JP2002047627A - 粉塵除去用ユニット、粉塵除去構造、及び粉塵除去方法 - Google Patents

粉塵除去用ユニット、粉塵除去構造、及び粉塵除去方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行路線の領域内に生じる粉塵を効果的に除
去することができると共に、経済的に無理なく実用化を
図ることのできる粉塵除去用ユニットを提供する。 【解決手段】 車や列車が走行する道路、線路等の走行
路線を区画する側壁部11に沿って取り付けられて、走
行路線の領域内に生じる粉塵を除去する粉塵除去用ユニ
ット10であって、空気導入開口13を有する有孔前面
パネル14と、空気流出開口を有する有孔後面パネル1
5と、有孔前面パネル14と有孔後面パネル15との間
に配設される有孔静電気帯電パネル16と、回転基端部
17に取り付けた繊維材18を有孔静電気帯電パネル1
6の表面に接触させつつプロペラ19を回転させて有孔
静電気帯電パネル16に静電気を生じさせるプロペラ部
材20とからなり、空気導入開口13を介してユニット
10内に導入した空気に含まれる粉塵を、帯電した静電
気によって有孔静電気帯電パネル16に付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、線路等の車
や列車の走行路線の領域内に生じる粉塵を除去する粉塵
除去用ユニット、粉塵除去構造、及び粉塵除去方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
車や列車が走行する道路や線路等の走行路線における粉
塵や騒音等の発生が社会問題となっており、特にディー
ゼル車両から排出される排ガス中の微細な粉塵は、硫黄
酸化物や窒素酸化物等の有害物質を含むため、これを除
去して周辺住民の環境へ影響を及ぼさないようにする必
要がある。
【0003】このような走行路線の領域内に生じる粉塵
を除去する方法は種々提案されているが、経済性等を鑑
みると実用化を図ることのできる方法は開発されておら
ず、また、ディーゼル車両等の走行を規制する方法では
抜本的な解決策にはならない。
【0004】本発明は、走行路線の領域内に生じる粉塵
を効果的に除去することができると共に、経済的に無理
なく実用化を図ることのできる粉塵除去用ユニット、粉
塵除去構造、及び粉塵除去方法を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、車や列車
が走行する道路、線路等の走行路線を区画する側壁部と
して、例えば防音壁やガードレール等を構築するにあた
り、当該側壁部に付帯して静電気を帯電するパネル部材
を設置することにより、該静電気を利用して粉塵を吸着
するという経済的に無理なのない実用可能な構成を採用
することにより、走行路線の領域内の粉塵を効果的に除
去できることを知見した。
【0006】本発明は、このような知見に基づきなされ
たもので、車や列車が走行する道路、線路等の走行路線
を区画する側壁部に沿って取り付けられて、該走行路線
の領域内に生じる粉塵を除去する粉塵除去用ユニットで
あって、複数の空気導入開口を有する有孔前面パネル
と、複数の空気流出開口を有する有孔後面パネルと、有
孔前面パネルと有孔後面パネルとの間に配設される静電
気帯電パネルと、回転基端部に取り付けた繊維材を前記
静電気帯電パネルの表面に接触させつつプロペラを回転
させて前記静電気帯電パネルに静電気を生じさせるプロ
ペラ部材とからなり、前記空気導入開口を介してユニッ
ト内に導入した空気に含まれる粉塵を、帯電した静電気
によって前記静電気帯電パネルに付着させることを特徴
とする粉塵除去用ユニットを提供することにより、上記
目的を達成したものである(請求項1記載の発明)。
【0007】本発明の粉塵除去用ユニットは、前記プロ
ペラ部材のプロペラを前記有孔前面パネルの裏面に対向
して配置し、前記空気導入開口を介して導入される風に
よって前記プロペラを回転させるようにすることが好ま
しい(請求項2記載の発明)。
【0008】また、本発明の粉塵除去用ユニットは、前
記有孔前面パネルと前記静電気帯電パネルとの間に金属
粉を付着させる磁気帯電部材を設置することが好ましい
(請求項3記載の発明)。
【0009】さらに、本発明の粉塵除去用ユニットは、
前記静電気帯電パネルと前記有孔後面パネルとの間に集
塵用ロ布を配設することが好ましい(請求項4記載の発
明)。
【0010】また、本発明は、車や列車が走行する道
路、線路等の走行路線を区画する側壁部に沿って設けら
