JP2002048657A - モータのトルク異常検出装置 - Google Patents

モータのトルク異常検出装置

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JP2002048657A
JP2002048657A JP2000235269A JP2000235269A JP2002048657A JP 2002048657 A JP2002048657 A JP 2002048657A JP 2000235269 A JP2000235269 A JP 2000235269A JP 2000235269 A JP2000235269 A JP 2000235269A JP 2002048657 A JP2002048657 A JP 2002048657A
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JP
Japan
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torque
current
phase
signal
value
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JP2000235269A
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English (en)
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Isao Nagata
功 永田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルク変化時間が電流の1周期以下の場合で
も確実にトルク異常を検出できるトルク異常検出装置を
提供する。 【解決手段】 3相交流モータに供給される3相の電流
を同時に検出し、該3相の電流の少なくとも1つの相の
電流値が所定しきい値を越えた時にトルク異常であると
判定し、正常の場合はトルク判定正常信号を出力し、異
常の場合は、正の電流側でのトルク異常を示す第1のト
ルク異常信号と、負の電流側でのトルク異常を示す第2
のトルク異常信号と少なくとも1つを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3相交流モータのト
ルク異常検出装置に関する。一般に3相交流モータを使
用して装置や設備の組付や加工をする場合に、モータの
トルク異常を検出することにより組付不良や加工不良を
その原因別に層別する必要がある。ある瞬間におけるモ
ータのトルクは、3相交流モータのそれぞれの相の電流
のその瞬間における値のうちの最大値にほぼ等しいと考
えられる。
【0002】
【従来の技術】図1は従来のトルク異常検出方法を説明
する電流波形図である。同図において、装置や設備の組
付や加工中にモータのトルクが変化した場合は、その変
化時間内における1つの相の電流のピーク値をトルク値
と判断して、そのトルク値が所定のしきい値を越えた場
合にトルク異常と判定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のトルク異
常検出方法には、次の問題点がある。第1の問題点は、
トルク変化時間内に測定された検出相の電流のピーク値
とトルク変化時間以外の正常時におけるその相の電流の
ピーク値との差が小さい場合には、トルク異常は検出で
きないということである。
【0004】第2の問題点は、トルクの変化時間がモー
タの電流周期以下である場合は、検出している電流相に
おけるピーク値よりも他の電流相におけるピーク値が大
きくなることがある。その場合は、検出している電流相
におけるピーク値はトルク値を示していない。換言すれ
ば、電流のピーク時刻とトルクのピーク時刻が異なるこ
とがあり、この場合は、トルク異常の検出精度が悪いと
いうことである。この問題点を図2によりさらに詳細に
説明する。
【0005】図2は、トルクの変化時間がモータの電流
周期以下である場合の問題点を説明するための電流波形
図である。同図において、トルク変化時間がモータに供
給される電流の1周期以下である場合は、そのトルク変
化時間における検出相の電流の正のピーク値PU1は、
他の相の正電流のピーク値PU2よりも小さい可能性が
ある。また、そのトルク変化時間における検出相の電流
の負のピーク値PL1は、他の相の正電流のピーク値P
L2よりも大きい可能性がある。このように他の相のピ
ーク値の絶対値が大きい場合には、当該他の相における
ピーク値がトルク値となるべきであるが、当該他の相の
電流値は検出していないので、図示のように検出された
電流値(電流モニタ)は実際のトルクより小さく、した
がって正確にトルク異常を検出できないという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術における問
題に鑑み、3相の電流を同時にモニタするという構想に
