JP2001192034A - 釣竿収納容器及びそれを用いた釣竿の販売方法 - Google Patents

釣竿収納容器及びそれを用いた釣竿の販売方法

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JP2001192034A
JP2001192034A JP37720999A JP37720999A JP2001192034A JP 2001192034 A JP2001192034 A JP 2001192034A JP 37720999 A JP37720999 A JP 37720999A JP 37720999 A JP37720999 A JP 37720999A JP 2001192034 A JP2001192034 A JP 2001192034A
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storage container
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JP37720999A
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Hirobumi Iitaka
博文 飯高
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Mamiya OP Co Ltd
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Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の釣竿収納容器の機能を損なうことな
く、販売後の釣竿収納容器の処分にかける費用を削減す
ることができる釣竿収納容器及びそれを用いた釣竿の販
売方法を提供する。 【解決手段】 透明性を有する筒状の本体の両端を閉塞
して構成される釣竿収納容器において、前記本体内に、
釣竿を外部から視認可能に収納する釣竿収納空間を備え
ると共に、前記本体の外側面に取付可能な把持手段が内
在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】一般に、釣具店において釣竿を販売する
際には、実開昭57−1570号公報等で見られるよう
な釣竿収納容器に釣竿を収納して販売される。このよう
な釣竿収納容器は、釣具店において陳列した際に、客が
内部に収納された釣竿を視認することができるように、
透明性を有する素材により形成されており、例えば、軽
量な塩化ビニルやPET(ポリエチレンテフタレート)
等が用いられてきた。
【0002】また、このような釣竿収納容器は、客の注
目を集め、購買意欲を喚起させることを目的として、釣
竿収納容器の表面にステッカーやラベル等を貼着した
り、特有のデザインや光輝性に富んだ装飾が施された台
紙を釣竿収納容器内部に挿入し、外部から装飾を視認で
きるようにしている。
【0003】ところが、釣竿を購入した客は、販売時に
釣竿を収納していた釣竿収納容器を不要とする場合が多
く、極端な場合には、購入したその場で釣竿収納容器か
ら釣竿を取り出し、空になった釣竿収納容器の処分を釣
具店に委託する者も少なくない。すると、釣竿収納容器
に、上述したような装飾を施すことは、販売時のみに有
効な手段となる。
【0004】また、近年施行された容器包装リサイクル
法によれば、上述のような塩化ビニルやPET等からな
る容器は、販売後に不要なものであると、これを使用し
た事業者が販売後に容器の再商品化を図らなければなら
ない。すなわち、上述のように、客が釣竿を購入した直
後に不要とするような釣竿収納容器は、事業者(釣竿メ
ーカー)がその再商品化にかかる費用を負担しなければ
ならない。
【0005】すると、事業者(釣竿メーカー)は、販売
に使用する釣竿収納容器を製造するためにコストをかけ
るだけでなく、釣竿収納容器を処分するためにも高い費
用をかけなければならず、釣竿収納容器全体にかかるコ
ストが高くなってしまい、釣竿全体の販売額に対する収
益率が低下してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な実情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明
者の目的とするところは、従来の釣竿収納容器の機能を
損なうことなく、釣竿販売後の釣竿収納容器の処分にか
かる費用の削減を図ることにある。
【0007】そこで、本発明者が上記目的を達成するた
めに講じた技術的手段は、(1)、透明性を有する筒状
の本体の両端を閉塞して構成される釣竿収納容器におい
