JP2002048875A - 埋設位置検出システムおよびそのための受信装置 - Google Patents

埋設位置検出システムおよびそのための受信装置

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JP2002048875A
JP2002048875A JP2000231622A JP2000231622A JP2002048875A JP 2002048875 A JP2002048875 A JP 2002048875A JP 2000231622 A JP2000231622 A JP 2000231622A JP 2000231622 A JP2000231622 A JP 2000231622A JP 2002048875 A JP2002048875 A JP 2002048875A
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electromagnetic wave
component
phase
signal
reference signal
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Application number
JP2000231622A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Kusunoki
建一郎 楠
Shozo Iemura
正三 家村
Tadashi Takaya
正 高屋
Yoshinori Azuma
義則 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIBA DENSHI KENKYUSHO KK
NIPPON CHIKA TANSA KK
Central Research Institute of Electric Power Industry
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
CHIBA DENSHI KENKYUSHO KK
NIPPON CHIKA TANSA KK
Central Research Institute of Electric Power Industry
Kansai Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次電磁波の影響を防止しつつ、埋設管路の
位置検出を正確に行うこと。 【解決手段】 管路2の中に単線のケーブル5を配置
し、ケーブル5に交流電流を流すことによって電磁波を
輻射させる。地上側ARで受信した受信電磁波のうち、
送信電磁波の生成の基礎となった基準信号と直交する位
相成分は、金属体41a、42bなどからの2次電磁波
32に相当する。センサ21で受信した受信電磁波から
基準信号と同相の成分を抽出すると、これは実質的に1
次電磁波31だけに対応したものとなる。このようにし
て1次電磁波31の成分だけを抽出し、それが水平成分
だけを持つ位置を探すことにによって、2次電磁波32
の影響を受けずに管路2の直上位置を正確に知ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送電線や通信線
などを収容して地下に埋設されている管路の存在位置を
地上側から検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】地下施設を建設あるいは保守するにあた
っては、作業上の事故を防止するために、地下に埋設さ
れている送電線や通信線の管路、それに上下水道などの
種々のライフライン管路の存在位置を地上側から検出す
る必要がある。そのような検出技術のひとつとして、管
路の内部に心線などの電磁波輻射手段を配置し、それか
ら輻射された電磁波を地上側で受信して、管路の位置を
推定する電磁法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、管路付近に
は種々の金属体(たとえば地上のガードレール、地下に
伸びたの金属支柱など)が存在する場合も多い。する
と、電磁波輻射手段から輻射した電磁波はこれらの金属
体で電磁反射し、2次電磁波となって地上側の受信手段
に到達する。この金属体は検出対象の管路とは別の位置
にあるため、管路内から直接に受信手段に到達する1次
電磁波とは強度の空間分布が異なっている。このため、
1次電磁波と2次電磁波との混合電磁波から位置検出を
行うと、管路の検出にかなりの誤差が生じてしまう。
【0004】
【発明の目的】この発明は、従来技術における上記の問
題の克服を意図しており、2次電磁波の影響を除去して
埋設管路の位置を正確に検出できる技術を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、地中に埋設された管路の位置を
検出する埋設位置検出システムであって、(a)所定の基
準信号に同期した送信電磁波を前記管路の埋設位置から
輻射させる送信装置と、(b)前記送信電磁波に応じた受
信電磁波を地上側で受信して、前記管路の埋設位置を検
出する受信装置とを備え、前記受信装置が、(b-1)前記
基準信号を用いて、前記受信電磁波の中から、前記送信
