JP2002037536A - 金属箔ロール運搬用コンテナ - Google Patents

金属箔ロール運搬用コンテナ

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JP2002037536A
JP2002037536A JP2000226012A JP2000226012A JP2002037536A JP 2002037536 A JP2002037536 A JP 2002037536A JP 2000226012 A JP2000226012 A JP 2000226012A JP 2000226012 A JP2000226012 A JP 2000226012A JP 2002037536 A JP2002037536 A JP 2002037536A
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metal foil
foil roll
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resin
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JP2000226012A
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English (en)
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Takahiro Harada
高宏 原田
Tadao Sakata
忠夫 阪田
Hisanao Kajiura
久尚 梶浦
Yutaka Hirata
豊 平田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度を向上して信頼性を向上すると共に、廃
棄時の環境への影響を低減することができる金属箔ロー
ル運搬用コンテナを提供する。 【解決手段】 繊維長3〜6mm、繊維径0.05〜
0.2mmの強化繊維を5〜60質量%含有する樹脂組
成物を射出成形してなる繊維強化樹脂の成形体にて形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
の製造等に用いられる長尺の銅箔等の金属箔を巻き付け
た金属箔ロールを運搬するための金属箔ロール運搬用コ
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属箔ロール運搬用コンテナとしては、
従来から木製、金属製(アルミニウム製、ステンレス
製、鉄製等)、樹脂製、あるいは樹脂製の部材と他の複
数の部材とを組み合わせた構成のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、木製の金属箔
ロール運搬用コンテナでは、耐久性や運搬対象である金
属箔ロールに金属箔ロール運搬用コンテナからの木くず
が付着したり、金属箔が吸湿しやすかったり、帯電しや
すかったりし、また廃棄時には環境に対する負荷が大き
くなるものであった。
【0004】また金属製の金属箔ロール運搬用コンテナ
では、重量が重くなり、また木製の場合と比較してかな
り製造コストが高くなるものであった。
【0005】また樹脂製の金属箔ロール運搬用コンテナ
では、これまで充分な強度を有するものは提供されてい
なかった。
【0006】また樹脂製の部材と他の複数の部材とを組
み合わせて形成される金属箔ロール運搬用コンテナで
は、部材間に隙間が生じてしまい、コンテナ内部に埃、
ゴミ、湿気等が侵入してしまうといった問題があり、ま
た製造コストが高くなったり、廃棄時にリサイクルが困
難であるといった問題もあった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みて為されたもので
あり、強度を向上して信頼性を向上すると共に、廃棄時
の環境への影響を低減することができる金属箔ロール運
搬用コンテナを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
金属箔ロール運搬用コンテナは、繊維長3〜6mmの強
化繊維を5〜60質量%含有する樹脂組成物を射出成形
してなる繊維強化樹脂の成形体にて形成して成ることを
特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、繊維強化樹脂と、他の一種以上の樹脂とを一体成形
して成ることを特徴とするものである。
【0010】また請求項3の発明は、請求項2におい
て、断熱効果を有する樹脂からなる樹脂層12aをコン
テナ内部の内面に沿って一体に形成して成ることを特徴
とするものである。
【0011】また請求項4の発明は、請求項2におい
て、金属箔ロール運搬用コンテナの表層部分を構成する
スキン層12cを繊維強化樹脂によって形成すると共
に、スキン層12cの内部に断熱効果を有する樹脂から
なるコア層12dを形成して成ることを特徴とするもの
である。
【0012】また請求項5の発明は、請求項3又は4に
おいて、断熱効果を有する樹脂を、タルク材を混入した
樹脂組成物にて成形して成ることを特徴とするものであ
る。
【0013】また請求項6の発明は、請求項3又は4に
おいて、断熱効果を有する樹脂を、発泡樹脂にて形成し
て成ることを特徴とするものである。
【0014】また請求項7の発明は、請求項1乃至6の
いずれかにおいて、少なくとも表層部分を導電性を有す
る繊維強化樹脂にて形成して成ることを特徴とするもの
である。
【0015】また請求項8の発明は、請求項7におい
て、金属箔ロール運搬用コンテナに保持された状態の金
属箔ロールと、導電性を有する繊維強化樹脂にて形成さ
れている部分とを電気的に導通させる構造を具備して成
ることを特徴とするものである。
【0016】また請求項9の発明は、請求項1乃至8の
いずれかにおいて、金属箔ロール8のロール軸9を導電
性材料にて形成すると共に、このロール軸9を受ける軸
受部5を導電性を有する部材14にて形成して成ること
を特徴とするものである。
【0017】また請求項10の発明は、請求項1乃至9
のいずれかにおいて、コンテナ内部に吸湿性樹脂組成物
からなる吸湿部15を一体に形成して成ることを特徴と
するものである。
【0018】また請求項11の発明は、請求項10にお
いて、リブ状の吸湿部15を、コンテナ内部の内面の複
数箇所に形成して成ることを特徴とするものである。
【0019】また請求項12の発明は、請求項1乃至1
1のいずれかにおいて、最下面に導電性を有する部材1
7を設けて成ることを特徴とするものである。
【0020】また請求項13の発明は、請求項12にお
いて、導電性を有する部材17を、導電性樹脂組成物に
て成形して成ることを特徴とするものである。
【0021】また請求項14の発明は、請求項1乃至1
3のいずれかにおいて、内層に中空層18を形成して成
ることを特徴とするものである。
【0022】また請求項15の発明は、請求項14にお
いて、中空層18の一部を外部に開放するように形成し
て成ることを特徴とするものである。
【0023】また請求項16の発明は、請求項14にお
いて、中空層18を密閉させて形成すると共に中空層1
8内部を真空状態として成ることを特徴とするものであ
る。
【0024】また請求項17の発明は、請求項16にお
いて、振動吸収性を有する部材19を一体に形成して成
ることを特徴とするものである。
【0025】また請求項18の発明は、請求項1乃至1
7のいずれかにおいて、内層に水蒸気が通過すると共に
液体状の水が通過しない特性を有する蒸気通過層20を
形成し、コンテナ内部と外部とを蒸気通過層20を介し
て連通する通孔21を形成して成ることを特徴とするも
のである。
【0026】また請求項19の発明は、請求項1乃至1
8のいずれかにおいて、金属箔ロール8における金属箔
10の幅以上の幅寸法を有する開口部24を形成すると
共に、この開口部24を開閉する蓋体22を一体に形成
して成ることを特徴とするものである。
【0027】また請求項20の発明は、請求項1乃至1
9のいずれかにおいて、コンテナ下台1と、コンテナ下
台1に対して着脱自在に取り付けられることによりコン
テナ内部を閉塞するコンテナ上蓋2とで構成され、コン
テナ上蓋2とコンテナ下台1とのそれぞれの接合部に磁
化された磁性材料からなる部材25を設けて成ることを
特徴とするものである。
【0028】また請求項21の発明は、請求項20にお
いて、磁性材料として磁性を有する樹脂組成物を用い、
磁化された磁性材料からなる部材25を二色成形法によ
り一体に設けて成ることを特徴とするものである。
【0029】また請求項22の発明は、請求項1乃至2
1のいずれかにおいて、透明な部材26を一体に形成し
て成ることを特徴とするものである。
【0030】また請求項23の発明は、請求項22にお
いて、透明な部材26の内側に、温度により色が変化す
る特性を有する部材27を設けて成ることを特徴とする
ものである。
【0031】また請求項24の発明は、請求項22又は
23において、透明な部材26の内側に、湿度により色
が変化する特性を有する部材28を設けて成ることを特
徴とするものである。
【0032】また請求項25の発明は、請求項22乃至
24において、透明な部材26の内側に、衝撃を受ける
ことにより色が変化する特性を有する部材29を設けて
成ることを特徴とするものである。
【0033】また請求項26の発明は、請求項1乃至2
5のいずれかにおいて、コンテナ強度確認用の部材32
を設けて成ることを特徴とするものである。
【0034】また請求項27の発明は、請求項1乃至2
6において、コンテナ下台1と、コンテナ下台1に対し
て着脱自在に取り付けられることによりコンテナ内部を
閉塞するコンテナ上蓋2とで構成され、コンテナ下台1
とコンテナ上蓋2のうちのいずれか一方に、いずれか他
方に対して係合する固定用爪部36を形成して成ること
を特徴とするものである。
【0035】また請求項28の発明は、請求項1乃至2
7のいずれかにおいて、コンテナ内部の内面形状を、断
面略円弧状に形成して成ることを特徴とするものであ
る。
【0036】また請求項29の発明は、請求項1乃至2
8のいずれかにおいて、コンテナ下台1と、コンテナ下
台1に対して着脱自在に取り付けられることによりコン
テナ内部を閉塞するコンテナ上蓋2とで構成すると共
に、コンテナ下台1とコンテナ上蓋2とを同一形状に形
成して成ることを特徴とするものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0038】本発明に係る金属箔ロール運搬用コンテナ
の基本構造の一例を、図1,2に示す。この金属箔ロー
ル運搬用コンテナは、コンテナ下台1とコンテナ上蓋2
とで構成されている。一方、金属箔ロール8は、円棒状
のロール軸9に長尺の銅箔等の金属箔10を巻き付ける
ことにより構成されている。この金属箔ロール運搬用コ
ンテナは、内部に金属箔ロール8を保持した状態で運搬
できるように形成されている。
【0039】コンテナ下台1は略長方体状に形成されて
おり、このコンテナ下台1には、上方に平面視矩形状の
開口を有する収容部3が凹設されている。この収容部3
の長手方向の両側方には、金属箔ロール8のロール軸9
を支持する支持壁部11が形成されている。この支持壁
部11は、このコンテナ下台1の外側方と、収容部3の
内部とを仕切るように形成されている。この支持壁部1
1の上部には、上方に開口すると共に収容部3に連通す
る軸受部5が凹設されている。ここで、図示の例では軸
受部5を支持壁部11の収容部3側に形成し、更に支持
壁部11には、軸受部5よりも外側に、上方に開口する
凹部4が設けられており、軸受部5の、収容部3とは反
対側が、凹部4と連通するようになっている。尚、この
凹部4は必ずしも形成する必要はなく、後述する例では
凹部4が形成されていないものも示されている。またコ
ンテナ下台1の下面からは下方に向けて複数の凸部6が
突設されている。
【0040】上記の収納凹部3は、金属箔ロール8のロ
