JP2002044658A - 動画像デ−タの符号化方法、復号化処理方法、符号化処理装置、及び復号化処理装置 - Google Patents

動画像デ−タの符号化方法、復号化処理方法、符号化処理装置、及び復号化処理装置

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JP2002044658A
JP2002044658A JP2000228701A JP2000228701A JP2002044658A JP 2002044658 A JP2002044658 A JP 2002044658A JP 2000228701 A JP2000228701 A JP 2000228701A JP 2000228701 A JP2000228701 A JP 2000228701A JP 2002044658 A JP2002044658 A JP 2002044658A
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Japan
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moving image
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image data
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JP2000228701A
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Hideki Takehara
英樹 竹原
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量子化マトリックスを使用して符号化が行わ
れる動画像デ−タの暗号化処理方法及び装置及びその復
号化処理方法及び装置を提供する。 【解決手段】 動画像符号化データの暗号化方法及び復
号化方法において、動画像符号化において使用される量
子化マトリックスを暗号化し、暗号化した量子化マトリ
ックスを動画像符号化データ中に符号化することで、動
画像符号化データのフォーマットを変更せずに、安全性
を損なわず、暗号化遅延を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、量子化マトリック
スを使用して符号化が行われる動画像デ−タの暗号化処
理方法及び装置及び暗号化された動画像デ−タの復号化
処理方法及び装置に係り、特に、動画像データの安全性
の高い暗号化が容易に可能となる暗号化方法及び装置及
びその方法にて暗号化された動画像を容易に復号化出来
るようにした復号化処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データをファイルとしてCD−ROM等
の記録媒体に記録してユーザに提供したり、動画像デー
タをネットワークを介してユーザの端末ユニットに直接
配信したりする等、動画像データの流通が提案されてい
る。このような、動画像データの流通分野において動画
像データの著作権を保護したり課金を確実に行うために
は、動画像データの不正利用を防止する必要がある。こ
の動画像データの不正利用を防止するために、動画像デ
ータの暗号化が行われる。
【0003】従来、放送の分野等では、走査ラインを入
替えることにより比較的簡単に動画像デ−タの暗号化を
図っている。このような放送の分野等で用いられている
動画像デ−タの暗号化の手法をコンピュータで扱う動画
像データに適用する場合、動画像データの暗号化は比較
的に容易であってもその解読も比較的容易になされてし
まい、安全性において難点がある。そこで、安全性の高
いでDES(Data Encryption Standard) やRSAアル
ゴリズムを用いた動画像データの暗号化が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、動画像は非常
にデータ量が多いので、このような安全性の高い暗号化
アルゴリズムに従って動画像を構成する全ての動画像デ
ータの暗号化を行う場合、適切な時間内での処理が困難
となる。そこで、本発明は、符号化された動画像データ
は量子化が正しく行われない場合には、正確な画像を再
現することが出来ないという符号化データの性質に着目
して、動画像デ−タの安全性の高い暗号化を容易に可能
とする暗号化処理方法及び装置を提供すること、及び暗
号化された動画像を復号化する復号化処理方法及び装置
