JP2002042522A - 組立式ほや,その可撓性シート,並びに組立式ほやを使用するほやアセンブリ及び照明ユニット - Google Patents

組立式ほや,その可撓性シート,並びに組立式ほやを使用するほやアセンブリ及び照明ユニット

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JP2002042522A
JP2002042522A JP2000226481A JP2000226481A JP2002042522A JP 2002042522 A JP2002042522 A JP 2002042522A JP 2000226481 A JP2000226481 A JP 2000226481A JP 2000226481 A JP2000226481 A JP 2000226481A JP 2002042522 A JP2002042522 A JP 2002042522A
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sheet
tubular body
prefabricated
flexible sheet
candle
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Junji Koizumi
純司 小泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩張らないため収納,持ち運びが便利であっ
て、しかも軽量で安価な、組立式ほや,該組立式ほやを
上下に積み重ねて構成されるほやアセンブリ,該組立式
ほやを含む照明ユニットを提供する。また、組立式ほや
のための可撓性シートを提供する。 【解決手段】 組立式ほやは、一枚の可撓性シート1か
ら組立式に形成される上下端開放の筒状体5からなる。
このシート1には、その対峙する辺の一方1cに係止部
が形成され、他方の辺1dに該係止部に着脱自在に係合
しうる係止片2が形成されている。組み立てられた時に
筒状体5の下端を画成するシート辺1bには、筒状体5
の内方に向かい折り曲げ可能に複数の支持爪4が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャンドル(蝋
燭)や電球のような光源に被せて使用する、組立式のい
わゆる「ほや」に関し、この明細書において使用される
「ほや」とは、ぼんぼり,ランプシェード,照明器具カ
バー等をも含んでおり、これらを総称して「ほや」と呼
ぶ。また、本発明は、組立式ほやを形成するための可撓
性シート,該組立式ほやを積み重ねてなるほやアセンブ
リ,及び該組立式ほやを含む照明ユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、野外キャンプ場或いはそ
の他のイベントで使用するキャンドルの火を風で消えな
いように保護するなどの目的で用いられるキャンドルほ
やは、通常、上下端が開放した切頭円錐状のプラスチッ
ク筒であり、予めこの形状に成形されていた。また、キ
ャンドルほやに限らず、ぼんぼり,ランプシェード,照
明器具カバー等も、材料の如何を問わず、殆どが予め切
頭円錐状に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように予め切頭円
錐状に形成されていると、ほやは本来カバーであり、外
側に配置されるものであるから、ほや自体だけでなく、
ほやを部品として含む商品も嵩張り、製造業者,販売業
者,購買者間の輸送コスト及び収納コストの上昇になる
だけでなく、持ち運びにも不便である。
【0004】上記のコスト上昇は、価格設定が比較的に
高い商品の場合には、勿論可能な限り切り詰めるのが望
ましいにしても、ある程度許されるかも知れないが、例
えば上述したように野外キャンプ場で簡易的に使用した
い商品のような場合には、どうしても避けたい問題であ
る。
【0005】従って、本発明の主な目的は、嵩張らない
ため収納,持ち運びが便利であって、しかも軽量で安価
な組立式ほやを提供することである。
【0006】また、本発明の別の目的は、上述した組立
式ほやを形成するのに好適な可撓性シートを提供するこ
とである。
【0007】本発明の更に別の目的は、上述した組立式
ほやを上下に積み重ねて構成されるほやアセンブリを提
供することである。
【0008】更に、本発明のもう1つの目的は、上述し
た組立式ほやを含む照明ユニットを提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の一局面によると、組立式ほやは、一枚の可
撓性シートから組立式に形成される上下端開放の筒状体
