JP2002037322A - ブック形態の商品収納シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種（多数）の商品を保持できるシートを、
コンパクトに折り畳めるようにした、使い勝手のよいブ
ック形態の商品収納シートを提供すること。 【解決手段】 ブック形態の商品収納シート１０は、長
尺の用紙１１を略一定の幅で順次折り曲げて裏表紙１４
と表表紙１６を形成し、表表紙に折返シート２０を介し
て収納シート２２〜２５を備え、収納シート２２〜２５
の下辺に、収納シート２２〜２５側に折り返し可能な折
返片３２〜３５を備え、折返片３２〜３５に化粧料を収
納した第１〜第４収納袋５０〜５３を取り付け、収納シ
ート２２〜２５に商品の広告や説明を記載し、折返片３
２〜３５は収納シート２２〜２５側に折り返すことがで
き、収納シート２２〜２５を表表紙１６と裏表紙１４と
の間に折り畳んで収納可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はブック形態の商品収
納シートに係り、さらに詳しくは、化粧料や薬等を詰め
た収納袋（以下単に「商品」ということもある）を保持
し、かつ取り出したりすることができるブック形態の商
品収納シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、化粧料等の新製品を利用者に知
らせる方法として、新製品のサンプルを利用者に配布す
ることがあるが、その場合には図６に示すように矩形状
にパック形成した薄形の収納袋１００に新製品のサンプ
ルを袋詰めし、この収納袋１００の上端縁１０１及び下
端縁１０２を、一枚のシート１０４の切り込み線１０
５、１０６に差し込むことでシート１０４に収納袋１０
０を保持させ、この収納袋１００を保持したシート１０
４の周辺の余白部に当該新製品の特徴等を記載して利用
者に配布していた。

【０００３】また、化粧料の中には、例えば「メーク落
とし」用の化粧料、「洗顔」用の化粧料、「水分補給」
用の化粧料や「保湿」用の化粧料などがあるが、これら
の化粧料を旅行等に携帯する場合には、単品の化粧料だ
けを持っていくということは無く、上記の多種（複数）
の化粧料をセットで持っていくことになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、各々の化粧料
収納袋を個別に一枚毎のシート１０４に保持して携帯す
ることは、持ち運びに不便であるのみならず、その使用
順序にしたがって化粧料収納袋を取り出すのに不便を感
じることがあった。さらに宣伝広告用に複数の化粧料等
を配布したりする場合には、配布の手間がかかったり、
宣伝広告効果を充分に発揮しにくい等の問題点もあっ
た。

【０００５】また一枚のシートに多種（多数）の商品・
サンプルをまとめて取り付ける方法としては、大きなシ
ートに、多種（多数）のサンプルを取り付ける方法も考
えられるが、この場合にはシートが大きくなって携帯性
に劣り、さらに洗面所などに置きにくくなったりするの
で、商品・サンプルの使用性が低下するという問題点も
あった。

【０００６】この発明は、多種（多数）の商品・サンプ
ル（以下単に「商品」ということもある）をシートにコ
ンパクトに保持することができ、かつ使い勝手のよいブ
ック形態の商品収納シートを提供して、上述の全ての問
題点を解消しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
するために請求項１の発明は、長尺の用紙を一端縁側か
ら略一定の幅で順次折り曲げて裏表紙と表表紙を形成
し、表表紙に続く複数の収納シートの下辺に、各々の収
納シート側に折り返し可能となる折返片を備え、各々の
折返片に化粧料や薬などの商品を収納した収納袋を保持
できるように構成し、各々の収納シートには商品の広告
や説明を記載できる場所を設け、上記の折返片を収納シ
ート側に折り返した状態で、各々の収納シートを表表紙
と裏表紙との間に収納可能にアコーディオン状態で交互
に折り畳めるようにしたことを特徴とする。

【０００８】上記した本発明に係るブック形態の商品収
納シートは、複数の収納シートを表表紙と裏表紙との間
に収納可能にアコーディオン状態で交互に折り畳むこと
で、多種（多数）の商品・サンプルを保持したシートを
コンパクトにまとめることができる。加えて、折返片に
商品を保持するので、収納シートに商品の広告や説明を
記載することができ、折り畳んだ折返片を広げることに
より、収納シートの商品の広告あるいは説明をタイミン
グ良く読み易くなる。

