否かを判定して分周数制御信号C
LNを出力するものであり、ACM×2≦Qの場合に
は、分周数制御信号CLN=“0”とし、ACM×2>
Qの場合には、分周数制御信号CLN=“1”とする。
そして、分周器9は、分周数制御信号CLN=“0”と
された位相比較周期の間は分周数をNとし、分周数制御
信号CLN=“1”とされた位相比較周期の間は分周数
を(N+1)とする。
【0030】ACMデータ変換回路14は、分周数制御
信号CLN=“0”のとき(ACM×2≦Qのとき)
は、アキュムレータ12が出力する累算値ACMをその
ままその出力値BCMとして出力し、分周数制御信号C
LN=“1”のとき(ACM×2>Qのとき)は、アキ
ュムレータ12が出力する累算値ACMからモジュロ値
Qを減算した値(ACM−Q)をその出力値BCMとし
て出力するものである。
【0031】また、スプリアスキャンセル回路15にお
いて、16は基準信号Sr を反転してリセット信号RE
SETを生成するNOT回路、17はリセット信号RE
SETとスプリアスキャンセル基準信号Ss とACMデ
ータ変換回路14の出力値BCMを入力して電流吐き出
し制御用電圧パルスSPHまたは電流吸い込み制御用電
圧パルスSPLを形成するパルス形成回路である。な
お、リセット信号RESETは、基準信号Sr を反転し
た信号に限らず、位相比較周期と等しい周期の信号であ
れば良い。
【0032】また、18は電流吐き出し制御用電圧パル
スSPHが出力された場合に活性化され、電流吐き出し
制御用電圧パルスSPHのパルス幅の時間だけローパス
フィルタ6側に電流ISCHを吐き出す定電流源、19
は電流吸い込み制御用電圧パルスSPLが出力された場
合に活性化され、電流吸い込み制御用電圧パルスSPL
のパルス幅の時間だけローパスフィルタ6側から電流I
SCLを吸い込む定電流源である。
【0033】なお、アキュムレータ12と、ACM×2
>Q判定回路13と、ACMデータ変換回路14とで、
分周数制御回路が構成されると共に、スプリアスキャン
セル回路15を制御する回路が構成されている。
【0034】図2はパルス形成回路17の構成を示す回
路図である。図2中、20は電流吐き出し制御用電圧パ
ルスSPHを形成するSPH形成回路、21は電流吸い
込み制御用電圧パルスSPLを形成するSPL形成回
路、BCM(1)、BCM(2)、・・・、BCM(n
+1)はACMデータ変換回路14の出力値BCMを示
す出力データであり、BCM(n+1)は符号ビットで
ある。なお、定電流源18とSPH形成回路20とで電
流吐き出し回路が構成され、定電流源19とSPL形成
回路21とで電流吸い込み回路が構成されている。
【0035】図3はSPH形成回路20の構成を示す回
路図である。図3中、22はスプリアスキャンセル基準
信号Ss をカウント信号とするアップカウンタであり、
23−1、23−2、23−3、23−n、23−(n
+1)はDフリップフロップである。なお、Dフリップ
フロップ23−3、23−n間のDフリップフロップ2
3−4〜23−(n−1)は図示を省略している。
【0036】アップカウンタ22は、リセット信号RE
SETによりリセットされ、初期出力値(Dフリップフ
ロップ23−(n+1)、23−n、・・・、23−
3、23−2、23−1の正相出力Qの初期出力値)は
[00・・・000]となり、その後、スプリアスキャ
ンセル基準信号Ss を[00・・・001]→[00・
・・010]→[00・・・011]・・・とアップカ
ウントする。
【0037】また、24はアップカウンタ22の出力値
とACMデータ変換回路14の出力値BCMとの一致を
検出する一致検出回路であり、25−1、25−2、2
5−3、25−n、25−(n+1)はENOR回路
(Exclusive−NOR回路)である。なお、ENOR回
路25−3、25−n間のENOR回路25−4〜25
−(n−1)は図示を省略している。
【0038】また、26はENOR回路25−1〜25
−(n+1)の出力を入力し、アップカウンタ22の出
力値とACMデータ変換回路14の出力値BCMとの一
致を検出するNAND回路であり、アップカウンタ22
の出力値とACMデータ変換回路14の出力値BCMと
の一致を検出すると、“0”からなる一致検出信号を出
力するものである。
【0039】また、27は一致検出回路24から出力さ
