JP2002030921A - プラズマ式排気浄化装置 - Google Patents

プラズマ式排気浄化装置

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JP2002030921A
JP2002030921A JP2000215677A JP2000215677A JP2002030921A JP 2002030921 A JP2002030921 A JP 2002030921A JP 2000215677 A JP2000215677 A JP 2000215677A JP 2000215677 A JP2000215677 A JP 2000215677A JP 2002030921 A JP2002030921 A JP 2002030921A
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exhaust gas
external electrode
electrode
internal electrode
plasma
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JP2000215677A
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Yasuki Tamura
保樹 田村
Kazuhito Kawashima
川島  一仁
Keisuke Kawamura
啓介 川村
Akira Kawamura
陽 河村
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は放電管内の流れを制御し、放電管に
流入する排気ガスの一部あるいは全部を、一度電極近傍
域を通過するようにして排気ガス全体の浄化効率を向上
させることにある。 【解決手段】筒状の外部電極13と同外部電極内に配置
され同外部電極の長手方向(前後方向X)に延びる内部
電極14とを有し、外部電極13内に排気を流通させる
と共に内部電極14と外部電極13との間に放電を発生
させて排気を浄化するプラズマ式排気浄化装置1におい
て、外部電極13内の排気の流れを内部電極13側に偏
在あるいは案内する流れ制御手段17を有することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電管による放電
を用いた排気ガス浄化装置、特に排ガスの浄化効率を改
善したプラズマ式排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、排ガス温度に無関係に有害ガスを
除去できるプラズマ式排ガス浄化装置が提案されてい
る。このプラズマ式排ガス浄化装置は高圧電源に放電管
を接続し、放電管の放電域に生じたプラズマを利用し、
排気ガス中のNOx等を無害化するもので、その一例が
特開平2−207812号公報に開示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電管は所
定長の筒状の外部電極とその内部の中央に配備される線
状の内部電極との対向空間に不平等電界を形成し、これ
によりプラズマを発生している。ここで、基本的に、円
筒状の外部電極近傍の電界強度は線状の内部電極近傍に
対して弱く、故にプラズマ強度も弱くなっている。とこ
ろが排気通路に介装された放電管は、通常、その外部電
極の流入端開口より流入した排ガスを比較的層流に近い
状態で流動させ、放電管内に滞在する期間のほとんどの
間、流れ方向を変えない状態で流出端開口より排出して
いる。ここで、外部電極のほぼ円形の流路断面の内、中
心部を成す内部電極近傍域の中央流路断面域に対し、外
部電極の内壁面近傍の環状流路断面域は比較的大きい。
このため、放電管を通過する排気ガスの内、比較的大き
な分量の排ガスが弱いプラズマ状態の内壁面近傍の環状
流路断面域を流動し排出されることとなり、流動中に十
分な浄化反応が起こらず、排気ガス全体の浄化効率が低
下しやすく、その改善が望まれていた。
【0004】上述の課題に基づき、本発明は放電管内の
流れを制御し、放電管に流入する排気ガスの一部あるい
は全部を、一度電極近傍域を通過するようにして排気ガ
ス全体の浄化効率を向上させることができるプラズマ式
排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、筒状の外部電極と同外部電極
内に配置され同外部電極の長手方向に延びる内部電極と
