JP2002049350A - プラズマデイスプレイパネルの表示駆動方法、及びこれを用いた画像表示装置 - Google Patents

プラズマデイスプレイパネルの表示駆動方法、及びこれを用いた画像表示装置

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JP2002049350A
JP2002049350A JP2000240360A JP2000240360A JP2002049350A JP 2002049350 A JP2002049350 A JP 2002049350A JP 2000240360 A JP2000240360 A JP 2000240360A JP 2000240360 A JP2000240360 A JP 2000240360A JP 2002049350 A JP2002049350 A JP 2002049350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、プラズマデイスプレイパネルの放電
発光期間において、表示電極の本質的な問題であるピー
ク電流値を低減、抑制して駆動デバイスへの要求仕様を
適正化し、同時に消費電力を低減することを目的とす
る。 【解決手段】本発明は、アドレス電極を複数ライン毎に
Nブロック化し、各ブロック毎に電圧レベルの異なるア
ドレス電圧波形Va印加して表示電極ラインに印加した
パルス電圧波形をアドレス電極との容量を介して変化さ
せて、ブロック毎に異なる放電遅れ時間tdを発生させ
て放電電流ピーク値をずらし、表示電極ラインレベルで
の駆動電流ピーク値を低減、抑制する。同時に、表示電
極とアドレス電極との容量が低減されるため無効電力を
低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理端末や平
面型、壁掛けテレビなどに用いられるプラズマデイスプ
レイパネルや画像表示装置に関わり、特に高発光効率・
高輝度を満足させ最大駆動電流、消費電力を低減する駆
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマデイスプレイパネル(P
DP)としては、特開平5―190099号公報に見ら
れるように、2種類の表示電極が前面基板側の同一面内
に配置され、アドレス電極が背面基板側に表示電極に直
交して配置された反射型面放電方式の3電極構造で、A
C型の負グロー放電方式を用いるものが主流であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PDPの発光効率η、
輝度Bを向上させる表示駆動方式として、これまで発光
モードに陽光柱、負グローを用いるグロー放電や、或い
は狭パルス放電(タウンゼント放電)等が用いられてき
た。後者の狭パルス放電はグロー放電の場合と異なり紫
外線飽和がないため一桁以上高い放電効率が得られ、高
輝度・高発光効率を同時に実現できる。狭パルス放電を
用いる表示駆動方式では、放電初期(タウンゼント放電
領域)の低い空間電荷密度と高電界により電子温度を最
適化して強い紫外線強度を得ている。この時に形成され
る高電界強度は電極構造と駆動方法に大きく依存し、放
電電流は狭パルスで急峻なピーク値をとる。
【0004】我々の研究では、発光効率η、輝度Bは、
AC型PDPで移動電荷量(サステイン電圧)を一定と
した場合、この電流ピーク値の増加に対して大幅な増加
傾向を示す。この電流ピーク値の増加は、例えばYスキ
ャン電極(ライン)でもある表示電極のように駆動I
C、ダイオード等のデバイスが接続されている場合、デ
バイス仕様の変更を要求する。VGAワイドの1ライン
には、最大で852×3(RGB)=2556セル分の
放電電流が流れる。通常、印加した表示駆動電圧(サス
テイン電圧)はライン抵抗に流れる放電電流により一定
の分布で電圧降下するため、V−t特性による放電遅れ
のばらつきによりある程度電流ピーク値の増加が緩和さ
れる。しかし、狭パルス放電の場合、1セルレベルでの
電流ピーク値を大幅に増加させるため、表示発光放電時
のY電極(ライン)に流れる2556セル分の電流ピー
ク値増加を同時に抑えることが難しい。当然のことなが
ら、負グローモード(グロー放電)を用いたPDPにお
いても同様の問題が存在する。これはセルサイズの増加
