JP2002046687A - 曳航装置 - Google Patents

曳航装置

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JP2002046687A
JP2002046687A JP2000235689A JP2000235689A JP2002046687A JP 2002046687 A JP2002046687 A JP 2002046687A JP 2000235689 A JP2000235689 A JP 2000235689A JP 2000235689 A JP2000235689 A JP 2000235689A JP 2002046687 A JP2002046687 A JP 2002046687A
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towing
winch
valve
pressure
hydraulic motor
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JP2000235689A
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Kenji Sato
謙二 佐藤
Yoshinori Komada
佳則 駒田
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】曳航張力を常に一定値以下に保ち、曳航索、係
止具などの小型化、軽量化を図る。 【解決手段】曳航ウインチ3を可逆的に回転駆動する油
圧モータ21と、油圧モータへ21の作動油の供給方向
を切換えるウインチ操作弁22と、曳航ウインチ3の停
止位置で曳航索2の張力により高圧となる側の回路25
に挿入される圧力調整弁30と、圧力調整弁30のリリ
ーフ作動を選択的に制限する切換弁31とを備える。曳
航中に、ウインチ操作弁22の遮断位置において圧力調
整弁30のリリーフ作動を許容させることで、油圧モー
タ21を曳航索2の張力が一定値を越えたときに繰り出
し回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は故障した船などを
タグボートなどで曳航するときの曳航装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】故障した船舶などを曳航救助するのは、
そのときの海象条件などによっては非常な危険を伴う作
業となる。タグボートなどによる曳航には、通常60〜72
φのワイヤーロープを使用し、両船間でワイヤーロープ
を海中に没するように大きく弛ませ、その懸垂曲線を調
整しながら曳航している。
【0003】曳航索の張力が大きいと弛みは小さくな
り、張力が小さいと弛みは大きくなり、このようにして
過大な張力がかからないようにしている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、荒天時など両
船間の船体挙動により、一時的に曳航索に過大な張力が
働き、曳航索を止める船体の係止具や船体の一部が破損
したりすることがある。
【0005】このため、曳航索の途中にナイロンロープ
などを入れ、張力の急変に対してはナイロンロープの伸
縮により吸収したり、船長の状況判断により曳航船の推
進力と慣性力を利用してナイロンロープを無理やり切断
して、曳航船の安全を確保したりする。
【0006】また、ワイヤーロープを太くし、係止部分
の構造をさらに強化することも考えられたが、重量がか
さみ、ワイヤーロープが太くなることで操作性も著しく
悪化してしまう。
【0007】本発明はこのような問題を解決することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、被曳航船
との間を繋ぐ曳航索と、この曳航索を巻き取る油圧駆動
の曳航ウインチと、曳航ウインチの油圧駆動回路とを備
えた曳航装置において、曳航ウインチを可逆的に回転駆
動する油圧モータと、この油圧モータへの作動油の供給
方向を切換えるウインチ操作弁と、曳航ウインチの停止
位置で曳航索の張力により高圧となる側の回路に挿入さ
れる圧力調整弁と、この圧力調整弁のリリーフ作動を選
択的に制限する切換弁とを備え、前記ウインチ操作弁の
遮断位置において前記圧力調整弁のリリーフ作動を許容
させることで、油圧モータを曳航索のピーク張力が一定
値を越えたときに曳航索の繰り出し方向に回転させるよ