電磁波の位相と同相の成分を抽出する同相成分抽出手段
と、(b-2)前記同相の成分に基づいて前記管路の埋設位
置を指示する指示信号を生成する信号処理手段とを備え
ることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1のシステムに
おいて、前記同相成分抽出手段が、前記基準信号に基づ
いて、前記受信電磁波から、前記送信電磁波の位相と直
交する直交位相成分を抽出する手段を備え、前記受信電
磁波から前記直交位相成分を除去することによって、前
記指示信号を得ることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2のシステムにおいて、前記受信装置においては、対向
配置されたコイル対の出力差として前記受信電磁波を検
出することを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかのシステムにおいて、前記送信電磁波が、
前記管路の長手方向に沿って前記管路の中に挿通された
導電線から輻射されることを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、地中に埋設された管路
の内部に電磁波輻射手段を配置し、前記電磁波輻射手段
からの送信電磁波を地上側で受信して前記管路の位置を
検出する受信装置であって、(a)前記送信電磁波に応じ
た受信電磁波を地上側で受信する受信手段と、(b)前記
送信電磁波の生成の基礎となった基準信号に基づいて、
前記受信電磁波の中から、前記送信電磁波の位相と同相
の成分を抽出する同相成分抽出手段と、(c)前記同相の
成分に基づいて前記管路の埋設位置を指示する指示信号
を生成する信号処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の受信装置に
おいて、前記同相成分抽出手段が、前記基準信号に基づ
いて、前記受信電磁波から、前記送信電磁波の位相と直
交する直交位相成分を抽出する手段を備え、前記受信電
磁波から前記直交位相成分を除去することによって、前
記指示信号を得ることを特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項5または請求項
6の受信装置において、対向配置されたコイル対の出力
差として前記受信電磁波を検出することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】[システムの概要]図1は、この
発明の埋設位置検出システム1のシステム構成図であ
り、図2はその平面図である。このシステム1は、地下
GRに埋設されている管路2の水平面方向の存在位置を
検出するためのものであり、センサ21を図2中の位置
Pa、Pb、Pc、P0、Pd、Pe、Pfなどの種々の場所
に移動させつつ電磁波の検出を行ったとき、後述する原
理によって管路2の直上に相当する位置P0を特定する
ことができるようになっている。なお、これらの各図に
はX0−Y0−Z0直交座標系が定義されており、Z0方向
が地表SFに対する鉛直方向である。X0、Y0のそれぞ
れの方向軸のとりかたは任意であるが、ここでは管路2
が伸びる方向をX0方向とし、このX0方向に直交する方
向をY0方向として定義する。
【0013】具体的構成において、このシステム1は、
地上側に移動自在に配置された送信装置10と受信装置
20とを備えている。送信装置10からマンホール3を
通して、検出対象となる管路2内に単線ケーブル5を挿
通する。このケーブル5は導線(心線)を絶縁被覆して
形成されている。このケーブル5を管路2の長手方向に
沿って延伸させ、別のマンホール4から地上に導出させ
る。そして、このケーブル5の端部を任意の接地点5a
で接地する。また、送信装置10はその近傍の接地点1
0aで接地されている。
【0014】送信装置10は、後述する回路によって数
KHz〜数十KHzの交流信号を発生し、この交流信号
をケーブル5に供給する。ケーブル5内の導線は単線で
あり、ケーブル5を通った交流電流はから接地点5aへ
と流れ、大地を経由して他方の接地点10aから送信装
置10に戻る。
【0015】このような構成においては、ケーブル5か
らほぼ同心円状(立体的に言えば同心円筒状)に1次電
磁波31が輻射され、この1次電磁波31は管路2およ
び地中GRを通って地表SFを貫き、地上側ARへと伝
播する。なお、この明細書においては「地上側」という
用語を、地上および空中の双方を含む用語として使用し
ている。
【0016】1次電磁波31の一部は、地中GRにある
金属体41a(たとえば金属支柱)や、地上側ARにあ
る金属体41b(たとえばガードレール)で反射され、
2次電磁波32としてこれらの金属体から再輻射され
る。
【0017】一方、地上側ARには受信装置20の本体
20Aを移動自在に配置する。管路2がどの位置にある
かはこの時点では地上側ARではまだわからないため、
受信装置本体20Aは管路2の推定存在位置付近に適宜
に配置される。この受信装置20には電磁センサ21が
接続されている。このセンサ21は図3のように、水平
面内において所定の間隔を隔てて十字形に水平配置され
た4つのコイル21a〜21dを備えている。1方向に