ール状の金属箔10が配置されるものである。また軸受
部3は金属箔ロール8のロール軸9の端部を軸受けする
ものであり、ロール軸9の外周面と略同一径を有する断
面略円弧状に形成されている。
【0041】一方、コンテナ上蓋2は略長方体状に形成
されており、このコンテナ上蓋2には、コンテナ下台1
と略同一形状の収容部3が下方に開口するように凹設さ
れており、この収容部3の下部開口は、平面視矩形状に
形成されている。この収容部3の長手方向の両側方に
は、金属箔ロール8のロール軸9を支持する支持壁部1
1が形成されている。この支持壁部11は、このコンテ
ナ上蓋2の外側方と、収容部3の内部とを仕切るように
形成されている。この支持壁部11の下部には、下方に
開口すると共に収容部3に連通する軸受部5が凹設され
ている。ここで、図示の例では軸受部5を支持壁部11
の収容部3側に形成し、更に支持壁部11には、軸受部
5よりも外側に、下方に開口する凹部4が設けられてお
り、軸受部5の、収容部3とは反対側が、凹部4と連通
するようになっている。尚、この凹部4は必ずしも形成
する必要はなく、後述する例では凹部4が形成されてい
ないものも示されている。またコンテナ上蓋2の上面か
らは上方に向けて複数の凸部6が突設されている。
【0042】そして、金属箔ロール8を金属箔ロール運
搬用コンテナに収納する場合は、まず金属箔ロール8を
コンテナ下台1に収容する。このとき金属箔ロール8の
ロール状の金属箔10を収容部3に配置すると共に、ロ
ール軸9の両端をそれぞれ各軸受部5に配置する。この
状態で、コンテナ下台1の上方から、各コンテナ上蓋
を、収容部3、凹部4、軸受部5を位置合わせした状態
で被せるようにして、コンテナ下台1にコンテナ上蓋を
取着することにより金属箔ロール8を金属箔ロール運搬
用コンテナの内部に収納するものである。このときコン
テナ内部には二つの収容部3に囲まれた断面略円形状の
空間が形成され、この空間内にロール状の金属箔10が
配置される。またロール軸9の両端部は、二つの軸受部
5に囲まれた断面略円形状の領域に支持される。
【0043】また、コンテナ下台1とコンテナ上蓋2と
に凹部4を設けない場合は、図3等に示すように、軸受
部5は収容部3の両側方において、収容部3と外部とを
仕切る仕切壁11の上面に上方に開口すると共に収容部
3及び外部に連通するように形成される。また、軸受部
5は、図5等に示すように側方において外部と連通しな
いように形成することもできる。
【0044】請求項1に係る発明は、上記のようにして
構成される金属箔ロール運搬用コンテナを、繊維長3〜
6mmの強化繊維を5〜60質量%含有する樹脂組成物
を射出成形してなる繊維強化樹脂の成形体にて形成する
ものである。以下、このように繊維を含有させた樹脂組
成物を繊維強化樹脂組成物という。この繊維強化樹脂組
成物の母材樹脂としてはポリプロピレン等の熱可塑性樹
脂を用いることができる。また強化繊維としてはガラス
繊維等を用いることができる。このようにすると、高強
度の樹脂製の金属箔ロール運搬用コンテナを作製するこ
とができ、軽量かつ充分な強度を有する金属箔ロール運
搬用コンテナを得ることができる。
【0045】ここで強化繊維の繊維長が3mmに満たな
いと充分な強度を得ることができなくなる。また、逆に
この繊維長が6mmを超えると、強度上の問題は発生し
ないが、射出成形により成形する場合、6mm以上の繊
維長を保って成形することが困難となり、成形上の問題
がある。
【0046】また強化繊維の配合量が5質量%に満たな
いと充分な強度を得ることができなくなる。逆に60質
量%を超えると、強化繊維が過剰となり、強化繊維が破
壊の起点として働くようになるおそれがあって充分な強
度が得られないようになるおそれがあり、更に、射出成
形による成形も困難となる。
【0047】請求項2の発明は、繊維強化樹脂と、他の
一種以上の樹脂とを一体成形することにより金属箔ロー
ル運搬用コンテナを作製するものである。すなわち、金
属箔ロール運搬用コンテナを複数の部材にて形成するに
あたり、繊維強化樹脂にて形成された部材と他の樹脂か
らなる部材とを、二色成型法やインサート成形法等によ
って一体に成形することにより金属箔ロール運搬用コン
テナを作製するものである。このとき、繊維強化樹脂以
外の樹脂としては、例えば母材樹脂としてポリプロピレ
ン等の熱可塑性樹脂を用い、この母材樹脂にガラス繊
維、木粉、樹脂組成物等配合した各種のものを用いるこ
とができる。
【0048】このようにすると、複数の部材にて金属箔
ロール運搬用コンテナを作製するにあたり、機械的結合
や接着等により形成する場合と比較して、製造コストを
低減することができ、また部材間の接合強度が強固とな
って、全体の強度の向上が可能となり、また部材間に隙
間が生じることを防止して、高い密閉性を維持すること
が可能となる。更に、従来のように樹脂と金属部材にて
コンテナ構造を形成する場合や木材で形成する場合は締
結部材を必要とするため、リサイクル時における解体、
分離作業が繁雑であるのに対して、請求項2の発明では
金属箔ロール運搬用コンテナを樹脂のみで形成するた
め、このような煩雑な解体、分離作業を必要とすること
がなく、リサイクル性に優れるものである。
【0049】このようにして複数の部材にて金属箔ロー
ル運搬用コンテナを作製する場合の具体例は、後述す
る。
【0050】請求項3の発明は、断熱効果を有する樹脂
からなる樹脂層12aをコンテナ内部の内面に沿って一
体に形成するものである。この構成を図3に示す。
【0051】図示の例では、コンテナ下台1及びコンテ
ナ上蓋2の各収容部3の内面に沿って、断熱効果を有す
る樹脂からなる樹脂層12aを形成したものである。こ
の断熱効果を有する樹脂からなる樹脂層12aは、例え
ばウレタンフォーム等の断熱効果を有する樹脂を成形す
ることにより形成することができる。この断熱効果を有
する樹脂からなる樹脂層12a以外の部分12bは、繊
維強化樹脂にて形成されている。
【0052】このようにすると、この金属箔ロール運搬
用コンテナを用いて金属箔ロール8を運搬するにあた
り、外部の温度変化に対するコンテナ内部の温度変化を
小さくすることができる。そのため、温度変化による金
属箔ロール8への結露の発生を防止して金属箔10の腐
蝕を防止することができ、また、熱膨脹や熱収縮に起因
する金属箔10の損傷を防止することができて、金属箔
ロール8から金属箔10を繰り出して使用する場合の、
金属箔10の劣化部分の廃却量を削減することができる
ものである。
【0053】請求項4の発明は、金属箔ロール運搬用コ
ンテナの表層部分を構成するスキン層12cを繊維強化
樹脂によって形成すると共に、スキン層12cの内部に
断熱効果を有する樹脂からなるコア層12dを形成する
ものである。この構成を図4に示す。
【0054】スキン層12cは例えば補強繊維を5質量
%含有する繊維強化樹脂にて形成されるものであり、コ
ンテナ上蓋2やコンテナ下台1の表層はこのスキン層1
2cにて形成されている。このスキン層12cの内部
に、断熱効果を有する樹脂からなるコア層12dが形成
されている。このコア層12dは、上記の図3に示すも
のと同様に、ウレタンフォーム等の断熱効果を有する樹
脂にて形成することができる。
【0055】このようにすると、断熱効果を有する樹脂
が外部から視認されることがなく、外観を向上すること
ができ、また温度変化による熱膨張や熱収縮に起因する
金属箔10の損傷を防止することができて、金属箔ロー
ル8から金属箔10を繰り出して使用する場合の、金属
箔10の劣化部分の廃却量を削減することがでる。更
に、断熱効果を有する樹脂が外部に露出している場合
は、断熱効果を有する樹脂が金属箔ロール運搬用コンテ
ナから剥離して、金属箔ロール運搬用コンテナの内部と
外部との間の断熱性を確保するための厚みが短くなった
り、強度が低下したりするおそれがあるが、請求項4の
発明ではこのような断熱性を有する樹脂の剥離が生じる
おそれがなく、断熱性を向上すると共に金属箔ロール運
搬用コンテナの強度を確保することができ、またこのよ
うな剥離の発生を想定して金属箔ロール運搬用コンテナ
の厚みを厚く形成する必要がなく、金属箔ロール運搬用
コンテナの薄肉小型化を達成することができるものであ
る。
【0056】請求項5の発明は、図3,4に示す場合、
あるいは後述する実施形態において断熱効果を有する樹
脂を用いる場合に、断熱効果を有する樹脂を、タルク材
を混入した樹脂組成物にて成形するものである。タルク
材を混入した樹脂組成物としては、例えば母材樹脂とし
てはポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用い、木質系の
タルク材を40〜60質量%含有するものを用いること
ができる。
【0057】このようにすると、断熱性効果を有する樹
脂の母材樹脂にウレタンフォームのような断熱効果が高
いものを用いなくても、タルク材にて断熱効果を付与す
ることができるものであり、金属箔ロール運搬用コンテ
ナに断熱効果を低コストにて付与することができる。ま
た、タルク材が混入されることによって、断熱性効果を
有する樹脂が高強度に形成されることとなり、金属箔ロ
ール運搬用コンテナ全体の強度を向上することができる
ものである。また、このようにタルク材により強度を向
上することができるため、母材樹脂として強度の低下し
たリサイクル材等を使用しても充分な強度を確保するこ
とができ、製造コストの削減や廃棄物の削減を達成する
ことができるものである。
【0058】請求項6の発明は、図3,4に示す場合、
あるいは後述する実施形態において断熱効果を有する樹
脂を用いる場合に、断熱効果を有する樹脂を、発泡樹脂
にて形成するものである。発泡樹脂としては、既述のよ
うにウレタンフォームにて成形されるものを用いること
ができる。また例えば母材樹脂としてポリプロピレンを
用い、カルボン酸系、アゾニトリル化合物系、ジアゾア
セトアミド系等の有機発泡剤を混入してなる樹脂組成物
を成形したものを用いることもできる。
【0059】そして、この樹脂組成物と、繊維強化樹脂
組成物とを用い、二色成形法やインサート成形法を適用
することにより、金属箔ロール運搬用コンテナに断熱効
果を有する樹脂を一体に形成することができる。
【0060】このようにすると、発泡樹脂が有する大き
な断熱作用によって、断熱効果を有する樹脂の熱伝導率
を著しく低減することができるものであり、金属箔ロー
ル運搬用コンテナに大きな断熱性を付与することができ
るものである。また比重が小さい発泡樹脂を用いて金属
箔ロール運搬用コンテナを構成することにより、金属箔
ロール運搬用コンテナの軽量化を達成することができ
る。更に、発泡樹脂によって金属箔ロール運搬用コンテ
ナが受ける衝撃力を吸収することができ、金属箔ロール
運搬用コンテナ内部に収納された金属箔ロール8を衝撃
から効果的に保護することができるものである。
【0061】請求項7の発明は、上記の各金属箔ロール
運搬用コンテナにおいて、金属箔ロール運搬用コンテナ
の少なくとも表層部分を導電性を有する繊維強化樹脂に
て形成するものである。
【0062】例えば図1,2に示す場合では金属箔ロー
ル運搬用コンテナ全体を導電性を有する繊維強化樹脂に
て形成し、図4に示す場合では金属箔ロール運搬用コン
テナの表層部分を構成するスキン層12dを導電性樹脂
にて形成するものである。この導電性を有する繊維強化
樹脂は、例えば銅や銅合金等の導電性フィラーを15〜
30質量%含有する繊維強化樹脂組成物を成形したもの
を用いることができる。
【0063】このようにすると、金属箔ロール運搬用コ
ンテナに帯電した静電気を、金属箔ロール運搬用コンテ
ナにおける導電性を有する表層部分を介して外部に放散
させることができ、静電気によって塵や埃が金属箔ロー
ル運搬用コンテナに付着することを防止することができ
るものである。そのため、金属箔ロール運搬用コンテナ
を工場施設等に運搬した際の施設内への塵や埃等の侵入
を防止することができ、また金属箔ロール運搬用コンテ
ナに付着した塵や埃等が金属箔ロール8の開梱時などに
金属箔10に付着することを防止することができるもの
