JP2002040671A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2002040671A
JP2002040671A JP2000224058A JP2000224058A JP2002040671A JP 2002040671 A JP2002040671 A JP 2002040671A JP 2000224058 A JP2000224058 A JP 2000224058A JP 2000224058 A JP2000224058 A JP 2000224058A JP 2002040671 A JP2002040671 A JP 2002040671A
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JP
Japan
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light
substrate
exposure apparatus
analyzer
pattern
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Application number
JP2000224058A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Hamamoto
哲也 浜本
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Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
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Publication date
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細パターンの光学濃度調整を容易に行うこ
とが可能な露光装置を提供する。 【解決手段】 露光装置1は、光源11と、偏光子かつ
検光子として機能する偏光プリズム15と、構造性複屈
折パターンPTを有するマスク基板20と、集光レンズ
19とを備える。光源11から出射された光のうちp偏
光成分のみが偏光プリズム15を透過してマスク基板2
0へと進行し、マスク基板20において反射された後、
再び偏光プリズム15へと進行し、偏光プリズム15に
おいてs偏光成分のみが選択的に下方に向けて反射さ
れ、集光レンズ19によりレジスト基板30上に集光さ
れる。マスク基板20には、光の波長よりも小さな周期
的配列を有する構造性複屈折パターンが設けられてお
り、これにより構造性複屈折現象が生じる。この構造性
複屈折パターンは、所定の角度を有しており、レジスト
基板30上に集光される光量はこの角度に応じて異な
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチレベル構造
を有するレジストパターンを基板上に生成することが可
能なマスク露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ生成ホログラム(CGH
(Computer Generated Hologram))や、マイクロレン
ズなどの光学素子の製造にあたっては、光学濃度調整し
たHEBSガラスなどのグレイマスクを作成しておき、
そのグレイマスクを用いて縮小もしくはプロキシミティ
ー露光によりレジスト形状を生成した後、エッチングに
よりガラス基板等に転写する手法が用いられる。これに
より、マルチレベル構造を有する光学素子、言い換えれ
ば、表面に凹凸を有する光学素子等が製造される。
【0003】図16は、従来技術に係るグレイマスク1
20を用いた光学素子(回折格子)の製造工程の一部を
示す概念図である。図16(a)は、電子線照射により
グレイマスク120を作成する工程を表し、図16
(b)は、作成されたグレイマスク120を用いて縮小
もしくはプロキシミティー露光によりレジスト基板13
0上において所定の断面形状を有するレジスト膜101
を生成する工程を示す。
【0004】上記の露光に用いられるグレイマスク12
0は、たとえば、電子線描画装置を用いて製造される。
たとえば電子線描画装置において、電子線の露光量等を
調整した上で、ガラスなどの基板構成材料に対する電子
線を用いた露光を行うことにより、グレイマスクの各部
分が所定の光学濃度となるように加工することが行われ
る。より具体的には、銀塩を含むガラス材料等により構
成される基板構成材料をグレイマスクとして用い、その
グレイマスク内の銀塩成分を電子線の照射によって感光
させて黒化させるにあたり、光学濃度に応じた量の電子
線を照射することにより、その黒化の程度を局所的に変
更することが可能である。図16(a)においては、各
部分に対する電子線の照射量の大きさを矢印の長さで表
現している。このように、電子線の露光量を局所的に変
更することにより、所定の光学濃度分布を有するグレイ
マスクが加工される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記グ
レイマスクの生成における光学濃度の調整は、電子線の
露光量調整により達成されるが、露光量と光学濃度との
関係は一般的に非線形であるため両者の対応関係を予め
