JP2002030086A - 新規スピロ化合物 - Google Patents

新規スピロ化合物

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JP2002030086A
JP2002030086A JP2000247145A JP2000247145A JP2002030086A JP 2002030086 A JP2002030086 A JP 2002030086A JP 2000247145 A JP2000247145 A JP 2000247145A JP 2000247145 A JP2000247145 A JP 2000247145A JP 2002030086 A JP2002030086 A JP 2002030086A
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Akane Ishihara
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Yasuyuki Ishii
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Toshiyuki Takahashi
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Yuji Hashimo
裕二 羽下
Toshihiro Sakamoto
俊浩 坂本
Takahiro Ito
孝浩 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明は、一般式(I) 【化35】 [式中、Arは置換されていてもよい、アリール基又
はヘテロアリール基を;nは0又は1を;T、U、V及
びWは、それぞれ独立して、置換されていてもよいメチ
ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
つが該メチン基を;Xはメチン基又は窒素原子を;Yは
置換されていてもよいイミノ基又は酸素原子を意味す
る]で表される化合物等に関する。 【解決手段】 本発明の化合物は、NPY拮抗作用を有
するため、NPYが関与する各種の疾患、すなわち、例
えば高血圧、腎臓病、心疾患、血管れん縮、動脈硬化症
等の循環器系疾患、例えば過食症、うつ病、不安、痙
攣、てんかん、痴呆、痛み、アルコール依存症、薬物の
断薬に伴う禁断症状等の中枢性疾患、例えば肥満症、糖
尿病、ホルモン異常、高コレステロール血症、高脂血症
等の代謝性疾患、性及び生殖機能障害、例えば消化管運
動障害等の消化器系疾患、呼吸器系疾患、炎症又は緑内
障等の処置剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬の分野において
有用である。更に詳しくは、本発明の新規スピロ化合物
は、神経ペプチドY受容体拮抗物質として、各種の循環
器系疾患、中枢神経系疾患、代謝系疾患等の処置剤とし
て有用である。
【0002】
【従来の技術】神経ペプチドY(以下NPYと称す)は
36アミノ酸からなるペプチドであり、1982年、立
元らにより豚脳より初めて単離された[ネイチャー(N
ature)、296巻、659頁(1982年)]。
NPYは中枢神経系及び末梢神経系に広く分布し、神経
系における最も多量に存在するペプチドの一つとして、
生体において多様な機能を司っている。すなわち、NP
Yは中枢において食欲促進物質として働くとともに、各
種ホルモンの分泌又は神経系の作用を介して脂肪蓄積を
顕著に促進する。NPYの脳室内連続投与はこれらの作
用に基づき、肥満及びインスリン抵抗性を誘発すること
が知られている[インターナショナル・ジャーナル・オ
ブ・オベシティー(International Jo
unalof Obesity)、19巻、517頁
(1995年);エンドクリノロジー(Endocri
nology)、133巻、1753頁(1993
年)]。また、その他、うつ病、不安、精神分裂、痛み
及び痴呆などの中枢作用を持つことが知られている[ド
ラッグス(Drugs)、52巻、371頁(199
6)]。更に、末梢では、NPYは交感神経終末にノル
エピネフリンと共存し、交感神経系の緊張性と関係して
いる。NPYの末梢投与は血管収縮を引き起こし、また
ノルエピネフリンを初めとする他の血管収縮物質の作用
を増強することが知られている[ブリティシュ・ジャー
ナル・オブ・ファーマコロジー(British Jo
urnal of Pharmacology)、95
巻、419頁(1988年)]。更に交感神経系の亢進
にともなう心肥大を助長することも報告されている[プ
ロシーディング・ナショナル・アカデミック・サイエン
ス・ユーエスエー(Proceeding Natio
nal Academic Science US
A)、97巻、1595頁(2000)]。
【0003】その他、性ホルモン及び成長ホルモンの分
泌能、性及び生殖機能、消化管運動、気管支収縮、炎症
及びアルコールに対する嗜好性への関与も報告されてい
る[ライフ・サイエンス(Life Scienc
e)、55巻、551頁(1994年);ザ・ジャーナ
ル・オブ・アレルギー・アンド・クリニカル・イムノロ
ジー(The Journal of Allergy
and Immunology)、101巻、S34
5頁(1998年);ネイチャー(Nature)、3
96巻、366頁(1998年)]。NPYは、その類
縁体であるペプタイドYY及びパンクレアティック・ポ
リペプタイドと一部共通の受容体を介して、多種多様な
薬理作用を有する。これらNPYによる薬理作用は少な
くとも5種類の受容体の単独あるいは相互作用を介して
惹起されることが知られている[トレンヅ・イン・ニュ
ーロサイエンス(Trends in Neurosc
ience)、20巻、294頁(1997年)]。N
PY Y1受容体を介する中枢作用としては、顕著な食
欲促進作用が報告されている[エンドクリノロジー(E
ndocrinology)、137巻、3177頁
(1996年):エンドクリノロジー(Endocri
nology)、141巻、1011頁(2000
年)]。更に不安感や痛みへの関与も報告されている
[ネイチャー(Nature)、259巻、528頁
(1993年);ブレイン・リサーチ(Brain R
esearch)、859巻、361頁(2000
年)]。また、末梢においては強力な血管収縮作用を介
した血圧上昇作用が報告されている[フェブス・レター
(FEBS Letters)、362巻、192頁、
(1995年):ネイチャー・メディスン(Natur
e Medicine)、4巻、722頁(1998
年)]。
【0004】NPY Y2受容体を介する作用として
は、神経終末において各種神経伝達物質の放出を阻害す
ることが知られている[ブリティシュ・ジャーナル・オ
ブ・ファーマコロジー(British Journa
l of Pharmacology)、102巻、4
1頁(1991年):シナプス(Synapse)2
巻、299頁(1988年)]。また、末梢において
は、これら神経伝達物質の制御あるいは直接の作用とし
て、血管又は輸精管の収縮に関与する[ザ・ジャーナル
・オブ・ファルマコロジー・アンド・エクスペリメンタ
ル・セラピューティクス(The Journal o
f Pharmacology and Experi
mental Therapeutics)、261
巻、863頁(1992年);ブリティシュ・ジャーナ
ル・オブ・ファーマコロジー(British Jou
rnal of Pharmacology)、100
巻、190頁(1990年)]。また、脂肪組織におい
ては、脂肪分解作用の抑制が知られている[エンドクリ
ノロジー(Endocrinology)、131巻、
1970頁(1992年)]。更に消化管においては、
イオン分泌を阻害することが報告されている[ブリティ
シュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Brit
ish Journal of Pharmacolo
gy)、101巻、247頁(1990年)]。一方、
記憶及び不安感等の中枢作用も知られている[ブレイン
・リサーチ(Brain Research)、503
巻、73頁(1989年):ペプタイド(Peptid
es)、19巻、359頁(1998年)]。NPY
Y3受容体は、主に脳幹及び心臓に発現しており、血
圧、心拍数の制御に関与していることが報告されている
[ザ・ジャーナル・オブ・ファルマコロジー・アンド・
エクスペリメンタル・セラピューティクス(The J
ournal of Pharmacology an
d ExperimentalTherapeutic
s)、258巻、633頁(1991年);ペプタイド
(Peptides)、11巻、545頁(1990
年)]。更に、副腎においてはカテコールアミンの分泌
に関与することが知られている[ザ・ジャーナル・オブ
・ファルマコロジー・アンド・エクスペリメンタル・セ
ラピューティクス(The Journal of P
harmacology and Experimen
tal Therapeutics)、244巻、46
8頁(1988年);ライフ・サイエンス(Life
Science)、50巻、PL7頁(1992
年)]。
【0005】NPY Y4受容体は特にパンクレアティ
ック・ポリペプタイドとの親和性が高く、薬理作用とし
ては、膵外分泌及び消化管運動の抑制が報告されている
[ガストロエンテロロジー(Gastroentero
logy)、85巻、1411頁(1983年)]。更
に中枢においては、性ホルモンの分泌を促進することが
知られている[エンドクリノロジー(Endocrin
ology)、140巻、5171頁(1999
年)]。NPY Y5受容体を介する作用としては、食
欲促進効果を含む脂肪蓄積作用が顕著である[ネイチャ
ー(Nature)、382巻、168頁(1996
年);アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー
(American Journal of Phys
iology)、277巻、R1428頁(1999
年)]。また、痙攣及びてんかんへの関与又は痛み及び
モルヒネ投与の中止に伴う禁断症状への関与等の中枢作
用が報告されている[ネイチャー・メディスン(Nat
ure Medicine)、3巻、761頁(199
7年);プロシーディング・ナショナル・アカデミック
・サイエンス・ユーエスエー(Proceeding
National Academic Science
USA)、96巻、13518頁(1999年);ザ
・ジャーナル・オブ・ファルマコロジー・アンド・エク
スペリメンタル・セラピューティクス(The Jou
rnal of Pharmacology and
ExperimentalTherapeutic
s)、284巻、633頁(1998年)]。更に末梢
においては、利尿作用及び血糖降下作用が報告されてい
る[ブリティシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジ
ー(British Journal ofPharm
acology)、120巻、1335頁(1998
年);エンドクリノロジー(Endocrinolog
y)、139巻、3018頁(1998年)]。更に交
感神経系の亢進にともなう心肥大を助長することも報告
されている[プロシーディング・ナショナル・アカデミ
ック・サイエンス・ユーエスエー(Proceedin
g National Academic Scien
ce USA)、97巻、1595頁(2000)]。
【0006】NPYの機能は中枢又は末梢神経系に存在
するNPY受容体を結合することにより発現される。し
たがって、NPYのNPY受容体との結合を阻害すれ
ば、NPYの作用発現を阻止することができる。その結
果、NPYのNPY受容体結合に拮抗する物質はNPY
が関与する各種疾患、例えば高血圧、腎臓病、心疾患、
血管れん縮等の循環器系疾患、例えば過食症、うつ病、
不安、痙攣、てんかん、痴呆、痛み、アルコール依存
症、薬物の断薬に伴う禁断症状等の中枢性疾患、例えば
肥満症、糖尿病、ホルモン異常等の代謝性疾患、性及び
生殖機能障害、消化管運動障害、呼吸器系疾患、炎症又
は緑内障等の予防又は治療における有用性が期待できる
[トレンヅ・イン・ファーマコロジカル・サイエンス
(Trendsin Pharmacological
Science)、15巻、153頁(1994
年);ライフ・サイエンス(Life Scienc
e)、55巻、551頁(1994年);ドラッグス
(Drugs)、52巻、371頁(1996年);ザ
・ジャーナル・オブ・アレルギー・アンド・クリニカル
・イムノロジー(The Journal of Al
lergy and Immunology)、101
巻、S345頁(1998年);ネイチャー(Natu
re)、396巻、366頁(1998年);ザ・ジャ
ーナル・オブ・ファルマコロジー・アンド・エクスペリ
メンタル・セラピューティクス(The Journa
l of Pharmacology and Exp
erimentalTherapeutics)、28
4巻、633頁(1998年);トレンヅ・イン・ファ
ーマコロジカル・サイエンス(Trends in P
harmacological Science)、2
0巻、104頁(1999年);プロシーディング・ナ
ショナル・アカデミック・サイエンス・ユーエスエー
(Proceeding National Acad
emic Science USA)、97巻、159
5頁(2000)]。また、最近、本発明者らの研究に
より、ある種のNPY受容体拮抗物質が、高コレステロ
ール血症、高脂血症、動脈硬化症の予防又は治療におい
て有用であることが見出された(国際公開WO99/2
7965号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、NP
Y拮抗作用を有する新規な薬剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一般式
(I)
【化15】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;nは0
又は1を意味し;Qは単結合又はカルボニル基を意味
し;T、U、V及びWは、それぞれ独立して、ハロゲン
原子、低級アルキル基、水酸基及び低級アルコキシ基か
らなる群より選択される置換基を有していてもよいメチ
ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
つが該メチン基を意味し;Xはメチン基又は窒素原子を
意味し;Yは低級アルキル基で置換されていてもよいイ
ミノ基又は酸素原子を意味する]で表される化合物がN
PY拮抗作用を有し、NPYが関与する各種の疾患の処
置剤として有用であることを見出し、本発明を完成し
た。
【0009】本発明化合物(I)は、NPYが関与する
各種の疾患、すなわち、例えば高血圧、腎臓病、心疾
患、血管れん縮、動脈硬化症等の循環器系疾患、例えば
過食症、うつ病、不安、痙攣、てんかん、痴呆、痛み、
アルコール依存症、薬物の断薬に伴う禁断症状等の中枢
性疾患、例えば肥満症、糖尿病、ホルモン異常、高コレ
ステロール血症、高脂血症等の代謝性疾患、性及び生殖
機能障害、例えば消化管運動障害等の消化器系疾患、呼
吸器系疾患、炎症又は緑内障等の処置剤として有用であ
る。特に、本発明化合物(I)は、例えば過食症、肥満
症、糖尿病等の処置剤として有用である。本発明は、一
般式(I)で表される化合物、その塩又はエステル並び
にそれらの製造法及び用途に関する。更に本発明は、一
般式(I)で表される化合物の製造中間体、すなわち、
一般式(VI−1)
【化16】 [式中、t、u、v及びwは、それぞれ独立して、ハロ
ゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基並びに
保護されていてもよい水酸基からなる群より選択される
置換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子であっ
て、それらのうち少なくとも2つが該メチン基を意味す
る]で表される化合物に関する。
【0010】以下に、本明細書において用いられる用語
の意味を記載し、本発明について更に詳細に説明する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子を意味する。「低級アルキル基」とは、
炭素数1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルキル基を意
味し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ヘキシル基、イソヘキシル基等が挙げられる。「ハ
ロ低級アルキル基」とは、置換可能な任意の位置が1又
は2以上、好ましくは1ないし3の同一又は異なる前記
ハロゲン原子で置換された前記低級アルキル基を意味
し、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ト
リフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、1,2−
ジフルオロエチル基、クロロメチル基、2−クロロエチ
ル基、1,2−ジクロロエチル基、ブロモメチル基、ヨ
ードメチル基等が挙げられる。「ヒドロキシ低級アルキ
ル基」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好
ましくは1又は2の水酸基で置換された前記低級アルキ
ル基を意味し、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロ
キシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、
1,2−ジヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピ
ル基等が挙げられる。「シクロ低級アルキル基」とは、
炭素数3ないし6のシクロアルキル基を意味し、シクロ
プロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基が挙げられる。
【0011】「低級アルケニル基」とは、炭素数2ない
し6の直鎖又は分岐状のアルケニル基を意味し、例えば
ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソ
プロペニル基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、1−
ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、1−メチ
ル−1−プロペニル基、1−エチル−1−エテニル基、
2−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−1−プロ
ペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、4−ペンテニ
ル基等が挙げられる。「低級アルコキシ基」とは、炭素
数1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を意味
し、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ
基、イソペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、イソヘ
キシルオキシ基等が挙げられる。「ハロ低級アルコキシ
基」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好ま
しくは1ないし3の同一又は異なる前記ハロゲン原子で
置換された前記低級アルコキシ基を意味し、例えばフル
オロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基、2−フルオロエトキシ基、1,2−ジフル
オロエトキシ基、クロロメトキシ基、2−クロロエトキ
シ基、1,2−ジクロロエトキシ基、ブロモメトキシ
基、ヨードメトキシ基等が挙げられる。「低級アルキル
チオ基」とは、炭素数1ないし6の直鎖状又は分岐状の
アルキルチオ基を意味し、例えばメチルチオ基、エチル
チオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチル
チオ基、sec−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、t
ert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチル
チオ基、ヘキシルチオ基、イソヘキシルチオ基等が挙げ
られる。「低級アルカノイル基」とは、前記低級アルキ
ル基を有するアルカノイル基、すなわち、炭素数2ない
し7のアルカノイル基を意味し、例えばアセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル
基、イソバレリル基、ピバロイル基等が挙げられる。
「低級アルコキシカルボニル基」とは、前記低級アルコ
キシ基を有するアルコキシカルボニル基、すなわち、炭
素数2ないし7のアルコキシカルボニル基を意味し、例
えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t
ert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボ
ニル基等が挙げられる。
【0012】「オキソ基で置換されていてもよい低級ア
ルキレン基」とは、炭素数2ないし6の直鎖状又は分岐
状のアルキレン基であって、置換可能な任意の位置が1
又は2以上、好ましくは1のオキソ基で置換されていて
もよい基を意味し、例えばエチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチ
レン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレ
ン基、2−オキソトリメチレン基、1−オキソテトラメ
チレン基、2−オキソテトラメチレン基等が挙げられ
る。「アリール基」としては、例えばフェニル基、ナフ
チル基等が挙げられる。「ヘテロアリール基」とは、酸
素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群より、同一若
しくは異なって選ばれる1若しくは2以上、好ましくは
1ないし3の複素原子を含有する5員若しくは6員の単
環式芳香族複素環基又は該単環式芳香族複素環基と前記
アリール基が縮合した、若しくは同一若しくは異なる該
単環式芳香族複素環基が互いに縮合した縮合環式芳香族
複素環基を意味し、例えばピロリル基、フリル基、チエ
ニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル
基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾ
リル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−ト
リアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、
1,2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジア
ゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、ピリジル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
1,2,4−トリアジニル基、1,3,5−トリアジニ
ル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベン
ゾイソチアゾリル基、インダゾリル基、プリニル基、キ
ノリル基、イソキノリル基、フタラジニル基、ナフチリ
ジニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シンノ
リニル基、プテリジニル基、ピリド[3,2−b]ピリ
ジル基等が挙げられる。「低級アルキルアミノ基」と
は、前記低級アルキル基でモノ置換されたアミノ基を意
味し、例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピ
ルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、
sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基等
が挙げられる。「ジ低級アルキルアミノ基」とは、同一
又は異なる前記低級アルキル基でジ置換されたアミノ基
を意味し、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、エチルメチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、メチ
ルプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基等が挙げ
られる。
【0013】一般式(I)で表される化合物の「塩」と
は、医薬として許容されうる慣用的なものを意味し、例
えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基
における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性の複素
環基を有する場合の当該塩基性複素環基における酸付加
塩の塩類を挙げることができる。該塩基付加塩として
は、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属
塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ
土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチル
アミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミ
ン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、ト
リエタノールアミン塩、プロカイン塩、N,N’−ジベ
ンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩等が挙げら
れる。該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝
酸塩、りん酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えばマレ
イン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、くえん酸塩、アス
コルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例え
ばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスル
ホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩
等が挙げられる。一般式(I)で表される化合物の「エ
ステル」としては、例えばカルボキシル基を有する場合
の当該カルボキシル基における医薬として許容されうる
慣用的なものを意味し、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基等の低級アルキル基とのエステ
ル、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基とのエ
ステル、アリル基、2−ブテニル基等の低級アルケニル
基とのエステル、メトキシメチル基、2−メトキシエチ
ル基、2−エトキシエチル基等の低級アルコキシ低級ア
ルキル基とのエステル、アセトキシメチル基、ピバロイ
ルオキシメチル基、1−ピバロイルオキシエチル基等の
低級アルカノイルオキシ低級アルキル基とのエステル、
メトキシカルボニルメチル基、イソプロポキシカルボニ
ルメチル基等の低級アルコキシカルボニル低級アルキル
基とのエステル、カルボキシメチル基等のカルボキシ低
級アルキル基とのエステル、1−(エトキシカルボニル
オキシ)エチル基、1−(シクロヘキシルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル基等の低級アルコキシカルボニルオ
キシ低級アルキル基とのエステル、カルバモイルオキシ
メチル基等のカルバモイルオキシ低級アルキル基とのエ
ステル、フタリジル基とのエステル、(5−メチル−2
−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基
等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソール−
4−イル)メチル基とのエステル等が挙げられる。「処
置剤」とは、各種疾患に対して治療及び/又は予防の目
的で供せられる薬剤を意味する。
【0014】前記一般式(I)で表される本発明の化合
物を更に具体的に開示するため、式(I)において用い
られる各種記号につき、その好適な具体例を挙げて更に
詳細に説明する。Arはハロゲン原子、ニトロ基、低
級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級ア
ルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、
低級アルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキ
ルチオ基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級
アルコキシカルボニル基、オキソ基で置換されていても
よい低級アルキレン基及び−Q−Arで表される基か
らなる群より選択される置換基を有していてもよい、ア
リール基又はヘテロアリール基を意味する。「ハロゲン
原子、ニトロ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基、シクロ低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、ハロ低級ア
ルコキシ基、低級アルキルチオ基、カルボキシル基、低
級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、オキ
ソ基で置換されていてもよい低級アルキレン基及び−Q
−Arで表される基からなる群より選択される置換基
を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリール
基」とは、無置換の前記アリ−ル基若しくは前記ヘテロ
アリール基、又は置換可能な任意の位置に置換基を有す
る前記アリ−ル基若しくは前記ヘテロアリール基を意味
し、該置換基はハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル
基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、
シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコ
キシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、
カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシ
カルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低級ア
ルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる群よ
り、同一又は異なって1又は2以上、好ましくは1又は
2選択することができる。
【0015】該置換基のハロゲン原子としては、例えば
フッ素原子、塩素原子等が好適である。該置換基の低級
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基等が好適である。該置換基のハ
ロ低級アルキル基としては、例えばジフルオロメチル
基、トリフルオロメチル基等が好適である。該置換基の
ヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシ
メチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−
1−メチルエチル基等が好適である。該置換基のシクロ
低級アルキル基としては、例えばシクロプロピル基、シ
クロブチル基等が好適である。該置換基の低級アルケニ
ル基としては、例えばビニル基、1−プロペニル基、2
−メチル−1−プロペニル基等が好適である。該置換基
の低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エト
キシ基等が好適である。該置換基のハロ低級アルコキシ
基としては、例えばフルオロメトキシ基、ジフルオロメ
トキシ基、トリフルオロメトキシ基等が好適である。該
置換基の低級アルキルチオ基としては、例えばメチルチ
