JP2002031253A - 調圧装置、ポンプ装置、及び動力噴霧機 - Google Patents

調圧装置、ポンプ装置、及び動力噴霧機

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JP2002031253A
JP2002031253A JP2000211098A JP2000211098A JP2002031253A JP 2002031253 A JP2002031253 A JP 2002031253A JP 2000211098 A JP2000211098 A JP 2000211098A JP 2000211098 A JP2000211098 A JP 2000211098A JP 2002031253 A JP2002031253 A JP 2002031253A
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spindle
pressure
pump
orifice
axial direction
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JP2000211098A
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Kazuhiro Isayama
和博 諌山
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Maruyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にかつ能率的に調圧値を変更できる調圧
弁40を提供する。 【解決手段】 第1及び第2のオリフィス通路43,4
4は、嵌挿孔47と被圧力調整部としての吐出通路42
と間に並設され、それぞれ第1及び第2のオリフィス5
0,51を装備している。スピンドル55は、嵌挿孔4
7内に軸方向へ変位自在に嵌挿され、作業者により軸方
向位置を切替えられる。スピンドル55は、第1の軸方
向位置では第1のオリフィス通路43のみを余水口48
へ接続し、第2の軸方向位置では第1及び第2のオリフ
ィス通路43,44の両方を余水口48へ接続する。こ
うして、2個の調圧値への切替を簡単化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調圧装置、その調
圧装置を装備するポンプ装置、及びそのポンプ装置を装
備する動力噴霧機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力噴霧機等に装備されるポンプの吐出
圧を調整するために、ポンプの吐出側に調圧弁を接続す
る構成は公知である。従来の調圧弁は、弁体を弁座の方
へ付勢する圧縮コイルばねを弁体とばね座との間に縮設
し、所定の操作部によりばね座の位置を変更して、圧縮
コイルばねの予荷重を変更して、調圧値を調整するよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の調圧弁では、調
圧値が連続的に変更されるようになっているので、作業
者が通常、使用する調圧値が例えば2個か3個と言うよ
うな数個だけの場合、調圧値の変更が非能率かつ煩雑と
なる。
【0004】なお、実用新案登録第2546428号公
報は、散布液を散布するノズル個数を三方弁により切替
えるとき、散布液をノズル側に送らずに、タンク側へ戻
す三方弁とタンクとの間にオリフィスを設けている。し
かし、このオリフィスは、散布液の散布中のノズルの噴
出圧をノズル個数に関係なく、一定に保持するものであ
り、ポンプの吐出圧、すなわち調圧値を増減するもので
はない。
【0005】本発明の目的は、作業者が調圧値を能率的
かつ簡単に切替えることのできる調圧装置、その調圧装
置を装備するポンプ装置、及びそのポンプ装置を装備す
る動力噴霧機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の調圧装置(4
0)は次のものを有している。 ・軸方向所定個所において圧力開放部(48)へ連通し
ているスピンドル嵌挿孔(47) ・被圧力調整部(42)とスピンドル嵌挿孔(47)と
の間に相互に並列に設けられている複数個のオリフィス
通路(43,44) ・スピンドル嵌挿孔(47)内へ軸方向へ変位自在に嵌
挿され一端位置から他端位置への軸方向の移動に伴い圧
力開放部(48)へ接続するオリフィス通路(43,4
4)の個数を1個ずつ増大させていくスピンドル(5
5)
【0007】オリフィス通路(43,44)の合計個数
は、典型的には2個か、3個であるが、4個以上を排除
しない。複数個のオリフィス通路(43,44)は、通
常は、相互に径の異なるものであるが、等径であっても
よいとする。調圧装置(40)の調圧する媒体は、典型
的には液体であるが、気体であってもよいとする。
【0008】スピンドル(55)が、スピンドル嵌挿孔
