JP2002041434A - データ転送システムとデータ転送方法 - Google Patents

データ転送システムとデータ転送方法

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JP2002041434A
JP2002041434A JP2000220206A JP2000220206A JP2002041434A JP 2002041434 A JP2002041434 A JP 2002041434A JP 2000220206 A JP2000220206 A JP 2000220206A JP 2000220206 A JP2000220206 A JP 2000220206A JP 2002041434 A JP2002041434 A JP 2002041434A
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JP2000220206A
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Masaaki Nakagawa
雅章 中川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスト装置から周辺装置へのデータ誤りの発
生の恐れがあるデータ転送を行わないようにする。 【解決手段】 ホストコンピュータ1の制御部10の制
御により、複数種類のデータ転送モード中から選択した
データ転送モードを用いてドライブ装置2へ所定のデー
タを送信し、ドライブ装置2の制御部20の制御によ
り、ホストコンピュータ1から受信した所定のデータと
ホストコンピュータ1からの命令に基づいて作成した比
較用データとを比較し、その比較結果に基づいて比較エ
ラーが発生したと判断したときは、ホストコンピュータ
1との間の上記選択されたデータ転送モードによるデー
タの送受信を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュータ等のホスト装置とそのホスト装置に接続された
光ディスク装置等の周辺装置とからなるデータ転送シス
テムとそのデータ転送方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】ホストコンピュータとドライブ装置とか
らなるデータ転送システムにおける双方のインタフェー
ス(I/F)の代表例として、スカジー(Small
Computer System:SCSI)I/Fや
アタピ(ATAPI)I/Fがある。SCSI・I/F
の場合は、データバスにパリティビット(Parity
Bit)を設けており、データ転送時のデータ誤りを
検出することができる。
【0003】一方、ATAPI・I/Fは、パリティビ
ットのようなエラー検出用ビットが無く、ホストコンピ
ュータとドライブ装置間で誤ったデータを転送してしま
うこともある。したがって、ATAPI・I/Fの場合
はデータ転送にシビアであり、最大約45cmのケーブ
ルの長さでのデータ転送の保証がなされている。
【0004】また、ATAPI・I/Fには、複数のデ
ータ転送モードがあり、PIO転送モード(0,1,
2,3)、DMA転送モード(Single、Mult
i 各0,1,2,3)、ウルトラ(Ultra)DM
A転送モード(0,1,2,3)がある。
【0005】PIO転送モード4では16.6MB/
S,ウルトラDMA転送モード3では66.7MB/S
の転送レートをもつ。それらのデータ転送モードは、ホ
ストコンピュータがドライブ装置でサポートしているデ
ータ転送モードを認識したうえ、そのドライブ装置に対
していずれかのデータ転送モードを設定する。
【0006】従来、ドライブ装置内のディスク上のセク
タ単位でデータの変調動作あるいはデータの復調動作を
実行するデータ変復調時間とホストコンピュータとの間
の単一セクタに対するデータ転送時間とを比較して、デ
ータ転送モードを判定するデータ転送モードを制御する
データ転送システム(例えば、特開平3−230215
号公報参照)があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ATA
PIケーブルの物理的特性などによるインピーダンスの
影響や高速データ転送によってデータ転送中にデータ誤
りが発生することがあるという問題があった。
【0008】また、上述した従来のデータ転送システム
も、ホストインタフェース上のデータ転送を効率良く転
送することはできるが、ホストインタフェースバスの物