オ基、エチルチオ基等が好適である。該置換基の低級ア
ルカノイル基としては、例えばアセチル基、プロピオニ
ル基等が好適である。該置換基の低級アルコキシカルボ
ニル基としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基等が好適である。該置換基のオキソ基で
置換されていてもよい低級アルキレン基としては、例え
ば1−オキソテトラメチレン基等が好適である。該置換
基の−Q−Arで表される基において、Arはハロ
ゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキ
ル基、ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコ
キシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及び
アリール基からなる群より選択される置換基を有してい
てもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;
Qは単結合又はカルボニル基を意味する。
【0016】「ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル
基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、
水酸基、低級アルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低
級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級ア
ルカノイル基及びアリール基からなる群より選択される
置換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリ
ール基」とは、無置換の前記アリ−ル基若しくは前記ヘ
テロアリール基、又は置換可能な任意の位置に置換基を
有する前記アリ−ル基若しくは前記ヘテロアリール基を
意味し、該置換基はハロゲン原子、シアノ基、低級アル
キル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
基、水酸基、低級アルコキシ基、ハロ低級アルコキシ
基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、
低級アルカノイル基及びアリール基からなる群より、同
一又は異なって1又は2以上、好ましくは1又は2選択
することができる。該置換基のハロゲン原子としては、
例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。該置換基
の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基等が好適である。該置
換基のハロ低級アルキル基としては、例えばジフルオロ
メチル基、トリフルオロメチル基等が好適である。該置
換基のヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒド
ロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロ
キシ−1−メチルエチル基等が好適である。該置換基の
低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキ
シ基等が好適である。該置換基のハロ低級アルコキシ基
としては、例えばフルオロメトキシ基、ジフルオロメト
キシ基、トリフルオロメトキシ基等が好適である。該置
換基の低級アルキルアミノ基としては、例えばメチルア
ミノ基、エチルアミノ基等が好適である。該置換基のジ
低級アルキルアミノ基としては、例えばジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基等が好適である。該置換基の低級
アルカノイル基としては、例えばアセチル基、プロピオ
ニル基等が好適である。該置換基のアリール基として
は、例えばフェニル基等が好適である。
【0017】Arの置換基としては、例えばハロゲン
原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、ハロ低級アル
コキシ基等が好適である。Arのアリール基として
は、例えばフェニル基等が、ヘテロアリール基として
は、例えばイミダゾリル基、ピリジル基、ベンゾフラニ
ル基、キノリル基等が好適である。したがって、−Q−
Arで表される基としては、例えばフェニル基、2−
フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フ
ルオロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、
2,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフ
ェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル
基、4−クロロフェニル基、2−シアノフェニル基、3
−シアノフェニル基、4−シアノフェニル基、2−メチ
ルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェ
ニル基、2−フルオロ−5−メチルフェニル基、3−フ
ルオロメチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェ
ニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリ
フルオロメチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、
3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3
−フルオロ−5−メトキシフェニル基、3−フルオロメ
トキシフェニル基、3−ジフルオロメトキシフェニル
基、3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル基、3−ヒ
ドロキシメチルフェニル基、3−(1−ヒドロキシ−1
−メチルエチル)フェニル基、3−ヒドロキシフェニル
基、4−ヒドロキシフェニル基、2−イミダゾリル基、
1−エチル−2−イミダゾリル基、1,2,4−チアジ
アゾール−5−イル基、1,3,4−チアジアゾール−
2−イル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピ
リジル基、2−エチル−4−ピリジル基、4−ピリミジ
ニル基、5−ピリミジニル基、4−ベンゾ[b]フラニ
ル基、5−ベンゾ[b]フラニル基、7−ベンゾ[b]
フラニル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キ
ノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、8−キノ
リル基、ベンゾイル基、2−ピリジルカルボニル基等が
挙げられ、中でもフェニル基、2−フルオロフェニル
基、3−フルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェ
ニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル
基、3−シアノフェニル基、3−トリフルオロメチルフ
ェニル基、3−ジフルオロメトキシフェニル基、3−
(2−ヒドロキシエチル)フェニル基、3−ヒドロキシ
フェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、1−エチル−
2−イミダゾリル基、2−ピリジル基、7−ベンゾ
[b]フラニル基、2−キノリル基、3−キノリル基、
ベンゾイル基、2−ピリジルカルボニル基等が好適であ
る。
【0018】Arの置換基としては、例えばハロゲン
原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アル
ケニル基、低級アルカノイル基、オキソ基で置換されて
いてもよい低級アルキレン基、−Q−Arで表される
基等が好適である。Arのアリール基としては、例え
ばフェニル基等が、ヘテロアリール基としては、例えば
ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリ
ル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、1,2,
3−トリアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、
ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、1,2,
4−トリアジニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチ
アゾリル基、キノリル基、ピリド[3,2−b]ピリジ
ル基等が好適である。
【0019】したがって、Arとしては、例えば3−
フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3,4
−ジフルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−
クロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、4−
アセチルフェニル基、5−オキソ−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−2−ナフチル基、4−アセチル−3−トリ
フルオロメチルフェニル基、4−(1−エチル−2−イ
ミダゾリル)フェニル基、3−(2−ピリジル)フェニ
ル基、3−(4−ピリジル)フェニル基、4−(2−ピ
リジル)フェニル基、4−(3−ピリジル)フェニル
基、4−(2−エチル−4−ピリジル)フェニル基、4
−(4−ピリミジニル)フェニル基、4−ベンゾイルフ
ェニル基、4−(2−ピリジルカルボニル)フェニル
基、1−フェニル−3−ピロリル基、1−フェニル−4
−イミダゾリル基、1−(2−フルオロフェニル)−4
−イミダゾリル基、1−(3−フルオロフェニル)−4
−イミダゾリル基、1−(4−フルオロフェニル)−4
−イミダゾリル基、1−(2,3−ジフルオロフェニ
ル)−4−イミダゾリル基、1−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−4−イミダゾリル基、1−(3,5−ジフ
ルオロフェニル)−4−イミダゾリル基、1−(3−ク
ロロフェニル)−4−イミダゾリル基、1−(2−シア
ノフェニル)−4−イミダゾリル基、1−(3−シアノ
フェニル)−4−イミダゾリル基、1−(4−シアノフ
ェニル)−4−イミダゾリル基、1−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)−4−イミダゾリル基、1−[3−
(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−4−イミダゾリ
ル基、1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル)フェニル]−4−イミダゾリル基、1−(3−メト
キシフェニル)−4−イミダゾリル基、1−(2−ジフ
ルオロメトキシフェニル)−4−イミダゾリル基、1−
(3−ジフルオロメトキシフェニル)−4−イミダゾリ
ル基、1−(4−ジフルオロメトキシフェニル)−4−
イミダゾリル基、1−(2−ピリジル)−4−イミダゾ
リル基、1−(4−ベンゾ[b]フラニル)−4−イミ
ダゾリル基、1−(5−ベンゾ[b]フラニル)−4−
イミダゾリル基、1−(7−ベンゾ[b]フラニル)−
4−イミダゾリル基、1−(2−キノリル)−4−イミ
ダゾリル基、1−(3−キノリル)−4−イミダゾリル
基、1−(4−キノリル)−4−イミダゾリル基、1−
(5−キノリル)−4−イミダゾリル基、1−(6−キ
ノリル)−4−イミダゾリル基、1−(8−キノリル)
−4−イミダゾリル基、1−フェニル−3−ピラゾリル
基、5−フェニル−3−ピラゾリル基、1−フェニル−
4−ピラゾリル基、1−(2−フルオロフェニル)−3
−ピラゾリル基、5−(2−フルオロフェニル)−3−
ピラゾリル基、5−(3−フルオロフェニル)−3−ピ
ラゾリル基、1−(3−フルオロフェニル)−4−ピラ
ゾリル基、1−(4−フルオロフェニル)−3−ピラゾ
リル基、5−(4−フルオロフェニル)−3−ピラゾリ
ル基、5−(2−クロロフェニル)−3−ピラゾリル
基、5−(3−クロロフェニル)−3−ピラゾリル基、
5−(4−クロロフェニル)−3−ピラゾリル基、5−
(2−ジフルオロメトキシフェニル)−3−ピラゾリル
基、5−(3−ジフルオロメトキシフェニル)−3−ピ
ラゾリル基、2−メチル−5−フェニル−3−ピラゾリ
ル基、5−(2−ピリジル)−3−ピラゾリル基、5−
(2−キノリル)−3−ピラゾリル基、5−(3−キノ
リル)−3−ピラゾリル基、4−フェニル−2−チアゾ
リル基、5−フェニル−2−チアゾリル基、5−(3−
クロロフェニル)−2−チアゾリル基、5−(4−クロ
ロフェニル)−2−チアゾリル基、5−(4−メトキシ
フェニル)−2−チアゾリル基、5−(2−ピリジル)
−2−チアゾリル基、2−フェニル−4−チアゾリル
基、4−フェニル−2−オキサゾリル基、5−フェニル
−2−オキサゾリル基、4−(2−フルオロメトキシフ
ェニル)−2−オキサゾリル基、4−(3−フルオロメ
トキシフェニル)−2−オキサゾリル基、5−フェニル
−3−イソオキサゾリル基、3−フェニル−5−イソオ
キサゾリル基、3−(2−クロロフェニル)−5−イソ
オキサゾリル基、3−(3−クロロフェニル)−5−イ
ソオキサゾリル基、3−(4−クロロフェニル)−5−
イソオキサゾリル基、3−(2−ピリジル)−5−イソ
オキサゾリル基、2−フェニル−1,2,3−トリアゾ
ール−4−イル基、5−フェニル−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル基、5−フェニル−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル基、5−(3−クロロフェニ
ル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル基、5−
(2−ピリジル)−1,3,4−チアジアゾール−2−
イル基、5−(2−エチル−4−ピリジル)−1,3,
4−チアジアゾール−2−イル基、5−フェニル−2−
ピリジル基、6−フェニル−3−ピリジル基、2−フェ
ニル−4−ピリジル基、5−(2−ピリジル)−2−ピ
リジル基、5−ベンゾイル−2−ピリジル基、6−ベン
ゾイル−3−ピリジル基、5−クロロ−2−ピラジニル
基、5−(2−メチル−1−プロペニル)−2−ピラジ
ニル基、5−アセチル−2−ピラジニル基、5−プロピ
オニル−2−ピラジニル基、5−フェニル−2−ピラジ
ニル基、5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジ
ニル基、5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジ
ニル基、5−(1,2,4−チアジアゾール−5−イ
ル)−2−ピラジニル基、5−(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)−2−ピラジニル基、5−(2−ピ
リジル)−2−ピラジニル基、5−(3−ピリジル)−
2−ピラジニル基、5−(5−ピリミジニル)−2−ピ
ラジニル基、5−(3−キノリル)−2−ピラジニル
基、5−ベンゾイル−2−ピラジニル基、5−(2−ピ
リジルカルボニル)−2−ピラジニル基、5−アセチル
−2−ピリミジニル基、5−アセチル−3−メチル−2
−ピリミジニル基、4−フェニル−2−ピリミジニル
基、5−フェニル−2−ピリミジニル基、6−フェニル
−4−ピリミジニル基、2−フェニル−5−ピリミジニ
ル基、5−(2−フルオロフェニル)−2−ピリミジニ
ル基、5−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニ
ル基、5−(4−フルオロフェニル)−2−ピリミジニ
ル基、5−(2−クロロフェニル)−2−ピリミジニル
基、5−(3−クロロフェニル)−2−ピリミジニル
基、5−(4−クロロフェニル)−2−ピリミジニル
基、5−(2−メチルフェニル)−2−ピリミジニル
基、5−(3−メチルフェニル)−2−ピリミジニル
基、5−(2−フルオロメチルフェニル)−2−ピリミ
ジニル基、5−(3−フルオロメチルフェニル)−2−
ピリミジニル基、5−(2−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2−ピリミジニル基、5−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)−2−ピリミジニル基、5−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−2−ピリミジニル基、5−
(2−ヒドロキシメチルフェニル)−2−ピリミジニル
基、5−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−2−ピリ
ミジニル基、5−(2−ヒドロキシフェニル)−2−ピ
リミジニル基、5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−
ピリミジニル基、5−(2−メトキシフェニル)−2−
ピリミジニル基、5−(3−メトキシフェニル)−2−
ピリミジニル基、5−(4−メトキシフェニル)−2−
ピリミジニル基、5−(2−フルオロメトキシフェニ
ル)−2−ピリミジニル基、5−(3−フルオロメトキ
シフェニル)−2−ピリミジニル基、5−(2−フルオ
ロ−5−メチルフェニル)−2−ピリミジニル基、5−
(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−2−ピリミ
ジニル基、6−フェニル−3−ピリダジニル基、6−フ
ェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル基、5−ク
ロロ−2−ベンゾオキサゾリル基、5−フルオロ−2−
ベンゾチアゾリル基、4−メチル−2−ベンゾチアゾリ
ル基、2−メチル−5−ベンゾチアゾリル基、4−メト
キシ−2−ベンゾチアゾリル基、3−キノリル基、6−
キノリル基、7−メチル−2−キノリル基、2−メチル
−6−キノリル基、6−クロロ−2−キノキサリニル
基、ピリド[3,2−b]ピリジン−2−イル基、7−
クロロピリド[3,2−b]ピリジン−2−イル基、7
−メチルピリド[3,2−b]ピリジン−2−イル基、
7−トリフルオロメチルピリド[3,2−b]ピリジン
−2−イル基、7−ジフルオロメトキシピリド[3,2
−b]ピリジン−2−イル基、7−アセチルピリド
[3,2−b]ピリジン−2−イル基等が挙げられ、中
でも3,4−ジクロロフェニル基、4−アセチルフェニ
ル基、5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2
−ナフチル基、4−アセチル−3−トリフルオロメチル
フェニル基、4−(1−エチル−2−イミダゾリル)フ
ェニル基、4−ベンゾイルフェニル基、4−(2−ピリ
ジルカルボニル)フェニル基、1−フェニル−3−ピロ
リル基、1−フェニル−4−イミダゾリル基、1−(2
−フルオロフェニル)−4−イミダゾリル基、1−
(3,5−ジフルオロフェニル)−4−イミダゾリル
基、1−(3−クロロフェニル)−4−イミダゾリル
基、1−(3−シアノフェニル)−4−イミダゾリル
基、1−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−
4−イミダゾリル基、1−(3−ジフルオロメトキシフ
ェニル)−4−イミダゾリル基、1−(7−ベンゾ
[b]フラニル)−4−イミダゾリル基、1−(2−キ
ノリル)−4−イミダゾリル基、1−(3−キノリル)
−4−イミダゾリル基、1−フェニル−3−ピラゾリル
基、5−フェニル−3−ピラゾリル基、1−フェニル−
4−ピラゾリル基、1−(3−フルオロフェニル)−4
−ピラゾリル基、1−(4−フルオロフェニル)−3−
ピラゾリル基、5−(4−クロロフェニル)−3−ピラ
ゾリル基、5−(3−キノリル)−3−ピラゾリル基、
5−フェニル−2−チアゾリル基、3−フェニル−5−
イソオキサゾリル基、5−(2−メチル−1−プロペニ
ル)−2−ピラジニル基、1−フェニル−3−ピラゾリ
ル基、5−フェニル−2−ピラジニル基、5−(3−ヒ
ドロキシフェニル)−2−ピラジニル基、5−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−ピラジニル基、5−(2−ピ
リジル)−2−ピラジニル基、5−ベンゾイル−2−ピ
ラジニル基、5−フェニル−2−ピリミジニル基、5−
(2−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル基、5−
(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル基、5−
(3−クロロフェニル)−2−ピリミジニル基、5−
(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−ピリミジニ
ル基、5−クロロ−2−ベンゾオキサゾリル基、4−メ
チル−2−ベンゾチアゾリル基、7−メチル−2−キノ
リル基、7−トリフルオロメチルピリド[3,2−b]
ピリジン−2−イル基等が好適であり、特に1−フェニ
ル−3−ピラゾリル基、5−フェニル−3−ピラゾリル
基、5−フェニル−2−ピラジニル基、5−(3−ヒド
ロキシフェニル)−2−ピラジニル基、5−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−ピラジニル基、5−フェニル−
2−ピリミジニル基、5−(2−フルオロフェニル)−
2−ピリミジニル基、5−(3−フルオロフェニル)−
2−ピリミジニル基、7−トリフルオロメチルピリド
[3,2−b]ピリジン−2−イル基等が好ましい。
【0020】nは0又は1を意味するが、0が好適であ
る。T、U、V及びWは、それぞれ独立して、ハロゲン
原子、低級アルキル基、水酸基及び低級アルコキシ基か
らなる群より選択される置換基を有していてもよいメチ
ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
つが該メチン基を意味する。「ハロゲン原子、低級アル
キル基、水酸基及び低級アルコキシ基からなる群より選
択される置換基を有していてもよいメチン基」とは、無
置換のメチン基又は置換基を有するメチン基を意味し、
該置換基はハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基及び
低級アルコキシ基からなる群より選択することができ
る。該置換基のハロゲン原子としては、例えばフッ素原
子、塩素原子等が好適である。該置換基の低級アルキル
基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適であ
る。該置換基の低級アルコキシ基としては、例えばメト
キシ基、エトキシ基等が好適である。該置換基として
は、例えばハロゲン原子等が好適である。
【0021】T、U、V及びWの好ましい態様として
は、例えば、T、U、V及びWが、それぞれ独立して、
前記置換基、より好ましくはハロゲン原子を有していて
もよいメチン基であるとき;又はT、U、V及びWのい
ずれか1つが窒素原子であるとき等が挙げられる。Xは
メチン基又は窒素原子を意味する。Yは低級アルキル基
で置換されていてもよいイミノ基又は酸素原子を意味す
る。「低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ
基」とは、無置換のイミノ基又は低級アルキル基で置換
されたイミノ基を意味する。該低級アルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基等が好適である。Yとし
ては、例えば無置換のイミノ基又は酸素原子が好適であ
り、特に酸素原子が好ましい。より具体的には、式(1
5)
【化17】 で表される基としては、例えば、次の式(16)
【化18】 で表される基等が挙げられる。
【0022】一般式(I)で表される化合物中、例え
ば、一般式(I−a)
【化19】 [式中、Rは水素原子又はハロゲン原子を意味し、A
は前記の意味を有する]で表される化合物又は一般
式(I−b)
【化20】 [式中、Ar、T、U、V及びWは前記の意味を有す
る]で表される化合物等が好適である。一般式(I−
a)で表される化合物のうち、例えばArのアリール
基がフェニル基であるか、又はArのヘテロアリール
基がイミダゾリル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル
基、1,2,4−チアジアゾリル基、ピラジニル基、ピ
リミジニル基、キノリル基若しくはピリド[3,2−
b]ピリジル基である化合物等が好適である。一般式
(I−b)で表される化合物のうち、例えばArのア
リール基がフェニル基であるか、又はArのヘテロア
リール基がピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル
基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−チアジ
アゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル
基若しくは1,2,4−トリアジニル基である化合物等
が好適である。また、一般式(I−b)で表される化合
物のうち、例えばT、U、V及びWのいずれか1つが窒
素原子である化合物等、より好ましくはVが窒素原子で
あり、かつ、T、U及びWが無置換のメチン基である化
合物等が好適である。
【0023】本発明の化合物は、その置換基の態様によ
って、光学異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体等
の立体異性体又は互変異性体が存在する場合があるが、
本発明の化合物はこれら全ての立体異性体、互変異性体
及びそれらの混合物をも包含する。例えば、一般式(I
−b)で表される化合物には、一般式(I−1b)
【化21】 で表されるトランス体及び一般式(I−2b)
【化22】 で表されるシス体の立体異性体が存在するが、トランス
体がより好適である。
【0024】本発明化合物の種々の結晶、水和物及び溶
媒和物も本発明の範囲に属する。更に本発明化合物のプ
ロドラッグもまた本発明の範囲に属する。一般的に、そ
のようなプロドラッグは、生体内で容易に必要とされる
化合物に変換されうる本発明化合物の機能的誘導体であ
る。したがって、本発明に係る各種疾患の処置方法おい
ては、“投与”という言葉は、特定した化合物の投与の
みならず、患者に投与した後、生体内で当該特定した化
合物に変換される化合物の投与を含む。適当なプロドラ
ッグ誘導体の選択及び製造のための常套手段は、例えば
“Design of Prodrugs”ed. H. Bundgaard, Elsevier,
1985に記載され、ここに引用してその記載全体を本
願明細書の一部となす。これらの化合物の代謝物は、本
発明化合物を生物学的環境に置くことによって産生され
る活性化合物を含み、本発明の範囲に属する。
【0025】したがって、一般式(I)で表される化合
物の具体例としては、例えば、N−(4−ベンゾイルフ
ェニル)−3−オキソスピロ[イソインドリン−1,
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、3−オキ
ソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)スピロ[イ
ソインドリン−1,4’−ピペリジン]−1’−カルボ
キサミド、N−(7−メチル−2−キノリル)−3−オ
キソスピロ[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミド、N−(4−ベンゾイルフェニ
ル)−2−メチル−3−オキソスピロ[イソインドリン
−1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、N
−(4−ベンゾイルフェニル)−3,4−ジヒドロ−3
−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド、3,4−ジヒドロ
−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)
スピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジ
ン]−1’−カルボキサミド、3,4−ジヒドロ−N−
(7−メチル−2−キノリル)−3−オキソスピロ[イ
ソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−
カルボキサミド、N−(4−アセチルフェニル)−3,
4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソキノリン−1
(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
ド、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−[1−(2−
キノリル)−4−イミダゾリル]スピロ[イソキノリン
−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサ
ミド、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−オキ
ソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)ス
ピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミド、3,4−ジヒドロ−N−[5
−(2−メチル−1−プロペニル)−2−ピラジニル]
−3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’
−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、3,4−ジヒ
ドロ−3−オキソ−N−(3−フェニル−5−イソオキ
サゾリル)スピロ[イソキノリン−1(2H),4’−
ピペリジン]−1’−カルボキサミド、N−[1−(7
−ベンゾ[b]フラニル)−4−イミダゾリル]−3,
4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソキノリン−1
(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
ド、N−[1−(3−ジフルオロメトキシフェニル)−
4−イミダゾリル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソス
ピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミド、3,4−ジヒドロ−3−オキ
ソ−N−[4−(2−ピリジルカルボニル)フェニル]
スピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジ
ン]−1’−カルボキサミド、N−(3,4−ジクロロ
フェニル)−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イ
ソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−
カルボキサミド、N−[1−(3−クロロフェニル)−
4−イミダゾリル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソス
ピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミド、3,4−ジヒドロ−3−オキ
ソ−N−(5−フェニル−2−チアゾリル)スピロ[イ
ソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−
カルボキサミド、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−
[5−(2−ピリジル)−2−ピラジニル]スピロ[イ
ソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−
カルボキサミド、3,4−ジヒドロ−N−(4−メチル
−2−ベンゾチアゾリル)−3−オキソスピロ[イソキ
ノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−カル
ボキサミド、N−(5−クロロ−2−ベンゾオキサゾリ
ル)−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソキノ
リン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ
キサミド、N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
ソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペ
リジン]−1’−カルボキサミド、3−オキソ−N−
(5−フェニル−2−ピラジニル)−スピロ[イソベン
ゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カ
ルボキサミド、N−(7−メチル−2−キノリル)−3
−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’
−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、3−オキソ−
N−(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)スピロ
[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミド、3−オキソ−N−(7−トリ
フルオロメチルピリド[3,2−b]ピリジン−2−イ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド、3−オキソ−N−
(5−フェニル−2−ピリミジニル)スピロ[イソベン
ゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カ
ルボキサミド、3−オキソ−N−[1−(3−キノリ
ル)−4−イミダゾリル]スピロ[イソベンゾフラン−
1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
ド、3−オキソ−N−(5−フェニル−3−ピラゾリ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド、N−[5−(4−
クロロフェニル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピ
ロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジ
ン]−1’−カルボキサミド、3−オキソ−N−[5−
(3−キノリル)−3−ピラゾリル]スピロ[イソベン
ゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カ
ルボキサミド、N−[5−(3−フルオロフェニル)−
2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフ
ラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ
キサミド、3−オキソ−N−[5−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)−2−ピリミジニル]スピロ[イソベ
ンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−
カルボキサミド、N−[5−(3−クロロフェニル)−
2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフ
ラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ
キサミド、N−(7−ジフルオロメトキシピリド[3,
2−b]ピリジン−2−イル)−3−オキソスピロ[イ
ソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−
1’−カルボキサミド、3−オキソ−N−(5−フェニ
ル−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)スピロ
[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミド、N−{1−[3−(2−ヒド
ロキシエチル)フェニル]−4−イミダゾリル}−3−
オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−
ピペリジン]−1’−カルボキサミド、N−[4−(1
−エチル−2−イミダゾリル)フェニル]−3−オキソ
スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−1’−カルボキサミド、N−[1−(3−メト
キシフェニル)−4−イミダゾリル]−3−オキソスピ
ロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジ
ン]−1’−カルボキサミド、6−フルオロ−3−オキ
ソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)スピロ[イ
ソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−
1’−カルボキサミド、6−フルオロ−3−オキソ−N
−(5−フェニル−2−ピリミジニル)スピロ[イソベ
ンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−
カルボキサミド、5−フルオロ−3−オキソ−N−(5
−フェニル−2−ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラ
ン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキ
サミド、5−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニ
ル−2−ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
ド、N−(4−ベンゾイルフェニル)−3,4−ジヒド
ロ−3−オキソスピロ[1H−2−ベンゾピラン−1,
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、3,4−
ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラ
ジニル)スピロ[1H−2−ベンゾピラン−1,4’−
ピペリジン]−1’−カルボキサミド、N−(5−ベン
ゾイル−2−ピラジニル)−3,4−ジヒドロ−3−オ
キソスピロ[1H−2−ベンゾピラン−1,4’−ピペ
リジン]−1’−カルボキサミド、トランス−N−(4
−ベンゾイルフェニル)−3’−オキソスピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−
4−カルボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−
(5−フェニル−2−ピラジニル)スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−
カルボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−(1−
フェニル−4−イミダゾリル)スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カル
ボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−(5−フェ
ニル−2−ピリミジニル)スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボ
キサミド、トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロ
フェニル)−4−イミダゾリル]−3’−オキソスピロ
[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフ
ラン]−4−カルボキサミド、トランス−3’−オキソ
−N−(5−フェニル−3−ピラゾリル)スピロ[シク
ロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]
−4−カルボキサミド、トランス−N−[1−(2−フ
ルオロフェニル)−4−イミダゾリル]−3’−オキソ
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベ
ンゾフラン]−4−カルボキサミド、トランス−N−
(4−アセチル−3−トリフルオロメチルフェニル)−
3’−オキソスピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、トラ
ンス−3’−オキソ−N−[1−(3−キノリル)−4
−イミダゾリル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミ
ド、トランス−N−[1−(3−シアノフェニル)−4
−イミダゾリル]−3’−オキソスピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カ
ルボキサミド、トランス−N−(4−ベンゾイルフェニ
ル)−3−オキソスピロ[4−アザイソベンゾフラン−
1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ
サミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−ピラジニル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−
1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ
サミド、トランス−3−オキソ−N−(3−フェニル−
5−イソオキサゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフ
ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カ
ルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フェ
ニル−2−ピリミジニル)スピロ[4−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
カルボキサミド、トランス−N−(4−ベンゾイルフェ
ニル)−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン
−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボ
キサミド、トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)
−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1
(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ
ミド、N−[5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピ
ラジニル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
ド、N−[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ピラ
ジニル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
ド、4−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、7
−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ
リミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、6−エチ
ル−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド、6−ヒドロキシ−
3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)ス
ピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジ
ン]−1’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−
N−(5−フェニル−2−ピリミジニル)スピロ[5−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[5−
(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−
オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
ド、トランス−N−[5−(2−フルオロフェニル)−
2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソ
ベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−
4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−
(4−フェニル−2−オキサゾリル)スピロ[5−アザ
イソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
ン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[5−
(2−メチルフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オ
キソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トラ
ンス−N−[5−(3−メチルフェニル)−2−ピリミ
ジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボキサミド、トランス−N−[5−(3−フルオロメト
キシフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピ
ロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シ
クロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N
−[5−(3−フルオロメチルフェニル)−2−ピリミ
ジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボキサミド、トランス−N−[5−(3−フルオロ−5
−メトキシフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキ
ソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トラ
ンス−N−[5−(2−フルオロ−5−メチルフェニ
ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−ア
ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
ン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[4−
(3−フルオロメトキシフェニル)−2−オキサゾリ
ル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−
1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ
サミド、トランス−N−[5−(3−ヒドロキシメチル
フェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ
[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−
[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ピリミジニ
ル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−
1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ
サミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−ピリミジニル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン
−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボ
キサミド、トランス−N−[5−(3−フルオロメチル
フェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ
[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−
[5−(3−フルオロメトキシフェニル)−2−ピリミ
ジニル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(6−フェニ
ル−1,2,4−トリアジン−3−イル)スピロ[6−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[5−
(2−ジフルオロメトキシフェニル)−3−ピラゾリ
ル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−
1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ
サミド、トランス−N−[5−(3−ジフルオロメトキ
シフェニル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ
[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−
[5−(3−フルオロフェニル)−3−ピラゾリル]−
3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
ド、トランス−N−[5−(4−フルオロフェニル)−
3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベ
ンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−
4’−カルボキサミド、トランス−N−(4−ベンゾイ
ルフェニル)−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
カルボキサミド、トランス−N−[1−(3,5−ジフ
ルオロフェニル)−4−イミダゾリル]−3−オキソス
ピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−
シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−
3−オキソ−N−[2−フェニル−4−ピリジル]スピ
ロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シ
クロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3
−オキソ−N−(1−フェニル−4−ピラゾリル)スピ
ロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シ
クロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3
−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピロリル)スピロ
[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−
[1−(4−フルオロフェニル)−3−ピラゾリル]−
3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
ド、トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−
ピラゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1
(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ
ミド、トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−4
−ピラゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1
(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ
ミド、トランス−N−[1−(3−フルオロフェニル)
−4−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[4−アザイソ
ベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−
4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−
(1−フェニル−3−ピラゾリル)スピロ[6−アザイ
ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]
−4’−カルボキサミド、トランス−N−[1−(4−
フルオロフェニル)−3−ピラゾリル]−3−オキソス
ピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−
シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−
N−[1−(2−フルオロフェニル)−3−ピラゾリ
ル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−
1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ
サミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)スピロ[6−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ
−N−(5−フェニル−3−イソオキサゾリル)スピロ
[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−
オキソ−N−(6−フェニル−3−ピリジル)スピロ
[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−
オキソ−N−(2−フェニル−3−チアゾリル)スピロ
[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド又はトランス−3
−オキソ−N−(2−フェニル−1,2,3−トリアゾ
ール−4−イル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−
1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ
サミド等が挙げられ、中でも、3−オキソ−N−(5−
フェニル−2−ピラジニル)−スピロ[イソベンゾフラ
ン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキ
サミド、3−オキソ−N−(7−トリフルオロメチルピ
リド[3,2−b]ピリジン−2−イル)スピロ[イソ
ベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’
−カルボキサミド、N−[5−(3−フルオロフェニ
ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[イソベ
ンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−
カルボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−(5−
フェニル−2−ピリミジニル)スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カル
ボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−[1−(3
−キノリル)−4−イミダゾリル]スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−
カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フ
ェニル−2−ピラジニル)スピロ[4−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
カルボキサミド、トランス−N−[5−(3−フルオロ
フェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ
[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−
[5−(2−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]
−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1
(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ
ミド、トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフェ
ニル)−4−イミダゾリル]−3−オキソスピロ[7−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ
−N−(1−フェニル−4−ピラゾリル)スピロ[4−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ
−N−(1−フェニル−3−ピラゾリル)スピロ[6−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボキサミド又はトランス−3−オキ
ソ−N−(2−フェニル−1,2,3−トリアゾール−
4−イル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド
等が好適である。
【0026】次に、本発明に係る化合物の製造法につい
て説明する。本発明化合物(I)は、例えば下記の製造
法又は実施例に示す方法等により製造することができ
る。ただし、本発明化合物(I)の製造法はこれら反応
例に限定されるものではない。製造法1 一般式(II)
【化23】 [式中、Ar1pはハロゲン原子、ニトロ基、低級アル
キル基、ハロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、
低級アルケニル基、低級アルコキシ基、ハロ低級アルコ
キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルカノイル基、低
級アルコキシカルボニル基及び−Q−Ar2pで表さ
れる基並びに保護されていてもよい、オキソ基で置換さ
れていてもよい低級アルキレン基、ヒドロキシ低級アル
キル基及びカルボキシル基からなる群より選択される置
換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリー
ル基を意味し;Ar2pはハロゲン原子、シアノ基、低
級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ハロ低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、
低級アルカノイル基及びアリール基並びに保護されてい
てもよい、ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基及び低級
アルキルアミノ基からなる群より選択される置換基を有
していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意
味し;Arはハロゲン原子又はニトロ基で置換されて
いてもよいフェニル基を意味し;Qは単結合又は保護
されていてもよいカルボニル基を意味する]で表される
化合物と、一般式(III)
【化24】 [式中、n、t、u、v、w及びYは前記の意味を有す
る]で表される化合物とを反応させ、一般式(IV−
1)
【化25】 [式中、Ar1p、n、t、u、v、w及びYは前記の
意味を有する]で表される化合物とし、必要に応じ保護
基を除去することにより、一般式(I−1)
【化26】 [式中、Ar、n、T、U、V、W及びYは前記の意
味を有する]で表される化合物を製造することができ
る。
【0027】本製造法は、一般式(I)で表される化合
物のうち、式中のXが窒素原子である化合物、すなわ
ち、一般式(I−1)で表される化合物の製造法であ
る。上記反応において、反応物質中に反応に関与しない
アミノ基、水酸基、カルボキシル基、オキソ基、カルボ
ニル基等が存在する場合、当該アミノ基、水酸基、カル
ボキシル基、オキソ基、カルボニル基は、適宜、アミノ
基の保護基、水酸基の保護基、カルボキシル基の保護基
又はオキソ基若しくはカルボニル基の保護基で保護した
後に反応を行い、反応後に当該保護基を除去することが
できる。「アミノ基の保護基」としては、例えばベンジ
ル基、p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベ
ンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル
基、ベンズヒドリル基、トリチル基等のアラルキル基;
例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
リル基、ピバロイル基等の低級アルカノイル基;例えば
ベンゾイル基;例えばフェニルアセチル基、フェノキシ
アセチル基等のアリールアルカノイル基;例えばメトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロピルオキ
シカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の
低級アルコキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、
フェネチルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカ
ルボニル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブ
チルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基等が挙
げられ、特にアセチル基、ピバロイル基、ベンゾイル
基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボ
ニル基等が好ましい。「水酸基の保護基」としては、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、tert−ブチル基等の低級アルキル基;例えばト
リメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基
等の低級アルキルシリル基;例えばメトキシメチル基、
2−メトキシエトキシメチル基等の低級アルコキシメチ
ル基;例えばテトラヒドロピラニル基;例えばトリメチ
ルシリルエトキシメチル基;例えばベンジル基、p−メ
トキシベンジル基、2,3−ジメトキシベンジル基、o
−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル
基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基等
のアシル基等が挙げられ、特にメチル基、メトキシメチ
ル基、テトラヒドロピラニル基、トリチル基、トリメチ
ルシリルエトキシメチル基、tert−ブチルジメチル
シリル基、アセチル基等が好ましい。「カルボキシル基
の保護基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等の低級
アルキル基;例えば2,2,2−トリクロロエチル基等
の低級ハロアルキル基;例えば2−プロペニル基等の低
級アルケニル基;例えばベンジル基、p−メトキシベン
ジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル基、ト
リチル基等のアラルキル基等が挙げられ、特にメチル
基、エチル基、tert−ブチル基、2−プロペニル
基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、ベンズヒド
リル基等が好ましい。
【0028】「オキソ基又はカルボニル基の保護基」と
しては、エチレンケタール、トリメチレンケタール、ジ
メチルケタール等のアセタール、ケタール等が挙げられ
る。一般式(II)で表される化合物と一般式(II
I)で表される化合物との反応は、通常、化合物(I
I)の1モルに対して、化合物(III)を等モルない