求めておくことが必要であり、また、その対応関係は電
子線の加速電圧などによっても変化するものであること
など、その調整動作が容易でないという問題を有してい
る。
【0006】また、描画時の電子線とグレイマスク基板
の構成材料との衝突によって電子線が散乱する現象が生
じるため、光学濃度表現可能な線幅の狭小化に対する大
きな制約となっているという問題も存在する。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、微細
パターンの光学濃度調整を容易に行うことが可能な露光
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、対象物に対して露光を行
う露光装置であって、光源と、前記光源から出射される
光を偏光する偏光子と、前記偏光子により偏光された光
を反射または透過する基板であって、前記光の波長より
も小さな周期的配列を有する構造性複屈折パターンを有
することにより構造性複屈折現象を生じさせる基板と、
前記基板において反射または透過した光のうち所定方向
の偏光成分を抽出する検光子と、前記検光子によって抽
出された光を対象物に対して集光させる集光光学系と、
を備えることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の露光装置において、前記構造性複屈折パターンは、前
記光の波長よりも小さな幅の複数の線が前記光の波長よ
りも小さな間隔で配置される周期的配列により構成され
ることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の露光装置において、前記周期的配列
は、前記基板の各部分に応じて異なる角度を有すること
を特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の露光装置において、前記構造性複屈折パターンは、前
記構造性複屈折現象により生じる位相差δがπとなるよ
うに形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項3または
請求項4に記載の露光装置において、前記基板は、前記
偏光子により偏光された光を反射する反射型の基板であ
ることを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項3ないし
請求項5のいずれかに記載の露光装置において、前記偏
光子および前記検光子は、クロスニコル配置されている
ことを特徴とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の露光装置において、前記偏光子および前記検光子は、
偏光プリズムとして一体的に形成されていることを特徴
とする。
【0015】
【発明の実施の形態】<A.第1実施形態> <A1.全体構成>図1は、本発明の実施形態に係る露
光装置1を示す概略構成図である。この露光装置1は、
加工対象となるレジスト基板30に対して露光を行う装
置である。後述するように、この露光装置1を用いて露
光を行うことにより、微細パターンの光学濃度を容易に
調整することが可能になる。すなわち、レジスト基板3
0におけるマルチレベル構造を容易に実現することがで
きる。
【0016】この露光装置1は、光源11と、コリメー
タレンズ13と、偏光プリズム(または偏光ビームスプ
リッタ)15と、レンズ17と、集光レンズ19と、マ
スク基板20とを備えている。
【0017】光源11から出射された光は、コリメータ
レンズ13によりコリメート(平行化)され、偏光プリ
ズム15に入射する。
【0018】そして、このコリメートされた光(コリメ
ート光)のうちs偏光成分は偏光プリズム15の偏光面
15aにおいて上方に反射され、p偏光成分のみが偏光
プリズム15の偏光面15aを選択的に透過する。すな
わち、この偏光プリズム15は、光源11から出射され
る光を偏光(ここではp偏光成分のみを有する直線偏
光)する偏光子として機能する。なお、ここでは、p偏
光成分のみの直線偏光に変換する場合を例示している
が、s偏光成分のみの直線偏光に変換するように構成し
てもよい。また、2方向の直線偏光成分のうち、いずれ
か一方の成分のみの直線偏光であることが好ましい。
【0019】この透過光は、さらにレンズ17へと進
み、レンズ17によりマスク基板20が照明される。
【0020】マスク基板20は、後述するような構造性
複屈折現象を発生する構成を有しており、このマスク基
板20において反射された光は、再びレンズ17を介し
て偏光プリズム15へ入射する。なお、後述するように
マスク基板20は位相板として機能するため、マスク基
板20における反射光(すなわち偏光プリズム15への
再入射光)はその偏光状態が変化し、p偏光成分のほか
にs偏光成分(Δs成分)をも含むものとなる。
【0021】偏光プリズム15の偏光面15aにおい
て、この偏光プリズム15への再入射光のうち、p偏光
成分が光源11側へと透過する一方で、(p偏光成分に
直交する)s偏光成分に相当する偏光成分のみが偏光プ
リズム15の偏光面15aにおいて下方に選択的に反射
されて、集光レンズ19へ向けて進行する。すなわち、
この偏光プリズム15は、マスク基板20において反射
された光のうち所定方向の偏光成分(ここではs偏光成
分)を抽出する検光子として機能する。
