JP2002054961A - フローセンサモジュールおよびガスメータ - Google Patents
フローセンサモジュールおよびガスメータInfo
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- JP2002054961A JP2002054961A JP2000245080A JP2000245080A JP2002054961A JP 2002054961 A JP2002054961 A JP 2002054961A JP 2000245080 A JP2000245080 A JP 2000245080A JP 2000245080 A JP2000245080 A JP 2000245080A JP 2002054961 A JP2002054961 A JP 2002054961A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属製ソリッドステムとセンサ支持部材との
結合部における気密結合を、容易かつ安価に行え、しか
も、十分な気密性を確保できるフローセンサモジュール
およびガスメータを提供すること。 【解決手段】 金属製ソリッドステム2とセンサ支持部
材4とをフローセンサモジュールの利用環境温度の範囲
内でゴム状弾性を有する接着用樹脂11、例えば、シリ
コン樹脂によって気密に接着結合する。
結合部における気密結合を、容易かつ安価に行え、しか
も、十分な気密性を確保できるフローセンサモジュール
およびガスメータを提供すること。 【解決手段】 金属製ソリッドステム2とセンサ支持部
材4とをフローセンサモジュールの利用環境温度の範囲
内でゴム状弾性を有する接着用樹脂11、例えば、シリ
コン樹脂によって気密に接着結合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流速(流
量)を計測するフローセンサモジュールおよびガスメー
タに関するものである。
量)を計測するフローセンサモジュールおよびガスメー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体の流速を測定する流速計として、マ
イクロフローセンサが注目されている。マイクロフロー
センサは、マイクロヒータを挟んでそれの上流側と下流
側とに各々の温度測定用の抵抗体を有し、上流側と下流
側の検出温度の差を一定値に保つために必要なマイクロ
ヒータ供給電力より流速を検出するようになっている。
イクロフローセンサが注目されている。マイクロフロー
センサは、マイクロヒータを挟んでそれの上流側と下流
側とに各々の温度測定用の抵抗体を有し、上流側と下流
側の検出温度の差を一定値に保つために必要なマイクロ
ヒータ供給電力より流速を検出するようになっている。
【0003】上述のようなマイクロフローセンサは、マ
イクロヒータに通電することによって発生する熱が流体
の流れによって移動し、マイクロヒータ近傍の熱の分布
が変化することを利用して流速を測定するものであり、
非常に小型で、消費電力も小さく、半導体プロセスの応
用によって比較的低コストで量産が可能であると云う利
点を有している。
イクロヒータに通電することによって発生する熱が流体
の流れによって移動し、マイクロヒータ近傍の熱の分布
が変化することを利用して流速を測定するものであり、
非常に小型で、消費電力も小さく、半導体プロセスの応
用によって比較的低コストで量産が可能であると云う利
点を有している。
【0004】その反面、マイクロフローセンサは、薄膜
のダイアフラムやマイクロブリッジ構造を持つため、機
械的に非常に壊れやすく、また小さいため扱いにくいと
云う欠点がある。このため、マイクロフローセンサは、
金属製のソリッドステムやセラミック基板の上に固定、
配線されて取り扱われることが多い。
のダイアフラムやマイクロブリッジ構造を持つため、機
械的に非常に壊れやすく、また小さいため扱いにくいと
云う欠点がある。このため、マイクロフローセンサは、
金属製のソリッドステムやセラミック基板の上に固定、
配線されて取り扱われることが多い。
【0005】流路にマイクロフローセンサを取り付ける
構造については、例えば特公平6−44005号公報に
示されているようなものがある。これは、基板上に取り
付けた流速センサチップの周囲に流れを妨げないような
ガードを設けることによって流速センサを取り扱い易く
