JP2002056372A - 運動量計 - Google Patents

運動量計

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JP2002056372A
JP2002056372A JP2000239581A JP2000239581A JP2002056372A JP 2002056372 A JP2002056372 A JP 2002056372A JP 2000239581 A JP2000239581 A JP 2000239581A JP 2000239581 A JP2000239581 A JP 2000239581A JP 2002056372 A JP2002056372 A JP 2002056372A
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walking
piezoelectric element
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type detector
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JP2000239581A
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Yasuji Kato
靖二 加藤
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YAMASA TOKEI KEIKI KK
YAMASA TOKEI KEIKI CO Ltd
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YAMASA TOKEI KEIKI KK
YAMASA TOKEI KEIKI CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着姿勢および装着箇所の自由度を拡大する
とともに、歩数計測に加えて腕、上半身、脚等の身体動
作を検出することができる多目的型の運動量計を提供す
る。 【解決手段】 振子41、重り43および圧電素子57
を備えた振子式検出器14を内ケース13内に回転自在
に配設する。身体動作を検出する回転センサ15を1個
のマグネット81と、4個のリードスイッチ83a〜8
3dで構成する。マグネット81を重り43に埋め込
む。リードスイッチ83a〜83dを内ケース13の内
周に周方向に等間隔おいて配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運動量計に関し、
特に歩行時の歩数と歩行・非歩行時の身体動作を検出す
る多目的型の運動量計に関する。
【0002】
【従来の技術】運動量計の一種として、歩行(走行)時
の歩数を計測する歩数計が知られている。この種の歩数
計は、そのセンサの構造によって大別すると機械式と電
子式の2種類がある。このうち、電子式歩数計は、振子
をばねにより重力に抗して上方に付勢しておき、使用者
が歩くとその上下振動に伴い振子が上下方向に振動し、
下方への振動時に基板上に離間して設けた接片間を導通
させ、この導通回数を電気的に処理して計数し、液晶表
示装置等の表示装置によって表示するように構成したも
のが最も一般的である(例えば、特開昭59−1099
87号公報、特開昭59−202016号公報、実開平
2−50615号公報等)。
【0003】このような従来の電子式歩数計は、身体の
上下運動により振子を上下方向に振動させるようにして
いるため、表裏面方向(前後方向)または周方向(左右
方向)に一定角度(15〜20°)以上傾いて装着され
ると振子が正常に振動せず計測誤差が生じる。このた
め、装着箇所の自由度が狭く、通常スラックスやスカー
トのベルトの表面(または裏面)に背面を密着させ周方
向に傾かないように水平に固定されて使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
歩数計はいずれも歩行時の歩数およびその消費カロリー
を計測するものであるため、歩行とは無関係に身体の各
部、例えば脚、上半身、腕等を動かし、その運動量(消
費カロリー)、運動回数、運動の大きさ(衝撃の大き
さ)等を計測する場合は、病院等の施設により専用の計
測器を用いて計測する必要があった。このため、歩数計
測とは別に、例えばリハビリテーションにおいて患者が
ベッド上で寝返りしたり腹筋運動を行ったり、脚や腕の
屈伸ないし捩り運動を行ったときの運動量や運動回数を
簡単に計測することができる安価な多目的型の運動量計
の開発が要望されている。
【0005】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、装着姿
勢および装着箇所の自由度を拡大するとともに、歩数計
測に加えて腕、上半身、脚等の身体動作を検出すること
ができる多目的型の運動量計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、振子、重りおよび圧電素子を備え前記
振子の振動回数を検出する回転自在な振子式検出器と、
この振子式検出器を収納するバンド付きケースと、歩行
・非歩行時の身体動作を検出する回転センサと、表示手
段と、モード切替手段とを備え、前記回転センサを振子
検出器の周囲に等間隔おいて配設した4個のリードスイ
ッチと、これらのリードスイッチに対応して前記振子式
検出器に配設した1個のマグネットとで構成したもので
ある。