【0022】そして、集光レンズ19は、この光を対象
物としてのレジスト基板30の表面に集光させる。ここ
において、集光レンズ19は、検光子としての偏光プリ
ズム15によって抽出された光を対象物であるレジスト
基板30に対して集光させる集光光学系として機能す
る。なお、マスク基板20の表面とレジスト基板30の
表面とは光学的に共役の関係を有するように配置されて
いる。
【0023】<A2.マスク基板20>図2は、マスク
基板20の平面図である。このマスク基板20の中央部
には、構造性複屈折パターンPTを有する領域24が設
けられている。また、図3は、図2の領域24の拡大平
面図であり、構造性複屈折パターンPTが示されてい
る。さらに、図4は、マスク基板20のI−I断面にお
ける拡大断面図である。
【0024】図4に示されるように、マスク基板20
は、ベース部材21と反射層22と誘電体層23とがこ
の順序で積層された構造を有している。反射層22の上
側に設けられる誘電体層23は、透明な誘電体材料を用
いて形成されており、図3の平面図に示すように、微細
な幅Wを有する所定形状の複数の線(ライン)が、互い
に微細な間隔(スペース)Dを空けて周期的に配列され
ている。このように、誘電体層23は、所定の形状を有
する線が周期的に繰り返して配置されるパターンPTと
して形成されている。言い換えれば、この構造性複屈折
パターンPTは、「ライン・アンド・スペース」の周期
的配列として形成されている。
【0025】ここで、幅Wおよび間隔Dは、いずれも、
光源11から出射される光の波長λよりも小さな値を有
している。すなわち、このパターンPTにおいては、光
の波長λよりも小さな幅Wの複数の線が、光の波長より
も小さな間隔Wで周期的に配置されている。そして、光
の波長よりも微細なこのようなパターンPTに対して光
が入射する場合には、構造性複屈折現象が生じ、その光
の2つの固有偏光成分の振動方向に応じて屈折率が異な
ることになる。すなわち、この構造性複屈折パターンP
Tは、2つの直線偏光成分のそれぞれに対して互いに異
なる屈折率を有しており、その2つの屈折率差Δnに起
因して生じた光路差によって2つの成分間に時間的な位
相差を生じさせる「位相板」としての機能を発揮する。
【0026】なお、ここでは、「ライン・アンド・スペ
ース」の周期的配列を有する構成を構造性複屈折パター
ンPTとして例示しているが、これに限定されない。構
造性複屈折パターンPTは、光の波長よりも小さな周期
的配列を有することにより構造性複屈折現象を生じさせ
る構成であればよく、ライン状だけでなく菱形形状など
の所定の形状を有する単位形状が周期的に配列されたパ
ターンなどであってもよい。
【0027】<A3.動作原理等> <概要>図5および図6は、この露光装置1における動
作原理を説明するための図である。上述したように、露
光装置1の偏光プリズム15は、偏光子と検光子として
の両機能を有しており、図5および図6においては、こ
れらを別個のものとして示している。これらの偏光子P
Lおよび検光子ALは、それぞれ、所定の方向の振動成
分のみを通過させる偏光板(偏光光学素子)であり、こ
こでは、両者は互いに90度傾いた振動成分のみを透過
させる。すなわち、偏光子PLおよび検光子ALは、ク
ロスニコルの光学的関係を有するように配置(クロスニ
コル配置)されている。
【0028】図5においては、光源から出射された光
は、矢印AR1の方向に進み、p偏光成分の直線偏光成
分のみが偏光子PLを選択的に透過する。そして、この
光がそのまま検光子ALに進行した場合には、偏光子P
Lと検光子ALとはクロスニコル配置されているため、
検光子ALを透過する光量は理論的にはゼロとなる。こ
の図5は、マスク基板20が存在しない場合に相当す
る。
【0029】一方、図6は、マスク基板20の存在を考
慮する場合について説明する図である。この場合、上述
したように、マスク基板20は構造性複屈折現象を生じ
させる機能を有しており、互いに直交する振動成分の光
に対する各屈折率が異なることにより、両振動成分の光
の相互間において位相差δが生じ、マスク基板20の反
射光の偏光状態が変化する。
【0030】また、このマスク基板20は、複屈折現象
を生じさせる結晶材料を用いて構成されるのではなく、
構造性複屈折パターンPTを用いて構成されることによ
り、複屈折現象を生じさせている。この構造性複屈折パ
ターンPTは、具体的には、上述したように、光の波長
よりも小さな周期的配列(「ライン・アンド・スペー
ス」など)を有しており、これにより構造性複屈折現象
を生じさせる。
【0031】そして、この構造性複屈折パターンPTを
用いる場合には、構造性複屈折パターンPTの進相軸L
1と光の偏光方向(p偏光成分の方向)とがなす角度θ
1(=θ)によってもマスク基板20における反射光の
偏光状態が変化する。このときには、構造性複屈折パタ
ーンPTにおいて反射された光の偏光状態の変化に基づ
いて、検光子ALを通過する成分が発生することにな
る。この検光子ALを通過する光の強度Iは、次の数1
により表すことができる。
【0032】
【数1】
【0033】ここで、I0は、マスク基板20に対して
照射される光の強度である。また、位相差(リターデー
ション)δは、次の数2により表すことができる。
【0034】
【数2】
【0035】ただし、λは光の波長であり、hは光路長
であり、Δnは、構造性複屈折パターンPTのラインの
