JP2002049877A

JP2002049877A - 有価証券売買システム，有価証券売買方法，有価証券販売管理システム及び記録媒体

Info

Publication number: JP2002049877A
Application number: JP2000234271A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiro Nakade; 勝宏中出
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 2000-08-02
Filing date: 2000-08-02
Publication date: 2002-02-15
Also published as: US20020019801A1

Abstract

(57)【要約】【課題】有価証券売買システムに於いて、有価証券の
取引成立時に行う約定代金決済にかかる手間を低減させ
る。【解決手段】注文者は、ユーザ端末10から有価証券販
売管理システム20へ、売買注文情報および約定代金決済
処理に使用する銀行口座を送信する。有価証券販売管理
システム20は、有価証券取引市場システム30へ売買注文
情報を送信し、有価証券の取引を仲介させる。有価証券
取引市場システム30は、有価証券販売管理システム20に
取引結果を送信する。有価証券販売管理システム20は、
取引結果と注文者から送られてきている銀行口座とに基
づいて、約定代金決済に使用する注文者の銀行口座を含
む約定代金決済処理の内容を示す約定代金決済情報を作
成し、銀行口座管理システム40へ送信する。銀行口座管
理システム40は、この約定代金決済情報に従って口座振
り替えを行うことにより、約定代金の決済を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、株式や債券などの
有価証券をネットワークを介して売買する有価証券売買
技術に関し、特に、約定代金の決済処理にかかる手間を
低減させることができる有価証券売買技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネット等のネットワークを用い
て、有価証券のオンライン売買を行うということが近年
さかんに行われるようになってきている。図７は、従来
の有価証券売買システムの一般的な構成例を示すブロッ
ク図であり、ユーザ端末１１０と、有価証券販売管理シ
ステム１２０と、有価証券取引市場システム１３０と、
これらを相互に接続するインターネット等のネットワー
ク２００とから構成されている。

【０００３】注文者は、ユーザ端末１１０を介して、有
価証券販売システム１２０がネットワーク２００上に開
設している有価証券販売ホームページにアクセスし、売
買したい有価証券を決定し、ユーザ端末１１０の画面上
で注文する。

【０００４】注文を受けた有価証券販売管理システム１
２０は、売買注文の内容を示す売買注文情報を有価証券
取引市場システム１３０に送信する。有価証券取引市場
システム１３０では、送られてきた売買注文情報に従っ
て売買注文を成約させる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、株式等の有
価証券を売買した場合、成約代金の決済を行う必要があ
るが、上述した従来の有価証券売買システムは、この点
を全く考慮していない。このため、従来の有価証券売買
システムでは、注文者や、有価証券販売管理システムの
担当者が人手で口座振り替えを行う等して成約代金の決
済を行わなければならず、注文者や有価証券販売管理シ
ステムの担当者に負担がかかるという問題があった。
尚、特表平１１−５０７１５０号公報には、株式仲買口
座を備えているシステムが開示されているが、このシス
テムは、株式仲買口座を注文者の資金チェックのために
使用しているだけであり、株式仲買口座を利用した約定
代金の決済処理は全く考慮されていない。従って、特表
平１１−５０７１５０号公報に開示されているシステム
に於いても、上述した問題点が存在する。

【０００６】そこで、本発明の目的は、約定代金の決済
処理を自動的に行えるようにすることにより、注文者や
有価証券販売管理システムの担当者の負担を低減させる
ことのある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の有価証券売買シ
ステムは、上記目的を達成するため、ネットワークと、
該ネットワークに相互に接続されたユーザ端末，有価証
券販売管理システム，有価証券取引市場システム及び銀
行口座管理システムとを備えた有価証券売買システムで
あって、前記ユーザ端末は、各種の有価証券情報を表示
する手段と、注文者の指示により売買注文情報および約
定代金決済処理に使用する銀行口座を示す取引銀行口座
指定情報を前記有価証券販売管理システムに送信する手
段とを備え、前記有価証券販売管理システムは、前記ユ
ーザ端末から送られてきた売買注文情報を前記有価証券
取引市場システムに送信する手段と、前記有価証券取引
市場システムから送られてきた取引結果および前記ユー
ザ端末から送られてきた取引銀行口座指定情報に基づい
て、約定代金決済処理に使用する注文者の銀行口座を含
む約定代金決済処理の内容を示す約定代金決済情報を作
成し、該作成した約定代金決済情報を前記銀行口座管理
システムへ送信する手段とを備え、前記有価証券取引市
場システムは、前記有価証券販売管理システムから送ら
れてきた売買注文情報に基づいて、取引の仲介処理を行
い、取引結果を前記有価証券販売管理システムに送信す
る手段を備え、前記銀行口座管理システムは、前記有価
証券販売管理システムからの約定代金決済情報に基づい
て、該約定代金決済情報に含まれている銀行口座と前記
有価証券販売管理システムの銀行口座との間で口座振り
替え処理を行う手段を備えている。

