JP2002033450A - 半導体集積回路装置およびその試験用補助回路の生成方法およびそのテストベクタ変換方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその試験用補助回路の生成方法およびそのテストベクタ変換方法

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JP2002033450A
JP2002033450A JP2000213842A JP2000213842A JP2002033450A JP 2002033450 A JP2002033450 A JP 2002033450A JP 2000213842 A JP2000213842 A JP 2000213842A JP 2000213842 A JP2000213842 A JP 2000213842A JP 2002033450 A JP2002033450 A JP 2002033450A
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gate array
array unit
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Yuichiro Sugimoto
有一郎 杉本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート・アレイ部を備えたワンチップASI
Cマイコンにおいて、ゲート・アレイ部の試験のための
回路についての工数を削減し、ゲート・アレイ部のテス
トベクタを半導体集積回路装置のテストベクタに自動で
変換する。 【解決手段】 CPU23とゲート・アレイ部11とを
備えたワンチップASICマイコンにおいて、外部接続
端子12〜15の入出力の方向を決める入出力方向決定
用論理回路LC1と、複数のコンタクト40〜99のア
レイからなり所要のコンタクトの選択によってゲート・
アレイ部11に対する入力の元をCPU23と外部接続
端子12〜15とで切り換える入力信号選択用論理回路
LC2と、外部接続端子12〜15からの入力信号を時
分割する分離回路DCを備える。試験用補助回路REを
組み込み、コンタクト40〜99の変更により外部接続
端子とゲート・アレイ部11の入出力端子との接続を変
更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPU(中央演算
処理装置)やDSP(デジタル・シグナル・プロセッ
サ)などの演算処理手段と、所望の論理を構成可能なゲ
ート・アレイ部とを備えた半導体集積回路装置(以下、
LSIと略記することあり)にかかわり、さらにはゲー
ト・アレイ部の試験を有効に行う方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ASIC(Aplication Sp
ecific IC:カスタムIC)などのLSI内部
に設計されている機能回路ブロックであるゲート・アレ
イ部を単独で試験する場合に、ゲート・アレイ部の入出
力端子をLSIの外部接続端子に接続しようとすると、
外部接続端子の数が少ないことが原因で、ゲート・アレ
イ部の全ての入出力端子を接続することが難しく、全項
目の試験が困難となる場合がある。
【0003】このような困難性を解決する試験の手法と
して、例えば、特開平10−31055号公報(以下、
第1の従来技術という)が提案されている。
【0004】図12は第1の従来技術に開示された技術
を模式的に示す図である。半導体チップ100上に例え
ばゲートアレイなどの第1の機能回路200と第2の機
能回路300を備えており、各機能回路200,300
の一部の入出力端子201,202,301,302は
入力側外部接続端子101,104と出力側外部接続端
子102,103にそれぞれ接続されており、また、他
の入出力端子203〜206、303〜306は第1の
機能回路200と第2の機能回路300との間でセレク
タ401〜404を介して相互に接続されている。ここ
で、各セレクタ401〜404としては、2つの端子の
いずれか一方を選択して回路接続する構成のものが採用
されている。
【0005】さらに、半導体チップ100には多重回路
600と分離回路700が設けられており、クロック用
外部接続端子107からのクロック信号に基づいて制御
される。多重回路600は、第1の機能回路200側の
セレクタ401,402と第2の機能回路300側のセ
レクタ405との間に接続され、セレクタ401,40
2からの信号を多重してセレクタ405を介して出力側
外部接続端子103に出力することができるように構成
されている。また、分離回路700は、入力側外部接続
端子104からの信号をセレクタ406を介して受け、
これを分離してセレクタ403,404にそれぞれ出力
することができるように構成されている。また、半導体
チップ100には外部接続端子105,106に接続さ
れた動作状況決定回路500が設けられており、通常動
作時と試験動作時とで動作状況決定回路500から与え
られる信号が切り換えられ、それによってセレクタ40
1〜406が切換制御される(実線状態と破線状態とに
切り換えられる)。
【0006】この構成により、第1の機能回路200の
試験動作時には、動作状況決定回路500は、外部接続
端子105,106からの信号に基づいてセレクタ40
1〜406を破線状態に切換制御する。このため、第1
の機能回路200の出力端子203,204はそれぞれ
セレクタ401,402を介して多重回路600に接続
される。そして、各出力端子203,204からの信号
は、この多重回路600において時分割多重され、セレ
クタ405を介して出力側外部接続端子103に出力さ
れる。これにより、出力端子203,204は、時分割
された状態でそれぞれ出力側外部接続端子103に接続
されることになる。また、第1の機能回路200の入力
端子205,206はそれぞれセレクタ403,404
によって分離回路700に接続される。そして、入力側
外部接続端子104からの信号は分離回路700におい
て時分割分離され、分離された各信号がそれぞれ入力端
子205,206に入力される。これにより、各入力端
子205,206は時分割された状態でそれぞれ入力側
外部接続端子104に接続されることになる。
【0007】以上のように、第1の機能回路200は、
多重回路600と分離回路700を介して各1つの外部
接続端子103,104に接続され、外部接続端子10
3,104との間で時分割多重信号により信号の送受を
行うことができる。
【0008】すなわち、複数の機能回路に対して個々に