である。
【0064】請求項8の発明は、金属箔ロール運搬用コ
ンテナの少なくとも表層部分を導電性を有する繊維強化
樹脂にて形成する場合において、金属箔ロール運搬用コ
ンテナに保持された状態の金属箔ロール8と、導電性を
有する繊維強化樹脂にて形成されている部分とを電気的
に導通させる構造を具備するものである。この構成を図
5に示す。
【0065】図5では、金属箔ロール運搬用コンテナの
表層部分を構成するスキン層12cを導電性を有する繊
維強化樹脂にて形成し、スキン層12cの内側に断熱効
果を有する樹脂からなるコア層12dが形成されてい
る。またコンテナ下台1の収容部3の内側に、金属等の
導電性材料からなる接触子13が設けられている。この
接触子13は一端が収容部3の内面においてスキン層1
2cと一体に形成され、また金属箔ロール8がコンテナ
下台1に保持された状態において、金属箔10と接触子
13の他端とが接触するように配置されている。
【0066】このようにすると、金属箔ロール運搬用コ
ンテナと金属箔ロール8とを電気的に接続することがで
き、この金属箔ロール運搬用コンテナと金属箔ロール8
とのの間に電位差が発生することを防止することができ
るものであり、その結果、金属箔ロール8における静電
気の帯電を防止して、金属箔ロール8への塵や埃等の付
着を防止することができるものである。
【0067】また、コンテナ下台1だけでなく、コンテ
ナ上蓋2にも同様にして、金属等の導電性材料からなる
接触子13を設けることができる。この場合は、コンテ
ナ上蓋2とコンテナ下台1とが、接触子13及び金属箔
ロール10を介して電気的に接続されることとなる。こ
のようにすると、金属箔ロール運搬用コンテナを、内部
に金属箔ロール8を収納した状態で複数組積み上げた場
合において、上方に配置されているコンテナのコンテナ
下台1と、下方に配置されているコンテナのコンテナ上
蓋2とが電気的に接続され、上下の金属箔ロール運搬用
コンテナ間を電気的に順次接続すると共に、各コンテナ
に収容されている金属箔ロール8と金属箔運搬用コンテ
ナとを電気的に接続することができる。その結果、積載
されている各金属箔ロール運搬用コンテナと、この各金
属箔ロール運搬用コンテナに収容されている金属箔ロー
ル8との導電効果を保つことができ、積載されている各
金属箔ロール運搬用コンテナ全体に亘って、内部に収容
されている金属箔ロール8における静電気の帯電を防止
することができるものである。
【0068】請求項9の発明は、上記の各金属箔ロール
運搬用コンテナにおいて、金属箔ロール8のロール軸9
を導電性材料にて形成すると共に、このロール軸9を受
ける軸受部5を導電性を有する部材14にて形成するも
のである。この構成を図6に示す。
【0069】図示の例では、インサート成形法等によっ
て、金属等の導電性を有する部材14を支持壁部11に
埋設すると共にこの部材14によって、軸受部5の内面
を構成するようにしている。その結果、ロール軸9とし
て金属製等の導電性材料にて形成されたものを用いる
と、金属箔ロール8の金属箔10が、ロール軸9及び導
電性を有する部材14にて金属箔ロール運搬用コンテナ
と電気的に接続されることとなる。このため、金属箔ロ
ール運搬用コンテナと金属箔ロール8との間に電位差が
発生することが防止され、金属箔ロール8への塵や埃等
の付着を防止することができるものである。また、この
ように導電性を有する部材14を設けるにあたり、この
部材14を軸受部5を構成するための部材と兼用して形
成することができ、図5の場合のように別途の部材とし
て接触子13を設けることなく金属箔ロール運搬用コン
テナと一体に形成することができるものである。
【0070】また、コンテナ下台1だけでなく、コンテ
ナ上蓋2にも同様にして、導電性を有する部材14を設
けることができる。この場合は、コンテナ上蓋2とコン
テナ下台1とが、導電性を有する部材14及び金属製の
ロール軸8を介して電気的に接続されることとなる。
【0071】請求項10の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、コンテナ内部に吸湿性樹脂
組成物からなる吸湿部15を形成するものである。この
構成を図7に示す。
【0072】図示の例では、まず一次成形において図4
に示すようにスキン層12cとコア層12dにて金属箔
ロール運搬用コンテナを形成し、更に二次成形において
収容部3の内面の複数箇所に、二色成型法などによって
吸湿性樹脂組成物からなる吸湿部15を形成したもので
ある。ここで、吸湿性樹脂組成物としては、例えば母材
樹脂としてポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いると
共にシリカゲルを20〜60質量%含有するものを用い
ることができる。この吸湿部15は、収容部3の両内側
面において、複数箇所に形成されている。
【0073】このようにすると、金属箔ロール運搬用コ
ンテナに吸水機能を付与することができ、コンテナ内部
に侵入した湿気などの水分を吸湿部15に吸収させ、水
分による金属箔ロール8の腐蝕の発生を防止することが
できるものである。また上記のようにして吸湿部15を
金属箔ロール運搬用コンテナに対して一体に形成するこ
とにより、別部材として吸湿用の部材を設ける場合のよ
うに部材を固定するための構造が不要となり、製造コス
トを低減することができるものである。
【0074】請求項11の発明は、上記のように吸湿部
15を形成するにあたり、リブ状の吸湿部15を、コン
テナ内部の内面の複数箇所に形成するものである。この
構成を図8に示す。
【0075】図示の例では、収容部3の内部は断面矩形
状にて形成されており、リブ状の吸湿部15は収容部3
の内部に、コンテナ下台1又はコンテナ上蓋2の長手方
向に並んで複数個形成されている。ここで各吸湿部は収
容部3の一方の内側面、底面、他方の内側面に亘って形
成されており、この収容部3の内面から収容部3の内方
に向けて突出するように形成されている。またこの吸湿
部15には、コンテナ下台1又はコンテナ上蓋2の長手
方向の両側方及び上方に向けて開口する凹所16が形成
されている。この配置凹所16は、収容部3に配置され
るロール状の金属箔10の外周面に沿うと共にこの外周
面よりも径大の断面略円弧状に形成されている。
【0076】このようにすると、吸湿部15の表面積を
増大させることができて、吸湿能力を増大させることが
でき、更にこのリブ状の吸湿部15にてコンテナ下台1
やコンテナ上蓋2を補強し、金属箔ロール運搬用コンテ
ナの強度を向上することができるものである。
【0077】請求項12の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、金属箔ロール運搬用コンテ
ナの最下面に、導電性を有する部材17を設けたもので
ある。この構成を図9に示す。
【0078】この図示の例では、コンテナ下台1の凸部
6に導電性を有する部材17が埋設されており、このと
き導電性を有する部材17が凸部6の下面にて露出して
いる。このようにして導電性を有する部材17を金属箔
ロール運搬用コンテナに一体に設けるにあたっては、例
えばインサート成形法を適用することができる。
【0079】このようにすると、金属箔ロール運搬用コ
ンテナが床や地面上に配置されている状態において、金
属箔ロール運搬用コンテナが静電気にて帯電した場合な
どに、この静電気を導電性を有する部材17を介して床
や地面等にスムーズに放散させることができ、静電気に
よって金属箔ロール運搬用コンテナに塵や埃等が付着す
ることを防止することができる。そのため、金属箔ロー
ル運搬用コンテナを工場施設等に運搬した際の施設内へ
の塵や埃等の侵入を防止することができ、また金属箔ロ
ール運搬用コンテナに付着した塵や埃等が金属箔ロール
8の開梱時などに金属箔10に付着することを防止する
ことができるものである。
【0080】また、複数の金属箔ロール運搬用コンテナ
を上下に積載する場合、上側の金属箔ロール運搬用コン
テナと下側の金属箔ロール運搬用コンテナとは、上側の
金属箔ロール運搬用コンテナに設けられた導電性を有す
る部材17を介して電気的に接続される。このため、上
下に積載された金属箔ロール運搬用コンテナは互いに電
気的に導通されることとなり、更に最下層の金属箔ロー
ル運搬用コンテナは地面又は床面と電気的に接続させる
ことができる。このため、積載された複数の金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいても、上方に配置された金属箔
ロール運搬用コンテナが静電気にて帯電した場合、この
静電気が導電性を有する部材17を介して下方の金属箔
ロール運搬用コンテナに順次放散されていき、そして最
下段の金属箔ロール運搬用コンテナの導電性を有する部
材17を介して床や地面等にスムーズに放散されること
となり、積載されている全ての金属箔ロール運搬用コン
テナの静電気を放散することができるものである。
【0081】請求項13の発明は、図9に示すように金
属箔ロール運搬用コンテナの最下面に、導電性を有する
部材17を設けるにあたり、導電性を有する部材17
を、導電性樹脂組成物にて成形するものである。導電性
樹脂組成物としては、例えばポリプロピレン等の熱可塑
性樹脂を母材樹脂とし、カーボン等の導電性材料が混入
されたものを用いることができる。そして、この導電性
樹脂組成物を用いて、導電性を有する部材17をコンテ
ナ下台1に二色成形法等により一体成形するものであ
る。このとき導電性を有する部材17はコンテナ下台1
の凸部6に対して埋設されると共に凸部6の下面にて露
出するように一体成形される。
【0082】このようにすると、導電性を有する部材1
7の接合強度が強固となって、コンテナ下台1から脱離
して落下するようなトラブルの発生を防止することがで
きるものであり、また製造コストの低減が可能となるも
のである。
【0083】請求項14の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、内層に中空層18を形成す
るものである。この構成を図10に示す。中空層18を
形成するにあたっては、コンテナ下台1やコンテナ上蓋
2を射出成形等により成形する際に、ガスアシスト成形
法を適用することができる。
【0084】このようにすると、金属箔ロール運搬用コ
ンテナの軽量化や単位重量あたりの剛性の向上を達成す
ることができる。また中空層18の存在により金属箔ロ
ール運搬用コンテナの熱伝導率を低減することができ、
断熱効果を有する樹脂を形成しなくても、金属箔ロール
運搬用コンテナの断熱性を向上することができるもので
ある。
【0085】請求項15の発明は、中空層を形成するに
あたり、中空層18の一部を外部に開放するように形成
するものである。この構成を図11に示す。
【0086】図示の例では、中空層18はコンテナ下台
1及びコンテナ上蓋2において、収容部3の短手方向の
両側方に、上方に開口するように複数個形成されてい
る。このような中空層18を形成するにあたっては、コ
ンテナ下台1やコンテナ上蓋2を射出成形等の金型成形
にて成形する場合、金型としてキャビティー内に、中空
層18に相当する突出部を形成したものを用いることが
できる。
【0087】このようにすると、輸送形態等の状況に応
じて、例えばトラック輸送のみの場合は中空層18に何
も充填せず、船積みの場合などは中空層18に断熱材を
充填するなどして、状況に応じて中空層18に補強材や
断熱材等を充填することができるものである。
【0088】請求項16の発明は、中空層18を形成す
るにあたり、中空層18を密閉させて形成すると共に中
空層18内部を真空状態とするものである。例えば、ガ
スアシスト成形法によってコンテナ下台1やコンテナ上
蓋2に中空層18を形成する際に、ガスの注入により中
空層18を形成した後、中空層18内を真空ポンプ等で
吸引し、更にその後、中空層18を閉塞して密閉するも
のである。
【0089】このようにすると、中空層18の熱伝導率
を更に低減することができ、金属箔ロール運搬用コンテ
ナの断熱性を更に向上することができるものである。