【0007】第2の発明は、上記第1の発明において、
振子式検出器が圧電素子の代わりに離間して配置された
2つの接片を備えているものである。
【0008】第1の発明において、使用者が歩行する
と、その上下運動に伴い振子が上下方向に振動し、下方
への振動時に圧電素子を叩く。圧電素子は叩かれること
によりパルス状の電圧を発生し、この電圧に基づいて振
子の振動回数が計数される。振子式検出器は回転自在で
重りの働きにより歩数の計測が可能な姿勢に自動復帰す
る。この計測可能な姿勢は、振子が上方で重りが下方に
位置し、周方向に傾いていない姿勢である。したがっ
て、歩数計自体が周方向に傾いたり、上下逆になった状
態で装着・使用される場合においても、振子式検出器は
正常に動作して歩数計測を行う。
【0009】回転センサのマグネットは、振子式検出器
が軸回りに回転または一定角度以上回動すると、回転側
のリードスイッチに近接する。マグネットがリードスイ
ッチに近接すると、その磁界によってリードスイッチの
接片を互いに接触させ、当該リードスイッチをONにす
る。このリードスイッチの信号を検出することにより、
振子式検出器の回転(または回動)が検出される。この
回動回数は身体動作の回数に比例する。また、回動角度
は、身体動作の大きさに比例する。したがって、非歩行
時であっても身体各部の運動回数や運動量を検出するこ
とができる。例えば、腕を屈伸させたり捩ったときの運
動量(または運動回数)を計測したい場合は、腕に運動
量計を装着して屈伸させたり捩ればよい。腕を屈伸させ
たり捩ると、それに伴い振子式検出器が回転(または回
動)し、この回転を回転センサが検出することにより、
腕の運動回数または運動量を計測することができる。ま
た、リードスイッチがONしなかったり、ある任意のリ
ードスイッチがONした状態を継続する場合は、身体動
作が行われず、一定の姿勢を保っていることになるの
で、姿勢の判定を行うことができる。表示手段として
は、液晶表示装置が用いられ、歩数、消費カロリー、非
歩行時の運動回数、運動量、時刻等を表示する。モード
切替手段は、使用モードを切り替える。使用モードして
は、例えば消費カロリーモード、歩行モード、時
計モード等が考えられる。消費カロリーモードでは、
歩行時の歩数、非歩行時の身体動作の回数および歩行と
非歩行時における消費カロリーの累計が表示される。歩
行モードでは、歩行時の歩数、歩行の累計日数および累
計歩数が表示される。時計モードでは、時刻のみが表示
される。
【0010】第2の発明において、2つの接片は振子に
よって叩かれると互いに導通し、この時の信号が振子の
振動回数として計数される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る運
動量計の一実施の形態を示す正面図、図2は図1のII−
II線拡大断面図、図3は図1のIII −III 線拡大断面
図、図4は図1のIV−IV線拡断面図、図5は図1の
V−V線拡大断面図、図6(a)、(b)、(c)は振
子式検出器の正面図、背面図および側面図である。図7
(a)、(b)は振子の正面図および底面図、図8は検
出部の概略図、図9は圧電素子の平面図、図10は電気
回路部内のマイクロコンピュータの要部の構成を示す
図、図11は電気回路部内のマイクロコンピュータにお
けるC−MOSバッファアンプの動作特性を示す図であ
る。図12はマイクロコンピュータの要部の構成を示す
図、図13は触子によって叩かれた圧電素子が湾曲した
状態を示す図、図14は圧電素子の変位量Δxと出力電
圧との関係を示す図、図15は圧電素子が発生するパル
ス状の電圧およびこのパルス状の電圧から得られるパル
ス信号を示す図である。
【0012】これらの図において、運動量計1は、従来
の電子式歩数計と同様に歩行時の歩数とそのときの消費
カロリーの計測および時刻表示に加えて、歩行・非歩行
時における腕、脚、上半身等の身体動作の運動回数の計
測が可能な多目的型の運動量計を構成している。また、
従来の電子式歩数計は、主としてスラックスやスカート
のベルトに装着されるものが殆どであったが、本実施の
形態では多目的使用されるため、一般の腕時計と同様に
主として腕(通常左腕)に装着されて使用されることを
前提として設計されている。このため、外観形状が腕時
計の胴(ケース)と略同じ形状のバンド付きケース2を
備えている。
【0013】前記ケース2は、前面中央に形成された円
形の開口部4を有し、この開口部4を透明なガラス5に
よって気密に閉塞している。ガラス5はケース2の前面
に超音波溶着によって固定されている。また、ケース2
の前面側の外周面には、リング6が嵌合され、超音波溶
着等によって固定されている。さらに、ケース2の上下
面にはバンド7の取付部8がそれぞれ一体に延設され、
裏面側開口部に裏蓋10がパッキン11を介して取付け
られ、右側面には同一構造からなるモードボタン(モー
ド切替手段)12Aと設定ボタン12Bが取付けられて
いる。
【0014】上側のモードボタン12Aは、運動量計1
の使用モードを切り替える。使用モードは、消費カロ
リーモード、歩行モードおよび時計モードの3種類
であるが、これ以外のモードを組込むことも可能であ
る。消費カロリーモードでは、歩行時の歩数、非歩行
時の身体動作の回数および歩行と非歩行時における消費
カロリーの累計を表示する。歩行モードでは、歩行時の
歩数、歩行の累計日数および累計歩数を表示する。ま
た、設定ボタン12Bにより歩数および歩幅から歩行距
離を算出表示させることができる。時計モードでは、時
刻のみを表示する。
