JP2002030620A - コンクリート構造物の吸音構造及び構築方法 - Google Patents

コンクリート構造物の吸音構造及び構築方法

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JP2002030620A
JP2002030620A JP2000214697A JP2000214697A JP2002030620A JP 2002030620 A JP2002030620 A JP 2002030620A JP 2000214697 A JP2000214697 A JP 2000214697A JP 2000214697 A JP2000214697 A JP 2000214697A JP 2002030620 A JP2002030620 A JP 2002030620A
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JP
Japan
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concrete
sound absorbing
fiber
mixed
concrete structure
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JP2000214697A
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Tadayoshi Ishibashi
石橋忠良
Kaoru Kobayashi
薫 小林
Kokichi Iwasa
岩佐高吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理的強度が強く、耐侯性に優れ、維持・補
修が不要で、且つ安価なコンクリート構造物の吸音構造
及びその構築方法を提供する。 【解決手段】 コンクリート構造物(1)の少なくとも
一部に、コンクリート中で溶解する繊維(3)と溶解し
ない繊維(4)を混合して生コンクリート中に投入し、
攪拌・混合した吸音効果を有する繊維補強コンクリート
(2)が打設されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート構造物
における騒音を低減化するためのコンクリート構造物の
吸音構造および構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高架橋の防音壁内側などや、高架
橋等が道路と立体交差する場合において、高架橋のスラ
ブ底面や側壁のコンクリート表面に、騒音を防止するた
めの吸音材を設置している。この吸音材の代表的なもの
としては、多孔質の吸音板やグラスウールと有孔金属板
を組み合わせた吸音パネルが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の吸音パネルは、
吸音効果については良い反面、単価が高い上、飛散物に
対する物理的強度が弱く、また耐候性に劣る等の問題が
あった。また、パネル状の成型板であることにより取り
付ける際には下地形状の制約を受けたり、意匠面での汎
用性も低いなど、施工への適否にも影響していた。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、物理的強度が強く、耐侯性に優れ、維持・補修が不
要で、且つ安価なコンクリート構造物の吸音構造及びそ
の構築方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート構
造物の吸音構造は、コンクリート構造物の少なくとも一
部に吸音効果を有する繊維補強コンクリートが打設され
ていることを特徴とする。また、本発明は、前記繊維補
強コンクリートが、コンクリート中で溶解する繊維と溶
解しない繊維を混合して生コンクリート中に投入し、攪
拌・混合したものからなることを特徴とする。本発明の
コンクリート構造物の吸音構造構築方法は、コンクリー
ト中で溶解する繊維とコンクリート中で溶解しない繊維
を混合して生コンクリート中に投入し、攪拌・混合して
コンクリート構造物の少なくとも一部に直接打設したこ
とを特徴とする。また、本発明のコンクリート構造物の
吸音構造構築方法は、コンクリート中で溶解する繊維と
コンクリート中で溶解しない繊維を混合して生コンクリ
ート中に投入し、攪拌・混合後吸音パネルとして製作
し、該パネルをコンクリート構造物の少なくとも一部に
設置したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明のコンクリート構造物吸音構
造を説明する図である。図中、1はコンクリート構造
物、2は繊維補強コンクリート、3はコンクリート中で
溶解する繊維、4はコンクリート中で溶解しない繊維で
ある。
【0007】本実施例においては、図示するように桁構
造のコンクリート構造物1の表面部に吸音効果を有する
繊維補強コンクリート2が打設されている。この構造物
は、例えば上側は在来線、下側は新幹線の車両が走行す
るような場合であり、下側から反射されてくる騒音をコ
ンクリート構造物1の底面と側面の繊維補強コンクリー
ト2で吸収しようとするものである。
【0008】繊維補強コンクリート2は、コンクリート
中で溶解する繊維(例えば、ガラス繊維)3と、コンク
リート中で溶解しない繊維4(例えば、ビニロン繊維)
とを混合して生コンクリート中に投入し、攪拌混合した
ものである。なお、図では説明の便宜上、繊維3と繊維
4とを分離して模式的に示しているが、実際には両者は
絡みあった状態にある。
【0009】繊維3は所定の養生期間後、数ケ月、或い
は1年程度の期間をかけてコンクリートのアルカリ等に
より徐々に溶解して体積が減少する。このことからコン
クリート内に連続した空隙が形成され、この空隙により
コンクリート内部と表面は多孔性となり、吸音効果の優
れた多孔質吸音材が一体形成される。連続した空隙が形
成されることによりコンクリート強度は低下するが、コ
ンクリート中で溶解しない繊維4が混入されているた
め、表面のコンクリートは補強され、強度に優れた構造
となる。なお、コンクリート中で溶解する繊維3、コン
クリート中で溶解しない繊維4としては、長繊維あるい