て、前記本体内に、釣竿を外部から視認可能に収納する
釣竿収納空間を備えると共に、前記本体の外側面に取付
可能な把持手段が内在されていることにある。
【0008】この手段によれば、展示販売用に使用され
ていた釣竿収納容器から把持手段を取り出して、該釣竿
収納容器の外側面に把持手段を取り付けることができ、
携帯用の釣竿収納容器として使用することができる。す
なわち、従来のように、釣竿収納容器を販売用のみの使
用に限らず、二次利用を可能とすることで、販売直後に
廃棄される釣竿収納容器の数を減少させ、その処分にか
かるコストを削減することができる。また、把持手段が
販売時まで釣竿収納容器に内在されていることから、釣
竿収納容器の外形を変更する必要がなく、従来と同様な
運搬、保管、陳列等が行える。
【0009】また、(2)、上記(1)に記載の釣竿収
納容器において、前記本体内には、該本体内部を釣竿収
納空間と別収納空間とに区画する台紙が挿入されている
と共に、前記把持手段は前記別収納空間に内在されてい
ることにある。
【0010】この手段によれば、上記(1)に加えて、
台紙が釣竿収納容器の内部を区画することで、陳列する
際には、透明な釣竿収納容器に釣竿を外部から視認可能
に収納すると共に、把持手段を、釣竿を収納させた面か
ら見えない位置に内在させることができる。すなわち、
従来の顧客誘引効果を損ねることなく、釣竿収納容器に
把持手段を備えさせることができるのである。
【0011】さらに、(3)、上記(2)に記載の釣竿
収納容器において、前記台紙の展開面積は、前記本体の
展開面積よりも広いことにある。
【0012】これによれば、上記(2)にと併せて、客
は購入後に釣竿収納容器から台紙を抜き取ることで、よ
り自由な形態で釣竿を収納して持ち運ぶことができるよ
うになると共に、抜き取った台紙を展開させて、釣竿収
納容器の本体形状に合致する形状に曲折し、再び釣竿収
納容器内に挿入することで、透明な本体の内部を外部か
ら完全に隠すことができる。すなわち、釣竿収納容器内
に挿入されていた台紙も再利用することができるのであ
る。
【0013】さらにまた、(4)、上記(3)に記載の
釣竿収納容器において、前記台紙は、少なくとも前記本
体の展開面積分の領域に装飾が施されていることにあ
る。
【0014】これによれば、上記(3)に加えて、釣竿
収納容器から抜き取った台紙を展開させて、装飾が施さ
れた面が表側になるように本体形状と合致する形状に曲
折し、再び釣竿収納容器内に挿入することで、透明性を
有する本体の外部から台紙に施された装飾が視認可能と
なる。すなわち、携帯用の釣竿収納容器の本体全体に装
飾性を持たせることができるのである。これにより、釣
竿収納容器自体の付加価値を高めることができ、購入後
の釣竿収納容器の再利用を促進させることが可能とな
る。ここで、装飾とは、文字、図形、模様、色彩、光輝
性が高いもの、これらを組み合わせたものを指す。
【0015】さらに、(5)、上記(1)〜(4)のい
ずれかに記載の釣竿収納容器に釣竿を収納して販売する
方法にある。
【0016】この方法によれば、把持手段が販売時まで
釣竿収納容器に内在されていることから、釣竿収納容器
から外方に突出する等、外形に影響を及ぼすことがな
く、従来と同様な運搬、保管、陳列等が行え、携帯用釣
竿収納容器として使用することができるという付加機能
を備えさせることができる。また、従来の顧客誘引効果
に加えて、携帯用釣竿収納容器として使用することがで
きるという付加機能を備えていることから、顧客誘引効
果をさらに促進させることができると共に、客は釣竿の
購入後にも釣竿収納容器を使用することができるため、
廃棄される釣竿収納容器が少なくなり、釣具店や釣竿メ
ーカーが釣竿販売後の釣竿収納容器を処分するためにか
かる費用を削減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明における実施
の形態であり、釣竿収納容器を示した斜視図(a)及び
断面図(b)である。
【0018】図1に示すように、釣竿収納容器Aは、主
に、本体1と底部2と蓋部3とよりなる。本体1は、釣
竿Tを内部に収納できる充分な長さを有し、断面が略角
形の筒状に形成されている。また、釣竿収納容器Aの内
部に収納した釣竿Tを外部から視認することができるよ
うに、本体1は、透明性を有する素材、例えば、軽量で
丈夫なPET(ポリエチレンテフタレート)等の合成樹
脂財により形成されている。
【0019】底部2は、本体1の外形に合致する形状を
備えた縁部21と、本体1の一端を閉塞する底面22
と、よりなり、縁部21と底部22とが一体に形成され
ている。また、蓋部3も、底部2と同様の構造であり、
本体1の外形に合致する形状を備えた縁部31と、本体