【0015】下側の設定ボタン12Bは、歩行モードに
おいて使用者の体重設定を行い、時計モードにおいて時
刻の修正を行う。そして、ケース2の内部には、内ケー
ス13内に回転自在に収納された振子式検出器14と、
歩行・非歩行時における身体動作の運動回数を検出する
回転センサ15と、表示手段としての液晶表示装置(以
下、LCDという)16と、プリント配線板17と、電
源としてのリチウム電池18等が組み込まれている。
【0016】前記内ケース13は、背面が開放するカッ
プ状に形成されたケース本体13Aと、このケース本体
13Aの背面開口部を閉塞するカバー13Bとからな
り、前記ケース2内に固定されている。ケース本体13
Aとカバー13Bの中心には、軸孔21,22がそれぞ
れ貫通して形成されており、これらの軸孔によって前記
振子式検出器14の軸20(20A,20B)をそれぞ
れ回転自在に軸支している。また、ケース本体13Aの
前面側には、前記LCD16、プリント配線板17およ
び通電板ばね23が配設され、カバー13Bの背面側に
は前記リチウム電池18、通電接片24、プラス電池接
片25およびマイナス電池接片26が配設されている。
【0017】前記LCD16は第1〜第3の表示部27
A〜27Cからなる表示部27(図1)を有し、この表
示部27が前記ケース2の前面側開口部4に臨むように
前記プリント配線板17の前面に配設され、ゼブラコネ
クタ28(図2)を介してプリント配線板17に電気的
に接続されている。上段の第1の表示部27Aはモード
切替によって累計の消費カロリーまたは累計の歩数を切
替表示し、中段の第2の表示部27Bは時刻または歩行
時の歩数を切替表示し、下段の第3の表示部27Cは歩
行・非歩行時における身体動作の運動回数または使用日
数を切替表示する。これらの表示は、いずれも複数個か
らなる日の字形のセグメントによって行われる。中段の
第2の表示部27Bは、第1、第3の表示部27A,2
7Cに比べて使用頻度が高いため、大きなセグメントで
構成されている。
【0018】前記プリント配線板17は、ケース本体1
3Aの前面に突設した基板取付部29にビス止めされて
おり、前記LCD16、後述するマイクロコンピュータ
等が搭載されるとともに、歩数計測および運動回数の計
測に必要な増幅回路、信号処理回路等の各種回路からな
る電子回路が形成されている。
【0019】前記リチウム電池18は、前記カバー13
Bの背面に着脱可能に固定され、前記プラス電池接片2
5とマイナス電池接片26の一端がそれぞれ接続されて
いる。プラス電池接片25とマイナス電池接片26の他
端は、前記内ケース13を貫通して内ケース13の前面
側に導かれ、前記プリント配線板17にそれぞれ半田付
けによって接続されている。
【0020】さらに前記内ケース13の外周には、図5
に示すように電源の消耗等による計測したデータの消去
を防止するためにフラッシュメモリ(E2 P−ROM)
32(またはスーパーコンデンサ)を搭載したプリント
配線板33と、モード切替用の通電接片34(図1、図
4)が取付けられている。前記プリント配線板33は、
前記プリント配線板17に電気的に接続されている。
【0021】前記通電接片34は、中央部が前記内ケー
ス13の外周に固定されており、両端部34a,34b
が弾性を有して前記モードボタン12Aと設定ボタン1
2Bの内端面にそれぞれ圧接されている。一方、前記プ
リント配線板17の端面で前記通電接片34の各端部3
4a,34bに対応する部位には、所定のパターンがそ
れぞれ形成されている。モード切替時にモードボタン1
2Aを圧縮コイルばね36に抗して押し込み通電接片3
4の一端部34aを前記パターンに押し付けると、歩行
モードから時計モードまたはこの逆のモードに切り替え
られる。なお、歩行モードにおいて体重を設定すると
き、または時計モードにおいて時刻を修正するときは、
設定ボタン12Bを同じく図示しない圧縮コイルばねに
抗して押し込み通電接片34の他端部34bをプリント
配線板17のパターンに所定の値または時刻になるまで
繰り返し押し付ければよい。
【0022】図2および図3において、前記通電板ばね
23は、細長い金属片からなり、基端側がケース本体1
3Aの前面外周部寄りに固定されるとともに前記プリン
ト配線板17に半田付けによって電気的に接続され、自
由端側がケース本体13Aの中心部にまで延在して前記
振子式検出器14の一方の軸20Aの先端面に圧接され
ている。
【0023】前記通電接片24は、L字状に折り曲げら
れた細長い金属片からなり、屈曲部が前記カバー13B
の背面外周部寄りに固定され、一端部がケース本体13
Aの中心部にまで延在して前記振子式検出器14の他方
の軸20Bの先端面に圧接されている。一方、他端部は
前記内ケース13を貫通して内ケース13の前面側に導
かれ、前記プリント配線板17に半田付けによって電気
的に接続されている。
【0024】図5および図6において、前記振子式検出
器14は、合成樹脂によって形成された回転ケース40
を有している。この回転ケース40は、所定の間隔をお
いて前後に対向しかしめ等によって一体的に結合された
第1、第2ケース40A,40Bとで形成され、その回
転中心に前記軸20A,20Bが圧入によってそれぞれ
取付けられている。これらの軸20A,20Bはりん青
銅等によって形成されて表面がNiめっきされており、
前記通電板ばね23、通電接片24にそれぞれ電気的に
接続されている。回転ケース40の内部上方には、加速
度センサを構成する振子41が配設され、中央部には基
板42が配設され、さらに下部には重り43がそれぞれ
配設されている。