基づき、たとえ1つの相における電流のピーク値とトル
ク変化時間以外の正常時における電流のピーク値との差
が小さくても、他の相における電流のピーク値とトルク
変化時間以外の正常時における電流のピーク値との差が
所定値以上であればトルク異常として確実に検出でき、
且つ、トルク変化時間が電流の1周期以下の場合でも確
実にトルク異常を検出できるトルク異常検出装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一態様によりにより提供されるものは、
3相交流モータに供給される3相の電流を同時に検出す
る電流検出部と、該3相の電流の少なくとも1つの相の
電流値が所定しきい値を越えた時にトルク異常であると
判定する判定部とを備えることを特徴とするモータのト
ルク異常検出装置である。
【0008】3相交流モータに供給される3相の電流を
同時に検出することにより、たとえ1つの相におけるト
ルク変化時間内の電流のピーク値とトルク変化時間以外
の正常時における電流のピーク値との差が小さくても、
他の相におけるトルク変化時間内の電流のピーク値とト
ルク変化時間以外の正常時における電流のピーク値との
差が所定値以上であればトルク異常として確実に検出で
き、且つ、トルク計測時間が電流の1周期よりも短く
て、1つの相の電流のピーク値の絶対値が他の相の電流
のピーク値の絶対値より小さくても、その計測時間内に
他の2相の電流の少なくとも1つの相の電流のピーク値
を検出でき、そのピーク値をトルク値とすればよいの
で、確実にトルク異常を検出することができる。
【0009】本発明の他の態様により、上記判定部は、
トルク計測時間内で、3相の電流値が正常トルク範囲に
ある場合に、トルクは正常であることを示す判定正常信
号を出力し、3相の電流値の少なくとも1つが正常トル
ク範囲の上限を越えた場合にトルクが異常であることを
示す第1のトルク異常信号を出力し、3相の電流値の少
なくとも1つが正常トルク範囲の下限以下となった場合
にトルクが異常であることを示す第2のトルク異常信号
を出力する。
【0010】判定正常信号が出力されているかどうかに
より、トルクが正常であるか異常であるかが判別でき、
トルク異常の場合には、第1のトルク異常信号と第2の
トルク異常信号のいずれが出力されているかにより、電
流が正の方向に過大なのか、負の方向に過大なのかを層
別できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り説明する。図3は本発明の一実施例によるモータのト
ルク異常検出装置を含むシステム構成を示すブロック図
である。同図において、1はACサーボモータ、2はモ
ータ動力ケーブル、3は電流検出器、4はサーボドライ
バ等の駆動装置、5は本発明によるトルク異常検出装
置、6は制御装置、7はモニタ電流値を示すアナログ信
号線、8はモータ起動/停止タイミング信号のための
線、9は検出タイミング、判定結果信号線である。
【0012】図示のように、電流検出器3はモータ動力
ケーブル2内の3相の電流を同時に検出するように構成
されており、電流検出器3の出力はトルク異常検出装置
5に入力される。図4は図3におけるトルク異常検出装
置5の構成例を示すブロック図である。図示のように、
トルク異常検出装置5内においては、中央処理装置(C
PU)51と、RAM52と、ROM53と、電流検出
器インターフェイス54と、制御装置インターフェイス
55とが、バス56を介して接続されている。
【0013】図5はトルク異常検出装置5の動作を概略
的に説明するための電流波形図である。図示のように、
電流検出器3はモータ動力ケーブル内の3相の電流を同
時に常時検出している。3相の電流のすべてを検出して
いるので、1つの相におけるトルク変化時間内とトルク
変化時間外の電流ピーク値の差が小さくても、他の相に
おいてその差が所定値以上であればトルク異常として確
実に検出できる。また、トルク変化時間が電流の1周期
以下であっても、3相の電流値のピーク値のそれぞれの
中の最大値及び最小値をトルク値とすることにより、実
際のトルク値とほぼ等しい電流値を得ることができる。
図示の場合は、太線の曲線で示される相aの電流の正の
ピーク値と、太線の曲線で示される相bの電流の負のピ
ーク値とがトルクとして検出されており、細線の曲線で
示される相cの電流のピーク値の絶対値は、トルク変化
時間内では他の相のピーク値の絶対値より小さいので、
トルクとしては検出されない。曲線aの電流のピーク値
は、トルク変化時間において3相の中で最大のピーク値
であるので実際のトルクにほぼ等しく、従って誤差は小
さい。同様に曲線bの電流のピーク値は、トルク変化時
間において3相の中で最小のピーク値であるので実際の
トルクにほぼ等しく、やはり誤差は小さい。
【0014】これに対して、従来のように例えば曲線c
の相のみの電流を測定していた場合には、トルク変化時
間における曲線cの電流のピーク値は実際のトルクを示
す曲線aの正側のピーク値より低いので誤差が大きく、
