JP2002273405A - 汚染土壌対策支援方法 - Google Patents

汚染土壌対策支援方法

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JP2002273405A JP2001075245A JP2001075245A JP2002273405A JP 2002273405 A JP2002273405 A JP 2002273405A JP 2001075245 A JP2001075245 A JP 2001075245A JP 2001075245 A JP2001075245 A JP 2001075245A JP 2002273405 A JP2002273405 A JP 2002273405A
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Akira Miyashiro
明 宮代
Shuichi Sugano
周一 菅野
Osamu Ito
修 伊藤
Susumu Horiuchi
進 堀内
Tetsuo Horiuchi
哲男 堀内
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】土壌または地下水の汚染を簡単に早く知る汚染
土壌対策支援方法を提示する。 【解決手段】依頼主の情報端末に土壌関連情報を入力し
てインターネットを介して土壌汚染対策サービス事業者
のサーバの処理装置に伝え(ステップ15)、処理装置
は土壌関連情報に基づいて診断対象の土地の土壌及び地
下水に有害物質が含まれているかを判定する(ステップ
18)。有害物質が存在するとき有害物質、地質及び地
下構造の情報に基づいて有害物質の処理方法を選択し
(ステップ23)、選択処理方法の適用による処理期間
及び費用を求める(ステップ24)。有害物質名、選択
処理方法、処理期間及び費用を出力し(ステップ2
6)、インターネットを介して依頼主の情報端末に伝え
る(ステップ27)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚染土壌対策支援
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業再生法の施行(1999年10月)
により、企業遊休地の売却及び再利用の動きが顕著にな
っている。これと関連して、売却または再利用の対象に
なる土地の土壌汚染に対する関心が高くなっている。
【0003】日本国内においては、土壌汚染に対し、公
的機関が、環境基準の法令化強化(1994年6月),
ダイオキシン類特別措置法の制定(1997年7月)、
及び環境会計システム導入のガイドライン設定(200
0年5月)に加え、廃棄物処分元請責任の法制化、及び
土地取引時の汚染調査義務化に乗り出している。民間企
業においてはISO−14000の導入が浸透してい
る。また、一般住民による環境保全運動も高まりを見せ
ている。欧米先進諸国では、米国のスーパーファンド法
に見られるように、環境保全に係る法制化が先行してい
る。
【0004】以上述べた社会動向のもと、汚染土壌(含
む地下水)の調査及び汚染回復処理など、汚染土壌対策
に係る市場の拡大が予想される。汚染土壌対策として
は、計測・分析,診断・判定、処理など様々な要素が含
まれる。従来の汚染土壌対策としては、土壌汚染物質の
測定方法(特開2000−171393号公報),重金
属含有土壌の処理法(特開平11−646号公報)、及
び有機塩素化合物含有土壌の処理方法(特開2000−
7586号公報)等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】汚染された土地に建物
を建設した後にその土地の土壌汚染が判明し、建設した
建物の解体に至った事例もある。また、土壌が汚染され
ている土地は、売買も成り立たなくなりつつある。この
ため、土地の売却または再利用のための土地の提供を考
えている土地所有者にとって、売却等の対象となる土地
の事前調査により土壌汚染の有無をすることが重要にな
っている。これは、環境保全の観点からも重要なことで
ある。
【0006】土地所有者または土地管理者は、土地の売
却又は再利用のための土地の提供の前に、所有地または
管理地における土壌汚染の有無を早く把握し、土壌が汚
染されている場合には早く汚染土壌の処理をすることを
望んでいる。
【0007】本発明の目的は、土壌または地下水の汚染
を簡単に早く知ることができる汚染土壌対策支援方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の特徴は、演算処理手段が、通信手段にて送られて
きた、診断対象の土地に対する土壌関連情報を入力し、
前記演算処理手段が、前記土壌関連情報に基づいて前記
土地の土壌及び地下水の少なくとも一方に有害物質が含
まれているかを判定し、土壌及び地下水の少なくとも一
方に有害物質が存在するとき、前記演算処理手段が、前
記有害物質,地質及び地下構造の情報に基づいて前記有
害物質の処理方法を選択し、選択された前記処理方法の
適用による、処理期間及び費用を、前記演算処理手段を
用いて求め、存在する前記有害物質の名前、前記選択さ
れた処理方法、前記処理期間及び前記費用を前記演算処
理手段より出力して前記通信手段に伝えることにある。
【0009】演算処理手段が、対象の土地に対する土壌
関連情報をもとに、該当する土地の土壌及び地下水の少
なくとも一方に有害物質が含まれているかを判定し、土
壌及び地下水の少なくとも一方に有害物質が存在すると
きに、有害物質の処理方法の選択、選択された処理方法
の適用による処理期間及び費用の算出を行うので、通信
手段を介してその演算処理手段にアクセスした人(例え
ば、土地の所有者または管理者)は、土壌または地下水
の汚染を簡単に早く知ることができる。また、併せて、
処理方法,処理期間及び費用も知ることができる。土地
を譲渡または貸与する前に、それらのことを知ることが
できるので、該当する土地が汚染されている場合に今後