【0025】前記振子41は、SUS等の薄い金属板に
よって形成されることにより細長いアーム部41Aと、
このアーム部41Aの回動端側に設けられた接触子取付
部41Bとからなり、アーム部41Aの基端部に筒状の
軸受部材44が取付けられている。この軸受部材44
は、前記第1のケース40Aの内側面に突設した水平な
軸47によって上下方向に回動自在に軸支されている。
【0026】前記振子41の接触子取付部41Bには、
下面に導電ゴムからなる接触子48を有する振子錘49
が固定されている。振子錘49は、真鍮等の非磁性材に
よって形成されている。さらに、接触子取付部41Bの
上端にはばね係止部52が設けられており、これによっ
て線ばね51の上端を係止している。線ばね51は、ば
ね用鋼材等からなり、下端側が前記第2ケース40Bに
設けたばね係止部53によって係止されることにより、
振子41を重力に抗して上方に付勢している。前記第2
ケース40Bは、上下方向に長いガイド孔54を有し、
このガイド孔54に前記接触子取付部41Bに突設した
ピン55が摺動自在に挿入されている。このような振子
41は、前記第1ケース40Aの上端に設けたストッパ
56に前記線ばね51によって通常圧接されることによ
り、図6(a)、(b)に示すように小角度上方に傾斜
した状態に保持されている。
【0027】前記基板42の上面で前記振子41が下方
に振動したとき前記接触子48が接触する部位には圧電
素子57が固定されており、これらによって歩数を検出
する検出部を構成している。
【0028】図8および図9において、前記圧電素子5
7は、分極処理された圧電磁気57aと、この圧電磁気
57aの表面および裏面に蒸着形成された電極57b,
57cとで構成されている。電極57cは、圧電磁気5
7aの表面から裏面側に折り返されている。
【0029】前記圧電磁気57aは、例えばチタン酸バ
リウム(BaTiO3 )やチタン酸ジルコン酸鉛(Pb
(Zr・Ti)O3 )などを固溶体とし焼き固めたもの
である。外部から力が加わり圧電磁気57aが歪むと電
極57b,57c間に電圧が発生する。なお、本実施の
形態において、圧電磁気57aは基板42を介して適度
に撓む部材、例えば燐青銅の薄板59上に設けられてい
る。また、圧電素子57と薄板59は基板42によって
絶縁されている。
【0030】前記電極57b,57cは、前記基板42
に電気的に接続されている。基板42は、基板接片60
a,60b(図6(c))を介して前記軸20A,20
Bにそれぞれ電気的に接続されている。また、これらの
軸20A,20Bは、前述した通り通電板ばね23、通
電接片24を介して前記プリント配線板17の電気回路
部62に接続されている。電気回路部62は、前記リチ
ウム電池18からの電源電圧Vcの供給を受けて動作す
る。
【0031】図10に電気回路部62の概略を示す。電
気回路部62は、マイクロコンピュータ65を備え、前
記LCD16、モードボタン12Aおよび設定ボタン1
2Bが接続されている。また、マイクロコンピュータ6
5と前記圧電素子57との接続ラインL1,L2間には
ダイオードD1および抵抗R1が並列に接続されてい
る。
【0032】前記電気回路部62において、ラインL2
はマイクロコンピュータ65のGND端子67とともに
接地され、ラインL1はマイクロコンピュータ65の入
力端子68に接続されている。また、マイクロコンピュ
ータ65の電源端子69には、前記リチウム電池18か
らの電源電圧Vc(この実施の形態ではVc=3V)が
与えられ、入力端子68と電源端子69との間にはダイ
オードD2が接続されている。
【0033】マイクロコンピュータ65はC−MOSバ
ッファアンプ71を有している。C−MOSバッファア
ンプ71は、入力電圧Vinが(1/2)・Vcを下回れ
ば、出力電圧Voutを零にする。図11にC−MOS
バッファアンプ71の動作特性を示す。
【0034】マイクロコンピュータ65は、C−MOS
バッファアンプ71の他、図12にその要部の構成を示
すように、CPU72、RAM73、ROM74、イン
ターフェース75,76等を備えている。CPU72
は、インターフェース75を介してC−MOSバッファ
アンプ71からの出力電圧Voutを入力し、ROM7
4に格納されているプログラムにしたがい、RAM73
にアクセスして処理動作を行う。CPU72での処理情
報は、インターフェース76を介してLCD16へ出力
される。
【0035】再び図6において、前記重り43は、ダイ
キャスト製の鉛からなり、前記第1、第2ケース40
A,40Bの下部間に接着等によって固定されている。
重り43の重心は、振子式検出器14の回転中心を通る
垂直線上に位置している。このような重り43を回転ケ
ース40の下部に取付けておくと、振子式検出器14は
ガラス5(図5)が上を向いた水平な姿勢でない限り重
り43の作用によって回転することにより正常な姿勢
(周方向の傾きが零の姿勢)に自動的に復帰する。した
がって、運動量計1をスラックスやスカートに限らず
腕、ポケット、鞄、ハンドバックの中などに装着して使
用しても、歩数計測が可能である。
【0036】図2および図3において、前記回転センサ
15は、前記重り43に埋設した1個のマグネット81
と、前記内ケース13側に配設した4個のリードスイッ
チ83a〜83dとで構成されている。前記マグネット
81は円柱状で、一端面がN極に、他端面がS極となる
ように軸線方向に着磁され、図6(a)、(b)に示す
ように前記第1、第2ケース40A,40Bの下部に設
けた孔82に、軸線が振子式検出器14の軸線と平行に
