JP2002037394A - 炭酸ガス減圧弁 - Google Patents

炭酸ガス減圧弁

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JP2002037394A
JP2002037394A JP2000228964A JP2000228964A JP2002037394A JP 2002037394 A JP2002037394 A JP 2002037394A JP 2000228964 A JP2000228964 A JP 2000228964A JP 2000228964 A JP2000228964 A JP 2000228964A JP 2002037394 A JP2002037394 A JP 2002037394A
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carbon dioxide
dioxide gas
cap
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pressure
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JP2000228964A
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English (en)
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Tatsuya Hosokawa
竜也 細川
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NAGANO KK
Nagano Co Ltd
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NAGANO KK
Nagano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手がよくなって連続供給が容易となる
とともに、炭酸ガスボンベ内の炭酸ガスの有無を容易に
検知できる炭酸ガス減圧弁を提供する。 【解決手段】 卓上ビールサーバシステムに使用される
炭酸ガス減圧弁10であって、内部に炭酸ガス流路15
が形成された本体20と、この本体20に取り付けられ
るとともに本体20の炭酸ガス流路15を開閉可能にす
るスプール体41を有するキャップ40とを備え、キャ
ップ40は、本体20に対して、押し付けた状態で炭酸
ガス流路15内の炭酸ガスの流通を可能とするととも
に、その状態でホールド手段により固定可能である。そ
のため、使用者はキャップを本体に固定させてしまえば
手を離すことができ、押したままの状態を維持しなくて
もよくなり、その結果、使い勝手がよくなるとともに連
続供給が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビールボトルおよ
び炭酸ガスボンベを備えた卓上ビールサーバシステムに
使用される炭酸ガス減圧弁に関する。
【0002】
【背景技術】消費者の間で、家庭でも飲食店と同じよう
にジョッキで生ビールを飲みたいという要望が多くな
り、ビールメーカでは、ビールの卓上サーバを景品とし
て提供する等、一般家庭向けのビールの卓上サーバが話
題となっている。このようなビールの卓上サーバでは、
炭酸ガスボンベに減圧弁を接続し、その減圧弁を経由さ
せて市販のビールボトルに炭酸ガスを供給し、ビールボ
トルからの生ビールを、切り替えコックを操作してジョ
ッキ等に注いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
なビールの卓上サーバでは、減圧弁を操作する際、内部
に炭酸ガス流路が形成された本体に対して、本体に設け
られたキャップを引っ張り、あるいは押すことによっ
て、炭酸ガスボンベ内の炭酸ガスを本体の流路内に流通
させている。この場合、連続して炭酸ガスを供給するに
は、使用者は、キャップを引っ張ったまま、あるいは押
したままの状態を維持しなければならず、手を離す訳に
もいかず、使い勝手が悪いという問題がある。また、減