【0090】請求項17の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、振動吸収性を有する部材1
9を一体に形成するものである。この振動吸収性を有す
る部材19としては、例えばブチルゴムを用いることが
できる。この構成を図12,13に示す。
【0091】図12の例では、インサート成形法や二色
成形法によって、振動吸収性を有する部材19を支持壁
部11に埋設し、この部材19によって軸受部5の内面
を構成するようにしている。その結果、金属箔ロール運
搬用コンテナに振動や衝撃が加わった場合に、この振動
や衝撃は振動吸収性を有する部材19を介して金属箔ロ
ール8に伝達されるものであり、このとき振動吸収性を
有する部材19によって振動や衝撃が減衰され、金属箔
ロール8が受ける振動や衝撃を低減することができる。
【0092】ここで、金属箔ロール8では、金属箔10
自身の自重により、金属箔10に加わる圧縮荷重の程度
が上側、下側、側面側でそれぞれ異なり、この状態で金
属箔ロール8に衝撃や振動が加わると、金属箔10に損
傷が発生すると共に、この損傷の度合いが金属箔ロール
8における配置位置によって異なるものとなって、金属
箔10が不均質なものとなる。それに対して、上記のよ
うに金属箔ロール8が受ける振動や衝撃を低減すると、
金属箔10の損傷を防止すると共に金属箔10の品質を
均一に保持することができるものであり、輸送中におけ
る金属箔10の品質を保つことができるものである。
【0093】また上記の振動吸収性を有する部材19と
してブチルゴム等のゴム材料を用いると、金属箔ロール
8のロール軸9は軸受部5において、振動吸収性を有す
る部材19から強い摩擦力を受け、軸受部5に対するロ
ール軸9の回転が防止されるものであり、輸送中の振動
による金属箔ロール8の回転を防止して金属箔10が金
属箔ロール8から繰り出されることを防止することがで
きるものである。
【0094】また、図13に示す例では、金属箔ロール
運搬用コンテナの表層部分を構成するスキン層12cを
繊維強化樹脂によって形成すると共に、スキン層12c
の内部に振動吸収性を有する部材19からなるコア層1
2dを形成したものであり、インサート成形法や二色成
形法等により成形される。このように構成される金属箔
ロール運搬用コンテナの場合も、金属箔ロール運搬用コ
ンテナに振動や衝撃が加わった場合に、この振動や衝撃
は振動吸収性を有する部材19にて減衰されるものであ
り、金属箔ロール8が受ける振動や衝撃を低減すること
ができる。
【0095】請求項18の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、内層に水蒸気が通過すると
共に液体状の水が通過しない特性を有する蒸気通過層2
0を形成し、コンテナ内部と外部とを蒸気通過層20を
介して連通する通孔21を形成するものである。この構
成を図14に示す。
【0096】この図14に示す例では、コンテナ下台1
及びコンテナ上蓋2の内層には、収容部3の内面に沿っ
て、蒸気通過層20が形成されている。このようなコン
テナ下台1やコンテナ上蓋2はインサート成形法等にて
成形される。この蒸気通過層20は、例えばポリテトラ
フルオロエチレンからなる繊維布等にて形成することが
できる。また通孔21は、コンテナ下台1及びコンテナ
上蓋2の外面と収容部3とを連通するように形成されて
おり、この通孔21は蒸気通過層20を横切るように複
数個形成され、コンテナ下台1及びコンテナ上蓋2の外
面と収容部3とを、蒸気通過層20を介して接続してい
る。
【0097】このようにすると、金属箔ロール運搬用コ
ンテナ内に保持された金属箔ロール8から放散される水
蒸気は通孔21を通じ、蒸気通過層20を介して外部へ
放出され、一方、外部から水がコンテナ内部に侵入する
ことが防止される。このため、金属箔ロール運搬用コン
テナ内に保持されている金属箔ロール8が水分の存在に
よって腐蝕されることを防止することができる。
【0098】また、このように形成される金属箔ロール
運搬用コンテナに金属箔ロール8を保持させ、密閉空間
に配置すると共にこの密閉空間を真空雰囲気とする真空
脱気乾燥処理を行うと、コンテナ内部の水分が効率よく
放散されるものであり、金属箔ロール8の腐蝕を更に確
実に防止することができる。
【0099】請求項19の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、金属箔ロール8における金
属箔10の幅以上の幅寸法を有する開口部24を形成す
ると共に、この開口部24を開閉する蓋体22を一体に
形成したものである。この構成を図15に示す。
【0100】図示の例では、コンテナ下台1及びコンテ
ナ上蓋2の短手方向の端面に、コンテナ下台1及びコン
テナ上蓋2の外部と収容部3内とを連通する開口部24
が形成されている。この開口部24は金属箔ロール8に
おける金属箔10の幅以上の幅寸法を有するように形成
され、金属箔ロール運搬用コンテナ内に保持されている
金属箔ロール8の金属箔10と合致する位置に形成され
ている。また蓋体22は開口部24の開口形状と略同一
形状に形成されており、矩形状に形成された開口部24
の内周面のうちの一つの辺部において、薄肉に形成され
た回動部23にてコンテナ下台1やコンテナ上蓋2と一
体に接続されている。そしてこの回動部23を中心にし
て蓋体22を回動させることにより、開口部24を開閉
するようになっている。
【0101】このようにすると、金属箔ロール運搬用コ
ンテナ内に金属箔ロール8を保持させた状態で、開口部
24を介して乾燥材や緩衝材等をコンテナ内に入れた
り、入れ替えたりすることができるものである。また蓋
体23が一体に形成されているので、蓋体23を紛失す
ることがなく、また成形時における製造コストを削減す
ることができるものである。
【0102】更に、金属箔ロール運搬用コンテナ内に金
属箔ロール8が保持されている状態のまま、開口部24
を介して金属箔10を引き出すことができるものであ
り、金属箔ロール運搬用コンテナの開梱作業を行うこと
なく金属箔10を使用することができるものである。ま
た、金属箔ロール運搬用コンテナの開梱作業を行う場合
は金属箔ロール運搬用コンテナに付着していた塵や埃等
が金属箔ロール8に付着するおそれがあるが、開梱作業
を行わない場合にはこのような塵や埃等の付着を防止す
ることができるものである。
【0103】請求項20の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、コンテナ下台1と、コンテ
ナ下台1に対して着脱自在に取り付けられることにより
コンテナ内部を閉塞するコンテナ上蓋2とで構成し、コ
ンテナ上蓋2とコンテナ下台1との接合部に磁化された
磁性材料からなる部材25を設けるものである。磁化さ
れた磁性材料としては、例えばジルコニア系マグネット
を使用することができる。この構成を図16,17に示
す。
【0104】図示の例では、磁化された磁性材料からな
る部材25はコンテナ下台1及びコンテナ上蓋2に、収
容部3の周囲における複数箇所において収容部3を囲む
ように埋設されており、コンテナ下台1の場合は支持壁
部11の上面において、コンテナ上蓋2の場合は支持壁
部11の下面において、外部に露出するように形成され
ている。ここでコンテナ下台1にコンテナ上蓋2を取着
した状態において、コンテナ下台1の磁化された磁性材
料からなる部材25とコンテナ上蓋2の磁化された磁性
材料からなる部材25とが重なり合うような位置に、各
磁性材料からなる部材25は形成されている。
【0105】このようにすると、コンテナ下台1にコン
テナ上蓋2を取着させると、磁性材料からなる部材25
間の吸引力によって、他に何らの結束手段を用いること
なくコンテナ下台1とコンテナ上蓋2との取着状態を強
固に保持することができるものである。また、コンテナ
下台1とコンテナ上蓋2との間に隙間が発生することを
防止し、金属箔ロール運搬用コンテナ内に塵や埃等が侵
入することを防止して、金属箔ロール運搬用コンテナ内
の金属箔ロール8に塵や埃等が付着することを防止する
ことができるものである。
【0106】また、図18に示す例は、コンテナ下台1
及びコンテナ上蓋2に磁化された磁性材料からなる部材
25を設けると共に、図12に示す場合と同様に振動吸
収性を有する部材19を設けたものである。
【0107】請求項21の発明は、図16〜18に示す
ように磁化された磁性材料からなる部材25を設けるに
あたり、磁性材料として磁性を有する樹脂組成物を用
い、磁化された磁性材料からなる部材を二色成形法によ
り一体に設けるものである。磁性を有する樹脂組成物と
しては、例えば母材樹脂としてポリプロピレン等の熱可
塑性樹脂を用い、フェライト系の鉄粉を20〜70質量
%含有させたものを用いることができる。
【0108】このようにすると、磁化された磁性材料か
らなる部材25の、コンテナ下台1やコンテナ上蓋2に
対する接続強度が強固となって、コンテナ下台1やコン
テナ上蓋2から脱離して落下するようなトラブルの発生
を防止することができるものであり、また製造コストの
低減が可能となるものである。
【0109】また請求項22の発明は、上記の各金属箔
ロール運搬用コンテナにおいて、透明な部材26を一体
に形成するものである。この構成を図19,20に示
す。
【0110】透明な部材26は例えばアクリル樹脂にて
形成することができ、このような透明な部材26を金型
内に配置した状態で繊維強化樹脂組成物を射出するイン
サート成形法により、透明な部材26を一体に形成する
ことができる。
【0111】図示の例では、透明な部材26は、コンテ
ナ下台1及びコンテナ上蓋2に、それぞれ二箇所ずつ設
けている。コンテナ下台1には、一つ目の透明な部材2
6は長手方向の一端部において、コンテナ下台1の長手
方向の一端面から凹部4の内面に亘って設けられてお
り、二つ目の透明な部材26は短手方向の一端部におい
て、コンテナ下台1の短手方向の一端面から収容部3の
内面に亘って設けると共にコンテナ下台1の上面におい
て露出するように設けられている。またコンテナ上蓋2
には、一つ目の透明な部材26は長手方向の一端部にお
いて、コンテナ下台1の長手方向の一端面から凹部4の
内面に亘って設けられており、二つ目の透明な部材26
は短手方向の一端部において、コンテナ上蓋2の短手方
向の一端面から収容部3の内面に亘って設けると共にコ
ンテナ上蓋2の下面において露出するように設けられて
いる。
【0112】このようにすると、金属箔ロール8が保持
されている金属箔ロール運搬用コンテナを開梱すること
なく、透明な部材26を介して内部の金属箔ロール8の
状態を視認することができるものであり、金属箔ロール
運搬用コンテナを用いて金属箔ロール8を輸送する際の
品質管理が容易となるものである。
【0113】請求項23の発明は、上記のようにして金
属箔ロール運搬用コンテナに透明な部材26を設けるに
あたり、透明な部材26の内側に、温度により色が変化
する特性を有する部材27を設けるものである。この構
成を図21に示す。
【0114】温度により色が変化する特性を有する部材
27としては、特に限定されるものではないが、例えば
コレスタリック液晶等のように温度により色が変化する
液晶ポリマーにて形成された液晶片を用いることができ
る。コンテナ下台1やコンテナ上蓋2を作製するにあた
っては、透明な部材26や温度により色が変化する特性
を有する部材27を金型内に配置した状態で繊維強化樹
脂組成物を射出するインサート成形法を適用することが
でき、このようにして透明な部材26や温度により色が
変化する特性を有する部材27をコンテナ上蓋2やコン
テナ下台1に一体に形成することができる。
【0115】図示の例では、コンテナ下台1の長手方向
の一端部に図20の場合と同様に透明な部材26を設
け、更に、このコンテナ下台1の長手方向の一端部にお
いて、凹部4の、透明な部材26と対向する内面に温度
により色が変化する特性を有する部材27を設けたもの
である。コンテナ上蓋2にも同様にして温度により色が
