JP2002028001A - 靴の製造方法及び靴 - Google Patents

靴の製造方法及び靴

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JP2002028001A
JP2002028001A JP2001137157A JP2001137157A JP2002028001A JP 2002028001 A JP2002028001 A JP 2002028001A JP 2001137157 A JP2001137157 A JP 2001137157A JP 2001137157 A JP2001137157 A JP 2001137157A JP 2002028001 A JP2002028001 A JP 2002028001A
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hindfoot
sole
shoe
rear foot
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JP2001137157A
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Midori Karasawa
みどり 唐澤
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既成靴でありながら各個人の足の形状に適合
した形状の靴を得ることができる靴の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 靴本体を構成すべき前足部パートと後足
部パートとを別体として形成し、これらを結合手段によ
り着脱可能に結合することで靴本体が構成されるように
したので、ウィズの異なる複数の前足部パート及び/又
は後足部パートを形成し、これらウィズの異なる複数の
パートから任意のパートを選択して前足部パートと後足
部パートを結合することにより、1つのサイズでウィズ
が異なる複数種類の靴を容易に製造するができ、また、
サイズ及び/又はウィズの異なる複数の前足部パート及
び/又は後足部パートを形成し、これらサイズ及び/又
はウィズの異なる複数のパートから任意のパートを選択
して前足部パートと後足部パートを結合することによ
り、左右の靴のサイズ及び/又はウィズが異なる複数種
類の靴も容易に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は靴の製造方法及び靴
に関するものであり、詳細には装着者の足の形状に適合
した靴を容易に製造することができる方法とこの方法に
より製造される靴に関するものである。本発明が対象と
する靴には、足の甲及び踵上部の全体がアッパーで覆わ
れる狭義の靴の他に、足の甲や踵上部のうちの一部のみ
がアッパーで覆われるようなサンダル等も含まれる。
【0002】
【従来の技術】通常、既成靴はサイズ毎に標準的な型か
ら製造され、この標準的な型の形状は平均的な足の形状
に基づいて決められている。また、従来の既成靴では男
性用、女性用、子供用を問わず、1つのサイズに対して
1つのウィズ(靴幅)の製品のみが製造されるのが通例
であり、例外的に1つのサイズに対して複数のウィズを
揃えた製品もあるが、このような製品は高額で且つデザ
インにも限りがある。一方、既成靴を購入して装着する
各個人の足の形状は同じサイズであっても千差万別であ
り、特に足幅は個人によって大きく異なる。したがっ
て、上記のように標準的な型から製造され、しかも1つ
のサイズにつき1つのウィズしかない既成靴では、装着
する各個人の足の形状に必ずしも十分に適合したものと
ならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の既
成靴は、ウィズ等の点で購入した各個人の足の形状に必
ずしも十分に適合したものとはならない。このため気に
入ったデザインやカラーの既成靴があり、自ら最適と思
うサイズを選択しても、必ずしも足にフィットするとは
限らず、結局、サイズ、ウィズ、デザイン、カラー等の
いずれかを犠牲にして靴を購入せざるを得ないといった
ケースもある。
【0004】また、一部に見られる複数のウィズを揃え
た既成靴においても、左右の足幅が異なるようなケース
には対応できず、また、前足部が幅広になれば後足部も
同率でグレーディングされ幅広になってしまうため、前
足部と後足部の両方が足にフィットする確率はきわめて
低いものとなる。したがって、従来では各個人の足の形
状にフィットした靴を入手するにはオーダーメイドに頼
らざるを得ず、従来の既成靴において各個人の足の形状
の違いに対応することは、コスト・生産性その他諸般の
観点から事実上不可能であると考えられている。
【0005】したがって本発明の目的は、以上のような
従来の課題を解決し、既成靴でありながら各個人の足の
形状に適合した形状の靴を得ることができる靴の製造方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は以下のような特徴を有する。 [1] 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏まず部を基点
に前後に分割された前足部アッパー及び後足部アッパー
と、靴本体の土踏まず部を基点に前後に分割された前足
部底及び後足部底と、形成された靴本体に内設されるイ
ンナーソールとからなる靴を製造する方法であって、前
記前足部アッパーを前記前足部底に接合して前足部パー
トを形成する工程と、前記後足部アッパーを前記後足部
底に接合して後足部パートを形成する工程と、前記前足
部パートの前足部アッパーと前記後足部パートの後足部
アッパーとを結合手段により着脱可能に結合し、且つ前
記前足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足部
底とを結合手段により着脱可能に結合することにより、
前記前足部パートと前記後足部パートとを結合して靴本
体を形成する工程とを有することを特徴とする靴の製造
方法。
【0007】[2] 構成部材が少なくとも、前足部アッパ
ーと、後足部アッパーと、靴本体の土踏まず部を基点に
前後に分割された前足部底及び後足部底と、形成された
靴本体に内設されるインナーソールとからなる靴を製造
する方法であって、前記前足部アッパーを前記前足部底
に接合して前足部パートを形成する工程と、前記後足部
アッパーを前記後足部底に接合して後足部パートを形成
する工程と、前記前足部パートの前足部底と前記後足部
パートの後足部底とを結合手段により着脱可能に結合す
ることにより、前記前足部パートと前記後足部パートと
を結合して靴本体を形成する工程とを有することを特徴
とする靴の製造方法。
【0008】[3] 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏
まず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後足
部パートと、形成された靴本体に内設されるインナーソ
ールとからなる靴を製造する方法であって、前足部アッ
パーと前足部底とを一体成形して前記前足部パートを形
成する工程と、後足部アッパーと後足部底とを一体成形
して前記後足部パートを形成する工程と、前記前足部パ
ートの前足部アッパーと前記後足部パートの後足部アッ
パーとを結合手段により着脱可能に結合し、且つ前記前
足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足部底と
を結合手段により着脱可能に結合することにより、前記
前足部パートと前記後足部パートとを結合して靴本体を
形成する工程とを有することを特徴とする靴の製造方
法。
【0009】[4] 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏
まず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後足
部パートと、形成された靴本体に内設されるインナーソ
ールとからなる靴を製造する方法であって、前足部アッ
パーと前足部底とを一体成形して前記前足部パートを形
成する工程と、後足部アッパーと後足部底とを一体成形
して前記後足部パートを形成する工程と、前記前足部パ
ートの前足部底と前記後足部パートの後足部底とを結合
手段により着脱可能に結合することにより、前記前足部
パートと前記後足部パートとを結合して靴本体を形成す
る工程とを有することを特徴とする靴の製造方法。
【0010】[5] 上記[1]又は[3]の製造方法において、
前足部パートの前足部アッパーと後足部パートの後足部
アッパーとの結合手段が、その構成部材が前記前足部ア
ッパーと前記後足部アッパーにそれぞれ設けられた着脱
用止め具であることを特徴とする靴の製造方法。 [6] 上記[1]〜[5]のいずれかの製造方法において、前足
部パートの前足部底と後足部パートの後足部底との結合
