JP2002044965A - パルス電力発生用スイッチ装置 - Google Patents
パルス電力発生用スイッチ装置Info
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Abstract
たり、ターンオンするタイミングにばらつきがあっても
半導体スイッチに過大な電圧が印加されて破壊すること
がなく、駆動回路間に絶縁を施す必要がなく、構成が簡
単で、製造が容易なパルス電力発生用スイッチ装置を提
供する。 【解決手段】直流電源に複数のコンデンサ23を並列に
接続し、これらコンデンサの各々と並列に平形半導体ス
イッチ25と1次側導体24の直列回路を接続し、各1
次側導体は複数の磁気コア25の各々と磁気的に結合さ
れている。これら磁気コアの各々と磁気的に結合された
1本の2次側導体27を設ける。磁気コア列および平形
半導体スイッチ列を平行に配置し、磁気コア列の中心開
口に円筒状の1次側導体24を設け、2次側導体27を
磁気コア列に直線的に挿通する。
Description
電力を発生させるための半導体スイッチ装置に関するも
のである。
峻に立ち上がりかつ十数KVから数百KVの高電圧で、
数千Aの大電流のきわめて幅の狭いパルスを生成して放
電させる必要がある。図1は、このような放電回路の概
念図を示すものである。エネルギー蓄積素子である静電
容量を構成するキャパシタCを、図示しない電流抑制素
子により通常ミリ秒オーダーの時間をかけて直流電源P
の高電圧E 0まで充電した後、超高速のスイッチング動
作を行うスイッチング素子SWをスイッチオンし、きわ
めてインダクタンスの低い導体(そのインダクタンスを
Lで示す)を介して放電部Hに高電圧を印加して放電さ
せるように構成されている。
ては、高電圧・大電流で動作することができる真空管の
一種であるサイラトロンが一般に使用されてきたが、次
に述べるような問題がある。 (1)高い繰り返し周波数での動作ができない。 (2)ミス点弧による動作不良がある。 (3)寿命が短く、メンテナンスが面倒であり、コスト
が嵩む。 (4)ヒータ回路やガスコントロールが必要であり、構
成が複雑である。 (5)特にスイッチングオン時にジッタがあり、動作の
信頼性に欠ける。
トロニクスとともに発展してきており、高電圧・大電流
で高速スイッチングが可能なものが出現しつつある。中
でも静電誘導サイリスタ(通常SIサイリスタと称され
ている)がパルスパワー用の半導体スイッチとして注目
されている。しかしながら、このようなSIサイリスタ
を従来のスイッチであるサイラトロンに直接置き換える
には耐電圧が大きく不足しているので、図2に示すよう
に、多数のSIサイリスタS−1〜S−nを直列に接続
して回路電圧を分担するようにしている。
イッチ回路においては、直流電源Pを高電圧とする必要
があり、大規模なものとなり、またコンデンサCも高耐
圧のものとする必要があるので、大型で高価なものが必
要になると共に多数のSIサイリスタS−1〜S−nを
直列に接続した半導体スイッチにおいては、以下のよう
な問題がある。
時の漏れ電流のばらつきによる分担電圧のアンバランス
があり、多数の半導体スイッチの特性をできるだけ合わ
せるための素子選別が必要となる。しかしながら、この
素子選別にも限界があるので、アンバランス調整のため
に図2に示すように各サイリスタS−1〜S−nと並列
にバランサ抵抗R−1〜R−nを接続している。このバ
ランサ抵抗R−1〜R−nには、サイリスタS−1〜S
−nを流れる漏れ電流の10倍程度の大きな電流を流す
必要があり、抵抗によって大きな損失が発生し、効率が
低下する問題がある。また、バランサ抵抗R−1〜R−
nで発生する熱の処理問題もある。さらに各サイリスタ
の対地浮遊容量のバラツキによるターンオン時過渡電圧
分担のアンバランスも大きな問題点として挙げられる。
タイミングにばらつきがあると、ターンオンが遅れたサ
イリスタに過大の電圧が印加され、これを破壊してしま
