JP2002050909A - 空中線共用装置 - Google Patents

空中線共用装置

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JP2002050909A JP2000233386A JP2000233386A JP2002050909A JP 2002050909 A JP2002050909 A JP 2002050909A JP 2000233386 A JP2000233386 A JP 2000233386A JP 2000233386 A JP2000233386 A JP 2000233386A JP 2002050909 A JP2002050909 A JP 2002050909A
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裕 高美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各送信波の挿入損失を低減するとともに、各
送信波の帯域内振幅偏差を少なくすることが可能な、隣
接チャネルの送信波を空中線に供給する空中線共用装置
を提供する。 【解決手段】 縦続接続される複数の定インピーダンス
帯域通過フィルタを備える空中線共用装置であって、前
記各定インピーダンス帯域通過フィルタ内の第1および
第2の帯域通過フィルタが、下記式を満足する4次有極
形帯域通過フィルタである。Bwr(許容通過周波数帯域
幅)=5.6±0.1MHz、f(減衰極の周波数)
=fo±(3.35±0.1MHz)、VSWR(通過
域内における電圧定在波比)=1.5±0.1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空中線共用装置に
係わり、特に、VHF,UHF帯のテレビジョン放送機
構における送信用アンテナを、複数の送信機で共用する
際に有効な技術にに関する。
【0002】
【従来の技術】図26は、従来のアナログ方式のテレビ
ジョン放送における使用チャネル配列の一例を示す図で
あり、また、図27は、使用チャネルが図26に示す配
列の場合の、従来の空中線共用装置の概略構成を示すブ
ロック図である。図27に示すように、従来の空中線共
用装置においては、隣接する各第1のハイブリッド回路
(H13a,H15a,H23a)の第2の端子
(T22)と第3の端子(T23)とが互いに接続されると
ともに、両端の第1のハイブリッド回路(H13a)の
第2の端子(T22)は無反射終端器(R)に、両端の第
1のハイブリッド回路(H23a)の第3の端子
(T23)はアンテナ(ANT)に接続される。
【0003】また、各第1のハイブリッド回路(H13
a,H15a,H23a)の第1の端子(T21)と各第
2のハイブリッド回路(H13b,H15b,H23
b)の第2の端子(T12)との間には、それぞれ所定の
チャネルの送信波を通過させる帯域通過フィルタ(以
下、単に、BPFと称する。)(B13a,B15a,
B23a)が接続され、各第1のハイブリッド回路(H
13a,H15a,H23a)の第4の端子(T24)と
各第2のハイブリッド回路(H13b,H15b,H2
3b)の第3の端子(T13)との間には、それぞれ所定
のチャネルの送信波を通過させるBPF(B13b,B
15b,B23b)が接続される。さらに、各第2のハ
イブリッド回路(H13b,H15b,H23b)の第
1の端子(T11)は、それぞれのチャネルの送信波を出
力する送信機に接続され、各第2のハイブリッド回路
(H13b,H15b,H23b)の第4の端子
(T 14)は、それぞれ無反射終端器(R)に接続され
る。
【0004】ここで、各第1および第2のハイブリッド
回路、各BPFは、それぞれ各チャネルの送信波を通過
させる定インピーダンス帯域通過フィルタを構成する。
即ち、第1のハイブリッド回路(H13a)、第2のハ
イブリッド回路(H13b)、およびBPF(B13
a,B13b)は、13チャネルの送信波を通過させる
定インピーダンス帯域通過フィルタを、第1のハイブリ
ッド回路(H15a)、第2のハイブリッド回路(H1
5b)、およびBPF(B15a,B15b)は、15
チャネルの送信波を通過させる定インピーダンス帯域通
過フィルタを、また、第1のハイブリッド回路(H23
a)、第2のハイブリッド回路(H23b)、およびB
PF(B23a,B23b)は、23チャネルの送信波
を通過させる定インピーダンス帯域通過フィルタを構成
する。
【0005】以下、13チャネルの送信波を例に挙げ
て、図27に示す空中線共用装置の動作を簡単に説明す
る。図27に示す空中線共用装置において、第2のハイ
ブリッド回路(H13b)の第1の端子(T11)から入
力された13チャネルの送信波は、それぞれBPF(B
13a,B13b)を通って、第1のハイブリッド回路
(H13a)に入力され、第1のハイブリッド回路(H
13a)の第3の端子(T23)から出力される。この第
1のハイブリッド回路(H13a)から出力された13
チャネルの送信波は、第1のハイブリッド回路(H15
a)に入力され、BPF(B15a,B15b)で全反
射され、第1のハイブリッド回路(H15a)の第3の
端子(T 23)から出力される。以下、同様にして、アン
テナ(ANT)に至り、アンテナ(ANT)から放射さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図27に使用され
るBPF(B13a,B13b,B15a,B15b,
B23a,B23b)の設計条件はゆるやかであり、前
記図27に示す空中線共用装置の伝送特性は、図28に
示すように、通過帯域が広帯域で、かつ、立ち下がり特
性も緩やかである。一方、近年、従来のアナログ方式の
テレビジョン放送の他に、技術の進歩により、デジタル
方式のテレビジョン放送が開始されようとしている。そ
して、アナログ方式のテレビジョン放送の他に、デジタ
ル方式のテレビジョン放送を送信する場合には、テレビ
ジョン放送の割当て周波数の制約から、例えば、図29
に示すように、隣接チャネルを使用したテレビジョン放
送が必要となっている。
【0007】しかしながら、隣接するチャネルの送信波
を合成する目的で、前述の図27に示す空中線共用装置
を使用する場合、図27に示す空中線共用装置では、B