手段が、その構成部材が前記前足部底と前記後足部底に
それぞれ設けられた、シャンク機能を有する着脱用止め
具であることを特徴とする靴の製造方法。
【0011】[7] 上記[1]〜[6]のいずれかの製造方法に
おいて、ある任意のサイズの靴を製造するに際し、ウィ
ズの異なる複数の前足部パート及び/又は後足部パート
を形成し、これらウィズの異なる複数のパートから任意
のパートを選択して前足部パートと後足部パートを結合
することにより、1つのサイズでウィズが異なる複数種
類の靴を製造することを特徴とする靴の製造方法。
【0012】[8] 上記[1]〜[6]のいずれかの製造方法に
おいて、サイズ及び/又はウィズの異なる複数の前足部
パート及び/又は後足部パートを形成し、これらサイズ
及び/又はウィズの異なる複数のパートから任意のパー
トを選択して前足部パートと後足部パートを結合するこ
とにより、左右の靴のサイズ及び/又はウィズが異なる
複数種類の靴を製造することを特徴とする靴の製造方
法。
【0013】[9] 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏
まず部を基点に前後に分割された前足部アッパー及び後
足部アッパーと、靴本体の土踏まず部を基点に前後に分
割された前足部底及び後足部底と、形成された靴本体に
内設されるインナーソールとからなる靴であって、前記
前足部アッパーを前記前足部底に接合して形成された前
足部パートと、前記後足部アッパーを前記後足部底に接
合して形成された後足部パートと、前記前足部パートの
前足部アッパーと前記後足部パートの後足部アッパーと
を着脱可能に結合する結合手段と、前記前足部パートの
前足部底と前記後足部パートの後足部底とを着脱可能に
結合する結合手段と、前記前足部パートと前記後足部パ
ートとを前記両結合手段により結合して形成された靴本
体に内設されるインナーソールとを有することを特徴と
する靴。
【0014】[10] 構成部材が少なくとも、前足部アッ
パーと、後足部アッパーと、靴本体の土踏まず部を基点
に前後に分割された前足部底及び後足部底と、形成され
た靴本体に内設されるインナーソールとからなる靴であ
って、前記前足部アッパーを前記前足部底に接合して形
成された前足部パートと、前記後足部アッパーを前記後
足部底に接合して形成された後足部パートと、前記前足
部パートの前足部底と前記後足部パートの後足部底とを
着脱可能に結合する結合手段と、前記前足部パートと前
記後足部パートとを前記結合手段により結合して形成さ
れた靴本体に内設されるインナーソールとを有すること
を特徴とする靴。
【0015】[11] 構成部材が少なくとも、靴本体の土
踏まず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後
足部パートと、形成された靴本体に内設されるインナー
ソールとからなる靴であって、前足部アッパーと前足部
底とを一体成形して形成された前記前足部パートと、後
足部アッパーと後足部底とを一体成形して形成された前
記後足部パートと、前記前足部パートの前足部アッパー
と前記後足部パートの後足部アッパーとを着脱可能に結
合する結合手段と、前記前足部パートの前足部底と前記
後足部パートの後足部底とを着脱可能に結合する結合手
段と、前記前足部パートと前記後足部パートとを前記両
結合手段により結合して形成された靴本体に内設される
インナーソールとを有することを特徴とする靴。
【0016】[12] 構成部材が少なくとも、靴本体の土
踏まず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後
足部パートと、形成された靴本体に内設されるインナー
ソールとからなる靴であって、前足部アッパーと前足部
底とを一体成形して形成された前記前足部パートと、後
足部アッパーと後足部底とを一体成形して形成された前
記後足部パートと、前記前足部パートの前足部底と前記
後足部パートの後足部底とを着脱可能に結合する結合手
段と、前記前足部パートと前記後足部パートとを前記結
合手段により結合して形成された靴本体に内設されるイ
ンナーソールとを有することを特徴とする靴。
【0017】[13] 上記[9]又は[11]の靴において、前足
部パートの前足部アッパーと後足部パートの後足部アッ
パーとの結合手段が、その構成部材が前記前足部アッパ
ーと前記後足部アッパーにそれぞれ設けられた着脱用止
め具であることを特徴とする靴。 [14] 上記[9]〜[13]のいずれかの靴において、前足部パ
ートの前足部底と後足部パートの後足部底との結合手段
が、その構成部材が前記前足部底と前記後足部底にそれ
ぞれ設けられた、シャンク機能を有する着脱用止め具で
あることを特徴とする靴。
【0018】[15] 上記[9]〜[14]のいずれかの靴におい
て、前足部パート及び/又は後足部パートが、ある任意
のサイズの靴用に準備されたウィズの異なる複数の前足
部パート及び/又は後足部パートの中から選択されたパ
ートであることを特徴とする靴。 [16] 上記[9]〜[14]のいずれかの靴において、前足部パ
ート及び/又は後足部パートが、準備されたサイズ及び
/又はウィズの異なる複数の前足部パート及び/又は後
足部パートの中から選択されたパートであり、且つ左右
の靴にサイズ及び/又はウィズの異なる前足部パート及
び/又は後足部パートを用いたことを特徴とする靴。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図9は本願の第1の発明に
よる靴の製造方法及びこの製造方法により製造された靴
の一実施形態を示すもので、図1は靴の製造前の各構成
部材を示す斜視図、図2は形成された前足部パート及び
後足部パートとインナーソールを示す斜視図、図3は同
じく形成された前足部パート及び後足部パートを示す側
面図、図4は製造された靴(製品)を示す斜視図、図5
は前足部アッパーと後足部アッパーとを結合するための
着脱用止め具の説明図、図6は同じく着脱用止め具の長
手方向に沿った断面図、図7は前足部底と後足部底とを
結合するための着脱用止め具の非連結状態での半断側面
図、図8は同じく着脱用止め具の連結状態での半断側面
図、図9は同じく着脱用止め具の連結状態での半断底面
図である。
【0020】図1に示される靴の構成部材は、靴本体の
土踏まず部(本実施形態では土踏まず中心部4)を基点
(境)に前後に分割された前足部アッパー5及び後足部
アッパー7と、靴本体の土踏まず部(本実施形態では土
踏まず中心部4)を基点(境)に前後に分割された前足
部底6及び後足部底8と、形成された靴本体に内設され
るインナーソール3(図2参照)とからなる。なお、前
足部アッパー5と後足部アッパー7の分割の基点及び前
足部底6と後足部底8の分割の基点は、土踏まず部の任
意の位置とすることができる。
【0021】前記前足部アッパー5と後足部アッパー7
は任意の素材で構成することができ、例えば樹脂等で構
成してもよい。これら前足部アッパー5と後足部アッパ
ー7は、互いの対向した両端縁部を着脱可能に結合する
ための結合手段として着脱用止め具11を有している。
この着脱用止め具11は、図5及び図6に示されるよう
に、結合すべき前足部アッパー5と後足部アッパー7の
両側においてそれぞれ対向した端縁部のうちのいずれか
一方の端縁部(本実施例では前足部アッパー5の端縁
部)に沿って設けられる雄具A(雄型部材)と、他方の
端縁部(本実施例では後足部アッパー7の端縁部)に沿
って設けられる雌具A′(雌型部材)とから構成され、
前記雄具Aは前記端縁部に沿って複数の突起110を有
し、一方、前記雌具A′は前記端縁部に沿って複数の係
止孔111を有している。そして、この着脱用止め具1
1は、雄具Aの突起110を雌具A′の係止孔111に
着脱可能に嵌挿して係止させることにより、前足部アッ
パー5と後足部アッパー7の両端縁部どうしを着脱可能
に結合する。
【0022】前記着脱用止め具11を構成する雄具Aと
雌具A′の素材は任意であり、例えば金属や熱可塑性樹
脂で構成してよい。また、これら雄具Aと雌具A′の前
足部アッパー5及び後足部アッパー7に対する固定方法
も任意であり、例えば、接着剤による接着や縫合によっ
て固定してよい。また、雌具A′はアッパー自体に形成
される係止孔であってもよい。なお、着脱用止め具11
の構造、形状等は図5及び図6に示されるものに限定さ
れるものではなく、アッパーの素材やデザイン等に応じ
て適当な構造、形状のものを用いることができる。した
がって着脱用止め具11は、例えば、構成部材が前足部
アッパー5と後足部アッパー7にそれぞれ設けられるマ
ジックテープ(登録商標)やファスナーで構成してもよ
く、また、より強固な結合状態が得られるような機械的
な結合手段で構成してもよい。
【0023】前記前足部底6と後足部底8も任意の素材
で構成することができ、例えば、樹脂(熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂)、各種合成ゴム、天然ゴム、皮革等、一
