JP2002056380A - 3次元形状データの生成方法およびシステム並びに記録媒体 - Google Patents

3次元形状データの生成方法およびシステム並びに記録媒体

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JP2002056380A
JP2002056380A JP2000243864A JP2000243864A JP2002056380A JP 2002056380 A JP2002056380 A JP 2002056380A JP 2000243864 A JP2000243864 A JP 2000243864A JP 2000243864 A JP2000243864 A JP 2000243864A JP 2002056380 A JP2002056380 A JP 2002056380A
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Koichi Shiono
光一 塩野
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボクセル表示での演算において、統合前の各3
次元形状を示す中間データのデータ量を大幅に削減し、
全体としてメモリ容量を低減すること。 【解決手段】3次元形状を視線の異なる複数の2次元面
に投影する第1ステップ(#12)、各2次元面上に格
子状に設定された配列要素に3次元形状の各配列要素に
対応する部分の奥行き位置を示す情報を格納することに
よって各2次元面についての2次元配列データを生成す
る第2ステップ(#13)、複数の2次元配列データを
統合して統合データを生成する第3ステップ(#14,
15)、および、統合データを3次元形状データに変換
する第4ステップ(#16)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元形状データ
の生成方法およびシステムに関し、特に、3次元形状デ
ータの処理において、その中間段階の処理として2次元
配列データへの変換を行い、2次元配列データを用いて
統合の処理を行った後に3次元形状データに変換する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光切断法などによって対象物
の3次元データを非接触で計測する3次元計測装置がし
ばしば用いられる。このような3次元計測装置を用いる
場合には、1つの対象物に対し、計測方向を変えて複数
回にわたって計測を行い、対象物の全周についての複数
の3次元データ(ポリゴンデータ)を取得する。そし
て、取得した複数の3次元データを繋ぎ合わせて合成す
ることよって、対象物の全体について継ぎ目のない1つ
の3次元形状データを生成する。
【0003】また、対象物を計測することに代えて、C
ADによって作成した3次元データをつなぎ合わせて合
成する手法もある。このように、1つの対象物について
の複数の部分データから対象物の全体形状を示す1つの
3次元形状データを合成する手法として、ポリゴンデー
タをそのまま処理する手法が一般的に用いられている。
【0004】また、ポリゴンデータ(ポリゴンメッシュ
データ)などのような境界表現方式の形状表現から、ボ
リュームを構成する複数のボクセルの特徴量を用いた形
状表現に変換し、ボクセルの特徴量を混合することによ
って複数の3次元データを統合する方法が、ボリューム
方式として提案されている。この方法によると、ボクセ
ルの特徴量を用いて形状表現を行うことにより、処理時
間を短縮できるというメリットがある。
【0005】また、視線方向の異なる複数の3次元デー
タの位置合わせを行った後、距離成分と方向成分とを有
する形状ベクトルを合成することによってボクセルの統
合を行い、その後にボクセル表示からポリゴン表示に戻
すことにより3次元形状データを生成する方法が提案さ
れている(特開2000−111324号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上に述べた従来の方法
(特開2000−111324号)では、ボクセル表示
での演算において、統合前の各3次元形状を示す中間デ
ータおよび統合された出力データがいずれも3次元ボク
セルによって表示されるので、そのデータ量が膨大とな
る。
【0007】また、従来においては、ボクセルの統合を
行う際に、各3次元形状をどのように反映させて統合を