からなり、前記シートには、その対峙する辺の一方に係
止部が形成され、他方の辺に該係止部に着脱自在に係合
しうる係止片が形成されている。好適には、前記係止部
はスリットであり、前記係止片は該スリットに適合する
形状及び大きさの差込爪である。非使用時には、組立式
ほやは、単なる一枚の可撓性シートの形態であるから、
嵩張らず、収納及び持ち運びが便利であり、しかも軽量
で安価である。
【0010】組み立てられた時に前記筒状体の前記下端
を画成する前記シートの辺には、前記筒状体の内方に向
かい折り曲げ可能に複数の支持爪が形成されている。組
立式ほやの使用形態として、例えば、当該組立式ほやの
内部に別のほや或いはキャンドルカップが配置されるよ
うな場合には、複数の支持爪が内部の別のほや或いはキ
ャンドルカップに密着し安定的に保持するので好適であ
る。支持爪の先端縁は、その中央部よりも左右端部の方
が長く延びていると、具体的には略V字状であると、該
支持爪により内部の別のほや或いはキャンドルカップが
常に真中にセットされる。
【0011】また、可撓性シートが透明プラスチック材
から形成されていると、光源からの反射光が効果的に拡
散するので好適である。この場合、透明プラスチック材
がポリエチレンテレフタレートであると、繰り返し使用
にも良く耐え、加工が容易であり、軽量でリサイクル可
能である。シートは500ミクロン〜2mmの厚みを有
することが好ましく、2mmを超えると型抜きの制約が
ある。
【0012】好ましくは、前記シートは、表裏2層の外
層と、該外層により挟まれた中間層とを少なくとも含む
不燃性の多層体であって、前記外層が紙,布,不織布及
び薄板材から選択された材料から形成され、前記中間層
がプラスチック材から形成されている。このようにシー
トを多層体に構成すると、自消性及び加工性のいずれに
も優れ、加工が容易で安全に使用できる。また、外層
は、防炎含漬又は防炎コーテイングされた防炎材である
のが好ましい。
【0013】前記外層の更に外側に、表裏のいずれか一
方又は両方にラミネート材を積層するようにしてもよ
い。このようにラミネート材を外層に積層することによ
り、ラミネート材の使用により、防炎の性質が損なわれ
ることなく、外層の汚れが防止されるので、特に、業務
用等に使用する場合に好適である。
【0014】また、この一方又は両方のラミネート材の
更に外側に、外層を積層するようにしてもよい。ラミネ
ート材の外側に積層される外層は、防炎含漬又は防炎コ
ーテイングされた防炎材等であり、一層だけに限定され
ず、複数の層としてもよい。かかる多層構造とすること
により、多層合成材の強度が向上するので、可撓性シー
トの用途が例えば大型のインテリア装飾体等に使用可能
となるなど拡張される。
【0015】また、本発明の別の局面によると、請求項
1に記載の組立式ほやを形成するための可撓性シートが
提供される。
【0016】更に、本発明のもう1つの局面によると、
透明の内側ほやと、該内側ほやに被さる透明の外側ほや
とを有し、該内側ほや及び該外側ほやの各々が、一枚の
可撓性シートから組立式に形成される上下端開放の筒状
体からなり、前記シートには、その対峙する辺の一方に
係止部が形成され、他方の辺に該係止部に着脱自在に係
合しうる係止片が形成されると共に、筒状体に組み立て
られた時に該筒状体の下端を画成する前記シートの辺に
は、該筒状体の内方に向かい折り曲げ可能に複数の支持
爪が形成されていて、前記外側ほやにある前記支持爪が
前記内側ほやを中央に支持するようになっている、ほや
アセンブリが提供される。このように組立式を積み重ね
式にすると、ほや間に空気抜きの所定スペースが生じる
ので、風防効果が期待でき、また、更なる光の拡散効果
が期待できる。
【0017】最後に、本発明の別の局面に従って提供さ
れる照明ユニットは、一枚の可撓性シートから組立式に
形成される上下端開放の筒状体からなり、前記シートに
は、その対峙する辺の一方に係止部が形成され、他方の
辺に該係止部に着脱自在に係合しうる係止片が形成さ
れ、更に、組み立てられた時に前記筒状体の前記下端を
画成する前記シートの辺には、前記筒状体の内方に向か
い折り曲げ可能に複数の支持爪が形成されている組立式
ほやと、該組立式ほやの内部に配置されるキャンドルカ
ップと、該キャンドルカップ内に配置されるキャンドル
とを備え、前記組立式ほやの前記支持爪により前記キャ
ンドルカップを中央に支持するようになっている。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態について説明するが、図中、同一
符号は同一又は対応部分を示すものとする。また、本発
明は、以下の説明から分かるように、この実施形態に限
定されるものではなく、種々の改変が可能である。