理的特性(インピーダンス)の影響や高速データ転送な
どにより、誤ったデータを転送してしまう恐れがあると
いう問題があった。
【0009】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたものであり、ホスト装置から周辺装置へのデータ
誤りの発生の恐れがあるデータ転送を行わないようにす
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、有線又は無線を介して接続されたホスト
装置と周辺装置とからなり、そのホスト装置と周辺装置
との間で複数種類のデータ転送モードを用いて互いにデ
ータを送受信するデータ転送システムにおいて、上記ホ
スト装置が上記複数種類のデータ転送モード中から選択
したデータ転送モードを用いて上記周辺装置へ所定のデ
ータを送信し、上記周辺装置が上記ホスト装置から受信
した所定のデータと上記ホスト装置からの命令に基づい
て作成した比較用データとを比較し、その比較結果に基
づいて比較エラーが発生したと判断したときは上記ホス
ト装置との間の上記選択されたデータ転送モードによる
データの送受信を禁止するようにしたものである。
【0011】また、上記のようなデータ転送システムに
おいて、上記ホスト装置から上記周辺装置へ転送する所
定のデータはデータ転送時にデータ誤りを発生させ易い
データパターンを使用するようにするとよい。
【0012】さらに、上記のようなデータ転送システム
において、上記ホスト装置と上記周辺装置との間で上記
データ転送モードの種類を変化させて所定のデータの送
受信を行い、上記周辺装置が上記比較結果に基づいて比
較エラーが発生しなかったと判断された最高速のデータ
転送モードを用いて上記ホスト装置に以後のデータの転
送をさせるようにするとよい。
【0013】また、上記のようなデータ転送システムに
おいて、上記データの送信及び上記比較を複数回実施す
るようにするとよい。
【0014】さらに、上記のようなデータ転送システム
において、上記周辺装置が上記ホスト装置によって上記
複数種類のデータ転送モード中から選択されたデータ転
送モードを用いて上記ホスト装置へ所定のデータを送信
し、上記ホスト装置が上記周辺装置から受信した所定の
データと予め作成した比較用データとを比較し、その比
較結果に基づいて比較エラーが発生したと判断したとき
は上記周辺装置との間の上記選択したデータ転送モード
によるデータの送受信を禁止するようにするとよい。
【0015】また、有線又は無線を介して接続されたホ
スト装置と周辺装置との間で複数種類のデータ転送モー
ドを用いて互いにデータを送受信するデータ転送方法に
おいて、上記ホスト装置が上記複数種類のデータ転送モ
ード中から選択したデータ転送モードを用いて上記周辺
装置へ所定のデータを送信し、上記周辺装置が上記ホス
ト装置から受信した所定のデータと上記ホスト装置から
の命令に基づいて作成した比較用データとを比較し、そ
の比較結果に基づいて比較エラーが発生したと判断した
ときは上記ホスト装置との間の上記選択されたデータ転
送モードによるデータの送受信を禁止するとよい。
【0016】さらに、上記のようなデータ転送方法にお
いて、上記ホスト装置から上記周辺装置へ転送する所定
のデータはデータ転送時にデータ誤りを発生させ易いデ
ータパターンを使用するとよい。
【0017】また、上記のようなデータ転送方法におい
て、上記ホスト装置と上記周辺装置との間で上記データ
転送モードの種類を変化させて所定のデータの送受信を
行い、上記周辺装置が上記比較結果に基づいて比較エラ
ーが発生しなかったと判断された最高速のデータ転送モ
ードを用いて上記ホスト装置に以後のデータの転送をさ
せるとよい。
【0018】さらに、上記のようなデータ転送方法にお
いて、上記データの送信及び上記比較を複数回実施する
とよい。
【0019】さらにまた、上記のようなデータ転送方法
において、上記周辺装置が上記ホスト装置によって上記
複数種類のデータ転送モード中から選択されたデータ転
送モードを用いて上記ホスト装置へ所定のデータを送信
し、上記ホスト装置が上記周辺装置から受信した所定の
データと予め作成した比較用データとを比較し、その比
較結果に基づいて比較エラーが発生したと判断したとき
は上記周辺装置との間の上記選択したデータ転送モード
によるデータの送受信を禁止するとよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態であるデータ転送システムの構成を示すブロック