の対応(例えば、土壌の分析等の調査,処理に必要な資
金の手当て等)を早く行うことができる。
【0010】好ましくは、適用可能な処理方法は、有害
物質、及び地質及び地下構造の情報に基づいて選択する
ことが望ましい。適用可能な処理方法を選択する際に地
質及び地下構造の情報を反映しているため、該当する土
地の地質,地下構造にあったより適切な、適用可能な処
理方法を選択することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施例である汚
染土壌対策支援方法を、図面を用いて以下に説明する。
本実施例の汚染対策支援方法は、図2に示す土壌汚染対
策支援システムを用いて行われる。
【0012】土壌汚染対策支援システムは、情報伝送手
段であるインターネット1を利用し、このインターネッ
ト1に、土壌汚染対策サービス事業者のサーバ2,顧客
の情報端末7,土壌及び地下水の分析を行う分析事業者
の情報端末8,土壌及び地下水の分析結果の評価を行う
調査結果評価事業者のサーバ9、このサーバ9に接続さ
れた情報端末10及びデータベースである記憶装置1
1,掘削ボーリング事業者の情報端末12,土壌及び地
下水の浄化処理を行う浄化処理事業者の情報端末13、
及び公的機関の情報端末14が、それぞれ接続される。
土壌汚染対策サービス事業者のサーバ2は、暗号化装置
3及び処理装置4を有している。処理装置4は暗号化装
置3に接続され、暗号化装置3がインターネット1に接
続される。データベースである記憶装置5及び情報端末
28がサーバ2、具体的には暗号化装置3に接続され
る。記憶装置5は処理装置4及び情報端末28からアク
セスが可能である。顧客とは、土地所有者,土地管理
者,廃棄物処理業者,工場,事業者,事務所などであ
る。
【0013】土地を売却(または再利用のために土地を
提供)したい顧客は、その土地の土壌及び地下水の少な
くとも一方がが汚染されているかどうか、汚染されてい
る場合にはどのような処理をすればよいのか、処理に要
する期間及び費用がどれだけになるのか、等を早く知り
たいと望んでいる。土壌及び地下水を汚染している有害
物質としては、トリクロロエタン,ジクロロエタン,ベ
ンゼンなどの揮発性有機塩素化合物,カドミウム,鉛,
砒素,PCBなどの重金属,農薬,油、及びダイオキシ
ンなどである。そのような顧客の要望に対して、土壌汚
染対策サービス事業者は、無料の相談システムを一般に
開放している。
【0014】土壌対策の内容を図3,図4,図5を用い
て以下に説明する。まず、顧客は、売却を予定している
土地(土壌診断の対象の土地)における土壌診断の情
報、すなわち、土壌及び地下水の汚染の有無、及びその
土壌または地下水が汚染されている場合の対策,対策に
要する期間及び費用等の概略の情報を得るために、土壌
汚染対策サービス事業者が所有する図1に示す土壌・地
下水汚染診断システムを利用する。このため、相談の依
頼主である顧客は、情報端末7からサーバ2宛てに、図
3に示すように、「土壌相談を行いたい」旨の依頼情報
を送信する(相談の依頼)。サーバ2の処理装置4は、
依頼主から送信された土壌に関する情報に基づいてコン
サルテーションを行い、そのコンサルテーションの結果
を依頼主に回答する。この回答の情報は、サーバ2の暗
号化装置3によって暗号化されてインターネット1によ
り情報端末7に送信される。その回答情報は、依頼主が
サーバ2より通知されたきたパスワードを情報端末7に
入力することにより、情報端末7の表示装置に表示され
る。以上に述べた、相談の依頼及びコンサルテーション
が、図3に示す「相談」の行為である。
【0015】その土壌・地下水汚染診断システムのプロ
グラムは、記憶装置5に記憶されており、図1に示す土
壌・地下水汚染診断システムのプログラムによる処理は
図2に示す処理装置4にて行われる。その土壌・地下水
汚染診断システムを用いた処理を以下に説明する。処理
装置4は、上記依頼情報を入力したとき(ステップ1
5)、サーバ2の処理装置4は、相談の依頼主である顧
客の情報端末7に対して、パスワード及び「土壌関連情
報の送信依頼」を送信する(ステップ16)。このと
き、記憶装置5から取り込まれた、情報を暗号化する暗
号化処理プログラムも、同時に、暗号化装置3より情報
端末7に送付される。暗号化処理プログラムは、その依
頼主に与えられたパスワードが情報端末7に入力された
ときにのみ情報端末7で使用可能となる。依頼主のメー
ルアドレスと送信したパスワードは対応させて記憶装置
5に記憶される。他の依頼主にサーバ2により与えられ
たパスワードをその情報端末7に入力しても暗号化処理
プログラムは作動しない。すなわち、パスワードは、個
々の依頼主に対するメールのアドレスごとに異なってい
る。送信されてきた暗号化処理プログラムは、依頼主の
情報端末7の表示装置に表示することはできなく、それ
をダウンロード及びプリントアウトすることもできな
い。また、暗号化処理プログラムは、情報端末7から改
変することもできない。
【0016】依頼主は、売却予定の土地(または再利用
のために提供予定の土地)に対する汚染懸念物質名,土
地利用履歴,汚染懸念物質の使用状況及び地質環境に関
する情報を、分かっている範囲で情報端末7に入力する
と共に、併せて自分に割り当てられたパスワードを入力
する(ステップ17)。このパスワードの入力により、
入力された汚染懸念物質名,土地利用履歴,汚染懸念物
質の使用状況及び地質環境に関する情報(以下、土壌関
連情報という)は、暗号化されて、インターネット1を
介してサーバ2の暗号化装置3に送信される。依頼主の
メールアドレスも暗号化装置3に送信される。汚染懸念
物質名に関する情報は、土壌を汚染していると思われ
る、VOC,油,重金属及びPCB等の有害物質名であ
る。土地利用履歴に関する情報とは、土地の過去及び現
在における用途(工場用地・跡地(事業の内容も含
む),住宅地,農地等)及び住所、及び土地の面積、の
情報である。汚染懸念物質の使用状況に関する情報と
は、汚染懸念物質の使用量,使用期間,使用の状況、及