(47)内を一端位置から他端位置の方へ移動していく
のに伴い、被圧力調整部(42)と圧力開放部(48)
とを相互に連通させるオリフィス通路(43,44)の
個数は増大する。被圧力調整部(42)の圧力は、被圧
力調整部(42)と圧力開放部(48)とを相互に連通
させるオリフィス通路(43,44)の個数が増大する
程、低下する。また、調圧値は、連続的でなく、オリフ
ィス通路(43,44)の個数に応じて離散的に変化す
る。作業者が使用する調圧値が数個と限定されている場
合、各調圧値に対応するように、各オリフィス通路(4
3,44)の径を設定しておくことにより、作業者は、
スピンドル(55)の複数個の軸方向位置の中から所定
のものを選択するのみで、所望の調圧値へ能率的かつ簡
単に切替えることができる。
【0009】本発明の調圧装置(40)によれば、スピ
ンドル(55)は、一端位置において1個のオリフィス
通路(43)を圧力開放部(48)へ接続するようにな
っている。
【0010】スピンドル(55)が、その一端位置にお
いて1個のオリフィス通路(43)を圧力開放部(4
8)へ接続すると言うことは、スピンドル(55)の全
部の軸方向位置においても、少なくとも1個のオリフィ
ス通路(43)が圧力開放部(48)へ接続されている
ことになる。こうして、圧力開放部(48)には、常
時、被圧力調整部(42)からの流体が送られて来るの
で、この流体を、例えば、タンク内の流体の常時撹拌等
の常時動力として利用できる。
【0011】本発明の調圧装置(40)によれば、スピ
ンドル(55)は、軸方向へ間隔を開けて複数個の等径
Oリング(61)をスピンドル本体(56)の周部に備
え、スピンドル(55)の軸方向へ隣り関係の等径Oリ
ング(61)同士は、スピンドル(55)が、圧力開放
部(48)への接続を阻止しているオリフィス通路(4
4)に対して、スピンドル嵌挿孔(47)への該オリフ
ィス通路(44)の連通部を、スピンドル(55)の軸
方向両側から挟む位置になっている。
【0012】スピンドル(55)により圧力開放部(4
8)への接続を阻止されているオリフィス通路(44)
からスピンドル嵌挿孔(47)へ伝達される圧力は、ス
ピンドル嵌挿孔(47)へのオリフィス通路(44)の
連通部を軸方向両側から挟んでいる各等径Oリング(6
1)に作用し、両等径Oリング(61)が受ける作用力
は向きが反対でかつ大きさが等しい。したがって、スピ
ンドル(55)は、それが閉止しているオリフィス通路
(44)の流体圧により軸方向へ不均衡な力を受けるこ
とが回避され、スピンドル(55)は小さい保持力で現
在位置を保持できる。
【0013】本発明のポンプ装置(30)は前述の調圧
装置(40)を装備する。そして、被圧力調整部(4
2)は、ポンプ本体(30)の吐出口(32)と等圧の
連通部である。
【0014】調圧装置(40)はポンプ装置(30)の
吐出圧を調整する。
【0015】ポンプ装置(30)において、調圧装置
(40)におけるスピンドル(55)がその一端位置に
おいて1個のオリフィス通路(43)を前記圧力開放部
(48)へ接続するようになっている場合には、ポンプ
装置(30)の吐出側が常時、圧力開放部(48)へ連
通していることになる。したがって、ポンプ装置(3
0)の始動時のエア抜き、ポンプ装置(30)の停止時
の残圧開放を適切に行うことができる。
【0016】本発明のポンプ装置(30)によれば、ポ
ンプ本体(30)はカスケードポンプ(30)である。
【0017】カスケードポンプは「再生ポンプ」とも呼
ばれる。調圧装置(40)におけるスピンドル(55)
の軸方向位置を切替えることにより、カスケードポンプ
(30)の原動機(例:2サイクルエンジン)の回転速
度を変更する操作を行うことなく、カスケードポンプ
(30)の吐出圧を調整することができる。
【0018】本発明のポンプ装置(30)によれば、ポ
ンプ本体(30)は、散布液タンク(12)の散布液を
吸入、吐出するものであり、圧力開放部(48)は余液
口(48)として散布液タンク(12)へ接続され、ス
ピンドル(55)は、全軸方向位置において少なくとも
1個のオリフィス通路(43)を余液口(48)へ接続
するようになっている。
【0019】スピンドル(55)が、その軸方向位置に
関係なく、少なくとも1個のオリフィス通路(43)を
前記余液口(48)へ接続していることにより、ポンプ
装置(30)の運転中は、常時、調圧装置(40)の余
液口(48)からの余液が散布液タンク(12)へ放出
されることになり、散布液タンク(12)内の散布液の
常時撹拌を保証することができる。なお、散布液には薬
液が含まれる。
【0020】本発明の動力噴霧機(10)は前述のポン
プ装置(30)を装備する。
【0021】動力噴霧機(10)には、特に、散布液を
貯留する散布液タンク(12)を装備する背負式動力噴
霧機が含まれる。背負式動力噴霧機へ装備されるポンプ
装置(30)において、小型化のために、撹拌モータ等