圧弁に圧力チェック機能が設けられていない際は、炭酸
ガスボンベ内の炭酸ガスの量、特に残りの量を検出する
ことが困難となり、なくなって初めて気づくことにな
り、この点でも使い勝手が悪いという問題がある。
【0004】本発明の目的は、使い勝手がよくなって連
続供給が容易となるとともに、炭酸ガスボンベ内の炭酸
ガスの有無を容易に検知できる炭酸ガス減圧弁を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ビールボトルおよび炭酸ガスボンベを備えた卓上ビ
ールサーバシステムに使用される炭酸ガス減圧弁であっ
て、内部に炭酸ガス流路が形成された本体と、この本体
に取り付けられるとともに本体の炭酸ガス流路を開閉可
能にするスプール体を有するキャップと、を備えて構成
され、キャップは、本体に対して、押し付けた状態で炭
酸ガス流路内の炭酸ガスの流通を可能とするとともに、
その状態でホールド手段により固定可能であることを特
徴とする炭酸ガス減圧弁である。
【0006】このような本発明においては、キャップを
本体に対して押し付けると、スプール体が本体の炭酸ガ
ス流路内の炭酸ガスの流通を可能とするとともに、ホー
ルド手段でその状態を固定することができる。従って、
使用者はキャップを本体に固定させてしまえば手を離す
ことができ、押したままの状態を維持しなくてもよくな
り、その結果、使い勝手がよくなるとともに連続供給が
容易となる。
【0007】本発明において、ホールド手段は、キャッ
プを本体に対して押し付けた状態で固定できるものであ
れば形式を問わない。例えば、バネで本体あるいはキャ
ップ側に付勢された球体と、その球体と係合する窪みを
相手側に形成し、キャップを押したとき窪みと球体とが
係合して固定されるような形式、係合ピンとガイド溝と
の係合による固定形式等、どのような形式を採用しても
よい。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
炭酸ガス減圧弁において、ホールド手段は、本体とキャ
ップとの間に設けられキャップを本体に対して当該本体
から離れる方向に付勢する付勢手段と、本体に設けられ
キャップ側に出没自在となった係合ピンと、キャップに
形成されるとともに、付勢手段に抗してキャップを押し
て係合ピンと係合させかつ回転させることにより係合状
態を保持するガイド溝とを含み構成されていることを特
徴とするものである。
【0009】このような本発明においては、本体に設け
た係合ピンと、キャップに形成したガイド溝との係合で
キャップを固定することができるので、ホールド手段の
構成が簡単となるとともに、固定作業も容易であり、使
い勝手がよい。また、係合ピンをガイド溝に係合させた
後で回転させて固定するので、確実な固定となる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2記載の炭酸ガス減圧弁において、本体には、炭
酸ガスボンベに接続する接続口と、炭酸ガス流路に連続
するとともに、ビールボトル側へ炭酸ガスを送り込むホ
ースが接続される炭酸ガス出口と、接続口に炭酸ガスボ
ンベが接続されかつ当該炭酸ガスボンベから炭酸ガスが
供給されたとき、その炭酸ガスの圧力を検出する圧力チ
ェック手段と、炭酸ガス流路内の圧力が所定圧以上のと
きその圧力を逃がす安全弁とが設けられていることを特
徴とするものである。
【0011】このような本発明においては、本体に設け
られた圧力チェック手段により、炭酸ガスボンベ内の炭
酸ガスの圧力を検出することができるので、炭酸ガスの
有無を知ることができ、早めに炭酸ガスボンベの補充等
を行うことができる。また、安全弁が設けられているの
で、炭酸ガス流路内の圧力が所定圧以上のときでもその
圧力を逃がすことができ、安全である。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
炭酸ガス減圧弁において、圧力チェック手段は、本体に
炭酸ガス流路と連通して形成された収容孔に収容・固定
されるとともに内部にスライド孔が形成されたピン受体
と、弁部を有するとともに収容孔に収容されかつピン受
体のスライド孔にスライド自在に挿入される中心ピン