PFの伝送特性と反射特性とが重なり、アンテナ(AN
T)に供給される送信波の挿入損失と、帯域内振幅偏差
が増大するという問題点があった。本発明は、前記従来
技術の問題点を解決するためになされたものであり、本
発明の目的は、隣接チャネルの送信波を空中線に供給す
る空中線共用装置において、各送信波の挿入損失を低減
するとともに、各送信波の帯域内振幅偏差を少なくする
ことが可能となる技術を提供することにある。本発明の
前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の
記述及び添付図面によって明らかにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】隣接するチャネルの送信
波を合成するためには、定インピーダンス帯域通過フィ
ルタ内のBPFは、図27に示す従来のものより、立ち
下がり特性が急峻で、アンテナ(ANT)に供給される
送信波の挿入損失が少なく、かつ、帯域内振幅偏差が少
ないものが要求される。本発明者は、このような用途の
帯域通過フィルタとして、4次有極形帯域通過フィルタ
で、下記(1)式を満足するものが最適であることを見
いだした。
【数1】 Bwr=5.6±0.1MHz f=fo±(3.35±0.1MHz) VSWR=1.5±0.1 ・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) 但し、foは、4次有極形帯域通過フィルタの中心周波
数、fは、減衰極の周波数、Bwrは、許容通過周波数
帯域幅、VSWRは、通過域内における電圧定在波比で
ある。
【0009】本願発明は、前記知見に基づき成されたも
のであり、本願において開示される発明のうち、代表的
なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
即ち、本発明は、縦続接続される複数の定インピーダン
ス帯域通過フィルタを備える空中線共用装置であって、
前記各定インピーダンス帯域通過フィルタ内の第1およ
び第2の帯域通過フィルタが、前述の(1)式を満足す
る4次有極形帯域通過フィルタであることを特徴とす
る。また、本発明の好ましい実施の形態では、前記4次
有極形帯域通過フィルタは、TM01 δモード誘電体共振
器形帯域通過フィルタ、TE01 δモード誘電体共振器形
帯域通過フィルタ、デュアルモード誘電体共振器形帯域
通過フィルタ、円形導波管型帯域通過フィルタ、矩形導
波管型帯域通過フィルタ、あるいは、同軸共振器を用い
たインターデジタル型帯域通過フィルタのいずれかであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。図1は、本
発明の実施の形態の空中線共用装置の概略構成を示すブ
ロック図である。本実施の形態の空中線共用装置は、第
1のハイブリッド回路(H14b)の第2の端子
(T22)、および、第2のハイブリッド回路(H14
b,H15b,H22b)の第1の端子(T11)から入
力される送信波が、図29に示す隣接するチャネルの送
信波であり、かつ、BPF(B14a,B14b,B1
5a,B15b,B22a,B22b)が、前述した
(1)式を満足する4次有極形帯域通過フィルタである
点で、図27に示す空中線共用装置と相違するだけであ
るので、その詳細な説明は省略する。図2は、本実施の
形態の空中線共用装置の伝送特性の一例を示す図であ
る。図2に示すように、本実施の形態の空中線共用装置
の伝送特性は、図28に示すものと比して、通過帯域が
狭帯域で、かつ、立ち下がり特性が急峻となっている。
【0011】以下、本実施の形態の空中線共用装置につ
いて説明する。図3は、λ/4・3dB結合器で構成さ
れるハイブリッド回路を説明するための図である。な
お、本実施の形態のハイブリッド回路は、第2の端子
(T2)および第3の端子(T3)の出力が互いに90°
の位相差を有するとともに、振幅がほぼ等しくなるよう
に構成されたハイブリッド回路であれば、任意のハイブ
リッド回路が使用可能である。同図において、測定端子
以外の各端子は無反射終端器で終端されているものとす
ると、各入力端での電圧反射係数は零であるから、
【数2】 S11=S22=S33=S44=0 ・・・・・・・・・・・・・・・ (2) となる。測定端子以外の端子を無反射終端器で終端し、
端子(T1−T2)、(T2−T1)、(T3−T4)、(T
4−T3)間の結合係数を測定すると、下記(3)式を得
ることができる。
【数3】 S12=S21=S34=S43=jCsinθ/((1−C21/2・cosθ+jsinθ) =1/21/2 =0.707 ・・・・・・・・・・・・ (3) 但し、C(ハイブリッド回路の結合係数)=1/21/2
(=0.707)、θ=90°である。
【0012】また、測定端子以外の端子を無反射終端器
で終端し、端子(T1−T3)、(T 3−T1)、(T2
4)、(T4−T2)間の結合係数を測定すると、下記
(4)式を得ることができる。
【数4】 S13=S31=S24=S42=(1−C21/2/((1−C21/2・cosθ+jsin θ) =−j/21/2 =−j0.707 ・・・・・・・・・・ (4) 但し、C(ハイブリッド回路の結合係数)=1/21/2
(=0.707)、θ=90°である。また、測定端子
以外の端子を無反射終端器で終端し、端子(T1
4)、(T 4−T1)、(T2−T3)、(T3−T2)間
の結合係数を測定すると、下記(5)式を得ることがで
きる。
【数5】 S14=S41=S23=S32=0 ・・・・・・・・・・・・・・・ (5) 前記(2)〜(5)の関係式を用いて、図3に示すハイ
ブリッド回路の〔S〕マトリクスを求めると、下記
(6)式のように表される。
【0013】
【数6】 図3に示すハイブリッド回路の端子T1に、入力電圧
(Ein)を印加したときに、端子T2、T3、T4から出
力される出力電圧(E11,E12,E13,E14)を、前記
(6)式を用いて求めると、下記(7)式のようにな
る。
【0014】
【数7】 前記(7)式から分かるように、端子T2には、Ein/
1/2(E12=Ein/2 1/2)の電圧が、端子T3には、
−jEin/21/2(E13=−jEin/21/2)の電圧が得
られる。