し過剰モル、好ましくは等モルないし1.5モル用いて
行われる。反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当該
不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
また、上記反応は塩基の存在下に行うことが好ましく、
当該塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピ
リジン等の有機塩基又は水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の無機塩基を使用することができる。当該塩基の
使用量は、通常、一般式(II)で表される化合物1モ
ルに対して、等モルないし過剰モル、好ましくは1ない
し5モルである。反応温度は、通常、−30℃ないし2
00℃、好ましくは20℃ないし100℃である。反応
時間は、通常、5分間ないし7日間、好ましくは30分
間ないし24時間である。反応終了後、通常の処理を行
い、一般式(IV−1)で表される化合物の粗生成物を
得ることができる。このようにして得られた一般式(I
V−1)で表される化合物を、常法に従って精製し、又
は精製することなく、必要に応じて、アミノ基、水酸
基、カルボキシル基、オキソ基及びカルボニル基の保護
基の除去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一般
式(I−1)の化合物を製造することができる。
【0029】保護基の除去法は、当該保護基の種類及び
目的化合物(I−1)の安定性等により異なるが、例え
ば文献記載の方法[プロテクティブ・グループス・イン
・オーガニック・シンセシス(Protective
Groups in Organic Synthes
is)、T.W.グリーン(T.W.Greene)
著、John Wiley & Sons社(1981
年)参照]又はそれに準じる方法に従って、例えば酸又
は塩基を用いる加溶媒分解、すなわち、例えば0.01
モルないし大過剰の酸、好ましくはトリフルオロ酢酸、
ギ酸、塩酸等、又は等モルないし大過剰の塩基、好まし
くは水酸化カリウム、水酸化カルシウム等を作用させる
方法;水素化金属錯体等を用いる化学的還元又はパラジ
ウム−炭素触媒、ラネーニッケル触媒等を用いる接触還
元等により行われる。
【0030】製造法2 一般式(V)
【化27】 [式中、Ar1pは前記の意味を有する]で表される化
合物と、一般式(VI)
【化28】 [式中、n、t、u、v、w及びYは前記の意味を有す
る]で表されるカルボン酸又はその反応性誘導体とを反
応させ、一般式(IV−2)
【化29】 [式中、Ar1p、n、t、u、v、w及びYは前記の
意味を有する]で表される化合物とし、必要に応じ保護
基を除去することにより、一般式(I−2)
【化30】 [式中、Ar、n、T、U、V、W及びYは前記の意
味を有する]で表される化合物を製造することができ
る。本製造法は、一般式(I)で表される化合物のう
ち、式中のXがメチン基である化合物、すなわち、一般
式(I−2)で表される化合物の製造法である。一般式
(V)で表される化合物と一般式(VI)で表されるカ
ルボン酸との反応は、通常、一般式(V)で表される化
合物1モルに対して、一般式(VI)で表されるカルボ
ン酸を0.5モルないし過剰モル、好ましくは1モルな
いし1.5モル用いて行われる。
【0031】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホ
ルム、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ピ
リジン等又はその混合溶媒等が好適である。また、上記
反応は縮合剤の存在下に行うことが好ましく、当該縮合
剤としては、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド塩酸塩、ベンゾトリアゾール−
1−イルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)ホスホニ
ウムヘキサフルオロホスフェート、ベンゾトリアゾール
−1−イルオキシ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェート、ブロモトリス−(ジメチル
アミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジ
フェニルりん酸アジド、1,1’−カルボニルジイミダ
ゾール等を使用することができる。当該縮合剤は、通
常、一般式(VI)で表される化合物1モルに対して、
1モルないし過剰モル、好ましくは1モルないし1.5
モルを用いることができる。反応温度は、通常、−50
℃ないし100℃、好ましくは−20℃ないし50℃で
ある。反応時間は、通常、30分間ないし7日間、好ま
しくは1時間ないし24時間である。
【0032】一般式(VI)で表されるカルボン酸に代
えて、該カルボン酸の反応性誘導体と一般式(V)で表
される化合物とを反応させることにより、一般式(I−
2)で表される化合物を製造することもできる。一般式
(VI)で表されるカルボン酸の反応性誘導体として
は、例えば酸ハロゲン化物、混合酸無水物、活性エステ
ル、活性アミド等が用いられる。一般式(VI)のカル
ボン酸の酸ハロゲン化物は、一般式(VI)のカルボン
酸を常法に従ってハロゲン化剤と反応させることにより
得ることができる。ハロゲン化剤としては、例えば塩化
チオニル、三塩化りん、五塩化りん、オキシ塩化りん、
三臭化りん、オキサリルクロリド、ホスゲン等が用いら
れる。一般式(VI)のカルボン酸の混合酸無水物は、
一般式(VI)のカルボン酸を常法に従って、例えばク
ロロ炭酸エチル等のクロロ炭酸アルキル;ピバロイルク
ロリド等の脂肪族カルボン酸クロリド等と反応させるこ
とにより得ることができる。一般式(VI)のカルボン
酸の活性エステルは、一般式(VI)のカルボン酸を常
法に従って、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド等の縮合剤の存在下、例えばN−
ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミ
ド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等のN−ヒドロ
キシ化合物;4−ニトロフェノール、2,4−ジニトロ
フェノール、2,4,5−トリクロロフェノール、ペン
タクロロフェノール等のフェノール化合物等と反応させ
ることにより得ることができる。一般式(VI)のカル
ボン酸の活性アミドは、一般式(VI)のカルボン酸を
常法に従って、例えば1,1’−カルボニルジイミダゾ
ール、1,1’−カルボニルビス(2−メチルイミダゾ
ール)等と反応させることにより得ることができる。一
般式(V)で表される化合物と一般式(VI)で表され
るカルボン酸の反応性誘導体との反応は、通常、一般式
(V)で表される化合物1モルに対して、一般式(V
I)で表されるカルボン酸の反応性誘導体を0.5モル
ないし過剰モル、好ましくは1モルないし1.5モル用
いて行われる。
【0033】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホ
ルム、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ピ
リジン等又はその混合溶媒等が好適である。また、上記
反応は塩基の非存在下でも進行するが、より円滑に反応
を進行させるため塩基の存在下に行うことが好ましい。
当該塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピ
リジン等の有機塩基又は水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム等の無機塩基を使用することができる。当該塩基
は、通常、一般式(V)で表される化合物1モルに対し
て、1モルないし過剰モル用いるのが好適である。また
当該塩基が液体である場合には、当該塩基を溶媒兼塩基
として用いることができる。反応温度は、通常、−50
℃ないし100℃、好ましくは−20℃ないし50℃で
ある。反応時間は、通常、5分間ないし7日間、好まし
くは30分間ないし24時間である。反応終了後、生成
物に保護基が存在する場合、当該保護基を除去した後
に、又は生成物に保護基が存在しない場合はそのまま通
常の処理を行い、一般式(I−2)の化合物を製造する
ことができる。保護基の除去及び後処理等は、前記製造
法1に記載した方法に準じて行うことができる。一般式
(I−1)又は(I−2)の化合物は、通常の分離手段
により容易に単離精製できる。かかる手段としては、例
えば溶媒抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィー、分
取薄層クロマトグラフィー等を例示できる。これらの化
合物は、常法により医薬として許容されうる塩又はエス
テルとすることができ、また逆に塩又はエステルから遊
離化合物への変換も常法に従って行うことができる。
【0034】一般式(II)、(III)、(V)又は
(VI)で表される化合物は、例えば市販品を用いる
か、文献記載の方法[特開平6−263737号公報、
米国特許3301857号公報、ジャーナル・オブ・オ
ーガニック・ケミストリー(J.Org.Che
m.)、40巻、1427頁(1975年)、国際公開
WO95/28389号公報等参照]若しくはこれらの
方法に準じる方法、あるいは以下の方法又は実施例に記
載する方法等を必要に応じ適宜組み合わせることにより
製造することができる。製造法A
【化31】 [式中、Lはハロゲン原子を意味し、Ar1p及びA
は前記の意味を有する] 本製造法は一般式(II)で表される化合物の製造法で
ある。本製造法によれば、一般式(II)で表される化
合物は、一般式(V)で表される化合物に一般式で表
される化合物を作用させることにより製造することがで
きる。化合物(V)と化合物との反応は、通常、化合
物(V)1モルに対して、化合物を0.5モルないし
過剰モル、好ましくは等モルないし1.5モル用いて行
われる。反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当該不
活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ベンゼン、
トルエン、ジメチルホルムアミド等又はその混合溶媒等
が好適である。また、上記反応は塩基の存在下に行うこ
とが好ましく、当該塩基としては、例えばトリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジ
メチルアミノピリジン等の有機塩基又は水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウム等の無機塩基を使用することができ
る。当該塩基は、通常、化合物(V)1モルに対して、
等モルないし過剰モル用いるのが好適である。また当該
塩基が液体である場合には、当該塩基を溶媒兼塩基とし
て用いることができる。反応温度は、通常、−78℃な
いし100℃、好ましくは−20℃ないし50℃であ
る。反応時間は、通常、5分間ないし7日間、好ましく
は30分間ないし24時間である。
【0035】なお、一般式で表される化合物は市販品
を用いるか、公知の方法若しくは実施例記載の方法又は
それらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせること
により製造することができる。製造法B
【化32】 [式中、Pはアミノ基の保護基を意味し;R10は水
素原子、ニトロ基、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を意味し;L、t、u、v及びwは前記の意味を有
する] 本製造法は一般式(III−1)で表される化合物の製
造法である。本製造法によれば、一般式(III−1)
で表される化合物は、一般式で表される化合物と一般
で表される化合物とを脱水縮合反応に付して一般式
で表される化合物とし、塩基の存在下、該化合物
一般式で表される化合物とを反応させ一般式で表さ
れる化合物とした後、該化合物を分子内Heck反応
に付して環化させ一般式で表される化合物とし、次い
で該化合物を還元反応に付し、更に必要に応じアミノ
基の保護基Pを除去することにより製造することがで
きる。
【0036】Pで表されるアミノ基の保護基として
は、前記製造法1に記載したアミノ基の保護基を挙げる
ことができる。化合物と化合物とを脱水縮合反応に
付して化合物を製造する工程は、通常、例えばベンゼ
ン、トルエン等の不活性溶媒中で行われる。反応温度
は、通常、室温ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好
ましく、反応時間は、通常、30分間ないし24時間が
好ましい。化合物から化合物を製造する工程は、通
常、例えばベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の不
活性溶媒中、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン
等の塩基の存在下で行われる。反応温度は、通常、0℃
ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好ましく、反応時
間は、通常、30分間ないし24時間が好ましい。化合
から化合物を製造する工程は、それ自体有機化学
の分野でよく知られた、いわゆる分子内Heck反応を
応用することができる。具体的には、該工程は、通常、
例えばベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、アセ
トニトリル、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン等の不活性溶媒中、例えば酢酸パラジウム、塩化パ
ラジウム等のパラジウム触媒、例えばトリフェニルホス
フィン、トリ−2−フリルホスフィン等のホスフィンリ
ガンド、及び例えば炭酸カリウム、トリエチルアミン等
の塩基、更に必要に応じて例えばテトラエチルアンモニ
ウムクロリド等の添加剤の存在下で行われる。反応温度
は、通常、室温ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好
ましく、反応時間は、通常、30分間ないし24時間が
好ましい。化合物から化合物(III−1)を製造す
る工程の還元法としては、例えば接触還元等が好まし
い。
【0037】当該接触還元反応は、通常、例えばメタノ
ール、エタノール、塩化メチレン、クロロホルム、テト
ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、酢酸等の不活
性溶媒中、例えばパラジウム−炭素触媒等の触媒の存在
下、1気圧ないし50気圧の水素圧下で行われる。反応
温度は、通常、室温ないし反応に用いる溶媒の沸点まで
が好ましく、反応時間は、通常、30分間ないし24時
間が好ましい。反応終了後、生成物に保護基が存在する
場合、当該保護基を除去することにより化合物(III
−1)を製造することができる。保護基の除去は、前記
製造法1に記載した方法に準じて行うことができる。ま
た、本工程は、化合物の保護基を除去した後、生成し
た化合物を還元反応に付すことによっても行うことがで
きる。
【0038】なお、一般式又はで表される化合
物は市販品を用いるか、公知の方法若しくは実施例記載
の方法又はそれらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合
わせることにより製造することができる。製造法C
【化33】 [式中、Lは水素原子又はハロゲン原子を意味し;P
hはフェニル基を意味し;Yは酸素原子又は低級アル
キル基若しくはアリール基で置換されたイミノ基を意味
し;t、u、v及びwは前記の意味を有する]
【0039】本製造法は一般式(VI−1)で表される
化合物の製造法である。一般式(VI−1)で表される
化合物は文献未記載の新規化合物である。本製造法によ
れば、当該化合物は、一般式で表される化合物をリチ
オ化後、該化合物に式で表される化合物、次いで酸を
作用させラクトン化した後、脱ケタール化反応に付して
一般式10で表される化合物とし、1)該化合物10
メチレン基を導入した後、ハイドロボレーションを行い
一般式11で表される化合物とし、最後に該化合物11
を酸化反応に付すことにより製造するか、又は、2)該
化合物10を還元反応に付して一般式12で表される化
合物とし、次いで該化合物12に脱離基を導入後シアノ
化して一般式13で表される化合物とし、最後に該化合
13のシアノ基を加水分解することにより製造するこ
とができる。化合物から化合物10を製造する工程の
リチオ化反応は、通常、例えばテトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル等の不活性溶媒中、化合物に、例えば
n−ブチルリチウム、リチウム 2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジド等の有機リチウム試薬を作用させて
行うことができる。反応温度は、通常、−120℃ない
し0℃、好ましくは−100℃ないし−50℃であり、
反応時間は、通常、1時間ないし4時間が好ましい。生
成したリチオ体と式で表されるケトンとの反応は、通
常、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の
不活性溶媒中で行われる。反応温度は、通常、−100
℃ないし室温が好ましく、反応時間は、通常、10分間
ないし2時間が好ましい。上記反応で生成した化合物
を、例えば塩酸、硫酸等の酸で処理することにより、該
化合物をラクトン化させることができる。反応温度は、
通常、0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好まし
く、反応時間は、通常、30分間ないし8時間が好まし
い。上記反応で生成したラクトン体を、常法に従って、
脱ケタール化反応に付すことにより化合物10を製造す
ることができる。反応温度は、通常、50℃ないし反応
に用いる溶媒の沸点までが好ましく、反応時間は、通
常、1時間ないし24時間が好ましい。
【0040】化合物10から化合物11を製造する工程
は、それ自体有機化学の分野でよく知られた、オキソ基
をヒドロキシメチル基へと変換する方法が応用でき、通
常、例えばベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチ
ルホルムアミド等の不活性溶媒中、常法に従って、化合
10に、例えばメチレントリフェニルホスホランを作
用させてメチレン基を導入した後、ハイドロボレーショ
ン反応に付すことにより行うことができる。メチレン基
を導入する工程及びハイドロボレーション反応に付す工
程のいずれにおいても、反応温度は、通常、0℃ないし
反応に用いる溶媒の沸点までが好ましく、反応時間は、
通常、30分間ないし8時間が好ましい。化合物11
ら化合物(VI−1)を製造する工程は、それ自体有機
化学の分野でよく知られた、ヒドロキシメチル基をカル
ボキシル基へと酸化する方法が応用でき、通常、例えば
ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド等の不活性溶媒
中、例えば過ヨウ素酸ナトリウム及び触媒量の塩化ルテ
ニウム等の酸化剤を用いて行うことができる。反応温度
は、通常、0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好
ましく、反応時間は、通常、30分間ないし8時間が好
ましい。化合物10から化合物12を製造する工程は、
それ自体有機化学の分野でよく知られた、オキソ基を水
酸基へと還元する方法が応用でき、通常、例えば水、メ
タノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の不活性
溶媒又はこれらの混合溶媒中、例えば水素化ホウ素ナト
リウム、水素化ホウ素リチウム等の還元剤を用いて行う
ことができる。反応温度は、通常、−20℃ないし50
℃が好ましく、反応時間は、通常、10分間ないし4時
間が好ましい。化合物12から化合物13を製造する工
程は、それ自体有機化学の分野でよく知られた、水酸基
をシアノ基へと変換する方法が応用でき、通常、例えば
トリエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下、例えば
塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル等
を作用させて水酸基を脱離基へと変換した後、生成した
化合物に、例えばシアン化ナトリウム、シアン化カリウ
ム、テトラエチルアンモニウムシアニド、テトラブチル
アンモニウムシアニド等のシアン化合物を作用させるこ
とにより行うことができる。
【0041】水酸基を脱離基へ変換する工程は、通常、
例えば塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチル、アセ
トニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
ド等の不活性溶媒中で行われ、反応温度は、通常、−2
0℃ないし室温が好ましく、反応時間は、通常、10分
間ないし8時間が好ましい。シアン化合物を作用させる
工程は、通常、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルス
ルホキシド等の不活性溶媒中で行われ、反応温度は、通
常、50℃ないし120℃が好ましく、反応時間は、通
常、2時間ないし24時間が好ましい。化合物13のシ
アノ基を加水分解して化合物(VI−1)を製造する工
程は、それ自体有機化学の分野でよく知られた、シアノ
基の加水分解反応が応用でき、通常、例えばメタノー
ル、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、水
等の溶媒又はこれらの混合溶媒中、例えば塩酸、硫酸等
の酸、又は例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム等の塩基を用いて行うことができる。
反応温度は、通常、50℃ないし反応に用いる溶媒の沸
点までが好ましく、反応時間は、通常、1時間ないし4
8時間が好ましい。
【0042】一般式(VI−1)で表される化合物に
は、一般式(VI−1−a)又は一般式(VI−1−
b)
【化34】 [式中、t、u、v及びwは前記の意味を有する]で表
される2種類の立体異性体が存在するが、その混合物
を、例えばクロマトグラフィー、分別再結晶等の通常の
分離手段に付すことにより、これらの立体異性体を分離
することができる。また、一般式1112又は13
表される化合物の立体異性体を分離し、当該異性体を中
間原料として、一般式(VI−1−a)又は一般式(V
I−1−b)で表される化合物を製造することができ
る。なお、一般式又は式で表される化合物は市販品
を用いるか、公知の方法若しくは実施例記載の方法又は
それらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせること
により製造することができる。本発明の化合物の医薬と
しての有用性は、例えば下記の薬理試験例においてNP
Y拮抗活性を示すことにより証明される。
【0043】薬理試験例1(NPY結合阻害試験) ヒトNPY Y5受容体をコードするcDNA配列[国
際特許出願WO96/16542号明細書参照]を、発
現ベクターpcDNA3、pRc/RSV(インビトロ
ジェン社製)及びpCI−neo(プロメガ社製)にク
ローニングした。得られた発現ベクターをカチオン性脂
質法[プロシーディング・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンス・オブ・ザ・ユナイテッド・
ステーツ・オブ・アメリカ(Proceedings
of the nationalacademy of
sciences of the united s
tates of America)、84巻、741
3頁(1987年)参照]を用いて宿主細胞COS−
7、CHO及びLM(tk−)(アメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクション)にトランスフェクトし、N
PY Y5受容体発現細胞を得た。NPY Y5受容体
を発現させた細胞から調製した膜標品を被検化合物及び
20,000cpmの[125I]ペプタイドYY(N
EN社製)とともに、アッセイ緩衝液(10mM 塩化
マグネシウム、1mM フェニルメチルスルホニルフル
オリド、0.1%バシトラシン及び0.5%ウシ血清ア
ルブミンを含む25mM Tris緩衝液、pH7.
4)中で25℃、2時間インキュベーションした後、グ
ラスフィルターGF/Cにて濾過した。0.3%BSA
を含む5mMTris緩衝液、pH7.4にて洗浄後、
グラスフィルター上の放射活性を求めた。非特異的結合
は1μM ペプタイドYY存在下で測定し、特異的ペプ
タイドYY結合に対する被検化合物の50%阻害濃度
(IC50値)を求めた[エンドクリノロジー(End
ocrinology)、131巻、2090頁(19
92年)参照]。その結果を表1に示す。
【表1】 上記に示すとおり、本発明の化合物はNPY Y5受容
体に対するペプタイドYY(NPYと同族物質)の結合
を強力に阻害した。
【0044】薬理試験例2(bPPにより誘発される摂
食行動に対する拮抗試験) ペントバルビタール麻酔下(50mg/kg腹腔内単回
投与)、雄性SDラット(7−8週令、200−300
g)の右側脳室に脳定位固定的に慢性ガイドカニューレ
(外径0.8mm、内径0.5mm、長さ10mm)を
挿入、歯科用レジンで固定した。ガイドカニューレの先
端の位置はbregmaより後方0.9mm、正中線よ
り右に1.2mm、脳表面より深さ1.5mmとし、内
針を挿入した際にその先端約2mmがガイドカニューレ
の先端から出て、側脳室に達するようにした。約1週間
の回復期間の後、ウシパンクレアチックポリペプタイド
(bPP、5μg/10μL/head、0.05%ウ
シ血清アルブミンを含む0.01M、pH7.4りん酸
緩衝生理食塩水)を側脳室内に投与した。被検化合物は
bPP投与の2時間前に0.5%メチルセルロース水溶
液に懸濁して経口投与し、bPP投与後2時間の摂餌量
を測定した。本発明の化合物は側脳室内に投与したbP
P(NPYと同族物質)による摂食量の増加を有意に抑
制した。
【0045】一般式(I)で表される化合物は、経口又
は非経口的に投与することができ、そしてそのような投
与に適する形態に製剤化することにより、NPYが関与
する各種の疾患、すなわち、例えば高血圧、腎臓病、心
疾患、血管れん縮、動脈硬化症等の循環器系疾患、例え
ば過食症、うつ病、不安、痙攣、てんかん、痴呆、痛
み、アルコール依存症、薬物の断薬に伴う禁断症状等の
中枢性疾患、例えば肥満症、糖尿病、ホルモン異常、高
コレステロール血症、高脂血症等の代謝性疾患、性及び
生殖機能障害、例えば消化管運動障害等の消化器系疾
患、呼吸器系疾患、炎症又は緑内障等、より好ましくは
過食症、肥満症、糖尿病等の処置剤として供することが
できる。本発明の化合物を臨床的に用いるにあたり、そ
の投与形態に合わせ、薬剤学的に許容される添加剤を加
えて各種製剤化の後投与することも可能である。その際
の添加剤としては、製剤分野において通常用いられる各
種の添加剤が使用可能であり、例えばゼラチン、乳糖、
白糖、酸化チタン、デンプン、結晶セルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、トウモロコシデンプン、マイクロクリスタリン
ワックス、白色ワセリン、メタケイ酸アルミン酸マグネ
シウム、無水りん酸カルシウム、クエン酸、クエン酸三
ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ソルビト
ール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、シ
ョ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン、硬化ヒマシ
油、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシウ
ム、軽質無水ケイ酸、タルク、植物油、ベンジルアルコ
ール、アラビアゴム、プロピレングリコール、ポリアル
キレングリコール、シクロデキストリン又はヒドロキシ
プロピルシクロデキストリン等が挙げられる。これらの
添加剤との混合物として製剤化される剤形としては、例
えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくは坐剤等の
固形製剤;又は例えばシロップ剤、エリキシル剤若しく
は注射剤等の液体製剤等が挙げられ、これらは、製剤分
野における通常の方法に従って調製することができる。
なお、液体製剤にあっては、用時に水又は他の適当な媒
体に溶解又は懸濁させる形であってもよい。また、特に
注射剤の場合、必要に応じて生理食塩水又はブドウ糖液
に溶解又は懸濁させてもよく、更に緩衝剤や保存剤を添
加してもよい。これらの製剤は、本発明の化合物を全薬
剤1.0〜100重量%、好ましくは1.0〜60重量
%の割合で含有することができる。これらの製剤は、ま
た、治療上有効な他の化合物を含んでいてもよい。本発
明化合物は代謝障害及び/又は摂食障害の処置に有用な
他剤と組合せて使用されてよい。そのような組合せの個
々の成分は処置期間中別々の異なる時に又は同時に分割
された又は単一の製剤で投与されてよい。したがって、
本発明は同時の又は時間が異なる投与の全てを含むと解
釈すべきであり、本発明の投与はそのように解釈すべき
である。本発明化合物と代謝障害及び/又は摂食障害の
処置に有用な他剤との組合せの範囲には、原則として代
謝障害及び/又は摂食障害の処置に有用ないかなる医薬
製剤との組合せも含まれると解釈される。本発明の化合
物を例えば臨床の場で使用する場合、その投与量及び投
与回数は、患者の性別、年齢、体重、症状の程度及び目
的とする処置効果の種類と範囲等により異なるが、一般
に経口投与の場合、成人1日あたり、0.01〜100
mg/kg、好ましくは0.03〜3mg/kgを1〜
数回に分けて、また非経口投与の場合は、0.001〜
10mg/kg、好ましくは0.001〜0.1mg/
kgを1〜数回に分けて投与するのが好ましい。通常の
内科医、獣医又は臨床医は病状進行を阻止し、抑制し又
は停止させるに必要な効果的薬物量を容易に決定し処理
することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】実施例を挙げて本発明を更に具体
的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定され
るものではない。なお、特に断りのない限り、融点はM
P−S3モデル(柳本製作所製)を用いて測定し、補正
を加えず記した。
【0047】
【実施例】実施例1N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソスピロ
[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]−1’−カ
ルボキサミドの製造 (1)N−ベンジル−N−(1−tert−ブトキシカ
ルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4
−イル)−2−ヨードベンズアミドの製造 トルエン(20mL)に溶解したN−tert−ブトキ
シカルボニル−4−ピペリドン(1.11g)及びベン
ジルアミン(597mg)の混合物を100℃で3時間
攪拌し、次いで濃縮した。残渣にトルエン(30m
L)、o−ヨードベンゾイルクロリド(1.13g)及
びトリエチルアミン(0.70g)を加え、80℃で2
時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/2)により精製
し、表題化合物(2.44g)を得た。 (2)2−ベンジル−1’−tert−ブトキシカルボ
ニル−1’,6’−ジヒドロスピロ[1H−イソインド
ール−1,4’(5’H)−ピリジン]−3(2H)−
オンの製造 N−ベンジル−N−(1−tert−ブトキシカルボニ
ル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イ
ル)−2−ヨードベンズアミド(2.4g)をアセトニ
トリルに溶解し、酢酸パラジウム(80mg)、トリフ
ェニルホスフィン(187mg)、無水炭酸カリウム
(987mg)及びテトラエチルアンモニウムクロリド
(591mg)を加え、80℃で6時間攪拌した。反応
混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=4/1〜1/2)により精製して表題化合物
(1.64g)を得た。
【0048】(3)2−ベンジル−1’−tert−ブ
トキシカルボニルスピロ[1H−イソインドール−1,
4’−ピペリジン]−3(2H)−オンの製造 2−ベンジル−1’−t−ブトキシカルボニル−1’,
6’−ジヒドロスピロ[1H−イソインドール−1,
4’(5’H)−ピリジン]−3(2H)−オン(1.