対向配置して整列している2つのコイル21a、21b
が伸びる方向をX方向とし、他の2つのコイル21c、
21dの対向配置が伸びる方向をY方向として定義す
る。センサ21は可搬であって、その向きも自由に変更
できるようになっている。このため、X、Yはセンサ2
1の内部における相対的座標系としての意味を持つだけ
であって、偶然にX=X0、Y=Y0になっている場合の
ほかは、X、Y方向はそれぞれ絶対座標系におけるX
0、Y0方向と一致しない。ただし、コイル21a〜21
dの配置面を常に水平とした状態でセンサ21を使用す
るため、X−Y平面とX0−Y0平面とは平行であり、2
次元X−Y座標系は2次元X0−Y0座標系を面内回転し
たものに相当する。
【0018】4つのコイル21a〜21dのうち、対向
配置した2つのコイル21a、21bはX方向に磁場成
分を持つ電磁波に応答して誘起起電力を発生し、また、
これと直交する方向に対向配置したコイル21c、21
dはY方向に磁場成分を持つ電磁波に応答して誘起起電
力を発生する。このセンサ21が検出する電磁波は、こ
のセンサ21のその時点での存在位置における1次電磁
波31と2次電磁波32との合成電磁波30(図1参
照)である。
【0019】より厳密には、2次電磁波32がさらに別
の金属体で反射されて、3次電磁波、4次電磁波のよう
な高次の電磁波も存在するが、これらの強度は2次電磁
波と比較してかなり小さいため、2次電磁波32までの
影響を考慮するだけでよい。
【0020】以上のような概略構成を有するこのシステ
ム1においては、センサ21を地上側ARにおいて、管
路を検出すべきエリア内の任意の経路(たとえば図2の
経路PTa,PTb)に沿ってマニュアルで移動させ
る。受信装置本体20Aは、後述する原理および具体的
構成によって2次電磁波32の影響を補償し、実質的に
1次電磁波31だけを抽出できるようになっている。そ
の抽出処理においては、送信装置10からの交流信号に
よってケーブル5から送信している送信電磁波(1次電
磁波)31の位相の情報が必要である。そこで、1次電
磁波31の生成の基礎となった基準信号を、そのような
位相情報を含む信号として受信装置20に伝送する目的
で、送信装置10と受信装置本体20Aとの間に有線の
信号経路12を確立している。
【0021】そして、このシステム1では、受信装置本
体20Aのモニタ表示を監視しつつセンサ21を移動さ
せ、後述するような特定の電磁波受信状態(水平方向の
みに磁場成分を持つ状態)になった位置を見いだせば、
そのセンサ21の位置の直下に管路2が存在しているこ
とがわかる。そして、管路2の存在位置が確認されて所
要の工事や保守が完了すると、接地点5a、10aでの
接地接続を解き、ケーブル5を管路2から引き上げて収
容する。
【0022】[2次電磁波除去の原理]送信装置10や
受信装置20などの内部構成を説明する前に、このシス
テム1において、受信電磁波30から2次電磁波32を
除去して1次電磁波31だけを抽出する原理について説
明する。そこでは、まず最初に2次電磁波がない場合の
位置検出の原理を述べ、2次電磁波32の除去の原理は
その後に述べる。
【0023】[(A)2次電磁波がない場合]図4は、
管路2の付近に金属体がない場合の電磁波の伝播状況を
示す図であり、管路2内のケーブル5から1次電磁波3
1が輻射され、その一部がセンサ21に到達している。
センサ21の存在位置としては、管路2の直上位置P0
と、それからずれた位置P1との2つの位置が想定され
ている。また、図5は図4の部分拡大図であり、センサ
21に含まれる2つのコイル21c、21dがY0方向
に整列している場合を例としている。
【0024】管路2内のケーブル5はほぼ直線状に伸び
ているから、このケーブル5からの電磁波の輻射条件は
ほぼ線対称であり、そこから輻射される1次電磁波31
の磁場成分は、ケーブル5を中心とする同心円状(立体
的に見れば同心円筒状)である。したがって、センサ2
1の姿勢を水平にしておけば、このセンサ21がケーブ
ル5の直上位置P0にあるときには、図5(a)に示すよう
に2つのコイル21c、21dを通るそれぞれ磁束の方
向と大きさとがほぼ同じになるとともに、それらの磁束
の時間的変化も同じになる。これら2つのコイル21
c、21dの巻回方向が同じである場合は、これらのコ
イル21c、21dのそれぞれの誘起起電力V(y+)、V
(y-)の差Vyは、 Vy = V(y+)−V(y-) = 0 …(式1) となる。ただし、コイル21c、21dの巻回方向が逆
であれば、それらの出力信号の和が実質的な差になる。
【0025】一方、センサ21が管路2の直上からそれ
た位置P1にある場合には、一方のコイル21cを通る
磁束と他方を通る磁束21dとはその大きさも時間的変
化量も異なる。図4および図5(b)の例で言えば、コイ
ル21dはコイル21cよりもケーブル5に近いため
に、そこを通る磁束Φdはコイル21cを通る磁束Φcよ
りも大きい。また、かつコイル21dとその位置での磁
場ベクトルとの方向余弦cosθdは、コイル21cと
その位置での磁場ベクトルとの方向余弦cosθcより
も大きい。
【0026】つまり、送信装置20による送信角周波数
をωとしたとき、 ただし、A0 = ケーブル電流値や電磁波伝搬路の透磁
