JP2002031636A - 核酸分析評価の測定記録を解析するためのコンピュータ化された方法及びシステム - Google Patents

核酸分析評価の測定記録を解析するためのコンピュータ化された方法及びシステム

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JP2002031636A
JP2002031636A JP2001150336A JP2001150336A JP2002031636A JP 2002031636 A JP2002031636 A JP 2002031636A JP 2001150336 A JP2001150336 A JP 2001150336A JP 2001150336 A JP2001150336 A JP 2001150336A JP 2002031636 A JP2002031636 A JP 2002031636A
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Andrew M Kuhn
アンドリュー・エム・クーン
Richard L Moore
リチャード・エル・ムーア
Tobin J Hellyer
トビン・ジェイ・ヘルヤー
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Becton Dickinson and Co
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00594Quality control, including calibration or testing of components of the analyser
    • G01N35/00693Calibration
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/251Colorimeters; Construction thereof
    • G01N21/253Colorimeters; Construction thereof for batch operation, i.e. multisample apparatus
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • G01N35/028Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations having reaction cells in the form of microtitration plates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプル測定記録に基づいて目標の病気ある
いは核酸に関して陽性又は陰性を正確に識別することが
できる方法及びシステムを提供する。 【解決手段】 サンプル分析評価に関する数値データが
各それぞれのサンプルに関するデータの集合を含み、そ
れぞれのデータの集合がそれぞれの時点のそれぞれのサ
ンプルの状態をそのそれぞれが表す複数のデータ値を含
んでいるときに、前記データ値のそれぞれにそれぞれの
数値を付与して、前記データ値のそれぞれから付加的な
バックグラウンド値を取り除いて前記データ値を補正し
(1700)、前記データ値のグラフを閾値と比較して
(1800)、その比較の結果に基づいて前記サンプル
が所定の特性を有するかを示すようシステムを制御す
る。さらにサンプル値を計算する前に前記データ内の誤
った値を補正することができる(1000から150
0)方法及びシステムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(関連した特許及び出願のクロス・リファ
レンス)本願に関連した内容は、1998年11月20
日に出願されたHarry Yang、Daniel L.Schwarz、Christ
opher M. Embres、Richard L. Moore、Peny D. Haaland
とPaula V. Johnsonの「Computerized Method and Appa
ratus for Analyzing Readings of Nucleic Acid Assay
s」と題された米国同時係属特許出願番号09/19
6,123号公報と、Jeffrey P. Andrews、Christian
V. O'Keefe、BrianG. Scrivens、Willard C. Pope、Tim
othy HansenとFrank L. Failingの「Automated Optical
Reader for Nucleic Acid Assays」と題された米国特
許第6,043,880号公報とに開示されており、本
願では、前記の出願及び特許は本明細書の一部をなすも
のとする。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、核酸分析評価(nu
cleic acid assay)といった生物学的又は化学的分析評
価においてそれぞれのサンプルから採取された測定記録
の集合を解析して、サンプルがある特定の所定の特性を
有しているかを判定するためのコンピュータ化された方
法及びシステムに関する。特に、本発明は、読み取り期
間の異なる時間で採取された生物学的又は化学的サンプ
ルの光学的測定記録をグラフにプロットし、その測定記
録に存在する付加的なバックグラウンド値を補正し、そ
して補正された測定記録とをある閾値とを比較して、当
該サンプルにおける目標病原体の存在のような当該サン
プルの特定の特性の存在を検出するようにコンピュータ
化された方法及びシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】淋病(gonorrhea:以下、「GC」と呼
ぶ)とクラミジア・トラコーマ(chlamydia trachomati
s:以下、「CT」と呼ぶ)といった性行為感染症を含む
バクテリアによる病気の臨床診断において、患者から得
られた体液のサンプルは興味のある特定のバクテリアの
存在を検査するために培養される。不幸にも、これは、
最終結果を得るために一般に数日を要する比較的に時間
がかかるプロセスである。この時間の間に、病気のそれ
以上の拡散を防止するためにこのような病気を有すると
思われる患者を隔離しなければならない。
【0004】患者から得られたサンプルにおける独特な
バクテリアのDNA配列の存在の検査を行うことによっ
て特定のバクテリアを識別することができるDNAプロ
ーブの到来は、臨床診断検査の速度と信頼性を大いに向
上させた。例えば、サンプル内のCTあるいはGCの存
在の検査は、DNAプローブ技術を使えば1時間以内に
完了することができる。これによって治療がより迅速に
開始され、患者を長期間隔離する必要を回避する。
【0005】臨床診断目的のためにDNAプローブを使
用する際には、目標核酸を多くの複製又はアンプリコン
(amplicon)へと増やすために、核酸増幅反応(nuclei
c acid amplification reactions)を通常実行する。核
酸増幅反応の例にはSDA(strand displacement ampl
ification)法及びPCR(polymerase chain reactio
n)法がある。PCR法とは異なり、SDA法は増幅を
起こす反応の進行に対する外部制御を一切必要としない
等温プロセスである。核酸アンプリコンの検出をいくつ
かの方法により実行することができ、それらの方法のす
べてが目標DNAと特定のプローブの間の雑種形成(バ
インディング(binding))を含む。
【0006】多くの一般的なDNAプローブ検出方法は
蛍光染料(fluorescein dyes)を使用する。ある周知の
検出方法は蛍光エネルギー移動(fluorescein energy t
ransfer)である。この方法では、検出器プローブは、
外部供給源(outside source)によって励起されると光
を放出する蛍光染料と、ネガティブ状態にある蛍光染料
からの光の放出を抑える消光剤(quencher)とを用いて
ラベル付けされる。DNAアンプリコンが存在すると、
蛍光ラベル付けされたプローブはアンプリコンに結合し
て拡散し、蛍光を発することができる。蛍光発光の増加
は病気を起こすバクテリアが患者サンプルに存在するこ
とを示すと考えられている。
【0007】光によって液体サンプルを励起して、そし
て、その励起に応答してその液体サンプルによって生成
された任意の光を検出することができる、いくつかの種
類の光学読み取り装置又はスキャナが存在する。例え
ば、PerSeptive Biosystems社によって製造されたCytoF
luor Series 4000といった、X−Y平面走査装置はマイ
クロウェルの配列に格納された複数の液体サンプルを走
査することができる。そのX−Y平面走査装置は、特定
のサンプルに向かって光を放出して、そのサンプルから