を有し、上記外部電極内に排気を流通させると共に上記
内部電極と外部電極との間に放電を発生させて排気を浄
化するプラズマ式排気浄化装置において、上記外部電極
内の排気の流れを上記内部電極側に偏在あるいは案内す
る流れ制御手段を有することを特徴としている。このよ
うに、流れ制御手段が外部電極内の排気の流れを上記内
部電極近傍域に偏在あるいは案内するので、プラズマ強
度が強い部分を通過する排気ガスの量が増加し、放電管
を流れる排ガス全体としての排気浄化効率が向上する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のプラズ
マ式排気浄化装置において、上記流れ制御手段は上記外
部電極の内壁に外周縁が支持され上記内部電極を中心と
した円周に沿って内周縁が形成され、かつ、上記外部電
極の長手方向に所定間隔を介し複数配設された環状流れ
制御部材から成ることを特徴としている。このように、
外部電極内を流動する排ガスが複数の環状流れ制御部材
と対向する毎に、各環状流れ制御部材の内周縁の内方で
ある内部電極近傍域に排ガスが案内されるので、プラズ
マ強度が強い部分を通過する排気ガス量が増加し、排ガ
ス流量全体としての排気浄化効率が向上する。好ましく
は、環状流れ制御部材は排気の流動方向に移動するに従
い内部電極側に接近する環状傾斜面を形成してもよい。
この場合、流動抵抗を低減でき、排ガス浄化効率が向上
する。
【0007】請求項3の発明は、請求項1記載のプラズ
マ式排気浄化装置において、上記流れ制御手段は上記外
部電極内に設けられて上記内部電極を中心部に嵌挿し多
数の貫通孔を形成した多孔筒部材と、同多孔筒部材の上
流側または下流側で上記多孔筒部材と上記外部電極との
間の環状空間を閉鎖する仕切り壁とを有したことを特徴
としている。ここで流入側開口から流入した排ガスは上
記内部電極を中心部に嵌挿する多孔筒部材内を必ず通過
するので、プラズマ強度が強い部分を排ガスのすべてが
確実に通過することとなり、排ガス全体としての排気浄
化効率が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明の一実施
形態としてのプラズマ式排気浄化装置1を示した。この
プラズマ式排気浄化装置1は図示しない車両用エンジン
の排気経路Rを形成する排気管3の途中に配備され、上
流a側よりの排ガスを無害化して下流b側の図示しない
マフラーを介し大気開放するように構成される。このプ
ラズマ式排気浄化装置1のケーシング2は流入口4と膨
出空間6と流出口5とをこの順に前後方向Xに沿って連
続形成した変形筒部材を成す。流入口4と流出口5の各
外壁にはフランジ7がそれぞれ溶接され、各フランジ7
を介し前後の排気管3側に気密性を保持した上で図示し
ないボルト等で締め付け結合される。
【0009】ケーシング2の中央の膨出空間6には複数
の放電管8が流入口4および流出口5に前後端を向けた
状態で並列状に配設される。ここでは4つの放電管8を
並列状に重ねて成る放電管列Aが上下方向(図1で紙面
垂直方向)で3重(図1では手前の1列のみ表示してい
る)に重なった状態で収容され、これらの前方に電極張
設枠9が配設されている。なお、プラズマ式排気浄化装
置1の放電管8の数や後述の外部電極13の内径等は排
ガスの流量や流動特性により調整され、これにより各放
電管8の外部電極13と後述の内部電極14間の放電域
で排ガスを効率よく無害化できるよう適宜設定されてい
る。3つの放電管列Aは絶縁性材料で形成された前後一
対の取付け枠11,12を介し、ケーシング2の内周壁
201にずれなく取り付けられている。
【0010】前取付け枠11はその主部111とその前
後屈曲延出部である前フランジ112および後係止部1
13とを一体的に形成する。主部111は内周壁201
に図示しない固定手段で固定され、前フランジ112は
内周壁201より内側に一定量突き出した環状フランジ
状に形成される。後係止部113は各放電管8をずれな
く貫通し支持する孔を多数有した多孔板状に形成され
る。同じく、後取付け枠12は主部121とその前後屈
曲延出部である前係止部122および後フランジ123
とを一体的に形成する。主部121は内周壁201に図
示しない固定手段で固定され、前係止部122は各放電
管8をずれなく貫通し支持する孔を多数有した多孔板状
に形成される。後フランジ123は内周壁201より一
定量突き出した環状フランジ状に形成される。
【0011】このように前取付け枠11の後係止部11