率、コイル断面積その他を含む定数で、コイル21a〜
21dに共通の値、Rc = ケーブル5からコイル21
cまでの直線距離、Rd = ケーブル5からコイル21
dまでの直線距離、φ0=初期位相であるが、 Rc > Rd …(式3) cosθc < cosθd …(式4) であるから、絶対値をAbs(…)の記号で表現したと
き、 Abs(Hc) < Abs(Hd) …(式5) となり、かつこれらの磁束Φc、Φdの時間微分としての
コイル起電力V(y+)、V(y-)も、 Abs(V(y+))< Abs(V(y-))…(式6) を満足する。
【0027】すなわち、センサ21が管路2の直上から
ずれるとコイル21c、21dの誘起起電力V(y+)、V
(y-)にずれが生じることになる。このため、コイル21
を水平移動させたとき、コイル21c、21dの誘起起
電力V(y+)、V(y-)が同じになる位置が管路2の直上位
置であることがわかる。
【0028】図4および図5の例では、コイル21c、
21dがY0方向に整列している場合を考えたが、一般
にはそのようにはなっていない。しかしながら、センサ
21がケーブル5の直上にある場合には、コイル21
c、21dの向きがY0方向からずれていても、図6に
示すように磁場ベクトルHをこれらコイル21c、21
dに射影した成分Hyの大きさは同じになるから、やは
りこれらのコイル21c、21dの誘起起電力は同じに
なる。他方の対のコイル21a、21bについても同様
に、それらの誘起起電力V(x+)、V(x-)は、管路2の直
上でその絶対値が互いに同じになる一方、管路2の直上
からずれるとこれらの誘起起電力V(x+)、V(x-)の大き
さが互いに異なることになる。
【0029】このため、2次元磁場系の状況を必要十分
に表現可能な4つのコイル21a〜21dの十字形配列
によって、センサ21が管路2の直上にあるかどうかを
検出可能である。
【0030】[(B)2次電磁波がある場合]次に図7
のように金属体41(図1に示す地中の金属体41aと
地上側の金属体41bとの総称)が管路2の比較的近傍
に存在し、それによって2次電磁波32が発生する場合
を考える。この場合、2次電磁波32は金属体41を中
心にして輻射されるため、管路2の直上ではその磁場ベ
クトルが水平方向になっておらす、合成電磁波30にお
いても管路2の直上でその磁場ベクトルが水平方向にな
っていない。このため、合成電磁波30をそのまま使用
して、センサ21のコイル対21a、21b(21c、
21d)のそれぞれ出力が相互に同じ大きさになるとい
う条件で管路2の位置を検出すると誤差が生じる。そこ
で、センサ21の検出信号から2次電磁波32を除去す
ることが必要である。
【0031】ところで、この2次電磁波32は1次電磁
波31の電磁反射によって生じるが、その電磁的メカニ
ズムは、(1)1次電磁波31によって金属体41に表面
電流が生じ、(2)その表面電流に応じた2次電磁波32
が生成される、というプロセスである。そして、金属体
41の表面電流は1次電磁波31の磁場成分の時間微分
(にマイナスの符号をつけたもの)によってもたらされ
るものであるから、2次電磁波32の位相は1次電磁波
31の位相よりも−90度だけずれることになる。この
ため、合成電磁波30において、電磁波の送信の基礎と
なった基準信号と同相の成分は1次電磁波31であり、
位相において基準信号と直交している成分は2次電磁波
32に相当する。
【0032】図16において、管路2が伸びる方向に対
し位置 PA → PB → P0 の経路に沿って移動したと
きや、PC → PD → P0 の経路に沿って移動したとき
の、送信電磁波の波形と受信電磁波(センサ21c、2
1dの出力差)の波形とを、2次電磁波がない場合に検
出した結果を示したものが図17であり、破線が送信電
磁波の磁場波形を、実線が受信電磁波の磁場波形を示し
ている。この図17からわかるように、2次電磁波がな
い場合には、管路2の直上P0で受信電磁波はその絶対
値がほぼゼロになる。
【0033】これに対して2次電磁波があると、図18
のように管路2の直上(位置P0)でも受信電磁波がゼ
ロにならず、送信電磁波に対して位相が−90度ずれた
2次電磁波の影響が残る。
【0034】そこで、この実施形態のシステム1は、セ
ンサ21で受信した合成電磁波30のうちから、送信電
磁波に対して位相が−90度ずれた成分を受信電磁波の
出力信号から除去することによって、2次電磁波32の
影響を除去し、実質的に1次電磁波31だけを抽出した
信号を得るように構成されている。
【0035】この原理をより定量的に表現すると、合成
電磁波30の磁場成分によるセンサ21の出力は、1次
電磁波31の磁場成分による信号成分V1と、2次電磁
波32の磁場成分による信号成分V2とのベクトル加算
合成: V = V1 + V2 …(式7) であるが、(1)成分V1とV2とは直交し、(2)成分V1は
送信電磁波の生成の基礎となった基準信号の単位ベクト
ルV0と同相であり、(3)成分V2は基準信号の単位ベク
トルV0と直交状態にある。
【0036】このため、基準信号の1周期以上の時間平
均演算を記号<…>(t)で示し、基準信号ベクトルV0と
−90度位相がずれた単位ベクトルをV(*)とすると、
1次電磁波成分V1は、基準信号の単位ベクトルV0と同