【0019】図4を参照すると、本発明の実施例におい
て好適に使用しうる可撓性シート1が平面図で示されて
いる。この可撓性シート1は、光を効果的に拡散するよ
うに透明なプラスチック材からなり、特に、できるだけ
自消性及び難燃性の高い折り曲げ可能な材料から形成す
るのが好ましい。例えば、厚さ約500ミクロン〜2m
mのPET(ポリエチレンテレフタレート)材を可撓性
シート1として用いると、折り曲げに対して非常に耐性
があり、加工が容易であり、しかも軽量でリサイクルも
可能である点で、特に好ましい。なお、厚さが2mmを
超えると型抜きの制約がある。
【0020】図4において、この可撓性シート1は、後
述する切頭円錐体5(図1)を形成するような形状に型
抜きされている。即ち、可撓性シート1は、切頭円錐体
5の上下端開口をそれぞれ画成する同心の弧状辺1a,
1bを有すると共に、互いに接続される辺1c,1dを
有する。辺1cには1対の係止片2が突設されており、
一方辺1dには同様にスリットである1対の係止部3が
設けられている。辺1c,1dの接続は、可撓性シート
1を辺1a,1bに沿って丸めて、各係止片2を対応す
る係止部3に差し込むことにより行う。差し込まれた係
止片2及び係止部3が抜け難いように、各係止片2の側
端部には突部2aが設けられている。これにより「ほ
や」としての切頭円錐体5が着脱自在に組み立てられ
る。
【0021】また、切頭円錐体5の下端を画成する辺1
bからは、その長さに沿って離間した複数(実施例では
6本)の支持爪4が、切頭円錐体5の長手方向に延びて
いる。各支持爪4の長さは、この切頭円錐体5の内部に
後述するようにキャンドルカップ又は別の切頭円錐体を
配置したときに、各支持爪4が内部のキャンドルカップ
又は別の切頭円錐体に少なくとも接触しうる寸法、好ま
しくは各支持爪4が湾曲状態で接触しうる寸法とする必
要がある。なお、支持爪4の数は2つ以上、好ましくは
3つ以上であればよく、例えば図5の(b)には7つの
支持爪4を有する場合が示されている。
【0022】次に、図1を参照すると、上述のように組
み立てられた切頭円錐体5と、その内部に配置される燭
台としてのキャンドルカップ6とを有する照明ユニット
7が示されている。好適な実施例においては、キャンド
ルカップ6はその名の通り有底のコップ状容器であり、
図1の(b)に示すように、使用状態ではその中に例え
ば球状のキャンドル8が水9に浮かべて配置される。図
1の(a)ではキャンドル8は省略されているが、切頭
円錐体5の内部に配置されたキャンドルカップ6の周面
に可撓性の各支持爪4が湾曲状態で密接に接触する。こ
れによりキャンドルカップ6は切頭円錐体5の中央に確
実に位置決めされる。
【0023】図示しないが、特にキャンドル8を水9に
浮かべて使用するような場合には、キャンドル8をキャ
ンドルカップ6のなるべく中心に位置決めするように、
環状板をキャンドルカップ6の中に入れてから、キャン
ドル8を該環状板の開口部に置くのが好ましい。このよ
うに配置することにより、キャンドル8は、環状板の開
口部を画成する周縁でほぼキャンドルカップ6の中心に
位置決めされる。
【0024】上述したキャンドルカップ6及び環状板
も、可撓性シート1と同様に、光を効果的に拡散するよ
うに透明なプラスチック材からなり、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート材から形成することが好ましい。ま
た、キャンドル8は、図1の(b)に示すように炎8a
を出す蝋燭として図示されているが、実際に着火しなけ
ればならない必要はなく、炎を人工的に製作した擬似蝋
燭でもよい。また、蝋燭ではなく電球であってもよい。
従って、この明細書で「キャンドル」という表現は、擬
似蝋燭,電球等も含んでいる。
【0025】図2の照明ユニットは、球状のキャンドル
ではなく短い柱状のキャンドル8bを使用し、それに伴
ってより縦長に形成されたキャンドルカップ6aを使用
している点が図1に示したものと相違している。支持爪
4が存在するため、図示のように相当に縦長のキャンド
ルカップ6aを使用しても安定して保持することができ
る。なお、屋外の傾斜地或いは不整地等で本発明のほや
を使用する場合、支持爪4は円周方向に連続していない
ので、切頭円錐体の上端開口からピンのような止め具
(図示せず)を挿入して地面に差し込んでおけば、風や
傾斜の影響を受けずに安定して使用することができる。
【0026】図3においては、図2に示した切頭円錐体
5、即ちほやの上に、実施例では同一形状,構造及び大
きさのものである別の切頭円錐体5aが被せられてい
る。この場合、上側の切頭円錐体5aの支持爪4aが下
側の切頭円錐体5の周面に密接して接触することによ
