JP2002050617A - エッチング深さ計測方法、半導体装置の製造方法、エッチング深さ計測装置、エッチング装置 - Google Patents

エッチング深さ計測方法、半導体装置の製造方法、エッチング深さ計測装置、エッチング装置

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JP2002050617A
JP2002050617A JP2000238014A JP2000238014A JP2002050617A JP 2002050617 A JP2002050617 A JP 2002050617A JP 2000238014 A JP2000238014 A JP 2000238014A JP 2000238014 A JP2000238014 A JP 2000238014A JP 2002050617 A JP2002050617 A JP 2002050617A
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etching
etching depth
wavelength
measuring
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Yasuo Kanezashi
康雄 金指
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層構造を有する構造物をエッチングする際
に、エッチング深さを精度良く計測すること。 【解決手段】 表面に周期的なパターンのレジスト膜が
形成されている被エッチング層およびこの被エッチング
層の下層に形成されており構造物が周期的に形成されて
いる下地層を備える被計測物Wに光を照射してその反射
光強度の時間変化に基づいてエッチング深さを計測する
エッチング深さ計測方法において、前記照射工程におい
て照射する光の波長は、前記パターンの周期と前記配線
の周期との間の波長を含むこととし、前記受光工程にお
いて受光する光の波長は、前記パターンの周期と前記配
線の周期との間の波長を含むこととし、前記計測工程は
前記パターンの周期と前記配線の周期との間の波長の反
射光に基づいて行うことを特徴とするエッチング深さ計
測方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッチング深さ計
測方法、エッチング深さ計測装置、エッチング装置、半
導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、シリコ
ンウエハ等の基板に穴や溝等を形成させるエッチング工
程が通常行われる。このエッチングの際、加工される穴
や溝が所定の深さとなるように、エッチング中に加工深
さを検出することが行われている。加工深さの検出は、
レジスト表面での反射光と被エッチング面での反射光と
の干渉光を受光することにより行われる。干渉光の強度
は、加工が進行し被エッチング部が深くなるにつれて周
期的に変化する。この干渉光の強度が1周期変化する間
のエッチング量は、照射した光の波長の1/2である。
従って、加工中に被加工部分に光を照射して、干渉光を
光検出器で検出し、干渉光信号が何周期変化したかを数
えることによって、被加工部分の深さを検出することが
できる。そして、所定の深さまで加工が進行したときに
エッチングを停止することで、所望の深さに加工を行う
ことが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多層膜
構造を有する半導体ウエハに光を照射してそのエッチン
グ深さを計測する場合以下のような問題点が生じる。そ
の問題点とは、マスク表面や被エッチング面からの反射
光以外の下地層からの反射光の影響が大きくなるため、
精度良い深さ計測を行うことが困難になるという問題点
である。こうした問題点を解決しようとして、下地層か
らの影響を理論的に計算しようとしても、一般に多層膜
構造を有する半導体ウエハは層方向、深さ方向に渡って
複雑な構造をしており莫大な計算量を必要とするため、
処理速度の点で現実的ではない。このため、多層膜構造
を有する半導体ウエハのエッチング深さ計測は計測精度
が悪かった。本願発明はこのような問題点を解決するた
めになされたものであり、下地層からの影響を軽減する
ことが可能なエッチング深さ計測方法、装置を提供する
ことである。また、この方法を用いて精度良いエッチン
グが可能となるエッチング装置を提供することである。
また、この方法を用いて歩留まり良く半導体装置を製造
