JP2002038911A - ディーゼルエンジン - Google Patents

ディーゼルエンジン

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JP2002038911A
JP2002038911A JP2000223384A JP2000223384A JP2002038911A JP 2002038911 A JP2002038911 A JP 2002038911A JP 2000223384 A JP2000223384 A JP 2000223384A JP 2000223384 A JP2000223384 A JP 2000223384A JP 2002038911 A JP2002038911 A JP 2002038911A
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intake valve
dead center
timing
engine
closing timing
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Keiji Kawamoto
桂二 河本
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディーゼルエンジンの最高シリンダ内圧力を
ガソリンエンジン並みに抑制(低圧縮比化)した場合で
も、出力性能を犠牲にすることなく、燃焼騒音の悪化等
を抑制する。 【解決手段】 吸気バルブのバルブタイミング可変手段
を備え、吸気バルブの閉時期を、常用回転の低中負荷域
で、下死点より遅角側の所定時期に制御し、高速又は高
負荷域では、前記所定時期より下死点側に制御する。始
動及びアイドリングを含む極低回転域では、吸気バルブ
の閉時期を下死点付近に制御する。又は、圧縮上死点で
のシリンダ内ガス温度が、エンジンの運転条件に応じて
設定される目標温度となるように、吸気バルブの閉時期
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンにおいて、エンジン
を軽量化する狙いで圧縮比を下げた場合の排気性能、出
力性能の一改善策として、特開平8−254134号が
提案されている。前記特開平8−254134号では、
エンジンの圧縮比を18以下の低圧縮比とした上で、エ
ンジンの運転条件を検出し、これに基づいて吸気バルブ
の閉時期を制御し、エンジンの高速域ほど、下死点から
遅角した時期に制御する一方、始動時及び低速域では、
下死点近傍に制御している。
【0003】すなわち、エンジンの高速域ほど、下死点
から遅角した時期に制御することで、高速域で高い充填
効率を得て、圧縮比は低圧縮比としながら、高出力を得
て、出力性能の改善を図っている。また、始動時及び低
速域では、高圧縮比でないと、始動性低下と、低速域で
のスモーク及びSOF(未燃燃料による粒子状排出物)
の排出量が増大することから、吸気バルブ閉時期を下死
点近傍に進角制御することで、見かけの圧縮比を高く維
持し、始動性能の改善と排気性能の改善とを図ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンの軽量化を図るため最高シリンダ内圧力をガソリンエ
ンジン並みまで下げようとする場合、上記従来技術のよ
うに高速域で吸気バルブの閉時期を下死点から大きく遅
角させていくと、見かけの圧縮比が低下し、着火遅れ期
間の長期化を招く。図12に示すように、低圧縮比化に
より着火遅れが長期化することで、予混合燃焼の割合が
増加するため、シリンダ内圧力の急激な上昇を招き、燃
焼騒音の悪化、及び、冷却損失の増加による燃料消費率
の悪化を招くおそれがある。
【0005】また、シリンダ内圧力の急激な上昇のため
に、燃料の噴射時期を進角させることができなくなるた
め、燃料消費率、ひいては出力性能の大幅な悪化を招く
おそれがある。本発明は、このような従来の問題点を解
決し、最高シリンダ内圧力をガソリンエンジン並みに抑
制した場合でも、出力性能を犠牲にすることなく、燃焼
騒音の悪化等を抑制できるようにすることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、ディーゼルエンジンにおいて、図1(a)
に示すように、エンジンの運転条件を検出する運転条件
検出手段と、吸気バルブのバルブタイミング可変手段
と、吸気バルブの閉時期を、常用回転の低中負荷域で、
下死点より遅角側の所定時期に制御し、高速又は高負荷
域では、前記所定時期より下死点側に制御する制御手段