図である。
【0021】このデータ転送システムは、ホストコンピ
ュータ(ホスト装置)1とドライブ装置(周辺装置)2
とが通信線3を介して互いにデータ転送可能に接続され
ている。
【0022】ホストコンピュータ1は、CPU,ROM
及びRAM等からなるマイクロコンピュータを内蔵し、
各種のデータの作成や加工を行うと共にドライブ装置2
との間でデータを送受信するパーソナルコンピュータ等
の装置であり、マイクロコンピュータによって実現さ
れ、全体の制御を司ると共にこの発明に係わる処理を実
行する制御部10,各種のデータを格納するメモリ11
とデータ比較用メモリ12,通信線3を介してドライブ
装置2と接続するホストインタフェースのATAPI・
I/F13等の各機能部を備えている。
【0023】一方、ドライブ装置2は、同じくCPU,
ROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータを内
蔵し、ホストコンピュータ1から受信したデータを記録
媒体に書き込んで記録し、その記録媒体に記録されたデ
ータを読み出してホストコンピュータ1へ送信するC
D,CD−R/RW等の光ディスク装置やハードディス
ク装置等の記録再生装置であり、マイクロコンピュータ
によって実現され、装置全体の制御を司ると共にこの発
明に係わる処理を実行する制御部20,各種のデータを
格納するメモリ21と転送用データメモリ22,通信線
3を介してホストコンピュータ1と接続するインタフェ
ースのATAPI・I/F23等の各機能部を備えてい
る。
【0024】上記ATAPI・I/F13,23は、4
0本の信号から構成されており、内訳は16本のデータ
信号と、7本のグラウンド信号と、16本のコントロー
ル信号がある。したがって、データ信号が16本あるこ
とにより、2バイト(Byte)、すなわち16ビット
(Bit)のデータを1度に転送可能である。
【0025】例えば、CD−ROMドライブの場合は、
1セクタあたり2048バイト(Byte)のユーザデ
ータをもつが、ホストコンピュータ1とATAPI上に
おいて1024回のデータのやりとりがある。
【0026】このデータ転送システムでは、ホストコン
ピュータ1とドライブ装置2との間でATAPI・I/
F13,23のコントロール信号の1部を用いて、デー
タ信号上にデータを入出力させるデータ転送を行う。
【0027】そのデータ転送には、PIO転送モード
(0,1,2,3),DMA転送モード(Singl
e、Multi 各0,1,2,3),マルチワード
(Multiword),ウルトラ(Ultra)DM
A転送モード(0,1,2,3)等の複数のデータ転送
モードがあり、これらのデータ転送モードによってI/
F上の転送速度が異なる。
【0028】表1は、ウルトラDMA,マルチワード,
PIOの各データ転送方式のデータ転送モードと転送速
度の関係を示す一覧表である。表1に示すように、例え
ば、ウルトラDMA転送は最大66.7MB/secの
転送速度をもつため、ケーブルの物理的特性も非常にシ
ビアである。
【0029】
【表1】
【0030】なお、この実施形態ではホストコンピュー
タ1とドライブ装置2との間が有線で接続された場合を
示しているが、電波,赤外線等の光等を用いた無線通信
で接続した場合でも同じように適用することができる。
【0031】すなわち、上記データ転送システムは、有
線又は無線を介して接続されたホスト装置と周辺装置と
からなり、そのホスト装置と周辺装置との間で複数種類
のデータ転送モードを用いて互いにデータを送受信する
データ転送システムに相当する。
【0032】また、上記制御部10と20,メモリ11
と21,データ比較用メモリ12と転送用データメモリ
22,ATAPI・I/F13と23等が、上記ホスト
装置が上記複数種類のデータ転送モード中から選択した
データ転送モードを用いて上記周辺装置へ所定のデータ
を送信し、上記周辺装置が上記ホスト装置から受信した
所定のデータと上記ホスト装置からの命令に基づいて作
成した比較用データとを比較し、その比較結果に基づい
て比較エラーが発生したと判断したときは上記ホスト装
置との間の上記選択されたデータ転送モードによるデー
タの送受信を禁止する手段の機能を果たす。
【0033】また、上記ホスト装置から上記周辺装置へ
転送する所定のデータはデータ転送時にデータ誤りを発
生させ易いデータパターンを使用する手段の機能も果た
す。さらに、上記ホスト装置と上記周辺装置との間で上
記データ転送モードの種類を変化させて所定のデータの