【0015】図4は、本実施の形態の定インピーダンス
帯域通過フィルタにおいて、ハイブリッド回路(H1)
の端子(T11)に、Ein1の電圧が入力された場合にお
ける、各部の出力電圧を説明するための図である。図4
において、BPF(B1a,B1b)の入力電圧反射係
数を、それぞれΓ 11、Γ21とすると、ハイブリッド回路
(H1)の端子(T12,T13)における反射電圧(EΓ
11,EΓ 12)は、下記(8)式で表される。
【数8】 EΓ 11=Γ11Ein1/21/2Γ 12=−jΓ21Ein1/21/2 ・・・・・・・・・・・・・・ (8) 前記(6)式、(8)式を用いて、ハイブリッド回路の
端子(T11,T12,T 13,T14)における出力電圧(E
11,E12,E13,E14)を求めると、下記(9)式のよ
うになる。
【0016】
【数9】 前記(9)式から分かるように、BPF(B1a,B1
b)の入力電圧反射係数が互いに等しく、Γ(=Γ11
Γ21)であれば、ハイブリッド回路(H1)の第1の端
子T11には、BPF(B1a,B1b)で反射された反
射電圧が出力されず、ハイブリッド回路(H1)の第4
の端子T14にのみ、BPF(B1a,B1b)で反射さ
れた反射電圧の合成電圧が出力され、無反射終端器Rに
吸収される。
【0017】図4において、端子(T12,T13)からそ
れぞれ出力されるE12(=Ein1/21/2)、E13(=−
jEin1/21/2)の電圧は、BPF(B1a,B1b)
に入力され、BPF(B1a,B1b)から、BPF
(B1a,B1b)の電圧伝達関数(電圧伝達特性)
(L11,L12)で定まる電圧が出力される。BPF(B
1a,B1b)の出力電圧は、下記(10)式のように
表される。
【数10】 E21=L11Ein1/21/224=−jL21Ein1/21/2 ・・・・・・・・・・・・・・・ (10) 本実施の形態において、ハイブリッド回路(H2)の第
1の端子(T21)および第4の端子(T24)に、前記
(10)式に示す電圧を印加したとき、ハイブリッド回
路(H2)の各端子からの出力電圧は、下記(11)式
のように表される。
【0018】
【数11】 また、Lは、BPF(B1a,B1b)の電圧伝達係数
で下記(12)で表される。
【数12】 L(dB)=10×log(1+(S−1)22 4(x)/4S) ・・・・・・・・・・・・・・・ (12) なお、この(12)式の各数値については後述する。前
述の(12)式から分かるように、BPF(B1a,B
1b)の電圧伝達係数にバラツキがあると、ハイブリッ
ド回路(H2)の端子(T22)に、不平衡出力が生じ、
アイソーレーション特性が劣化する。
【0019】図5は、本実施の形態の定インピーダンス
帯域通過フィルタにおいて、ハイブリッド回路(H2)
の端子(T22)に、Ein2の電圧が入力された場合にお
ける、各部の出力電圧を説明するための図である。図5
に示すハイブリッド回路(H2)の端子(T22)に、E
in2の電圧を印加した場合、端子(T21)の出力電圧
(E21)、端子(T24)の出力電圧(E24)は、下記
(13)式のように表される。
【数13】 E21=Ein2/21/223=−jEin2/21/2 ・・・・・・・・・・・・・・・ (13) 端子(T21)の出力電圧がBPF(B1a)に印加さ
れ、BPF(B1a)で反射された反射電圧(EΓ 21
と、端子(T24)の出力電圧がBPF(B1b)に印加
され、BPF(B1b)で反射された反射電圧
(EΓ 24)は、下記(14)式のように表される。
【数14】 EΓ 21=Γ12Ein2/21/2Γ 24=−jΓ22Ein2/21/2 ・・・・・・・・・・・・・・・ (14) 前述の(14)式に示す反射電圧により、ハイブリッド
回路(H2)の各端子に出力される出力電圧は、下記
(15)式のように表される。
【0020】
【数15】 前述の(15)式から分かるように、ハイブリッド回路
(H2)の端子(T23)にのみ、−jΓEin2の電圧が
出力される。
【0021】図5に示すハイブリッド回路(H2)の端
子(T22)に、Ein2の電圧が印加された場合に、図5
に示すハイブリッド回路(H1)の端子(T12)、端子
(T 13)に印加される電圧は、下記(16)式のように
表される。
【数16】 E12=L12Ein2/21/213=−jL22Ein2/21/2 ・・・・・・・・・・・・・・ (16) 前述の(16)式に示す出力電圧により、ハイブリッド
回路(H1)の各端子に出力される出力電圧は、下記
(17)式のように表される。
【0022】
【数17】
【0023】前述の(16)式、(17)式から分かる
ように、ハイブリッド回路(H2)の端子(T22)に、
Ein2の電圧を加えた場合に、ハイブリッド回路(H
2)の端子(T23)に、BPF(B1a,B1b)の反
射電圧による電圧が出力され、ハイブリッド回路(H
1)の端子(T14)に、BPF(B1a,B1b)を通
過した電圧による電圧が出力される。本実施の形態にお
いて、ハイブリッド回路(H1)の端子(T11)にEin
1の電圧を、ハイブリッド回路(H2)の端子(T22
にEin2の電圧を印加した場合に、ハイブリッド回路
(H1)の端子(T14)に出力される電圧(Eout1)
と、ハイブリッド回路(H2)の端子(T23)に出力さ
れる電圧(Eout2)は、下記(18)式のように表され
る。
【数18】 Eout1=−j(ΓEin1+LEin2) Eout2=−j(LEin1+ΓEin2) ・・・・・・・・・・・・・・・ (18)
【0024】以下、本実施の形態のBPF(B1a,B
1b)について説明する。4次有極形(楕円関数形)帯
域通過フィルタで、回路次数(n)が偶数の場合の伝送
特性(L)は、下記(19)式のように表される。
【0025】
【数19】 したがって、本実施の形態のBPF(B1a,B1b)
として使用される、4次有極形(楕円関数形)帯域通過
フィルタの伝送特性(L)は、前述の(12)式のよう
に表される。
【0026】4次有極形帯域通過フィルタの入力電圧の
反射損失(Lr)は、下記(20)式のように表され
る。
【数20】 Lr(dB)=10×log((S+1)2/4S) ・・・・・・ (20) なお、この(20)式は、BPFの通過帯域内の許容リ
ップルを表す。例えば、S=1.4の時は、Lr≒0.
