JP2002052546A - 内部に空間部を有する被加熱成形物の加熱方法及び装置 - Google Patents

内部に空間部を有する被加熱成形物の加熱方法及び装置

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JP2002052546A
JP2002052546A JP2000224453A JP2000224453A JP2002052546A JP 2002052546 A JP2002052546 A JP 2002052546A JP 2000224453 A JP2000224453 A JP 2000224453A JP 2000224453 A JP2000224453 A JP 2000224453A JP 2002052546 A JP2002052546 A JP 2002052546A
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JP
Japan
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heated
heating
steam
article
space
Prior art date
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Application number
JP2000224453A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsushima
武司 松島
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Spirax Sarco Ltd
Original Assignee
Spirax Sarco Ltd
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Publication date
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の加熱方法に見られた1.加熱物の品質
のバラツキ、2.昇温時間の延長、3.排気時間の延
長、4.排気と共に排出される蒸気量の損失の増加等の
問題を解決することを課題とする。 【解決手段】 内部に空間部を有する被加熱物を加熱す
る加熱手段に蒸気を供給して被加熱物を表面側から加熱
しつつ、被加熱物の内部に配置された空気排出手段から
被加熱物内部の空気の排出を促し空間部内への蒸気の供
給を促進させて、被加熱物を表面側と内側から同時に直
接加熱し、成形するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、ゴムホースの如き内
部に空間部を有する被加熱成形物を、加硫成形するよう
な被加熱成形物の加熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オートクレーブやゴムホースの如
き長尺の被加硫物を加熱する加硫缶では、蒸気による加
熱が広く実施されているが、被加熱物の形状が複雑で内
部に空間や中空部を有する成形品の場合、加熱を適正に
行い製品の内外を均一に加熱することが困難であった。
例えば、ゴムホースの加硫の場合、加硫缶に注入された
蒸気は、缶内では被加熱物であるゴムホースの外面を包
み込んだ状態となり、蒸気が保有する熱は被加熱物の表
面から内部に向かって移動するが、被加熱物の内部に中
空部が存在する場合には、熱の多くは表面から内部への
移動が主となり、被加熱物の内側から内部への移動は中
空部内に残存する空気が障害となって、相対的に少なく
なっている。従って、被加熱物が受け取る熱量は、物体
の表面と内側では均一になりにくく、伝熱にバラツキが
生ずる。伝熱のバラツキは、余熱時間や蒸気温度の設定
に微妙な影響を与えると共に、表面と内側との伝熱量の
差異の発生は生産管理の上で大きな問題となっている。
【0003】従来、かかる問題に対する対策として1.
温度上昇のための余熱時間を長くする、2.缶内空気排
出のための排気時間を長くする、3.均一な昇温を得る
ために、余熱の温度設定を低く押さえる、4.全体の加
熱時間を長くとる、等の方策が採られている。しかしな
がら、これらの方策では、最適生産条件が犠牲になるだ
けでなく、省エネルギー対策の障害となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の加
熱方法に見られた1.加熱物の品質のバラツキ、2.昇
温時間の延長、3.排気時間の延長、4.排気と共に排
出される蒸気量の損失の増加等の問題を解決することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、内部に空間部を有する被加
熱物を加熱する加熱手段に蒸気を供給して被加熱物を表
面側から加熱しつつ、被加熱物の内部に配置された空気
排出手段から被加熱物内部の空気の排出を促し空間部内
への蒸気の供給を促進させて、被加熱物を表面側と内側
から同時に直接加熱し、成形するようにしたことを特徴
とする。
【0006】内部に空間部を有する被加熱物を加熱する
加熱手段と、被加熱物の内部に配置される空気排出手段
と、加熱手段に蒸気を供給する蒸気配管と、該蒸気配管