行うかについての調整を行うことができなかった。その
ため、ボクセルの統合によって必ずしも望ましい3次元
形状データを得ることができない場合があった。
【0008】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、ボクセル表示での演算において、統合前の各3次
元形状を示す中間データのデータ量を大幅に削減し、全
体としてメモリ容量を低減することのできる3次元形状
データの生成方法およびシステム並びに記録媒体を提供
することを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、ボクセルの統合を行
う際に各3次元形状をどのように反映させて統合を行う
かについての調整を行うことを可能とすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る方法は、3
次元形状を視線の異なる複数の2次元面に投影する第1
ステップと、各2次元面上に格子状に設定された配列要
素に3次元形状の前記各配列要素に対応する部分の奥行
き位置を示す情報を格納することによって各2次元面に
ついての2次元配列データを生成する第2ステップと、
複数の2次元配列データを統合して統合データを生成す
る第3ステップと、前記統合データを3次元形状データ
に変換する第4ステップと、を有してなる。
【0011】好ましくは、第2ステップにおいて、第3
ステップの統合に用いられるパラメータを前記各配列要
素に格納する。また、第3ステップにおいて、複数のボ
クセルからなるボリューム方式の統合データを生成す
る。
【0012】前記2次元配列データに対して、2次元フ
ィルタリング処理を行ってデータ補完を行う。本発明に
係る記録媒体は、3次元形状を視線の異なる複数の2次
元面に投影する処理と、各2次元面上に格子状に設定さ
れた配列要素に3次元形状の前記各配列要素に対応する
部分の奥行き位置を示す情報を格納することによって各
2次元面についての2次元配列データを生成する処理
と、生成した複数の2次元配列データを用いて形状統合
のための処理と、をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本実施形態に係る3次元デ
ータ生成装置1のブロック図、図2は3次元データ生成
装置1による処理の流れを示すフローチャートである。
【0014】図1において、3次元データ生成装置1
は、処理装置11、ディスプレィ装置12、キーボード
13、マウス14、及び媒体ドライブ装置15などから
なる。処理装置11は、プログラム及びデータを格納し
たハードディスク装置及び主メモリ、外部機器との間の
種々のインタフェース、その他の種々の機器又は回路を
備えており、OSの下でプログラムを実行してその処理
結果をディスプレィ装置12の表示面に表示し又は外部
へ出力する。
【0015】媒体ドライブ装置15は、CD−ROM、
フロッピー(登録商標)ディスク、又は光磁気ディスク
など、そこにセットされる記録媒体KT1,2にアクセ
スしてデータ又はプログラムを読み出しまたは書き込
む。以下に説明する3次元データの合成方法を実行する
ためのプログラムは、ハードディスク装置又は記録媒体
KT1,2に格納され、主メモリ上に適時ローディング
され、処理装置によって実行される。このような3次元
データ生成装置1は、例えばパーソナルコンピュータ、
ワークステーション、または汎用コンピュータを用いて
実現される。
【0016】また、処理装置11には、被写体である種
々の対象物を撮影してその3次元データD1を入力する
ための3次元入力装置(3次元計測装置)3が接続され
ている。
【0017】3次元入力装置3は、例えば光切断法によ
って対象物の3次元データD1を非接触で計測する。ま
た、3次元入力装置3から、3次元データD1ではな
く、3次元データD1を生成するための元となるデータ
を出力し、処理装置11によって3次元データD1を演
算によって求めてもよい。また、処理装置11におい
て、CADによって3次元データD2を作成することが
可能であり、これら種々の3次元データD1,D2を合
成することにより、対象物の全周についての継ぎ目のな
い3次元形状または元の物体とは別の3次元形状を容易
に創り出すことができる。
【0018】3次元データ生成装置1による処理の流れ
は次のようである。図2に示すように、まず、3次元デ
ータD1,D2を取得する(#11)。処理装置11に
おいて、これらの3次元データD1,D2を合成するに