等で1セルレベルでの電流ピーク値が増加するためであ
り、同様にして1ラインレベルでの電流ピーク値が増加
する。更に、残りの表示電極である共通電極(X電極)
の場合においても、狭パルス放電、グロー放電によら
ず、電流ピーク値が増加することにより同様の問題が存
在する。
【0005】このような表示駆動電極(ライン)に流れ
るピーク電流容量の増加は、これに接続される多くの駆
動デバイス(ダイオード、IC等)の大幅なコストアッ
プや実装面積の増加といった問題を発生する。
【0006】本発明の目的は、プラズマデイスプレイパ
ネル及びこれを用いた画像表示装置の駆動電流ピーク値
を抑制することにある。同時に、表示電極とアドレス電
極との間の容量を抑制し消費電力(無効電力)を低減す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、V―t特性に
依存する放電遅れ時間tdと電極間容量に着目し、これ
らを制御することで上記目的を達成する。より具体的に
は、特許請求の範囲に記載の通りに構成することで、上
記目的を達成する。
【0008】例えば、表示発光放電時において、スキャ
ン電極でもあるY電極を取り上げると、これに直交する
アドレス(A)電極(ライン)を複数ライン毎にNブロ
ック化(N≧2)し、各ブロック毎に電圧レベルの異な
るアドレス電圧波形Vaを印加する。そして、見掛け上
A・Y電極間容量Cayを変化させ、各ブロック毎に放電
遅れ時間tdに差をもたせるY電極の電圧波形Vy(サ
ステイン電圧波形)を形成する。A電極(ライン)の各
ブロック毎に異なる放電遅れ時間tdを形成することに
より、各セル毎の電流ピーク値に影響を与えず1ライン
の各ブロック毎の電流ピーク値の発生時刻をずらすこと
ができる。これにより、Y電極(ライン)に流れる放電
電流のピーク値が平坦化、低減され適正化される。
【0009】すなわち、表示発光駆動時に、A電極とY
電極との電極間容量Cayに対してアドレス電圧Vaによ
りブロック毎に異なる見掛けの容量(動的容量)CayK
(K=1,2,3,...,N)を形成し、Y電極から見た負荷容量
を変化させることによりY電極の電圧波形Vyのもつ時
定数τ(立ち上がり時間)を変化させて放電遅れ時間t
dを制御する。
【0010】また、立ち上りのタイミングを一致(同
期)させた場合、Kブロック内セルの見掛けの容量Cay
Kは、図4に示す近似モデルを用いて次式で与えられ
る。
【0011】 CayK=Cay・[1±(VaK/Vy)] ・・・・・・・・・・・・(1) 但し、+、−の符号は、アドレス電圧VaKがY電極の電
圧Vyとそれぞれ極性の異なる電圧、極性の同じ電圧で
駆動した場合を表す。A電極(ライン)の各ブロック毎
に一定の電圧VaK(Kブロック)を印加し、電極間容量
Cayに流れ込む電荷量を増加、減少させることにより、
式(1)の見掛けの容量CayKが形成されている。
【0012】この見掛けの容量CayKは、式(1)から
も明らかなようにアドレス電圧VaKをY電極の電圧Vy
と同じ極性の電圧で駆動した場合、静電容量Cayよりも
小さくなる。即ち、実効的にA(アドレス)電極とY電
極との電極間容量Cayを駆動条件により低減する効果が
得られる。
【0013】表示発光放電時にX電極がグランド接地さ
れている場合(Vx=0)、Y電極とA電極に対する充
電エネルギーE(無効電力)を比較すると、[1]A電
極をグランド接地した場合(アドレス電圧Va=0) E1=(1/2)Cay・Vy ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) [2]アドレス電圧VaをY電極のサステイン電圧Vyと
極性を同一にした場合 E2=(1/2)Cay・(Vy―Va)+(1/2)Cax・Va ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) 式(2)、式(3)から、充電エネルギーの差ΔEは、 ΔE =E1―E2 =Cay・Va・[Vy―(1/2)・{1+(Cax/Cay)}・Va] ・・・・・・・・・・・・・・・・(4) 式(4)から、アドレス電圧Vaが、 Va=Vy/{1+(Cax/Cay)} ・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) の時に最大値をとり、充電エネルギーE1とE2との関係
