JP2002031422A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002031422A
JP2002031422A JP2000214925A JP2000214925A JP2002031422A JP 2002031422 A JP2002031422 A JP 2002031422A JP 2000214925 A JP2000214925 A JP 2000214925A JP 2000214925 A JP2000214925 A JP 2000214925A JP 2002031422 A JP2002031422 A JP 2002031422A
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condenser
gas
valve
temperature
refrigerator
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JP2000214925A
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Takashi Doi
隆司 土井
Tsutomu Sakuma
勉 佐久間
Akihiro Noguchi
明裕 野口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫の凝縮器におけるスリップ現象の発生
を防止して、凝縮能力の向上を図る。 【解決手段】 圧縮機14、凝縮器22、蒸発器10,
12を接続して構成した冷凍サイクルを備え、凝縮器2
2としてワイヤーコンデンサ26とその下流の防露パイ
プ24を持った冷蔵庫において、ワイヤーコンデンサ2
6の冷媒出口に気液を分離できる気液分離器32を設
け、この気液分離器32のガス出口側に防露パイプ24
を接続し、気液分離器32の液出口側に防露パイプ24
をバイパスするバイパス経路34を接続したもの。防露
パイプ24内には気液分離器32によりガスのみが流れ
るため、配管内部がドライとなって凝縮が進む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に関するも
のであり、特に冷凍サイクルにおける凝縮器部分に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫における冷凍サイクルの一
例を図10に示す。この冷凍サイクルでは、圧縮機14
から出た冷媒は、凝縮器22、三方弁16を介して流
れ、冷蔵室を冷却する場合には、三方弁16から冷蔵用
キャピラリーチューブ18、冷蔵室用蒸発器(以下、R
エバという)12、冷凍室用蒸発器(以下、Fエバとい
う)10を介して流れ、サクションパイプ19を経て、
圧縮機14に戻る。また、冷凍室を冷却する場合には、
三方弁16から冷凍用キャピラリーチューブ20、Fエ
バ10を介して流れ、サクションパイプ19を経て、圧
縮機14に戻る。
【0003】上記の凝縮器22は、詳細には、図12に
も示されるように、冷蔵庫本体7の背面に配された放熱
用の背面パイプ28と、冷蔵庫本体7の底面に配された
底面コンデンサと呼ばれるワイヤーコンデンサ26と、
冷蔵庫本体7の前面開口縁部に配された露付き防止用の
防露パイプ24とで構成されており、これら3つの部材
で圧縮機14から吐出された冷媒を凝縮している。
【0004】図11にこの冷凍サイクルのモリエル線図
を示す。図11に示すように、ガス状態から2相気液、
液状態へと背面パイプ28、ワイヤーコンデンサ26、
防露パイプ24により凝縮されていき、凝縮器22の出
口では気液混合の2相冷媒(ガス1、液9の割合)とな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、凝縮器22
の下流域にある防露パイプ24は、図12に示すよう
に、冷蔵庫本体7の下側から入り、上下を繰り返して凝
縮器22の出口に至っている。そのため、防露パイプ2
4では、重力に反して下から上に冷媒が流れる配管部分
がある。このような配管部分では、圧縮機14が通常の
運転状態である場合、図13(a)に示すように、防露
パイプ24の配管内面で凝縮した液30が重力で滴下し
ようとしても、冷媒の流れの力で液30が上昇し、配管
内面はドライに近くなるような現象となる。
【0006】しかしながら、圧縮機14の運転周波数が
小さく、冷媒循環量が少ない場合には、配管内の冷媒流
速が遅いため、冷媒の流れより重力の方が強くなり、図
13(b)に示すように、液30が配管内でそのまま停
滞してしまう場合がある。これをスリップ現象という。
【0007】このスリップ現象が起こると、図14に示
すように、冷凍能力の低下や冷媒遅れなどの問題が生じ
る。すなわち、ステップS1〜ステップS5に示すよう
に、スリップ現象が起こると、凝縮器22内でのぬれ面