を提供をすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、動画像データが供給されて量子
化マトリックスを用いて符号化される動画像データの符
号化処理方法において、前記量子化マトリックスを生成
し、前記量子化マトリックスを動画像の符号化に使用し
て動画像の符号化を行い、前記量子化マトリックスを所
定のアルゴリズムにしたがって暗号化を行い、前記暗号
化された量子化マトリックスのデータを有する動画像符
号化データを生成することを特徴とする動画像デ−タの
符号化処理方法を提供し、請求項2の発明は、動画像デ
ータが供給されて他のフレームの動画像データに依存す
ることなくフレーム内の動画像データを符号化するフレ
ーム内符号化と、他のフレームの動画像データに依存す
るようにフレーム内の動画像データを符号化するフレー
ム間符号化と、フレーム内符号化用量子化マトリックス
及びフレーム間符号化用量子化マトリックスを用いて符
号化される動画像デ−タの符号化処理方法において、前
記フレーム内符号化用量子化マトリックス及びフレーム
間符号化用量子化マトリックスを生成し、前記フレーム
内符号化用量子化マトリックス及び前記フレーム間符号
化用量子化マトリックスを動画像の符号化に使用して動
画像の符号化を行い、前記フレーム間符号化用の量子化
マトリックスを所定のアルゴリズムにしたがって暗号化
を行い、暗号化されていない前記フレーム内符号化用量
子化マトリックスと前記暗号化されたフレーム間符号化
用量子化マトリックスのデータを有する動画像符号化デ
ータを生成することを特徴とする動画像デ−タの符号化
処理方法を提供し、請求項3の発明は、動画像データが
供給されて他のフレームの動画像データに依存すること
なくフレーム内の動画像データを符号化するフレーム内
符号化と、他のフレームの動画像データに依存するよう
にフレーム内の動画像データを符号化するフレーム間符
号化を用いて符号化される動画像データの符号化処理方
法において、前記フレーム間符号化されるフレームの一
部のデータを所定のアルゴリズムにしたがって暗号化
し、前記フレーム内符号化のなされたフレームの動画像
データと前記フレーム間符号化のなされたフレームの一
部が暗号化された動画像データとを含む暗号化動画像デ
ータを生成するようにしたことを特徴とする動画像デ−
タの符号化処理方法を提供し、請求項4の発明は、動画
像データが供給されて量子化マトリックスが所定のアル
ゴリズムにしたがって暗号化が行われている動画像符号
化データの復号化処理方法であって、前記暗号化されて
いる量子化マトリックスを所定のアルゴリズムにしたが
って平分化し、前記平文化した量子化マトリックスを用
いて、動画像符号化データの復号化を行うような動画像
デ−タの復号化処理方法を提供し、請求項5の発明は、
動画像データが供給されて他のフレームの動画像データ
に依存することなくフレーム内の動画像データを符号化
するフレーム内符号化と、他のフレームの動画像データ
に依存するようにフレーム内の動画像データを符号化す
るフレーム間符号化を用いて符号化された動画像データ
の各フレームのうち、フレーム間符号化されたフレーム
に使用されるフレーム間符号化用量子化マトリックスが
所定のアルゴリズムにて暗号化され、前記暗号化された
フレーム間符号化用量子化マトリックスとフレーム内符
号化用量子化マトリックスが符号化された動画像符号化
データの暗号復号化処理方法であって、前記フレーム内
符号化用量子化マトリックス及びフレーム間符号化用量
子化マトリックスを動画像符号化データから取り出し、
所定のアルゴリズムにより暗号化されているフレーム間
符号化用量子化マトリックスを平文化し、暗号化されて
いないフレーム内符号化用量子化マトリックスと前記平
文化されたフレーム間符号化用量子化マトリックスを用
いて、動画像符号化データの復号化を行うようにしたこ
とを特徴とする画像デ−タの復号化処理方法を提供し、
請求項6の発明は、動画像データが供給されて他のフレ
ームの動画像データに依存することなくフレーム内の動
画像データを符号化するフレーム内符号化と、他のフレ
ームの動画像データに依存するようにフレーム内の動画
像データを符号化するフレーム間符号化を用いて符号化
された動画像データの各フレームのうち、フレーム間符
号化のなされたフレームの動画像符号化データの一部が
所定のアルゴリズムにて暗号化され、前記暗号化された
動画像符号化データとフレーム内符号化のなされたフレ
ームの動画像符号化データとを含む動画像符号化データ