と前記空気排出手段を併設する手段とからなり、被加熱
物を表面側と内側から同時に直接加熱し、成形するよう
にしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態
を、以下に詳細に説明する。図面を参照して、(1)はこ
の発明を適用してゴムホース(2)の加硫を行う加硫缶本
体を示す。ゴムホース(2)は、例えば原油輸送船と地上
設備とを接続するフレキシブルな接続管として使用され
る大径、長尺のゴムホースであり、直径約2メートル、
全長約18メートルの加硫缶本体を以て加硫される。加
硫缶本体(1)の略中央部には蒸気主供給口(3)が設けら
れ、飽和蒸気主供給配管(4)に温度自動制御弁(5)を介
して接続され、加硫缶本体(1)内に所定温度の飽和蒸気
を供給して、被加硫物であるゴムホース(2)の加硫を行
う。
【0008】この発明は、かかる加硫装置において、被
加硫物であるゴムホース(2)の中空内部に空気排出用サ
クション・パイプ(6)を配置し、該サクション・パイプ
(6)をセルフ・シール・カップリング(7)を介して加硫
缶本体外の排気自動制御弁(11)に接続し、ゴムホース
(2)の内部に飽和蒸気の導入を促進して、ゴムホース
(2)を内部から直接加熱するようにしたことを特徴とす
る。これにより、ゴムホース(2)は、加硫缶本体(1)の
内部に供給される主飽和蒸気と、ゴムホース(2)の内部
にサクション・パイプによって内部の空気が排出される
ことにより、均一な伝熱バランスで加熱することが可能
となる。サクション・パイプ(6)には、多数の空気吸引
孔(8)が形成されている。図において、(9)は加硫缶本
体(1)内の温度感知センサー、(10)は被加熱物温度感知
センサーであり、被加熱物であるゴムホース(2)の内部
に挿入されている。(12)はスチーム・トラップ、(13)は
排気自動制御弁である。
【0009】かくして、この発明によれば、被加熱物で
あるゴムホースには、加硫缶本体(1)内に供給される飽
和蒸気と、ゴムホースの中空内部に空気を排出する空気
排出用サクション・パイプによる空気の排出によっても
たらされる飽和蒸気導入の促進とにより、表面と内側の
両方から同一の温度で均一に加熱されるため、均一な伝
熱バランスを得ることが出来、加熱物の品質のバランス
をもたらしうると共に、温度上昇のための余熱時間を短
くし、昇温時間の短縮を図ることが出来、全体の加熱時
間を短くすることが出来る。更に、加硫缶本体(1)内の
空気排出のための排気時間を短くし、排気と共に排出さ
れる蒸気量の損失の減少を図ることが出来る。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、内部に中空部を有す
る被加熱物を、外表面側と中空内部の両方に加熱蒸気を
供給して、被加熱物を表面と内側の両方から均一に加熱
することが可能であり、加熱物の品質のバラツキの防
止、昇温時間の短縮、排気時間の短縮、排気と共に排出
される蒸気量の損失の減少とを図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したゴムホースの加硫缶の説明
【符号の説明】
(1)加硫缶本体 (2)被加熱物 (3)蒸気主供給口 (4)飽和蒸気主供給配管 (5)温度自動制御弁 (6)中空内空気排出用サクション・パイプ (7)セルフ・シール・カップリング (8)空気吸引孔 (9)加硫缶温度感知センサー (10)被加熱物温度感知センサー (11)排気自動制御弁 (12)スチーム・トラップ (13)排気自動制御弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に空間部を有する被加熱物を加熱する
    加熱手段に蒸気を供給して被加熱物を表面側から加熱し
    つつ、被加熱物の内部に配置された空気排出手段から被
    加熱物内部の空気の排出を促し空間部内への蒸気の供給
    を促進させて、被加熱物を表面側と内側から同時に直接
    加熱し、成形するようにしたことを特徴とする内部に空
    間部を有する被加熱成形物の加熱方法。
  2. 【請求項2】内部に空間部を有する被加熱物を加熱する
    加熱手段と、被加熱物の内部に配置される空気排出手段
    と、加熱手段に蒸気を供給する蒸気配管と、該蒸気配管
    と前記空気排出手段を併設する手段とからなり、被加熱
    物を表面側と内側から同時に直接加熱し、成形するよう
    にしたことを特徴とする内部に空間部を有する被加熱成
    形物の加熱装置。
JP2000224453A 2000-07-25 2000-07-25 内部に空間部を有する被加熱成形物の加熱方法及び装置 Pending JP2002052546A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104669493A (zh) * 2013-11-26 2015-06-03 成都众成新型复合材料有限公司 风筒布塑化用恒温装置
CN111890606A (zh) * 2020-09-04 2020-11-06 瑞源橡塑制品有限公司 一种汽车胶管硫化方法

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