れる“0”からなる一致検出信号をラッチし、リセット
信号RESETによりリセットされるRSフリップフロ
ップであり、28、29はNAND回路である。
【0040】また、30はRSフリップフロップ27の
出力とリセット信号RESETとから電流吐き出し制御
用電圧パルスSPHを形成するSPH形成部であり、3
1はNOT回路、32はNAND回路である。
【0041】また、33はSPH形成部30で形成され
る電流吐き出し制御用電圧パルスSPHの定電流源18
への出力を制御するSPH出力制御部であり、34、3
5はNOT回路、36はNAND回路である。
【0042】ここで、符号ビットBCM(n+1)=
“0”の場合には、NOT回路34の出力=“1”とな
り、NAND回路36はSPH形成部30の出力に対し
てNOT回路として動作するので、SPH形成部30で
形成される電流吐き出し制御用電圧パルスSPHが定電
流源18に対して出力可能となる。
【0043】これに対して、符号ビットBCM(n+
1)=“1”の場合には、NOT回路34の出力=
“0”となり、NAND回路36の出力=“1”、NO
T回路35の出力=“0”に固定されるので、SPH形
成部30で形成される電流吐き出し制御用電圧パルスS
PHが定電流源18に出力されることはない。
【0044】図4はSPH形成回路20の動作を示すタ
イムチャートであり、図4Aは基準信号Ss 、図4Bは
符号ビットBCM(n+1)=“0”の場合の電流吐き
出し制御用電圧パルスSPH、図4Cは符号ビットBC
M(n+1)=“1”の場合の電流吐き出し制御用電圧
パルスSPHを示している。
【0045】このように、SPH形成回路20は、AC
Mデータ変換回路14の出力値BCMが正値の場合に
は、ACMデータ変換回路14の出力値BCMに比例し
たパルス幅を有する電流吐き出し制御用電圧パルスSP
Hを出力し、ACMデータ変換回路14の出力値BCM
が負値または0の場合には電流吐き出し制御用電圧パル
スSPHを出力しないように動作する。
【0046】図5はSPL形成回路21の構成を示す回
路図である。図5中、37はスプリアスキャンセル基準
信号Ss をカウント信号とするダウンカウンタであり、
38−1、38−2、38−3、38−n、38−(n
+1)はDフリップフロップである。なお、Dフリップ
フロップ38−3、38−n間のDフリップフロップ3
8−4〜38−(n−1)は図示を省略している。
【0047】ダウンカウンタ37は、リセット信号RE
SETによりリセットされ、初期出力値(Dフリップフ
ロップ38−(n+1)、38−n、・・・、38−
3、38−2、38−1の正相出力Q)は[00・・・
000]となり、その後、スプリアスキャンセル基準信
号Ss を[11・・・111]→[11・・・110]
→[11・・・101]・・・とダウンカウントする。
【0048】また、39はダウンカウンタ37の出力値
とACMデータ変換回路14の出力値BCMとの一致を
検出する一致検出回路であり、40−1、40−2、4
0−3、40−n、40−(n+1)はENORであ
る。なお、ENOR回路40−3、40−n間のENO
R回路40−4〜40−(n−1)は図示を省略してい
る。
【0049】また、41はENOR回路40−1〜40
−(n+1)の出力を入力し、ダウンカウンタ37の出
力値とACMデータ変換回路14の出力値BCMとの一
致を検出するNAND回路であり、ダウンカウンタ37
の出力値とACMデータ変換回路14の出力値BCMと
の一致を検出すると、“0”からなる一致検出信号を出
力するものである。
【0050】また、42は一致検出回路39から出力さ
れる“0”からなる一致検出信号をラッチし、リセット
信号RESETによりリセットされるRSフリップフロ
ップであり、43、44はNAND回路である。
【0051】また、45はRSフリップフロップ42の
出力とリセット信号RESETから電流吸い込み制御用
電圧パルスSPLを形成するSPL形成部であり、46
はNOT回路、47はNAND回路である。
【0052】また、48はSPL形成部45で形成され
る電流吸い込み制御用電圧パルスSPLの定電流源19
への出力を制御するSPL出力制御部であり、49はN
AND回路、50はNOT回路である。
【0053】ここで、符号ビットBCM(n+1)=
“1”の場合には、NAND回路49はSPL形成部4