うので、多数のサイリスタS−1〜S−nのトリガタイ
ミングを正確に一致させる必要がある。しかしながら、
多数のサイリスタS−1〜S−nのトリガタイミングを
正確に一致させることは非常に困難である。同様に、誤
動作によって一つのサイリスタがターンオンしてしまう
場合、他のサイリスタに過電圧が印加され、これを破壊
してしまうという問題がある。
−nを駆動するゲート駆動回路D−1〜D−nが各サイ
リスタ毎に設けられているが、多数のサイリスタで高電
圧を分担しているので、これらのゲート駆動回路D−1
〜D−nの電位は大きく異なるため、各ゲート駆動回路
の電源およびゲート駆動信号は互いに絶縁する必要があ
る。この場合の絶縁耐圧は数十KVにも達し、回路構成
が非常に複雑となると共に動作の信頼性の点でも大きな
問題となる。
nにも数十KVの高電圧が印加されるるため、シャーシ
などの機構部分との間を油入り絶縁としたり、多大の工
夫が必要とされるのに加えて、完全な絶縁を行うことは
難しく、やはり動作の信頼性に問題がある。
体スイッチを直列に配置したスイッチング回路の種々の
欠点を解消若しくは軽減し、半導体スイッチのばらつき
があったり、トリガタイミングにばらつきがあっても半
導体スイッチに過大な電圧が印加されず、したがって破
壊することがなく、しかも駆動回路間に高度の絶縁を施
す必要がないパルス電力発生用スイッチ回路を既に提案
している。
直流電源と並列に複数のコンデンサを接続し、これらコ
ンデンサの各々と並列に、複数の磁気コアの各々と磁気
的に結合された1次側導体を経てそれぞれ半導体スイッ
チを接続し、前記複数の磁気コアの各々に磁気的に結合
された複数の2次側導体を、各磁気コアにおいて発生さ
れる誘導電圧が加算されるように直列に接続したもので
ある。
においては、各半導体スイッチには高電圧を分担する電
圧が印加されることがないので、半導体スイッチの特性
にばらつきがあっても半導体スイッチが破壊してしまう
ような問題は起こらない。また、すべての半導体スイッ
チには同じ電圧が印加されるため、駆動回路間に高電圧
が印加されることがなく、したがって駆動回路の電源お
よび信号間を互いに絶縁する必要はなく、同一の直流電
源および駆動信号ですべての駆動回路を動作させること
ができる。さらに、直流電源やコンデンサも従来に比べ
て高電圧のものを必要としないので、特別の構成のもの
を使用する必要はなく、通常容易に入手できる直流電源
やコンデンサを使用でき、コストも低減できる。
スイッチ回路においては、1次側導体および2次側導体
を磁気コアの中心開口にどのように通すのかが実際のス
イッチ装置を製作する上では重要となる。特に2次側導
体による漂遊インダクタンスをできるだけ小さくして、
高周波での動作に適するようにするには2次側導体をど
のように配置するのかが問題となる。さらにパルス電力
発生用スイッチ装置全体としてコンパクトに構成すると
共に製造プロセスも簡単となるようにする必要がある。
うな回路構成を有するパルス電力発生用スイッチ装置に
おいて、複数の磁気コア、半導体スイッチおよびコンデ
ンサを効率よく配置すると共に、1次側導体および2次
側導体を適切に配置することによって、高周波動作に適
しており、コンパクトに構成することができ、しかも製
造プロセスも簡単となるようなパルス電力発生用スイッ
チ装置を提供しようとするものである。
発生用スイッチ装置は、複数の磁気コアを同心的に配置
した磁気コア列の少なくとも1列と、複数の平形半導体
スイッチを同心的に配置した平形半導体スイッチ列の少
なくとも1列とを互いに平行に設け、前記平形半導体ス
イッチ列の両端にそれぞれ押え板を配置し、これら押え
板の間で平形半導体スイッチ列を適切な圧接力を与える
ための弾性部材を介して保持し、前記磁気コア列の複数
の磁気コアの各々の中心開口を貫通する導電材料の円筒
で構成される1次側導体の一端を、配列方向と直交する
方向に延在する第1の電極部材を介してそれぞれの平形
