JP2002049722A - 環境監視装置及び環境データ提供方法 - Google Patents

環境監視装置及び環境データ提供方法

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JP2002049722A
JP2002049722A JP2000236479A JP2000236479A JP2002049722A JP 2002049722 A JP2002049722 A JP 2002049722A JP 2000236479 A JP2000236479 A JP 2000236479A JP 2000236479 A JP2000236479 A JP 2000236479A JP 2002049722 A JP2002049722 A JP 2002049722A
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JP2000236479A
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Koichiro Maki
孝一郎 槙
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Sumikon Serutekku KK
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Sumikon Serutekku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の測定サイトで取得される環境データを
各測定サイトごとに特定された利用者に、簡単な装置で
随時に提供することを可能にするとともに、データへの
不正なアクセスによる影響を小さく抑える。 【解決手段】 複数の測定サイトのそれぞれに、連続的
又は所定の時間間隔で環境パラメータの測定値を取得す
る測定装置2と、取得された測定値の処理および蓄積を
行なうとともにサーバとして機能するコンピュータ13
と、測定値又は処理された環境データを蓄積する記憶装
置14と、上記コンピュータと通信回線を介して遠隔地
のコンピュータとを接続するための通信装置15とを設
置する。そして、コンピュータは、各サイトごとにあら
かじめ特定された利用者からのアクセスのみに対し環境
データを提供するように設定されている。したがって、
各利用者は測定サイトごとに、当該サイトのコンピュー
タにアクセスして環境データを取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係る発明は、複数の測
定サイトで測定された環境パラメータを、あらかじめ特
定された管理者又は利用者が取得し、利用するための環
境監視装置及び環境データ提供方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】種々の要因による環境の汚染が各地で生
じており、汚染状況を物理的又は化学的に測定して監視
を行う必要が増加している。特に、揮発性有機化合物
(VOC)による土壌の汚染は、小規模のものも含めて
各地で多数が生じている。トリクロロエチレン、テトラ
クロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1
−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン等
の揮発性有機化合物は発ガン性を有することが報告され
ており、これらの物質で土壌が汚染されていると、地下
水に混入し、これが飲料水として用いられて人体に影響
を及ぼすおそれがある。このため、汚染した土壌の浄化
が必要となっている。
【0003】このような汚染土壌の浄化は、主に次のよ
うな方法によって行われている。 1.土壌中の気体を抽出し、含まれている有機汚染物資
を活性炭等に吸着させて除去する。 2.地下水を汲み上げ、曝気装置内で揮発性の汚染物質
を気化させる。そして、気化した汚染物質を活性炭等に
吸着させて除去する。 一旦、汚染した土壌を浄化するためには、上記のような
作業をかなりの長期間にわたって継続的に行う必要があ
り、浄化の進捗状況を監視しながら進められている。浄
化の進捗状況の監視は、一般には、抽出された土壌ガス
又は地下水をサンプリングし、含まれている汚染物質量
を測定することによって行われており、従来は現地での
手作業によって測定が多く行われている。
【0004】しかし、浄化作業を行うサイトの増加にと
もない、現地へ出向いての測定作業では、効率が悪く、
継続的なデータの取得が難しくなっている。このため、
自動測定を行うシステムも開発されつつあり、遠方監視
システムで継続的に自動測定したデータを蓄積し、管理
者のもとにデータを転送するシステムが考えられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら考えられているシステムでは、次のような問題点があ
