JP2002036944A - 車両後端位置標示灯 - Google Patents

車両後端位置標示灯

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JP2002036944A
JP2002036944A JP2000265808A JP2000265808A JP2002036944A JP 2002036944 A JP2002036944 A JP 2002036944A JP 2000265808 A JP2000265808 A JP 2000265808A JP 2000265808 A JP2000265808 A JP 2000265808A JP 2002036944 A JP2002036944 A JP 2002036944A
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Haseo Hanada
長谷夫 花田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の後端位置標示灯に関し、上記車両を後
退させる場合に、車両後退位置標示灯の地上照射光を目
印にして安全かつ、容易に車両後退操作が出来るように
する。 【解決手段】 車両1の後部両サイドに車外地上向に車
両後端位置標示灯2,3を設置し、その標示灯により車
両後端位置の延長線上の地上照射点6,8を照射し、運
転者9が右バックミラー10,左バックミラー12又
は、右運転席窓11,左運転席窓13より上記照射点
6,8における照射光を視認することで、車両後方地上
に対する車両後端位置を容易に判断することができ、安
全な車両後退運転及び適切な位置に容易に停車すること
ができるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が後退運転
で、駐停車するとき、車両側面の地上を投光照射し、そ
の地上照射光の位置を目印にして、上記後退をし易くし
た車両後端位置標示灯に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の後部には、テールライト、リヤタ
ーンシグナルランプ、ストップランプ及びバックアップ
ランプが設けられており、バックアップランプは車両後
退時に後方の安全を確認するためのものである。
【0003】そして、RV系のワンボックスタイプの車
両の場合には、該車両のリヤルーフの部位にルーフミラ
ーを取り付けて該車両の後部に対向する障害物を上記ル
ーフミラーで視認しながら、上記車両の後退操作を行っ
ている。
【0004】又、大型バス等では、テレビジョンカメラ
で車両後部及び対向する障害物を写し、運転席に再生し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車両の後退運転での駐
車、車庫入等の作業で後退及び停車は頻繁に行われる
が、ほとんどの車両は運転者がバックミラー又は運転者
窓より顔を出し、車両後方を視認して行われている。し
かし、車両後方に対する視線角度が車両側面とほとんど
平行であり、従って、車両後端部は視認し難く、又、車
両後端部と地上との視線角度も小さく、車両後方地上に
対する車両後端位置の判断も困難で、後退運転及び適切
な位置への停車は細心の注意を要し、しばしば車両後部
を対向する障害物に接触させることがある。
【0006】また、上記バックアップライト等は車両後
方を単に照射するのみであり、該バックライトにより車
両後方位置が漠然と照射されても、運転者の車両後端位
置の確認判断は依然として困難であり、上記接触事故を
防止することはできないのが現状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、車両の後端サイド部に車両後端位置標示灯
を設置し、該標示灯の照射光により、車両後端部左右延
長線に沿う方向で上記サイド部側の車両側面外側地上を
地上照射点としてスポット状に照射し得るように構成
し、該標示灯の上記地上照射点を上記車両の運転者がバ
ックミラー又は運転席窓より視認可能としたものである
ことを特徴とする車両後端位置標示灯により構成される
ものである。
【0008】車両後端位置標示灯は、車両の一方の後端
サイド部(例えば右ハンドルであれば右側)にのみ設け
ても良いし、車両の両方の後端サイド部に設けても良
い。バックミラーにより視認可能とするには地上照射点
