JP2002030517A - 超低テンション弛緩方法及びテンションゲート装置 - Google Patents

超低テンション弛緩方法及びテンションゲート装置

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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 低テンション弛緩方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 ヤーン製造プロセスの弛緩ゾーンに、テ
ンションゲートを組み込む。テンションゲートは、ヤー
ンスレッドラインに、空気抵抗、液体抵抗又は固体抵抗
及びこれらの組合せなどの抵抗を製造するものであれば
適宜のものでよい。テンションゲートは、出口ヤーンテ
ンションが入口ヤーンテンションよりも大きく、少なく
とも5mg/dのテンション差を与える。弛緩ゾーンは、紡
糸−延伸プロセス、延伸−加撚プロセス、延伸−巻回プ
ロセス、又は延伸−バルキングプロセスに通常見られる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超低テンション弛
緩方法、及びテンションゲートがヤーン製造の弛緩ゾー
ンに組み込まれている装置に関する。特に、本発明は、
ヤーンを弛緩させてその収縮を制御し、且つテンション
ゲートを用いて、ヤーンの不安定度(instability)を
減少させずに、テンションを段階的に増加させる弛緩ゾ
ーンに関する。ヤーン不安定度は、側方へのヤーンの移
動(例えば、弛緩ロール上で)、ヤーン巻付(yarn wra
pping)及びヤーン破断(yarn breaking)によって、特
徴づけられる。本発明の装置及び方法は、2つの直接的
な利点を有する。すなわち、(1)ヤーン製造方法の弛緩
ゾーンに用いられる場合に、非常に大きく弛緩させて、
かようなテンションゲートを持たない慣用の方法と比較
して、ヤーンの収縮を減少させる。(2)慣用の装置と比
較して、良好なヤーン安定性を達成するようにテンショ
ンを段階的に増加させる。ヤーン製造の弛緩ゾーンを有
する典型的な方法は、紡糸−延伸、延伸−加撚、延伸−
巻回、及び延伸−バルキングの各プロセスである。
【0002】
【従来の技術】McClaryの米国特許第4,414,169号の図4
は、典型的な紡糸−延伸プロセスを示す。繊維を紡糸口
金から紡糸し、続いて、ロール列によって延伸する。ヤ
ーンの延伸後に、一般的には、延伸ロールよりも遅い速
度で駆動されている1セットのロールがあり、弛緩(低
テンション)ゾーンを創る。実施例として示されている
ように、巻上速度は、およそ2700m/minであった。得ら
れた収縮は、空気中、175℃で測定したところ、4〜9
%の範囲にある。
【0003】一般的な紡糸−延伸プロセスにおいて非常
に高レベルの弛緩を達成することが不可能であった理由
は、より高いレベルの弛緩において、ヤーンのテンショ
ンが低く、弛緩ロール周囲へのヤーンの巻付(wrap)を
非常に不安定にし、ヤーンの収縮を引き起こすことが多
かったことにある。良好なヤーン安定性を提供し、ヤー
ンの破断を防止するために、最少のスレッドラインテン
ション(threadline tension)が必要である。この最少
のテンション未満で操作することは不可能であるから、
慣用の紡糸−延伸プロセスでは、高レベルの弛緩を得る
ことができない。弛緩ロールに多重巻回が用いられる理
由は、弛緩ロールによって決定される固定速度でヤーン
を移動させることを確実にし(ヤーンの一定速度は、巻
上器を良好に運転させるために必要である)、巻上器上
のテンションを分離する(良好なパッケージを得るため
に必要である)ことにある。
【0004】Hofsらの米国特許第5,925,460号は、紡糸
−延伸プロセスにおいて、177℃で測定された延伸ヤー
ン収縮が3.7〜5.9%の範囲にあることを開示する。Hofs
らは、6000m/minを越える高い巻上速度を開示する。
【0005】Martinらの米国特許第4,096,226号は、ポ
リアミドヤーンに対する紡糸−延伸−テクスチャリング
プロセスを開示する。テクスチャリング装置(延伸−バ
ルキングとして知られている)は、10〜50%の過剰供給
(overfeed)を有する。
【0006】Saitoらの米国特許第4,491,657号は、高弾
性率低収縮疲労ヤーンを開示する。表1及び2は、一般
的に、処理速度が増加すると、収縮が減少することを示
す。Thalerの米国特許第4,973,657号は、高弾性率低収
縮疲労ヤーンを開示する。表は、耐加熱時間が増加する
と、収縮が減少することを示す(実施例5と実施例6と
の比較)。さらに、温度が低くなると、収縮が増加する
ことも示す(実施例4と実施例5との比較)。
【0007】Nealの米国特許第5,227,858号は、工業用
ヤーンを開示し、温度が高くなると、収縮が減少するこ
とを示す。この特許はさらに、ヤーンと接触する特別の
表面を有するロールを用いることの利点を教示する。
【0008】Nishikawaらの米国特許第5,066,439号は、
巻上の直前に、第2の延伸ロールと弛緩ロールとの間に