の復号化を行う動画像符号化データの復号化処理方法で
あって、前記フレーム間符号化されたフレームの一部の
データを所定のアルゴリズムにしたがって平文化して、
動画像符号化データの復号化を行うようにしたことを特
徴とする動画像符号化デ−タの復号化処理方法を提供
し、請求項7の発明は、動画像データが供給されて量子
化マトリックスを用いて符号化される動画像データの符
号化処理装置において、前記量子化マトリックスを生成
する量子化マトリックス生成手段と、前記量子化マトリ
ックスを動画像の符号化に使用して動画像の符号化を行
う量子化手段と、前記量子化マトリックスを所定のアル
ゴリズムにしたがって暗号化する暗号化手段と、前記暗
号化された量子化マトリックスのデータを有する動画像
符号化データを生成する手段とより構成したことを特徴
とする動画像デ−タの符号化処理装置を提供し、請求項
8の発明は、動画像データが供給されて他のフレームの
動画像データに依存することなくフレーム内の動画像デ
ータを符号化するフレーム内符号化と、他のフレームの
動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デー
タを符号化するフレーム間符号化と、フレーム内符号化
用量子化マトリックス及びフレーム間符号化用量子化マ
トリックスを用いて符号化される動画像デ−タの符号化
処理装置において、前記フレーム内符号化用量子化マト
リックス及びフレーム間符号化用量子化マトリックスを
生成する量子化マトリックス生成手段と、前記フレーム
内符号化用量子化マトリックス及び前記フレーム間符号
化用量子化マトリックスを動画像の符号化に使用して動
画像の符号化を行う量子化手段と、前記フレーム間符号
化用量子化マトリックスを所定のアルゴリズムにしたが
って暗号化する暗号化手段と、暗号化されていない前記
フレーム内符号化用量子化マトリックスと前記暗号化さ
れたフレーム間符号化用量子化マトリックスのデータを
有する動画像符号化データを生成する手段とより構成し
たことを特徴とする動画像デ−タの符号化処理装置を提
供し、請求項9の発明は、動画像データが供給されて他
のフレームの動画像データに依存することなくフレーム
内の動画像データを符号化するフレーム内符号化と、他
のフレームの動画像データに依存するようにフレーム内
の動画像データを符号化するフレーム間符号化を用いて
符号化される動画像データの符号化処理装置において、
前記フレーム間符号化されるフレームの一部のデータを
所定のアルゴリズムにしたがって暗号化する暗号化手段
と、前記フレーム内符号化のなされたフレームの動画像
符号化データと前記フレーム間符号化のなされたフレー
ムの一部が暗号化された動画像データとを含む暗号化動
画像符号化データを生成する手段とより構成したことを
特徴とする動画像デ−タの符号化処理装置を提供し、請
求項10の発明は、動画像データが供給されて量子化マ
トリックスが所定のアルゴリズムにしたがって暗号化さ
れている動画像符号化データの復号化処理装置であっ
て、前記暗号化されている量子化マトリックスを所定の
アルゴリズムにしたがって平分化する暗号復号化手段
と、前記平文化した量子化マトリックスを用いて、動画
像符号化データの復号化を行う復号化手段とより構成し
たことを特徴とする動画像デ−タの復号化処理装置を提
供し、請求項11の発明は、動画像データが供給されて
他のフレームの動画像データに依存することなくフレー
ム内の動画像データを符号化するフレーム内符号化と、
他のフレームの動画像データに依存するようにフレーム
内の動画像データを符号化するフレーム間符号化を用い
て符号化された動画像データの各フレームのうち、フレ
ーム間符号化されたフレームに使用されるフレーム間符
号化用量子化マトリックスが所定のアルゴリズムにて暗
号化され、前記暗号化されたフレーム間符号化用量子化
マトリックスとフレーム内符号化用量子化マトリックス
が符号化された動画像符号化データの暗号復号化処理装
置であって、前記フレーム内符号化用量子化マトリック
ス及びフレーム間符号化用量子化マトリックスを動画像
符号化データから取り出し、所定のアルゴリズムにより
暗号化されているフレーム間符号化用量子化マトリック
スを平文化する暗号復号化手段と、前記暗号化されてい
ないフレーム内符号化用量子化マトリックスと前記平文
化されたフレーム間符号化用量子化マトリックスを用い
て、動画像符号化データの復号化を行う復号化手段とよ
り構成したことを特徴とする画像デ−タの復号化処理装
置を提供し、請求項12の発明は、動画像データが供給