12dB、S=1.5の時は、Lr≒0.18dB、S
=1.6の時は、Lr≒0.24dBとなる。また、減
衰域の補償減衰量(Amin)と、減衰域の反射係数(Γm
in)との間には、下記(21)式に示す関係がある。
【数21】 Amin(dB)=10×log(1/(1−(Γmin)2)) (Γmin)2=1−10-Amin/10 ・・・・・・・・・・・・・・・ (21) また、この時の反射損(LΓ max)は、下記(22)式
で表される。
【数22】 LΓ max(dB)=10×log(Γmin)2 ・・・・・・・・・・・・・・・ (22)
【0027】例えば、図6に示すように、S=1.4、
Amin=12dBのとき、LΓ max≒0.28dB、S=
1.5、Amin=13.6dBのとき、LΓ max≒0.1
94dB、S=1.6、Amin=14.8dBのとき、
Γ max≒0.146dBとなる。なお、減衰域の補償
減衰量(Amin)は、前述の(19)式で表される帯域
通過フィルタの伝送特性(L)と、前述の(20)式で
表されるBPFの入力電圧の反射損失(Lr)とから求
まる。前述の(20)式と、(21)式をグラフ化した
ものが、図7に示すグラフである。この図7に示すグラ
フに示すように、電圧定在波比(VSWR)が1.5の
時に、4次有極形帯域通過フィルタの入力電圧の反射損
失(Lr)と、減衰域での反射損(LΓ max)とを加算し
た値が最小となる。即ち、BPF(B1a,B2b)と
して、許容通過周波数帯域幅(Bwr)が5.6MHz、
減衰極の周波数(f)が、fo±3.35MHzの4
次有極形帯域通過フィルタを使用する場合には、電圧定
在波比(VSWR)は、1.5が最適値となる。なお、
BPF(B1a,B2b)として、許容通過周波数帯域
幅(Bwr)が5.6MHz、減衰極の周波数(f
が、fo±(3.35±0.1MHz)の4次有極形帯
域通過フィルタを使用する場合には、電圧定在波比(V
SWR)は、1.5±0.1が最適値となる。
【0028】一般に、帯域通過フィルタでは、使用され
る共振器の無負荷Q(Qu)が低いと、帯域通過フィル
タにおける通過帯域および反射帯域内において、理想的
な場合よりも減衰量が大きくなり、湾曲部が大きくな
る。そのため、本願実施の形態では、円形導波管共振
器、あるいはデュアルモード誘電体共振器を用いて、無
負荷Q(Qu)の問題を解決している。BPF(B1
a,B2b)として、デュアルモード誘電体共振器形帯
域通過フィルタを用い、Qu≒38000、n=4、B
wr≒5.6MHz、fo=600MHz、f≒fo±
3.35MHz(596.65MHz、603.35M
Hz)として、S=1.4、S=1.5、S=1.6の
場合について、計算機で計算した特性を、図8ないし図
10に示す。図8は、S=1.4の時の計算結果、図9
は、S=1.5の時の計算結果、図10は、S=1.6
の時の計算結果である。図8ないし図10の各図におい
て、A1は減衰特性、A2は減衰特性(A1)の通過帯
域領域を拡大したもの、Bは反射減衰量特性、Cは群遅
延時間特性である。
【0029】実際に、n=4、Bwr≒5.6MHz、f
o=485MHz、f≒fo±3.35MHz(58
1.65MHz、488.35MHz)の、デュアルモ
ード誘電体共振器形帯域通過フィルタを試作し、1.4
〜1.6内で、Sの値を適宜変更した場合の特性例を、
図11ないし図15に示す。図11、図12は、通過帯
域内の減衰特性の一例を示すグラフであり、各図におい
て、横軸は周波数(MHz)で、メモリ間隔は1MH
z、縦軸は減衰量(dB)で、メモリ間隔は1dBであ
る。図11において、周波数が485MHz(図11の
グラフの1の点)のときの減衰量は、−0.2297d
B、周波数が482.2MHz(図11のグラフの2の
点)のときの減衰量は、−0.3689dB、周波数が
487.8MHz(図11のグラフの3の点)のときの
減衰量は、−0.2369dBである。図12は、通過
帯域内の振幅偏差の一例を示すグラフであり、図12に
おいて、周波数が482.2MHz(図11のグラフの
2の点)のときの減衰量と、減衰量が最も少ない点(図
12のグラフの1の点)との減衰量との差は、−0.2
980dB、周波数が487.8MHz(図11のグラ
フの3の点)のときの減衰量と、減衰量が最も少ない点
(図12のグラフの1の点)との減衰量との差は、−
0.1911dBである。この図11、図12から分か
るように、本実施の形態のBPF(B1a,B1b)で
は、通過帯域内の損失とリップル、および反射帯域内の
反射損失とリップルとを小さくでき、かつ、通過帯域内
の振幅偏差を少なく(図12の場合には、0.3dB以
内)することができる。
【0030】図13は、減衰特性の一例を示すグラフで
あり、同図において、横軸は周波数(MHz)で、メモ
リ間隔は3MHz、縦軸は減衰量(dB)で、メモリ間
隔は5dBである。図13において、周波数が485M
Hz(図13のグラフの1の点)のときの減衰量は、−
0.2280dB、周波数が482.2MHz(図13
のグラフの2の点)のときの減衰量は、−0.3696
dB、周波数が481.662MHz(図13のグラフ
の4の点)のときの減衰量は、−26.947dB、周
波数が487.8MHz(図13のグラフの3の点)の