当たり、3次元データD1,D2による3次元形状を視
線の異なる複数の2次元面に投影する(#12)。そし
て、各2次元面上に格子状に設定された配列要素に、そ
れらに対応する3次元形状の奥行き位置(z方向位置)
を示す情報を格納する。これによって各2次元面につい
ての2次元配列データを生成する(#13)。
【0019】その後、複数の2次元配列データを統合し
(#14)、複数のボクセル(Voxel)からなるボ
リューム方式の統合データ(3次元データ)を生成する
(#15)。その際に、ボクセルの特徴量にパラメータ
(形状調整パラメータ)を演算することによって、生成
される統合データを変形し、形状を微調整することが可
能である。
【0020】その後、統合データを境界表現方式の形状
表現に逆変換し、3次元形状データを生成する(#1
6)。ここで、生成された3次元形状データをディスプ
レィ装置12の表示面に表示し、その形状を確認する。
【0021】所望の形状が得られた場合には(#17で
イエス)、得られた3次元形状データを、表示面に表示
し、記録媒体KT1,2などに記録し、または適当なイ
ンタフェースを介して外部に出力する(#18)。所望
の形状が得られない場合には(#17でノー)、パラメ
ータの値を変更し、所望の形状が得られるまでステップ
#14以降を繰り返す。詳細は後述する。
【0022】ここで、一般に行われているボリューム方
式の形状表現について、図7乃至図9を参照して説明す
る。図7はボリューム方式による形状統合を説明するた
めの図、図8はボリューム方式の形状表現を説明するた
めの図、図9はボリューム方式における距離ポテンシャ
ルの算出方法を説明するための図である。
【0023】ボリューム方式では、3次元空間を、x,
y,zの各方向に小さな単位の格子に分割し、この単位
格子によって構成される小さな立方体状のボクセルを用
いて形状を表現する。例えば、図8(A)に示す四角錐
状の対象物Q1を、図8(B)に示す多数のボクセルB
Xを用いて表現する。
【0024】一般に、各ボクセルには何らかの属性値
(特徴量)が付与されている場合が多い。属性値に基づ
いて、適用用途に応じたデータ処理が行われる。一般
に、ボリューム方式の形状処理においては、ボクセル群
に格納される属性を、ポリゴンデータなどの3次元デー
タから導出することの可能な属性としている。これによ
り、ボリューム方式の形状処理は、3次元データの処理
における中間的な手段として位置付けることできる。
【0025】例えば、図8の例では、各ボクセルにおい
て、ポリゴンデータで規定されるポリゴンからの距離に
相当するポテンシャル値を計算する。例えば、ポテンシ
ャル値を距離値と等しくする。ボクセルBX、視点V
P、及びポリゴンデータPMが、図9に示す位置関係に
あるとする。視点VPは、例えば3次元入力装置3の設
置位置である。視点VPの向きが観測の方向、つまり視
線VLである。
【0026】視線VL上において、ボクセルBXから1
つのポリゴンPGの点xまでの距離dxに基づいて、ポ
テンシャル値を決定する。このとき、ポリゴンPGに対
してボクセルBXが視点VPの側にある場合は、ポテン
シャル値の符号は負となり、視点VPの反対側にある場
合は正となるのが一般的である。
【0027】ポテンシャル値の計算は、多視点から得ら
れた複数のポリゴンデータPMのそれぞれに対して行わ
れる。したがって、通常、各ボクセルに対応して複数の
ポテンシャル値が得られることになる。
【0028】これら複数のポテンシャル値の合計値が、
各ボクセルの加算ポテンシャル値となる。このように、
ポテンシャル値を付与されたボクセル群が空間的に分布
することから、ボリュームは距離ポテンシャル場と見な
すことができる。
【0029】そして、各ボクセルの加算ポテンシャル値
に基づいて、マーチンキューブ法(Marching Cubes Met
hod)などの手法を用い、再度ポリゴンデータを生成する
ことができる。
【0030】次に、ボリューム方式における形状の統合
について、図7を参照して説明する。図7において、枠
A及び枠B内のそれぞれの左側に示すように、2つの3
次元データD1a,D2aが入力される。2つの3次元
データD1a,D2aは、それぞれ太線で示す部分が互
いに重複する部分である。
【0031】これら3次元データD1a,D2aは、そ
れぞれの枠内の右側に示すようにポテンシャル化を行
う。ポテンシャル化によって、3次元形状が距離ポテン
シャル(距離関数)により表現されることとなる。距離