半導体スイッチの一方の主電極に接続し、前記それぞれ
の磁気コアの中心開口を貫通する1次側導体の他端を、
配列方向と直交する方向に前記第1の電極部材と平行に
延在する第2の電極部材を介してそれぞれコンデンサの
一方の端子に接続し、それぞれのコンデンサの他端をそ
れぞれの平形半導体スイッチの他方の主電極に接続し、
前記第2の電極部材を直流電源の一方の端子に共通に接
続すると共にそれぞれのコンデンサと平形半導体スイッ
チの他方の主電極との接続点を直流電源の他方の端子に
共通に接続するように構成し、前記磁気コア列の複数の
磁気コアの中心開口を直線的に貫通する1本の導体で構
成された2次側導体を設け、前記複数の平形半導体スイ
ッチの各々をそれぞれ駆動する複数の駆動回路を設けた
ことを特徴とするものである。
置の好適な実施例においては、それぞれ同数の磁気コア
を有する第1および第2の2列の磁気コア列と、全ての
磁気コアの個数に等しい平形半導体スイッチを有する1
列の平形半導体スイッチ列とを互いに平行に並べて配置
し、この平形半導体スイッチ列においては、順次の平形
半導体スイッチが逆向きとなるように配列すると共に順
次の平形半導体スイッチを前記第1および第2の磁気コ
ア列の磁気コアの1次側導体に交互に接続し、前記2次
側導体を、前記第1の磁気コア列の中心開口を第1の方
向から直線状に貫通し、ほぼU字状に曲げられた後、前
記第2の磁気コア列の中心開口を第1の方向とは反対の
第2の方向から貫通する1本の導体で構成する。このよ
うな実施例においては、前記第1の磁気コア列の各磁気
コアの中心開口を貫通する1次側導体の一端を対応する
平形半導体スイッチの一方の主電極に接続する第1の電
極部材を、前記第2の磁気コア列の対応する磁気コアの
中心開口を貫通する1次側導体の一端を対応する半導体
スイッチの一方の主電極に接続する第1の電極部材とを
一体に構成するのが好適である。このように、第1およ
び第2の磁気コア列を設けた実施例においては、これら
第1および第2の磁気コア列を、その配列方向に見て、
磁気コアが部分的に重なるように配置することによって
一層コンパクトとすることができる。
置の他の実施例においては、前記磁気コア列の1列と、
前記平形半導体スイッチ列の1列とを互いに平行に並べ
て配置し、この平形半導体スイッチ列においては、順次
の平形半導体スイッチを同じ方向に配列するとともに順
次の平形半導体スイッチの間を絶縁分離し、前記2次側
導体を前記磁気コア列の中心開口を貫通する直線状の1
本の導体で構成する。
置のさらに他の実施例においては、第1および第2の磁
気コア列と、第1および第2の平形半導体スイッチ列と
を互いに平行に並べて配置し、第1の平形半導体スイッ
チ列においては、順次の平形半導体スイッチを同じ方向
に配列するとともに順次の平形半導体スイッチの間を絶
縁分離し、第2の平形半導体スイッチ列においては、順
次の平形半導体スイッチを、前記第1の平形半導体スイ
ッチ列における平形半導体スイッチの配列方向とは反対
の方向に配列するともに順次の平形半導体スイッチの間
を絶縁分離し、前記2次側導体を前記第1の磁気コア列
の中心開口を第1の方向から直線状に貫通し、ほぼU字
状に曲げられて前記第2の磁気コア列の中心開口を第1
の方向とは反対の第2の方向から直線状に貫通する1本
の導体で構成する。
体スイッチを静電誘導サイリスタとし、前記駆動回路を
ゲート駆動回路とするのが特に好適である。この場合、
各ゲート駆動回路の電位は同じとなるので、これらを相
互に絶縁する必要がなくなり、これらゲート駆動回路の
配置に対して余裕が生じることになり、これによっても
コンパクト化が図れると共に製造プロセスの簡易化が図
れることになる。
生用スイッチ装置の基本的な回路構成を示す回路図であ
る。直流電源11に複数のコンデンサ12−1〜12−
nを並列に接続し、これらコンデンサの各々と並列に半
導体スイッチ13−1〜13−nと1次側導体14−1