【０００９】請求項２は、前記裏表紙にベルトを形成
し、このベルトの先端を差し込むことができる差込孔
を、表表紙に形成したことを特徴とする。裏表紙のベル
トを表表紙の差込孔に差し込むことにより、簡単に裏表
紙と表表紙とを閉じることができる。また、裏表紙のベ
ルトを表表紙の差込孔から抜き出すだけで、収納シート
を広げて商品を取り外すことができる。

【００１０】請求項３は、上記の折返片に、商品の使用
順に合わせて商品を保持できるようにしたので、化粧の
順番に従って次に使用したい商品を間違いなく簡単に取
り出すことができるようになる。

【００１１】請求項４は、前記複数の収納シートを折り
畳むための折線、各々の収納シート側に折返片を折り返
すための折線に、ミシン目を入れたことを特徴とする。
このように折線にミシン目を入れたので、折線位置で収
納シートや折返片を折り返すことが簡単となり、収納シ
ートの形態の安定性が向上する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下添付図に基づいて本発明に係
るブック形態の商品収納シートの一実施の形態を詳説す
る。図１は本発明に係るブック形態の商品収納シートの
半開き状態を示す斜視図、図２は本発明に係るブック形
態の商品収納シートの展開図、図３は本発明に係るブッ
ク形態の商品収納シートの半開き状態を示す斜視図、図
４は本発明に係るブック形態の商品収納シートの裏表紙
を開いた状態を示す斜視図、図５は本発明に係るブック
形態の商品収納シートの裏表紙を閉じた状態を示す斜視
図である。

【００１３】図１に示す第１実施の形態のブック形態の
商品収納シート１０は、長尺の用紙１１を一端縁１２側
から略一定の幅で順次折り曲げて裏表紙１４と表表紙１
６を形成し、表表紙に折返シート２０を介して第１〜第
４の収納シート２２、２３、２４、２５を備え、第１〜
第４の収納シート２２、２３、２４、２５の下辺に、第
１〜第４の収納シート２２、２３、２４、２５側に折り
返し可能な第１〜第４の折返片３２、３３、３４、３５
を備え、第１〜第４の折返片３２、３３、３４、３５に
化粧料のサンプルを収納した第１〜第４の収納袋５０、
５１、５２、５３を取り付け、第１〜第４の収納シート
２２、２３、２４、２５に商品の広告や説明を記載し、
第１〜第４の折返片３２、３３、３４、３５を第１〜第
４の収納シート２２、２３、２４、２５側に折り返した
状態で、第１〜第４の収納シート２２、２３、２４、２
５を表表紙１６と裏表紙１４との間に収納可能にアコー
ディオン状態に交互に折り畳み可能にしている。

【００１４】具体的には、ブック形態の商品収納シート
１０の用紙１１は、図２に示すように一端１２にベルト
１３を備え、この一端縁１２側を裏表紙１４とし、裏表
紙１４と背表紙１５との間に第１谷折線１８ａを備え、
背表紙１５と表表紙１６との間に第２谷折線１８ｂを備
え、表表紙１６にベルト１３の先端１３ａを差し込むた
めの差込孔１６ａを形成し、表表紙１６と折返シート２
０との間に第３谷折線１９を備えている。

【００１５】さらに、用紙１１は、折返シート２０と第
１収納シート２２との間に第１山折線２１を備え、この
第１山折線２１にミシン目２１ａを形成し、第１収納シ
ート２２と第２収納シート２３との間に第４谷折線４０
を備え、第４谷折線４０の下端部に第１長孔４０ａを備
え、第１収納シート２２及び第２収納シート２３の各々
の下辺には第１、第２の折返片３２、３３を備え、第
１、第２の収納シート２２、２３と第１、第２の折返片
３２、３３との間に第２山折線４１を備え、この第２山
折線４１にはミシン目４１ａが形成され、第１折返片３
２と第２折返片３３との間には第３山折線４２を備え、
この第３山折線４２の上端には第２長孔４２ａを備えて
いる。

【００１６】加えて、用紙１１は、第２収納シート２３
と第３収納シート２４との間に第４山折線４３を備え、
この第４山折線４３にミシン目４３ａを形成し、第３収
納シート２４と第４収納シート２５との間には第５谷折
線４４を備え、第５谷折線４４の下端部側に第３長孔４
４ａを備え、第３収納シート２４及び第４収納シート２
５の各々の下辺には第３、第４の折返片３４、３５を備
え、第３、第４の収納シート２４、２５と第３、第４の
折返片３４、３５との間には第５山折線４５を備え、こ
の第５山折線４５にはミシン目４５ａが形成され、第３
折返片３４と第４折返片３５との間には第６山折線４６
を備え、この第６山折線４６の上端に第４長孔４６ａを
備えている。