されて他のフレームの動画像データに依存することなく
フレーム内の動画像データを符号化するフレーム内符号
化と、他のフレームの動画像データに依存するようにフ
レーム内の動画像データを符号化するフレーム間符号化
を用いて符号化された動画像データの各フレームのう
ち、前記フレーム間符号化のなされたフレームの動画像
符号化データの一部が所定のアルゴリズムにて暗号化さ
れ、前記暗号化された動画像符号化データとフレーム内
符号化のなされたフレームの動画像符号化データとを含
む動画像符号化データの復号化を行う動画像符号化デー
タの復号化処理装置であって、前記フレーム間符号化さ
れたフレームの一部のデータを所定のアルゴリズムにし
たがって平文化する暗号復号化手段と、前記暗号復号化
手段からの動画像符号化データの復号化を行う動画像復
号化手段とより構成したことを特徴とする動画像符号化
デ−タの復号化処理装置を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の動画像デ−タの符号化処
理方法及び動画像デ−タの符号化処理装置の実施の形態
について、以下に好ましい実施例により、図と共に説明
する。図1及び図2は、本発明の暗号化処理装置が適用
される動画像デ−タの符号化系及び復号化処理装置が適
用される動画像デ−タの復号化系の基本構成を示す。
【0007】動画像データの符号化系100 図1において、動画像デ−タの符号化系100は、量子
化マトリックスを使用した量子化を行う量子化部12と
量子化マトリックスを符号化する量子化マトリックス符
号部13とよりなる動画像符号化部10、量子化テーブ
ル生成部14、暗号化部15、及び多重化部16を有し
ている。
【0008】量子化テーブル(マトリックス)生成部1
4 量子化テーブル生成部14には動画像データ11と動画
像符号化部10から符号化するフレームタイプが入力さ
れる。フレームタイプとは、他のフレームの動画像デー
タに依存することなくフレーム内の動画像データを符号
化するフレーム内符号化と、他のフレームの動画像デー
タに依存するようにフレーム内の動画像データを符号化
するフレーム間符号化のことである。
【0009】量子化マトリックス生成部14は画像デー
タの特性及びフレームタイプに合うような量子化マトリ
ックスを生成し、その量子化マトリックスを動画像符号
化部10の量子化部12及び暗号化部15へ送る。
【0010】図3にフレーム内符号化用の量子化マトリ
ックスの一実施例を、図4にフレーム間符号化用の量子
化マトリックスの一実施例をそれぞれ示す。
【0011】暗号化部15 暗号化部15は、量子化マトリックス生成部14からの
量子化マトリックスのデータ及び量子化部12からのフ
レームタイプデータが入力される。暗号化部15では、
フレームタイプがフレーム内符号化されているものであ
れば、量子化マトリックスのデータを暗号化せずに、そ
の量子化マトリックスのデータをそのまま動画像符号部
10の量子化マトリックス符号部13へ送る。
【0012】フレームタイプがフレーム間符号化されて
いるものであれば、暗号化部15は量子化マトリックス
データをDES(Data Encryption Standard) 等の所定
のアルゴリズムに従って暗号化を行い、暗号化した量子
化マトリックスのデータを動画像符号部10の量子化テ
ーブル(マトリックス)符号部13へ送る。
【0013】この際に、フレームタイプがフレーム間符
号化されているものであれば、前記フレーム間符号化さ
れているフレームの一部のデータを所定のアルゴリズム
にしたがって暗号化を行い、暗号化した量子化マトリッ
クスのデータを動画像符号部10の量子化テーブル(マ
トリックス)符号部13へ送るようにも出来る。
【0014】動画像符号化部10 動画像符号化部10は、例えば、国際標準であるMPE
G−1(Movig Picture Experts Group1)に従って動画
像データを符号化する。MPEG−1は量子化マトリッ
クスを用いた量子化を行い、量子化マトリックスを動画
像符号化データ内に符号化する。MPEG−1で使用さ
れるフレームタイプには3種類があり、フレーム内符号
化するタイプのものはIピクチャと呼ばれる。
【0015】またフレーム間符号化されるタイプのもの
は、Pピクチャ(前方向予測符号化)及びBピクチャ
(両方向予測符号化)の2つがある。動画像符号化部1
0では、入力された動画像データを量子化マトリックス
生成部14により供給された量子化マトリックスを用い
て量子化し、暗号化部15より供給された量子化マトリ
