JP2002034999A - 大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイド - Google Patents

大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイド

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大腿骨の大きさにかかわらず、大腿骨頭部へ
のガイドピン等の高い固定性が得られる大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドを提供する。 【解決手段】 大腿骨頚部骨折骨接合手術中、大腿骨頚
部骨折骨接合手術用多孔状ガイド10において、三角配
置されて大腿骨頚部Tの外側皮質骨Sに合致したピン挿
入孔a1,d1,g1を選ぶ。その後、各ピン挿入孔a
1,d1,g1を介して、ガイドピン13A〜13C
を、大腿骨大転子Gの元部から前記外側皮質骨Sに接す
る位置を通過して大腿骨頭部H内まで挿入する。その結
果、大腿骨の大きさに合わせて、ガイドピン13A〜1
3C、ひいてはスクリュー16A〜16Cを、大腿骨上
部に堅固に固定できる。よって、患部への早期荷重が可
能となり、歩行するまでの期間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は大腿骨頚部骨折骨
接合手術用多孔状ガイド、詳しくは大腿骨の大きさにか
かわりなく、大腿骨頭部の高い固定性が得られる大腿骨
頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者の転位が大きい大腿骨頚部骨折に
対する手術は、僞関節や骨頭壊死を危惧するために、骨
折によって大腿骨上部から分離された大腿骨頭部(以
下、骨頭という場合がある)を、人工骨頭に置換する術
法が多用されている。しかしながら、これによれば、大
腿骨内の骨髄を大きく侵襲して骨髄内の血行を悪化させ
たり、この人工骨頭の寿命が短いために一定の期間が経
過した後で、人工骨頭を交換する再手術が必要であった
り、医療費が嵩んだりといった問題点があった。
【0003】そこで、近年、これらの問題点を解消する
手術法として、骨頭を温存する大腿骨接合術が知られて
いる。この一種に、CCHS術と略称される、キャヌレ
ーテッド・キャンセラス・ヒップ・スクリュー(cannul
ated cancellous hip screw)術が開発されている。C
CHS術は、大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイド
(以下、単に多孔状ガイドという場合がある)を利用
し、3本のスクリューを平行な三角形に配置して大腿骨
上部にねじ込むことで、この分離した骨頭を大腿骨上部
に固定するものである。
【0004】ここで、図11の従来手段に係る大腿骨頚
部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの正面図を参照して、
従来の多孔状ガイド100を説明する。図11に示すよ
うに、従来の多孔状ガイド100は、断面円形状の短尺
な金属柱のガイド本体101と、これを保持する手持ち
ホルダ101aとを有している。このガイド本体101
には、両端面の外周部を貫通して、合計6本のピン挿入
孔x1〜x6が、ガイド軸線回りに60度間隔で穿設さ
れている。なお、各ピン挿入孔x1〜x6は、互いに平
行なφ3.0mmの孔である。図11中、x7は、ガイ
ド本体101の軸線上に穿設された7本目のピン挿入孔
である。このピン挿入孔x7は大腿骨頚部と骨頭との中
心部にガイドピンを通し、骨折部の固定保持とともに多
孔状ガイド100をガイドピンを中心に回転させるため
の孔である。
【0005】以下、図11を参照して、CCHSの具体
的な術法を説明する。この手術の全工程は、モニタ画面
でX線透視しながら行われる。まず、φ3.0mmの長
尺なガイドピンを大腿骨大転子(以下、大転子という場
合がある)の元部から大腿骨頚部を経て骨頭内に挿入す
る。この挿入はハンマでの打ち込みによる。続いて、こ
の1本目のガイドピンに、従来の多孔状ガイド100の
ピン挿入孔x3を挿通する。これにより、1本目のガイ
ドピンに多孔状ガイド100が挿着される。
【0006】ピン挿入孔x3に1本目のガイドピンを挿
着した状態で、3本のガイドピンのすべてが大腿骨頚部
に挿入できるように、多孔状ガイド100を1本目のガ
イドピンを中心にして任意方向に回転させながら、2本
目のガイドピンの挿入位置を選択する。なお、2本目の
ピンの挿入位置が選択されると、普通の場合は、3本目
のガイドピンの挿入位置も決まる。通常は、これらの2
本目用、3本目用の各挿入位置には、ピン挿入孔x3を
中心とした左右60度の角度位置にあるピン挿入孔x1
(2本目挿入用)と、ピン挿入孔x5(3本目挿入用)