ときの減衰量は、−0.2318dBであり、周波数が
488.337MHz(図13のグラフの5の点)のと
きの減衰量は、−17.231dBである。図14は、
反射減衰量特性の一例を示すグラフであり、同図におい
て、横軸は周波数(MHz)で、メモリ間隔は3MH
z、縦軸は減衰量(dB)で、メモリ間隔は1dBであ
る。図14において、周波数が481MHz(図14の
グラフの2の点)のときの減衰量は、−0.2478d
B、周波数が481.662MHz(図14のグラフの
4の点)のときの減衰量は、−0.2335dB、周波
数が488.337MHz(図14のグラフの5の点)
のときの減衰量は、−0.2729dB、周波数が48
9.239MHz(図14のグラフの1の点)のときの
減衰量は、−0.3111dBであり、周波数が491
MHz(図14のグラフの3の点)のときの減衰量は、
−0.1829dBである。
【0031】図15は、減衰特性と反射減衰量特性の一
例を示す図であり、同図において、横軸は周波数(MH
z)で、メモリ間隔は3MHz、縦軸は減衰量(dB)
で、メモリ間隔は5dBである。図15に示す減衰特性
において、周波数が485MHz(図15のAのグラフ
の1の点)のときの減衰量は、−0.2719dB、周
波数が482.2MHz(図15のAのグラフの2の
点)のときの減衰量は、−0.4096dB、周波数が
481.662MHz(図15のAのグラフの4の点)
のときの減衰量は、−27.056dB、周波数が48
7.8MHz(図15のAのグラフの3の点)のときの
減衰量は、−0.2958dB、周波数が488.33
7MHz(図15のAのグラフの5の点)のときの減衰
量は、−17.06dBである。また、図15に示す反
射減衰特性において、周波数が485MHz(図15の
Bのグラフの1の点)のときの減衰量は、−14.10
3dB、周波数が482.2MHz(図15のBのグラ
フの2の点)のときの減衰量は、−22.261dB、
周波数が481.662MHz(図15のBのグラフの
4の点)のときの減衰量は、−0.2409dB、周波
数が487.8MHz(図15のBのグラフの3の点)
のときの減衰量は、−19.775dB、周波数が48
8.337MHz(図15のBのグラフの5の点)のと
きの減衰量は、−0.2619dBである。
【0032】以下、本実施の形態のBPF(B1a,B
1b)として使用される帯域通過フィルタの例について
説明する。図16は、本実施の形態のBPF(B1a,
B1b)として使用可能なデュアルモード誘電体共振器
形BPFの一例の概略構成を示す図であり、また、図1
7(a)は、図16に示すA−A’切断線に沿った断面
を示す要部断面図、図17(b)は、図16に示すB−
B’切断線に沿った断面を示す要部断面図、図17
(c)は、図16に示すC−C’切断線に沿った断面を
示す要部断面図である。図16、図17において、1は
TE11カットオフ導波管より成る外部導体、2は内部隔
壁(結合アイリス)、3は入力(または出力)端子、4
は出力(または入力)端子、5a,5bはVモード周波
数調整ネジ、6a,6bはHモード周波数調整ネジ、7
a,7bは結合調整ネジ、12aは内部隔壁2に形成さ
れた容量性結合窓、12bは内部隔壁2に形成された誘
導性結合窓、14,15は入出力結合プローブ、20
a,20bはデュアルモード誘電体共振素子である。
【0033】本実施の形態では、デュアルモード誘電体
共振器形BPFとして、図18に示すデュアルモード誘
電体共振素子を有するものも使用可能である。図18
は、本実施の形態のBPF(B1a,B1b)として使
用可能なデュアルモード誘電体共振器形BPFの他の例
の、デュアルモード誘電体共振素子の断面構造を示す断
面図である。なお、この図は、図16に示すA−A’切
断線に沿った断面を示す。図18に示すデュアルモード
誘電体共振素子は、デュアルモード誘電体共振素子20
aのE1の電界方向の両端部を、E1の電界方向対して直
角に切断して、デュアルモード誘電体共振素子20aの
1の電界方向の両端部に、E1の電界方向に対して直角
なカット面を形成したことを特徴とする。即ち、図18
に示すデュアルモード誘電体共振素子20aは、円筒状
の外部導体1の軸方向に直交する面で切断した断面の外
形形状が、互いに対向する2つの円弧状部分(10a,
10b)と、互いに対向する直線部分(11a,11
b)とを有し、この円弧状部分(10a,10b)と直
線部分(11a,11b)とは、連続していることを特
徴とする。
【0034】図18に示すデュアルモード誘電体共振素
子を有するデュアルモード誘電体共振器形BPFでは、
誘電体共振素子20aの電気長は、E1の電界方向では
短くなり、E2の電界方向では少し短くなるか、あるい
は、ほとんど短くならない。このため、図18に示すデ
ュアルモード誘電体共振素子を有するデュアルモード誘
電体共振器形BPFでは、第1の誘電体共振器のHモー
ド共振回路の容量の容量値を、図16、図17に示すB
PFよりも大きくすることが可能となる。この結果とし
て、周波数調整ネジ(6a)の挿入長を、従来よりも小
さくすることが可能となり、高電力のOFDM波(直交
周波数分割多重(OFDM;Orthogonal Frequency Div
ison Multiplex)変調方式の変調波)が印加しても、こ
