JP2002048419A - アンモニア冷凍機 - Google Patents
アンモニア冷凍機Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷媒中に含まれる冷凍オイルの劣化を防止
し、故障の少ないアンモニア冷凍機を提供すること。 【解決手段】 アンモニアを冷媒とするアンモニア冷凍
機であって、冷凍サイクルの圧縮機2の吸入行程又は圧
縮行程の所定の位置に設けた冷媒液噴射ノズル12と、
冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量を制
御する制御機構と、制御機構を制御する制御装置を設
け、制御装置で制御機構(制御弁)を制御し、冷媒液噴
射ノズル12から噴射されるアンモニア冷媒液19の噴
射時間又は噴射流量を制御し、アンモニア冷媒の吐出温
度を下げることを特徴とする。
し、故障の少ないアンモニア冷凍機を提供すること。 【解決手段】 アンモニアを冷媒とするアンモニア冷凍
機であって、冷凍サイクルの圧縮機2の吸入行程又は圧
縮行程の所定の位置に設けた冷媒液噴射ノズル12と、
冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量を制
御する制御機構と、制御機構を制御する制御装置を設
け、制御装置で制御機構(制御弁)を制御し、冷媒液噴
射ノズル12から噴射されるアンモニア冷媒液19の噴
射時間又は噴射流量を制御し、アンモニア冷媒の吐出温
度を下げることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンモニアを冷媒と
する冷凍機に関し、特にアンモニア冷媒に含まれる冷凍
オイルの劣化を防止するのに好適なアンモニア冷凍機に
関するものである。
する冷凍機に関し、特にアンモニア冷媒に含まれる冷凍
オイルの劣化を防止するのに好適なアンモニア冷凍機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球の温暖化対策として、フロン系冷媒
の使用が規制され、地球環境保護の観点から自然系冷媒
であるアンモニアを冷媒とするアンモニア冷凍機が注目
されている。アンモニアを冷媒とする冷凍機で冷媒の凝
縮を行なう場合、冷凍機の圧縮機によって圧縮されたア
ンモニア冷媒が圧縮機から吐出される時、温度が高温に
なり冷媒の中に含まれている冷凍オイルが劣化し、アン
モニア冷凍機の故障の原因となっていた。特にアンモニ
アは他の冷媒に比較して比熱比が大きいため同じ圧縮比
でも他の冷媒よりも吐出温度が高くなり、冷凍オイルの
劣化が早く進行する。
の使用が規制され、地球環境保護の観点から自然系冷媒
であるアンモニアを冷媒とするアンモニア冷凍機が注目
されている。アンモニアを冷媒とする冷凍機で冷媒の凝
縮を行なう場合、冷凍機の圧縮機によって圧縮されたア
ンモニア冷媒が圧縮機から吐出される時、温度が高温に
なり冷媒の中に含まれている冷凍オイルが劣化し、アン
モニア冷凍機の故障の原因となっていた。特にアンモニ
アは他の冷媒に比較して比熱比が大きいため同じ圧縮比
でも他の冷媒よりも吐出温度が高くなり、冷凍オイルの
劣化が早く進行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、冷媒中に含まれる冷凍オイルの劣
化を防止し、故障の少ないアンモニア冷凍機を提供する
ことを目的とする。
みてなされたもので、冷媒中に含まれる冷凍オイルの劣
化を防止し、故障の少ないアンモニア冷凍機を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、アンモニアを冷媒とするアン
モニア冷凍機であって、冷凍サイクルの圧縮機の吸入行
程又は圧縮行程の所定の位置に設けた冷媒液噴射ノズル
と、冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量
を制御する制御機構と、制御機構を制御する制御装置を
設け、制御装置で制御機構を制御し、冷媒液噴射ノズル
から噴射される冷媒液の噴射時間又は噴射流量を制御
し、アンモニア冷媒の吐出温度を下げることを特徴とす
る。
請求項1に記載の発明は、アンモニアを冷媒とするアン
モニア冷凍機であって、冷凍サイクルの圧縮機の吸入行