び漏洩の恐れの有無、の情報である。地質環境に関する
情報は、該当する土地の地質(砂地,粘土質等),地下
水流況、及び周辺の土地利用状況(工場地帯,住宅地
等)の情報である。
【0017】暗号化装置3は、入力されたメールアドレ
ス及びパスワードが記憶装置5に登録されていることを
確認したときに、ステップ17で暗号化されて入力され
た土壌関連情報を、記憶装置5読み出した暗号解読プロ
グラムを用いて解読する。暗号解読プログラムは、前述
の暗号化処理プログラムと共に記憶装置5に記憶されて
いる。解読された土壌関連情報は演算処理手段(コンピ
ュータ)である処理装置4に入力される。処理装置4
は、土壌関連情報に基づいて対象となる土地の土壌に有
害物質が含まれている可能性について判定する(ステッ
プ18)。土壌関連情報に汚染懸念物質名が含まれて
いる場合はもとより、汚染物質名が含まれていなくて
も、土地利用履歴に関する「土地の用途」の情報によ
り過去または現在において汚染懸念物質の使用が懸念さ
れる場合、地質環境に関する「地下水流況」の情報に
より地下水による汚染懸念物質の流入が懸念される場
合、または、地質環境に関する「周辺土地利用状況」
の情報により周辺の土地で汚染懸念物質が過去または現
在において使用されておりその影響が懸念される場合に
は、ステップ17において、「有害物質あり」と判定さ
れる。土壌関連情報により,,及びの懸念がな
いとステップ18で判定された場合には、該当する土地
における土壌または地下水の汚染はない旨の回答情報
が、処理装置4から暗号化装置3に送られて、暗号化処
理プログラムにより暗号化される。暗号化装置3におい
て暗号化された回答情報、及び暗号解読プログラムが、
サーバ2よりインターネット1を介して依頼主の情報端
末7に送信される。依頼主は、パスワードを情報端末7
に入力する。パスワードが入力されたとき、暗号化され
た回答情報は、暗号解読プログラムによって解読された
後、情報端末7の表示装置に表示される(ステップ1
9)。
【0018】ステップ18で「有害物質あり」と判定さ
れた場合には、有害物質が特定される(ステップ2
0)。有害物質は、土壌関連情報に含まれた汚染懸念物
質名,土地利用履歴に関する「土地の用途」の情報,汚
染懸念物質の使用状況の情報、または周辺の土地利用状
況の情報により特定される。特に、土地利用履歴に関す
る「土地の用途」の情報、及び周辺の土地利用状況の情
報については、例えば、工場用地・跡地で化学物質が使
用された場合には、その化学物質が有害物質として特定
される。特定される有害物質は、1種類だけでなく、複
数種類の場合もある。
【0019】特定された有害物質による汚染領域、及び
その有害物質の濃度を推定する(ステップ21)。有害
物質による汚染領域は、売却予定の土地に対する土地利
用履歴に関する情報に基づいて推定する。すなわち、土
地利用履歴の情報には、有害物質を使用したエリアの情
報が含まれている。例えば、このエリアは、有害物質を
使用した工場が建っていた領域である。その工場が建っ
ていた領域は、該当する有害物質で汚染されている可能
性があり、汚染領域である。有害物質濃度は、「汚染懸
念物質の使用状況」の情報に含まれた有害物質の使用量
及び使用期間、更には汚染領域の面積を用いて推定され
る。使用量と使用期間に基づいて汚染領域に蓄積された
有害物質の蓄積量を求め、深さ1mで汚染領域の面積に
対する土壌の量とその蓄積量を用いて汚染領域の有害物
質濃度を推定する。
【0020】売却予定の土地に対する地質及び地下構造
の情報を、調査結果評価事業者が所有する記憶装置11
から読み出して、調査結果評価事業者のサーバ9及びイ
ンターネット1を介して処理装置4に取り込む(ステッ
プ22)。地質及び地下構造の情報の記憶装置11から
の取り込みは、処理装置4の要求に基づいて行われる。
地質は砂岩、粘土層等の地層、岩石の性質や状態を現す
情報であり、地下構造は例えば砂岩が深さa1mからa2
m、空間(水流の層)が深さa2mからa3m、粘土層a
3mからa4mといった地層の状態を示す情報である。各
地の土地の地質及び地下構造の情報が、住所と対応つけ
られて記憶装置11に記憶されている。
【0021】サーバ9より取り込んだ地質及び地下構造
の情報、特定した有害物質、及び有害物質の濃度を用い
て、適用可能な処理方法(複数の場合もある)を選択す
る(ステップ23)。この処理方法は、土壌の浄化を目
的とする土壌の処理方法、及び地下水の浄化を目的とす
る地下水の処理方法を含んでいる。表1に示す多数の処
理方法(換言すれば、土壌又は地下水に対する浄化対
策)が記憶装置5に記憶されている。更に、各々の処理
方法毎に、適用可能な地質及び地下構造,有害物質名、
【0022】
【表1】
【0023】及び有害物質の濃度が対応付けされて記憶
装置5に記憶されている。これらの記憶された情報か
ら、地質及び地下構造の情報,特定した有害物質、及び
有害物質の濃度に対応する処理方法が選択される。選択
された処理方法に応じて、処理に要する期間及び費用が
算出される(ステップ24)。この期間及び費用の算出
には、処理が適用される範囲の面積も反映される。記憶
装置4は、各処理方法と、それぞれの処理方法によって
単位体積(例えば1m3)当たりの土壌を処理した場合に
要する処理期間及び費用とを対応付けて記憶している。
選択された処理方法に対する処理期間及び費用を記憶装
置5から検索して取り込み、処理が適用される面積を掛
けることによって概略の処理期間及び費用を算出でき
る。
【0024】有害物質の濃度を考慮しないで、地質及び
地下構造の情報、及び特定した有害物質を用いても、適
用可能な処理方法を選択できる。この場合には、各々の
処理方法毎に、適用可能な地質及び地下構造、及び有害
物質名が対応付けされて記憶装置5に記憶される。ただ
し、有害物質の濃度を考慮して適用可能な処理方法を選
択した場合には、高濃度の有害物質を含んでいる土壌に
対しては処理時間を早くできる処理方法を選択でき、低
濃度の有害物質を含んでいる土壌に対しては処理にかか