0g)のクロロホルム(20mL)溶液にトリフルオロ
酢酸(20mL)を加え、1時間攪拌した。反応混合物
を濃縮し、残渣をメタノールに溶かし、4M塩化水素/
酢酸エチルを加え、触媒として20%パラジウム炭素を
用いて1気圧水素下で14時間水素添加した。触媒を濾
去し、濾液を濃縮し、残渣に1N水酸化ナトリウム水溶
液(5mL)、ジ−tert−ブチルジカーボネート
(655mg)及びジオキサン(10mL)を加え、室
温で4時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/2)により
精製して表題化合物(200mg)を得た。 (4)スピロ[1H−イソインドール−1,4’−ピペ
リジン]−3(2H)−オン塩酸塩の製造 液体アンモニア(10mL)中に金属ナトリウム(23
5mg)を加え、次いで2−ベンジル−1’−tert
−ブトキシカルボニルスピロ[1H−イソインドール−
1,4’−ピペリジン]−3(2H)−オン(200m
g)を加え、30分間攪拌した。反応液にメタノールを
加え、飽和塩化アンモニウム水溶液で中和した後、酢酸
エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
濃縮した。残渣をメタノールに溶解し、4M塩化水素/
酢酸エチルを加え50℃で1時間攪拌した。反応液を濃
縮し表題化合物(591mg)を得た。 H−NMR(300MHz,DMSO−d,δpp
m):1.70−1.90(2H,m),2.00−
2.20(2H,m),3.00−3.20(2H,
m),4.20−4.40(2H,m),7.40(1
H,d,J=7.5Hz),7.51(1H,t,J=
7.5Hz),7.59(1H,t,J=7.5H
z),7.84(1H,d,J=7.5Hz).
【0049】(5)N−(4−ベンゾイルフェニル)カ
ルバミン酸フェニルの製造 ピリジン(50mL)に溶解した4−アミノベンゾフェ
ノン(1.97g)に0℃でクロロ炭酸フェニル(1.
38g)を加えた。室温で1時間攪拌し、反応混合物を
水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸
ナトリウム上で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=4/1〜1/2)により精製し、表題化合物(3.1
g)を得た。 (6)N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソス
ピロ[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]−1’
−カルボキサミドの製造 スピロ[1H−イソインドール−1,4’−ピペリジ
ン]−3(2H)−オン塩酸塩(48mg)、トリエチ
ルアミン(0.14mL)及びN−(4−ベンゾイルフ
ェニル)カルバミン酸フェニル(58mg)の混合物を
クロロホルム中、80℃で2時間攪拌した。反応混合物
を水に注ぎ入れ、クロロホルムで抽出し、有機層を無水
硫酸ナトリウム上で乾燥した後、濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=4/1〜1/2)により精製した後、エチルエーテ
ル−ヘキサンより結晶化し、表題化合物(49mg)を
無色結晶(融点253℃)として得た。実施例1−
(6)で用いたN−(4−ベンゾイルフェニル)カルバ
ミン酸フェニルを、それぞれ所望の化合物に対応する原
料に替え、他は実施例1−(6)と同様にして実施例2
及び3の化合物を得た。
【0050】実施例23−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)ス
ピロ[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]−1’
−カルボキサミド 融点286−287℃
【0051】実施例3N−(7−メチル−2−キノリル)−3−オキソスピロ
[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]−1’−カ
ルボキサミド 融点194−196℃
【0052】実施例4N−(4−ベンゾイルフェニル)−2−メチル−3−オ
キソスピロ[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミドの製造 実施例1−(6)で用いたスピロ[1H−イソインドー
ル−1,4’−ピペリジン]−3(2H)−オン塩酸塩
を2−メチルスピロ[1H−イソインドール−1,4’
−ピペリジン]−3(2H)−オン塩酸塩に替え、他は
実施例1−(6)と同様にして表題化合物を得た。融点
154−156℃
【0053】実施例5N−(4−ベンゾイルフェニル)−3,4−ジヒドロ−
3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’−
ピペリジン]−1’−カルボキサミドの製造 スピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジ
ン]−3(4H)−オン塩酸塩(30mg)及びN−
(4−ベンゾイルフェニル)カルバミン酸フェニル(3
7mg)をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、
10N水酸化ナトリウム水溶液(12μL)を加え、室
温で30分間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、酢
酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を水(20m
L)、飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/
1〜1/2)により精製した後、クロロホルム−アセト
ン(1:3)より再結晶し、表題化合物(81mg)を
無色結晶(融点241−243℃)として得た。スピロ
[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−3
(4H)−オン塩酸塩及び所望の化合物に対応するカル
バミン酸フェニル誘導体を用い、他は実施例1−(6)
又は実施例5と同様にして実施例6〜21の化合物を得
た。
【0054】実施例63,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−ピラジニル)スピロ[イソキノリン−1(2H),
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点237−239℃
【0055】実施例73,4−ジヒドロ−N−(7−メチル−2−キノリル)
−3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’
−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点216−218℃
【0056】実施例8N−(4−アセチルフェニル)−3,4−ジヒドロ−3
−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド 融点>300℃
【0057】実施例93,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−[1−(2−キノ
リル)−4−イミダゾリル]スピロ[イソキノリン−1
(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ キサミド 融点264−266℃
【0058】実施例103,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−オキソ−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)スピロ
[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン ]−
1’−カルボキサミド 融点220.5−222.2℃
【0059】実施例113,4−ジヒドロ−N−[5−(2−メチル−1−プロ
ペニル)−2−ピラジニル]−3−オキソスピロ[イソ
キノリン−1(2H),4’−ピペリジン]− 1’−カ
ルボキサミド 融点232.9−236.5℃
【0060】実施例123,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(3−フェニル−
5−イソオキサゾリル)スピロ[イソキノリン−1(2
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサ ミド 融点239−241℃
【0061】実施例13N−[1−(7−ベンゾ[b]フラニル)−4−イミダ
ゾリル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソ
キノリン−1(2H),4’−ピペリジン]− 1’−カ
ルボキサミド 融点192−194℃
【0062】実施例14N−[1−(3−ジフルオロメトキシフェニル)−4−
イミダゾリル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ
[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジ ン]−
1’−カルボキサミド 融点161−163℃
【0063】実施例153,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−[4−(2−ピリ
ジルカルボニル)フェニル]スピロ[イソキノリン−1
(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ キサミド 融点162−164℃
【0064】実施例16N−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ
−3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’
−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点>300℃
【0065】実施例17N−[1−(3−クロロフェニル)−4−イミダゾリ
ル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソキノ
リン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’− カルボ
キサミド 融点255−258℃
【0066】実施例183,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−チアゾリル)スピロ[イソキノリン−1(2H),
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点>300℃
【0067】実施例193,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−[5−(2−ピリ
ジル)−2−ピラジニル]スピロ[イソキノリン−1
(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキ サミド 融点223−225℃
【0068】実施例203,4−ジヒドロ−N−(4−メチル−2−ベンゾチア
ゾリル)−3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ 融点144−146℃
【0069】実施例21N−(5−クロロ−2−ベンゾオキサゾリル)−3,4
−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサ ミド 融点256−258℃
【0070】実施例22N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソスピロ
[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミドの製造 スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−3−オン塩酸塩(48mg)、N−(4−ベン
ゾイルフェニル)カルバミン酸フェニル(58mg)及
びトリエチルアミン(0.14mL)をクロロホルム
(5mL)中、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を
水に注ぎ入れ、クロロホルム(20mL)で抽出した。
有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4
/1〜1/2)により精製した後、エチルエーテル−ヘ
キサンより再結晶し表題化合物(81mg)を無色結晶
(融点161−163℃)として得た。
【0071】実施例233−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)ス
ピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジ
ン]−1’−カルボキサミドの製造 (1)N−(5−フェニル−2−ピラジニル)カルバミ
ン酸フェニルの製造 ピリジン(200mL)に溶解した2−アミノ−5−フ
ェニルピラジン(17.12g)に0℃でクロロ炭酸フ
ェニル(15.05mL)を加えた。室温で2時間攪拌
し、反応混合物に水(200mL)及びエチルエーテル
(200mL)を加えて攪拌したところ目的物の結晶が
析出し懸濁液となった。析出晶を濾取し、エチルエーテ
ル(50mL)にて洗浄した後、減圧乾燥し、表題化合
物(24.57g)を無色結晶(融点192−198
℃、分解)として得た。 (2)3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド(結晶形A)の製造 スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−3−オン塩酸塩(6.24g,26.6mmo
l)、N−(5−フェニル−2−ピラジニル)カルバミ
ン酸フェニル(7.59g、26.0mmol)及びト
リエチルアミン(18mL、180mmol)をクロロ
ホルム(200mL)中、80℃で3時間攪拌した。反
応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100m
L)、次いで10%クエン酸水溶液(100mL)で洗
浄した後、更に1N水酸化ナトリウム水溶液(100m
L)、次いで飽和食塩水(100mL)で洗浄した。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル=1/2)にて精製し、表題化合物の無色固体
を得た。この無色固体をジエチルエーテル(30mL)
で洗浄し、表題化合物(8.23g)の粗結晶を得た。
この粗結晶を熱酢酸エチル(300mL)に溶解し、蒸
留により酢酸エチルをおよそ100mL留去したところ
白濁し始めた。蒸留を止め、放冷し、この溶液を14時
間室温にて放置し、生じた無色プリズム状結晶を濾取
し、ヘプタン(20mL)で洗浄した。得られた結晶を
真空下50℃で6時間乾燥し、表題化合物(結晶形A)
(5.17g)を無色プリズム状結晶(融点210−2
11℃)として得た。
【0072】
【表2】 上記粉末X線回折分析データはRINT1100
((株)リガク製)によって測定した。分析方法は次の
とおりである。 光源(ランプ):Cu 管電圧:40kV 管電流:30mA モノクロメータ:全自動モノクロメータ モノクロ受光スリット:0.60 mm ゴニオメータ:広角ゴニオメータ サンプリング角度:0.02 度 スキャン速度:2.00 度/分 発散スリット:1 度 散乱スリット:1 度 受光スリット:0.15 mm 測定温度:室温 (3)3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド(結晶形A)の製造
(別法) 上記(2)で得られた粗結晶(2g)をテトラヒドロフ
ラン(20mL)に加熱溶解した。完全に溶けたことを
確認した後、室温まで放冷した。このテトラヒドロフラ
ン溶液にヘプタン(27mL)を徐々に滴下し、室温で
15時間攪拌した。生じた無色結晶を濾取し、ヘプタン
(5mL)で洗浄した。得られた結晶を真空下30℃で
15時間乾燥し、表題化合物(結晶形A)(1.82
g)を得た。
【0073】(4)3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド(結
晶形B)の製造 上記(2)で得られた粗結晶(2g)をジメチルホルム
アミド(6mL)に加熱溶解した。完全に溶けたことを
確認した後、80℃で水(13mL)を滴下し、室温ま
で冷却して、15時間攪拌した。生じた無色結晶を濾取
し、ヘプタン(5mL)で洗浄した。得られた結晶を真
空下室温で15時間乾燥し、表題化合物(結晶形B)
(1.78g)を無色プリズム状結晶(融点208℃;
ブッキー(Buchi)社製メルティングポイント(M
elting Point)B−545にて測定、補正
なし)として得た。
【0074】
【表3】 上記粉末X線回折分析データは実施例23(2)と同じ
条件で測定された。 (5)3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド(結晶形C)の製造 上記(2)で得られた粗結晶(2g)をテトラヒドロフ
ラン(20mL)に加熱溶解した。完全に溶けたことを
確認した後、−30℃まで冷却した。このテトラヒドロ
フラン溶液にヘプタン(30mL)を徐々に滴下し、−
30℃で1時間攪拌した。生じた無色結晶を濾取し、ヘ
プタン(5mL)で洗浄した。得られた結晶を真空下室
温で15時間乾燥し、表題化合物(結晶形C)(一テト
ラヒドロフラン和物)(1.90g)を無色細粒状結晶
として得た。
【0075】
【表4】 上記粉末X線回折分析データは実施例23(2)と同じ
条件で測定された。 (6)3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド(結晶形D)の製造 スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−3−オン塩酸塩(515mg)及びN−(5−
フェニル−2−ピラジニル)カルバミン酸フェニル(5
83mg)をジメチルスルホキシド(2.6mL)に溶
解し、ジメチルベンジルアミン(0.33mL)を滴下
した後に、50℃まで昇温させ1時間攪拌した。反応液
を室温まで冷却し、アセトニトリル/水(1:2)溶液
(7.8mL)を滴下した。この時、0.2mL滴下し
た段階で種晶をシードした。室温で6時間攪拌後、生じ
た無色結晶を濾取し、アセトニトリル/水(1:1)で
洗浄した。得られた結晶を真空下室温で15時間乾燥
し、表題化合物(793mg)を無色の粗結晶として得
た。この操作を繰り返して得た粗結晶(26g)を水飽
和酢酸イソプロピル(143mL)に懸濁させ、種晶を
シードした後に、室温で18時間攪拌した。生じた結晶
を濾取し、酢酸イソプロピル(20mL)で洗浄した。
得られた結晶を真空下、30℃で15時間乾燥し、表題
化合物(結晶形D)(25.2g)を無色結晶(融点2
06℃;ブッキー(Buchi)社製メルティングポイント
(Melting Point)B−545にて測定、補正なし)と
して得た。
【0076】
【表5】 上記粉末X線回折分析データは実施例23(2)と同じ
条件で測定された。 (7)3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド(結晶形B)の製造
(別法) 上記(6)で得られた粗結晶(26g)をアセトニトリ
ル(260mL)に懸濁させ、上記(4)で得られた結
晶を種晶としてシードした後に、室温で24時間攪拌し
た。生じた結晶を濾取し、アセトニトリル(50mL)
で洗浄した。得られた結晶を真空下、30℃で15時間
乾燥し、表題化合物(結晶形B)(25.5g)を得
た。実施例22で用いたN−(4−ベンゾイルフェニ
ル)カルバミン酸フェニルを、それぞれ所望の化合物に
対応する原料に替え、他は実施例22と同様にして実施
例24〜39の化合物を得た。
【0077】実施例24N−(7−メチル−2−キノリル)−3−オキソスピロ
[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]
−1’−カルボキサミド 融点178−180℃
【0078】実施例253−オキソ−N−(3−フェニル−5−イソオキサゾリ
ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
ペリジン]−1’−カルボキサミド 融点239−242℃
【0079】実施例263−オキソ−N−(7−トリフルオロメチルピリド
[3,2−b]ピリジン−2−イル)スピロ[イソベン
ゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’ −カ
ルボキサミド 融点246−248℃
【0080】実施例273−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリミジニル)
スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−1’−カルボキサミド 融点211−214℃
【0081】実施例283−オキソ−N−[1−(3−キノリル)−4−イミダ
ゾリル]スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’
−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点251−254℃
【0082】実施例293−オキソ−N−(5−フェニル−3−ピラゾリル)ス
ピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジ
ン]−1’−カルボキサミド 融点160−165℃
【0083】実施例30N−[5−(4−クロロフェニル)−3−ピラゾリル]
−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点255−258℃
【0084】実施例313−オキソ−N−[5−(3−キノリル)−3−ピラゾ
リル]スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−
ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点253−257℃
【0085】実施例32N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニ
ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ 融点122−125℃
【表6】 上記粉末X線回折分析データはRINT2100 Ulti
ma+System(2KW)((株)リガク製)によって測定
した。分析方法は次のとおりである。 光源(ランプ):Cu 管電圧:40kV 管電流:30mA モノクロメータ:全自動モノクロメータ モノクロ受光スリット:0.15 mm ゴニオメータ:水平ゴニオメータ I型 サンプリング角度:0.02 度 スキャン速度:2.00 度/分 発散スリット:1 度 散乱スリット:1 度 受光スリット:0.15 mm 測定温度:室温
【0086】実施例333−オキソ−N−[5−(3−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−ピリミジニル]スピロ[イソベンゾフラン
−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カ ルボキサ
ミド 融点190−192℃
【0087】実施例34N−[5−(3−クロロフェニル)−2−ピリミジニ
ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点126−128℃
【0088】実施例35N−(7−ジフルオロメトキシピリド[3,2−b]ピ
リジン−2−イル)−3−オキソスピロ[イソベンゾフ
ラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’ −カルボ
キサミド 融点193℃
【0089】実施例363−オキソ−N−(5−フェニル−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)スピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキ サミド 融点239−241℃
【0090】実施例37N−{1−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]
−4−イミダゾリル}−3−オキソスピロ[イソベンゾ
フラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1 ’−カル
ボキサミド 融点99−100℃
【0091】実施例38N−[4−(1−エチル−2−イミダゾリル)フェニ
ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点221−223℃
【0092】実施例39N−[1−(3−メトキシフェニル)−4−イミダゾリ
ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ 融点208−210℃
【0093】実施例406−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミドの 製造 6−フルオロスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩(64mg)、N
−(5−フェニル−2−ピラジニル)カルバミン酸フェ
ニル(73mg)及びトリエチルアミン(174μL)
をクロロホルム(5mL)中、80℃で2時間攪拌し
た。反応混合物を水に注ぎ入れ、クロロホルム(20m
L)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=4/1〜1/2)にて精製した後、エチ
ルエーテル−ヘキサンより再結晶し表題化合物(101
mg)を無色結晶(融点222−224℃)として得
た。
【0094】実施例416−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド の製
実施例40で用いたN−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)カルバミン酸フェニルをN−(5−フェニル−2−
ピリミジニル)カルバミン酸フェニルに替え、他は実施
例40と同様にして表題化合物を得た。融点176−1
78℃
【0095】実施例425−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミドの 製造 5−フルオロスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩(64mg)、N
−(5−フェニル−2−ピラジニル)カルバミン酸フェ
ニル(73mg)及びトリエチルアミン(174μL)
をクロロホルム(5mL)中、80℃で2時間攪拌し
た。反応混合物を水に注ぎ入れ、クロロホルム(20m
L)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=4/1〜1/2)にて精製した後、エチ
ルエーテル−ヘキサンより再結晶し表題化合物(100
mg)を無色結晶(融点236−238℃)として得
た。
【0096】実施例435−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド の製
実施例42で用いたN−(5−フェニル−2−ピラジニ
ル)カルバミン酸フェニルをN−(5−フェニル−2−
ピリミジニル)カルバミン酸フェニルに替え、他は実施
例42と同様にして表題化合物を得た。 融点255−257℃
【0097】実施例44N−(4−ベンゾイルフェニル)−3,4−ジヒドロ−
3−オキソスピロ[1H−2−ベンゾピラン−1,4’
−ピペリジン]−1’−カルボキサミドの製造 スピロ[1H−2−ベンゾピラン−1,4’−ピペリジ
ン]−3(4H)−オン塩酸塩(50.6mg)とN−
(4−ベンゾイルフェニル)カルバミン酸フェニル(6
3.4mg)をジメチルスルホキシド(1.0mL)に
懸濁し、10M水酸化ナトリウム水溶液(30μL)を
加え、5分間激しく攪拌した。反応液を水で希釈し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濃縮した。残渣をメタノ
ール−ジイソプロピルエーテルから結晶化し、表題化合
物(68.0mg)を無色結晶(融点138−146
℃)として得た。実施例44で用いたN−(4−ベンゾ
イルフェニル)カルバミン酸フェニルを、それぞれ所望
の化合物に対応する原料に替え、他は実施例44と同様
にして実施例45及び46の化合物を得た。
【0098】実施例453,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−ピラジニル)スピロ[1H−2−ベンゾピラン−
1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド 融点221℃
【0099】実施例46N−(5−ベンゾイル−2−ピラジニル)−3,4−ジ
ヒドロ−3−オキソスピロ[1H−2−ベンゾピラン−
1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ 融点128−131℃
【0100】実施例47トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3’−オ
キソスピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イ
ソベンゾフラン]−4−カルボキサミドの製造 (1)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−
イソベンゾフラン]−3’,4−ジオンの製造 窒素雰囲気下、2−ブロモ安息香酸(4.77g)の無
水テトラヒドロフラン(100mL)溶液を−78℃に
冷却し、内温を−55℃以下に保ちながらn−ブチルリ
チウム(1.53Mヘキサン溶液、31mL)を滴下し
た。1時間攪拌後、1,4―シクロヘキサンジオンモノ
エチレンケタール(5.18g)の無水テトラヒドロフ
ラン(10mL)溶液を内温−67℃以下に保ちながら
滴下した。室温まで温度を上昇させた後、反応液に水
(150mL)及びヘキサン(100mL)を加え、分
配した。水層を濃塩酸にて酸性にし、アセトン(10m
L)を加え、2時間還流した。放冷後、炭酸カリウムに
て中和し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を
留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し表題
化合物(2.42g)を得た。 (2)4−メチレンスピロ[シクロヘキサン−1,1’
(3’H)−イソベンゾフラン]−3−オンの製造 窒素気流下、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド
(715mg)の無水テトラヒドロフラン(7.0m
L)懸濁液を0℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.
