JP2002028177A - 視力回復手術用のフラップ保護カバー - Google Patents

視力回復手術用のフラップ保護カバー

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JP2002028177A
JP2002028177A JP2000212456A JP2000212456A JP2002028177A JP 2002028177 A JP2002028177 A JP 2002028177A JP 2000212456 A JP2000212456 A JP 2000212456A JP 2000212456 A JP2000212456 A JP 2000212456A JP 2002028177 A JP2002028177 A JP 2002028177A
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flap
protective cover
visual acuity
water
excimer laser
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JP2000212456A
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Kazuo Tsubota
一男 坪田
Masako Obara
昌子 小原
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TSUBOTA KK
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TSUBOTA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆるLASIKなどの視力回復手術に用いる
ためのフラップ保護カバーを提供する。 【解決手段】 片面が撥水性であり、他方の面が吸水性
であって、光に対して実質的に不透過なフラップ保護カ
バーである。好ましくは、折り線3により画成される、
吸水性を有する側へ折り込まれる折り込み部分2を有す
る。このようなフラップ保護カバーを、視力回復手術に
使用することにより、過矯正、乱視の発生などの術後合
併症を防止でき、術後早期の視力回復がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるLASIKな
どの視力回復手術に用いるためのフラップ保護カバーに
関する。
【0002】
【従来の技術】近視、乱視、遠視等の視力の矯正には、
従来から眼鏡、コンタクトレンズを使用している。しか
し、高度の近視や乱視の場合、不同視の場合などは、眼
鏡では、十分な矯正視力が出なかったり、レンズ周辺部
の視野が歪んで見えにくい。また、コンタクトレンズ
は、涙の分泌量が少ないドライアイ患者やアレルギー疾
患の患者には装着しづらい場合や装着できない場合があ
る。また、コンタクトレンズでは、スポーツをする場
合、特に水中や土埃の多い場所で行うスポーツをする場
合には不自由である。さらに、日常の手入れが面倒であ
り、手入れの不備によって角膜に傷が付くなどトラブル
を起こす場合もある。
【0003】近視、乱視、遠視等の視力の矯正に、眼
鏡、コンタクトレンズに代わり手術で行う方法が開発さ
れている。手術により近視等の視力を矯正する方法とし
ては、メスで角膜周辺部に放射状の切開を入れるRK(放
射状角膜切開術、Radial Keratotomy)、エキシマレー
ザーと呼ばれるレーザー光線で角膜の中心部を削り、屈
折力を弱めて近視を治療するPRK(レーザー角膜屈折矯
正術、Photorefractive Kerateotomy)、PRKを改良した
LASIK(レーシック、Laser in situ Keratomileusis)な
どが確立されている。なかでも、近視の矯正範囲が最も
広いこと、手術後の痛みがほとんどなく視力の回復が早
い上に、乱視の矯正も可能であり、両目を一度に治療で
きるなどの利点の多さから、LASIKによる視力矯正が近
年主流となっている。
【0004】LASIKは、次のような手法で行われる。角
膜は、外側から上皮細胞層、ボーマン層、角膜実質層、
デスメ膜、内皮細胞層の5層からなる。眼球を点眼麻酔
後、マイクロケラトームと呼ばれる器具を用いて、角膜
表層部の上皮細胞層とボーマン層の部分を140μm前
後の厚さで、角膜の一端(ヒンジ)を残して層状に切開
して、一端が角膜とつながった略円形の角膜表層の膜
(以下、「フラップ」という)を作成する。このフラッ
プをめくり、露出した角膜実質層にエキシマレーザーを
照射する。エキシマレーザー照射後、フラップをかぶせ
て元にもどす。元の位置にもどされたフラップは、内皮
細胞層の働きにより、自然に接着し、視力は早く回復す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように視力回復の
手術としては、LASIKは安全性が高く、術後の安定度も
高いものである。しかし、エキシマレーザー照射中にフ
ラップにエキシマレーザーが当たると、フラップは部分
的に薄くなるため、フラップにはエキシマレーザーが当
たらないよう万全の注意を図る必要がある。また、フラ
