JP2002054791A - 安全管理方法およびそのシステム、物体検知センサ、多光軸光電センサ - Google Patents

安全管理方法およびそのシステム、物体検知センサ、多光軸光電センサ

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JP2002054791A JP2000242084A JP2000242084A JP2002054791A JP 2002054791 A JP2002054791 A JP 2002054791A JP 2000242084 A JP2000242084 A JP 2000242084A JP 2000242084 A JP2000242084 A JP 2000242084A JP 2002054791 A JP2002054791 A JP 2002054791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リレーの取り替え時期を管理する手間をなく
すとともに、最適な時期に取り替えられるようにする。 【解決手段】 多光軸光電センサの受光器2からの検知
出力は、セーフティリレーK1,K2のコイル12,1
3に与えられる。通常時は、Hレベルの出力信号により
コイル12,13が励磁されて、セーフティリレーK
1,K2の各a接点が閉じ、モーター7の駆動系に組み
込まれたコンタクタKM1,KM2の各a接点14,1
5を閉じた状態で維持するが、異常検知時にはこの状態
が反転する。投光器1は、各リレーのb接点10,1
1,16,17がシリアルに接続された反転動作検出回
路23からの入力を受けて、この入力信号が反転する都
度、反転回数を累計し、累計値が所定の設定値に達した
時点で表示灯25を点灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械により所定の作
業を行う際に、その作業領域に人体などの物体が侵入し
た状態下で機械が動作しないようにした安全管理システ
ムに関するもので、殊にこの発明は、前記システムに対
するメンテナンスを行うための技術に関連する。
【0002】
【従来の技術】近年の工場では、不慮の事故の発生を防
止する目的から、機械の作業領域に作業者の身体が入っ
たことを検知してその機械の動作を禁止するシステム
(以下「安全管理システム」という。)を導入してい
る。この安全管理システムは、機械の駆動系にリレー接
点を組み込むとともに、前記作業領域に物体の侵入を検
知するための物体検知センサを設置し、物体検知センサ
により何らかの物体が検知されたことに応じて前記リレ
ー接点を開く、という構成のものである。
【0003】前記物体検知センサの代表的なものに多光
軸光電センサがある。多光軸光電センサは、複数の投光
素子と受光素子とを1組ずつ対向させることにより、複
数の平行な光軸が設定されたもので、光軸の間隔を密に
することにより、作業者の指のような小さな物体まで高
精度で検知することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような安全管理シ
ステムでは、安全性を確保するために、十分なメンテナ
ンスを行う必要がある。特にリレーについては、機械的
寿命を考慮して、接点の開閉頻度から取り替えの時期を
判断するのが望ましい。
【0005】しかしながらリレーの開閉頻度は、システ
ムが導入される機械の種類やその作業内容などによって
まちまちであるため、一台一台の機械についてリレーの
取り替え時期を厳密に管理すると、多大な手間がかか
る。他方、手間を省くために安全が保障できる期間内に
リレーを取り替えるようにすると、リレーはかなりの余
命を残したまま取り替えられることになり、メンテナン
スに要するコストが高くつくという問題がある。
【0006】この発明は上記問題に着目してなされたも
ので、この種の安全管理システムに用いられるリレーの
作動回数を正確に判別して、ユーザーにリレーの取り替
えの時期を知らせることにより、個々の機械毎にリレー
の取り替え時期を管理する手間をなくすとともに、リレ
ーの取り替えを最適な時期に行うことができるようにす
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では、所定の作業を行うための機械の駆動
系にリレー接点を組み込むとともに、前記機械の作業領
域内の物体を検知して前記リレー接点を開く方法をとる
場合に、リレー接点が作動する都度その作動回数を累計
し、その累計値が所定の設定値に達したとき、リレーの
交換が必要であることを報知するようにした。前記機械
とは、プレス機械や産業用ロボットなど、実際の空間内
に所定広さの作業領域を確保して作業を行う機械を指
す。機械の駆動系とは、作業を実現させる機構(例え
ば、プレス機械の型を上下動させるモーターやロボット
の関節を動かすための電磁ソレノイド)に電源を供給す
るための電力供給路を意味する。
【0008】リレーの交換が必要であることを報知する
方法としては、表示灯を点灯させたり、警報ブザーを鳴
らすなど、所定の報知手段を駆動する方法がある。また
前記リレー接点を強制的に開放し、その復帰を禁止する
ことによって前記機械の動作を止めることによっても、
リレーの交換が必要であることを知らせることができ
る。
【0009】上記の方法によれば、リレー接点が作動し
た回数を自動的に累計し、リレーの取り替えが必要な回
数まで作動した時点でユーザーに取り替えを促すことが
できるので、管理に手間がかからず、しかも適切な時期
にリレーを交換することができる。なおリレー接点の作
動回数の累計は、接点が開閉する都度行うのが望ましい
が、接点の開動作または閉動作のいずれか一方に応じて
計数処理を行うようにしてもよい。