般の靴底に使用される素材全般から任意に選択して採用
してよい。これら前足部底6と後足部底8は、互いの端
部を着脱可能に結合するための結合手段として着脱用止
め具12を有している。この着脱用止め具12は、図7
〜図9に示されるように、結合すべき前足部底6と後足
部底8の端部のうちのいずれか一方の端部(本実施形態
では前足部底6の端部)に設けられる雌具B(雌部材)
と、他方の端部(本実施形態では後足部底8の端部)に
設けられる雄具B′(雄部材)とから構成されている。
【0024】前記雌具Bは、前記雄具B′を嵌挿させる
ために一端が開口120した鞘状の部材であり、全体が
前足部底6内に配設され、その開口部120が後足部底
8と結合されるべき前足部底6の端面部に位置してい
る。また、この雌具Bの底板部には差し込まれた雄具
B′の一部(ストッパー)を受け入れ、これを係止する
ための透孔121が形成されている。
【0025】前記雄具B′は、その基端側が後足部底8
内に配設されることにより後足部底8に保持され、雄具
本体122が前足部底6と結合されるべき後足部底8の
端面部から突出している。この雄具本体122は、その
下面側に雄具本体先端側を基端部として後足部底方向に
舌片状に延出するストッパー123を有しており、この
ストッパー123はその上方の雄具本体部分との間に適
当な間隙sを有することにより、その基端部を支点とし
て上下に弾性変形可能である。
【0026】また、本実施形態の雌具Bと前記雄具B′
とからなる着脱用止め具12にはシャンク機能を持たせ
ており(すなわち靴底のシャンク材として機能させ
る)、このためシャンク機能を有するような形状と剛性
に構成されるとともに、前足部底6と後足部底8のシャ
ンク相当個所に配設されている。なお、着脱用止め具1
2がシャンク機能を持つためには雌具Bと雄具B′に適
度な強度が要求され、このため雌具Bと雄具B′の素材
としては金属や熱可塑性樹脂が適している。
【0027】以上のような着脱用止め具12は、前記雄
具B′(雄具本体122)を雌具B内に差し込むことに
より、前足部底6と後足部底8の端部どうしを着脱可能
に結合する。前記雄具B′は、その雄具本体122の下
面側に形成されたストッパー123を上方に弾性変形さ
せた状態で雌具Bの内部に差し込まれるが、雄具本体1
22が雌具Bの最内方まで差し込まれた状態で、前記ス
トッパー123は雌具Bの底板部に形成された透孔12
1の位置に達し、ここで弾性変形を解かれて透孔121
内に入り込む。これにより雄具B′に引き抜き力が作用
しても、ストッパー123の先端が透孔121の縁部に
より係止されるため、雄具B′の雌具Bからの抜けが確
実に防止される。また、雄具B′を雌具Bから引く抜く
場合には、靴底側から前記ストッパー123を強く押し
て上方に弾性変形させることにより、ストッパー123
の先端が透孔121から押し出されて透孔121の縁部
に係止された状態が解除されるため、雄具B′を雌具B
から容易に引く抜くことができる。
【0028】なお、前記着脱用止め具12の構造や形状
等についても、図7〜図9に示されるものに限定される
ものではなく、任意の構造や形状のものを採用すること
ができる。但し、いずれの場合でも着脱用止め具12に
はシャンク機能を持たせることが望ましい。
【0029】次に、上述したような各構成部材から本発
明法に従って靴を製造する工程を説明すると、まず、前
記前足部アッパー5を前記前足部底6に接合して前足部
パート1を形成するとともに、前記後足部アッパー7を
前記後足部底8に接合して後足部パート2を形成する。
前足部アッパー5の前足部底6への接合、後足部アッパ
ー7の後足部底8への接合方法は任意であるが、通常、
接着剤による接着、ビス止め、縫着等の方法が採られ
る。但し、靴は後足部底8の損耗が最も激しいため、後
足部底の交換を容易にするため後足部アッパー7と後足
部底8の接合はビス止めとすることが特に好ましい。
【0030】また、前記着脱用止め具11の構成部材
(雄具A、雌具A′)は、予め前足部アッパー5と後足
部アッパー7にそれぞれ取り付け固定される。一方、着
脱用止め具12の構成部材(雌具B、雄具B′)は予め
前足部底6と後足部底8に取り付け固定しておいてもよ
いし、或いは前足部アッパー5と後足部アッパー7をそ
れぞれ前足部底6と後足部底8に接合する際に、雌具B
と雄具B′をそれぞれ前足部底6と後足部底8に取り付
け固定するようにしてもよい。以上の工程により、図2
及び図3に示されるような靴本体が土踏まず部(本実施
形態では土踏まず中心部4)を基点(境)に前後に分割
された前足部パート1と後足部パート2が形成される。
【0031】次いで、前記前足部パート1の前足部アッ
パー5と前記後足部パート2の後足部アッパー7の対向
した各端縁部どうしを着脱用止め具11(雄具A、雌具
A′)により着脱可能に結合するとともに、前足部底6
と後足部底8とを着脱用止め具12(雌具B、雄具
B′)により着脱可能に結合することにより、前足部パ
ート1と後足部パート2とを結合して靴本体を形成し、
この靴本体にインナーソール3を内設することにより図
4に示すような靴が完成する。
【0032】以上が本発明法による靴の製造工程の一実
施形態であるが、各個人の足の形状に適合した既成靴を
製造する場合、ある任意のサイズの靴を製造するに際
し、ウィズの異なる複数の前足部パート1又は後足部パ
ート2若しくはそれらの両方を形成(製造)する。そし
て、これらウィズの異なる複数のパート(前足部パート
1又は後足部パート2若しくはそれらの両方)から任意
のパートを選択して前足部パート1と後足部パート2を
上記のように結合するものであり、これにより1つのサ
イズでウィズが異なる複数種類の靴を製造することがで
きる。例えば、ウィズの異なる前足部パート1を5種
類、同じくウィズの異なる後足部パート2を3種類形成
しておけば、1つのサイズでウィズが異なる計15種類
の靴を製造することができる。
【0033】また、左右の足のサイズや足幅が異なるよ
うなケースに対応する場合、サイズ又はウィズ若しくは
それらの両方が異なる複数の前足部パート1又は後足部
パート2若しくはそれらの両方を形成(製造)する。そ
して、これらサイズ及び/又はウィズの異なる複数のパ
ート(前足部パート1又は後足部パート2若しくはそれ
らの両方)から任意のパートを選択して、前足部パート
1と後足部パート2を上記のように結合することによ
り、左右の靴のサイズ及び/又はウィズが異なる複数種
類の靴を製造することができる。
【0034】このように本発明法によれば、ウィズ等が
異なる何種類かの前足部パート1及び/又は後足部パー
ト2を形成し、これらを適宜組み合わせて結合すること
により、1つのサイズでウィズが異なる複数種類の靴を
容易に製造することができ、また左右のサイズやウィズ
が異なるような靴も容易に製造することができる。ま
た、本発明法により製造される靴は、いつでも前足部パ
ート1と後足部パート2とに分離することが可能である
ため、いずれかのパートが損傷又は損耗したような場合
でも当該パートを容易に交換することができる。
【0035】さらに、靴の構成部材である前足部アッパ
ー5、前足部底6、後足部アッパー7及び後足部底8を
全て樹脂製とし、前足部アッパー5と前足部底6、後足
部アッパー7と後足部底8をそれぞれ接着剤で接合する
ことにより前足部パート1と後足部パート2を形成し、
上記構成部材のいずれかが損傷又は損耗したような場合
には、接着剤による接合部を剥がすことにより当該損傷
又は損耗した構成部材の交換を行うようにしてもよい。
【0036】図10〜図18は本願の第1の発明による
靴の製造方法及びこの製造方法により製造された靴の他
の実施形態を示すもので、図10は靴の製造前における
前足部パートの各構成部材を示す斜視図、図11は同じ
く後足部パートの各構成部材を示す斜視図、図12は形
成された前足部パート及び後足部パートとインナーソー
ルを示す側面図、図13は図12中のXIII−XII
I線に沿う矢視図、図14は図12中のXIV−XIV
線に沿う矢視図、図15は前足部アッパーと後足部アッ
パーとを結合するための着脱用止め具の説明図、図16
は前足部底と後足部底とを結合するための着脱用止め具
の非連結状態での斜視図、図17は同じく着脱用止め具
の連結状態での半断側面図(雌具をのみを断面した状態
で示す側面図)、図18は同じく半断平面図(雌具をの
みを水平断面した状態で示す平面図)である。
【0037】図10及び図11に示される靴の構成部材
は、靴本体の土踏まず部(本実施形態では土踏まず中心
部4)を基点(境)に前後に分割された前足部アッパー
5及び後足部アッパー7と、靴本体の土踏まず部(本実
施形態では土踏まず中心部4)を基点(境)に前後に分
割された前足部底6及び後足部底8と、形成された靴本
体に内設されるインナーソール3(図12参照)とから
なり、さらに前記前足部底6は前足部アウトソール60
と前足部ミッドソール61とから構成され、また後足部
底8は後足部アウトソール80と後足部ミッドソール8
1とこれら両部材間に介在するソール固定用プレート8