【００１７】上述の第１〜第４折返片３２〜３５には、
上端に比較的大きな上湾曲状の切込線３２ａ〜３５ａが
形成され、下端には比較的小さな下湾曲状の切込線３２
ｂ〜３５ｂが形成されている。第１折返片３２の上下の
湾曲線３２ａ、３２ｂに、収納袋５０の上下の端部を、
矢印のように差込むことで折返片３２に収納袋５０を保
持する。

【００１８】同様に、第２折返片３３の上下の湾曲線３
３ａ、３３ｂに、収納袋５１の上下の端部を差込むこと
により折返片３３に収納袋５１を保持する。また、第３
折返片３４の上下の湾曲線３４ａ、３４ｂに、収納袋５
２の上下の端部を差込むことにより折返片３４に収納袋
５２を保持する。さらに、第４折返片３５の上下の湾曲
線３５ａ、３５ｂに、収納袋５３の上下の端部を差込む
ことにより折返片３５に収納袋５３を保持する。

【００１９】各々の折返片３２〜３５に収納袋５０〜５
３を取り付けた後、第１、第２の折返片３２、３３を第
２山折線４１で、第１、第２収納シート２２、２３側に
山折し、第３、第４の折返片３４、３５を第５山折線４
５で、第３、第４収納シート２４、２５側に山折する
と、図１の状態になる。

【００２０】このとき、第１、第２の折返片３２、３３
側の第２長孔４２ａは、第１、第２収納シート２２、２
３側の、第１長孔４０ａに対して互い違いに配置されて
いる（図１参照）。同様に、第３、第４の折返片３４、
３５側の第４長孔４６ａは、第３、第４収納シート２
４、２５側の、第３長孔４４ａに対して互い違いになる
ように配置されている（図１参照）。

【００２１】ここで、例えば第１収納袋５０に「メーク
落とし」用の化粧料を、第２収納袋５１に「洗顔」用の
化粧料を、第３収納袋５２に「水分補給」用の化粧料
を、第４収納袋５３に「保湿」用の化粧料を順序よく収
納しておくと、各化粧料は使用順に合わせて配置された
ことになるため、使用者にとっては使用順に従ってその
次に使うべき化粧料を自然に取り出せるようになる。

【００２２】つぎに、用紙１１をブック形態に折り畳む
手順を説明する。先ず、図１に示すように、第１〜第４
の折返片３２〜３５を第１〜第４の収納シート２２〜２
５側に折り返した状態で、各々の第１〜第４の収納シー
ト２２〜２５をアコーディオン状態で交互に折り畳む。
これにより、図４に示すように第１〜第４の収納シート
２２〜２５を、表表紙１６と裏表紙１４との間に収納す
ることができる。

【００２３】つぎに、裏表紙１４と背表紙１５とを第１
谷折線１８ａで谷折し、背表紙１５と表表紙１６とを第
２谷折線１８ｂ位置で谷折する。そして、図５に示すよ
うに、ベルト１３の先端１３ａを差込孔１６ａに差し込
むことで、表表紙１６と裏表紙１４とを閉じる。

【００２４】これにより、多種（多数）の収納袋５０〜
５３を保持した第１〜第４の収納シート２２〜２５を、
コンパクトにひとつのシートにまとめることができる。
ついで、ベルト１３を表表紙１６の差込孔１６ａから抜
き出すと、第１〜第４収納シート２２〜２５を広げるこ
とができるようになり、その結果、簡単に第１〜第４の
収納袋５０〜５３をシートから取り出すことができるよ
うになる。

【００２５】続いて、第１〜第４の折返片３２〜３５に
収納袋５０〜５３を保持しているので、第１〜第４の収
納シート２２〜２５に商品の広告や各種説明を記載する
ことができる。これにより図３に示すように、第１、第
２の折返片３２、３３を広げると、第１、第２の収納シ
ート２２、２３に記載された商品の広告や説明が読み易
い状態となり、収納袋５０、５１内の商品の知識を簡単
に得ることができる。