と、ピン受体と中心ピンとの間に介装され中心ピンを炭
酸ガス流路側に付勢しかつ炭酸ガスボンベから供給され
る炭酸ガスの圧力に応じて中心ピンをピン受体側にスラ
イドさせる設定圧力用バネとを備えて構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0013】このような本発明においては、中心ピンが
炭酸ガスの圧力に応じてスライドするようになっている
ので、炭酸ガスボンベ内の炭酸ガスの有無、量を検出で
き、特に残りの量を検出できるので、早めに炭酸ガスボ
ンベの補充等を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の一実
施形態に係る炭酸ガス減圧弁10は、ビール卓上サーバ
システム1に使用される。すなわち、このビール卓上サ
ーバシステム1は、炭酸ガス減圧弁10を接続する炭酸
ガスボンベ2と、炭酸ガス減圧弁10からホース3、ノ
ズル4を介して炭酸ガスボンベ2の炭酸ガスを送る市販
のビールボトル5と、このビールボトル5に前記ホース
3を介して接続され、生ビールを供給する切り替えコッ
ク6とを備えて構成されている。
【0015】炭酸ガス減圧弁10は、図2および図3に
詳細を示すように、内部に炭酸ガス流路15(図3参
照)が形成された円柱状の本体20と、この本体20に
被せられるキャップ40とを備えて構成されている。本
体20は、ボディ部材21と、このボディ部材21の一
方端開口部21Aに被せられる蓋部材30とを備えて構
成されている。
【0016】ボディ部材21の他方端にはボンベ接続口
22が形成されており、このボンベ接続口22には、前
記炭酸ガスボンベ2の注入口部が差し込まれるようにな
っている。また、ボディ部材21には、当該ボディ部材
21の軸心と同心上に、かつ、炭酸ガスボンベ2の注入
口部と係合する注入部材23がねじ込み固定されてい
る。この注入部材23の内部には、ボディ部材21の軸
心に沿った流路15Aと、この流路15Aに、圧力チェ
ック手段50用の流路15Iが直行して形成されてい
る。
【0017】ボディ部材21の内部において、注入部材
23に続く部位には、断面ほぼT字状とされ、かつ、ボ
ディ部材21の軸心に沿って移動自在な弁座付きピスト
ン24の軸部が嵌合され、この弁座付きピストン24の
弁座部は、ボディ部材21の前記一方端開口部21A内
に挿入されている。
【0018】弁座付きピストン24の軸部内には、その
外周から中心に向かうとともに、軸心に沿って延び、か
つ、一方端開口部21A側(蓋部材30の窪み部30B
側)に開口する流路15Cが形成されている。弁座付き
ピストン24の軸部の先端(注入部材23側)には、例
えばゴム製の当部材25が取り付けられており、また、
弁座付きピストン24の軸部と当該軸部が挿入されるボ
ディ部材21の孔との間には所定の隙間が形成され、こ
の隙間が流路15Bとなっている。弁座付きピストン2
4の弁座部の裏面には、ボディ部材21内に形成された
凹部21B内とにわたってバネ26が介装され、このバ
ネ26により、弁座付きピストン24は、常時注入部材
23側に付勢されている。なお、凹部21Bには、大気
導入用孔21Cが連通されている。
【0019】従って、注入部材23の流路15Aに一次
圧、つまり、炭酸ガスボンベ2からの炭酸ガスが供給さ
れたとき、ガス圧により弁座付きピストン24が、バネ
26の付勢力に抗して蓋部材30の凹部30B側(図2
で上方側)に押される。この際、弁座付きピストン24
の軸部先端の当部材25と、注入部材23の端部とが離
れるため、このときの両者の隙間が流路となり、この流
路に炭酸ガスが流入される。
【0020】前記蓋部材30は、その一端部30Aをボ
ディ部材21の開口部21Aのねじ部にねじ込むことで
ボディ部材21に取り付けられており、一端部30Aの
端面は、前記弁座付きピストン24の弁座部端面と所定
寸法の間隔をもって対向している。そして、この間隔が
弁座付きピストン24のスライド可能範囲である。蓋部
材30には、先端がバルブ部31Aとなったボルト部材
31がねじ込み固定されている。このボルト部材31の
バルブ部31Aの先端部は蓋部材30の先端に形成され