る。一般に、測定サイトが増加してくると、浄化作業等
の実行と汚染状況の監視とは、一カ所で集中監理するこ
とになり、多くの測定サイトで取得されたデータを管理
者が有するコンピュータに入力して、一括管理すること
になる。このような管理システムでは、測定サイトの数
が増加すると、これに従ってデータの集積管理システム
の規模を拡張整備を行う必要が生じる。このため、測定
サイト数の将来における増加の程度を予測して設備投資
を行う必要があり、この予測を誤ると無駄な設備投資を
行ってしまうおそれがある。
【0006】また、上記のように多くの測定サイトから
取得されるデータを一括して管理するシステムでは、デ
ータの集積管理を行うコンピュータに不正侵入等が生じ
たときに、データの不正取得、データの改ざん、データ
の破壊等が、全ての測定サイトのデータに及ぶおそれが
ある。環境汚染に関する測定データや汚染浄化作業時に
おける測定データは、社会的な影響力を有するととも
に、、個人、私企業等の利害関係に影響するものであ
り、データの改ざんやデータの破壊に対して厳重に防護
する必要がある。
【0007】一方、上記のように数多くの測定サイトで
取得された測定データは、管理者、監督官庁、浄化作業
依頼者等、あらかじめ特定された者が随時に取得して利
用することができるようにするのが望ましいが、測定サ
イトごとに利用可能な者が異なることも多い。このた
め、各測定サイトで取得されるデータを分割して管理
し、それぞれについてセキュリティを設定しなければな
らない。このため、測定データを一括して管理するシス
テムは、複雑な運用が必要となってしまう。
【0008】本願に係る発明は、上記のような事情に鑑
みてなされたものであり、その目的は、複数の測定サイ
トで取得される環境データを各測定サイトごとに特定さ
れた利用者に、簡単な装置で随時に提供することを可能
にするとともに、データへの不正なアクセスによる影響
を小さく抑えることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、 複数の測定サイトにそれ
ぞれ設置され、連続的又は所定の時間間隔で環境パラメ
ータの測定値を取得する測定装置と、 前記測定サイト
に設置され、前記測定装置によって取得された測定値の
処理及び蓄積動作を行なうとともに、サーバとしての機
能を備えるコンピュータと、 前記測定装置によって取
得された測定値又はこれに基づいて処理された値を含む
環境データを蓄積する記憶装置と、 前記コンピュータ
と通信回線を介して遠隔地にあるコンピュータとを接続
するための通信装置とを有し、前記コンピュータは、あ
らかじめ特定された利用者からのアクセスのみに対し、
該コンピュータ又は前記記憶装置に蓄積されている前記
環境データを提供するように設定されていることを特徴
とする環境監視装置を提供する。
【0010】上記構成において、環境パラメータは、土
壌ガス中に含まれる揮発性有機化合物や油脂類の量、地
下水中に含まれる有機化合物や油脂類の量、工場排水や
河川水に含まれる有害物質の量、騒音レベル、振動レベ
ル等、連続的又は所定の時間間隔で自動的に測定可能な
指標とすることができる。
【0011】また、上記通信装置によって接続される通
信回線は、利用者と直接に接続される電話回線であって
もよいし、インターネットを介するものであってもよ
い。また、NTT等が提供するOCN(Open Computer
Network)等を利用するものであってもよい。
【0012】このような環境監視装置では、各測定サイ
トで取得された測定値が、コンピュータ又は記憶装置に
蓄積されており、あらかじめ特定された利用者は、任意
の時に、通信回線を介してサーバとして機能する上記コ
ンピュータにアクセスすることができる。そして、利用
者が必要とするデータを取得することが可能となる。
【0013】一方、あらかじめ特定された利用者以外の
者のアクセスに対しては、アクセスが拒絶され、データ
の不正使用、改ざん、破壊等が防止される。そして、ハ
ッカー等によってサーバへの侵入があった場合にも、そ
こには当該サイトにおける環境データのみが蓄積されて
おり、同一の管理者による測定サイトが多数あっても、
他の測定サイトにおける環境データへは影響しない。ま
た、あらかじめ特定された利用者は、測定サイトごとに
異なっていても、利用者の特定は測定サイトごとに設け
られたコンピュータに容易に設定することができ、セキ
ュリティに関して複雑なシステムは不要となる。
【0014】さらに、同一の管理者が管理する測定サイ
トの数は増減するものであるが、各測定サイトに設置す
るコンピュータは、パーソナルコンピュータ程度の簡易
的なものを用いることができ、測定サイトの増減に対し
て同じ仕様のものを設置し、又は撤去することで容易に
対応することが可能となる。したがって、データを集約
的に管理する場合のように、無駄な投資をするおそれが
なくなる。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
環境監視装置において、前記測定サイトは、有害物質で