5の出力に対してNOT回路として動作するので、SP
L形成部45で形成される電流吸い込み制御用電圧パル
スSPLが定電流源19に対して出力可能となる。
【0054】これに対して、符号ビットBCM(n+
1)=“0”の場合には、NAND回路49の出力は
“1”、NOT回路50の出力は“0”に固定されるの
で、SPL形成部45で形成される電流吸い込み制御用
電圧パルスSPLが定電流源19に対して出力されるこ
とはない。
【0055】図6はSPL形成回路21の動作を示すタ
イムチャートであり、図6Aは基準信号Ss 、図6Bは
符号ビットBCM(n+1)=“1”の場合の電流吸い
込み制御用電圧パルスSPL、図6Cは符号ビットBC
M(n+1)=“0”の場合の電流吸い込み制御用電圧
パルスSPLを示している。
【0056】このように、SPL形成回路21は、AC
Mデータ変換回路14の出力値BCMが負値の場合に
は、ACMデータ変換回路14の出力値BCMの絶対値
に比例したパルス幅を有する電流吸い込み制御用電圧パ
ルスSPLを出力し、ACMデータ変換回路14の出力
値BCMが正値または0の場合には、電流吸い込み制御
用電圧パルスSPLを出力しないように動作する。
【0057】したがって、また、スプリアスキャンセル
回路15は、パルス形成回路17が電流吐き出し制御用
電圧パルスSPHを出力する場合には、電流吐き出し制
御用電圧パルスSPHのパルス幅の時間だけローパスフ
ィルタ6側に電流ISCHを吐き出し、パルス形成回路
17が電流吸い込み制御用電圧パルスSPLを出力する
場合には、電流吸い込み制御用電圧パルスSPLのパル
ス幅の時間だけローパスフィルタ6側から電流ISCL
を吸い込むように動作することになる。
【0058】図7は本発明の一実施形態の動作例を示す
タイムチャートであり、アキュムレータ12が3ビット
構成、分数分周数(F/Q)が2/8(F=2、Q=
8)の場合を示しており、図7Aは位相比較周期、図7
Bは基準信号Sr 、図7Cは比較信号Sp 、図7Dはア
キュムレータ12の累算値ACM、図7EはACMデー
タ変換回路14の出力値BCM、図7FはACM×2>
Q判定回路13から出力される分周数制御信号CLNお
よび分周器9の分周数、図7Gはチャージポンプ回路5
の出力電流ICP、図7Hはスプリアスキャンセル回路
15の出力電流ISC、図7Iはチャージポンプ回路5
の出力電流ICPとスプリアスキャンセル回路15の出
力電流ISCとの合成電流IDOを示している。
【0059】すなわち、位相比較周期C1においては、
アキュムレータ12の累算値ACMは、0+2(F)=
2となり、ACM×2=4<Q(8)となるので、AC
M×2>Q判定回路13から出力される分周数制御信号
CLNは“0”となる。この結果、分周器9の分周数は
Nに設定され、比較信号Spは基準信号Srに対して進
むことになり、チャージポンプ回路5は、ローパスフィ
ルタ6側から電流を吸い込むことになる。
【0060】このように、位相比較周期C1において
は、分周数制御信号CLN=“0”となるので、ACM
データ変換回路14の出力値BCM=ACM=2とな
り、また、位相比較周期C2になると同時にパルス形成
回路17はリセットされるので、位相比較周期C2にな
ると、スプリアスキャンセル回路15からBCMの値で
ある2に比例した時間幅の電流ISCHがローパスフィ
ルタ6側に吐き出されることになる。
【0061】また、位相比較周期C2になると、アキュ
ムレータ12の累算値ACMは、2+2(F)=4とな
り、ACM×2=8=Q(8)となるので、ACM×2
>Q判定回路13から出力される分周数制御信号CLN
は“0”を維持する。この結果、分周器9の分周数はN
を維持し、比較信号Spは基準信号Srに対して更に進
むことになり、チャージポンプ回路5は、ローパスフィ
ルタ6側から、より長い時間、電流を吸い込むことにな
る。
【0062】このように、位相比較周期C2において
は、分周数制御信号CLN=“0”が維持されるので、
ACMデータ変換回路14の出力値BCM=ACM=4
となり、また、位相比較周期C3になると同時にパルス
形成回路17はリセットされるので、位相比較周期C3
になると、スプリアスキャンセル回路15からBCMの
値である4に比例した時間幅の電流ISCHがローパス
フィルタ6側に吐き出されることになる。