生成された光を検出するための走査ヘッドを備える。稼
働中には、あるサンプルウェルに対して適切なポジショ
ンに光学ヘッドが移動される。光放出装置は光をその光
学ヘッドを介してそのサンプルウェルに向けて送るよう
に動作する。もしそのウェルの中の液体サンプルが放出
された光に応答して蛍光すれば、蛍光(fluorescent li
ght)はその走査ヘッドによって受光されて光検出器に
送られる。検出された光は光検出器によって電気信号へ
と変換される。その電気信号の強度は検出された光の強
度を示している。この電気信号はコンピュータによって
処理され、その電気信号の強度に基づいて液体サンプル
内に目標DNAが存在するか否かが決定される。マイク
ロウェルトレイ(例えば、全部で96マイクロウェル)
にあるそれぞれのウェルはこの方法で読み取ることがで
きる。
【0008】Becton Dickinson and Company社により製
造されてBDProbeTec(登録商標) ET systemとして知ら
れている別のより効率的かつ用途の広いサンプルウェル
読み取り装置が、上記に参照された米国特許第6,04
3,880号公報において記述されている。そのシステ
ムでは、それぞれ8つのマイクロウェルから成る12の
列を有する標準マイクロウェルアレイ(全部で96マイ
クロウェル)といったマイクロウェルアレイが走査バー
を通り過ぎるように動かされる可動式ステージに置かれ
ている。走査バーは8つの光放出/検出ポートを含み、
それらのポートは、各列のマイクロウェルが互いに離れ
ている距離と実質的に一致する距離だけ互いに離れてい
る。それ故に、サンプルマイクロウェルの列全体をステ
ージの移動毎に読み取ることができる。
【0009】以下により詳細に説明するが、そのステー
ジは光検出バーの上を前後に動かされ、その結果、各サ
ンプルマイクロウェルの複数の測定記録が望ましい間隔
で採取される。一例では、各マイクロウェルの測定記録
が1時間の間に1分間隔で採取される。したがって、各
マイクロウェルの60個の測定記録がウェルの読み取り
期間の間に採取される。次いでこれらの測定記録は、ど
のサンプルが特定の目標となる病気を含んでいるかを決
定するために使用される(例えば、CT及び/又はG
C)。
【0010】サンプルウェルの測定記録データ(readin
g data)を解析して当該サンプルウェルに含まれるサン
プルが目標となる病気を含んでいるかどうかを判定する
ためのいくつかの方法が知られている。例えば、すでに
論じられたように、核酸増幅反応によって目標核酸(例
えば、CT又はGC)は多くのアンプリコンへと増幅さ
れる。そのアンプリコンに結合する蛍光ラベル付けされ
たプローブは、光で励起されると蛍光を発する。核酸増
幅反応が進行する間に長時間にわたってアンプリコン数
が増加すると、それに対応して蛍光発光量が増加する。
したがって、所定の期間(例えば1時間)が経過した
後、目標となる病気を有するサンプル(陽性サンプル)
からの蛍光放出の強度は、目標となる病気を有しないサ
ンプル(陰性サンプル)からの蛍光放出の強度よりもか
なり大きい。実際上、陰性サンプルの蛍光発光の強度は
検査の継続期間の間は本質的に変化しない。
【0011】それ故に、それぞれのサンプルについて採
取された最後の測定記録の値は、それ以前に決定されて
いる周知の閾値と比較できる。もしそのサンプル値がそ
の閾値を越えるなら、そのサンプルは目標となる病気が
存在している陽性サンプルであると確認される。しかし
ながら、もしそのサンプルについて採取された最後の値
がその閾値を下回れば、そのサンプルはその病気がない
陰性サンプルであると確認される。
【0012】この「終点検出(endpoint detection)」
法は一般に陽性サンプルと陰性サンプルを識別するのに
効果的であり得るが、この方法では、陰性サンプルを陽
性サンプルと誤認する、又は陽性サンプルを陰性サンプ
ルと誤認することが珍しくない。すなわち、サンプル内
に発生する泡や光学読み取り装置上の異物(debris)の
存在に起因するサンプルからの励起光及び/又は蛍光の
放出の妨害等のような要因によって、任意の個別のサン
プル測定記録の値の精度が劣化しうる。したがって、も
し特定のサンプルの最終の測定記録が誤りで、ただその
測定記録だけが解析されるならば、誤った陽性又は陰性
の結果を得る蓋然性が高くなる。
【0013】さらに、一部の場合には、検査が進行する
につれてアンプリコンの量は減少する。アンプリコンの
この減少のために、サンプルからの蛍光放出の強度は時
間の経過と共に減少する。したがって、そのサンプルの
採取された最後の測定記録の強度は、そのサンプルに存
在するアンプリコンの量がピークにある時間に採取され
た測定記録の強度よりも小さいことがあり得る。一部の
場合には、そうしたアンプリコンの減少によって、所定
の閾値未満であるサンプルからの蛍光放出の強度という
結果が生じうる。その場合には、陽性サンプルは陰性サ
ンプルとして誤認される。
【0014】これらの欠点を避けるために、他の方法が
開発されてきた。ある方法では、サンプル測定記録の強
度の全変化を計算し、陽性の結果を示す強度を有する既
知の値と比較する。したがって、もし変化の強度がその
所定値より大きければ、サンプルは目標とされる病気を
有する陽性サンプルであると識別される。他方、もし変
化の強度がその所定値未満であれば、そのサンプルは陰
性サンプルであると識別される。
【0015】この方法はすでに述べた終点検出法(endp
oint method)よりも有効であるが、この方法にも欠点
は存在する。例えば、もしサンプルが特に大量の病原菌
を含んでいると、増幅プロセスのために生成されたアン
プリコンの量は初期の測定記録が採取される時に最大に
達して、読み取り期間の継続時間を通して、あまりほと
んど増加又は減少しないかもしれない。この場合には、
初期の測定記録と最終の測定記録との間に生じる変化
は、たとえそのサンプルが強い陽性であっても最小とな
る。それ故に、そのサンプルは陰性サンプルであると誤
認されうる。
【0016】別の周知の方法は、サンプル測定記録にお
ける逐次的な変化を測定するアクセレレーション・イン
デックス法(acceleration index method)であり、そ
れらの変化と所定値とを比較する。この方法は一般に有
効であるが、アンプリコンの量が長時間にわたって減少
するサンプルについて採取された測定記録と同様に、そ
の結果の精度は個別の測定記録に存在するエラーに影響
されやすい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、サンプルウェルについて採取された測定記録
を表すデータを解析して、そのサンプルを特定の病気に
関して陽性又は陰性と正確に識別するための方法及びシ
ステムが継続的に必要とされている。
【0018】本発明の課題は、生物学的又は化学的サン
プルの測定記録を採取して得られるデータの値を正確に
解釈して、そのデータ値に基づいて当該サンプルにおけ
る特定の病気の存在を確認するための方法及びシステム
を提供することにある。
【0019】本発明の別の課題は、光学的サンプルウェ
ル読み取り装置に使用され、所定の期間にサンプルから
検出された蛍光放出の強度を表すデータを正確に解釈
し、そのサンプルにおける特定の病気の存在を確認する
ための方法及びシステムを提供することにある。
【0020】本発明の更なる課題は、サンプルウェルに
含まれる生物学的又は化学的サンプルを読み取って得ら
れるデータを解析し、複雑な数値計算をすることなく、
解析結果に悪影響を与えるデータ内のエラーを補正する
ための方法及びシステムを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】少なくとも一つの生物学
的又は化学的サンプルを含むサンプル分析評価に関する
数値データが、各それぞれのサンプルに関するデータの
集合を含み、それぞれの前記データの集合は、それぞれ
の時点において読み取られた前記それぞれのサンプルの
状態をそのそれぞれが表す複数のデータ値を含んでお
り、その数値データを解析するようにシステムを制御す
るためのコンピュータ化された方法及びシステムを提供
することにより、以上の課題を実質的に達成する。前記
方法及びシステムは、前記データ値のそれぞれに、それ
ぞれの数値を付与して、前記データ値のそれぞれから付
加的なバックグラウンド値を取り除いて補正されたデー
タ値を提供し、その値とある閾値とを比較してデータ値
がその閾値を越え始めるときを判定し、前記比較の結果
に基づいて当該サンプルが所定の特性を有するかを示す
ようにシステムを制御する。さらに、前記閾値との前記
比較に先立って、フィルタリングと、正規化と、他の補
正作業とを前記データに対して実行して、結果の精度に
悪影響を与えかねない前記データにおける誤った値を補
正することができる。
【0022】前記方法及びシステムは、前記複数のデー
タ値をそれぞれ、前記データ値の強度を表す縦軸と、前
記サンプルの測定記録が前記複数のデータ値を取得する
ために採取された期間を表す横軸とを有するグラフ上の