り、切頭円錐体5,5aが両者間に環状のスペース10
を有して同心状に保持される。スペース10の大きさは
上側の切頭円錐体5aの高さ位置を変更することにより
調節可能である。このように、両者間に環状のスペース
10ができるので、このスペースが風を逃がす空気抜き
となり、防風効果を奏することができる。
【0027】以上、風の力を受け難いので安定性のよい
切頭円錐体である実施例について説明したが、ほやは、
円筒形でも、角筒形でも、切頭角錐形でも、また、その
他の形状でもよい。
【0028】更に、可撓性シート1にある各支持爪4の
先端縁4bは、図1、図4に示すように、その中央部よ
りも左右端部の方が辺1bから長くV字状に延びている
ことが好ましい。このように支持爪先端をほぼV字状に
カットすると、図1、図4(b)から了解されるよう
に、キャンドルカップ6を切頭円錐体5の中心に保持し
易くなり、常にキャンドルカップ6を真中にセットする
ことができる。なお、「V字状」とは、横C字,U字等
も含んでいる。なお、可撓性シート1にある各支持爪4
の先端縁4bは、その中央部よりも左右端部の方が辺1
bから長くV字状に延びていることが好ましいが、図5
に示すように線形であっても良く、使用者が適宜、セッ
トするキャンドルの形状に合わせて先端縁4b形状を決
定してハサミで切りとっても良いことは勿論である。
【0029】更に、本発明のほやを形成するために使用
した可撓性シート1は、単層のプラスチック板から形成
するのではなく、図6の(a)〜(c)から了解される
ように、多層合成材から形成してもよい。
【0030】図6の(a)に部分的に断面で示すよう
に、本発明において可撓性シートとして使用可能な多層
合成材11は、表裏2層の外層11aと、該外層11a
により挟まれた中間層11bとを含む多層体である。外
層11aは、紙,布,不織布,薄板材等により構成され
ている。ここで使用される紙材は、インテリア素材とし
て使用しうるものであれば特に限定されないが、好まし
くは、防炎含漬又は防炎コーテイングにより不燃処理さ
れた不燃材が挙げられる。
【0031】不燃材としては、通常,紙,布,不織布,
薄板等に不燃材料を含浸させたものが用いられる。含浸
する不燃材料としては、難燃薬剤や不燃インク等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。なお、基
材となる紙としては、天然繊維からなるものであって
も、また化学繊維等の合成繊維からなるものであっても
よい。不燃紙の不燃性(難燃性、自消性)については特
に制限はないが、目安としては、JIS K 6911
に準拠して測定される自消性の範囲にあることが望まし
い。自消性がこの範囲であれば、発熱光源に被せて使用
する照明器具カバー等に安全に用いることができる。
【0032】中間層11bは、前述したようなプラスチ
ック材により構成されている。ここで使用されるプラス
チック材としては、フィルム状に成形され紙との接着が
可能なプラスチック材料であれば特に限定されないが、
好ましくは耐熱性が高く、また弾力性があってかつ衝撃
強度が高く加工性に優れた材料が用いられる。ここで、
耐熱性とは、例えば荷重たわみ温度が高く、具体的には
ASTM−D−648(1.82MPa)に準拠して測
定した値で60℃以上、好ましくは65℃以上であるこ
とが望ましい。また、例えば燃焼性が高く、具体的には
UL94に準拠して測定してHB〜V2程度の不燃性を
有することが好ましい。荷重たわみ温度が上記のように
高いものは、照明器具カバーとして発熱光源に被せるな
どして使用しても形状が変化しにくい。また、燃焼性が
上記のように高いものは、照明器具カバーなど熱源の近
傍で使用する場合でも安全に使用することができる。
【0033】弾力性としては、例えば曲げ弾性率が25
00MPa以下であることが好ましい。弾力性がよく衝
撃強度が高いと、割れにくく、機械加工が可能となり、
また折り曲げ加工も容易である。
【0034】また、上述した耐熱性及び弾力性の他に、
例えば透明性(光線透過率)が高いことも好ましい物性
として挙げられる。透明性が高いと、キャンドル等のほ
や,ぼんぼり,照明器具カバーとして使用した場合に紙
の風合いを十分に生かすことができる。
【0035】なお、上述した物性はプラスチック材を選
択する際の目安であるが、勿論これらの物性を有するも
のに必ずしも限定されるわけではなく、用途等に照らし
必要に応じて適した物性のものを選択することができ
る。PETレート以外には、例えばポリカーボネートシ
ートが使用でき、これらは市販されているものを使用す
ることができ、例えば、PETシートとしては、商品名
「サンロイド ペットエース」(筒中プラスチック工業