と、を設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明では、前記制御手段
は、始動及びアイドリングを含む極低回転域では、吸気
バルブの閉時期を下死点付近に制御することを特徴とす
る。請求項3に係る発明では、前記制御手段は、エンジ
ン回転数及び負荷に基づき、予め備えられたマップを参
照して、吸気バルブの閉時期を制御することを特徴とす
る。
【0008】請求項4に係る発明では、前記制御手段
は、圧縮上死点でのシリンダ内ガス温度が、エンジンの
運転条件に応じて設定される目標温度となるように、吸
気バルブの閉時期を制御することを特徴とする。請求項
5に係る発明では、前記制御手段は、図1(b)に示す
ように、エンジンの運転条件に応じて圧縮上死点での目
標シリンダ内ガス温度を設定する目標シリンダ内ガス温
度設定手段と、この目標シリンダ内ガス温度を得るよう
に要求圧縮比を算出する要求圧縮比算出手段と、この要
求圧縮比に応じて吸気バルブの閉時期を設定する吸気バ
ルブ閉時期設定手段とを含んで構成されることを特徴と
する。
【0009】請求項6に係る発明では、前記目標シリン
ダ内ガス温度設定手段は、圧縮上死点での目標シリンダ
内ガス温度を、高速又は高負荷側になるほど高く設定す
ることを特徴とする。請求項7に係る発明では、最高シ
リンダ内圧力を11MPa以下としたことを特徴とす
る。
【0010】請求項8に係る発明では、エンジンの圧縮
比を16以下の低圧縮比としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、常用回転
の低中負荷域で、吸気バルブの閉時期を下死点より遅角
側の所定時期に制御することで、見かけの圧縮比を低く
でき、これにより適度なEGR量と噴射時期との組合わ
せで、いわゆる低温予混合燃焼が可能となるため、スモ
ーク、SOFの排出を抑制でき、同時にNOxの排出も
抑制できる。
【0012】また、高速又は高負荷域では、吸気バルブ
の閉時期を所定時期より下死点側に制御することで、見
かけの圧縮比を高くして、着火遅れの長期化を抑制し、
予混合燃焼割合を低減できるため、燃焼騒音の悪化を抑
制できる。この場合、吸気バルブの閉時期を進角させる
ため、充填効率は従来技術に比べて低下するが、最高シ
リンダ内圧力をガソリンエンジン並みに抑制すれば、エ
ンジン各部の軽量化でフリクションを低減でき、また、
低圧縮比化により圧縮上死点でのすきま容積に占める燃
焼室キャビティ容積の割合の向上で空気利用率を高める
ことができるので、少なくとも同等以上の出力性能を維
持できる。
【0013】請求項2に係る発明によれば、始動及びア
イドリングを含む極低回転域では、吸気バルブの閉時期
を下死点付近に制御することで、見かけの圧縮比を高く
し、始動性の確保と低速域でのスモーク及びSOFの抑
制とを図ることができる。請求項3に係る発明によれ
ば、エンジン回転数及び負荷に基づき、マップを参照し
て、吸気弁バルブの閉時期を制御することで、制御の簡
素化を図ることができる。
【0014】請求項4に係る発明によれば、圧縮上死点
でのシリンダ内ガス温度が、エンジンの運転条件に応じ
て設定される目標温度となるように、吸気バルブの閉時
期を制御することで、具体的には、請求項5に係る発明
のように、エンジンの運転条件に応じて圧縮上死点での
目標シリンダ内ガス温度を設定し、この目標シリンダ内
ガス温度を得るように要求圧縮比を算出し、この要求圧
縮比に応じて吸気バルブの閉時期を設定することで、特
に、請求項6に係る発明のように、圧縮上死点での目標
シリンダ内ガス温度を、高速又は高負荷側になるほど高
く設定することで、高速又は高負荷側での着火遅れの短
縮を図ることができる。従って、着火遅れの長期化を確
実に抑制でき、かつ、必要以上に吸気バルブの閉時期を
進角させずに済むため、充填効率の低下を最小限に抑制
できる。一方、EGR率が高い低負荷側では、着火遅れ
が長期化しても急激な燃焼とはならないことから、比較
的低温度に設定して、スモーク及びSOFの排出量が共
に最小となるようにすることができる。
【0015】請求項7に係る発明によれば、最高シリン
ダ内圧力を11MPa以下とすることで、エンジン各部
をガソリンエンジン並みに軽量化することができる。請
求項8に係る発明によれば、エンジンの圧縮比を16以
下とすることで、フリクション低減による燃料消費率の
改善が可能となる。また、低圧縮比化により、圧縮上死
点でのシリンダ内容積に占める燃焼室キャビティ容積の
割合を向上できるため、スモーク排出量を低減すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。先ず、本発明の第1実施形態について説明