ックスのデータを動画像符号化データ内に符号化する。
【0016】図5にはMPEG−1の動画像符号化デー
タのフォーマットを簡単に図示した。フレーム内符号化
用量子化マトリックスは、sequence#header内のintra#q
uantizer#matrixのところに挿入される。このときフレ
ーム内符号化用量子化マトリックスを挿入するためにlo
ad#intra#quantizer#matrixを1にする必要がある。フレ
ーム間符号化用量子化マトリックスは、sequence#heade
r内のnon#intra#quantizer#matrixのところに挿入され
る。このときフレーム間符号化用量子化マトリックスを
挿入するためにload#non#intra#quantizer#matrixを1に
する必要がある。
【0017】多重化部16 この暗号化された量子化マトリックスを含む動画像符号
化データは、多重化部16に供給されて、その他の音声
データあるいはテキストデータ等と一緒に多重化され
る。
【0018】伝送路 そして、この多重化された動画像データが伝送路を経由
して動画像データの復号化系200へ供給される。
【0019】動画像データの復号化系200 図2において、動画像デ−タの復号化系200は、量子
化マトリックスを使用した逆量子化を行う逆量子化部2
2及び量子化マトリックスを復号化する量子化マトリッ
クス復号部23よりなる動画像復号化部20、暗号復号
化部25、及び分離化部21を有している。
【0020】分離化部21 伝送路から供給された多重化データから動画像符号化デ
ータを分離して、動画像符号化データを動画像復号化部
20へ送る。
【0021】動画像復号化部20 動画像復号化部20は、MPEG−1に従って動画像符
号化データを復号化する。動画像復号部20は、量子化
マトリックス復号化部22において、動画像符号化デー
タ内から暗号化されていないフレーム内符号化用の量子
化マトリックス及び暗号化されているフレーム間符号化
用の量子化マトリックスを取り出して暗号復号化部25
へ送る。
【0022】暗号復号化部25から供給された暗号化さ
れていないフレーム内符号化用の量子化マトリックス及
び暗号化されていないフレーム間符号化用の量子化マト
リックスを用いて、逆量子化部23において逆量子化を
行って、動画像符号化データの復号化を行う。
【0023】暗号復号化部25 暗号復号化部25には、暗号化されていないフレーム内
符号化用の量子化マトリックス及び暗号化されているフ
レーム間符号化用の量子化マトリックスが入力される。
暗号化されていないフレーム内符号化用の量子化マトリ
ックスはそのまま動画像復号化部20の逆量子化部23
へ送り、暗号化されているフレーム間符号化用の量子化
マトリックスは平文化して、暗号化する前の状態の量子
化マトリックスにしてから、動画像復号化部20の逆量
子化部23へ送る。
【0024】このようにすれば、動画像符号化データの
フォーマットを変更させることなく、暗号化処理された
動画像符号化データの復号化が可能となる。以上説明し
た実施例は、暗号化された動画像符号化データを伝送路
を経由して配信するシステムを示したが、動画像符号化
データをCD−ROM等のデータ蓄積装置に記録し、そ
のデータ蓄積装置から動画像符号化データを再生するシ
ステムにも適用される。
【0025】また、動画像符号化のアルゴリズムはMP
EG−1に限定されるものではなく、量子化マトリック
スを用いた符号化アルゴリズムであればよい。更に、暗
号化のアルゴリズムはDESに限定されることなく、任
意の暗号化アルゴリズムの適用が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では、
動画像符号化データのうちの量子化マトリックスを暗号
化の対象にしているため、暗号化処理に要する時間を短
縮することが出来る。また、本発明では、量子化マトリ
ックスを予測することは難しく、動画像符号化データの
一部だけの暗号化であっても、安全性を確保することが
出来る。
【0027】また、本発明では、動画像符号化データの
フォーマットを変更する必要がない。さらに、フレーム
内符号化のみ正しく表示されることにより、動画像デー
タの詳細は見れないけれども、ダイジェスト版のような
シーンを見ることが出来、ユーザーの購買意欲をそそる
ことも出来る。
【0028】また、本発明では、動画像デ−タの安全性
の高い暗号化を容易に可能とする暗号化方法及び装置を
得ることが出来、また、その暗号化処理方法及び装置に
対応した、暗号化された動画像を復号化する復号化処理