【０００８】この構成によれば、約定代金の決済処理
が、注文者によって指定された銀行口座と有価証券販売
管理システムの銀行口座との間の口座振り替え処理によ
り自動的に行われるので、注文者や有価証券販売管理シ
ステムの担当者の負担を低減させることができる。

【０００９】また、本発明の有価証券売買システムに於
いては、注文者に無理な取引を行わせないようにするた
め、前記ユーザ端末から送られてきた売買注文情報を前
記有価証券取引市場システムに送信する手段は、前記売
買注文情報が注文者に対して予め定められている制限を
満たす場合のみ、前記売買注文情報を前記有価証券取引
市場システムへ送信する構成を有している。

【００１０】この構成によれば、売買注文情報が注文者
に対して予め定められている制限（取引可能な最大株
数，注文種別など）を満たす場合のみ、有価証券取引市
場システムへ注文者からの売買注文情報を送信するの
で、注文者に無理な取引を行わせないようにすることが
できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。

【００１２】図１を参照すると、本発明の有価証券売買
システムの実施の形態は、ユーザ端末１０と、有価証券
販売管理システム２０と、有価証券取引市場システム３
０と、銀行口座管理システム４０と、これらを相互に接
続するインターネット等のネットワーク１００とから構
成されている。

【００１３】ユーザ端末１０は、パーソナルコンピュー
タ等のコンピュータである。ユーザ端末１０は、有価証
券販売管理システム２０がネットワーク１００上に提供
している有価証券情報にアクセスし、当該有価証券情報
を画面に表示する機能を備えている。有価証券情報は、
例えば、株式、債権、株式指数オプション等の有価証券
に関する情報である。ユーザ端末１０は、さらに、注文
者が売買を希望する有価証券の情報である売買注文情報
や、注文者が売買を希望する有価証券の約定代金の決済
を行う銀行口座を示す取引銀行口座指定情報をネットワ
ーク１００を介して有価証券販売管理システム２０に送
信する機能を有する。尚、図１に於いては、ユーザ端末
を１台しか図示していないが、実際には複数台のユーザ
端末がネットワーク１００に接続されている。

【００１４】ユーザ端末１０が備えている記録媒体Ｋ１
は、ディスク，半導体メモリ，その他の記録媒体であ
り、コンピュータをユーザ端末１０として機能させるた
めのプログラムが記録されている。このプログラムは、
コンピュータによって読み取られ、コンピュータの動作
を制御することで、コンピュータに、図２のステップＡ
１，Ａ３〜Ａ７，Ａ２１の処理を行わせる。

【００１５】有価証券販売管理システム２０は、有価証
券販売者により管理され、ワークステーション・サーバ
等のコンピュータによって構成される。有価証券販売管
理システム２０は、注文者の操作によりユーザ端末１０
が送出した売買注文情報と取引銀行口座指定情報とを受
け取り、注文者、売買情報、取引銀行口座指定情報に誤
りがないか確認し、誤りがなければ売買注文情報を有価
証券取引市場システム３０に送信する機能とを備えてい
る。さらに、有価証券販売管理システム２０は、有価証
券取引市場システム３０から送信される取引結果を受け
取り、それが約定内容を示している場合は、銀行口座管
理システム４０に、約定代金決済情報を送信する機能を
備えている。尚、図１に於いては、有価証券販売管理シ
ステム２０を１台しか図示していないが、実際には、複
数台の有価証券販売管理システム２０がネットワーク１
００に接続されている。