送受信を行い、上記周辺装置が上記比較結果に基づいて
比較エラーが発生しなかったと判断された最高速のデー
タ転送モードを用いて上記ホスト装置に以後のデータの
転送をさせる手段の機能も果たす。
【0034】また、上記データの送信及び上記比較を複
数回実施する手段の機能も果たす。さらに、上記周辺装
置が上記ホスト装置によって上記複数種類のデータ転送
モード中から選択されたデータ転送モードを用いて上記
ホスト装置へ所定のデータを送信し、上記ホスト装置が
上記周辺装置から受信した所定のデータと予め作成した
比較用データとを比較し、その比較結果に基づいて比較
エラーが発生したと判断したときは上記周辺装置との間
の上記選択したデータ転送モードによるデータの送受信
を禁止する手段の機能も果たす。
【0035】また、上記制御部10と20は、有線又は
無線を介して接続されたホスト装置と周辺装置との間で
複数種類のデータ転送モードを用いて互いにデータを送
受信するデータ転送方法において、上記ホスト装置が上
記複数種類のデータ転送モード中から選択したデータ転
送モードを用いて上記周辺装置へ所定のデータを送信
し、上記周辺装置が上記ホスト装置から受信した所定の
データと前記ホスト装置からの命令に基づいて作成した
比較用データとを比較し、その比較結果に基づいて比較
エラーが発生したと判断したときは上記ホスト装置との
間の上記選択されたデータ転送モードによるデータの送
受信を禁止する制御処理を行う。
【0036】さらに、上記ホスト装置から上記周辺装置
へ転送する所定のデータはデータ転送時にデータ誤りを
発生させ易いデータパターンを使用する制御処理も行
う。
【0037】また、上記ホスト装置と上記周辺装置との
間で上記データ転送モードの種類を変化させて所定のデ
ータの送受信を行い、上記周辺装置が上記比較結果に基
づいて比較エラーが発生しなかったと判断された最高速
のデータ転送モードを用いて上記ホスト装置に以後のデ
ータの転送をさせる制御処理も行う。
【0038】さらに、上記データの送信及び上記比較を
複数回実施する制御処理も行う。さらにまた、上記周辺
装置が上記ホスト装置によって上記複数種類のデータ転
送モード中から選択されたデータ転送モードを用いて上
記ホスト装置へ所定のデータを送信し、上記ホスト装置
が上記周辺装置から受信した所定のデータと予め作成し
た比較用データとを比較し、その比較結果に基づいて比
較エラーが発生したと判断したときは上記周辺装置との
間の上記選択したデータ転送モードによるデータの送受
信を禁止する制御処理も行う。
【0039】次に、このデータ転送システムにおけるこ
の発明の請求項1及び6に係わるホストインタフェース
診断処理を説明する。図2は、図1に示したデータ転送
システムにおけるこの発明の請求項1及び6に係わるホ
ストインタフェース診断処理を示すフローチャート図で
ある。
【0040】ステップ(図中「S」で示す)1では、ホ
ストコンピュータ1の制御部10は、ドライブ装置2に
対してドライブ装置2がサポートしているデータ転送モ
ードをドライブ属性確認命令(ATAPI Ident
ify Device Command)により得る。
【0041】ステップ2でホストコンピュータ1の制御
部10は、ドライブ装置2に対してドライブ装置2がサ
ポートしているデータ転送モードとホストコンピュータ
1のサポートしているデータ転送モードの小さいほうを
最速データ転送モードとして、データ転送モード設定命
令(Set Features Command)を発
行する。そして、ドライブ装置2の制御部20は、その
命令に従ってデータ転送モードを設定する。
【0042】ステップ3でホストコンピュータ1の制御
部10は、ドライブ装置2に対して複数種類のデータ転
送モードの中から選択したデータ転送命令を発行する。
そのデータ転送命令によりホストコンピュータ1からの
命令に基づくデータパターンが確定され、ステップ4で
ドライブ装置2の制御部20は自装置内のメモリ21に
上記データパターンの比較用データを作成して記憶す
る。
【0043】ステップ5でドライブ装置2の制御部20
は、ホストコンピュータ1から所定のデータを受信し、
自装置内の転送用データメモリ22内にその転送された
データを格納する。その後、ステップ6でドライブ装置
2の制御部20は、メモリ21に記憶した比較用データ
と転送用データメモリ22に格納したホストコンピュー
タ1からのデータを比較して同じか否かを判断する。
【0044】ステップ6の比較でデータ比較結果が同じ
でないと判断したら、ステップ7で比較エラーが発生し