土壌が汚染され、土壌中のガス又は地下水の抽出を行な
い、前記有害物質の除去を行なっているサイトであり、
前記測定装置で取得する環境パラメータは、土壌中の
ガス又は地下水に含まれる有害物質の量であることを特
徴とする。
【0016】有害物質で汚染された土壌は、数多く生じ
ており、それぞれについての浄化作業が数ヶ月から数年
の期間かけて行われている。このため、多数のサイトで
浄化設備の設置又は撤去が行われるが、本請求項に係る
環境監視装置は、上記のような状況に単純な作業で対応
することができる。そして、各サイトにおいて、浄化作
業の進捗状況を任意のときに容易に監視することが可能
となる。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2に記載の環境監視装置において、 前記コンピュー
タは、データを提供する前記特定の利用者の設定を、別
途に特定された管理者が通信回線を介してアクセスする
ことにより変更することが可能に設定されていることを
特徴とする。
【0018】この環境監視装置では、各測定サイトのコ
ンピュータにアクセスが可能な利用者を追加、削除又は
変更する必要が生じたときに、管理者は遠隔地から各測
定サイトのコンピュータにアクセスして容易に設定を変
更することができる。
【0019】請求項4に係る発明は、請求項1又は請求
項2に記載の環境監視装置において、 前記コンピュー
タは、前記測定装置によって取得された測定値が所定の
条件となったときに、あらかじめ設定された利用者に、
通信回線を介して電子メールを送信するように設定され
ていることを特徴とする。
【0020】この環境監視装置では、測定装置の故障、
環境パラメータの急変等によって測定値が異常な値を示
したときに、特定された利用者に電子メールによってそ
の旨を告知することができる。したがって、利用者から
アクセスすることがなくても、利用者は異常が生じてい
ることを認識することができ、早急な対応が可能とな
る。なお、上記構成中の所定値は、一つの測定値が所定
値より大きくなった場合又は小さくなった場合の他、所
定の期間の測定値の平均値が所定値より大きくなった場
合又は小さくなった場合、所定の回数の測定値が所定値
より大きくなった場合又は小さくなった場合等も含むも
のである。
【0021】請求項5に係る発明は、複数の測定サイト
のそれぞれに、環境パラメータを測定する測定装置と、
該測定装置によって取得された測定値の処理及び蓄積動
作を行なうとともに、サーバとしての機能を備えるコン
ピュータと、を設置し、前記コンピュータは、各測定サ
イトごとに特定された利用者がアクセス可能となるよう
に設定しておき、 前記測定装置によって連続的又は所
定の時間間隔で前記環境パラメータを測定して、測定値
を前記コンピュータ又は該コンピュータに併設された記
憶装置に記憶させ、 前記利用者は、各測定サイトごと
に、通信回線を利用して前記コンピュータにアクセス
し、必要なデータを取得することを特徴とする環境デー
タ提供方法とする。
【0022】このような環境データ提供方法では、各測
定サイトにアクセスが可能な利用者は、任意の時に必要
な測定サイトにアクセスして必要なデータを取得するこ
とができる。したがって、利用者によって必要なデータ
及びデータの処理方法等が異なる場合であっても、各利
用者ごとに対応が可能となる。また、複数の測定サイト
に対して、測定サイトごとにアクセスが可能な利用者が
異なる場合であっても、各測定サイトごとに特定された
利用者を設定しておくことができ、複雑な操作が必要と
なることがなく、的確な設定ができる。さらに、各測定
サイトごとにデータを蓄積しているので、不正なアクセ
スがあった場合等においても、その影響が広範囲に及ぶ
ことはない。
【0023】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
環境データ提供方法において、前記測定装置で測定する
環境パラメータは、有害物質で汚染された土壌から抽出
したガス又は地下水に含まれる汚染物質の量であること
を特徴とする環境データ提供方法とする。
【0024】この環境データ提供方法では、汚染された
土壌から抽出したガス又は地下水から有害物質を除去す
る浄化作業を行いながら、抽出ガス又は地下水に含まれ
る汚染物質の量を測定して浄化の進捗状況を監視するこ
とができる。このような浄化作業中における測定値は、
浄化サイトの管理者、浄化の依頼者、監督官庁等、それ
ぞれに立場の異なる者が必要に応じてコンピュータにア
クセスしてデータを取得することができ、それぞれの立
場における迅速な対応が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1から請求
項4までに記載の発明の一実施形態である環境監視装置
及びこの環境監視装置が設置された測定サイトを示す概
略構成図である。この環境監視装置1は、揮発性有機化
合物で汚染された土壌の浄化作業を行っているサイトに
設置されたものであり、土壌中から抽出された気体に含