交絡処理装置(コミングラー、commingler)を導入する
ことによるポリエステルヤーン製造用の連続紡糸延伸方
法を教示する。Nishikawa らは、第4欄第20行で、第2
の延伸ロール6と弛緩ロール10との間でヤーンに交絡処
理を施すことで、弛緩比率を大幅に増強できると述べて
いる。特に、第6欄第19〜22行で、5〜12% の比率で弛
緩されたと述べている。
【0009】下記の2つの表は、Nishikawaらの実施例
1及び2のデータを要約したものである。特に、実施例
1のデータは、5〜12%で変動する弛緩比率での約3000m
/minの延伸速度を示す。ヒーターをon又はoffにして且
つ交絡処理装置(28.44psi)をon又はoffにしたときの
ヤーンの安定性を示す。実施例1は、ヒーター及び交絡
処理装置がon又はoffのいずれでも、良好な安定性(破
断なし)が得られたことを示す。実施例2は、各例にお
いて8%の一定弛緩比率での4500m/minの延伸速度を示
す。実施例2は、交絡処理装置を約42.66psiで運転させ
た場合に、ヒーターをonにしたときにのみ良好な安定性
が得られることを示す。実施例2は、安定性の改良が、
交絡処理装置ではなくヒーターによることを明らかに示
す。換言すれば、交絡単独で改良された安定性を得るこ
とを示すデーターはない。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の概要】本発明は、超低テンション弛緩方法及び
紡糸−延伸プロセス、延伸−加撚プロセス、延伸−巻回
プロセス、又は延伸−バルキングヤーンプロセスなどの
ヤーン製造プロセスの弛緩ゾーン内に位置づけられた装
置である。本発明のコンセプトは、テンションゲートを
これらのプロセスで適宜見られる弛緩ゾーンに導入する
ことにある。テンションゲートの目的は、ヤーンの小さ
な収縮を達成できるように、超低テンションで非常に高
い弛緩レベルを可能とすることである。加えて、テンシ
ョンゲートは、本発明のテンションゲートを慣用の弛緩
ゾーンに用いた場合に、ヤーンの巻付(wrapping)及び
ヤーンの破断を生じさせない大幅に改良された安定性を
提供する。慣用の紡糸−延伸プロセスに関して、例え
ば、テンションゲートは、弛緩ロールに達するヤーンに
対して必要な最少テンションレベルを維持して、ヤーン
を延伸ロールとテンションゲートの間で弛緩させなが
ら、ヤーンの破断を防止する。テンションゲートは、テ
ンションゲートの前方でヤーンを弛緩させ、テンション
ゲートの後方でヤーンのテンションを増加させ、ヤーン
の不安定度が弛緩ロール上の巻付(wraps)を改良し、
ヤーンの破断を生じさせないようにする。
【0013】約2500m/min以下の延伸速度で、ヤーンの
安定性は大きな問題ではない。かような速度では、良好
な弛緩率が達成され、ヤーンの安定性すなわち破断は実
質上ない。しかし、プロセスの速度が増加すると、高い
弛緩率を達成することはより困難になる。なぜなら、弛
緩が増加すると、ヤーンのテンションは低下し、不安定
になり、ヤーンの巻付(wrap)及び破断を結果的に生じ
るからである。加えて、慣用のプロセスにおいて弛緩を
増加させようとして、全体の収縮を減少させると、ロー
ルを前後に横断する際のヤーンの擦過ゆえに、ヤーンを
不安定にし(ヤーンが弛緩ロール上で一方の側から他方
の側まで横断する)、結果的に破断させ、及び/又は機
械特性を低下させる。
【0014】本発明のテンションゲートは、慣用のプロ
セスにおける弛緩ゾーンを弛緩ゾーンと小さなストレッ
チゾーンとに分画する。慣用の弛緩ゾーンに異なる装置
を位置づける場合には、仕切を創ることができる。テン
ションゲートは、空気抵抗、液体抵抗又はヤーンを固体
表面上でひくことによって発生する抵抗をヤーンに適用
することによって生じさせることができる。空気抵抗
は、例えば交絡処理装置又は空気向流装置の1種以上を
用いてヤーンに適用することができる。液体抵抗は、1
種以上の仕上げ装置(仕上げ装置は、ヤーンに対して液
体仕上げ剤又はコーティング剤を適用するものとして、
テキスタイル産業において当業者に周知の装置であ
る。)を用いて、例えばヤーンを液体プールを通過させ
て延伸させることによって導入することができる。固体
表面抵抗は、1種以上の固体表面(ロールなど)とヤー
ンとを接触させることによって導入することができる。
この固体表面の上又は周囲をヤーンが横断するが、ヤー
ンはロール上に多重巻付(wrap)を持たないので、テン
ションゲート上を横断するヤーンは、問題なく、ヤーン
破断を生じない。
【0015】最も広い意味において、本発明は、ヤーン
上にテンションを分画する弛緩ゾーンを有するヤーン製
造方法に関する。この方法は、弛緩ゾーンに、ヤーン上
で少なくとも5mg/d(デニール)のテンション差を生じさ
せるテンションゲートを設けるプロセスを含む。
【0016】さらに、最も広い意味において、本発明
は、ヤーン破断なしに、ヤーン上のテンションを増加さ
せるテンションゲートに関する。テンションゲートは、
1種以上の空気抵抗装置、液体抵抗装置又は固体表面抵
抗装置もしくはこれらの組合せを用い、少なくとも5mg
/d(デニール)のヤーンテンション差(テンションゲー