外部接続端子を接続した場合と等価な状態での試験が可
能であり、個々の機能回路を単独で試験することが可能
となっている。
【0009】ところで、各種応用に適したワンチップマ
イコンを提供する手法として、例えば、特開平8−27
8955号公報(以下、第2の従来技術という)に開示
された技術がある。
【0010】図13は第2の従来技術を模式的に示す図
であり、1000はシリコン基板、1002はRAM、
1003はROM、1004はCPU、1005は入出
力ポートで8ビット並列入出力ポートであるが、外部に
ROM、RAMを拡張する際にはそれらをつなぐバス端
子となる。1006はこれらを接続する内部データ・バ
スである。1007はゲート・アレイ部を示す。ゲート
・アレイ部1007以外の部分はマイクロ・コンピュー
タ部である。ゲート・アレイ部1007の中の1008
が入出力セルであり、各々パッド1008’を持つ。内
部で横方向に並んでいる1009がベーシック・セルで
ある。そして、これらの間の領域が配線領域になる。1
010は内部タイミング信号、1011はリセット信
号、1012は命令デコーダの出力信号、1013は割
り込み信号、1014は入出力ポート1005の出力、
1015は外部タイミング信号である。ゲート・アレイ
部1007を目的に応じて配線し、信号を入出力するこ
とにより、マイコンを各種応用に適用させることができ
る。
【0011】図13のような構成のワンチップマイコン
に所望の論理をゲート・アレイ部1007に構成して評
価用として設計、検証し、その後、所望の論理をスタン
ダードセル方式で設計してASICマイコンを設計する
ことにより設計期間を短縮させることができる。
【0012】このとき、図13のような構成のワンチッ
プマイコンの設計期間は短縮することが要求される。そ
して、ゲート・アレイ部1007を単独で試験する場合
に、ゲート・アレイ部1007の入出力端子を半導体チ
ップの外部接続端子に接続しようとすると、全ての入出
力端子に接続することは難しく、全項目の試験が困難と
なる。
【0013】したがって、このような場合には、例えば
上記した第1の従来技術のような手法を用いてゲート・
アレイ部1007の試験用回路を設計する必要がある。
【0014】また、ゲート・アレイ部1007に構成す
る所望の論理単体のテストベクタを図13のような構成
のワンチップマイコン用のテストベクタに変換する必要
がある。このとき、論理単体のテストベクタの入力信
号、出力信号の期待値を図13のような構成のワンチッ
プマイコンの端子、構成に合わせて並べ替えを行う。
【0015】また、第1の従来技術のような手法を用い
てゲート・アレイ部1007の試験用回路を設計する場
合にあっては、論理単体のテストベクタの入力信号をワ
ンチップマイコン用のテストベクタに変換するとき、多
重回路600に入力されるテストベクタは論理単体のテ
ストベクタの入力信号の多重化を行う。また、分離回路
700から出力される期待値を作成するには論理単体の
テストベクタの出力信号の期待値の多重化を行う。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲート
・アレイ部1007に構成する所望の論理はユーザ毎に
異なるため、所望の論理毎にゲート・アレイ部1007
の試験用回路を設計する必要があり、設計工数が増大す
るという問題があった。
【0017】また、第1の従来技術の半導体装置では、
第1機能回路200を試験するときに入力端子205,
206に印加される信号については、外部接続端子10
4から入力される信号を分離回路700によって時分割
分離するため、第1機能回路200中のフリップフロッ
プやラッチのクロックピン、セットピン、リセットピン
に直接入力される信号(以下、非同期入力信号という。
また、第1機能回路200へ入力される信号の中で非同
期入力信号以外の入力信号のことを同期入力信号とい
う。)が、例えば第1機能回路200がシリアルインタ
ーフェース回路で入力端子205,206が外部から入
力される場合のクロック信号のような信号のときに、シ
リアルインターフェース回路のタイミング特性試験を行
うような場合において、試験期間中に自由に値を印加し
たくても分離回路700を経由するため自由に印加でき
ないという問題があった。
【0018】また、所望の論理毎に所望の論理を構成し
たゲート・アレイ部1007単体用のテストベクタを図
13のような構成のワンチップマイコン用のテストベク
タに変換する必要があるが、所望の論理毎にゲート・ア
レイ部1007の試験用回路も異なるため、テストベク
タの変換が自動でできないという問題があった。
【0019】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、ゲート・アレイ部付きのワンチップのASICマ
イコンのような半導体集積回路装置において、ゲート・
アレイ部の試験に際して、当該半導体集積回路装置の外
部接続端子としてより少ない外部接続端子でより多くの
ゲート・アレイ部入出力端子への接続を可能とすること
を目的としている。また、ゲート・アレイ部単体用のテ
ストベクタをワンチップマイコン用のテストベクタに自
動的に変換することができるようにすることを目的とし
ている。
【0020】
【課題を解決するための手段】半導体集積回路装置につ
いての本発明は、次のような手段を講じることにより、
上記の課題を解決するものである。
【0021】この半導体集積回路装置は、CPUやDS
Pなどの演算処理手段と、ユーザが所望の論理を構成可
能な複数の基本論理セルを有するゲート・アレイ部とを
備えていることを前提としている。そして、以上のよう
な構成を前提としてもっている半導体集積回路装置にお
いて、次のような要素を備えたことを特徴としている。
すなわち、第一に、複数のコンタクトのアレイからな
り、所要のコンタクトの選択によって、通常動作時に前
記演算処理手段から前記ゲート・アレイ部へ入力される
信号と前記ゲート・アレイ部の試験時に当該の半導体集
積回路装置の外部接続端子から前記ゲート・アレイ部へ
入力される信号を選択する入力信号選択用論理回路を設
ける。第二に、前記ゲート・アレイ部の試験時に、当該
の半導体集積回路装置の外部接続端子の入力または出力
の方向を決める入出力方向決定用論理回路を設ける。第
三として、前記ゲート・アレイ部の試験時に、前記外部
接続端子から入力される信号を時分割する分離回路を設
ける。そして、前記ゲート・アレイ部の試験時に、前記
入力信号選択用論理回路における前記コンタクトの変更
により、前記外部接続端子と前記ゲート・アレイ部の入
出力端子の接続を変更するように構成する。
【0022】以上のように構成された本発明の半導体集