は E1={1+(Cay/Cax)}・E2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6) となる。即ち、アドレス電極に印加したパルス電圧Va
をY電極に印加したパルス電圧Vyと極性を同じにする
ことにより(共通電極であるX電極のパルス電圧Vxの
場合についても同様)、前記した見掛けの容量CayKが
低減されると同時に充電エネルギー(無効電力)、即ち
消費電力も低減されることを示す。
【0014】式(6)から、電極間容量Cayが電極間容
量Caxと等しい場合、充電エネルギーは半減される。ま
た、電極間容量Cayが電極間容量Caxよりも大きい場合
は、更に低減効果が大きくなる。
【0015】表示駆動時においてX電極がグランド接地
の場合、1セル内のY電極から見た負荷容量Ctは、図
4の近似モデルに示すように式(1)で与えられる見掛
けの容量CayKと表示電極間容量Cxyとの並列接続にな
る。
【0016】 CtK=Cxy‖CayK ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(7) 電極間容量Cayが電極間容量Cxyよりも大きい場合、式
(2)〜式(7)からも明らかなように、前記した容量
や無効電力に対する低減効果は大きくなる。
【0017】この時の時定数τKは電流分布の見掛け分
も含めたライン抵抗Rtを用いて近似的に次式で与えら
れる。
【0018】 τK=CtK・Rt ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8) 従って、Y電極に印加される表示駆動電圧(サステイン
電圧)Vyは、電源電圧Vsusを用いて近似的に次式で与
えられる。
【0019】 Vy(t)=Vsus・[1―exp(−t/τK)] ・・・・・(9) 以上から、[1]A電極(ライン)をNブロック化し、
アドレス電圧Va(電圧レベル)に適正な差を設けるこ
とにより時定数τKを制御し、[2]これによりA電極
の各ブロック毎の放電遅れ時間tdをずらし、Y電極
(ライン)1ラインに流れる電流ピーク値を大幅に減
少、抑制させて適正化することができる。
【0020】残りの表示駆動電極(X電極)について
も、A電極(ライン)に直交している場合、同様にして
電流ピーク値を低減、抑制できる。
【0021】式(9)に示す時定数τKの変化に着目す
ると、アドレス電圧VaKの電圧レベルの外に印加する時
刻(タイミング)に着目しても同様の効果が得られる。
即ち、アドレス電圧Va(電圧レベル)を一定にして印
加する時刻に差を設ける方法がある。更に、アドレス電
圧Vaの電圧レベル、印加する時刻を一定にして、アド
レス電圧Vaの立ち上がり時間trに差を設ける方法も
ある。これらは、いずれもY電極に印加される表示駆動
電圧(サステイン電圧)Vyの波形に影響を及ぼし、前
記した電圧レベルの異なるパルス電圧Vaを印加した場
合と同様の効果が得られる。
【0022】表示電極間の印加電圧V(Vx,Vy)と放
電遅れ時間tdとの関係を表す特性曲線図(V―t曲
線)を図10に示す。曲線42がV―t曲線であり、表
示電極間の放電電圧V40と放電遅れ時間td41との
関係を表す。前記したようにパルス電圧波形Vyの立ち
上がり状態を制御することにより、1ライン(面)上に
放電電圧のばらつき幅ΔV43をもつ電位分布を形成さ
せ、適正な放電遅れのばらつき幅Δtd44を得てい
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例であ
り、サステイン期間(放電発光期間)においてプラズマ
デイスプレイパネル(PDP)1の3電極(ライン)、
すなわち表示電極X2、表示電極Y3、及びアドレス電
極A4に接続された駆動回路を示す。互いに平行かつ交
互に配置された表示電極(ライン)X2、Y3は、各電
極を同時に駆動するため回路的に並列接続され、それぞ
れサステインパルス電圧を供給する電圧源Vx5、Vy6
に接続されている。図に於いては、電圧源Vx5、Vy6
はそれぞれ一つで表されているが、特にYスキャン電極
でもある表示電極(ライン)Y3の場合、通常回路を構
成する駆動ICのピン数に合わせる形でM分割されてい
る。この場合、Y電極ライン3がMブロックに分割され
るため電圧源Vy[VyK(K=1,2,3....,M)は、図1では