点として表し、前記データ値のそれぞれに存在する付加
的なバックグラウンド値を除去してそのデータ値を補正
してグラフ上に補正されたプロットの点を提供すること
により、上記全ての機能を実行することができる。ここ
で、補正されたプロットの各点は対応するデータ値の強
度を表す。補正されたプロットの点と閾値とを比較し
て、点がその閾値を越えたかどうか及び越えた時点を決
定し、それにより、病原体の存在のような特定の状況が
当該データの集合に関係するサンプルに存在するかを判
定する。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施態様にお
けるウェル読み取り装置(well reading apparatus)1
00を示している。装置100はキーパッド102を含
み、それによりオペレータはデータを入力して、装置1
00の動作を制御することができる。装置100は、オ
ペレータがデータを入力して装置100の動作を制御す
ることができる「ソフトキー(soft keys)」を表示
し、以下に説明される方法によりサンプルから集められ
た走査情報に関するデータとともに、オペレータのコマ
ンドに応じて情報を表示するためのLCDディスプレイ
スクリーンのようなディスプレイスクリーン104をさ
らに含む。装置100は、装置100によって生成され
たデータを記憶するためのフロッピィディスクをその中
へと挿入することができ、又はそこから装置がデータを
読み出すことができるディスクドライブ106も含む。
【0024】装置100は、サンプルトレイ組立品11
2をその中へと装填できるステージ組立品110にアク
セスできるドア108をさらに含む。図2に示すよう
に、サンプルトレイ組立品112は、マイクロウェルア
レイ116がその中へと装填されるトレイ114を含
む。そのマクロウェルアレイは、それぞれが8個のウェ
ルからなる12の列に配置された96個の個別のマイク
ロウェル118を有する標準的マイクロウェルアレイで
あり得る。トレイ114はそのトレイを貫通する穴(op
enings)120を有し、それらの穴はそれぞれが8個の
ウェルからなる12の列に配置されており、それぞれの
穴120はマイクロウェルアレイ116のマイクロウェ
ル118を収容することができる。サンプルがマイクロ
ウェル118内に置かれた後に、それぞれの液体サンプ
ルをそれぞれのマイクロウェル118内に保持するため
にカバー122をマイクロウェル118の上にしっかり
固定することができる。サンプルトレイ組立品112及
びサンプル採集技術のさらなる詳細については、米国特
許第6,043,880号公報に記述されている。
【0025】各マイクロウェルは、すでに説明されたよ
うに、特定の病気(例えばGCあるいはCT)を識別す
るためのある種類の検出プローブ(detector probe)を
含みうる。もしそれぞれの患者サンプルにおいてGC及
びCTの検査を行うためにマイクロウェルアレイ116
を使用する場合には、それぞれが3つのマイクロウェル
からなるいくつかのグループにマイクロウェル118を
まとめて、そのグループに属するあるマイクロウェルは
GCの存在を識別するために使われる試薬(reagent)
を含み、そのグループに属する別のマイクロウェルはC
Tの存在を識別するために使われる試薬を含み、そして
第3のマイクロウェルは増幅コントロール試薬(amplif
ication control reagent)ACを含む。以下にその目
的を詳細に説明する。特定グループのウェルに属する3
つのウェルすべてに、特定の患者からの液体サンプルが
置かれる。
【0026】さらに、マイクロウェルアレイ116にお
ける96個のマイクロウェル118の一部(例えば2
つ)は、CTといった特定の病気に対するコントロール
サンプルウェルに指定できる。そのコントロールサンプ
ルウェルの一つはコントロール陽性サンプル(control
positive sample)を含み、その他のコントロールウェ
ルはコントロール陰性サンプル(control negative sam
ple)を含む。以下にその目的を詳細に説明する。同じ
く、他の(例えば他の2つの)マイクロウェル118は
GCのためのコントロールマイクロウェルサンプルウェ
ルに指定できる。そのコントロールマイクロウェルサン
プルウェルの一つは陽性サンプル(positive sample)
を含み、その他は陰性サンプル(negative sample)を
含む。さらに、ACのためのコントロールマイクロウェ
ルサンプルウェルに他の(例えば、他の2つの)マイク
ロウェル118を指定できる。そのコントロールサンプ
ルウェルの一方は陽性サンプルを含み、他方は陰性サン
プルを含む。従って、この例では、この方法により配列
された各マイクロウェルアレイ116に対して最大30
個の患者サンプルを検査できる(すなわち、30サンプ
ル×3マイクロウェル、既に説明されたコントロールサ
ンプルに残りの6マイクロウェルを使用する)。
【0027】患者の液体サンプルがサンプルトレイ組立
品112内のマイクロウェルアレイ116の適切なマイ
クロウェル118内に置かれた後、サンプルトレイ組立
品112がウェル読み取り装置100のステージ組立品
110に装填される。図3にステージ組立品110をよ
り詳細に示す。特に、ステージ組立品110はサンプル
トレー組立品112を受けるための開口124を含む。
ステージ組立品110は、ウェル読み取り装置100の
読み取り部品の完全性を較正し確認することに使用され
る複数のコントロールウェル126をさらに含む。とり
わけこれらのコントロールウェル126は8つの正規化
ウェル(normalization wells)127からなる列であ
り、以下にその目的を詳細に説明する。サンプルトレイ
組立品112が開口124内へと装填されてサンプル読
み取りを開始するとき、ステージ組立品110は、サン
プルトレイ組立品112及びコントロールウェル126
を覆うカバー128をさらに含む。ステージ組立品11
0は米国特許第6,043,880号公報に更に詳細に
説明されている。
【0028】ステージ組立品110へと装填されたサン
プルトレイ組立品112のマイクロウェル118に含ま
れるサンプルを読み取るため、図4に示すようにステー
ジ組立品110が光センサバー130を通過して運ばれ
る。光センサバー130は複数の光放出/検出ポート1
32を含む。ステージ組立品110がそれらのマイクロ
ウェル118を光放出/検出ポート上に位置づけたとき
に、8つのマイクロウェル118からなる列に向けて光
を放出して、それらのマイクロウェル118内に含まれ
るサンプルから発せられる蛍光の発光を検出するように
光放出/検出ポート132が制御される。この例では、
光センサバー130は、マイクロウェルアレイ116の
列が光放出/検出ポート132上に位置したときに、そ
の列にある8つのマイクロウェル118と実質的に揃う
ように配置された8つの光放出/検出ポート132を含
む。
【0029】それぞれの光ファイバケーブル134によ
って、LEDのようなそれぞれの光放出装置136に光
放出/検出ポート132を接続する。それぞれの光ファ
イバケーブル138によって、光電子増倍管(photomul
tiplier tube)のような光検出器140に光放出/検出
ポート132をさらに接続する。マイクロウェル118
に含まれるサンプルを読み取るために光センサバー13
0を通過してステージ組立品110を運ぶ方法ととも
に、さらなる光センサバー(light sensor bar)130
及びそれに関係する部品が、上記に参照された米国特許
第6,043,880号公報に詳細に説明されている。
【0030】一般に、それぞれのマイクロウェルの測定
記録(reading)は時間的にある特定の間隔で採取さ
れ、それぞれのマイクロウェルの追加的な測定記録は所
定の継続期間の間にそれぞれの時間間隔で採取される。
この例では、あるマイクロウェル測定記録はそれぞれの
マイクロウェル118に対して1時間の間にほぼ1分間
隔で得られる。正規化ウェル(normalization wells)
127のそれぞれの測定記録は、光放出/検出ポート1
32のそれぞれに対する「暗(dark)」測定記録ととも
に、それぞれの1分間隔で採取される。したがって、そ
れぞれの正規化ウェル127の60個の測定記録と60
個の暗測定記録とともに、それぞれのマイクロウェル1
18の60個のマイクロウェル測定記録が1時間の間に
得られる。上記で述べたように、測定記録は、サンプル
上に放出された励起光に応答してマイクロウェルサンプ
ルによって生成された蛍光放出の強度の測定値である。
これらの強度値は相対的螢光単位(relative fluoresce
nt units:以下、「RFU」と呼ぶ)の強度で記憶され
る。蛍光放出の高い強度を有するサンプルの測定記録
は、低い蛍光放出を有するサンプルの測定記録によって
提供されるものよりもずっと高いRFU値を提供する。
【0031】一旦、各サンプルの測定記録の総数(例え
ば60個の測定記録)が採取されると、サンプルが特定