【００１６】有価証券販売管理システム２０が備えてい
る記憶装置２１には、図３に示すようなユーザ情報が登
録されている。ユーザ情報は、各注文者毎の注文者ＩＤ
と、パスワードと、約定代金決済処理に使用可能な銀行
口座と、売買注文に対する制限と、保有している有価証
券を示す情報とを含んでいる。図３の例は、注文者ＩＤ
「ＩＤａ」の注文者は、パスワードが「Ｐａ」、約定代
金決済処理に使用可能な銀行口座が「ＸＸＸＸ」，「Ｙ
ＹＹＹ」，「ＺＺＺＺ」の３つ、売買注文に対する制限
が「なし」、保有している有価証券が「Ａ株 10000
株」, 「Ｂ株 10000株」であることを示し、注文者ＩＤ
「ＩＤｂ」の注文者は、パスワードが「Ｐｂ」、約定代
金決済処理に使用可能な銀行口座が「ＪＪＪＪ」、売買
注文に対する制限が「成り行き禁止」、保有している有
価証券が「Ｃ株 1000株」であることを示している。

【００１７】また、有価証券販売管理システム２０が備
えている記録媒体Ｋ２は、ディスク，半導体メモリ，そ
の他の記録媒体であり、コンピュータを有価証券販売管
理システム２０として機能させるためのプログラムが記
録されている。このプログラムは、コンピュータによっ
て読み取られ、コンピュータの動作を制御することで、
コンピュータに、図２のステップＡ２，Ａ８〜Ａ１０，
Ａ１４，Ａ１５，Ａ１９，Ａ２０の処理を行わせる。

【００１８】有価証券取引市場システム３０は、コンピ
ュータによって実現されるものであり、複数の有価証券
販売管理システム２０からの売買注文情報を受け取り、
取引を仲介し、取引結果を有価証券販売管理システム２
０に送信する機能を備えている。

【００１９】有価証券取引市場システム３０が備えてい
る記録媒体Ｋ３は、ディスク，半導体メモリ，その他の
記録媒体であり、コンピュータを有価証券取引市場シス
テム３０として機能させるためのプログラムが記録され
ている。このプログラムは、コンピュータによって読み
取られ、コンピュータの動作を制御することで、コンピ
ュータに、図２のステップＡ１１〜Ａ１３の処理を行わ
せる。

【００２０】銀行口座管理システム４０は、銀行で管理
され、ワークステーション・サーバ等のコンピュータに
よって構成される。銀行口座管理システム４０は、有価
証券販売管理システム２０から約定代金決済情報を受け
取り、約定代金決済情報が買い注文により発生したもの
である場合は注文者の指定口座から指定金額を有価証券
販売管理システム２０の口座に振り替え、売り注文の場
合は、有価証券販売管理システム２０の口座から注文者
の指定口座に約定代金を振り替える機能を備えている。

【００２１】銀行口座管理システム４０が備えている記
録媒体Ｋ４は、ディスク，半導体メモリ，その他の記録
媒体であり、コンピュータを銀行口座管理システム４０
として機能させるためのプログラムが記録されている。
このプログラムは、コンピュータによって読み取られ、
コンピュータの動作を制御することで、コンピュータ
に、図２のステップＡ１６〜Ａ１８の処理を行わせる。

【００２２】

【実施の形態の動作】次に、本実施の形態の動作につい
て詳細に説明する。尚、以降の説明では、ネットワーク
１００はインターネットであるとする。

【００２３】図２を参照すると、注文者は、自分のユー
ザ端末１０を介して、有価証券販売管理システム２０が
インターネット１００上に開設している有価証券販売ホ
ームページにアクセスする（ステップＡ１）。その際、
注文者は、自身の注文者ＩＤ，パスワードを有価証券販
売管理システム２０へ送信する。

【００２４】有価証券販売管理システム２０は、ユーザ
端末１０から注文者ＩＤ，パスワードが送られてくる
と、このパスワードと記憶装置２１に登録されている上
記注文者ＩＤに対応するパスワードとを照合する。そし
て、両者が一致している場合は、種々の有価証券情報
（証券コードや銘柄を含む）をユーザ端末１０に送信す
ると共に、上記注文者ＩＤと対応して記憶装置２１に登
録されている、注文者が約定代金決済に使用することが
可能な銀行口座をユーザ端末１０に送信する（ステップ
Ａ２）。尚、パスワードが一致していない場合は、有価
証券販売管理システム２０は、ユーザ端末１０に対して
パスワードの再送を要求する。

【００２５】これにより、ユーザ端末１０は、先ず、図
４に示すような有価証券情報画面を表示装置（図示せ
ず）に表示する（ステップＡ３）。この有価証券情報画
面には、有価証券販売管理システム２０から送られてき
た証券コード，銘柄を含む有価証券情報が表示されると
共に、注文条件情報の入力欄が表示される。注文条件情
報は、取引する株数と、売りか買いかを示す売買種別
と、成り行きか指し値かを示す注文種別と、指し値とを
含む。