の部分で絶縁破壊を起こすことがなくなるので、耐電圧
(耐電力)特性を向上させることが可能となる。なお、
前述の説明では、デュアルモード誘電体共振素子20a
について説明したが、デュアルモード誘電体共振素子2
0bも、同様な構成とされる。
【0035】図19は、本実施の形態のBPF(B1
a,B1b)として使用可能な円形導波管形BPFの一
例の概略構成を示す図であり、また、図20(a)は、
図19に示すA−A’切断線に沿った断面を示す要部断
面図、図20(b)は、図19に示すB−B’切断線に
沿った断面を示す要部断面図である。同図において、1
はTE11カットオフ導波管より成る外部導体、2は内部
隔壁(結合アイリス)、3は入力(または出力)端子、
4は出力(または入力)端子、5a,5bはVモード周
波数調整ネジ、6a,6bはHモード周波数調整ネジ、
7a,7bは結合調整ネジ、12aは内部隔壁2に形成
された容量性結合窓、12bは内部隔壁2に形成された
誘導性結合窓である。図21は、本実施の形態のBPF
(B1a,B1b)として使用可能な矩形導波管形BP
Fの一例の概略構成を示す図であり、同図(a)は、上
平面図、同図(b)は、同図(a)に示すA−A’切断
線に沿った断面を示す要部断面図、同図(c)は、同図
(a)に示すB−B’切断線に沿った断面を示す要部断
面図である。図21において、11は外部導体、2は隔
壁、3は入力(または出力)端子、4は出力(または入
力)端子、8は入力(または出力)結合ループ素子、9
は出力(または入力)結合ループ素子、23は容量結合
窓、24は段間結合孔、25a〜25dは周波数調整ネ
ジである。
【0036】図22は、本実施の形態のBPF(B1
a,B1b)として使用可能なTM01 δモード誘電体共
振器形BPFの一例の概略構成を示す図であり、誘電体
共振素子の軸長方向と直交する方向に沿った断面構造を
示す要部断面図である。図23(a)は、図22に示す
B−B’切断線に沿った断面を示す要部断面図、図23
(b)は、図22に示すA−A’切断線に沿った断面を
示す要部断面図である。図22、図23において、11
は外部導体、2は隔壁、3は入力(または出力)端子、
4は出力(または入力)端子、8は入力(または出力)
結合ループ素子、9は出力(または入力)結合ループ素
子、16はS字状の結合ループ素子、24は段間結合
孔、40a〜40dはTM01 δモード誘電体共振器、4
1a〜41dは誘電体共振素子、51a〜51cは段間
磁界結合調整素子、56は結合調整ネジである。図23
に示すように、1番目の誘電体共振素子(41a)と4
番目の誘電体共振素子(41d)との間が、誘電体共振
素子の軸長方向に設けられるとともに、隔壁2を貫通す
る部分を境にして、隔壁2の誘電体共振素子の軸長方向
の上下異なる位置で、両端部が前記隔壁2に電気的、機
械的に接続されるS字状の結合ループ素子16により副
結合されているので、この間の副結合は、容量性結合と
なる。
【0037】図24は、本実施の形態のBPF(B1
a,B1b)として使用可能なTE01 δモード誘電体共
振器形BPFの一例の概略構成を示す図であり、同図
(a)は、上平面図、同図(b)は、同図(a)に示す
A−A’切断線に沿った断面を示す要部断面図、同図
(c)は、同図(a)に示すB−B’切断線に沿った断
面を示す要部断面図である。図24において、11は外
部導体、2は隔壁、3は入力(または出力)端子、4は
出力(または入力)端子、8は入力(または出力)結合
ループ素子、9は出力(または入力)結合ループ素子、
16はS字状の結合ループ素子、24は段間結合孔、2
5a〜25dは周波数調整ネジ、42a〜42dは誘電
体共振素子、43a〜43cは支持部材、56a〜56
cは段間結合調整ネジである。図24に示すように、1
番目の誘電体共振素子(42a)と4番目の誘電体共振
素子(42d)との間が、誘電体共振素子の軸長方向と
直交する方向に設けられるとともに、隔壁2を貫通する
部分を境にして、隔壁2の誘電体共振素子の軸長方向と
直交する方向の上下異なる位置で、両端部が前記隔壁2
に電気的、機械的に接続されるS字状の結合ループ素子
16により副結合されているので、この間の副結合は、
容量性結合となる。
【0038】図25は、本実施の形態のBPF(B1
a,B1b)として使用可能な、同軸共振器を用いた有
極形インターディジタル形BPFの一例の概略構成を示
す図であり、同図(a)は、上平面図、同図(b)は、
同図(a)に示すA−A’切断線に沿った断面を示す要
部断面図、同図(c)は、同図(a)に示すB−B’切
断線に沿った断面を示す要部断面図である。図25にお
いて、11は外部導体、2は隔壁、3は入力(または出
力)端子、4は出力(または入力)端子、8は入力(ま
たは出力)結合ループ素子、9は出力(または入力)結
合ループ素子、16はS字状の結合ループ素子、30a
〜30dは共振棒である。この図25においても、誘電
体共振素子の軸長方向に設けられるとともに、隔壁2を
貫通する部分を境にして、隔壁2の誘電体共振素子の軸
長方向の上下異なる位置で、両端部が前記隔壁2に電気
的、機械的に接続されるS字状の結合ループ素子16の
副結合回路は、容量性結合となる。
【0039】以上説明したように、本実施の形態の空中