の病気(例えば、CT又はGC)に対して検査により陽
性又は陰性のどちらかをウェル読み取り装置100が示
しうるように、ウェル読み取り装置100によって各サ
ンプルの測定記録を解釈しなければならない。サンプル
ウェル測定記録を表しているデータに対して以下のオペ
レーションを実行するために、ウェル読み取り装置10
0のマイクロプロセッシングユニットをソフトウェアに
よって制御する。実質的に同じ方法によりそれぞれのサ
ンプルマイクロウェル118について採取された測定記
録に説明されている操作を適用する。したがって、説明
目的のために、最初のサンプルマイクロウェル118と
称されるあるサンプルマイクロウェル118に対して採
取された測定記録に関してその操作を説明する。
【0032】上述したように、サンプルトレイ組立品1
12にある全てのマイクロウェル118がその間に読み
取られる各1分間の間に、光センサバー130は一回正
規化ウェルを読み取る。従ってそれぞれのマイクロウェ
ルサンプルについて60個の測定記録を採取した後に、
それぞれの正規化ウェル127は光センサバー130の
それぞれの光放出/検出ポート132によって60回読
み取られ、60個の正規化ウェル測定記録からなる8つ
の集合が得られる。説明目的のために、いま議論されて
いる最初のサンプルマイクロウェル118も読み取った
光放出/検出ポート132によって読み取られた正規化
ウェル127の正規化測定記録(normalization readin
gs)はn1からn60で表される。
【0033】さらに、上述したように、それぞれの1分
間の間に作動している光放出装置136が全く存在して
いないとき測定記録が読み取られるときの「暗」測定記
録("dark"reading)を得るように光検出器140を制
御する。これにより光検出器140はシステムに存在し
うる任意の周囲の光も検出することができる。この暗測
定記録は各光放出/検出ポート132に対して採取され
る。したがって、あらゆるマイクロウェル118につい
て60個の測定記録が得られた後に、60個の暗測定記
録からなる8つの集合(つまり、8つの光放出/検出部
132のそれぞれに対して60個の暗測定記録からなる
集合が8つ)が得られる。説明目的のために、今議論さ
れている最初のサンプルマイクロウェル118を読み取
った光放出/検出ポート132によって得られる暗測定
記録をd1からd60として表す。
【0034】図5は、1時間の読み取り期間に得られた
1ウェルに関する60個の測定記録の関係を示したグラ
フである。説明目的のために、これらの測定記録をr1
からr60として表す。これらの測定記録を図5のグラフ
上にプロットする。その読み取り期間の間に測定記録が
読み取られたそれぞれの時間(分)に関して縦軸として
表されたRFU値を用いて、これらの測定記録を図5の
グラフ上にプロットする。
【0035】グラフから分かるように、読み取り期間内
のより後に採取された測定記録に対するRFU値は、読
み取りの始めに採取された測定記録のRFU値よりも大
きい。説明目的のために、この例は、それに対してウェ
ルが検査されている特定の病気(例えば、CT又はG
C)を含むあるウェルに対する測定記録の傾向を示して
いる。
【0036】同じく図5から分かるように、「生デー
タ」測定記録("raw data" readings)のグラフは図示
されているようなノイズスパイク(noise spike)及び
段差(steps)を含む。サンプルウェルについて採取さ
れている誤った測定記録の結果であるグラフにおける任
意のノイズスパイク、段差、又は他の明らかな異常も次
に説明されるプロセスによって除去される。
【0037】図6に示されたフローチャートは、図5に
示された生データ測定記録r1からr60のグラフを解釈
して、あるウェルサンプルが、検査されている特定の目
標とする病気を含むかを判定するために使用されるその
ウェルサンプルについての結果を提供するための全体の
プロセスを表している。ウェル読み取り装置100内に
あるメモリ(図示せず)又はディスクドライブ106へ
と挿入されるディスク上に記憶することができるソフト
ウェアによって制御されるウェル読み取り装置100の
コントローラ(図示せず)によって、これらのプロセス
を実行する。
【0038】図6に示すように、このソフトウェアは最
初に、正規化データ測定記録(normalizer data readin
gs)n1からn60に対して、及び、ウェル測定記録r1
らr 60に対して暗補正(dark correction)を実行する
ようにコントローラを制御する。図7のフローチャート
及び補遺の擬似コードのステップ1にこのステップの詳
細を示す。
【0039】特に、ステップ1010では、暗測定記録
値d1〜d60が対応する正規化測定記録値(normalizer
reading values)n1〜n60からそれぞれ差し引かれ
て、補正された正規化測定記録(corrected normalizer
readings)cn1〜cn60がそれぞれ与えられる。すな
わち、正規化測定記録n1から暗測定記録d1を差し引い
て補正された正規化測定記録cn1が与えられ、正規化
測定記録n2から暗測定記録d2を差し引いて補正された
正規化測定記録cn2が与えられる等となる。
【0040】そして、プロセスはステップ1020に進
み、ここでは暗測定記録d1〜d60がそれらに対応する
ウェル測定記録r1〜r60からそれぞれ差し引かれて補
正されたウェル測定記録c1〜c60がそれぞれ与えられ
る。すなわち、ウェル測定記録r1から暗ウェル測定記
録d1を差し引いて補正されたウェル測定記録c1が与え
られ、ウェル測定記録r2から暗ウェル測定記録d2を差
し引いて補正されたウェル測定記録c2がそれぞれ与え
られる等となる。
【0041】補正された正規化測定記録と補正されたウ
ェル測定記録が全て得られた後、プロセスは次に図6に
示されたフローチャートのフィルタリング作業ステップ
1100へ進む。そこではノイズが、上述されたステッ
プ1010で得られた補正された正規化測定記録cn1
〜cn60から除去(filter)される。図8及び補遺の擬
似コードのステップ2にステップ1100の詳細を示し
ている。特に、この例では、5点移動中間値処理(5 po
int running median)を補正された正規化測定記録cr
1〜cr60に適用する。
【0042】ステップ1110に示すように、最初の二
つの平滑化された正規化値(smoothed normalizer valu
es)xn1及びxn2を、それぞれ最初の2つの補正され
た正規化値cn1及びcn2に等しくなるように設定す
る。それに対し、最後の二つの平滑化された正規化値x
59及びxn60を、それぞれ最後の2つの補正された正
規化値cn59及びcn60に等しくなるように設定する。
そして、ステップ1120において、平滑化された正規
化値xn3からxn58はそれぞれ、それらに対応する補
正された正規化値cn3からcn58と周辺の補正され
た正規化値との平均値又は中間値として得られる。例え
ば、平滑化された正規化値xn3を、補正された正規化
値cnlとcn2とcn3とcn4とcn5との平均値又は
中間値と等しくなるように設定する。同様に、平滑化さ
れた正規化値xn4を、補正された正規化値cn2とcn
3とcn4とcn5とcn6との平均値又は中間値と等しく
なるように設定する。平滑化された正規化値xn5から
xn58を同様の方法で計算する。
【0043】すべての平滑化された正規化値xn1から
xn60が得られたら、プロセスは図6のフローチャート
に示された動的正規化(dynamic normalization)ステ
ップ1200に進む。補遺の擬似コードのステップ3及
び図9のフローチャートに動的正規化プロセスの詳細を
示す。特にこの例では、平滑化された正規化値xn1
らxn60を、補正されたウェル測定記録値cr1からc
60とともに、動的正規化値nr1からnr60を計算す
るために使用する。
【0044】ステップ1210では、計算で使用される
スカラー値が設定される。この例ではそのスカラーの値
は3000であるが任意の適切な値でありうる。そし
て、処理はステップ1220に進み、ここで、スカラー
値(scalar value)と、補正されたウェル測定記録値
(corrected well reading values)と、平滑化された
正規化値(smoothed normalize values)とを、動的正
規化値(dynamic normalization values)の計算のため
に使用する。特に、動的正規化値を計算するために、対
応する補正されたウェル値はスカラー値によって掛け合
わされ、そして、その全体を対応する平滑化された正規
化値(smoothed normalizer value)で割る。例えば、
動的正規化値nrlを得るために、補正されたウェル測
定記録値cr1を3000(スカラー値)によって掛け
合わせ、そして、その全体を平滑化された正規化値xn
1で割る。同様に、補正されたウェル測定記録値cr2