接線方向における屈折率とその法線方向における屈折率
との差である。ここでは、構造性複屈折現象を生じさせ
るマスク基板20は反射型であり、往路と復路とが存在
するため、hは誘電体層23の溝の深さd(図4参照)
を用いてh=2×dと表せる。
【0036】この露光装置1においては、数1で示され
るように、角度θ、位相差δを適宜に決定することによ
り、光の強度Iを決定することが可能である。以下で
は、これらの角度θ等に関する考察をさらに行う。
【0037】<角度θについて>図7は、マスク基板2
0における角度θ2の値に応じた、検光子AL通過後の
光の強度Iを説明する図である。ここで、図7(c)に
示すように、角度θ2は、光の進行方向に直交する面内
において、x軸(すなわちp偏光成分の振動方向(y方
向)に直交する軸)と構造性複屈折パターンPTにおけ
るラインの接線方向との間の角度である。なお、ここで
は、構造性複屈折パターンPTにおけるラインの接線方
向とx軸とのなす角度をθ2として示しているが、この
角度θ2は、上記の角度θ1と等価であり、両者のいず
れをも角度θ(=θ1=θ2)として示すことができ
る。
【0038】図7(a)は、θ=0(rad)(一定
値)の場合の光の強度Iを示し、図7(b)は、θ=π
/4(rad)(一定値)の場合の光の強度Iを示し、
図7(c)は、θの値がx方向に変化する場合の光の強
度Iを示す図である。また、図7(a),(b),
(c)のそれぞれにおいて、左側の図は、マスク基板2
0における構造性複屈折パターンPTを示し、右側は検
光子AL通過後の光の強度Iを示す図である。なお、こ
こでは、上記の位相差δは所定の一定値(たとえばδ=
π)を有するものとする。
【0039】図7(a)の左側に示すようなθ=0(r
ad)となる構造性複屈折パターンPT(PT1)を有
する場合には、数1にも示されるように、光の強度Iが
ゼロとなる。したがって、図7(a)の右側に示すよう
に検光子ALを通過した後の光が、全く存在しない状態
(図においては黒色で示す)となる。
【0040】また、図7(b)の左側に示すようなθ=
π/4(rad)となる構造性複屈折パターンPT(P
T2)を有する場合には、数1にも示されるように、同
一の位相差δに対して光の強度Iが最も大きくなる。し
たがって、図7(a)の右側に示すように、検光子AL
を通過した後の光は、大きな強度(最大強度)を有する
状態(図においては白色で示す)となる。
【0041】さらに、数1にも示されるように、角度θ
が0(rad)からπ/4(rad)へと増えるにした
がって光の強度Iも増加する。したがって、空間的に角
度θを変化させることによって、光の強度Iを空間的に
変化させることが可能である。言い換えれば、構造性複
屈折パターンPTにおける複数の線が、マスク基板20
の各部分に応じて異なる角度θを有することにより、検
光子ALを通過する光の強度Iを空間的に変化させるこ
とが可能である。
【0042】したがって、図7(c)の左側に示すよう
に、x方向において局所的に角度θが変化するような構
造性複屈折パターンPT(PT3)を描くことにより、
図7(c)の右側に示すようなx方向において光の強度
Iを局所的に変化させることが可能である。図8は、こ
の図7(c)における光の強度Iの空間的変化を示すグ
ラフであり、横軸は空間的位置(x方向の位置)を表
し、縦軸は光の強度Iを表している。
【0043】逆に言えば、図8に示される所望の強度I
の変化分布I(x,y)を得たい場合において、構造性
複屈折パターンPTをあらかじめ決定することが可能で
ある。そして、所望の強度分布に対応する構造性複屈折
パターンPTを有するマスク基板20を用いることによ
り、レジスト基板30上における所望の光強度分布を実
現すること、言い換えれば、レジスト基板30に対する
所望の露光を実現することが可能である。
【0044】次の数3は、光の強度Iについての所望の
分布(図8)を表現する関数である。ここでは、強度I
がx方向にのみ変化し、y方向には変化しない場合を想
定している。
【0045】
【数3】
【0046】また、構造性複屈折パターンPTのx−y
曲線の接線方向の傾きdy/dxと角度θとの関係は、
次の数4により表されるので、この数4と数1とを用い
ることによってさらに次の数5が導かれる。
【0047】
【数4】
【0048】
【数5】
【0049】したがって、数3を数5に代入して得られ
る微分方程式を解くことにより、光の強度Iが所望の分
布関数I(x,y)となるような、構造性複屈折パター
ンPTのx−y曲線を得ることができる。図7(c)
は、このようにして得られるx−y曲線に沿って複数の
ラインが互いに平行に描かれる構造性複屈折パターンP
Tを示している。
【0050】この実施形態に係る露光装置1のマスク基
板20においては、図7(c)の左側に示される構造性
複屈折パターンPT3がさらに繰り返しx方向に配列さ
れている。これにより、レジスト基板30において、図
9の平面図に示すような光学濃度分布を実現することが
できる。したがって、このようにして露光されたレジス
ト基板30をさらにエッチングすることなどにより、所
望のマルチレベル構造を有する光学素子等を生成するこ
となどが可能になる。
【0051】ここにおいて、この実施形態の露光装置1
によれば、マスク基板20の構造性複屈折パターンPT