程又は圧縮行程の所定の位置に設けた冷媒液噴射ノズル
と、冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量
を制御する制御機構と、制御機構を制御する制御装置を
設け、制御装置で制御機構を制御し、冷媒液噴射ノズル
から噴射される冷媒液の噴射時間又は噴射流量を制御
し、アンモニア冷媒の吐出温度を下げることを特徴とす
る。
【0005】上記のように、制御装置で制御機構を制御
し、圧縮機の吸入行程又は圧縮行程の所定の位置に設け
た冷媒液噴射ノズルから、噴射する冷媒液の噴射時間又
は噴射流量を制御し、圧縮機から吐出されるアンモニア
冷媒の温度を下げるから、該アンモニア冷媒に含まれる
冷凍オイルの劣化を防止できる。
し、圧縮機の吸入行程又は圧縮行程の所定の位置に設け
た冷媒液噴射ノズルから、噴射する冷媒液の噴射時間又
は噴射流量を制御し、圧縮機から吐出されるアンモニア
冷媒の温度を下げるから、該アンモニア冷媒に含まれる
冷凍オイルの劣化を防止できる。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のアンモニア冷凍機において、圧縮機の吐出口付近に吐
出温度センサを設け、制御装置は吐出温度センサの出力
を演算処理し、冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間又は冷
媒噴射流量を設定することを特徴とする。
のアンモニア冷凍機において、圧縮機の吐出口付近に吐
出温度センサを設け、制御装置は吐出温度センサの出力
を演算処理し、冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間又は冷
媒噴射流量を設定することを特徴とする。
【0007】上記のように、制御装置は吐出温度センサ
の出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間
又は冷媒噴射流量を設定するので、圧縮機から吐出され
るアンモニア冷媒の温度が高い時は冷媒噴射時間を長く
するか又は冷媒噴射流量を多くして、低いときは冷媒噴
射時間を短くするか又は冷媒噴射流量を少なくして、ア
ンモニア冷媒中に含まれる冷凍オイルが劣化しない範囲
の温度に維持し、余分な冷媒液が冷媒液噴射ノズルから
噴射されないように制御できる。
の出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間
又は冷媒噴射流量を設定するので、圧縮機から吐出され
るアンモニア冷媒の温度が高い時は冷媒噴射時間を長く
するか又は冷媒噴射流量を多くして、低いときは冷媒噴
射時間を短くするか又は冷媒噴射流量を少なくして、ア
ンモニア冷媒中に含まれる冷凍オイルが劣化しない範囲
の温度に維持し、余分な冷媒液が冷媒液噴射ノズルから
噴射されないように制御できる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のアンモニア冷凍機において、圧縮機の回転軸部
分に回転位置センサを設け、制御装置は回転位置センサ
の出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズルから噴射される
冷媒液の噴射タイミングを設定することを特徴とする。
に記載のアンモニア冷凍機において、圧縮機の回転軸部
分に回転位置センサを設け、制御装置は回転位置センサ
の出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズルから噴射される
冷媒液の噴射タイミングを設定することを特徴とする。
【0009】上記のように、制御装置は回転位置センサ
の出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズルから噴射される
冷媒液の噴射タイミングを設定するので、圧縮される冷
媒蒸気を冷却するのに最適なタイミングで冷媒液を噴射
することができ、更に効率を高めることができる。
の出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズルから噴射される
冷媒液の噴射タイミングを設定するので、圧縮される冷
媒蒸気を冷却するのに最適なタイミングで冷媒液を噴射