れた防音壁の内側面に、上記いずれかの粉塵除去用ユニ
ットを取り付けたことを特徴とする粉塵除去構造を提供
することにより、上記目的を達成したものである(請求
項5記載の発明)。
【0011】さらに、本発明は、車や列車が走行する道
路、線路等の走行路線の領域内に生じる粉塵を除去する
粉塵除去方法であって、前記走行路線を区画する側壁部
に沿って静電気帯電パネルを設け、該静電気帯電パネル
に静電気を帯電させ、帯電した静電気によって前記静電
気帯電パネルに空気中の粉塵を付着させて除去すること
を特徴とする粉塵除去方法を提供することにより、上記
目的を達成したものである(請求項6記載の発明)。
【0012】本発明の粉塵除去方法は、プロペラ部材の
回転基端部に取り付けた繊維材を前記静電気帯電パネル
の表面に接触させつつプロペラを回転させて、前記静電
気帯電パネルに静電気を帯電させることが好ましい(請
求項7記載の発明)。
【0013】また、本発明の粉塵除去方法は、自然の風
又は車両の走行時の風圧を受けて前記プロペラ部材のプ
ロペラが回転することが好ましい(請求項8記載の発
明)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について説明する。本実施形態によれば、図1〜図3に
示すように、粉塵除去用ユニット10は、車両の走行路
線である重交通道路の両側を区画するように当該重交通
道路に沿って設けられた側壁11の上部体を構成する防
音壁12の内側(道路側)に取り付けて用いられる。す
なわち、粉塵除去用ユニット10は、例えば1500〜
2000mm程度の長さを有するユニットであって、こ
れを防音壁12の内側に沿って当該防音壁12の略全長
にわたって連接配置することにより本発明の粉塵除去構
造が構成され、重交通道路の領域内に生じる粉塵を除去
することが可能になる。
【0015】本実施形態によれば、粉塵除去用ユニット
10は、多数の空気導入穴13を有する有孔前面パネル
14と、多数の空気流出穴(図示せず。)を有する有孔
後面パネル15と、有孔前面パネル14と有孔後面パネ
ル15との間に配設される有孔静電気帯電パネル16
と、回転基端部17(図3参照)に取り付けた繊維材1
8(図3参照)を有孔静電気帯電パネル16の表面に接
触させつつプロペラ19を回転させて有孔静電気帯電パ
ネル16に静電気を生じさせるプロペラ部材20とから
なり、空気導入開口13を介してユニット10内に導入
した空気に含まれる粉塵を、帯電した静電気によって有
孔静電気帯電パネル16に付着させて除去するものであ
る。また、有孔前面パネル14と有孔後面パネル15
は、幅が50〜90mm程度のステンレス製の帯状板に
より形成された矩形形状の矩形枠部材21をこれらの間
に周縁部に沿って介在させることにより一体化されてお
り、これによって粉塵除去用ユニット10は、全体とし
て、例えば長さLが1500〜2000mm程度、厚さ
Tが50〜90mm程度、高さHが500mm程度の大
きさのボックス形状のユニットを構成している。
【0016】有孔前面パネル14は、ステンレス製やア
ルミニウム製の網板からなり、該網板の編み目が、空気
導入開口13として縦横に多数整列して開口形成されて
いる。また、有孔前面パネル14は、その上端縁部が複
数の蝶番22を介して枠部材21の上面先端縁部に接合
されており、この接合部分を中心として上下に回転する
ことにより、粉塵除去用ユニット10の前面を開閉でき
るようになっている。
【0017】有孔後面パネル15は、ステンレス板やア
ルミニウム板からなり、直径50mm程度の円形の開口
穴が、空気流出開口(図示せず。)として50mm程度
の間隔をおいて縦横に多数整列して開口形成されてい
る。
【0018】有孔前面パネル14と有孔後面パネル15
との間に介在する矩形枠部材21は、帯状のステンレス
板やアルミニウム板に折り曲げ加工等を施して、縦50
0mm程度、横1500〜2000mm程度の矩形環状
の枠部材として形成される。この枠部材21には、有孔
後面パネル15が溶着接合やボルト接合等を介して一体
化されると共に、有孔前面パネル14が蝶番22を介し
て開閉可能に接合される。また、この矩形枠部材21に
は、有孔後面パネル15と近接して、後述する集塵用ロ
布29よりも後方の位置に、風抜き用の孔23が縁部に
沿って適宜開口形成されている。
【0019】有孔静電気帯電パネル16は、静電気発生
効率、帯電効率等を鑑みて、例えば塩化ビニール系の帯
電用プラスチック等、種々の帯電用のプラスチック板を
用いて形成することができる。本実施形態によれば、道