まれる汚染物の量及び汲み上げられた地下水に含まれる
汚染物質の量を監視するものである。そして、この装置
から得られる情報に基づいて、浄化作業の進捗状況の判
断、今後の浄化の予測、採るべき措置の判断等を行うも
のである。
【0026】汚染土壌の浄化設備2としては、土壌中に
設けられたガス吸引井戸21と、真空ポンプ22によっ
て吸引抽出された土壌中の気体から水分を除去し、汚染
物質を活性炭に吸着させて除去する気体浄化装置23
と、地下水を汲み上げるための揚水井戸24と、揚水ポ
ンプ25によって汲み上げられた地下水に含まれる揮発
性の汚染物質を気化させて除去する地下水浄化装置26
とが設けられている。
【0027】そして、環境監視装置1は、土壌中から吸
引抽出された気体中の汚染物質の濃度及び地下水中の汚
染物質濃度を所定の時間間隔で測定する分析装置11
(測定装置)と、分析装置で得られる結果をデジタルデ
ータに変換するデータ変換装置12と、上記データの処
理を行うとともにサーバとしての機能を有するコンピュ
ータ13と、上記データが蓄積される記憶装置14と、
上記コンピュータを通信回線を介して外部装置(他のコ
ンピュータ等)と接続するための通信装置15とを備え
るものである。
【0028】次に、上記浄化設備2及び環境監視装置1
の各々の構成について、説明を加える。浄化サイトの土
壌中に設けられたガス吸引井戸21は、多孔管を土壌中
に挿入したものである。この多孔管は、汚染が予想され
る地層と対応する位置に多数の小孔を有する管部材であ
り、この管内から真空ポンプ22を用いて気体を減圧吸
引する。これにより土壌中の気体が多孔管内に導かれ、
多孔管から地上に抽出される。上記気体浄化装置23
は、気液分離装置及び活性炭層を有するものであり、抽
出ガス中に含まれる汚染物質を活性炭に吸着して除去す
るものである。
【0029】上記揚水井戸24は、地中に多孔管を挿入
し、地下水を集めて、揚水ポンプ25で地下水を汲み上
げるものである。この揚水井戸24は、上記ガス吸引井
戸21とを兼ねるものとし、一つの井戸から土壌中の気
体と地下水との双方を抽出することもできる。上記地下
水浄化装置26は、曝気槽を備え、地下水中の揮発性汚
染物質を気化させて除去するものである。気化された汚
染物質を含む気体は活性炭槽に導かれ、汚染物質を活性
炭に吸着させて除去する。
【0030】上記環境監視装置1が有する分析装置11
は、土壌中から抽出された気体又は地下水を所定の時間
間隔でサンプリングし、ガスクロマトグラフィーによっ
てサンプル中に含まれる汚染物質の濃度を測定するもの
である。なお、地下水に含まれる汚染物質の測定は、汚
染物質を気化させて行う。
【0031】上記コンピュータ13は、データ変換装置
12でデジタルデータとされた測定値に必要な処理を行
うとともに、記憶装置14に蓄積する操作を行う。ま
た、このコンピュータ13は、サーバとしての機能を有
するものであり、通信回線を介してアクセスする利用者
に対して、記憶装置14に蓄積されているデータから必
要とされるものを提供することができるように設定され
ている。
【0032】また、このコンピュータ13は、アクセス
制御機能を有するものであり、あらかじめ特定された者
のみに対してデータを提供するようになっており、特定
された者以外に対してはアクセスを拒否するように設定
されている。上記アクセス制御は、利用者ごとに定めら
れたID番号とパスワードとによって利用者を確認し、
アクセス記録を残すようになっている。その他、不正ア
クセスを防止する公知の技術を付加してもよい。
【0033】さらに、このコンピュータ13は、分析装
置11で取得された測定値が所定の条件となったとき
に、自動的に電子メールを特定の利用者に送信するよう
に設定しておくことができる。上記所定の条件は、測定
値が浄化の目的範囲に到達した場合であってもよいし、
異常値を示した場合に設定することもできる。そして、
具体的に上記条件は、所定時間内の測定値の平均があら
かじめ定められた範囲となったとき、所定の時間内に測
定値が所定回数以上所定の値を超えるか又は下回ったと
き等と設定される。
【0034】上記通信装置15は、一般電話回線又はI
SDNを利用して利用者のコンピュータと上記サーバと
して機能するコンピュータ13とを直接に接続するもの
であり、例えばPPP(Point - to - Point Protocol
)を用いて通信を行うものとすることができる。
【0035】このような浄化設備2及び環境監視装置1
を備えた浄化サイトから土壌浄化のデータを得ようとす
る利用者は、まず電話回線を用いてダイヤルアップによ
り浄化サイトにアクセスする。そして、ID番号及びパ
スワードを入力することによって利用者の確認が行わ
れ、認証後にサーバーと接続される。利用者はブラウザ
を備えた遠隔地にあるコンピュータから必要とするデー
タを見ることができ、必要に応じてデータをダウンロー
ドすることができる。
【0036】次に、上記のような浄化サイトが複数設け