た窪み部30Bの平面からわずかに突出している。
【0021】また、蓋部材30には、ボディ部材21の
軸心と直交する流路15Eが、後で述べる安全弁60と
は反対側端部近傍まで延びて形成され、この流路15E
には、蓋部材30およびボディ部材21にわたってあけ
られた流路15Fが連通されている。この流路15F
は、ボディ部材21の軸心とほぼ平行にあけられてい
る。そして、ここにおいて、前記流路15A〜流路15
Fと、後で述べる出口15Gを含み前記炭酸ガス流路1
5が構成されている。なお、図3においては、ボルト部
材31とバルブ部31Aとは、一体化された後の状態が
示されている。
【0022】ボルト部材31の内部には、段付きの貫通
孔があけられており、この貫通孔には、前記キャップ4
0に固定されたスプール体41が軸心方向に沿って移動
自在に挿入されている。すなわち、スプール体41は、
ナット42によってキャップ40に固定され、主にスプ
ール体41の先端の細径部が前記貫通孔を貫通し、か
つ、窪み部30B内に突出している。また、細径部の窪
み部30Bの位置には、例えばゴム製の弁部材43が固
着されている。この弁部材43は、前記ボルト部材31
におけるバルブ部31Aの開口と当接している。
【0023】スプール体41の長さ方向ほぼ中央部、か
つ、細径部の上部には、バルブ部31A内部においてス
プール体41に装着されるバネ47を押さえるバネ押さ
え46がねじ込み固定されている。このバネ押さえ46
の外周には複数条のスリ割り部が形成されており、ま
た、バネ押さえ46は、スプール体41がスライドした
とき、バルブ部31A内部のバネ室に挿入されるように
なっている。ボルト部材31の前記流路15Eに臨む壁
部には、複数個の導通孔31Bが形成され、これらの導
通孔31Bは、スプール体41がスライドしたとき、流
路15からバネ押さえ46のスリ割り部を経由した炭酸
ガスを流路15Eに流通させるようになっている。
【0024】キャップ40は、蓋部を有する円筒状部材
で形成され、このキャップ40の蓋部と前記蓋部材30
の上面との間には、通常時にキャップ40を蓋部材30
から離す方向に付勢するバネ45が介装されている。従
って、キャップ40を押せば、キャップ40とともにス
プール体41が蓋部材30ひいてはボディ部材21に対
してスライドし、その結果、スプール体41の弁体43
がボルト部材31のバルブ部31Aから離れることにな
る。また、キャップ40の上部、かつ、外周には、例え
ば3本の縦長の凹み部40Cが形成されている。この凹
み部40Cは例えば180°対向位置に形成され、キャ
ップ40を押して回すとき、滑らないようにする回り止
めである。
【0025】このようなキャップ40は、本体20に対
して、上述のように押した状態でホールド手段35によ
り固定できるようになっている。すなわち、図2および
図4に示すように、キャップ40の下部、かつ、内周に
は、ボディ部材21の軸心に沿った凹溝40Aが形成さ
れ、この凹溝40Aは、キャップ40の周方向に切られ
た所定長さのガイド溝40Bと繋がっている。これに対
して、ボディ部材21には、凹溝40Aおよびガイド溝
40Bに係合する係合ピン28が取り付けられている。
この係合ピン28は、ボディ部材21内部に埋め込まれ
たバネ29により、ボディ部材21外周側に付勢されて
おり、また、その先端は、ガイド溝40Bにおける凹溝
40A側が低くなった傾斜面28A(図4参照)に形成
されている。そして、ここにおいて、前記係合ピン2
8、バネ29(図4参照)、凹溝40Aおよびガイド溝
40Bを含み前記ホールド手段35が構成されている。
【0026】ここで、係合ピン28とガイド溝40Bと
の位置関係は、キャップ40とボディ部材21とが通常
の関係、つまり、スプール体41の弁体43とボルト部
材31のバルブ部31A端部とが当接している状態のと
き、係合ピン28は凹溝40Aと係合しており、キャッ
プ40をボディ部材21に対して押したとき、係合ピン
28が凹溝40A内をスライドしてガイド溝40B位置
に達するとともに、先端がバネの付勢により飛び出し、
ガイド溝40Bに係合する。
【0027】そして、その状態で、キャップ40を回せ
ば係合ピン28にガイドされてキャップ40が回り、ガ