線共用装置によれば、隣接するチャネルの送信波を合成
できるともに、アンテナ(ANT)に供給される各チャ
ネル送信波の挿入損失とリップルとを低減し、かつ、そ
の通過帯域内振幅偏差を少なくすることが可能となる。
例えば、デジタル方式のテレビジョン放送の場合には、
ビット・エラー・レート特性の制約から、例えば、0.
5dB以内の通過帯域内振幅偏差が求められるが、本実
施の形態の空中線共用装置では、この0.5dB以内の
通過帯域内振幅偏差が容易に実現可能となる。以上、本
発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づ
き具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。本発明によれば、隣接チャネルの送信
波を空中線に供給する空中線共用装置において、各送信
波の挿入損失とリップルとを低減するとともに、各送信
波の通過帯域内振幅偏差を少なくすることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の空中線共用装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の空中線共用装置の伝送特性の一
例を示す図である。
【図3】λ/4・3dB結合器で構成されるハイブリッ
ド回路を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態の定インピーダンス帯域通
過フィルタにおいて、ハイブリッド回路(H1)の端子
(T11)に、Ein1の電圧が入力された場合における、
各部の出力電圧を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態の定インピーダンス帯域通
過フィルタにおいて、ハイブリッド回路(H2)の端子
(T22)に、Ein2の電圧が入力された場合における、
各部の出力電圧を説明するための図である。
【図6】帯域通過フィルタの電圧定在波比(VSWR)
と、減衰域の補償減衰量(Amin)との関係を説明する
ための図である。
【図7】帯域通過フィルタの電圧定在波比(VSWR)
と、通過帯域内の反射損、および減衰域内での反射損と
の関係を示すグラフである。
【図8】本実施の形態の帯域通過フィルタ(B1a,B
2b)として、デュアルモード誘電体共振器形帯域通過
フィルタを用いて、S=1.4の場合について、計算機
で計算した特性を示すグラフである。
【図9】本実施の形態の帯域通過フィルタ(B1a,B
2b)として、デュアルモード誘電体共振器形帯域通過
フィルタを用いて、S=1.5の場合について、計算機
で計算した特性を示すグラフである。
【図10】本実施の形態の帯域通過フィルタ(B1a,
B2b)として、デュアルモード誘電体共振器形帯域通
過フィルタを用いて、S=1.6の場合について、計算
機で計算した特性を示すグラフである。
【図11】実際に、デュアルモード誘電体共振器形帯域
通過フィルタを試作し、1.4〜1.6内で、Sの値を
適宜変更した場合の特性例の一例を示すグラフである。
【図12】実際に、デュアルモード誘電体共振器形帯域
通過フィルタを試作し、1.4〜1.6内で、Sの値を
適宜変更した場合の特性例の他の例を示すグラフであ
る。
【図13】実際に、デュアルモード誘電体共振器形帯域
通過フィルタを試作し、1.4〜1.6内で、Sの値を
適宜変更した場合の特性例の他の例を示すグラフであ
る。
【図14】実際に、デュアルモード誘電体共振器形帯域
通過フィルタを試作し、1.4〜1.6内で、Sの値を
適宜変更した場合の特性例の他の例を示すグラフであ
る。
【図15】実際に、デュアルモード誘電体共振器形帯域
通過フィルタを試作し、1.4〜1.6内で、Sの値を
適宜変更した場合の特性例の他の例を示すグラフであ
る。
【図16】本発明の実施の形態の帯域通過フィルタ(B
1a,B1b)として使用可能なデュアルモード誘電体
共振器形帯域通過フィルタの一例の概略構成を示す図で
ある。
【図17】図16に示す各切断線に沿った断面を示す要
部断面図である。
【図18】本発明の実施の形態の帯域通過フィルタ(B
1a,B1b)として使用可能なデュアルモード誘電体
共振器形帯域通過フィルタの他の例の、デュアルモード
誘電体共振素子の断面構造を示す断面図である。
【図19】本発明の実施の形態の帯域通過フィルタ(B
1a,B1b)として使用可能な円形導波管形帯域通過
フィルタの一例の概略構成を示す図である。
【図20】図19に示す各切断線に沿った断面を示す要
部断面図である。
【図21】本発明の実施の形態の帯域通過フィルタ(B
1a,B1b)として使用可能な矩形導波管形帯域通過
フィルタの一例の概略構成を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態の帯域通過フィルタ(B
1a,B1b)として使用可能なTM01 δモード誘電体
共振器形帯域通過フィルタの一例の概略構成を示す図で
ある。
【図23】図22に示す各切断線に沿った断面を示す要
部断面図である。
【図24】本発明の実施の形態の帯域通過フィルタ(B
1a,B1b)として使用可能なTE01 δモード誘電体
共振器形帯域通過フィルタの一例の概略構成を示す図で
ある。