【0010】またこの発明では、所定の作業を行うため
の機械の駆動系に接点が組み込まれたリレー、および前
記機械の作業領域内の物体を検知して前記リレー接点を
開くための異常検知信号を出力する物体検知センサを具
備する安全管理システムに、リレー接点の作動の有無を
判別する作動判別手段と、前記作動判別手段がリレー接
点が作動したと判別するのに応じてその作動回数の累計
値を求める作動回数計数手段と、前記作動回数計数手段
により得られた累計値を所定の設定値と比較する比較手
段と、前記比較手段による比較結果を出力する出力手段
とを組み込むようにした。
【0011】上記安全管理システムにおいては、前記物
体検知センサからの異常検知信号の出力回路を、前記駆
動系に接点が組み込まれたリレー、またはこのリレーを
駆動する回路に接続することにより、異常検知信号のオ
ン,オフによって前記駆動系内のリレー接点の切り替え
が行われる。
【0012】また上記安全管理システムにおいては、前
記リレーとして、常開、常閉の各接点を具備するものを
採用し、いずれか一方の接点が前記機械の駆動系内に組
み込まれるとともに、他方の接点が前記作動判別手段に
接続されるように構成する。この構成によれば、駆動系
内のリレー接点とは相反する動作を行う第2の接点の反
転状態を検出することで前記駆動系内のリレー接点が作
動したか否かを確実に判別することができる。ただしリ
レーの作動の有無を判別する方法は上記に限らず、物体
検知センサが出力する異常検知信号のレベルの反転によ
っても可能である。
【0013】また駆動系に組み込まれるリレーは1種類
に限らず、複数種のリレーが組み合わせられる場合もあ
る。この場合、各リレー接点は連動して作動するので、
リレー接点の作動状態の判別はひとまとめに行うことが
できるが、作動回数の累計をリレー毎、またはリレーの
種毎に行うようにすれば、特に機械的寿命が異なるリレ
ーを組み合わせて用いる場合に、各リレーをその仕様に
応じた時期に取り替えることができ、きめの細かいメン
テナンスを行うことができる。
【0014】前記比較手段において、作動回数の累計値
との比較対象となる設定値は、処理対象とするリレー接
点の機械的寿命に応じて割り出されるもので、前記リレ
ー接点が動作に異常をきたす虞のない値に設定するのが
望ましい。またこの設定値を、外部からの設定データに
応じて可変設定できるように構成すれば、リレーの種類
やその開閉頻度などに応じた望ましい時期にリレーの取
り替えを行うことが可能となる。
【0015】前記出力手段は、表示灯,警報ブザーなど
の報知手段を作動させることにより、比較結果を表示、
効果音(または音声)の出力などにより報知する手段と
して構成できる。また前記比較手段により前記リレー接
点の作動回数の累計値が前記設定値を上回るという比較
結果が得られたときに、前記異常検知信号を連続的に出
力して、前記機械の駆動系内のリレー接点を強制的に開
放する手段としてもよい。
【0016】前記作動判別手段、作動回数累計手段、比
較手段、出力手段の各手段は、一台の装置内に組み込ん
で前記作業領域の近傍位置などに設置することが可能で
ある。ただしこれらの手段を物体検知センサ内に組み込
むようにすれば、システム構成が簡単化され、また専用
の装置の設置スペースが不要となってコストを削減する
ことができる。
【0017】なお物体検知センサとしては、たとえば多
光軸光電センサが用いられる。この多光軸光電センサ
は、複数の投光素子を一列に配備して成る投光器と、各
投光素子と対をなす複数の受光素子とを一列に配備して
成る受光器とを具備し、機械の作業領域において各光軸
が平行となるように投光器と受光器とを対向配備して成
る。受光器側では、各光軸毎の受光量を計測し、いずれ
かの光軸の受光量が所定のしきい値を下回ると、前記機
械の駆動系に組み込まれたリレー接点を開くための異常
検出信号を出力する。ただし物体検知センサは光電セン
サに限らず、赤外線センサ,圧力センサ,画像処理によ
る物体検知装置などを用いることも可能である。
【0018】この発明にかかる多光軸光電センサの一態
様として、前記リレー接点の作動の有無を判別する作動
判別手段、前記作動判別手段がリレー接点の作動を判別
するのに応じてその作動累計の累計値を求める作動回数
計数手段、作動回数計数手段により得られた累計値を出
力する出力手段、の各手段を具備するものがある。この
多光軸センサによれば、前記リレーの機械の駆動系内の
接点とは相反する動きをする接点の反転動作、または前
記異常検知信号のレベルの反転により、前記駆動系内の
リレー接点の作動状態を判別し、その作動回数を表示、
音声出力などの方法で出力する。したがってユーザー
は、出力情報からリレーの取り替え時期を容易に判断す
ることができる。なお上記構成における作動回数の出力
は、必ずしも作動回数が動く毎に行う必要はなく、作動
回数が所定単位だけ増える毎に、最新の作動回数を出力
するようにしてもよい。また作動回数とリレーの取り替
え時期を示す設定値とを対応づけてアナログ表示を行う
ようにすることにより、リレーの取り替え時期が迫って
いるか否かをわかりやすく報知することができる。
【0019】さらに別の態様の多光軸光電センサは、上
記と同様の作動判別手段、作動回数計数手段に加え、作
動回数計数手段により得られた累計値を所定の設定値と
比較する比較手段、および前記比較手段による比較結果
を出力する出力手段を具備する。この構成によれば、リ
レー接点の反転回数の累計値がリレーの取り替えの時期
を表す設定値に達した時点でユーザーに報知することが
できるので、ユーザーにリレーの取り替え時期をより確
実に知らせることができる。
【0020】なおこの態様における出力手段も、比較結
果を表示、効果音(または音声)の出力などにより報知