(液体で覆われた面)が多くなり、これにより、液が熱
抵抗となり、凝縮熱量が低下し、その結果、冷凍能力が
低下することになる。また、ステップS6〜ステップS
8に示すように、ステップS2の凝縮器22内でのぬれ
面が多くなると、配管構成によっては液が出てこなくな
り、冷媒循環量のバランスがくずれ、特に、冷蔵室冷却
と冷凍室冷却の切替時などでは、冷媒遅れが生じること
になる。
【0008】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、凝
縮器の途中部分に凝縮した冷媒液を凝縮器出口に戻す冷
媒経路を設け、凝縮していないガスを残りの凝縮器で凝
縮させ、冷凍能力の向上と冷媒遅れを生じさせないよう
にして、凝縮器の能力改善を図るようにした冷蔵庫を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の冷蔵
庫は、圧縮機、凝縮器、蒸発器を接続して構成した冷凍
サイクルを備え、冷媒を凝縮する前記凝縮器部分に凝縮
用の第1コンデンサとその下流の第2コンデンサを持っ
た冷蔵庫において、前記第1コンデンサの冷媒出口に、
気液を分離できる気液分離手段を設け、この気液分離手
段のガス出口側に前記第2コンデンサを接続し、気液分
離手段の液出口側に前記第2コンデンサをバイパスする
バイパス経路を接続したことを特徴とする。
【0010】請求項1の冷蔵庫であると、第1コンデン
サで凝縮された冷媒液をバイパス経路を介して第2コン
デンサの出口側に戻し、第2コンデンサにはガスのみを
流入されることができる。そのため、第2コンデンサ
は、気液2相の冷媒が流入する場合と比べて、配管内部
がドライとなって凝縮が進み、さらに管内流路をガスが
占有するため流路抵抗も低減できる。従って、凝縮能力
が向上し、冷凍能力も向上する。
【0011】請求項2の冷蔵庫は、請求項1において、
前記バイパス経路に弁を設けて、圧縮機の運転周波数が
設定周波数よりも大きいときに弁を閉じるよう制御する
ことを特徴とする。
【0012】圧縮機の運転周波数が大きく、冷媒流量が
多い場合には、第1コンデンサでの凝縮量が低下し、従
って第1コンデンサ出口での液量が少ない。また、冷媒
流速も速いため、凝縮液が配管内を流れやすい。そのた
め、請求項2のように、圧縮機の運転周波数が設定周波
数よりも大きいときには、弁を閉じて第2コンデンサの
みに冷媒が流れるようにしても、スリップ現象は発生し
ない。また、圧縮機の運転周波数が設定周波数より小さ
い場合は、弁を開いて、液をバイパス経路を介して第2
コンデンサの出口側に流し、ガスを第2コンデンサに流
すことにより、凝縮能力及び冷凍能力が向上する。
【0013】請求項3の冷蔵庫は、請求項1において、
前記第2コンデンサが、冷蔵庫本体の前面開口縁部に配
された露付き防止用の防露パイプであり、前記バイパス
経路に弁を設けて、前記防露パイプの温度が冷蔵庫外の
室温よりも低いときに弁を閉じるよう制御することを特
徴とする。
【0014】請求項3の冷蔵庫であると、防露パイプの
温度が室温より低い場合には、弁を閉じて防露パイプの
みに冷媒を流すことにより、防露パイプの温度を上げて
扉接合部での結露を防止することができる。
【0015】請求項4の冷蔵庫は、請求項1において、
前記バイパス経路に弁を設けて、第1コンデンサの温度
と第2コンデンサの出口温度との温度差が所定値よりも
小さいときに弁を開けるよう制御することを特徴とす
る。
【0016】第1コンデンサの温度と第2コンデンサの
出口温度との温度差が小さいときには、第2コンデンサ
で十分熱交換できていないため、この場合に請求項4の
冷蔵庫のように弁を開けて、第2コンデンサに冷媒を流
れにくくし、液をバイパス経路を介して第2コンデンサ
の出口側に流すことにより、第2コンデンサでの凝縮能
力を高めることができる。
【0017】請求項5の冷蔵庫は、請求項1において、
前記バイパス経路に弁を設けて、第1コンデンサの温度
と第2コンデンサの出口温度との温度差が所定値よりも
小さく、かつ、圧縮機の運転周波数が設定周波数よりも
小さいときに弁を開けるよう制御することを特徴とす
る。
【0018】請求項5の冷蔵庫であると、請求項4の制
御に圧縮機の運転周波数も考慮して弁制御を行うので、
凝縮状態の制御の精度をさらに高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0020】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例に係る冷蔵庫1の冷凍サイクルの構成図を示し、図
2は冷蔵庫1の縦断面図である。なお、従来例と同じ要
素には同じ番号を付して説明を省略する。
【0021】まず、冷蔵庫1の構造について図2に基づ
いて説明する。冷蔵庫内部は、上段から冷蔵室2、野菜
室3、製氷室4、冷凍室5が設けられている。冷凍室5