をバックミラーの視野内に入るような車両側面外側地上
を照射することが好ましいが、バックミラーを角度調整
することにより視認可能となるように、車両後端部左右
延長線に沿う方向に位置にするように構成しても良い。
【0009】また、上記標示灯に集光レンズを設け、上
記地上を照射する上記照射光を該集光レンズで集光して
スポット状とすることが好ましい。
【0010】このスポット状の照射光は、例えば比較的
大きな円形点状(例えば太点状)或いは比較的大きな線
状(例えば太線状)等の所定形状に集光したものとする
ことが好ましいが、照射光の形状はこれらの形状に限定
されない。
【0011】また、上記標示灯に照射光着色部材を設
け、地上を照射する照射光を着色光とすることが好まし
い。
【0012】照射光着色部材は、例えば着色フィルター
や、着色した集光レンズを使用することができる。着色
は、例えば赤色、青色等であり、昼間でも視認可能とす
ることが好ましい。
【0013】また、請求項4記載の本発明の車両後端位
置標示灯は前記後退運転の課題を解決するための具体的
な手段として、車両運転者がバックミラー又は運転席窓
より視認容易な車両後端線上の左右両側面の外側の地上
に、本発明の車両後端位置標示灯より照射された太点状
又は、太線状に集光した地上照射光の地上反射位置を車
両後端位置の目印とすることを特徴とする車両後端位置
標示灯を提供し、前記の車両後退運転及び適切な位置へ
の停車に対する課題を解決するものである。
【0014】また、請求項5記載の本発明の車両後端位
置標示灯は、請求項4記載の構成において、その照射光
を識別し易くするため、青色又は赤色等の例えばフィル
ターを通して着色光とすることを特徴とし、さらに、反
射鏡及び集光レンズで輝度を強くした太点状又は、太線
状に集光した照射光を前記同様運転者が視認可能な車両
後端線上の車両左右両側端外側の地上に照射することを
特徴としている。
【0015】請求項6記載の車両後端位置標示灯の地上
照射光は視認し易いよう点滅光とすることを特徴とする
ものである。
【0016】請求項7記載の車両後端位置標示灯は、普
通電球、又はキセノン光又はレーザー光の何れかを利用
することも特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を図に示す実施例に
基づいて詳細に説明する。図1において、車両1の後部
右側に車両後端位置標示灯2を、左側に車両後端位置標
示灯3を設置する。そして、車両後端位置標示灯2の地
上照射光は、車両1の後端線4の線上でさらに車両右側
端線5の外側の地上照射点6を照射する。又、車両後端
位置標示灯3の照射光は、車両後端線4の線上で車両左
側端線7の外側の地上照射点8を照射するよう設置す
る。尚、上記車両右側端線5又は車両左側端線7を合わ
せて車両側面端線という。
【0018】上記車両後端位置標示灯2又は3は、上述
のように車両の後端サイド部20及び20’に両方設け
ても良いし、図5に示すように右ハンドル車であればハ
ンドル位置である右側のみ、即ち上記後端サイド部20
側にのみ設けても良い。勿論左ハンドル車であれば左側
の後端サイド部20’側にのみ設けても良い。尚、後端
サイド部とは本実施の形態では、上記車両後端のコーナ
ー部周辺を意味する。
【0019】また、上記標示灯2,3による地上照射光
は、上記後端線4の線上に位置するか又は線上に照射光
の一部が位置しても良いが、後端線4の線上に位置しな
くても、該後端線4の方向に沿う位置であれば良い。即
ち、上記後端線(車両後端部左右延長線)4に沿う方向
で上記サイド部20又は20’側の車両側面外側の地上
(例えば地上照射点6又は8)を照射し得るように構成
する。また、上記地上照射点6,8は上記車両右側端線
5又は左側端線7の外側で、左右バックミラー10,1
2の視野内に位置させることが好ましい。かかる位置を
照射することにより、運転者は上記地上照射点6,8を
運転席窓11又は13より容易に確認できるし、バック
ミラー10,12に上記照射光を写すことができる。
【0020】このように地上照射光の照射位置、即ち上
記地上照射点6又は8の位置を特定することで、運転者
は上記地上照射点6又は8を見ることで、該地上照射点
6又は8の位置を基準として、車両後端位置Mや車両の
左右コーナN,N’の位置を容易に認識することができ
る。
【0021】車両1の運転者9は右バックミラー10を
介して、車両後端線4に沿う地上に投光照射された地上
