JP2002026338A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002026338A
JP2002026338A JP2000203612A JP2000203612A JP2002026338A JP 2002026338 A JP2002026338 A JP 2002026338A JP 2000203612 A JP2000203612 A JP 2000203612A JP 2000203612 A JP2000203612 A JP 2000203612A JP 2002026338 A JP2002026338 A JP 2002026338A
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semiconductor device
movable portion
layer
substrate
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Tokuo Fujitsuka
徳夫 藤塚
Atsushi Tsukada
厚志 塚田
Kentarou Mizuno
健太朗 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度の可動部を有する半導体装置を提供する
こと。 【解決手段】半導体から成る可動部にメッキを施すこと
で、可動部の質量、剛性、構造強度を大きくすることが
できる。SOI基板を用いれば、例えばエッチホールの
壁面のみにメッキを施した半導体装置を形成することも
容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動部を有する半
導体装置に関する。本発明は半導体のマイクロマシニン
グ技術による振動式センサに特に有効である。
【0002】
【従来の技術】シリコンマイクロマシニング技術によ
り、電極を有する可動部(振動子)を利用した振動式セ
ンサが開発されている。例えば特開平11−19063
5号公報の振動式角速度センサ900を図8に示す。振
動式角速度センサ900の要部は、大きな慣性質量を有
するマス部10と、ビーム21、22、23、24、、
301、302、311、312、313、314、4
10、411、412、420、421、422、43
0、431、432、440、441、442と、アン
カ511、512、521、522、531、532、
541、542及び各位置に配設された可動櫛場電極6
0、61、62、63並びにそれらと対向して形成され
る固定櫛場電極70、71、72、73、74、75で
ある。このうち、アンカ511乃至542と、固定櫛場
電極70乃至75接続されている電極80乃至85と
が、各々図示しない中間絶縁層(犠牲層)92を介して
半導体基板91に固定されている。マス部10、ビーム
21乃至24、301、302、311乃至314、4
10乃至442は下層の中間絶縁層(犠牲層)92が除
去されており、可動状態となっている。尚、マス部10
の下層の中間絶縁層(犠牲層)92の除去のため、マス
部10にはエッチホール340が設けられており、格子
状に形成されている。ビーム301、302、311乃
至314も同様に格子状に形成されている。
【0003】角速度センサ900は固定櫛場電極70、
73に交流電圧を印加し、可動櫛場電極60、63に生
じる励振振動(強制振動)により、上述アンカ511乃
至542を支点としてビーム410乃至442が湾曲す
ることによりマス部10が図8のx軸(上下方向)に振
動する。この時、紙面に垂直方向を軸とした(z軸回り
の)角速度Ωがマス部10に加わると、コリオリ力が発
生し、y軸方向の振動が励起され、ビーム21乃至24
が湾曲することによりマス部10が図8のy軸(左右方
向)に振動する。これを可動櫛場電極61、62と固定
櫛場電極71及び74、72及び75との間の静電容量
の変化として検出するものである。
【0004】また、図9に、SOI(Silicon On Insula
tor)基板から、固定部Sと可動部Mを形成する振動式角
速度センサ900の製造工程を示す。図9の(a)乃至
(d)はそれぞれの工程における断面図である。厚さ20
0〜1000μmのシリコン(Si)から成る支持基板91、酸化
ケイ素(SiO2)から成る中間絶縁層(犠牲層)92、シリ
コン(Si)からなる活性層93の3層から成るSOI基板
910を用意する(図9の(a))。酸化ケイ素(SiO2)
から成る中間絶縁層(犠牲層)92は、Si支持基板91上
に熱酸化膜として形成することができる。またSi活性層
93は、熱酸化膜として形成した中間絶縁層(犠牲層)
92を有するSi支持基板91に例えばCVD技術により
ポリシリコンを形成してもよく、或いは熱酸化膜として
形成した中間絶縁層(犠牲層)92を有するSi活性層
(単結晶シリコン基板)93をSi支持基板91に貼り合
わせて形成しても良い。
