JP2002051299A - ファイル管理装置及びファイルの管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ファイル管理装置及びファイルの
管理方法に関し、例えばビデオデータを符号化してサー
バーに蓄積して管理するシステムに適用して、対応する
管理用ファイルを作成する際に、管理用ファイルのフレ
ーム精度を向上することができるようにする。 【解決手段】 本発明は、制御手段側１５でタイムコー
ドを監視し、この監視結果に基づく直接のトリガＧＰＩ
により管理等ファイルＦＴＲの作成を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファイル管理装置
及びファイルの管理方法に関し、例えばビデオデータを
符号化処理してサーバーに蓄積して管理するシステムに
適用することができる。本発明は、制御手段側でタイム
コードを監視し、この監視結果に基づく直接のトリガに
より管理用ファイルの作成を指示することにより、素材
ファイルに対応する管理用ファイルを作成する際に、管
理用ファイルのフレーム精度を向上することができるよ
うにする。

【０００２】

【従来の技術】従来、放送局等においては、膨大な素材
をサーバーに記録してコンピュータにより管理できるよ
うになされている。すなわち図４は、このような素材管
理システムを示すブロック図である。このような素材管
理システム１においては、それまで棚２等に保管されて
管理されていたビデオカセット３等をビデオテープレコ
ーダ４により再生する。ビデオテープレコーダ４は、編
集機材であるコントローラ５の制御により動作し、ビデ
オカセットを再生してビデオデータ、オーディオデータ
（以下、ＡＶデータと呼ぶ）ＤＡＶを出力する。

【０００３】エンコーダ（ＥＮＣ）６は、同様にコント
ローラ５の制御により、例えばＭＰＥＧ（Moving Pictu
re Experts Group）のフォーマットによりビデオテープ
レコーダ４から出力されるＡＶデータＤＡＶをデータ圧
縮して素材ファイルＦＳを作成し、この素材ファイルＦ
Ｓを素材用サーバー７に記録する。この処理において、
エンコーダ６は、例えば１５〔Ｍｂｐｓ〕程度の高い転
送レートにより素材ファイルＦＳを作成し、これにより
ＡＶデータＤＡＶを高画質により素材用サーバー７に記
録する。

【０００４】素材用サーバー７は、これらによりビデオ
カセット３に記録されたＡＶデータＤＡＶを高画質によ
りファイル化して記録し、またユーザーの要求により記
録したデータをネットワーク等に送出するようになされ
ている。

【０００５】エンコーダ８は、例えばコンピュータによ
り構成され、コントローラ５の制御により、ビデオテー
プレコーダ４より出力されるＡＶデータＤＡＶをデータ
圧縮して管理用ファイルＦＤを作成する。この処理にお
いて、エンコーダ８は、例えば６０〔ｋｂｐｓ〕程度の
低い転送レートにより管理用ファイルＦＤを作成する。
またコンピュータにおけるファイル管理に適したファイ
ル形式である例えばＡＶＩ（Audio Video Interleavin
g）の形式により管理用ファイルＦＤを作成する。

【０００６】これによりこの素材管理システム１では、
エンコーダ６及び８により構成される２系統の信号処理
系により、高画質によるエンコードと低画質によるエン
コードを同時並列的に実行するようになされている。

【０００７】管理用サーバー９は、このようにしてエン
コーダ８より出力される管理用ファイルＦＤを記録して
保持する。また図示しないコンピュータのアクセスによ
り保持した管理用ファイルＦＤを出力し、またこのコン
ピュータの指示によりこのように保持した管理用ファイ
ルＦＤの管理用データを記録する。ここでこの管理用デ
ータは、管理用サーバー９に記録した管理用ファイルＦ
Ｄと、素材用サーバー７に記録した同一内容の素材ファ
イルＦＳとの対応関係を示すデータ、この管理用ファイ
ルＦＤの検索用のデータ等により構成される。なおここ
で検索用のデータとしては、被写体を特定する撮影対
象、主演者、撮影日時等のデータにより構成される。