〜14−nの直列回路を接続する。各1次側導体14−
1〜14−nは複数の磁気コア15−1〜15−nの各
々に磁気的に結合されている。さらにこれら複数の磁気
コア15−1〜15−nの各々と磁気的に結合された複
数の2次側導体16−1〜16−nを互いに直列に接続
して設ける。これらの2次側導体16−1〜16−nの
直列回路の両端を放電部17に接続する。また、複数の
半導体スイッチ13−1〜13−nは駆動回路18−1
〜18−nによってオンオフが制御される。
スイッチ装置の動作を次に説明する。先ず、全ての半導
体スイッチ12−1〜12−nをオフ状態として直流電
源11から複数のコンデンサ12−1〜12−nを図示
しない電流抑制機能により比較的ゆっくりと同時に充電
する。今、直流電源11の電圧をEとすると、各コンデ
ンサ12−1〜12−nの端子電圧もEまで充電され
る。後述するように、この直流電源11の電圧Eは、所
望の出力電圧をE0とすると、そのn分の1となってい
る。
に駆動して半導体スイッチ13−1〜13−nを同時に
ターンオンし、コンデンサ12−1〜12−nの各々の
電荷を1次側導体14−1〜14−nの各々を経て放電
させる。このようにして1次側導体14−1〜14−n
を流れる放電電流によって2次側導体16−1〜16−
nの各々に2次電圧が誘起される。今、1次側導体14
−1〜14−nおよび2次側導体16−1〜16−nに
よる漂遊インダクタンスを小さくするために、これらの
導体は磁気コアに1回巻回されているものとする。この
場合には、1次側導体14−1〜14−nと2次側導体
16−1〜16−nとの間の巻線比は1となり、これら
の2次側導体16−1〜16−nの各々には直流電源1
1の電圧と等しい電圧Eが誘起される。また、これらの
2次側導体16−1〜16−nは、それぞれに誘起され
る電圧が加算されるように直列に接続されているので、
これらの2次側導体16−1〜16−nの直列回路の両
端にはn×E=E0の所望の高電圧が現れることにな
る。
スイッチ装置においては、半導体スイッチ13−1〜1
3−nの特性にばらつきがあり、同時にターンオンとな
らなくても半導体スイッチに過度の高電圧が印加される
ことはなく、したがって破壊するようなことはない。ま
た、全ての半導体スイッチ13−1〜13−nには同じ
電圧が印加されるので、駆動回路18−1〜18−nに
は高電圧が印加されることはなく、したがってこれらの
駆動回路の電源および駆動信号を互いに絶縁する必要は
ない。さらに、直流電源11は高電圧を発生する必要は
なく、コンデンサ12−1〜12−nも高電圧のものを
使用する必要はない。このように回路構成自体は図1に
示した従来のパルス電力発生用スイッチ回路よりも若干
複雑となるが、個々の素子は高耐圧のものとする必要は
なく、しかも特別な絶縁を施す必要もないので、全体と
しての構成はきわめて簡単となり、コストも低減するこ
とになる。
ルス電力発生用スイッチ装置の一実施例の回路構成を示
す回路図である。直流電源21と直列に限流抵抗22を
接続し、これら直流電源および限流抵抗の直列回路と並
列に10個のコンデンサ23−1〜23−10を接続す
る。これらコンデンサ23−1〜23−10の一方の端
子を1次側導体24−1〜24−10の各々を経て平形
(プレスパック形)半導体スイッチ、本例では平形静電
誘導サイリスタ25−1〜25−10のアノードに接続
し、これらサイリスタのカソードをコンデンサ23−1
〜23−10の他方の端子に接続する。1次側導体24
−1〜24−10の各々は磁気コア26−1〜26−1
0に1ターン巻回されている。さらに、複数の磁気コア
26−1〜26−10には2次側導体として作用する1
本の導体27を直列に通し、この導体の両端を放電部2
8に接続する。また、複数のサイリスタ25−1〜25
−10の各々のカソードとゲートとの間にはそれぞれゲ
ート駆動回路29−1〜29−10を接続する。
作は上述した図3に示した基本回路の動作と同様である