積回路装置によると、その入出力方向決定用論理回路に
おいて、当該の半導体集積回路装置の外部接続端子を入
力のための端子にも出力のための端子にも自由に設定し
て利用することが可能となっている。そして、その入力
信号選択用論理回路において、コンタクトの選択によ
り、入力または出力のいずれかに決定された前記の外部
接続端子の任意のものをゲート・アレイ部における必要
な入出力端子に接続することが可能となる。これによ
り、通常動作時に演算処理手段とゲート・アレイ部との
間で行われる動作の試験として、外部のテスト装置から
外部接続端子、入出力方向決定用論理回路および入力信
号選択用論理回路を介してゲート・アレイ部に対して種
々のテストデータを入力することが可能となる。
【0023】さらに、ゲート・アレイ部の入出力端子の
数が外部接続端子の数に比べて過剰となるのが一般的で
あるが、時分割分離を行う分離回路を設けることによ
り、1つの外部接続端子に対して外部のテスト装置から
入力するデータの種類数を複数種類とすることができ、
換言すれば、1つの外部接続端子を複数種類の信号の入
力端子として兼用することができる。
【0024】加えて、ゲート・アレイ部の入出力端子の
数に対して外部接続端子の数が不足する場合には、ゲー
ト・アレイ部に例えばセレクタと出力制御回路との組み
合わせからなる試験用補助回路を構成することがある
が、これは時分割多重ではなく複数の出力信号のうちの
いずれか一つを選択する方式であり、その選択された出
力信号を、入力信号選択用論理回路でのコンタクトの選
択によって、ゲート・アレイ部の1つの出力端子から外
部接続端子に出力させることができる。そして、試験用
補助回路での上記の選択のための信号を外部のテスト装
置からゲート・アレイ部に供給することについても、こ
れを、入出力方向決定用論理回路と入力信号選択用論理
回路とによって可能となすことができる。外部接続端子
が前記の選択のためのモード信号の入力端子として転化
され占有されることになる。しかし、本発明において
は、3以上の出力信号の選択を行う試験用補助回路をゲ
ート・アレイ部に組み込むことにより、CPUやDSP
などの演算処理手段と、ユーザが所望の論理を構成可能
な複数の基本論理セルを有するゲート・アレイ部とを備
えてなるゲート・アレイ部付きのワンチップASICマ
イコンのような半導体集積回路装置において、試験用補
助回路をゲート・アレイ部に組み込むことにより、より
少ない外部接続端子でより多くのゲート・アレイ部入出
力端子への接続が可能となる。
【0025】次に、半導体集積回路装置の試験用補助回
路の生成方法についての本発明は、次のような各工程を
順次に実行する手段を講じることにより、上記の課題を
解決するものである。
【0026】(1)ゲート・アレイ部に構成される所望
の論理の回路情報から同期入力信号と非同期入力信号を
検出する工程 (2)前記の検出した非同期入力信号と前記ゲート・ア
レイ部のピン仕様から前記非同期入力信号と半導体集積
回路装置の外部接続端子を接続するコンタクトを選択す
る工程 (3)前記の検出した同期入力信号と前記外部接続端子
を接続するコンタクトを選択する工程 (4)前記ゲート・アレイ部の出力端子の数が前記外部
接続端子のうち前記非同期入力信号および前記同期入力
信号と接続した残りの外部接続端子の数より多いか否か
を判断する工程 (5)前記ゲート・アレイ部の出力端子の数が前記残り
の外部接続端子の数よりも多いときに前記ゲート・アレ
イ部における組み込みにより不足分を補う状態で接続を
可能となす試験用補助回路を生成する工程 (6)前記試験用補助回路の生成の結果に基づいて前記
ゲート・アレイ部の出力端子と前記外部接続端子とを接
続するコンタクトを選択する工程である。
【0027】非同期入力信号とは、ゲート・アレイ部中
のフリップフロップやラッチ等のクロックピン、セット
ピン、リセットピン等に直接入力される信号であり、ゲ
ート・アレイ部を試験する場合、半導体集積回路装置の
外部のテスト装置と直結する必要のある信号である。ま
た、同期入力信号とは、ゲート・アレイ部の論理回路へ
入力される信号の中で非同期入力信号以外の入力信号の
ものをいう。フリップフロップでいうと、同期入力信号
は基本クロックに同期して入力端子に入力されるデータ
信号であり、非同期入力信号は前記データ信号以外の信
号である。
【0028】半導体集積回路装置の外部のテスト装置と
直結する必要のある非同期入力信号を最優先して、コン
タクト選択により、この非同期入力信号と外部接続端子
との接続を決定する。次に、同期入力信号を優先して、
コンタクト選択により、この同期入力信号と外部接続端
子との接続を決定する。ゲート・アレイ部の必要とする
出力端子の数が残りの外部接続端子の数より多いとき
は、外部接続端子が不足することになるので、その不足
分を補うための試験用補助回路を生成し、その試験用補
助回路をゲート・アレイ部に組み込む。そして、最後
に、コンタクト選択により、その組み込んだ試験用補助
回路を含むゲート・アレイ部の出力端子と残りの外部接
続端子とを接続する。
【0029】以上の結果として、CPUやDSPなどの
演算処理手段と、ユーザが所望の論理を構成可能な複数
の基本論理セルを有するゲート・アレイ部とを備えてな
る半導体集積回路装置において、試験用補助回路をゲー
ト・アレイ部に組み込むことにより、より少ない外部接
続端子でより多くのゲート・アレイ部入出力端子への接
続が可能となる。
【0030】次に、半導体集積回路装置のテストベクタ
変換方法についての本発明は、次のような各工程を順次
に実行する手段を講じることにより、上記の課題を解決
するものである。
【0031】(a)ゲート・アレイ部の入出力端子と半
導体集積回路装置の外部接続端子との接続情報から前記
の分離回路を通るパスを検出する工程 (b)前記ゲート・アレイ部単体のテストベクタと前記
パスから前記分離回路へ入力する入力データを作成する
工程 (c)前記入力データを並べ替える工程 (d)前記ゲート・アレイ部の端子と前記外部接続端子
との接続情報から出力セレクタを検出する工程 (e)入力するモード信号と期待値を作成する工程 (f)前記期待値を並べ替える工程である。
【0032】このようにすることにより、ゲート・アレ
イ部単体のテストベクタを半導体集積回路装置のテスト
ベクタに自動的に変換することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる半導体集
積回路装置および試験用補助回路の生成方法ならびにテ
ストベクタ変換方法の具体的な実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるLSIの模式図である。図1において、符