することができ、更に効率を高めることができる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
又は3に記載のアンモニア冷凍機において、圧縮機の吸
入側に吸入圧力センサ及び吸入温度センサ、吐出側に吐
出圧力センサを設け、制御装置は設けられたセンサの出
力を処理し、冷媒液噴射ノズルの最適な冷媒噴射時間又
は冷媒噴射流量及び/又は噴射タイミングを設定するこ
とを特徴とする。
又は3に記載のアンモニア冷凍機において、圧縮機の吸
入側に吸入圧力センサ及び吸入温度センサ、吐出側に吐
出圧力センサを設け、制御装置は設けられたセンサの出
力を処理し、冷媒液噴射ノズルの最適な冷媒噴射時間又
は冷媒噴射流量及び/又は噴射タイミングを設定するこ
とを特徴とする。
【0011】制御装置は吸入圧力センサ、吸入温度セン
サ、吐出圧力センサ、吐出温度センサ及び回転位置セン
サの1以上又は全部の出力を処理し、冷媒液噴射ノズル
の最適な冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量及び/又は噴射
タイミングを設定するので、アンモニア冷媒中に含まれ
る冷凍オイルが劣化しない範囲の温度に維持するための
最適な冷媒量が最適なタイミングで噴射でき余分な冷媒
液が冷媒液噴射ノズルから噴射されず、且つ効率よく圧
縮冷媒を冷却することができる。
サ、吐出圧力センサ、吐出温度センサ及び回転位置セン
サの1以上又は全部の出力を処理し、冷媒液噴射ノズル
の最適な冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量及び/又は噴射
タイミングを設定するので、アンモニア冷媒中に含まれ
る冷凍オイルが劣化しない範囲の温度に維持するための
最適な冷媒量が最適なタイミングで噴射でき余分な冷媒
液が冷媒液噴射ノズルから噴射されず、且つ効率よく圧
縮冷媒を冷却することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るアンモニア
冷凍機の構成を示す図である。本アンモニア冷凍機は、
蒸発器1、圧縮機2、凝縮器として空冷コンデンサ3及
び膨張弁4を具備し、これらをアンモニア冷媒が通る冷
媒経路5、6、7、8で接続し冷凍サイクルを構成して
いる。即ち、蒸発器1で冷凍負荷を冷却し蒸発したアン
モニア冷媒(気体)は冷媒経路5を通って圧縮機2に送
られ、該圧縮機2で圧縮され冷媒経路6を通って空冷コ
ンデンサ3に送られ、該空冷コンデンサ3で凝縮された
アンモニア冷媒(液体)は膨張弁4及び冷媒経路8を通
って蒸発器1に送られ、冷凍負荷の冷却に供される。
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るアンモニア
冷凍機の構成を示す図である。本アンモニア冷凍機は、
蒸発器1、圧縮機2、凝縮器として空冷コンデンサ3及
び膨張弁4を具備し、これらをアンモニア冷媒が通る冷
媒経路5、6、7、8で接続し冷凍サイクルを構成して
いる。即ち、蒸発器1で冷凍負荷を冷却し蒸発したアン
モニア冷媒(気体)は冷媒経路5を通って圧縮機2に送
られ、該圧縮機2で圧縮され冷媒経路6を通って空冷コ
ンデンサ3に送られ、該空冷コンデンサ3で凝縮された
アンモニア冷媒(液体)は膨張弁4及び冷媒経路8を通
って蒸発器1に送られ、冷凍負荷の冷却に供される。
【0013】圧縮機2の吸入行程又は圧縮行程の所定の
位置には、冷媒液噴射ノズル12が設けられ、該冷媒液
噴射ノズル12には制御バルブ11を介して冷媒経路7
からアンモニア冷媒液が供給されるようになっている。
制御バルブ11は冷媒液噴射ノズル12の冷媒液噴射時
間又は冷媒噴射流量を制御する制御機構としての作用を
有し、制御装置18からの制御信号で駆動制御されるよ
うになっている。
位置には、冷媒液噴射ノズル12が設けられ、該冷媒液
噴射ノズル12には制御バルブ11を介して冷媒経路7
からアンモニア冷媒液が供給されるようになっている。
制御バルブ11は冷媒液噴射ノズル12の冷媒液噴射時
間又は冷媒噴射流量を制御する制御機構としての作用を
有し、制御装置18からの制御信号で駆動制御されるよ
うになっている。
【0014】図1において、13は圧縮機2の吐出口付