を用いて構造性複屈折現象を生じさせることにより、所
定の強度Iの光をレジスト基板30に対して付与するこ
とができる。この場合の光の強度Iは、たとえば数1な
どにしたがって一意に決定することができるので、その
調整動作が容易である。
【0052】特に、複屈折現象を生じさせる結晶材料を
用いる場合には全面にわたって同様の偏光状態の変化を
生じさせることになるため、局所的に偏光状態の変化を
生じさせることが困難であるが、構造性複屈折パターン
PTを用いる場合には、構造性複屈折パターンPTにお
ける角度θを局所的に容易に変更することが可能であ
る。そして、各部分に応じて異なる角度を有する周期的
配列としての構造性複屈折パターンPTを用いることに
より、レジスト基板30上における所望の光強度分布を
実現する露光を行うことが可能である。
【0053】また、マスク基板20における構造性複屈
折パターンPTは、誘電体材料を用いて構成されるの
で、ガラス材料を用いて形成される場合に比べて、加工
が容易である。この構造性複屈折パターンPTは、電子
線を用いることなく(たとえば縮小投影露光によるフォ
トリソグラフィー技術を用いて)形成することが可能で
ある。したがって、従来技術のような電子線の加速電圧
の調整動作等が不要であり、所望の構造性複屈折パター
ンPTを形成することが容易である。さらに、電子線を
用いずに構造性複屈折パターンPTを形成することによ
り、散乱等の現象が生じないので、より精密な加工が可
能になる。
【0054】また、電子線を用いて構造性複屈折パター
ンPTを形成する場合であっても、構造性複屈折パター
ンPTの形成にあたっては、所定深さdの溝の有無等に
よって表現されるパターンを形成するように描画すれば
よいので、グレイマスク形成の際に求められていた複数
の階調を有する中間階調表現(すなわち複数の階調の各
光学濃度を示す露光量の調整)を行う必要が無いため、
マスク基板描画時の電子線の調整が比較的容易である。
さらに、グレイマスクを加工する場合に比べて、電子線
照射における散乱現象が露光装置における露光精度に与
える影響を抑制することができるので、精密な露光が容
易になる。
【0055】この第1実施形態においては、構造性複屈
折パターンPTを反射型のマスク基板20に設けてい
る。したがって、マスク基板20の誘電体層23の内部
を進行していく光は、その反射前後における往路と復路
との両方において2つの偏光成分間における光路差を生
じさせること、すなわち、誘電体層23の高さ(厚さ)
dの2倍の長さに起因する光路差を容易に発生させるこ
とができる。したがって、次述する透過型の基板を用い
る場合に比べて、同一の厚さdの誘電体層23によっ
て、さらに大きな位相差δを生じさせることができる。
【0056】<光学濃度>また、図10は、位相差δ=
πのときの光学濃度(Optical Density)ODと角度θ
との関係を表すグラフであり、横軸は角度θ、縦軸は光
学濃度ODを表している。図10に示すように、角度θ
に応じて異なる光学濃度ODが得られる。言い換えれ
ば、角度θを変更することにより、異なる光学濃度OD
を得ることが可能である。
【0057】ここで、光学濃度ODは、偏光プリズム1
5(図1参照)に入射する前の光の強度(すなわち入射
側の光強度)Iin(図1)と、偏光プリズム15から
出射される光の強度(すなわち出射側の光強度)Iou
t(図1)とを用いて、OD=−log((出射側の光
強度)/(入射側の光強度))=−log(Iout/
Iin)として表される。
【0058】また、ここでは入射側の光強度Iinを基
準にしているため、入射側の光がランダム偏光である場
合には、偏光プリズム15を通過した光の強度は、理想
的には(ランダム性が高い場合には)光の強度が半分に
なる。したがって、数1を考慮すると、光学濃度OD
は、次の数6により表現される。
【0059】
【数6】
【0060】また、同様にして、入射光が直線偏光であ
る場合を想定すると、入射光の全光量が偏光プリズム1
5をそのまま通過するため、次の数7により表現され
る。
【0061】
【数7】
【0062】図10においては、角度θと光学濃度OD
との間の数6に基づく関係がラインG11として表され
ており、角度θと光学濃度ODとの間の数7に基づく関
係がラインG21として表されている。
【0063】また、図11は、図10と同様のグラフで
あり、位相差δ=π/2のときの光学濃度(Optical De
nsity)ODと角度θとの関係を表すグラフである。図
11においては、角度θと光学濃度ODとの間の数6に
基づく関係がラインG12として表されており、角度θ
と光学濃度ODとの間の数7に基づく関係がラインG2
2として表されている。なお、図10および図11は、
偏光子PLと検光子ALとがクロスニコル配置されてい
ることを前提としている。
【0064】図10のグラフ(たとえばラインG11)
と図11のグラフ(たとえばラインG12)とを比較す
ると判るように、位相差δが比較的大きい場合(δ=
π)の方(図10)が、位相差δが比較的小さい場合
(δ=π/2)(図11)よりも、光学濃度に関して、
より大きなダイナミックレンジ(ここでは、角度θの変
化時における光学濃度の値の範囲を意味する)を得るこ
とが可能である。これは、数6および数7にも表れてお
り、δ=πのときに最も大きなダイナミックレンジを得
られることが判る。この場合、光学濃度のコントラスト