うに構成したことを特徴とする。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
切換弁は、圧力調整弁のドレン圧を解放・遮断する回路
に介装した手動切換弁で構成され、かつそのドレン圧の
解放回路には設定圧を可変的に設定可能なリリーフ弁が
介装される。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記油圧モータとウインチ操作弁とを結ぶ回路に
は、ウインチ操作弁の遮断位置でも新油を閉鎖回路中に
導入しうるチャージバルブが設けられている。
【0011】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、前記曳航索の途中にはウイークリンクが介装され、
このウイークリンクの破断強度を前記ピーク張力よりも
高く、かつ曳航ウインチの耐久強度よりも低く設定す
る。
【0012】
【作用、効果】第1の発明では、故障した船などの曳航
時に曳航索を巻き取る曳航ウインチは、ウインチ操作弁
を油圧モータに対する作動油の供給を停止する遮断位置
に保持することで、回転を停止している。このとき曳航
索にかかる張力に応じて油圧モータの繰り出し側の回路
には高圧が発生する。この圧力が設定値を越えると圧力
調整弁が開き、高圧をリリーフする。このため油圧モー
タが曳航ウインチの繰り出し側に回転し、曳航索にかか
る引っ張り力を下げる。曳航索の張力が規定値よりも下
がると、油圧モータの繰り出し側の圧力が下がり、圧力
調整弁は閉じる。
【0013】このようにして、曳航時における曳航索の
ピーク張力を常に一定値以下に制御することができ、し
たがって曳航索のロープ径を細いものにでき、曳航ウイ
ンチの耐久強度と能力も低下させられる。
【0014】第2の発明では、圧力調整弁により設定さ
れるリリーフ圧を可変とすることにより、曳航索のピー
ク張力を自由に制御することができ、曳航状況に即した
張力制御が可能となる。
【0015】第3の発明では、ウインチ操作弁を遮断位
置にしての張力一定制御時にも、回路内に新しい油を導
入にでき、閉鎖回路内の油温が上昇するのを防止でき
る。
【0016】第4の発明では、ウイークリンクの介在に
より、曳航索のピーク張力が既定値以上になったとして
も、曳航ウインチが破損する前にウイークリンクが破断
し、曳航船側の安全性を確保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】図1において、1は曳航船の本体であり、
その後部甲板には、曳航索2を巻き取る曳航ウインチ3
と、メッセンジャロープ4を巻き取るメッセンジャウイ
ンチ5とが据え付けられる。
【0019】曳航索2はワイヤーロープが用いられ、そ
の先端側にはウィークリンク6を介してナイロン索7が
結合され、さらにその先にチェーン8と先導ワイヤーロ
ープ9が連結される。
【0020】メッセンジャロープ4はナイロン索が用い
られ、その先端側にはこれよりも細いナイロン索ででき
た第1メッセンジャ10と、同じく同径の第2メッセン
ジャ11とが連結される。なお、メッセンジャロープ4
と第1のメッセンジャ10とはシャックル4Aを介して
連結される。
【0021】第1メッセンジャ10の先端にはメッセン
ジャガン12により打ち出される錘13が連結される。
【0022】メッセンジャロープ4は被曳航船と曳航船
とを曳航索2により連結するときに、その準備段階で用
いられるもので、まず操作性のよいメッセンジャロープ
4により両船をつなぎ、このメッセンジャロープ4を利
用して重い操作性の悪いワイヤーロープからなる曳航索
2を被曳航船側に掛け渡すのである。これについては後
で詳しく説明する。
【0023】なお、図2によりウィークリンク6につい
て説明する。
【0024】ウィークリンク6はリンクブラケット14
に連結ボルト15を介してリンク16が結合され、リン
ク16の断面には、断面積の小さい剪断部16Aが形成
され、曳航索2に過剰な引っ張り応力が作用したときに
剪断部16Aが破断して、被曳航船との連結を絶ち、影
響が他に及ばないようにしている。
【0025】前記曳航ウインチ3は油圧駆動回路により
制御され、曳航時に曳航索2にかかるピーク張力が常に
一定値以下になるように自動的に張力が調整されるよう
になっている。
【0026】図3により、この曳航ウインチ3とメッセ
ンジャウインチ5とを駆動する油圧駆動回路について説
明する。
【0027】曳航ウインチ3を可逆的に回転駆動する油
圧モータ21が設けられ、この油圧モータ21は手動操
作により切換られるウインチ操作弁22を介して正転、
逆転、停止の各動作が制御される。