号の10はLSI、11は複数の基本論理セルを備え、
ユーザが所望の論理を構成することが可能な機能回路と
してのゲート・アレイ部、12〜15はLSI10にお
ける外部接続端子、16はトライステートバッファ、1
7,17’はセレクタ、18,18’はフリップフロッ
プ、19〜22、24,25はゲート・アレイ部11の
入力端子、26〜35はゲート・アレイ部11の出力端
子、23は演算処理手段としてのCPU(中央演算処理
装置)、40〜99はコンタクトである。コンタクト4
0〜99のうち、コンタクト48,58,68,78は
低電位側電源端子を選択するためのもの、コンタクト4
9,59,69,79は高電位側電源端子を選択するた
めのものである。TEはゲート・アレイ部11を試験す
るときに“1”とし、それ以外のときは“0”とするテ
ストイネーブル信号である。LSI10の外部接続端子
12〜15には、図示しない外部のテスト装置が接続さ
れる。
【0035】以上の構成において、さらに、LC1は、
複数のトライステートバッファ16‥、複数のセレクタ
17‥、低電位側電源端子のコンタクト48,58,6
8,78および高電位側電源端子のコンタクト49,5
9,69,79からなり、ゲート・アレイ部11の試験
時にLSI10の外部接続端子12〜15の接続の方向
を決めるための入出力方向決定用論理回路、LC2は、
コンタクト40〜99のうち前記の電源端子のコンタク
ト48,49,58,59,68,69,78,79を
除く複数のコンタクトのアレイからなり、所要のコンタ
クトの選択によって通常動作時にCPU23からゲート
・アレイ部11へ入力される信号とゲート・アレイ部1
1の試験時に外部接続端子12〜15からゲート・アレ
イ部11へ入力される信号を選択する入力信号選択用論
理回路、DCはゲート・アレイ部11の試験時に外部接
続端子12〜15から入力される信号を時分割する分離
回路である。
【0036】以上の構成をもって、ゲート・アレイ部1
1の試験時に入力信号選択用論理回路LC2におけるコ
ンタクトの変更により、外部接続端子12〜15とゲー
ト・アレイ部11の入出力端子19〜22、24〜35
との接続を変更するように構成してある。
【0037】次に、入力信号選択用論理回路LC2にお
けるコンタクト40〜99(ただし、48,49,5
8,59,68,69,78,79を除く)の機能の違
いについて説明する。図示上段列のコンタクト40〜4
3、50〜53、60〜63、70〜73、およびフリ
ップフロップ18,18’につながるコンタクト80〜
87は、LSI10の外部接続端子12〜15からゲー
ト・アレイ部11の入力端子19〜22、24,25に
信号を入力する場合に使用する。コンタクト96,98
は、フリップフロップ18,18’をスルーして外部接
続端子12〜15からゲート・アレイ部11の入力端子
24,25に信号を入力する場合に使用する。コンタク
ト97,99は、フリップフロップ18,18’をスル
ーせずに、外部接続端子12〜15からの信号フリップ
フロップ18,18’での処理を経て入力端子24,2
5に入力する場合に使用する。
【0038】また、図示下段列のコンタクト44〜4
7、54〜57、64〜67、74〜77、およびフリ
ップフロップなしのコンタクト88〜95は、ゲート・
アレイ部11の出力端子26〜29、30,31から外
部接続端子12〜15へ信号を出力する場合に使用す
る。
【0039】次に、入出力方向決定用論理回路LC1に
おける高電位側電源端子のコンタクト49,59,6
9,79と低電位側電源端子のコンタクト48,58,
68,78の違いを説明する。テストイネーブル信号T
Eを“0”にしている通常動作時においては、セレクタ
17‥は、その上側の入力信号を選択してトライステー
トバッファ16‥の導通・非導通を制御し、トライステ
ートバッファ16‥を導通とすることにより、外部接続
端子12〜15を出力端子として機能させ、また、トラ
イステートバッファ16‥を非導通とすることにより、
外部接続端子12〜15を入力端子として機能させる。
【0040】また、ゲート・アレイ部11の試験のため
にテストイネーブル信号TEを“1”にしたときには、
セレクタ17‥は、その下側の入力信号を選択してトラ
イステートバッファ16‥の導通・非導通を制御する。
この場合に、セレクタ17‥の下側の入力信号を“1”
にするときには高電位側電源端子のコンタクト49,5
9,69,79を使用し、このときはトライステートバ
ッファ16‥が導通となって、外部接続端子12〜15
を出力端子として機能させる。また、セレクタ17‥の
下側の入力信号を“0”にするときには低電位側電源端
子のコンタクト48,58,68,78を使用し、この
ときはトライステートバッファ16‥が非導通となっ
て、外部接続端子12〜15を入力端子として機能させ
る。
【0041】ゲート・アレイ部11の入出力端子19〜
22、24〜35は、A〜Hの8つのピン(端子)のグ
ルーブに分けられる。入力端子19と出力端子26,3
2とがピンAとされ、入力端子20と出力端子27,3
3とがピンBとされ、入力端子21と出力端子28,3
4とがピンCとされ、入力端子22と出力端子29,3
5とがピンDとされ、入力端子24がピンEとされ、入
力端子25がピンFとされ、出力端子30がピンGとさ
れ、出力端子31がピンHとされている。
【0042】図2は図1に示すLSI10に対する試験
用補助回路の生成方法の処理を示すフローチャートであ
る。図2において、符号の2000はピン仕様、200
1はユーザがゲート・アレイ部11に任意に設計する回
路にかかわる回路情報、例えばハードウェア記述言語で
記述された回路情報である。ピン仕様2000とは、ゲ
ート・アレイ部11の入出力端子19〜22、24〜3
5にかかわるピンA〜Hについて、入力として使用する
状態と、出力として使用する状態と、あるいは使用しな
いという状態とを区別するための情報である。
【0043】図3はピン仕様2000の具体例を示した
図であり、使用形態において「○」はそのピンを使用す
ることを表し、「×」はそのピンを使用しないことを表
している。ピンA〜Dにおいては、使用のときは、入力
か出力かの区別をつける。
【0044】図4はユーザ回路ブロックとしてのゲート
・アレイ部11の回路情報2001を具象化して示した
模式図である。この回路情報2001にかかわる論理回
路は、ゲート・アレイ部11のピンAおよびピンEを2
入力とするANDゲート18aと、ピンAおよびピンE
を2入力とするORゲート18bと、ANDゲート18
aの出力をD入力端子に入力しピンBからのクロック信