【０００８】これによりこの素材管理システム１では、
ネットワーク等を介してこの管理用サーバー９をアクセ
スして、管理用データにより所望する素材を検索するこ
とができるようになされている。またこのようにして検
索した後においては、管理用サーバー９に記録してなる
管理用ファイルＦＤを必要に応じてモニタすることによ
り所望の素材の内容を確認できるようになされ、さらに
素材用サーバー７よりこのようにして確認した素材ファ
イルＦＳをダウンロードできるようになされている。

【０００９】エンコーダ１０は、同様のコンピュータに
より構成され、オペレータの操作により、このようにＡ
ＶＩ形式等のファイル管理に適したファイル形式により
管理用サーバー記録された管理用ファイルＦＤをアクセ
スし、この管理用ファイルＦＤをストリーミングデータ
による管理用ファイルＦＴＲに変換する。エンコーダ１
０は、このストリーミングデータによる管理用ファイル
ＦＴＲを管理用サーバー９に記録する。これにより素材
管理システム１では、上述したような作業により検索素
材について、管理用サーバー９に記録したＡＶＩ形式等
のファイルをいちいちダウンロードしなくても、このス
トリーミングデータによる管理用ファイルＦＴＲを利用
することにより迅速に内容を確認することができるよう
になされている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところでこのような素
材管理システム１においては、主の処理系であるビデオ
テープレコーダ４、コントローラ５、エンコーダ６等に
放送局用等のビデオ機器が使用されることにより、素材
に付加されたタイムコードを基準にしたコントローラ５
の制御により、種々の処理が実行される。すなわち事前
にオペレータの操作により、テープカセット３に記録さ
れた素材に対してイン点、アウト点が設定され、ビデオ
テープレコーダ４においては、このイン点より所定量だ
け逆上った位置まで磁気テープを巻き戻しして再生を開
始する。このときビデオテープレコーダ４においては、
所定の同期信号に同期して磁気テープを再生する。エン
コーダ６においては、ＡＶデータＤＡＶのタイムコード
をモニタし、コントローラ５により指示されるイン点に
なるとエンコードを開始し、またアウト点になるとエン
コードを終了する。このときエンコーダ８においては、
ビデオテープレコーダ４の動作基準である同期信号に同
期してこれらの処理を実行する。これにより素材管理シ
ステム１では、テープカセット３に記録された種々の素
材より、所望する素材を素材用サーバー７に記録できる
ようになされている。

【００１１】これに対してエンコーダ８側においては、
コンピュータにより構成されることにより、ネットワー
クを介してタイムコードの時間情報を取得する。従って
エンコーダ８においては、ＡＶデータＤＡＶに対してネ
ットワークの品質に応じた分だけ時間情報に時刻ずれを
避け得ない。このように時間情報に時刻ずれがあると、
管理用サーバー９においては、素材用サーバー７に記録
した素材ファイルＦＳに対して対応する管理用ファイル
ＦＤ、ＦＴＲが数フレームずれて記録され、結局、フレ
ーム精度を確保することが困難になる。ちなみに、この
ような時刻ずれは、ネットワークの状況に応じて種々に
変化し、結局、フレームのずれ量も予測困難な特徴があ
る。

【００１２】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、素材ファイルに対応する管理用ファイルとを作成す
る際に、この管理用ファイルのフレーム精度を向上する
ことができるファイル管理装置及びファイルの管理方法
を提案しようとするものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項１の発明においては、ファイル管理装置に適用
して、ビデオデータのタイムコードにより素材ファイル
作成手段に処理の開始時点を通知し、ビデオデータのタ
イムコードを監視して管理用ファイル作成手段のトリガ
入力端子にトリガを与え、素材ファイル作成手段は、ビ
デオデータのタイムコードを監視し、制御手段より通知
された開始時点よりビデオデータのデータ圧縮を開始
し、管理用ファイル作成手段は、トリガによりビデオデ
ータのデータ圧縮を開始する。

【００１４】また請求項２の発明においては、ファイル
の管理方法に適用して、素材ファイルの作成手段におけ
るビデオデータのタイムコードの監視により素材ファイ
ルの作成を開始し、所定の制御手段によるビデオデータ
のタイムコードの監視に基づいた管理用ファイルの作成
手段のトリガ入力端子へのトリガにより、素材ファイル
の作成手段に同期して管理用ファイルの作成を開始をす
る。