1の他端を閉塞する天面32と、よりなり、縁部31と
天面32とが一体に形成されている。
【0020】そして、底部2の縁部21を本体1の一端
に外嵌して接着剤等で固着し、蓋部3の縁部31を本体
1の他端に着脱自在に外嵌することで、釣竿収納容器A
が構成されている。ここで、底部2及び蓋部3は、必ず
しも透明性を備えた素材を使用する必要はない。また、
底部2及び蓋部3に合成ゴム等の弾力性を備えた素材を
使用することで、釣竿収納容器Aの耐衝撃性を高めるこ
とができる。
【0021】釣竿収納容器Aの内部には、本体1より長
さが若干短く、展開面積が本体1の展開面積より大きい
台紙4が挿入されている。台紙4は、例えば、ボール紙
や厚紙等を曲折して、断面が略H状になるように形成さ
れており、これを本体1内に挿入することで、本体1の
内部を釣竿収納空間11と別収納空間12とに区画する
と共に、釣竿収納容器Aを内側から補強している。
【0022】そして、釣竿収納容器Aの釣竿収納空間1
1に、販売する釣竿Tを収納し、また、別収納空間12
に、釣竿収納空間11に収納された釣竿Tの取扱説明書
や釣竿Tを収納することができる布製の簡易な袋等の収
納物を外部前面から視認できないように内在させること
で、釣竿収納容器Aを外部前面から内部の釣竿Tが視認
することができる、従来と同様の展示販売用の釣竿収納
容器として使用することができる。
【0023】ここで、台紙4の釣竿収納空間11に面す
る位置には、装飾6が施されており、釣竿収納容器Aの
を外部前面から見た際に、台紙4の装飾6が釣竿収納空
間11に挿入された釣竿Tの背景となり、客の購買意欲
を喚起させることができる。
【0024】別収納空間12には、取扱説明書等の収納
物Gを収納すると共に、把持手段5が外部前面から視認
できないように内在されている。把持手段5は、釣竿収
納容器Aから取り出して、本体1の外面に取り付けるこ
とができるものであり、例えば、図2に示すように、ナ
イロン等といった合成樹脂製の帯状体51と、帯状体5
1の片側両端に取り付けられた面ファスナ52,52
と、よりなるものである。
【0025】面ファスナ52は、一方52aを帯状体5
1の片側両端に、接着や逢着等の手段により固着されて
いる。また、他方52bには、裏面に両面テープRが貼
着されており、両面テープRの剥離紙を剥がすことで本
体1の外側面に取り付けることができるようになってい
る。
【0026】このような把持手段5が内在された釣竿収
納容器Aは、釣竿Tの購入後に、客が、本体1から把持
手段5を取り出し、把持手段に5に設けられた面ファス
ナ52の他方52bを本体1の外側面に両面テープRで
貼着することで、本体1の外側面に帯状体51を着脱自
在に取り付けることができるようになり、図3に示すよ
うに、内部に釣竿Tを収納し、把持手段5を掴んで持ち
運ぶことができる携帯用釣竿収納容器A’として使用す
ることが可能となる。
【0027】ここで、本体1の外側面には、面ファスナ
52の他方52bを取り付ける好適な位置を示す印Pを
2箇所に付しておくことが好ましい。これにより、釣竿
収納容器Aから取り出した把持手段5を容易に本体1の
外側面に取り付けることができる。さらに好適には、把
持手段5をたるませて把持しやすい位置に容易に取り付
けることができるように、帯状体51の両端に固着され
た面ファスナ52の間隔よりも短い間隔で印を付してお
くことがよい。また、面ファスナ52の他方52bを予
め本体1の外側面に固着させておき、印Pの代わりとし
てもよい。
【0028】ここでまた、図4に示すように、この台紙
4には、少なくとも本体1の展開面積より広い面積に亙
って連続して装飾6を施してある。上述したように、台
紙4の展開面積は、本体1の展開面積より大きく形成さ
れている。このため、図4に示すように、釣竿収納容器
Aから抜き取った台紙4(a)を展開させて(b)、装
飾6が施された面を表側となるように本体1の形状と合
致する形状に曲折し(c)、再び本体1内に挿入するこ
とで、透明性を有する本体1の外部から台紙4に施され
た装飾6が視認可能となる。ここで、装飾6は、上述し
た釣竿収納空間11に付された装飾6と連続するもので
あれば、別々に装飾を施すよりも製造コストも安くな
る。
【0029】すなわち、携帯用釣竿収納容器A’として
使用する際にも、本体1全体に装飾性を持たせることが
できるのである。これにより、釣竿収納容器A自体の付
加価値を高めることができ、購入後の釣竿収納容器の再
利用を促進させることが可能となり、しかも、台紙4の
再利用をもすることができるのである。
【0030】また、このような釣竿収納容器Aに釣竿T
を収納して販売することによって、把持手段5が販売時
まで釣竿収納容器Aに内在されているため、携帯用釣竿