路付帯構造物としての耐火性能をさらに考慮して、厚さ
1.5mmのポリカーボネート板を用いて形成する。有
孔静電気帯電パネル16は、例えば縦450mm程度,
横1450〜1950mm程度の、枠部材21の内部に
容易に収容できる大きさの矩形形状を有し、周縁部が枠
部材21の内側面の適宜箇所に取り付けた支持部材(図
示せず。)により支持されて、有孔前面パネル14と有
孔後面パネル15との間に強固に固定配置される。ま
た、有孔静電気帯電パネル16には、有孔後面パネル1
5と同様に、直径50mm程度の円形の開口穴が、空気
流通穴24として50mm程度の間隔をおいて縦横に多
数整列して開口形成されている。
【0020】プロペラ部材20は、有孔静電気帯電パネ
ル16の表面に突出配置された回転軸部材25にベアリ
ング等を介して回転可能に支持されて設けられたもの
で、風圧を受けて回転する回転時の径が例えば100m
m程度のプラスチック製のプロペラ19と、回転軸部材
25に遊嵌される回転スリーブ26と、回転スリーブ2
6の有孔静電気帯電パネル16側の端部に一体接合され
た円盤状に拡径する回転基端部17とからなる。また、
回転基端部17の有孔静電気帯電パネル16側の面に
は、当該有孔静電気帯電パネル16の表面と接触するよ
うにして繊維材18が植設されており、プロペラ部材2
0の回転によって有孔静電気帯電パネル16には、繊維
材18との摩擦による静電気が生じ、生じた静電気は当
該有孔静電気帯電パネル16に帯電する。また、プロペ
ラ部材20は、縦横に例えば150mm程度のピッチ
で、有孔前面パネル14の全体にわたってバランス良く
多数配設されており、有孔静電気帯電パネル16の全体
に静電気を効率良く帯電させることができるようになっ
ている。さらに、プロペラ部材20のプロペラ19は、
有孔前面パネル14の裏面に対向して配置され、空気導
入穴13を介して導入される空気の風圧を受けて容易か
つスムースに回転できるようになっている。
【0021】回転基端部17(図3参照)に取り付けら
れる繊維材18は、布状、毛状、ブラシ状等の繊維であ
って、プラスチック板との接触摩擦によって当該プラス
チック板に静電気を生じさせることのできる公知の種々
の繊維を用いることができる。本実施形態では、繊維材
18としてアクリル繊維を使用する。
【0022】また、本実施形態によれば、有孔前面パネ
ル14と有孔静電気帯電パネル16との間に位置して、
有孔静電気帯電パネル16の表面には、磁気帯電部材と
しての、径21mmの中空の磁気帯電鉄棒27が、上下
に150mm程度の間隔をおいて、4段に設けられてい
る。各磁気帯電鉄棒27には、これらの両端に各々永久
磁石28が取り付けられていることにより、金属粉を吸
着可能な磁力を有している。
【0023】さらに、本実施形態によれば、有孔静電気
帯電パネル16と有孔後面パネル15との間に位置して
集塵用ロ布29が配設されている(図1参照)。集塵用
ロ布29としては、空気を濾過することが可能な例えば
公知の各種の織布や不織布を用いることができる。本実
施形態では、耐久性及び経済性等を考慮して、坪量が例
えば150g/m2 程度の毛織不織布を使用する。集塵
用ロ布29は、縦500mm程度、横1500〜200
0mm程度の、枠部材21の中空内部を覆い得る大きさ
の矩形形状を有し、枠部材21の内側面にその周縁部が
接合されて、有孔前面パネル14の空気導入穴13から
有孔後面パネル15の空気流出穴に向かって移動する空
気を余すことなく通過させる。
【0024】そして、本実施形態によれば、重交通道路
の領域内に生じる粉塵を効果的に除去することができる
と共に、経済的に無理なく実用化を図ることができる。
すなわち、自然の風による風圧、或いは車両の走行時の
風圧によって、有孔前面パネル14の空気導入穴13か
ら空気が粉塵除去用ユニット10に導入されると、この
時の風圧によってプロペラ部材20のプロペラ19が回
転し、繊維材18の有孔静電気帯電パネル16との摩擦
によって、有孔静電気帯電パネル16には静電気が発生
すると共に、発生した静電気は有孔静電気帯電パネル1
6に帯電する。そして、帯電した静電気によって、導入
された空気中の土埃等を含む粉塵は有孔静電気帯電パネ
ル16に吸着されて、空気中から除去されることにな
る。また、空気中の粉塵のうち特に鉄粉等の金属微粉
は、磁力を有する磁気帯電鉄棒27に引き寄せられて吸
着することによっても効果的に除去される。
【0025】ユニット10内に導入された空気は、この
ようにして飛遊する粉塵が有孔静電気帯電パネル16や