することが可能となる半導体装置の製造方法を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、表面に周期的なパターンでレジス
ト膜が形成されている被エッチング層およびこの被エッ
チング層の下層に形成されており構造物が周期的に形成
されている下地層を備える被計測物に光を照射する照射
工程と、前記照射された光の反射光を受光する受光工程
と、前記反射光の強度の時間変化に基づいてエッチング
深さを計測する計測工程と、を備えるエッチング深さ計
測方法において、前記受光工程において受光する光の波
長は、前記パターンの周期と前記構造物の周期との間の
波長を含むこととし、前記計測工程は、前記パターンの
周期と前記配線の周期との間の波長を含む反射光の時間
変化に基づいてエッチング深さを計測することを特徴と
するエッチング深さ計測方法である。また、前記受光工
程は、前記反射光のうち高次回折光を遮光して受光する
ようにしたことを特徴とする前記1記載のエッチング深
さ計測方法である。また、前記構造物は配線であること
を特徴とする前記記載のエッチング深さ計測方法であ
る。また、表面に周期的に配線が形成されている半導体
ウエハの前記表面に絶縁層を成膜する工程と前記絶縁層
の表面にレジストを塗布し、周期的なパターンを形成さ
せるパターニング工程と、深さ計測をしながら前記絶縁
層のエッチングを行う加工工程と、を備える半導体装置
の製造方法において前記加工工程は、前記絶縁層をエッ
チングするエッチング工程と、前記エッチングを行いな
がら、前記表面にレジストのパターンが形成された前記
絶縁層に前記レジストのパターンの周期と前記配線の周
期との間の波長の光を照射する照射工程と、前記照射さ
れた光の反射光を受光する受光工程と前記反射光の強度
の時間変化に基づいてエッチング深さの計測を行いその
情報に基づいて前記エッチングを制御する計測工程と、
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法であ
る。
【0005】また、表面に周期的なパターンでレジスト
膜が形成されている被エッチング層およびこの被エッチ
ング層の下層に形成されており構造物が周期的に形成さ
れている配線層を備える被計測物に光を照射するための
照射手段と、前記照射した光の反射光を受光するための
受光手段と、前記受光された光の強度の時間変化に基づ
いてエッチング深さを計測するための計測手段と、を備
えるエッチング深さ計測装置において、前記受光手段
は、前記パターンの周期と前記配線の周期との間の波長
の前記反射光を受光するように構成されていることと
し、前記計測手段は、前期パターンの周期と前記配線の
周期との間の波長の前記反射光強度に基づいてエッチン
グ深さを計測するように構成されていることを特徴とす
るエッチング深さ計測装置である。また、前記照射した
光の反射光のうち、高次回折光を遮光するための遮光手
段を付加し、前記受光手段は前記高次回折光を遮光され
た前記反射光を受光するように構成されていることを特
徴とする前記5記載のエッチング深さ計測装置である。
また、前記受光手段は前記光が照射される位置が前焦点
位置となるよう配置されているフーリエ変換レンズと、
前記フーリエ変換レンズによりフィルタ処理された光を
受光する受光素子とを備え、前記遮光手段は前記フーリ
エ変換レンズの後ろ焦点位置に配置されているピンホー
ルを備えていることを特徴とする前記6記載のエッチン
グ深さ計測装置である。
【0006】また、前記記載のエッチング深さ計測装置
と、前記被エッチング層をエッチングするためのエッチ
ング手段と、を備え、前記エッチング深さ計測装置によ
り計測されたエッチング深さの情報に基づいて前記エッ
チング手段はエッチングを行うように構成されているこ
とを特徴とするエッチング装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)第1の実施
の形態に係るエッチング深さ計測装置を図1に示す。こ
のエッチング深さ計測装置10は、チャンバ21内に載
置されている被加工物Wに光を照射するための光源11
と、この光源11から出射された光をコリメートするた
めのコリメータレンズ12と、被加工物Wに照射された
光の反射光を光検出器16の方向に反射するためのビー
ムスプリッタ13と、この反射光のうち特定波長の光の
み通過させ、かつ反射光のうち高次回折光を遮光するた
めのフーリエ変換レンズ14およびピンホール15と、
反射光を検出し干渉信号を得るための光検出器16と、
干渉信号に対して信号処理を行ってエッチング深さを計