トを出る際のヤーンテンション−テンションゲートに入
る際のヤーンテンション)を有する。
【0017】
【好ましい実施形態の説明】紡糸延伸プロセス、延伸加
撚プロセス、延伸巻回プロセス又は延伸バルキングプロ
セスなどの現行プロセスは、弛緩ゾーンを含み、よっ
て、本発明の方法及び装置は、かような弛緩ゾーン内で
用いることができる。上述のプロセス中の適宜のプロセ
スで用いられる適宜の溶融紡糸ポリマー、例えばポリエ
ステル類、ポリアミド類(ナイロン類)、ポリオレフィ
ン類、ポリケトン類、ポリエーテルケトン類、ポリフェ
ニレンサルファイド、及びポリアリレートなどを本発明
で用いることができる。典型的なポリエステル類は、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、又はこれらの混合物、若しくは15重量%以下
のポリオレフィン類、ポリアルキレングリコール、ある
いはポリエチレンテレフタレートイソフタレートなどの
他のコポリエステル類とこれらのポリエステルのコポリ
マーである。典型的なナイロン類は、ナイロン6及びナ
イロン66である。典型的なポリオレフィン類は、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、又はこれらの
混合物である。二成分系又は混合繊維の形態でのこれら
のポリマーの適宜の組合せ若しくはこれらのポリマーの
適宜の1種とポリエチレン又はポリプロピレン等の他の
ポリマーとの組合せもまた、本発明の範囲に含まれる。
【0018】現行のヤーン加工方法は、達成可能な弛緩
レベルに制限される。これは、弛緩レベルが増加する
と、弛緩ゾーンにおけるヤーンテンションが減少して、
弛緩ゾーンの下流側にあるロール上でヤーンを不安定に
するからである。不安定なヤーンは、移動するヤーンす
なわち低テンションゆえにロール表面を横断して揺れる
ヤーンとして規定される。非常に不安定なヤーンは、機
械的品質を低下させ、過酷な場合には、破断してしまう
(ヤーン破断)。
【0019】本発明の方法及び装置を弛緩ゾーンを有す
る適宜のヤーン製造方法に用いる場合には、慣用の方法
及び装置と比較して、より高いレベルの弛緩及び結果的
に得られるより低い熱気収縮(hot air shrinkage)を
達成することができる。より速い処理速度で本発明を用
いることにより、より速い速度条件下で慣用の遅い速度
条件下で得られる弛緩レベルと同じ弛緩レベルを達成で
きるか、または、熱気収縮が大幅に改良(減少)される
ように弛緩レベルを増加させて処理速度を維持できる
か、または双方を同時に達成できる。
【0020】テンションゲートは、ヤーン製造プロセス
の弛緩ゾーンで用いられる場合に、出口ヤーンテンショ
ンが入口ヤーンテンションよりも大きく、こうしてテン
ション差を生じさせる装置である。加えて、本発明の1
個以上のロールを含むテンションゲートは、非多重巻ヤ
ーンロール装置である。テンション差は、5mg/d(デニ
ール)よりも大きく、ヤーンが1000デニールヤーンであ
る場合には、本発明のテンションゲートは5gであり、
ヤーンが2000デニールヤーンである場合には、テンショ
ンゲートは少なくとも約10gである。本発明にとって、
好ましい実施形態は、少なくとも約7mg/d、より好まし
くは約9mg/dよりも大きなテンション差を有するテンシ
ョンゲート又は方法である。ヤーン製造システムの弛緩
ゾーンに本発明のテンションゲート及び方法を用いる
と、弛緩レベルをより高くし、対応して同じ処理速度で
ヤーンの熱気収縮における顕著な減少を示す。
【0021】処理速度における顕著な改良が10%である
か、又は弛緩レベルにおける顕著な改良が15%であると
仮定すれば、テンションゲートを出るヤーンとテンショ
ンゲートに入るヤーンとの間のテンション差が約7mg/d
であるテンションゲートは、顕著な改良を達成する。こ
れは好ましい実施形態である。もちろん、10%未満の処
理速度の改良及び/又は15%未満の弛緩レベルの改良で
あっても、良好な安定性を得ることができる。このよう
な結果は、「顕著な改良」として特徴づけられるもので
はないが、本発明の範囲に含まれる。
【0022】5000m/minの速度で、最大約7%の弛緩レ
ベルの達成は、ヤーンの不安定度ゆえに慣用の設備では
非常に困難であった。例えば、ただ2個のロールを用い
る本発明のテンションゲートを用いる場合には、約9%
のより高い弛緩レベルを達成でき、対応して熱気収縮を
より少なくできる。加えて、交絡処理装置又はより多数
のロールなどのより多くのテンションゲートを追加する
と、弛緩率をさらに大きくできる(対応して、熱気収縮
は減少する)。
【0023】もちろん、本発明はさらに、約3000〜3500
m/minのより典型的な紡糸−延伸処理速度にも適用でき
る。これらの速度において、テンションゲートなしに、
これらの実験で用いられている設備及び条件を用いて、
紡糸−延伸により製造されたヤーンは、約12%の弛緩率
を達成できる。一方、本発明を利用すると、弛緩率は約
17%とすることができ、良好なヤーン安定性を維持しな
がら熱気収縮を少なくできる。12%から17%への弛緩率
の増加は、40%の増加(上述のように顕著な増加)であ