られているときに、各浄化サイトから特定の利用者に測
定データを提供する方法について説明する。なお、この
方法は、本願の請求項5又は請求項6に記載の発明の一
実施形態である。上記浄化サイトは、一般に数多くが各
地に点在しており、浄化作業の管理者によってデータの
収集及び管理が行われる。また、監督官庁も浄化に関す
るデータを保持し、状況を把握しておくことが必要とな
る場合がある。このため、任意のときにアクセスが可能
としておくのが望ましい。さらに、浄化サイトの所有者
等も浄化の状況が重大な関心事となり、任意のときにア
クセスできることを望むことになる。したがって、上記
のような立場にある複数の者が利用者として、浄化サイ
トごとに設定される。
【0037】このように設定されることにより、図2に
示すように、各浄化サイトごとに特定された利用者が個
別にアクセスすることになり、Aサイトには、利用者
a、利用者b、利用者cはアクセス可能であるが、利用
者dはアクセスできないということになる。また、Bサ
イトには、利用者a、利用者b、利用者dはアクセス可
能であるが利用者cはアクセスできない。一方、利用者
側から見ると利用者aは、Aサイト、Bサイト、Dサイ
トにアクセスできるがCサイトにはアクセスできないこ
とになる。また、利用者bはAサイト、Bサイト、Cサ
イトにアクセスできるが、Dサイトにはアクセスできな
い。このように、各浄化サイトごとに特定された利用者
が個別にアクセスしてデータを取得できるようになって
いるので、複雑なシステムは不要となり集約的にアクセ
ス制御を行う場合より、設備の費用が低減される。ま
た、浄化サイトの増減に容易に対応できるとともに、セ
キュリティが破壊されても影響が広範囲に及ぶことが回
避される。
【0038】なお、上記アクセス制御の設定は、この環
境監視装置1の管理者によって遠隔地から変更すること
ができるようになっている。管理者は通信回線を利用し
て各サイトのコンピュータ13にアクセスし、必要なデ
ータを入力することによって設定する。アクセスに対し
ては、ID番号やパスワード及びその他の手段によって
管理者であることの確認が厳重に行われる。
【0039】図3は、浄化サイトと利用者を接続する手
段の他の例を示す概略図である。この例は、浄化サイト
に設置されたコンピュータ(サーバ)と利用者のコンピ
ュータとをインターネットを介して接続するものであ
り、各利用者は各サイトに容易にアクセスすることがで
きるようになっている。そして、データの取得が可能な
者であるか否かの判別は、浄化サイトのコンピュータと
利用者のコンピュータとの接続が確立した後に、ID番
号やパスワードを確認することによって行われる。
【0040】このようにインターネットを利用して利用
者が浄化サイトにアクセスする方法では、データの秘密
保持が問題となることがある。このためデータは暗号化
して利用者のコンピュータにダウンロードされるように
するのが望ましい。なお、浄化サイトと利用者とを接続
するネットワークは、上記インターネットに代えて、N
TTが提供するOCN(Open Computer Network )等を
用いることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係る環
境監視装置及び環境データ提供方法では、各測定サイト
ごとにあらかじめ特定された利用者は、通信回線を介し
て任意のときに測定サイトのコンピュータにアクセスし
て必要なデータを取得することができる。そして、各測
定サイトごとにデータが独立して蓄積されているので、
不正アクセス等があってもデータの改ざんや破壊等の被
害が広範囲に及ぶのを防止することができる。また、測
定サイトの数が増加しても、各サイトに同じ仕様の環境
監視装置を設置するだけで容易に対応することができ、
設備投資の無駄を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係る発明の一実施形態である環境監視装
置及びこの環境監視装置が設置された浄化サイトの概略
構成図である。
【図2】本願に係る発明の一実施形態である環境データ
提供方法を示す概念図である。
【図3】本願に係る発明の一実施形態である環境データ
提供方法の他の例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 環境監視装置 2 浄化設備 11 分析装置(測定装置) 12 データ変換装置 13 コンピュータ(サーバ) 14 記憶装置 15 通信装置 21 ガス吸引井戸 22 真空ポンプ 23 気体浄化装置 24 揚水井戸 25 揚水ポンプ 26 地下水浄化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 B09B 5/00 ZABM (72)発明者 槙 孝一郎 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA41 AB06 DA16 DA17 5B049 AA05 CC00 EE00 GG00 GG09 5K048 AA15 BA35 DA03 DC04 DC07 EB06 EB10 HA01 HA02 5K101 KK02 KK12 LL01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の測定サイトにそれぞれ設置さ