とが、それぞれ配置されることになる。その後、2本目
用のピン挿入孔x1に、φ3.0mmのガイドピンを大
腿骨頚部に向けて挿入し、打ち込む。次に、3本目用の
ピン挿入孔x5を介して、3本目のガイドピンを挿入
し、大腿骨上部に打ち込む。
【0007】続いて、多孔状ガイド100をガイドピン
から抜き取り、これらの3本のガイドピンをガイド軸に
利用して、3本の管状のスクリューを、互いに平行に三
角形を維持したまま大腿骨上部にねじ込んでいく。ねじ
込み順序は、1本目のガイドピンに外挿されたスクリュ
ー、次に2本目のガイドピンに外挿されたスクリュー、
それから3本目のガイドピンに外挿されたスクリューで
ある。なお、使用されるスクリューの長さは、例えば大
腿骨上部から引き抜かれたキルシュナー鋼線の突き刺し
長さを見て、決定される。こうして、大腿骨上部から分
離した骨頭が、この大腿骨上部にスクリューによりしっ
かりと固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
CCHS術が行われる大腿骨の大きさは、当然、患者ひ
とりひとりの年齢、性別、身長や体格などによって個人
差がある。さらに、骨折の型も種々様々で、不安定性が
高い骨折型もある。それぞれの症例によって、最大限の
固定性を獲得できる手術が望ましい。しかしながら、こ
の多孔状ガイド100によれば、6本のピン挿入孔x1
〜x6は、それぞれガイド本体101の外周部の、多孔
状ガイド100の軸線を中心とした同一仮想円上に配さ
れている。3本のガイドピンで形成された仮想正三角形
の面積は、常時一定である。したがって、大きさに個人
差がある患者別の大腿骨に対応することができず、画一
的にキルシュナー鋼線、ひいてはガイドピンやスクリュ
ーが挿入される手術が行われてきた。
【0009】その結果、スクリューが骨密度の低い大腿
骨頚部中央部を通るため、固定性に問題を残す症例が多
発したり、骨頭骨髄を大きく侵襲するなどの問題があっ
た(図12の、従来手段に係る3本のガイドピンの大腿
骨頚部への挿入位置を示す説明図を参照)。また、この
多孔状ガイド100の主な目的は、3本のガイドピンを
大腿骨頚部骨髄内で正三角形の位置に、できるだけ平行
に挿入できるようにガイドすることである。
【0010】
【発明の目的】そこで、この発明は、大腿骨の大きさに
かかわりなく、大腿骨頭部へのガイドピン、引いてはス
クリューの高い固定性が得られる大腿骨頚部骨折骨接合
手術用多孔状ガイドを提供することを、その目的として
いる。また、この発明は、3本目のガイドピンの大腿骨
挿入時、この3本目のガイドピンを、常時、他のガイド
ピンに対して平行に挿入することができ、しかも大腿骨
の大きさにかかわりなく、大腿骨頭部へのガイドピン、
引いてはスクリューの高い固定性が得られる大腿骨頚部
骨折骨接合手術用多孔状ガイドを提供することを、その
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、大腿骨大転子の元部から大腿骨頚部を経て大腿骨頭
部内に挿入された3本のガイドピンをねじ込み時のガイ
ド軸に利用して、対応する3本の管状のスクリューをそ
れぞれ大腿骨上部にねじ込むことで、大腿骨頚部の骨折
により大腿骨上部から分離した大腿骨頭部をこの大腿骨
上部に固定するキャヌレーテッド・キャンセラス・ヒッ
プ・スクリュー術に用いられ、各孔軸方向が互いに平行
な複数本のピン挿入孔を有し、これらのピン挿入孔を介
して、前記3本のガイドピンを、互いに平行な三角配置
された状態で大腿骨頚部の皮質骨内縁に接するように大
腿骨頭部内に挿入するための大腿骨頚部骨折骨接合手術
用多孔状ガイドにおいて、前記各ピン挿入孔が、この大
腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの仮想中心線
と、該仮想中心線を中心にして形成された仮想三角形の
各頂点とを結ぶ延長線上に、それぞれ複数個ずつ穿設さ
れている大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドであ
る。
【0012】大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイド
の形状、材質、大きさなどは限定されない。例えば、直
径5〜10cm、長さ3〜15cmの断面円形を有する
金属製柱であるガイド本体に、この軸線に沿った多数本
のピン挿入孔を穿設したものでもよい。ピン挿入孔の穿
設本数は限定されない。例えば10本でもよいし、20
本でもよい。また、各ピン挿入孔の穿設位置は任意であ
る。さらに、各ピン挿入孔の穿設方向も限定されない。
さらに、各ピン挿入孔の孔径は限定されない。通常、挿
入されるガイドピンの直径に合わせて変更される。これ
らの事項は、請求項2にも該当する。なお、仮想中心線