のでその詳細な説明は省略する。本例では、使用する半
導体スイッチの耐電圧を数kVとすると直流電源21も
数kVとなるため放電部28に数十kVの高電圧を出力す
ることが可能となる。直流電源21は数kVのものとす
れば良く、この程度の電源であれば使用する部品も特殊
なものは必要なく、また油入りのような高度の絶縁も必
要ないので、簡単で安価なものとすることができる。さ
らに、コンデンサ23−1〜23−10やサイリスタ2
5−1〜25−10も数kV程度の耐圧のもので足り、
小型で安価なものとすることができる。しかも、全ての
サイリスタ25−1〜25−10のカソードは同電位と
なっているので、ゲート駆動回路29−1〜29−10
間に高電圧が印加されることはなく、これらを相互に絶
縁する必要はない。
用スイッチ装置の第1の実施例を示すもので、図5は、
その全体の構成を示す正面図、図6は同じくその一部を
断面で示す側面図、図7は同じくその1ユニットの平面
図、図8は磁気コア列および半導体スイッチ列の配置を
示す斜視図、図9は2列の磁気コア列の一部分を示す側
面図である。本例では10個の磁気コア26−1〜26
−10を、それぞれが5つの磁気コアを同心的に配列し
た第1および第2の磁気コア列51および52に分け、
これら第1および第2の磁気コア列を互いに並列に配置
する。
5−10を同心的に配列した平形サイリスタ列53を、
第1および第2の磁気コア列51および52と平行に配
置する。この平形サイリスタ列53においては、順次の
平形サイリスタのアノード同士およびカソード同士が接
続されるようにその向きを交互に変えて配列すると共に
順次の平形半導体スイッチを、第1および第2の磁気コ
ア列51および52の磁気コアの1次側導体に交互に接
続する。また、順次の平形サイリスタの間には、所望の
配線を行うための導電板が積層されている。すなわち、
第1の平形サイリスタ25−1のアノードと、第10の
平形サイリスタ25−10のアノードとが第1の電極部
材55−1を介して積層され、この第10の平形サイリ
スタ25−10のカソードと第2の平形サイリスタ25
−2のカソードとが第2の電極部材57−2を介して積
層され、この第2の平形サイリスタ25−2のアノード
と、第9の平形サイリスタ25−9のアノードとが第1
の電極部材55−2を介して積層され、以下同様に、順
次の平形サイリスタのアノード同士が第1の電極部材を
介して積層され、カソード同士が第2の電極部材を介し
て積層されている。なお、第1の平形サイリスタ25−
1のカソードは第2の電極部材57−1に接続され、一
番下側の第6の平形サイリスタ25−6のカソードは第
2の電極部材57−6に接続されている。
3−10を設けるが、これらのコンデンサは1本または
複数本の列に配列し、このコンデンサ列を第1および第
2の磁気コア列51および52およびサイリスタ列53
と平行に配置するが、図5〜9では省略する。本発明に
おいては、これらのコンデンサは必ずしも列状に配列す
る必要はなく、サイリスタ列53の周囲に分散するよう
に配置してスペースファクタを改善することもできる。
−3、26−8、26−9の部分を示すものであるが、
これらの磁気コアの中心開口を貫通して延在する1次側
導体24−2、24−3、24−8、24−9は、それ
ぞれ導電性の円筒で形成されている。ここで、図8にも
示すように、磁気コア26−2の中心開口に設けられた
1次側導体24−2の一端(図面では下端)と、隣接す
る磁気コア26−9の中心開口に設けられた1次側導体
24−9の他端(図面では上端)とは、第2の平形サイ
リスタ25−2のアノードと第9の平形サイリスタ25
−9のアノードとの間に介挿された第1の電極部材55
−2に共通に連結されており、同様に磁気コア26−3
の中心開口に設けられた1次側導体24−3の一端(図
面では下端)と、隣接する磁気コア26−8の中心開口
に設けられた1次側導体24−8の他端(図面では上
端)とは、第3の平形サイリスタ25−3のアノードと