を特に装備していない。このような背負式動力噴霧機に
おいて、余液口(48)からの散布液の余液を散布液タ
ンク(12)内に戻して、散布液タンク(12)内の散
布液の常時撹拌を確保でき、常時撹拌のための撹拌モー
タの追加を省略できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1及び図2は背負式動力噴
霧機10の背面図及び側面図である。タンク一体式枠体
11は、薬液タンク12と、薬液タンク12の前面側に
形成され鉛直方向へ薬液タンク12の下方まで達してい
る垂直面部17と、垂直面部17の下端から後方へ水平
に張り出す水平部21とを一体に有している。薬液タン
ク12は、上部の投入口を螺合式のキャップ13により
開閉自在に閉められ、所定量の薬液を貯留する。背当て
18は、背負式動力噴霧機10を背中にかついだ作業者
の背中の当たる垂直面部17の部位に取り付けられ、左
右の肩掛けバンド19は、上端部を垂直面部17の上部
の中央の所定部位に、また、下端部を垂直面部17の下
端部の左右の所定部位に、それぞれ掛けられ、垂直面部
17との間に作業者が肩を通すようになっている。燃料
タンク23は、水平部21の下端部に載置、固定され、
2サイクルエンジン25は、燃料タンク23の上部に載
置、固定され、燃料タンク23から供給される燃料によ
り運転される。スロットルレバー27は、背負式動力噴
霧機10の下端部の左側側部に取り付けられ、スロット
ルワイヤを介して2サイクルエンジン25のスロットル
弁へ接続され、作業者により操作されて、2サイクルエ
ンジン25のスロットル開度を調整する。カスケードポ
ンプ30は、2サイクルエンジン25の前面側でかつ薬
液タンク12の下側に配設され、2サイクルエンジン2
5により回転駆動される。カスケードポンプ30は、側
部に吸入口31及び吐出口32を備え、吸入口31はホ
ース(図示せず)を介して薬液タンク12の下部から垂
下している吸水管接続口34へ接続される。図示は省略
されているが、吸水管接続口34に対して撹拌管接続口
が設けられ、この撹拌管接続口へ余液を圧送すると、そ
の余液が薬液タンク12の下部から薬液タンク12内へ
噴出し、薬液タンク12内の液体を撹拌するようになっ
ている。カスケードポンプ30は、吸水管接続口34及
び吸入口31を介して薬液タンク12内から薬液を吸入
し、吐出口32へ圧送する。
【0023】図3はカスケードポンプ30を側方から見
た図、図4は図3のIV矢視図である。吐出金具39
は、基端側をカスケードポンプ30に螺合し、水平方向
へ直線で延びて、先端部に吐出口32をもつ。調圧弁4
0は本体金具45を備え、本体金具45は計4個のビス
41により吐出金具39に固定されている。余水口48
は本体金具45の下方へ延び出し、背負式動力噴霧機1
0について前述した撹拌管接続口へホース(図示せず)
を介して接続される。ノブ58は本体金具45の外部に
露出している。
【0024】図5はスピンドル55が第1の軸方向位置
にある場合の調圧弁40の水平断面図、図6はスピンド
ル55が第2の軸方向位置にある場合の調圧弁40の主
要部水平断面図である。吐出通路42は、吐出金具39
内を直線で延び、先端において吐出口32へ連通してい
る。第1及び第2のオリフィス通路43,44は、相互
に平行にかつ吐出通路42に対して直角方向へ吐出金具
39及び本体金具45に穿設され、上流端側を吐出通路
42へ連通させている。嵌挿孔47は、吐出金具39に
対して平行に本体金具45に穿設され、第1及び第2の
オリフィス通路43,44の下流端側と連通している。
余水口48は、本体金具45の外部へ開口し、嵌挿孔4
7の軸方向へ第1のオリフィス通路43と等位置におい
て嵌挿孔47へ連通している。第1及び第2のオリフィ
ス50,51は、この例では、その径について第2のオ
リフィス51の方が第1のオリフィス50より大であ
り、それぞれ第1及び第2のオリフィス通路43,44
に装備される。第1及び第2のオリフィス50,51
は、吐出金具39への本体金具45の接合部に液漏れ防
止用のパッキン52と共に挟着される。スピンドル55
は、嵌挿孔47内へ嵌挿されるスピンドル本体56、本
体金具45から突出して露出するスピンドル本体56の
一端部に嵌着されるEリング57、及びスピンドル本体
56の軸方向所定位置に間隔を開けて嵌着される1個の
Oリング60と2個のOリング61を有している。Oリ
ング60は、Oリング61より小径であり、Oリング6
1より先端側においてスピンドル本体56に嵌着され、
2個のOリング61は等径にされている。カラー63
は、スピンドル55の他端側の嵌挿孔47の端部から嵌
挿孔47内へ嵌挿され、内周においてスピンドル55の
他端部側のOリング61と摺接する。カラー63の内径
は、スピンドル55の軸方向へ第1のオリフィス通路4
3と第2のオリフィス通路44との間の嵌挿孔47の部
分の径に等しい。Oリング64は、スピンドル55の他
端部側の嵌挿孔47の端部の環状空間部に嵌着され、カ