照射点6を視認し(図6(b)参照)、更に運転者9は
運転席窓11より後方直視で地上照射点6を視認でき
る。また、上記標示灯3を上記後端サイド部20’側に
も設置した場合は、運転者9は左バックミラー12を介
して、車両の左後方に設置した車両後端位置標示灯3が
投光照射する、地上照射点8を視認できる(図6(a)
参照)。尚、上記地上照射点は、上記後端線(車両後端
部左右延長線)4に沿う方向であれば、上記照射点6又
は8より外側であっても良い。この場合は、左右バック
ミラー10,12の視野から外れる可能性もあるが、そ
の場合は該バックミラー10,12の角度調整を行うこ
とでミラー視野内に入れて照射点を確認することができ
る。
【0022】従って、運転者は運転席窓11或いはバッ
クミラー10又は12から後方の地上照射点6又は8を
容易に確認することができ、該地上照射点6又は8と車
両後端部とは上述のような一定の位置関係にあるため、
運転者は該地上照射点6又は8、即ち地上照射光(地上
反射光)を見ながらバックすることで、該照射点6又は
8の地上照射位置を基準として車両後端位置M、及び車
両後端左右コーナN,N’等の位置関係を容易に確認判
断することができ、これにより例えば車両後方の白線L
に車両後端位置Mを一致させて停車したり、上記左右コ
ーナN,N’近傍の障害物と該コーナN,N’との接触
を避けながらの駐停車を容易に行うことができる。
【0023】また、運転者は両バックミラー10,12
に写る地上照射点6、8を見ることで、上記と同様に上
記白線Lや障害物と車両後端部との距離や位置関係を認
識することができるため(図6(a)(b)参照)、後
方を振り向かなくても適切な位置への駐停車を容易に行
うことができる。以上のように、図1は右ハンドル車両
の場合であるが、左ハンドル車両では図示していないが
運転者は、左運転席窓13より後方視認をする。
【0024】図2に示される実施例は、上記図1の車両
の車両左側側面図であり、運転者9は、左バックミラー
12を介して車両後端位置標示灯3より車両後端地上に
投光照射された地上照射点8を視認する側面図である。
【0025】図3に示される実施例は、図1の車両の車
両後面図であり、車両後端位置標示灯2は、車両1の後
部右車体内に設置され、その照射光は、車両右側端線5
の外側の地上線14上の地上照射点6を照射するよう斜
め外向に設置されている。又、車両後端位置標示灯3
は、車両1の左後部車体内に設置され、その照射光は、
車両左側端線7の外側で、地上線14の線上の地上照射
点8を照射するよう斜め外向に設置されている。尚、図
2及び図3において地上照射点6,8は略半球状の突出
状態で描かれているが、これは側面視において地上照射
点の照射位置を明確にするために便宜上描いたものであ
り、実際に地上にこのような突出部が存在するわけでは
なく、該照射光による地上照射点は図1、図7及び図8
に示すように地上をスポット状に照射しているものであ
る。
【0026】上述のように上記照射光は車両側面端線5
又は7より少なくとも外側地上の照射点6又は8を照射
するものであるから、運転者は運転席窓11或いはバッ
クミラー10又は12から容易に地上照射点6又は8を
確認することができる。尚、上記地上照射点6又は8
は、上記車両左右側端線5又は7の外側であることが好
ましいが、該照射点6又は8の照射光の一部が上記車両
左右側端線5又は7に位置するように構成しても良い。
また、上記地上照射点6,8は、車両後端部左右延長線
4と車両側面端線5又は7との交点の少なくとも車両外
側地上を照射し得るように構成することが好ましい。
【0027】上記地上照射点6又は8、即ち地上照射光
は、スポット状の地上照射点を形成するものである。即
ち、図8(a)に示すような比較的大きな円形点状(太
点状)或いは図8(b)に示すような比較的大きな線状
(太線状)とすることが好ましいが、それ以外にも、例
えば図8(c)に示すような後端線4に沿う車幅方向に
長い線状、図8(d)に示すように三角形状、或いは四
角形状等とすることができ、運転者が該照射点6又は8
と車両後端位置M、車両後端サイド部20,20’等と
の位置関係を確認判断し得る形状であれば各種の形状を
用いることができる。
【0028】このように照射光を集光してスポット状と
することで、該スポット状の照射点6又は8が車両の後
退、停止に伴って車両と共に後退、停止を行うので、運
転者は該照射点6又は8の位置に基づいて車両後端位置