3000を掛け、そして、その全体を平滑化された正規
化xn2で割ることによって計算される。60全ての動
的正規化値nr1からnr60が得られるまで、このプロ
セスが継続される。
【0045】そして、処理を継続して図6のフローチャ
ートのステップ1300に示すように、ウェルデータに
対して入力ノイズフィルタリング作業を実行する。図1
0のフローチャート及び補遺の擬似コードのステップ4
にもこの作業の詳細を示している。ステップ1300で
は、3点移動中間値処理(three point running media
n)が平滑化された正規化された値x1からx60を得るた
めに動的正規化値nr1からnr60に適用される。この
作業を実行するために、ステップ1310に示されてい
るように、最初の平滑化された正規化値x1はr1に関す
る最初の動的正規化値に等しく設定され、最後の平滑化
された正規化値x60は最後のr60に関する動的正規化値
に等しく設定される。そして、処理はステップ1320
に進み、ここで、平滑化されて正規化された値x2から
59が得られる。これらの値は3点移動中間値処理(th
ree point running median)を動的正規化値に適用する
ことによって得られるが、平滑化されて正規化された値
2からx59はそれらの対応する動的正規化値nr2から
nr59と周辺の正規化値の平均又は中間値をそれぞれ計
算することによって得られる。
【0046】すなわち、この例では、平滑化されて正規
化された値x2は動的正規化値nr1、nr2とnr3の平
均値又は中間値(midpoint)を採ることによって得られ
る。同様に、平滑化されて正規化された値x3は動的な
正規化された値nr2、nr3とnr4の平均値又は中間
値を採ることによって得られる。平滑化されて正規化さ
れた値x4からx59は同様な方法で得られる。
【0047】一旦、平滑化されて正規化された値x1か
らx60が得られると、平滑化されて正規化された値z1
からz60を得るために3点移動中間値処理(three poin
t running median)をそれらの値に適用する。すなわ
ち、ステップ1330では、平滑化されて正規化された
値z1を平滑化されて正規化された値x1に等しく設定
し、平滑化されて正規化された値z60を平滑化されて正
規化された値x60に等しく設定する。そして、ステップ
1340では、平滑化されて正規化された値z2からz
59を、対応する平滑化された正規化された値x2からx
59及び周辺の平滑化されて正規化された値の平均値又は
中間値を計算することによって得られる。すなわち、平
滑化されて正規化された値x1とx2とx3との平均値又
は中間値を計算することによって、平滑化されて正規化
された値z2を得る。同様に、平滑化されて正規化され
た値x2とx3とx4との平均値又は中間値を計算するこ
とによって、平滑化されて正規化された値z3は得る。
そして、平滑化されて正規化された値z4からz59を同
様な方法で得る。
【0048】上述したように、図6のフローチャートに
おけるステップ1000からステップ1300を実行し
た後に、ウェル測定記録は、それゆえに平滑化され正規
化されて、平滑化されて正規化された値z1からz60
よって表される。したがって、図11のグラフに示すよ
うに、平滑化された正規化された値z1からz60をそれ
らの対応するウェル測定記録が得られた対応する期間に
関してプロットすると、グラフのノイズスパイクが消滅
する。
【0049】しかしながら、これらの平滑化及び正規化
作業は、図11に示されたグラフに存在している段差
(step)を除去しない。グラフに現れる段差を生じさせ
た測定記録値の増加はウェル内の泡の存在によっておそ
らく引き起こされ、この泡は30番目のウェル測定記録
を得た後(すなわち、30分が経過した後)であるが、
31番目のウェル測定記録を得る前に発生した。それゆ
えに、ウェル測定記録値r31からr60の強度、すなわち
平滑化されて正規化された値z31からz60はこの泡に起
因して増加した。それ故に、平滑化されて正規化された
値z31からz60を段差の強度に比例する値だけ減少させ
ることが必要である。
【0050】図6のフローチャートに示すステップ14
00において段差除去作業を実行する。図12のフロー
チャート及び補遺の擬似コードのステップ5において段
差除去作業が述べられている。
【0051】これらのタイプのグラフは、一般に、1つ
だけあるいは2つの段差を有し、5つより多くの段差を
有することはほとんどあり得ないことが分かっている。
したがって、段差位置決定プロセス(step locating pr
ocess)を5回実行した後にグラフにおける全ての段差
を位置決めして除去する。したがって、図12のフロー
チャートにおけるステップ1405では、プロセスが最
大で5回繰り返すようにカウント値を設定する。そし
て、プロセスはステップ1410に進み、ここで、隣り
合った平滑化されて正規化された値z1からz60の差を
表す差分値(difference values)dr1からdr59を計
算する。すなわち、平滑化されて正規化された値z2
ら平滑化されて正規化された値z1を差し引いた値とし
て、最初の差分値dr1を計算する。平滑化されて正規
化された値z3から平滑化された正規化された値z2を差
し引いた値として、第2の差分値dr2を計算する。5
9個の差分値dr1からdr60が得られるまで、このプ
ロセスを繰り返す。
【0052】そして、処理はステップ1415に進み、
ここで、差分値dr1からdr59が一緒に加えられて平
均トータル(average total)が与えられる。そして、
この平均トータルは59で割られて差分平均(differen
ce average)`drが与えられる。そして処理はステッ
プ1420に進み、ここで分散値(variance value)v
ar(dr)を計算する。それぞれの差分値dr1〜d
59から差分値`drを差し引いて、それぞれの差し引
いた結果を自乗して、その自乗した結果を総和してこの
分散値を得る。例えば、差分値`drを最初の差分値d
1から差し引いて、そしてその結果を自乗する。そし
て、差分値`drを第2の差分値dr2から差し引いて、
その結果を自乗する。このプロセスは、残りの全ての差
分値dr3からdr59について継続する。そして、これ
らの59個の「自乗された」結果を加えて、加えた結果
を58で割って分散値(dr)を得る。
【0053】そして、プロセスはステップ1425に進
み、ここで、総和値(sum value)「s」を計算する。
差分値`drを差分値dr1からdr59のそれぞれから差
し引いて、それぞれの結果を4乗して59個の4乗され
た結果からなる集合が得られ、そして、それらの4乗さ
れた結果を総和することによってこの総和値を得る。す
なわち、差分値`drを第1の差分値dr1から差し引い
て結果を得る。そして、その結果を4乗して、第1の4
乗された結果が与えられる。差分値`drを第2の差分
値dr2から差し引いて、その引き算の結果を4乗し
て、第2の4乗結果が与えられる。59個の4乗された
結果を全て計算するまで、残り全ての差分値dr3から
dr59についてこのプロセスを継続する。59個の4乗
された結果を加えて、総和値「s」が与えられる。
【0054】ステップ1430の処理では、分散値va
r(dr)がゼロに等しいかどうか判定される。もしv
ar(dr)の値がゼロに等しいなら、処理はステップ
1433に進み、そこでカウント値を1だけ増加させ
て、ステップ1410からステップ1425を上述した
ように繰り返す。しかしながら、もしvar(dr)の
値がゼロに等しくないなら、処理はステップ1435に
進む。ステップ1435では、臨界値(critical valu
e)CRIT_VALを4.9に等しくなるように設定
する。そして、処理はステップ1440に進み、ここ
で、総和「s」の値が、var(dr)の自乗に59を
掛けた値により割り算された値が臨界値CRIT_VA
Lの値より大きいかどうかを判定する。そして、もし計
算された値がCRIT_VALより大きくないなら、段
差位置決定及び修繕処理(step location and repair p
rocessing)が完了して、処理は図6のフローチャート
に示されたステップ1500における周期ノイズフィル
タ処理(periodic noise filterprocessing)まで進
む。
【0055】しかしながら、もし総計がCRIT_VA
Lの値より大きいなら処理はステップ1445まで進
み、ここで、段差の位置を決定する処理を実行する。こ
れは、差分値dr1からdr59までのそれぞれの差分値
から差分値`drを差し引いて、差し引かれた結果のそ
れぞれの絶対値をとり、どの絶対値が最大かを決定する
ことによって遂行される。例えば、処理は値`drを第
1の差分値dr1から最初に差し引いてその結果の絶対
値をとる。この絶対値を、初期にゼロに設定されている
変数「max」と比較する。もし絶対値がより大きけれ
ば、変数maxをその絶対値に設定し、変数maxpt