号CLKをクロック入力に入力するフリップフロップ1
8cと、ORゲート18bの出力をD入力端子に入力し
ピンBからのクロック信号CLKをクロックピンに入力
するフリップフロップ18dとを備え、フリップフロッ
プ18cのQ出力端子はピンGである出力端子30に接
続され、そのNQ出力端子はピンCである出力端子28
に接続され、フリップフロップ18dのQ出力端子はピ
ンHである出力端子31に接続されている。
【0045】以下、図2においてLSIの試験用補助回
路を生成する具体例を図3、図4の例を用いて説明す
る。
【0046】(ステップ−1)まず、ゲート・アレイ部
11の回路情報2001を入力し、ゲート・アレイ部1
1の論理回路へ入力される信号の中から同期入力信号と
非同期入力信号を検出する。ここで、非同期入力信号と
は、ゲート・アレイ部11中のフリップフロップやラッ
チのクロックピン、セットピン、リセットピンに直接入
力される信号であり、ゲート・アレイ部11を試験する
場合、LSI外部と直結する必要のある信号である。ま
た、同期入力信号とは、ゲート・アレイ部11の論理回
路へ入力される信号の中で非同期入力信号以外の入力信
号のものをいう。フリップフロップでいうと、同期入力
信号は基本クロックに同期してD入力端子に入力される
データ信号であり、非同期入力信号は前記データ信号以
外の信号である。
【0047】図4の例では、ピンBからの入力信号はフ
リップフロップ18c,18dのクロックピンに直接入
力される信号であるので非同期入力信号であり、ピン
A,Eからの入力信号はフリップフロップ18c,18
dのD入力端子に印加されるので同期入力信号である。
これら同期入力信号、非同期入力信号は、一般に設計で
用いられている論理合成ツールを用いて簡単に検出する
ことができる。
【0048】図5は、図4のゲート・アレイ部11の回
路情報2001の具体例について、図2のLSI10の
試験用補助回路生成方法のステップ−1に入力して得ら
れる同期入力信号、非同期入力信号を示した図であり、
「同」は同期入力信号を表し、「非」は非同期入力信号
を表している。
【0049】(ステップ−2)次に、ピン仕様2000
から非同期入力信号を選び、入力信号選択用論理回路L
C2において、外部接続端子12〜15と接続するコン
タクトを図示上段列のコンタクト40〜43、50〜5
3、60〜63、70〜73、およびフリップフロップ
切り換え用のコンタクト96〜99から選択する。ま
た、使用する外部接続端子12〜15がゲート・アレイ
部11を試験するときに入力となるように、入出力方向
決定用論理回路LC1において、高電位側電源端子のコ
ンタクトおよび低電位側電源端子のコンタクトを48〜
49、58〜59、68〜69、78〜79から選択す
る。
【0050】図3〜図5の例では、ピンBからの入力信
号が非同期入力信号であるので、図1において、ピンB
を外部接続端子13に接続するに際しては、入力信号選
択用論理回路LC2における図示上段列のコンタクト5
0〜53は非選択(通常動作時と同じ状態)とする。ま
た、入出力方向決定用論理回路LC1において、テスト
イネーブル信号TEを“1”としてゲート・アレイ部1
1を試験するときには、外部接続端子13が入出力のう
ちの入力となるように、低電位側電源端子のコンタクト
58を選択し、セレクタ17の出力を“0”として、ト
ライステートバッファ16をハイインピーダンスとす
る。
【0051】(ステップ−3)次に、ゲート・アレイ部
11への残りの入力信号である同期入力信号を外部接続
端子12〜15およびフリップフロップ18,18’に
よる分離回路DCと接続するために、入力信号選択用論
理回路LC2におけるコンタクトとして、図示上段列の
コンタクト40〜43、50〜53、60〜63、70
〜73、およびフリップフロップつながりのコンタクト
80〜87、ならびにフリップフロップ切り換え用のコ
ンタクト96〜99から選択する。また、使用する外部
接続端子12〜15がゲート・アレイ部11を試験する
ときに入力となるように、入出力方向決定用論理回路L
C1において、高電位側電源端子のコンタクトおよび低
電位側電源端子のコンタクトを48〜49、58〜5
9、68〜69、78〜79から選択する。
【0052】図3〜図5の例では、ピンA,Eからの入
力信号を外部接続端子12と接続するために、入力信号
選択用論理回路LC2においてコンタクト40,80を
選択し、フリップフロップ18を機能させるためにコン
タクト97を選択する。また、外部接続端子12を入力
とするように、入出力方向決定用論理回路LC1におい
て、テストイネーブル信号TEを“1”としてゲート・
アレイ部11を試験するときには、低電位側電源端子の
コンタクト48を選択し、セレクタ17の出力を“0”
として、トライステートバッファ16をハイインピーダ
ンスとする。
【0053】図6(a)は分離回路DCとゲート・アレ
イ部11の関連部分の摸式図である。ここでは、分離回
路DCはフリップフロップ18となっている。ゲート・
アレイ部11における組み合わせ回路は、図4の場合の
ANDゲート18aとORゲート18bとである。AN
Dゲート18aとORゲート18bの次段にフリップフ
ロップ18c,18dがある。なお、図6(a)におい
ては、図1の右下部分に示すコンタクト96,97やセ
レクタ17’は図示を省略している。
【0054】図6(a)における信号S1は外部接続端
子12から入力されるデータ信号であり、これは、ゲー
ト・アレイ部11のピンAに対して信号S3として入力
されるとともに、分離回路DCのフリップフロップ18
のD入力端子に入力される。このフリップフロップ18
のクロックピンには外部接続端子13からのクロック信
号CLKが反転入力される。フリップフロップ18のQ
出力端子からの信号S2はゲート・アレイ部11のピン
Eに入力される。なお、このとき、コンタクト97を通
る。また、セレクタ17’においてテストイネーブル信
号TEが“1”とされ、セレクタ17’の上側からの入
力が選択される。外部接続端子13からのクロック信号
CLKはゲート・アレイ部11のピンBに入力される。
【0055】フリップフロップ18のD入力端子には、
図6(b)に示すようなタイミングで信号S1すなわち
データ信号S12,S11,S22,S21,S32,
S31,S42,S41をクロック信号CLKにタイミ
ングを合わせて入力すると、ゲート・アレイ部11のピ
ンEには信号S2すなわちデータ信号S12,S22,
S32,S42が印加される。ゲート・アレイ部11の
ピンAには信号S1すなわちデータ信号S12,S1
1,S22,S21,S32,S31,S42,S41
がそのまま印加される。したがって、破線で示されるク