ラー63の端面及び外周部の液密を保持する。止め金具
66は、嵌挿孔47の基端側における本体金具45の突
出部に螺合し、本体金具45からのカラー63の抜けを
阻止するとともに、Oリング64を圧着し、また、作業
者の把持し易い形状及び寸法に設定されている。ノブ5
8は、止め金具66の中心孔を貫通して突出するスピン
ドル本体56の他端部に固定されている。スピンドル5
5の第1の軸方向位置(図5)は、ノブ58がスピンド
ル本体56に当接した軸方向位置として定義され、この
位置では、スピンドル55の軸方向へ、Oリング60は
第1のオリフィス通路43よりEリング57側に、ま
た、中央のOリング61は第1のオリフィス通路43と
第2のオリフィス通路44との間に、さらに、端側のO
リング61は第2のオリフィス通路44よりノブ58側
に、それぞれ位置する。スピンドル55の第2の軸方向
位置(図6)は、Eリング57が本体金具45に当接し
た軸方向位置として定義され、この位置では、スピンド
ル55の軸方向へ、Oリング60は第1のオリフィス通
路43よりEリング57側に、また、中央及び端側のO
リング61は第2のオリフィス通路44よりノブ58側
に、それぞれ位置する。注意すべきは、スピンドル55
の軸方向位置に関係なく、Oリング60は第1のオリフ
ィス通路43よりEリング57側にあり、端側のOリン
グ61はカラー63に摺接している。Oリング60,6
1と嵌挿孔47及びカラー63の周面との間には、所定
の摩擦力が存在し、作業者がノブ58を把持して、スピ
ンドル55を軸方向へ変位させる場合には、所定の軸方
向操作力が必要とされる。
【0025】カスケードポンプ30の吐出圧を第1の圧
力P1に調整する場合には、作業者は、ノブ58を止め
金具66の方へ押し込み、スピンドル55を第1の軸方
向位置にする。これにより、第1のオリフィス通路43
は余水口48へ連通するものの、第2のオリフィス通路
44は、中央のOリング61により余水口48への連通
を断たれる。したがって、吐出通路42内の散布液は、
径が小の第1のオリフィス50を介して嵌挿孔47へ導
出され、さらに、嵌挿孔47から余水口48へ導出され
る。結果、吐出通路42の液圧は、第1のオリフィス5
0の孔径により規定される値に調整される。なお、スピ
ンドル55の第1の軸方向位置において、嵌挿孔47へ
の第2のオリフィス通路44からの液圧は、中央及び端
側のOリング61へスピンドル55の軸方向へ相互に反
対向きに作用し、これにより、第2のオリフィス通路4
4から嵌挿孔47へ伝達される圧力に因るスピンドル5
5への作用力は、スピンドル55の軸方向へ均衡し、ス
ピンドル55の軸方向へ変更させる原因にはならない。
したがって、スピンドル55は、Oリング60,61と
嵌挿孔47及びカラー63の周面との間の摩擦力により
第1の軸方向位置に保持される。
【0026】カスケードポンプ30の吐出圧を第2の圧
力P2(P2<P1)に調整する場合には、作業者は、
Eリング57が本体金具45の外面に当接するまで、ノ
ブ58を止め金具66から引き出して、スピンドル55
を第2の軸方向位置にする。これにより、第1及び第2
のオリフィス通路43,44の両方が余水口48へ連通
することになり、吐出通路42の薬液の一部は、第1及
び第2のオリフィス50,51の両方を介して余水口4
8へ流出する。したがって、吐出通路42内の液圧は、
第1及び第2のオリフィス50,51の孔径により規定
される値に調整される。この時、嵌挿孔47の液圧は、
十分に低く、スピンドル55へ軸方向への不均衡力を及
ぼさないので、スピンドル55は、Oリング60及び端
側のOリング61と嵌挿孔47及びカラー63の周面と
の間の摩擦力により第2の軸方向位置に保持される。ま
た、余水口48へ流出した薬液は、薬液タンク12内へ
戻されて、薬液タンク12内の薬液を撹拌する。
【0027】背負式動力噴霧機10では、スピンドル5
5が第1及び第2の軸方向位置のいずれにあっても、第
1のオリフィス通路43は余水口48へ接続状態になっ
ている。これにより、カスケードポンプ30の運転中
は、余水口48は吐出通路42からの薬液を常時、供給
され、余水口48の薬液は、薬液タンク12内へ戻され
て、薬液タンク12内の薬液を撹拌するので、カスケー
ドポンプ30の運転中は、薬液タンク12内の薬液を常
時撹拌することができる。
【0028】なお、このような調圧弁40を背負式動力
噴霧機10のような余水撹拌を必要としないポンプの吐
出圧の調圧に使用するときでは、第1のオリフィス通路
43は余水口48へ常時、接続状態にしていて、適当に
開放させることにより、ポンプ始動時のポンプ内の空気
抜きの円滑化、及びポンプ停止時の吐出通路42の残圧
開放を図るこことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背負式動力噴霧機の背面図である。
【図2】背負式動力噴霧機の側面図である。
【図3】カスケードポンプを側方から見た図である。