イド溝40B端にきたとき手を離せば、キャップ40は
ガイド溝40Bの端部位置で固定される。つまり、キャ
ップ40は、押された状態でボディ部材21に固定され
ることとなり、このことは、スプール体41の弁体43
とボルト部材31のバルブ部31A端部との隙間から、
炭酸ガスが流路15Dに流入されている状態である。
【0028】ボディ部材21には、炭酸ガスの圧力のチ
ェック、つまり、炭酸ガスの有無のチェックを行う圧力
チェック手段50が設けられている。この圧力チェック
手段50は、ボディ部材21の側面から注入部材23側
に向かって形成された収容孔21Dに設けられ、この収
容孔21Dにねじ込みで取り付けられたピン受体51
と、このピン受体51内のスライド孔51A内を軸部が
スライド自在かつ、ピン受体51の先方(注入部材23
側)に2枚の弁部52Aが設けられている中心ピン52
と、この中心ピン52をピン受体51に対して先方側に
付勢する設定圧力用バネ53とを含み構成されている。
【0029】このピン受体51および中心ピン52等が
収容された前記収容孔21Dの先端には、注入部材23
のねじ孔に連通するチェック用流路15Jが形成されて
いる。従って、炭酸ガスボンベ2から注入部材23の流
路15A内に炭酸ガスが供給されると、注入部材23の
側面に通じるチェック用流路15Iから、ねじ部に形成
された縦溝を通って圧力チェック手段50のチェック用
流路15J、収容孔21Dに圧力が伝達され、中心ピン
52を外周側に押圧する。
【0030】ここで、中心ピン52のボディ部材21外
周側端部は、通常時には、ボディ部材21外周から所定
寸法後退した初期位置にあり、一次圧、すなわち炭酸ガ
スボンベ2から炭酸ガスが導入されたとき、その圧に押
されて初期位置からボディ部材21外周まで飛び出すよ
うにバネ53の係数が計算され、かつ、寸法設定されて
いる。また、一次圧が下がったときは、中心ピン52の
端部がボディ部材21外周から、例えば、1.5mm後
退した位置までしか飛び出さないようにバネ53の係数
が計算されており、このときは、圧力不足の警報という
ことになる。このため、圧力のチェック、つまり、炭酸
ガスの有無をチェックできる。
【0031】前記蓋部材30には、当該蓋部材30に形
成された流路15Eに連通する安全弁60が設けられて
いる。すなわち、安全弁60は、蓋部材30内に形成さ
れた収容孔30C内にねじ込み固定される弁受体61
と、収容孔30C内、かつ、弁受体61の先方(ボルト
部材31側)にスライド自在に設けられ、複数状のスリ
割り部が形成された弁部材62と、この弁部材62を弁
受体61に対して常に先方側に付勢するバネ63とを備
えて構成されている。そして、弁部材62の先端は、流
路15E内に挿入されている。従って、流路15E内に
所定圧以上の圧力がかかったとき、その圧力は、弁部材
62のスリ割り部部から弁受体61の逃がし孔61Aを
通って大気に逃がされるようになっている。
【0032】前述のように、流路15Eには流路15F
が連通しており、この流路15Fには、ボディ部材21
内に形成された炭酸ガス出口15Gが連通している。こ
の炭酸ガス出口15Gには、前記ホース3を装着したホ
ース継手70が取付けられるようになっている。そし
て、ここにおいて、連続する前記流路15A〜15Fに
より前記本体20内の炭酸ガス流路15が形成されてい
る。
【0033】次に、このような炭酸ガス減圧弁10の使
用状態および作用を説明する。まず、減圧弁10を、ビ
ール卓上サーバシステム1を構成する炭酸ガスボンベ2
に接続するとともに、所定のホース3でビールボトル5
にも接続し、ビールボトル5につないだホース3に切り
替えコック6を取り付ける。
【0034】キャップ40を通常時の状態にしておき、
炭酸ガスボンベ2の弁を減圧弁10の接続口21に差し
込み、かつ、押し込むことにより、炭酸ガスを注入部材
23の流路15Aに供給する。注入された炭酸ガス(炭
酸ガスボンベ2内に充填されている場合)は、流路15
Aを通る一方で、流路15Iから注入部材23のねじ部
の縦溝およびチェック用流路15Jを経て収容孔21D
に達し、これにより、その収容孔21D内の中心ピン5