する手段として構成できるほか、前記比較手段により前
記リレー接点の作動回数の累計値が前記設定値を上回る
という比較結果が得られたときに、前記異常検知信号を
連続的に出力して、前記機械の駆動系内のリレー接点を
強制的に開放する手段として構成することができる。ま
た設定値を2段階設けるようにすれば、作動回数が最初
の設定値を上回った時点でまず報知を行い、2番目の設
定値を上回った時点で異常検知信号を出力することが可
能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の安全管理シス
テムに用いられる多光軸光電センサの設置状態を示す。
図中の1は投光器を、2は受光器を、それぞれ示す。こ
れら投受光器1,2は、いずれも長手形状のケース体5
を本体とする。各ケース体5,5は、それぞれ一側面に
図示しない窓部が形成されており、長手方向を垂直方向
に対応させ、各窓部を対向させた状態で設置される。
【0022】投光器1には複数個の投光素子3が、受光
器2には前記投光素子3と同数の受光素子4が、それぞ
れ前記窓部に沿う位置に一列に並べた状態で組み込まれ
る。各投光素子3および各受光素子4は、いずれも所定
のピッチで配置される。投光器1と受光器2とを対向さ
せたとき、各投光素子3と各受光素子4とが一対一の関
係で向かい合うように設置することにより、各投受光素
子3,4の光軸が合わせられ、投受光器1,2間に、投
受光素子3,4の組合せ毎の光軸が平行に並ぶ2次元の
検知エリアSが設定される。
【0023】なお前記検知エリアSは、たとえば産業用
ロボットのロボットアームの作業領域や、プレス機械に
おける型の往復動領域のような危険区域内に設置され
る。前記受光器2内の制御回路は、各受光素子4により
得た受光量を用いて前記検知エリア内の物体(作業者の
身体など)の有無を検知しており、物体を検知すると、
機械側の駆動系に対し、異常検知信号を出力する。機械
側の駆動系には異常検知信号によって開放されるリレー
接点が組み込まれており、このリレー接点の働きによっ
て異常検知時の機械は動作不能な状態となる。
【0024】図2は、この発明にかかる安全管理システ
ムの具体例として、プレス機械などのモーターの動作を
制御するシステムの構成を示す。この実施例のモーター
7は、3相交流電源を駆動源とするACサーボモーター
であり、マグネットコンタクタKM1,KM2の常開接
点(a接点)14,15、およびソリッドステートコン
タクタ20を介して電源に接続される。
【0025】図中、6は、プログラマブルロジックコン
トローラ(以下、「PLC6」と略す。)であって、モ
ーター7の駆動間隔を設定するシーケンサとして、ソリ
ッドステートコンタクタ20に所定のタイミングで制御
信号を与える。ソリッドステートコンタクタ20は、P
LC6からの制御信号に応じてゲートを開き、モーター
7の駆動系に交流電流を送出する。
【0026】前記投受光器1,2は、24Vの直流電源
を共有するとともに、発光,受光のタイミングを同期さ
せるために同期線22を介して接続される。前記受光器
2は、各受光素子4の出力信号を処理して得た検知結果
を2本の信号出力線21A,21Bにより送出する。各
信号出力線21A,21Bには、それぞれセーフティリ
レーK1,K2のコイル12,13が接続される。
【0027】前記マグネットコンタクタKM1,KM2
(以下単に「コンタクタKM1,KM2」という。)の
各コイル18,19は、前記セーフティリレーK1,K
2のa接点8,9を介して第2の直流電源に接続され
る。さらにこの直流電源には、前記セーフティリレーK
1,K2およびコンタクタKM1,KM2の各常閉接点
(b接点)10,11,16,17がシリアルに接続さ
れる。これらb接点の直列回路23は、後記するリレー
の反転動作の検出回路として機能するもので、その検出
信号は、信号線24によって投光器1側に入力される。
【0028】前記受光器2は、詳細は後記するが、2つ
の制御回路48,49を具備しており、前記2本の出力
信号は、各制御回路48,49においてそれぞれ個別に
物体の有無検知を行った結果を出力したものである。こ
れらの出力信号は、いずれも前記検知エリアSに物体が
存在しないと判別されている状態下ではHレベルで保持
される。したがって通常は、Hレベルの出力信号により
前記セーフティーリレーK1,K2の各コイル12,1
3が励磁された状態にあるので、コンタクタKM1,K
M2の各コイル18,19への電源供給路が閉じて各コ
イル18,19が同様に励磁され、前記モーター7の駆
動系に組み込まれたa接点14,15は閉じた状態で維
持される。よって前記PLC6からの制御信号に応じて
ソリッドステートコンタクタ20から送られた交流電流
は、各コンタクタKM1,KM2のa接点14,15を
介してモーター7に与えられ、モーター7の回転運動が
実現する。
【0029】一方、受光器2側の各制御回路48,49
が前記検知エリアS内の物体の存在を検知すると、各出
力信号は立ち下がる(このLレベルの出力信号が前記異
常検知信号である。)。この信号立下りを受けて、セー
フティーリレーK1,K2の各コイル12,13が消磁
されると、コンタクタKM1,KM2の各コイル18,
19への電源供給路が開いて各コイル18,19も消磁
される。これにより前記モーター7の駆動系に組み込ま
れた各a接点14,15が開放されてモーター7への電
源供給が絶たれ、モーター7は回転不能な状態に設定さ
れる。なお前記セーフティリレーK1,K2の各a接点
8,9、およびコンタクタKM1,KM2の各a接点1
4,15は、いずれもシリアルに接続されているので、
前記2本の信号出力線21A,21Bのうち、いずれか
一方の信号のみが立ち下がった場合でも、モーター7は