磁気帯電鉄棒27によって吸着除去されつつ、有孔静電
気帯電パネル16の空気流通開口24を介して有孔後面
パネル15側に移動する。ここで、プロペラ部材20の
プロペラ19が回転していることにより、空気の流れを
造って導入された空気の有孔後面パネル15側への移動
を促進すると共に、重交通道路の領域内からの粉塵を含
む空気のユニット10内への導入を促進することができ
る。
【0026】空気流通開口24を介して有孔後面パネル
15側に移動した空気は、さらに集塵用ロ布29を通過
した後、有孔後面パネル15の空気流出穴を介して、粉
塵が除去されたクリーンな空気として、粉塵除去用ユニ
ット10の背面の防音壁に向かって流出排除される。こ
こで、有孔静電気帯電パネル16を通過して有孔後面パ
ネル15に移動する空気は、集塵用ロ布29を通過する
ことにより、有孔静電気帯電パネル16や磁気帯電鉄棒
27に吸着されなかった粉塵の微粒子が当該集塵用ロ布
29に吸着され、一層クリーンな空気となって流出排除
される。
【0027】また、本実施形態によれば、上記構成を有
する粉塵除去用ユニット10を大量生産によって概ね1
2000円/m2 程度で製作可能であり(試算によ
る。)、また側壁11や防音壁12の構築或いは改修作
業に伴って粉塵除去用ユニット10を道路に沿って簡単
に設置することができるので、経済的に無理なく容易に
実用化を図ることができる。
【0028】さらに、本実施形態によれば、防音効果も
発揮することができる。すなわち、車両が通過する際の
騒音は、空気の波動によって伝わるが、騒音を伴う空気
は、重交通道路の領域から有孔前面パネル14の空気導
入穴13を介して縮音された状態で導入された後、プロ
ペラ19によって撹音されることになる。また、有孔静
電気帯電パネル16の空気流通開口24を通過すること
により、縮音、減音、拡音した後、さらに集塵用ロ布2
9を通過して縮音、減音、拡音を繰り返し、有孔後面パ
ネル15の空気流出穴により縮音されつつ防音壁に向か
って流出する。このように、音の縮音、拡音、撹音、曲
げ音等を繰り返すことにより、重交通道路内からの騒音
を効果的に緩和することができる。
【0029】そして、本実施形態によれば、有孔静電気
帯電パネル16や磁気帯電鉄棒27、集塵用ロ布29等
に付着して堆積した粉塵は、定期的に清掃を行うことに
より、粉塵除去用ユニット10から容易に除去すること
ができる。すなわち、有孔前面パネル14を開いて磁気
帯電鉄棒27、集塵用ロ布29等に付着した粉塵を水洗
い等により清掃すると共に、集塵用ロ布29を交換する
ことによって、粉塵除去用ユニット10の維持管理を行
い、長期にわたって粉塵除去用ユニット10を使用する
ことが可能になる。
【0030】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、本発明は、
車両の走行路線である重交通道路に限定されることな
く、その他の道路や、列車が走行する線路等にも採用す
ることができる。また、プロペラ部材は、必ずしも自然
の風や車両走行時の風圧をそのまま利用して回転するも
のである必要はなく、電気等の動力を使って回転するも
のであっても良く、ソーラシステム、風力発電等による
電気によって回転させても良い。さらに、磁気帯電部材
は、必ずしも中空ステンレス棒からなる磁気帯電鉄棒で
ある必要はなく、また磁気帯電させる方法としては、永
久磁石による方法の他、通電することにより磁力を発生
させる方法であっても良い。さらにまた、本発明は、磁
気帯電部材や集塵用ロ布を取り付けて用いる必要は必ず
しもない。
【0031】また、本発明の粉塵除去用ユニットは、そ
の寸法、形状等が上記実施形態のものと同様の構成を有
する必要は必ずしもなく、本発明の粉塵除去方法は、粉
塵除去用ユニットを用いて粉塵を除去するものである必
要は必ずしもない。さらに、有孔前面パネルは網板であ
る必要は必ずしもなく、板状部材に円形等の空気導入開
口を多数形成したものや、開口を方向付けして車両の風
圧によるユニット内への空気の導入を促進するルーバー
付きの開口を形成したもの等とすることもできる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の粉
塵除去用ユニット、粉塵除去構造、及び粉塵除去方法に
よれば、走行路線の領域内に生じる粉塵を効果的に除去
することができると共に、経済的に無理なく実用化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る粉塵除去用ユニット
