JP2002037315A - スポーツ用具の添付書類を収納する収納体及び該収納体を取り付けたスポーツ用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】スポーツ用具の取扱説明書や品質保証書を、確
実に購入者である一般消費者に手渡す。 【解決手段】収納体に添付書類を挿入する収納部を設
け、スポーツ用具に固着する第１固着部と、回巻した後
に固着する第２固着部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、消費者へ販売する
ゴルフクラブやラケットのように柄部を有するスポーツ
用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、スポーツ用具を購入した場合、保
証書や取扱説明書等の添付書類は、スポーツ用具を梱包
する箱に収納されている。しかし、消費者の中には、購
入後の梱包箱の廃棄を考えて、スポーツ用具現品だけを
持ち帰ることを希望する人もいる。その場合、販売時に
保証書や取扱説明書等を渡し忘れたりする場合があっ
た。

【０００３】また、その為特開平８−３３６６２６に
は、熱収縮材を使用し、スポーツ用具のグリップ部と熱
収縮材との間に取扱説明書を挟み込む発明が開示されて
いる。しかし、この様な方法では、熱収縮材が収縮する
際に、取扱説明書が動いたりして、曲がって表示される
場合があり、外観上好ましくない。

【０００４】従って、本発明の目的は、スポーツ用具の
取扱説明書等の添付書類を確実に消費者に渡すことがで
きると共に、簡単に見栄え良く添付することができるス
ポーツ用具の添付書類を収納する収納体及び該収納体を
取り付けたスポーツ用具を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のスポーツ用具の
添付書類を収納する収納体は、透明で軟質な添付書類を
挿入する収納部を有する収納体であって、スポーツ用具
に固着する第１固着部と、回巻した後に固着する第２固
着部を有することを特徴とするものである。

【０００６】前記記載の収納体においては、スポーツ用
具に添付書類を挿入する開口部が、第１固着部及び第２
固着部と同一面側に有することを特徴とするものであ
る。

【０００７】前記記載の収納体を取り付けたスポーツ用
具においては、収納体の収納部に添付書類を挿入し、第
１固着部により前記収納体をスポーツ用具の柄部または
グリップ部に固着し、更にスポーツ用具に回巻し、第２
固着部によって前記収納体の回巻状態を保持する様に固
着により取り付けたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の添付書類２を収納してス
ポーツ用具に固着する収納体１は、軟質で透明な合成樹
脂で形成され、添付書類を収納する為の開口部１１と収
納部１２が設けてあるものである。

【０００９】本発明の収納体１に使用する透明で軟質な
合成樹脂は、塩化ビニール等も考えられるが、ポリエチ
レンやＰＥＴなど非ハロゲン系合成樹脂で成形する方
が、収納体を焼却しても有毒ガスが発生しないので好ま
しい。

【００１０】上記記載の合成樹脂は、透明にすることに
よって、収納体に収納した添付書類が確認できる。その
為、単に無色透明だけでなく、薄く着色した半透明な状
態であっても構わない。

【００１１】本発明の収納体には、スポーツ用具に固着
するための第１固着部１４ａとスポーツ用具の柄の部分
に回巻した後に回巻状態を保持する様に固着により取り
付ける様に第２固着部１４ｂを設けると良い。（図３を
参照）

【００１２】該収納体は、回巻状態を保持することによ
り、スポーツ用具を店頭に展示しておいても剥がれにく
くなる。特に、図２の様に第１固着部と離れた該収納体
の端部に第２固着部を設けることが好ましい。

【００１３】図２及び図３で示す様に前記収納体１に設
けた添付書類２を収納部１２に挿入するための開口部１
１が、固着部１４と同一面側に有し、収納体の端部１３
より内側に設けることによって、店頭に展示していて
も、添付書類の脱落を防止できて好ましい。つまり、固
着部１４ａをスポーツ用具に固着し、回巻することによ
って開口部が、内側となるので開きにくくなるためであ
る。