している。また、特開平11−132813号公報に
は、マイクロフローセンサを取り付けたソリッドステム
を金属接合によって取り付け用のブラケットに接合した
構造の流量(流速)計が示されている。
構造については、例えば特公平6−44005号公報に
示されているようなものがある。これは、基板上に取り
付けた流速センサチップの周囲に流れを妨げないような
ガードを設けることによって流速センサを取り扱い易く
している。また、特開平11−132813号公報に
は、マイクロフローセンサを取り付けたソリッドステム
を金属接合によって取り付け用のブラケットに接合した
構造の流量(流速)計が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マイクロフローセンサ
をアッセンブリする物として、ソリッドステムは、大量
生産時には、比較的安価に製造できるためにコストを考
慮すれば、有力な候補となる。
をアッセンブリする物として、ソリッドステムは、大量
生産時には、比較的安価に製造できるためにコストを考
慮すれば、有力な候補となる。
【0007】ここで、ソリッドステムを利用する場合に
問題となるのは、ソリッドステムを流速検出対象の流路
に取り付ける際の気密性の確保である。特に、フローセ
ンサの被測定流体が可燃性ガスのようなものの場合に
は、この気密性の確保は、極めて重要な要件になる。
問題となるのは、ソリッドステムを流速検出対象の流路
に取り付ける際の気密性の確保である。特に、フローセ
ンサの被測定流体が可燃性ガスのようなものの場合に
は、この気密性の確保は、極めて重要な要件になる。
【0008】このことに対して、特開平11−1328
13号に示されている流量計では、ソリッドステムを金
属接合によってセンサ支持部材である鉄製のブラケット
に接合したものをOリングを介して流路の取付口に取り
付けて気密性を確保しているため、金属接合として最も
一般的な溶接を用いるにしても、溶接を行うための比較
的高価な機材が必要であり、必然的に高コスト化してし
まう。
13号に示されている流量計では、ソリッドステムを金
属接合によってセンサ支持部材である鉄製のブラケット
に接合したものをOリングを介して流路の取付口に取り
付けて気密性を確保しているため、金属接合として最も
一般的な溶接を用いるにしても、溶接を行うための比較
的高価な機材が必要であり、必然的に高コスト化してし
まう。
【0009】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、ソリッドステムとセンサ支持部
材との結合部における気密結合を、容易かつ安価に行
え、しかも、十分な気密性を確保できるフローセンサモ
ジュールおよびガスメータを提供することを目的として
いる。
ためになされたもので、ソリッドステムとセンサ支持部
材との結合部における気密結合を、容易かつ安価に行
え、しかも、十分な気密性を確保できるフローセンサモ
ジュールおよびガスメータを提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明によるフローセンサモ
ジュールは、基台上に発熱体を有するフローセンサが金
属製ソリッドステムに搭載され、前記金属製ソリッドス
テムの背面側にセンサ支持部材が設けられるフローセン
サモジュールにおいて、前記金属製ソリッドステムと前
記センサ支持部材とがフローセンサモジュールの利用環
境温度の範囲内でゴム状弾性を有する接着用樹脂によっ
て気密に接着結合されているものである。
目的を達成するために、この発明によるフローセンサモ
ジュールは、基台上に発熱体を有するフローセンサが金
属製ソリッドステムに搭載され、前記金属製ソリッドス
テムの背面側にセンサ支持部材が設けられるフローセン
サモジュールにおいて、前記金属製ソリッドステムと前
記センサ支持部材とがフローセンサモジュールの利用環
境温度の範囲内でゴム状弾性を有する接着用樹脂によっ
て気密に接着結合されているものである。
【0011】この発明によるフローセンサモジュールに
よれば、金属製ソリッドステムとセンサ支持部材とがフ
ローセンサモジュールの利用温度範囲でゴム弾性を有す
る接着用樹脂で気密に接着結合され、金属製ソリッドス
テム、センサ支持部材、接着用樹脂間の熱膨張差は接着
用樹脂の弾性変形によって吸収され、これらの熱膨張差
に起因する気密性の劣化がない。