ロック信号CLKの立ち上がりエッジのタイミングで
は、ピンAへの信号S3とピンEへの信号S2とを互い
に異なる値のデータとして印加することができる。すな
わち、時分割多重されて入力されてきた信号列を、分離
回路DCにおいて時分割分離することができる。
【0056】(ステップ−4)次に、ピン仕様2000
に記されているユーザが用いるゲート・アレイ部11の
出力信号の数がLSI10の残りの外部接続端子の数以
下かどうかを判定する。以下のときは、そのままでまか
なえるので、ステップ−6に進むが、ゲート・アレイ部
11の出力信号の数が残りの外部接続端子の数よりも多
いときには、まかない切れないので、ゲート・アレイ部
11において試験用補助回路を組み込むためにステップ
−5に進む。
【0057】(ステップ−5)ピン仕様2000に記さ
れているユーザが用いるゲート・アレイ部11の出力信
号の数がLSI10の残りの外部接続端子の数より多い
場合には、これは、外部接続端子数が不足の状態である
ことを意味するが、ゲート・アレイ部11に試験用補助
回路REを組み込む。試験用補助回路REは、通常は、
セレクタ回路およびそのセレクタ回路におけるどの端子
の値を出力するかを決めるための出力制御回路から構成
される。このステップでは、そのセレクタ回路と出力制
御回路からなる試験用補助回路REを生成する。
【0058】図3〜図5の例では、ピン仕様2000に
記されているユーザが用いるゲート・アレイ部11の出
力信号数はC,G,Hの3つであり、LSIの残りの外
部接続端子数は14,15の2つであって、出力信号数
に対して残りの外部接続端子の数が不足するため、試験
用補助回路REを生成する。
【0059】図7は図4の例に対応する試験用補助回路
REの摸式図である。この試験用補助回路REは、出力
制御回路5000と出力セレクタ5001とを備えてい
る。図7においてC’,G’,H’はそれぞれ図4の
C,G,Hと接続し、図7のG,Hはそれぞれ図1にお
けるゲート・アレイ部11の出力端子30,31と接続
し、図7のCはゲート・アレイ部11の入力端子21に
接続する。Cは外部接続端子14から与えられるモード
信号となる。
【0060】出力制御回路5000は、テストイネーブ
ル信号TEが通常動作時の“0”のときは、出力セレク
タ5001において、それに入力されてくる3つの信号
C’,G’,H’のうち信号G’を選択するように出力
セレクタ5001を制御する。
【0061】また、出力制御回路5000は、テストイ
ネーブル信号TEがゲート・アレイ部11の試験時の
“1”のときは、ピンCから入力されるモード信号を例
えばシリアルインターフェース回路を用いて受信し、そ
の受信したモード信号をデコードし、出力セレクタ50
01において、それに入力されてくる3つの信号C’,
G’,H’のうちのどれか1つの信号を選択するように
出力セレクタ5001を制御する。
【0062】そして、ゲート・アレイ部11を試験する
ときは、図1のゲート・アレイ部11のピンCと外部接
続端子14を接続するために、入力信号選択用論理回路
LC2においてコンタクト64〜67を非選択(通常動
作時と同じ状態)とし、外部接続端子14を入力にする
ために、低電位側電源端子のコンタクト68を選択し、
セレクタ17の出力を“0”として、トライステートバ
ッファ16をハイインピーダンスとする。この場合にお
いて、外部接続端子14から入力される信号をCとし
て、ゲート・アレイ部11の入力端子21から入力し、
試験用補助回路REにおける出力制御回路5000によ
ってデコードされるべきモード信号Cとする。
【0063】また、図1のゲート・アレイ部11のピン
Gと外部接続端子15を接続するために、入力信号選択
用論理回路LC2において、コンタクト75,89を選
択し、テストイネーブル信号TEを“1”にしてゲート
・アレイ部11を試験するとき、外部接続端子15を出
力にするために高電位側電源端子のコンタクト79を選
択し、セレクタ17の出力を“1”として、トライステ
ートバッファ16を導通状態とする。これにより、ゲー
ト・アレイ部11におけるピンGの出力端子30が外部
接続端子15に接続されたことになる。その結果とし
て、図4の回路情報2001における信号C,G,Hの
いずれか、すなわち図7における信号C’,G’,H’
のいずれかが試験用補助回路REの出力セレクタ500
1によって選択された1つの信号が、ゲート・アレイ部
11の出力端子30から外部接続端子15の経路で出力
されることになる。
【0064】図1に示すLSI10の回路例において、
CPU23からゲート・アレイ部11への同期入力信号
の数をa、CPU23からゲート・アレイ部11への非
同期入力信号の数をb、外部接続端子12〜15からゲ
ート・アレイ部11への同期入力信号の数をc、外部接
続端子12〜15からゲート・アレイ部11への非同期
入力信号の数をd、外部接続端子12〜15の数をeと
すると、図1のLSI10の回路例が適用できるために
は、 e−(b+d)−max{a,c}≧0 ……………………(1) が成り立つ必要がある。
【0065】ここで、CPU23からゲート・アレイ部
11への入力信号としては、アドレスバス信号やデータ
バス信号が考えられ、すべて同期入力信号で実現できる
ので、CPU23からゲート・アレイ部11への非同期
入力信号の数bは0としてよい。また、CPU23から
ゲート・アレイ部11への同期入力信号の数aは数十本
程度と考えられる。そして、外部接続端子12〜15か
らゲート・アレイ部11への非同期入力信号の数dはゲ
ート・アレイ部11中のフリップフロップやラッチのク
ロックピン、セットピン、リセットピンに直接入力され
る信号であり、これは数本程度と考えられる。よって、
(1)式は、 e−d−max{a,c}≧0 (ただしaは数十本程度) ……(2) となる。
【0066】次に、外部接続端子12〜15の数eとm
ax{a,c}の関係について考察する。本実施の形態
の場合、そのLSIとしては、外部接続端子数の十分に
多い評価用のLSIを想定しているので、外部接続端子
12〜15の数eは、max{a,c}より十分に大き
いと考えてよく、(2)式は成立する。よって、(1)
式の制限はあるものの、本発明の適用できる範囲は十分
にあるといえる。
【0067】(実施の形態2)図8は本発明の実施の形
態2における半導体集積回路装置のテストベクタ変換方
法を示すフローチャートである。図8において、符号の
3000はゲート・アレイ部11の入出力端子19〜2
2、24〜35とLSI10の外部接続端子12〜15
との接続関係を示す接続情報、3001はゲート・アレ
イ部11に組み込まれた前記の出力セレクタ5001と