る。より多数のテンションゲートを用いると、より少な
い熱気収縮でより大きな弛緩率を得ることができる。こ
の関係を紡糸−延伸プロセスに対して図1に示す。
【0024】図1は、弛緩率に対する熱気収縮(177℃
での)の関係を示すグラフである。紡糸−延伸プロセス
データは、速度2700、3200、3700、4250及び5000m/min
で、25℃オルトクロロフェノール溶液中で測定した紡糸
ヤーンの固有粘度(IV)0.88で編集したものである。テ
ンションゲートの前でロールを出るヤーンの速度にかか
わらず、熱気収縮(HAS)とヤーン弛緩率との間には相
関がある。図1は、HASが弛緩率レベル(%)の増加に
より減少され得ることを示す。図示された曲線は、これ
らの実施例において用いられた樹脂に特定のものであ
り、固有粘度、温度(加熱設定温度)、延伸率、滞留時
間、加熱時間、樹脂組成により影響を受ける。これらの
因子の1種以上を変えることで、曲線は因子の変化に応
じて、上、下、左又は右にシフトする。重要な点は、HA
Sが弛緩率の増加と共に減少して、他のすべての条件は
一定に保持されることである。
【0025】図2は、2700m/min、3200m/min、3700m/mi
n及び5000m/minの種々の処理速度(最後セットの延伸ロ
ールの速度)において、スレッドライン(threadline)
テンションの実測値と弛緩率との間の関係を示すグラフ
である。各処理速度において、関係は同じ、すなわち、
弛緩率が増加すると、テンション実測値は減少し、逆も
同じである。図示された曲線は、これらの実施例で用い
られた樹脂に特定のものであり、固有粘度、温度(加熱
設定温度)、延伸率、滞留時間、加熱時間、樹脂組成に
より影響を受ける。これらの因子の1種以上を変えるこ
とで、曲線は因子の変化に応じて、上、下、左又は右に
シフトする。種々の処理速度における曲線間の差は、主
として、テンション測定装置の遠心力誤差に起因する。
この誤差を較正した後で、すべての速度に対するデータ
は、図3に示すような連続関係を形成する。
【0026】図3は、弛緩率が増加する際に、スレッド
ラインのテンションがどのように減少するかを示す。こ
のグラフでのデータもまた、図2に関して記述した処理
速度におけるデータを編集したものである。データは、
テンション測定装置の遠心力誤差を較正したものであ
る。テンション測定装置は、バネ負荷ロールを有してい
て、スレッドラインでのテンション量がバネを押圧し
て、あるテンション値を示すものである。調節されたテ
ンション(mg/d)は、測定装置におけるバネの力、ロー
ルの回転抵抗、ヤーンが測定ロールの周囲を移動する際
のヤーンにかかる遠心力、並びにスレッドラインテンシ
ョン値を考慮したものである。図示された曲線は、これ
らの実施例で用いられた樹脂に特定のものであり、固有
粘度、温度(加熱設定温度)、延伸率、滞留時間、加熱
時間、樹脂組成により影響を受ける。これらの因子の1
種以上を変えることで、曲線は因子の変化に応じて、
上、下、左又は右にシフトする。弛緩率が増加すると、
スレッドラインテンションは減少し、他のすべての条件
は一定に保持される。
【0027】図4は、種々の処理速度(最後のセットの
延伸ロールの速度)におけるヤーンの安定性に対するス
レッドラインテンションの実測値(mg/d)のグラフであ
る。図示された曲線は、これらの実施例で用いられた樹
脂に特定のものであり、固有粘度、温度(加熱設定温
度)、延伸率、滞留時間、加熱時間、樹脂組成により影
響を受ける。これらの因子の1種以上を変えることで、
曲線は因子の変化に応じて、上、下、左又は右にシフト
する。適宜の速度におけるより良好な安定性のために、
より高いスレッドラインテンションが必要である。これ
は、ヤーンがロールの周囲をより速い速度で横断する際
にヤーンに遠心力がかかり、良好なヤーンの安定性を維
持するためにはゾーン内でより大きなテンションが必要
となるからである。ヤーンの安定性を規定するために、
架空のスケールが用いられる。ランク1(優良)は、ス
レッドラインの移動又は揺動がなく極度に安定であるも
のとして規定され、ランク5(極度に悪い)は、スレッ
ドラインがすぐに破断するヤーンの大きな移動として規
定される。ランク3.0〜3.5は、製造プロセスにおいて許
容される不安定度の最大レベルと考えられる。よって、
図2及び4は、所定のレベルの安定性に対して、達成さ
れ得る弛緩レベルが、処理速度が増加するにつれ減少す
ることを示し、すなわち、所定のヤーン速度において、
速度を増加させると、安定性が低下する(不安定度が増
加する)ことを示す。
【0028】図5は、一定速度5000m/minでのテンショ
ンゲートサイズ(mg/d)と、8〜9%の弛緩率レベルで
のスレッドライン又はヤーンの安定性と、の関係を示
す。0mg/dのテンションゲートは、スレッドラインが連
続的に破断するので決定できない。したがって、ヤーン
の安定性を7%の弛緩率で決定し、結果を0mg/dに外挿
して、グラフを作成した。換言すれば、5000m/minにお
いて、弛緩率レベル8〜9%でのヤーンの安定性は非常
に低い。5000m/minでの許容可能な最低限のヤーン安定
性(約3.5)を得るために、設備及びこれらの実施条件