2とから構成されている。
【0038】前記前足部アッパー5と後足部アッパー7
は、互いの対向した両端縁部を着脱可能に結合するため
の結合手段として図1〜図9の実施形態と略同様の着脱
用止め具11を有している。この着脱用止め具11は、
結合すべき前足部アッパー5と後足部アッパー7の両側
においてそれぞれ対向した端縁部のうちのいずれか一方
の端縁部(本実施例では前足部アッパー5の端縁部)に
沿って設けられる雄具A(雄型部材)と、他方の端縁部
(本実施例では後足部アッパー7の端縁部)に沿って設
けられる雌具A′(雌型部材)とから構成され、前記雄
具Aは前記端縁部に沿って複数の突起110を有し、一
方、前記雌具A′は前記端縁部に沿って複数の係止孔1
11を有している。そして、この着脱用止め具11は、
雄具Aの突起110を雌具A′の係止孔111に着脱可
能に嵌挿して係止させることにより、前足部アッパー5
と後足部アッパー7の両端縁部どうしを着脱可能に結合
する。
【0039】図15はこの着脱用止め具11の詳細な構
造を示しており、雄具Aの突起110は先端が拡径xし
た短軸状に構成されるとともに、この突起110が嵌挿
される係止孔111は内方が前記突起110の拡径部x
に合わせて拡径yされており、この係止孔111の入側
を弾性変形させて係止孔111内に押し込まれた突起1
10は、その先端の拡径部xが係止孔111内方の前記
拡径部y内に係止されるようにしてある。前記着脱用止
め具11を構成する雄具Aと雌具A′の素材は任意であ
り、例えば金属や熱可塑性樹脂で構成してよい。また、
これら雄具Aと雌具A′の前足部アッパー5及び後足部
アッパー7に対する固定方法も任意であり、例えば、接
着剤による接着や縫合によって固定してよい。また、雌
具A′はアッパー自体に形成される係止孔であってもよ
い。
【0040】また、着脱用止め具11の構造、形状等は
図15に示されるものに限定されるものではなく、アッ
パーの素材やデザイン等に応じて適当な構造、形状のも
のを用いることができる。したがって着脱用止め具11
は、例えば、構成部材が前足部アッパー5と後足部アッ
パー7にそれぞれ設けられるマジックテープやファスナ
ーで構成してもよく、また、より強固な結合状態が得ら
れるような機械的な結合手段で構成してもよい。なお、
前記前足部アッパー5及び後足部アッパー7の素材等
は、図1〜図9の実施形態で述べたのと同様である。
【0041】図10に示される前記前足部底6は、本来
の靴底となる前足部アウトソール60と、その上部に位
置して前記前足部アッパー5が接合される前足部ミッド
ソール61とからなり、この前足部ミッドソール61の
土踏まず側の厚みを有する端部には、後述する着脱用止
め具12の雄具B′を嵌着固定するための溝62が形成
されている。この溝62は前足部ミッドソール61の端
面部と上部に開放するようにして設けられ、前足部ミッ
ドソール61の端面側から溝62内に前記雄具B′の基
端部を差し込むようにしてあるが、雄具B′の基端部を
確実に保持するため、溝62の両側内面には雄具B′の
基端部両側面と係合する段部620(又は溝)が形成さ
れている。前記前足部底6を構成する前足部アウトソー
ル60や前足部ミッドソール61は任意の素材で構成す
ることができ、例えば、樹脂(熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂)、各種合成ゴム、天然ゴム、皮革等、一般の靴底
に使用される素材全般から任意に選択して採用してよ
い。
【0042】また、図11に示される後足部底8は、本
来の靴底となる後足部アウトソール80と、その上部に
ソール固定用プレート82を介して位置し、後足部アッ
パー7が接合される後足部ミッドソール81とからなっ
ている。この後足部ミッドソール81の先端側部分81
0は、後足部ミッドソール81と後足部アウトソール8
0とが接合された状態で、後足部アウトソール80の先
端前方に張り出している。そして、この後足部ミッドソ
ール81の先端側部分810と後足部アウトソール80
の内側には、後述する着脱用止め具12の雌具B(台座
13)を嵌着するための開放された収容部83,83′
が形成される。
【0043】なお、本実施形態において後足部アウトソ
ール80と後足部ミッドソール81間にソール固定用プ
レート82を配設するのは、次のような理由による。す
なわち、後足部アッパー7と後足部ミッドソール81を
後足部アウトソール80に対して後足部アッパー7の上
からビス止めして接合する場合、一般に後足部アウトソ
ール80はゴムにより構成されるためビスに対する拘束
力が弱く、後足部アウトソール80がビスの先端から抜
け落ちおそれがある。そこで、ゴムよりも硬質なプラス
チックなどで構成されたソール固定用プレート82を後
足部アウトソール80の上面に接着剤により接合してこ
のソール固定用プレート82によりビスを拘束できるよ
うにし、このソール固定用プレート82の上に後足部ミ
ッドソール81を配置して後足部アッパー7とともにビ
ス止めするようにしたものである。また、後足部アウト
ソール80と後足部ミッドソール81とをビス止めでは
なく接着剤で接合する場合、素材の違いによって両部材
を直接接着剤で接合できないことがあり、このような場
合にはソール固定用プレート82を両部材に対して接着
剤による接合が可能な素材で構成し、これを両部材間に
介在させることにより、接着剤による接合を可能ならし
めることもできる。
【0044】前記後足部底8を構成する後足部アウトソ
ール80、後足部ミッドソール81、ソール固定用プレ
ート82の素材も基本的に任意であるが、ソール固定用
プレート82については上記したようなビス止めを行う
場合にはゴムよりも硬質な樹脂(プラスチック)などに
より構成される。また、一般には後足部アウトソール8
0は合成ゴムや天然ゴムなどのゴムにより、後足部ミッ
ドソール81はプラスチックにより構成されるのがよ
い。
【0045】前記前足部底6と後足部底8は、互いの端
部を着脱可能に結合するための結合手段として着脱用止
め具12を有している。この着脱用止め具12は、結合
すべき前足部底6と後足部底8の端部のうちのいずれか
一方の端部(本実施形態では後足部底8の端部)に設け
られる雌具Bと、他方の端部(本実施形態では前足部底
6の端部)に設けられる雄具B′とから構成されてい
る。これら雌具Bと雄具B′は、これらを靴底のシャン
ク材としても機能させるため強度、耐衝撃性、耐摩耗性
などに優れた工業用プラスチック(例えば、ポリアセテ
ール)などにより構成される。
【0046】前記雄具B′は図10及び図16〜図18
に示されるように、その基端部134が前足部ミッドソ
ール61の前記溝62内に嵌着固定されることにより前
足部底6に保持され、その雄具本体122が後足部底8
と結合されるべき前足部底6の端面部から突出する。こ
の雄具本体122は、全体が断面矩形の筒状に構成され
るとともに、その先端側にアーム124を介して水平板
状のストッパー125が連設保持されている。このスト
ッパー125を保持するアーム124は上下方向での弾
性変形が可能である。また、雄具本体122の上面と下
面の長手方向には、雌具B側の突条に案内されるための
案内溝126が形成されている。また、雄具B′の基端
部134が前足部ミッドソール61に対して強固に接合
され、着脱用止め具12が適切なシャンク機能を果すこ
とができるようにするため、前記基端部134は前足部
ミッドソール61の前記溝62の底面と係合する矩形状
の比較的大きい底面を有するとともに、その両側面に前
記溝62の両側内面の段部620と係合する段部134
0を有している。また、この基端部134の上面は前足
部ミッドソール61の前記溝62に差し込まれた際に、
同ソール上面と略面一なるような傾斜面に構成されてい
る。
【0047】前記雄具Bは図11及び図16〜図18に
示されるように、前記雄具B′の雄具本体122を嵌挿
させるために一端が開口120した鞘状の部材であり、
全体が台座13を介して前記後足部底8の収容部83内
に収容され、その開口部120が前足部底6と結合され
るべき後足部底8の端面部に位置している。この雌具B
の他端側の天板部には、差し込まれた雄具B′の前記ス
トッパー125を受け入れ、これを係止するための透孔
127が形成されている。
【0048】また、雌具B内部には水平なスライド面を
持つ支持座128が形成され、そのスライド面に前記雄
具B′のストッパー125の先端下面を係脱可能に係止
してこれを透孔127内に保持するための第2ストッパ
ー129が、雌具長手方向スライド可能に配置されてい
る。この第2ストッパー129の本体上面にはスライド
操作用のつまみ135が突設され、このつまみ135は
雌具Bの天板部に前記透孔127と隣接して設けられた
透孔130内に位置している。このつまみ135を操作
して第2ストッパー129を雌具長手方向でスライドさ
せることにより、この第2ストッパー129の先端を前
記ストッパー125の先端下面に対して係脱させること
が可能である。