53Mヘキサン溶液、1.3mL)を加えた。同温度に
て20分間攪拌後、反応液を−78℃に冷却し、スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフ
ラン]−3’,4−ジオン(216mg)の無水テトラ
ヒドロフラン(3mL)溶液を加えた。反応液を0℃に
昇温し、20分間攪拌後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加え、粗生成物を酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、表題化
合物(196mg)を得た。 (3)4−ヒドロキシメチルスピロ[シクロヘキサン−
1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−3’−オン
の製造 4−メチレンスピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
H)−イソベンゾフラン]−3−オン(196mg)の
無水テトラヒドロフラン(5.0mL)溶液を0℃に冷
却し、ボラン・ジメチルスルフィド錯体(2Mテトラヒ
ドロフラン溶液、690μL)を加えた。同温度で1.
5時間攪拌後、2M水酸化ナトリウム水溶液(5.0m
L)と30%過酸化水素水溶液(5.0mL)を加え、
更に20分間攪拌した。反応液を水で希釈後、酢酸エチ
ルにて抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)
にて精製し、表題化合物(190mg)をジアステレオ
混合物として得た。
【0101】(4)トランス−3’−オキソスピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラ
ン]−4−カルボン酸の製造 4−ヒドロキシメチルスピロ[シクロヘキサン−1,
1’(3’H)−イソベンゾフラン]−3’−オン(1
90mg)にクロロホルム(2.0mL)、アセトニト
リル(2.0mL)及びpH6.5に調製したリン酸ナ
トリウム緩衝液(2.0mL)を加え、0℃に冷却し
た。この溶液に過ヨウ素酸ナトリウム(612mg)及
び塩化ルテニウム(III)n−水和物(10mg)を
加え30分間攪拌した。反応液に1N塩酸(2.0m
L)を加え30分間攪拌した後、水(50mL)、酢酸
エチル(50mL)を加え、分配した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム/メタノール=100/1)にて精製し、表
題化合物(98.6mg)を得た。 (5)トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−
3’−オキソスピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミドの製造 トランス−3’−オキソスピロ[シクロヘキサン−1,
1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボン酸
(24.6mg)のピリジン(500μL)溶液に、4
−アミノベンゾフェノン(19.8mg)及び1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド塩酸塩(57.5mg)を加え、50℃にて2時間攪
拌した。反応液を水と酢酸エチルで分配し、有機層を硫
酸水素カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化
し、表題化合物(31.2mg)を無色結晶(融点19
4℃)として得た。実施例47−(5)で用いた4−ア
ミノベンゾフェノンを、それぞれ所望の化合物に対応す
る原料に替え、他は実施例47−(5)と同様にして実
施例48〜56の化合物を得た。
【0102】実施例48トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ
ラジニル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド 融点223℃
【0103】実施例49トランス−3’−オキソ−N−(1−フェニル−4−イ
ミダゾリル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミ 融点264℃
【0104】実施例50トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ
リミジニル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミ 融点184℃
【0105】実施例51トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)
−4−イミダゾリル]−3’−オキソスピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラ ン]−4
−カルボキサミド 融点294℃
【0106】実施例52トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−3−ピ
ラゾリル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド 融点238℃
【0107】実施例53トランス−N−[1−(2−フルオロフェニル)−4−
イミダゾリル]−3’−オキソスピロ[シクロヘキサン
−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]− 4−カル
ボキサミド 融点258℃
【0108】実施例54トランス−N−(4−アセチル−3−トリフルオロメチ
ルフェニル)−3’−オキソスピロ[シクロヘキサン−
1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4 −カルボ
キサミド 融点274−275℃
【0109】実施例55トランス−3’−オキソ−N−[1−(3−キノリル)
−4−イミダゾリル]スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カル ボキサ
ミド 融点>300℃
【0110】実施例56トランス−N−[1−(3−シアノフェニル)−4−イ
ミダゾリル]−3’−オキソスピロ[シクロヘキサン−
1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4 −カルボ
キサミド 融点268−270℃
【0111】実施例57トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
ソスピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド の製造 (1)ジスピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン−4’,2”−1”,3”
−ジオキソラン]−3−オンの製造 窒素雰囲気下、N−メチル−2−ピリジンカルボキサミ
ド(9.53g)の無水テトラヒドロフラン(400m
L)溶液を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム
(1.54Mヘキサン溶液、100mL)を滴下した。
同温度にて1.5時間攪拌した後、1,4―シクロヘキ
サンジオンモノエチレンケタール(10.93g)の無
水テトラヒドロフラン(100mL)溶液を滴下した。
室温まで温度を上昇させた後、反応液に水(300m
L)、エチルエーテル(100mL)を加え、分配し
た。水層を2N塩酸にて酸性にし、30分間攪拌し、そ
の後炭酸カリウムにて中和した。一夜放置し、析出晶を
濾取、乾燥し、表題化合物(6.84g)を得た。 (2)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−3,4’−ジオンの製
造 ジスピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン−4’,2”−1”,3”−ジオ
キソラン]−3−オン(6.8g)に2N塩酸(20m
L)、アセトン(5mL)を加え、13時間加熱還流し
た。放冷後、炭酸カリウムにて中和し、イソプロピルエ
ーテル(5mL)を加え3時間攪拌した。析出晶を濾取
し、水及びイソプロピルエーテルにて洗浄した後、乾燥
し、表題化合物(3.39g)を得た。 (3)シス−4’−ヒドロキシスピロ[4−アザイソベ
ンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−3
−オンの製造 スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’
−シクロヘキサン]−3,4’−ジオン(5.7g)を
テトラヒドロフラン(50mL)及び水(10mL)に
溶解し、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(9
93mg)を加え20分間攪拌した。10%硫酸にて酸
性にした後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にてpH
7.4にし、クロロホルム−エタノール及びクロロホル
ム−テトラヒドロフランにて抽出した。有機層を無水硫
酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮し、残渣を酢酸エチル−
イソプロピルエーテルから結晶化し表題化合物(2.0
2g)を得た。
【0112】(4)トランス−3−オキソスピロ[4−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボニトリルの製造 シス−4’−ヒドロキシスピロ[4−アザイソベンゾフ
ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−3−オン
(2.02g)の無水テトラヒドロフラン(60mL)
溶液にトリエチルアミン(3.08mL)を加え、0℃
に冷却した。塩化メタンスルホニル(1.3mL)を滴
下し、同温度で1時間攪拌した。反応液を水で希釈し、
クロロホルムにて抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−イソ
プロピルエーテルから結晶化しメシラート(2.47
g)を得た。得られたメシラートをジメチルホルムアミ
ド(25mL)に溶かし、シアン化テトラエチルアンモ
ニウム(3.25g)を加え、100℃にて3時間攪拌
した。放冷後、反応液を水で希釈し、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を水及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
2/3)にて精製し表題化合物(1.0g)を得た。 (5)トランス−3−オキソスピロ[4−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
−カルボン酸の製造 トランス−3−オキソスピロ[4−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボニトリル(1.0g)の30%硫酸水溶液を11時間
加熱還流した。放冷後、反応液を水で希釈し、炭酸カリ
ウムを加えpH6にし、析出晶を濾取、水洗後、風乾
し、表題化合物(974mg)を得た。 (6)トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3
−オキソスピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド
の製造 トランス−3−オキソスピロ[4−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボン酸(66mg)のピリジン(1mL)溶液に4−ア
ミノベンゾフェノン(52.6mg)及び1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩(153mg)を加え、40℃にて2時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、残渣を水と酢酸エチルで分配し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した後、濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサ
ンから結晶化し、表題化合物(94.4mg)を無色結
晶(融点237℃)として得た。実施例57−(6)で
用いた4−アミノベンゾフェノンを、それぞれ所望の化
合物に対応する原料に替え、他は実施例57−(6)と
同様にして実施例58〜60の化合物を得た。
【0113】実施例58トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラ
ジニル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ サミド 融点203℃
【0114】実施例59トランス−3−オキソ−N−(3−フェニル−5−イソ
オキサゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1
(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カ ルボキサ
ミド 融点217℃
【0115】実施例60トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリ
ミジニル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボ キサミド 融点237℃
【0116】実施例61トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
ソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド の製造 (1)ジスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン−4’,2”−1”,3”
−ジオキソラン]−3−オンの製造 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(41.1m
L)を無水テトラヒドロフラン(400mL)に溶解
し、−50℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.
50Mヘキサン溶液、217mL)及びニコチン酸(1
0.0g)を順次加えた。反応混合物を−50℃にて1
時間攪拌した後、1,4−シクロヘキサンジオンモノエ
チレンケタール(13.9g)の無水テトラヒドロフラ
ン(25mL)溶液を加え、−50℃にて1時間攪拌し
た。反応混合物を室温まで昇温した後、水(800m
L)に注ぎ、ヘキサン−エーテル(1:1、500m
L)にて抽出した。水層に6N塩酸を加えpH3に調整
し、室温にて2時間攪拌した後、生じた沈殿物をろ取
し、水で洗浄した。得られた固体をクロロホルム(30
0mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1
50mL)にて洗浄し、乾燥後、濃縮した。残渣を酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶し、表題化合物(4.29
g)を得た。 (2)スピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−3,4’−ジオンの製
造 ジスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン−4’,2”−1”,3”−ジオ
キソラン]−3−オン(4.29g)及びp−トルエン
スルホン酸一水和物(3.74g)をアセトン(80m
L)及び水(8mL)に溶かし、3時間加熱環流した。
放冷後、アセトンを留去し、残渣にクロロホルム(10
0mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50
mL×2)にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、
溶媒を留去した。得られた結晶性残渣を酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶し、表題化合物(2.68g)を得
た。 (3)シス−4’−ヒドロキシスピロ[5−アザイソベ
ンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−3
−オンの製造 スピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’
−シクロヘキサン]−3,4’−ジオン(167mg)
をテトラヒドロフラン−水(10:1、4mL)に懸濁
し0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム(32m
g)を加え、0℃にて30分間攪拌した。反応混合物を
水(5mL)に注ぎ、室温にて30分間攪拌した後、ク
ロロホルム(20mL×3)にて抽出し、抽出層は無水
硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣を酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶し、表題化合物(77.7m
g)を得た。
【0117】(4)トランス−3−オキソスピロ[5−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボニトリルの製造 シス−4’−ヒドロキシスピロ[5−アザイソベンゾフ
ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−3−オン
(1.31g)及びトリエチルアミン(1.17mL)
を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶かし、0℃
に冷却した。塩化メタンスルホニル(0.555mL)
を加え、0℃にて1時間攪拌した。反応混合物を水(5
0mL)に注ぎ、酢酸エチル(100mL×2)にて抽
出し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮し、目的の
メシラートの粗生成物(1.87g)を得た。これを無
水ジメチルホルムアミド(30mL)に溶かし、トリエ
チルアンモニウムシアニド(2.98g)を加え、10
0℃にて5時間攪拌した。反応混合物を水(100m
L)に注ぎ、エーテル(150mL×3)及びエーテル
−酢酸エチル(2:1、200mL)で抽出し、抽出層
を合わせて無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。
得られた油状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール=2/1/0〜
1/1/0〜30/30/1)にて精製した後、得られ
た固体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、表題化合
物(631mg)を得た。 (5)トランス−3−オキソスピロ[5−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
−カルボン酸の製造 トランス−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボニトリル(100mg)に水(0.7mL)及び濃硫
酸(0.3mL)を加え、11時間環流した。反応混合
物を室温まで冷却した後、4N水酸化ナトリウム溶液に
てpH4に調整し、析出晶を濾取し、水、エタノール及
びジイソプロピルエーテルで順次洗浄した後、乾燥し、
表題化合物(78mg)を得た。 H−NMR(200MHz,DMSO−d,δpp
m):1.63−1.87(2H,m),1.88−
2.20(6H,m),2.70(1H,m),7.7
6(1H,dd,J=5.2,1.1Hz),8.86
(1H,d,J=5.2Hz),9.06(1H,d,
J=1.1Hz). (6)トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3
−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド
の製造 トランス−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボン酸(20mg)及び4−アミノベンゾフェノン(1
6mg)を無水ピリジン(0.5mL)に溶かし、1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド塩酸塩(20mg)を加え、60℃にて2時間攪
拌した。反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチ
ル(30mL×2)にて抽出した。有機層を合わせて、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。得られた油
状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=1/1〜1/2)にて精製した後、得
られた固体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、表題
化合物(10mg)を無色結晶(融点256−257
℃)として得た。
【0118】実施例62トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
ソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド の製造 (1)ジスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン−4’,2”−1”,3”
−ジオキソラン]−3−オンの製造 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(50mL)
を無水テトラヒドロフラン(500mL)に溶解し、−
50℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.50M
ヘキサン溶液、270.7mL)及びイソニコチン酸
(12.5g)を順次加えた。反応混合物を−50℃に
て10分間攪拌し、30分間かけて25℃まで昇温し、
更に25℃で10分間攪拌した。反応混合物を−65℃
に冷却後、1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレン
ケタール(19g)を加え、−65℃にて10分間攪拌
し、1時間かけて−15℃まで昇温し、更に30分間か
けて0℃まで昇温した後、水(300mL)に注いだ。
水層を分離し、更に有機層を2N水酸化ナトリウム水溶
液で抽出した。水層を合わせ、濃塩酸を加えpH3に調
整し、酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機層を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)、次いで
飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0〜4/1〜3/
2)にて精製した後、残渣を酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶し、表題化合物(7.20g)を得た。 (2)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−3,4’−ジオンの製
造 ジスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン−4’,2”−1”,3”−ジオ
キソラン]−3−オン(7.20g)及びp−トルエン
スルホン酸一水和物(5.80g)をアセトン(150
mL)及び水(15mL)に溶かし、5.5時間加熱環
流した。放冷後、アセトンを留去し、残渣を酢酸エチル
(100mL×3)で抽出した。有機層を集め、飽和食
塩水(50mL)にて洗浄、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、溶媒を留去した。得られた結晶性残渣を酢酸エ
チル−ジイソプロピルエーテルから再結晶し、表題化合
物(1.96g)を得た。 (3)シス−4’−ヒドロキシスピロ[6−アザイソベ
ンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−3
−オンの製造 スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’
−シクロヘキサン]−3,4’−ジオン(1.0g)を
エタノール(100mL)に溶解し0℃に冷却した後、
水素化ホウ素ナトリウム(174mg)を加え、0℃に
て1時間攪拌した。反応混合物に10%硫酸水溶液を加
えpH4にし、続いて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で塩基性にした後、クロロホルム(200mL×2)に
て抽出した。抽出層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
し、表題化合物(954.5mg)を得た。
【0119】(4)トランス−3−オキソスピロ[6−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
サン]−4’−カルボニトリルの製造 シス−4’−ヒドロキシスピロ[6−アザイソベンゾフ
ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−3−オン
(954mg)及びトリエチルアミン(0.91mL)
をジメチルホルムアミド(10mL)に溶かし、0℃に
冷却した。塩化メタンスルホニル(0.40mL)を加
え、0℃にて1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル
(100mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液(50mL×2)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濃縮した。残渣
を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルから再結晶し、
目的のメシラート(995mg)を得た。これを無水ジ
メチルホルムアミド(30mL)に溶かし、トリエチル
アンモニウムシアニド(1.57g)を加え、100℃
にて1.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(2
00mL)で希釈し、水(200m)及び飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液(200mL)、飽和食塩水(100
mL)で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、濃縮した。残渣を酢酸エチル−ジイソプロピ
ルエーテルから再結晶し、表題化合物(447mg)を
得た。 (5)トランス−3−オキソスピロ[6−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
−カルボン酸の製造 トランス−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボニトリル(445mg)に水(3.5mL)及び濃硫
酸(1.5mL)を加え、6時間環流した。反応混合物
を室温まで冷却した後、5N水酸化ナトリウム水溶液に
てpH8に調整した後、濃塩酸でpH4に調整した。析
出晶を濾取し、水で洗浄した後、乾燥し、表題化合物
(416mg)を無色結晶(融点222−223℃)と
して得た。 H−NMR(300MHz,DMSO−d,δpp
m):1.7−2.2(6H,m),2.65−2.7
5(1H,m),7.83(1H,dd,J=1.2H
z,4.9Hz),8.86(1H,d,J=4.9H
z),9.05(1H,d,J=1.2Hz),12.
3(1H,brs). (6)トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3
−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド
の製造 トランス−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボン酸(50mg)及び4−アミノベンゾフェノン(5
1.6mg)を無水ピリジン(1mL)に溶かし、1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド塩酸塩(48.7mg)を加え、60℃にて2時
間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希
釈し、水(20mL)、10%クエン酸水溶液(20m
L×2)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩
水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、濃縮した。得られた油状残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/2
〜1/4)にて精製した後、得られた固体を酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶し、表題化合物(62.7mg)
を無色結晶(融点147−149℃)として得た。
【0120】実施例63N−[5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジニ
ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ ドの製
(1)2−アミノ−5−(4−ヒドロキシフェニル)ピ
ラジンの製造 2−アミノ−5−ブロモピラジン(366mg)のジメ
トキシエタン溶液(20mL)に4−ヒドロキシフェニ
ルボロン酸(320mg)、1.5N炭酸ナトリウム水
溶液(2.5mL)及びテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(0)(54mg)を加え、80℃
で3時間攪拌した。反応混合物に水(20mL)を加
え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を留去し、得られた結晶性残渣をジエチルエーテル
(10mL)で洗浄し表題化合物(305mg)を得
た。 (2)N−[5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピ
ラジニル]カルバミン酸フェニルの製造 フェニルクロロホルメート(199μL)を2−アミノ
−5−(4−ヒドロキシフェニル)ピラジン(283m
g)のピリジン(20mL)溶液に氷冷下に加え、1時
間攪拌した。反応液を水(30mL)中に注ぎ、酢酸エ
チル(20mL×3)で抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。
得られた結晶性残渣をジエチルエーテル(10mL)で
洗浄し表題化合物(314mg)を得た。 (3)N−[5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピ
ラジニル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド
の製造 スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−3−オン塩酸塩(96mg)、N−[5−(4
−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジニル]カルバミン
酸フェニル(128mg)及びトリエチルアミン(27
9μL)をクロロホルム(5mL)中、80℃で2時間
攪拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、クロロホルム
(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20m
L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=4/1〜1/2)にて精製した
後、エチルエーテル−ヘキサンより再結晶し表題化合物
(114mg)を無色結晶(融点263−265℃)と
して得た。
【0121】実施例64N−[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジニ
ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ ドの製
(1)2−アミノ−5−(3−メトキシフェニル)ピラ
ジンの製造 2−アミノ−5−ブロモピラジン(642mg)のジメ
トキシエタン(40mL)溶液に、3−メトキシフェニ
ルボロン酸(560mg)、1.5N炭酸ナトリウム水
溶液(4mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(86mg)を加え、80℃で6
時間攪拌した。反応混合物に水(20mL)を加え、酢
酸エチル(50mL×3)で抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去し、得られた結晶性残渣をエチルエーテル(10m
L)で洗浄し表題化合物(760mg)を得た。 (2)2−アミノ−5−(3−ヒドロキシフェニル)ピ
ラジンの製造 2−アミノ−5−(3−メトキシフェニル)ピラジン
(566mg)を塩化メチレン(10mL)に溶解し、
氷冷下、三臭化ホウ素(530μL)を加えた。室温で
14時間反応させた後、反応液に1N水酸化ナトリウム
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×
2)。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を留去し、表題化合物(94mg)を黄
色固体として得た。 (3)N−[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ピ
ラジニル]カルバミン酸フェニルの製造 フェニルクロロホルメート(63μL)を2−アミノ−
5−(3−ヒドロキシフェニル)ピラジン(89mg)
のピリジン(10mL)溶液に氷冷下に加え、1時間攪
拌した。反応液を水(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル
(20mL×3)で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、
得られた結晶性残渣をエチルエーテル(10mL)で洗
浄し表題化合物(51mg)を得た。 (4)N−[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ピ
ラジニル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド
の製造 スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
ジン]−3−オン塩酸塩(40mg)、N−[5−(3
−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジニル]カルバミン
酸フェニル(51mg)及びトリエチルアミン(119
μL)をクロロホルム(5mL)中、80℃で2時間攪
拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、クロロホルム(2
0mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=4/1〜1/2)にて精製した後、
エチルエーテル−ヘキサンより再結晶し表題化合物(2
4mg)を無色結晶(融点257−259℃)として得
た。
【0122】実施例654−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド の製
4−フルオロスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩(150mg)、
N−(5−フェニル−2−ピリミジニル)カルバミン酸
フェニル(170mg)及びトリエチルアミン(0.2
4mL)をクロロホルム(2mL)中、60℃で3時間
攪拌した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール=1
/1/0〜8/8/1〜6/6/1)にて精製した後、
酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し表題化合物(190
mg)を無色結晶(融点247−249℃)として得
た。
【0123】実施例667−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド の製
7−フルオロスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩(150mg)、
N−(5−フェニル−2−ピリミジニル)カルバミン酸
フェニル(170mg)及びトリエチルアミン(0.2
4mL)をクロロホルム(2mL)中、60℃で2時間
攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、10%ク
エン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃
縮した。残渣を酢酸エチルより再結晶し表題化合物(2
02mg)を無色結晶(融点244−246℃)として
得た。
【0124】実施例676−エチル−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ
ラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミドの製 (1)2−(4−エチルフェニル)−4,4−ジメチル
−2−オキサゾリンの製造 窒素雰囲気下、p−エチル安息香酸(3.80g)の無
水アセトニトリル(100mL)溶液にトリフェニルホ
スフィン(20g)、2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール(2.74mL)及びトリエチルアミン(2
8.2mL)を加え、更に氷浴冷却下、四塩化炭素
(5.36mL)を加えた。反応溶液を室温に戻し、1
8時間攪拌した。反応液に酢酸エチル及びヘキサンを加
え析出物を濾過した後、濾液を濃縮しシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜
6/1)にて精製し、表題化合物(1.15g)を得
た。 (2)1’−ベンジル−6−エチルスピロ[イソベンゾ
フラン−1(3H),4’−ピペリジン]−3−オン塩
酸塩の製造 窒素雰囲気下、2−(4−エチルフェニル)−4,4−
ジメチル−2−オキサゾリン(1.15g)の無水テト
ラヒドロフラン(100mL)溶液を−78℃に冷却
し、1.5Mブチルリチウムヘキサン溶液(4.53m
L)を加えた。1時間攪拌後、1−ベンジル−4−ピペ
リドン(1.05mL)を滴下した。温度を室温まで上
昇させた後、反応液に2N塩酸を加え酸性にし、2時間
還流した。放冷後、水酸化ナトリウム水溶液にてアルカ
リ性にし、エチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。有
機層を濃縮後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で
精製した後、塩酸にて塩酸塩とし表題化合物(409m
g)を得た。 (3)6−エチルスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩の製造 1’−ベンジル−6−エチルスピロ[イソベンゾフラン
−1(3H),4’−ピペリジン]−3−オン(400
mg)をメタノール(10mL)に溶解し、10%パラ
ジウム炭素を加え、水素雰囲気下1.5時間攪拌した。
パラジウム炭素を濾去し、濾液を濃縮し、残渣をメタノ
ール−エチルエーテルより結晶化し、表題化合物(22
2mg)を得た。 (4)6−エチル−3−オキソ−N−(5−フェニル−
2−ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミドの製
造 6−エチルスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩(53mg)及び
N−(5−フェニル−2−ピラジニル)カルバミン酸フ
ェニル(58mg)をジメチルスルホキシド(1mL)
に懸濁し、10M水酸化ナトリウム水溶液(0.02m
L)を加えた。反応混合物を5分間激しく攪拌後、水と
酢酸エチルにて分配した。有機層を分離し、飽和食塩水
にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、濃縮
し、残渣を酢酸エチルから結晶化し表題化合物(46m
g)を結晶(融点176−178℃)として得た。
【0125】実施例686−ヒドロキシ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2
−ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド の製
(1)2−(4−メトキシフェニル)−4,4−ジメチ
ル−2−オキサゾリンの製造 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(14.4
g)及びトリエチルアミン(23mL)の乾燥THF
(200mL)溶液に、氷冷下にて、4−メトキシベン
ゾイルクロリド(25g)の乾燥THF(20mL)溶
液を滴下した。この溶液を室温で1時間反応させた後、
水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL)に
て2回抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去することによ
り白色固体(29.5g)を得た。この化合物に塩化チ
オニル(25mL)を加え、室温で1時間反応させた。
反応溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカ
リ性にし、酢酸エチル(100mL)で2回抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を留去し、表題化合物(22g)を無色の
オイルとして得た。 (2)1’−ベンジル−6−メトキシスピロ[イソベン
ゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−3−オン
の製造 窒素雰囲気下、氷浴下にて2−(4−メトキシフェニ
ル)−4,4−ジメチル−2−オキサゾリン(7.9
g)の乾燥トルエン(100mL)溶液中に、1.5M
ブチルリチウムヘキサン溶液(28mL)を滴下した
後、同温度で3時間攪拌した。次いで1−ベンジル−4
−ピペリドン(8g)の乾燥トルエン(20mL)溶液
を加えて、室温で14時間反応させた後、飽和塩化アン
モニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(10
0mL)にて2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する
ことにより白色固体(8.3g)を得た。この化合物を
メタノール(50mL)に溶解し、濃硫酸(4mL)を
加え室温で1時間反応させた。反応溶液に1N水酸化ナ
トリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、酢酸エチル
(100mL)にて2回抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し
表題化合物(6.6g)を黄色固体として得た。 (3)6−ヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩の製造 1’−ベンジル−6−メトキシスピロ[イソベンゾフラ
ン−1(3H),4’−ピペリジン]−3−オン(1.