電源が供給されない状態となる。
【0030】前記反転動作検出回路23の各b接点1
0,11,16,17は、通常の状態下ではいずれもコ
イルの励磁により開放された状態にあるので、信号線2
4から投光器1に入力される信号のレベルは、Lレベル
となる。これに対し、物体の検知により各コイル12,
13,18,19が消磁されると、各b接点10,1
1,16,17が閉じるため、投光器1への前記入力信
号は、Hレベルに切り替わる。
【0031】投光器1では、この入力信号の反転をトリ
ガとして、各セーフティーリレーK1,K2およびコン
タクタKM1,KM2が反転したことを検出し、その反
転回数を計数するとともに、その計測値を所定の設定値
と比較するようにしている(なお以下では、セーフティ
ーリレーK1,K2およびコンタクタKM1,KM2を
まとめて説明する場合には、これらを「リレー」と総称
する)。前記設定値は、各リレーの機械的寿命から割り
出された値であって、安全性を考慮して機械的寿命の許
容する反転回数よりもかなり低い値に設定される。投光
器1には、リレーの取り替え時期報知用の表示灯25が
接続されており、前記反転回数の計測値が設定値に達す
ると、この表示灯25を点灯させることによりユーザー
にリレーの取替えを促すようにしている。
【0032】図3は、前記投光器1および受光器2の具
備する構成を機能ブロックにより示す。投光器1には、
前記した複数の投光素子3(図中、投光素子群3Aとし
て示す。)のほか、投光制御部26や通信部27が組み
込まれる。さらにこの投光器1には、前記リレーの反転
回数を計数して取り替え時期を報知するための構成とし
て、外部リレー入力部28,反転回数計数部29,比較
部30,設定値記憶部31,出力部32が設定される。
一方、受光器2には、複数の受光素子4(図中、受光素
子群4Aとして示す。)のほか、受光制御部33,増幅
部34,判定部35,出力部36,通信部37などが組
み込まれる。
【0033】図4は、前記投光器1の具体的な回路構成
を、図5は、受光器2の具体的な回路構成を、それぞれ
示す。以下、これら図4,5と図3とを対応させつつ、
投受光器1,2の構成を説明する。なお図中の47,5
9は、前記24Vの直流電源からの供給電流を装置内の
各部に与えるための電源回路である。
【0034】まず投光器1において、各投光素子3は、
発光ダイオード(LED)により構成される。各投光素
子3は、それぞれ個別の駆動回路40より駆動パルスを
受けて発光する。投光器1の制御主体は、マイクロコン
ピュータより成る制御回路38であり、発振回路41,
リセット回路42と連動しながら動作する。この制御回
路38には、EEPROM43のほか、順次選択回路3
9,通信回路46,入力インターフェース44,ならび
に出力インターフェース45が接続される。
【0035】順次選択回路39は、各投光素子3の駆動
回路40を制御回路38に順に接続するためのゲート回
路であって、各駆動回路40および制御回路38ととも
に、図3の投光制御部26を構成する。EEPROM4
3は、制御回路38の動作に必要なプログラムを記憶す
るほか、前記設定値記憶部31として機能する。また図
3の反転回数計数部29および比較部30は、制御回路
38がそれぞれの処理用のプログラムを実行することに
よって実現する。入力インターフェース44は前記各リ
レーのb接点による作動回数検出回路23に接続され、
出力インターフェース45は前記表示灯25などの外部
機器に接続される。また通信回路46は、前記同期線2
2を介して受光器2側の通信回路58に接続される。ま
た前記制御回路38は、前記入力インターフェース4
4,出力インターフェース45,および通信回路46の
各ハードウェアの動作を制御することにより、これらハ
ードウェアとともに、外部リレー入力部28,出力部3
2,通信部27として機能する。
【0036】一方、受光器2側には、前記受光素子4と
してフォトダイオード(PD)が組み込まれるほか、各
受光素子4毎に光軸有効化回路54が設置される。前記
したように、この受光器2には、マイクロコンピュータ
より成る2個の制御回路48,49が組み込まれてい
る。これら制御回路48,49は、それぞれ発振回路5
0,リセット回路51と連動しつつ、EEPROM52
に格納されたプログラムに基づき動作する。第1の制御
回路48には、順次選択回路53,通信回路58が接続
される。また各制御回路48,49とも、増幅回路55
(前記図3の増幅部34に相当する。)を介して各投光
素子3からの受光量レベル信号を同時入力し、物体検知
処理を行うもので、各制御回路48,49には、それぞ
れ前記物体検知結果を示す信号を前記出力信号線21
A,21Bに送出するための出力インターフェース5
6,57が接続される。
【0037】前記順次選択回路53は、投光器1側の回
路39と同様のゲート回路であり、光軸有効化回路54
は、対応する受光素子4と光軸順次選択回路53とを接
続するアナログスイッチなどにより構成される。前記図
3の受光制御部33は、これら光軸有効化回路54,順
次選択回路53,および第1の制御回路48により構成
される。判定部35は、第1,第2の制御回路48,4
9により個別の判定処理を行うように構成される。また
前記各制御回路48,49は、前記出力インターフェー
ス56,57とともに、前記図3の出力部36として機
能する。さらに第1の制御回路48および通信回路58
により前記図3の通信部37が設定される。
【0038】つぎに投光器1,受光器2の動作を説明す
る。なおここでは、必要に応じて図4,5の具体的なハ
ード構成を参照しつつ、前記図3の機能ブロック図の構
成を用いて説明することにする。投光器1側の投光制御
部26は、各投光素子3に順に駆動信号を与えて発光さ