ポテンシャルとは、物体の表面の位置が視点から見てど
こにあるかを相対的に示すための概念である。
【0032】枠C内の左側には、ポテンシャル化された
3次元データD1a,D2a、つまり距離ポテンシャル
により表現されたデータを、それぞれの重複部分が互い
に一致するように配置した状態が示されている。距離ポ
テンシャルによる表現では、物体を視点からポテンシャ
ル方向に見ている。この例では、3つのデータのうち、
中央のデータD2bのポテンシャル値を「0」とし、そ
れよりも所定距離だけ視点に近づいた位置のポテンシャ
ル値を「−0.5」とし、所定距離だけ視点から離れた
位置のポテンシャル値を「+0.5」としている。した
がって、ポテンシャル方向は図に矢印で示す方向であ
る。
【0033】なお、ポテンシャル値は、形状表面の処理
のために必要と考えられる近傍の点、例えば近傍の全て
のボクセルにおいて算出される。ポテンシャル値が「−
0.5」の空間上の点を結んだものがポテンシャル値
「−0.5」の等高線となり、ポテンシャル値が「+
0.5」の空間上の点を結んだものがポテンシャル値
「+0.5」の等高線となる。
【0034】枠C内の右側には、ポテンシャル表現され
たデータを、ポテンシャル値(距離値)の加算などによ
る混合演算によって統合した状態が示されている。この
ような統合のための手法として種々の公知の手法を用い
ることができる。
【0035】このように、3次元データをポテンシャル
化することにより、例えばポリゴンデータのような境界
表現方式で形状表現されていた境界部分、つまり物体の
表面形状を、ボクセルで表現することができる。そし
て、複数の3次元データを合成するに当たり、データの
接続部分の連結が滑らかに行われ、処理時間も短縮でき
るなどの効果がある。
【0036】そして、枠C内の右側のデータに上で述べ
たマーチンキューブ法などの公知の等値面抽出法を適用
することにより、ポテンシャル値が「0」の形状データ
D2cを抽出し、境界表現方式の形状表現に逆変換す
る。これによって、ボクセル表現からポリゴン表現に戻
し、枠Dに示す3次元データD3aが生成される。な
お、マーチンキューブ法については、米国特許No.4
710876に詳しい。
【0037】上に述べたボリューム方式の形状表現およ
び形状の統合は、一般に行われており公知である。そこ
では、3次元データの統合に当たり、入力された複数の
3次元データをボリューム方式の形状表現に変換し、3
次元形状をボクセルで表現する。つまり、統合前の複数
の3次元形状が全てボクセルで表現されるので、データ
量が膨大となる。
【0038】そこで、本実施形態においては、上のステ
ップ#12で示したように、入力された複数の3次元デ
ータを2次元面に投影し、2次元配列データを生成す
る。2次元配列データは、格子状に設定された配列要素
を持つ。各配列要素には、3次元データの対応する各点
の位置に対応した距離情報(a,b)、および、ウエイ
ト情報(w)や信頼性情報(r)などのパラメータが格
納される。
【0039】距離情報は、これに基づいて、ボクセルで
表現した場合の各ボクセルの属性値を演算することが可
能である。ウエイト情報は、複数の2次元配列データを
統合する際に、各距離情報に重み付けを行って形状を調
整するために用いられる。
【0040】このように、2次元配列データに基づい
て、ボクセルで表現された統合データを生成することが
可能である。しかも、2次元配列データは、2次元のデ
ータであるから、3次元ボクセルと比較してデータ量が
大幅に少ない。また、2次元配列データに欠落部分があ
る場合には、適当な2次元フィルタを用いて補完するこ
とができる。
【0041】以下に、2次元配列データについて説明す
る。図3は3次元データD1eを2次元面FMに投影す
る様子を示す図、図4は2次元配列データFRの生成と
統合出力用のボクセルBXGを示す図、図5は距離情報
の算出方法を説明するための図、図6は2次元配列デー
タFRの欠落部分に2次元フィルタLTを適用する状態
を説明するための図である。
【0042】図3に示すように、矩形平面である2次元
面FMを用い、2次元面FMを3次元データD1eに対
して所定のz方向の位置に配置する。その状態で、対象
物Qについての3次元データD1eを2次元面FMに投
影する。投影の方法として、ここでは正投影を行ってい
るが、正投影以外の方法、例えば透視投影を行ってもよ
い。また、矩形以外の平面を用いたり、平面でない2次
元面FM、例えば円筒面または球面などを用いることも