に必要なテンションゲートは、約40mg/dである。他の設
備及び条件では、異なる結果を得るであろうが、関係す
なわち一般的な理論は同じである。
【0029】図6は、テンションゲートを持たない対照
を含む種々のテンションゲートサイズでのヤーン又はス
レッドラインの安定性と弛緩率との関係を示すグラフで
ある。39mg/dでのテンションゲートグラフは、2個のロ
ールテンションゲートに対する平均ゲートサイズであ
る。68mg/dでのテンションゲートグラフは、テンション
ゲート装置として2個のロールを有する仕上げ装置に対
する平均ゲートサイズである。これらのグラフは、種々
のサイズのテンションゲートを創る本発明のゲート装置
の追加によって、弛緩率/安定性の関係がどのように改
良されるかを示す。
【0030】図7は、延伸ロールと弛緩ロールとの間に
位置づけられた1個のロール型テンションゲートを概略
的に示す。テンションゲートは、より良好なヤーン安定
性が弛緩ロール上に生じるように、弛緩ゾーンにおける
テンションを分画する。
【0031】図8は、弛緩ゾーン内に位置づけられた2
個のロール型テンションゲートを概略的に示す。弛緩ゾ
ーン内で測定されたテンションは、約5mg/dであり、こ
れは非常に低く、ヤーンを実質的に弛緩させる。ヤーン
がテンションゲート装置に入る際に、第1及び第2のロ
ール間のヤーンテンションは、約5mg/dから約32mg/dま
で増加する。第1のロールを横断するテンションゲート
は、約27mg/d(32-5)である。テンションゲート装置の第
2のロールと弛緩ロールとの間のテンションは、約85mg
/dである。これは、約53mg/d(85-32)のテンションの
傾きである。約85mg/dのテンションは、ヤーンの安定性
を保証するに十分である。図示するように、テンション
ゲート装置に入る全テンションは、約5mg/dであり、出
るヤーンの全テンションは、全体で約80mg/dのテンショ
ンゲートに対して約85mg/dである。他の操作条件につい
ては表1を参照。
【0032】延伸ロールとテンションゲート装置との間
に、非常に低いテンションを達成するために、1個以上
のテンションゲートロールの回転を補助することが望ま
しい。換言すれば、回転運動自在な(free-wheeling)
ロールが十分な摩擦及び空気抵抗を有し、約5mg/dのテ
ンションゲート傾きを達成することが困難である。低い
テンションゲートを達成することを補助するために、例
えば回転方向にロールを駆動させるために空気を用いる
タービン装置を用いて、回転中のロールを補助すること
が望ましい。タービン駆動型装置と一緒に、又は電気モ
ータなどの感応性二次補助装置と一緒にロールを運転さ
せることは、当業者には周知のことであり、本発明の範
囲に含まれる。
【0033】図9は、ヤーン製造プロセスの弛緩ゾーン
内に位置づけられた5個のロールの使用を示す。テンシ
ョンゲート装置の第1ロールの速度は、約4470m/minで
あり、10.6%の弛緩率を与える。各連続ロールは、徐々
に速度を増して、テンションゲート装置の第1ロールか
ら第5ロールに至るまで各プロセスでテンションが段階
的に増加するようにする。最後に、弛緩ロールは、4505
m/minの速度を有し、テンションゲート装置の第1ロー
ルと弛緩ロールとの間のテンションの延びすなわち増加
は0.8%を示す。この弛緩ロール上の最終的なテンション
は、弛緩ロール上でのヤーンの安定性を与えるに十分で
あり、ヤーンの破断をなくし、ヤーンを均一に巻回する
ことを保証する。図9はさらに、多くのロールがどのよ
うにテンションゲートでの延び量を増加させ、プロセス
の総弛緩量を減少させるかを示す。
【0034】ヤーン温度は、テンションゲートでの延び
量に影響するヤーン弾性率を決定し、よって、テンショ
ンゲートに入る前にヤーンを冷却することが有利であ
る。ヤーンを冷却することで、延び量を減少させ、最終
的なHASを改良する。追加の冷却方法、例えば、冷たい
空気又は水のスプレイなども本発明の範囲に含まれる。
【0035】図10は、それぞれ10psigで作動する4個
の交絡処理装置を用いるテンションゲート装置を示す。
テンションゲート装置は、12mg/dのテンションゲート傾
きを達成する。より多数の交絡処理装置の追加又は4個
の交絡処理装置をより高い空気圧で作動させることによ
って、より大きなテンションゲートを達成することがで
きる。他の操作の詳細は、表1参照。
【0036】図11は、テンションゲートを構成する装
置の組合せを示す。図8に示されているロール対は、空
気圧40psigで作動する交絡処理装置の前にある。加え
て、テンションゲート装置の第1ロールは、図8に示す
ような回転自在ではなく、タービン駆動型である。テン
ションゲート装置に入る弛緩ゾーンテンションは、25mg
/dであり、77mg/dのテンションゲートを出る出口テンシ
ョンは102mg/dである。交絡処理装置の後のテンション
は、31mg/dであり、交絡処理装置に対して6mg/dのテン
ション傾きを与える。最後に、テンションゲート内の最
後のロールと弛緩ロールとの間の最終テンションは、10
2mg/dである。これは、両方のロールの間に71mg/dのテ