せる(以下、この投光素子3への駆動信号を「発光指示
信号」という。)。なおこの発光指示信号は、具体的に
は、前記制御回路38が、前記発振回路41からのパル
ス信号に基づき、所定の時間間隔毎に生成したもので、
前記順次選択回路39によって各投光素子3の駆動回路
40に順に与えられる。
【0039】前記発光指示信号は、通信部27を介して
受光器2側に送信され、さらに受光器2側の通信部37
から受光制御部33に与えられる。受光制御部33とし
て機能する第1の制御回路48は、この発光指示信号に
同期する信号を順次選択回路53に出力する。順次選択
回路53は、この同期信号を各光軸有効化回路54に順
に与えることにより、各受光素子4からの出力信号(以
下「受光量レベル信号」という。)を順に取り出す。な
お光軸有効化回路54の切り替えは、前記投光器1側の
投光素子3の発光順序に対応するように行われており、
これにより前記順次点灯した発光素子からの光に対応す
る受光量レベル信号が順に取り出される。
【0040】前記受光量レベル信号は、増幅部34を介
して判定部35に入力される。なお受光量レベル信号
は、増幅処理後、判定部35に入力される前に、図示し
ないサンプルホールド回路やA/D変換回路によってデ
ィジタル量のデータに変換される。
【0041】前記判定部35として機能する各制御回路
48,49は、それぞれ入力された受光量レベル信号の
ディジタル値を所定のしきい値と比較し、受光量がしき
い値を上回る場合は「正常」、受光量がしきい値以下に
なった場合は「異常」とする判定処理を行う。そして
「正常」判定時にはHレベルの信号を、「異常」判定時
にはLレベルの信号を、それぞれ前記出力インターフェ
ース56,57を介して出力する。
【0042】前記検知エリアSに作業者の身体などが侵
入すると、前記判定部35で「異常」判定がなされるこ
とにより、各出力信号がHレベルからLレベルとなって
各リレーが反転動作する。これに伴い前記投光器1の外
部リレー入力部28に入力される信号は、Lレベルから
Hレベルに反転する。この物体が検知エリアSから取り
除かれると、判定部35は再び「正常」判定に復帰す
る。これを受けた出力信号のレベル反転により各リレー
が通常の状態に復帰すると、前記外部リレー入力部28
に入力される信号は、HレベルからLレベルに反転す
る。
【0043】前記反転回数計数部29は、外部リレー入
力部28に入力される信号が反転する毎に、内部のカウ
ンタを1ずつ加算することによってリレーの反転回数を
計数する。なおこの計数値は、装置電源の切断などによ
り失われることがないように、計数処理の都度または所
定時間経過毎に、EEPROM43内に保存される。比
較部30は、前記計数処理が行われる都度、計数された
反転回数を設定値記憶部31に保存された設定値と比較
し、その比較結果を出力部32に出力する。出力部32
は、前記計数値が設定値を上回ったという比較結果を得
た時点で、前記表示灯25の点灯などを行わせるための
制御信号(以下「報知用信号」という。)を出力する。
【0044】このようにしてリレーの反転回数がセンサ
内で自動的に計数され、適切な取り替え時期になった時
点で報知が行われる。したがってユーザーは、リレーの
管理に手間をかけることなく、適切な時期にリレーを交
換することができ、メンテナンスにかかるコストも大幅
に削減できる。なお、前記報知用信号を出力する対象は
表示灯25に限らず、前記PLC6を対象としてもよ
い。この場合、PLC6に報知用のプログラムを組み込
んでおき、報知用信号に応じて所定の警告処理を行った
り、前記電源供給用の制御信号の出力を停止するように
設定することができる。
【0045】ところで前記リレーの反転回数について
は、必ずしもセンサ内で設定値との比較処理を行う必要
はなく、リレーの反転回数そのものを表示するようにし
てもよい。この場合、ユーザーがリレーの反転回数から
その取り替え時期を判断できるのであれば、ディジタル
表示器でも対応することができる。また反転回数をバー
グラフや円形グラフなどのアナログ表示で表すようにす
れば、これらのグラフの上限値に前記設定値を対応させ
ることにより、リレーの反転回数だけでは取り替え時期
を把握できないユーザーにも、リレーの取り替え時期が
迫っているか否かを簡単に報知することができる。
【0046】さらに上記実施例の反転動作検出回路23
では、各リレーのb接点をシリアルに接続しているが、
これに代えて、セーフティリレーK1,K2とコンタク
タKM1,KM2とでそれぞれ個別の反転動作検出回路
を構成すれば、リレーの種類毎に取り替え時期を管理す
ることができる。特にセーフティリレーK1,K2につ
いて、各リレーのb接点10,11を個別に外部リレー
入力部28に接続するようにすれば、受光器2側からの
2本の出力信号のうちのいずれか1本の信号レベルが反
転した場合にも対応でき、反転したリレーの動作のみを
正確に検出することが可能となる。
【0047】上記図2〜4に示した構成は、この発明に
かかる安全管理システムの基本的な構成を示すものであ
って、以下、図6〜図11を用いて、種々の設計変更例
を説明する。なお図6,7,8,9,11の各機能ブロ
ック図では、図3と同一の構成については、同じ符号で
示すと共に、設計変更に直接関与しない構成について
は、記載を省略している。
【0048】図6の例は、前記投光器1と受光器2とを
接続する同期線22にパーソナルコンピュータ60を接
続し、前記リレーの反転回数と比較される設定値を、パ
ーソナルコンピュータ60から投光器1側に伝送するよ
うにしたものである。このような構成は、投光器1側の
制御回路28に、受光器2以外の外部機器からの入力を
受け付けるための通信モジュールや、入力された設定値
をEEPROM43に格納するためのプログラムを組み