よれば、金属製ソリッドステムとセンサ支持部材とがフ
ローセンサモジュールの利用温度範囲でゴム弾性を有す
る接着用樹脂で気密に接着結合され、金属製ソリッドス
テム、センサ支持部材、接着用樹脂間の熱膨張差は接着
用樹脂の弾性変形によって吸収され、これらの熱膨張差
に起因する気密性の劣化がない。
【0012】前記接着用樹脂として好適な接着用樹脂と
しては、シリコン樹脂が挙げられる。
しては、シリコン樹脂が挙げられる。
【0013】また、上述した課題を解決し、目的を達成
するために、この発明によるフローセンサモジュール
は、基台上に発熱体を有するフローセンサが金属製ソリ
ッドステムに搭載され、前記金属製ソリッドステムの背
面側にセンサ支持部材が設けられるフローセンサモジュ
ールにおいて、前記金属製ソリッドステムと前記センサ
支持部材とが比較的接着力の強い第一の接着用樹脂によ
り接着結合され、さらに前記第一の接着用樹脂による樹
脂層がフローセンサモジュールの利用環境温度の範囲内
でゴム状弾性を有する第二の接着用樹脂によって気密に
被覆されているものである。
するために、この発明によるフローセンサモジュール
は、基台上に発熱体を有するフローセンサが金属製ソリ
ッドステムに搭載され、前記金属製ソリッドステムの背
面側にセンサ支持部材が設けられるフローセンサモジュ
ールにおいて、前記金属製ソリッドステムと前記センサ
支持部材とが比較的接着力の強い第一の接着用樹脂によ
り接着結合され、さらに前記第一の接着用樹脂による樹
脂層がフローセンサモジュールの利用環境温度の範囲内
でゴム状弾性を有する第二の接着用樹脂によって気密に
被覆されているものである。
【0014】この発明によるフローセンサモジュールに
よれば、第一の接着用樹脂により接着結合によって金属
製ソリッドステムとセンサ支持部材との機械的な接着強
度が確保され、その上で、気密性はフローセンサモジュ
ールの利用温度範囲でゴム弾性を有す第二の接着用樹脂
により確保され、気密性の劣化がない。
よれば、第一の接着用樹脂により接着結合によって金属
製ソリッドステムとセンサ支持部材との機械的な接着強
度が確保され、その上で、気密性はフローセンサモジュ
ールの利用温度範囲でゴム弾性を有す第二の接着用樹脂
により確保され、気密性の劣化がない。
【0015】前記第一の接着用樹脂として好適な接着用
樹脂としてはエポキシ系樹脂があり、前記第二の接着用
樹脂として好適な接着用樹脂としてはシリコン樹脂があ
る。
樹脂としてはエポキシ系樹脂があり、前記第二の接着用
樹脂として好適な接着用樹脂としてはシリコン樹脂があ
る。
【0016】これらの発明によるフローセンサモジュー
ルでは、センサ支持部材は、コバール合金等による金属
製ソリッドステムと溶接による接合が概ね困難な材料、
例えば、アルミニウムあるいはその合金、合成樹脂によ
る成形品により構成することができる。
ルでは、センサ支持部材は、コバール合金等による金属
製ソリッドステムと溶接による接合が概ね困難な材料、
例えば、アルミニウムあるいはその合金、合成樹脂によ
る成形品により構成することができる。
【0017】また、上述した課題を解決し、目的を達成
するために、この発明によるガスメータは、上述の発明
によるフローセンサモジュールを用いているものであ
る。
するために、この発明によるガスメータは、上述の発明
によるフローセンサモジュールを用いているものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1、図2はこの発
明によるフローセンサモジュールの実施の形態1を示し
ている。
明の実施の形態を詳細に説明する。図1、図2はこの発
明によるフローセンサモジュールの実施の形態1を示し
ている。
【0019】フローセンサモジュール1は、円柱形の金
属製ソリッドステム2と、金属製ソリッドステム2に固
定されたマイクロフローセンサ3と、金属製ソリッドス
テム2の背面側に設けられたセンサ支持部材4とを有し
ている。
属製ソリッドステム2と、金属製ソリッドステム2に固
定されたマイクロフローセンサ3と、金属製ソリッドス
テム2の背面側に設けられたセンサ支持部材4とを有し
ている。
【0020】マイクロフローセンサ3は、導体あるいは
半導体上に電気的な絶縁体膜を有する基台5上に2個の
マイクロヒータ6、7を有し、両マイクロヒータ6、7
に通電した際に、流路20を流れる流体の上下流のマイ