を大きくすることが可能である。したがって、位相差δ
は、πに近い値であることが好ましく、最も好ましくは
πである。
【0065】なお、上述したように、位相差δは数2の
ように表されるので、使用する光源11の光の波長λ
と、屈折率差Δnと、誘電体層23の深さdとの組合せ
を適宜に選択することにより、位相差δをπとすること
が可能である。このうち、屈折率差Δnは、マスク基板
20の誘電体層23の材料、構造性複屈折パターンPT
の繰り返し周期などを適宜に変更することにより、所望
の値となるように決定することが可能である。また、そ
のため、誘電体層23の誘電体材料としては、高屈折率
の材料を用いることが好ましい。
【0066】<偏光子PLおよび検光子ALの配置等>
また、上記においては、偏光子PLおよび検光子ALが
クロスニコル配置される場合について説明したが、これ
に限定されず、たとえば、平行ニコルの光学的関係を有
するように配置(平行ニコル配置)されてもよい。
【0067】この場合には、検光子ALを通過する光の
強度Iは、数1ではなく、次の数8により表される。
【0068】
【数8】
【0069】図12は、平行ニコル配置、かつ、位相差
δ=πのときの光学濃度(OpticalDensity)ODと角度
θとの関係を表すグラフである。
【0070】なお、上記と同様に、入射側の光がランダ
ム偏光である場合には、偏光プリズム15を通過した光
の強度は、理想的には(ランダム性が高い場合には)光
の強度が半分になる。したがって、数1を考慮すると、
光学濃度ODは、次の数9により表現される。また、同
様にして、入射光が直線偏光である場合を想定すると、
数10により表現される。
【0071】
【数9】
【0072】
【数10】
【0073】図12においては、角度θと光学濃度OD
との間の数9に基づく関係がラインG31として表され
ており、角度θと光学濃度ODとの間の数10に基づく
関係がラインG41として表されている。
【0074】また、図13は、図12と同様のグラフで
あり、位相差δ=π/2のときの光学濃度(Optical De
nsity)ODと角度θとの関係を表すグラフである。
【0075】図13においては、角度θと光学濃度OD
との間の数9に基づく関係がラインG32として表され
ており、角度θと光学濃度ODとの間の数10に基づく
関係がラインG42として表されている。
【0076】図12のグラフ(たとえばラインG41)
と図13のグラフ(たとえばラインG42)とを比較す
ると判るように、位相差δが比較的大きい場合(δ=
π)の方(図12)が、位相差δが比較的小さい場合
(δ=π/2)(図13)よりも、光学濃度に関して、
より大きなダイナミックレンジを得ることが可能であ
る。これは、数9および数10にも表れており、δ=π
のときに最も大きなダイナミックレンジを得ることが可
能である。
【0077】より具体的には、図13のラインG42に
示すようにδ=π/2(rad)の場合には、最大光学
濃度ODmax=0.3(θ=π/4(rad)のと
き)であるのに対して、最小光学濃度ODmin=0
(θ=0(rad)のとき)であり、光学濃度ODのダ
イナミックレンジは比較的小さなものとなっている。一
方、図12のラインG41に示すようにδ=πの場合に
は、最大光学濃度ODmax=∞(θ=π/4(ra
d)のとき)であるのに対して、最小光学濃度ODmi
n=0(θ=0(rad)のとき)であり、大きな光学
濃度ODのダイナミックレンジが得られる。したがっ
て、位相差δはπに近い方が好ましい。
【0078】ところで、δ=π(rad)における、図
10(クロスニコル配置)と図12(平行ニコル配置)
とを比較すると、光学濃度ODのダイナミックレンジ
は、同一となっている。一方、δ=π/2(rad)に
おける、図11(クロスニコル配置,δ=π/2)と図
13(平行ニコル配置,δ=π/2)とを比較すると、
同じ位相差δ(=π/2)であるにも拘わらず、光学濃
度ODのダイナミックレンジは、大きく相違している。
すなわち、平行ニコル配置の場合(図11)の光学濃度
ODのダイナミックレンジは、平行ニコル配置の場合
(図13)の光学濃度ODのダイナミックレンジに比べ
てかなり小さくなっている。このような傾向は、位相差
δが小さくなるにつれてさらに大きくなる。
【0079】このように、位相差δが小さい場合であっ
ても、クロスニコル配置は平行ニコル配置に比べて、比
較的大きなダイナミックレンジを得ることが可能であ
る。この場合、光学濃度のコントラストを増大させるこ
とができる。したがって、偏光子PLと検光子ALとが
クロスニコル配置を有するように構成することが好まし
い。
【0080】また、数1と数8とを比較すると判るよう
に、クロスニコル配置の場合と平行ニコル配置とでは、
角度θおよび位相差δの同一の組合せ(θ,δ)に対し
て明暗が逆転することになる。すなわち、同一の構造性
複屈折パターンPTを用いることにより、ネガポジ反転
を行うことができる。具体的には、クロスニコル配置に
おいてポジ型マスクとして用いたマスク基板20を、平
行ニコル配置においてネガ型マスクとして用いること、
あるいはその逆が可能になる。
【0081】特に、上述したように、位相差δ=π(r
ad)の場合には、クロスニコル配置(図10)と平行
ニコル配置(図12)とのいずれの場合においても光学