【００１５】請求項１又は請求項２の構成によれば、素
材ファイルについては、素材ファイル作成手段における
タイムコードの監視により、所望のフレームより処理を
開始することができる。また制御手段におけるタイムコ
ードの監視によるトリガ入力端子へのトリガにより管理
用ファイルの作成を開始することにより、直接、管理用
ファイルの作成手段にトリガを与えて管理用ファイルの
作成を指示することができる。これにより管理用ファイ
ルのフレーム精度を向上することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。

【００１７】（１）実施の形態の構成 図１は、本発明の実施の形態に係る素材管理システムを
示すブロック図である。なおこの図１に示す構成におい
て、図４について上述した素材管理システム１と同一の
構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省
略する。この素材管理システム１１において、ビデオテ
ープレコーダ１４は、編集機材であるコントローラ１５
の制御により動作し、局内同期Ｒｅｆに同期してビデオ
カセットを再生し、ＡＶデータＤＡＶを出力する。

【００１８】ルーターＲは、ＡＶデータＤＡＶの専用の
ルーターであり、ビデオテープレコーダ１４から出力さ
れるＡＶデータを局内同期Ｒｅｆに同期してエンコーダ
１６及び１８に出力する。

【００１９】エンコーダ（ＥＮＣ）１６は、コントロー
ラ１５の制御により、例えばＭＰＥＧのフォーマットに
よりビデオテープレコーダ４から出力されるＡＶデータ
ＤＡＶをデータ圧縮する。これによりエンコーダ１６
は、例えば１５〔Ｍｂｐｓ〕程度の高い転送レートによ
り素材ファイルＦＳを作成し、この素材ファイルＦＳを
素材用サーバー７に記録する。これによりこの実施の形
態において、素材用サーバー７には、従来と同様の高画
質の素材ファイルＦＳを記録するようになされている。
この処理において、エンコーダ１６は、局内同期Ｒｅｆ
に同期して順次入力されるＡＶデータを処理する。また
ダウンロード時においては、ＡＶデータのタイムコード
ＴＣを基準にしてコントローラ１５により指定されたイ
ン点、アウト点間について、ＡＶデータＤＡＶをデータ
圧縮して素材ファイルＦＳを作成する。

【００２０】エンコーダ１８及びマネージャー１９は、
この素材管理システム１１全体の動作を制御するクライ
アントコンピュータ２０により構成される。

【００２１】このうちマネージャー１９は、この素材管
理システム１１における一連の処理手順であるアプリケ
ーションプログラムにより構成される。すなわちマネー
ジャー１９は、所定の表示画面にＧＵＩ（Graphical Us
er Interface）を表示し、このＧＵＩによりユーザーの
操作を受け付ける。マネージャー１９は、この操作の受
け付けにより、コントローラ１５を介してビデオテープ
レコーダ１４の動作を制御し、ユーザーによるイン点、
アウト点の設定を受け付ける。またユーザーによりダウ
ンロードの開始が指示されると、ビデオテープレコーダ
１４に磁気テープの巻き戻しを指示した後、イン点、ア
ウト点を指定してコントローラ１５にダウンロードの開
始を指示する。この場合にマネージャー１９は、コント
ローラ１５を介してビデオテープレコーダ１４に再生を
指示した後、イン点及びアウト点の指定によりエンコー
ダ１６にエンコードを指示し、また素材用サーバー７に
素材ファイルＦＳの記録を指示する。

【００２２】なお図２は、このようにしてマネージャー
１９より提供されるＧＵＩの１つの示す平面図であり、
このＧＵＩにおいては、ユーザーによるチェックボック
スのチェックにより、素材ファイルＦＳの作成処理（Hi
gh-res A/V）、管理用ファイルＦＴＲの作成処理（Low-
res A/V ）を選択できるようになされている。

【００２３】コントローラ１５は、マネージャー１９の
指示によりビデオテープレコーダ１４から素材用サーバ
ー７までの素材ファイルＦＳの処理系を主に制御するコ
ントローラである。これによりこの素材管理システム１
１では、マネージャー１９を介してビデオテープレコー
ダ１４の動作を制御して、プレビュー等の処理を実行
し、さらには編集点を設定できるようになされている。