クロヒータ6、7の温度差を抵抗値で測定するように構
成されている。マイクロフローセンサ3には電極から出
力電圧を取り出すために、ワイヤ8によるワイヤボンデ
ィングによってリードピン9に導通接続されている。マ
イクロヒータ6、7の配置部は、基台5の一部に開口部
10を有する空間を設けて薄膜状に形成されたブリッジ
部あるいはダイヤフラム部とし、高速応答、低消費電力
化を図ることができる。
半導体上に電気的な絶縁体膜を有する基台5上に2個の
マイクロヒータ6、7を有し、両マイクロヒータ6、7
に通電した際に、流路20を流れる流体の上下流のマイ
クロヒータ6、7の温度差を抵抗値で測定するように構
成されている。マイクロフローセンサ3には電極から出
力電圧を取り出すために、ワイヤ8によるワイヤボンデ
ィングによってリードピン9に導通接続されている。マ
イクロヒータ6、7の配置部は、基台5の一部に開口部
10を有する空間を設けて薄膜状に形成されたブリッジ
部あるいはダイヤフラム部とし、高速応答、低消費電力
化を図ることができる。
【0021】センサ支持部材4には、金属製ソリッドス
テム2を取り付けのための貫通孔が設けられており、金
属製ソリッドステム2は、該貫通孔を有するセンサ支持
部材4に接着用樹脂(接着用樹脂層)11によって接着
(取り付け)されている。また、フローセンサモジュー
ル1は測定する流体が流れている流路20に開けた取付
口21にOリング22を介して取り付けられるようにな
っている。
テム2を取り付けのための貫通孔が設けられており、金
属製ソリッドステム2は、該貫通孔を有するセンサ支持
部材4に接着用樹脂(接着用樹脂層)11によって接着
(取り付け)されている。また、フローセンサモジュー
ル1は測定する流体が流れている流路20に開けた取付
口21にOリング22を介して取り付けられるようにな
っている。
【0022】この実施の形態では、マイクロフローセン
サ3は半導体シリコン基板により作製されており、マイ
クロフローセンサ3は、通常使用のダイボンド用樹脂に
よって金属製ソリッドステム2の一端面部に接着されて
いる。金属製ソリッドステム2はセンサ支持部材4と組
み合わせ、背面側(裏側)から接着用樹脂11を盛るよ
うにして接着してある。接着用樹脂11による接着は溶
接などと比較して高価な設備を必要としないで行なうこ
とができる。
サ3は半導体シリコン基板により作製されており、マイ
クロフローセンサ3は、通常使用のダイボンド用樹脂に
よって金属製ソリッドステム2の一端面部に接着されて
いる。金属製ソリッドステム2はセンサ支持部材4と組
み合わせ、背面側(裏側)から接着用樹脂11を盛るよ
うにして接着してある。接着用樹脂11による接着は溶
接などと比較して高価な設備を必要としないで行なうこ
とができる。
【0023】金属製ソリッドステム2はマイクロフロー
センサ3を構成する半導体シリコンと熱膨張率がほぼ同
じになるように、例えば、コーバル(KOVER)合金
によって作られている。そこで、金属製ソリッドステム
2に対して熱膨張差のあるセンサ支持部材4との接着の
際には、環境温度による熱膨張差によって熱応力が生
じ、接着部の強度、気密性に影響を及ぼす可能性を十分
考慮する必要がある。
センサ3を構成する半導体シリコンと熱膨張率がほぼ同
じになるように、例えば、コーバル(KOVER)合金
によって作られている。そこで、金属製ソリッドステム
2に対して熱膨張差のあるセンサ支持部材4との接着の
際には、環境温度による熱膨張差によって熱応力が生
じ、接着部の強度、気密性に影響を及ぼす可能性を十分
考慮する必要がある。
【0024】表1は、コーバル合金製の金属製ソリッド
ステムと各種材料(鉄、アルミニウム、樹脂成形品)に
よるセンサ支持部材を接着用樹脂によって接合したとき
の強度と気密性の良好さを、接着用樹脂とセンサ支持部
材の材料の組み合わせを変えてテストした結果を示して
いる。
ステムと各種材料(鉄、アルミニウム、樹脂成形品)に
よるセンサ支持部材を接着用樹脂によって接合したとき
の強度と気密性の良好さを、接着用樹脂とセンサ支持部
材の材料の組み合わせを変えてテストした結果を示して
いる。
【0025】
【表1】
【0026】強度と気密性のテストは−10℃〜60℃
で熱サイクルをかけ、その後に空気14700Paの圧
力をかけて気密性を確認した。表1の結果からエポキシ
樹脂を用いた場合には、接着強度は保たれるが、気密性