る費用が少ない処理方法を選択できる。有害物質の濃度
を考慮して適用可能な処理方法を選択する場合には、こ
のように木目細かくより適切に適用可能な処理方法を選
択することができる。有害物質の濃度を考慮しない場合
には、そのような処理方法の選択はできない。
【0025】地質,地下構造及び選択された処理方法を
用いた総合的な評価により、選択された処理方法のうち
対象とする土地に対する適切な処理方法を選択する(ス
テップ26)。総合的な評価とは、該当する土地の周辺
の状況を考慮した評価である。例えば、周辺が住宅地で
あれば適用可能な処理方法のうち、環境基準の騒音以下
の処理方法を選択する。適切な処理方法は、複数選択さ
れる場合もある。有害物質,汚染領域,選択された適切
な処理方法,処理方法毎に要する期間及び費用、及び評
価コメントが、回答情報として、処理装置4から暗号化
装置3に出力される。評価コメントとしては、例えば、
選択された適切な処理方法が複数ある場合において各々
の処理方法のメリット及びデメリットをコメントする。
このようなコメントは、処理方法毎にメリット及びデメ
リットを予め記憶装置5に記憶させておくことにより可
能となる。適切な処理方法が、1つの場合でも、該当す
るメリット及びデメリットを記憶装置5から検索するこ
とにより、それらをコメント情報として付加することは
可能である。なお、評価コメントとして、後述する一次
調査及び二次調査のそれぞれに掛かる費用の情報も掲載
される。これらの費用は、該当する土地の面積(土壌関
連情報としてサーバ2から送信されている)を用いて処
理手段4が算出する。すなわち、単位面積(例えば、1
2)当たりに要する一次調査及び二次調査の費用(記
憶装置5に記憶)を用いて、それぞれの調査に掛かる費
用が算出される。暗号化装置3は、その回答情報を暗号
化処理プログラムにより暗号化する。暗号化された回答
情報及び暗号解読プログラムが、暗号化装置3から出力
され、サーバ2よりインターネット1を介して依頼主の
情報端末7に送信される(ステップ26)。依頼主は、
パスワードを情報端末7に入力する。パスワードが入力
されたとき、暗号化された回答情報は、暗号解読プログ
ラムによって解読された後、情報端末7の表示装置に表
示される(ステップ27)。
【0026】依頼主は、回答情報を見ることによって、
売却を予定している土地の土壌及び地下水が有害物質で
汚染されているか否かを知ることができる。このよう
に、依頼主は、自分の持っている情報を土壌汚染対策サ
ービス事業者のサーバ2に送信するだけで土壌・地下水
汚染診断システムを利用して、該当する土地の土壌分析
等の調査を土壌汚染対策サービス事業者に依頼する前
に、簡単にかつ短時間に土壌及び地下水の汚染の有無、
汚染している場合における、有害物質名,汚染領域を知
ることができる。依頼主は、併せて、土壌,地下水の適
切な処理方法、及び概算ではあるが、その適切な処理を
行った場合に要する期間及び費用も知ることができる。
依頼主は、事前に得た回答情報に基づいて、該当する土
地の土壌分析等の調査、場合によっては土壌等の処理を
行うかの判断をすることができる。
【0027】土壌・地下水汚染診断システムは、地質及
び地下構造を考慮して適用可能な処理方法を選択する際
に地質及び地下構造の情報を反映しているため、該当す
る土地の地質,地下構造にあった適用可能な処理方法を
選択することができる。また、土壌・地下水汚染診断シ
ステムは、地質及び地下構造を考慮しているので、対象
としている土地における地下水流を把握でき、地下水の
汚染の有無、特に周辺の土地からの地下水による汚染の
可能性を容易に判定できる。また、それらを考慮してい
るので、有害物質で汚染されている領域の土地表面から
の深さを容易に推定できる。例えば、その土地に粘土層
が存在する場合には、有害物質は粘土層内に浸透しにく
い。このため、該当する土地で有害物質を扱っていた場
合には、その有害物質による汚染領域は、土地の表面か
ら粘土層の上までと推定できる。
【0028】本実施例は、依頼主が直接土壌・地下水汚
染診断システムにアクセスできるので、他人に相談する
ことなく、自分で手持ちの土壌関連情報を土壌汚染対策
サービス事業者のサーバ2に送信することによって、他
人に相談することなく、前述したように、対象とする土
地における、土壌及び地下水の汚染の有無、更には、有
害物質名,汚染領域,土壌,地下水の適切な処理方法、
及びその処理に要する期間及び費用も知ることができ
る。
【0029】依頼主の情報端末7からサーバ2宛てに送
信される土壌関連情報、及びサーバ2から情報端末7宛
てに送信される回答情報は、暗号化されているので、第
三者に知られることはない。
【0030】依頼主が、ステップ27で表示された回答
情報を見て土壌の調査をしたいと判断した場合には、情
報端末10より土壌調査の依頼を入力する。この依頼情
報は、インターネット1を介して土壌汚染対策サービス
事業者のサーバ2宛てに送信される。土壌調査として
は、一次調査及び二次調査がある。一次調査は、土壌及
び地下水の少なくとも1つに対する概略調査であって、
汚染の平面的な広がりを確認するための調査であり、表
層の土壌、及び井戸の地下水等の分析を行う。二次調査
は、汚染源の特定と、汚染の深さ方向における広がりを
確認する調査である。二次調査は、土壌及び地下水の少
なくとも1つに対する詳細調査であって、ボーリングを
行って採取した土壌及び地下水の分析を行うと共に、土
質の確認,地下水の流れ方向及び流速についても調査す
る。普通は、一次調査を行い、必要に応じてその後に二
次調査を行う。
【0031】土壌汚染対策サービス事業者は、図3に示
すように、依頼主から一次調査の依頼を受ける。一次調
査の依頼を受け取った土壌汚染対策サービス事業者は、
依頼主に対して、情報端末28から暗号化装置3,イン
ターネット1を介して情報端末7に対して、汚染懸念物
質名,土地利用履歴,汚染懸念物質の使用状況及び地質
環境に関する土壌関連情報の提出の依頼をする。この依