相の成分を抽出して、 V1 = <V・V0>(t) …(式8) のように求めるかことができる。
【0037】また、合成電磁波Vのうち基準信号の単位
ベクトルV0と直交する成分として、 V2 = <V・V(*)>(t) …(式9) のように2次電磁波成分V2を求め、この成分V2を合成
成分Vから減算して、 V1 = V− V2 …(式10) のように1次電磁波成分V1を得るように構成すること
もできる。
【0038】このような原理を実現する具体的装置構成
は以下に述べる通りである。
【0039】[送信装置の詳細]図8は送信装置10の
内部構成を示すブロック図である。この送信装置10は
水晶基準発振器102を備えており、水晶基準発振器1
02は水晶振動子の発振正弦波を逓減するとともに振幅
を規格化した基準信号f0を矩形波ドライブ回路103
に与えて、所定の周波数の矩形波信号を得る。高圧電流
発生器105で発生した高圧電流はパワー出力スイッチ
104に与えられるが、上記矩形波信号によってパワー
出力スイッチ104を周期的にON/OFFすることに
よって高圧電流の交流信号を出力する。この交流信号は
ケーブル5と接地点10aの接地電極間に与えられる。
ケーブル5の端部は、図1において説明したように、管
路2を出た任意の接地点5aにおいて接地される。これ
によってケーブル5と大地とを介して交流電流が流れ、
ケーブル5の心線から電磁波が輻射される。
【0040】これらの各回路に電源を供給するためにバ
ッテリ106が接続されており、このバッテリ106の
直流出力をDC/ACコンバータ107によって交流電
力として、各回路の電源部108を介して各部の回路に
供給する。
【0041】また、水晶基準発振器102の出力である
基準信号f0は出力ドライブ回路101にも与えられて
おり、送信電磁波の生成の基礎となった基準信号f0
は、信号経路12(図1)を介して受信装置20側にも
与えられる。
【0042】[受信装置の詳細] [(A)第1の例]図9は受信装置20の構成の第1の
例を示すブロック図である。この図のうち、ブロックを
2重に示している部分は、図3のX方向コイル対(21
a、21b)およびY方向コイル対(21c、21d)
に対応して2つのチャンネルが並列的に存在する。以下
では、一方のY方向コイル対(21c、21d)だけに
着目してそれに対応する単一のチャンネルについてのみ
説明するが、他方のチャンネルについても同様である。
【0043】この受信装置20は、混合電磁波30の検
出信号Vから1次電磁波31の成分V1だけを抽出する
にあたって位相検波を行う。すなわち、混合電磁波Vの
検出信号のうち送信電磁波31の基礎となった基準信号
f0に対して−90度だけ位相がずれている成分を取り
出し、その成分を利用して1次電磁波31の成分V1だ
けを抽出する。
【0044】ただし、既述したように、この実施形態で
はセンサ21についてX方向およびY方向のそれぞれに
つき対向するコイル対(21a、21b)(21c、2
1db)を配置してそれぞれの対のコイルの出力が同一
になる位置を特定することにより、管路2の直上位置を
検出するという原理を利用している。したがってセンサ
21のコイルのそれぞれについての出力信号の差に着目
する。
【0045】そこでまず、受信装置20のゲイン調整回
路201には、センサ21のY方向コイル対(21c、
21d)でそれぞれ得られた誘起起電力V(Y+)および
V(Y-)の差の信号Vy: Vy = V(y+)−V(y-) …(式11) が入力される。それぞれのコイル21c、21dの出力
をそれぞれ個別に位相検波してからそれらの差を求めて
もよいが、この実施形態のように先にコイル21c、2
1dの出力差Vyを求めておくことによって、管路2の
直上位置が出力「0」となるようなレベルシフトを先に
実行し、以後の増幅や各処理におけるダイナミックレン
ジを有効に利用できる。
【0046】調整されたゲインを持つゲイン調整回路2
01によって信号V(y)は増幅され、それがハイパスフ
ィルタ202を通ることによって、商用周波数の雑音な
どが除去される。そしてこの信号Vyは同調増幅回路2
03によって増幅される。
【0047】この信号Vyは、混合電磁波30によって
誘起された起電力に相当する信号V(=V1+V2)をコ
イル21c、21dの差について表現した信号である。
したがって、1次電磁波成分V1および2次電磁波V2の
それぞれのY成分をV1y、V2yと書くと、 Vy = V1y+V2y …(式12) となっている。
【0048】一方、送信装置10から信号経路12を介
して基準波入力回路206に入力した基準信号f0は、
位相調整回路207で位相の不均一が補償されるととも
に規格化されて、コンパレータ208において所定の閾
値信号と比較され、それによって矩形信号F0に変換さ
れる。他方のコンパレータ209に入力された信号Vy
もまた所定の閾値信号によって矩形信号Fyに変換され
る。これらの矩形信号Fy、F0は−90度位相相検波回
路210に与えられる。−90度位相検波回路210で
は、基準信号F0の位相を90度遅延させ、その遅延基
準信号を信号Fyと掛け合わせて時間積分することによ
って、信号Fyのうち基準信号F0よりも−90度だけ位
相がずれた成分を抽出する。