測する深さ計測部17と、から構成される。以下各構成
要素について説明する。光源11であるハロゲンランプ
から出射された光は、コリメータレンズ12により平行
にされた後、観察窓20を透過して被加工物Wを照射す
る。ビームスプリッタ13は、被加工物Wに照射された
光の反射光を光検出器16の方向に反射させる。フーリ
エ変換レンズ14は、ピンホール15と組み合わせて用
いることにより、この反射光に対してフーリエ変換面で
フィルタ処理を施し、特定波長の反射光のみを通過さ
せ、ピンホール15に集光させる機能を有する。後述す
るように、被加工物Wに形成されているレジストパター
ンの周期は450nmであり、被加工物Wの下地構造の
周期は600nmであるため、この周期の中間の長さと
して例えば500nm程度の波長の光を通過させるよう
に予め設定されている。また、この機能を満足するため
にフーリエ変換レンズ14の前焦点位置と被加工物Wへ
光が照射される位置がほぼ一致するように配置され、後
ろ焦点位置近傍にはピンホール15が配置されている。
【0008】ピンホール15は穴の中心軸が、この反射
光の光軸とほぼ一致するように配置されており、反射光
のうち0次回折光を通過させる。光検出器16により、
この0次回折光は電気信号に変換され、干渉信号として
深さ計測部17に出力される。深さ計測部17は、入力
された干渉信号の時間ごとの強度変化に基づいてエッチ
ング深さを計測する機能を有する。以上の構成要素のも
と、このエッチング深さ計測の作用について説明する。
まず、エッチング装置のチャンバ21内の加工ステージ
上に被加工物Wがセットされる。この被加工物Wの斜視
断面図を図2に示す。図2に示されるように、この被加
工物Wの表面にはフォトレジストからなるレジスト膜3
1が形成されている。このレジスト膜31は、幅150
nmのラインが450nmのピッチで平行に形成される
ラインアンドスペースパターンを形成している。レジス
ト膜31の下には、被エッチング層32が形成されてい
る。この被エッチング層32の材質は酸化シリコンであ
る。被エッチング層32の下の下地層34には幅450
nmのアルミ配線33が600nmのピッチで形成され
ている。アルミ配線33以外の部分は絶縁物である酸化
シリコンから構成される。
【0009】下地層34のさらに下は、トランジスタ等
の複雑な構造を有する多層膜構造となっている。このよ
うな被加工物Wを加工ステージにセットしたのち、チャ
ンバ21内にガスを導入し、図示しないエッチング手段
によりプラズマエッチングが行われる。同時に、光源1
1から出射された光が被加工物Wに照射される。ハロゲ
ンランプは連続的な波長の光が出射されるため、反射光
には連続的な波長の光が含まれるが、フーリエ変換レン
ズ14およびピンホール15により波長がほぼ500n
m前後の光のみが選択的に光検出器16に検出される。
したがって以下では、波長がほぼ500nmの光の振る
舞いについて述べる。一般に光の波長以下の周期構造を
有する構造物に光が照射されても回折光は生じない。例
えば図3(a)に示されるようなピッチ400nmのラ
インアンドスペースパターンに波長500nmの光が照
射されても回折光は生じない。この場合、ライン部の屈
折率をn1、スペース部の屈折率をn2とすると、この
構造は図3(b)に示されるように屈折率nを有する単
一層として扱われる(n=(a×n1+b×n2)/
(a+b)、aはライン幅、bはスペース幅)。そして
反射は、この単一層の表面と単一層の下面で生じるもの
とみなされる。
【0010】さて、いま照射される光の波長500nm
に対し、レジスト膜31のピッチは450nmなので回
折は生じず、本来図4(a)に示されるような構造は、
図4(b)に示されるように被エッチング層32上に2
つの単一層が形成されているものとみなされる。これら
2つの単一層のうち上側にある単一層の屈折率naはレ
ジスト膜31の屈折率nr、雰囲気の屈折率nbを用い
てna=(150×nr+300×nb)/(150+
300)で表現される。下側にある単一層の屈折率nb
は酸化シリコンの屈折率no、雰囲気の屈折率ntを用
いてnb=(150×no+300×nt)/(150
+300)で表現される。上側の単一層の厚さは、レジ
スト膜31の厚さを表現しており、エッチングの進行に
かかわらずほぼ一定である。下側の単一層の厚さDはエ
ッチング深さを表しており、エッチングの進行とともに
だんだん大きい値を有する。反射光の強度変化は、エッ
チング深さを反映したものなので、この反射光を計測す
ることによってエッチング深さを計測することができ
る。次にこれらの単一層を透過し下地層34に入射した