頼は、電話又はファクシミリを用いて行ってもよい。依
頼主は、それらの土壌関連情報を情報端末10から土壌
汚染対策サービス事業者のサーバ2宛てに送信する。土
壌関連情報は、送信に際して前述のように暗号化され
る。土壌関連情報が書類になっている場合には、土壌汚
染対策サービス事業者のところまで持参あるいは郵送す
る。土壌汚染対策サービス事業者は、提出された情報を
見て、必要があれば依頼主から話を聞いて、売却予定土
地の履歴,有害物質の使用状況等を事前調査し、一次調
査計画を作成する。この一次調査計画は、売却予定地に
おいて土壌分析を行う土壌の採取位置の情報を含んでい
る。土壌採取位置は、所定間隔で形成された正方格子の
交点に位置している。事前調査により有害物質の使用領
域が明らかになった場合には、土壌採取位置のいくつか
はその領域内に入っている。
【0032】一次調査の具体的な内容を図3に基づいて
以下に説明する。土壌汚染対策サービス事業者は、情報
端末28から、その売却予定土地の土壌分析依頼の情
報、及びその一次調査計画の情報をインターネット1を
介して分析事業者の情報端末8宛てに送信する(土壌分
析依頼)。この送信される情報も、暗号化装置3にて暗
号化される。以下においてはその都度言及しないが、サ
ーバ2からインターネット1を介して送信される情報
は、暗号化装置3によって暗号化される。サーバ2の暗
号化装置3から情報が送信された相手先(図2に示され
た各事業者)の各情報端末からサーバ2宛てに送信され
る情報も暗号化されている。分析事業者は、分析の依頼
を受けた後、土壌及び地下水に含まれている有害物質を
分析できる分析装置を搭載した車(以下、分析車とい
う)を、現地、すなわち指定された、依頼主の売却予定
の土地まで移動させる。一次調査計画で計画された複数
の土壌採取位置から土壌(必要であれば地下水も)を採
取し、上記分析装置を用いて採取した土壌,地下水を分
析する。この分析により、土壌,地下水における有害物
質の有無、及び有害物質が含まれている場合において分
析された有害物質及びその濃度が判明する。分析事業者
は、各土壌採取位置における分析結果(有害物質の有
無、及び有りの場合において分析された有害物質及びそ
の濃度)の情報を情報端末8に入力してインターネット
1を介してサーバ2宛てに送信する(分析結果の報
告)。その分析結果の情報は、暗号化装置3より記憶装
置5に記憶されると共に、情報端末28の表示装置に表
示される。
【0033】土壌汚染対策サービス事業者は、情報端末
28からの操作により記憶装置5に記憶されている分析
結果の情報を読み出して、暗号化装置3,インターネッ
ト1を介して調査結果評価事業者のサーバ9宛てに送信
する。この分析結果の情報は、記憶装置11に記憶され
る。土壌汚染対策サービス事業者は、併せて、情報端末
28から分析結果の評価依頼の情報及び該当する土地の
住所を調査結果評価事業者のサーバ9宛てに送信する
(分析結果の評価依頼)。この分析結果の評価依頼の情
報は、情報端末10に表示される。調査結果評価事業者
は、情報端末10による土地の住所を用いた検索によっ
て、該当する土地に対する分析結果情報、及び地質及び
地下構造の情報を記憶装置11から読み出す。情報端末
10は、処理演算装置(コンピュータ)の機能を有して
おり、分析結果の情報を用いて、分析により検出された
有害物質に対する二次元マップを作成する。複数種類の
有害物質(例えば、トリクロロエタン及びジクロロエタ
ン等)が検出された場合には、二次元マップは検出され
たそれぞれの有害物質に対して作成される。二次元マッ
プは、有害物質の平面分布を示すものであり、有害物質
の濃度分布を同じ濃度の位置を1本の線で結んだ等濃度
線(地図の等高線のイメージ)で表現したものである。
等濃度線は複数の所定濃度に対して表示される。二次元
マップにおいては、該当する有害物質に対する環境基準
の濃度を超えている等濃度線は、赤で表示される。調査
結果評価事業者は、作成された二次元マップを評価し、
評価結果(例えば、検出された有害物質(例えばトリク
ロロエタン)が該当する土地内のある部分で環境基準濃
度を超える)、及びコメント(例えば、該当する土地は
レキ層でありトリクロロエタンは土壌内に拡散している
可能性がある。このため、ボーリングによる調査を勧め
る。)を情報端末10に入力する。作成された二次元マ
ップ,評価結果及びコメントは、サーバ9よりインター
ネット1を介して土壌汚染対策サービス事業者のサーバ
2に宛てに送信され(評価結果及びコメントの報告)、
記憶装置5に記憶される。土壌汚染対策サービス事業者
は、一次調査の調査結果として、二次元マップ,評価結
果及びコメントをサーバ2よりインターネット1を介し
て依頼主の情報端末7宛てに送信する(評価結果及びコ
メントの報告)。以上で、図3に示した、該当する土地
に対する一次調査が終了する。
【0034】二次マップに基づいた評価、及びコメント
に地質及び治下構造の情報を反映できるので、地表から
の深さ方向における有害物質の分布の概略を推定でき
る。この推定結果をコメントとして依頼主に伝えること
ができるので、依頼主は地中における有害物質の広がり
を知ることができる。また、地質及び治下構造の情報を
評価に反映できるため、土壌汚染対策サービス事業者
は、二次調査の依頼があった場合に、その二次調査の適
切な計画を事前に作成することができる。
【0035】依頼主は、一次調査の結果を見て二次調査
をしたいと判断した場合には、情報端末7によりインタ
ーネット1を介して土壌汚染対策サービス事業者のサー
バ2宛てに、二次調査の依頼を行う(二次調査の依
頼)。二次調査は、図3に示す事項を実施する。図3を
用いて二次調査の詳細を以下に説明する。依頼を受けた
土壌汚染対策サービス事業者は、該当する土地の地質及
び地下構造の情報をインターネット1を介して調査結果
評価事業者から入手し、この地質及び地下構造の情報を
参考にして二次調査計画を作成する。二次調査計画は、
土壌汚染対策サービス事業者が情報端末28を用いて作
成し、土壌採取位置(ボーリング位置)及びボーリング