【００１４】この固着部１４ａ、１４ｂは両面粘着テー
プなどの粘着物により粘着固定される方が好ましい。特
にスポーツ用具に固着する第１固着部１４ａを接着剤な
どで固定すると、収納体が剥がれにくく、せっかく購入
したスポーツ用具に接着剤等が残ったままの状態となっ
てしまう為、あまり好ましくない。

【００１５】第２固着部１４ｂは、接着剤による固定で
も構わないが、収納体を回巻する行程において接着剤を
スポーツ用具に垂らしてしまう可能性もあるので、粘着
材や粘着物を用いる方が好ましい。

【００１６】前記固着部は、少なくとも、第１固着部１
４ａと第２固着部１４ｂの２ヶ所以上の固着部を有して
いることが好ましく、収納体の裏面の両端部に固着部を
有することが好ましい。両端部に固着部を有することに
よって、スポーツ用具に回巻したとき、収納体全体に余
りが出ないように巻くことができ、すっきりとスポーツ
用具を店頭に展示できるので好ましい。

【００１７】添付書類２は、印刷された紙等のシート状
のものが好ましく、例えば、取扱説明書、保証書、価格
等の表題２１を大きく印刷し、表面にしっかり見えるよ
うに収納体の収納部に納められていることが好ましい。

【００１８】取扱説明書や保証書等の添付書類２は、一
枚のシートに取扱いの説明と保証書が印刷されている方
が嵩張らず好ましく、該収納体の収納部に前記添付書類
が適当な大きさに折り曲げられ収納されている方が良
い。

【００１９】前記添付書類を、収納体１の収納部１５に
収めて、スポーツ用具の柄の部分に固着し、回巻して取
り付けて添付し、取扱説明書などといった表題２１を表
示することが好ましい。

【００２０】本発明に用いられるスポーツ用具を具体的
に記載すると、ゴルフクラブ、パークゴルフ用クラブ、
グランドゴルフ用クラブ、ゲートボール用クラブ等クラ
ブ類、テニスラケット、バドミントン、卓球のラケット
類、スキーのストックや登山用のピッケルや杖、釣り
竿、野球のバット、アイスホッケーやグランドホッケー
やクリケット等のスティック類などにおいて、柄（シャ
フト）の部分やグリップ部分に収納体を回巻して固着す
ることができる。

【００２１】特にゴルフクラブのように、シャフトの先
端が細くなっているようなものは、収納体がずり落ちや
すく、第１固着部にスポーツ用具の柄の部分やグリップ
に固着することによって、ずり落ちを防止できる。

【００２２】グリップ部に該収納体を回巻固着する場
合、店頭で消費者がスポーツ用具を握って、重さや感触
を試してみることもあるので、握りの邪魔にならない大
きさが好ましく、収納体の縦長さは、４０〜１２０ｍ
ｍ、好ましくは６０〜１００ｍｍの大きさが好ましく、
横長さは、スポーツ用具に回巻する柄やグリップ部の外
周以上の長さである方が好ましい。回巻する柄やグリッ
プ部の外周の長さより、１５〜５０ｍｍ程度長い方が好
ましい。

【００２３】

【実施例】本発明の収納体１は、透明で軟質なポリエチ
レン製シートを加工し、図１及び図２で示す通りに作成
した。更に、スポーツ用具として、ゴルフクラブ３を用
い、グリップ部に収納体１を図７及び図８に示す通りに
回巻し、固着固定した。以下に詳しく実施例を示す。

【００２４】図１、図２、図３に示す通り、収納体１の
大きさは、縦８２ｍｍ、横１２７ｍｍ、厚さ０．１ｍｍ
とした。開口部１１は、収納体の端部１３から横方向に
２１ｍｍを残し、縦幅いっぱいに設けた。また、収納体
の開口部のある面を裏面の両端部に両面テープを貼り付
けて固着部１４を作成した。