【0049】したがって、信号Fy、F0がそれぞれ信号
V、V0に対応していることを考慮すると、−90度位
相検波回路210では、 V2y = <Fy・F(*)>(t) = <Vy・f(*)>(t)…(式13) の処理を行っていることと等価になる。ただし、F
(*)、f(*)はそれぞれ信号F0、f(*)から−90度だけ
位相がずれた信号である。
【0050】このようにして得られた信号Vy、V2yは
それぞれローパスフィルタ205、211においてそれ
らの高周波ノイズを除去され、0〜±5ボルトのダイナ
ミックレンジを持つ信号としてボードコンピュータ21
3に入力される。
【0051】既述したように、これらの処理は2つのコ
イル対(21a、21b)(21c、21d)のそれぞ
れについて並列的に実行される。したがって、ボードコ
ンピュータ213には、Y成分についての信号Vy、V2
yのほかに、X成分についてこれらに対応する信号Vx、
V2xも入力される。ただし、 Vx = V(x+)−V(x-) = V1x + V2x …(式14) の関係にあり、V1x、V2xはそれぞれ1次電磁波および
2次電磁波のX成分、Vxは合成電磁波のX成分、V(x
+)、V(x-)はそれぞれコイル21a、21bの出力信
号、である。
【0052】ボードコンピュータ213は、コントロー
ルロム212にあらかじめ格納されているプログラムに
従って、X成分およびY成分のそれぞれにつき、混合電
磁波成分から2次電磁波成分を減算する処理、すなわち V1x= Vx − V1x V1y= Vy − V1y…(式15) を行い、それによって1次電磁波による検出信号のX成
分V1x、およびY成分V1yの値を得る。そして、これら
の1次電磁波成分V1x、V1yの値をモニタ300にグラ
フィック表示する(表示態様の詳細は後述)。このグラ
フィック表示を視認しつつセンサ21を移動させていっ
たとき、1次電磁波成分V1x、V1yの値がゼロと表示さ
れるような位置が、管路2の直上位置である。
【0053】なお、図9において、各回路に電源を供給
するためにバッテリ221が使用されており、このバッ
テリ221の直流出力をDC/ACコンバータ222に
よって交流電力として、各回路の電源部223を介して
各部の回路に供給される。
【0054】[(B)第2の例]図10は、受信装置2
0の他の構成例を示す図である。この構成においては、
Y方向のコイル差分信号Vyと基準信号V0とが積分回路
230に入力される。積分回路230においては、これ
らの信号Vy、f0の積を時間積分して、 <Vy・f0>(t) …(式16) を求める。
【0055】ここにおいて、信号Vyは1次電磁波成分
V1yと2次電磁波成分V2yとの和であり、かつ1次電磁
波成分V1yは基準信号f0と同相である一方、2次電磁
波成分V2yは基準信号f0と位相が−90度ずれている
から、 <Vy・f0>(t) =<(V1y+V2y)・f0>(t) =<V1y・f0>(t) + <V2y・f0>(t) =<V1y・f0>(t) =V1y …(式17) となり、積分回路230の出力信号は1次電磁波成分V
1yとなる。この1次電磁波成分V1yはローパスフィルタ
231において高周波ノイズが除去され、ボードコンピ
ュータ213に入る。X方向成分Vxからの1次電磁波
成分V1xの抽出についても同様である。
【0056】[表示例]図11はモニタ300の表示面
を含む受信装置本体20Aの上面パネルを示す図であ
る。このパネルの一端側には、バッテリからの電源供給
を受けるための電源端子257のほか、電源スイッチ2
58などが配置されている。また、他端側には、基準信
号f0を入力するための端子251,受信周波数の切替
端子252、接地端子153,およびセンサ21からの
受信信号を受ける端子254などが配置されている。レ
スポンス切替スイッチ255およびゲイン調整ダイヤル
256は、内部回路の応答性やゲインを調整するための
ものである。
【0057】モニタ300は、数値表示部310および
グラフィック表示部320の組合せとなっている。数値
表示部310では、1次電磁波31のX成分のコイル差
分信号Vxと、Y成分のコイル差分信号Vyとの値が、正
負につき8ビット(256段階)をダイナミックレンジ
として数値表示されている。また、コイル差分信号V
y、Vxの逆正接の値(arctan(Vy/Vx))が、
角度Aとして表示される。この角度は、磁場の水平成分
の方向とセンサ21の現在の向きとの関係を与える。
【0058】一方、グラフィック表示部320には、図
12に拡大図として示すように、XYの両座標軸によっ
て規定される2次元座標面が表示されている。そして、
この座標面には、コイル差分信号Vx、Vyの値を成分
とする点(Vx、Vy)が輝点としてスポット表示され
る。図示例では点Q1に輝点が表示されている。そし
て、センサ21を水平移動させていくと、この輝点の位
置も変化する。
【0059】管路2の直上では(Vx、Vy)=(0,
0)となるから、輝点は原点Q0に一致する。逆に、管
路2の直上から離れると輝点は原点Q0から離れてい
く。したがって、このグラフィック表示を視認しつつ輝
点が原点Q0に近づくようにセンサ21を移動させ、輝
点が原点Q0に一致したら、その位置が管路2の直上位