光について説明する。下地層34にはピッチ600nm
のアルミ配線33が形成されている。一方光の波長は約
500nmである。したがって入射した光は通常の振る
舞いと同様に回折を起こし、四方に散乱する。散乱した
光の一部はビームスプリッタ13で反射して光検出器1
6方面に進行する場合もある。しかしながら、ピンホー
ル15を用いて1次以上の高次回折光は光検出器16に
入射されない構成となっているため、殆どの散乱光が検
出されない。
【0011】エッチング深さの計測は以下のように行わ
れる。図5のグラフは、縦軸が光検出器により検出され
た光の強度を示し、横軸が時間を示している。一つ目の
極点S1が計測される時間T1から3つめの極点S3が
計測される時間T3までの時間に加工される距離は、光
の半波長分の長さとなる。従って、光の半波長である2
50nmを時間(T3−T1)で割ってエッチング速度
Eが求められる。また、極点が計測されるまでの時間に
加工される距離は、光の4分の1波長となる。従って、
たとえば図5に示されるように4つの極点が計測され、
4つ目の極点が計測された時間T4から、Δtだけ加工
が進行しているとすると、このときの加工距離Dは、D
=T1×E+3×λ/4+Δt×E(λは500nm)
として計算される。以上のようにして所定時間ごとにエ
ッチング深さを計算し、所定のエッチング深さになる
と、エッチングが終了する。以上はレジスト膜31のパ
ターンの周期が計測光の波長よりも短い場合について述
べた。以下ではレジスト膜31のパターンの周期が計測
光の波長よりも長い場合について述べる。この被加工物
Wの斜視断面図を図6に示す。図6に示されるように、
この被加工物Wの表面にはフォトレジストからなるレジ
スト膜31が形成される。このレジスト膜31は、幅3
00nmのラインが600nmのピッチで平行に形成さ
れるラインアンドスペースパターンである。
【0012】レジスト膜31の下には、被エッチング層
32が形成されている。この被エッチング層32の材質
は酸化シリコンである。レジスト膜31で覆われていな
い部分のみ選択的にエッチングされる。被エッチング層
32の下の下地層34には幅200nmのアルミ配線3
3が400nmのピッチで形成されている。アルミ配線
33以外の部分は絶縁物である酸化シリコンから構成さ
れる。下地層34のさらに下は、トランジスタ等の半導
体素子を形成するための多層膜構造となっている。すな
わち上述した被加工物Wと逆に、レジスト膜31のピッ
チの方が下地層34に形成されるアルミ配線33のピッ
チよりも大きい場合である。この場合照射された光は、
レジスト膜31で回折を起こすが、下地層34では回折
は起こさず上述したように一様の屈折率を有する単一層
が存在するものとみなされる。フーリエ変換レンズ14
およびピンホール15により波長500nm以外の光は
遮光されるため、以下波長がほぼ500nmの光の振る
舞いについて述べる。レジスト膜31を照射した光は、
回折を起こし1次以上の回折光が生じる。しかしながら
これら高次回折光はピンホール15により遮光されるた
め、光検出器16にほぼ検出されない。したがって0次
回折光のみが光検出器16に計測される。また、被エッ
チング層32を透過した光の一部は下地層34で反射す
る。いま下地層34の周期400nmは、光の波長50
0nmよりも小さいため回折は生じず、上述したように
一様の屈折率を有する単一層とみなされる。以上より光
検出器16に計測されるおもな反射光は、レジスト膜3
1表面における反射光と、被エッチング表面で反射する
反射光と、単一層とみなされた下地層34からの反射光
などが含まれる。このうち単一層とみなされた下地層3
4からの反射光は、エッチングの進行にかかわらずにほ
ぼ一定のエネルギを有する。このため、反射光の強度は
一定のバイアスを受けた周期的な変化をすることとな
り、所定量のオフセット補正をすることによりその影響
を除去することができる。
【0013】エッチング深さ計測装置10では、上述し
たのと同様にエッチング深さが計測されることになり、
所望の深さまでエッチングが進行したときにエッチング
が終了する。以上によりエッチング深さの計測が行われ
た。エッチング深さの計測に用いる光の波長をレジスト
膜31の周期と下地層34の周期との間の長さのものを
用いるため、構造の周期に対して適切な波長を選択して
いなかった従来に比べて精度良くエッチング深さ計測を
行うことが可能となった。すなわち、レジスト膜31の
周期および下地層34の周期よりも短い波長の光を用い
る場合、照射された光は、レジスト膜31表面において