ンション傾きを与える。他の操作の詳細については表1
参照。
【0037】図12は、装置の別の組合せを示す。テン
ションゲート装置は、タービン駆動型ロール及び回転自
在ロールに続く仕上げ装置を含む。ヤーンは、液体膜に
よって、仕上げ装置の固体表面から分離される。仕上げ
装置は、ヤーン上に水性コーティングを塗布することに
加えて、ヤーンと物理的に接触する。仕上げ装置は、ヤ
ーンスレッドラインに約13mg/dのテンションを導入し、
第1のタービン型ロールを横断するテンションは追加の
6mg/dのテンションを導入するだけであるが、第2の非
タービン型ロールは5000m/minの速度で追加の50mg/dの
テンションを導入する。仕上げ装置は、1000デニールの
ヤーンに対して、約5.6mL/minの速度で水系流体を適用
する。流体の最少量は、仕上げ装置とヤーンとの間の液
体膜を形成するために必要な量である。液体膜とヤーン
との接触面積が増加するか又は流体の速度が増加する
と、抵抗の量は増加する。これらの因子の1種以上を変
えることで、当業者は、抵抗の所望の量を「ダイヤルイ
ン(dial-in)」(調整)する。図12に示されたテン
ションゲート装置は、69mg/dの全テンションゲートを示
す。その他の操作の詳細については表1参照。
【0038】
【表3】
【0039】加熱設定温度は、延伸ロールの温度であ
る。加熱設定時間は、ヤーンが延伸ロールを出るまで
に、ヤーンが延伸ロールに最初に接触する時間である。
表1に示すテンションゲートのすべてについて、加熱設
定時間は、0.224秒であり、延伸ロール上での16巻に対
応する。
【0040】本発明により、上述の課題、目的、利点を
完全に満足する方法及び装置が提供されることは明らか
である。本発明を特定の実施形態について説明している
が、多くの変形例、変更及びバリエーションは当業者に
は明らかであろう。したがって、かような変形例、変更
及びバリエーションは、本発明の範囲にある。
【0041】以下に、本発明の種々の態様を示す。 1.低テンション弛緩ゾーンを有するヤーン製造方法に
おいて、少なくとも5mg/デニールのテンション差をヤ
ーンに生じさせるテンションゲートを、弛緩ゾーンに設
けるプロセスを含む方法。 2.第1項のヤーン製造方法において、テンションゲー
トは、空気抵抗装置、液体抵抗装置又は固体表面接触抵
抗装置の1種以上を含む方法。 3.第2項のヤーン製造方法において、空気抵抗装置
は、交絡処理装置(intermingler)又は空気向流装置で
ある方法。 4.第2項のヤーン製造方法において、液体抵抗装置
は、仕上げ装置又はスレッドライン経路における液体プ
ールを含む方法。 5.第2項のヤーン製造方法において、固体表面接触抵
抗装置は、1個以上のロールである方法。 6.第1項のヤーン製造方法において、テンションゲー
トは、1個以上の交絡処理装置、仕上げ装置、ロール又
はこれらの組合せを含む方法。 7.第6項のヤーン製造方法において、テンションゲー
トは1個以上の交絡処理装置であり、各交絡処理装置
は、少なくとも10psiの空気/ガス圧力を有する方法。 8.第6項のヤーン製造方法において、テンションゲー
トは、1個以上の仕上げ装置であり、各仕上げ装置は、
少なくとも装置とヤーンとの間に液体膜を形成するため
に必要な最小量の流体を用いる方法。 9.第1項のヤーン製造方法において、弛緩ゾーンは、
紡糸−延伸プロセス、延伸−加撚プロセス、延伸−巻回
プロセス、又は延伸−バルキングプロセスにおいて生じ
る方法。 10.紡糸−延伸プロセス、延伸−加撚プロセス、延伸
−巻回プロセス又は延伸−バルキングプロセス中に、ヤ
ーンの安定性を改良しながらヤーンを弛緩させる方法に
おいて、弛緩ヤーンと一緒に、少なくとも5mg/デニー
ルのヤーンテンション差を有するテンションゲートを用
いる方法。 11.第10項のヤーン製造方法において、テンション
ゲートは、空気抵抗装置、液体抵抗装置又は固体表面接
触抵抗装置の1種以上を含む方法。 12.第11項のヤーン製造方法において、空気抵抗装
置は、交絡処理装置又は空気向流装置を含む方法。 13.第11項のヤーン製造方法において、液体抵抗装
置は、仕上げ装置又はスレッドライン経路中の液体プー
ルを含む方法。 14.第11項のヤーン製造方法において、固体表面抵
抗装置は、1個以上のロールである方法。 15.第10項のヤーン製造方法において、テンション
ゲートは、交絡処理装置、仕上げ装置、又はロール又は
これらの組合せの1種以上を含む方法。 16.第15項のヤーン製造方法において、テンション
ゲートは、1個以上の交絡処理装置であり、各交絡処理
装置は少なくとも10psiの空気/ガス圧力を有する方
法。 17.第15項のヤーン製造方法において、テンション
ゲートは、1個以上の仕上げ装置であり、各仕上げ装置
は、少なくとも装置とヤーンとの間に液体膜を形成する
に必要な最小量の流体を用いる方法。 18.ヤーン製造のための紡糸−延伸方法において、 A.ポリマーを溶融紡糸して、ヤーンを製造し; B.紡糸ヤーンを延伸して、物理的特性を得て; C.ヤーンを弛緩させて、ヤーン収縮を減少させ; D.ヤーンを巻回し、延伸及び弛緩プロセスの間に、少
なくとも5mg/デニールのテンション差を有するヤーンに