込むことによって可能となる。反転回数計数部29,比
較部30,出力部32などは、前記第1の実施例と同様
に動作して、リレーの反転回数が設定値を超えた時点で
報知用の信号を出力する。
【0049】この実施例によれば、機械の種類や作業の
内容などに応じてリレーが反転する頻度を推測した上
で、その推測値が高い場合には設定値を低めにセットす
るなどの対応をとることができる。また使用されるリレ
ーの種類によっても設定値を変更できるので、各種機械
用の安全管理に柔軟に対応することができる。
【0050】図7の例も、図6と同様に、前記同期線2
2にパーソナルコンピュータ60を接続したものであ
る。この実施例では、投光器1側に、前記反転回数の計
測値をリセットするための反転回数リセット部61を設
定する。この反転回数リセット部61は、反転回数計数
部29や比較部30と同様に、前記制御回路38に与え
られた機能であり、前記通信部27を介してパーソナル
コンピュータからのリセット信号を受けることにより、
前記反転回数の計測値をゼロリセットするように設定さ
れる。
【0051】前記図3の構成の場合、リレーの反転回数
の計測値をリセットする機能がないため、リレーを交換
した後に、新しいリレーの取り替え時期を管理するに
は、あらかじめ、設定値記憶部の設定値が順次更新され
るようなプログラムを設定しておく必要がある。(具体
的には設定値の初期値Pを2倍、3倍、4倍と倍増して
いく。) これに対し、図7の実施例では、リレーを交換した場
合、それまでの反転回数の累計値をリセットした上で計
数を再開するので、リレーを何回取り替えても比較処理
のための設定値を更新する必要がない。
【0052】さらに図6、図7の構成を組み合わせて、
設定値を外部から可変設定するとともに、反転回数の計
測値をゼロリセットするように構成することもできる。
このような構成によれば、リレーを交換する都度、設定
値を見直したり、モデルチェンジなどによりリレーの機
械的寿命が変動した場合の設定値の変更を簡単に行うこ
とができ、利便性がさらに向上する。なおこのような外
部設定を行うための機器は、前記パーソナルコンピュー
タ60に限らず、専用の設定器やその他の情報通信機器
を用いてもよい。
【0053】つぎに図8の例は、投光器1側に、設定値
記憶部31,比較部30,出力部32をそれぞれ2つず
つ設定することにより(図中では、各符号にA,Bを付
けて区別している。)、リレーの反転回数を2種類の設
定値と比較し、各比較結果を個別に出力するようにした
ものである。この構成によれば、前記セーフティリレー
K1,K2とコンタクタKM1,KM2との反転回数を
別個に比較することができるなど、リレーの種類毎に取
り替える時期を管理することができ、より厳密にリレー
を管理することが可能となる。
【0054】図9の例も、リレーの反転回数を2種類の
設定値と比較するようにしている。この実施例では、設
定値記憶部31は2つ設定されるが、比較処理や比較結
果の出力については、単独の比較部30,出力部32に
よるシリアル処理により対応するようにしている。
【0055】図10は、上記構成の投光器1における処
理の手順を示す。なおこの手順は、前記反転回数計数部
29,比較部30,出力部32に関係するもので、具体
的には制御回路38により実行される。まず前記外部リ
レー入力部28への入力信号が反転すると、ST1が
「YES」となり、つぎのST2でリレーの反転回数に
「1」を加算する。つぎのST3では、加算処理後のリ
レー反転回数を第1の設定値N1と比較する。そしてリ
レー反転回数が設定値N1以下であれば、ST3からS
T5に移行して、前記出力部32からの出力をLレベル
に設定する。
【0056】この後、ST7に進み、前記リレー反転回
数を第2の設定値N2と比較する。この場合もリレー反
転回数が設定値N2以下であれば、ST7からST9に
進むことにより、前記出力部32からの出力レベルをL
レベルのまま維持する。
【0057】以下、同様に、入力信号のレベルが反転す
る都度、リレー反転回数をインクリメントしつつ、その
値を各設定値N1,N2と順に比較する。いずれかの時
点でリレー反転回数が設定値N1を上回ると、ST3か
らST4に進んで、前記出力部32からの出力レベルを
Hレベルに反転させる。その後は、ST6で一定時間待
機した後、前記ST7以降の処理を実行する。
【0058】またリレー反転回数が設定値N2を上回る
場合は、ST7からST8に進み、同様に前記出力部3
2からの出力レベルをHレベルに反転させる。その後
は、ST10で一定時間待機した後、ST11に進んで
前記出力レベルをLレベルに復帰させる。
【0059】上記の手順によれば、リレー反転回数がい
ずれかの設定値N1,N2を上回ったとき、Hレベルの
出力信号により表示灯25の点灯などによる報知が所定
時間行われることになる。なおST6,10における待
機時間は、前記報知の行われる時間に対応するもので、
ユーザーが報知を十分に認識できる程度の長さに設定す
るのが望ましい。この実施例によれば、リレー反転回数
を複数の設定値と比較する場合のハードウェア構成を削
減することができ、しかも前記図8の実施例と同様に、
取り替えの時期が異なる複数種のリレーについて、取り
替えの時期を簡単に判断できる。
【0060】なお前記図8,9の実施例では、いずれも
リレー反転回数を2種類の設定値と比較する都合上、い
ずれかの設定値に対応するリレーを交換した後も、リレ
ー反転回数をリセットせずにそのまま計数を続けること
になる。したがって交換した側のリレーについては、設
定値記憶部31A,31Bの設定値を更新した上で取り
替えの時期の管理を行う必要がある。
【0061】ここまでの各実施例がいずれも、投光器1
側でリレー反転回数の管理を行う方式をとるのに対し、