【0049】雌具B内側の底面及び天井面には、前記雄
具B′の案内溝126と係合して雄具B′を案内するた
めの突条131が雌具長手方向に沿って形成されてい
る。また、雌具Bの両外側面には、前記台座13の内側
の突起に係合して雌具Bを台座13に対して機械的に且
つ着脱可能に固定するための複数の溝132が形成され
ている。この溝132は逆L字状の溝であり、下端が雌
具Bの底部側に開放している。また、本実施形態の雌具
Bと前記雄具B′とからなる着脱用止め具12には上述
したようにシャンク機能を持たせており(すなわち、靴
底のシャンク材として機能させる)、このため上述した
ような素材で構成されるとともに、前足部底6と後足部
底8のシャンク相当個所に配設される。
【0050】以上のような着脱用止め具12は、前記雄
具B′(雄具本体122)を雌具B内に差し込むことに
より、前足部底6と後足部底8の端部どうしを着脱可能
に結合する。前記雄具B′の雄具本体122は、その先
端側でストッパー125を保持するアーム124を弾性
変形させた状態で雌具Bの内部に差し込まれるが、雄具
本体122が雌具Bの最内方まで差し込まれた状態で、
前記ストッパー125は雌具Bの天板部に形成された透
孔127の位置に達し、ここで弾性変形を解かれて透孔
127に入り込む。また、この状態で第2ストッパー1
29がストッパー125の先端下面を係脱可能に係止し
てこれを透孔127内に保持する。これにより雄具B′
に引き抜き力が作用しても、ストッパー125の端縁が
透孔127の縁部により係止されるため、雄具B′の雌
具Bからの抜けが確実に防止される。
【0051】また、雄具B′を雌具Bから引く抜く場合
には、前記つまみ135を操作して第2ストッパー12
9を反雄具方向にスライドさせることにより第2ストッ
パー129によるストッパー125先端下面の係止状態
を解除し、この状態で靴の内側から前記ストッパー12
5を下方に押し込む。これによりアーム124が弾性変
形してストッパー125が透孔127から押し出され、
ストッパー125の端縁が透孔127の縁部に係止され
た状態が解除されるため、雄具B′を雌具Bから容易に
引く抜くことができる。
【0052】雌具Bが保持される前記台座13は、その
内部に前記雌具B全体を収納してこれを保持するための
もので、その一端側と上部が開放した容器状の構造を有
するとともに、その両側部の内側には前記雌具Bの両外
側面に形成された溝132に係脱可能に係合させるため
の複数の突起133が設けられている。本実施形態にお
いて、このような台座13を介して雌具Bを後足部底8
側に取り付け、且つ台座13と雌具Bを分離可能なよう
に機械的に結合させる構造としているのは、例えば、後
足部底8の後足部アウトソール80を交換する際、雌具
Bを取り外して再利用できるようにするためである。
【0053】なお、上記のように溝と突起とにより台座
13と雌具Bとを機械的に結合する構造は、台座13の
両側部内面と雌具Bの両外側面のうちの一方に溝132
を、他方に突起133を設けるようにすればよい。前記
着脱用止め具12の構造や形状等については、図16〜
図18に示されるものに限定されるものではなく、任意
の構造や形状のものを採用することができる。但し、い
ずれの場合でも着脱用止め具12にはシャンク機能を持
たせることが望ましい。
【0054】次に、上述したような各構成部材から本発
明法に従って靴を製造する工程を説明すると、まず図1
0に示す前足部パートについては、前記前足部底6を構
成する前足部アウトソール60と前足部ミッドソール6
1とを接合するとともに、前足部ミッドソール61に前
足部アッパー5を接合して前足部パート1を形成する。
また、その際には前足部ミッドソール61の溝部62内
に着脱用止め具12の雄具B′の基端部134が嵌着固
定(例えば、接着剤による接着)される。なお、前足部
アウトソール60、前足部ミッドソール61及び前足部
アッパー5の各間の接合方法は任意であり、接着剤によ
る接着、ビス止め、縫着等の方法が採用できるが、接着
剤による接着が最も簡便である。
【0055】また、図11に示す後足部パートについて
は、後足部底8を構成する後足部アウトソール80と後
足部ミッドソール81とをソール固定用プレート82を
介在させて接合するとともに、後足部ミッドソール81
に後足部アッパー7を接合して後足部パート2を形成す
る。また、その際には後足部アウトソール80と後足部
ミッドソール81の収容部83,83′に着脱用止め具
用の台座13が嵌着されるが、この台座13は後足部ア
ウトソール80にのみ接合固定(例えば、接着剤による
接着)される。そして、この台座13の内側には雌具B
が着脱可能に固定される。雌具Bを台座13に固定する
には、雌具Bの両外側面に形成された溝132を台座1
3の両側部内面に形成された突起133に係合させて雌
具Bを台座13内に嵌着した後、雌具Bを台座13の長
手方向でスライドさせ、雌具Bの逆L状の溝132の先
端に台座13の突起133をスライド移動させる。これ
により雌具Bが上下方向で台座13に拘束され、台座1
3からの抜けが確実に防止される。
【0056】後足部アウトソール80、ソール固定用プ
レート82、後足部ミッドソール81、後足部アッパー
7の各間や後足部アウトソール80と台座13間の接合
方法は基本的には任意であり、接着剤による接着、ビス
止め、縫着等の方法が採用できるが、後足部アウトソー
ル80を交換する際の簡便性と後足部アウトソール80
の脱落防止等の点を考慮した場合、図19に示すように
ゴム製の後足部アウトソール80の上面に接着剤により
ソール固定用プレート82を接合し、このソール固定用
プレート82と一体化した後足部アウトソール80に対
して後足部ミッドソール81と後足部アッパー7とを同
アッパーの上からビス止めにより接合する方法が特に好
ましい。図において、14はビスである。
【0057】以上の工程により、図12に示されるよう
な靴本体が土踏まず部(本実施形態では土踏まず中心部
4)を基点(境)に前後に分割された前足部パート1と
後足部パート2が形成される。次いで、前記前足部パー
ト1の前足部アッパー5と前記後足部パート2の後足部
アッパー7の対向した各端縁部どうしを着脱用止め具1
1(雄具A、雌具A′)により着脱可能に結合するとと
もに、前足部底6と後足部底8とを着脱用止め具12
(雌具B、雄具B′)により着脱可能に結合することに
より、前足部パート1と後足部パート2とを結合して靴
本体を形成し、この靴本体にインナーソール3を内設す
ることにより靴が完成する。
【0058】そして、以上のような実施形態において
も、先に述べたようにウィズの異なる複数の前足部パー
ト1又は後足部パート2若しくはそれらの両方を形成
(製造)し、これらウィズの異なる複数のパート(前足
部パート1又は後足部パート2若しくはそれらの両方)
から任意のパートを選択して前足部パート1と後足部パ
ート2を上記のように結合することにより、1つのサイ
ズでウィズが異なる複数種類の靴を製造することができ
る。
【0059】また、サイズ又はウィズ若しくはそれらの
両方が異なる複数の前足部パート1又は後足部パート2
若しくはそれらの両方を形成(製造)し、これらサイズ
及び/又はウィズの異なる複数のパート(前足部パート
1又は後足部パート2若しくはそれらの両方)から任意
のパートを選択して、前足部パート1と後足部パート2
を上記のように結合することにより、左右の靴のサイズ
及び/又はウィズが異なる複数種類の靴を製造すること
ができる。
【0060】また、靴の構成部材である前足部アッパー
5、前足部底6(前足部アウトソール60、前足部ミッ
ドソール61)、後足部アッパー7及び後足部底8(後
足部アウトソール80、後足部ミッドソール81))を
全て樹脂製として、これらの構成部材を接着剤で接合す
ることにより前足部パート1と後足部パート2を形成
し、上記構成部材のいずれかが損傷又は損耗したような
場合には、接着剤による接合部を剥がすことにより当該
損傷又は損耗した構成部材の交換を行うようにしてもよ
い。
【0061】図20及び図21は本願の第2の発明によ
る靴の製造方法及びこの製造方法により製造された靴の
一実施形態を示すもので、図20は靴の製造前の構成部
材である前足部パート及び後足部パートを示す平面図、
図21は製造された靴(製品)を示す斜視図である。図
20に示される靴の構成部材は、靴本体の土踏まず部
(本実施形態では土踏まず中心部4)を基点(境)に前
後に分割された前足部パート9(一体前足部パート)及
び後足部パート10(一体後足部パート)と、形成され
た靴本体に内設されるインナーソール(図示せず)とか
らなる。
【0062】このような構成部材からなる靴の製造工程
では、前足部アッパー90と前足部底91とを一体成形
して前記前足部パート9を形成するとともに、後足部ア
ッパー100と後足部底101とを一体成形して前記後
足部パート10を形成する。このような前足部パート
9、後足部パート10の一体成形はモールド成型等によ
り行われ、前足部パート9と後足部パート10はとも