省略されている]の全電流容量は低減されるが、駆動I
Cのピンレベルでの電流容量には関係していない。
【0024】一方、表示電極(ライン)X2、Y3に直
交するように配置されたアドレス電極(ライン)A4
は、複数ライン毎にブロック化してN分割され、ブロッ
ク毎に異なる電圧源VaK(K=1,2,3,...N)7が接続され
ている。電圧源VaK(K=1,2,3,...N)7もY電極ライン
3の場合と同様にして、駆動ICのピン数に合わせる形
でN分割されている。即ち、駆動ICを20個使用して
いる場合、ICの個数を基本単位にして、20分割、2
個一組として10分割、あるいは6+4+4+6の4分
割等として用いる。
【0025】図2は、図1に示した3電極(ライン)、
すなわち表示電極X2、表示電極Y3、及びアドレス電
極A4をそれぞれ駆動するための電圧源のパルス電圧波
形Vx5、Vy6、VaK(K=1,2,3,....N)7を示す。
【0026】パルス電圧波形Vx5、Vy6は、サステイ
ン(放電発光)期間において交互に負のパルス電圧を用
いた場合である。アドレス電圧波形VaK7は、Yスキャ
ン電極でもあるY電極のパルス電圧波形Vy6と極性
(負パルス)、タイミング(立ち下がり時刻)を合わせ
ている。これによりY電極(ライン)に接続された駆動
ICピンに流れる電流ピーク値が低減され、IC内部で
構成されるダイオード等の電流容量を減少させている。
【0027】また、アドレス電圧波形VaK7の波高値を
アドレス電極(ライン)4のブロック毎に変化させるこ
とによりY電極のパルス電圧波形Vy6を変化させて、
表示電極間の放電遅れ時間tdを制御している。これに
より、1セルでの電流ピーク値を減少させることなくY
電極(ライン)1ラインに流れる電流ピーク値を大幅に
抑制できている。アドレス電圧波形Va1〜Vanに向けて
徐々に波高値を大きくするようにすることが好ましい。
これにより、狭パルス放電等で要求される電流ピーク値
の増大に対して、駆動IC、ダイオード等のデバイス、
素子の電流容量を増加させずに対応することができる。
【0028】図3は、図1に示したプラズマデイスプレ
イパネル1の1セルの断面図であり、表示電極X2、Y
3とアドレス電極A4の3電極構造を示す。実際には隔
壁側面8―1、8―2及び背面基板側底面9に蛍光体が
塗布されているが、図3では省略されている。図4は、
図3の電極構造に対する電極間容量Cxy10、Cax1
1、Cay12を基に表した駆動回路の近似モデルを示
す。構造上、図3では容量Cax11が容量Cay12にほ
ぼ等しくなる場合を示す。前記した式(5)から、アド
レス電圧VaK7の波高値の中心値をY電極のパルス電圧
波形Vy6の半値付近に設定して放電遅れ時間tdを制
御している。この時、前記した式(6)から、充電エネ
ルギー(無効電力)の低減効果も得られている。
【0029】図5は、表示電極X13、Y14とアドレ
ス電極A15の3電極構造の変形例であり、1セルの断
面図を示す。実際の隔壁側面には蛍光体が塗布されてい
るが、図5では省略されている。構造上、容量Cay16
は容量Cax17、Cxy18に比べて数倍以上大きな値を
とる場合を示す。表示電極X13、Y14は対向放電電
極構造をとり、それぞれ前面基板19、背面基板20に
形成されている。前面基板19に形成された表示電極X
13は、共通電極として、ライン形状の電極に代わり面
形状の電極を用いる場合もある。アドレス電極A15が
背面基板20側の表示電極Y14とクロス電極を形成す
るため、電極間容量Cay16は増加しやすい。当然なが
ら、クロス電極部近傍のアドレス電極A15と表示電極
Y14で挟まれた誘電体層の厚み21を大幅に増加(1
00〜500μm)させることにより、電極間の放電開
始電圧を一定に維持しながら容量Cay16を増加させな
いこともできる。また、隔壁22―1、22―2は、誘
電体の代わりに表面を絶縁したメタルを用い、図2に示
す表示電極の負パルス駆動に対してグランド接地駆動と
する場合もある。
【0030】容量Cay16が増加する場合、アドレス電
圧VaK7の電圧レベルは式(5)からY電極のパルス電
圧波形Vy6とほぼ等しい波高値に設定することによ
り、無効電力を低減しながら適正な放電遅れ時間tdが
得られている。この条件に対する低消費電力化(無効電
力低減)は、前記した式(6)、式(7)等からも明ら