なるように嵌合され、重り43に埋め込まれている。マ
グネット81の重心も前記重り43と同様に振子式検出
器14の回転中心を通る垂直線上に位置している。
【0037】前記リードスイッチ83a〜83dは、前
記振子式検出器14の外周を取り囲むように内ケース1
3の内周面に周方向に90°ずつ位相をずらして、かつ
時計の文字盤の時刻を表す数字12、3、6および9の
位置に位置するように配設されている。また、リードス
イッチ83a〜83dは、軸線が振子式検出器14の軸
線と平行になるように配設され、そのリード線84a,
84bが前記プリント配線板17と前記プラス電池接片
25にそれぞれ半田付けによって電気的に接続されてい
る。これらのリードスイッチ83a〜83dは、振子式
検出器14が回転してマグネット81が近接すると、そ
の磁界によってリード線84a,84bの互いに対向す
る接片が接触することによりONになる。したがって、
リードスイッチ83a〜83dのON、OFF状態を検
出すると、振子式検出器14の回転運動の大きさ、回転
方向を判別することができる。
【0038】このように構成された運動量計1では、歩
行モードにおいて次のようにして振子41の振動回数が
計数され、その計数された振動回数が歩数としてLCD
16の第2の表示部27Bに表示される。また、歩行モ
ードにおいては、第1の表示部27Aに歩行の累計歩数
が表示され、第3の表示部27Cに装着使用している累
計日数が表示される。
【0039】歩数計測に際して、振子41は線ばね51
により重力に抗して上方に押し上げられストッパ56に
圧接されることにより、図6(a)、(b)に示す初期
位置に保持されている。この状態において、使用者が歩
行するとその上下振動に伴い振子41が回動支点P(図
8)を中心として下方に振動し、接触子48が基板42
上の圧電素子57を叩く。
【0040】圧電素子57は基板42を介して薄板59
上に配置されており、接触子48によって叩かれると、
図13に示すように湾曲する。圧電素子57が湾曲、す
なわち圧電磁気57aが湾曲すると、その変位量Δxに
応じた大きさのパルス状の電圧が電極57b,57c間
に発生する(図14)。振子41の上下運動の強さは加
速度と比例し、受けた衝撃加速度と圧電磁気57aの変
位量Δxとは比例関係にある。本実施の形態では、歩行
時の上下加速度変化で振子41が上下方向に振動し、接
触子48が圧電素子57を叩いた時、圧電素子57の電
極57b,57c間に最低でもパルス幅が1msec前
後で約2V以上の電圧が発生する。なお、圧電素子57
は1千万回の衝撃試験に対して十分耐え得るものであっ
た。
【0041】圧電磁気57aは変位量Δxが大きいほど
大きな出力が出るが、通常板厚が0.3〜0.5mm程
度の薄板に形成されているため、過度な衝撃(変位)が
加わると破壊されてしまうおそれがある。そこで、本実
施の形態では、圧電素子57に過度な衝撃が加わらない
ように、接触子48を導電ゴムで形成し、圧電素子57
を基板42を介して薄板59上に設置している。
【0042】圧電素子57の電極57b,57c間に発
生したパルス状の電圧は、電気回路部62(図10)へ
与えられる。電気回路部62において、圧電素子57か
らのパルス状の電圧は、ダイオードD1,D2によって
Vc以上の電圧と接地レベル(GND)以下の電圧が吸
収され、GNDからVcの範囲の入力電圧Vinとしてマ
イクロコンピュータ65の入力端子68へ与えられる。
抵抗R1は数百KΩ〜数MΩとしている。この抵抗R1
によって入力インピーダンスが固定され、圧電素子57
で発生した電荷が適度に放電されるとともに、電圧が発
生しないときは入力端子68の電位がGNDに固定され
る。
【0043】入力端子68へ入力電圧Vinとして与えら
れた圧電素子57からのパルス状の電圧はC−MOSバ
ッファアンプ71へ入力される。C−MOSバッファア
ンプ71は、入力電圧Vinが(1/2)・Vcを越える
と、出力電圧VoutをVcとする。図15(a)に入
力電圧Vinとして与えられる圧電素子57からのパルス
状の電圧を示す。図15においては、振子41の接触子
48が圧電素子57を叩いた時に発生する第1発目のパ
ルス状の電圧をV1、第2発目の電圧をV2、第3発目
の電圧をV3としてそれぞれ示している。
【0044】歩行時において、パルス状の電圧V1,V
2,V3は、1msec前後のパルス幅で約2V以上と
なる。本実施の形態においては、電源電圧Vcを3Vと
しているので、パルス状の電圧V1,V2,V3が(1
/2)・Vc=1.5Vを越えると、C−MOSバッフ
ァアンプ71の出力電圧Voutは、図15(b)に示
すように、パルス状の電圧V1,V2,V3が(1/
2)・Vcを越えている間Vcとなり、Vcをハイレベ
ルとするパルス信号P1,P2,P3となる。
【0045】このパルス信号P1,P2,P3はインタ
ーフェイス75(図12)を介してCPU72へ与えら
れる。図15(a)ではパルス状の電圧をV3までしか
示していないが、次々にパルス状の電圧がマイクロコン
ピュータ65へ与えられる。CPU72は、ROM74
に格納されているプログラムにしたがい、入力されるパ
ルス信号の数を振子41の振動回数として計数する。そ
して、この計数した振動回数をインターフェイス76を
介してLCD16へ送り、LCD16の第2の表示部2
7B上に歩数として表示する。また、この歩数を換算す
ることにより歩行によって消費したカロリーを第1の表
示部27Aに表示する。この場合、圧電素子57が発生
するパルス状の電圧V1,V2,V3の大きさは、振子