図11の例は、受光器2側で前記出力部36からの信号
レベルにより間接的にリレーの反転を検知して計数処理
を行い、リレーの取り替え時期を報知するようにしてい
る。さらにこの実施例では、報知に対し、ユーザーが取
り替えを行わなかった場合に、前記モーター7への電源
供給を強制的に停止することにより事故を防止するよう
にしている。なおこの実施例の投光器1は、投光素子3
を発光させるための投光制御部26,および前記発光指
示信号を受光器2側に送信するための通信部27のみを
具備する構成となる。
【0062】上記処理のための構成として、受光器2に
は、出力反転回数計数部62,比較部63,設定値記憶
部64,表示処理部65などが設けられる。出力反転回
数計数部62は、前記出力部36からの出力信号が反転
する都度、その反転回数を計数するためのもので、比較
部63は、この計数値を設定値記憶部内の設定値と比較
する。表示処理部65は、前記図2における投光器1側
の出力部と同様に、外部の表示灯(図示せず。)に報知
用信号を与えて点灯させるためのものである。なお出力
反転回数計数部62,比較部63は、実際には、前記図
5の2個の制御回路48,49により設定され、設定値
記憶部64は各制御回路48,49に対応するEEPR
OM52,52内に設定される。これにより各出力信号
の反転回数は、それぞれ個別に計数された後、各計数値
がそれぞれ2種類の設定値と比較されることになる。
【0063】前記設定値記憶部64には2種類の設定値
を格納することができる。前記比較部63は、まず出力
信号の反転回数が値の低い方の設定値を上回った時点で
表示処理部65を動かし、リレーの取り替え時期になっ
たことを報知させる。さらに比較部63は、反転回数が
値の高い方の設定値を上回ると、前記出力部36を動か
す。出力部36では、実際の物体検知結果に関わらず
に、出力信号のレベルをLレベルに設定するので、各リ
レーコイル12,13,18,19は消磁され、モータ
ー7は回転不可能な状態となる。なおリレーが取り替え
られた場合は、前記図9の実施例と同様にして、外部か
らの指示によって出力反転回数をリセットするのが望ま
しい。
【0064】さらに前記図2〜5に示した投光器1側で
リレーの作動回数を比較する実施例においても、図9の
実施例と同様に、2種類の設定値との比較を行うことに
より、最初の報知によりリレーが取り替えられない場合
は、異常検知信号の出力によりモーター7を回転不可能
な状態とするように設定することができる。なお異常検
知信号の出力は、投光器1側から受光器2側に異常検知
信号の出力を要求する制御信号を送信することによって
行われる。
【0065】このようにセンサを構成する投光器1,受
光器2のいずれかにリレーの取り替え時期を管理するた
めの構成を組み込むことにより、余計な空間をとらずに
簡単かつ確実にリレーの取り替えの時期を報知すること
が可能となる。勿論、この種の機能は、PLC6に組み
込むことも可能である。また設置場所が確保できるので
あれば、メンテナンス専用の機器を配置し、この機器内
に前記外部リレー入力部28,反転回数計数部29,比
較部30,設定値記憶部31,出力部32などの機能の
ほか、図8,9における設定値の変更機能や計測値のリ
セット機能を盛り込むことによって、リレーの取り替え
時期を万全に管理することができる。
【0066】
【発明の効果】上記したようにこの発明は、機械の駆動
系にリレー接点を組み込むとともに、機械の作業領域内
の物体を検知して前記リレー接点を開くことにより、事
故の防止をはかるシステムにおいて、リレー接点の作動
回数を自動的に累計して、この累計値がリレーの取り替
えが必要な回数に達した時点で報知を行うようにしたの
で、リレーの管理に手間をかけずに、しかも適切な時期
にリレーを交換することが可能となる。よってメンテナ
ンスに要する労力およびコストを大幅に削減できる、と
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の安全管理システムに使用される多光
軸光電センサの設置例を示す斜視図である。
【図2】安全管理システムの構成を示す電気回路図であ
る。
【図3】多光軸光電センサの構成を示す機能ブロック図
である。
【図4】投光器の具体的な構成を示すブロック図であ
る。
【図5】受光器の具体的な構成を示すブロック図であ
る。
【図6】センサの設計変更例を示す機能ブロック図であ
る。
【図7】センサの設計変更例を示す機能ブロック図であ
る。
【図8】センサの設計変更例を示す機能ブロック図であ
る。
【図9】センサの設計変更例を示す機能ブロック図であ
る。
【図10】図9のセンサにおける報知処理の手順を示す
フローチャートである。
【図11】リレーの取り替え時期の管理機能を受光器側
に持たせた場合のセンサの構成を示す機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
K1,K2 セーフティリレー KM1,KM2 コンタクタ 1 投光器 2 受光器 3 投光素子(LED) 4 受光素子(PD) 7 モーター 8,9,14,15 a接点 10,11,16,17 b接点 21A,21B 出力信号線 23 反転動作検出回路 24 入力信号線 28 外部リレー入力部 29 反転回数計数部 30 比較部 32,36 出力部 62 出力反転回数計数部 63 比較部 65 表示処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川池 襄 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 3C011 AA14 AA15 AA16 4E088 KK07 KK15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作業を行うための機械の駆動系に