かなように数分の一以下になる。
【0031】図6は、表示電極X23、Y24とアドレ
ス電極A25の3電極構造に対するもう一つの変形例で
あり、1セルの断面図を示す。図3と異なり、3電極を
背面基板26側に全て形成した構造で、容量Cay27が
容量Cax28にほぼ等しい場合である。
【0032】図7は、プラズマデイスプレイパネル1の
もつ3電極構造を表示発光駆動するためのパルス電圧波
形Vx29、Vy30、VaK(K=1,2,3,....N)31を示
す。パルス電圧波形Vx29、Vy30は、サステイン
(放電発光)期間において交互に負のパルス電圧を用い
た場合である。電極構造や駆動方法により、正のパルス
電圧を用いる場合もある。アドレス電圧波形VaK31
は、X、Y電極のパルス電圧波形Vx29、Vy30の両
方に対して極性(負のパルス)、タイミング(立ち上が
り時刻)を合わせている。これにより、Y電極(ライ
ン)だけでなくX電極(ライン、面)に接続された駆動
デバイスの電流ピーク値を同時に低減している。アドレ
ス電圧VaK31の波高値(電圧振幅値)をアドレス電極
(ライン)のブロック毎に変化させることにより、X、
Y電極のパルス電圧波形Vx29、Vy30をそれぞれ変
化させ、表示電極X、Y間の放電遅れ時間tdを制御し
ている。これにより、Y電極(ライン)とX電極(ライ
ン、面)の両方に流れるピーク電流値を減少させ、駆動
デバイスの電流容量を更に大幅に低減させている。図8
は、もう一つの実施例であり、図1に示した3電極(ラ
イン)、すなわち表示電極X2、表示電極Y3、及びア
ドレス電極A4をそれぞれ駆動する電圧源のパルス電圧
波形Vx32、Vy33、VaK(K=1,2,3,....N)34を
示す。
【0033】パルス電圧波形Vx32、Vy33は、サス
テイン(放電発光)期間において交互に負のパルス電圧
を用いた場合である。ブロック毎に異なるアドレス電圧
波形VaK(K=1,2,3,....N)34は、Y電極のパルス電
圧波形Vy33との極性(負パルス)が同じで、電圧振
幅が一定であるが、立ち下がりのタイミングを決める遅
延時間tK(K=1,2,3,....N;t1=0)35をそれぞれ変化さ
せている。これにより、図2に示したA電極のパルス電
圧波形VaK7の電圧振幅を変化させた場合と同様に、ブ
ロック毎にY電極(ライン)のパルス電圧波形Vy33
を変化させて、表示電極間の放電遅れ時間tdを制御し
ている。パルス電圧波形Vy33だけでなく、パルス電
圧波形Vx32も同様に変化させて用いる場合もある。
【0034】図9は、もう一つの実施例であり、図1に
示した3電極(ライン)、すなわち表示電極X2、表示
電極Y3、及びアドレス電極A4をそれぞれ駆動する電
圧源のパルス電圧波形Vx36、Vy37、VaK(K=1,2,
3,....N)38を示す。
【0035】パルス電圧波形Vx36、Vy37は、サス
テイン(放電発光)期間において交互に負のパルス電圧
を用いた場合である。ブロック毎に異なるアドレス電圧
波形VaK(K=1,2,3,....N)38は、Y電極のパルス電
圧波形Vy37との極性(負パルス)が同じで、電圧振
幅が一定で立ち下がりのタイミングが同じであるが、立
ち上がり時間trK(K=1,2,3,....N)39を変化させてい
る。これにより、図2に示したA電極のパルス電圧波形
VaK7の電圧振幅を変化させた場合と同様に、Y電極の
パルス電圧波形Vy37を変化させて、表示電極間の放
電遅れ時間tdを制御している。パルス電圧波形Vy3
7だけでなく、パルス電圧波形Vx39も同様に変化さ
せて用いることもできる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマデイスプレイ
パネルの放電発光期間において表示電極の駆動電流ピー
ク値を1セルレベルで増加させても1ラインレベルで低
減、抑制できるため、駆動デバイスの電流容量低減に伴
うコスト、実装面積を低減できると言った効果がある。
また、同時に見掛けの容量CayKを低減できるため、無
効電力(充電エネルギー)を低減できると言った効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマデイスプレイパネルを表
示発光放電させる駆動回路図である。
【図2】本発明で用いるプラズマデイスプレイパネルを
駆動するパルス電圧波形のタイミングチャート図であ