が保たれていないことが分かる。この理由は、接着用樹
脂と接合すべき金属製ソリッドステム及びセンサ支持部
材との間が、熱膨張差によってわずかながら隙間が生じ
てしまうためと考えられる。
で熱サイクルをかけ、その後に空気14700Paの圧
力をかけて気密性を確認した。表1の結果からエポキシ
樹脂を用いた場合には、接着強度は保たれるが、気密性
が保たれていないことが分かる。この理由は、接着用樹
脂と接合すべき金属製ソリッドステム及びセンサ支持部
材との間が、熱膨張差によってわずかながら隙間が生じ
てしまうためと考えられる。
【0027】これに対してシリコン樹脂は熱サイクルの
後でも気密性に変化は見られなかった。このことは、シ
リコン樹脂が、この熱サイクルの範囲内でゴム弾性を有
し、熱膨張差を弾性変形によって吸収し、熱膨張差によ
り接着用樹脂に作用する応力の緩和がなされたためであ
ると考えられる。
後でも気密性に変化は見られなかった。このことは、シ
リコン樹脂が、この熱サイクルの範囲内でゴム弾性を有
し、熱膨張差を弾性変形によって吸収し、熱膨張差によ
り接着用樹脂に作用する応力の緩和がなされたためであ
ると考えられる。
【0028】以上のことから、接着用樹脂11として、
フローセンサモジュール1の利用温度の範囲内でゴム弾
性を有する例えばシリコン樹脂を用いる事で、有効な接
着を行なう事が可能になる。
フローセンサモジュール1の利用温度の範囲内でゴム弾
性を有する例えばシリコン樹脂を用いる事で、有効な接
着を行なう事が可能になる。
【0029】センサ支持部材4としては、アルミニウム
あるいはアルミニウム合金を用いることができる。アル
ミニウムあるいはアルミニウム合金は、鋳造により、比
較的容易に形状を加工でき、鉄製のものを用いるより、
安価にセンサ支持部材4を作製でき、低コスト化を図る
ことができる。
あるいはアルミニウム合金を用いることができる。アル
ミニウムあるいはアルミニウム合金は、鋳造により、比
較的容易に形状を加工でき、鉄製のものを用いるより、
安価にセンサ支持部材4を作製でき、低コスト化を図る
ことができる。
【0030】アルミニウムあるいはアルミニウム合金製
のセンサ支持部材4を溶接などの金属接合によって金属
製ソリッドステム2と接合することは、高価な設備を用
いない限り、かなり難しいが、接着用樹脂11による接
合であれば、そのような問題が生じることがなく、表1
に示されているように、フローセンサモジュール1を利
用する環境温度でゴム弾性を有する、例えばシリコン樹
脂による接着用樹脂11を用いて接着することで、良好
な結果を得ることができる。
のセンサ支持部材4を溶接などの金属接合によって金属
製ソリッドステム2と接合することは、高価な設備を用
いない限り、かなり難しいが、接着用樹脂11による接
合であれば、そのような問題が生じることがなく、表1
に示されているように、フローセンサモジュール1を利
用する環境温度でゴム弾性を有する、例えばシリコン樹
脂による接着用樹脂11を用いて接着することで、良好
な結果を得ることができる。
【0031】また、センサ支持部材4を合成樹脂(プラ
スチックス)の成形品により構成することもできる。樹
脂成形品は金属製作よりはるかに安価に製造できるた
め、低コスト化に大きく貢献できる。樹脂成形品でも、
表1に示されているように、フローセンサモジュール1
を利用する環境温度でゴム弾性を有する、例えばシリコ
ン樹脂による接着用樹脂11を用いて接着することで、
良好な結果を得ることができる。
スチックス)の成形品により構成することもできる。樹
脂成形品は金属製作よりはるかに安価に製造できるた
め、低コスト化に大きく貢献できる。樹脂成形品でも、
表1に示されているように、フローセンサモジュール1
を利用する環境温度でゴム弾性を有する、例えばシリコ
ン樹脂による接着用樹脂11を用いて接着することで、
良好な結果を得ることができる。
【0032】図3、図4はこの発明によるフローセンサ
モジュールの実施の形態2を示している。なお、図3、
図4において、図1、図2に対応する部分は、図1、図
2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略
する。
モジュールの実施の形態2を示している。なお、図3、
図4において、図1、図2に対応する部分は、図1、図
2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略