8g)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、氷冷下、
三臭化ホウ素(1.3mL)を加えた。室温で14時間
反応させた後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチル(30mL)にて2回抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去することにより黄色固体(1.2g)を得た。
この黄色固体をメタノール(30mL)に溶解し、4N
塩化水素−酢酸エチル溶液(5mL)、20%水酸化パ
ラジウム−炭素(300mg)を加え、水素雰囲気下1
4時間攪拌した。触媒を濾去した後、濾液を濃縮し、表
題化合物(891mg)を白色固体として得た。 (4)6−ヒドロキシ−3−オキソ−N−(5−フェニ
ル−2−ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1
(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド
の製造 6−ヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1(3
H),4’−ピペリジン]−3−オン塩酸塩(51m
g)、N−(5−フェニル−2−ピラジニル)カルバミ
ン酸フェニル(58mg)及びトリエチルアミン(11
9μL)をクロロホルム(5mL)中、80℃で2時間
攪拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、クロロホルム
(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20m
L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=4/1〜1/2)にて精製した
後、エチルエーテル−ヘキサンより再結晶し表題化合物
(29mg)を無色結晶(融点206−208℃)とし
て得た。実施例61で用いた4−アミノベンゾフェノン
を、それぞれ所望の化合物に対応する原料に替え、他は
実施例61と同様にして実施例69〜79の化合物を得
た。
【0126】実施例69トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリ
ミジニル)スピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボ キサミド 融点215−217℃
【0127】実施例70トランス−N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−
ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン ]−4’
−カルボキサミド 融点205−207℃
【0128】実施例71トランス−N−[5−(2−フルオロフェニル)−2−
ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン ]−4’
−カルボキサミド 融点226−228℃
【表7】 上記粉末X線回折分析データは実施例32と同じ条件で
測定された。
【0129】実施例72トランス−3−オキソ−N−(4−フェニル−2−オキ
サゾリル)スピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボ キサミド 融点273−275℃
【0130】実施例73トランス−N−[5−(2−メチルフェニル)−2−ピ
リミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点213−215℃
【0131】実施例74トランス−N−[5−(3−メチルフェニル)−2−ピ
リミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点145−147℃
【0132】実施例75トランス−N−[5−(3−フルオロメトキシフェニ
ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−ア
ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロ ヘキサ
ン]−4’−カルボキサミド 融点157−159℃
【0133】実施例76トランス−N−[5−(3−フルオロメチルフェニル)
−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイ
ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ キサン]
−4’−カルボキサミド 融点153−155℃
【0134】実施例77トランス−N−[5−(3−フルオロ−5−メトキシフ
ェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5
−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’− シクロヘ
キサン]−4’−カルボキサミド 融点218−220℃
【0135】実施例78トランス−N−[5−(2−フルオロ−5−メチルフェ
ニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−
アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シ クロヘキ
サン]−4’−カルボキサミド 融点151−153℃
【0136】実施例79トランス−N−[4−(3−フルオロメトキシフェニ
ル)−2−オキサゾリル]−3−オキソスピロ[5−ア
ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロ ヘキサ
ン]−4’−カルボキサミド 融点214−217℃
【0137】実施例80トランス−N−[5−(3−ヒドロキシメチルフェニ
ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−ア
ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロ ヘキサ
ン]−4’−カルボキサミドの製造 2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド
(613mg)のクロロホルム(10mL)溶液にピリ
ジン(0.489mL)、トランス−3−オキソスピロ
[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
ロヘキサン]−4’−カルボン酸(300mg)及び2
−アミノ−5−ブロモピリミジン(211mg)を加
え、室温にて終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで
希釈し、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/
3〜1/4〜1/5)にて精製した後、酢酸エチルより
結晶化し目的のアミド体(210mg)を得た。このア
ミド体をエチレングリコールジメチルエーテル(3.5
mL)に懸濁し、水(0.5mL)、3−ヒドロキシメ
チルフェニルボロン酸(95mg)、2M炭酸ナトリウ
ム水溶液(0.31mL)及びテトラキストリフェニル
ホスフィンパラジウム(30mg)を加え、2時間加熱
還流した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノ
ール=1/0〜30/1〜20/1〜15/1)にて精
製し表題化合物(151mg)を淡黄色結晶(融点20
7−209℃)として得た。
【0138】実施例81トランス−N−[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2
−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベ
ンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ ン]−
4’−カルボキサミドの製造 2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド
(622mg)のクロロホルム(7mL)溶液にピリジ
ン(0.50mL)、トランス−3−オキソスピロ[5
−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ
キサン]−4’−カルボン酸(303mg)及び2−ア
ミノ−5−(3−ベンジルオキシフェニル)ピリミジン
(340mg)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応混
合物を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸水溶液、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル=1/1〜1/2〜1/4〜1/5〜1/6)にて
精製した後、酢酸エチルより結晶化し目的のアミド体
(210mg)を得た。このアミド体をメタノール(5
mL)、テトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、10
%パラジウム炭素触媒(120mg)を加え、水素雰囲
気下、室温で終夜攪拌した。触媒を濾去し、濾液を濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム/メタノール=50/1〜30/1)にて精
製した後、得られた固体をエタノールで洗浄した。更
に、固体を酢酸エチルから再結晶し表題化合物(95m
g)を淡黄色結晶(融点260−262℃)として得
た。実施例62で用いた4−アミノベンゾフェノンを、
それぞれ所望の化合物に対応する原料に替え、他は実施
例62と同様にして実施例82〜89の化合物を得た。
【0139】実施例82トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリ
ミジニル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボ キサミド 融点189−191℃
【0140】実施例83トランス−N−[5−(3−フルオロメチルフェニル)
−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[6−アザイ
ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ キサン]
−4’−カルボキサミド 融点199−200℃
【0141】実施例84トランス−N−[5−(3−フルオロメトキシフェニ
ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[6−ア
ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロ ヘキサ
ン]−4’−カルボキサミド 融点198−200℃
【0142】実施例85トランス−3−オキソ−N−(6−フェニル−1,2,
4−トリアジン−3−イル)スピロ[6−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン ]−4’
−カルボキサミド 融点272−275℃
【0143】実施例86トランス−N−[5−(2−ジフルオロメトキシフェニ
ル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザ
イソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロ ヘキサ
ン]−4’−カルボキサミド 融点239−240℃
【0144】実施例87トランス−N−[5−(3−ジフルオロメトキシフェニ
ル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザ
イソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロ ヘキサ
ン]−4’−カルボキサミド 融点183−185℃
【0145】実施例88トランス−N−[5−(3−フルオロフェニル)−3−
ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点182−184℃
【0146】実施例89トランス−N−[5−(4−フルオロフェニル)−3−
ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点228−229℃
【0147】実施例90トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
ソスピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),
1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド の製造 (1)3−シアノ−2−ヒドロキシピリジンの製造 マロンアルデヒドビスジメチルアセタール(16.4
g)に0.5N塩酸(40mL)を加え、50℃にて2
0分間攪拌した後、室温まで放冷した。トリエチルアミ
ン(16mL)を加えた後、2−シアノアセトアミド
(9g)を加え、室温にて30分間攪拌し、60℃にて
90分間、100℃にて2時間加熱した。放冷後、反応
混合物を濃縮し、残渣をエタノール−エチルエーテルか
ら再結晶し、表題化合物(7.49g)を得た。 (2)2−ブロモ−3−シアノピリジンの製造 テトラブチルアンモニウムブロミド(35.4g)及び
五酸化二リン(15.58g)をトルエン(100m
L)に懸濁し、70℃にて30分間攪拌した後、3−シ
アノ−2−ヒドロキシピリジン(6.59g)を加え、
4時間加熱還流した。反応混合物を氷水(200g)に
注ぎ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、濃縮した。得られた油状残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=4/1〜3/1)にて精製した後、得られ
た固体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、表題化合
物(5.16g)を得た。 (3)スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−3,4’−ジオンの製
造 2−ブロモ−3−シアノピリジン(2.96g)及び、
1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール
(3.47g)を無水テトラヒドロフラン(38mL)
に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム
(1.50Mヘキサン溶液、12.64mL)を加え、
−78℃にて30分間攪拌した後、室温まで昇温した。
反応混合物を水(40mL)に注ぎ、酢酸エチル(10
0mL×3)で抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、濃縮した。残渣をエチルエーテル−ヘキサンから再
結晶し、対応するイミノエーテル(2.93g)を得
た。この化合物をアセトン(5mL)及び2N塩酸(3
0mL)に溶かし、2時間加熱還流した。放冷後、2N
水酸化ナトリウム溶液を加えpH4に調整し、酢酸エチ
ル(100mL×3)で抽出、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、濃縮した。残渣をエーテル−ヘキサンから再
結晶し、表題化合物(1.07g)を得た
【0148】(4)シス−4’−ヒドロキシスピロ[7
−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ
キサン]−3−オンの製造 スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’
−シクロヘキサン]−3,4’−ジオン(1.6g)を
テトラヒドロフラン(37mL)に懸濁し、0℃に冷却
した後、水素化リチウムトリ−tert−ブトキシアル
ミニウム(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、9.58
mL)を加え、0℃にて90分間攪拌した。反応混合物
に1N塩酸を加えpH2に調整し、酢酸エチル(100
mL×4)で抽出、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
濃縮し、表題化合物(1.58g)を得た。 (5)トランス−3−オキソスピロ[7−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
−カルボニトリルの製造 シス−4’−ヒドロキシスピロ[7−アザイソベンゾフ
ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−3−オン
(1.58g)及びトリエチルアミン(1.81mL)
をクロロホルム(28mL)に溶かし、0℃に冷却し
た。塩化メタンスルホニル(0.67mL)を加え、室
温にて2時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液(50mL)に注ぎ、クロロホルム(10
0mL×3)にて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥後、濃縮した。得られた油状残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜
1/2)にて精製した後、得られた固体を酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶し、目的のメシラート(2.03
g)を得た。この化合物を無水ジメチルホルムアミド
(30mL)に溶かし、トリエチルアンモニウムシアニ
ド(3.2g)を加え、100℃にて3時間攪拌した。
放冷後、反応混合物を水(100mL)に注ぎ、酢酸エ
チル(100mL×3)で抽出し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥後、濃縮した。得られた油状残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1〜2/1)にて精製した後、得られた固体をエチ
ルエーテル−ヘキサンから再結晶し、表題化合物(51
5mg)を得た。 (6)トランス−3−オキソスピロ[7−アザイソベン
ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
−カルボン酸の製造 トランス−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボニトリル(515mg)に水(6.6mL)及び濃硫
酸(2.2mL)を加え、13時間加熱還流した。反応
混合物を0℃まで冷却した後、4N水酸化ナトリウム溶
液にてpH4に調整し、析出晶を濾取し、水、エタノー
ル及びジイソプロピルエーテルで順次洗浄した後、乾燥
し、表題化合物(500mg)を得た。 H−NMR(300MHz,DMSO−d,δpp
m):1.73−1.80(2H,m),1.81−
1.94(2H,m),1.99−2.08(2H,
m),2.14−2.22(2H,m),2.64−
2.68(1H,m),7.63(1H,dd,J=
7.8,4.8Hz),8.28(1H,dd,J=
7.8,1.5Hz),8.89(1H,dd,J=
4.8,1.5Hz). (7)トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3
−オキソスピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド
の製造 トランス−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾフラ
ン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カル
ボン酸(26mg)及び4−アミノベンゾフェノン(2
0mg)を無水ピリジン(1mL)に溶かし、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド塩酸塩(29mg)を加え、室温にて18時間攪拌し
た。反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル
(30mL×3)にて抽出した。有機層を合わせて、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濃縮した。得られた油
状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=3/1〜2/1)にて精製した後、得
られた固体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、表題
化合物(30mg)を無色結晶(融点214−216
℃)として得た。実施例90(7)で用いた4−アミノ
ベンゾフェノンを、それぞれ所望の化合物の対応する原
料に替え、他は実施例90(7)と同様にして実施例9
1〜95の化合物を得た。
【0149】実施例91トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)
−4−イミダゾリル]−3−オキソスピロ[7−アザイ
ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ キサン]
−4’−カルボキサミド 融点269−271℃
【表8】 上記粉末X線回折分析データは実施例32と同じ条件で
測定された。
【0150】実施例92トランス−3−オキソ−N−[2−フェニル−4−ピリ
ジル]スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ ミド 融点221−223℃
【0151】実施例93トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−4−ピラ
ゾリル)スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド 融点240−242℃
【0152】実施例94トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピロ
リル)スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ ミド 融点214−217℃
【0153】実施例95トランス−N−[1−(4−フルオロフェニル)−3−
ピラゾリル]−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点210−212℃ 実施例57−(6)に記載された方法と実質的に同一の
方法を用いて、しかしながら実施例57−(6)で使用
された4−アミノベンゾフェノンの代りに適宜のアミン
を用いて、実施例96〜98の実施例の化合物を製造し
た。
【0154】実施例96トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピラ
ゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ サミド 融点200−202℃
【0155】実施例97トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−4−ピラ
ゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ サミド 融点223−225℃
【表9】 上記粉末X線回折分析データは実施例32と同じ条件で
測定された。
【0156】実施例98トランス−N−[1−(3−フルオロフェニル)−4−
ピラゾリル]−3−オキソスピロ[4−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点176−178℃ 実施例62−(6)に記載された方法と実質的に同一の
方法を用いて、しかしながら実施例62−(6)で使用
された4−アミノベンゾフェノンの代りに適宜のアミン
を用いて、実施例99〜106の実施例の化合物を製造
した。
【0157】実施例99トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピラ
ゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ サミド 融点249−250℃
【0158】実施例100トランス−N−[1−(4−フルオロフェニル)−3−
ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点254−257℃
【0159】実施例101トランス−N−[1−(2−フルオロフェニル)−3−
ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン] −4’−
カルボキサミド 融点239−241℃
【0160】実施例102トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−1,2,
4−チアジアゾール−3−イル)スピロ[6−アザイソ
ベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ サン]−
4’−カルボキサミド 融点221−223℃
【0161】実施例103トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−3−イソ
オキサゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1
(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カ ルボキサ
ミド 融点259−261℃
【0162】実施例104トランス−3−オキソ−N−(6−フェニル−3−ピリ
ジル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ ミド 融点249−251℃
【0163】実施例105トランス−3−オキソ−N−(2−フェニル−3−チア
ゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキ サミド 融点278−280℃
【0164】実施例106トランス−3−オキソ−N−(2−フェニル−1,2,
3−トリアゾール−4−イル)スピロ[6−アザイソベ
ンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ ン]−
4’−カルボキサミド 融点232−233℃
【0165】製剤例1 実施例1の化合物20.0g、乳糖417g、結晶セル
ロース80g及び部分アルファー化デンプン80gをV
型混合機を用いて混合した後、ステアリン酸マグネシウ
ム3.0gを加え混合した。混合末を常法に従い打錠し
直径7.0mm、1錠の重量150mgの錠剤3000
錠を得た。一錠(150mg)あたりの含有量 実施例1の化合物5.0mg 乳糖104.25mg 結晶セルロース20.0mg 部分アルファー化デンプン20.0mg ステアリン酸マグネシウム0.75mg
【0166】製剤例2 ヒドロキシプロピルセルロース2910 10.8g及
びポリエチレングリコール6000 2.1gを精製水
172.5gに溶解した後、二酸化チタン2.1gを分
散し、コーティング液を調製した。別に調製した製剤例
1の錠剤2500錠にハイコーターミニを用いてコーテ
ィング液をスプレーコーティングし、重量155mgの
フィルムコート錠を得た。一錠(155mg)あたりの含有量 製剤例1の錠剤150mg ヒドロキシプロピルセルロース2910 3.6mg ポリエチレングリコール6000 0.7mg 二酸化チタン0.7mg
【0167】
【発明の効果】本発明の化合物は、NPY拮抗作用を有
するため、NPYが関与する各種の疾患、すなわち、例
えば高血圧、腎臓病、心疾患、血管れん縮、動脈硬化症
等の循環器系疾患、例えば過食症、うつ病、不安、痙
攣、てんかん、痴呆、痛み、アルコール依存症、薬物の
断薬に伴う禁断症状等の中枢性疾患、例えば肥満症、糖
尿病、ホルモン異常、高コレステロール血症、高脂血症
等の代謝性疾患、性及び生殖機能障害、例えば消化管運
動障害等の消化器系疾患、呼吸器系疾患、炎症又は緑内
障等の処置剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/497 A61K 31/497 31/506 31/506 A61P 1/00 A61P 1/00 3/04 3/04 3/06 3/06 3/10 3/10 5/00 5/00 9/10 9/10 101 101 9/12 9/12 11/00 11/00 13/12 13/12 15/00 15/00 25/08 25/08 25/22 25/22 25/24 25/24 25/28 25/28 25/30 25/30 25/32 25/32 27/06 27/06 29/00 29/00 C07D 307/94 C07D 307/94 491/048 491/048 491/107 491/107 (72)発明者 石原 あかね 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内 (72)発明者 石井 康行 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内 (72)発明者 高橋 敏行 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内 (72)発明者 羽下 裕二 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内 (72)発明者 坂本 俊浩 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内 (72)発明者 伊藤 孝浩 愛知県岡崎市上六名3丁目9番地1 萬有 製薬株式会社岡崎事業所内 Fターム(参考) 4C037 WA02 4C065 AA16 BB04 BB09 CC09 DD02 EE02 HH09 JJ01 KK01 LL04 PP01 PP03 PP14 PP19 QQ04 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC21 BC28 BC30 BC48 CB22 GA02 GA07 MA01 MA04 NA14 ZA03 ZA05 ZA06 ZA08 ZA12 ZA15 ZA33 ZA36 ZA39 ZA42 ZA45 ZA59 ZA66 ZA70 ZA81 ZB11 ZC21 ZC33 ZC35 ZC39 ZC42

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
    ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
    級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
    群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
    基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
    子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
    ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
    い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;nは0
    又は1を意味し;Qは単結合又はカルボニル基を意味
    し;T、U、V及びWは、それぞれ独立して、ハロゲン
    原子、低級アルキル基、水酸基及び低級アルコキシ基か
    らなる群より選択される置換基を有していてもよいメチ
    ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
    つが該メチン基を意味し;Xはメチン基又は窒素原子を
    意味し;Yは低級アルキル基で置換されていてもよいイ
    ミノ基又は酸素原子を意味する]で表される化合物、そ
    の塩又はエステル。
  2. 【請求項2】Arのアリール基がフェニル基である請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Arのヘテロアリール基がピロリル基、
    イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、オキサ
    ゾリル基、イソオキサゾリル基、1,2,3−トリアゾ
    リル基、1,2,4−チアジアゾリル基、ピリジル基、
    ピラジニル基、ピリミジニル基、1,2,4−トリアジ
    ニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
    キノリル基又はピリド[3,2−b]ピリジル基である
    請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】T、U、V及びWが、それぞれ独立して、
    ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基及び低級アルコ
    キシ基からなる群より選択される置換基を有していても
    よいメチン基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】T、U、V及びWが、それぞれ独立して、
    ハロゲン原子で置換されていてもよいメチン基である請
    求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】T、U、V及びWのいずれか1つが窒素原
    子である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】Yが無置換のイミノ基又は酸素原子である
    請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】Yが酸素原子である請求項1記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】一般式(I−a) 【化2】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
    ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
    級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
    群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
    基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
    子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
    ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
    い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;Qは単
    結合又はカルボニル基を意味し;Rは水素原子又はハ
    ロゲン原子を意味する]で表される化合物である請求項
    1記載の化合物。
  10. 【請求項10】Arのアリール基がフェニル基である
    請求項9記載の化合物。
  11. 【請求項11】Arのヘテロアリール基がイミダゾリ
    ル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、1,2,4
    −チアジアゾリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、
    キノリル基又はピリド[3,2−b]ピリジル基である
    請求項9記載の化合物。
  12. 【請求項12】一般式(I−b) 【化3】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
    ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
    級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
    群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
    基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
    子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
    ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
    い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;Qは単
    結合又はカルボニル基を意味し;T、U、V及びWは、
    それぞれ独立して、ハロゲン原子、低級アルキル基、水
    酸基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置
    換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子であっ
    て、それらのうち少なくとも2つが該メチン基を意味す
    る]で表される化合物である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】Arのアリール基がフェニル基である
    請求項12記載の化合物。
  14. 【請求項14】Arのヘテロアリール基がピロリル
    基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、オ
    キサゾリル基、イソオキサゾリル基、1,2,3−トリ
    アゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、ピリジル
    基、ピラジニル基、ピリミジニル基又は1,2,4−ト
    リアジニル基である請求項12記載の化合物。
  15. 【請求項15】T、U、V及びWのいずれか1つが窒素
    原子である請求項12記載の化合物。
  16. 【請求項16】Vが窒素原子であり、かつ、T、U及び
    Wが無置換のメチン基である請求項12記載の化合物。
  17. 【請求項17】N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−
    オキソスピロ[イソインドリン−1,4’−ピペリジ
    ン]−1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)ス
    ピロ[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]−1’
    −カルボキサミド、 N−(7−メチル−2−キノリル)−3−オキソスピロ
    [イソインドリン−1,4’−ピペリジン]−1’−カ
    ルボキサミド、 N−(4−ベンゾイルフェニル)−2−メチル−3−オ
    キソスピロ[イソインドリン−1,4’−ピペリジン]
    −1’−カルボキサミド、 N−(4−ベンゾイルフェニル)−3,4−ジヒドロ−
    3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’−
    ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−
    2−ピラジニル)スピロ[イソキノリン−1(2H),
    4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−N−(7−メチル−2−キノリル)
    −3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’
    −ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−(4−アセチルフェニル)−3,4−ジヒドロ−3
    −オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピ
    ペリジン]−1’−カルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−[1−(2−キノ
    リル)−4−イミダゾリル]スピロ[イソキノリン−1
    (2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
    ド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−オキソ−
    5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)スピロ
    [イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−
    1’−カルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−N−[5−(2−メチル−1−プロ
    ペニル)−2−ピラジニル]−3−オキソスピロ[イソ
    キノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−カ
    ルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(3−フェニル−
    5−イソオキサゾリル)スピロ[イソキノリン−1(2
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−[1−(7−ベンゾ[b]フラニル)−4−イミダ
    ゾリル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソ
    キノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−カ
    ルボキサミド、 N−[1−(3−ジフルオロメトキシフェニル)−4−
    イミダゾリル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ
    [イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]−
    1’−カルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−[4−(2−ピリ
    ジルカルボニル)フェニル]スピロ[イソキノリン−1
    (2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
    ド、 N−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ
    −3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2H),4’
    −ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−[1−(3−クロロフェニル)−4−イミダゾリ
    ル]−3,4−ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソキノ
    リン−1(2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ
    キサミド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−
    2−チアゾリル)スピロ[イソキノリン−1(2H),
    4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−[5−(2−ピリ
    ジル)−2−ピラジニル]スピロ[イソキノリン−1
    (2H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
    ド、 3,4−ジヒドロ−N−(4−メチル−2−ベンゾチア
    ゾリル)−3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−(5−クロロ−2−ベンゾオキサゾリル)−3,4
    −ジヒドロ−3−オキソスピロ[イソキノリン−1(2
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソスピロ
    [イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]
    −1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)−
    スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
    ジン]−1’−カルボキサミド、 N−(7−メチル−2−キノリル)−3−オキソスピロ
    [イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]
    −1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−(3−フェニル−5−イソオキサゾリ
    ル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピ
    ペリジン]−1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−(7−トリフルオロメチルピリド
    [3,2−b]ピリジン−2−イル)スピロ[イソベン
    ゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カ
    ルボキサミド、 3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリミジニル)
    スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリ
    ジン]−1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−[1−(3−キノリル)−4−イミダ
    ゾリル]スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’
    −ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−(5−フェニル−3−ピラゾリル)ス
    ピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジ
    ン]−1’−カルボキサミド、 N−[5−(4−クロロフェニル)−3−ピラゾリル]
    −3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
    4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−[5−(3−キノリル)−3−ピラゾ
    リル]スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−
    ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニ
    ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 3−オキソ−N−[5−(3−トリフルオロメチルフェ
    ニル)−2−ピリミジニル]スピロ[イソベンゾフラン
    −1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサ
    ミド、 N−[5−(3−クロロフェニル)−2−ピリミジニ
    ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−(7−ジフルオロメトキシピリド[3,2−b]ピ
    リジン−2−イル)−3−オキソスピロ[イソベンゾフ
    ラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ
    キサミド、 3−オキソ−N−(5−フェニル−1,2,4−チアジ
    アゾール−3−イル)スピロ[イソベンゾフラン−1
    (3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミ
    ド、 N−{1−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]
    −4−イミダゾリル}−3−オキソスピロ[イソベンゾ
    フラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カル
    ボキサミド、 N−[4−(1−エチル−2−イミダゾリル)フェニ
    ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−[1−(3−メトキシフェニル)−4−イミダゾリ
    ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 6−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
    ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
    4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 6−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
    ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 5−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
    ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
    4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 5−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
    ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−(4−ベンゾイルフェニル)−3,4−ジヒドロ−
    3−オキソスピロ[1H−2−ベンゾピラン−1,4’
    −ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 3,4−ジヒドロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−
    2−ピラジニル)スピロ[1H−2−ベンゾピラン−
    1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−(5−ベンゾイル−2−ピラジニル)−3,4−ジ
    ヒドロ−3−オキソスピロ[1H−2−ベンゾピラン−
    1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3’−オ
    キソスピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イ
    ソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、 トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ
    ラジニル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
    H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、 トランス−3’−オキソ−N−(1−フェニル−4−イ
    ミダゾリル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
    H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、 トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ
    リミジニル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
    H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、 トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)
    −4−イミダゾリル]−3’−オキソスピロ[シクロヘ
    キサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4
    −カルボキサミド、 トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−3−ピ
    ラゾリル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’
    H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、 トランス−N−[1−(2−フルオロフェニル)−4−
    イミダゾリル]−3’−オキソスピロ[シクロヘキサン
    −1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カル
    ボキサミド、 トランス−N−(4−アセチル−3−トリフルオロメチ
    ルフェニル)−3’−オキソスピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボ
    キサミド、 トランス−3’−オキソ−N−[1−(3−キノリル)
    −4−イミダゾリル]スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサ
    ミド、 トランス−N−[1−(3−シアノフェニル)−4−イ
    ミダゾリル]−3’−オキソスピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボ
    キサミド、 トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
    ソスピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),
    1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラ
    ジニル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−3−オキソ−N−(3−フェニル−5−イソ
    オキサゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1
    (3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ
    ミド、 トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリ
    ミジニル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
    ソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),
    1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
    ソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),
    1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、 N−[5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジニ
    ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 N−[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ピラジニ
    ル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 4−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
    ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 7−フルオロ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
    ピリミジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 6−エチル−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ
    ラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),
    4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 6−ヒドロキシ−3−オキソ−N−(5−フェニル−2
    −ピラジニル)スピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリ
    ミジニル)スピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−
    ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベン
    ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
    −カルボキサミド、 トランス−N−[5−(2−フルオロフェニル)−2−
    ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベン
    ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
    −カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(4−フェニル−2−オキ
    サゾリル)スピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−N−[5−(2−メチルフェニル)−2−ピ
    リミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−メチルフェニル)−2−ピ
    リミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−フルオロメトキシフェニ
    ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−ア
    ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
    ン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−フルオロメチルフェニル)
    −2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイ
    ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]
    −4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−フルオロ−5−メトキシフ
    ェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5
    −アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ
    キサン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(2−フルオロ−5−メチルフェ
    ニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−
    アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ
    サン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[4−(3−フルオロメトキシフェニ
    ル)−2−オキサゾリル]−3−オキソスピロ[5−ア
    ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
    ン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−ヒドロキシメチルフェニ
    ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−ア
    ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
    ン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−ヒドロキシフェニル)−2
    −ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベ
    ンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−
    4’−カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリ
    ミジニル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−N−[5−(3−フルオロメチルフェニル)
    −2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[6−アザイ
    ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]
    −4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−フルオロメトキシフェニ
    ル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[6−ア
    ザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
    ン]−4’−カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(6−フェニル−1,2,
    4−トリアジン−3−イル)スピロ[6−アザイソベン
    ゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’
    −カルボキサミド、 トランス−N−[5−(2−ジフルオロメトキシフェニ
    ル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザ
    イソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
    ン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−ジフルオロメトキシフェニ
    ル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザ
    イソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサ
    ン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[5−(3−フルオロフェニル)−3−
    ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−N−[5−(4−フルオロフェニル)−3−
    ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−N−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキ
    ソスピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),
    1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、 トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)
    −4−イミダゾリル]−3−オキソスピロ[7−アザイ
    ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]
    −4’−カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−[2−フェニル−4−ピリ
    ジル]スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−4−ピラ
    ゾリル)スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピロ
    リル)スピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−N−[1−(4−フルオロフェニル)−3−
    ピラゾリル]−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピラ
    ゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−4−ピラ
    ゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−N−[1−(3−フルオロフェニル)−4−
    ピラゾリル]−3−オキソスピロ[4−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピラ
    ゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−N−[1−(4−フルオロフェニル)−3−
    ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−N−[1−(2−フルオロフェニル)−3−
    ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾ
    フラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−
    カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−1,2,
    4−チアジアゾール−3−イル)スピロ[6−アザイソ
    ベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−
    4’−カルボキサミド、 トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−3−イソ
    オキサゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1
    (3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサ
    ミド、 トランス−3−オキソ−N−(6−フェニル−3−ピリ
    ジル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミ
    ド、 トランス−3−オキソ−N−(2−フェニル−3−チア
    ゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3
    H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド
    又はトランス−3−オキソ−N−(2−フェニル−1,
    2,3−トリアゾール−4−イル)スピロ[6−アザイ
    ソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]
    −4’−カルボキサミドである請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】3−オキソ−N−(5−フェニル−2−
    ピラジニル)−スピロ[イソベンゾフラン−1(3
    H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミドであ
    る請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】3−オキソ−N−(7−トリフルオロメ
    チルピリド[3,2−b]ピリジン−2−イル)スピロ
    [イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]
    −1’−カルボキサミドである請求項1記載の化合物。
  20. 【請求項20】N−[5−(3−フルオロフェニル)−
    2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[イソベンゾフ
    ラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボ
    キサミドである請求項1記載の化合物。
  21. 【請求項21】トランス−3’−オキソ−N−(5−フ
    ェニル−2−ピリミジニル)スピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボ
    キサミドである請求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】トランス−3’−オキソ−N−[1−
    (3−キノリル)−4−イミダゾリル]スピロ[シクロ
    ヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−
    4−カルボキサミドである請求項1記載の化合物。
  23. 【請求項23】トランス−3−オキソ−N−(5−フェ
    ニル−2−ピラジニル)スピロ[4−アザイソベンゾフ
    ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カ
    ルボキサミドである請求項1記載の化合物。
  24. 【請求項24】トランス−N−[5−(3−フルオロフ
    ェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5
    −アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ
    キサン]−4’−カルボキサミドである請求項1記載の
    化合物。
  25. 【請求項25】トランス−N−[5−(2−フルオロフ
    ェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5
    −アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘ
    キサン]−4’−カルボキサミドである請求項1記載の
    化合物。
  26. 【請求項26】トランス−N−[1−(3,5−ジフル
    オロフェニル)−4−イミダゾリル]−3−オキソスピ
    ロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シ
    クロヘキサン]−4’−カルボキサミドである請求項1
    記載の化合物。
  27. 【請求項27】トランス−3−オキソ−N−(1−フェ
    ニル−4−ピラゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフ
    ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カ
    ルボキサミドである請求項1記載の化合物。
  28. 【請求項28】トランス−3−オキソ−N−(1−フェ
    ニル−3−ピラゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフ
    ラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カ
    ルボキサミドである請求項1記載の化合物。
  29. 【請求項29】トランス−3−オキソ−N−(2−フェ
    ニル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)スピロ
    [6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シク
    ロヘキサン]−4’−カルボキサミドである請求項1記
    載の化合物。
  30. 【請求項30】一般式(II) 【化4】 [式中、Ar1pはハロゲン原子、ニトロ基、低級アル
    キル基、ハロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、
    低級アルケニル基、低級アルコキシ基、ハロ低級アルコ
    キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルカノイル基、低
    級アルコキシカルボニル基及び−Q−Ar2pで表さ
    れる基並びに保護されていてもよい、オキソ基で置換さ
    れていてもよい低級アルキレン基、ヒドロキシ低級アル
    キル基及びカルボキシル基からなる群より選択される置
    換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリー
    ル基を意味し;Ar2pはハロゲン原子、シアノ基、低
    級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、
    低級アルカノイル基及びアリール基並びに保護されてい
    てもよい、ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基及び低級
    アルキルアミノ基からなる群より選択される置換基を有
    していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意
    味し;Arはハロゲン原子又はニトロ基で置換されて
    いてもよいフェニル基を意味し;Qは単結合又は保護
    されていてもよいカルボニル基を意味する]で表される
    化合物と、一般式(III) 【化5】 [式中、nは0又は1を意味し;t、u、v及びwは、
    それぞれ独立して、ハロゲン原子、低級アルキル基及び
    低級アルコキシ基並びに保護されていてもよい水酸基か
    らなる群より選択される置換基を有していてもよいメチ
    ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
    つが該メチン基を意味し;Yは低級アルキル基で置換さ
    れていてもよいイミノ基又は酸素原子を意味する]で表
    される化合物とを反応させ、一般式(IV−1) 【化6】 [式中、Ar1p、n、t、u、v、w及びYは前記の
    意味を有する]で表される化合物とし、必要に応じ保護
    基を除去することを特徴とする、一般式(I−1) 【化7】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
    ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
    級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
    群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
    基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
    子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
    ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
    い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;Qは単
    結合又はカルボニル基を意味し;T、U、V及びWは、
    それぞれ独立して、ハロゲン原子、低級アルキル基、水
    酸基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置
    換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子であっ
    て、それらのうち少なくとも2つが該メチン基を意味
    し;n及びYは前記の意味を有する]で表される化合
    物、その塩又はエステルの製造法。
  31. 【請求項31】一般式(V) 【化8】 [式中、Ar1pはハロゲン原子、ニトロ基、低級アル
    キル基、ハロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、
    低級アルケニル基、低級アルコキシ基、ハロ低級アルコ
    キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルカノイル基、低
    級アルコキシカルボニル基及び−Q−Ar2pで表さ
    れる基並びに保護されていてもよい、オキソ基で置換さ
    れていてもよい低級アルキレン基、ヒドロキシ低級アル
    キル基及びカルボキシル基からなる群より選択される置
    換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリー
    ル基を意味し;Ar2pはハロゲン原子、シアノ基、低
    級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、
    低級アルカノイル基及びアリール基並びに保護されてい
    てもよい、ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基及び低級
    アルキルアミノ基からなる群より選択される置換基を有
    していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意
    味し;Qは単結合又は保護されていてもよいカルボニ
    ル基を意味する]で表される化合物と、一般式(VI) 【化9】 [式中、nは0又は1を意味し;t、u、v及びwは、
    それぞれ独立して、ハロゲン原子、低級アルキル基及び
    低級アルコキシ基並びに保護されていてもよい水酸基か
    らなる群より選択される置換基を有していてもよいメチ
    ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
    つが該メチン基を意味し;Yは低級アルキル基で置換さ
    れていてもよいイミノ基又は酸素原子を意味する]で表
    されるカルボン酸又はその反応性誘導体とを反応させ、
    一般式(IV−2) 【化10】 [式中、Ar1p、n、t、u、v、w及びYは前記の
    意味を有する]で表される化合物とし、必要に応じ保護
    基を除去することを特徴とする、一般式(I−2) 【化11】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
    ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
    級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
    群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
    基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
    子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
    ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
    い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;Qは単
    結合又はカルボニル基を意味し;T、U、V及びWは、
    それぞれ独立して、ハロゲン原子、低級アルキル基、水
    酸基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置
    換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子であっ
    て、それらのうち少なくとも2つが該メチン基を意味
    し;n及びYは前記の意味を有する]で表される化合
    物、その塩又はエステルの製造法。
  32. 【請求項32】一般式(I) 【化12】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
    ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
    級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
    群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
    基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
    子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
    ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
    い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;nは0
    又は1を意味し;Qは単結合又はカルボニル基を意味
    し;T、U、V及びWは、それぞれ独立して、ハロゲン
    原子、低級アルキル基、水酸基及び低級アルコキシ基か
    らなる群より選択される置換基を有していてもよいメチ
    ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
    つが該メチン基を意味し;Xはメチン基又は窒素原子を
    意味し;Yは低級アルキル基で置換されていてもよいイ
    ミノ基又は酸素原子を意味する]で表される化合物、そ
    の塩又はエステルを有効成分とする神経ペプチドY受容
    体拮抗剤。
  33. 【請求項33】一般式(I) 【化13】 [式中、Arはハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキ
    ル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、オキソ基で置換されていてもよい低
    級アルキレン基及び−Q−Arで表される基からなる
    群より選択される置換基を有していてもよい、アリール
    基又はヘテロアリール基を意味し;Arはハロゲン原
    子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    ヒドロキシ低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルカノイル基及びアリー
    ル基からなる群より選択される置換基を有していてもよ
    い、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;nは0
    又は1を意味し;Qは単結合又はカルボニル基を意味
    し;T、U、V及びWは、それぞれ独立して、ハロゲン
    原子、低級アルキル基、水酸基及び低級アルコキシ基か
    らなる群より選択される置換基を有していてもよいメチ
    ン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2
    つが該メチン基を意味し;Xはメチン基又は窒素原子を
    意味し;Yは低級アルキル基で置換されていてもよいイ
    ミノ基又は酸素原子を意味する]で表される化合物、そ
    の塩又はエステルを有効成分とする過食症、肥満症又は
    糖尿病の処置剤。
  34. 【請求項34】一般式(VI−1) 【化14】 [式中、t、u、v及びwは、それぞれ独立して、ハロ
    ゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基並びに
    保護されていてもよい水酸基からなる群より選択される
    置換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子であっ
    て、それらのうち少なくとも2つが該メチン基を意味す
    る]で表される化合物。
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