近に取り付けられ吐出されるアンモニア冷媒の吐出温度
を検出する吐出温度センサ、14は圧縮機2の回転軸部
分に設けられた回転位置を検出する回転位置センサ、1
5は圧縮機2の吸入口側に設けられアンモニア冷媒の吸
入圧力を検出する吸入圧力センサ、16は圧縮機2の吸
入口側に設けられアンモニア冷媒の吸入温度を検出する
吸入温度センサ、17は圧縮機2の吐出口側に設けられ
アンモニア冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサで
あり、これらの各センサの出力信号は制御装置18に入
力されるようになっている。
近に取り付けられ吐出されるアンモニア冷媒の吐出温度
を検出する吐出温度センサ、14は圧縮機2の回転軸部
分に設けられた回転位置を検出する回転位置センサ、1
5は圧縮機2の吸入口側に設けられアンモニア冷媒の吸
入圧力を検出する吸入圧力センサ、16は圧縮機2の吸
入口側に設けられアンモニア冷媒の吸入温度を検出する
吸入温度センサ、17は圧縮機2の吐出口側に設けられ
アンモニア冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサで
あり、これらの各センサの出力信号は制御装置18に入
力されるようになっている。
【0015】制御装置18は上記吐出温度センサ13、
回転位置センサ14、吸入圧力センサ15、吸入温度セ
ンサ16及び吐出圧力センサ17の出力信号を演算処理
し、圧縮機2の吐出口から吐出されるアンモニア冷媒の
温度が該冷媒中に含まれる冷凍オイルが劣化しない所定
温度範囲に維持するための最適な冷媒噴射時間又は冷媒
噴射流量を設定する。そして、制御装置はこの設定され
た冷媒噴射時間冷媒が噴射されるように制御バルブ11
を開閉制御(吸入圧縮行程毎に開閉される制御バルブ1
1の「開」時間を設定された冷媒噴射時間とする制御)
するか又は設定された冷媒噴射流量になるように開度を
制御すると共に、圧縮される冷媒を冷却するのに最適な
タイミングで冷媒を噴射するように制御する。
回転位置センサ14、吸入圧力センサ15、吸入温度セ
ンサ16及び吐出圧力センサ17の出力信号を演算処理
し、圧縮機2の吐出口から吐出されるアンモニア冷媒の
温度が該冷媒中に含まれる冷凍オイルが劣化しない所定
温度範囲に維持するための最適な冷媒噴射時間又は冷媒
噴射流量を設定する。そして、制御装置はこの設定され
た冷媒噴射時間冷媒が噴射されるように制御バルブ11
を開閉制御(吸入圧縮行程毎に開閉される制御バルブ1
1の「開」時間を設定された冷媒噴射時間とする制御)
するか又は設定された冷媒噴射流量になるように開度を
制御すると共に、圧縮される冷媒を冷却するのに最適な
タイミングで冷媒を噴射するように制御する。
【0016】上記実施例では、吐出温度センサ13、回
転位置センサ14、吸入圧力センサ15、吸入温度セン
サ16及び吐出圧力センサ17の全部を設け、このセン
サの全部の出力信号を制御装置に入力し、冷媒液噴射ノ
ズル12の最適な冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量や噴射
タイミングを設定しているが、これらセンサは必ずしも
全部設ける必要はなく、場合によっては下記のようにそ
の一部を設け、その出力信号を処理して、冷媒液噴射ノ
ズル12の冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量や噴射タイミ
ングを設定するようにしてもよい。
転位置センサ14、吸入圧力センサ15、吸入温度セン
サ16及び吐出圧力センサ17の全部を設け、このセン
サの全部の出力信号を制御装置に入力し、冷媒液噴射ノ
ズル12の最適な冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量や噴射
タイミングを設定しているが、これらセンサは必ずしも
全部設ける必要はなく、場合によっては下記のようにそ
の一部を設け、その出力信号を処理して、冷媒液噴射ノ
ズル12の冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量や噴射タイミ
ングを設定するようにしてもよい。
【0017】圧縮機2の吐出口付近に吐出温度センサ1
3を設け、制御装置18は吐出温度センサ13の出力を