する。
【0033】この実施の形態では、金属製ソリッドステ
ム2とセンサ支持部材4との接着に、2種類の接着用樹
脂を用いて接着用樹脂(第一の接着用樹脂12、第二の
接着用樹脂13)が二重に盛られている。
ム2とセンサ支持部材4との接着に、2種類の接着用樹
脂を用いて接着用樹脂(第一の接着用樹脂12、第二の
接着用樹脂13)が二重に盛られている。
【0034】金属製ソリッドステム2とセンサ支持部材
4との接着結合は第一の接着用樹脂12により接着結合
され、第一の接着用樹脂12による樹脂層の上に、これ
を気密に被覆すべく第二の接着用樹脂13が盛られてい
る。
4との接着結合は第一の接着用樹脂12により接着結合
され、第一の接着用樹脂12による樹脂層の上に、これ
を気密に被覆すべく第二の接着用樹脂13が盛られてい
る。
【0035】接着強度を上げるために、第一の接着用樹
脂12としては、接着強度の比較的強い、例えばエポキ
シ系樹脂があり、第一の接着用樹脂12が十分に硬化し
て強度を得た後に、第二の接着用樹脂13として、フロ
ーセンサモジュール1を利用する環境温度でゴム弾性を
有する、例えばシリコン樹脂をその上から完全に覆うよ
うに盛って硬化させる。
脂12としては、接着強度の比較的強い、例えばエポキ
シ系樹脂があり、第一の接着用樹脂12が十分に硬化し
て強度を得た後に、第二の接着用樹脂13として、フロ
ーセンサモジュール1を利用する環境温度でゴム弾性を
有する、例えばシリコン樹脂をその上から完全に覆うよ
うに盛って硬化させる。
【0036】このような構成をとることで接着強度を大
きく向上させて、かつ熱サイクル等による気密性の低下
のないフローセンサモジュールを得ることができる。
きく向上させて、かつ熱サイクル等による気密性の低下
のないフローセンサモジュールを得ることができる。
【0037】実施の形態2でも、金属製ソリッドステム
2はコバール合金等により構成でき、センサ支持部材4
はアルミニウムあるいはその合金、合成樹脂による成形
品によって構成することができる。
2はコバール合金等により構成でき、センサ支持部材4
はアルミニウムあるいはその合金、合成樹脂による成形
品によって構成することができる。
【0038】フローセンサを利用したガスメータは、こ
れまでに多く提案されているが、上述の構成による本発
明のフローセンサモジュール1は、低コストで、かつ気
密性も十分に保たれているので、ガスメータのように、
気密性が十分に保たれる必要がある物に利用するのに好
ましい。
れまでに多く提案されているが、上述の構成による本発
明のフローセンサモジュール1は、低コストで、かつ気
密性も十分に保たれているので、ガスメータのように、
気密性が十分に保たれる必要がある物に利用するのに好
ましい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1の発明によるフローセンサモジュールによれば、金属
製ソリッドステムとセンサ支持部材とがフローセンサモ
ジュールの利用温度範囲でゴム弾性を有する接着用樹脂
によって接着されているから、ソリッドステム、センサ
支持部材、接着用樹脂間の熱膨張差に起因する気密性の
劣化のないフローセンサモジュールを、溶接などの金属
接合と比較してはるかに安価な設備で作製することがで
きる。
1の発明によるフローセンサモジュールによれば、金属
製ソリッドステムとセンサ支持部材とがフローセンサモ
ジュールの利用温度範囲でゴム弾性を有する接着用樹脂
によって接着されているから、ソリッドステム、センサ
支持部材、接着用樹脂間の熱膨張差に起因する気密性の
劣化のないフローセンサモジュールを、溶接などの金属
接合と比較してはるかに安価な設備で作製することがで
きる。
【0040】請求項2の発明によるフローセンサモジュ
ールによれば、フローセンサモジュールの利用温度範囲
でゴム弾性を有する接着用樹脂としてシリコン樹脂が用
いられており、シリコン樹脂は、比較的安価で、選択の
幅も広く、容易に入手できるので好ましい。
ールによれば、フローセンサモジュールの利用温度範囲
でゴム弾性を有する接着用樹脂としてシリコン樹脂が用
いられており、シリコン樹脂は、比較的安価で、選択の
幅も広く、容易に入手できるので好ましい。
【0041】請求項3の発明によるフローセンサモジュ
ールによれば、金属製ソリッドステムとセンサ支持部材