変化する特性を有する部材27を設けることができる。
【0116】このようにすると、透明な部材26を介し
て温度により色が変化する特性を有する部材27の色を
視認することにより、金属箔ロール運搬用コンテナの内
部の温度を確認することができる。そのため、金属箔ロ
ール運搬用コンテナを用いて金属箔ロール8を輸送する
際に、内部の金属箔ロール8が異常な高温状態になって
いないか容易に確認することができ、高温時における金
属箔ロール8の変質や劣化の発生を防止することができ
るものである。
【0117】請求項24の発明は、上記のようにして金
属箔ロール運搬用コンテナに透明な部材26を設けるに
あたり、透明な部材26の内側に、湿度により色が変化
する特性を有する部材28を設けるものである。この構
成を図22に示す。
【0118】湿度により色が変化する特性を有する部材
28としては、特に限定されるものではないが、例えば
湿度により色が変化する特性を有する物質を混入した樹
脂組成物にて成形するものである。このような樹脂組成
物としては、例えば母材樹脂としてポリプロピレン等の
熱可塑性樹脂を用い、塩化コバルト等の湿度により色が
変化する特性を有する物質を混入した樹脂組成物を用い
ることができる。そして、例えば二色成形法を適用し、
繊維強化樹脂組成物にてコンテナ下台1やコンテナ上蓋
2を成形すると共にこのコンテナ下台1又はコンテナ上
蓋2に湿度により色が変化する特性を有する部材28を
一体に形成することができるものである。
【0119】図示の例では、コンテナ下台1の長手方向
の一端部に図20の場合と同様に透明な部材26を設
け、更に、このコンテナ下台1の長手方向の一端部にお
いて、凹部4の、透明な部材26と対向する内面に湿度
により色が変化する特性を有する部材28を設けたもの
である。コンテナ上蓋2にも同様にして湿度により色が
変化する特性を有する部材28を設けることができる。
【0120】このようにすると、透明な部材26を介し
て湿度により色が変化する特性を有する部材28の色を
視認することにより、金属箔ロール運搬用コンテナの内
部の湿度を確認することができる。そのため、金属箔ロ
ール運搬用コンテナを用いて金属箔ロール8を輸送する
際に、内部の金属箔ロールが異常な高湿度状態になって
いないか容易に確認することができ、高湿度時における
金属箔ロール8の変質や劣化の発生を防止することがで
きるものである。
【0121】請求項25の発明は、金属箔ロール運搬用
コンテナに透明な部材26を設けるにあたり、透明な部
材26の内側に、衝撃を受けることにより色が変化する
特性を有する部材29を設けるものである。この構成を
図23に示す。
【0122】衝撃を受けることにより色が変化する特性
を有する部材29としては、特に限定されるものではな
いが、例えば図24に示すように、染料が封入されてい
ると共に一定の衝撃力を受けることにより破裂して内部
の染料が染み出すマイクロカプセル31をシート30に
含有させて形成することができる。シート30として
は、染料が浸潤しやすい材質からなるものを用いること
が好ましく、この場合、マイクロカプセル31が破裂し
た場合に染料がシート30に容易に浸潤して、部材29
の色の変化を容易に視認することができる。このような
シート30の材質としては、紙材質のものが挙げられる
が、破裂したマイクロカプセルから染み出した染料が浸
潤されて目視可能となるようなシート状の材質であれ
ば、特に限定されることなく用いることができる。
【0123】コンテナ下台1やコンテナ上蓋2を作製す
るにあたっては、透明な部材26や衝撃を受けることに
より色が変化する特性を有する部材29を金型内に配置
した状態で繊維強化樹脂組成物を射出するインサート成
形法を適用することができ、このようにして透明な部材
26や衝撃を受けることにより色が変化する特性を有す
る部材29をコンテナ上蓋2やコンテナ下台1に一体に
形成することができる。
【0124】図示の例では、コンテナ下台1の長手方向
の一端部に図20の場合と同様に透明な部材26を設
け、更に、このコンテナ下台1の長手方向の一端部にお
いて、凹部4の、透明な部材26と対向する内面に衝撃
を受けることにより色が変化する特性を有する部材29
を設けたものである。コンテナ上蓋2にも同様にして衝
撃を受けることにより色が変化する特性を有する部材2
9を設けることができる。
【0125】このようにすると、透明な部材26を介し
て衝撃を受けることにより色が変化する特性を有する部
材29の色を視認することにより、金属箔ロール運搬用
コンテナに過大な衝撃力がかけられたか否かを確認する
ことができる。そのため、金属箔ロール運搬用コンテナ
を用いて金属箔ロール8を輸送する際に、金属箔ロール
運搬用コンテナに過大な衝撃力がかけられていないか容
易に確認することができ、衝撃による金属箔ロール8の
損傷の有無を確認する品質保証手段として用いることが
できる。また、衝撃によって金属箔ロール運搬用コンテ
ナ自体も損傷する場合があるから、この金属箔ロール運
搬用コンテナの損傷の度合いを確認する手段として用い
ることができ、例えば金属箔ロール運搬用コンテナの性
能保証期間中における損傷具合の確認を行うことができ
るものである。
【0126】請求項26の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、コンテナ強度確認用の部材
32を設けるものである。この構成を図25,26に示
す。
【0127】図示の例では、コンテナ強度確認用の部材
32は、コンテナ下台1やコンテナ上蓋2の凹部4の開
口内面から開口内方に向けて突出するように形成されて
いる。また図示の例ではコンテナ強度確認用部材32
は、凹部4の開口内面に三個並んで形成されている。こ
のコンテナ強度確認用の部材32は、コンテナ下台1や
コンテナ上蓋2と一体に樹脂成形されている。またコン
テナ強度確認用部材32は、凹部4の開口周縁との接続
部分側において、厚みが、凹部4の開口内面との接続部
分にいくに従って薄くなる形状(ノッチ形状)に形成さ
れており、コンテナ強度確認用部材32と凹部4の開口
内面とは、薄肉に形成されて強度が低下された接続部3
3にて接続されている。
【0128】このようにすると、コンテナ下台1やコン
テナ上蓋2に対して鋼球落下試験を行うなどして衝撃を
加え、このときのコンテナ強度確認用部材32の破損状
況を確認して、コンテナ下台1やコンテナ上蓋2の強度
を確認することができる。そして、コンテナ強度確認用
部材32が強度が低い接続部33で破壊されるなどして
破損したら、コンテナ下台1やコンテナ上蓋2の強度が
劣化したものと判断して、廃却するものである。
【0129】このようなコンテナ強度の確認試験を、金
属箔ロール運搬用コンテナの製造直後に行って、金属箔
ロール運搬用コンテナが所定の強度以上の強度を有する
ことを保証する品質保証を行うことができる。また金属
箔ロール運搬用コンテナを連続使用した後にこのような
コンテナ強度の確認試験を行って、金属箔ロール運搬用
コンテナの強度が使用により劣化していないか確認する
ことができ、強度劣化による破損事故を防止することが
できるものである。
【0130】請求項27の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、コンテナ下台1とコンテナ
上蓋2のうちのいずれか一方に、いずれか他方に対して
係合する固定用爪部36を形成するものである。この構
成を図27に示す。
【0131】図示の例では、コンテナ上蓋2の長手方向
の両端部の下部に、それぞれ固定用爪部36が一体に形
成されている。この固定用爪部36の一端部は薄肉に形
成された回動部37にてコンテナ上蓋2の長手方向の両
端部の下部に一体に接続されており、この回動部37を
中心にしてコンテナ上蓋2の長手方向の外側方に向けて
突出した状態と下方に向けて突出した状態との間で回動
自在に形成されている。また固定用爪部36の他端部に
は爪片38が設けられており、この爪片38は、固定用
爪部36がコンテナ上蓋2の長手方向の外側方に向けて
突出した状態では下方に向けて突出し、固定用爪片36
が下方に向けて突出した状態では内側方に向けて突出す
るように形成されている。
【0132】一方、コンテナ下台1には、長手方向の両
端部に上方及び外側方に向けて開口する係合凹部34が
それぞれ設けられており、この係合凹部34の下端部に
は、コンテナ下台1の長手方向の内側方に向けて凹設さ
れた係合部35が形成されている。ここで係合凹部34
と固定用爪部36とはそれぞれ合致する位置及び形状に
形成されており、係合部35と爪片38とはそれぞれ合
致する位置及び形状に形成されている。
【0133】このようして形成された金属箔ロール運搬
用コンテナを用いて金属箔ロール8を保持する場合は、
コンテナ下台1の収容部3に金属箔ロール8を配置した
状態で、コンテナ下台1とコンテナ上蓋とを、各収容部
3が対向するように重ね合わせると共に、固定用爪部3
6をコンテナ上蓋2の長手方向の外側方に向けて突出し
た状態から下方に向けて突出する状態へと回動させる。
このとき固定用爪部36が係合凹部34内に配置される
と共に爪片38が係合部35内に配置されて係合される
ものである。
【0134】このようにしてコンテナ上蓋2をコンテナ
下台1に取着すると、コンテナ上蓋2とコンテナ下台1
とを機械的な係合手段により強固に接合することができ
るものであり、またこのとき固定用爪部36と係合凹部
34との嵌合によりコンテナ上蓋2とコンテナ下台1と
を位置ずれなく接合することができるものである。
【0135】請求項28の発明は、上記の各金属箔ロー
ル運搬用コンテナにおいて、コンテナ内部の内面形状
を、断面略円弧状に形成するものである。すなわち、既
述の金属箔ロール運搬用コンテナにおいて示されている
ように、収納凹部3の内面を、ロール状の金属箔10の
外周面に沿うと共にこの外周面よりも径大の断面略円弧
状に形成するものである。
【0136】このようにすると、コンテナ内部の収容部
3の内面に形状が急激に変化する部分が少なくなり、応
力が集中する部分が少なくなって、強度を向上すること
ができるものである。またコンテナ内部の収容部3の内
面を清掃する場合の作業を容易に行うことができるもの
である。
【0137】また、図11や図28に示すものでは、コ
ンテナ下台1の収納凹部3の内面を断面略円弧状に形成
すると共に、更にコンテナ下台1の下面に収容凹部3の
形状に沿った断面略円弧状の曲面40を形成し、この曲
面40の下方には、コンテナ下台1の短手方向の両側部
に、下方へと開口する凹部41を形成している。このた
め、コンテナ下台1やコンテナ上蓋2を成形する際に使
用する樹脂量を低減することができて、金属箔ロール運
搬用コンテナの軽量化を図ることができる。
【0138】更に、図28に示すものでは、コンテナ下
台1の曲面40からは下方に向けて補強リブ39を形成
している。この補強リブ39はコンテナ下台1の短手方
向の一端側から他端側に亘る形状に形成されており、ま
たコンテナ下台1の長手方向に並ぶように複数個形成さ
れている。また、図示の例では、この各補強リブ39は
コンテナ下台1の両側の各凹部41にそれぞれ形成され
ている。
【0139】このようにすると、樹脂量を低減して軽量
化を図ったにもかかわらず、補強リブ39によって金属
箔ロール運搬用コンテナの強度を向上することができる
ものである。
【0140】また、図示はしないが、コンテナ上蓋2も
コンテナ下台1と同様の形状に形成することができる。
すなわち、コンテナ内部における収納凹部3の内面を、
ロール状の金属箔10の外周面に沿うと共にこの外周面
よりも径大の断面略円弧状に形成することにより、コン
テナ内部の収容部3の内面に形状が急激に変化する部分
が少なくなり、応力が集中する部分が少なくなって、強
度を向上することができるものである。またコンテナ内
部の収容部3の内面を清掃する場合の作業を容易に行う
ことができるものである。
【0141】また、コンテナ上蓋2の収納凹部3の内面
を断面略円弧状に形成すると共に、更にコンテナ上蓋2
の上面に収容凹部3の形状に沿った断面略円弧状の曲面