【図25】本発明の実施の形態の帯域通過フィルタ(B
1a,B1b)として使用可能な、同軸共振器を用いた
有極形インターディジタル形帯域通過フィルタの一例の
概略構成を示す図である。
【図26】従来のアナログ方式のテレビジョン放送にお
ける使用チャネル配列の一例を示す図である。
【図27】使用チャネルが図26に示す配列の場合の、
従来の空中線共用装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図28】図27に示す従来の空中線共用装置の伝送特
性を示すグラフである。
【図29】隣接チャネルを使用するテレビジョン放送に
おける使用チャネル配列の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,11…外部導体、2…隔壁、3…入力(または出
力)端子、4…出力(または入力)端子、5a,5b,
6a,6b,25a〜25d…周波数調整ネジ、7a,
7b,56,56a〜56c…結合調整ネジ、8…入力
(または出力)結合ループ素子、9…出力(または入
力)結合ループ素子、12a,12b,23…結合窓、
14,15…入出力結合プローブ、16…S字状の結合
ループ素子、20a,20b,41a〜41d,42a
〜42d…誘電体共振素子、24…段間結合孔、30a
〜30d…共振棒、40a〜40d…TM01 δモード誘
電体共振器、43a〜43c…誘支持部材、51a〜5
1c…段間磁界結合調整素子ANT…アンテナ、R…無
反射終端器、H1,H2,H13a,H13b,H14
a,H14b,H15a,H15b,H22a,H22
b,H23a,H23b…ハイブリッド回路、B1a,
B1b,B13a,B13b,B14a,B14b,B
15a,B15b,B22a,B22b,B23a,B
23b…帯域通過フィルタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 1/52 H04B 1/52 Fターム(参考) 5J006 HC03 HC14 HC22 JA01 JA14 KA08 LA03 MA01 MB01 NA02 ND00 ND05 NE02 NE11 PA01 5K011 BA04 DA02 DA27 JA00 KA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦続接続される複数の定インピーダンス
    帯域通過フィルタを備え、 前記各定インピーダンス帯域通過フィルタは、第2およ
    び第3の端子の出力が互いに90°の位相差を有すると
    ともに、振幅がほぼ等しい電気的特性を有する第1およ
    び第2のハイブリッド回路と、 前記第1のハイブリッド回路の第1の端子と、前記第2
    のハイブリッド回路の第2の端子との間に接続される第
    1の帯域通過フィルタと、 前記第1のハイブリッド回路の第4の端子と、前記第2
    のハイブリッド回路の第3の端子との間に接続される第
    2の帯域通過フィルタとを有し、 前記各定インピーダンス帯域通過フィルタは、隣接する
    定インピーダンス帯域通過フィルタの第1のハイブリッ
    ド回路の第2の端子と第3の端子とが互いに接続されて
    縦続接続される空中線共用装置であって、 前記各定インピーダンス帯域通過フィルタの帯域通過フ
    ィルタは、4次有極形帯域通過フィルタであり、 前記4次有極形帯域通過フィルタは、フィルタの中心周
    波数をfo、許容通過周波数帯域幅をBwr、減衰極の周
    波数をf、通過域内における電圧定在波比をVSWR
    とするとき、下記式を満足することを特徴とする空中線
    共用装置。 Bwr=5.6±0.1MHz f=fo±(3.35±0.1MHz) VSWR=1.5±0.1
  2. 【請求項2】 前記4次有極形帯域通過フィルタは、通
    過帯域内の振幅偏差が0.5dB以内であることを特徴
    とする請求項1に記載の空中線共用装置。
  3. 【請求項3】 前記4次有極形帯域通過フィルタは、T
    01 δモード誘電体共振器形帯域通過フィルタ、TE01
    δモード誘電体共振器形帯域通過フィルタ、デュアルモ
    ード誘電体共振器形帯域通過フィルタ、円形導波管型帯
    域通過フィルタ、矩形導波管型帯域通過フィルタ、ある
    いは、同軸共振器を用いたインターディジタル型帯域通
    過フィルタのいずれかであることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の空中線共用装置。
  4. 【請求項4】 前記デュアルモード誘電体共振器形帯域
    通過フィルタは、円筒状の外部導体と、 前記円弧状の外部導体内に設けられる2個のデュアルモ
    ード誘電体共振素子とを有し、 前記各デュアルモード誘電体共振素子は、前記円筒状の
    外部導体の軸方向と直交する面で切断した断面の外形形
    状が、互いに対向する2つの円弧状部分と、互いに対向
    する直線部分とを有し、 前記各円弧状部分と各直線部分とは、連続していること
    を特徴とする請求項3に記載の空中線共用装置。
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