演算処理し、冷媒液噴射ノズル12の冷媒噴射時間又は
冷媒噴射流量を設定するようにしてもよい。また、圧縮
機2の回転軸部分に回転位置センサ14を設け、制御装
置18は回転位置センサ14の出力を演算処理し、冷媒
液噴射ノズル12から噴射する冷媒液の噴射タイミング
を設定(例えば、圧縮開始直前又は直後或いはその近辺
に設定)するようにしてもよい。
3を設け、制御装置18は吐出温度センサ13の出力を
演算処理し、冷媒液噴射ノズル12の冷媒噴射時間又は
冷媒噴射流量を設定するようにしてもよい。また、圧縮
機2の回転軸部分に回転位置センサ14を設け、制御装
置18は回転位置センサ14の出力を演算処理し、冷媒
液噴射ノズル12から噴射する冷媒液の噴射タイミング
を設定(例えば、圧縮開始直前又は直後或いはその近辺
に設定)するようにしてもよい。
【0018】前述した通り、アンモニアは他の冷媒に比
較して比熱比が大きいため同じ圧縮比でも他の冷媒より
も吐出温度が高くなり、冷凍オイルの劣化が早く進行す
るから、それを防ぐためには、冷媒液噴射ノズル12か
ら効率の良い冷媒液の噴射が必要になるが、上記のよう
に制御装置18に各センサの出力信号を入力して処理す
ることにより、冷媒液噴射ノズル12から効率の良いア
ンモニア冷媒液の噴射が可能となる。
較して比熱比が大きいため同じ圧縮比でも他の冷媒より
も吐出温度が高くなり、冷凍オイルの劣化が早く進行す
るから、それを防ぐためには、冷媒液噴射ノズル12か
ら効率の良い冷媒液の噴射が必要になるが、上記のよう
に制御装置18に各センサの出力信号を入力して処理す
ることにより、冷媒液噴射ノズル12から効率の良いア
ンモニア冷媒液の噴射が可能となる。
【0019】また、圧縮機2の吐出温度は冷凍オイルが
劣化しにくい温度に抑えるように、冷媒液噴射ノズル1
2から噴射されるアンモニア冷媒液を制御するのは当然
であるが、上記のように制御装置18に各センサの出力
信号を入力して該出力信号を演算処理することにより、
最適のタイミングとアンモニア冷媒液量を噴射すること
て冷凍機の効率向上が可能となる。
劣化しにくい温度に抑えるように、冷媒液噴射ノズル1
2から噴射されるアンモニア冷媒液を制御するのは当然
であるが、上記のように制御装置18に各センサの出力
信号を入力して該出力信号を演算処理することにより、
最適のタイミングとアンモニア冷媒液量を噴射すること
て冷凍機の効率向上が可能となる。
【0020】図2は上記冷媒液噴射ノズル12を吸込口
付近に設けた圧縮機2の吸入口近傍を示す図である。図
2において、2−1はシリンダースリーブであり、該シ
リンダースリーブ2−1内にピストン2−2が収容さ
れ、往復動するようになっている。2−3はクランクケ
ース、2−4は冷媒吸込口、2−5はバルブプレート、
2−6は冷媒吐出口、2−7はディスチャージバルブゲ
ージ、2−8はヘッドスプリング、2−9はヘッドカバ
ー、2−10は吸込バルブである。
付近に設けた圧縮機2の吸入口近傍を示す図である。図
2において、2−1はシリンダースリーブであり、該シ
リンダースリーブ2−1内にピストン2−2が収容さ
れ、往復動するようになっている。2−3はクランクケ
ース、2−4は冷媒吸込口、2−5はバルブプレート、
2−6は冷媒吐出口、2−7はディスチャージバルブゲ
ージ、2−8はヘッドスプリング、2−9はヘッドカバ
ー、2−10は吸込バルブである。
【0021】ピストン2−2が下降すると冷媒吸込口2
−4からクランクケース2−3とシリンダースリーブ2
−1の間の空間2−11に存在するアンモニア冷媒は冷
媒吸込口2−4から吸込バルブ2−10を通って吸込ま
れ、シリンダースリーブ2−1内に流入する。ピストン
2−2が上昇するとシリンダースリーブ2−1内のアン
モニア冷媒が圧縮され吐出口2−6から吐出される。こ
の圧縮行程において、アンモニア冷媒は高温に昇温さ
れ、その中に含まれる冷凍オイルが劣化する。
−4からクランクケース2−3とシリンダースリーブ2
−1の間の空間2−11に存在するアンモニア冷媒は冷
媒吸込口2−4から吸込バルブ2−10を通って吸込ま
れ、シリンダースリーブ2−1内に流入する。ピストン
2−2が上昇するとシリンダースリーブ2−1内のアン
モニア冷媒が圧縮され吐出口2−6から吐出される。こ