は、必ずしもこの大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガ
イドの軸線に合致していなくてもよい。すなわち、この
多孔状ガイドの偏心位置に仮想中心線があってもよい。
【0013】請求項2に記載の発明は、大腿骨大転子の
元部から大腿骨頚部を経て大腿骨頭部内に挿入された3
本のガイドピンをねじ込み時のガイド軸に利用して、対
応する3本の管状のスクリューをそれぞれ大腿骨上部に
ねじ込むことで、大腿骨頚部の骨折により大腿骨上部か
ら分離した大腿骨頭部をこの大腿骨上部に固定するキャ
ヌレーテッド・キャンセラス・ヒップ・スクリュー術に
用いられ、各孔軸方向が互いに平行な複数本のピン挿入
孔を有し、これらのピン挿入孔を介して、前記3本のガ
イドピンを、互いに平行な三角配置された状態で大腿骨
頚部の皮質骨内縁に接するように大腿骨頭部内に挿入す
るための大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドにお
いて、前記各ピン挿入孔が、1本の基準孔と、該基準孔
からの距離が各孔ごとに異なる複数本の異距離孔とを有
している大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドであ
る。基準孔からの各異距離孔の距離は限定されない。例
えば、隣接する孔どうしで、1mm単位に距離が違うよ
うにしてもよいし、数mm単位で違えてもよい。
【0014】
【作用】この請求項1の発明によれば、大腿骨の接合手
術中、三角形に配置される3本のガイドピンのピン挿入
孔を選択する。この際、3本のピン挿入孔の選択方法
は、大腿骨頚部の外側皮質骨の各対応する位置に合致し
たピン挿入孔を選択する。その後、選択された各ピン挿
入孔にガイドピンを差し込み、大腿骨大転子の元部から
大腿骨頚部の外側皮質骨の内縁に接する位置を通過し
て、各ガイドピンを大腿骨頭部内まで挿入する。外側皮
質骨の内縁に接してスクリューを挿入することにより、
スクリューは外側皮質骨の支えが得られて、骨接合部を
強固に固定することができる。また、患者ひとりひとり
の大腿骨の大きさに合わせてスクリューを外側皮質骨の
内縁に沿って挿入することができる。これにより、患部
への早期荷重が可能になり、患者が歩行するまでの期間
を短縮することができる。
【0015】なお、大腿骨頚部骨折は高齢者に頻発する
骨折である。従来の方法では、CCHS術が施行されて
も、その固定性に問題があるためリハビリテーションを
開始するまでの期間が長い。このため、高齢患者が内科
的合併症を高い頻度で併発したり、また機能的回復の遅
延や入院期間の延長で、独立した生活への復帰に障害を
およぼしていた。さらに、転位の大きな不安定型の大腿
骨頚部骨折では、侵襲の大きい人工頭骨置換手術が選択
されることが多いため、術中術後の合併症の頻度が高
く、医療費が嵩みながらも手術成績に問題を残してい
た。この発明は、このような問題点を改善することがで
きる。
【0016】また、請求項2の発明によれば、大腿骨の
接合手術中、例えば、1本目のガイドピンを大腿骨頚部
の外側皮質骨に沿って挿入後、この1本目のガイドピン
に基準孔を当てがい、このガイドピンに大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドを挿通する。それから、基準
孔に1本目のガイドピンを挿入したまま、この大腿骨頚
部の外側皮質骨の別の位置に合致する2本目のガイドピ
ン用の異距離孔を選択する。続いて、この選出された異
距離孔に2本目のガイドピンを差し込み、この2本目の
ガイドピンを、大腿骨大転子の元部から大腿骨頚部の外
側皮質骨の別の位置に接するように通して、最終的に大
腿骨頭部内へ挿入する。
【0017】次いで、3本目のガイドピン用の異距離孔
の選択作業を行う。具体的には、まず1,2本目のガイ
ドピンから大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドを
抜き取る。それから、再度、1本目のガイドピンを基準
孔に差し込む。この際、2本目のガイドピンは、他の異
距離孔に挿入しないようにする。その後、1本目のガイ
ドピンを基準孔に残したまま、3本のガイドピンで描か
れる三角形が最大面積となるような大腿骨頚部の外側皮
質骨の位置を見出し、この位置と合致した異距離孔を、
3本目のガイドピン用の挿入孔とする。そして、この異
距離孔を介して、3本目のガイドピンを大腿骨頚部の外
側皮質骨に接して大腿骨頭部に挿入する。これにより、
3本目のガイドピンを、円滑かつ確実に他のガイドピン
と平行に挿入することができる。しかも、大腿骨の大き
さにかかわりなく、大腿骨頭部へのガイドピン、引いて
はスクリューを、大腿骨上部に堅固に固定することがで
きる。これにより、患部への早期荷重が可能となる。な
お、仮に3本のガイドピンが平行に挿入されなければ、
