JP2002029862A - 繊維補強セメント板の製造方法 - Google Patents

繊維補強セメント板の製造方法

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JP2002029862A
JP2002029862A JP2000218434A JP2000218434A JP2002029862A JP 2002029862 A JP2002029862 A JP 2002029862A JP 2000218434 A JP2000218434 A JP 2000218434A JP 2000218434 A JP2000218434 A JP 2000218434A JP 2002029862 A JP2002029862 A JP 2002029862A
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JP
Japan
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fiber
reinforced cement
cement board
cement plate
producing
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JP2000218434A
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Motoyuki Mizuno
素行 水野
Masaaki Horie
正昭 堀江
Shinji Urano
伸治 浦野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ耐久性に優れた繊維補強セメント板
を製造可能とし、さらに成形方法への制約を解消する。 【解決手段】 セメント及びシリカ成分を主成分とし、
補強繊維とともに軽量化材を配合した原料から繊維補強
セメント板を製造する製造方法であって、軽量化材が、
有機樹脂膜から形成され、カルシウム成分又はシリカ成
分を含有する無機物がその有機樹脂膜にコーティングさ
れた有機系中空発泡体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、繊維補強
セメント板の製造方法に関するものである。さらに詳し
くは、この出願の発明は、軽量かつ耐久性に優れた繊維
補強セメント板を製造可能とし、さらに成形方法への制
約を解消することのできる繊維補強セメント板の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外壁材、屋根材等の建築用外装材には繊
維補強セメント板が広く採用されている。一般にセメン
ト板は、木質板に比べ比重が大きく、重量が嵩むという
欠点を有しているため、これを解消するために、パーラ
イト、シラスバルーン等の無機系中空発泡体や発泡スチ
ロール等の有機系中空発泡体を軽量化材として原料に配
合し、軽量化を図ってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でに軽量化材として使用されてきている無機系又は有機
系の中空発泡体は多孔質構造を持つため、吸水しやす
く、したがって、製品の耐凍結融解性に多大な影響を及
ぼすことが明らかになった。
【0004】また、そのような軽量化材は比重が小さい
ため、軽く、固形分濃度の低い低濃度スラリーでは浮い
てしまい、分離しやすい。このため、低濃度スラリーを
使用する抄造法や注型法には、軽量化材は使用できない
のが実際であった。軽量化材の使用は、高濃度スラリー
を使用する押出成形法に限られていたのである。
【0005】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、軽量かつ耐久性に優れた繊維
補強セメント板を製造可能とし、さらに成形方法への制
約を解消することのできる繊維補強セメント板の製造方
法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、セメント及びシリカ成分
を主成分とし、補強繊維とともに軽量化材を配合した原
料から繊維補強セメント板を製造する製造方法であっ
て、軽量化材が、有機樹脂膜から形成され、カルシウム
成分又はシリカ成分を含有する無機物がその有機樹脂膜
にコーティングされた有機系中空発泡体であることを特
徴とする繊維補強セメント板の製造方法(請求項1)を
提供する。
【0007】またこの出願の発明は、凝集剤を原料に添
加し、抄造法又は注型法により繊維補強セメント板を製
造すること(請求項2)、増粘剤を原料に添加し、押出
成形法により繊維補強セメント板を製造すること(請求
項3)をそれぞれ好ましい態様として提供する。
【0008】以下、実施例を示しつつ、この出願の発明
の繊維補強セメント板の製造方法についてさらに詳しく
説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】この出願の発明の繊維補強セメン
ト板の製造方法は、セメント及びシリカ成分を主成分と
し、補強繊維とともに軽量化材を配合した原料から繊維
補強セメント板を製造する製造方法である。
【0010】セメントには、ポルトランドセメント、高
炉セメント、アルミナセメント等を使用することができ
る。シリカ成分には、珪石粉、フライアッシュ等を使用
することができる。補強繊維には、いわゆるL材、N
材、ラミー、リンター等のパルプ繊維をはじめ、ビニロ
ン、ポリプロピレン等の化学繊維等を使用することがで
きる。また、これらの繊維の併用も可能である。
【0011】この出願の発明の繊維補強セメント板の製
造方法に採用された軽量化材は、上記の通り、有機樹脂
膜から形成され、カルシウム成分又はシリカ成分を含有
する無機物がその有機樹脂膜にコーティングされた有機
系中空発泡体である。有機樹脂としては、ポリスチレ
ン、アセトニトリル、ポリ塩化ビニリデン等が例示され
る。有機樹脂膜にコーティングする無機物としては、カ
ルシウム成分には炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等
が、シリカ成分にはシリカ等が例示され、粉体が使用さ
れる。コーティング方法は特に制限されず、例えば、成
形助剤として添加されることのあるメチルセルロース等
を用い、無機物を有機樹脂膜に粘着させる等が例示され