【0063】また、位相比較周期C3になると、アキュ
ムレータ12の累算値ACMは、4+2(F)=6とな
り、ACM×2=16>=Q(8)となるので、ACM
×2>Q判定回路13から出力される分周数制御信号C
LNは“1”となる。この結果、分周器9の分周数は
(N+1)となり、比較信号Spは基準信号Srに対し
て遅れることになり、チャージポンプ回路5は、ローパ
スフィルタ6側に電流を吐き出すことになる。
【0064】このように、位相比較周期C3において
は、分周数制御信号CLNは“1”となるので、ACM
データ変換回路14の出力値BCMは、6(ACM)−
8(Q)=−2となり、また、位相比較周期C4になる
と同時にパルス形成回路17はリセットされるので、位
相比較周期C4になると、スプリアスキャンセル回路1
5にBCMの値の絶対値である2に比例した時間幅の電
流ISCLがローパスフィルタ6側から吸い込まれるこ
とになる。また、位相比較周期C3においては、アキュ
ムレータ12の累積値ACMが6から−2に書き換えら
れる。
【0065】また、位相比較周期C4になると、アキュ
ムレータ12の累算値ACMは、−2+2(F)=0と
なり、ACM×2=0<Q(8)となるので、ACM×
2>Q判定回路13から出力される分周数制御信号CL
Nは“0”となる。この結果、分周器9の分周数はNと
なり、比較信号Spは基準信号Srに一致することにな
る。
【0066】このように、位相比較周期C4において
は、分周数制御信号CLN=“0”となるので、ACM
データ変換回路14の出力値BCMは0となり、位相比
較周期C5になっても、スプリアスキャンセル回路15
からは電流の吐き出しも、吸い込みも起こらない。以
後、以上の動作が繰り返されることになる。
【0067】図8はアキュムレータ12、ACM×2>
Q判定回路13およびACMデータ変換回路14の動作
を具体的に説明するための図であり、アキュムレータ1
2が全加算器を使用している場合を例にしている。
【0068】図8中、“A5・A4・A3・A2・A
1”はアキュムレータ12の累算値ACM、“0・0・
F3・F2・F1”はデータF、“0・Q4・Q3・Q
2・Q1”はモジュロ値Qであり、最上位ビットは符号
ビットである。なお、F=2、Q=8の場合には、“0
・0・F3・F2・F1”=“00010”、“0・Q
4・Q3・Q2・Q1”=“01000”である。
【0069】アキュムレータ12においては、キャリー
を“0”として、“A5・A4・A3・A2・A1”+
“0・0・F3・F2・F1”=“B5・B4・B3・
B2・B1”なる加算が行われる。ここで、B5=
“1”の場合(加算結果が負の場合)には、“B5・B
4・B3・B2・B1”がそのまま次の位相比較時の
“A5・A4・A3・A2・A1”として使用される。
【0070】これに対して、B5=“0”の場合(加算
結果が正または0の場合)、ACM×2>Q判定回路1
3においては、“B5・B4・B3・B2・B1”を算
術左シフトしたもの、すなわち、“B5・B4・B3・
B2・B1”を2倍してなる“B4・B3・B2・B1
・0”(ACM×2)と“0・Q4・Q3・Q2・Q
1”(モジュロ値Q)とが比較される。
【0071】具体的には、キャリーを“1”とし(B値
を2の補数にし)、“0・0・Q4・Q3・Q2・Q
1”+“1・/B4・/B3・/B2・/B1・1”=
“C6・C5・C4・C3・C2・C1”なる演算(Q
−ACM×2)が行われる。ここで、C6=“0”の場
合(ACM×2≦Q)の場合には、“B5・B4・B3
・B2・B1”がそのまま次の位相比較時の“A5・A
4・A3・A2・A1”として使用される。
【0072】これに対して、C6=“1”の場合(AC
M×2>Qの場合)、ACMデータ変換回路14におい
ては、“0・B4・B3・B2・B1”+“1・/Q4
・/Q3・/Q2・/Q1”+“00001”=“D5
・D4・D3・D2・D1”なる演算(ACM−Q)が
行われ、“D5・D4・D3・D2・D1”がBCMと
してスプリアスキャンセル回路15に供給されると共
に、アキュムレータ12においては、“D5・D4・D
3・D2・D1”が次の位相比較時の“A5・A4・A
3・A2・A1”として使用される。
【0073】なお、ここでは、アキュムレータ12とし
て加算器を備えるものを使用して、分数分周数(F/
Q)を2/8にした場合について説明したが、アキュム