骨折により大腿骨上部から分離した大腿骨頭部を大きな
力で大腿骨上部に固定することができず、この早期荷重
の実現に問題が生じる可能性がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。まず、図1〜図9に基づいて、この
発明の第1の実施例の大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔
状ガイドを説明する。図1は、この発明の第1の実施例
に係る大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの使用
状態の説明図である。図2は、この発明の第1の実施例
に係る大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの斜視
図である。図3は、この発明の第1の実施例に係る大腿
骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの標準サイズの大
腿骨に対する3本のピン挿入孔の選択例を示す説明図で
ある。図4は、この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚
部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの大型サイズの大腿骨
に対する3本のピン挿入孔の選択例を示す説明図であ
る。図5は、この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部
骨折骨接合手術用多孔状ガイドによる1本目のガイドピ
ンの挿入中を示す大腿骨上部の縦断面図である。図6
は、この発明の第1の実施例に係る3本のガイドピンの
大腿骨頚部への挿入位置を示す説明図である。図7は、
この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折骨接合手
術用多孔状ガイドによる2本目のガイドピンを挿入する
ためのキルシュナー鋼線を突き刺し中の大腿骨上部の縦
断面図である。図8は、この発明の第1の実施例に係る
大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドによる2本目
のガイドピンの挿入中を示す大腿骨上部の縦断面図であ
る。図9は、この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部
骨折骨接合手術用多孔状ガイドにより挿入されたガイド
ピンをガイド軸にしてスクリューがねじ込まれた大腿骨
上部の縦断面図である。
【0019】図1〜図3において、10は第1の実施例
の大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイド(以下、多
孔状ガイドという場合がある)であり、この多孔状ガイ
ド10は、断面円形状の直径4cm,長さ6cmの短尺
な金属柱のガイド本体11を有している。このガイド本
体11には、両端面の外周部を貫通して、合計23本の
互いに平行なφ3.0mmのピン挿入孔a1〜j2が、
多孔状ガイド10の仮想中心線Lと、この仮想中心線L
を中心にして形成された仮想三角形の各頂点とを結ぶ延
長線上に、それぞれ複数個ずつ穿設されている。なお、
この仮想中心線Lは、多孔状ガイド10の軸線と合致し
ており、この仮想中心線L上に24本目のピン挿入孔k
が穿設されている。このピン挿入孔kは大腿骨頚部と骨
頭との中心部にガイドピンを通し、骨折部の固定保持と
ともに多孔状ガイド10をガイドピンを中心にして回転
させるための孔である(ただし、通常は使用しない)。
以下、これらのピン挿入孔a1〜j2の具体的な配置位
置を説明する。
【0020】すなわち、この第1の実施例では、仮想中
心線Lと仮想三角形の各頂点とを結ぶガイド半径方向へ
延びた延長線は、ラインRa〜Rjまでの10本が存在
する。例えばラインRaを基準線(0度)にすると、ラ
インRbはこの基準線より仮想中心線Lを中心とした6
0度の位相角度位置、ラインRcは90度の位相角度位
置、Rdは120度の位相角度位置、Reは150度の
位相角度位置、Rfは180度の位相角度位置、Rgは
240度の位相角度位置、Rhは270度の位相角度位
置、Riは300度の位相角度位置、Rjは330度の
位相角度位置にそれぞれ配されている。
【0021】ラインRa,ラインRdおよびラインRg
上には、それぞれ該当する3本のピン挿入孔a1〜a
3,ピン挿入孔d1〜d3,ピン挿入孔g1〜g3が仮
想中心線Lからの距離を4mmだけ違えて直列に並べら
れている。このうち、仮想中心線Lからそれぞれピン挿
入孔a1,ピン挿入孔d1,ピン挿入孔g1までの距離
は等しい。また、仮想中心線Lからそれぞれピン挿入孔
a2,ピン挿入孔d2,ピン挿入孔g2までの距離も等
しい。さらに、同様に仮想中心線Lから各ピン挿入孔a