置である。ここにおいて、X−Y座標系はセンサ21に
固定された相対座標系であり、土地の固定されたX0−
Y0絶対座標系とは異なるため、センサ21の向きを変
化させるとモニタ300の表示方向も変化するが、この
装置は管路2の直上位置を知ることが主な役割であり、
そのようにして特定された管路2の直上位置が地図上の
どの地点であるかは別の手段で知ればよい。たとえばG
PSなどを組み合わせれば、絶対座標系での表示も可能
である。グラフィック表示部320において輝点の位置
を連続的に表示させたい場合には、CRTやLCDなど
の可変表示ディスプレイを使用することができる。
【0060】ところで、このようなモニタ300の構成
において、センサ21のY方向が大地のY0方向に一致
している場合につき、たとえば図2のPTa,PTbに
沿ってセンサ21を動かすと、この実施形態のシステム
では2次電磁波32の影響が除去されているため、グラ
フィック表示部320上の輝点の軌跡は図13に示すよ
うになる。その一方で、仮に2次電磁波32を除去して
いない場合には、2次電磁波32の影響によって、管路
2の直上をセンサ21が通っても輝点の軌跡は図14に
示すように原点Q0をそれてしまう。
【0061】図15はモニタの他のグラフィック表示の
例を示している。この例では2次元座標面の原点Q0
と、それから放射状に伸びる複数の点(図示例では8
点)にLEDが固定配置されており、X成分のコイル差
分信号Vyの値と、Y成分のコイル差分信号Vyの値との
組合せの座標点(Vx,Vy)に最も近いLEDが点灯す
るようになっている。
【0062】このように、この実施形態のシステムで
は、2次電磁波32が送信電磁波(およびその生成の基
礎となる基準信号)に対して位相が直交していることを
利用して受信電磁波から2次電磁波を除去し、1次電磁
波だけを抽出してそれに基づく位置判定を行っているた
め、金属体41などの影響を受けずに正確な管路位置の
検出を行うことができる。
【0063】[変形例] ◎上記実施形態では−90度の位相ずれ成分を除去して
いるが、−90度に対して180×N(Nは整数)だけ
すれた位相も、送信電磁波に対して位相が直交している
という点で−90度の位相ずれと等価である。
【0064】◎管路2からの電磁波の輻射に直線上のケ
ーブルを使用せず、管路2の中にコイル上向きにして配
置してもよい。この場合には、輻射源は点状であるか
ら、管路2の中でそのコイルを置いた特定の位置、たと
えば図1の座標軸で言えば、Y=0だけでなくX=X0
(Xはコイルを置いた位置のX座標点)まで特定でき
る。
【0065】◎管路2そのものが金属製の場合には管路
2自身に交流電流を流して電磁波を輻射してもよい。
【0066】◎送信電磁波の位相情報は、送信装置から
基準信号を受け取る方式のほか、たとえば通信衛星など
からの基準電波を得られるような地域では、送信装置と
受信装置との双方をその基準電波に同期させれば、送信
電磁波の位相をその基準電波から知ることができる。こ
の場合の「基準信号」は衛星からの基準電波である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
7の発明によれば、受信電磁波の中から、送信電磁波の
生成の基礎となった基準信号と同相の成分を抽出し、そ
の同相成分に基づいて管路の位置判定を行うことによっ
て、2次電磁波の影響を除去しつつ埋設管路の位置を正
確に検出できる。
【0068】特に、請求項3および請求項7の発明にお
いては、対向配置したコイル対の差信号に基づいて位置
検出を行うため、管路の直上では1次電磁波成分の差信
号がゼロになることから、信号処理のダイナミックレン
ジを有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である管路の埋設位置検出
システムの実施形態の概要図である。
【図2】図1のシステムの平面配置図である。
【図3】センサ21の構成図である。
【図4】センサ21による受信電磁場の検出原理を示す
図である。
【図5】図4の拡大図である。
【図6】センサ21による受信電磁場の検出原理を示す
図である。
【図7】センサ21による受信電磁場の検出原理を示す
図である。
【図8】送信装置10のブロック図である。
【図9】受信装置20のブロック図である。
【図10】受信装置20の他の例を示すブロック図であ
る。
【図11】受信装置20のパネルの外観図である。
【図12】受信装置20のグラフィック表示部の説明図
である。
【図13】受信装置20のグラフィック表示部の説明図
である。
【図14】受信装置20のグラフィック表示部の説明図
である。
【図15】モニタの他のグラフィック表示の例を示す図
である。
【図16】埋設位置検出の経路例を示す図である。
【図17】2次電磁波がない場合の受信電磁波の例を示
す図である。