を接着強度の比較的強い第一の接着樹脂で接合し、さら
にその上を、フローセンサモジュールの利用温度範囲で
ゴム弾性を有する第二の接着用樹脂で完全に覆うように
盛ることで、接着強度を向上させた上で、かつソリッド
ステム、センサ支持部材、接着用樹脂間の熱膨張差に起
因する気密性の劣化のないフローセンサモジュールを、
溶接などの金属接合に比較してはるかに安価な設備で作
製することができる。
ールによれば、金属製ソリッドステムとセンサ支持部材
を接着強度の比較的強い第一の接着樹脂で接合し、さら
にその上を、フローセンサモジュールの利用温度範囲で
ゴム弾性を有する第二の接着用樹脂で完全に覆うように
盛ることで、接着強度を向上させた上で、かつソリッド
ステム、センサ支持部材、接着用樹脂間の熱膨張差に起
因する気密性の劣化のないフローセンサモジュールを、
溶接などの金属接合に比較してはるかに安価な設備で作
製することができる。
【0042】請求項4の発明によるフローセンサモジュ
ールによれば、比較的接着強度の強い第一の接着用樹脂
としてエポキシ系樹脂、フローセンサモジュールの利用
温度範囲でゴム弾性を有する第二の接着用樹脂としてシ
リコン樹脂が用いられ、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂
共に、比較的安価で、選択の幅も広く、容易に入手でき
るので好ましい。
ールによれば、比較的接着強度の強い第一の接着用樹脂
としてエポキシ系樹脂、フローセンサモジュールの利用
温度範囲でゴム弾性を有する第二の接着用樹脂としてシ
リコン樹脂が用いられ、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂
共に、比較的安価で、選択の幅も広く、容易に入手でき
るので好ましい。
【0043】請求項5の発明によるフローセンサモジュ
ールによれば、センサ支持部材が金属製ソリッドステム
と溶接による接合が概ね困難な材料により構成され、溶
接などの金属接合が使えなくても、十分な気密性を持ち
ながらセンサ支持部材の材料の選択幅を広げる事がで
き、好ましい。
ールによれば、センサ支持部材が金属製ソリッドステム
と溶接による接合が概ね困難な材料により構成され、溶
接などの金属接合が使えなくても、十分な気密性を持ち
ながらセンサ支持部材の材料の選択幅を広げる事がで
き、好ましい。
【0044】請求項6の発明によるフローセンサモジュ
ールによれば、センサ支持部材がアルミニウムあるいは
アルミニウム合金製にすることで、溶接などの金属接合
が使えなくても、十分な気密性を持ち、センサ支持部材
の材料が鉄製のものに比較して材料費が安価なフローセ
ンサモジュールを作製できる。
ールによれば、センサ支持部材がアルミニウムあるいは
アルミニウム合金製にすることで、溶接などの金属接合
が使えなくても、十分な気密性を持ち、センサ支持部材
の材料が鉄製のものに比較して材料費が安価なフローセ
ンサモジュールを作製できる。
【0045】請求項7の発明によるフローセンサモジュ
ールによれば、センサ支持部材が樹脂成形品により構成
されていることにより、溶接などの金属接合が使えなく
ても、十分な気密性を持ち、センサ支持部材の材料が金
属製のものに比較して材料費が安価なフローセンサモジ
ュールを作製できる。
ールによれば、センサ支持部材が樹脂成形品により構成
されていることにより、溶接などの金属接合が使えなく
ても、十分な気密性を持ち、センサ支持部材の材料が金
属製のものに比較して材料費が安価なフローセンサモジ
ュールを作製できる。
【0046】請求項8の発明によるガスメータによれ
ば、上述の発明によるフローセンサモジュールが用いら
れることで、気密性が十分に保たれ、しかも比較的安価
にフローセンサモジュールを利用したガスメータが得ら
れる。
ば、上述の発明によるフローセンサモジュールが用いら
れることで、気密性が十分に保たれ、しかも比較的安価
にフローセンサモジュールを利用したガスメータが得ら
れる。
【図1】この発明によるフローセンサモジュールの実施
の形態1を示す横断面図である。
の形態1を示す横断面図である。
【図2】この発明によるフローセンサモジュールの実施
の形態1を示す縦断面図である。
の形態1を示す縦断面図である。
【図3】この発明によるフローセンサモジュールの実施
の形態2を示す横断面図である。
の形態2を示す横断面図である。