    リレー接点を組み込むとともに、前記機械の作業領域内
    の物体を検知して前記リレー接点を開くようにした安全
    管理方法において、 前記リレー接点が作動する都度その作動回数を累計し、
    その累計値が所定の設定値に達したとき、リレーの交換
    が必要であることを報知することを特徴とする安全管理
    方法。
  2. 【請求項2】 所定の作業を行うための機械の駆動系に
    接点が組み込まれたリレーと、前記機械の作業領域内の
    物体を検知して前記リレー接点を開くための異常検知信
    号を出力する物体検知センサとを具備する安全管理シス
    テムにおいて、 前記リレー接点の作動の有無を判別する作動判別手段
    と、 前記作動判別手段がリレー接点が作動したと判別するの
    に応じてその作動回数の累計値を求める作動回数計数手
    段と、 前記作動回数計数手段により得られた累計値を所定の設
    定値と比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果を出力する出力手段とを具
    備して成る安全管理システム。
  3. 【請求項3】 前記リレーは、常開、常閉の各接点を具
    備し、いずれか一方の接点が前記機械の駆動系に組み込
    まれており、 前記作動判別手段は、前記駆動系に組み込まれていない
    方の接点に接続される外部信号入力手段を含み、この外
    部信号入力手段より入力される信号のレベルにより前記
    駆動系内のリレー接点の作動の有無を判別する請求項2
    に記載された安全管理システム。
  4. 【請求項4】 駆動系にリレー接点が組み込まれた機械
    について、その作業領域内の物体を検知するための物体
    検知手段と、 前記物体検知手段が物体を検知するのに応じて前記駆動
    系内のリレー接点を開くための異常検知信号を出力する
    信号出力手段と、 前記リレー接点の作動の有無を判別する作動判別手段
    と、 前記作動判別手段がリレー接点が作動したと判別するの
    に応じてその作動回数の累計値を求める作動回数計数手
    段と、 前記作動回数計数手段により得られた累計値を所定の設
    定値と比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果を出力する出力手段とを具
    備して成る物体検知センサ。
  5. 【請求項5】 複数の投光素子を一列に配備して成る投
    光器と、各投光素子と対をなす複数の受光素子を一列に
    配備して成る受光器とを、各光軸が平行になるように対
    向配備させて成る多光軸光電センサであって、 前記各光軸による検知エリアは所定の作業を行うための
    機械の作業領域内に設定されるとともに、前記受光器か
    らは、前記検知エリア内で物体を検知したことに応じて
    前記機械の駆動系に組み込まれたリレー接点を開くため
    の異常検知信号が出力されており、 前記リレー接点の作動の有無を判別する作動判別手段
    と、 前記作動判別手段がリレー接点が作動したと判別するの
    に応じてその作動回数の累計値を求める作動回数計数手
    段と、 前記作動回数計数手段により得られた累計値を出力する
    出力手段とを具備して成る多光軸光電センサ。
  6. 【請求項6】 複数の投光素子を一列に配備して成る投
    光器と、各投光素子と対をなす複数の受光素子を一列に
    配備して成る受光器とを、各光軸が平行になるように対
    向配備させて成る多光軸光電センサであって、 前記各光軸による検知エリアは所定の作業を行うための
    機械の作業領域内に設定されるとともに、前記受光器か
    らは、前記検知エリア内で物体を検知したことに応じて
    前記機械の駆動系に組み込まれたリレー接点を開くため
    の異常検知信号が出力されており、 前記リレー接点の作動の有無を判別する作動判別手段
    と、 前記作動判別手段がリレー接点が作動したと判別するの
    に応じてその作動回数の累計値を求める作動回数計数手
    段と、 前記作動回数計数手段により得られた累計値を所定の設
    定値と比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果を出力する出力手段とを具
    備して成る多光軸光電センサ。
  7. 【請求項7】 前記リレーは、常開、常閉の各接点を具
    備し、いずれか一方の接点が前記機械の駆動系に組み込
    まれており、 前記作動判別手段は、前記駆動系に組み込まれていない
    方の接点に接続される外部信号入力手段を含み、この外
    部信号入力手段より入力される信号のレベルにより前記
    駆動系内のリレー接点の作動の有無を判別する請求項5
    または6に記載された多光軸光電センサ。
  8. 【請求項8】 前記作動判別手段は、前記異常検知信号
    のレベルの反転により前記駆動系内のリレー接点の作動
    の有無を判別する請求項5または6に記載された多光軸
    光電センサ。
  9. 【請求項9】 前記出力手段は、前記比較手段により前
    記リレー接点の作動回数の累計値が前記設定値を上回る
    という比較結果が得られたとき、前記異常検知信号の出
    力により前記駆動系のリレー接点を強制的に開放する手
    段である請求項6に記載された多光軸光電センサ。
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