    れ、連続的又は所定の時間間隔で環境パラメータの測定
    値を取得する測定装置と、 前記測定サイトに設置され、前記測定装置によって取得
    された測定値の処理及び蓄積動作を行なうとともに、サ
    ーバとしての機能を備えるコンピュータと、 前記測定装置によって取得された測定値又はこれに基づ
    いて処理された値を含む環境データを蓄積する記憶装置
    と、 前記コンピュータと通信回線を介して遠隔地にあるコン
    ピュータとを接続するための通信装置とを有し、 前記コンピュータは、あらかじめ特定された利用者から
    のアクセスのみに対し、該コンピュータ又は前記記憶装
    置に蓄積されている前記環境データを提供するように設
    定されていることを特徴とする環境監視装置。
  2. 【請求項2】 前記測定サイトは、有害物質で土壌が
    汚染され、土壌中のガス又は地下水の抽出を行ない、前
    記有害物質の除去を行なっているサイトであり、 前記測定装置で取得する環境パラメータは、土壌中のガ
    ス又は地下水に含まれる有害物質の量であることを特徴
    とする請求項1に記載の環境監視装置。
  3. 【請求項3】 前記コンピュータは、データを提供す
    る前記特定の利用者の設定を、別途に特定された管理者
    が通信回線を介してアクセスすることにより変更するこ
    とが可能に設定されていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の環境監視装置。
  4. 【請求項4】 前記コンピュータは、前記測定装置に
    よって取得された測定値が所定の条件となったときに、
    あらかじめ設定された利用者に、通信回線を介して電子
    メールを送信するように設定されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の環境監視装置。
  5. 【請求項5】 複数の測定サイトのそれぞれに、環境
    パラメータを測定する測定装置と、該測定装置によって
    取得された測定値の処理及び蓄積動作を行なうととも
    に、サーバとしての機能を備えるコンピュータと、を設
    置し、 前記コンピュータは、各測定サイトごとに特定された利
    用者がアクセス可能となるように設定しておき、 前記測定装置によって連続的又は所定の時間間隔で前記
    環境パラメータを測定して、測定値を前記コンピュータ
    又は該コンピュータに併設された記憶装置に記憶させ、 前記利用者は、各測定サイトごとに、通信回線を利用し
    て前記コンピュータにアクセスし、必要なデータを取得
    することを特徴とする環境データ提供方法。
  6. 【請求項6】 前記測定装置で測定する環境パラメー
    タは、有害物質で汚染された土壌から抽出したガス又は
    地下水に含まれる汚染物質の量であることを特徴とする
    環境データ提供方法。
JP2000236479A 2000-08-04 2000-08-04 環境監視装置及び環境データ提供方法 Withdrawn JP2002049722A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003285039A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Mitsubishi Electric Corp 環境浄化装置
RU2629707C2 (ru) * 2016-02-18 2017-08-31 Федеральное государственное казённое военное образовательное учреждение высшего образования "Военная академия радиационной, химической и биологической защиты имени Маршала Советского Союза С.К. Тимошенко" Министерства обороны Российской Федерации Способ обнаружения и идентификации токсичных химикатов с использованием мобильного комплекса химического контроля
CN109685246A (zh) * 2018-11-13 2019-04-26 平安科技(深圳)有限公司 环境数据预估方法、装置及存储介质、服务器

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