出力制御回路5000からなる試験用補助回路REにつ
いての回路情報、4000はゲート・アレイ部11単体
のテストベクタ、4001はLSI10のテストベクタ
である。
【0068】ゲート・アレイ部11の入出力端子19〜
22、24〜35とLSI10の外部接続端子12〜1
5との接続情報3000は、上記した実施の形態1で得
られるコンタクト情報から簡単に作成することができ
る。
【0069】図3〜図5の例の場合におけるゲート・ア
レイ部11の入出力端子19〜22、24〜35とLS
I10の外部接続端子12〜15との接続情報3000
の具体例を図9に示す。外部接続端子12とピンA,E
とが接続され、外部接続端子13とピンBとが接続さ
れ、外部接続端子14とピンCとが接続され、外部接続
端子15とピンGとが接続されているという接続情報3
000になっている。
【0070】まず、入力ベクタの変換方法について具体
例を用いて説明する。
【0071】図10はゲート・アレイ部11単体のテス
トベクタの具体例であり、ゲート・アレイ部11の論理
回路の構成が図4のようになっているときのテストベク
タである。この図10において、「0」はピンに“0”
を印加することを、「1」はピンに“1”を印加するこ
とを、「L」はピンに“0”が出力されることが期待さ
れることを、「H」はピンに“1”が出力されることが
期待されることを、「X」はピンの出力値が未定である
ことをそれぞれ意味している。
【0072】(ステップ−10)図1に示すLSI10
におけるゲート・アレイ部11の入出力端子19〜2
2、24〜35とLSI10の外部接続端子12〜15
との接続情報3000に基づいて、LSIの外部接続端
子12〜15とゲート・アレイ部11の入力端子24〜
25との間で分離回路DCのフリップフロップ18を通
るパスを検出することにより、LSIの外部接続端子1
2〜15にテストベクタを多重化して入力する必要のあ
るゲート・アレイ部11の入力端子を入力端子19〜2
2、24,25の中から選択する。
【0073】図9の例の場合、LSIの外部接続端子1
2がゲート・アレイ部11のピンAと接続し、またフリ
ップフロップ18を通ってピンEと接続しているので、
LSIの外部接続端子12とこれに対応する入力端子2
4とを通るパスを検出することになる。テストベクタを
多重化して入力する必要のあるゲート・アレイ部11の
入力端子は入力端子24となる。
【0074】(ステップ−11)次に、ゲート・アレイ
部11単体のテストベクタ4000から、前記の選択し
たLSIの外部接続端子に多重化して入力するデータを
選び、多重化したLSIの入力データを作成する。
【0075】図9、図10の例の場合、選択した外部接
続端子は外部接続端子12であり、これに対応するピン
AとピンEの入力データを多重化する。すなわち、ピン
Aにおいては、時間1と時間2とに同じ“0”を配置
し、時間3と時間4とに同じ“0”を配置し、時間5と
時間6とに同じ“1”を配置し、時間7と時間8とに同
じ“1”を配置する。また、ピンEにおいては、ピンA
からタイミング1つだけ遅延して、時間1と時間2とに
同じ“0”を配置し、時間3と時間4とに同じ“1”を
配置し、時間5と時間6とに同じ“0”を配置し、時間
7と時間8とに同じ“1”を配置する。
【0076】図11は、図10の例の場合において、ゲ
ート・アレイ部11単体のテストベクタを変換した結果
のLSIのテストベクタの具体例を示している。図11
(a)はピンCの出力を試験するテストパターン、図1
1(b)はピンGの出力を試験するテストパターン、図
11(c)はピンHの出力を試験するテストパターンで
ある。
【0077】図11(a)〜(c)において、外部接続
端子12の入力データにつき、時間0,2,4,6の入
力データは(0,1,0,1)であるが、これは図10
のピンEの時間1,3,5,7の入力データである。ま
た、外部接続端子12の入力データの時間1,3,5,
7の入力データは(0,0,1,1)であるが、これは
図10のピンAの時間1,3,5,7の入力データであ
る。すなわち、外部接続端子12の入力データとして、
ピンAとピンEの入力データを多重化して作成してい
る。
【0078】図11(a)〜(c)において、外部接続
端子12の時間8の入力データは“0”,“1”のどち
らでもよい。図11の例では“1”としている。
【0079】(ステップ−12)次に、残りの入力デー
タについて、ゲート・アレイ部11の入力端子19〜2
2、24,25とLSIの外部接続端子12〜15の接
続情報3000に基づいて、その残りの入力データを、
LSIの外部接続端子12〜15に合うように並べ替え
し、並べ替えした結果を、LSIのテストベクタ400
1として登録する。
【0080】図10の例の場合、ピンBの入力データが
外部接続端子13の入力データとなる。図10でピンB
の時間1〜8における入力データは(0101010
1)であるが、これを、図11(a)〜(c)では、時
間0に“1”を置き、それに続けている。
【0081】続いて、LSIの出力データの期待値作成
方法について述べる。
【0082】(ステップ−13)実施の形態1における
LSIの試験用補助回路生成方法のステップ−5にでは
ゲート・アレイ部11に出力セレクタ5001と出力制
御回路5000との組み合わせからなる試験用補助回路
REの組み込みを行うが、本実施の形態2においては、
このような試験用補助回路REがあるかどうかの判定を
行う。
【0083】(ステップ−14)もし、セレクタ回路お
よび出力制御回路からなる試験用補助回路REがある場
合には、出力制御回路に入力するモード信号とそのとき
に選ばれる出力信号である期待値を作成する。
【0084】(ステップ−15)次に、残りの出力デー
タを、ゲート・アレイ部11単体のテストベクタ400
0に基づいて、LSIの外部接続端子12〜15に合う
ように並べ替えを行う。そして、並べ替えした結果を、
LSIのテストベクタ4001として登録する。
【0085】図10の例の場合、ピンC、ピンG、ピン
Hの出力期待値はいずれもLSIの外部接続端子15の
出力期待値となる。また、LSIの外部接続端子14
は、図7に示す試験用補助回路REの出力制御回路50
00に対して、ゲート・アレイ部11の入力端子21か
らピンCとして入力するモード信号を入力するための端
子となる。
【0086】
【発明の効果】半導体集積回路装置についての本発明に
よれば、CPUやDSPなどの演算処理手段と、ユーザ
が所望の論理を構成可能な複数の基本論理セルを有する
ゲート・アレイ部とを備えてなるゲート・アレイ部付き
のワンチップASICマイコンのような半導体集積回路
装置において、3以上の出力信号の選択を行う試験用補