【００２６】注文者は、図４の有価証券情報を見て売買
したい有価証券を決定し、注文条件情報入力欄の当該有
価証券に対応する行に、キーボード等を用いて必要事項
を入力する（ステップＡ４）。今、例えば、図４の有価
証券情報画面を見て株式会社Ａの株式1000株を成り行き
で買い、株式会社Ｄの株式1000株を指し値で売ることを
決定したとすると、注文者は、図５に示すように注文条
件情報入力欄の株式会社Ａと対応する第１行目に株数
「1000」，売買種別「買い」，注文種別「成り行き」を
入力すると共に、株式会社Ｄと対応する第４行目に株数
「1000」，売買種別「売り」，注文種別「指し値」，指
し値「α」を入力する。ユーザ端末１０は、このように
して入力された注文条件情報と、入力された注文条件情
報と同一行の有価証券情報との対を、売買注文情報とし
て一時的に保持する。この図５の例の場合は、証券コー
ド「ＮＮＮＮ」，銘柄「株式会社Ａ」，株数「1000」，
売買種別「買い」，注文種別「成り行き」からなる第１
の売買注文情報と、証券コード「ＱＱＱＱ」，銘柄「株
式会社Ｄ」，株数「1000」，売買種別「売り」，注文種
別「指し値」，指し値「α」からなる第２の売買注文情
報との２つを一時的に保持することになる。

【００２７】次に、注文者が図５の有価証券情報画面上
の「取引銀行口座」ボタンをマウスでクリックすると、
ユーザ端末１０は、有価証券販売管理システム２０から
送られてきている、約定代金を決済することが可能な銀
行口座の一覧を、図６に示すような銀行口座一覧画面と
して表示する（ステップＡ５）。表示される銀行口座の
情報は、銀行名，支店名，口座番号，名義人等を含んで
いる。注文者は、表示された銀行口座の一覧の中から、
今回の取引の約定代金決済に使用する銀行口座をマウス
でクリックすることにより指定する（ステップＡ６）。
指定された銀行口座の情報は、取引銀行口座指定情報と
して一時的にユーザ端末１０に保持される。

【００２８】その後、ユーザが図６の「注文」ボタンを
マウスでクリックすると、ユーザ端末１０は、保持して
いる売買注文情報それぞれに保持している取引銀行口座
指定情報を付加し、ネットワーク１００を介して有価証
券販売管理システム２０へ送信する（ステップＡ７）。
この例の場合は、第１の売買注文情報と取引銀行口座指
定情報との組と、第２の売買注文情報と取引銀行口座指
定情報との組が有価証券販売管理システム２０へ送られ
ることになる。

【００２９】有価証券販売管理システム２０は、売買注
文情報と取引銀行口座指定情報との組を受信すると（ス
テップＡ８）、受信した各組に対して以下の処理を行
う。内容が正しいか否かをチェックし（ステップＡ
９）、正しい場合には売買注文情報に、自システム２０
のシステム識別子と、売買注文情報を特定するための売
買注文識別子（例えば連番）とを付加して有価証券取引
市場システム３０に発信し（ステップＡ１０）、正しく
ない場合には、ユーザ端末１０にエラー通知を行う。
尚、ステップＡ１０に於いては、ステップＡ８で受信し
た売買注文情報と取引銀行口座指定情報との組と、上記
売買注文を行った注文者の注文者ＩＤと、ステップＡ１
０で付加した売買注文識別子とを対応付けて登録してお
く処理も行う。

【００３０】ここで、ステップＡ９で行う処理について
詳細に説明しておく。

【００３１】（ａ）先ず、取引銀行口座指定情報によっ
て示される銀行口座が、ステップＡ２でユーザ端末１０
へ送信した銀行口座の何れかと一致しているかをチェッ
クする。そして、一致している場合は、（ｂ）へ進み、
一致していない場合は、ユーザ端末１０へエラー通知を
行う。（ｂ）売買注文情報中の注文条件情報が、記録装置２１
に登録されている注文者対応の制限を全て満たしている
か否かをチェックする。例えば、成り行きで取引を行う
ことが禁止されているにもかかわらず、注文種別が成り
行きになっていないかとか、売買を注文している株数が
取引可能な最大株数を超えていないかとかをチェックす
る。そして、全ての制限を満たしている場合は、（ｃ）
に進み、満たしていない場合は、ユーザ端末１０にエラ
ー通知を行う。（ｃ）注文条件情報中の売買種別が「買い」である場合
は、ステップＡ１０の処理を行い、「売り」である場合
は、記録装置２１に登録されている注文者の保有してい
る有価証券を示す情報に基づいて、注文者が売るべき有
価証券を所有しているか否かをチェックする。そして、
売るべき有価証券を所有している場合には、ステップＡ
１０の処理を行い、所有していない場合は、ユーザ端末
１０にエラー通知を行う。以上が、ステップＡ９で行う
処理の詳細である。