第8の平形サイリスタ25−8のアノードとの間に介挿
された第1の電極部材55−3に共通に連結されてい
る。また、磁気コア26−2の中心開口に設けられた1
次側導体24−2の他端(図面では上端)は導電部材5
6−2に連結されており、隣接する磁気コア26−9の
中心開口に設けられた1次側導体24−9の一端(図面
では下端)は導電部材56−9に連結されている。
材55−1〜55−5は、それぞれ平形サイリスタ25
−1、25−10;25−2、25−9;…25−5、
25−6のアノード間に介挿されている。また、導電部
材56−1〜56−10は、それぞれコンデンサ23−
1〜23−10の一方の端子に接続されており、これら
のコンデンサの他方の端子は、それぞれ平形サイリスタ
25−1〜25−10のカソードに接続されている。さ
らに、図6に示すように、平形サイリスタ25−1〜2
5−10のゲートは、それぞれゲート駆動回路29−1
〜29−10に接続されている。また、導電部材56−
1は第2の電極部材57−1と同じレベルに配置され、
導電部材56−2と56−10は第2の電極部材57−
2と同じレベルに配置され、以下同様に、導電部材と第
2の電極部材とが同じレベルに配置されている。
コア列51および52は、第1の電極部材55−1〜5
5−5と導電部材56−1〜56−10によって支持さ
れており、図8に示すように、第1の磁気コア列51の
互いに整列された中心開口を貫通するように2次側導体
27が直線的に挿通され、さらにこの2次側導体は、最
下層の磁気コア26−5の中心開口を出た後、ほぼU字
状に折り返され、第2の磁気コア列52の互いに整列さ
れた中心開口を直線的に貫通するように配置されてい
る。したがって、本例では、2次側導体の両端は装置の
同じ側から取り出されることになる。
61および下部円板62の間に挟み、これらの円板を2
本のシャフト63−1および63−2で連結する。本例
では、平形サイリスタ列53に所定の圧接力が均一に加
わるようにするために、平形サイリスタ列の下端と下部
円板62との間には皿ばね64を介挿し、平形サイリス
タ列の上端に設けた保持部材65と上部円板61との間
にはボール66を介挿する。
発生用スイッチ装置の第2の実施例の構成を示すもので
あり、上述した第1の実施例と同様の部分には同じ符号
を付けて示した。本例では、5個の磁気コア26−1〜
26−5を同心的に配列して1本の磁気コア列51を構
成し、5個の平形サイリスタ25−1〜25−5を同心
的に配列して1本の平形サイリスタ列53を構成する。
また、平形サイリスタ列53の周りに4本のコンデンサ
列54−1〜54−4を配置する。これら磁気コア列5
1、平形サイリスタ列53およびコンデンサ列54−1
〜54−4を互いに平行に配列する。
口には、1本の2次側導体27が直線的に挿通されてい
る。また、各磁気コア26−1〜26−5の中心開口に
は絶縁リングを介して導電性の円筒より成る1次側導体
24−1〜24−5が挿通されている。これら1次側導
体24−1〜24−5のそれぞれの上端を第1の電極部
材55−1〜55−5を介してそれぞれのサイリスタ2
5−1〜25−5のアノードに接続し、他端を導電部材
56−1〜56−5を介してそれぞれのコンデンサ23
−1〜23−5(それぞれのコンデンサは4個のコンデ
ンサの並列接続で構成されている)の一方の端子に接続
し、これらコンデンサの他方の端子は第2の電極部材5
7−1〜57−5を介して平形サイリスタのカソードに
接続する。図10に明瞭に示すように、順次の平形サイ
リスタ25−1〜25−5を同じ向きに配列し、これら
の間を絶縁スペーサ58−1〜58−4によって絶縁分
離している。
び下部円板62の間に挟持されており、これらの円板は
2本のシャフト63−1および63−2で連結されてい
る。ただし、本例では平形サイリスタ列53の上端と上
部円板61との間には絶縁ワッシャ67およびスイベル
ワッシャ68が介挿され、平形サイリスタ列53の下端