3および後取付け枠12の前係止部122により、各放
電管8はケーシング2の膨出空間6にずれなく取り付け
られ、しかも、上流a側からの排ガスを複数の放電管8
内に分散して通過させるように形成されている。図1、
図2に示すように、各放電管8は同一構造を採り、金属
性の筒状の外部電極13と同電極13内に配置され同外
部電極13の長手方向である前後方向Xに延びる内部電
極14とを有する。更に、外部電極13の外周壁の前後
端には一定肉厚で短筒状の絶縁筒15がそれぞれ外嵌さ
れ一体結合される。前後一対の絶縁筒15は互いに隣合
う外部電極13との間隔を前後方向Xに沿って一定に保
持するように機能する。
【0012】図2に示すように、各放電管8の外部電極
13はその内周壁の前後端に内部電極14の端部を支持
する支持部材16をそれぞれ配設し、それらの間に流れ
制御手段17を複数配設し、これらを所定の耐熱性接着
剤で固着している。前後の支持部材16は、上下方向Z
に伸びる縦柱161と幅方向Y(図2で紙面傾斜方向)
に伸びる横柱162とが交差し十字状の端面を成すブロ
ック材で、絶縁性の素材、例えば、セラミックで成形さ
れている。各支持部材16の縦柱161と横柱162と
の交差部分には前後方向Xに向けて細孔pが形成され、
同細孔pに金属性ケーブルである内部電極14を貫通す
るように形成される。更に,各縦柱161と横柱162
とが対向する部位には前後方向Xに排気ガスを通過させ
るガス通路rを形成している。後の支持部材16に支持
された内部電極14の後端部は拡径処理されて抜け止め
部gを形成され、これにより,各内部電極14が前方
(図2で左側)への引っ張り力を受けても抜けることが
ないように形成される。
【0013】外部電極13はその内部に流れ制御手段と
しての環状流れ制御部材17を前後方向Xに沿って複数
配設する。環状流れ制御部材17は所定厚さの誘電体あ
るいは導体で成形された環状プレートであり、外部電極
13の内壁に外周縁が固着され、内部電極14を中心と
した半径d1(図3参照)の円周に沿って内周縁171
が位置するように形成される。このため、放電管8の対
電極13、14へ高圧電源24(図1参照)から高電圧
を印加した際に、電界集中部Kが設けられることとな
り、同部近傍のプラズマ密度が向上し、排ガスの分解率
向上を特に図ることができる。なお、環状流れ制御部材
17が導体(例えば金属部材)で成形されている場合、
内部電極14と環状流れ制御部材の内周縁171との間
隔である半径d1に対して、互いに隣合う1対の環状流
れ制御部材17間の制御部材間隔W1を大きく、即ち、
W1≧d1とすることで、確実に電界集中部K近傍にプ
ラズマを発生させることができる。
【0014】図1に示すように、各放電管8の内部電極
14はその前端が前の支持部材16を貫通した上で、そ
れより延出する接続線19を介して電極張設枠9の張設
調整器21に接続される。電極張設枠9は剛性を有する
枠部901とその枠部の中央に絶縁材22を介し取付け
られる基板部902とを有する。枠部901はその周縁
部をケーシング2の内周壁201に当接し、複数箇所が
係止プラケット23を介し内周壁201にずれなく固定
される。更に、枠部901はその中央孔を形成され、そ
の内周縁に板厚方向に段差を有した環状段部e1を形成
する。その環状段部e1には絶縁材22を介し基板部9
02の外周縁の環状係止部e2が当接でき、これによ
り、基板部902の下流b側への移動を確実に阻止して
いる。なお、枠部901に対し基板部902は図示しな
い締結手段で一体的に結合される。
【0015】基板部902はその主要部であって、各放
電管8との対向部位に同一構造の張設調整器21を順次
取付け、しかも、各張設調整器21と干渉しない位置に
複数の貫通孔25を形成し、ガス通路を確保している。
各張設調整器21は基板部902に螺着される孔付きボ
ルトBとその頭部に当接する係止ブロックCとを備え
る。係止ブロックCは金属性で、孔付ボルトBを貫通し
てきた接続線19の先端と一体結合され、その結合部の
周縁が孔付ボルトBの頭部に当接し、反対側の頂部は外
部接続線24より延出する分岐部の一つが接合されてい
る。ここで、孔付ボルトBの回動操作により、係止ブロ
ックCと一体の接続線19側の張力を可変できる。
【0016】複数の張設調整器21の各係止ブロックC
より分岐部を経て合流された外部接続線24はケーシン
グ2より外部に延出し、高圧電源24の高圧端子(+端
子)241に接続される。高圧端子241の低電位側の