【００３２】有価証券取引市場システム３０は、売買注
文情報，システム識別子，売買注文識別子の組を受信す
ると（ステップＡ１１）、売買注文情報に基づいた取引
の仲介処理を行う（ステップＡ１２）。その後、有価証
券取引市場システム３０は、取引結果とその取引の元に
なった売買注文情報の売買注文識別子との対を、上記シ
ステム識別子によって示される有価証券販売管理システ
ム２０に送信する（ステップＡ１３）。尚、取引結果に
は、取引が成立したか否かを示す情報が含まれると共
に、取引が成立した場合には、成立した取引が売りであ
るのか買いであるのかを示す情報と、約定代金決済すべ
き金額とが含まれる。

【００３３】有価証券販売管理システム２０は、有価証
券取引市場システム３０から、取引結果と売買注文識別
子との対を受信すると、取引が成立しているか否かを調
べる（ステップＡ１４）。そして、成立していない場合
は、その取引の注文者が使用しているユーザ端末１０に
取引不成立を通知する。尚、その際、ステップＡ１０に
於いて登録した情報の内の、上記売買注文識別子と対応
して登録されている売買注文情報もユーザ端末１０に通
知することにより、どの売買注文に対する取引が不成立
になったのかを注文者が認識できるようにする。また、
上記売買注文識別子に関連する情報を削除する。

【００３４】これに対して、取引が成立している場合
は、有価証券販売管理システム２０は、取引銀行口座指
定情報で指定された銀行口座で約定代金を決済するた
め、約定代金決済情報を作成し、銀行口座管理システム
４０に送信する（ステップＡ１５）。ここで、約定代金
決済情報は、例えば、次のようにして作成する。先ず、
ステップＡ１４で受信した売買注文識別子をキーにして
ステップＡ１０で登録した情報を検索し、上記売買注文
識別子を含む情報を探し出す。次いで、この探し出した
情報から取引銀行口座指定情報，注文者ＩＤを抽出し、
その後、上記売買注文識別子に関する情報を削除する。
次いで、ステップＡ１４で受信した取引結果から、約定
代金決済すべき金額と、取引が売りか買いかを示す情報
を抽出する。そして、取引が売りであった場合は、有価
証券販売管理システム２０の銀行口座から上記取引銀行
口座指定情報によって示される注文者が指定した銀行口
座へ、上記抽出した金額を振り込ませるための約定代金
決済情報を作成する。これに対して、取引が買いであっ
た場合は、上記取引銀行口座指定情報によって示される
注文者が指定した銀行口座から有価証券販売管理システ
ム２０の銀行口座へ、上記抽出した金額を振り込ませる
ための約定代金決済情報を作成する。また、取引が成立
している場合には、ユーザ情報（図３参照）中の注文者
が所有している有価証券を示す情報を、取引結果に応じ
て更新する。

【００３５】銀行口座管理システム４０は、約定代金決
済情報を受信すると（ステップ１６）、約定代金決済情
報中の銀行口座が事前に登録されていた内容と一致する
かチェックし、正しい場合は指定口座と有価証券販売管
理システム２０の口座間で振り替えを行い約定代金を決
済する（ステップ１７）。決済結果は、銀行口座管理シ
ステム４０から有価証券販売管理システム２０へ送信さ
れる（ステップ１８）。

【００３６】有価証券販売管理システム２０は、銀行口
座管理システム４０から決済結果を受信すると、それを
ユーザ端末１０に送る（ステップＡ１９，Ａ２０）。

【００３７】ユーザ端末１０は、有価証券販売管理シス
テム２０からの決済結果を受信すると、それを表示する
（ステップＡ２１）。

【００３８】有価証券販売管理システム２０は、売買注
文情報および取引銀行口座指定情報のチェック結果、有
価証券取引市場システム３０からの取引結果、銀行口座
管理システム４０からの決済結果に関する情報につい
て、注文者が有価証券販売システムのホームページ上で
確認できるようにしてもよいし、電子メール等により注
文者に通知されるようにしてもよい。