41が圧電素子57を叩いたときの衝撃荷重の大きさに
比例するため、パルス状電圧をA/D変換して衝撃荷重
の大きさを求め、その値をLED16に表示することが
できる。また、衝撃荷重は運動の大きさに比例するた
め、衝撃荷重の大きさから消費カロリーを算出すると、
より正確な消費カロリーを表示することができる。
【0046】このように、本実施の形態においては、圧
電素子57を用い、素子自らが発生するパルス状の電圧
に基づいて振子41の振動回数が計数されるので、電力
消費が軽減され、リチウム電池18を長く使用すること
ができる。
【0047】また、振子式検出器14は重り43によっ
て正常な姿勢に自動的に復帰するので、運動量計1の装
着姿勢が周方向または前後方向もしくは周方向と前後方
向の両方向に傾いていたり、あるいはまた上下逆になっ
ていたとしても、振子41が正常に上下方向に振動して
歩数を確実に計測することができる。したがって、運動
量計1をスラックスやスカートのベルトに限らず、腕や
足、さらにはポケット、鞄、ハンドバック等の中などに
装着しても使用することができ、装着姿勢、装着箇所を
拡大することができる。
【0048】また、本発明に係る運動量計1によれば、
回転自在で正常な姿勢に自動復帰する振子式検出器14
に加えて回転センサ15を備えているで、消費カロリー
モードに切り替えてリードスイッチ83a〜83dのO
N、OFF状態を検出することにより、歩行・非歩行時
の身体動作の状況や運動状況を捕らえ、その動作回数や
動作(運動)の大きさを検出することができ、目的別に
細かい情報を管理することができる。
【0049】歩行以外に身体行動、動作、姿勢を大別す
ると、立っている(立位)、座っている(座位)、寝て
いる(臥位)、両腕動作(運動)に分けることができ
る。表1に運動量計1を左腕に装着した場合の主な姿勢
と、マグネット81の停止、通過位置と動作状況の関係
を示す。マグネット81の停止、通過位置の数字は、時
計の文字盤に表示されている数字であり、この数字の位
置に配置されているリードスイッチ83a〜83dがO
Nになることを示している。例えば、マグネット81の
停止、通過位置の数字が12,3の場合は、12時と3
時の位置のリードスイッチ83aと83bがONとなる
ことを示す。なお、リードスイッチの動作回数は歩行・
非歩行時の運動回数としてLCD16の第3の表示部2
7Cに表示される。このとき、歩行時の歩数が第2の表
示部27Bに表示され、歩行と非歩行時の消費カロリー
の累計が第1の表示部27Aに表示される。
【0050】
【表1】
【0051】また、上記した表1に示す姿勢以外にも、
例えば、使用者がベッド上に仰向けに寝た状態で腹筋運
動を行い、その運動量(または運動回数)を計測するこ
とができる。その場合は、歩数計1を脇腹に取付ける。
この取付姿勢は、略垂直な姿勢に限らず、腹筋運動時に
振子式検出器14が軸20回りに回転(または回動)し
得る角度範囲内であれば傾斜した姿勢であってもよい。
【0052】腹筋運動を行うと、上半身が上下動するた
め、ケース2と振子式検出器14は相対的に回転または
回動する。このとき、回動角度が180°以上で360
°以下であると、マグネット81がリードスイッチ83
a〜83dのうち少なくとも1つのリードスイッチに近
接するため、マグネット81の磁界によって当該リード
スイッチの接片が互いに接触してONになる。したがっ
て、このときの信号を検出することにより振子式検出器
14の回動が検出され、この回動回数は、腹筋運動の回
数に比例する。そして、この回動回数を腹筋運動の回数
としてLCD16の第3の表示部17Cに表示する。あ
るいは、検出信号を処理することにより消費カロリーに
換算して表示する。
【0053】図16は本発明の他の実施の形態を示す検
出部の平面図である。本実施の形態では、上記した圧電
素子57の代わりに互いに離間した2つの接片、すなわ
ちプラス側接片91とマイナス側接片92を基板42の
上面に振子の接触子48に対応して形成し、これらの接
片91,92の導通回数を振子の振動回数として計測す
るようにしている。
【0054】プラス側接片91とマイナス側接片92
は、銅箔等によって形成され、表面が金めっきされてい
る。また、プラス側接片91とマイナス側接片92は、
それぞれ櫛歯状に形成されることにより、同一ピッチか
らなる細長い接点片91a〜91c、92a〜92dを
それぞれ有し、電気回路部に接続されている。また、プ
ラス側接片91の接点片91a〜91cと、マイナス側
接片92の接点片92a〜92dは、半ピッチずれて互
いに噛み合うように形成されている。接点片91a〜9
1c、接点片92a〜92dの幅および隣り合う接点片
どうしの間隔は、0.2mm程度である。接点片91a
〜91cと接点片92a〜92dの長手方向において噛
み合う部分の長さXは、2mm程度である。このような
プラス側接片91とマイナス側接片92は、周知の印刷
配線技術によって容易に形成される。なお、その他の構
成は、電気回路部62における信号処理の方式が異なる
点を除いて上記した実施の形態と同一である。
【0055】前記接触子48は、振子が下方へ振動した
時プラス側接片91とマイナス側接片92の接点片91
a〜91c、接点片92a〜92dのうち、少なくとも
一対の接点片、例えば図16においては接点片91aと
92a、接点片91bと92bの2対に対して接触し、
両接片91,92を電気的に導通させる。プラス側接片
91とマイナス側接片92が電気的に導通すると、電気
回路部はその信号を振子の振動回数として計測しLCD