2の弁部52Aが押される。そして、この中心ピン52
の軸部先端がボディ部材21の外周に対してどこまで突
出したかにより、炭酸ガスボンベ2内の炭酸ガスの圧力
のチェック、つまり、炭酸ガスの有無がチェックされ
る。
【0035】炭酸ガスボンベ2内の炭酸ガスが正常にあ
ることの確認が行われたら、キャップ40を、ボディ部
材21内の係合ピン28がキャップ40のガイド溝40
Bに係合するまで押し、係合したらその状態のままキャ
ップ40を回した後、手を離してガイド溝40Bに固定
させる。そうすると、炭酸ガスは、弁体43とボルト部
材31のバルブ部31Aとの間から流路15Dに入り、
そこから、バネ押さえ46のスリ割り部およびボルト部
材31の壁に形成されたスリ割り部を経由して流路15
Eに流入し、さらに、流路15F、出口15G、ホース
継ぎ手70、ホース3を経てビールボトル5に送られ
る。
【0036】炭酸ガスボンベ2内の炭酸ガスの量が所定
量以下になったら、チェック手段50の中心ピン52の
突出量が少なくなり、あるいは突出しなくなり、炭酸ガ
スボンベ2の交換時期がわかる。減圧弁10の二次側に
所定圧以上の圧力の炭酸ガスが供給されたときは、安全
弁60の弁部材62の周り、かつ、弁受体61の逃がし
孔61Aを通って、大気に開放される。
【0037】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 (1) キャップ40を本体20に対して押し付けると、ス
プール体41が本体20の炭酸ガス流路15内の炭酸ガ
スの流通が可能となるとともに、その状態でキャップ4
0を回し、係合ピン28とガイド溝40Bとを係合させ
れば、手を離してもキャップ40を本体20に対して固
定することができる。従って、使用者はキャップ40を
押し放しにしなくてもよく、使い勝手がよくなって炭酸
ガスの連続供給が容易となる。
【0038】(2) ホールド手段35は、本体20に設け
た係合ピン28に、キャップ40に形成したガイド溝4
0Bを係合させるだけでよいので、ホールド手段35の
構成が簡単となるとともに、固定作業も容易であり、使
い勝手がよい。 (3) ガイド溝40Bは、回転方向に沿って形成されてい
るので、係合ピン28が係合した際、戻りにくく、ま
た、係合ピン28がバネ29でガイド溝40B側に付勢
されているので、キャップ40の固定が確実となる。
【0039】(4) キャップ40の上部、かつ、外周に
は、3本の縦長の凹み部40Cが形成されており、キャ
ップ40を押して回すとき、指先が引っかかるので、容
易にキャップ40を回すことができる。
【0040】(5) 圧力チェック手段50の中心ピン52
が、炭酸ガスの圧力に応じてスライドし、その軸部の端
部がボディ部材21の外周端面に対して、同一面になる
まで突出したり、所定量後退した位置までしか突出しな
かったりするようになっており、その突出量で、炭酸ガ
スボンベ2内の炭酸ガスの有無、量を検出でき、特に残
りの量を検出できるので、早めに炭酸ガスボンベ2の補
充等を行うことができる。
【0041】(6) 減圧弁10には安全弁60が設けられ
ているので、炭酸ガス流路15内の圧力が所定圧以上の
ときでもその圧力を逃がすことができ、安全な減圧弁1
0を構成することができる。
【0042】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できるものであれ
ば、次に示すような変形形態でもよいものである。例え
ば、前記実施形態では、本体20に係合ピン28を設
け、キャップ40にガイド溝40Bを形成して、両者2
8、40Bを係合させる構成としたが、これに限らず、
本体20にバネ付勢された鋼球を埋め込み、これに対し
て、キャップ40に、当該キャップ40を本体20に対
して押したとき鋼球と係合する例えば円錐状の窪みを形
成し、両者の係合によりキャップ40を本体20に固定
するようにしてもよい。このようにすれば、キャップ4
0を押すだけで固定でき、回さなくてもよいので操作が
容易である。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の炭酸ガ
ス減圧弁によれば、キャップを本体に対して押し付ける