も下地層34においても回折を起こしてしまうため、エ
ッチング深さ計測に有用な反射光の割合は減少する。ま
た、レジスト膜31の周期および下地層34の周期より
も長い波長の光を用いる場合、照射された光は、下地層
34のさらに下にある複雑な構造層からの影響が大きく
なるためやはり精度良いエッチング深さ計測を行うこと
ができない。本発明にかかるエッチング深さ計測の場
合、下地層のさらに下に存在する複雑な構造層からの影
響を軽減することおよび回折の影響を軽減するために波
長をレジスト膜31の周期と下地層34の周期との間で
選択したものである。
【0014】なお、本実施の形態においては光源11と
して連続的な波長の光を出射するハロゲンランプを用
い、フーリエ変換レンズ14を用いて所定波長以外の光
は遮光したが、本発明はこの場合に限られない。例えば
光源11としてレジスト膜31の周期と下地層34の周
期との間の波長のレーザ装置を用いても良い。また、放
電管等を用いることも可能である。なお、配線の物質は
アルミに限られず、銅、タングステン、その他の金属ま
たは合金であっても良い。なお、本実施の形態に記載さ
れている金属配線の幅やピッチ、レジストパターン等の
サイズは例示に過ぎず、他の値でも当然適用可能であ
る。また、光源11からの光を整えるコリメータについ
ては、レンズを使用した屈折型、ミラーを使用した反射
型、および両者の複合型でも良い。また、フーリエ変換
レンズ14を用いて特定波長の光を透過させる代わり
に、分光器を用いて特定波長の光の信号に基づいて深さ
計測を行っても良い。また、回折光の分離方法について
は、ピンホール15を用いる代わりに、十分な距離をお
いて0次光と高次回折光を空間的に分離する方法でも良
い。また、被測定物は一面に周期構造が形成されている
場合に限られず、一部に周期構造が形成去れている場合
にも適用可能である。その他同様の趣旨において本実施
の形態は種々変形可能である。
【0015】(第2の実施の形態)図7に本発明にかか
るマイクロ波プラズマエッチング装置30を示す。な
お、第1の実施の形態と同じ構成、機能を有するものは
同じ番号を付し、説明を省略する。このマイクロ波プラ
ズマエッチング装置30は、チャンバ21と、このチャ
ンバ21に反応ガスを供給するためのガス供給手段31
と、チャンバ21内を減圧するための真空ポンプ32
と、プラズマを発生させるためのマイクロ波発生部33
と、エッチング深さを計測するためのエッチング深さ計
測装置10から構成される。エッチング深さ計測装置1
0は、チャンバ21内に載置されている被加工物Wに光
を照射するための光源11と、この光源11から出射さ
れた光をコリメートするためのコリメータレンズ12
と、被加工物Wに照射された光の反射光を光検出器16
の方向に反射するためのビームスプリッタ13と、この
反射光のうち特定波長の光のみ通過させるフーリエ変換
レンズ14と、反射光のうち高次回折光を遮光するため
のピンホール15と、反射光を計測し干渉信号を得るた
めの光検出器16と、干渉信号に対して信号処理を行
い、エッチング深さを計測する深さ計測部17と、から
構成される。
【0016】反応ガスは、チャンバ21側壁に設けられ
たガス供給管から供給される。チャンバ21と真空ポン
プ32とは排気管により接続されている。マイクロ発生
部33から出力されたマイクロ波は、チャンバ21内に
導入される。また、チャンバ21天井部には石英ガラス
製の観察窓20が設けられており、この観察窓20越し
にエッチング深さ計測用の光が照射される。上記構成に
おける作用について説明する。まず、チャンバ21内の
加工テーブル22に、被加工物Wである半導体基板がセ
ットされる。この半導体基板は図8に示されるように、
表面にはフォトレジストからなるレジスト膜41が形成
されている。このレジスト膜41は、幅200nmのラ
インが500nmのピッチのラインアンドスペースパタ
ーンで形成されている。レジスト膜41の下には、酸化
シリコンからなる被エッチング層42が形成されてい
る。被エッチング層42の下の下地層44には幅1μm
のアルミ配線43が2μmピッチで周期的に形成されて
いる。アルミ配線43以外に部分は絶縁物である酸化シ
リコンから構成される。下地層44のさらに下は、配線
の多層膜構造となっており、さらにその下層にトランジ
スタ等の複雑な構造物が形成されている。
【0017】基板43をセット後、真空ポンプ32を起
動して、チャンバ21内を10−3パスカル程度のガス
圧に保つ。この状態で、反応ガスが供給され、エッチン
グが開始される。チャンバ21内に導波管で導かれた所
定波長のマイクロ波を導入し、チャンバ21内の反応ガ