(株)製)、ポリカーボネートシートとしては商品名
「ポリカエース」(筒中プラスチック工業(株)製)等
が挙げられる。これらのうち特に好ましいものはPET
シートである。
【0036】また、上述したように中間層11bの外側
に外層11aを表裏側に接着剤等で積層するだけでな
く、図6の(b)に示すシート21のように、外層11
aの更に外側に、表裏のいずれか一方又は両方にラミネ
ート材12を積層するようにしてもよい。また、図6の
(c)に示すシート31のように、一方又は両方のラミ
ネート材12の更に外側に、外層13を積層するように
してもよい。外層13は、紙,不織布,木材等の防炎材
であるのが好ましい。また、外側の外層13は、内側の
外層11aと同じ材質であっても、異なる材質であって
もよい。このように、多層構造とすることは用途により
変更可能である。
【0037】このような任意に加えられる他の層として
は、例えば、外層の更に表面側に装飾や保護等を目的と
するフィルム層を設けることもできる。また、外層と中
間層との間に粘着フィルム等からなる接着層を挿入する
こともできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一枚の可撓性シートから組立式に形成される上下端開放
の筒状体を使用しているので、嵩張らないため収納,持
ち運びが便利であって、しかも軽量で安価な、組立式ほ
や,該組立式ほやを上下に積み重ねて構成されるほやア
センブリ,該組立式ほやを含む照明ユニットを提供する
ことができる。また、本発明は、上述したような格別の
効果を奏する組立式ほや,ほやアセンブリ及び照明ユニ
ットを形成するのに好適な可撓性シートを提供すること
ができる。
【0039】本発明の実施例においては、組み立てられ
た時に筒状体の下端を画成するシートの辺には、筒状体
の内方に向かい折り曲げ可能に複数の支持爪が形成され
ている。組立式ほやの使用形態として、例えば、当該組
立式ほやの内部に別のほや或いはキャンドルカップが配
置されるような場合には、複数の支持爪が内部の別のほ
や或いはキャンドルカップに密着し安定的に保持するこ
とができる。支持爪の先端縁は、その中央部よりも左右
端部の方が長く延びていると、具体的には略V字状であ
ると、該支持爪により内部の別のほや或いはキャンドル
カップが常に真中にセットされることができる。
【0040】また、本発明の好適な実施例においては、
可撓性シートが透明プラスチック材から形成されている
ので、光源からの反射光を効果的に拡散させることがで
きる。この場合、透明プラスチック材がポリエチレンテ
レフタレートであると、繰り返し使用にも良く耐え、加
工が容易であり、軽量で持ち運びも容易で、しかもリサ
イクル可能とすることができる。
【0041】また、支持爪を有する組立式ほやを上下に
積み重ね式にすると、ほや間に空気抜きの所定スペース
が生じるので、風防効果が期待でき、また、更なる光の
拡散効果が期待できるほやアセンブリを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に係る組立式ほやも
しくは照明ユニットを示す斜視図、(b)はその内部に
配置されるキャンドルカップを球状のキャンドルと共に
示す斜視図である。
【図2】キャンドルが柱状であるときの本発明の別の実
施例に係る組立式ほやもしくは照明ユニットの概略説明
図である。
【図3】上下に積み重ねた組立式ほやからなるほやアセ
ンブリの概略説明図である。
【図4】(a)は図1のシートの展開図、(b)はこの
支持爪の作用効果を説明するための照明ユニット断面図
である。
【図5】本発明による他の変形例の可撓性シートの一例
を示す平面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明の組立式ほや,ほやア
センブリ,照明ユニット,及び可撓性シートに採用しう
る多層体の種々の例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 可撓性シート 1a 筒状体の上端を画成する辺 1b 筒状体の下端を画成する辺 1c 対峙する辺の一方 1d 対峙する辺の他方 2 差込爪(係止片) 3 スリット(係止部) 4 支持爪 4a 支持爪 4b 支持爪の先端縁 5 組立式ほやである切頭円錐体(筒状体) 5a 組立式ほやである切頭円錐体(筒状体) 7 照明ユニット 6,6a キャンドルカップ 8、8b キャンドル 11 可撓性シート 11a 外層 11b 中間層 12 ラミネート材 13 外側の外層 21、31 可撓性シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月28日(2000.7.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の可撓性シートから組立式に形成さ