【００３９】

【発明の効果】第１の効果は、有価証券買い注文が約定
した場合に、注文者が約定代金を有価証券販売者の口座
に振り込む手間が省け、有価証券売り注文が約定した場
合に、有価証券販売管理システムの担当者が約定代金を
注文者の銀行口座に振り込む手間が省けることである。
その理由は、約定代金の決済を人手で行うのではなく、
注文者によって指定された銀行口座を使用して有価証券
売買システムが自動的に行うからである。

【００４０】第２の効果は、注文者に無理な取引を行わ
せないようにすることができるということである。その
理由は、売買注文情報が注文者に対して予め定められて
いる制限を満たしている場合のみ、有価証券取引市場シ
ステムへ売買注文情報を送信するようにしたからであ
る。

【００４１】第３の効果は、注文者は、有価証券約定代
金の決裁処理を銀行に代行してもらえ、有価証券約定時
に必要な金額だけが引き落とされるため、資金運用（利
息）を効率化できることである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の構成例を示すブロック図
である。

【図２】本実施の形態の処理例を示す流れ図である。

【図３】記憶装置２１に登録されるユーザ情報の一例を
示す図である。

【図４】有価証券情報画面の一例を示す図である。

【図５】注文条件情報入力後の有価証券情報画面の一例
を示す図である。

【図６】銀行口座一覧画面の一例を示す図である。

【図７】従来の技術のブロック図である。

【符号の説明】

１０…ユーザ端末２０…有価証券販売管理システム２１…記憶装置３０…有価証券取引市場システム４０…銀行口座管理システム１００…ネットワークＫ１〜Ｋ４…記録媒体１１０…ユーザ端末１２０…有価証券販売管理システム１３０…有価証券取引市場システム２００…ネットワーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネットワークと、該ネットワークに相互
に接続されたユーザ端末，有価証券販売管理システム，
有価証券取引市場システム及び銀行口座管理システムと
を備えた有価証券売買システムであって、前記ユーザ端末は、各種の有価証券情報を表示する手段と、注文者の指示により売買注文情報および約定代金決済処
理に使用する銀行口座を示す取引銀行口座指定情報を前
記有価証券販売管理システムに送信する手段とを備え、前記有価証券販売管理システムは、前記ユーザ端末から送られてきた売買注文情報を前記有
価証券取引市場システムに送信する手段と、前記有価証券取引市場システムから送られてきた取引結
果および前記ユーザ端末から送られてきた取引銀行口座
指定情報に基づいて、約定代金決済処理に使用する注文
者の銀行口座を含む約定代金決済処理の内容を示す約定
代金決済情報を作成し、該作成した約定代金決済情報を
前記銀行口座管理システムへ送信する手段とを備え、前記有価証券取引市場システムは、前記有価証券販売管理システムから送られてきた売買注
文情報に基づいて、取引の仲介処理を行い、取引結果を
前記有価証券販売管理システムに送信する手段を備え、前記銀行口座管理システムは、前記有価証券販売管理システムからの約定代金決済情報
に基づいて、該約定代金決済情報に含まれている銀行口
座と前記有価証券販売管理システムの銀行口座との間で
口座振り替え処理を行う手段を備えたことを特徴とする
有価証券売買システム。
【請求項２】請求項１記載の有価証券売買システムに
於いて、前記ユーザ端末から送られてきた売買注文情報を前記有
価証券取引市場システムに送信する手段は、前記売買注
文情報が前記注文者に対して予め定められている制限を
満たす場合のみ、前記売買注文情報を前記有価証券取引
市場システムへ送信する構成を有することを特徴とする
有価証券売買システム。
【請求項３】ネットワークと、該ネットワークに相互
に接続されたユーザ端末，有価証券販売管理システム，
有価証券取引市場システム及び銀行口座管理システムと
を備えた有価証券売買システムであって、前記ユーザ端末は、前記有価証券販売管理システムに対して注文者ＩＤを送
信する手段と、該注文者ＩＤに応答して前記有価証券販売管理システム
から送られてくる各種の有価証券情報を表示する手段
と、前記注文者ＩＤに応答して前記有価証券販売管理システ
ムから送られてくる銀行口座を表示する手段と、表示されている各種の有価証券情報の内の、注文者によ