16に表示する。このようなプラス側接片91とマイナ
ス側接片92を用いると、圧電素子57を用いる場合に
比べて複雑な信号処理を行う必要がなく、電気回路部6
2を簡素化することができる。
【0056】また、接触子48の接触面の長さを長くす
ると、プラス側接片91とマイナス側接片92の接触箇
所がさらに増加するため、運動量計1の信頼性を高める
ことができる。すなわち、接触箇所が多くなると、いず
れか1つの接触箇所が金属酸化物や塵埃等の付着によっ
て接触不良を起こしても、全ての接触箇所が接触不良を
起こすまでは計測可能であるため、計測の信頼性は向上
する。
【0057】次に、本発明に係る運動量計の応用例につ
いて説明する。運動量計1は、消費カロリーモードにお
いて、歩行時の歩数と、歩行・非歩行時の身体の動作、
運動の回数を検出できるため、1日の行動の全ての検出
・測定に用いることができる。
【0058】実際に、運動量計1を使用者の左腕に装着
して1日の行動の全てを検出、測定した例を以下に示
す。なお、回数はリードスイッチ83a〜83dがON
した回数、( )内の数字はマグネット81の停止・通
過位置である。
【0059】6:30 起床 寝返り20回(12−
6)、トイレ1回30歩(3) 洗面 立位10分(歯磨き、洗顔、整髪100回)
(3) 食事 座位30分(新聞、朝食など50回)(12) 7:15 出勤 立位(歩行、立位10分、電車50分
1000歩)(3)駅から会社 立位15分1500歩
(3) 8:30 会社 座位(デスクで新聞、資料読み50
回)(12−6) 9:00 仕事 座位(社内営業業務打合わせ50回)
(12−9) 10:00 得意先回り 座位(車運転120分500
回) 12:00 食事 座位(30分50回)(12−9) 13:00 営業活動 立位(20分2000歩)
(3)、座位(220分100回(12−9) 17:00 帰社 座位(車運転50分300回)(1
2−9) 18:15 帰宅 立位(電車50分、歩行25分25
00歩)(3) 22:00 食事、団欒 座位200回(12−9) 22:30 就寝 寝位
【0060】上記の1日の行動を分析すると、歩数が総
計7030歩、歩行・非歩行時の身体動作の運動回数が
総計1420回であった。これにより、生活行動別に行
動状況の判別と歩行、非歩行の判別もできる。また、身
体生活行動、動作、時間、歩数、歩行・非歩行時の進退
動作の回数等の情報をマイクロコンピュータのメモリー
に記憶してパーソナルコンピュータに転送すると、身体
動作の詳細データとして保管したり、分析、解析を行う
ことができる。
【0061】また、運動量計1の他の応用例としては、
野球のバットやゴルフのクラブを素振りした時のベッド
スピードやボールの飛行距離の測定、テニス、縄跳び等
の練習回数、水中での運動等を測定するスポーツカウン
ターにも用いることが可能である。
【0062】例えば、ゴルフクラブのヘッドスピードの
測定に用いる場合は、消費カロリーモード、歩行モ
ード、時計モードの他に素振りモードを追加して圧電
素子57から出るパルス状の電圧の最大値(最大加速
度)を計測する。測定に際しては、素振りモードを選択
し、次に設定モードで使用クラブを入力する。運動量計
1を使用者の左腕に装着する。そして、素振りを行う。
クラブの運動は円運動とみなす。
【0063】素振りをすると、使用者が右利きの場合、
運動量計1の振子式検出器14はアドレスからバックス
イングの動作過程で反時計方向に回転し、トップ位置で
振子41が作動して圧電素子57を叩き、パルス状の電
圧を発生させる。反時計方向の回転は、マグネット81
が静止位置のリードスイッチ83b−83a−83dの
順序で通過する。このため、これらのリードスイッチ8
3a,83b,83dがONとなり、リードスイッチ8
3bからリードスイッチ83dまでの間をマグネット8
1が通過する時間をマイクロコンピュータ65で計算す
る。
【0064】フォロースルーからインパクトを迎える
時、振子式検出器14は時計方向に回転し、インパクト
で振子41が圧電素子57を叩く。この時の圧電素子5
7から出るパルス状の電圧は最大値(最大加速度)とな
る。時計方向の回転は、マグネット81が静止位置のリ
ードスイッチ83d−83a−83bの順序で通過し、
これらのリードスイッチ83a,83b,83dが順次
ONになり、リードスイッチ83dからリードスイッチ
83b間をマグネット81が通過する時間をマイクロコ
ンピュータ65で計算する。
【0065】ヘッドスピードから飛行距離の算出は、使
用クラブ毎に飛行距離が異なるため、設定ボタンで使用
クラブを入力するとマイクロコンピュータ65が演算し
て使用クラブの飛行距離を算出する。
【0066】アドレスからフィニッシュまでの所要時間
の算出クラブをアドレスからトップ位置まで振り上げる
と、マグネット81は3時の位置から反時計方向に回転
し、リードスイッチ83b−83a−83dの順序で通
過し、これらスイッチを順次ONにする。
【0067】リードスイッチ83bからリードスイッチ
83d間をマグネット81が通過した時間をマイクロコ
ンピュータ65で算出する。振子41はトップ位置でO
Nとなった時間までがバックスイングに要した時間であ
る。
【0068】トップ位置からクラブを振り下ろしてイン
パクトすると、マグネット81は時計方向に回転するこ
とにより9時の位置からリードスイッチ83d−83a
−83bの順序で通過し、これらスイッチをONにす
る。リードスイッチ83dからリードスイッチ83bま
での間をマグネット81が通過した時間をマイクロコン