たと判断してエラーフラグを設定し、ステップ8でホス
トコンピュータ1に対してエラー通知を行い、ドライブ
エラー終了する。そして、ホストコンピュータ1では上
記選択したデータ転送モードでのデータ転送を禁止す
る。
【0045】このエラー通知処理では、ドライブ装置2
は、エラー発生時、ATAPIのステータス(Stat
us)レジスタにチェックビット(Check Bi
t)を設定すると、ホストコンピュータ1がそのレジス
タをリードすることによってエラー通知を確認する。
【0046】ステップ6の比較で比較結果が同じである
と判断したら、比較エラーが発生していないと判断し
て、この命令をドライブ正常終了させる。そして、ホス
トコンピュータ1からのデータ転送数は、データ転送命
令にその数を設定する。
【0047】このようにして、ハードディスクドライブ
やCD−R/RWドライブ装置などの(情報記録用)周
辺装置が、ホストコンピュータから送られた誤ったデー
タを記録媒体に記録する不具合を解消することができ
る。また、ホストコンピュータがドライブ装置からのフ
ァイルデータ等を誤って表示することもなくなる。
【0048】次に、このデータ転送システムにおけるこ
の発明の請求項2及び7に係わるホストインタフェース
診断処理を説明する。上記ホストインタフェース診断処
理において、データ転送モードの診断に対して信頼性を
高める為にも、転送時のデータ誤りを発生させ易いデー
タパターンを用いて比較するとなおよい。
【0049】このホストインタフェース診断処理では、
ホストコンピュータ1からドライブ装置2へ転送するデ
ータパターンとしては、データエラーを発生させ易いパ
ターンを設定する。これは、隣り合うバイトデータが反
転している値を使用するとよい。例えば、「5A,A
5,5A,A5,5A,A5,…」である。このように
して、データ転送時の誤り検出に対して信頼性を向上さ
せることができる。
【0050】次に、このデータ転送システムにおけるこ
の発明の請求項3及び8に係わるホストインタフェース
診断処理を説明する。図3は、図1に示したデータ転送
システムにおけるこの発明の請求項3及び8に係わるホ
ストインタフェース診断処理を示すフローチャート図で
ある。
【0051】上記ホストインタフェース診断処理では、
最初に設定するデータ転送モードは、ホストコンピュー
タ1がサポートしている最大転送モードと、ドライブ装
置2がサポートしている最大データ転送モードのうちの
小さい方にしていた。しかし、そのデータ転送モードで
比較エラーが発生した場合は、そのデータ転送モードは
使用できないので、次に大きいデータ転送モードを使用
するとよい。
【0052】このホストインタフェース診断処理は、ス
テップ11でホストコンピュータ1の制御部10は、デ
ータ転送システムとしての最大転送モードのシステム最
大転送速度を設定し、ステップ12でデータ転送テスト
を実施する。ステップ13でドライブ装置2の制御部2
0は、上述と同様にしてメモリ21に記憶した比較用デ
ータと転送用データメモリ22に格納したホストコンピ
ュータ1からのデータを比較して同じか否かを判断す
る。
【0053】ステップ13の比較でデータ比較結果が異
なり、比較エラーが発生した場合はホストコンピュータ
1へ通知し、ステップ15でホストコンピュータ1の制
御部10はドライブ装置2からの通知に基づいて次に大
きいデータ転送モードに変更して設定し、ステップ12
へ戻って再度データ転送テストを実行して、比較エラー
が発生しないデータ転送モードまで順にデータ転送テス
トを繰り返して実施する。
【0054】ステップ13の比較でデータ比較結果が同
じであり、比較エラーが発生しなかった場合はホストコ
ンピュータ1へ通知し、ステップ14でホストコンピュ
ータ1の制御部10はドライブ装置2からの通知に基づ
いてそのデータ転送システムの最大データ転送モードと
してメモリ11に保存し、ドライブ正常終了し、以後の
ドライブ装置2へのデータ転送に使用する。
【0055】また、ホストコンピュータ1は、比較エラ
ーが発生した場合は、そのときのデータ転送モードによ
るデータ転送を禁止する。
【0056】このようにして、データ誤りが発生しない
最高速のデータ転送モードを用いてデータ転送するの
で、データ転送の信頼性を確保することができ、データ
転送システムとして可能な最高速のデータ転送が可能に
なる。
【0057】次に、このデータ転送システムにおけるこ
の発明の請求項4及び9に係わるホストインタフェース
診断処理を説明する。図4は、図1に示したデータ転送