の背面にある機械室6には、運転周波数を連続的に切替
制御できるインバータ制御の圧縮機14が設けられてい
る。また、製氷室4の背面には、製氷室4と冷凍室5を
冷却するための冷凍室用蒸発器(Fエバ)10が設けら
れている。さらに、野菜室3の背面には、冷蔵室2と野
菜室3を冷却するための冷蔵室用蒸発器(Rエバ)12
が設けられている。
【0022】この冷蔵庫1の冷凍サイクルの基本構成
は、上記した従来の冷凍サイクルと同様であり、圧縮機
14、凝縮器22、冷蔵用キャピラリチューブ18、R
エバ12、Fエバ10及びサクションパイプ19の順に
接続され、また、冷蔵用キャピラリチューブ18の手前
に介設した三方弁16で分岐され、該分岐部が冷凍用キ
ャピラリチューブ20を通ってFエバ10の手前で合流
するように構成されている。また、凝縮器22は、上述
したように、温度帯と露付き防止などによって分割され
ており、背面パイプ28、ワイヤーコンデンサ26、防
露パイプ24の3つの部材で構成されている。
【0023】そして、この実施例では、図1に示すよう
に、凝縮器22を、背面パイプ28とワイヤーコンデン
サ26とからなる空気式の第1コンデンサと、防露パイ
プ24の第2コンデンサとの2つに分離し、その間に気
液を分離できるタンクで構成される気液分離器32を設
けている。すなわち、気液分離器32は、特に凝縮が進
むワイヤーコンデンサ26の出口側に設けられている。
この気液分離器32のガス出口側に、防露パイプ24の
入口側が接続され、従って、防露パイプ24には冷媒ガ
スが優先して流れるように構成されている。また、気液
分離器32の液出口側には、防露パイプ24をバイパス
するバイパス経路34が接続され、従って、気液分離器
32からの冷媒液がバスパス経路34を通って防露パイ
プ24の出口側に冷媒を戻すように構成されている。
【0024】バイパス経路34には流れ抵抗36が設け
られており、該流れ抵抗36によって、防露パイプ24
内での圧力損失(ΔPgas )と、バイパス経路34を通
る冷媒液の圧力損失(ΔPliq )とが同じになるように
調整されている。
【0025】以上のように冷凍サイクルを構成すること
により、ワイヤーコンデンサ26で凝縮された冷媒液を
気液分離器32でガスから分離し、バイパス経路34を
介して防露パイプ24の出口側に戻すことができる。ま
た、防露パイプ24には気液分離器32で液から分離さ
れたガスのみを流入されることができるため、気液2相
の冷媒が流入していたときと比べて、配管内部がドライ
となって凝縮が進む。さらに、防露パイプ24の管内流
路をガスが占有するため、流路抵抗も低減できる。
【0026】このときのモリエル線図は図3に示すよう
になるため、凝縮器22出口、即ち防露パイプ24の出
口では、液が100%となる。このため、凝縮器22で
の凝縮能力が向上し、冷媒遅れが生じずに冷凍能力も向
上する。なお、図3において、図中の細線から太線まで
の分が向上した分を示している。
【0027】(第2の実施例)図4及び図5は第2の実
施例を示し、図4に示すように、気液分離器32と流れ
抵抗36との間のバイパス経路34に全開全閉制御可能
な弁38を介設したものである。この第2の実施例で
は、圧縮機14の運転周波数により弁38の開閉制御を
行なう。
【0028】すなわち、図5に示すように、ステップS
11で、圧縮機14の運転周波数を、予め定められた設
定周波数と比較する。運転周波数が設定周波数より高い
場合、冷媒流量が多いため、ワイヤーコンデンサ26部
分での凝縮量が低下し、従ってワイヤーコンデンサ26
から流出する冷媒中に占める液量が少ない。また、冷媒
流速も速いため、凝縮液は配管内を流れ易い。そこで、
この場合には、ステップS12に移行して、バイパス経
路34の弁38を閉状態とし、ワイヤーコンデンサ26
からの冷媒をA方向(防露パイプ24側)のみに流すよ
うにする。
【0029】そして、圧縮機14の運転周波数が設定周
波数より低い場合は、ステップS13に移行し、バイパ
ス経路34の弁38を開状態として、気液分離器32で
分離された冷媒液をB方向(バイパス経路34)側に流
し、冷媒ガスをA方向の防露パイプ24側に流すように
する。
【0030】これにより、冷媒循環量が多い場合には、
従来の経路を通る制御としたものでありながら、冷媒循
環量が少なくスリップ現象が生じやすい場合には、液を
分離して凝縮していないガスのみを防露パイプ24に流
して凝縮させることにより、凝縮能力が向上し、冷凍能
力が向上する。
【0031】(第3の実施例)第3の実施例を図6及び
図7により説明する。上記したように、防露パイプ24
は、冷蔵庫本体7の前面開口縁部における扉接合部の結
露を防止するために設置されており、そのため、防露パ
イプ24の温度は、冷蔵庫外の室温よりも常に高い状態
を保つ必要がある。そこで、防露パイプ24の温度と室