ベース端子(−端子)242は図示しない車体基部にア
ースされると共にベース接続線27を延出している。ベ
ース接続線27はケーシング2内に延出し、複数の分岐
線に分岐し、各分岐線はそれぞれ対向する放電管8の外
部電極13に接続されている。このようなプラズマ式排
気浄化装置1は図示しない車両のエンジンの駆動と同時
に高圧電源24がオンし、各放電管8が放電を開始す
る。
【0017】この際、内部電極14より外部電極13側
に移動する内径dの変化域において、図7に示すよう
に、外側ほどプラズマ強度を低減させるパターンの放電
域を形成できる。しかも、ここでは内部電極14を前後
の支持部材16により外部電極13の中心線上に確実に
支持でき、この対電極14、13の間隔を前後方向Xに
おいて一定に保持できることより、図7のようなプラズ
マ強度パターンの放電域を前後方向Xにほぼ同様に連続
して形成している。即ち、各放電管8では外部電極13
内に内部電極14の近傍部(内径d1以内の領域)にプ
ラズマ強度の大きな内部電極近傍域e1が前後方向Xに
連続して形成され、その外周側で外部電極13の内周壁
に対向する領域(内径d1よりda以内の領域)に環状
流れ制御部材17によって前後方向の流動規制を受ける
外周空間域e2が形成される。
【0018】ここで、排気路R上流a側から電極張設枠
9の貫通孔25を通過してきた排ガスは前後取付け枠1
1、12に支持された3つの放電管列Aの各放電管8内
に分岐して流入する。この際、図2、図3に示すよう
に、外部電極13内の排ガスは、内部電極近傍域e1側
においては層流状態で流動し、外周空間域e2の排ガス
は環状流れ制御部材17により後方への流れを規制さ
れ、内部電極近傍域e1側に偏向され、絞られた状態の
流れとなり、排ガスの乱流を発生することとなる。この
ため、排ガスが環状流れ制御部材17と対向する毎に、
外部電極13内の排ガスの撹拌が促進され、撹拌された
排気ガスがよりプラズマ強度の高い内部電極近傍域e1
側の電界集中部Kを通過する比率が高まり、排気ガス中
のNOx等の分解率向上が可能となり、無害化が促進さ
れる。
【0019】このように、外部電極13内を流動する排
ガスが複数の環状流れ制御部材17と対向する毎に、各
環状流れ制御部材17の内周縁171の内方である電界
集中部Kに流動し、内部電極近傍域e1に排ガスが偏在
あるいは案内されることとなるので、プラズマ強度が強
い部分を通過する排気ガス量が増加し、排気路Rを流動
する排ガス全体としての排気浄化効率が向上する。図4
には図1の発明の変形例で用いる放電管8bの要部を示
した。この放電管8bは図1のプラズマ式排気浄化装置
1中に開示される複数の放電管8に代えて採用でき、こ
こでは重複説明を略す。
【0020】放電管8bは金属性の筒状の外部電極13
を備え、その内部に同外部電極13の長手方向である前
後方向Xに延びる内部電極14を配備する。外部電極1
3の内周壁の前後端には図示しない前後一対の支持部材
を配設し、それらによって内部電極14を支持する。し
かも、外部電極13の内周壁には前後方向Xに沿って、
複数の流れ制御手段17b(図4に一つ示した)を配設
し、これらを所定の耐熱性接着剤で固着している。図4
に示すように、流れ制御手段17bは断面三角形状の環
状部材(リング部材)として形成され、外部電極13の
内壁に肉厚状の外周縁が固着され、内部電極14を中心
とした半径d2の円周に沿ってエッジ状の内周縁171
bが位置するよう形成される。この流れ制御手段17b
の上流a側との対向部は流動方向(下流b側方向)に移
動するに従い内部電極14側に接近する環状傾斜面f
(円錐面)を形成している。
【0021】このような環状傾斜面fを形成した流れ制
御手段17bを用いた場合、特に、外部電極13に流入
した排ガスの内、外周空間域e2の排ガスは環状流れ制
御部材17の環状傾斜面fによって、後方へスムーズに
流動でき、内部電極近傍域e1側に偏向され同部を通過
する。このため、流動抵抗が低減する上で、プラズマ強
度の高い内部電極近傍域e1側を通過する比率がより高
まり、排気ガス中のNOx等の分解率向上が可能とな
り、排ガスの無害化が促進される。なお、ここでの環状
傾斜面fは円錐面状であったが、これに代えて、ファン
ネル型の環状傾斜面(図示せず)を流れ制御手段17b
の前後面にわたり形成し、これによって流線剥離による
流量係数低下を抑制するように構成してもよい。
【0022】図5、図6には図1の発明の変形例で用い
る放電管8cを示した。この放電管8cは図1のプラズ