システムにおけるこの発明の請求項4及び9に係わるホ
ストインタフェース診断処理を示すフローチャート図で
ある。
【0058】上記ホストインタフェース診断処理におい
て、比較エラーが発生しないデータ転送モードでデータ
転送テストを所定の回数繰り返し、所定回数実施しても
比較エラーが発生しない場合は、そのデータ転送モード
を以後のデータ転送に使用するようにすれば、データ転
送テストの信頼性をより高めることができる。
【0059】このホストインタフェース診断処理は、ス
テップ21でホストコンピュータ1の制御部10は、デ
ータ転送システムとしてのシステム最大転送モードを設
定し、ステップ22でテストカウント(データ転送テス
トの実施回数)を所定の値に設定する。そのテストカウ
ントは、データ転送テストの繰り返しのループ数であ
る。
【0060】ステップ23でデータ転送テストを実施す
る。ステップ24でドライブ装置2の制御部20は、上
述と同様にしてメモリ21に記憶した比較用データと転
送用データメモリ22に格納したホストコンピュータ1
からのデータを比較して同じか否かを判断する。
【0061】ステップ24の比較でデータ比較結果が同
じであり、比較エラーが発生しなかった場合はホストコ
ンピュータ1へ通知し、ステップ25でホストコンピュ
ータ1の制御部10はテストカウントの値から1デクリ
メント(減算)し、ステップ26でテストカウントが
“0”か否かを判断し、0でなければステップ23へ戻
って同じ最大データ転送モードでデータ転送テストを繰
り返す。
【0062】このようにして、テストカウントに設定し
た所定回数分のデータ転送テストを実施し、全てにおい
て比較エラーが発生しなかったら、ステップ27でホス
トコンピュータ1の制御部10は、そのデータ転送モー
ドをメモリ11に保存し、以後のドライブ装置2へのデ
ータ転送に使用する。
【0063】一方、ステップ24の判断でデータ比較結
果が異なり、比較エラーが発生した場合は、ホストコン
ピュータ1へ通知し、ステップ28でホストコンピュー
タ1の制御部10は、そのデータ転送モードによるデー
タ転送を禁止して、次のデータ転送モードに変更して設
定し、ステップ22へ戻って上述と同様の処理を繰り返
す。
【0064】このようにして、所定のデータ転送モード
でのデータ転送及びデータ比較を複数回実施するので、
データ転送時の誤り検出に対する信頼性をより向上させ
ることができる。
【0065】次に、このデータ転送システムにおけるこ
の発明の請求項5及び10に係わるホストインタフェー
ス診断処理を説明する。上記ホストインタフェース診断
処理では、ホストコンピュータ1からのデータに対して
ドライブ装置2内部で比較するようにしたが、逆方向
(データはドライブ装置2からホストコンピュータ1へ
転送される)に対してもデータ転送テストを実施すると
よい。つまり、ドライブ装置2からのデータ送信に対し
てホストコンピュータ1側でデータ比較をすることによ
って逆方向のデータ転送に関しても診断するとよい。
【0066】図5は、図1に示したデータ転送システム
におけるこの発明の請求項5及び10に係わるホストイ
ンタフェース診断処理を示すフローチャート図である。
このホストインタフェース診断処理は、ステップ31で
ホストコンピュータ1の制御部10は、このデータ転送
システムのシステム最大転送モードを設定して、ステッ
プ32でテストカウント(データ転送テストの実施回
数)を所定の値に設定する。
【0067】ステップ33でホストコンピュータの制御
部10は、ドライブ装置2にデータ転送要求命令を発行
し、ステップ34で内部のデータ比較用メモリ12に対
して比較データを生成して記録(ライト)する。
【0068】ステップ35でドライブ装置2の制御部2
0は、ホストコンピュータ1からのデータ転送要求命令
を受信した後、ホストコンピュータ1へ指定量のデータ
を転送するデータ転送を実施する。
【0069】ステップ36でホストコンピュータ1の制
御部10は、ドライブ装置2から転送されたデータをメ
モリ11に格納し、ステップ37でデータ比較用メモリ
12に格納した比較データとメモリ11に格納したデー
タのデータ比較を実施して、ステップ38でデータ比較
用メモリ12に記憶した比較用データとメモリ11に格
納したドライブ装置2からのデータの比較結果に基づい
て比較エラーか否かを判断する。
【0070】ステップ38の判断で比較結果が同じであ
り、比較エラーが発生しなかった場合はステップ40で
テストカウントの値から1デクリメント(減算)し、ス