【図18】2次電磁波がある場合の受信電磁波の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 管路の埋設位置検出システム 2 管路 5 ケーブル 10 送信装置 20 受信装置 21 センサ 21a〜21d 対向配置したコイル対の組 31 1次電磁波 32 2次電磁波 30 合成電磁波(受信電磁波) 41、41a、41b 金属体 f0 基準信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 594194701 有限会社千葉電子研究所 千葉県佐倉市宮前1丁目13番4号 (72)発明者 楠 建一郎 千葉県我孫子市我孫子1646 財団法人電力 中央研究所 我孫子研究所内 (72)発明者 家村 正三 兵庫県尼崎市若王子3丁目11番20号 関西 電力株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 高屋 正 千葉県松戸市小金362−4 松戸北小金パ ークホームズ216 (72)発明者 東 義則 千葉県佐倉市宮前1−13−4

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された管路の位置を検出する
    埋設位置検出システムであって、 (a) 所定の基準信号に同期した送信電磁波を前記管路の
    埋設位置から輻射させる送信装置と、 (b) 前記送信電磁波に応じた受信電磁波を地上側で受信
    して、前記管路の埋設位置を検出する受信装置と、を備
    え、前記受信装置が、 (b-1) 前記基準信号を用いて、前記受信電磁波の中か
    ら、前記送信電磁波の位相と同相の成分を抽出する同相
    成分抽出手段と、 (b-2) 前記同相の成分に基づいて前記管路の埋設位置を
    指示する指示信号を生成する信号処理手段と、を備える
    ことを特徴とする埋設位置検出システム。
  2. 【請求項2】 請求項1のシステムにおいて、 前記同相成分抽出手段が、 前記基準信号に基づいて、前記受信電磁波から、前記送
    信電磁波の位相と直交する直交位相成分を抽出する手
    段、を備え、 前記受信電磁波から前記直交位相成分を除去することに
    よって、前記指示信号を得ることを特徴とする埋設位置
    検出システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のシステムにお
    いて、 前記受信装置においては、対向配置されたコイル対の出
    力差として前記受信電磁波を検出することを特徴とする
    埋設位置検出システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかのシ
    ステムにおいて、 前記送信電磁波が、前記管路の長手方向に沿って前記管
    路の中に挿通された導電線から輻射されることを特徴と
    する埋設位置検出システム。
  5. 【請求項5】 地中に埋設された管路の内部に電磁波輻
    射手段を配置し、前記電磁波輻射手段からの送信電磁波
    を地上側で受信して前記管路の位置を検出する受信装置
    であって、 (a) 前記送信電磁波に応じた受信電磁波を地上側で受信
    する受信手段と、 (b) 前記送信電磁波の生成の基礎となった基準信号に基
    づいて、前記受信電磁波の中から、前記送信電磁波の位
    相と同相の成分を抽出する同相成分抽出手段と、 (c) 前記同相の成分に基づいて前記管路の埋設位置を指
    示する指示信号を生成する信号処理手段と、を備えるこ
    とを特徴とする受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の受信装置において、 前記同相成分抽出手段が、 前記基準信号に基づいて、前記受信電磁波から、前記送
    信電磁波の位相と直交する直交位相成分を抽出する手
    段、を備え、 前記受信電磁波から前記直交位相成分を除去することに
    よって、前記指示信号を得ることを特徴とする受信装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6の受信装置にお
    いて、 対向配置されたコイル対の出力差として前記受信電磁波
    を検出することを特徴とする受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7081744B2 (en) 2003-09-22 2006-07-25 Ntt Infrastructure Network Corporation Cable location continuously determining apparatus, cable location continuously determining method, and cable location continuously determining program
JP2010286322A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Panasonic Electric Works Co Ltd 近接センサ
KR101306882B1 (ko) * 2011-11-30 2013-09-10 김철암 지하 매설물에 대한 정보 획득 방법 및 장치
JP2018169363A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 大阪瓦斯株式会社 埋設管探査機

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