【0005】Si活性層93にアンドープシリケートグラ
ス(Undoped Silicate Glass, USG)94を形成してエ
ッチングによりマスクとし(図9の(b))、リアクテ
ィブイオンエッチングによりSi活性層93をトレンチエ
ッチングする(図9の(c))。この後、フッ酸系のウ
エット又はドライエッチにより中間絶縁層(犠牲層)92
及びマスクUSG94をエッチする。この際、アンダー
カットによりSi活性層93のビーム状、格子状部分の下
層の中間絶縁層(犠牲層)92は除去されることとなる。
このように、中間絶縁層(犠牲層)92を必要部分除去す
ることで、可動部M(下層の中間絶縁層(犠牲層)92が
除去された部分)と固定部S(下層の中間絶縁層(犠牲
層)92が除去されていない部分)を有する半導体装置
900を形成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば振動式角速度セ
ンサ900において、マス部10の質量が大きいほうが
角速度を検知する感度が大きい。これは、図8のような
座標系で、y軸方向に発生するコリオリ力Fは、マス部
10の質量をm、x軸方向の速度をv、z軸回りの角速
度をΩとして、F=2mvΩと、マス部10の質量にコ
リオリ力Fが比例するためである。ところがSOI基板
で角速度センサ900を製造する際には図9のように可
動部であるマス部10の下層の中間絶縁層(犠牲層)92
を全部除去する必要がある。すると、図8に示した通
り、マス部10はエッチホール340を有する格子状と
しなければならない。このエッチホールのアスペクト比
(ホール開口幅/エッチ深さ)にはおのずと限界があ
り、且つエッチ深さが深いものは加工装置も極めて高価
なものとなってしまう。また、フッ化水素による気相エ
ッチを使用すればエッチホールを小さくしてもエッチン
グは可能であるが、シリコンは密度が2.34g/cm3と小さ
く、エッチホールを小さくしてもマス部質量増化という
効果は小さい。
【0007】また、x軸方向の励振振動は可動部の共振
周波数で行うことが効率的である。この共振周波数が高
いことは、マス部10のy軸方向の速度vの増大をもた
らす。実際、活性層93の厚さが大きいと、ビーム21
その他のバネ定数が上がり、共振周波数を上げることが
できるが、バネ定数の増加はマス部10の変位の減少を
もたらす。結果、活性層93の厚さを大きくしてもコリ
オリ力の増加(角速度感度の増大)をもたらすものでは
なかった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は検出感度の高い振動型セン
サを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1に記載の手段によれば、基板と、エッチング
可能な犠牲層と、半導体層との少なくとも3層から成る
半導体積層基板から形成され、半導体層から成る可動部
を有する半導体装置において、可動部の表面の少なくと
も一部にメッキが施されたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の手段によれば、可
動部は、梯子状又は格子状の枠部を有するよう形成さ
れ、且つその梯子状又は格子状の枠部の各々の内側に、
空孔を残したままメッキが施されていることを特徴とす
る。ここで空孔を残したままとは、完全には塞がず、流
体の通過が可能であることを意味する。また、請求項3
に記載の手段によれば、可動部の、基板と相対する裏面
の少なくとも一部にメッキが施されたことを特徴とす
る。
【0011】また、請求項4に記載の手段によれば、半
導体積層基板は、SOI(SiliconOn Insulator)基板
であることを特徴とする。
【0012】また、請求項5に記載の手段によれば、基
板と、エッチング可能な犠牲層と、半導体層との少なく
とも3層から成る半導体積層基板から、半導体層から成
る可動部を形成する半導体装置の製造方法において、可
動部の表面の少なくとも一部にメッキを施すことを特徴
とする。
【0013】また、請求項6に記載の手段によれば、メ
ッキは、犠牲層のエッチングの前に行われることを特徴
とする。また、請求項7に記載の手段によれば、メッキ
の後、大きな空隙に相対する可動部のメッキをエッチバ
ックにより除去し、その後、犠牲層のエッチングを行う
ことを特徴とする。また、請求項8に記載の手段によれ
ば、メッキは、犠牲層のエッチングの後に行われること
を特徴とする。
【0014】また、請求項9に記載の手段によれば、可
動部を、梯子状又は格子状の枠部を有するよう形成し、
且つその梯子状又は格子状の枠部の各々の内側に、空孔
を残したままメッキを施すことを特徴とする。ここで空
孔を残したままとは、完全には塞がず、流体の通過が可
能であることを意味する。
【0015】更に請求項10に記載の手段によれば、半
導体積層基板は、SOI(SiliconOn Insulator)基板