の深さの情報を含んでいる。ボーリングの深さは、調査
結果評価事業者の記憶装置11から取り込んだ地質及び
治下構造の情報をもとに決定される。土壌汚染対策サー
ビス事業者は、二次調査を実施するに当って、その二次
調査計画の情報及び土壌分析依頼の情報を、分析事業者
の情報端末8宛てにインターネット1を介して送信する
(土壌の分析依頼)。また、土壌汚染対策サービス事業
者は、二次調査計画の情報及び土壌分析依頼の情報を、
掘削ボーリング事業者の情報端末12宛てにインターネ
ット1を介して送信する(ボーリング依頼)。
【0036】掘削ボーリング事業者は、二次調査計画の
情報に示された各土壌採取位置においてボーリングを実
施し、地中より土壌及び地下水を採取する。二次調査に
おける土壌採取位置の水平方向における間隔は、一次調
査における土壌採取位置の間隔よりも狭くなっている。
掘削ボーリング事業者は、ボーリングによって採取した
土壌を、水平方向における土壌採取位置、及びボーリン
グ深さを明確にし採取した状態を保って分析事業者のと
ころまで運搬する(土壌運搬)。分析事業者は、採掘ボ
ーリング事業者から受取った、各土壌採取位置における
土壌及び地下水を分析する。この分析は、各土壌採取位
置での深さ方向における幾つかの位置で土壌及び地下水
に対して行われる。このため、売却予定地において、三
次元的に土壌及び地下水の分析が行われる。土壌及び地
下水の分析結果の情報は、情報端末8からインターネッ
ト1を介してサーバ2宛てに送信され(分析結果の報
告)、記憶装置5に記憶される。
【0037】土壌汚染対策サービス事業者は、情報端末
28からの操作により記憶装置5に記憶されている二次
調査における分析結果の情報を読み出し、この情報と、
分析結果の評価依頼情報を、インターネット1を介して
調査結果評価事業者のサーバ9宛てに送信する(分析結
果の評価依頼)。二次調査の分析結果の情報も、記憶装
置11に記憶される。一次調査の場合と同様に、情報端
末10による検索によって、該当する土地に対する分析
結果情報、及び地質及び地下構造の情報を記憶装置11
から取り出される。情報端末10は、二次調査における
分析結果の情報を用いて、分析により検出された有害物
質に対する三次元マップを作成する。三次元マップは、
一種類の有害物質毎に作成される。三次元マップは、深
さ方向を含む有害物質の三次元における濃度分布を表示
している。調査結果評価事業者は、作成された三次元マ
ップを評価し、評価結果(例えば、有害物質が深さ方向
で該当する土地内のある部分で濃度が最も高くなる。地
下水には有害物質Aが含まれている。)、及びコメント
(例えば、土壌に含まれている有害物質を浄化する処理
方法としては、……方法を採用するとよい。)を情報端
末10に入力する。作成された三次元マップ、評価結果
及びコメントは、サーバ9よりインターネット1を介し
て土壌汚染対策サービス事業者のサーバ2に宛てに送信
され(評価結果及びコメントの報告)、記憶装置5に記
憶される。土壌汚染対策サービス事業者は、二次調査の
調査結果として、三次元マップ,評価結果及びコメント
をサーバ2よりインターネット1を介して依頼主の情報
端末7宛てに送信する(評価結果及びコメントの報
告)。以上で、図3に示した、該当する土地に対する二
次調査が終了する。
【0038】依頼主は、二次調査の調査結果を見て土壌
等の浄化が必要であると判断した場合には、情報端末7
によりインターネット1を介して土壌汚染対策サービス
事業者のサーバ2宛てに、図4に示すように、土壌の処
理の依頼を行う(土壌処理の依頼)。土壌処理に際して
実行される事項を図4及び図5を用いて以下に説明す
る。土壌処理の依頼を受けた土壌汚染対策サービス事業
者は、依頼主及び浄化処理事業者と協議の上、二次調査
の調査結果の情報(三次元マップ,評価結果及びコメン
ト)に基づいて、土壌を浄化する処理方法、及び該当す
る土地内でその処理方法を適用する範囲を決定する。有
害物質で汚染された領域が該当する土地内の一部であれ
ば、処理方法を適用する範囲は該当する土地内の一部で
ある汚染された領域でよい。処理方法が決定された後、
土壌汚染対策サービス事業者は、情報端末10から公的
機関に対して土壌処理に関する許可申請の手続を行うよ
うに、調査結果評価事業者のサーバ9宛てに依頼する
(許可手続の依頼)。調査結果評価事業者は、その依頼
を情報端末10で見た後、依頼主の売却予定の土地にお
ける土壌処理の申請書を情報端末10を用いて作成す
る。この申請書は、電子情報でサーバ9よりインターネ
ット1を介して公的機関の情報端末14に送信される
(申請手続)。公的機関は、申請書による土壌処理の申
請内容を審査する。審査にパスした場合には、情報端末
14から許可通知の情報をインターネット1を介してサ
ーバ9宛てに送信する(許可通知)。調査結果評価事業
者は、許可通知を受けた後、情報端末10よりサーバ9
及びインターネット1を介して、サーバ2に公的機関か
ら許可通知を得たことの報告を行う(許可通知の報
告)。許可通知を受けた土壌汚染対策サービス事業者
は、掘削ボーリング事業者に、土壌処理のための該当す
る土地における土の掘削、及び処理された土による該当
する土地の埋戻しを依頼するために、情報端末28より
サーバ2,インターネット1を介して情報端末12にそ
の依頼情報(処理方法を適用する範囲の情報を含む)を
送信する(掘削・埋戻しの依頼)。また、土壌汚染対策
サービス事業者は、浄化処理事業者の情報端末13宛て
に、情報端末28よりサーバ2,インターネット1を介
して上記の決定された処理方法での土壌の浄化処理を依
頼する(土壌処理の依頼)。更に、土壌汚染対策サービ
ス事業者は、分析事業者の情報端末8宛てに、情報端末
28よりサーバ2,インターネット1を介して浄化処理
が行われた土壌の分析を依頼する(分析依頼)。
【0039】掘削・埋戻しの依頼を受けた掘削ボーリン
グ事業者は、指示を受けた、該当する土地において処理
方法を適用する範囲について、土壌の掘削を行う。浄化
処理事業者は、現地で、掘削された土壌に対して指示さ