【００２４】このようなマネージャー１９の指示によ
り、コントローラ１５は、イン点より逆上った位置まで
磁気テープを巻き戻しするようにビデオテープレコーダ
１４の動作を制御した後、図３に示すように、マネージ
ャー１９よりダウンロード処理伴う再生が指示される
と、ビデオテープレコーダ１４に素材の再生を指示し
（PLAY）、またアウト点まで再生すると、再生の停止を
指示する（STOP）。これによりこの素材管理システム１
１では、マネージャー１９の処理によりイン点及びアウ
ト点の設定を受け付け、このイン点及びアウト点間のＡ
ＶデータＤＡＶより素材ファイルＦＳを作成して素材用
サーバー７に記録するようになされている。

【００２５】さらにコントローラ１５は、ＡＶデータＤ
ＡＶのタイムコードＴＣを監視し、マネージャー１９に
より通知されたイン点になると、ＧＰＩトリガＧＰＩを
立ち上げる。ここでＧＰＩトリガＧＰＩは、編集機材に
使用されるトリガ信号であり、この実施の形態ではエン
コーダ１８に対してエンコード開始のタイミングを指示
するようになされている。これによりコントローラ１５
は、ネットワークとは別系統によりエンコードの開始を
エンコーダ１８に通知するようになされている。

【００２６】なおコントローラ１５は、アウト点になる
と、所定時間経過してビデオテープレコーダ１４の動作
を停止制御するようになされている。

【００２７】エンコーダ１８は、ルーターＲから出力さ
れるＡＶデータＤＡＶをデータ圧縮して出力する。この
処理において、エンコーダ１８は、ＣＯＭ（Component
Object Model）ポートにＧＰＩトリガＧＰＩを受け、こ
れによりＣＯＭポートをトリガ入力端子として使用し
て、このトリガによりエンコードを開始するようになさ
れている。これによりこの実施の形態においては、制御
手段であるコントローラ１５によりタイムコードを監視
し、ネットワークを経由することなく、この監視結果に
基づく直接のトリガにより管理用ファイルの作成を開始
するようになされ、その分、ネットワークによる時間遅
れを有効に回避して、高いフレーム精度により管理用フ
ァイルＦＴＲを作成できるようになされている。

【００２８】この処理において、エンコーダ１８は、順
次入力されるＡＶデータを例えば６０〔ｋｂｐｓ〕程度
の低い転送レートによりデータ圧縮した後、ストリーミ
ングデータによる管理用ファイルＦＴＲを作成する。こ
れによりこの実施の形態においては、ＡＶデータＤＡＶ
を直接ストリーミングデータによる管理用ファイルＦＴ
Ｒに変換するようになされ、このストリーミングデータ
による管理用ファイルＦＴＲを管理用サーバー９に記録
するようになされている。

【００２９】この処理においてエンコーダ１８は、管理
用ファイルＦＴＲのデータ量を監視し、イン点及びアウ
ト点間の長さにより決まるデータ量だけ管理用ファイル
ＦＴＲを作成すると、エンコードの処理を終了する。

【００３０】かくするにつきマネージャー１９において
は、このようにして記録する管理用ファイルＦＴＲにつ
いて、プレビュー時又は記録後等において、オペレータ
により検索用データの入力を受け付けて管理用データを
生成し、この管理用データを併せて管理用サーバーに記
録するようになされている。この処理において、マネー
ジャー１９は、従来のＡＶＩファイルによる管理用ファ
イルＦＤに代えて、管理用サーバー９に記録したストリ
ーミングデータによる管理用ファイルＦＴＲについて、
素材用サーバー７に記録した素材ファイルＦＳとの対応
関係を示すデータにより管理用データを生成する。これ
によりこの実施の形態では、ストリーミングデータによ
る管理用ファイルＦＴＲを主体的に使用して、所望の素
材ファイルを検索できるようになされている。

【００３１】（２）実施の形態の動作 以上の構成において、この素材管理システム１１では、
素材用サーバー７に蓄積する素材を記録してなるテープ
カセットをビデオテープレコーダ１４に装填した後、マ
ネージャー１９の操作によりビデオテープレコーダ１４
の動作を制御してテープカセットを再生し、素材用サー
バー７に記録する素材ファイルＦＳ、管理用サーバー９
に記録する管理用ファイルＦＴＲについてイン点、アウ
ト点の設定が受け付けられる。