る。
【図3】本発明で用いるプラズマデイスプレイパネルの
1セルの電極構造を示す断面図である。
【図4】本発明によるプラズマデイスプレイパネルを表
示発光放電させる駆動回路を等価的に示すモデル図であ
る。
【図5】本発明で用いるもう一つのプラズマデイスプレ
イパネルの1セルの電極構造を示す断面図である。
【図6】本発明で用いるもう一つのプラズマデイスプレ
イパネルの1セルの電極構造を示す断面図である。
【図7】本発明で用いるもう一つのプラズマデイスプレ
イパネルを駆動するパルス電圧波形のタイミングチャー
ト図である。
【図8】本発明で用いるもう一つのプラズマデイスプレ
イパネルを駆動するパルス電圧波形のタイミングチャー
ト図である。
【図9】本発明で用いるもう一つのプラズマデイスプレ
イパネルを駆動するパルス電圧波形のタイミングチャー
ト図である。
【図10】本発明で用いる印加電圧と放電遅れ時間との
関係(V―t曲線)を表す特性曲線図である。
【符号の説明】
1…プラズマデイスプレイパネル 2、13、23…X電極(ライン) 3、14、24…Y電極(ライン) 4、15、25…A電極(ライン) 5、29、32、36…パルス電圧波形Vx 6、30、33、37…パルス電圧波形Vy(VyK) 7、31、34、38…アドレス電圧波形VaK(Va) 10、18…電極間容量Cxy 11、17、28…電極間容量Cax 12、16、27…電極間容量Cay 19…前面基板 20、26…背面基板 21…誘電体層の厚み 35…遅延時間tK 39…立ち上がり時間trK 42…曲線(V−t曲線) 43…放電電圧のばらつき幅ΔV 44…放電遅れのばらつき幅Δtd

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の電極と第二の電極とからなる表示電
    極と、該表示電極の少なくとも一方と交差するアドレス
    電極とを有するプラズマデイスプレイパネルの表示駆動
    方法であって、 該表示電極間の放電時において、該アドレス電極に印加
    するパルス電圧波形を該表示電極のうち少なくとも一方
    に印加するパルス電圧波形の立ち下がり時刻もしくは立
    ち上がり時刻とほぼ同じにして駆動したことを特徴とす
    るプラズマデイスプレイパネルの表示駆動方法。
  2. 【請求項2】前記アドレス電極に印加するパルス電圧の
    極性を前記表示電極に印加するパルス電圧と同じにした
    ことを特徴とする請求項1記載のプラズマデイスプレイ
    パネルの表示駆動方法。
  3. 【請求項3】前記アドレス電極を複数ライン毎にNブロ
    ック化し(N≧2の整数)、該アドレス電極のブロック
    毎に異なる電圧レベルのパルス電圧を印加したことを特
    徴とする請求項1または2記載のプラズマデイスプレイ
    パネルの表示駆動方法。
  4. 【請求項4】前記アドレス電極を複数ライン毎にNブロ
    ック化し(N≧2の整数)、該アドレス電極のブロック
    毎に異なる遅延時間を持つパルス電圧を印加したことを
    特徴とする請求項1または2記載のプラズマデイスプレ
    イパネルの表示駆動方法。
  5. 【請求項5】前記アドレス電極を複数ライン毎にNブロ
    ック化し(N≧2の整数)、該アドレス電極のブロック
    毎に異なる立ち上がり時間もしくは立ち下がり時間を持
    つパルス電圧を印加したことを特徴とする請求項1また
    は2記載のプラズマデイスプレイパネルの表示駆動方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載のプラズ
    マデイスプレイパネルの表示駆動方法を用い、前記表示
    電極のうち少なくとも一方に流れる放電電流のピーク値
    を減少させたことを特徴とする画像表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1から5のいずれかに記載のプラズ
    マデイスプレイパネルの表示駆動方法を用い、前記表示
    電極のうち少なくとも一方と前記アドレス電極との電極
    間容量を減少させて消費電力を減少させたことを特徴と
    する画像表示装置。
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