ピュータ65で算出する。振子41はインパクト位置で
最大加速度を迎え、圧電素子を叩く。
【0069】最大加速度と素振り1回の所要時間は、圧
電素子の最大電圧値、マグネット81がリードスイッチ
を通過する時間、速度が分かれば算出することができ
る。クラブヘッドの移動距離は、クラブとスイングの大
きさによって異なるため、設定モードでクラブとスイン
グの大きさを入力すればよい。また、設定モードで腕の
長さ、クラブの長さを入力すれば、より一層測定精度を
高めることができる。
【0070】さらに、パッティングのヘッドスピードと
距離の算出にも利用することができる。この場合は、設
定ボタンで芝目(順目または逆目)を入力して距離を算
出する。
【0071】なお、上記した実施の形態においては、歩
行モードにおいて歩行時の歩数と、日数および累計歩数
をLCD16に表示し、設定ボタンによって累計歩数の
代わりに消費カロリーを切替表示するようにしてもよ
い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る運動量
計によれば、振子式検出器をケース内に回転自在に組込
み、重りによって振子式検出器を常に正常な姿勢に保持
するように構成したので、運動量計自体の使用姿勢が周
方向に傾いていたり上下逆になっていても、振子式検出
器は計測可能な姿勢に自動復帰し、振子が上下方向に振
動するため歩数を確実に計測することができる。したが
って、腕に装着して使用することができ、またスラック
スやスカートのベルトはもとより、ポケット、鞄、ハン
ドバックの中などに入れた状態でも使用することがで
き、装着姿勢および装着箇所の自由度を大幅に拡大する
ことができる。
【0073】また、本発明は回転センサを備え、これに
よって振子式検出器の回転または回動を検出するように
構成したので、歩数計測とは無関係に身体の各部の運動
回数または運動量を計測することができ、多目的型の運
動量計を提供することができる。
【0074】また、振子式検出器を水平な軸によって回
転自在に軸支し重りによって正常な姿勢を保持するとと
もに、回転センサとしてマグネットとリードスイッチを
用いるだけでよいため、構造が比較的簡単で安価に製作
することができる。
【0075】また、圧電素子が発生するパルス状の電圧
に基づいて振子の振動回数を計数するようにすると、消
費電力を軽減し、電池を長く使用することができる。さ
らに、圧電素子の代わりに互いに近接する2つの接片を
用い、その導通による通電回数を振子の振動回数として
表示すると、信号処理回路を簡素化することができる。
【0076】さらにまた、本発明に係る運動量計は、回
転自在な振子式検出器と回転センサを備えているので、
ゴルフクラブのヘッドスピードや野球のバットのヘッド
スピードなどを計測するスポーツカウンターにも応用す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る運動量計の一実施の形態を示す
正面図である。
【図2】 図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】 図1のIII −III 線拡大断面図である。
【図4】 図1のIV−IV線拡断面図である。
【図5】 図1のV−V線拡大断面図である。
【図6】 (a)、(b)、(c)は振子式検出器の正
面図、背面図および側面図である。
【図7】 (a)、(b)は振子の正面図および底面図
である。
【図8】 検出部の概略図である。
【図9】 圧電素子の平面図である。
【図10】 電気回路部内のマイクロコンピュータの要
部の構成を示す図である。
【図11】 電気回路部内のマイクロコンピュータにお
けるC−MOSバッファアンプの動作特性を示す図であ
る。
【図12】 マイクロコンピュータの要部の構成を示す
図である。
【図13】 接触子によって叩かれた圧電素子が湾曲し
た状態を示す図である。
【図14】 圧電素子の変位量Δxと出力電圧との関係
を示す図である。
【図15】 圧電素子が発生するパルス状の電圧および
このパルス状の電圧から得られるパルス信号を示す図で
ある。
【図16】 本発明の他の実施の形態を示す接点の平面
図である。
【符号の説明】
1…運動量計、2…ケース、12A…モードボタン、1
2B…設定ボタン、14…振子式検出器、15…回転セ
ンサ、16…液晶表示装置、40…内ケース、41…振
子、43…重り、48…接触子、57…圧電素子、81
…マグネット、83a〜83d…リードスイッチ、91
…プラス側接片、92…マイナス側接片。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振子、重りおよび圧電素子を備え前記振
    子の振動回数を検出する回転自在な振子式検出器と、こ
    の振子式検出器を収納するバンド付きケースと、歩行・
    非歩行時の身体動作を検出する回転センサと、表示手段
    と、モード切替手段とを備え、前記回転センサを振子検
    出器の周囲に等間隔おいて配設した4個のリードスイッ
    チと、これらのリードスイッチに対応して前記振子式検
    出器に配設した1個のマグネットとで構成したことを特
    徴とする運動量計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の運動量計において、 振子式検出器が圧電素子の代わりに離間して配置された
    2つの接片を備えていることを特徴とする運動量計。
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