は短繊維のいずれを用いてもよく、或いはこれらを混合
してもよい。また、構造物によって必要とされる強度、
騒音の程度に応じてコンクリート中で溶解する繊維3の
混合割合は適宜調節する。
【0010】図2は図1で説明した吸音構造の構築方法
を説明する図である。図中、5は差し筋、6は型枠であ
る。この例では、吸音構造部分をコンクリート構造物の
設置時に同時に打設する。まず、表面部に型枠6を組み
立てた後、差し筋5を設置する。次に、吸音効果を有す
る繊維補強コンクリートの所定の厚さを確保するために
内型枠としてのエキスパンドメタル7を設置する。エキ
スパンドメタル7のほかにラス金網などを用いてもよ
い。次に、エキスパンドメタル7と型枠6の間に、コン
クリート中で溶解する繊維3とコンクリート中で溶解し
ない繊維4を混合した後、生コンクリート中に投入し、
攪拌・混合した後打設する。次いで、コンクリート構造
物本体のコンクリートを打設する。そして、コンクリー
トの所要の養生期間を置いた後、型枠6を解体、撤去
し、表面が吸音構造となるコンクリート構造物が完成す
る。
【0011】図3は図1で説明した吸音性能を有する繊
維補強コンクリートを用いて吸音パネルを製作し、コン
クリート構造物にパネル取付用押え金具を用いて構築す
る方法を示す図である。図中、8は吸音性能を有する繊
維補強コンクリートから製作した吸音パネルを、9はパ
ネル取付用の押え金具である。コンクリート構造物1の
表面部にパネル取付用押え金具9を設置し、別途工場等
においてコンクリート中で溶解する繊維とコンクリート
中で溶解しない繊維を混合して生コンクリート中に投入
し、攪拌混合後設置しやすい適当な大きさの吸音パネル
として製作しておいたものを、コンクリート構造物表面
に押え金具9により飛散や落下が生じないようしっかり
固定設置する。
【0012】なお、上記の例ではコンクリート構造物の
表面に吸音効果を有する繊維補強コンクリートを設ける
ようにしたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、コンクリート構造物本体を吸音効果を有す
る繊維補強コンクリートとしてもよい。その場合、コン
クリート構造物が必要とする強度に応じて、コンクリー
ト中で溶解する繊維の割合を調節すればよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下のよ
うな効果が達成できる。 コンクリート構造物と吸音層が一体となった構造であ
るため、吸音の持続効果を長期に保持することが可能で
ある。 安価でかつ簡単に入手できる材料を用いることができ
ると共に、材質の経年劣化がなく、吸音効果も変わらな
い吸音層が得られ、維持管理が不要となる。 施工はコンクリート構造物に繊維補強コンクリートを
直接打設する、または押え金具により固定するだけのも
のであるため、極めて簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリート構造物表面部の吸音構
造を示す図である。
【図2】 吸音構造を直接打設により構築する方法を示
す図である。
【図3】 吸音構造を押え金具により構築する方法を示
す図である。
【符号の説明】
1…コンクリート構造物、2…コンクリート構造表面の
吸音構造部分、3…コンクリート中で溶解する繊維、4
…コンクリート中で溶解しない繊維、5…コンクリート
表面部での差し筋、6…型枠、7…エキスパンドメタ
ル、8…吸音パネル、9…吸音パネル押え金具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10K 11/162 G10K 11/16 F 11/16 (72)発明者 岩佐高吉 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 2D001 AA01 BA01 BB01 CA02 CB01 CD02 CD03 5D061 AA12 AA13 AA22 AA25 AA29 CC01 DD11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物の少なくとも一部に
    吸音効果を有する繊維補強コンクリートが打設されてい
    ることを特徴とするコンクリート構造物の吸音構造。
  2. 【請求項2】 前記繊維補強コンクリートは、コンクリ
    ート中で溶解する繊維と溶解しない繊維を混合して生コ
    ンクリート中に投入し、攪拌・混合したものからなるこ
    とを特徴とするコンクリート構造物表面の吸音構造。
  3. 【請求項3】 コンクリート中で溶解する繊維とコンク
    リート中で溶解しない繊維を混合して生コンクリート中
    に投入し、攪拌・混合してコンクリート構造物の少なく
    とも一部に直接打設して吸音効果を有する繊維補強コン
    クリートとするコンクリート構造物の吸音構造構築方
    法。
  4. 【請求項4】 コンクリート中で溶解する繊維とコンク
    リート中で溶解しない繊維を混合して生コンクリート中
    に投入し、攪拌・混合後吸音パネルとして製作し、該パ
    ネルをコンクリート構造物の少なくとも一部に設置する
    コンクリート構造物の吸音構造構築方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008146788A1 (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Panasonic Electric Works Co., Ltd. 光脱毛機器
CN113105175A (zh) * 2021-04-08 2021-07-13 上海戎科特种装备有限公司 一种水泥基吸波材料及其制备方法

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WO2008146788A1 (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Panasonic Electric Works Co., Ltd. 光脱毛機器
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