_drを差分値の番号、この場合では1、と等しくなる
ように設定する。
【0056】そして、処理は第2の差分値dr2から差
分値`drを差し引いて、その差し引かれた結果の絶対
値をとる。処理は、その絶対値が新しい「max」の値
より大きいかどうかを判定する。もしその絶対値がより
大きいなら、「max」をその絶対値に設定し、max
pt_drを2と等しくなるように設定する。このプロ
セスを全ての残りの差分値dr3からdr59に対して繰
り返す。プロセスが完了した後に、段差が生じた位置で
ある平滑化されて正規化された値の番号に等しくなるよ
うにmaxpt_drを設定する。上述したように、こ
の例では、段差が値z30において起こったと推定され
る。したがって、maxpt_drを30に設定する。
【0057】そして、プロセスは、差分値dr1からd
59までの中間差分値(median difference value)を
決定するステップ1450に進む。そして、ステップ1
455では、段差の後に生じる平滑化されて正規化され
た値が、段差が発生するところで平滑化されて正規化さ
れた値に対して計算された差分値だけ減少され、ステッ
プ1450では、計算された中間差分値だけ増加され
る。例えば、平滑化されて正規化された値z31からz60
は、差分値dr30(30番目の読み取り後に生じた段
差)だけそれぞれ減少され、そして平滑化されて正規化
された値z31からz60はステップ1450で計算された
平均差分値(median difference value)だけそれぞれ
増加される。図13に示すように、このプロセスはz31
からz60までのRFU値を表す曲線の部分全体を下方に
シフトさせる効果を有するので、段差は消滅する。
【0058】そして、処理はステップ1460に進み、
ここでプロセス全体を5回繰り返したかを判定する。も
しカウントの値が5に等しくないなら、ステップ146
5においてそのカウントの値を一つ増加し、ステップ1
410に戻って上述したように処理を繰り返す。しかし
ながら、もしカウントの値が5に等しいなら、処理は図
6に示されるフローチャートにおける周期的ノイズフィ
ルタステップ1500に進む。
【0059】周期的ノイズフィルタの操作1500を実
行して、段差を修繕した図13に示されたグラフに存在
しうる誤った値をさらに除外する。図14のフローチャ
ート及び補遺の擬似コードのステップ6に周期的ノイズ
フィルタの詳細を示す。
【0060】特に、5点移動平均処理(five-point mov
ing average)を図13のグラフに表された測定記録値
1からz60に適用して、フィルタされた値f1からf60
を与える。ステップ1510では、平滑化されて正規化
された値z1及びz2にそれぞれ等しくなるように最初の
2つのフィルタ値f1及びf2を設定し、2つの平滑化さ
れて正規化された値z59及びz60にそれぞれ等しくなる
ように最後の2つのフィルタされた値f59及びf60を設
定する。そして、ステップ1520では、フィルタされ
た値f3からf58は、対応する平滑化されて正規化され
た値z3からz58と周辺の平滑化されて正規化された値
との平均をとることによってそれぞれ決定される。例え
ば、平滑化された正規化された値z1とz2とz3とz4
5との総和をとり、その総和の結果を5で割ることに
よってフィルタされた値f3を決定する。平滑化されて
正規化された値z2とz3とz4とz5とz6との総和をと
り、その総和の結果を5で割ることによってフィルタさ
れた値f4を決定する。残りの全てのフィルタ値f3から
58が得られるまでこのプロセスを継続する。
【0061】そして、処理は図6に示されたステップ1
600に進み、ここでは、生データのウェル測定記録値
1からr60までの値から上述したステップを経てそれ
ぞれ導出されてフィルタされた値f1からf60が、実際
にウェルと解釈されるかどうか、又は言い換えると、ウ
ェルが、サンプルトレイ組立品112のマイクロアレイ
116においてその場所に実際に存在したかどうかを処
理が判定する。図15のフローチャー及び補遺の擬似コ
ードのステップ7にウェル存在判定処理(wellpresent
determination processing)の詳細を示す。
【0062】特に、ステップ1610では、フィルタ値
10とf20とf30とf40とf50とを加え、それらの値を
5で割ることによってウェル測定記録平均(well readi
ng average)wpavg(以下、「wpavg」と呼ぶ)を決定
する。このwpavgをウェル閾値WT_THRESと比
較する。ウェル閾値WT_THRESをこの例では12
5.0に設定する。もし、ステップ1620における処
理が、wpavgはゼロよりも大きいが閾値WP_THR
ESよりも小さいことを判定すると、処理はウェルが一
切存在しないこと及び得られたデータが完全に誤りであ
ることを決定する。そして、処理は図6に示されたフロ
ーチャートにおけるステップ1900に進み、ここで、
そのウェルに対する処理を完了する。しかしながら、も
し、ステップ1620における処理がウェルの存在を判
定すると、処理は図6に示されたフローチャートにおけ
るステップ1700に進む。
【0063】ステップ1700では、処理がベースライ
ン・バックグラウンド補正(base line background cor
rection)を確立し、ここで、例えば、最初のバックグ
ラウンド値f1からf5に基づいて平均値を計算する。分
析評価によってはf10からf 15とような他の範囲の値を
使用することができる。フィルタされた値f1からf6 0
までの全てからこの平均値を差し引く。さらに、必要で
はないが、その平均を計算するために使用される値を、
その平均値を計算するために使用された後にそれぞれゼ
ロに設定することができる。図16のフローチャート及
び補遺の疑似コードのステップ8にこのバックグラウン
ド補正作業の詳細を示している。
【0064】すなわち、ステップ1710では、フィル
タされた値f1からf5を加えて総和値が与えられる。こ
の例では、総和値を5で割って初期の調整値IA(init
ialadjustment value、以下、「IA」と呼ぶ)が与えら
れる。
【0065】そして、処理はステップ1720に進み、
ここで、初期の調整値IAをフィルタ値f1からf60
それぞれから差し引く。その減算処理において、もしフ
ィルタ値がゼロよりも小さいならば、そのフィルタされ
た値をゼロに設定する。図17のグラフに示すように、
この処理によって、フィルタ値f1からf60にわたるグ
ラフの部分全体は水平軸に向かってシフトする。そし
て、処理は図6のフローチャートにおけるステップ18
00に進み、以下に説明するように補正されたグラフを
ある閾値と比較する。
【0066】上記で実行された処理ステップのすべて
が、誤った追加的な値を除去して閾値との比較に最も適
切なグラフを提供することを指摘しておく。しかしなが
ら、許容できる結果を与えるために閾値と比較すること
ができるグラフを作成するにはバックグラウンド補正の
実行が必要であるだけである。
【0067】図18に示されたフローチャートにより詳
細に閾値比較ステップを示す。ステップ1810におい
て、過去の結果に基づいて決定された閾値と補正された
グラフとを比較する。言い換えると、もし、その病気が
当該サンプルに実際に存在していれば(つまり、サンプ
ルが陽性であれば)、補正された測定記録値が60回の
読み取りの間のある時点に特定の値を越えることで特定
の病気(例えば、CT又はGC)の存在を採られた過去
のデータ測定記録から検出する。したがって、当該サン
プルにおいて関心のある病気の存在又は不存在に関する
最も正確な表示を与える値となるように閾値を選択す
る。感度及び特徴を同時に最大にする閾値を選択するこ
とによってこれを達成することができる。この例では、
「100」となるように閾値を選択する。
【0068】もし、閾値を越える最初の補正値がバック
グラウンド補正値を計算するために使用された最初のい
くつかの値以外の値であることを比較によって判定され
ると、処理は図18に示されたステップ1820とステ
ップ1830に進む。次の処理において、閾値を越える
場所を決定するためにグラフが補間される。すなわち、
図19に示すように、グラフが閾値と交差する値は2つ
の実際の測定記録の間にある。したがって、x軸(時間
軸)上の位置に対応する値である報告値(reported val
ue)を計算するために、処理によって2つの実際の値の
間を補間する。例えば、もしグラフが測定記録16と1
7の間で閾値と交差するならば、補間は16と17の間
の強度(例えば、16.40)を有する報告値に達す
る。そして、処理はステップ1840に進み、ここで、
ウェル読み取り装置100が報告値を報告し、目標とす
る病気に対して陽性と検査されて対応するウェルに存在
する当該サンプルの表示をするように、コントローラが
ウェル読み取り装置100を制御する。この表示は、デ
ィスプレイスクリーン108上に表示され、又はディス
クドライブ106のディスクにデータとして保存され、