3,ピン挿入孔d3,ピン挿入孔g3までの距離も等し
い。
【0022】一方、その他のラインRb,ラインRc,
ラインRe,ラインRf,ラインRh,ラインRi,ラ
インRjには、それぞれ該当する2本のピン挿入孔b1
およびb2,ピン挿入孔c1およびc2,ピン挿入孔e
1およびe2,ピン挿入孔f1およびf2,ピン挿入孔
h1およびh2,ピン挿入孔i1およびi2,ピン挿入
孔j1およびj2が直列に並べられている。これらのピ
ン挿入孔b1,b2,c1,c2,e1,e2,f1,
f2,h1,h2,i1,i2,j1およびj2の仮想
中心線Lからの距離は、それぞれ若干長さだけ異なって
いる。図3には、標準サイズの大腿骨に対する3本のピ
ン挿入孔の選択例を示している。この場合、3本の各ガ
イドピンは、例えば一辺14mmのピン挿入孔a1−d
1−g1に挿入される。また、図4には、大型サイズの
大腿骨に対する3本のピン挿入孔の選択例を示す。ここ
は例えば一辺17.5mmのピン挿入孔b1−f1−i
1に、それぞれガイドピンが挿入される。
【0023】次に、図1,図5〜図9を参照して、この
第1の実施例の多孔状ガイド10を用いたCCHS術法
による大腿骨の接合手術を説明する。なお、ここでは、
図3の標準サイズの大腿骨に対する3本のピン挿入孔の
選択例を示す。この手術は、X線透視しながら行われ
る。まず、図5に示すようにφ1.5mmの細長いキル
シュナー鋼線12を、大腿骨頚部直上の軟部組織内に設
置し、X線透視により、大腿骨にガイドピンを挿入する
最適な角度をシュミレートする。通常は、大腿骨軸に対
して130〜140度の角度である。次いで、この鋼線
12に対して平行に、φ3.0mmの長尺な1本目のガ
イドピン13A(φ3.0mmのキルシュナー鋼線)を
骨頭Hまで挿入する。このときガイドピン13Aは、X
線透視により確認しながら大腿骨頚部の外側皮質骨Sの
内縁に沿って挿入する。これは、ガイドピン13Aを挿
入した後にガイドピン13Aの方向にスクリュー16A
を挿入する一連の手技の基準位置を確保するためである
(図9)。結果として、スクリュー16Aが大腿骨頚部
Tの外側皮質骨Sの内縁に接するように挿入できると、
大腿骨頚部Tの中心部からもっとも離れた位置で、スク
リュー16Aが外側皮質骨Sにより支えられる。これに
より、強固な固定性が獲得される。このガイドピン13
Aの挿入は、ハンマ14での打ち込みによる。その後、
不要となったキルシュナー鋼線12を引き抜く。続い
て、図1に示すように1本目のガイドピン13Aに、多
孔状ガイド10の1つのピン挿入孔a1を挿通する。こ
れにより、1本目のガイドピン13Aに多孔状ガイド1
0が挿着される。
【0024】このピン挿入孔a1に1本目のガイドピン
13Aを挿着した状態で、多孔状ガイド10を1本目の
ガイドピン13Aを中心にして任意方向へ回動させなが
ら、2本目のガイドピン13B(φ3.0mmのキルシ
ュナー鋼線)の挿入位置を選択する。この選択は、大腿
骨頚部Tの外側皮質骨Sの内縁に接する位置を目安にし
てX線透視で確認しながら行われる。その後、2本目用
のピン挿入孔として仮にピン挿入孔d1を選択したなら
ば、図7に示すようにピン挿入孔d1に内径1.5m
m、外径3.0mmの管状のキャヌレーテッドドリル1
5を差し込み、このキャヌレーテッドドリル15内にキ
ルシュナー鋼線12を挿入し、この鋼線12を大転子G
の元部付近に突き刺す。その際、キルシュナー鋼線12
は、できるだけ大腿骨頚部Tの外側皮質骨Sの内縁に接
するようにX線透視により確認しながら挿入する。これ
は、φ3.0mmのガイドピン13Bを挿入した後に、
ガイドピン13Bの方向にスクリュー16Bを挿入する
一連の手技の基準位置を確保するためである。結果とし
て、スクリュー16Bが大腿骨頚部Tの外側皮質骨Sの
内縁に接するように挿入できると、大腿骨頚部Tの中心
部からもっとも離れた位置で、スクリュー16Bが外側
皮質骨Sにより支えられる。これにより、強固な固定性
が獲得される。
【0025】φ1.5mmのキルシュナー鋼線12を骨
頭に向かって挿入し、X線透視でこのキルシュナー鋼線
12の位置が大腿骨頚部Tの外側皮質骨Sの内縁に接す
る良好な位置であることを確認する。こうして、このピ
ン挿入孔d1が2本目のピン挿入孔であることが決定さ
れる。なお、φ1.5mmの細いキルシュナー鋼線12
をできるだけ大腿骨頚部Tの外側皮質骨Sの内縁に接す
るように挿入するステップを省いて、ピン挿入孔d1に
φ3.0mmのより太いガイドピン13Bを直接挿入す
ることも考えられる。しかしながら、このようにすれ
ば、そのガイドピン13Bが大転子Gの元部付近の骨に
孔をあけ、大腿骨頚部Tに向かって挿入されることにな
る。このガイドピン13Bの位置が、目的とする大腿骨
頚部Tの外側皮質骨Sの内縁に接するように挿入されて
いないことがX線の透視で確認されれば、やり直しのた