【0028】油圧モータ21とウインチ操作弁22とは
主回路25と26により回路接続され、ウインチ操作弁
22の操作により、主回路25から油圧モータ21に向
けて作動油が流れるときに曳航ウインチ3は曳航索2を
巻き取るように回転し、反対に主回路26から油圧モー
タ21に向けて作動油が流れるときに巻き出すように回
転し、また、作動油が遮断された停止状態においては、
曳航索2に作用するピーク張力が一定値を越えたとき
に、曳航索2を繰り出し、その張力を一定値以下に制御
する。
【0029】このため、主回路25には、前記巻き取り
方向の流れを許容するチェック弁27と、これに並列に
巻き出し方向に流れを許容するオペレートチェック弁2
8が設けられる。オペレートチェック弁28は主回路2
6に高圧が作用したときに開き、チェック弁27を迂回
して作動油を流す。
【0030】さらに、チェック弁27と油圧モータ21
との間には圧力調整弁30が設けられ、ウインチ操作弁
22が遮断状態において、この圧力調整弁30は手動切
換弁31によりドレン圧が設定されると、そのドレン圧
よりも主回路25の圧力が高くなると開き、主回路25
の圧力を逃がして、曳航索2の繰り出し張力を一定値以
下に維持する。
【0031】圧力調整弁30の逃がし側は、チェック弁
32を介して主回路26側に接続されると共に、リリー
フ弁33を介して低圧側のドレン回路42に接続され
る。
【0032】圧力調整弁30のドレン圧力を設定するた
めの手動切換弁31は、ドレン圧を封止する位置と、設
定圧の調整が自由に行えるリリーフ弁34を介して前記
ドレン回路42に接続される位置とに切換が行われる。
【0033】手動切換弁31がドレン圧を封止した状態
では、圧力調整弁30のドレン圧は解放されず、このた
め圧力調整弁30は主回路25の圧力が規定の上限リリ
ーフ圧に達しない限り開弁することはなく(又は完全に
閉じたままにしてもよい)、主回路25の圧力を維持す
る。これに対して、手動切換弁31が切り換えられ、ド
レン圧がリリーフ弁34により設定されると、その圧力
以上に主回路25の圧力が上昇したときに開き、主回路
25の圧力がそれ以上に上昇しないように圧力制御しな
がら、油圧モータ21を回転させ、曳航ウインチ3によ
る曳航索2の繰り出しを許容し、張力一定制御を行う。
なお、このときの張力については、主回路25の圧力を
検出する圧力センサ49の出力から測定することができ
る。
【0034】主回路25と26との間には逆向きに配置
したチェック弁36Aと36Bからなるチャージバルブ
が設けられ、これらチェック弁36Aと36Bの間は、
圧力源としての多連ポンプ38の最も低い吐出回路39
に接続され、回路内に新油を補給する。
【0035】多連ポンプ38は高圧と低圧の吐出圧に設
定された複数のポンプから構成され、高吐出側が供給回
路40として前記ウインチ操作弁22に接続され、油圧
モータ21に高圧を供給する。なお、ウインチ操作弁2
2は前記ドレン回路42とも接続し、ウインチ操作弁2
2の切換により、油圧モータ21からの戻り油がドレン
回路42に流れる。
【0036】なお、多連ポンプ38は原動機41により
駆動され、また、この原動機41によってメッセンジャ
ウインチ5の油圧モータ51に油圧を供給する多連ポン
プ52も駆動される。
【0037】曳航ウインチ3に制動をかける油圧ブレー
キ43が設けられ、油圧ブレーキ43にブレーキ操作弁
44を介して油圧が導かれるとブレーキが解除され、油
圧が解放されるとバネによりブレーキがかかる。
【0038】また、ラチェットストッパ45が備えら
れ、ラチェット操作弁46による油圧の切換で、ラチェ
ットストッパ45が作動して曳航ウインチ3の非作動時
に回転を係止する。
【0039】前記メッセンジャウインチ5を作動させる
ための油圧モータ51は、ウインチ操作弁52の切換に
より、主回路53と54に対して高圧と低圧が選択的に
導かれ、可逆的に回転する。主回路53には、前記曳航
ウインチ側と同じように、チェック弁55が介装され、
かつこのチェック弁55と並列にオペレートチェック弁
56が介装され、これによりウインチ操作弁52の切換
に伴いメッセンジャウインチ5の巻き取り回転と、巻き
出し回転を行わせる。
【0040】なお、57は巻き取り回転時に主回路53
の圧力が設定値に達したときに開いて主回路54に逃が
すリリーフ弁である。
【0041】なお、メッセンジャウインチ5及びメッセ
ンジャロープ4は曳航船の係船時にも係船用に用いられ
る。
【0042】次に作用について説明する。
【0043】まず、図4から図10により曳航船60か