を形成し、この曲面の上方には、コンテナ上蓋2の短手
方向の両側部に、上方へと開口する凹部を形成してい
る。このため、コンテナ上蓋2を成形する際に使用する
樹脂量を低減することができて、金属箔ロール運搬用コ
ンテナの軽量化を図ることができる。
【0142】更に、コンテナ上蓋2の上面の曲面から上
方に向けて補強リブを形成している。この補強リブはコ
ンテナ上蓋2の短手方向の一端側から他端側に亘る形状
に形成されており、またコンテナ上蓋2の長手方向に並
ぶように複数個形成されている。また、各補強リブはコ
ンテナ上蓋2の上面の両側の各凹部にそれぞれ形成され
ている。このようにすると、樹脂量を低減して軽量化を
図ったにもかかわらず、補強リブ39によって金属箔ロ
ール運搬用コンテナの強度を向上することができるもの
である。
【0143】請求項29の発明は、上記のような各金属
箔ロール運搬用コンテナにおいて、コンテナ下台1とコ
ンテナ上蓋2とを同一形状に形成するものである。この
ようにすると、コンテナ下台1をコンテナ上蓋2として
使用することができ、またコンテナ上蓋2をコンテナ下
台1として使用することができる。
【0144】そのため、複数の金属箔ロール運搬用コン
テナを同時に使用する場合に、コンテナ上蓋2とコンテ
ナ下台1の区別を考慮することなく使用することがで
き、利便性が高いものである。すなわち、図29に示す
ように、一つの金属箔ロール運搬用コンテナを構成する
コンテナ下台1a及びコンテナ上蓋2aと、他の金属箔
ロール運搬用コンテナを構成するコンテナ下台1b及び
コンテナ上蓋2bをバラバラにし、コンテナ下台1a,
1b同士を組み合わせて金属箔ロール運搬用コンテナを
構成すると共に、コンテナ上蓋1a,1b同士を組み合
わせて金属箔ロール運搬用コンテナを構成することがで
きるものであり、その他、あらゆる組み合わせにて金属
箔ロール運搬用コンテナを構成することができるもので
ある。
【0145】また例えば空になった金属箔ロール運搬用
コンテナを返送する際にコンテナ上蓋2とコンテナ下台
1とを組み合わせずにバラバラで返送した場合などのよ
うに、コンテナ下台1とコンテナ上蓋2とが同数ずつ揃
わないようなときであっても、コンテナ下台1同士やコ
ンテナ上蓋2同士を組み合わせるなどして金属箔ロール
運搬用コンテナを構成することができるものである。
【0146】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。
尚、以下の実施例では繊維強化樹脂の母材樹脂としてポ
リプロピレン樹脂を用いた例を示しているが、既述のよ
うに母材樹脂はポリプロピレン樹脂に限られるものでは
ない。
【0147】(実施例1,2、比較例1,2)ポリプロ
ピレン樹脂に強化繊維として下記表1に示す繊維長を有
する繊維径0.1mmのガラス繊維を10質量%混入し
て、繊維強化樹脂組成物を調製した。
【0148】この繊維強化樹脂組成物を用い、射出成形
にて、JIS K 7113に規定されている試験片を
成形した。
【0149】この試験片について、強度測定を行うと共
に、成形時の成形性の評価を行った結果を、表1に示
す。
【0150】
【表1】
【0151】表1から明らかなように、繊維長が3〜6
mmの範囲にある実施例1,2では、繊維長が短い比較
例1と比べて強度が向上し、また繊維長が長い比較例2
と比べて成形性が向上した。
【0152】(実施例3〜5、比較例3,4)ポリプロ
ピレン樹脂に強化繊維として下記表2に示す配合割合
で、繊維長6mm、繊維径0.1mmのガラス繊維を混
入して、繊維強化樹脂組成物を調製した。
【0153】この繊維強化樹脂組成物を用い、射出成形
にて、JIS K 7113に規定されている試験片を
成形した。
【0154】この試験片について、強度測定を行うと共
に、成形時の成形性の評価を行った結果を、表2に示
す。
【0155】
【表2】
【0156】表1から明らかなように、ガラス繊維の配
合量が5〜60質量%の範囲にある実施例3〜5は、ガ
ラス繊維が配合されていない比較例3と比べて強度が向
上し、またガラス繊維の配合量が多い比較例4と比べて
成形性が向上した。
【0157】尚、入手可能であった繊維径0.05〜
0.2mmの範囲のガラス繊維を用い、繊維径を変更さ
せて上記の各実施例及び比較例と同様の試験を行って
も、繊維長3〜6mm、繊維配合量5〜60質量%のも
ので、上記の各実施例及び比較例と同様に強度及び成形
性の向上が確認された。
【0158】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る金属箔ロール運
搬用コンテナは、繊維長3〜6mmの強化繊維を5〜6
0質量%含有する樹脂組成物を射出成形してなる繊維強
化樹脂の成形体にて形成するため、軽量かつ高強度の樹
脂製の金属箔ロール運搬用コンテナを得ることができる
ものである。
【0159】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、繊維強化樹脂と、他の一種以上の樹脂とを一体成形
するため、複数の部材にて金属箔ロール運搬用コンテナ
を作製するにあたり、機械的結合や接着等により形成す
る場合と比較して、製造コストを低減することができ、
また部材間の接合強度が強固となって、全体の強度の向
上が可能となり、また部材間に隙間が生じることを防止
して、高い密閉性を維持することが可能となるものであ
る。また成形材料のリサイクルが可能となるものであ
る。
【0160】また請求項3の発明は、請求項2におい
て、断熱効果を有する樹脂からなる樹脂層をコンテナ内
部の内面に沿って一体に形成するため、金属箔ロール運
搬用コンテナを用いて金属箔ロールを運搬するにあた
り、外部の温度変化に対するコンテナ内部の温度変化を
小さくし、温度変化による金属箔ロールへの結露の発生
を防止して金属箔の腐蝕を防止することができるもので
あり、熱膨脹や熱収縮に起因する金属箔の損傷を防止す
ることができて、金属箔ロールから金属箔を繰り出して
使用する場合の、金属箔の廃却量を削減することができ
るものである。
【0161】また請求項4の発明は、請求項2におい
て、金属箔ロール運搬用コンテナの表層部分を構成する
スキン層を繊維強化樹脂によって形成すると共に、スキ
ン層の内部に断熱効果を有する樹脂からなるコア層を形
成するため、断熱効果を有する樹脂が外部から視認され
ることがなく、外観を向上することができ、また断熱性
の向上と共にコンテナの強度確保及び薄肉小型化を実現
することができるものである。
【0162】また請求項5の発明は、請求項3又は4に
おいて、断熱効果を有する樹脂を、タルク材を混入した
樹脂組成物にて成形するため、金属箔ロール運搬用コン
テナに断熱効果を低コストにて付与することができ、ま
た断熱性効果を有する樹脂のための母材樹脂としてリサ
イクル材等を使用するなどして樹脂の質を下げることが
できて、製造コストの削減を行うことができるものであ
る。また、タルク材が混入されることによって、断熱性
効果を有する樹脂が高強度に形成されることとなり、金
属箔ロール運搬用コンテナ全体の強度を向上することが
できるものである。
【0163】また請求項6の発明は、請求項3又は4に
おいて、断熱効果を有する樹脂を、発泡樹脂にて形成す
るため、発泡樹脂が有する大きな断熱作用によって、断
熱効果を有する樹脂の熱伝導率を著しく低減することが
できるものであり、金属箔ロール運搬用コンテナに大き
な断熱性を付与することができるものである。また比重
が小さい発泡樹脂を用いて金属箔ロール運搬用コンテナ
を構成することにより、金属箔ロール運搬用コンテナの
軽量化を達成することができるものである。更に、発泡
樹脂によって金属箔ロール運搬用コンテナが受ける衝撃
力を吸収することができ、金属箔ロール運搬用コンテナ
内部に収納された金属箔ロールを衝撃から保護すること
ができるものである。
【0164】また請求項7の発明は、請求項1乃至6の
いずれかにおいて、少なくとも表層部分を導電性を有す
る繊維強化樹脂にて形成するため、金属箔ロール運搬用
コンテナに帯電した静電気を、金属箔ロール運搬用コン
テナにおける導電性を有する表層部分を介して外部に放
散させることができ、静電気によって塵や埃が金属箔ロ
ール運搬用コンテナに付着することを防止することがで
きるものであり、金属箔ロール運搬用コンテナを工場施
設等に運搬した際の施設内への塵や埃等の侵入を防止す
ることができ、また金属箔ロール運搬用コンテナに付着
した塵や埃等が金属箔ロールの開梱時などに金属箔に付
着することを防止することができるものである。
【0165】また請求項8の発明は、請求項7におい
て、金属箔ロール運搬用コンテナに保持された状態の金
属箔ロールと、導電性を有する繊維強化樹脂にて形成さ
れている部分とを電気的に導通させる構造を具備するた
め、金属箔ロール運搬用コンテナと金属箔ロール8との
間に電位差が発生することを防止することができ、金属
箔ロールへの塵や埃等の付着を防止することができるも
のである。
【0166】また請求項9の発明は、請求項1乃至8の
いずれかにおいて、金属箔ロールのロール軸を導電性材
料にて形成すると共に、このロールを受ける軸受部を導
電性を有する部材にて形成するため、金属箔ロールの金
属箔が、ロール軸及び導電性を有する部材にて金属箔ロ
ール運搬用コンテナと電気的に接続され、金属箔ロール
運搬用コンテナと金属箔ロールとの間に電位差が発生す
ることを防止して金属箔ロールへの塵や埃等の付着を防
止することができるものである。また、このように導電
性を有する部材を設けるにあたり、この部材を軸受部を
構成するための部材と兼用して形成することができ、別
途の部材を設けることなく金属箔ロール運搬用コンテナ
と一体に形成することができるものである。
【0167】また請求項10の発明は、請求項1乃至9
のいずれかにおいて、コンテナ内部に吸湿性樹脂組成物
からなる吸湿部を一体に形成するため、金属箔ロール運
搬用コンテナに吸水機能を付与することができ、コンテ
ナ内部に侵入した湿気などの水分を吸湿部に吸収させ、
水分による金属箔ロールの腐蝕の発生を防止することが
できるものである。また別部材として吸湿用の部材を設
ける場合のように部材を固定するための構造が不要とな
り、製造コストを低減することができるものである。
【0168】また請求項11の発明は、請求項10にお
いて、リブ状の吸湿部を、コンテナ内部の内面の複数箇
所に形成するため、吸湿部の表面積を増大させることが
できて、吸湿能力を増大させることができ、更にこのリ
ブ状の吸湿部にて金属箔ロール運搬用コンテナを補強
し、強度を向上することができるものである。
【0169】また請求項12の発明は、請求項1乃至1
1のいずれかにおいて、最下面に導電性を有する部材を
設けるため、金属箔ロール運搬用コンテナが床や地面上
に配置されている状態において、金属箔ロール運搬用コ
ンテナが静電気にて帯電した場合などに、この静電気を
導電性を有する部材を介して床や地面等にスムーズに放
散させることができ、静電気によって金属箔ロール運搬
用コンテナに塵や埃等が付着することを防止することが
できるものであり、金属箔ロール運搬用コンテナを工場
施設等に運搬した際の施設内への塵や埃等の侵入を防止
することができ、また金属箔ロール運搬用コンテナに付
着した塵や埃等が金属箔ロールの開梱時などに金属箔に
付着することを防止することができるものである。ま
た、複数の金属箔ロール運搬用コンテナを上下に積載す
る場合、上側の金属箔ロール運搬用コンテナと下側の金
属箔ロール運搬用コンテナとは、上側の金属箔ロール運
搬用コンテナに設けられた導電性を有する部材を介して
電気的に接続され、上下に積載された金属箔ロール運搬
用コンテナは互いに電気的に導通されることとなり、更
に最下層の金属箔ロール運搬用コンテナは地面又は床面
と電気的に接続されることとなって、積載された複数の
金属箔ロール運搬用コンテナにおいても、上方に配置さ
れた金属箔ロール運搬用コンテナが静電気にて帯電した
場合、この静電気が導電性を有する部材を介して下方の
金属箔ロール運搬用コンテナに順次放散されていき、そ