に、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂等を素材としてアッ
パーと靴底が一体に形成される。
【0063】前記前足部パート9の前足部アッパー90
と前記後足部パート10の後足部アッパー100は、互
いの対向する各端縁部を着脱可能に結合するための結合
手段として図1〜図9の実施形態と同様の着脱用止め具
11を有している。その構造や取り付け固定方法等は図
1〜図9の実施形態と同じであるため、詳細な説明は省
略する。また、前足部パート9の前足部底91と後足部
パート10の後足部底101も、互いの端部を着脱可能
に結合するための結合手段として図1〜図9の実施形態
と同様の着脱用止め具12を有している。その構造や取
り付け固定方法等は図1〜図9の実施形態と同じである
ため、詳細な説明は省略する。
【0064】これら着脱用止め具11を構成する雄具A
及び雌具A′や着脱用止め具12を構成する雌具B及び
雄具B′は、前足部パート9及び後足部パート10の一
体成形時にモールドにセットすることで、成形時に同時
に取り付け固定されるようにしてもよいし、或いは成形
された前足部パート9、後足部パート10に後で取り付
けるようにしてもよい。また、着脱用止め具11,12
としては図10〜図18の実施形態で示したものを適用
してもよい。
【0065】上記の工程により前足部パート9と後足部
パート10をそれぞれ形成した後、前足部パート9と後
足部パート10を着脱用止め具11,12により結合す
る。すなわち、前足部パート9の前足部アッパー90と
後足部パート10の後足部アッパー100の対向した各
端縁部を着脱用止め具11により着脱可能に結合すると
ともに、前足部底91と後足部底101の端部を着脱用
止め具12により着脱可能に結合することにより、前足
部パート9と後足部パート10とを結合して靴本体を形
成し、この靴本体にインナーソール(図示せず)を内設
することにより図21に示すような靴が完成する。
【0066】そして、このような本発明法による靴の製
造工程において各個人の足の形状に適合した既成靴を製
造する場合、ある任意のサイズの靴を製造するに際し、
ウィズの異なる複数の前足部パート9又は後足部パート
10若しくはそれらの両方を形成(製造)する。そし
て、これらウィズの異なる複数のパート(前足部パート
9又は後足部パート10若しくはそれらの両方)から任
意のパートを選択して前足部パート9と後足部パート1
0を上記のように結合するものであり、これにより1つ
のサイズでウィズが異なる複数種類の靴を製造すること
ができる。例えば、ウィズの異なる前足部パート9を5
種類、同じくウィズの異なる後足部パート10を3種類
形成しておけば、1つのサイズでウィズが異なる計15
種類の靴を製造することができる。
【0067】また、左右の足のサイズや足幅が異なるよ
うなケースに対応する場合、サイズ又はウィズ若しくは
それらの両方が異なる複数の前足部パート9又は後足部
パート10若しくはそれらの両方を形成(製造)する。
そして、これらサイズ及び/又はウィズの異なる複数の
パート(前足部パート9又は後足部パート10若しくは
それらの両方)から任意のパートを選択して、前足部パ
ート9と後足部パート10を上記のように結合すること
により、左右の靴のサイズ及び/又はウィズが異なる複
数種類の靴を製造することができる。
【0068】このように本発明法によれば、ウィズ等が
異なる何種類かの前足部パート9及び/又は後足部パー
ト10を形成し、これらを適宜組み合わせて結合するこ
とにより、1つのサイズでウィズが異なる複数種類の靴
を容易に製造することができ、また左右のサイズやウィ
ズが異なるような靴も容易に製造することができる。ま
た、本発明法により製造される靴は、いつでも前足部パ
ート9と後足部パート10とに分離することが可能であ
るため、いずれかのパートが損傷又は損耗したような場
合でも当該パートを容易に交換することができる。
【0069】また、本発明の製造方法は狭義の靴だけで
なく、サンダルにも適用できる。図22は本発明をサン
ダルに適用した場合の前足部パート及び後足部パートの
各構成部材を示した斜視図であり、サンダルの場合には
前足部アッパー5と後足部アッパー7は元々分離してい
るので、前足部アッパー5と後足部アッパー7を結合す
る結合手段、すなわち図1〜図9や図10〜図18の実
施形態における着脱用止め具11に相当する部材はな
い。一方、前足部底6と後足部底8を結合する結合手段
については、図示していないが図1〜図9や図10〜図
18の実施形態と同様の着脱用止め具12を有してい
る。
【0070】図22に示される靴(サンダル)の構成部
材は、前足部アッパー5と、後足部アッパー7と、靴本
体の土踏まず部(本実施形態では土踏まず中心部4)を
基点(境)に前後に分割された前足部底6及び後足部底
8と、形成された靴本体に内設されるインナーソール
(図示せず)とからなり、さらに前記前足部底6は前足
部アウトソール60と前足部ミッドソール61とから構
成され、また後足部底8は後足部アウトソール80と後
足部ミッドソール81とこれら両部材間に介在するソー
ル固定用プレート82とから構成されている。
【0071】そして、これらの構成部材の構成は前足部
アッパー5と後足部アッパー7を結合する結合手段(着
脱用止め具11)がない点を除き図10〜図18の実施
形態と全く同様であり、したがってまた、本発明法に従
った製造工程も前足部アッパー5と後足部アッパー7を
結合する工程がない点を除き図10〜図18の実施形態
と全く同様である。すなわち、この製造工程は前記前足
部アッパー5を前記前足部底6に接合して前足部パート
1を形成する工程と、前記後足部アッパー7を前記後足
部底8に接合して後足部パート2を形成する工程と、前
記前足部パート1の前足部底6と前記後足部パート2の
後足部底8とを結合手段(例えば、着脱止め具12)に
より着脱可能に結合することにより、前記前足部パート
1と前記後足部パート2とを結合して靴本体を形成する
工程とを有し、このようにして形成された靴本体にイン
ナーソール(図示せず)が内設される。
【0072】さらに、前足部パートと後足部パートを一
体成形することによりサンダルを製造する場合には、靴
の構成部材は図20及び図21の実施形態と同様に(以
下、図20及び図21の実施形態と同一の符号を用い
る)、靴本体の土踏まず部(例えば、土踏まず中心部
4)を基点(境)に前後に分割された前足部パート9
(一体前足部パート)及び後足部パート10(一体後足
部パート)と、形成された靴本体に内設されるインナー
ソールとからなる。
【0073】そして、これらの構成部材の構成は前足部
アッパー90と後足部アッパー100を結合する結合手
段(着脱用止め具11)がない点を除き図20及び図2
1の実施形態と全く同様であり、したがってまた、本発
明法に従った製造工程も前足部アッパー90と後足部ア
ッパー100を結合する工程がない点を除き図20及び
図21の実施形態と全く同様である。すなわち、この製
造工程は、前足部アッパー90と前足部底91とを一体
成形して前足部パート9を形成する工程と、後足部アッ
パー100と後足部底101とを一体成形して後足部パ
ート10を形成する工程と、前記前足部パート9の前足
部底91と前記後足部パート10の後足部底101とを
結合手段(例えば、着脱止め具12)により着脱可能に
結合することにより、前記前足部パート9と前記後足部
パート10とを結合して靴本体を形成する工程とを有
し、このようにして形成された靴本体にインナーソール
が内設される。
【0074】そして、以上のようなサンダルについて
も、先に述べたようにウィズの異なる複数の前足部パー
ト1又は後足部パート2若しくはそれらの両方を形成
(製造)し、これらウィズの異なる複数のパート(前足
部パート1又は後足部パート2若しくはそれらの両方)
から任意のパートを選択して前足部パート1と後足部パ
ート2を上記のように結合することにより、1つのサイ
ズでウィズが異なる複数種類のサンダルを製造すること
ができる。
【0075】また、サイズ又はウィズ若しくはそれらの
両方が異なる複数の前足部パート1又は後足部パート2
若しくはそれらの両方を形成(製造)し、これらサイズ
及び/又はウィズの異なる複数のパート(前足部パート
1又は後足部パート2若しくはそれらの両方)から任意
のパートを選択して、前足部パート1と後足部パート2
を上記のように結合することにより、左右のサンダルの
サイズ及び/又はウィズが異なる複数種類のサンダルを
製造することができる。
【0076】以上述べた本発明の詳細及び実施形態から
して、本発明では請求項1〜8に記載のいずれか製造方
法及び請求項9〜16に記載のいずれかの靴において、
以下のような態様を採ることができる。 前足部アッパーと後足部アッパーとの結合手段が、
前足部アッパーと後足部パートの対向した各端縁部に設
けられる、下記(a)〜(c)のいずれかの着脱用止め具であ
る。 (a) 前足部アッパーと後足部アッパーのうちのいずれか