の圧縮行程において、アンモニア冷媒は高温に昇温さ
れ、その中に含まれる冷凍オイルが劣化する。
【0022】そこで、バルブプレート2−5に外部から
吐出口に達するノズル孔2−12を設け、該ノズル孔2
−12を冷媒液噴射ノズル12としてアンモニア冷媒液
19を噴射する。この時、圧縮機2の回転軸部分に設け
た回転位置センサ14の出力により、所定のタイミン
グ、例えば、アンモニア冷媒液ガスがシリンダースリー
ブ2−1内に吸入され、圧縮が開始する直前又は直後の
タイミングか或いはその近辺のタイミングでアンモニア
冷媒液19を噴射することにより、効率よく昇温したア
ンモニア冷媒の温度を下げることができる。
吐出口に達するノズル孔2−12を設け、該ノズル孔2
−12を冷媒液噴射ノズル12としてアンモニア冷媒液
19を噴射する。この時、圧縮機2の回転軸部分に設け
た回転位置センサ14の出力により、所定のタイミン
グ、例えば、アンモニア冷媒液ガスがシリンダースリー
ブ2−1内に吸入され、圧縮が開始する直前又は直後の
タイミングか或いはその近辺のタイミングでアンモニア
冷媒液19を噴射することにより、効率よく昇温したア
ンモニア冷媒の温度を下げることができる。
【0023】なお、上記例では冷媒液噴射ノズル12の
冷媒液噴射時間又は冷媒噴射流量を制御する制御機構と
して制御バルブ11を用いているが、これに限定される
ものではなく、要は冷媒液噴射時間又は冷媒噴射流量を
制御できるものであればよい。
冷媒液噴射時間又は冷媒噴射流量を制御する制御機構と
して制御バルブ11を用いているが、これに限定される
ものではなく、要は冷媒液噴射時間又は冷媒噴射流量を
制御できるものであればよい。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように各請求項に記載の
発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0025】請求項1に記載の発明によれば、制御装置
で制御機構を制御し、圧縮機の吸入行程又は圧縮行程の
所定の位置に設けた冷媒液噴射ノズルから、噴射する冷
媒液の噴射時間又は噴射流量を制御し、圧縮機から吐出
されるアンモニア冷媒の温度を下げるから、該アンモニ
ア冷媒に含まれる冷凍オイルの劣化を防止して、故障原
因を著しく減少させたアンモニア冷凍機を提供できる。
特にアンモニアは他の冷媒に比較して比熱比が大きいた
め同じ圧縮比でも他の冷媒よりも吐出温度が高くなり、
冷凍オイルの劣化が早く進行するからこの効果は大き
い。
で制御機構を制御し、圧縮機の吸入行程又は圧縮行程の
所定の位置に設けた冷媒液噴射ノズルから、噴射する冷
媒液の噴射時間又は噴射流量を制御し、圧縮機から吐出
されるアンモニア冷媒の温度を下げるから、該アンモニ
ア冷媒に含まれる冷凍オイルの劣化を防止して、故障原
因を著しく減少させたアンモニア冷凍機を提供できる。
特にアンモニアは他の冷媒に比較して比熱比が大きいた
め同じ圧縮比でも他の冷媒よりも吐出温度が高くなり、
冷凍オイルの劣化が早く進行するからこの効果は大き
い。
【0026】また、アンモニアは他の冷媒と比較して比
熱比や蒸発潜熱が大きく圧縮途中で冷媒液の噴射をした
場合、冷凍機全体の成績係数が増大し省エネルギー運転
が可能となる。
熱比や蒸発潜熱が大きく圧縮途中で冷媒液の噴射をした
場合、冷凍機全体の成績係数が増大し省エネルギー運転
が可能となる。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、制御装置
は吐出温度センサの出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズ
ルの冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量を設定するので、圧
縮機から吐出されるアンモニア冷媒の温度が高い時は冷
媒噴射時間を長くするか又は冷媒噴射流量を多くして、
低いときは冷媒噴射時間を短くするか又は冷媒噴射流量
を少なくして、アンモニア冷媒中に含まれる冷凍オイル
が劣化しない範囲の温度に維持し、余分な冷媒液が冷媒
液噴射ノズルから噴射されないように制御できる。
は吐出温度センサの出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズ
ルの冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量を設定するので、圧
縮機から吐出されるアンモニア冷媒の温度が高い時は冷
媒噴射時間を長くするか又は冷媒噴射流量を多くして、
低いときは冷媒噴射時間を短くするか又は冷媒噴射流量
を少なくして、アンモニア冷媒中に含まれる冷凍オイル
が劣化しない範囲の温度に維持し、余分な冷媒液が冷媒
液噴射ノズルから噴射されないように制御できる。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、制御装置
は回転位置センサの出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズ
ルから噴射される冷媒液の噴射タイミングを設定するの
で、圧縮される冷媒蒸気を冷却するのに最適なタイミン
グで冷媒液を噴射することができ、更に効率を高めるこ
とができる。
は回転位置センサの出力を演算処理し、冷媒液噴射ノズ
ルから噴射される冷媒液の噴射タイミングを設定するの
で、圧縮される冷媒蒸気を冷却するのに最適なタイミン
グで冷媒液を噴射することができ、更に効率を高めるこ
とができる。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、制御装置
は吸入圧力センサ、吸入温度センサ、吐出圧力センサ、
吐出温度センサ及び回転位置センサの1以上又は全部の
出力を処理し、冷媒液噴射ノズルの最適な冷媒噴射時間
又は冷媒噴射流量及び/又は噴射タイミングを設定する
ので、アンモニア冷媒中に含まれる冷凍オイルが劣化し
ない範囲の温度に維持するための最適な冷媒量が最適な
タイミングで噴射でき余分な冷媒液が冷媒液噴射ノズル
から噴射されず、且つ効率よく圧縮冷媒を冷却すること
ができると共に、冷凍機の効率が向上する。
は吸入圧力センサ、吸入温度センサ、吐出圧力センサ、
吐出温度センサ及び回転位置センサの1以上又は全部の
出力を処理し、冷媒液噴射ノズルの最適な冷媒噴射時間
又は冷媒噴射流量及び/又は噴射タイミングを設定する
ので、アンモニア冷媒中に含まれる冷凍オイルが劣化し
ない範囲の温度に維持するための最適な冷媒量が最適な
タイミングで噴射でき余分な冷媒液が冷媒液噴射ノズル
から噴射されず、且つ効率よく圧縮冷媒を冷却すること
ができると共に、冷凍機の効率が向上する。
【0030】また、アンモニア冷媒液と噴射量と噴射タ
イミングによって冷凍機全体の成績係数増大の大きさが
異なるから、ここではその最適値が得られる制御が可能
となる。
イミングによって冷凍機全体の成績係数増大の大きさが
異なるから、ここではその最適値が得られる制御が可能
となる。
【図1】本発明に係るアンモニア冷凍機の構成を示す図
である。
である。
【図2】本発明に係るアンモニア冷凍機の圧縮機の吸入
口近傍を示す図である。
口近傍を示す図である。
1 蒸発器 2 圧縮機 3 空冷コンデンサ 4 膨張弁 5〜8 冷媒経路 11 制御バルブ 12 冷媒液噴射ノズル 13 吐出温度センサ 14 回転位置センサ 15 吸入圧力センサ 16 吸入温度センサ 17 吐出圧力センサ 18 制御装置 19 アンモニア冷媒液
Claims (4)
- 【請求項1】 アンモニアを冷媒とするアンモニア冷凍
機であって、 冷凍サイクルの圧縮機の吸入行程又は圧縮行程の所定の
位置に設けた冷媒液噴射ノズルと、該冷媒液噴射ノズル
の冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量を制御する制御機構
と、該制御機構を制御する制御装置を設け、該制御装置
で前記制御機構を制御し、前記冷媒液噴射ノズルから噴
射される冷媒液の噴射時間又は噴射流量を制御し、前記
アンモニア冷媒の吐出温度を下げることを特徴とするア
ンモニア冷凍機。 - 【請求項2】 請求項1に記載のアンモニア冷凍機にお
いて、 前記圧縮機の吐出口付近に吐出温度センサを設け、前記
制御装置は該吐出温度センサの出力を演算処理し、前記
冷媒液噴射ノズルの冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量を設