と下部円板62との間には絶縁ワッシャ69および弾性
部材70が介挿されている。
は1本の磁気コア列51を貫通するように配置されてい
るので、その両端は装置の両側から取り出されるものと
なる。また、第1の実施例ではこの2次側導体27をU
字状に折り返したが、本例では1つの磁気コア列151
を直線状に貫通するだけであるので、2次側導体の加工
が簡単となる。
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例では、半導体スイッチとして高電
圧、大電流を高速でスイッチングするのに適した静電誘
導サイリスタを用いたが、他の形式のサイリスタやトラ
ンジスタなどの半導体スイッチを用いることもできる。
また、上述した実施例ではコンデンサ、半導体スイッチ
および磁気コアを具えるユニットを10個または5個設け
たが、その個数は直流電源の電圧や必要な出力高電圧な
どを考慮して任意に設定することができる。ただし、第
1の実施例のように複数の磁気コア列を設ける場合に
は、磁気コアの個数は偶数個とするのが好適である。さ
らに、図10〜11に示した実施例の磁気コア列および
平形サイリスタ列を2組用い、これら平形サイリスタ列
の平形サイリスタの向きが反対となるように並列に配置
し、U字状の2次側導体を2つの磁気コア列に順次に通
すこともできる。
生用スイッチ装置においては、1次側の回路には高電圧
が印加されないので、1次側回路と構成部分との間の絶
縁が容易となり、油入りなどの特殊な絶縁手段を講ずる
必要はない。また、2次側の回路には高電圧が印加され
るが、本例のように複数の2次側導体を容易に入手可能
な高電圧に耐える1本の絶縁導体27を以て構成するの
で何ら問題は起こらない。さらに、このように2次側導
体を1本の導体27で構成するので、漂遊インダクタン
スを最小とすることができ、高周波数特性を改善するこ
とができる。さらに、磁気コア列、半導体スイッチ列お
よびコンデンサ列を互いに平行に配置するので、装置全
体の構成は簡易となり、スペースファクタも良好とな
り、さらに製造も簡単となる。
イッチ回路の構成を示す回路図である。
ルス電力発生用スイッチ回路の構成を示す回路図であ
る。
基本的な回路構成を示す回路図である。
一実施例の回路構成を示す回路図である。
ある。
断面として示す側面図である。
の他の実施例の構成を示す側面図である。
図である。
13−1〜13−n半導体スイッチ、14−1〜14
−n 1次側導体、 15−1〜15−n 磁気コア、
16−1〜16−n 2次側導体、 17 放電部、
18−1〜18−n 駆動回路、 21 直流電源、
22 限流抵抗、 23−1〜23−10 コンデン
サ、 24−1〜24−10 1次側導体、 25−1
〜25−10 サイリスタ、 26−1〜26−10
磁気コア、 27 2次側導体、28 放電部、 29
−1〜29−10 ゲート駆動回路、 51、52 磁
気コア列、 53 サイリスタ列、 54−1〜54−
4 コンデンサ列、 55−1〜55−5 第1の電極
部材、 56−1〜56−10 導電部材、 57−1
〜57−10 第2の電極部材、 58−1〜58−4
絶縁スペーサ、61 上部円板、 62 下部円板、
63−1〜63−3 シャフト、 64 皿ばね、
65 スペーサ 66 ボール、 67 絶縁ワッシ
ャ、 68スイベルワッシャ、 69 絶縁ワッシャ、
70 弾性部材
Claims (7)
- 【請求項1】複数の磁気コアを同心的に配置した磁気コ
ア列の少なくとも1列と、複数の平形半導体スイッチを
同心的に配置した平形半導体スイッチ列の少なくとも1
列とを互いに平行に設け、前記平形半導体スイッチ列の
両端にそれぞれ押え板を配置し、これら押え板の間で平
形半導体スイッチ列を弾性部材を介して保持し、前記磁
気コア列の複数の磁気コアの各々の中心開口を貫通する
導電材料の円筒で構成される1次側導体の一端を、配列
方向と直交する方向に延在する第1の電極部材を介して