テップ41でテストカウントが“0”か否かを判断し、
0でなければステップ31へ戻って同じ最大データ転送
モードでのデータ転送テストを繰り返す。
【0071】このようにして、テストカウントに設定し
た所定回数分のデータ転送テストを実施し、全てにおい
て比較エラーが発生しなかったら、ステップ42でホス
トコンピュータ1の制御部10は、そのデータ転送モー
ドをメモリ11に保存し、以後のドライブ装置2へのデ
ータ転送に使用する。
【0072】一方、ステップ38の判断でデータ比較結
果が異なり、比較エラーが発生した場合は、そのデータ
転送モードによるデータ転送を禁止して、ステップ39
で次のデータ転送モードに変更して設定し、ステップ3
2へ戻って上述と同様の処理を繰り返す。
【0073】このようにして、データ転送システム全体
としての転送モードに関する信頼性を向上させることが
でき、データ転送システム内のホストコンピュータ及び
ドライブ装置の組み合わせに合致したデータ転送モード
でデータ転送することができる。
【0074】なお、上述の実施形態では周辺装置として
光ディスク装置等のドライブ装置を用いた場合を説明し
たが、この発明は、ハードディスク装置等のその他の種
類の記録媒体を備えたドライブ装置や、その他の種類の
周辺装置(例えば、スキャナ装置等の画像読取装置)を
備えたデータ転送システムについても同様に適用するこ
とができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明のデ
ータ転送システムとデータ転送方法によれば、ホスト装
置から周辺装置へのデータ誤りの発生の恐れがあるデー
タ転送を行わないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるデータ転送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したデータ転送システムにおけるこの
発明の請求項1及び6に係わるホストインタフェース診
断処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1に示したデータ転送システムにおけるこの
発明の請求項3及び8に係わるホストインタフェース診
断処理を示すフローチャート図である。
【図4】図1に示したデータ転送システムにおけるこの
発明の請求項4及び9に係わるホストインタフェース診
断処理を示すフローチャート図である。
【図5】図1に示したデータ転送システムにおけるこの
発明の請求項5及び10に係わるホストインタフェース
診断処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1:ホストコンピュータ 2:ドライブ装置 3:通信線 10,20:制御部 11,21:メモリ 12:データ比較用メモリ 22:転送用データメモリ 13,23:ATAPI・I/F

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有線又は無線を介して接続されたホスト
    装置と周辺装置とからなり、該ホスト装置と周辺装置と
    の間で複数種類のデータ転送モードを用いて互いにデー
    タを送受信するデータ転送システムにおいて、 前記ホスト装置が前記複数種類のデータ転送モード中か
    ら選択したデータ転送モードを用いて前記周辺装置へ所
    定のデータを送信し、前記周辺装置が前記ホスト装置か
    ら受信した所定のデータと前記ホスト装置からの命令に
    基づいて作成した比較用データとを比較し、該比較結果
    に基づいて比較エラーが発生したと判断したときは前記
    ホスト装置との間の前記選択されたデータ転送モードに
    よるデータの送受信を禁止するようにしたことを特徴と
    するデータ転送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ転送システムにお
    いて、 前記ホスト装置から前記周辺装置へ転送する所定のデー
    タはデータ転送時にデータ誤りを発生させ易いデータパ
    ターンを使用するようにしたことを特徴とするデータ転
    送システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のデータ転送システ
    ムにおいて、 前記ホスト装置と前記周辺装置との間で前記データ転送
    モードの種類を変化させて所定のデータの送受信を行
    い、前記周辺装置が前記比較結果に基づいて比較エラー