温の高低に応じて弁38の開閉を制御するのが本実施例
である。
【0032】この実施例では、図6に示すように、防露
パイプ24の温度を検出する温度センサ40を設けてそ
の検出温度をTpとし、また、冷蔵庫本体7に庫外の温
度である室温を検知する温度センサ42を設けてその検
出温度をTrとする。
【0033】図7に示すように、ステップS21で、室
温Trと防露パイプ温度Tpとを比較する。なお、本実
施例では、防露パイプ温度Tpが室温Trよりも確実に
高い状態に保たれるように安全をみて、室温Trと防露
パイプ温度Tp−2℃とを比較する。室温Trが防露パ
イプ温度Tp−2℃より高い場合には、ステップS22
に移行して、バイパス経路34の弁38を閉として、冷
媒をA方向である防露パイプ24のみに流すように制御
する。弁38を閉じて冷媒を防露パイプ24に流すと、
冷媒の温度が高いことから、防露パイプ温度Tpが上昇
し、結露を防止することができる。
【0034】一方、室温Trよりも防露パイプ温度Tp
−2℃の方が高い場合には、ステップS23に移行し
て、弁38を開き、A方向の防露パイプ24へはガスを
流し、B方向のバイパス経路34には液を流すように制
御する。これにより、凝縮能力及び冷凍能力が向上す
る。
【0035】(第4の実施例)第4の実施例を図8及び
図9により説明する。
【0036】この実施例では、図8に示すように、バイ
パス経路34に、絞り量を制御できる弁であるパルスモ
ータバルブ(PMV)44を介設し、また、バイパス経
路34には補助絞り46を設けている。なお、補助絞り
46はパルスモータバルブ44の制御精度を上げるため
のものであり、特に必須のものではない。
【0037】また、防露パイプ24の出口に温度センサ
40を配設し、この温度センサ40による検出温度をT
pとし、また、ワイヤーコンデンサ26にも温度センサ
48を配設して、この温度センサ48の検出温度をTw
としている。
【0038】図9に示すように、ワイヤーコンデンサ2
6出口の冷媒状態(図9に示すポイントP)は、圧縮機
14の運転周波数や室温、冷蔵庫の庫内温度などによっ
て多少変化する。つまり、配管内の乾き度が多少変化す
る。このため、本実施例では、ワイヤーコンデンサ26
の温度と防露パイプ24の出口温度を計測し、その温度
差に応じて、バイパス経路34に介設した弁44の絞り
量の制御を行なう。これは、防露パイプ24の温度が低
いと凝縮がすんでアンダークールがとれている状態と判
断できるからである。
【0039】ここで、アンダークール(UC)は、以下
の式で表される。 UC=Tw−Tp パルスモータバルブ44の制御方法は、具体的には表1
に示す通りである。
【0040】
【表1】 表1に示すように、アンダークールUCが2℃を越える
場合、パルスモータバルブ44の絞り量を増大する。こ
の場合、防露パイプ24の温度が低すぎるため、気液分
離器32を介してA方向の防露パイプ24に冷媒を流れ
易くして、防露パイプ24の温度を上げる。
【0041】また、アンダークールUCが2℃の場合
は、ベストの状態であるため、パルスモータバルブ44
はそのままとする。
【0042】さらに、アンダークールUCが2℃未満の
場合、パルスモータバルブ44を開く方向(絞り量が減
少する方向)に制御する。この場合、防露パイプ24で
十分に熱交換ができないため、A方向の防露パイプ24
に流れにくくし、B方向のバイパス経路34に液を流す
ようにして、アンダークールUCがとれるようにする。
【0043】(第5の実施例)次に、第5の実施例を説
明する。本実施例は、第4の実施例の冷蔵庫において、
アンダークールUCのみでなく、圧縮機14の運転周波
数も考慮してパルスモータバルブ44の弁制御を行なう
ようにしたものである。すなわち、本実施例では、ワイ
ヤーコンデンサ26の温度と防露パイプ24の出口温度
の温度差と、圧縮機14の運転周波数からパルスモータ
バルブ44の絞り量を制御している。
【0044】表2に本実施例における制御方法を示す。
【0045】
【表2】 アンダークールUCが2℃を越える場合において、圧縮
機14の運転周波数が設定周波数より低い場合には、パ
ルスモータバルブ44の状態はそのまま維持する。ま
た、運転周波数が設定周波数と同じ場合には、パルスモ
ータバルブ44を少し絞って防露パイプ24に冷媒が流
れやすくする。さらに、運転周波数が設定周波数より高
い場合には、パルスモータバルブ44を大きく絞って防
露パイプ24にさらに冷媒が流れやすくする。
【0046】また、アンダークールUCが2℃の場合
は、運転周波数が設定周波数に対して高低に関わらず、
パルスモータバルブ44の状態をそのまま維持する。
【0047】さらに、アンダークールUCが2℃未満の
場合において、運転周波数が設定周波数より低い場合に
は、パルスモータバルブ44を大きく開いてバイパス経
路34に液が多く流れるようにし、運転周波数が設定周