ップに余分な水分が付着したり、この水分が残ると、フ
ラップを元の位置にもどした後に浮腫を生じる場合があ
り、術後の視力回復が遅くなる。
【0006】したがって、本発明は、これらの問題に鑑
み、視力回復手術中のフラップの保護カバーを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明者は、LASIK手術におけるエキシマレーザーを照射
中に、フラップを保護するためのカバーを開発した。す
なわち、本発明は、角膜の表層を削って角膜につながっ
ている薄い膜状のフラップを作成し、前記フラップをめ
くって角膜実質層にエキシマレーザーを照射した後、前
記フラップを元の位置にもどすことによる視力回復手術
において、めくられた前記フラップを保護するための、
片面が吸水性であるフラップ保護カバーを提供する。
【0008】本発明のフラップ保護カバーは、エキシマ
レーザー照射前に、裏面である吸水性の面を下向きにし
てLASIK手術において作成したフラップを覆うようにの
せて使用するシート状のものである。本発明のフラップ
保護カバーは、1眼に一枚使用する。
【0009】本発明のフラップ保護カバーによれば、裏
面が水分を吸収する素材からできているため、フラップ
を適度に乾燥させることができ、術後の浮腫などを防止
することができる。さらに、使用時には、フラップと保
護カバーは密着した状態となるため、術中にフラップが
しわにならず、術後視力の回復が早い。
【0010】本発明のフラップ保護カバーは、光に対
し、実質的に不透過であるのが望ましい。このような光
に対して実質的に不透過であるフラップ保護カバーによ
って、LASIKのような視力回復手術において、エキシマ
レーザー照射中にフラップを覆うことにより、フラップ
にエキシマレーザーが当たることなく、より正確にエキ
シマレーザーを照射することができる。
【0011】また、本発明のフラップ保護カバーは、前
記吸水性の面の反対側の面、即ち、表面が撥水性である
ことが望ましい。このようなフラップ保護カバーは、表
面である揮発性の面を上向きに、裏面である吸水性の面
をフラップに接する側に向けて、フラップを覆うように
のせて使用する。
【0012】このようなフラップ保護カバーによれば、
裏面のフラップに接する側がフラップの余分な水分を吸
い取り、浮腫を防ぐことができる一方で、表面の撥水性
の面がフラップの適度な水分を保ち、フラップの乾燥を
防ぐため、フラップを元の位置にもどした後の接着がよ
り速やかに行われる。
【0013】フラップ保護カバーの形状は、フラップを
覆うことができる形状であればよく、特に限定されな
い。好ましくは、フラップの形状と同じ円形のフラップ
保護カバーであり、フラップの面積よりより大きい面積
を有するものである。フラップの角膜と付着している一
端(ヒンジ)付近のフラップ部分が、特にエキシマレー
ザーに照射されやすいため、円形以外のフラップ保護カ
バーであっても、この部分を覆うことができる形状であ
れば、任意の形状及び大きさのものが可能である。円形
以外のフラップ保護カバーの形状の例としては、半円
形、楕円形、正方形などの形状の保護カバーを例示する
ことができる。
【0014】フラップ保護カバーの大きさとしては、フ
ラップ保護カバーを円形にする場合は、例えば、直径約
5〜15mmの円形とすることが可能である。
【0015】この略円形のフラップ保護カバーは、折り
線により画成される、吸水性を有する側へ折り込まれる
折り込み部分を有するのが望ましい。この折り込み部分
を有するフラップ保護カバーは、フラップのヒンジに、
折り込まれた部分が接するようにフラップにのせて使用
する。この折り込み部分により、エキシマレーザーが当
たりやすいフラップのヒンジ部分への照射を防止するこ
とができるうえ、保護カバーをフラップにのせたときの
安定性も高まる。フラップ保護カバーにおける折り目の
位置は、折り込まれて上記ヒンジ部分に接する部分が約
0.5〜2mm程度生じるように設定される。保護カバ
ーの折り目は、一またはそれ以上設けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて、本発明を
詳しく説明するが、本実施例により本発明を制限するこ
とを意図したものではない。第一実施例 図1は、略円形の形状を有するフラップ保護カバーの概
略図を示している。図1(a)は、フラップ保護カバー
を上から見た図であり、図1(b)は図1(a)のAA
断面図である。このフラップ保護カバー1は、折り線3
により画成される、折り込み部分2を設けられている。
フラップ保護カバー1は、表面4が撥水性であり、裏面
5が吸水性を有する。折り込み部分2は、使用時には裏
面5の吸水性の面が内側になるように折り込まれる。
【0017】フラップ保護カバーは、エキシマレーザー
を透過しにくい素材が望ましい。表面が撥水性であり、
裏面が吸水性であるどのような素材をも使用可能であ
る。例えば、キャピタルラップ(ニューラップ、秤量5
0g/m2、厚み0.06mm、日本製紙、新王子製紙
等製造)が使用できるが、これらに限定されない。
【0018】このフラップ保護カバーは、LASIK手術に
おいて、次のように使用される。図2は、本発明のフラ
ップ保護カバーを使用した場合における、LASIK手術の