れた処理方法を適用し、土壌に含まれた有害物質を除去
する土壌の浄化作業を実施する。浄化された土壌の一部
は、現地から分析事業者に届けられ、分析される。この
土壌の分析結果の情報は、分析事業者から土壌汚染対策
サービス事業者宛てに、情報端末8,インターネット1
及びサーバ2を使用して送信される(分析結果の報
告)。分析結果の情報は、記憶装置5に記憶されると共
に、情報端末28の表示装置に表示される。土壌汚染対
策サービス事業者は、調査結果評価事業者宛てにその分
析結果の情報を送り、分析結果の評価を依頼する(評価
依頼)。この評価依頼は、分析結果の情報がサーバ2よ
りインターネット1を介してサーバ9に送信されること
により行われる。調査結果評価事業者は、その分析結果
の情報を用いて土壌の処理の状態を評価する。調査結果
評価事業者は、評価した結果、及びその結果に対するコ
メント等の情報を情報端末10に入力する。この情報
は、サーバ9,インターネット1を介してサーバ2に入
力され、記憶装置5に記憶されると共に情報端末28に
表示される(評価結果の報告)。評価結果の例としては
「処理された土壌の有害物質の濃度は環境基準値以下
(または環境基準値より高い)」であり、コメントの例
としては「適用された処理方法でよい(または他の処理
方法に変更すべき)」がある。
【0040】土壌分析結果に対する評価及びコメントを
受取った土壌汚染対策サービス事業者は、調査結果評価
事業者のコメントが「現在の処理方法の適用継続」であ
る場合には、情報端末28から掘削ボーリング事業者の
情報端末12宛てに「掘削継続」の連絡を行い、情報端
末28から浄化処理事業者の情報端末13宛てに「現在
の処理方法の継続実施」の連絡を行う。土壌の分析及び
分析結果の評価のために中断していた掘削を掘削ボーリ
ング事業者が再開し、同じく中断していた処理方法によ
る土壌の浄化処理を浄化処理事業者が再開する。他方、
調査結果評価事業者のコメントが「処理方法の変更適用
継続」である場合には、土壌汚染対策サービス事業者
は、依頼主及び浄化処理事業者と協議して土壌の浄化度
合が高められる他の処理方法を決定する。その後、土壌
汚染対策サービス事業者は、情報端末28から掘削ボー
リング事業者の情報端末12宛てに「掘削」の連絡を行
い、情報端末28から浄化処理事業者の情報端末13宛
てに「新たに決定した処理方法の実施」の連絡を行う。
掘削ボーリング事業者は土壌の掘削を開始し、浄化処理
事業者は新たな処理方法で掘削した土壌の浄化処理を開
始する。新たな処理方法を適用した場合は、浄化された
土壌の分析を分析事業者が行い、調査結果評価事業者は
分析結果に基づいて土壌の浄化の度合を評価する。この
評価結果に基づいて適用した処理方法を継続するか、別
の処理方法に再度変更するか、が土壌汚染対策サービス
事業者及び依頼主等で決定される。
【0041】本実施例は、土壌処理を行った土壌の分
析、及び分析結果の評価を行うので、土壌処理後の有害
物質の濃度を環境に対して安全な値以下にすることがで
きる。これは、最初適用した処理方法が不適切であった
場合には、前述のように、より適切な処理方法に変更し
て土壌の処理を行えるからである。
【0042】浄化処理事業者が、決められた範囲の土壌
の浄化処理が終了した場合に、情報端末13に入力した
浄化処理終了の情報を、インターネット1を介して土壌
汚染対策サービス事業者のサーバ2宛てに送信する(浄
化処理終了報告)。また、図4及び図5に図示されてい
ないが、掘削ボーリング事業者は、浄化された土壌の埋
め戻しが終了したとき、情報端末12に入力した埋め戻
し終了の情報を入力し、この情報をインターネット1を
介して土壌汚染対策サービス事業者のサーバ2宛てに送
信する(土嚢の埋戻し終了報告)。
【0043】土壌汚染対策サービス事業者は、浄化処理
終了及び埋戻し終了の報告を受け取った後、分析事業者
に埋め戻された土壌の分析を依頼するために、情報端末
28に入力した分析依頼の情報を、サーバ2,インター
ネット1を介して情報端末8宛てに送信する(分析依
頼)。分析事業者は、埋め戻された土壌を採取し、その
土壌について分析を行う。分析結果は、情報端末8に入
力され、インターネット1を介してサーバ2宛てに送信
される(分析結果の報告)。分析結果を受け取った土壌
汚染対策サービス事業者は、分析結果の情報をサーバ2
よりインターネット1を介してサーバ9宛てに送信する
と共に、インターネット1を介して調査結果評価事業者
に対して分析結果の評価及び調査報告書の作成を依頼す
る(評価の依頼及び報告書作成の依頼)。調査結果評価
事業者は、分析結果を用いて浄化された土壌の評価を行
い、併せて、浄化された該当する土地全体に対する評価
も実施する。調査結果評価事業者は、この評価結果に基
づいて、該当する土地に対する報告書を作成する。作成
された報告書は、情報端末10を用いて電子情報化され
ており、サーバ9及びインターネット1を介してサーバ
2宛てに送信される(報告書送付)。土壌汚染対策サー
ビス事業者は、受け取った報告書をサーバ2よりインタ
ーネット1を介して依頼主の情報端末7宛てに送信する
(報告書送付)。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、通信手段より土壌関連
情報を入力した演算処理手段が有害物質が存在するかの
判定、有害物質が存在するときにおける有害物質の処理
方法の選択、及びその処理方法を適用した場合の処理期
間及び費用の算出を行うので、土壌または地下水の汚
染,処理方法,処理期間及び費用を早く知ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の相談の段階において図2に示される処理
装置で実行される土壌・地下水汚染診断システムの処理
手順を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例である汚染土壌対策支援方法
に用いられる土壌汚染対策支援システムの構成図であ
る。