可能である。
【0043】2次元面FMには、配列要素が格子状に設
定されている。各配列要素には、投影された3次元デー
タD1eの距離情報およびパラメータが格納される。こ
れによって2次元配列データFRが生成される。
【0044】図3では、1つの対象物Qについて、1つ
の3次元データD1eおよび2次元面FMのみが示され
ているが、複数回のショットにより対象物Qを周囲から
計測して得た複数の3次元データD1eについて、それ
ぞれ2次元配列データFRが生成される。
【0045】図4に示すように、ある対象物Q2につい
て、異なる視線方向から計測することによって得られた
3次元データD1f,D1gを、それぞれ、2次元面F
Mf,FMgに投影する。これによって、それぞれ、2
次元配列データFRf,gが生成される。
【0046】なお、図4において、3次元データD1
f,D1g、2次元面FMf,FMgなどは、それぞれ
端面が示されている。また、それぞれの3次元データD
1f,gにおいて、対象物Q2が矢印Mf,Mgの方向
から観測されている。
【0047】2次元配列データFRf,gを統合するこ
とによって、統合データD3Gが生成される。統合の処
理の際に、例えば、2次元配列データFRf,gからそ
れぞれのボクセル値が演算により求められる。それらの
ボクセル値を用いて、公知の方法によって統合データD
3Gが求められる。統合データD3Gは、多数のボクセ
ルからなる統合出力用のボクセルBXGによって表現さ
れる。
【0048】なお、図4では、2つの3次元データD1
f,gの元の配置を示すためにそれらが若干ずれた状態
を示しているが、統合データD3Gは、実際はそれらが
統合されて1つの連続した3次元形状として示される。
【0049】次に、2次元配列データFRの配列要素H
Yの求め方について説明する。図5において、視線方向
(z方向)の原点(z=0)から距離「8」の位置に2
次元面FMが配置されている。2次元面FMには多数の
配列要素HYが設けられている。配列要素HYにデータ
が格納されて2次元配列データFRが生成される。
【0050】3次元データD1gは、視線方向において
z=14〜20程度の範囲にあり、それを表現するため
のボクセルBXGが示されている。3次元データD1g
のポテンシャル値(ボクセル値V)を距離値と等しくす
ると、ボクセル値Vは、視線方向について直線的に変化
する。したがって、z方向の位置の異なるボクセル値V
は、次の(1)式で示す1次式で表すことができる。
【0051】V=az+b ……(1) すなわち、z方向の位置にある各ボクセル値Vは、傾き
aおよび切片bに基づいて容易に求められる。
【0052】2次元面FMがz方向のzpの位置にある
場合に、3次元データD1gについての距離情報bは次
の(2)式で求められる。 b=−(d+zp) ……(2) 但し、dは2次元面FMと3次元データD1gとの間の
距離である。傾きaは「1」に固定する。
【0053】したがって、例えば、3次元データD1g
の配列要素HY2に対応する点がz=18の位置にある
場合に、距離dは10(=18−10)であるから、そ
れに対応する距離情報bは、 b=−(10+8)=−18 となる。配列要素HY2には、距離情報bとして「−1
8」が格納される。
【0054】配列要素HY2の距離情報b=−18であ
るから、それに対応するボクセルBXGの各ボクセル値
Vは、例えば、z=14,15,16,17,18,1
9,20である場合に、(1)式から、V=−4,−
3,−2,−1,0,1,2となる。
【0055】このように、3次元データD1gを2次元
面FMに投影して2次元配列データFRを生成しておく
ことによって、2次元配列データFRの距離情報aに基
づき、ボクセルBXGの各ボクセル値Vを全て求めるこ
とが可能である。
【0056】したがって、統合すべき各2次元配列デー
タFRから各ボクセル値Vを求め、それらのボクセル値
Vについて、重なる部分について平均しまたは加重加算
するなど、公知の種々の演算を施すことによって、統合
データD3Gを求めることができる。
【0057】配列要素HYには、距離情報の他に、調整
用のパラメータが合わせて格納される。調整用のパラメ
ータとして、上に述べたように、ウエイト情報wおよび
信頼性情報rなどがある。
【0058】ウエイト情報wは、2次元配列データFR
を統合する際に、それぞれの配列要素HYから求められ
るボクセル値Vを単に平均するのではなく、例えばウエ
イト情報wで示される重みを付して加算する。