【００３２】このとき素材管理システム１では、素材フ
ァイルＦＳ又は管理用ファイルＦＴＲについては、それ
ぞれ事前に対応するサーバー７、９に記録されている場
合も考えられることにより、また例えば管理用ファイル
ＦＴＲについてのみ記録して素材については従前の棚管
理により実行する場合、さらにはこれとは逆に場合も考
えられることにより、ユーザーの選択により、何れかの
ファイルについてのみ作成するか等の設定を受け付ける
（図２）。

【００３３】このようにしてイン点、アウト点の設定を
受け付けると、素材管理システム１１では、ユーザーの
操作により、ビデオテープレコーダ１４で磁気テープが
巻き戻された後、イン点の手前より再生が開始される。
これにより素材管理システム１１では、局内同期Ｒｅｆ
に同期して、順次ＡＶデータＤＡＶがビデオテープレコ
ーダ１４で再生され、ルーターＲに供給される（図
３）。

【００３４】素材ファイルＦＳ及び管理用ファイルＦＴ
Ｒの双方を作成する場合にあっては、ルーターＲよりエ
ンコーダ１６、１８にＡＶデータが出力される。このう
ちのエンコーダ１６側においては、マネージャー１９で
受け付けたイン点、アウト点による時間情報がコントロ
ーラ１５を介してエンコーダ１６に事前に通知され、エ
ンコーダ１６におけるタイムコードＴＣの監視により、
イン点及びアウト点間でエンコードの処理が実行され
る。これにより高い転送レートによる高画質の素材ファ
イルＦＳが作成され、この素材ファイルＦＳが素材用サ
ーバー７に記録される。

【００３５】これに対してエンコーダ１８側において
は、コントローラ１５でタイムコードが監視され、イン
点になると、コントローラ１５よりＧＰＩトリガＧＰＩ
が出力され、このＧＰＩトリガＧＰＩが直接エンコーダ
１８に入力される。これによりこの素材管理システム１
１では、ネットワークを介さずに、直接、タイムコード
の監視結果によるエンコード開始の指示がエンコーダ１
８に入力され、ネットワークにおける時間ずれによるフ
レーム精度の劣化が有効に回避される。

【００３６】エンコーダ１８側においては、このように
してエンコードを開始してイン点及びアウト点間に対応
するデータ量だけＡＶデータＤＡＶをエンコードする
と、アウト点に至ったと判断してエンコードを終了す
る。これによりエンコーダ１８側においては、素材ファ
イルＦＳに対応してなるデータ量の少ない管理用ファイ
ルＦＴＲを作成して管理用サーバー９に記録する。

【００３７】この処理において、エンコーダ１８側にお
いては、ＡＶデータＤＡＶを低いデータ転送速度により
データ圧縮した後、ストリーミングデータにより管理用
ファイルＦＴＲを作成する。これによりこの実施の形態
では、素材ファイルＦＳと管理用ファイルＦＴＲとを同
時並列的に作成することができ、その分、管理用ファイ
ルＦＴＲの作成処理を簡略化することができる。

【００３８】このようにして直接ストリーミングデータ
により管理用ファイルＦＴＲを作成して管理用サーバー
９に記録するにつき、素材管理システム１１では、従来
のＡＶＩファイルによる管理用ファイルＦＤに代えて、
このストリーミングデータによる管理用ファイルＦＴＲ
により素材ファイルＦＳを検索できるように、管理用デ
ータが作成されて管理用サーバー９に記録される。これ
によりこの素材管理システム１１では、ＡＶＩファイル
による管理用ファイルＦＤの場合のように、管理用ファ
イルＦＤのダウンロードを待つことなく、適宜、管理用
ファイルＦＴＲを再生して内容をモニタすることがで
き、その分、素材ファイルＦＳの確認作業等を簡略化す
ることができる。

【００３９】（３）実施の形態の効果 以上の構成によれば、制御手段側でタイムコードを監視
し、この監視結果に基づく直接のトリガにより管理用フ
ァイルの作成を指示することにより、素材ファイルに対
応する管理用ファイルを作成する際に、この管理用ファ
イルのフレーム精度を向上することができる。