【００２６】さらに、第１山折線２１にはミシン目２１
ａ、第２山折線４１にはミシン目４１ａ、第４山折線４
３にはミシン目４３ａ、第５山折線４５にはミシン目４
５ａをそれぞれ形成したので、各折線位置で収納シート
や折返片を折り返すことが容易となる特徴がある。

【００２７】なお、前記実施の形態では、第１〜第４の
収納袋５０〜５３を保持した例について説明したが、収
納袋の数は任意である。また、上記では収納袋５０〜５
３に化粧料の商品・サンプルを収納した例について説明
したが、化粧料の外に、例えば薬などの商品（粉状、粒
状、クリーム状、ゲル状、液状等あらゆる形態のものが
対象となる）を収納したりすることも可能である。

【００２８】

【発明の効果】以上述べたように、請求項１によるブッ
ク形態の商品収納シートによれば、複数の収納シートを
表表紙と裏表紙との間にアコーディオン状態で交互に折
り畳むことができるので、多種（多数）の商品を取り付
けたシートをコンパクトにひとつにまとめることができ
る。このため、多数の商品をひとまとまりにして携帯で
きるようになり、商品が散乱しにくいものとなって、使
い勝手が向上する。

【００２９】加えて、折返片に商品を保持するようにし
ているので、収納シートに商品の広告や説明を記載する
スペースが生まれ、これにより、折り畳んだ折返片を広
げることにより、収納シートに記載された商品の広告や
説明を読み易くすることができるようになった。

【００３０】請求項２は、裏表紙のベルトを表表紙の差
込孔に差し込むことにより、簡単に裏表紙と表表紙とを
閉じることができ、また、裏表紙のベルトを表表紙の差
込孔から抜き出すだけで、広げた収納シートから商品を
簡単に取り出すことができるようになったため、使い勝
手が向上する。

【００３１】請求項３は、商品の使用順に合わせて商品
を収納シートに保持したので、次に使用したい商品を使
用順に簡単に取り出すことができるようになり、大変使
い易いものとなった。

【００３２】請求項４は、折線にミシン目を入れたの
で、折線位置で収納シートや折返片を確実に折り返すこ
とできるようになり、扱い易いブック形態の商品収納シ
ートが得られるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るブック形態の商品収納シートの、
収納シートを半開きとした状態の斜視図である。

【図２】本発明に係るブック形態の商品収納シートの展
開図である。

【図３】本発明に係るブック形態の商品収納シートの、
折返片を半開きとした状態の斜視図である。

【図４】本発明に係るブック形態の商品収納シートの、
裏表紙を開いた状態の斜視図である。

【図５】本発明に係るブック形態の商品収納シートの、
裏表紙を閉じた状態の斜視図である。

【図６】化粧料サンプルをシートに保持した従来例の平
面図である。

【符号の説明】

１０…ブック形態の商品収納シート １１…用紙 １２…一端縁 １３…ベルト １４…裏表紙 １６…表表紙 １６ａ…差込孔 ２１ａ、４１ａ、４３ａ、４５ａ…ミシン目 ２２〜２５…収納シート ３２〜３５…折返片 ５０〜５３…収納袋

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺の用紙を一端縁側から略一定の幅で
   順次折り曲げて裏表紙と表表紙を形成し、 表表紙に続く複数の収納シートの下辺に、各々の収納シ
   ート側に折り返し可能となる折返片を備え、 各々の折返片に化粧料や薬などの商品を収納した収納袋
   を保持できるように構成し、各々の収納シートには商品
   の広告や説明を記載できる場所を設け、 上記の折返片を収納シート側に折り返した状態で、各々
   の収納シートを表表紙と裏表紙との間に収納可能にアコ
   ーディオン状態で交互に折り畳めるようにしたことを特
   徴とするブック形態の商品収納シート。
2. 【請求項２】 前記裏表紙にベルトを形成し、このベル
   トの先端を差し込むことができる差込孔を、表表紙に形
   成したことを特徴とする請求項１記載のブック形態の商
   品収納シート。
3. 【請求項３】 上記の折返片に、商品の使用順に合わせ
   て商品を保持できるようにしたことを特徴とする請求項
   １又は請求項２記載のブック形態の商品収納シート。
4. 【請求項４】 前記複数の収納シートを折り畳むための
   折線、各々の収納シート側に折返片を折り返すための折
   線に、ミシン目を入れたことを特徴とする請求項１乃至
   請求項３の何れかに記載のブック形態の商品収納シー
   ト。