収納容器A’として使用することができるという付加機
能を備えさせても、釣竿収納容器Aから外方に突出する
等、外形に影響を及ぼすことがなく、従来と同様な運
搬、保管、陳列等が行える。
【0031】さらに、従来の装飾等による顧客誘引効果
に加えて、携帯用釣竿収納容器A’として使用すること
ができるという付加機能を備えていることから、顧客誘
引効果をより促進させることができ、釣具店が釣竿Tの
販売後に釣竿収納容器Aを処分したり、釣竿メーカーが
その処分に高い費用をかけることが少なくなるのであ
る。
【0032】図5は、本発明における別の実施の形態を
示した図であり、釣竿収納容器を示した斜視図(a)及
び断面図(b)である。なお、上述した実施の形態と実
質的に同一の部分については、同一の符号を付し、説明
を省略する。
【0033】図5に示すように、釣竿収納容器Bは、主
に本体1と底部2と蓋部3とよりなり、本体1と底部2
と蓋部3とが、一枚のシート材を型抜きして曲折(一部
を接着する)ことにより、一体に形成されたものであ
る。本体1は、釣竿Tを内部に収納できる充分な長さを
有し、断面が角形の箱状にに形成されている。また、釣
竿収納容器Bの内部に収納した釣竿Tを外部から視認す
ることができるように、本体1は、透明性を有する素
材、例えば、軽量で丈夫なPET(ポリエチレンテフタ
レート)等の合成樹脂財により形成されている。
【0034】釣竿収納容器Bの内部には、本体1より長
さが若干短く、展開面積が本体1の展開面積より大きい
台紙4が挿入されている。台紙4は、例えば、ポール紙
や厚紙等からなり、片面の全面に亙って装飾6が施され
ている。台紙4は、装飾6が施された面を表側にして曲
折し、本体1の外形より小さい断面が略角形の筒状にな
るように形成されている。
【0035】台紙4は、本体1の内部を台紙4の外側と
内側とに区画している。これにより、釣竿Tを外部から
視認可能に収納できる釣竿収納空間11と、取扱説明書
等の収納物Gを内在することのできる別収納空間12
と、に区画すると共に、釣竿収納容器Bを内側から補強
している。これにより、釣竿Tを外部から視認すること
ができ、台紙4に付された装飾6が釣竿Tの背景として
客の購買意欲を喚起させることができる。
【0036】別収納空間12には、収納物Gの他に、把
持手段5が外部前面から視認できないように内在されて
いる。把持手段5は、釣竿収納容器Aから取り出して、
本体1の外面に取り付けることができるものであり、例
えば、図6に示すように、幅方向に膨出する係止部5
3,53を両端に備えた帯状体51である。帯状体51
は、ナイロン,ABS(アクリロニトリルブタジエンス
チレン)等といった丈夫な合成樹脂等により形成されて
いる。好ましくは、曲げても元の形状に復元することが
できる素材であることがよい。
【0037】ここで、釣竿収納容器Bの本体1側面に
は、帯状体51の幅と略同一幅に開孔された角形の係止
孔13,13が2箇所に設定されている。係止孔13,
13どうしの間隔は、帯状体51の係止部53,53ど
うしの間隔より狭く形成されている。
【0038】そして、帯状体51の係止部53,53を
曲げて、本体1の係止孔13,13にそれぞれ挿入する
ことで、係止部53,53が元の形状に復元し、帯状体
51がたるんだ状態で係止孔13,13に係止されるよ
うになっている。
【0039】これにより、釣竿Tを購入した客は、釣竿
収納容器B内に内在されていた把持手段5を取り出し、
把持手段5を本体1に取り付けることで、釣竿収納容器
Bを図7に示すような、把持手段5を手に持って釣竿T
を持ち運ぶことができる、簡易な携帯用釣竿収納容器
B’として使用することができるのである。
【0040】また、釣竿収納容器B内に挿入されていた
台紙4を取り出すことで、携帯用釣竿収納容器B’内
に、釣竿を自由な形態で収納することができるようにな
る。しかも、取り出した台紙4を展開させ、本体1の形
状と合致するように折り曲げ、装飾6が表側になるよう
に再び本体1内に挿入することで、透明性を有する本体
1外部から台紙4の装飾6を視認することができる携帯
用釣竿収納容器B’として使用することができる。すな
わち、携帯用釣竿収納容器B’にも装飾性を付与するこ
とができると共に、台紙4の再利用をもすることができ
るのである。
【0041】さらに、本実施の形態では、本体1の側面
に係止孔13,13が開孔されていることから、販売前
に釣竿収納容器Bとして倉庫等に保管したり、販売後に
携帯用釣竿収納容器B’として使用しても、本体1の内
部に通気性を持たせることができ、内部が蒸れることを
防止すると共に、収納された釣竿Tにブリスター等が発
生することを防止することができる。
【0042】図8は、本発明の別の実施の形態を示した
