JP2002054657A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

Info

Publication number
JP2002054657A
JP2002054657A JP2000243545A JP2000243545A JP2002054657A JP 2002054657 A JP2002054657 A JP 2002054657A JP 2000243545 A JP2000243545 A JP 2000243545A JP 2000243545 A JP2000243545 A JP 2000243545A JP 2002054657 A JP2002054657 A JP 2002054657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force
electromagnetic
rotor
attraction force
rotational
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000243545A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Onishi
和弘 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2000243545A priority Critical patent/JP2002054657A/ja
Publication of JP2002054657A publication Critical patent/JP2002054657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 過負荷(トルク)が作用したときの破損を防
止することができる、電磁クラッチの提供。 【解決手段】 モータからの回転力を受けてロータ12
を回転させ、負荷機器側の回転軸に連結されたアマチュ
ア13に対して回転力を伝達する際、電気的制御によっ
てソレノイド16で発生する可変な電磁吸引力により、
ロータ12の接合面とアマチュア13の接合面とに形成
された起伏を噛み合わせることで、トルク伝達を可能と
するとともに、これら接合面にギャップが生じ電磁吸引
力が所定以下になった場合、リターンスプリングにより
接合面どうしが引き離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側の回転力を
従動側に伝達する電磁クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動側の回転を止めずに、従動側
に回転力を伝達したり制御するために、摩擦型や噛合型
の電磁クラッチが多く用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、摩擦型の場
合、クラッチの容量を超えるようなトルクがかかると、
摩擦面においてスリップが起こり、焼き付きが発生す
る。一方、噛合型はスリップが起こらないため、確動用
として使用されているものの、容量を超えるトルクがか
かると、逆にスリップが起こらないことにより、噛合部
に破壊が発生する。すなわち、両方の型のクラッチと
も、容量を超えた負荷がクラッチの噛合部分にかかった
場合には、損傷や破損の惧れがあり、損傷や破損時に
は、部品の交換等が必要となる。
【0004】そこで、本発明は、電磁クラッチが動力伝
達中に容量を超えた過大なトルクが発生した際にすべり
を発生させ、これに起因しクラッチを開放することで、
摩擦型で発生しやすい焼き付きや、噛合型で発生しやす
い破壊を防止することができる、電磁クラッチの提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁クラッチ
は、回転駆動源からの回転力によって駆動側回転部材を
回転させ、負荷機器側の回転軸に連結された従動側回転
部材に対して回転力を伝達する際、電気的制御によって
電磁手段で可変な電磁吸引力を発生させ、電磁吸引力に
より、駆動側回転部材の接合面と従動側回転部材の接合
面とに形成された起伏を噛み合わせるとともに、回転偶
力が所定以上になった場合、電磁吸引力に抗し、噛合部
にすべりが生じ、リターンスプリングの付勢力により接
合面どうしが引き離されることを特徴とする。
【0006】すなわち、本発明の電磁クラッチにおい
て、起伏の噛合部では、定常運転中は電磁吸引力を小さ
くしておく。よって、定常運転中に所定以上の過大なト
ルクが発生した場合、接合面上ですべりが発生し、起伏
の斜面に沿って接合面どうしが離れる方向へ変位する。
そして、接合面どうしが相対的に離れる方向に変位し、
すきまが生じることにより、リターンスプリング力が電
磁吸引力に勝り、接合面どうしが開放される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図1、2を参照して説明する。11は回転駆動源である
モータであり、モータ11の回転力は、本発明の電磁ク
ラッチを構成するロータ(駆動側回転部材)12及びア
マチュア(従動側回転部材)13を介して、負荷機器側
のギヤ等からなる回転力伝達機構へ伝えられる。
【0008】アマチュア13は、接近してロータ12と