等を容易に把握することができる。
【0029】図4に示される実施例は、車両後端位置標
示灯2及び3の断面図でパイプ状又は角状の本体15内
に光源16を設置し、その後部に反射鏡17と前方に照
射光着色部材としての白色又は赤、青等の色フィルター
で着色した集光レンズ18を設置して集光輝度の強い照
射光として車両後端線の地上を照射するよう形成されて
おり、図9にて後述するが、前記車両後端位置標示灯2
又は3は車両後退ギヤに連動点滅するバック灯配線と連
結して車両後退運転時に点灯又は点滅するよう構成され
ている。尚、上記着色は上述のように着色した集光レン
ズ18を用いても良いが、無着色の集光レンズと照射光
着色部材としての着色フィルターとを組み合わせて構成
しても良い。また、上記照射光は普通電球による白色光
でも集光輝度の高い照射光とすることで昼間でも確認可
能であるが、上述のように着色光とすることにより夜間
はいうまでもなく昼間でも容易に確認し得る照射光とす
ることができる。
【0030】上記光源16は、普通電球でも良いが、キ
セノン光やレーザー光を発し得るキセノン光源やレーザ
ー光源等を用いることができる。また、上記図8(a)
の円形の地上照射光を得るためには上記本体15の形状
を円筒形パイプ状に形成し、上記図8(b)の線状の地
上照射光を得るためには本体15を角パイプ状に形成
し、その他地上照射光の形状に応じて本体15の形状を
形成することができるし、或いは地上照射光の形状に集
光するような集光レンズを用いることもできる。
【0031】図7は、上記車両後端位置標示灯2又は3
の取り付け状態を示すものであり、上記標示灯2は、車
両のリアフェンダー内のボディ21に基台22をボルト
等で固定し、該基台22上に回転盤23を該基台22の
中心線aを中心として矢印A,B方向(左右方向)に回
転自在に取り付け、該回転盤23上に支持部24を設
け、該支持部24に上記中心線aと直交するように交差
する水平軸25aを中心として、矢印C,D方向(上下
方向)に回転自在に回動腕25を支持し、該回動腕25
に上記標示灯2を固設してなるものである。従って、上
記標示灯2は、上記取り付け状態において、該標示灯2
を矢印A,B方向に回動することにより地上照射点6又
は8の位置を略車両側面端線5又は7に沿う方向(矢印
G,H方向)に調整可能であり、かつ該標示灯2を矢印
C,D方向に回動することにより略後端線4の方向(矢
印E,F方向)に調整可能となっている。これにより、
車両の形状、大きさ、取付け高さや運転者の体格等に応
じて地上最適位置を照射することができる。尚、上記図
7は上記標示灯2を例に説明しているが、上記標示灯3
も同様の構成である。
【0032】また、上述のように、本発明の車両後端位
置標示灯2,3は、車両のリアフェンダー内のボディ2
1に取付け可能であるため、図2、図3に示すように乗
用車のリアバンパー内に収納して取り付けることが可能
であり、乗用車等であれば、外観上突出部等を形成する
必要がなく、車両の美感を損なうこともない。また、上
述のように本体15の角度調整が可能であるため、乗用
車に限らず、バン、トラック等、取り付け位置や取り付
け高さの異なる各種の車両に取り付けることができる。
【0033】図9は本発明の電気構成を示す図であり、
26は運転席のシフトレバー、27は該シフトレバーを
バック位置に入れることによりオンするスイッチ、28
は上記スイッチ27のオンに基づいて電源供給スイッチ
30をオンするリレー、29は上記リレー28及び電源
供給スイッチ30に電源を供給するバッテリー、30は
上記リレー28の動作によりオン状態となり、上記バッ
テリー29の電源を上記標示灯2等の駆動回路31、3
3等に供給する電源供給スイッチ、31はバックランプ
32を点灯するための点灯駆動回路、33は上記標示灯
2又は3を点灯させるための点灯駆動回路、34は上記
標示灯2又は3を点滅駆動するための点滅回路である。
尚、上記点滅回路34は標示灯2又は3を点滅させない
場合は必要ない。
【0034】従って、運転者がバックをする際にシフト
レバーをバック位置に入れると、スイッチ27がオンす
ることによりリレー28が駆動され、電源供給スイッチ
30がオンしてバッテリー29の電源が駆動回路31及
び33、点滅回路34に供給され、バックライト32及
び標示灯2又は3を点灯させることができる。尚、点滅
回路34が存在する場合は、標示灯2又は3は点滅駆動
され、点滅駆動することにより運転者に注意を促し、視