マ式排気浄化装置1中に開示される複数の放電管8に代
えて採用でき、ここでは重複説明を略す。放電管8cは
金属性の筒状の外部電極13を備え、その内部に同外部
電極13の長手方向である前後方向Xに延びる内部電極
14を配備する。しかも、外部電極13の内周壁の前後
端には前後一対の略円板状の支持部材28,29を装着
し、これらにより後述の略円筒状の多孔筒部材31を支
持している。
【0023】前側の支持部材28はその外周縁が外部電
極13の内壁に一体接合され、中央孔を形成され、同中
央孔に多孔筒部材31の流入側開口32を形成する端部
を嵌着し、互いを一体接合している。後側の支持部材2
9はその外周縁が外部電極13の内壁に一体接合され、
中央前面に多孔筒部材31の後端縁を嵌着するボス部2
91を突出し形成し、そのボス部291の外側部分に複
数の流出孔34を形成している。
【0024】多孔筒部材31は誘電体でパイプ状に成形
され、多数の貫通孔hを形成される。この多孔筒部材3
1の内壁面であって流入側開口32の近傍には中央支持
部材33が一体的に接合される。この中央支持部材33
は内部電極14を挿通して支持する芯部331とその芯
部より放射方向に延出する三叉状の柱部332とを備
え、これらが一体成形されている。このように内部電極
14は中央支持部材33と芯部331によって外部電極
13の中心位置に張設され、プラズマ強度が比較的強い
内部電極近傍域e1を多孔筒部材31の内部に保持し、
外周側で外部電極13との間に排ガスを複数の流出孔3
4を介し下流側に排出する環状流出空間e3を形成でき
る。
【0025】支持部29のボス部291の中央には図示
しない貫通孔が形成され、内部電極14が貫通し、その
突出し端は拡径処理されて抜け止め部gを形成してい
る。このため、放電管8cの内部電極14はその前端が
中央支持部材33を貫通した上で、それより延出する接
続線19を介して図示しない張設調整器に接続され、所
定の張力を付与できる。
【0026】なお、ここでの流れ制御手段17cは多孔
筒部材31と、上流a側の排ガスを多孔筒部材31の流
入側開口32に導く仕切り壁として機能する前側の支持
部材28と、多孔筒部材31の下流側開口に嵌着するボ
ス部291を有した後側の支持部材29とで構成され、
同手段17cからの排ガスを環状流出空間e3を通過さ
せ複数の流出孔34を介し下流側に排出するように構成
されている。
【0027】このような多孔筒部材31を有する流れ制
御手段17cを用いた場合、上流a側からの排ガスは前
側の支持部材28によって多孔筒部材31の流入側開口
32内に案内され、プラズマ強度の高い内部電極近傍域
e1にすべて流入する。このため、各放電管8cに達し
た排ガス中のNOx等の分解率向上が確実に図られ、排
気路Rを流動する排ガス全体としての排気浄化効率が向
上し、無害化が確実に促進される。
【0028】なお、図5、6の実施形態においては、排
ガスを多孔筒部材31の内部空間に導入して多孔筒部材
31の外周側の環状空間を経て流出させるものとした
が、流出孔を中央部にも設けて良いし、支持部材28の
流入側開口を外周部分に設けると共に支持部材29の流
出孔を中央部に設けることにより排ガスを環状空間に導
入して内部空間を経て流出させるようにしても良いし、
この場合は流入側開口を外周部分と中央部分の両方に設
けても良く、これらの場合も、図1の装置と同様の作用
効果が得られる。
【0029】上述の各実施形態において、プラズマ式排
気浄化装置1は4つの放電管8を並列状に重ねて成る放
電管列Aが上下方向に3重に重なった状態で収容された
配列構造を採っていたが、これに限定されるものではな
く、重ね合わされる放電管列や、各放電管列を構成する
放電管の数は適宜変更でき、更に、隣合う各放電管の外
部電極13を互いに直接接合した状態で放電管列を構成
してもよく、これらの場合も、図1の装置と同様の作用
効果が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、流れ
制御手段が外部電極内の排気の流れを内部電極近傍域に
偏在あるいは案内するので、プラズマ強度が強い部分を
通過する排気ガスの量が増加し、放電管を流れる排ガス
全体としての排気浄化効率が向上する。
【0031】請求項2の発明は、外部電極内を流動する
排ガスが複数の環状流れ制御部材と対向する毎に、各環
状流れ制御部材の内周縁の内方である内部電極近傍域に
排ガスが案内されるので、プラズマ強度が強い部分を通