であることを特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】半導体から成る可動部が金属に
よってメッキされた半導体装置は、可動部の質量を大き
いものとすることができる。また、その可動部の、バネ
定数、剛性(構造強度)、耐磨耗性を大きくすることが
できる(請求項1)。メッキは、2μm以上の大膜厚の
成膜が可能であり、且つ迅速に成膜できる。
【0017】このような可動部は、梯子状又は格子状の
枠部を有するよう形成されればそのメッキされる面積が
増大するので、上記効果が更に顕著となる(請求項
2)。メッキは成膜制御が容易であり、エッチングホー
ルを完全に塞がないよう制御可能である。
【0018】また、可動部の、基板と相対する裏面の少
なくとも一部にメッキが施されることで可動部の基板へ
のスティッキング(固着)を防止することができる。こ
れはメッキの表面が粗いことによる(請求項3)。
【0019】この様な可動部を有する半導体装置はシリ
コン/酸化ケイ素/シリコンの3層構造からなるSOI
基板を用いれば容易に形成することができ、且つ、メッ
キの際、可動部のみ導通してメッキすることが容易であ
る(請求項4)。
【0020】請求項5、9、10はそれぞれ請求項1、
2、4の半導体装置の製造方法であり、各々同様の効果
を有する。
【0021】メッキを、犠牲層のエッチングの前に行う
ことで、可動部の基板と相対する裏面にはメッキを施さ
ないようにすることができる(請求項6)。また、エッ
チバックを行うことで、不要部のメッキの除去が容易と
なる(請求項7)。一方、犠牲層のエッチングの後にメ
ッキを施せば、請求項3に記載のような可動部の基板と
相対する裏面にメッキを施した半導体装置を容易に製造
することができる(請求項8)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
例示する。尚、本発明は下記の実施例に限定されない。
【0023】〔第1実施例〕図1に本発明の第1の実施
例に係る半導体装置の製造方法の工程の要部を断面図に
より示す。厚さ200〜1000μmのシリコン(Si)から成る支
持基板1、酸化ケイ素(SiO2)から成る中間絶縁層(犠牲
層)2、シリコン(Si)からなる活性層3の3層から成る
SOI基板を用意し、従来通りSi活性層3をトレンチエ
ッチする。(図1の(a))。こうして、可動部Mとな
る、エッチホール340を囲む活性層3mと、空隙35
0を介して固定部Sとなる活性層3sとが形成される。
可動部Mとなるべき活性層3mに負電位をかけ、金(Au)
によりメッキを行う。すると、可動部Mとなるべき活性
層3m表面には金メッキ層5が形成され、固定部Sとな
るべき活性層3sには金メッキ層が形成されない。なお
エッチホール340は次の工程のドライエッチングのた
め、少なくとも気体が通過可能なよう、完全には塞がな
い(図1の(b))。こののちフッ化水素系のドライエ
ッチングにより酸化ケイ素(SiO2)から成る中間絶縁層
(犠牲層)2を除去する。エッチホール340を通って
可動部Mとなるべき活性層3m下層の中間絶縁層(犠牲
層)2はアンダーカットにより除去される。こうして、
可動部Mは、密度2.34g/cm3のSi表面に密度19.3g/cm3
金(Au)メッキが施された、マス部の慣性質量の大きいも
のとすることができる。また、可動部Mは、剛性及び構
造強度を上げることができる。
【0024】図2は図1の第1実施例の変形であり、ト
レンチエッチに用いたUSG層4を残したまま金(Au)メ
ッキを行うものである。図2の(b)のように、金メッ
キ層5は、可動部Mとなるべき活性層3mの側面にのみ
形成され、SOI基板の厚み方向には形成されない。こ
うして、可動部Mの活性層3mの、SOI基板の厚みを
変化させずに金(Au)メッキが施された、マス部の慣性質
量の大きい半導体装置を形成することができる(図2の
(c))。
【0025】金(Au)メッキによる慣性質量の増加につい
て、一例を示す。一辺202μmの正方形のマス部10に、
一辺8μmの正方形のエッチホール340を20×20個形成
した場合を考える。各エッチホール340は、幅2μmの
格子状のSi活性層3で囲まれていることになる。ここに
均一に2μmの金メッキを施すことを考える。各エッチホ
ール1個ごとに、外辺10μm、内辺8μmのSiから成る枠
部から、外辺10μm、内辺8μmのSiから成る外枠部と、
外辺8μm内辺4μmのAuから成る内枠部とになるので、Au
とSiの密度比19.3/2.34=8.25から、メッキ後/前重量比
は、 1 + 8.25×(82−42)/(102−82) = 12 と、12倍となる。ただし、図2のような、SOI基板の
厚みを変化させずに金(Au)メッキが施されたマス部の場
合とした。このように、マス部を格子状に形成したのち
メッキすることで、マス部の慣性質量は10倍以上とする
ことも可能である。
【0026】〔第2実施例〕本実施例においては、エッ