対するテンションゲートを設ける方法。 19.ヤーン上のテンションを増加させるためのテンシ
ョンゲートであって、空気抵抗装置、液体抵抗装置又は
固体表面接触抵抗装置の1種以上を含み、少なくとも5m
g/デニールのテンション差を有するテンションゲー
ト。 20.第19項のテンションゲートであって、空気抵抗
装置は、交絡処理装置又は空気向流装置を含むテンショ
ンゲート。 21.第19項のテンションゲートであって、液体抵抗
装置は、仕上げ装置又はスレッドライン経路内の液体プ
ールを含むテンションゲート。 22.第19項のテンションゲートであって、固体表面
接触抵抗装置は、1個以上のロールであるテンションゲ
ート。 23.第19項のテンションゲートであって、交絡処理
装置、仕上げ装置又はロール又はこれらの組合せの1種
以上を含むテンションゲート。 24.第1項のヤーン製造方法であって、ヤーン破断が
生じない方法。 25.第10項のヤーン製造方法であって、ヤーン破断
が生じない方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、総弛緩率に対する177℃における熱気
相対収縮率(%)の関係を示すグラフである。
【図2】図2は、種々のヤーン速度における弛緩率とス
レッドラインテンション(mg/d)測定値のグラフであ
る。
【図3】図3は、種々のヤーン速度における弛緩率とス
レッドラインテンション(mg/d)調節値のグラフであ
る。
【図4】図4は、ヤーン安定性とスレッドラインテンシ
ョン測定値の関係を示すグラフである。
【図5】図5は、スレッドライン安定性に対するテンシ
ョンゲートサイズ(mg/d)のグラフである。
【図6】図6は、テンションゲートなしの対照、39mg/d
のテンションゲート及び68mg/dのテンションゲートに対
する弛緩率とスレッドライン安定性のグラフである。
【図7】図7は、テンションゲートとして単一ロールを
用いた場合を概略的に示す図である。
【図8】図8は、テンションゲートとして一対のロール
を用いた場合を概略的に示す図である。
【図9】図9は、テンションゲートとして5個のロール
を用いた場合を概略的に示す図である。
【図10】図10は、テンションゲートとして4連続の
交絡処理装置を用いた場合を概略的に示す図である。
【図11】図11は、テンションゲート装置として1個
の交絡処理装置と2個のロールとの組合せを用いた場合
を概略的に示す図である。
【図12】図12は、テンションゲートとして仕上げ塗
布装置と2個のロールとの組合せを用いた場合を概略的
に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 599088922 Talstrasse 80,8001 Zur ich,Switzerland (72)発明者 バージル・ジェイ・アドキンス アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 28226,シャーロット,ローレン・グレ ン・ロード 3127 (72)発明者 ウィンストン・エイ・フェルプス アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 28134,パインビル,エメラルド・コート 12535 Fターム(参考) 4L045 AA05 BA01 DC06 DC50

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低テンション弛緩ゾーンを有するヤーン
    製造方法において、弛緩ゾーンにテンションゲートを設
    けて、該テンションゲートが少なくとも5mg/dのテンシ
    ョン差をヤーン上に生じさせ、テンションゲートは空気
    抵抗装置(airdrag device)又は液体抵抗装置(liquid
    drag device)の1種以上を備えることを特徴とするヤ
    ーン製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヤーン製造方法におい
    て、空気抵抗装置は、交絡処理装置(intermingler)又
    は空気向流装置(countercurrent flow of airdevice)
    を含むことを特徴とするヤーン製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のヤーン製造方法におい
    て、液体抵抗装置は、仕上げ装置又はスレッドライン経
    路内の液体プールを備えることを特徴とするヤーン製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のヤーン製造方法におい
    て、テンションゲートは、交絡処理装置、仕上げ装置又
    はこれらの組合せの1種以上を含むことを特徴とするヤ
    ーン製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のヤーン製造方法におい
    て、テンションゲートは、1種以上の交絡処理装置を含
    み、各交絡処理装置は少なくとも10psiの空気/ガス圧