【0059】ウエイト情報wは、例えば初期値として
「1」を格納しておき、統合された3次元形状が所望の
形状でない場合に、全部または局部のウエイト情報w
を、「1.1」「1.2」のように増大し、または
「0.9」「0.8」のように減少させる。これを所望
の形状が得られるまで繰り返す。
【0060】なお、2次元配列データFRの個数に等し
い分のウエイト情報wを足して「1」となるようにして
おけば、統合の際の演算がさらに容易となる。また、対
象物Qを3次元入力装置3で計測して3次元データD1
gを取得した場合には、その3次元データD1gに信頼
性のあるデータと信頼性のないデータとが混在する場合
がある。そのような場合に、それぞれのデータについて
の信頼性情報rを配列要素HYに格納しておくことによ
って、例えば統合の際の重みとして用いることができ
る。
【0061】このように、種々の調整用のパラメータを
用い、入力されるデータの局所部分で調整し統合結果に
修正を加えることにより、人が見て好ましい形状となる
ように調整することができる。
【0062】その場合に、対象物Qの形状は2次元面F
M上に投影されているので、パラメータの調整部位を2
次元面FM上で直感的に指定することが可能である。ま
た、パラメータを調整して試行錯誤により形状の統合を
行う場合に、2次元配列データFRに格納された距離情
報は繰り返して再利用することができる。つまり、試行
錯誤のやり直しの始点は3次元データD1g,fの位置
合わせ処理以降つまり2次元配列データFRの生成以降
であるとし、従来のようにポリゴンなどの境界表現デー
タからポテンシャルに変換する処理をその都度行うのを
省略することができる。
【0063】因みに、上に述べた特開2000−111
324号に記載の統合処理では、統合の対象となる3次
元データD1の前処理として、各3次元データD1の形
状を反映した中間データ(つまり距離ポテンシャルを用
いた形状ポテンシャル場表現のデータ)となるよう、全
ての3次元データD1を一括して変換する。統合によっ
て出力されるのが3次元ボクセルであるので、中間デー
タも3次元ボクセルの形態とすると処理の手順は比較的
に単純となる。しかし、そのデータ量は膨大となる。
【0064】本実施形態のように、3次元データD1を
投影して2次元配列データFRを生成することにより、
中間データのデータ量が大幅に削減されることとなる。
また、データ量が削減されることにともない、処理速度
が向上する。
【0065】また、3次元データD1に欠損部分がある
などして2次元配列データFRに欠落部分KBが生じた
場合には、図6に示すように、2次元フィルタLTを用
いて処理を行い、欠落部分KBを穴埋めすることができ
る。2次元フィルタLTとして、平均化フィルタ、メデ
ィアンフィルタなどのノイズ除去フィルタ、その他の種
々のフィルタを用いることができる。
【0066】なお、2次元フィルタLTによる処理を行
う際に、各配列要素HYに格納された距離情報またはパ
ラメータなどに対して、それぞれ独立して処理を行えば
よい。
【0067】上の実施形態において、距離情報として切
片bのみを格納したが、傾きを1以外としてその値をも
格納してもよい。(1)式以外の式を用いてもよい。そ
の他、ポテンシャル値を生成するための種々の関数また
はその係数などを格納してもよい。パラメータとして種
々のものを格納することが可能である。
【0068】また、上の実施形態とは異なるが、3次元
データD1から2次元配列データFRに一括して変換せ
ずに、2次元配列データFRをコンピュータで一般的に
用いられるキャッシュメモリ(cache memory) 的な記憶
領域として使用してもよい。その場合に、ポテンシャル
を算出する際に、統合出力用のボクセルBXGに対応す
る各ショットのポテンシャル関数を逆写像的にさかのぼ
り、形状の境界表現から算出するポテンシャル生成関数
の数量を最小限にとどめ、計算量または記憶容量を最小
限に低減することも可能である。これによってコンピュ
ータの資源の節約が図られる。
【0069】その他、3次元データ生成装置1の全体ま
たは各部の構成、処理の内容または順序などは、本発明
の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によると、ボクセル表示での演算
において、統合前の各3次元形状を示す中間データのデ
ータ量を大幅に削減し、全体としてメモリ容量を低減す
ることができる。
【0071】請求項2および6の発明によると、ボクセ