定することを特徴とするアンモニア冷凍機。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のアンモニア冷凍
機において、 前記圧縮機の回転軸部分に回転位置センサを設け、前記
制御装置は該回転位置センサの出力を演算処理し、前記
冷媒液噴射ノズルから噴射される冷媒液の噴射タイミン
グを設定することを特徴とするアンモニア冷凍機。 - 【請求項4】 請求項1又は2又は3に記載のアンモニ
ア冷凍機において、 前記圧縮機の吸入側に吸入圧力センサ及び吸入温度セン
サ、吐出側に吐出圧力センサを設け、制御装置は設けら
れたセンサの出力を処理し、前記冷媒液噴射ノズルの最
適な冷媒噴射時間又は冷媒噴射流量及び/又は噴射タイ
ミングを設定することを特徴とするアンモニア冷凍機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231197A JP2002048419A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | アンモニア冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231197A JP2002048419A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | アンモニア冷凍機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002048419A true JP2002048419A (ja) | 2002-02-15 |
Family
ID=18724065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000231197A Pending JP2002048419A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | アンモニア冷凍機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002048419A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351494A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置 |
JP2011163192A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Mayekawa Mfg Co Ltd | ヒートポンプ装置及び冷媒用往復動型圧縮機 |
US20150159919A1 (en) * | 2010-02-25 | 2015-06-11 | Mayekawa Mfg. Co., Ltd. | Heat pump unit |
KR102547216B1 (ko) * | 2023-02-17 | 2023-06-23 | 삼중테크 주식회사 | 암모니아 흡착식 히트펌프 시스템 |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000231197A patent/JP2002048419A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351494A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置 |
JP2011163192A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Mayekawa Mfg Co Ltd | ヒートポンプ装置及び冷媒用往復動型圧縮機 |
US20150159919A1 (en) * | 2010-02-25 | 2015-06-11 | Mayekawa Mfg. Co., Ltd. | Heat pump unit |
KR102547216B1 (ko) * | 2023-02-17 | 2023-06-23 | 삼중테크 주식회사 | 암모니아 흡착식 히트펌프 시스템 |
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