及び/又は、ウェル読み取り装置100に付随するプリ
ンタからプリントすることができる。
【0069】しかしながら、もし、ステップ1810に
おける処理が、バックグラウンド補正値を計算するため
に使用された最初のいくつかの値の間にある値であると
閾値を越える最初の補正値を判定するならば、処理は図
18に示されたステップ1850及びステップ1860
に進む。この状況は、図20のグラフに示されており、
サンプルが十分な量の関心のある病原体又は目標とする
核酸を含む非常に強い陽性のサンプルであるときに生じ
る。そして、報告値を計算するために、バックグラウン
ド補正のために使用される値のうちで最後の値と、バッ
クグラウンド補正値の外側の次の値との間が処理によっ
て補間される。例えば、もしバックグラウンド補正のた
めに使用される値のうちで最後の値が5であるならば、
補間において5と6の間の値(例えば、5.70)が計
算される。処理はステップ1840に進み、ここで、上
述した類似の方法で、目標とする病原体又は核酸に対し
て強い陽性と検査された対応するウェルに存在する当該
サンプルの表示をするように、コントローラがウェル読
み取り装置100を制御する。この表示は、ディスプレ
イスクリーン108上に表示され、又はディスクドライ
ブ106のディスクにデータとして保存され、及び/又
は、ウェル読み取り装置100に付随するプリンタから
プリントすることができる。
【0070】もしステップ1810の処理によって、グ
ラフにおける値のどれもが閾値を越えないと判定されれ
ば、処理は図18に示された1870とステップ188
0に進む。この状況は、図21のグラフに示されてお
り、関心のある病原体あるいは目標となる核酸を一切含
まないか又は十分な量を含んでいないときに生じる。そ
の後の処理によってグラフにおける最後の値(すなわち
60)が報告値とされる。そして、処理はステップ18
40に進み、ここで、上述した類似の方法で、目標とす
る病気に関して陰性と検査された対応するウェルに存在
する当該サンプルの表示をするように、コントローラが
ウェル読み取り装置100を制御する。この表示は、デ
ィスプレイスクリーン108上に表示され、又はディス
クドライブ106のディスクにデータとして保存され、
及び/又は、ウェル読み取り装置100に付随するプリ
ンタからプリントすることができる。
【0071】上述したように、他のサンプルマイクロウ
ェルに集められた患者番号1からのサンプルを読み出し
て解析する方法は、最初のサンプルマイクロウェル内の
サンプルに対して上述した方法と基本的に同じである。
特に、それぞれの各サンプルマイクロウェルにあるサン
プルについて採取された60個の測定記録が、上述した
ようなステップ1000からステップ1800に従って
処理される。
【0072】そして、基本的に同一の方法で全ての患者
サンプルに対して上記の処理を実行することができる。
上述したように、もし、それぞれの患者サンプルが2つ
の病気に対して検査される場合には、マイクロウェルア
レイ116及びサンプルトレイ組立品112は最大で3
0人の患者のサンプルを収容することができる。しかし
ながら、いくつかの場合には、増幅コントロールAC
(amplification control、以下、「AC」と呼ぶ)を全
てのウェルに存在する内部コントロールとして含みう
る。この増幅コントロールは、光センサバー130の光
放出/検出ポート132により放出された異なる周波数
の光によって、又は、例えば、上記米国特許第6,04
3,880号公報に記述された二重光センサバー(図示
せず)によって光を当てることができる。この場合に
は、2つの異なる病気(例えば、CT及びGC)を検査
するために各患者に対して2つのマイクロウェルの集合
を必要とし、一つの病気(例えば、CT又はGC)を検
査するために患者毎に唯一つのマイクロウェルを必要と
する。
【0073】何らかの結果を患者に報告する前に、C
T、GC、ACの陽性及び陰性のコントロールサンプル
の読み取りから得られた値をステップ1000から18
00に関して上述した方法で処理し、結果として生じる
値が解析されて既知の陽性及び陰性のコントロールサン
プルが実際に陽性と陰性にそれぞれ読み取られたことを
確かなものとすることも注意しておく。もし、これらの
コントロールサンプルのいずれかの測定記録が正しくな
いならば(すなわち、陰性サンプルが陽性サンプルと識
別される、又は陽性サンプルが陰性サンプルと識別され
る)、マイクロウェルトレイ全体に対して採取されるサ
ンプル測定記録は疑問とされる。サンプルデータのすべ
てが捨てられなければならず、新しいサンプルが、新し
いマイクロウェルアレイに集められ、上述した方法で読
み取られ、評価されることができる。
【0074】本発明の2、3の例示的な実施態様を上記
で詳細に説明してきたが、当業者であれば本発明の技術
的思想及び範囲を超えることなく、例示した実施態様の
多くの修正や変更を考えることができる。従って、その
ようなすべての変更が請求項に定義された本発明の範囲
内に含まれることを意図している。
【0075】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】サンプルウェルアレイのサンプルウェルを光学
的に読み取ってサンプルウェル測定記録を解釈するため
の本発明の一実施態様におけるサンプルウェル読み取り
装置の概略図である。
【図2】図1に示されたサンプルウェル読み取り装置に
おいて使用されるサンプルウェルトレイの拡大斜視図で
ある。
【図3】図1に示されたサンプルウェル読み取り装置に
おいて使用される図2に示されたサンプルウェルトレイ
組立品を受け取って運ぶためのステージ組立品の詳細斜
視図である。
【図4】図1の装置において使用される光センサバーと
対応する光ファイバケーブル、光放出ダイオードと光検
出器のレイアウトを、図3のステージ組立品によって運
ばれる光センサバーを通過して運ばれるサンプルウェル
トレイとの関係において示した概略図である。
【図5】図1の装置によって図2に示されたサンプルウ
ェルトレイのサンプルウェルから検出された蛍光放出の
強度を表した値のグラフを示した概略図である。その値
は、対応する蛍光放出が検出された時間の関数としてプ
ロットされている。
【図6】本発明の一実施態様における図5に示されたグ
ラフのデータを、正規化、フィルタリング、調整、及び
解釈する方法のステップのフローチャートである。
【図7】図6に示されたフローチャートの暗補正処理ス
テップのフローチャートである。
【図8】図6に示されたフローチャートのインパルスノ
イズフィルタ処理ステップのフローチャートである。
【図9】図6に示されたフローチャートの動的正規化処
理ステップのフローチャートである。
【図10】図6に示されたフローチャートのインパルス
ノイズフィルタ処理ステップのフローチャートである。
【図11】図5に示されたグラフに対して、図6に示さ
れた暗補正、インパルスノイズフィルタ、及び動的正規
化ステップを実行した後の結果のグラフを示した概略図
である。
【図12】図6に示されたフローチャートの段差位置決
定・除去処理ステップのフローチャートである。
【図13】図11に示されたグラフに、図6に示された
フローチャートの段差位置決定・修繕ステップを実行し
た結果のグラフを示した概略図である。
【図14】図6に示されたフローチャートの周期的ノイ
ズフィルタ作業ステップのフローチャートである。
【図15】図6に示されたフローチャートのウェル存在
判定ステップのフローチャートである。
【図16】図6に示されたフローチャートのバックグラ
ウンド補正ステップのフローチャートである。
【図17】図13に示されたグラフに、図6に示された
フローチャートのバックグラウンド補正ステップを実行
した結果のグラフを示した概略図である。
【図18】図6に示されたフローチャートの閾値比較ス
テップのフローチャートである。
【図19】閾値と図17に示されたグラフとの比較を示
した概略図である。
【図20】閾値と非常に高い陽性サンプルから生成され
たグラフとの比較を示した概略図である。
【図21】閾値と陰性サンプルから生成されたグラフと
の比較を示した概略図である。
【符号の説明】
100 ウェル読み取り装置 102 キーパッド 104 ディスプレイ 106 ディスクドライブ 107 フロッピィディスク 108 ドア 110 ステージ組立品 112 サンプルトレイ組立品 114 トレイ 116 マイクロウェルアレイ 118 マイクロウェル 120、124 開口部 122 カバー 126 コントロールウェル 127 正規化ウェル 130 光センサバー 132 光放出/検出ポート 134、138 光ファイバケーブル 138 発光ダイオード 140 光検出器 142 コントローラ 144 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/18 G06F 17/18 Z (71)出願人 595117091 1 BECTON DRIVE, FRA NKLIN LAKES, NEW JE RSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 リチャード・エル・ムーア アメリカ合衆国メリーランド州21228,ケ イトンズヴィル,グリーンロウ・ロード 356 (72)発明者 トビン・ジェイ・ヘルヤー アメリカ合衆国メリーランド州21117,オ ーウィングズ・ミルズ,ローヤルティ・サ ークル 110 Fターム(参考) 2G045 AA25 CB21 CB30 DA12 DA13 DA14 FA22 FA26 FB02 FB12 HA09 HA16 JA01 JA02 JA04 JA20 5B056 BB51 HH00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの生物学的又は化学的サ