する。図2はディーゼルエンジンの概略構成を示し、図
中1はエンジン(本体)であり、最高シリンダ内圧力が
11MPa以下となるように、圧縮比を16以下の低圧
縮比としてある。2は燃料噴射ポンプ、3は吸気通路、
4は排気通路、5は排気通路4から排気の一部を吸気通
路3に還流するEGR通路である。
【0017】燃料噴射ポンプ2はエンジン1により駆動
され、燃料噴射時期及び燃料噴射量はコントロールユニ
ット10により制御される。EGR通路5にはダイアフ
ラム式のEGR弁6が介装され、その負圧作動室7には
負圧源(図示せず)からの制御負圧が電磁弁8を介して
導入され、この電磁弁8がコントロールユニット10に
より制御されて、EGR量が制御される。
【0018】ここで、エンジン1には、吸気バルブのタ
イミング可変手段として、タイミング可変機構9が搭載
され、コントロールユニット10により制御される。コ
ントロールユニット10には、各種制御のため、運転条
件検出手段としての各種センサ、具体的には、エンジン
回転数Ne及びクランク角を検出可能な回転センサ1
1、アクセル開度Acc(エンジン負荷を代表)を検出す
るアクセル開度センサ12、吸気通路3に設けられて吸
入空気量Qaを検出するエアフローセンサ13、吸気通
路3(特に吸気マニホールド)内の吸気温度Taを検出
する吸気温度センサ14、排気通路4に設けられて排気
中の酸素濃度を検出する酸素センサ15等から、信号が
入力されている。
【0019】吸気バルブのタイミング可変機構9は、図
3に示すように、各吸気バルブ20を閉弁方向に付勢す
るバルブスプリング21が備えられると共に、各吸気バ
ルブ20の上端に接合して油圧室22を画成するピスト
ン23が備えられる。油圧室22に導かれる油圧力によ
りピストン23が下降すると、バルブスプリング21に
抗して吸気バルブ20が開作動される。
【0020】オイルタンク24からオイルポンプ25に
より吸入・吐出される作動油は、アキュムレータ26を
経て、入口側電磁弁27,28を介して油通路29,3
0に選択的に供給され、エンジン回転に同期して回転す
るロータリバルブ31,32を介して#1気筒、#4気
筒、#2気筒、#3気筒の各油圧室22に選択的に供給
されることにより、各吸気バルブ20が順に開作動され
る。
【0021】各油圧室22の作動油は、油通路29,3
0から出口側電磁弁33,34を介して選択的にリリー
フ通路35よりオイルタンク24に逃がされることによ
り、各吸気バルブ20が順に閉作動される。従って、こ
の出口側電磁弁33,34の開時期を制御することで、
吸気バルブ20の閉時期が自由に制御される。吸気バル
ブ20の閉時期の制御について説明する。
【0022】図4は制御手段としてのコントロールユニ
ット10により実行される吸気バルブ閉時期制御のフロ
ーチャートである。ステップ1では、エンジン回転数N
eとアクセル開度Accとを読込む。ステップ2では、読
込んだエンジン回転数Neとアクセル開度Accとから、
図5のマップに基づいて、吸気バルブ20の閉時期を設
定する。
【0023】ステップ3では、設定された吸気バルブ2
0の閉時期に対応する出口側電磁弁33,34の開時期
を読出す。ステップ4では、読出した出口側電磁弁3
3,34の開時期を所定のアドレスに格納する。この開
時期に出口側電磁弁33,34を開くことで、吸気バル
ブ20の閉時期を制御する。
【0024】ここで、図5に示すように、吸気バルブの
閉時期を、常用回転の低中負荷域で、下死点後(ABD
C)40°と設定し、高速又は高負荷になるほど、30
°ABDC、20°ABDCと下死点側へ進角させるこ
とによって、高速又は高負荷時に見かけの圧縮比を高く
維持できるため、着火遅れの長期化に伴う予混合燃焼割
合の増加を抑制でき、燃焼騒音の悪化を防止できる。
【0025】この場合、高速又は高負荷域で吸気バルブ
の閉時期を進角させるため、充填効率は従来技術に比べ
て低下する。しかし、低圧縮比として、シリンダ内最高
圧力をガソリンエンジン並みに抑制することで、エンジ
ン各部を軽量化でき、フリクション低減により燃料消費
率の改善が可能となること、及び、低圧縮比とすること
で圧縮上死点でのすきま容積に占める燃焼室キャビティ
容積の割合を向上できるため、空気利用率が高まり、ス
モーク排出量を低減できることの2点から、少なくとも
同等以上の出力性能を維持できる。
【0026】また、常用回転の低中負荷域で、吸気バル
ブの閉時期を下死点後から大きく遅角することにより、
見かけの圧縮比を低くできる。これにより、適度なEG
R量と噴射時期の遅角との組合せから、いわゆる低温予
混合燃焼が可能となるため、スモーク、SOFと同時