一方に設けられる複数の突起と、他方に設けられ、前記
突起が着脱可能に嵌挿して係止される複数の係止孔 (b) 前足部アッパーと後足部アッパーにそれぞれ構成部
材が設けられるマジックテープ (c) 前足部アッパーと後足部アッパーにそれぞれ構成部
材が設けられるファスナー
【0077】 前足部底と後足部底との結合手段が、
前足部底と後足部底のうちのいずれか一方に設けられる
雄具(雄部材)と他方に設けられる雌具(雌部材)とか
らなる着脱用止め具であり、該着脱用止め具は靴底内部
にあってシャンク機能を有し、前記雄具(雄部材)は、
その本体が結合されるべき靴底部材(前足部底又は後足
部底)の端面に突設され、前記雌具(雌部材)は靴底部
材(後足部底又は前足部底)の内部に配設され、その雄
具嵌挿用の開口部が結合されるべき靴底部材(後足部底
又は前足部底)の端面に面している。
【0078】 上記において、前足部底が、構成部
材として前足部アウトソールと前足部ミッドソールとを
有し、着脱用止め具を構成する雄具(雄部材)又は雌具
(雌部材)が前記前足部ミッドソールに接合固定され
る。 上記又はにおいて、後足部底が、構成部材とし
て後足部アウトソールと後足部ミッドソールとを有し、
着脱用止め具を構成する雌具(雌部材)又は雄具(雄部
材)が前記後足部アウトソールに接合固定される。 上記において、後足部アウトソールに着脱用止め
具収納用の台座が接合固定され、該台座に着脱用止め具
を構成する雌具(雌部材)又は雄具(雄部材)が着脱可
能に固定される。
【0079】 上記〜のいずれかにおいて、着脱
用止め具を構成する雄具(雄部材)は、雌具(雌部材)
内に差し込まれた際に、雌具(雌部材)の一部と係脱可
能に係合するストッパーを有する。 上記において、ストッパー又はその支持部材(例
えば、支持アーム)は上下方向に弾性変形可能であると
ともに、雄具(雄部材)の本体は前記ストッパー又はそ
の支持部材を弾性変形させることにより雌具(雌部材)
内に差し込み可能であり、雌具(雌部材)の天板部には
雄具(雄部材)の本体を雌具(雌部材)内に差し込んだ
状態で前記ストッパー又はその支持部材の弾性変形を解
除し、ストッパーをその内側に位置させることにより係
止する透孔が形成され、且つ該透孔内に係止されたスト
ッパーは靴の内側から下方(透孔外)への押し込みが可
能である。 上記において、雌具(雌部材)は透孔内に係止さ
れたストッパーの下面を係脱可能に係止し、透孔内に保
持するスライド可能な第2のストッパーを有する。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ウィ
ズ等が異なる何種類かの前足部パート及び/又は後足部
パートを形成し、これらを適宜組み合わせて結合するこ
とにより、1つのサイズでウィズが異なる複数種類の靴
を容易に製造することができ、また左右のサイズやウィ
ズが異なるような靴も容易に製造することができる。こ
のため個々人の足の形状に適合した既成靴を提供するこ
とができる。また、任意の素材やデザインの前足部パー
トと後足部パートとを必要な種類組み合わせることによ
り、豊富なデザインバリエーションを持つ靴を提供する
ことができる。このため装着者の趣味・嗜好に合わせ
て、靴本体のデザイン・カラー・素材を自由に変更する
ことが可能となり、満足度の高い個人使用の靴を供給す
ることができる。
【0081】また、本発明法により製造される靴は、い
つでも前足部パートと後足部パートとに分離することが
可能であるため、いずれかのパートが損傷又は損耗した
ような場合でも当該パートを容易に交換することができ
る。さらに、本発明の製造方法によれば、靴の最終完成
型までのリードタイムが従来方法に比較して短縮でき
る、靴を構成する部材が少ないため部品損失が減り、生
産の歩留まりが良好となる、などの利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1の発明の一実施形態における靴の製
造前の各構成部材を示す斜視図
【図2】図1の実施形態における前足部パート及び後足
部パートとインナーソールを示す斜視図
【図3】図1の実施形態における前足部パート及び後足
部パートを示す側面図
【図4】図1の実施形態において製造された靴を示す斜
視図
【図5】図1の実施形態における前足部アッパーと後足
部アッパーとを結合するための着脱用止め具を示す説明
【図6】図5に示す着脱用止め具の長手方向に沿った断
面図
【図7】図1の実施形態における前足部底と後足部底と
を結合するための着脱用止め具の非連結状態での半断側
面図
【図8】図7に示す着脱用止め具の連結状態での半断側
面図
【図9】図7に示す着脱用止め具の連結状態での半断底
面図
【図10】本願の第1の発明の他の実施形態における靴
の製造前の前足部パート側の各構成部材を示す斜視図
【図11】図10の実施形態における靴の製造前の後足
部パート側の各構成部材を示す斜視図
【図12】図10の実施形態における前足部パート及び
後足部パートとインナーソールを示す側面図
【図13】図12中のXIII−XIII線に沿う矢視
【図14】図12中のXIV−XIV線に沿う矢視図
【図15】図10の実施形態における前足部アッパーと
後足部アッパーとを結合するための着脱用止め具を示す
説明図
【図16】図10の実施形態における前足部底と後足部
底とを結合するための着脱用止め具の非連結状態での斜
視図
【図17】図16に示す着脱用止め具の連結状態での半
断側面図
【図18】図16に示す着脱用止め具の連結状態での半
断平面図
【図19】図12の実施形態における後足部パートの各
構成部材の好ましい接合形態を示す斜視図
【図20】本願の第2の発明の一実施形態における靴の
製造前の構成部材である前足部パート及び後足部パート
を示す斜視図
【図21】図20の実施形態において製造された靴を示
す斜視図
【図22】本願発明をサンダルに適用する場合の前足部
パート及び後足部パートの構成部材を示す斜視図
【符号の説明】
1,9…前足部パート、2,10…後足部パート、3…
インナーソール、4…土踏まず中心部、5,90…前足
部アッパー、6,91…前足部底、7,100…後足部
アッパー、8,101…後足部底、11,12…着脱用
止め具、13…台座、14…ビス、60…前足部アウト
ソール、61…前足部ミッドソール、62…溝、80…
後足部アウトソール、81…後足部ミッドソール、82
…ソール固定用プレート、83,83′…収容部、11
0…突起、111…係止孔、120…開口部、121…
透孔、122…雄具本体、123…ストッパー、124
…アーム、125…ストッパー、126…案内溝、12
7…透孔、128…支持座、129…第2ストッパー、
130…透孔、131…突条、132…溝、133…突
起、134…基端部、135…つまみ部、620…段
部、810…先端側部分、1340…段部、A…雄具、
A′…雌具、B…雌具、B′…雄具、x,y…拡径部、
s…間隙
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A43B 13/42 A43B 13/42

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏ま
    ず部を基点に前後に分割された前足部アッパー及び後足
    部アッパーと、靴本体の土踏まず部を基点に前後に分割
    された前足部底及び後足部底と、形成された靴本体に内
    設されるインナーソールとからなる靴を製造する方法で
    あって、 前記前足部アッパーを前記前足部底に接合して前足部パ
    ートを形成する工程と、 前記後足部アッパーを前記後足部底に接合して後足部パ
    ートを形成する工程と、 前記前足部パートの前足部アッパーと前記後足部パート
    の後足部アッパーとを結合手段により着脱可能に結合
    し、且つ前記前足部パートの前足部底と前記後足部パー
    トの後足部底とを結合手段により着脱可能に結合するこ
    とにより、前記前足部パートと前記後足部パートとを結
    合して靴本体を形成する工程とを有することを特徴とす
    る靴の製造方法。
  2. 【請求項2】 構成部材が少なくとも、前足部アッパー
    と、後足部アッパーと、靴本体の土踏まず部を基点に前
    後に分割された前足部底及び後足部底と、形成された靴
    本体に内設されるインナーソールとからなる靴を製造す
    る方法であって、 前記前足部アッパーを前記前足部底に接合して前足部パ
    ートを形成する工程と、 前記後足部アッパーを前記後足部底に接合して後足部パ
    ートを形成する工程と、 前記前足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足
    部底とを結合手段により着脱可能に結合することによ
    り、前記前足部パートと前記後足部パートとを結合して
    靴本体を形成する工程とを有することを特徴とする靴の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏ま
    ず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後足部
    パートと、形成された靴本体に内設されるインナーソー
    ルとからなる靴を製造する方法であって、 前足部アッパーと前足部底とを一体成形して前記前足部
    パートを形成する工程と、 後足部アッパーと後足部底とを一体成形して前記後足部
    パートを形成する工程と、 前記前足部パートの前足部アッパーと前記後足部パート
    の後足部アッパーとを結合手段により着脱可能に結合
    し、且つ前記前足部パートの前足部底と前記後足部パー
    トの後足部底とを結合手段により着脱可能に結合するこ
    とにより、前記前足部パートと前記後足部パートとを結
    合して靴本体を形成する工程とを有することを特徴とす
    る靴の製造方法。
  4. 【請求項4】 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏ま
    ず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後足部
    パートと、形成された靴本体に内設されるインナーソー
    ルとからなる靴を製造する方法であって、 前足部アッパーと前足部底とを一体成形して前記前足部
    パートを形成する工程と、 後足部アッパーと後足部底とを一体成形して前記後足部
    パートを形成する工程と、 前記前足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足
    部底とを結合手段により着脱可能に結合することによ
    り、前記前足部パートと前記後足部パートとを結合して
    靴本体を形成する工程とを有することを特徴とする靴の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前足部パートの前足部アッパーと後足部
    パートの後足部アッパーとの結合手段が、その構成部材
    が前記前足部アッパーと前記後足部アッパーにそれぞれ
    設けられた着脱用止め具であることを特徴とする請求項
    1又3に記載の靴の製造方法。
  6. 【請求項6】 前足部パートの前足部底と後足部パート
    の後足部底との結合手段が、その構成部材が前記前足部
    底と前記後足部底にそれぞれ設けられた、シャンク機能
    を有する着脱用止め具であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4又は5に記載の靴の製造方法。
  7. 【請求項7】 ある任意のサイズの靴を製造するに際
    し、ウィズの異なる複数の前足部パート及び/又は後足
    部パートを形成し、これらウィズの異なる複数のパート
    から任意のパートを選択して前足部パートと後足部パー
    トを結合することにより、1つのサイズでウィズが異な
    る複数種類の靴を製造することを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5又は6に記載の靴の製造方法。
  8. 【請求項8】 サイズ及び/又はウィズの異なる複数の
    前足部パート及び/又は後足部パートを形成し、これら
    サイズ及び/又はウィズの異なる複数のパートから任意
    のパートを選択して前足部パートと後足部パートを結合
    することにより、左右の靴のサイズ及び/又はウィズが
    異なる複数種類の靴を製造することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6に記載の靴の製造方法。
  9. 【請求項9】 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏ま
    ず部を基点に前後に分割された前足部アッパー及び後足
    部アッパーと、靴本体の土踏まず部を基点に前後に分割
    された前足部底及び後足部底と、形成された靴本体に内
    設されるインナーソールとからなる靴であって、 前記前足部アッパーを前記前足部底に接合して形成され
    た前足部パートと、 前記後足部アッパーを前記後足部底に接合して形成され
    た後足部パートと、 前記前足部パートの前足部アッパーと前記後足部パート
    の後足部アッパーとを着脱可能に結合する結合手段と、 前記前足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足
    部底とを着脱可能に結合する結合手段と、 前記前足部パートと前記後足部パートとを前記両結合手
    段により結合して形成された靴本体に内設されるインナ
    ーソールとを有することを特徴とする靴。
  10. 【請求項10】 構成部材が少なくとも、前足部アッパ
    ーと、後足部アッパーと、靴本体の土踏まず部を基点に
    前後に分割された前足部底及び後足部底と、形成された
    靴本体に内設されるインナーソールとからなる靴であっ
    て、 前記前足部アッパーを前記前足部底に接合して形成され
    た前足部パートと、 前記後足部アッパーを前記後足部底に接合して形成され
    た後足部パートと、 前記前足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足
    部底とを着脱可能に結合する結合手段と、 前記前足部パートと前記後足部パートとを前記結合手段
    により結合して形成された靴本体に内設されるインナー
    ソールとを有することを特徴とする靴。
  11. 【請求項11】 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏
    まず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後足
    部パートと、形成された靴本体に内設されるインナーソ
    ールとからなる靴であって、 前足部アッパーと前足部底とを一体成形して形成された
    前記前足部パートと、 後足部アッパーと後足部底とを一体成形して形成された
    前記後足部パートと、 前記前足部パートの前足部アッパーと前記後足部パート
    の後足部アッパーとを着脱可能に結合する結合手段と、 前記前足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足
    部底とを着脱可能に結合する結合手段と、 前記前足部パートと前記後足部パートとを前記両結合手
    段により結合して形成された靴本体に内設されるインナ
    ーソールとを有することを特徴とする靴。
  12. 【請求項12】 構成部材が少なくとも、靴本体の土踏
    まず部を基点に前後に分割された前足部パート及び後足
    部パートと、形成された靴本体に内設されるインナーソ
    ールとからなる靴であって、 前足部アッパーと前足部底とを一体成形して形成された
    前記前足部パートと、 後足部アッパーと後足部底とを一体成形して形成された
    前記後足部パートと、 前記前足部パートの前足部底と前記後足部パートの後足
    部底とを着脱可能に結合する結合手段と、 前記前足部パートと前記後足部パートとを前記結合手段
    により結合して形成された靴本体に内設されるインナー
    ソールとを有することを特徴とする靴。
  13. 【請求項13】 前足部パートの前足部アッパーと後足
    部パートの後足部アッパーとの結合手段が、その構成部
    材が前記前足部アッパーと前記後足部アッパーにそれぞ
    れ設けられた着脱用止め具であることを特徴とする請求
    項9又は11に記載の靴。
  14. 【請求項14】 前足部パートの前足部底と後足部パー
    トの後足部底との結合手段が、その構成部材が前記前足
    部底と前記後足部底にそれぞれ設けられた、シャンク機
    能を有する着脱用止め具であることを特徴とする請求項
    9、10、11、12又は13に記載の靴。
  15. 【請求項15】 前足部パート及び/又は後足部パート
    が、ある任意のサイズの靴用に準備されたウィズの異な
    る複数の前足部パート及び/又は後足部パートの中から
    選択されたパートであることを特徴とする請求項9、1
    0、11、12、13又は14に記載の靴。
  16. 【請求項16】 前足部パート及び/又は後足部パート
    が、準備されたサイズ及び/又はウィズの異なる複数の
    前足部パート及び/又は後足部パートの中から選択され
    たパートであり、且つ左右の靴にサイズ及び/又はウィ
    ズの異なる前足部パート及び/又は後足部パートを用い
    たことを特徴とする請求項9、10、11、12、13
    又は14に記載の靴。
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