接合することによって、ロータ12に固定された従動軸
を介して負荷機器側に回転力が与えられる。
【0009】ロータ12を軸支する軸受18が固定され
たステータ15には、ソレノイドコイル16が設けられ
ており、ソレノイドコイル16から発生した電磁力がロ
ータ12を透過して、アマチュア13を引き寄せる電磁
吸引力を発生する。ソレノイドコイル16に供給される
電流の大きさは制御可能であり、アマチュア13の吸引
力を制御することができる。また、アマチュア13には
電磁吸引力に対抗して、アマチュア13をロータ12か
ら引き離す力を作用させるリターンスプリング17が設
けられている。
【0010】さらに、アマチュア13及びロータ12の
接合面には、それぞれが噛合うような傾斜で起伏が形成
される。この起伏によって、下記で説明するように、定
常運転中で回転力を伝達しているとき、容量を超えた上
限トルクが発生した場合に、滑りが発生するようなもの
とする。
【0011】次に、本発明の電磁クラッチの動作につい
て説明すると、図2において、まず、負荷伝達前の停止
時において、モータ11は停止され、電磁クラッチもO
FF状態で、ロータ12に対してアマチュア13が離れ
た状態で、図3に、負荷トルク、伝達トルク、吸引力の
関係を示すが、図3のA時点の状態である。
【0012】負荷14を駆動させる際、まず、ソレノイ
ド16に電流を供給し、電磁吸引力によってアマチュア
13をロータ12に引き寄せる。この際、電磁クラッチ
の動作中に最も大きい電磁吸引力を発生させる(図3の
B時点)。その直後、ソレノイド16に供給する制御電
流を調整して、駆動中に発生する所定以下のトルクの分
力が加わっても、電磁吸引力によりロータ12に引き寄
せられたアマチュア13の起伏がずれないよう電磁吸引
力の大きさを規定しておく。そして、モータ11を駆動
させ、回転力を電磁クラッチを介して、負荷14へ伝達
する(図3のC時点)。
【0013】次に、リターンスプリング17による引張
力とソレノイド16による電磁吸引力およびロータ12
とアマチュア13の起伏形状及びソレノイド電流につい
て、それぞれどのような条件で設定すべきかについて説
明する。
【0014】図4、5に示すように、吸引時には大きな
エアギャップ(Xg=Xg2)があっても、充分に電磁
吸引力Fbが発生するよう、十分なソレノイド電流(i
=i0)を与え、アマチュア13をロータ12に吸引さ
せる必要がある。そして、アマチュア13が吸引された
後はエアギャップが小さくなるため(Xg0)、ソレノ
イド電流を小さくしても(i=i1)、アマチュア13
は開放されない。すなわち、S点において、リターンス
プリング力Ftと釣り合った状態であり、それよりエア
ギャップXgが小さいと、アマチュア13とロータ12
の噛合が保持される。
【0015】なお、図6に示すように、クラッチの接触
角度αが小さくなるよう起伏を緩やかに設計すること
で、伝達トルクに応じてクラッチを開放する方向に起伏
のすべりを発生させる荷重を大きくすることができる。
すなわち、すべりを発生させる荷重は成分T×cosα
であり、接触角度αが小さいほど、すべりが発生しやす
く、クラッチが外れ易くなる。この場合、アマチュア1
3とロータ12の摩擦係数及び摩擦力についても勘案す
る必要がある。
【0016】上記したように動作する電磁クラッチであ
るので、トルク伝達中、過大なトルクが発生した場合、
伝達トルク反力とリターンスプリング力との和のすべり
方向の分力が電磁吸引力のすべり方向の分力に打ち勝っ
て、ロータ12とアマチュア13のそれぞれの起伏で互
いに滑りが生じ、アマチュア13が変位する。この変位
に伴って接合面間にギャップが生じ、電磁吸引力が低下
して、アマチュア13がリターンスプリング17によっ
て負荷14側に引き戻され、完全にアマチュア13とロ
ータ12との接触がなくなり、電磁クラッチはOFFの
状態となる。したがって、負荷へのトルクの伝達は中断
される。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明の電磁クラッチに
よれば、噛合型のクラッチにおいて、過大トルクが発生
した場合、クラッチどうしが離れるので、噛合型で発生
しやすかった破損を防止することができる。ひいては、
過大トルクに耐える強度を得るための装置の大型化や重
量の増大を抑制することができ、コストダウンにも寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁クラッチの概略断面図。
【図2】電磁クラッチの動作を示すブロック図。
【図3】電磁クラッチに作用するトルク及び吸引力の関
係図。
【図4】ローラとアマチュアのギャップを示す図。
【図5】吸引力及びリターンスプリング力とギャップと
の関係を示した図。
【図6】ローラ及びアマチュアの起伏の形状を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
11 モータ 12 ロータ 13 アマチュア 14 負荷機器 16 ソレノイド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源からの回転力を受けて回転す
    る駆動側回転部材と回転力が伝達されて駆動される負荷
    機器側の回転軸に連結された従動側回転部材とを備え、