に、NOxの排出も抑制できる。また、始動及びアイド
リングを含む極低回転域では、吸気バルブの閉時期を下
死点(0°ABDC)付近まで進角して、始動性の確保
と、低速域でのスモーク及びSOFの抑制とを図ること
ができる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。基本的な構成は、第1実施形態の図2及び図3と
同じであるが、吸気バルブ20の閉時期の設定方法が異
なっており、圧縮上死点でのシリンダ内ガス温度が、エ
ンジンの運転条件に応じて設定される目標温度となるよ
うに、吸気バルブの閉時期を制御する。図6は第2実施
形態での吸気バルブ閉時期制御のフローチャートであ
る。
【0028】ステップ11では、エンジン回転数Ne、
アクセル開度Acc、吸入空気量Qa、吸気マニホールド
内の吸気温度Taを読込む。ステップ12では、読込ん
だエンジン回転数Neとアクセル開度Accとから、図7
のマップに基づいて、圧縮上死点での目標シリンダ内ガ
ス温度Tcを設定する。この部分が目標シリンダ内ガス
温度設定手段に相当する。
【0029】ステップ13では、この目標シリンダ内ガ
ス温度Tcを得るように、以下の(1)〜(4)の手順
で、要求圧縮比εを算出する。この部分が要求圧縮比算
出手段に相当する。 (1)図8のマップを用いて、エンジン回転数Neとア
クセル開度Accとから、EGR率が0%の場合の吸入空
気量Qa°を算出する。
【0030】(2)EGR率が0%の場合の吸入空気量
Qa°と実際の吸入空気量Qaとから、次式により、E
GR率を算出する。 EGR率=〔(Qa°−Qa)/Qa°〕×100% (3)図9のテーブルを用いて、EGR率から、吸気作
動ガスの比熱比kを算出する。
【0031】(4)圧縮上死点でのシリンダ内ガス温度
は、吸気マニホールド内の吸気温度Taと、圧縮比と、
吸気作動ガスの比熱比kとから、圧縮上死点でのシリン
ダ内ガス温度=Ta×圧縮比k-1の関係で求められる。
従って、圧縮上死点での目標シリンダ内ガス温度Tcを
得るための要求圧縮比εを、圧縮上死点での目標シリン
ダ内ガス温度Tcと、実際の吸気マニホールド内の吸気
温度Taと、吸気作動ガスの比熱比kとから、 ε=(Tc/Ta)1/(k-1) により算出する。
【0032】ステップ14では、図10のテーブルを用
いて、要求圧縮比εから、吸気バルブ20の閉時期を設
定する。すなわち、要求圧縮比εが大きくなるほど、吸
気バルブ閉時期を進角側に設定する。この部分が吸気バ
ルブ閉時期設定手段に相当する。ステップ15では、設
定された吸気バルブ20の閉時期に対応する出口側電磁
弁33,34の開時期を読出す。
【0033】ステップ16では、読出した出口側電磁弁
33,34の開時期を所定のアドレスに格納する。この
開時期に出口側電磁弁33,34を開くことで、吸気バ
ルブ20の閉時期を制御する。以上のように、圧縮上死
点でのシリンダ内ガス温度が、エンジンの運転条件に応
じて設定される目標温度となるように、吸気バルブの閉
時期を制御するのであり、ここにおいて、圧縮上死点で
の目標シリンダ内ガス温度Tcは、図7に示した如く、
高速又は高負荷側になるほど高く設定して、着火遅れの
短縮を図る。
【0034】また、低中負荷域のように、EGR率が高
い条件では、比較的低く、例えば850K前後に設定し
て、着火遅れの長期化を図る。EGR率が高い場合は酸
素濃度が低くなるため、着火遅れが長期化しても急激な
燃焼とはならないからである。そして、この850K前
後は、図11において、スモーク及びSOFの排出量が
共に最小となる範囲であると同時に、着火遅れ長期化の
悪影響が顕在化しない温度条件である。
【0035】以上のような制御により、スモーク及びS
OFの排出を抑制できると共に、着火遅れの長期化を最
小限に抑制できるため、燃焼騒音の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の第1実施形態を示すディーゼルエン
ジンの概略構成図
【図3】 吸気バルブの可変タイミング機構の構造図
【図4】 吸気バルブ閉時期制御のフローチャート
【図5】 吸気バルブ閉時期設定用マップを示す図
【図6】 第2実施形態を示す吸気バルブ閉時期制御の
フローチャート
【図7】 目標シリンダ内ガス温度設定用マップを示す
【図8】 EGR率0%時の吸入空気量算出用マップを
示す図
【図9】 比熱比算出用テーブルを示す図
【図10】 吸気バルブ閉時期設定用テーブルを示す図
【図11】 圧縮上死点でのシリンダ内ガス温度による
排気特性を示す図
【図12】 シリンダ内圧力及びその上昇率の特性図
【符号の説明】