方法及び装置を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像符号化装置(方法)の一実施例
のブロック構成図を示した図である。
【図2】本発明の動画像復号化装置(方法)のフレーム
内符号化用の量子化マトリックスの一実施例を示した図
である。
【図3】本発明の動画像符号化復号化装置(方法)のフ
レーム内符号化用の量子化マトリックスの一実施例を示
した図である。
【図4】本発明の動画像符号化復号化装置(方法)のフ
レーム間符号化用の量子化マトリックスの一実施例を示
した図である。
【図5】MPEG−1の動画像符号化データのフォーマ
ットを示した図である。
【符号の説明】
10 動画像符号化部 11 動画像データ 12 量子化部 13 量子化テーブル符号化部 14 量子化テーブル生成部 15 暗号化部 16 多重化部 20 動画像復号化部 21 分離化部 22 量子化テーブル復号化部 23 逆量子化部 24 動画像データ 25 暗号復号化部 100 動画像符号化系 200 動画像復号化系

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像データが供給されて量子化マトリッ
    クスを用いて符号化される動画像データの符号化処理方
    法において、 前記量子化マトリックスを生成し、前記量子化マトリッ
    クスを動画像の符号化に使用して動画像の符号化を行
    い、前記量子化マトリックスを所定のアルゴリズムにし
    たがって暗号化を行い、 前記暗号化された量子化マトリックスのデータを有する
    動画像符号化データを生成することを特徴とする動画像
    デ−タの符号化処理方法。
  2. 【請求項2】動画像データが供給されて他のフレームの
    動画像データに依存することなくフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム内符号化と、他のフレームの
    動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デー
    タを符号化するフレーム間符号化と、フレーム内符号化
    用量子化マトリックス及びフレーム間符号化用量子化マ
    トリックスを用いて符号化される動画像デ−タの符号化
    処理方法において、 前記フレーム内符号化用量子化マトリックス及びフレー
    ム間符号化用量子化マトリックスを生成し、 前記フレーム内符号化用量子化マトリックス及び前記フ
    レーム間符号化用量子化マトリックスを動画像の符号化
    に使用して動画像の符号化を行い、 前記フレーム間符号化用の量子化マトリックスを所定の
    アルゴリズムにしたがって暗号化を行い、 暗号化されていない前記フレーム内符号化用量子化マト
    リックスと前記暗号化されたフレーム間符号化用量子化
    マトリックスのデータを有する動画像符号化データを生
    成することを特徴とする動画像デ−タの符号化処理方
    法。
  3. 【請求項3】動画像データが供給されて他のフレームの
    動画像データに依存することなくフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム内符号化と、他のフレームの
    動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デー
    タを符号化するフレーム間符号化を用いて符号化される
    動画像データの符号化処理方法において、 前記フレーム間符号化されるフレームの一部のデータを
    所定のアルゴリズムにしたがって暗号化し、前記フレー
    ム内符号化のなされたフレームの動画像データと前記フ
    レーム間符号化のなされたフレームの一部が暗号化され
    た動画像データとを含む暗号化動画像データを生成する
    ようにしたことを特徴とする動画像デ−タの符号化処理
    方法。
  4. 【請求項4】動画像データが供給されて量子化マトリッ
    クスが所定のアルゴリズムにしたがって暗号化が行われ
    ている動画像符号化データの復号化処理方法であって、 前記暗号化されている量子化マトリックスを所定のアル
    ゴリズムにしたがって平分化し、前記平文化した量子化
    マトリックスを用いて、動画像符号化データの復号化を
    行うような動画像デ−タの復号化処理方法。
  5. 【請求項5】動画像データが供給されて他のフレームの