図であり、釣竿収納容器を示した斜視図(a)及び断面
図(b)である。なお、上述した実施の形態と実質的に
同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略
する。
【0043】図8に示すように、釣竿収納容器Cは、主
に、本体1と底部2と蓋部3とよりなる。本体1は、釣
竿Tを内部に収納することができる充分な長さを有し、
断面が略楕円の円筒状に形成されている。また、釣竿収
納容器Cの内部に収納した釣竿Tを外部から視認できる
ように、本体1は、透明性を有する素材、例えば、PE
T(ポリエチレンテフタレート)等の合成樹脂材により
形成されている。
【0044】底部2は、本体1の外形に合致する形状を
備えた縁部21と、本体1の一端を閉塞する底面22
と、よりなり、縁部21と底部22とが一体に形成され
ている。また、蓋部3も、底部2と同様の構造であり、
本体1の外形に合致する形状を備えた縁部31と、本体
1の他端を閉塞する天面32と、よりなり、縁部31と
天面32とが一体に形成されている。
【0045】そして、底部2の縁部21を本体1の一端
に外嵌して接着剤等で固着し、蓋部3の縁部31を本体
1の他端に着脱自在に外嵌することで、釣竿収納容器C
が構成されている。ここで、底部2及び蓋部3には、合
成ゴム等の弾力性を備えた素材を使用することで、釣竿
収納容器Cの耐衝撃性を高めることができる。
【0046】釣竿収納容器Cの内部には、本体1より長
さが若干短く、展開面積が本体1の展開面積より大きい
台紙4が挿入されている。台紙4は、例えば、ボール紙
や厚紙等を曲折して、断面がコ字状になるように形成さ
れており、これを本体1内に挿入することで、本体1の
内部を前面側と後面側とに分け、釣竿Tを収納すること
ができる釣竿収納空間11とそれ以外の別収納空間12
とに区画している。
【0047】そして、釣竿収納容器Cの釣竿収納空間1
1に、販売する釣竿Tを収納し、また、別収納空間12
に、釣竿収納空間11に収納された釣竿Tの取扱説明書
や釣竿Tを収納することができる布製の簡易な袋等を外
部前面から視認できないように内在させることで、釣竿
収納容器Cを外部前面から内部の釣竿Tが視認すること
ができる展示販売用の釣竿収納容器として使用すること
ができる。
【0048】ここで、台紙4の釣竿収納空間11に面す
る位置には、装飾6が施されており、釣竿収納容器Aの
を外部前面から見た際に、台紙4の装飾6が釣竿収納空
間11に挿入された釣竿Tの背景となり、客の購買意欲
を喚起させることができる。
【0049】別収納空間12には、取扱説明書等と共
に、把持手段5が外部前面から視認できないように内在
されている。把持手段5は、釣竿収納容器Cから取り出
して、本体1の外面に取り付けることができるものであ
り、例えば、図9に示すように、布製の帯状体51と、
帯状体51の両端に取り付けられた環状のゴム紐54,
54と、よりなるものである。
【0050】釣竿Tを購入した客は、釣竿Tを収納して
いた釣竿収納容器Cから把持手段5を取り出し、ゴム紐
54,54を本体1の外面の任意の位置に外嵌すること
により、把持手段5を本体1に容易に取り付けることが
でき、図10のように、帯状体51を手で掴んで、釣竿
Tを持ち運ぶことができる簡易な携帯用釣竿収納容器
C’として使用することができる。
【0051】以上、本発明を説明してきたが、本発明
は、上記実施の形態にのみ限定するものではなく、他の
様々な形態が可能である。
【0052】例えば、台紙4は、必ずしも装飾6を施し
たものである必要はなく、把持手段5を外部から視認で
きないようにするものである必要もない。たとえば、台
紙4も本体1と同様の透明性を有する合成樹脂材により
形成したものであってもよいし、台紙4を備えないもの
であってもよい。
【0053】また、本体1が透明であるため、客は、釣
竿Tを購入した後の釣竿収納容器内に、任意の装飾が施
された包装紙等を視認可能に挿入することができ、独自
の装飾を施した携帯用釣竿収納容器として使用すること
もできる。
【0054】さらに、把持手段5は、その長さを自由に
調節できるものであってもよいし、手で持つものでな
く、肩に担ぐことができるものであってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
により、従来のように、釣竿収納容器を販売用のみの使
用に限らず、二次利用を可能とすることで、販売直後に
廃棄される釣竿収納容器の数を減少させ、その処分にか
かるコストを削減することができる。しかも、釣竿収納
容器の外形を変更する必要がなく、従来と同様な運搬、
保管、陳列等が行える釣竿収納容器を提供することがで
きる。
【0056】また、請求項2の発明により、従来の顧客