1 エンジン 2 燃料噴射ポンプ 3 吸気通路 4 排気通路 5 EGR通路 6 EGR弁 9 吸気バルブのタイミング可変機構 10 コントロールユニット 11 回転センサ 12 アクセル開度センサ 13 エアフローセンサ 14 吸気温度センサ 20 吸気バルブ 22 油圧室 27,28 入口側電磁弁 29,30 油路 31,32 ロータリバルブ 33,34 出口側電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 15/00 F02D 15/00 E 43/00 301 43/00 301W 301Z Fターム(参考) 3G018 AA06 AA11 AA12 AB12 AB16 BA38 CA19 DA54 DA57 DA58 DA61 DA63 DA66 EA02 EA11 EA13 EA14 EA31 EA32 EA35 FA07 FA27 GA08 GA09 GA32 3G084 AA01 AA03 BA03 BA05 BA20 BA22 BA23 CA03 CA04 DA09 DA10 DA13 EB07 EB08 FA02 FA07 FA10 FA29 FA33 FA36 FA38 3G092 AA02 AA11 AA12 AA13 AA17 DA01 DA08 DA14 DC09 DD00 DD03 DF04 DF07 DF09 DG05 EA03 EA04 EC10 FA14 FA15 FA17 FA18 FA50 GA01 GA05 GA06 HA01Z HA04Z HA06Z HA12X HA13X HA14X HC03X HD05Z HD07X HE01Z HE03Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの運転条件を検出する運転条件検
    出手段と、 吸気バルブのタイミング可変手段と、 吸気バルブの閉時期を、常用回転の低中負荷域で、下死
    点より遅角側の所定時期に制御し、高速又は高負荷域で
    は、前記所定時期より下死点側に制御する制御手段と、 を設けたことを特徴とするディーゼルエンジン。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、始動及びアイドリングを
    含む極低回転域では、吸気バルブの閉時期を下死点付近
    に制御することを特徴とする請求項1記載のディーゼル
    エンジン。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、エンジン回転数及び負荷
    に基づき、マップを参照して、吸気弁バルブの閉時期を
    制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    ディーゼルエンジン。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、圧縮上死点でのシリンダ
    内ガス温度が、エンジンの運転条件に応じて設定される
    目標温度となるように、吸気バルブの閉時期を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジン。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、エンジンの運転条件に応
    じて圧縮上死点での目標シリンダ内ガス温度を設定する
    目標シリンダ内ガス温度設定手段と、この目標シリンダ
    内ガス温度を得るように要求圧縮比を算出する要求圧縮
    比算出手段と、この要求圧縮比に応じて吸気バルブの閉
    時期を設定する吸気バルブ閉時期設定手段とを含んで構
    成されることを特徴とする請求項4記載のディーゼルエ
    ンジン。
  6. 【請求項6】前記目標シリンダ内ガス温度設定手段は、
    圧縮上死点での目標シリンダ内ガス温度を、高速又は高
    負荷側になるほど高く設定することを特徴とする請求項
    5記載のディーゼルエンジン。
  7. 【請求項7】最高シリンダ内圧力を11MPa以下とし
    たことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つ
    に記載ののディーゼルエンジン。
  8. 【請求項8】エンジンの圧縮比を16以下の低圧縮比と
    したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1
    つに記載のディーゼルエンジン。
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