    動画像データに依存することなくフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム内符号化と、他のフレームの
    動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デー
    タを符号化するフレーム間符号化を用いて符号化された
    動画像データの各フレームのうち、フレーム間符号化さ
    れたフレームに使用されるフレーム間符号化用量子化マ
    トリックスが所定のアルゴリズムにて暗号化され、前記
    暗号化されたフレーム間符号化用量子化マトリックスと
    フレーム内符号化用量子化マトリックスが符号化された
    動画像符号化データの暗号復号化処理方法であって、 前記フレーム内符号化用量子化マトリックス及びフレー
    ム間符号化用量子化マトリックスを動画像符号化データ
    から取り出し、所定のアルゴリズムにより暗号化されて
    いるフレーム間符号化用量子化マトリックスを平文化
    し、 暗号化されていないフレーム内符号化用量子化マトリッ
    クスと前記平文化されたフレーム間符号化用量子化マト
    リックスを用いて、動画像符号化データの復号化を行う
    ようにしたことを特徴とする画像デ−タの復号化処理方
    法。
  6. 【請求項6】動画像データが供給されて他のフレームの
    動画像データに依存することなくフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム内符号化と、他のフレームの
    動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デー
    タを符号化するフレーム間符号化を用いて符号化された
    動画像データの各フレームのうち、フレーム間符号化の
    なされたフレームの動画像符号化データの一部が所定の
    アルゴリズムにて暗号化され、前記暗号化された動画像
    符号化データとフレーム内符号化のなされたフレームの
    動画像符号化データとを含む動画像符号化データの復号
    化を行う動画像符号化データの復号化処理方法であっ
    て、 前記フレーム間符号化されたフレームの一部のデータを
    所定のアルゴリズムにしたがって平文化して、 動画像符号化データの復号化を行うようにしたことを特
    徴とする動画像符号化デ−タの復号化処理方法。
  7. 【請求項7】動画像データが供給されて量子化マトリッ
    クスを用いて符号化される動画像データの符号化処理装
    置において、 前記量子化マトリックスを生成する量子化マトリックス
    生成手段と、 前記量子化マトリックスを動画像の符号化に使用して動
    画像の符号化を行う量子化手段と、 前記量子化マトリックスを所定のアルゴリズムにしたが
    って暗号化する暗号化手段と、 前記暗号化された量子化マトリックスのデータを有する
    動画像符号化データを生成する手段とより構成したこと
    を特徴とする動画像デ−タの符号化処理装置。
  8. 【請求項8】動画像データが供給されて他のフレームの
    動画像データに依存することなくフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム内符号化と、他のフレームの
    動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デー
    タを符号化するフレーム間符号化と、フレーム内符号化
    用量子化マトリックス及びフレーム間符号化用量子化マ
    トリックスを用いて符号化される動画像デ−タの符号化
    処理装置において、 前記フレーム内符号化用量子化マトリックス及びフレー
    ム間符号化用量子化マトリックスを生成する量子化マト
    リックス生成手段と、 前記フレーム内符号化用量子化マトリックス及び前記フ
    レーム間符号化用量子化マトリックスを動画像の符号化
    に使用して動画像の符号化を行う量子化手段と、 前記フレーム間符号化用量子化マトリックスを所定のア
    ルゴリズムにしたがって暗号化する暗号化手段と、 暗号化されていない前記フレーム内符号化用量子化マト
    リックスと前記暗号化されたフレーム間符号化用量子化
    マトリックスのデータを有する動画像符号化データを生
    成する手段とより構成したことを特徴とする動画像デ−