らの曳航索2を被曳航船61に連結するまでの操作を説
明する。
【0044】図4にあるように、曳航船60を故障した
被曳航船61に接近させ、メッセンジャロープ4の錘1
3をメッセンジャガン12により被曳航船61に向けて
打ち出し、もやい索としての第1メッセンジャ10を被
曳航船61に引き渡す。
【0045】図5のように、被曳航船61ではこれをフ
ェアリーダ71に通して第1メッセンジャ10を手繰り
寄せ、第2のメッセンジャ11までが引く寄せられた
ら、これを切り離して、別のフェアリーダ72に挿通す
る。
【0046】なお、このとき第2のメッセンジャ11の
後端は曳航船60側に残るように保持しておく。
【0047】そして、メッセンジャロープ4を、その先
端が被曳航船61に到達するまでメッセンジャウインチ
5を巻き出し回転させ、到達後に第1のメッセンジャ1
0をシャックル4Aから切り離す。図6のように、この
メッセンジャロープ4の先端を第2のメッセンジャ11
の先端と連結し、こんどは第2のメッセンジャ11を曳
航船60側に手操作により引き戻していく。
【0048】図7のように、メッセンジャロープ4の先
端が曳航船60に到達したら、第2のメッセンジャ11
をシャックル4Aから切り離し、ここに曳航索2の先導
ワイヤーロープ9を連結する。
【0049】この後、こんどはメッセンジャウインチ5
を巻き取り回転させ、メッセンジャロープ4を巻き取る
ことにより、図8のように、先導ワイヤーロープ9を被
曳航船61側に移送する。
【0050】図9のように、完全に先導ワイヤーロープ
9が被曳航船61側に渡されたら、チェーン8をフェア
リーダ72に通し、被曳航船61側に固定する。
【0051】さらに図10のように、メッセンジャロー
プ4を先導ワイヤーロープ9から切り離し、チェーン8
の先端を被曳航船61の曳航パッドアイに止める。メッ
センジャロープ4はメッセンジャウインチ5を巻き取り
回転させることにより曳航船60に回収する。
【0052】このようにして曳航索2の先端が被曳航船
61に連結され、曳航の準備が完了する。
【0053】次に曳航操作について説明する。
【0054】図3を参照しながら説明する。
【0055】曳航索2を被曳航船61に連結したら、ま
ず曳航ウインチ3を巻き出し回転させつつ曳航船60を
発進させる。
【0056】このとき、ウインチ操作弁22の切換によ
り、供給回路40から主回路26へと高圧の作動油が送
り込まれ、油圧モータ21を曳航ウインチ3の巻き出し
方向に回転させ、主回路25のオペレートチェック弁2
8を経由して戻り油がドレン回路42へと流れる。
【0057】この場合、曳航ウインチ3が曳航索2の負
荷により巻き出し速度が速くなりすぎると、主回路26
が吸込側となり、圧力が下がり、オペレートチェック弁
28が閉じ、油圧モータ21に制動がかかり、このよう
にして巻き出し速度を一定以下に維持する。
【0058】なお、このとき油圧ブレーキ43、ラチェ
ットストッパ45は共に非作動の状態にしておく。
【0059】このようにして、例えば800〜1000メート
ルほど曳航索2が巻き出されたら、ウインチ操作弁22
を遮断位置に切換て、曳航ウインチ22を停止させる。
【0060】この状態では、曳航索2は大きく弛んで海
中に没しており、曳航船60をそのまま推進させること
により被曳航船61の曳航が始まる。曳航索2にかかる
張力により弛みが変化し、張力が大きくなるほど水没最
大垂直距離は小さくなる。
【0061】この曳航時の曳航索2の張力を所定の値に
維持するために、予め圧力調整弁30の設定圧をリリー
フ弁34の圧力設定により行っておく。手動切換弁31
をブロック位置から切り換え、圧力調整弁30のドレン
圧をリリーフ弁34に導くことで、リリーフ設定圧が決
まる。
【0062】油圧モータ21はウインチ操作弁22が遮
断位置にあるため、回転を停止しているが、曳航索2の
張力が増すと、曳航ウインチ3が繰り出し側に回転しよ
うとする。このため油圧モータ21にかかる負荷が増加
し、モータ吐出側の主回路25の圧力が上昇する。この
圧力値が圧力調整弁30の設定圧を超えると、圧力調整
弁30が開き、主回路25の圧力をリリーフし、これに
より油圧モータ21が繰り出し方向に回転する。
【0063】このとき、油圧モータ21の吸込側となる
主回路26には、チェック弁32を介して圧力調整弁3
0から逃げた作動油が導入され、油圧モータ21の回転
が維持される。
【0064】なお、このとき一組のチェック弁36A、
36Bからなるチャージバルブを介しても新油が補充さ
れ、張力一定制御中に回路内に充満する作動油が高温化