と、スプール体が本体の炭酸ガス流路内の炭酸ガスの流
通を可能とするとともに、ホールド手段でその状態を固
定することができる。従って、使用者はキャップを本体
に固定させてしまえば手を離すことができ、押したまま
の状態を維持しなくてもよくなり、その結果、使い勝手
がよくなるとともに連続供給が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の炭酸ガス減圧弁が使
用される卓上サーバシステムを示す全体図である。
【図2】前記実施形態の炭酸ガス減圧弁を示す全体外径
図である。
【図3】前記実施形態の炭酸ガス減圧弁を示す縦断面図
である。
【図4】前記実施形態の要部を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 ビールの卓上サーバシステム 2 炭酸ガスボンベ 10 炭酸ガス減圧弁 15 炭酸ガス流路 15A〜15J 流路 20 本体 21 ボディ部材 30 蓋部材 40 キャップ 40B ガイド溝 41 スプール体 50 圧力チェック手段 52 中心ピン 60 安全弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビールボトルおよび炭酸ガスボンベを備
    えた卓上ビールサーバシステムに使用される炭酸ガス減
    圧弁であって、 内部に炭酸ガス流路が形成された本体と、 この本体に取り付けられるとともに当該本体の前記炭酸
    ガス流路を開閉可能にするスプール体を有するキャップ
    と、を備えて構成され、 前記キャップは、前記本体に対して、押し付けた状態で
    前記炭酸ガス流路内の炭酸ガスの流通を可能とするとと
    もに、その状態でホールド手段により固定可能であるこ
    とを特徴とする炭酸ガス減圧弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の炭酸ガス減圧弁におい
    て、 前記ホールド手段は、前記本体とキャップとの間に設け
    られ前記キャップを前記本体に対して当該本体から離れ
    る方向に付勢する付勢手段と、前記本体に設けられ前記
    キャップ側に出没自在となった係合ピンと、前記キャッ
    プに形成されるとともに、前記付勢手段に抗して前記キ
    ャップを押して前記係合ピンと係合させかつ回転させる
    ことにより係合状態を保持するガイド溝とを含み構成さ
    れていることを特徴とする炭酸ガス減圧弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の炭酸ガス
    減圧弁において、 前記本体には、前記炭酸ガスボンベに接続する接続口
    と、前記炭酸ガス流路に連続するとともに、前記ビール
    ボトル側へ炭酸ガスを送り込むホースが接続される炭酸
    ガス出口と、前記接続口に前記炭酸ガスボンベが接続さ
    れかつ当該炭酸ガスボンベから炭酸ガスが供給されたと
    き、その炭酸ガスの圧力を検出する圧力チェック手段
    と、前記炭酸ガス流路内の圧力が所定圧以上のときその
    圧力を逃がす安全弁とが設けられていることを特徴とす
    る炭酸ガス減圧弁。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の炭酸ガス減圧弁におい
    て、 前記圧力チェック手段は、前記本体に前記炭酸ガス流路
    と連通して形成された収容孔に収容・固定されるととも
    に内部にスライド孔が形成されたピン受体と、弁部を有
    するとともに前記収容孔に収容されかつ前記ピン受体の
    前記スライド孔にスライド自在に挿入される中心ピン
    と、前記ピン受体と中心ピンとの間に介装され前記中心
    ピンを前記炭酸ガス流路側に付勢しかつ前記炭酸ガスボ
    ンベから供給される炭酸ガスの圧力に応じて前記中心ピ
    ンを前記ピン受体側にスライドさせる設定圧力用バネと
    を備えて構成されていることを特徴とする炭酸ガス減圧
    弁。
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