濃度ODのダイナミックレンジは同一であるので、ネガ
ポジ反転をした場合においても、同様のダイナミックレ
ンジを得ることが可能である。
【0082】<B.第2実施形態>上記第1実施形態に
おいては、構造性複屈折を生じさせる構造性複屈折パタ
ーンPTを「反射型」のマスク基板20に設けていた
が、本発明はこれに限定されず、「透過型」の基板に構
造性複屈折パターンPTを設けてもよい。
【0083】この第2実施形態においては、マスク基板
として「透過型」のものを用いる場合について説明す
る。
【0084】図14は、本発明の第2実施形態に係る露
光装置1Bを示す概略構成図である。この露光装置1B
は、光源11と、コリメータレンズ13と、光学部材4
0と、集光レンズ19とを備えている。また、光学部材
40は、図15の断面図にも示されるように、偏光子4
1(PL)とマスク基板20Bと検光子42(AL)と
を有しており、マスク基板20Bは、誘電体層23と透
明基板部25とを有している。マスク基板20Bには、
上記の第1実施形態と同様の構造性複屈折パターンPT
が形成されており、これにより、同様の複屈折現象を生
じさせる。また、光学部材40は、これらの偏光子41
とマスク基板20Bと検光子42とを一体的に結合した
状態で構成されている。これらの部材を一体的に構成す
ることにより、コンパクトな構成とすることができる。
【0085】光源11から出射された光は、コリメータ
レンズ13によりコリメート(平行化)され、光学部材
40に入射する。このコリメートされた光のうちp偏光
成分のみが光学部材40の偏光子41を透過してマスク
基板20Bへと進む。その後、この透過光は、マスク基
板20Bの誘電体層23および透明基板部25を通過し
た後、検光子42へと進む。ここで、偏光子41および
検光子42は、クロスニコルの光学的関係を有するよう
に配置され、マスク基板20Bの構造性複屈折現象によ
り、上記の数1で示される強度Iの光がこの検光子42
を透過する。この検光子42で抽出された透過光は、さ
らに集光レンズ19により、対象物であるレジスト基板
30の表面に集光する。なお、ここでは、偏光子41お
よび検光子42をクロスニコルの光学的関係を有するよ
うに配置しているが、平行ニコルの光学的関係を有する
ように配置してもよい。
【0086】このような構成を有する露光装置1Bにお
いても、マスク基板20Bにおける構造性複屈折パター
ンPTを上記第1実施形態と同様にして形成することに
より、所望の中間階調を有する光学濃度表現が可能にな
り、また、局所的に異なる構造性複屈折パターンPTを
マスク基板20Bにおいて形成することにより、所望の
局所的変化を有する光学濃度パターンをレジスト基板3
0の表面に投影することが可能である。
【0087】<C.その他>また、上記実施形態におい
ては、偏光子PLと検光子ALとがクロスニコル配置ま
たは平行ニコル配置されている場合について説明した
が、その他の関係を有する場合についても本発明を適用
することができる。すなわち、偏光子PLおよび検光子
ALが、0(rad)およびπ/2(rad)以外の任
意の角度χを有するように配置されてもよい。
【0088】さらに、上記実施形態においては、マスク
基板20の構造性複屈折パターンPTにおいて、反射層
22の上に形成される誘電体層23における誘電体材料
の有無によりライン・アンド・スペースの構造性複屈折
パターンPTを構成する場合について説明したが、これ
に限定されない。たとえば、所定の厚さdt(図示せ
ず)を有する誘電体層23に対して、その厚さdtより
も小さな深さdの溝を形成することにより、構造性複屈
折パターンPTを形成してもよい。あるいは、誘電体層
23の誘電体材料が存在しない部分(すなわちスペース
部分)に、その誘電体材料とは異なる屈折率を有する材
料を埋め込むことにより、光路差を生じさせてもよい。
この場合においても、構造性複屈折現象を生じさせて、
上記と同様の効果を得ることが可能である。
【0089】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項7
に記載の露光装置によれば、構造性複屈折パターンを有
する基板を用いて構造性複屈折現象を生じさせることに
より、所定の強度の光を対象物に対して照射することが
できる。また、この構造性複屈折パターンは、電子線を
用いることなく作成することが可能である。電子線を用
いずに構造性複屈折パターンを形成する場合には、従来
技術のような電子線の加速電圧や光学濃度に応じた電子
線露光量の調整動作等が不要であるため、所望の構造性
複屈折パターンを形成することが容易であり、かつ、電
子線照射における散乱現象が生じないので、より精密な
加工が可能になる。さらに、電子線を用いて構造性複屈
折パターンを形成する場合であっても、グレイマスク形
成の際に求められていた中間階調表現を行う必要が無い
ため、その電子線の調整がより容易になる。さらに、グ
レイマスクを電子線照射により加工する場合に比べて、
その散乱現象が露光装置における加工精度に与える影響
を抑制することができる。
【0090】特に、請求項3に記載の露光装置によれ
ば、周期的配列は、基板の各部分に応じて異なる角度を
有しているので、この角度に応じて検光子によって抽出
された光の強度を局所的に変化させることが可能であ
る。したがって、所望の強度分布に対応する構造性複屈
折パターンを有する基板を用いることにより、対象物上