め、ガイドピン13Bを抜去しなくてはならない。すな
わち、再度、多孔状ガイド10を1本目のガイドピン1
3Aを中心にして任意方向へ回動させながら、2本目の
ピン挿入孔を繰り返すことになる。結果として、大転子
Gの元部付近の骨皮質に大きな孔(骨欠損部)を作成し
てしまうことになる。術後の荷重歩行に際して、この骨
欠損部に新たな骨折をまねく可能性が高まる。
【0026】このように、φ1.5mmの細いキルシュ
ナー鋼線12をできるだけ大腿骨頚部Tの外側皮質骨S
の内縁に接して挿入される作業をX線透視で確認するス
テップは、やり直しの手順を繰り返しても、大転子Gの
元部付近の骨皮質に大きな孔(骨欠損部)を残さないた
めである。このように、ピン挿入孔d1が2本目のピン
挿入孔であることが決定されると、多孔状ガイド10に
組み込んである管状のキャヌレーテッドドリル15を使
用して、大腿骨頚部Tに挿入されたφ1.5mmのキル
シュナー鋼線12をガイドにして、大転子Gの元部付近
の骨皮質にφ3.0mmの浅いドリル孔をあける。続い
て、キャヌレーテッドドリル15およびキルシュナー鋼
線12を引き抜く。その後、ピン挿入孔d1から、この
穿たれたφ3.0mmのドリル孔を通して、2本目のガ
イドピン13Bをその先部が骨頭Hの尖端に達するまで
ハンマで打ち込む。次に、図示しないが、この2本目の
ガイドピン13Bと同様の作業を行うことによって、多
孔状ガイド10の3本目のピン挿入孔(仮にピン挿入孔
g1)を選択し、大腿骨上部への3本目のガイドピン1
3C(φ3.0mmのキルシュナー鋼線12)の挿入作
業を行う(図6)。
【0027】続いて、図9に示すように多孔状ガイド1
0をガイドピン13A〜13Cから抜き取り、これらの
3本のガイドピン13A〜13Cをガイド軸に利用し
て、3本の管状のスクリュー16を、互いに平行に三角
形を維持したまま大腿骨上部にねじ込んでいく。ねじ込
みの順序は、1本目のガイドピン13Aに外挿されたス
クリュー16A、次に2本目のガイドピン13Bに外挿
されたスクリュー16B、それから3本目のガイドピン
13Cに外挿されたスクリュー16Cの順である。な
お、使用されるスクリュー16A〜16Cの長さは、ガ
イドピン13A,13B,13C(φ3.0mmのキル
シュナー鋼線)と同じ長さのφ3.0mmのキルシュナ
ー鋼線12の突き刺し長さを見て、決定される。こうし
て、骨折により大腿骨上部から分離した骨頭Hが、この
大腿骨上部に3本のスクリュー16A〜16Cによって
しっかりと固定される。
【0028】このように、各ピン挿入孔a1〜j2が、
多孔状ガイド10の仮想中心線Lと、この仮想中心線L
を中心にして形成された仮想三角形の各頂点とを結ぶ延
長線上に、それぞれ複数個ずつ穿設するようにしたの
で、大腿骨の大きさにかかわりなく、骨頭Hへのガイド
ピン13A〜13C、引いてはスクリュー16A〜16
Cの高い固定性を得ることができる。これにより、患部
への早期荷重が可能となり、患者が歩行するまでの期間
を短縮することができる。
【0029】次に、図10に基づいて、第2の実施例の
大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドを説明する。
図10(a)は、この発明の第2の実施例に係る大腿骨
頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの2本目のガイドピ
ンの大腿骨への挿入作業を示す斜視図である。図10
(b)は、この発明の第2の実施例に係る大腿骨頚部骨
折骨接合手術用多孔状ガイドの3本目のガイドピンの大
腿骨への挿入作業を示す斜視図である。
【0030】この第2の実施例の多孔状ガイド20の特
長は、短尺な金属柱のガイド本体21を有し、このガイ
ド本体21に、両端面を貫通して、合計11本の互いに
平行なφ3.0mmのピン挿入孔A〜Kが穿設されてい
る点である。ガイド本体21は、1辺の長さが3.5c
mの断面略正三角形状を有しており、その軸線方向の長
さは6cmである。11本のピン挿入孔のうち、ガイド
本体21のひとつの頂点付近に配置された1本のピン挿
入孔が基準孔Aで、その他の10本の孔は、この基準孔
Aからの距離が各孔ごとに異なる異距離孔B〜Kであ
る。具体的には、ピン挿入孔AB間の距離12mm,ピ
ン挿入孔AC間の距離14mm,ピン挿入孔AD間の距
離16mm,ピン挿入孔AE間の距離18mm,ピン挿
入孔AF間の距離20mm,ピン挿入孔AG間の距離2
2mm,ピン挿入孔AH間の距離24mm,ピン挿入孔
AI間の距離26mm,ピン挿入孔AJ間の距離28m
m,ピン挿入孔AK間の距離30mmである。
【0031】次に、この第2の実施例の多孔状ガイド2
0によるCCHS術による大腿骨頚部骨折骨接合手術を
説明する。図5に示すように、1本目のガイドピン13
Aを大腿骨頚部の外側皮質骨Sに沿って挿入後、この1
本目のガイドピン13Aに基準孔Aを合わせて、多孔状