    ンプルを含むサンプル分析評価に関する数値データが、
    それぞれのサンプルに関するデータの集合を含み、それ
    ぞれの前記データの集合が、それぞれの時点において読
    み取られた前記各サンプルの状態のそれぞれを表す複数
    のデータ値を含んでおり、 それぞれの前記データの集合に対して、 前記データ値のそれぞれに、それぞれの数値を付与する
    ステップと、 前記数値の少なくとも一つに基づいて補正値を計算する
    ステップと、 前記補正値に基づいて前記数値のそれぞれを調整してそ
    れぞれの補正された数値を提供するステップと、 前記補正された数値のいずれかが閾値を越えているかど
    うかを判定するステップと、 前記判定ステップの結果に基づいて、前記サンプルが所
    定の特性を有しているかどうかを示すように前記システ
    ムを制御するステップとを実行する、少なくとも一つの
    生物学的又は化学的サンプルを含むサンプル分析評価に
    関する数値データを解析するようにシステムを制御する
    ためのコンピュータ化された方法。
  2. 【請求項2】 前記付与するステップが、前記それぞれ
    の時点を表す系列に前記データ値を配列するステップを
    含み、 前記補正された数値の一つが前記閾値を越えるまで、前
    記判定するステップが、前記補正された数値と前記閾値
    とを継続的に比較するステップを含んでいる請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも一つの生物学的又は化学的サ
    ンプルを含むサンプル分析評価に関する数値データが、
    各それぞれのサンプルに関するデータの集合を含み、そ
    れぞれの前記データの集合が、それぞれの時点において
    読み取られた前記各サンプルの状態のそれぞれを表す複
    数のデータ値を含んでおり、 それぞれの前記セットのデータに対して、 前記複数のデータ値をそれぞれ、前記データ値の強度を
    表す縦軸と、前記複数のデータ値を取得するために、前
    記サンプルの測定値を採取した間の期間を表す横軸とを
    有するグラフ上に点として表すステップと、 前記データ値の前記強度の少なくとも一つに基づいて補
    正値を計算するステップと、 前記補正値に基づいて前記データ値をそれぞれ調整し
    て、それぞれの補正された値の補正されたグラフを提供
    するステップと、 前記補正されたグラフの前記補正された値のいずれかが
    前記縦軸の方向において閾値を越えているかどうかを判
    定するステップと、 前記判定ステップの結果に基づいて、前記サンプルが所
    定の特性を有しているかどうかを示すように前記システ
    ムを制御するステップとを実行する、少なくとも一つの
    生物学的又は化学的サンプルを含むサンプル分析評価に
    関する数値データを解析するようにシステムを制御する
    ためのコンピュータ化された方法。
  4. 【請求項4】 前記グラフの始めに複数の前記データ値
    の前記強度に基づいて、前記計算するステップが前記補
    正値を計算する請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つの生物学的又は化学的サ
    ンプルを含むサンプル分析評価に関する数値データが、
    各それぞれのサンプルに関するデータの集合を含み、そ
    れぞれの前記データの集合が、それぞれの時点において
    読み取られた前記各サンプルの状態のそれぞれを表す複
    数のデータ値を含んでおり、 それぞれの前記データの集合に対して、 前記データ値のそれぞれにそれぞれの数値を割り当てる
    ために、前記システムを制御するように構成された第1
    の命令の集合と、 前記数値の少なくとも一つに基づいて補正値を計算する
    ために、前記システムを制御するように構成された第2
    の命令の集合と、 前記補正値に基づいてそれぞれの補正された数値を提供
    するために、前記システムを制御するように構成された
    第3の命令の集合と、 前記補正された数値のいずれかが閾値を越えているかど
    うかを判定するために、前記システムを制御するように
    構成された第4の命令の集合と、 前記判定ステップの結果に基づいて前記サンプルが所定
    の特性を有しているかどうかを示すために、前記システ
    ムを制御するように構成された第5の命令の集合と を含んでなる、数値データを解析するためにシステムを
    制御するための命令を記憶したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記それぞれの時点を表す系列に前記デ
    ータ値を配列するように、前記第1の命令の集合が前記
    システムを制御するようにさらに構成され、 前記補正された数値の一つが前記閾値を越えるまで前記
    補正された数値と前記閾値とを継続的に比較するよう
    に、前記第4の命令の集合が、前記システムを制御する
    ようにさらに構成されている請求項5に記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの生物学的又は化学的サ
    ンプルを含むサンプル分析評価に関する数値データが、
    各それぞれのサンプルに関するデータの集合を含み、そ
    れぞれの前記データの集合が、それぞれの時点において
    読み取られた前記各サンプルの状態のそれぞれを表す複
    数のデータ値を含んでおり、 前記データ値のそれぞれに、それぞれの数値を付与する
    ための手段と、 前記数値の少なくとも一つに基づいて補正値を計算する
    ための手段と、 前記補正値に基づいて前記数値のそれぞれを調整してそ
    れぞれの補正された数値を提供するための手段と、 前記補正された数値のいずれかが閾値を越えているかど
    うかを判定するための手段と、 前記判定手段の結果に基づいて前記サンプルが所定の特
    性を有しているかどうかを示すように前記システムを制
    御するための手段とを含んでなる数値データを解析する
    ためのシステム。
  8. 【請求項8】 前記付与するための手段は、前記それぞ
    れの時点を表す系列に前記データ値を配列するための手
    段を含み、 前記判定するための手段は、前記補正された数値の一つ
    が前記閾値を越えるまで、継続的に前記補正された数値
    と前記閾値とを比較する請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つの生物学的又は化学的サ
    ンプルを含むサンプル分析評価に関する数値データが、
    各それぞれのサンプルに関するデータの集合を含み、そ
    れぞれの前記データの集合が、それぞれの時点において
    読み取られた前記各サンプルの状態のそれぞれを表す複
    数のデータ値を含んでおり、 前記複数のデータ値をそれぞれ、前記データ値の強度を
    表す縦軸と、前記サンプルの測定記録が前記複数のデー
    タ値を取得するために採取された期間を表す横軸と、を
    有するグラフ上のポイントして表すための手段と、 前記データ値の前記強度の少なくとも一つに基づいて補
    正値を計算するための手段と、 前記補正値に基づいて前記データ値をそれぞれ調整し
    て、それぞれの補正された値の補正されたグラフを提供
    するための手段と、 前記補正されたグラフの前記補正された値のいずれかが
    前記縦軸の方向において閾値を越えているかどうかを判
    定するための手段と、 前記判定手段の結果に基づいて前記サンプルが所定の特
    性を有しているかどうかを示すように前記システムを制
    御するための手段とを含んでなる数値データを解析する
    ためのシステム。
  10. 【請求項10】 前記計算するための手段が、複数の前
    記データ値の前記強度に基づいて前記グラフの始めに前
    記補正値を計算する請求項9に記載のシステム。
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