における所望の光強度分布を実現する露光を行うことが
可能である。
【0091】また、請求項4に記載の露光装置によれ
ば、構造性複屈折パターンは、構造性複屈折現象により
生じる位相差δがπとなるように形成されているので、
光学濃度のコントラストを大きくすることができる。
【0092】さらに、請求項5に記載の露光装置によれ
ば、基板は、偏光子により偏光された光を反射する反射
型の基板であるので、基板に設けられた構造性複屈折パ
ターンの内部を進行していく光は、その反射前後におけ
る往路と復路との両方において2つの偏光成分間におけ
る光路差を生じさせること、すなわち、透過型の基板と
比較して2倍の長さの光路差を容易に発生させることが
できる。したがって、透過型の基板を用いる場合に比べ
て、さらに大きな位相差δを生じさせることができるの
で、光学濃度のコントラストを大きくすることができ
る。
【0093】また、請求項6に記載の露光装置によれ
ば、偏光子および検光子は、クロスニコル配置されてい
るので、平行ニコル配置されている場合に比べて、より
大きなダイナミックレンジを得ることが可能であり、光
学濃度のコントラストを大きくすることができる。この
効果は、特に位相差δが小さいときに顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の露光装置1を示す概略
構成図である。
【図2】マスク基板20の平面図である。
【図3】構造性複屈折パターンPTを示す拡大平面図で
ある。
【図4】マスク基板20のI−I断面における拡大断面
図である。
【図5】露光装置1における動作原理を説明する図であ
る。
【図6】露光装置1における動作原理を説明する図であ
る。
【図7】角度θ2の値に応じた、検光子AL通過後の光
の強度Iを説明する図である。
【図8】光の強度Iの空間的変化を示すグラフである。
【図9】レジスト基板30における光学濃度分布を示す
概念図である。
【図10】光学濃度ODと角度θとの関係(クロスニコ
ル,δ=π)を表すグラフである。
【図11】光学濃度ODと角度θとの関係(クロスニコ
ル,δ=π/2)を表すグラフである。
【図12】光学濃度ODと角度θとの関係(平行ニコ
ル,δ=π)を表すグラフである。
【図13】光学濃度ODと角度θとの関係(平行ニコ
ル,δ=π/2)を表すグラフである。
【図14】本発明の第2実施形態に係る露光装置1Bを
示す概略構成図である。
【図15】光学部材40の断面図である。
【図16】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1,1B 露光装置 11 光源 15 偏光プリズム 17 レンズ 19 集光レンズ 20,20B マスク基板 30 レジスト基板 40 光学部材 L1 進相軸 OD 光学濃度 PT,PT1〜PT3 構造性複屈折パターン δ 位相差 θ,θ1,θ2 角度

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に対して露光を行う露光装置であ
    って、 光源と、 前記光源から出射される光を偏光する偏光子と、 前記偏光子により偏光された光を反射または透過する基
    板であって、前記光の波長よりも小さな周期的配列を有
    する構造性複屈折パターンを有することにより構造性複
    屈折現象を生じさせる基板と、 前記基板において反射または透過した光のうち所定方向
    の偏光成分を抽出する検光子と、 前記検光子によって抽出された光を対象物に対して集光
    させる集光光学系と、を備えることを特徴とする露光装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光装置において、 前記構造性複屈折パターンは、前記光の波長よりも小さ
    な幅の複数の線が前記光の波長よりも小さな間隔で配置
    される周期的配列により構成されることを特徴とする露
    光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の露光装
    置において、 前記周期的配列は、前記基板の各部分に応じて異なる角
    度を有することを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の露光装置において、 前記構造性複屈折パターンは、前記構造性複屈折現象に
    より生じる位相差δがπとなるように形成されているこ
    とを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の露光装
    置において、 前記基板は、前記偏光子により偏光された光を反射する
    反射型の基板であることを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載の露光装置において、 前記偏光子および前記検光子は、クロスニコル配置され
    ていることを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の露光装置において、 前記偏光子および前記検光子は、偏光プリズムとして一
    体的に形成されていることを特徴とする露光装置。
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