    が発生しなかったと判断された最高速のデータ転送モー
    ドを用いて前記ホスト装置に以後のデータの転送をさせ
    るようにしたことを特徴とするデータ転送システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    データ転送システムにおいて、 前記データの送信及び前記比較を複数回実施するように
    したことを特徴とするデータ転送システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    データ転送システムにおいて、 前記周辺装置が前記ホスト装置によって前記複数種類の
    データ転送モード中から選択されたデータ転送モードを
    用いて前記ホスト装置へ所定のデータを送信し、前記ホ
    スト装置が前記周辺装置から受信した所定のデータと予
    め作成した比較用データとを比較し、該比較結果に基づ
    いて比較エラーが発生したと判断したときは前記周辺装
    置との間の前記選択したデータ転送モードによるデータ
    の送受信を禁止するようにしたことを特徴とするデータ
    転送システム。
  6. 【請求項6】 有線又は無線を介して接続されたホスト
    装置と周辺装置との間で複数種類のデータ転送モードを
    用いて互いにデータを送受信するデータ転送方法におい
    て、 前記ホスト装置が前記複数種類のデータ転送モード中か
    ら選択したデータ転送モードを用いて前記周辺装置へ所
    定のデータを送信し、前記周辺装置が前記ホスト装置か
    ら受信した所定のデータと前記ホスト装置からの命令に
    基づいて作成した比較用データとを比較し、該比較結果
    に基づいて比較エラーが発生したと判断したときは前記
    ホスト装置との間の前記選択されたデータ転送モードに
    よるデータの送受信を禁止することを特徴とするデータ
    転送方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のデータ転送方法におい
    て、 前記ホスト装置から前記周辺装置へ転送する所定のデー
    タはデータ転送時にデータ誤りを発生させ易いデータパ
    ターンを使用することを特徴とするデータ転送方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のデータ転送方法に
    おいて、 前記ホスト装置と前記周辺装置との間で前記データ転送
    モードの種類を変化させて所定のデータの送受信を行
    い、前記周辺装置が前記比較結果に基づいて比較エラー
    が発生しなかったと判断された最高速のデータ転送モー
    ドを用いて前記ホスト装置に以後のデータの転送をさせ
    ることを特徴とするデータ転送方法。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の
    データ転送方法において、 前記データの送信及び前記比較を複数回実施することを
    特徴とするデータ転送方法。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれか一項に記載
    のデータ転送方法において、 前記周辺装置が前記ホスト装置によって前記複数種類の
    データ転送モード中から選択されたデータ転送モードを
    用いて前記ホスト装置へ所定のデータを送信し、前記ホ
    スト装置が前記周辺装置から受信した所定のデータと予
    め作成した比較用データとを比較し、該比較結果に基づ
    いて比較エラーが発生したと判断したときは前記周辺装
    置との間の前記選択したデータ転送モードによるデータ
    の送受信を禁止することを特徴とするデータ転送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007034540A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Renesas Technology Corp 情報処理システム
JP2011008650A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Fujitsu Ltd エラー検証方法,エラー検証システムおよびエラー検証プログラム

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