レータ12として加算器を備えるものを使用し、分数分
周数を1/8〜7/8とする場合の分数分周数(F/
Q)と、ACMデータ変換回路14の出力値BCMと、
分周器9の分周数との関係を示すと、表1のようにな
る。
【0074】
【表1】
【0075】また、アキュムレータ12として減算器を
備えるものを使用して、分数分周数(F/Q)を1/8
〜7/8とする場合の分数分周数(F/Q)と、ACM
データ変換回路14の出力値BCMと、分周器9の分周
数との関係を示すと、表2のようになる。
【0076】
【表2】
【0077】また、アキュムレータ12として加算器を
備えるものを使用して、分数分周数(F/Q)を1/5
〜4/5とする場合の分数分周数(F/Q)と、ACM
データ変換回路14の出力値BCMと、分周器9の分周
数との関係を示すと、表3のようになる。
【0078】
【表3】
【0079】また、アキュムレータ12として減算器を
備えるものを使用して、分数分周数(F/Q)を1/5
〜4/5とする場合の分数分周数(F/Q)と、ACM
データ変換回路14の出力値BCMと、分周器9の分周
数との関係を示すと、表4のようになる。
【0080】
【表4】
【0081】以上のように、本発明の一実施形態におい
ては、分周器9が分周数としてNおよび(N+1)を取
るように制御し、かつ、分周器9の分周数を(N+1)
とするタイミングが比較信号Sp の位相誤差が遅れの場
合でも進みの場合でも起こり得るようにし、かつ、チャ
ージポンプ回路5がローパスフィルタ6側から電流を吸
い込むときは、スプリアスキャンセル回路15からロー
パスフィルタ6側に電流ISCHを吐き出し、チャージ
ポンプ回路5がローパスフィルタ6側に電流を吐き出す
ときは、ローパスフィルタ6側からスプリアスキャンセ
ル回路15に電流ISCLを吸い込むようにしている。
【0082】したがって、図10に示す従来例の場合に
比較して、比較信号Sp の位相誤差およびスプリアスキ
ャンセル回路15の出力電流ISCの最大幅を半減する
ことができ、出力信号So に含まれるフラクショナルス
プリアスを図10に示す従来例以上に低減することがで
きると共に、モジュロ値Qの最大値を2倍にすることが
できるので、出力信号So の周波数fo を図10に示す
従来例よりも小さい周波数間隔で切り換えることがで
き、ロック動作の高速化を図ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、比較信
号の位相誤差およびスプリアスキャンセル回路の出力電
流の最大幅を半減することができるので、フラクショナ
ルスプリアスを従来例以上に低減することができると共
に、モジュロ値の最大値を2倍にすることができるの
で、出力信号の周波数を従来例よりも小さい周波数間隔
で切り換えることができ、ロック動作の高速化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施形態が備えるスプリアスキャン
セル回路を構成するパルス形成回路の構成を示す回路図
である。
【図3】本発明の一実施形態が備えるスプリアスキャン
セル回路を構成するパルス形成回路が備えるSPH形成
回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の一実施形態が備えるスプリアスキャン
セル回路を構成するパルス形成回路が備えるSPH形成
回路の動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の一実施形態が備えるスプリアスキャン
セル回路を構成するパルス形成回路が備えるSPL形成
回路の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の一実施形態が備えるスプリアスキャン
セル回路を構成するパルス形成回路が備えるSPL形成
回路の動作を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施形態の動作例を示すタイムチャ
ートである。
【図8】本発明の一実施形態が備えるアキュムレータ、
ACM×2>Q判定回路およびACMデータ変換回路の
動作を具体的に説明するための図
【図9】PLL周波数シンセサイザの一例を示す回路図
である。
【図10】従来のフラクショナルN周波数シンセサイザ
の一例を示す回路図である。