するのを防止している。
【0065】主回路25の圧力が圧力調整弁30の設定
圧以下になると、圧力調整弁30が閉じるので、油圧モ
ータ21の吐出側は閉塞され、油圧モータ21の回転は
停止する。
【0066】このようにして、油圧モータ21に結合さ
れた曳航ウインチ3は、曳航索2にかかる張力が設定値
を超えると曳航索2を繰り出し、設定値以下では繰り出
しを停止するという動作を繰り返し、これにより曳航索
2のピーク張力を設定値以下に維持し、曳航索2に常に
設定値以上の過大な張力がかからないようにするのであ
る。
【0067】曳航索2にかかる張力については、圧力セ
ンサ49の検出値から測定することができ、曳航時に張
力一定制御により曳航索2の繰り出し長さが既定値を越
えたときは、張力が設定値以下のときに、曳航ウインチ
3を巻き取り動作して、既定の繰り出し長さ以下に縮め
る。
【0068】通常の曳航時には、曳航索2にかかる張力
は上記した設定値よりも小さく、この場合には巻き取り
動作をしても、張力が過大になることはない。
【0069】なお、この巻き取り動作は、曳航索2の繰
り出し長さを見ていて、一定時間毎に繰り返し行っても
よい。
【0070】これらの結果、曳航中、曳航索2は常にピ
ーク張力が設定値を越えることが無く、したがって曳航
索2を過剰に太くしたり、曳航索2の係止具について過
大な耐久性を持たせる必要もなく、あるいは曳航ウイン
チ3の耐久強度、能力を下げることができ、これらの小
型化、軽量化が可能となる。
【0071】なお、曳航索2の途中にはウイークリンク
6が介装され、このウイークリンク6の破断強度を、上
記したピーク張力よりも大きく、しかし曳航ウインチ3
の強度よりも小さく設定しておくことで、万一、曳航索
2のピーク張力が設定値を越えるようなことがあって
も、曳航ウインチ3を破損させる前にウイークリンク6
が破断して、被曳航船との間を切り離すことにより、過
大な負荷がかかるのを回避し、少なくとも曳航船側の安
全を確保できる。
【0072】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す曳航船の一部の平面
図。
【図2】ウイークリンクの斜視図。
【図3】油圧駆動回路の油圧回路図。
【図4】曳航船から被曳航船に曳航索を連結するための
操作説明図。
【図5】同じく操作説明図。
【図6】同じく操作説明図。
【図7】同じく操作説明図。
【図8】同じく操作説明図。
【図9】同じく操作説明図。
【図10】
【符号の説明】
1 曳航船本体 2 曳航索 3 曳航ウインチ 4 メッセンジャロープ 5 メッセンジャウインチ 21 油圧モータ 22 ウインチ操作弁 30 圧力調整弁 31 手動切換弁 36A,36B チェック弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被曳航船との間を繋ぐ曳航索と、 この曳航索を巻き取る油圧駆動の曳航ウインチと、 曳航ウインチの油圧駆動回路とを備えた曳航装置におい
    て、 曳航ウインチを可逆的に回転駆動する油圧モータと、 この油圧モータへの作動油の供給方向を切換えるウイン
    チ操作弁と、 曳航ウインチの停止位置で曳航索の張力により高圧とな
    る側の回路に挿入される圧力調整弁と、 この圧力調整弁のリリーフ作動を選択的に制限する切換
    弁とを備え、 前記ウインチ操作弁の遮断位置において前記圧力調整弁
    のリリーフ作動を許容させることで、油圧モータを曳航
    索のピーク張力が一定値を越えたときに曳航索の繰り出
    し方向に回転させるように構成したことを特徴とする曳
    航装置。
  2. 【請求項2】前記切換弁は、圧力調整弁のドレン圧を解
    放・遮断する回路に介装した手動切換弁で構成され、か
    つそのドレン圧の解放回路には設定圧を可変的に設定可
    能なリリーフ弁が介装される請求項1に記載の曳航装
    置。
  3. 【請求項3】前記油圧モータとウインチ操作弁とを結ぶ
    回路には、ウインチ操作弁の遮断位置でも新油を閉鎖回
    路中に導入しうるチャージバルブが設けられている請求
    項1または2に記載の曳航装置。
  4. 【請求項4】前記曳航索の途中にはウイークリンクが介
    装され、このウイークリンクの破断強度を前記ピーク張
    力よりも高く、かつ曳航ウインチの耐久強度よりも低く
    設定する請求項1〜3のいずれか一つに記載の曳航装
    置。
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