ルの統合を行う際に各3次元形状をどのように反映させ
て統合を行うかについての調整を行うことが可能とな
る。請求項4の発明によると、形状に欠損部分があるな
どして2次元配列データに欠落部分が生じた場合に、容
易に欠落部分を穴埋めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る3次元データ生成装置のブロ
ック図である。
【図2】3次元データ生成装置による処理の流れを示す
フローチャートである。
【図3】3次元データを2次元面に投影する様子を示す
図である。
【図4】2次元配列データの生成と統合出力用のボクセ
ルを示す図である。
【図5】距離情報の算出方法を説明するための図であ
る。
【図6】2次元配列データの欠落部分に2次元フィルタ
を適用した状態を説明するための図である。
【図7】ボリューム方式による形状統合を説明するため
の図である。
【図8】ボリューム方式の形状表現を説明するための図
である。
【図9】ボリューム方式における距離ポテンシャルの算
出方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 3次元データ生成装置 11 処理装置 D1 3次元データ(3次元形状) FM 2次元面 FR 2次元配列データ HY 配列要素 D3G 統合データ KT1,2 記録媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元形状を視線の異なる複数の2次元面
    に投影する第1ステップと、 各2次元面上に格子状に設定された配列要素に3次元形
    状の前記各配列要素に対応する部分の奥行き位置を示す
    情報を格納することによって各2次元面についての2次
    元配列データを生成する第2ステップと、 複数の2次元配列データを統合して統合データを生成す
    る第3ステップと、 前記統合データを3次元形状データに変換する第4ステ
    ップと、 を有してなることを特徴とする3次元形状データの生成
    方法。
  2. 【請求項2】第2ステップにおいて、第3ステップの統
    合に用いられるパラメータを前記各配列要素に格納す
    る、 請求項1記載の3次元形状データの生成方法。
  3. 【請求項3】第3ステップにおいて、複数のボクセルか
    らなるボリューム方式の統合データを生成する、 請求項1または2記載の3次元形状データの生成方法。
  4. 【請求項4】前記2次元配列データに対して、2次元フ
    ィルタリング処理を行ってデータ補完を行う、 請求項1ないし3のいずれかに記載の3次元形状データ
    の生成方法。
  5. 【請求項5】3次元形状を視線の異なる複数の2次元面
    に投影し、 各2次元面上に格子状に設定された配列要素に3次元形
    状の前記各配列要素に対応する部分の奥行き位置を示す
    情報を格納することによって各2次元面についての2次
    元配列データを生成し、 生成した複数の2次元配列データを用いて形状統合のた
    めの処理を行う、 ことを特徴とする3次元形状の統合方法。
  6. 【請求項6】3次元形状に関するパラメータを前記各配
    列要素に格納する、 請求項5記載の3次元形状の統合方法。
  7. 【請求項7】3次元形状を視線の異なる複数の2次元面
    に投影する処理と、 各2次元面上に格子状に設定された配列要素に3次元形
    状の前記各配列要素に対応する部分の奥行き位置を示す
    情報を格納することによって各2次元面についての2次
    元配列データを生成する処理と、 生成した複数の2次元配列データを用いて形状統合のた
    めの処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000243864A 2000-08-11 2000-08-11 3次元形状データの生成方法およびシステム並びに記録媒体 Pending JP2002056380A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8659593B2 (en) 2007-07-27 2014-02-25 Techno Dream 21 Co., Ltd. Image processing apparatus, method and program

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