スをイオン化して活性粒子を生成する。これら活性粒子
により被加工物Wの開口部はエッチングされる。一方、
光源11から直径約3mm程度の深さ計測用の光が基板
に照射される。その反射光はフーリエ変換レンズ14で
フィルタリング処理され約500nmの波長の光以外は
遮光される。さらにピンホール15により高次回折光は
遮光され結果的には、約500nmの0次回折光が選択
的に光検出器16に計測される。光検出器16は、光電
変換により計測した光の強度を反映した電気信号を深さ
計測部17に出力する。深さ計測部17は第1の実施の
形態で示されたのと同様に、光の強度の周期的変化から
計算したエッチング速度および極値の数に基づいてエッ
チング深さを所定時間(たとえば1秒)ごとに計測す
る。そしてエッチング深さが所望深さに達すると、エッ
チング深さ計測装置10からガス供給手段およびマイク
ロ波発生部33に制御信号が送信され、エッチングが終
了する。以上の作用によりエッチングが行われた。
【0018】エッチング後は、たとえばスパッタリング
を用いて基板表面に銅を成膜した後、CMP研磨を行っ
て、銅配線を形成させることが可能になる。そして保護
膜を形成したのち、コンタクトホールから配線を引き出
して半導体装置を製造することが可能になる。以上述べ
たように、周期的に構造物が形成されている層が多層的
に備わっている被エッチング物のエッチングに際して、
照射する光の波長を適宜に選択することにより精度良い
エッチング深さを計測することが可能となるエッチング
装置を提供することが出来る。また、精度良い深さ計測
により、配線形成を歩留まり良く行うことが可能になる
ため、多層からなる半導体装置の製造において歩留まり
向上が可能となる。なお、エッチング装置はマイクロ波
エッチング装置に限られず、RIE(Reactive
Ion Etching)等のドライエッチング装置
に用いることも当然可能である。また、被加工物は、本
実施の形態で示されたような構造の物に限られず、周期
的な構造物が形成されている下地層に周期的なパターン
を有するレジスト膜を形成させてエッチングを行う場合
に適用可能である。こうしたエッチングの際本発明に係
るエッチング深さ計測方法を用いることにより、精度良
いエッチングが可能となりひいては半導体装置の歩留ま
り向上に寄与する。その他本実施の形態は第1の実施の
形態で示されたのと同様に種々変形可能である。
【0019】
【発明の効果】 エッチング深さの計測に際して、レジ
スト膜の周期と被エッチング層の下層に形成されている
構造物の周期との間の波長の光を照射し、その波長の光
の反射光に基づいてエッチング深さを計測することによ
り従来よりも精度の高いエッチング深さを計測すること
が可能になった。また、このエッチング深さ計測方法を
用いることにより精度良いエッチングが可能となるエッ
チング装置を提供することが出来た。またこのエッチン
グ深さ計測方法を用いることにより歩留まり良い半導体
装置の製造方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエッチング深
さ計測装置の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態において被計測物の
斜視断面を模式的に示した図。
【図3】本発明の第1の実施の形態において被計測物の
構造層を単一層とみなした図。
【図4】本発明の第1の実施の形態において被計測物の
構造層を単一層とみなした図。
【図5】本発明の第1の実施の形態において光検出器に
検出される光強度の時間変化を示した図。
【図6】本発明の第1の実施の形態において被計測物の
斜視断面図を模式的に示した図。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかるエッチング
装置の構成図。
【図8】本発明の第2の実施の形態における被加工物を
模式的に示した図。
【符号の説明】
10エッチング深さ計測装置、11光源、14フーリエ
変換レンズ14ピンホール15光検出器、17エッチン
グ深さ計測部、30マイクロ波プラズマエッチング装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA25 BB02 CC17 EE00 FF51 GG02 HH13 JJ09 JJ11 LL04 LL10 LL28 LL46 QQ28 4M106 AA01 AA10 CA48 DB02 DB03 DB07 DB12 DB13 DH08 DH12 DH31 DH32 DH55 DJ17 DJ20 5F004 BA20 BB14 CB09 CB10 CB16 DB03 EB04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に周期的なパターンでレジスト膜が