って選択された有価証券情報および注文者によって入力
された前記選択された有価証券情報に対する注文条件情
報を含む売買注文情報と、表示されている銀行口座の内
の、注文者によって選択された約定代金決済処理に使用
する銀行口座を示す取引銀行口座指定情報とを前記有価
証券販売管理システムに送信する手段とを備え、前記有価証券販売管理システムは、前記ユーザ端末から送られてくる注文者ＩＤに応答して
各種の有価証券情報と前記注文者ＩＤに対応して事前に
登録されている銀行口座とを前記ユーザ端末に送信する
手段と、前記ユーザ端末から送られてくる売買注文情報中の注文
条件情報によって示される条件が前記注文者に対して予
め定められている制限を満たしている場合、前記売買注
文情報を前記有価証券取引市場システムへ送信する手段
と、前記有価証券取引市場システムから送られてきた取引結
果および前記ユーザ端末から送られてきた取引銀行口座
指定情報に基づいて、約定代金決済処理に使用する注文
者の銀行口座を含む約定代金決済処理の内容を示す約定
代金決済情報を作成し、該作成した約定代金決済情報を
前記銀行口座管理システムへ送信する手段とを備え、前記有価証券取引市場システムは、前記有価証券販売管理システムから送られてきた売買注
文情報に基づいて、取引の仲介処理を行い、取引結果を
前記有価証券販売管理システムに送信する手段を備え、前記銀行口座管理システムは、前記有価証券販売管理システムからの約定代金決済情報
に基づいて、該約定代金決済情報に含まれている銀行口
座と前記有価証券販売管理システムの銀行口座との間で
口座振り替え処理を行う手段を備えたことを特徴とする
有価証券売買システム。
【請求項４】請求項１，２または３記載の有価証券売
買システムに於いて、前記ネットワークは、インターネットであることを特徴
とする有価証券売買システム。
【請求項５】各種の有価証券情報をユーザ端末に表示
するステップと、注文者によって指示された売買注文情報および約定代金
決済処理に使用する銀行口座を示す取引銀行口座指定情
報を前記ユーザ端末から有価証券販売管理システムへ送
信するステップと、前記有価証券販売管理システムから有価証券取引市場シ
ステムへ、前記ユーザ端末から送られてきた売買注文情
報を送信するステップと、前記有価証券取引市場システムに於いて、前記有価証券
販売管理システムから送られてきた売買注文情報に基づ
いて、取引の仲介処理を行い、取引結果を前記有価証券
販売管理システムに送信するステップと、前記有価証券販売管理システムに於いて、前記有価証券
取引市場システムから送られてきた取引結果および前記
ユーザ端末から送られてきた取引銀行口座指定情報に基
づいて、約定代金決済処理に使用する注文者の銀行口座
を含む約定代金決済処理の内容を示す約定代金決済情報
を作成し、該作成した約定代金決済情報を銀行口座管理
システムへ送信するステップと、前記銀行口座管理システムに於いて、前記有価証券販売
管理システムからの約定代金決済情報に基づいて、該約
定代金決済情報に含まれている銀行口座と前記有価証券
販売管理システムの銀行口座との間で口座振り替え処理
を行うステップとを含むことを特徴とする有価証券売買
方法。
【請求項６】請求項５記載の有価証券売買方法に於い
て、前記有価証券販売管理システムから有価証券取引市場シ
ステムへ、前記ユーザ端末から送られてきた売買注文情
報を送信するステップでは、前記ユーザ端末から送られ
てきた売買注文情報が前記注文者に対して予め定められ
ている制限を満たす場合のみ、前記売買注文情報を前記
有価証券取引市場システムへ送信することを特徴とする
有価証券売買方法。
【請求項７】ユーザ端末から有価証券販売管理システ
ムへ注文者ＩＤを送信するステップと、前記有価証券販売管理システムに於いて、前記ユーザ端
末から送られてくる注文者ＩＤに応答して各種の有価証
券情報と前記注文者ＩＤに対応して事前に登録されてい
る銀行口座とを前記ユーザ端末に送信するステップと、前記ユーザ端末に於いて、前記注文者ＩＤに応答して前
記有価証券販売管理システムから送られてくる各種の有
価証券情報を表示するステップと、前記ユーザ端末に於いて、前記注文者ＩＤに応答して前
記有価証券販売管理システムから送られてくる銀行口座
を表示するステップと、前記ユーザ端末に於いて、表示されている各種の有価証
券情報の内の、注文者によって選択された有価証券情報
および注文者によって入力された前記選択された有価証