して最下段の金属箔ロール運搬用コンテナの導電性を有
する部材を介して床や地面等にスムーズに放散されるこ
ととなり、積載されている全ての金属箔ロール運搬用コ
ンテナの静電気を放散することができるものである。
【0170】また請求項13の発明は、請求項12にお
いて、導電性を有する部材を、導電性樹脂組成物にて成
形するため、導電性を有する部材の接合強度が強固とな
って、金属箔ロール運搬用コンテナから脱離して落下す
るようなトラブルの発生を防止することができるもので
あり、また製造コストの低減が可能となるものである。
【0171】また請求項14の発明は、請求項1乃至1
3のいずれかにおいて、内層に中空層を形成するため、
金属箔ロール運搬用コンテナの軽量化や単位重量あたり
の剛性の向上を達成することができ、また中空層の存在
により金属箔ロール運搬用コンテナの熱伝導率を低減す
ることができて、断熱効果を有する樹脂を形成しなくて
も、金属箔ロール運搬用コンテナの断熱性を向上するこ
とができるものである。
【0172】また請求項15の発明は、請求項14にお
いて、中空層の一部を外部に開放するように形成するた
め、輸送形態等の状況に応じて、中空層に補強材や断熱
材等を充填することができるものである。
【0173】また請求項16の発明は、請求項14にお
いて、中空層を密閉させて形成すると共に中空層内部を
真空状態とするため、中空層の熱伝導率を更に低減する
ことができ、金属箔ロール運搬用コンテナの断熱性を更
に向上することができるものである。
【0174】また請求項17の発明は、請求項16にお
いて、振動吸収性を有する部材を一体に形成するため、
金属箔ロール運搬用コンテナが受ける衝撃力を振動吸収
性を有する部材にて吸収することができ、金属箔ロール
運搬用コンテナ内部に収納された金属箔ロールを衝撃か
ら保護することができるものである。
【0175】また請求項18の発明は、請求項1乃至1
7のいずれかにおいて、内層に水蒸気が通過すると共に
液体状の水が通過しない特性を有する蒸気通過層を形成
し、コンテナ内部と外部とを蒸気通過層を介して連通す
る通孔を形成するため、金属箔ロール運搬用コンテナ内
に保持された金属箔ロールから放散される水蒸気は通孔
を通じ、蒸気通過層を介して外部へ放出され、一方、外
部から水がコンテナ内部に侵入することが防止されるこ
ととなり、金属箔ロール運搬用コンテナ内に保持されて
いる金属箔ロールが水分の存在によって腐蝕されること
を防止することができるものである。また、このように
形成される金属箔ロール運搬用コンテナに金属箔ロール
を保持させ、密閉空間に配置すると共にこの密閉空間を
真空雰囲気とする真空脱気乾燥処理を行うと、コンテナ
内部の水分が効率よく放散されるものであり、金属箔ロ
ールの腐蝕を更に確実に防止することができるものであ
る。
【0176】また請求項19の発明は、請求項1乃至1
8のいずれかにおいて、金属箔ロールにおける金属箔1
0の幅以上の幅寸法を有する開口部を形成すると共に、
この開口部を開閉する蓋体を一体に形成するため、金属
箔ロール運搬用コンテナ内に金属箔ロールを保持させた
状態で、開口部を介して乾燥材や緩衝材等をコンテナ内
に入れたり、入れ替えたりすることができるものであ
る。また蓋体が一体に形成されているので、蓋体を紛失
することがなく、また成形時における製造コストを削減
することができるものである。更に、金属箔ロール運搬
用コンテナ内に金属箔ロールが保持されている状態のま
ま、開口部を介して金属箔を引き出すことができ、金属
箔ロール運搬用コンテナの開梱作業を行うことなく金属
箔を使用することができると共に、金属箔ロール運搬用
コンテナに付着していた塵や埃等が金属箔ロールに付着
することを防止することができるものである。
【0177】また請求項20の発明は、請求項1乃至1
9のいずれかにおいて、コンテナ下台と、コンテナ下台
に対して着脱自在に取り付けられることによりコンテナ
内部を閉塞するコンテナ上蓋とで構成され、コンテナ上
蓋とコンテナ下台とのそれぞれの接合部に磁化された磁
性材料からなる部材を設けるため、コンテナ下台にコン
テナ上蓋を取着させると、磁性材料からなる部材間の吸
引力によって、他に何らの結束手段を用いることなくコ
ンテナ下台とコンテナ上蓋との取着状態を強固に保持す
ることができるものである。また、コンテナ下台とコン
テナ上蓋との間に隙間が発生することを防止し、金属箔
ロール運搬用コンテナ内に塵や埃等が侵入することを防
止して、金属箔ロール運搬用コンテナ内の金属箔ロール
に塵や埃等が付着することを防止することができるもの
である。
【0178】また請求項21の発明は、請求項20にお
いて、磁性材料として磁性を有する樹脂組成物を用い、
磁化された磁性材料からなる部材を二色成形法により一
体に設けるため、磁化された磁性材料からなる部材の、
コンテナ下台やコンテナ上蓋に対する接続強度が強固と
なって、コンテナ下台やコンテナ上蓋から脱離して落下
するようなトラブルの発生を防止することができるもの
であり、また製造コストの低減が可能となるものであ
る。
【0179】また請求項22の発明は、請求項1乃至2
1のいずれかにおいて、透明な部材を一体に形成するた
め、金属箔ロールが保持されている金属箔ロール運搬用
コンテナを開梱することなく、透明な部材を介して内部
の金属箔ロールの状態を視認することができるものであ
り、金属箔ロール運搬用コンテナを用いて金属箔ロール
を輸送する際の品質管理が容易となるものである。
【0180】また請求項23の発明は、請求項22にお
いて、透明な部材の内側に、温度により色が変化する特
性を有する部材を設けるため、透明な部材を介して温度
により色が変化する特性を有する部材の色を視認するこ
とにより、金属箔ロール運搬用コンテナの内部の温度を
確認することができ、金属箔ロール運搬用コンテナを用
いて金属箔ロールを輸送する際に、内部の金属箔ロール
が異常な高温状態になっていないか容易に確認すること
ができるものであり、高温時における金属箔ロールの変
質や劣化の発生を防止することができるものである。
【0181】また請求項24の発明は、請求項22又は
23において、透明な部材の内側に、湿度により色が変
化する特性を有する部材を設けるため、透明な部材を介
して湿度により色が変化する特性を有する部材の色を視
認することにより、金属箔ロール運搬用コンテナの内部
の湿度を確認することができ、金属箔ロール運搬用コン
テナを用いて金属箔ロールを輸送する際に、内部の金属
箔ロールが異常な高湿度状態になっていないか容易に確
認することができるものであり、高湿度時における金属
箔ロールの変質や劣化の発生を防止することができるも
のである。
【0182】また請求項25の発明は、請求項22乃至
24において、透明な部材の内側に、衝撃を受けること
により色が変化する特性を有する部材を設けるため、透
明な部材を介して衝撃を受けることにより色が変化する
特性を有する部材の色を視認することにより、金属箔ロ
ール運搬用コンテナに過大な衝撃力がかけられたか否か
を確認することができ、金属箔ロール運搬用コンテナを
用いて金属箔ロールを輸送する際に、金属箔ロール運搬
用コンテナに過大な衝撃力がかけられていないか容易に
確認することができるものであり、衝撃による金属箔ロ
ールの損傷の有無を確認する品質保証手段として用いる
ことができるものである。また、金属箔ロール運搬用コ
ンテナの損傷の度合いを確認することができ、例えば金
属箔ロール運搬用コンテナの性能保証期間中における損
傷具合の確認を行うことができるものである。
【0183】また請求項26の発明は、請求項1乃至2
5のいずれかにおいて、コンテナ強度確認用の部材を設
けるため、金属箔ロール運搬用コンテナが所定の強度以
上の強度を有することを保証する品質保証を行うことが
でき、また金属箔ロール運搬用コンテナを連続使用した
際に金属箔ロール運搬用コンテナの強度が使用により劣
化していないか確認することができ、強度劣化による破
損事故を防止することができるものである。
【0184】また請求項27の発明は、請求項1乃至2
6において、コンテナ下台と、コンテナ下台に対して着
脱自在に取り付けられることによりコンテナ内部を閉塞
するコンテナ上蓋とで構成され、コンテナ下台とコンテ
ナ上蓋のうちのいずれか一方に、いずれか他方に対して
係合する固定用爪部を形成するため、コンテナ上蓋とコ
ンテナ下台とを機械的な係合手段により強固に接合する
ことができるものであり、またこのとき固定用爪部と係
合凹部との嵌合によりコンテナ上蓋とコンテナ下台とを
位置ずれなく接合することができるものである。
【0185】また請求項28の発明は、請求項1乃至2
7のいずれかにおいて、コンテナ内部の内面形状を、断
面略円弧状に形成するため、コンテナ内部の収容部の内
面に形状が急激に変化する部分が少なくなり、応力が集
中する部分が少なくなって、強度を向上することができ
るものである。またコンテナ内部の収容部の内面を清掃
する場合の作業を容易に行うことができるものである。
【0186】また請求項29の発明は、請求項1乃至2
8のいずれかにおいて、コンテナ下台と、コンテナ下台
に対して着脱自在に取り付けられることによりコンテナ
内部を閉塞するコンテナ上蓋とで構成すると共に、コン
テナ下台とコンテナ上蓋とを同一形状に形成するため、
コンテナ下台をコンテナ上蓋として使用すると共にコン
テナ上蓋をコンテナ下台として使用することができ、複
数の金属箔ロール運搬用コンテナを同時に使用する場合
に、コンテナ上蓋とコンテナ下台の区別を考慮すること
なく使用することができ、利便性が高いものである。ま
たコンテナ下台とコンテナ上蓋とが同数ずつ揃わないよ
うなときであっても、コンテナ下台同士やコンテナ上蓋
同士を組み合わせるなどして金属箔ロール運搬用コンテ
ナを構成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】(a)は同上の断面図、(b)は(a)のA−
A断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、
(a)は正面からの断面図、(b)は側面からの断面図
である。
【図4】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであ
り、(a)は正面からの断面図、(b)は側面からの断
面図である。
【図5】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであ
り、(a)は正面からの断面図、(b)は側面からの断
面図である。
【図6】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであ
り、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA−
A断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は正面からの断面図であ
る。
【図8】本発明の実施の更に他例を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態の更に他例を示す断面図で
ある。
【図10】本発明の実施の形態の更に他例を示す断面図
である。
【図11】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面
からの断面図である。
【図12】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA
−A断面図である。
【図13】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA
−A断面図である。
【図14】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA
−A断面図である。
【図15】本発明の実施の形態の更に他例を示す斜視図
である。
【図16】本発明の実施の形態の更に他例を示す斜視図
である。
【図17】同上の実施の形態を示すものであり、(a)