    れる上下端開放の筒状体からなり、前記シートには、そ
    の対峙する辺の一方に係止部が形成され、他方の辺に該
    係止部に着脱自在に係合しうる係止片が形成されてい
    る、組立式ほや。
  2. 【請求項2】 組み立てられた時に前記筒状体の前記下
    端を画成する前記シートの辺には、前記筒状体の内方に
    向かい折り曲げ可能に複数の支持爪が形成されている、
    請求項1に記載の組立式ほや。
  3. 【請求項3】 前記係止部はスリットであり、前記係止
    片は該スリットに適合する形状及び大きさの差込爪であ
    る、請求項1又は2に記載の組立式ほや。
  4. 【請求項4】 前記支持爪の先端縁は、その中央部より
    も左右端部の方が長く延びている、請求項2又は3に記
    載の組立式ほや。
  5. 【請求項5】 前記支持爪の先端縁は略V字状である、
    請求項2に記載の組立式ほや。
  6. 【請求項6】 前記シートは透明プラスチック材からな
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組立式ほや。
  7. 【請求項7】 前記透明プラスチック材はポリエチレン
    テレフタレートである、請求項6に記載の組立式ほや。
  8. 【請求項8】 前記シートは500ミクロン〜2mmの
    厚みを有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の組立
    式ほや。
  9. 【請求項9】 前記シートは、表裏2層の外層と、該外
    層により挟まれた中間層とを少なくとも含む不燃性の多
    層体であって、前記外層が紙,布,不織布及び薄板材か
    ら選択された材料から形成され、前記中間層がプラスチ
    ック材から形成されている、請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の組立式ほや。
  10. 【請求項10】 前記外層の更に外側に、表裏のいずれ
    か一方又は両方にラミネート材を積層するようにした、
    請求項9に記載の組立式ほや。
  11. 【請求項11】 前記一方又は両方のラミネート材の更
    に外側に、外層を積層するようにした、請求項10に記
    載の組立式ほや。
  12. 【請求項12】 前記外層は、防炎含漬又は防炎コーテ
    イングされた防炎材である、請求項9〜11のいずれか
    に記載の組立式ほや。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の組立式ほやを形成す
    るための可撓性シート。
  14. 【請求項14】 透明の内側ほやと、該内側ほやに被さ
    る透明の外側ほやとを有し、該内側ほや及び該外側ほや
    の各々が、一枚の可撓性シートから組立式に形成される
    上下端開放の筒状体からなり、前記シートには、その対
    峙する辺の一方に係止部が形成され、他方の辺に該係止
    部に着脱自在に係合しうる係止片が形成されると共に、
    筒状体に組み立てられた時に該筒状体の下端を画成する
    前記シートの辺には、該筒状体の内方に向かい折り曲げ
    可能に複数の支持爪が形成されていて、前記外側ほやに
    ある前記支持爪が前記内側ほやを中央に支持するように
    なっている、ほやアセンブリ。
  15. 【請求項15】 一枚の可撓性シートから組立式に形成
    される上下端開放の筒状体からなり、前記シートには、
    その対峙する辺の一方に係止部が形成され、他方の辺に
    該係止部に着脱自在に係合しうる係止片が形成され、更
    に、組み立てられた時に前記筒状体の前記下端を画成す
    る前記シートの辺には、前記筒状体の内方に向かい折り
    曲げ可能に複数の支持爪が形成されている組立式ほや
    と、該組立式ほやの内部に配置されるキャンドルカップ
    と、該キャンドルカップ内に配置されるキャンドルとを
    備え、前記組立式ほやの前記支持爪により前記キャンド
    ルカップを中央に支持するようにした、照明ユニット。
JP2000226481A 2000-07-27 2000-07-27 組立式ほや,その可撓性シート,並びに組立式ほやを使用するほやアセンブリ及び照明ユニット Withdrawn JP2002042522A (ja)

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