を取り付けた粉塵除去構造を説明する略示断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係る粉塵除去用ユニット
を説明する斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る粉塵除去用ユニット
を説明する、有孔前面パネルを開いた状態の斜視図であ
る。
【図4】プロペラ部材の一例を説明する側面図である。
【符号の説明】
10 粉塵除去用ユニット 11 側壁 12 防音壁 13 空気導入穴(空気導入開口) 14 有孔前面パネル(網板) 15 有孔後面パネル 16 有孔静電気帯電パネル(静電気帯電パネル) 17 回転基端部 18 繊維材 19 プロペラ 20 プロペラ部材 21 矩形枠部材 22 蝶番 23 風抜き用の孔 24 空気流通穴 25 回転軸部材 26 回転スリーブ 27 磁気帯電鉄棒 28 永久磁石 29 集塵用ロ布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 道行 大阪府大阪市都島区友渕町1丁目7−1− 1208 (72)発明者 鈴木 康夫 大阪府藤井寺市小山新町7の3 Fターム(参考) 2D026 DA00 4D054 AA02 BA01 BA04 BB18 BC08 BC11 BC34 EA11 EA22 EA30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車や列車が走行する道路、線路等の走行
    路線を区画する側壁部に沿って取り付けられて、該走行
    路線の領域内に生じる粉塵を除去する粉塵除去用ユニッ
    トであって、 複数の空気導入開口を有する有孔前面パネルと、複数の
    空気流出開口を有する有孔後面パネルと、有孔前面パネ
    ルと有孔後面パネルとの間に配設される静電気帯電パネ
    ルと、回転基端部に取り付けた繊維材を前記静電気帯電
    パネルの表面に接触させつつプロペラを回転させて前記
    静電気帯電パネルに静電気を生じさせるプロペラ部材と
    からなり、 前記空気導入開口を介してユニット内に導入した空気に
    含まれる粉塵を、帯電した静電気によって前記静電気帯
    電パネルに付着させることを特徴とする粉塵除去用ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記プロペラ部材のプロペラは、前記有
    孔前面パネルの裏面に対向して配置され、前記空気導入
    開口を介して導入される風によって回転することを特徴
    とする請求項1記載の粉塵除去用ユニット。
  3. 【請求項3】 前記有孔前面パネルと前記静電気帯電パ
    ネルとの間に金属粉を付着させる磁気帯電部材が設置さ
    れている請求項1又は2に記載の粉塵除去用ユニット。
  4. 【請求項4】 前記静電気帯電パネルと前記有孔後面パ
    ネルとの間に集塵用ロ布が配設されている請求項1〜3
    のいずれかに記載の粉塵除去用ユニット。
  5. 【請求項5】 車や列車が走行する道路、線路等の走行
    路線を区画する側壁部に沿って設けられた防音壁の内側
    面に請求項1〜4のいずれかに記載の粉塵除去用ユニッ
    トを取り付けたことを特徴とする粉塵除去構造。
  6. 【請求項6】 車や列車が走行する道路、線路等の走行
    路線の領域内に生じる粉塵を除去する粉塵除去方法であ
    って、前記走行路線を区画する側壁部に沿って静電気帯
    電パネルを設け、該静電気帯電パネルに静電気を帯電さ
    せ、帯電した静電気によって前記静電気帯電パネルに空
    気中の粉塵を付着させて除去することを特徴とする粉塵
    除去方法。
  7. 【請求項7】 プロペラ部材の回転基端部に取り付けた
    繊維材を前記静電気帯電パネルの表面に接触させつつプ
    ロペラを回転させて、前記静電気帯電パネルに静電気を
    帯電させることを特徴とする請求項6記載の粉塵除去方
    法。
  8. 【請求項8】 前記プロペラ部材のプロペラは、自然の
    風又は車両走行時の風圧を受けて回転することを特徴と
    する請求項7記載の粉塵除去方法。
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Cited By (6)

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