ガイド20をガイドピン13Aに挿通する。それから、
図10(a)に示すように、基準孔Aに1本目のガイド
ピン13Aを挿入したまま、この大腿骨頚部Tの外側皮
質骨の別の位置に合致する2本目のガイドピン13B用
の異距離孔を選択する(図6)。ここでは、異距離孔C
を選択する。異距離孔Cに内径1.5mm、外径3.0
mmの管状のキャヌレーテッドドリル15を差し込み、
このキャヌレーテッドドリル15内にキルシュナー鋼線
12を挿入する。これは、キルシュナー鋼線12が大転
子Gから大腿骨頚部Tの外側皮質骨Sの内縁に接するよ
うにX線透視で確認しながら行う。この際、段落番号
[0024]の手技と同じように、このキルシュナー鋼
線12が大腿骨頚部Tの外側皮質骨の内縁に接するよう
に挿入されるまで、多孔状ガイド20を任意に少しずつ
回転させてやり直す。キルシュナー鋼線12が目的とす
る位置に挿入されたことをX線透視により確認した後、
多孔状ガイド20の異距離孔Cに組み込んである管状の
キャヌレーテッドドリル15によって、直径1.5mm
のキルシュナー鋼線12を大腿骨頚部Tに挿入したまま
ガイドにして、若干ドリル孔を掘り下げて大転子Gの元
部付近の骨皮質にφ3.0mmの孔をあける。その後、
キャヌレーテッドドリル15およびキルシュナー鋼線1
2を引き抜く。続いて、この異距離孔Cに2本目のガイ
ドピン13Bを差し込み、この2本目のガイドピン13
Bを、大転子Gの元部から大腿骨頚部Tの外側皮質骨S
の別の位置に接するように挿通して、骨頭H内へハンマ
14で打ち込む。
【0032】次いで、3本目のガイドピン13C用の異
距離孔を選択する作業を行う(同じく図6)。ここで
は、異距離孔Eを選択したものとする。いったん1,2
本目のガイドピン13A,13Bから多孔状ガイド20
を抜き取り、その後、ふたたび1本目のガイドピン13
Aを基準孔Aに挿着する。その際、2本目のガイドピン
13Bは、異距離孔B〜Kに挿入されないように気をつ
ける。次いで、1本目のガイドピン13Aをこの基準孔
Aに挿通したまま、ガイドピン13Aを中心にして多孔
状ガイド20を任意方向に回転させる。この際、段落番
号[0031]の手技と同じように、異距離Eにキャヌ
レーテッドドリル15を差し込み、このドリル15内に
直径1.5mmのキルシュナー鋼線12を挿入する。こ
の作業を、X線透視下でキルシュナー鋼線12が外側皮
質骨Sの内縁に接するまで繰り返し、ガイドピン13C
が挿入される孔を作成する。その後、キャヌレーテッド
ドリル15とキルシュナー鋼線12とを引き抜く。ここ
では、第3のガイドピン13Cが挿入される異距離孔と
してEを選択したが、目的はガイドピン13Cを外側皮
質骨Sの内縁に接するように挿入することである。その
ため、異距離孔はB〜Kのうち任意に選択することがで
きる。なお、ガイドピン13A〜13Cによって描かれ
る三角形の面積が最大となるような異距離孔が望まし
い。
【0033】その後、この異距離孔Eを介して、3本目
のガイドピン13Cを大腿骨頚部Tの外側皮質骨Sに接
して骨頭Hにハンマ14で打ち込む。これにより、3本
目のガイドピン13Cを、円滑かつ確実に他のガイドピ
ン13A,13Bと平行に挿入することができる。しか
も、大腿骨の大きさにかかわりなく、骨頭Hへのガイド
ピン13A〜13C、引いてはスクリュー16A〜16
Cを、大腿骨上部に堅固に固定することができる。これ
により、患部への早期荷重が可能となる。その他の構
成、作用、効果は、第1の実施例と同様であるので説明
を省略する。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、各ピン挿入孔
が、多孔状ガイドの仮想中心線と、この仮想中心線を中
心にして形成された仮想三角形の各頂点とを結ぶ延長線
上に、それぞれ複数個ずつ穿設するようにしたので、大
腿骨の大きさにかかわりなく、大腿骨頭部へのガイドピ
ン、引いてはスクリューの高い固定性を得ることができ
る。これにより、患部への早期荷重が可能となり、患者
が歩行するまでの期間を短縮することができる。
【0035】また、請求項2の発明によれば、各ピン挿
入孔が、1本の基準孔と、この基準孔からの距離が各孔
ごとに異なる複数本の異距離孔とを有するようにしたの
で、3本目のガイドピンの大腿骨挿入時、この3本目の
ガイドピンを、常時、他のガイドピンに対して平行に挿
入することができ、しかも大腿骨の大きさにかかわりな
く、大腿骨頭部へのガイドピン、引いてはスクリューの
高い固定性を得ることができる。その結果、患部への早
期荷重が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドの使用状態の説明図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドの斜視図である。