波数と同じ場合には、パルスモータバルブ44の少し開
いてバイパス経路34に若干多く液が流れるようにす
る。さらに、運転周波数が設定周波数より高い場合に
は、パルスモータバルブ44の開き度をそのまま維持す
る。
【0048】なお、室温Trが防露パイプ24の検出温
度Tpより高い場合には、パルスモータバルブ44を絞
ることを優先させて、防露パイプ温度Tpを上昇させ、
結露を防止するようにする。
【0049】以上のように、アンダークールUCと圧縮
機14の運転周波数の双方を考慮してパルスモータバル
ブ44の弁制御を行なうことにより、凝縮状態の制御の
精度をさらに高めることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の冷蔵庫であると、凝縮器の途中
部分に、凝縮した冷媒液を凝縮器出口に戻すバイパス経
路を設け、凝縮していないガスを残りの凝縮器で凝縮さ
せるようにしたので、冷凍能力の向上と冷媒遅れを生じ
させないようにして、凝縮器の能力改善を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の冷凍サイクルの図であ
る。
【図2】冷蔵庫の縦断面図である。
【図3】第1の実施例の冷凍サイクルにおけるモリエル
線図である。
【図4】第2の実施例の冷凍サイクルの要部回路図であ
る。
【図5】第2の実施例の制御動作を示すフローチャート
である。
【図6】第3の実施例の冷凍サイクルの要部回路図であ
る。
【図7】第3の実施例の制御動作を示すフローチャート
である。
【図8】第4の実施例の冷凍サイクルの要部回路図であ
る。
【図9】第4の実施例の冷凍サイクルにおけるモリエル
線図である。
【図10】従来例の冷凍サイクルの図である。
【図11】従来例の冷凍サイクルにおけるモリエル線図
である。
【図12】従来例の冷凍サイクルを示す構成図である。
【図13】(a)及び(b)は、従来例における防露パ
イプ内の冷媒の流れを示す断面図である。
【図14】従来例のスリップ現象が起こった場合におけ
る問題点が生ずる場合の流れを示す図である。
【符号の説明】
10 冷凍室用蒸発器 12 冷蔵室用蒸発器 14 圧縮機 22 凝縮器 24 防露パイプ 26 ワイヤーコンデンサ 28 背面パイプ 32 気液分離器 34 バイパス経路 38 弁 44 パルスモータバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 明裕 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 3L045 AA03 BA01 CA02 DA02 EA01 GA07 HA02 HA06 JA14 PA03 PA04 PA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、凝縮器、蒸発器を接続して構成し
    た冷凍サイクルを備え、 冷媒を凝縮する前記凝縮器部分に凝縮用の第1コンデン
    サとその下流の第2コンデンサを持った冷蔵庫におい
    て、 前記第1コンデンサの冷媒出口に、気液を分離できる気
    液分離手段を設け、 この気液分離手段のガス出口側に前記第2コンデンサを
    接続し、 気液分離手段の液出口側に前記第2コンデンサをバイパ
    スするバイパス経路を接続したことを特徴とする冷蔵
    庫。
  2. 【請求項2】前記バイパス経路に弁を設けて、圧縮機の
    運転周波数が設定周波数よりも大きいときに弁を閉じる
    よう制御することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】前記第2コンデンサが、冷蔵庫本体の前面
    開口縁部に配された露付き防止用の防露パイプであり、 前記バイパス経路に弁を設けて、前記防露パイプの温度
    が冷蔵庫外の室温よりも低いときに弁を閉じるよう制御
    することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】前記バイパス経路に弁を設けて、第1コン
    デンサの温度と第2コンデンサの出口温度との温度差が
    所定値よりも小さいときに弁を開けるよう制御すること
    を特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】前記バイパス経路に弁を設けて、第1コン
    デンサの温度と第2コンデンサの出口温度との温度差が
    所定値よりも小さく、かつ、圧縮機の運転周波数が設定
    周波数よりも小さいときに弁を開けるよう制御すること
    を特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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