    前記駆動側回転部材の接合面と従動側回転部材の接合面
    には、互いに噛み合いかつ回転偶力により互いにすべり
    が生じるような起伏が形成されると共に、電気的制御に
    より可変な電磁吸引力により、前記接合面どうしを互い
    に吸着させる電磁手段と、その電磁吸引力と逆方向の付
    勢力を発生するリターンスプリングとを配設し、前記回
    転偶力が所定以上のときは前記電磁吸引力に抗し、前記
    接合面どうしにすべりが生じ、前記リターンスプリング
    の付勢力により前記接合面どうしが引き離されることを
    特徴とした電磁クラッチ。
JP2000243545A 2000-08-11 2000-08-11 電磁クラッチ Pending JP2002054657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000243545A JP2002054657A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 電磁クラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000243545A JP2002054657A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 電磁クラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002054657A true JP2002054657A (ja) 2002-02-20

Family

ID=18734379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000243545A Pending JP2002054657A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 電磁クラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002054657A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015507487A (ja) * 2011-12-15 2015-03-12 エピックス オーソペディックス インコーポレイテッド ロック調整機構付き埋め込み型デバイス及びその使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015507487A (ja) * 2011-12-15 2015-03-12 エピックス オーソペディックス インコーポレイテッド ロック調整機構付き埋め込み型デバイス及びその使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10569637B2 (en) Drive system for a hybrid vehicle
US4808869A (en) Integral magnetic torque limiting coupling/motor
JP3658711B2 (ja) ボールランプ機構及びこれを備えた駆動系クラッチ
US20170313182A1 (en) Drive unit
EP1845605A2 (en) Linear actuator system and method
JPS6053210B2 (ja) 電磁クラツチ
JP5342524B2 (ja) 負荷感応型磁気クラッチ装置
JP2002200579A (ja) 電動手工具
US7469778B2 (en) Drive unit for a hybrid motor vehicle
JP5529689B2 (ja) 負荷感応型自動変速装置を内蔵した巻上機
CN109882523B (zh) 两档输出的电磁离合器及其控制方法
JP2002054657A (ja) 電磁クラッチ
JP3588352B2 (ja) トルクにより開放される円盤ブレーキ
US7410444B2 (en) Drive unit for a hybrid motor vehicle
JP2000310260A (ja) 複合クラッチ装置
JP2005325908A (ja) 回転伝達装置
EP1039165A3 (en) Ball ramp inertia brake with oil blocking ring
EP1503100A1 (en) A power transmitting apparatus with electromagnetically actuated clutching device.
US5283469A (en) Impact start assist for an electric motor
JPH01170723A (ja) エンジン補機駆動装置
EP2082130A2 (fr) Dispositif de decouplage d'un alternateur
EP2017489A2 (en) Drive transfer device
CN214304936U (zh) 一种离合器及传动系统
JPS587143Y2 (ja) 電磁ブレ−キ
JP2007051670A (ja) 回転伝達装置