【図3】本発明の一実施例である汚染土壌対策支援方法
における相談、一次調査及び二次調査の段階において、
土壌汚染対策サービス事業者及び他の事業者が実施する
事項を示した説明図である。
【図4】本発明の一実施例である汚染土壌対策支援方法
における土壌処理の段階において、土壌汚染対策サービ
ス事業者及び他の事業者が実施する事項を示した説明図
である。
【図5】本発明の一実施例である汚染土壌対策支援方法
における土壌処理の段階において、他の事業者が実施す
る残りの事項を示した説明図である。
【符号の説明】
1…インターネット、2,9…サーバ、3…暗号化装
置、4…処理装置、5,11…記憶装置、7,8,1
2,13,14,28…情報端末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 修 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 堀内 進 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 堀内 哲男 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 Fターム(参考) 4D004 AA41 DA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演算処理手段は、通信手段にて送られてき
    た、対象の土地に対する土壌関連情報を入力し、前記演
    算処理手段が、前記土壌関連情報に基づいて前記土地の
    土壌及び地下水の少なくとも一方に有害物質が含まれて
    いるかを判定し、土壌及び地下水の少なくとも一方に有
    害物質が存在するとき、前記演算処理手段は、前記有害
    物質に基づいて前記有害物質の処理方法を選択し、選択
    された前記処理方法の適用による、処理期間及び費用
    を、前記演算処理手段を用いて求め、存在する前記有害
    物質の名前,前記選択された処理方法,前記処理期間及
    び前記費用の回答情報を前記演算処理手段より出力して
    前記通信手段に伝えることを特徴とする汚染土壌対策支
    援方法。
  2. 【請求項2】演算処理手段は、通信手段にて送られてき
    た、対象の土地に対する土壌関連情報を入力し、前記演
    算処理手段が、前記土壌関連情報に基づいて前記土地の
    土壌及び地下水の少なくとも一方に有害物質が含まれて
    いるかを判定し、土壌及び地下水の少なくとも一方に有
    害物質が存在するとき、前記演算処理手段は、前記有害
    物質、地質及び地下構造の情報に基づいて前記有害物質
    の処理方法を選択し、選択された前記処理方法の適用に
    よる、処理期間及び費用を、前記演算処理手段を用いて
    求め、存在する前記有害物質の名前,前記選択された処
    理方法,前記処理期間及び前記費用の回答情報を前記演
    算処理手段より出力して前記通信手段に伝えることを特
    徴とする汚染土壌対策支援方法。
  3. 【請求項3】前記有害物質が含まれているかの判定にお
    いて、有害物質が存在しないと判定された場合には、有
    害物質が存在しないとの回答情報を前記演算処理手段か
    ら出力して前記通信手段に伝える請求項1または請求項
    2記載の汚染土壌対策支援方法。
  4. 【請求項4】前記演算処理手段は土壌汚染対策サービス
    事業者が所有している演算処理手段である請求項1また
    は請求項2記載の汚染土壌対策支援方法。
  5. 【請求項5】前記有害物質の名前,前記選択された処理
    方法,前記処理期間及び前記費用は、暗号化されて前記
    通信手段に伝えられる請求項1ないし請求項4のいずれ
    かに記載の汚染土壌対策支援方法。
  6. 【請求項6】前記地質及び前記地下構造の情報は、調査
    結果評価事業者の記憶装置から取り込んだ情報である請
    求項1,請求項2または請求項4記載の汚染土壌対策支
    援方法。
  7. 【請求項7】土壌汚染対策サービス事業者が所有する演
    算処理手段は、通信手段にて送られてきた、対象の土地
    に対する土壌関連情報を入力し、前記演算処理手段が、
    前記土壌関連情報に基づいて前記土地の土壌及び地下水
    の少なくとも一方に有害物質が含まれているかを判定
    し、土壌及び地下水の少なくとも一方に有害物質が存在
    するとき、前記演算処理手段は、前記有害物質に基づい
    て前記有害物質の処理方法を選択し、選択された前記処
    理方法の適用による、処理期間及び費用の回答情報を、
    前記演算処理手段を用いて求め、存在する前記有害物質
    の名前,前記選択された処理方法,前記処理期間及び前
    記費用を前記演算処理手段より出力して前記通信手段に
    伝え、 土壌汚染対策サービス事業者が土壌調査の依頼を受けた
    とき、分析事業者に前記土地の土壌分析を依頼し、土壌
    汚染対策サービス事業者が前記土壌分析の結果情報を前
    記分析事業者から受取り、土壌汚染対策サービス事業者
    はその分析結果についての評価を調査結果評価事業者に
    依頼することを特徴とする汚染土壌対策支援方法。
  8. 【請求項8】前記土壌分析は、前記土地の表面付近にお
    ける複数地点で採取された土壌に対する第1土壌分析、
    及び前記複数地点での深さ方向において採取された土壌
    に対する第2土壌分析を含んでいる請求項7記載の汚染
    土壌対策支援方法。
  9. 【請求項9】前記回答情報は暗号化して出力される請求
    項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項6,請求
    項7及び請求項8のいずれかに記載の汚染土壌対策支援
    方法。
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