券情報に対する注文条件情報を含む売買注文情報と、表
示されている銀行口座の内の、注文者によって選択され
た約定代金決済処理に使用する銀行口座を示す取引銀行
口座指定情報とを前記有価証券販売管理システムに送信
するステップと、前記有価証券販売管理システムに於いて、前記ユーザ端
末から送られてくる売買注文情報中の注文条件情報によ
って示される条件が前記注文者に対して予め定められて
いる制限を満たしている場合、前記売買注文情報を有価
証券取引市場システムへ送信するステップと、前記有価証券取引市場システムに於いて、前記有価証券
販売管理システムから送られてきた売買注文情報に基づ
いて、取引の仲介処理を行い、取引結果を前記有価証券
販売管理システムに送信するステップと、前記有価証券取引管理システムに於いて、前記有価証券
取引市場システムから送られてきた取引結果および前記
ユーザ端末から送られてきた取引銀行口座指定情報に基
づいて、約定代金決済処理に使用する注文者の銀行口座
を含む約定代金決済処理の内容を示す約定代金決済情報
を作成し、該作成した約定代金決済情報を銀行口座管理
システムへ送信するステップと、前記銀行口座管理システムに於いて、前記有価証券販売
管理システムからの約定代金決済情報に基づいて、該約
定代金決済情報に含まれている銀行口座と前記有価証券
販売管理システムの銀行口座との間で口座振り替え処理
を行うステップとを含むことを特徴とする有価証券売買
方法。
【請求項８】請求項５，６または７記載の有価証券売
買方法に於いて、前記ネットワークは、インターネットであることを特徴
とする有価証券売買方法。
【請求項９】ユーザ端末からネットワークを介して送
られてきた売買注文情報を、前記ネットワークを介して
有価証券取引市場システムに送信する手段と、前記有価証券取引市場システムから前記ネットワークを
介して送られてきた取引結果および前記ユーザ端末から
前記ネットワークを介して送られてきた取引銀行口座指
定情報に基づいて、約定代金決済処理に使用する注文者
の銀行口座を含む約定代金決済処理の内容を示す約定代
金決済情報を作成し、該作成した約定代金決済情報を、
前記ネットワークを介して前記銀行口座管理システムへ
送信する手段とを備えたことを特徴とする有価証券販売
管理システム。
【請求項１０】請求項９記載の有価証券販売管理シス
テムに於いて、前記ユーザ端末から送られてきた売買注文情報を前記有
価証券取引市場システムに送信する手段は、前記売買注
文情報が前記注文者に対して予め定められている制限を
満たす場合のみ、前記売買注文情報を前記有価証券取引
市場システムへ送信する構成を有することを特徴とする
有価証券販売管理システム。
【請求項１１】ネットワークを介して有価証券販売管
理システム用コンピュータ，有価証券取引市場システム
用コンピュータ及び銀行口座管理システム用コンピュー
タと相互に接続されたユーザ端末用コンピュータを、各種の有価証券情報を表示する手段、注文者の指示により売買注文情報および約定代金決済処
理に使用する銀行口座を示す取引銀行口座指定情報を前
記有価証券販売管理システム用コンピュータに送信する
手段として機能させるためのプログラムと、前記有価証券販売管理システム用コンピュータを、前記ユーザ端末用コンピュータから送られてきた売買注
文情報を前記有価証券取引市場システム用コンピュータ
に送信する手段、前記有価証券取引市場システム用コンピュータから送ら
れてきた取引結果および前記ユーザ端末用コンピュータ
から送られてきた取引銀行口座指定情報に基づいて、約
定代金決済処理に使用する注文者の銀行口座を含む約定
代金決済処理の内容を示す約定代金決済情報を作成し、
該作成した約定代金決済情報を前記銀行口座管理システ
ム用コンピュータへ送信する手段として機能させるため
のプログラムと、前記有価証券取引市場システム用コンピュータを、前記有価証券販売管理システム用コンピュータから送ら
れてきた売買注文情報に基づいて、取引の仲介処理を行
い、取引結果を前記有価証券販売管理システム用コンピ
ュータに送信する手段として機能させるためのプログラ
ムと、前記銀行口座管理システム用コンピュータを、前記有価証券販売管理システム用コンピュータからの約
定代金決済情報に基づいて、該約定代金決済情報に含ま
れている銀行口座と前記有価証券販売管理システムの銀
行口座との間で口座振り替え処理を行う手段として機能
させるプログラムとを記録したことを特徴とする記録媒
体。