【００４０】（４）他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、ストリーミングによ
る管理用ファイルを作成する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、ＡＶＩファイルによる管理用ファ
イルを作成する場合にも広く適用することができる。

【００４１】また上述の実施の形態においては、素材用
サーバーに素材ファイルＦＳを記録し、管理用サーバー
に管理用ファイル及び管理用データを記録する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、これらのファイ
ル及びデータを１つのサーバーに記録するようにしても
良く、さらに全てを別々のサーバーに記録して管理する
ようにしてもよい。

【００４２】また上述の実施の形態においては、ビデオ
テープレコーダにより素材の原本を再生する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、光ディスク装置等
より出力されるＡＶデータをダウンロードする場合等に
も広く適用することができる。

【００４３】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、制御手段
側でタイムコードを監視し、この監視結果に基づく直接
のトリガにより管理用ファイルの作成を指示することに
より、素材ファイルに対応する管理用ファイルを作成す
る際に、管理用ファイルのフレーム精度を向上すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る素材管理システムを
示すブロック図である。

【図２】図１の素材管理システムにおけるマネージャの
表示画面を示す平面図である。

【図３】図１の素材管理システムにおけるダウンロード
の処理の説明に供するタイムチャートである。

【図４】従来の素材管理システムを示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１、１１……素材管理システム、４、１４……ビデオテ
ープレコーダ、５、１５……コントローラ、６、８、１
０、１６、１８……エンコーダ、７……素材用サーバ
ー、９……管理用サーバー、１９……マネージャー

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/7826 Ｈ０４Ｎ 5/92 Ｈ 5/92 Ｇ１１Ｂ 27/02 Ａ Ｆターム(参考） 5C018 AA02 AB01 AC08 5C052 AA01 AB03 AB04 AC08 CC06 CC11 DD04 EE02 EE03 5C053 FA14 FA21 FA23 GB06 GB17 GB37 HA29 JA22 KA24 LA11 LA14 5D077 AA08 AA22 CA02 DC03 EA33 FA01 5D110 AA27 AA29 BB16 CA04 CA09 CB03 CC03 CJ02 DA06 DA11 DA17 DB10 DC16 FA06 FA08

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ビデオデータを含む所定の入力データによ
   る素材ファイルと前記素材ファイルに比してデータ圧縮
   率の高い管理用ファイルとを所定のサーバーにアクセス
   可能に記録して保持するファイル管理装置において、 前記入力データをデータ圧縮して前記素材ファイルを作
   成し、前記素材ファイルを前記サーバーに記録する素材
   ファイル作成手段と、 前記入力データをデータ圧縮して前記管理用ファイルを
   作成し、前記サーバーに記録する管理用ファイル作成手
   段と、 前記素材ファイル作成手段及び前記管理用ファイル作成
   手段の動作を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記ビデオデータのタイムコードにより前記素材ファイ
   ル作成手段に処理の開始時点を通知し、 前記ビデオデータのタイムコードを監視して前記管理用
   ファイル作成手段のトリガ入力端子にトリガを与え、 前記素材ファイル作成手段は、 前記ビデオデータのタイムコードを監視し、前記制御手
   段より通知された開始時点より前記入力データのデータ
   圧縮を開始し、 前記管理用ファイル作成手段は、 前記トリガにより前記入力データのデータ圧縮を開始す
   ることを特徴とするファイル管理装置。
2. 【請求項２】所定のサーバーにビデオデータを含む所定
   の入力データによる素材ファイルと前記素材ファイルに
   比してデータ圧縮率の高い管理用ファイルとをアクセス
   可能に記録して保持するファイルの管理方法において、 前記素材ファイルの作成手段における前記ビデオデータ
   のタイムコードの監視により前記素材ファイルの作成を
   開始し、 所定の制御手段による前記ビデオデータのタイムコード
   の監視に基づいた前記管理用ファイルの作成手段のトリ
   ガ入力端子へのトリガにより、前記素材ファイルの作成
   に同期して前記管理用ファイルの作成を開始することを
   特徴とするファイル管理方法。