【図4】この発明によるフローセンサモジュールの実施
の形態2を示す縦断面図である。
の形態2を示す縦断面図である。
1 フローセンサモジュール 2 金属製ソリッドステム 3 マイクロフローセンサ 5 基台 6、7 マイクロヒータ 11 接着用樹脂 12 第一の接着用樹脂 13 第二の接着用樹脂 20 流路
Claims (8)
- 【請求項1】 基台上に発熱体を有するフローセンサが
金属製ソリッドステムに搭載され、前記金属製ソリッド
ステムの背面側にセンサ支持部材が設けられるフローセ
ンサモジュールにおいて、 前記金属製ソリッドステムと前記センサ支持部材とがフ
ローセンサモジュールの利用環境温度の範囲内でゴム状
弾性を有する接着用樹脂によって気密に接着結合されて
いることを特徴とするフローセンサモジュール。 - 【請求項2】 前記接着用樹脂はシリコン樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のフローセンサモジュー
ル。 - 【請求項3】 基台上に発熱体を有するフローセンサが
金属製ソリッドステムに搭載され、前記金属製ソリッド
ステムの背面側にセンサ支持部材が設けられるフローセ
ンサモジュールにおいて、 前記金属製ソリッドステムと前記センサ支持部材とが比
較的接着力の強い第一の接着用樹脂により接着結合さ
れ、さらに前記第一の接着用樹脂による樹脂層がフロー
センサモジュールの利用環境温度の範囲内でゴム状弾性
を有する第二の接着用樹脂によって気密に被覆されてい
ることを特徴とするフローセンサモジュール。 - 【請求項4】 前記第一の接着用樹脂がエポキシ系樹脂
であり、前記第二の接着用樹脂がシリコン樹脂であるこ
とを特徴とする請求項3に記載のフローセンサモジュー
ル。 - 【請求項5】 前記センサ支持部材の材料はコバール合
金等による金属製ソリッドステムと溶接による接合が概
ね困難な材料であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか1つに記載のフローセンサモジュール。 - 【請求項6】 前記センサ支持部材の材料はアルミニウ
ムあるいはその合金であることを特徴とする請求項5に
記載のフローセンサモジュール。 - 【請求項7】 前記センサ支持部材は合成樹脂による成
形品により構成されていることを特徴とする請求項5に
記載のフローセンサモジュール。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つに記載され
たフローセンサモジュールを用いていることを特徴とす
るガスメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000245080A JP2002054961A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | フローセンサモジュールおよびガスメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000245080A JP2002054961A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | フローセンサモジュールおよびガスメータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002054961A true JP2002054961A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=18735664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000245080A Pending JP2002054961A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | フローセンサモジュールおよびガスメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002054961A (ja) |
-
2000
- 2000-08-11 JP JP2000245080A patent/JP2002054961A/ja active Pending
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