誘引効果を損ねることなく、釣竿収納容器に把持手段を
備えた釣竿収納容器を提供することができ、請求項3の
発明により、客は購入後に釣竿収納容器から台紙を抜き
取ることで、より自由な形態で釣竿を収納して持ち運ぶ
ことができるようになると共に、釣竿収納容器内に挿入
されていた台紙も再利用することができる釣竿収納容器
を提供することができる。さらに、請求項4の発明によ
り、携帯用の釣竿収納容器の本体全体に装飾性を持たせ
ることで、釣竿収納容器自体の付加価値を高めると共
に、購入後の釣竿収納容器の再利用を促進させることが
可能とする釣竿収納容器を提供することができる。
【0057】さらに、請求項5の発明により、従来と同
様な運搬、保管、陳列等の販売方法が行え、顧客誘引効
果を促進させることができると共に、釣具店が釣竿の販
売後に釣竿収納容器を処分したり、釣竿メーカーがその
処分に高い費用をかけることが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明における実施の形態であり、
釣竿収納容器を示した斜視図(a)及び断面図(b)で
ある。
【図2】 図2は、図1おいて釣竿収納容器内に内在さ
れた把持手段を示した図である。
【図3】 図3は、図2の把持手段を釣竿収納容器外面
に取り付けた状態を示した図である。
【図4】 図4は、図1における台紙を展開させた図で
ある。
【図5】 図5は、本発明における別の実施の形態であ
り、釣竿収納容器を示した斜視図(a)及び断面図
(b)である。
【図6】 図6は、図5おいて釣竿収納容器内に内在さ
れた把持手段を示した図である。
【図7】 図7は、図6の把持手段を釣竿収納容器外面
に取り付けた状態を示した図である。
【図8】 図8は、本発明における別の実施の形態であ
り、釣竿収納容器を示した斜視図(a)及び断面図
(b)である。
【図9】 図9は、図8おいて釣竿収納容器内に内在さ
れた把持手段を示した図である。
【図10】 図10は、図9の把持手段を釣竿収納容器
外面に取り付けた状態を示した図である。
【符号の説明】
A,B,C 釣竿収納容器 A’,B’,C’ 携帯用釣竿収納容器 1 本体 11 釣竿収納空間 12 別収納空間 13 係止孔 2 底部 21 縁部 22 底面 3 蓋部 31 縁部 32 天面 4 台紙 5 把持手段 51 帯状体 52 面ファスナ 52a 一方 52b 他方 53 係止部 54 ゴム紐 6 装飾 G 収納物 P 印 T 釣竿

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性を有する筒状の本体の両端を閉塞
    して構成される釣竿収納容器において、前記本体内に、
    釣竿を外部から視認可能に収納する釣竿収納空間を備え
    ると共に、前記本体の外側面に取付可能な把持手段が内
    在されていることを特徴とする釣竿収納容器。
  2. 【請求項2】 前記本体内には、該本体内部を釣竿収納
    空間と別収納空間とに区画する台紙が挿入されていると
    共に、前記把持手段は前記別収納空間に内在されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の釣竿収納容器。
  3. 【請求項3】 前記台紙の展開面積は、前記本体の展開
    面積よりも広いことを特徴とする請求項2に記載の釣竿
    収納容器。
  4. 【請求項4】 前記台紙は、少なくとも前記本体の展開
    面積分の領域に装飾が施されていることを特徴とする請
    求項3に記載の釣竿収納容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の釣竿収
    納容器に釣竿を収納して販売することを特徴とする釣竿
    の販売方法。
JP37720999A 1999-12-28 1999-12-28 釣竿収納容器及びそれを用いた釣竿の販売方法 Withdrawn JP2001192034A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101171299B1 (ko) * 2010-02-17 2012-08-06 김정윤 전시와 휴대가 용이한 다기능 전시용 낚시대 케이스
KR200463208Y1 (ko) * 2010-02-17 2012-10-24 김정윤 전시용 낚시대 케이스형 인서트 가방끈
JP2013094096A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Globeride Inc 釣竿ケース

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