【００２５】添付書類２は、折り畳んだときに表題２１
である取扱説明書の文字が大きく中心の位置にくるよう
にしてあり、収納体に前記添付書類を適当な大きさに折
り畳んで挿入する。（図４、図５参照）この時、収納体
の表面側に添付書類の表題２１が見える様に挿入した。
（図６）

【００２６】前記添付書類には、図４に示すようにクラ
ブの取り扱い方法、保管方法、クラブの手入れ方法、品
質保証書の内容等、複数の内容の記載を一枚の書類にし
て作成した。

【００２７】前記添付書類を挿入した収納体１をゴルフ
クラブ３のグリップ部３１に両面テープを利用し第１固
着部及び第２固着部を作成した。そして、グリップ部に
第１固着部を固定し、回巻した後、第２固着部により固
定した。この時、グリップ部にクラブ名のロゴが入って
いるため、図７に示すように収納体の収納部の底端部１
２ａをロゴ３１ａの右端部に合わせ回巻し、添付書類に
よってロゴが隠れないようにしておいた。（図７及び図
８）そして、図８（ｂ）で示したように、およそ収納体
をグリップの周りに一周半回したところで、第２固着部
により、収納体の上に固着して固定した。

【００２８】その結果、取扱説明書等の添付書類入を簡
単に収納体１に挿入でき、表示部２１が曲がらずゴルフ
クラブのグリップ部に見栄え良く表示できた。また、収
納体の開口部が内側にあり、グリップ部に収納体を回巻
して固着固定してあるので、添付書類が落ちなく、ゴル
フクラブと一体となっているので、渡し忘れが無い様に
できた。更に、固着部に両面テープを用いたので、グリ
ップ部からも収納体１を簡単に剥がすことができて良か
った。

【００２９】

【発明の効果】固着部を有する収納体に添付書類を挿入
し、スポーツ用具に簡単に見栄え良く回巻固着すること
ができると共に、購入者である消費者に対し確実に渡す
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】添付書類を収納する収納体の表面を示す概念図
である。

【図２】添付書類を収納する収納体の裏面を示す概念図
である。

【図３】添付書類を収納する収納体のＡ−Ａ’断面図で
ある。

【図４】添付書類の概念図である。

【図５】収納体に収納するため、適当な大きさに折り畳
んだ状態の添付書類の概念図である。

【図６】添付書類を収納した収納体を表面から見た概念
図である。

【図７】ゴルフクラブに添付書類を収納した収納体を回
巻して固着する実施例を示す概念図である。

【図８】図７において添付書類を収納した収納体を回巻
して固着したグリップ部の拡大概念図である。

【符号の説明】

１． 収納体 １１． 開口部 １２ 収納部 １２ａ．収納部の底端部 １３． 端部 １４． 固着部 １４ａ．第１固着部 １４ｂ．第２固着部 ２． 添付書類 ２１． 表題 ３． ゴルフクラブ ３１． グリップ ３１ａ．グリップのロゴ ３２． シャフト（柄） ３３． ヘッド

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】スポーツ用具の添付書類を挿入する透明で
   軟質な収納部を有する収納体であって、スポーツ用具に
   固着する第１固着部と、回巻した後に固着する第２固着
   部を有することを特徴とするスポーツ用具の添付書類を
   収納する収納体。
2. 【請求項２】請求項１の収納体において、スポーツ用具
   に添付書類を挿入する開口部が、第１固着部及び第２固
   着部と同一面側に有することを特徴とするスポーツ用具
   の添付書類を収納する収納体。
3. 【請求項３】請求項１または請求項２に記載の収納体の
   収納部に添付書類を挿入し、第１固着部により前記収納
   体をスポーツ用具の柄部またはグリップ部に固着し、更
   にスポーツ用具に回巻し、第２固着部によって前記収納
   体の回巻状態を保持する様に固着により取り付けたこと
   を特徴とするスポーツ用具。