それぞれの平形半導体スイッチの一方の主電極に接続
し、前記それぞれの磁気コアの中心開口を貫通する1次
側導体の他端を、配列方向と直交する方向に前記第1の
電極部材と平行に延在する第2の電極部材を介してそれ
ぞれコンデンサの一方の端子に接続し、それぞれのコン
デンサの他端をそれぞれの平形半導体スイッチの他方の
主電極に接続し、前記第2の電極部材を直流電源の一方
の端子に共通に接続すると共にそれぞれのコンデンサと
平形半導体スイッチの他方の主電極との接続点を直流電
源の他方の端子に共通に接続するように構成し、前記磁
気コア列の複数の磁気コアの中心開口を直線的に貫通す
る1本の導体で構成された2次側導体を設け、前記複数
の平形半導体スイッチの各々をそれぞれ駆動する複数の
駆動回路を設けたことを特徴とするパルス電力発生用ス
イッチ装置。 - 【請求項2】それぞれ同数の磁気コアを有する第1およ
び第2の磁気コア列と、全ての磁気コアの個数に等しい
平形半導体スイッチを有する1列の平形半導体スイッチ
列とを互いに平行に並べて配置し、この平形半導体スイ
ッチ列においては、順次の平形半導体スイッチが逆向き
となるように配列すると共に順次の平形半導体スイッチ
を前記第1および第2の磁気コア列の磁気コアの1次側
導体に交互に接続し、前記2次側導体を、前記第1の磁
気コア列の中心開口を第1の方向から直線状に貫通し、
ほぼU字状に曲げられた後、前記第2の磁気コア列の中
心開口を第1の方向とは反対の第2の方向から貫通する
1本の導体で構成したことを特徴とする請求項1に記載
のパルス電力発生用スイッチ装置。 - 【請求項3】前記第1の磁気コア列の各磁気コアの中心
開口を貫通する1次側導体の一端を対応する平形半導体
スイッチの一方の主電極に接続する第1の電極部材を、
前記第2の磁気コア列の対応する磁気コアの中心開口を
貫通する1次側導体の一端を対応する半導体スイッチの
一方の主電極に接続する第1の電極部材とを一体に構成
したことを特徴とする請求項2に記載のパルス電力発生
用スイッチ装置。 - 【請求項4】前記第1および第2の磁気コア列を、その
配列方向に見て、磁気コアが部分的に重なるように配置
したことを特徴とする請求項2または3の何れかに記載
のパルス電力発生用スイッチ装置。 - 【請求項5】前記磁気コア列の1列と、前記平形半導体
スイッチ列の1列とを互いに平行に並べて配置し、この
平形半導体スイッチ列においては、順次の平形半導体ス
イッチを同じ方向に配列するとともに順次の平形半導体
スイッチの間を絶縁分離し、前記2次側導体を前記磁気
コア列の中心開口を貫通する直線状の導体で構成したこ
とを特徴とする請求項1に記載のパルス電力発生用スイ
ッチ装置。 - 【請求項6】第1および第2の磁気コア列と、第1およ
び第2の平形半導体スイッチ列とを互いに平行に並べて
配置し、第1の平形半導体スイッチ列においては、順次
の平形半導体スイッチを同じ方向に配列するとともに順
次の平形半導体スイッチの間を絶縁分離し、第2の平形
半導体スイッチ列においては、順次の平形半導体スイッ
チを、前記第1の平形半導体スイッチ列における平形半
導体スイッチの配列方向とは反対の方向に配列するとも
に順次の平形半導体スイッチの間を絶縁分離し、前記2
次側導体を前記第1の磁気コア列の中心開口を第1の方
向から直線状に貫通し、ほぼU字状に曲げられて前記第
2の磁気コア列の中心開口を第1の方向とは反対の第2
の方向から直線状に貫通する1本の導体で構成したこと
を特徴とする請求項1に記載のパルス電力発生用スイッ
チ装置。 - 【請求項7】前記平形半導体スイッチを、静電誘導サイ
リスタとし、前記駆動回路をゲート駆動回路としたこと
を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のパルス電力
発生用スイッチ装置。
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