過する排気ガス量が増加し、排ガス流量全体としての排
気浄化効率が向上する。
【0032】請求項3の発明は、内部電極を中心部に嵌
挿する多孔筒部材内に排ガスが流入し、順次多数の貫通
孔を通過して外周側の環状流出空間に達し、下流側に流
下するので、プラズマ強度が強い部分を排ガスのすべて
が確実に通過することとなり、排ガス全体としての排気
浄化効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのプラズマ式排気浄
化装置置の平面断面図である。
【図2】図1のプラズマ式排気浄化装置で用いる放電管
の斜視切欠断面図である。
【図3】図1のプラズマ式排気浄化装置で用いる放電管
の部分切欠側面断面図である。
【図4】図1のプラズマ式排気浄化装置で用いる放電管
の変形例の部分切欠側面断面図である。
【図5】図1のプラズマ式排気浄化装置で用いる放電管
の変形例の斜視切欠断面図である。
【図6】図5のプラズマ式排気浄化装置で用いる放電管
の要部切欠側面断面図である。
【図7】図1のプラズマ式排気浄化装置で用いる放電管
のプラズマ強度−半径の特性線図である。
【符号の説明】
1 プラズマ式排気浄化装置 13 筒状の外部電極 14 内部電極 17、17c 流れ制御手段 17b 流れ制御手段(環状部材) 28 前側の支持部材 29 後側の支持部材 31 多孔筒部材 32 流入側開口 e3 環状流出空間 X 電極の長手方向(前後方向)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 一仁 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 川村 啓介 長崎市深堀町五丁目717番1号・三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 河村 陽 愛知県小牧市大字東田中1200番地・三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AB14 BA14 BA39 CA27 4D002 AA12 AC10 BA07 CA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の外部電極と同外部電極内に配置され
    同外部電極の長手方向に延びる内部電極とを有し、上記
    外部電極内に排気を流通させると共に上記内部電極と外
    部電極との間に放電を発生させて排気を浄化するプラズ
    マ式排気浄化装置において、上記外部電極内の排気の流
    れを上記内部電極側に偏在あるいは案内する流れ制御手
    段を有することを特徴とするプラズマ式排気浄化装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラズマ式排気浄化装置に
    おいて、 上記流れ制御手段は上記外部電極の内壁に外周縁が支持
    され上記内部電極を中心とした円周に沿って内周縁が形
    成され、かつ、上記外部電極の長手方向に所定間隔を介
    し複数配設された環状部材から成ることを特徴とするプ
    ラズマ式排気浄化装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプラズマ式排気浄化装置に
    おいて、 上記流れ制御手段は上記外部電極内に設けられて上記内
    部電極を中心部に嵌挿し多数の貫通孔を形成した多孔筒
    部材と、同多孔筒部材の上流側または下流側で上記多孔
    筒部材と上記外部電極との間の環状空間を閉鎖する仕切
    り壁とを有したことを特徴とするプラズマ式排気浄化装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003067046A1 (fr) * 2002-02-07 2003-08-14 Furrex Co., Ltd. Dispositif a decharges d'epuration de gaz
US7758675B2 (en) 2004-04-28 2010-07-20 Isuzu Motors Limited Gas treatment device
JP2012102693A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガス分解装置およびガス分解方法

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