    力を有することを特徴とするヤーン製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のヤーン製造方法におい
    て、テンションゲートは、1種以上の仕上げ装置を含
    み、各仕上げ装置は、少なくとも仕上げ装置とヤーンと
    の間に液体膜を形成するために必要な最少量の流体を用
    いることを特徴とするヤーン製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のヤーン製造方法であっ
    て、ヤーンはポリエステルであることを特徴とするヤー
    ン製造方法。
  8. 【請求項8】 低テンション弛緩ゾーンを有するヤーン
    製造方法において、少なくとも5mg/dのヤーン上にテン
    ション差を生じさせ且つ1個以上のロールを含むテンシ
    ョンゲートを弛緩ゾーンに設けることを含むヤーン製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のヤーン製造方法であっ
    て、1個以上のロールは、タービン駆動型ロール又は回
    転自在ロール又はこれらの組合せを含むヤーン製造方
    法。
  10. 【請求項10】 延伸−加撚プロセス、延伸−巻回プロ
    セス、又は延伸−バルキングプロセスにおいて、ヤーン
    の安定性を改良しながらヤーンを弛緩する方法におい
    て、弛緩ヤーンと一緒に、ヤーンの少なくとも5mg/dの
    テンション差を有するテンションゲートを利用する方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、テ
    ンションゲートは、1個以上の空気抵抗装置、液体抵抗
    装置、又は固体表面接触抵抗装置(solid surface cont
    act drag device)を含む方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の方法であって、ヤ
    ーンはポリエステルである方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の方法であって、空
    気抵抗装置は、交絡処理装置又は空気向流装置を含む方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の方法であって、液
    体抵抗装置は、仕上げ装置、又はスレッドライン内の液
    体プールを含む方法。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の方法であって、テ
    ンションゲートは、交絡処理装置、仕上げ装置又はロー
    ル又はこれらの組合せの1種以上を含む方法。
  16. 【請求項16】 ヤーンの安定性を改良しながら、紡糸
    延伸プロセスにおいて、ヤーンを弛緩する方法であっ
    て、弛緩されたヤーンと一緒に、ヤーンの少なくとも5
    mg/dのテンション差を有し且つ1個以上のロールを含む
    テンションゲートを利用する弛緩方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法であって、ロ
    ールは、タービン駆動型ロール又は回転自在ロール又は
    これらの組合せを含む方法。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の方法であって、ヤ
    ーンはポリエステルである方法。
  19. 【請求項19】 ヤーン上のテンションを増加させるテ
    ンションゲート装置であって、空気抵抗装置又は液体抵
    抗装置の1種以上を含み、ヤーンの少なくとも5mg/dの
    テンション差を有する装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の装置であって、空
    気抵抗装置は、交絡処理装置又は空気向流装置を含む装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の装置であって、液
    体抵抗装置は、仕上げ装置、又はスレッドライン経路内
    の液体プールを含む装置。
  22. 【請求項22】 ヤーン上のテンションを増加させるテ
    ンションゲート装置であって、1個以上の交絡処理装
    置、1個以上の仕上げ装置、及び1個以上のロールの組
    合せを含む装置。
  23. 【請求項23】 ヤーン上のテンションを増加させるテ
    ンションゲート装置であって、1個以上のロールを有す
    る1個以上の交絡処理装置を含む装置。
  24. 【請求項24】 ヤーン上のテンションを増加させるテ
    ンションゲート装置であって、1個以上の交絡処理装置
    を有する1個以上の仕上げ装置を含む装置。
  25. 【請求項25】 ヤーン上のテンションを増加させるテ
    ンションゲート装置であって、1個以上の駆動型ロール
    又は回転自在ロールを有する1個以上の仕上げ装置を含
    む装置。
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