は正面からの断面図、(b)は(a)のA−A断面図で
ある。
【図18】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA
−A断面図である。
【図19】本発明の実施の形態の更に他例を示す斜視図
である。
【図20】同上の実施の形態を示すものであり、(a)
は正面からの断面図、(b)は(a)のA−A断面図で
ある。
【図21】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA
−A断面図である。
【図22】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA
−A断面図である。
【図23】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面からの断面図、(b)は(a)のA
−A断面図である。
【図24】同上の一部の断面図である。
【図25】本発明の実施の形態の更に他例を示す斜視図
である。
【図26】同上の実施の形態を示すものであり、(a)
は正面からの断面図、(b)は(a)のA−A断面図、
(c)は(a)のB部分の一部破断した斜視図である。
【図27】本発明の実施の形態の更に他例を示す斜視図
である。
【図28】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面図、(b)は側面からの断面図であ
る。
【図29】(a)〜(c)は本発明の実施の形態の更に
他例の使用様態を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 コンテナ下台 2 コンテナ上蓋 5 軸受部 8 金属箔ロール 10 金属箔 12a 樹脂層 12d コア層 12c スキン層 14 導電性を有する部材 15 吸湿部 17 導電性を有する部材 18 中空層 19 振動吸収性を有する部材 20 蒸気通過層 21 通孔 22 蓋体 24 開口部 25 磁化された磁性材料からなる部材 26 透明な部材 27 温度により色が変化する特性を有する部材 28 湿度により色が変化する特性を有する部材 29 衝撃を受けることにより色が変化する特性を有す
る部材 32 コンテナ強度確認用の部材 36 固定用爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶浦 久尚 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 平田 豊 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3F058 AA04 AB01 AC08 CA09 DA04 DB05 GA03

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維長3〜6mmの強化繊維を5〜60
    質量%含有する樹脂組成物を射出成形してなる繊維強化
    樹脂の成形体にて形成して成ることを特徴とする金属箔
    ロール運搬用コンテナ。
  2. 【請求項2】 繊維強化樹脂と、他の一種以上の樹脂と
    を一体成形して成ることを特徴とする請求項1に記載の
    金属箔ロール運搬用コンテナ。
  3. 【請求項3】 断熱効果を有する樹脂からなる樹脂層を
    コンテナ内部の内面に沿って一体に形成して成ることを
    特徴とする請求項2に記載の金属箔ロール運搬用コンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 金属箔ロール運搬用コンテナの表層部分
    を構成するスキン層を繊維強化樹脂によって形成すると
    共に、スキン層の内部に断熱効果を有する樹脂からなる
    コア層を形成して成ることを特徴とする請求項2に記載
    の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  5. 【請求項5】 断熱効果を有する樹脂を、タルク材を混
    入した樹脂組成物にて成形して成ることを特徴とする請
    求項3又は4に記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  6. 【請求項6】 断熱効果を有する樹脂を、発泡樹脂にて
    形成して成ることを特徴とする請求項3又は4に記載の
    金属箔ロール運搬用コンテナ。
  7. 【請求項7】 少なくとも表層部分を導電性を有する繊
    維強化樹脂にて形成して成ることを特徴とする1乃至6
    のいずれかに記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  8. 【請求項8】 金属箔ロール運搬用コンテナに保持され
    た状態の金属箔ロールと、導電性を有する繊維強化樹脂
    にて形成されている部分とを電気的に導通させる構造を
    具備して成ることを特徴とする請求項7に記載の金属箔
    ロール運搬用コンテナ。
  9. 【請求項9】 金属箔ロールのロール軸を導電性材料に
    て形成すると共に、このロール軸を受ける軸受部を導電
    性を有する部材にて形成して成ることを特徴とする請求
    項1乃至8のいずれかに記載の金属箔ロール運搬用コン
    テナ。
  10. 【請求項10】 コンテナ内部に吸湿性樹脂組成物から
    なる吸湿部を一体に形成して成ることを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれかに記載の金属箔ロール運搬用コン
    テナ。
  11. 【請求項11】 リブ状の吸湿部を、コンテナ内部の内
    面の複数箇所に形成して成ることを特徴とする請求項1
    0に記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  12. 【請求項12】 最下面に導電性を有する部材を設けて
    成ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記
    載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  13. 【請求項13】 導電性を有する部材を、導電性樹脂組
    成物にて成形して成ることを特徴とする請求項12に記
    載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  14. 【請求項14】 内層に中空層を形成して成ることを特
    徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の金属箔ロ
    ール運搬用コンテナ。
  15. 【請求項15】 中空層の一部を外部に開放するように
    形成して成ることを特徴とする請求項14に記載の金属
    箔ロール運搬用コンテナ。
  16. 【請求項16】 中空層を密閉させて形成すると共に中
    空層内部を真空状態として成ることを特徴とする請求項
    14に記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  17. 【請求項17】 振動吸収性を有する部材を一体に形成
    して成ることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか
    に記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  18. 【請求項18】 内層に水蒸気が通過すると共に液体状
    の水が通過しない特性を有する蒸気通過層を形成し、コ
    ンテナ内部と外部とを蒸気通過層を介して連通する通孔
    を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至17のい
    ずれかに記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  19. 【請求項19】 金属箔ロールにおける金属箔の幅以上
    の幅寸法を有する開口部を形成すると共に、この開口部
    を開閉する蓋体を一体に形成して成ることを特徴とする
    請求項1乃至18のいずれかに記載の金属箔ロール運搬
    用コンテナ。
  20. 【請求項20】 コンテナ下台と、コンテナ下台に対し
    て着脱自在に取り付けられることによりコンテナ内部を
    閉塞するコンテナ上蓋とで構成され、コンテナ上蓋とコ
    ンテナ下台とのそれぞれの接合部に磁化された磁性材料
    からなる部材を設けて成ることを特徴とする請求項1乃
    至19のいずれかに記載の金属箔ロール運搬用コンテ
    ナ。
  21. 【請求項21】 磁性材料として磁性を有する樹脂組成
    物を用い、磁化された磁性材料からなる部材を二色成形
    法により一体に設けて成ることを特徴とする請求項20
    に記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  22. 【請求項22】 透明な部材を一体に形成して成ること
    を特徴とする請求項1乃至21のいずれかに記載の金属
    箔ロール運搬用コンテナ。
  23. 【請求項23】 透明な部材の内側に、温度により色が
    変化する特性を有する部材を設けて成ることを特徴とす
    る請求項22に記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  24. 【請求項24】 透明な部材の内側に、湿度により色が
    変化する特性を有する部材を設けて成ることを特徴とす
    る請求項22又は23に記載の金属箔ロール運搬用コン
    テナ。
  25. 【請求項25】 透明な部材の内側に、衝撃を受けるこ
    とにより色が変化する特性を有する部材を設けて成るこ
    とを特徴とする請求項22乃至24のいずれかに記載の
    金属箔ロール運搬用コンテナ。
  26. 【請求項26】 コンテナ強度確認用の部材を設けて成
    ることを特徴とする請求項1乃至25のいずれかに記載
    の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  27. 【請求項27】 コンテナ下台と、コンテナ下台に対し
    て着脱自在に取り付けられることによりコンテナ内部を
    閉塞するコンテナ上蓋とで構成され、コンテナ下台とコ
    ンテナ上蓋のうちのいずれか一方に、いずれか他方に対
    して係合する固定用爪部を形成して成ることを特徴とす
    る請求項1乃至26のいずれかに記載の金属箔ロール運
    搬用コンテナ。
  28. 【請求項28】 コンテナ内部の内面形状を、断面略円
    弧状に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至27
    のいずれかに記載の金属箔ロール運搬用コンテナ。
  29. 【請求項29】 コンテナ下台と、コンテナ下台に対し
    て着脱自在に取り付けられることによりコンテナ内部を
    閉塞するコンテナ上蓋とで構成すると共に、コンテナ下
    台とコンテナ上蓋とを同一形状に形成して成ることを特
    徴とする請求項1乃至28のいずれかに記載の金属箔ロ
    ール運搬用コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098815A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Shinano Kenshi Co Ltd ブラシレスモータ
JP4512803B2 (ja) * 2008-10-15 2010-07-28 シナノケンシ株式会社 ブラシレスモータ

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