また、トルク変化時間における曲線cの電流のピーク値
は実際のトルクを示す曲線bの負側のピーク値より大き
いので、やはり誤差が大きかった。
【0015】図6は、図5に示した装置において、本発
明の他の実施例により、検出したトルクが所定しきい値
の範囲内かどうかを示す判定信号を生成する場合の生成
タイミングを示す図である。同図において、正常トルク
範囲は正側のしきい値TH1と負側のしきい値TH2の
間にあるとし、時刻t1とt5の間がトルクの計測時間
であるとする。計測開始時刻t1ではトルクはしきい値
TH1とTH2の間にあるので、検出されたトルクは正
常であることを示す判定OKの信号(判定正常信号)が
時刻t2で立ち上がり、ハイレベルにホールドされる。
時刻t3では1つの相bの電流値が負側のしきい値TH
2を下回るので判定OKの信号は立ち下がり、同時に、
検出されたトルクは負の電流で異常であることを示す判
定−NGの信号(第2のトルク異常信号)が立ち上が
り、ハイレベルにホールドされる。時刻t4では、他の
相aの電流値が正の側でしきい値TH1を越えるので、
検出されたトルクは正の電流で異常であることを示す判
定+NG信号(第1のトルク異常信号)が立ち上がり、
ハイレベルにホールドされる。このようにして、判定O
K信号、判定−NG信号、及び判定+NG信号が得られ
る。以上の各判定は、トルク異常検出装置5内のCPU
51(判定部)が行う。
【0016】時刻t5で制御装置6からトルク異常検出
装置5に供給される計測開始信号が立ち下がると、それ
に応答して、判定−NG信号及び判定+NG信号が時刻
t6で立ち下がる。時刻t5の計測開始信号の立ち下が
りの時点で判定OK信号がハイレベルにホールドされて
いる場合には、時刻t5の計測開始時間の立ち下がりに
応答して判定OK信号が立ち下がる。
【0017】尚、しきい値TH1及びTH2は図4にお
けるRAM52又はROM53に予め格納されている。
計測開始信号は制御装置6から本発明によるトルク異常
検出装置5に与えられる。判定OK信号、判定−NG信
号、及び判定+NG信号はトルク異常検出相5内のCP
U51により生成される。生成された信号はRAM52
に保持される。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、トルク異常検出装置において、3相の電流を
同時にモニタすることにより、たとえ1つの相における
電流のピーク値とトルク変化時間以外の正常時における
電流のピーク値との差が小さくても、他の相における電
流のピーク値とトルク変化時間以外の正常時における電
流のピーク値との差が所定値以上であればトルク異常と
して確実に検出できるという効果が得られ、且つ、トル
ク変化時間が電流の1周期以下の場合でも確実にトルク
異常を検出できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の検出方法を説明する電流波形図である。
【図2】トルクの変化時間がモータの電流周期以下であ
る場合の問題点を説明するための電流波形図である。
【図3】本発明の一実施例によるモータのトルク異常検
出装置を含むシステム構成を示すブロック図である。
【図4】図3におけるトルク異常検出装置5の構成例を
示すブロック図である。
【図5】トルク異常検出装置5の動作を概略的に説明す
るための電流波形図である。
【図6】検出したトルクが所定しきい値の範囲内かどう
かを示す判定信号を生成する場合の生成タイミングを示
す図である。
【符号の説明】
1…3相交流モータ 3…電流検出器 5…トルク異常検出装置 51…CPU(判定部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相交流モータに供給される3相の電流
    を同時に検出する電流検出器と、該3相の電流の少なく
    とも1つの相の電流値が所定しきい値を越えた時にトル
    ク異常であると判定する判定部とを備えることを特徴と
    するモータのトルク異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判定部は、トルク計測時間内で、前
    記3相の電流値が正常トルク範囲にある場合に、トルク
    は正常であることを示す判定正常信号を出力し、前記3
    相の電流値の少なくとも1つが前記正常トルク範囲の上
    限を越えた場合にトルクが異常であることを示す第1の
    トルク異常信号を出力し、前記3相の電流値の少なくと
    も1つが前記正常トルク範囲の下限以下となった場合に
    トルクが異常であることを示す第2のトルク異常信号を
    出力することを特徴とする請求項1記載のトルク異常検
    出装置。
JP2000235269A 2000-07-31 2000-07-31 モータのトルク異常検出装置 Pending JP2002048657A (ja)

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