認し易いものとすることができる。
【0035】本発明は上述のように構成されるものであ
り、運転者が駐車時にバックをするとき、シフトレバー
をバックギアに入れると、車両後端位置標示灯2,3が
点灯又は点滅し、該標示灯2,3が車両後端部左右延長
線の方向で車両サイド部側の車両側面外側地上をスポッ
ト状に照射し、該照射光が車両と共に後退、停止する。
このとき、上記地上照射点6又は8は、単に車両後部近
傍を照光するだけではなく、車両後端部左右延長線の方
向の地上の特定位置をスポット状に照射しており、スポ
ット状の地上照射点6又は8と車両後端部は一定の位置
関係にあるため、運転者は地上照射点6又は8を目印乃
至は基準として、従来では確認し難かった車両後端位置
や車両左右コーナ部の位置を容易に確認判断することが
でき、これにより、例えば車両後方の白線Lや壁等の障
害物と車両との位置関係や距離感を把握し得て、バック
しながらの駐停車を容易に行うことができ、車両後端部
等を障害物等に接触させる等の事故を防止することがで
きる。
【0036】また、上記地上照射点6又は8は上記車両
側面外側地上の所定位置を照射しているので、運転席窓
からの視認のみならず、左右のバックミラーにおいても
容易に視認することができるため、左右バックミラーに
写る地上照射点6又は8を見ることで、上記と同様に、
従来では確認し難かった車両後端位置等を確認しなが
ら、例えば白線や壁等との距離を容易に認識することが
でき、運転者は後ろを振り向かなくてもバックしながら
の駐車を容易に行うことができ、各種接触事故を防止す
ることができる。
【0037】また、本発明の標示灯は、昼間でもその地
上照射光を確認することができるが、特に夜間におい
て、車両の周囲が暗い場合においても、単に車両後部近
傍を照光するだけでなく、所定位置のスポット状の地上
照射点により車両の後端位置を明確に確認することがで
きるため、夜間においての適切な位置への駐停車の実
現、障害物等への接触事故等の防止等に優れた効果を奏
するものである。
【0038】また、本発明の標示灯は、上下方向、左右
方向等に角度調整して地上照射位置を調整することがで
きるため、取り付ける車両や運転者の体格等に応じて最
適の地上照射点を設定することが可能である。
【0039】また、本発明の標示灯は、本体を角度調整
可能に取り付けることができるため、乗用車に限らず、
バンやトラック等、取り付け位置や高さが異なっても、
最適位置を照射し得るように取り付けることができ、車
種を問わず各種の車両に取り付けが可能である。
【0040】以上説明したように、本発明は車両後退運
転及び駐停車時において、車両運転者が視認し難い車両
後端位置等を視認容易な車両後端側面の地上に本発明の
車両後端位置標示灯の照射光が車両後端位置を標示しな
がら車両とともに後退、停止するので、車両後端付近の
地上に対する車両後端位置が明確に判断され車両の後退
運転及び適切な地点への駐停車が容易に行える。従っ
て、車両の後部に対向する障害物に対する接触事故等を
有効に防止できる優れた効果を奏する。
【0041】尚、上記実施形態では乗用車を例に説明し
たが、本発明の車両後端位置標示灯は、上述のように乗
用車に限らず、バン、トラック類等各種形状の車両に適
用することができるものである。
【0042】本発明に関してさらに以下の事項を開示す
る。 1.車両の後端サイド部に車両後端位置標示灯を設置
し、該標示灯の照射光により、車両後端部左右延長線に
沿う方向で少なくとも車両側面端線の外側地上を地上照
射点としてスポット状に照射し得るように構成し、該標
示灯の地上照射点を上記車両の運転者がバックミラー又
は運転席窓より視認可能としたものであることを特徴と
する車両後端位置標示灯。 2.車両の後端サイド部に車両後端位置標示灯を設置
し、該標示灯の照射光により、車両後端部左右延長線と
車両側面端線との交点の少なくとも車両外側地上を地上
照射点としてスポット状に照射し得るように構成し、該
標示灯の地上照射点を上記車両の運転者がバックミラー
又は運転席窓より視認可能としたものであることを特徴
とする車両後端位置標示灯。 3.第一の軸(a)の回りに回転自在の板状部材(2
3)を設け、該板状部材(23)上に上記第一の軸
(a)に交差する第二の軸(25a)を支持する支持部
材(24)を設け、車両後端位置標示灯を上記支持部材
(24)に上記第二の軸(25a)の回りに回動可能に