る。メチルセルロース等は、成形助剤として用いられて
いることから、製品の品質への影響がないことが確認さ
れており、無機物のコーティングに適している。
【0012】このように、この出願の発明の繊維補強セ
メント板の製造方法は、有機樹脂膜から形成され、カル
シウム成分又はシリカ成分を含有する無機物がその有機
樹脂膜にコーティングされた有機系中空発泡体を軽量化
材に用いるため、有機系中空発泡体の低比重という特性
を生かしつつ、有機樹脂膜にコーティングされた無機物
により吸水性を低減させるとともに、主成分との親和性
を向上させることができ、製品の耐凍結融解性を良好に
確保することができる。軽量かつ耐久性に優れた繊維補
強セメント板の製造が可能となる。
【0013】また、この出願の発明の繊維補強セメント
板の製造方法では、凝集剤を原料に添加することができ
る。凝集剤には、ポリアクリルアミド系、ポリエチレン
オキサイド等を使用することができる。この凝集剤の添
加により、軽量化材として使用する上記有機系中空発泡
体を均一に分散させることができ、低濃度スラリーの場
合にも、有機系中空発泡体が浮いて分離するのを確実に
防止することができる。したがって、一般に低濃度スラ
リーを用いる抄造法や注型法によっても、軽量かつ耐久
性に優れた繊維補強セメント板の製造が可能となり、成
形方法への制約が解消される。
【0014】さらに、この出願の発明の繊維補強セメン
ト板の製造方法では、押出成形法により繊維補強セメン
ト板を製造する際に、一般に成形助剤として添加される
ことのある増粘剤を添加することができる。増粘剤に
は、メチルセルロース等が例えば例示される。この増粘
剤の使用により、スラリー濃度に制約されずに押出成形
に適した粘度に調整することができる。
【0015】
【実施例】(実施例1〜4、比較例1〜3)表1に示し
た原料、配合割合、及び成形方法により繊維補強セメン
ト板を製造した。
【0016】
【表1】
【0017】セメントについては普通ポルトランドセメ
ントを使用し、シリカ成分には珪石粉及びフライアッシ
ュを使用した。補強繊維には、NUKP及びLUKPを
使用した。軽量化材としての有機系中空発泡体には、松
本油脂製薬製マイクロスフィアー(F30E)を使用し、実
施例1ではこれを炭酸カルシウムでコーティングしたも
のを、また、実施例2〜4では、シリカでコーティング
したものを使用した。比較例3では無機物のコーティン
グは行わなかった。比較例2では、軽量化材として、無
機系多孔質材料、具体的にはパーライトを使用した。
【0018】そして、押出成形法では、増粘剤としてメ
チルセルロース(信越化学製SHV-PF)を添加し、アイリ
ッヒミキサーで混練し、押出成形機により成形した。抄
造法では、凝集剤を添加し、この凝集剤には、三井サイ
テック製ポリアミド系凝集剤アキュラックを使用した。
また、抄造法では、ミキサーでスラリー化した原料をフ
ェルトを用いて脱水し、プレスした後に通常の条件にお
いて養生した。
【0019】得られた繊維補強セメント板について、軽
量化材の分離を観察するとともに、絶乾比重の測定及び
耐凍結融解性の評価を行った。耐凍結融解性は、ASTM-B
法にしたがい、200cyc後の厚み膨潤率で評価した。これ
らの結果も表1に合わせて示した。
【0020】表1から明らかなように、この出願の発明
の繊維補強セメント板の製造方法により、軽量で、耐凍
結融解性に優れた繊維補強セメント板の製造が可能とな
ることが確認される。また、一般に抄造法又は注型法の
場合に用いられる低濃度スラリーの場合にも、軽量化材
の分離は抑えられ、凝集剤の添加により軽量化材の分離
は発生しないことが確認される。したがって、軽量で、
耐凍結融解性に優れた繊維補強セメント板を押出成形
法、抄造法、注型法、いずれの成形方法によっても製造
可能であると理解される。
【0021】勿論、この出願の発明は、以上の実施形態
及び実施例によって限定されるものではない。原料の種
類、配合割合、成形方法における処理及び操作等の細部
については様々な態様が可能であることは言うまでもな
い。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、軽量かつ耐久性に優れた繊維補強セメント
板が製造可能となる。低濃度スラリーの使用も可能であ
り、繊維補強セメント板を製造する際の成形方法への制
約が解消される。押出成形法、抄造法、注型法、いずれ
の成形方法を採用することが可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 16/08 C04B 16/08 (72)発明者 浦野 伸治 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 4G019 LA02 LC03 4G052 GA02 GA11 GA17 GA21 GA25 4G054 AA01 AA15 AC04 BD00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント及びシリカ成分を主成分とし、
    補強繊維とともに軽量化材を配合した原料から繊維補強
    セメント板を製造する製造方法であって、軽量化材が、
    有機樹脂膜から形成され、カルシウム成分又はシリカ成
    分を含有する無機物がその有機樹脂膜にコーティングさ
    れた有機系中空発泡体であることを特徴とする繊維補強
    セメント板の製造方法。
  2. 【請求項2】 凝集剤を原料に添加し、抄造法又は注型
    法により繊維補強セメント板を製造する請求項1記載の
    繊維補強セメント板の製造方法。
  3. 【請求項3】 増粘剤を原料に添加し、押出成形法によ
    り繊維補強セメント板を製造する請求項1記載の繊維補
    強セメント板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138031A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Ube Ind Ltd 水硬性組成物
CN102555031A (zh) * 2012-02-22 2012-07-11 中南林业科技大学 一种非木质植物纤维增强无机复合材制造方法

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