【図11】従来のフラクショナルN周波数シンセサイザ
が備えるパルス形成回路の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図12】図10に示す従来のフラクショナルN周波数
シンセサイザの動作例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
(図3) 22 アップカウンタ 24 一致検出回路 27 RSフリップフロップ 30 SPH形成部 33 SPH出力制御部 (図5) 37 ダウンカウンタ 39 一致検出回路 42 RSフリップフロップ 45 SPL形成部 48 SPL出力制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号と比較信号とを位相比較する位相
    比較器と、 該位相比較器の出力側に接続されたチャージポンプ回路
    と、 該チャージポンプ回路の出力側に接続されたローパスフ
    ィルタと、 該ローパスフィルタの出力側に接続された電圧制御発振
    器と、 該電圧制御発振器の出力信号を分周して前記比較信号を
    出力する分周器を有するフラクショナルN周波数シンセ
    サイザであって、 前記分周器が分周数としてN[但し、Nは正の整数]お
    よび(N+1)を取るように制御し、前記分周器の分周
    数を(N+1)とするタイミングが前記比較信号の位相
    誤差が遅れの場合でも進みの場合でも起こり得るように
    した分周数制御回路と、 前記チャージポンプ回路が前記ローパスフィルタ側から
    電流を吸い込むときは、前記ローパスフィルタ側に電流
    を吐き出し、前記チャージポンプ回路が前記ローパスフ
    ィルタ側に電流を吐き出すときは、前記ローパスフィル
    タ側から電流を吸い込むスプリアスキャンセル回路を有
    することを特徴とするフラクショナルN周波数シンセサ
    イザ。
  2. 【請求項2】前記基準信号と前記比較信号との位相比較
    周期ごとに、得ようとする分数分周数の分子値を累算
    し、累算値の2倍が前記分数分周数の分母値を越えたと
    きは、前記累算値を前記累算値から前記分数分周数の分
    母値を減算した値に書き換えるアキュムレータを有し、 前記分周器は、前記アキュムレータの累算値の2倍が前
    記分数分周数の分母値以下の位相比較周期では分周数を
    前記Nとし、前記アキュムレータの累算値の2倍が前記
    分数分周数の分母値を越えた位相比較周期では分周数を
    前記(N+1)とし、 前記スプリアスキャンセル回路は、前記アキュムレータ
    の累算値の2倍が前記分数分周数の分母値以下のとき
    は、前記アキュムレータの累算値に比例した時間幅の電
    流を吐き出し、前記アキュムレータの累算値の2倍が前
    記分数分周数の分母値を越えたときは、前記アキュムレ
    ータの累算値から前記分数分周数の分母値を減算した値
    の絶対値に比例した時間幅の電流を吸い込むことを特徴
    とする請求項1記載のフラクショナルN周波数シンセサ
    イザ。
  3. 【請求項3】チャージポンプ回路の出力側にローパスフ
    ィルタが接続されたフラクショナルN周波数シンセサイ
    ザに使用されるスプリアスキャンセル回路であって、 前記チャージポンプ回路が前記ローパスフィルタ側から
    電流を吸い込むときは、前記ローパスフィルタ側に電流
    を吐き出す電流吐き出し回路と、 前記チャージポンプ回路が前記ローパスフィルタ側に電
    流を吐き出すときは、前記ローパスフィルタ側から電流
    を吸い込む電流吸い込み回路を有することを特徴とする
    スプリアスキャンセル回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9019016B2 (en) 2011-05-18 2015-04-28 Asahi Kasei Microdevices Corporation Accumulator-type fractional N-PLL synthesizer and control method thereof

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