軸支し、上記板状部材(23)を車両後端サイド部に取
り付けることにより、上記車両後端位置標示灯を上記第
一の軸(a)及び上記第二の軸(25a)を各々中心と
する異なる二方向に回動可能としたものであることを特
徴とする車両後端位置標示灯。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上述のように車両後退運転時
等において、車両後端位置標示灯が車両後端位置近傍の
所定位置をスポット状に照射し得るため、該照射光を視
認することで該照射光の位置を基準として車両後端位置
等を容易に確認し得て、車両の後退運転及び適切な地点
への駐停車等を容易に行うことができ、車両の後部近傍
の障害物に対する接触事故等を有効に防止できる優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両後端位置標示灯を具備する車両
の平面図である。
【図2】 同上車両の左側面図である。
【図3】 同上車両の後面図である。
【図4】 車両後端位置標示灯の側面断面図である。
【図5】 本発明の車両後端位置標示灯を右側にのみ取
り付けた車両の平面図である。
【図6】 (a)は左バックミラーで地上照射光を確認
する状態を示す左バックミラーの正面図、(b)は右バ
ックミラーで地上照射光を確認する状態を示す右バック
ミラーの正面図である。
【図7】 (a)は本発明の車両後端位置標示灯の取付
け位置近傍の側面図、(b)は同上標示灯の取付け位置
近傍の正面図である。
【図8】 (a)〜(d)は本発明の車両後端位置標示
灯の各種地上照射光を示す図である。
【図9】 本発明の車両後端位置標示灯の電気的構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1.車両 2.車両後端位置標示灯 3.車両後端位置標示灯 4.車両後端線 5.車両右側端線 6.地上照射点 7.車両左側端線 8.地上照射点 9.運転者 10.右バックミラー 11.右運転席窓 12.左バックミラー 13.左運転席窓 14.地上線 15.車両後端線標示灯本体 16.光源 17.反射鏡 18.集光レンズ 19.電線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後端サイド部に車両後端位置標示
    灯を設置し、該標示灯の照射光により、車両後端部左右
    延長線に沿う方向で上記サイド部側の車両側面外側地上
    を地上照射点としてスポット状に照射し得るように構成
    し、該標示灯の上記地上照射点を上記車両の運転者がバ
    ックミラー又は運転席窓より視認可能としたものである
    ことを特徴とする車両後端位置標示灯。
  2. 【請求項2】 上記標示灯に集光レンズを設け、上記地
    上を照射する上記照射光を該集光レンズで集光してスポ
    ット状としたものであることを特徴とする請求項1記載
    の車両後端位置標示灯。
  3. 【請求項3】 上記標示灯に照射光着色部材を設け、地
    上を照射する照射光を着色光としたものであることを特
    徴とする請求項1又は2記載の車両後端位置標示灯。
  4. 【請求項4】 車両の後端両サイドに車両後端位置標示
    灯を設置し、車両運転者がバックミラー又は運転席窓よ
    り視認可能な車両後端線上で車両の左右両側面外側地上
    を、上記標示灯で太点状又は太線状に集光させて照射
    し、その地上反射光を車両後端位置の目印にして、運転
    者が後退運転し得るように構成したものであることを特
    徴とする車両後端位置標示灯。
  5. 【請求項5】 車両後端位置標示灯の地上照射光は、白
    色又は赤色又は青色に着色し得るものであって、反射鏡
    及び集光レンズで集光して車両後端左右の地上に照射す
    るものであることを特徴とする請求項4記載の車両後端
    位置標示灯。
  6. 【請求項6】 前記車両後端位置標示灯は、照射光の点
    滅装置を具備するものであることを特徴とする請求項1
    〜5の何れかに記載の車両後端位置標示灯。
  7. 【請求項7】 前記車両後端位置標示灯は、普通電球又
    はキセノン光又はレーザー光の何れかであることを特徴
    とする請求項1〜6の何れかに記載の車両後端位置標示
    灯。
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