【図4】図3のIV矢視図である。
【図5】スピンドルが第1の軸方向位置にある場合の調
圧弁の水平断面図である。
【図6】スピンドルが第2の軸方向位置にある場合の調
圧弁の主要部水平断面図である。
【符号の説明】
10 背負式動力噴霧機(動力噴霧機) 12 薬液タンク(散布液タンク) 30 カスケードポンプ(ポンプ装置、ポンプ本体) 40 調圧弁(調圧装置) 42 吐出通路(被圧力調整部) 43 第1のオリフィス通路(オリフィス通路) 44 第2のオリフィス通路(オリフィス通路) 47 嵌挿孔(スピンドル嵌挿孔) 48 余水口(圧力開放部、余液口) 55 スピンドル 56 スピンドル本体 61 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 5/00 F04B 49/08 311 4F033 // F04B 49/08 311 F04D 15/00 F F04D 15/00 F04B 21/02 D Fターム(参考) 2B121 CB02 CB13 CB24 CB28 CB33 CB42 CB53 CB61 CB69 EA21 FA02 FA11 3H020 AA01 BA04 BA11 BA18 CA00 DA13 DA14 DA17 3H045 AA06 AA10 AA12 AA22 AA23 BA20 BA28 BA31 CA28 DA15 DA19 3H053 AA35 BA04 BC03 CA05 DA12 3H071 AA01 BB03 CC17 CC34 CC42 DD14 DD16 4F033 RD01 RE07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向所定個所において圧力開放部(4
    8)へ連通しているスピンドル嵌挿孔(47)、 被圧力調整部(42)と前記スピンドル嵌挿孔(47)
    との間に相互に並列に設けられている複数個のオリフィ
    ス通路(43,44)、及び前記スピンドル嵌挿孔(4
    7)内へ軸方向へ変位自在に嵌挿され一端位置から他端
    位置への軸方向の移動に伴い前記圧力開放部(48)へ
    接続する前記オリフィス通路(43,44)の個数を1
    個ずつ増大させていくスピンドル(55)、を有してい
    ることを特徴とする調圧装置。
  2. 【請求項2】 前記スピンドル(55)は、前記一端位
    置において1個のオリフィス通路(43)を前記圧力開
    放部(48)へ接続するようになっていることを特徴と
    する請求項1記載の調圧装置。
  3. 【請求項3】 スピンドル(55)は、軸方向へ間隔を
    開けて複数個の等径Oリング(61)をスピンドル本体
    (56)の周部に備え、前記スピンドル(55)の軸方
    向へ隣り関係の等径Oリング(61)同士は、前記スピ
    ンドル(55)が、前記圧力開放部(48)への接続を
    阻止しているオリフィス通路(44)に対して、前記ス
    ピンドル嵌挿孔(47)への該オリフィス通路(44)
    の連通部を、前記スピンドル(55)の軸方向両側から
    挟む位置になっていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の調圧装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の調圧装
    置(40)を装備するポンプ装置(30)において、 前記被圧力調整部(42)は、ポンプ本体(30)の吐
    出口(32)と等圧の連通部であることを特徴とするポ
    ンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプ本体(30)はカスケードポ
    ンプ(30)であることを特徴とする請求項4記載のポ
    ンプ装置。
  6. 【請求項6】 前記ポンプ本体(30)は、散布液タン
    ク(12)の散布液を吸入、吐出するものであり、前記
    圧力開放部(48)は余液口(48)として前記散布液
    タンク(12)へ接続され、前記スピンドル(55)
    は、全軸方向位置において少なくとも1個のオリフィス
    通路(43)を前記余液口(48)へ接続するようにな
    っていることを特徴とする請求項4又は5記載のポンプ
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のポンプ装置(30)を装
    備することを特徴とする動力噴霧機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006081976A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd 薬液注入装置

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