フラップ作成後から、エキシマレーザー照射までの工程
の概略を示す図である。
【0019】図2(a)は、フラップ6を作成した眼球
の模式図である。フラップ6は、略円形であり、角膜表
層部を一端を残して層状に切開して、一端が角膜7と付
着している。フラップ6は作成後に外側にめくられ、角
膜実質層8がむき出しとなっている。外側にめくられた
フラップの上に、図2(b)で示すように吸水性の裏面
を下にしてフラップを覆うようにフラップ保護カバー1
をのせる。フラップ保護カバー1をのせた眼球の様子の
断面を模式的に描いたのが図2(C)である。本発明の
フラップ保護カバー1は、フラップの角膜と接着してい
るヒンジ部分9に、折り込み部分2の部分が接するよう
にフラップにのせて使用される。
【0020】このように本発明のフラップ保護カバー1
がフラップ6を覆うことにより、エキシマレーザーがフ
ラップ6に照射されることなく、角膜実質層8の部分に
のみエキシマレーザーが照射されるため、フラップが部
分的に薄くなることが防止される。特に、折り込み部分
2がフラップのヒンジ部分9まで覆うため、フラップの
ヒンジ部分における照射も防止できる。さらに、フラッ
プ6と接するフラップ保護カバー1の裏面5は、フラッ
プ6の余分な水分を吸収するため、浮腫を防ぐことがで
きる。また、フラップ保護カバー1の表面4は、フラッ
プ6の適度な水分を保つことができるため、フラップの
乾燥を防ぎ、フラップを元の位置にもどすときにフラッ
プにしわがよるのを防ぐ。このように本発明のフラップ
保護カバーにより、フラップへのエキシマレーザー照射
を防止し、フラップをよい状態に保つことができ、フラ
ップの角膜実質層への癒着も良好となるため、術後合併
症の予防及び術後早期の視力回復がなされる。
【0021】第二実施例 図3は、第一実施例のフラップ保護カバーの変形例を示
している。このフラップ保護カバー1は、略半円状であ
ること以外は第一実施例のフラップ保護カバーと同様で
あり、裏面の吸水性の面が内側になるように折り込み部
分2が設けられている。第二実施例のフラップ保護カバ
ー1も、第一実施例の保護カバーと同様に、フラップを
めくって生じるフラップの角膜と接着しているヒンジ部
分に、折り込み部分2が接するようにフラップにのせて
使用する。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、フラップへのエキシマ
レーザー照射を防止し、フラップを適切な水分状態に保
つことができるLASIK手術におけるフラップ保護カバー
が提供される。本発明のフラップ保護カバーをLASIK手
術に用いることにより、過矯正、乱視の発生などの術後
合併症を防止でき、術後早期の視力回復がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第一実施例のフラップ
保護カバーを上から見た模式図であり、図1(b)は、
そのAA断面図である。
【図2】図2は、本発明のフラップ保護カバーを使用し
た場合における、LASIK手術のフラップ作成後から、エ
キシマレーザー照射までの工程の概略を示す図である。
【図3】図3は、本発明の本発明の第一実施例のフラッ
プ保護カバーを上から見た模式図である。
【符号の説明】
1 フラップ保護カバー 2 折り込み部分 3 折り線 4 表面 5 裏面 6 フラップ 7 角膜 8 角膜実質層 9 ヒンジ部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角膜の表層を削って角膜につながってい
    る薄い膜状のフラップを作成し、前記フラップをめくっ
    て角膜実質層にエキシマレーザーを照射した後、前記フ
    ラップを元の位置にもどすことによる視力回復手術にお
    いて、めくられた前記フラップを保護するための、片面
    が吸水性であるフラップ保護カバー。
  2. 【請求項2】 光に対し、実質的に不透過であることを
    特徴とする請求項1に記載のフラップ保護カバー。
  3. 【請求項3】 前記吸水性の面の反対側の面が、撥水性
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフラッ
    プ保護カバー。
  4. 【請求項4】 折り線により画成される、吸水性を有す
    る側へ折り込まれる折り込み部分を有することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一に記載のフラップ保護カ
    バー。
  5. 【請求項5】 直径が約5〜15mmの略円形である請
    求項4に記載のフラップ保護カバー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100389738C (zh) * 2005-08-18 2008-05-28 赛自金 眼科角膜手术模拟瞳孔定位器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100389738C (zh) * 2005-08-18 2008-05-28 赛自金 眼科角膜手术模拟瞳孔定位器

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