【図3】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドの標準サイズの大腿骨に対す
る3本のピン挿入孔の選択例を示す説明図である。
【図4】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドの大型サイズの大腿骨に対す
る3本のピン挿入孔の選択例を示す説明図である。
【図5】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドによる1本目のガイドピンの
挿入中を示す大腿骨上部の縦断面図である。
【図6】この発明の第1の実施例に係る3本のガイドピ
ンの大腿骨頚部への挿入位置を示す説明図である。
【図7】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドによる2本目のガイドピンを
挿入するためのキルシュナー鋼線を突き刺し中の大腿骨
上部の縦断面図である。
【図8】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドによる2本目のガイドピンの
挿入中を示す大腿骨上部の縦断面図である。
【図9】この発明の第1の実施例に係る大腿骨頚部骨折
骨接合手術用多孔状ガイドにより挿入されたガイドピン
をガイド軸にしてスクリューがねじ込まれた大腿骨上部
の縦断面図である。
【図10】(a)は、この発明の第2の実施例に係る大
腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの2本目のガイ
ドピンの大腿骨への挿入作業を示す斜視図である。
(b)は、この発明の第2の実施例に係る大腿骨頚部骨
折骨接合手術用多孔状ガイドの3本目のガイドピンの大
腿骨への挿入作業を示す斜視図である。
【図11】従来手段に係る大腿骨頚部骨折骨接合手術用
多孔状ガイドの正面図である。
【図12】従来手段に係る3本のガイドピンの大腿骨頚
部への挿入位置を示す説明図である。
【符号の説明】 10,20 多孔状ガイド(大腿骨頚部骨折骨接合手術
用多孔状ガイド)、 13A〜13C ガイドピン、 16A〜16C スクリュー、 A 基準孔、 B〜K 異距離孔、 G 大腿骨大転子、 H 大腿骨頭部、 L 仮想中心線、 Ra〜Rj ライン(延長線)、 T 大腿骨頚部、 a1〜j2 ピン挿入孔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腿骨大転子の元部から大腿骨頚部を経
    て大腿骨頭部内に挿入された3本のガイドピンをねじ込
    み時のガイド軸に利用して、対応する3本の管状のスク
    リューをそれぞれ大腿骨上部にねじ込むことで、大腿骨
    頚部の骨折により大腿骨上部から分離した大腿骨頭部を
    この大腿骨上部に固定するキャヌレーテッド・キャンセ
    ラス・ヒップ・スクリュー術に用いられ、 各孔軸方向が互いに平行な複数本のピン挿入孔を有し、
    これらのピン挿入孔を介して、前記3本のガイドピン
    を、互いに平行な三角配置された状態で大腿骨頚部の皮
    質骨内縁に接するように大腿骨頭部内に挿入するための
    大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドにおいて、 前記各ピン挿入孔が、 この大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドの仮想中
    心線と、該仮想中心線を中心にして形成された仮想三角
    形の各頂点とを結ぶ延長線上に、それぞれ複数個ずつ穿
    設されている大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイ
    ド。
  2. 【請求項2】 大腿骨大転子の元部から大腿骨頚部を経
    て大腿骨頭部内に挿入された3本のガイドピンをねじ込
    み時のガイド軸に利用して、対応する3本の管状のスク
    リューをそれぞれ大腿骨上部にねじ込むことで、大腿骨
    頚部の骨折により大腿骨上部から分離した大腿骨頭部を
    この大腿骨上部に固定するキャヌレーテッド・キャンセ
    ラス・ヒップ・スクリュー術に用いられ、 各孔軸方向が互いに平行な複数本のピン挿入孔を有し、
    これらのピン挿入孔を介して、前記3本のガイドピン
    を、互いに平行な三角配置された状態で大腿骨頚部の皮
    質骨内縁に接するように大腿骨頭部内に挿入するための
    大腿骨頚部骨折骨接合手術用多孔状ガイドにおいて、 前記各ピン挿入孔が、 1本の基準孔と、該基準孔からの距離が各孔ごとに異な
    る複数本の異距離孔とを有している大腿骨頚部骨折骨接
    合手術用多孔状ガイド。
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