    形成されている被エッチング層およびこの被エッチング
    層の下層に形成されており構造物が周期的に形成されて
    いる下地層を備える被計測物に光を照射する照射工程
    と、 前記照射された光の反射光を受光する受光工程と、 前記反射光の強度の時間変化に基づいてエッチング深さ
    を計測する計測工程と、 を備えるエッチング深さ計測方法において、 前記受光工程において受光する前記反射光の波長は、前
    記パターンの周期と前記構造物の周期との間の波長を含
    み、 前記計測工程は、前記パターンの周期と前記構造物の周
    期との間の波長の反射光強度に基づいてエッチング深さ
    を計測することを特徴とするエッチング深さ計測方法。
  2. 【請求項2】 前記受光工程は、前記反射光のうち高次
    回折光を遮光して受光するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のエッチング深さ計測方法。
  3. 【請求項3】 前記構造物は配線であることを特徴とす
    る請求項1記載のエッチング深さ計測方法。
  4. 【請求項4】 表面に周期的に配線が形成されている半
    導体ウエハの前記表面に絶縁層を成膜する工程と、 前記絶縁層の表面にレジストを塗布し、周期的なパター
    ンを形成させるパターニング工程と、 深さ計測をしながら前記絶縁層のエッチングを行う加工
    工程と、 を備える半導体装置の製造方法において、 前記加工工程は、 前記絶縁層をエッチングするエッチング工程と、 前記エッチングを行いながら、前記表面にレジストのパ
    ターンが形成された前記絶縁層に前記レジストのパター
    ンの周期と前記配線の周期との間の波長の光を照射する
    照射工程と、 前記照射された光の反射光を受光する受光工程と、 前記反射光の強度の時間変化に基づいてエッチング深さ
    の計測を行いその情報に基づいて前記エッチングを制御
    する計測工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面に周期的なパターンでレジスト膜が
    形成されている被エッチング層およびこの被エッチング
    層の下層に形成されており構造物が周期的に形成されて
    いる下地層を備える被計測物に光を照射するための照射
    手段と、 前記照射した光の反射光を受光するための受光手段と、 前記受光された光の強度の時間変化に基づいてエッチン
    グ深さを計測するための計測手段と、 を備えるエッチング深さ計測装置において、 前記受光手段は、前記パターンの周期と前記構造物の周
    期との間の波長の前記反射光を受光するように構成され
    ており、 前記計測手段は、前期パターンの周期と前記構造物の周
    期との間の波長の前記反射光強度に基づいてエッチング
    深さを計測するように構成されていることを特徴とする
    エッチング深さ計測装置。
  6. 【請求項6】 前記照射した光の反射光のうち、高次回
    折光を遮光するための遮光手段を付加し、前記受光手段
    は前記高次回折光を遮光された前記反射光を受光するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項5記載のエ
    ッチング深さ計測装置。
  7. 【請求項7】 前記受光手段は前記光が照射される位置
    が前焦点位置となるよう配置されているフーリエ変換レ
    ンズと、前記フーリエ変換レンズによりフィルタ処理さ
    れた光を受光する受光素子とを備え、 前記遮光手段は前記フーリエ変換レンズの後ろ焦点位置
    に配置されているピンホールを備えていることを特徴と
    する請求項6記載のエッチング深さ計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のエッチング深さ計測装置
    と、 前記被エッチング層をエッチングするためのエッチング
    手段と、 を備え、前記エッチング深さ計測装置により計測された
    エッチング深さの情報に基づいて前記エッチング手段は
    エッチングを行うように構成されていることを特徴とす
    るエッチング装置。
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