    タの符号化処理装置。
  9. 【請求項9】動画像データが供給されて他のフレームの
    動画像データに依存することなくフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム内符号化と、他のフレームの
    動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デー
    タを符号化するフレーム間符号化を用いて符号化される
    動画像データの符号化処理装置において、前記フレーム
    間符号化されるフレームの一部のデータを所定のアルゴ
    リズムにしたがって暗号化する暗号化手段と、 前記フレーム内符号化のなされたフレームの動画像符号
    化データと前記フレーム間符号化のなされたフレームの
    一部が暗号化された動画像データとを含む暗号化動画像
    符号化データを生成する手段とより構成したことを特徴
    とする動画像デ−タの符号化処理装置。
  10. 【請求項10】動画像データが供給されて量子化マトリ
    ックスが所定のアルゴリズムにしたがって暗号化されて
    いる動画像符号化データの復号化処理装置であって、 前記暗号化されている量子化マトリックスを所定のアル
    ゴリズムにしたがって平分化する暗号復号化手段と、 前記平文化した量子化マトリックスを用いて、動画像符
    号化データの復号化を行う復号化手段とより構成したこ
    とを特徴とする動画像デ−タの復号化処理装置。
  11. 【請求項11】動画像データが供給されて他のフレーム
    の動画像データに依存することなくフレーム内の動画像
    データを符号化するフレーム内符号化と、他のフレーム
    の動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム間符号化を用いて符号化され
    た動画像データの各フレームのうち、フレーム間符号化
    されたフレームに使用されるフレーム間符号化用量子化
    マトリックスが所定のアルゴリズムにて暗号化され、前
    記暗号化されたフレーム間符号化用量子化マトリックス
    とフレーム内符号化用量子化マトリックスが符号化され
    た動画像符号化データの暗号復号化処理装置であって、 前記フレーム内符号化用量子化マトリックス及びフレー
    ム間符号化用量子化マトリックスを動画像符号化データ
    から取り出し、所定のアルゴリズムにより暗号化されて
    いるフレーム間符号化用量子化マトリックスを平文化す
    る暗号復号化手段と、 前記暗号化されていないフレーム内符号化用量子化マト
    リックスと前記平文化されたフレーム間符号化用量子化
    マトリックスを用いて、動画像符号化データの復号化を
    行う復号化手段とより構成したことを特徴とする画像デ
    −タの復号化処理装置。
  12. 【請求項12】動画像データが供給されて他のフレーム
    の動画像データに依存することなくフレーム内の動画像
    データを符号化するフレーム内符号化と、他のフレーム
    の動画像データに依存するようにフレーム内の動画像デ
    ータを符号化するフレーム間符号化を用いて符号化され
    た動画像データの各フレームのうち、前記フレーム間符
    号化のなされたフレームの動画像符号化データの一部が
    所定のアルゴリズムにて暗号化され、前記暗号化された
    動画像符号化データとフレーム内符号化のなされたフレ
    ームの動画像符号化データとを含む動画像符号化データ
    の復号化を行う動画像符号化データの復号化処理装置で
    あって、 前記フレーム間符号化されたフレームの一部のデータを
    所定のアルゴリズムにしたがって平文化する暗号復号化
    手段と、 前記暗号復号化手段からの動画像符号化データの復号化
    を行う動画像復号化手段とより構成したことを特徴とす
    る動画像符号化デ−タの復号化処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016517568A (ja) * 2013-03-15 2016-06-16 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント ハードウェアデコーダアクセラレータのためのセキュリティ強度の向上

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