助回路をゲート・アレイ部に組み込むことにより、より
少ない外部接続端子でより多くのゲート・アレイ部入出
力端子への接続を行うことができる。この場合に、コン
タクトの変更を自動で行うことにより、ゲート・アレイ
部の試験用補助回路にかかわる工数を削減することがで
きる。また、ゲート・アレイ部単体のテストベクタを自
動でLSIのテストベクタに変換することができ、テス
トベクタ変換工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体集積回
路装置(LSI)の摸式図
【図2】 本発明の実施の形態1におけるLSIに対す
る試験用補助回路の生成方法の処理を示すフローチャー
【図3】 実施の形態1の場合のピン仕様の具体例を示
す図
【図4】 実施の形態1の場合のゲート・アレイ部の回
路情報を具象化して示した模式図
【図5】 実施の形態1の場合のゲート・アレイ部の回
路情報を同期入力信号、非同期入力信号として示す図
【図6】 実施の形態1の場合の分離回路とゲート・ア
レイ部の関連部分の摸式図およびタイミングチャート
【図7】 実施の形態1の場合の出力セレクタと出力制
御回路からなる試験用補助回路の摸式図
【図8】 本発明の実施の形態2における半導体集積回
路装置のテストベクタ変換方法を示すフローチャート
【図9】 実施の形態2の場合のゲート・アレイ部の入
出力端子とLSIの外部接続端子との接続情報の具体例
を示す図
【図10】 実施の形態2の場合のゲート・アレイ部単
体のテストベクタの具体例を示す図
【図11】 実施の形態2の場合のゲート・アレイ部単
体のテストベクタを変換した結果のLSIのテストベク
タの具体例を示す図
【図12】 第1の従来技術におけるLSIの摸式図
【図13】 第2の従来技術におけるLSIの摸式図
【符号の説明】
10…LSI 11…ゲート・アレイ部 12〜15…外部接続端子 16…トライステートバッファ 17,17’…セレクタ 18,18’…フリップフロップ 19〜22、24〜35…ゲート・アレイ部の入出力端
子 23…CPU 40〜99…コンタクト 49,59,69,79…高電位側電源端子のコンタク
ト 48,58,68,78…低電位側電源端子のコンタク
ト 2000…ピン仕様 2001…ゲート・アレイ部の回路情報 3000…ゲート・アレイ部入出力端子と外部接続端子
との接続情報 3001…試験用補助回路の回路情報 4000…ゲート・アレイ部単体のテストベクタ 4001…LSIのテストベクタ 5000…出力制御回路 5001…出力セレクタ A〜H…ゲート・アレイ部におけるピン TE…テストイネーブル信号 LC1…入出力方向決定用論理回路 LC2…入力信号選択用論理回路 DC…分離回路 RE…試験用補助回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算処理手段と、所望の論理を構成可能
    なゲート・アレイ部とを備えた半導体集積回路装置にお
    いて、前記ゲート・アレイ部の試験時に半導体集積回路
    装置の外部接続端子の入出力の方向を決める入出力方向
    決定用論理回路と、複数のコンタクトのアレイからなり
    所要のコンタクトの選択によって通常動作時に前記演算
    処理手段から前記ゲート・アレイ部へ入力される信号と
    前記ゲート・アレイ部の試験時に前記外部接続端子から
    前記ゲート・アレイ部へ入力される信号を選択する入力
    信号選択用論理回路と、前記ゲート・アレイ部の試験時
    に前記外部接続端子から入力される信号を時分割する分
    離回路とを有し、前記ゲート・アレイ部の試験時に前記
    入力信号選択用論理回路における前記コンタクトの変更
    により前記外部接続端子と前記ゲート・アレイ部の入出
    力端子の接続を変更するように構成してあることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 ゲート・アレイ部に構成される所望の論
    理の回路情報から同期入力信号と非同期入力信号を検出
    する工程と、前記の検出した非同期入力信号と前記ゲー
    ト・アレイ部のピン仕様から前記非同期入力信号と半導
    体集積回路装置の外部接続端子を接続するコンタクトを
    選択する工程と、次いで前記の検出した同期入力信号と
    前記外部接続端子を接続するコンタクトを選択する工程
    と、前記ゲート・アレイ部の出力端子の数が前記外部接
    続端子のうち前記非同期入力信号および前記同期入力信
    号と接続した残りの外部接続端子の数より多いか否かを
    判断する工程と、前記ゲート・アレイ部の出力端子の数
    が前記残りの外部接続端子の数よりも多いときに前記ゲ
    ート・アレイ部における組み込みにより不足分を補う状
    態で接続を可能となす試験用補助回路を生成する工程
    と、前記試験用補助回路の生成の結果に基づいて前記ゲ
    ート・アレイ部の出力端子と前記外部接続端子とを接続
    するコンタクトを選択する工程とを含むことを特徴とす
    る半導体集積回路装置の試験用補助回路の生成方法。
  3. 【請求項3】 ゲート・アレイ部の入出力端子と半導体
    集積回路装置の外部接続端子との接続情報から分離回路
    を通るパスを検出する工程と、前記ゲート・アレイ部単
    体のテストベクタと前記パスから前記分離回路へ入力す
    る入力データを作成する工程と、前記入力データを並べ
    替える工程と、前記ゲート・アレイ部の端子と前記外部
    接続端子との接続情報から出力セレクタを検出する工程
    と、入力するモード信号と期待値を作成する工程と、前
    記期待値を並べ替える工程とを含むことを特徴とする半
    導体集積回路装置のテストベクタ変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010266239A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Nec Engineering Ltd テストパターン作成方法およびプログラム

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JP2010266239A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Nec Engineering Ltd テストパターン作成方法およびプログラム

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