チバックを行い、エッチングホール壁面以外のメッキを
除去した半導体装置の製造方法を示す。図3の(a)の
ように、マス部10のエッチホール340以外の可動部
Mとなるべき活性層3mの壁面について、充分な大きさ
の空隙350となるよう構成する。ここに、マス部10
のエッチホール340を完全には塞がない程度に金(Au)
メッキ5を形成する(図3の(b))。次に、ウエット
エッチングによりエッチホール340の壁面以外のメッ
キを除去する。エッチ液としては、王水、ヨウ素/ヨウ
化カリ水溶液、ヨウ素/ヨウ化アンモニウム/メタノー
ル水溶液等任意である。メッキで小さくなったエッチホ
ール340が充分小さければ、エッチ液が浸入しない。
こうして、メッキで小さくなったエッチホール340の
壁面以外のメッキ層5が除去できる(図3の(c))。
この後フッ化水素系のドライエッチにより可動部M下層
の中間絶縁層(犠牲層)2を除去すれば、マス部10の
エッチホール340の壁面のみにメッキの施された、マ
ス部の慣性質量の大きい半導体装置を製造することがで
きる(図3の(d))。このような半導体装置は、必要
部分にのみメッキを施しているので、例えば湾曲及び振
動するビームからのメッキの剥離の心配がなく、そのよ
うなビームの力学特性が容易に設計でき、信頼性の高い
ものとすることができる。また、半導体装置中の機械部
品としての剛性及び構造強度を上げ、変形しにくい構造
体とし、伝達損失を低減できる。
【0027】図4は図3の第2実施例の変形であり、ト
レンチエッチに用いたUSG層4を残したまま金(Au)メ
ッキを行うものである。図4の(b)のように、金メッ
キ層5は、可動部Mとなるべき活性層3mの側面にのみ
形成され、SOI基板の厚み方向には形成されない。こ
の様にしても、マス部10のエッチホール340の壁面
のみにメッキの施された、マス部の慣性質量の大きい半
導体装置を製造することができる。
【0028】〔第3実施例〕本実施例においては、中間
絶縁層(犠牲層)92をエッチした後にメッキを施し、可
動部Mの裏面をもメッキすることでスティッキング防止
効果を加えた半導体装置の製造方法を示す。図5のよう
に、厚さ200〜1000μmのシリコン(Si)から成る支持基板
1、酸化ケイ素(SiO2)から成る中間絶縁層(犠牲層)
2、シリコン(Si)からなる活性層3の3層から成るSO
I基板を用意し(図5の(a))、従来通りSi活性層3
をトレンチエッチする。(図5の(b)、(c))。こ
の後フッ酸系のウエットエッチ又はフッ化水素系のドラ
イエッチによりマスクであるUSG4と、可動部となる
べき活性層下部の中間絶縁層(犠牲層)2を除去する
(図5の(d))。この後可動部に負電位を加えてメッ
キを施せば、可動部全体にメッキされることとなる。こ
の時、可動部の支持基板1と相対する裏面にもメッキが
施される(図5の(e))。メッキ5は表面が粗いた
め、メッキ5を有する可動部は支持基板1に固着しにく
いものとなる(図5の(f))。
【0029】〔第4実施例〕本実施例は第1実施例の変
形であり、製造工程における可動部の支持基板へのステ
ィッキングを防止する処理を行う例である。図6の
(a)のように、活性層3のトレンチエッチの後、可動
部が完全に分離しない程度に中間絶縁層(犠牲層)2を
エッチングする(図6の(b))。こののちホトレジス
ト6を一面に塗布し(図6の(c))、可動部の1のエ
ッチホールの側面に形成されたホトレジスト6aのみ残
してその他のホトレジスト6をホトリソグラフィと溶媒
により全部除去する。可動部は1のエッチホールの側面
に形成されたホトレジスト6aと、可動部下層の中間絶
縁層(犠牲層)2のそれぞれを介して支持基板1と接合
した形となっている(図6の(d))。この後金メッキ
を施し(図6の(e))、残った可動部下層の中間絶縁
層(犠牲層)2をドライエッチングにより完全に除去す
る。メッキの施された可動部はホトレジスト6aを介し
て支持基板1と接合しており、可動部の活性層3mは支
持基板1と空隙を保ったままとすることができる(図6
の(f))。このように、製造工程における可動部の支
持基板へのスティッキングを防止することができる。
尚、ホトレジスト6aはO2アッシングにより除去する
(図6の(g))。
【0030】上記の実施例では半導体装置は特定されて
いないが、可動部を有する半導体装置であれば、加速度
センサ、角速度センサ、角加速度センサその他任意の物
理量センサに適用できる。また、梃子等の力学系伝達部
品に適用することも可能である。メッキは任意の金属そ
の他の物質を使用できる。例えば白金(Pt、密度21.37g/
cm3)、パラジウム(Pd、密度12.16g/cm3)、ルテニウム(R
u、密度12.06g/cm3)、銀(Ag、密度10.50g/cm3)、銅(C
u、密度8.93g/cm3)、ニッケル(Ni、密度8.85g/cm 3)、ク
ロム(Cr、密度7.20g/cm3)などを使用して良い。また、
図7に示すよう、エッチホールを有するマス部は格子状
(a)、梯子状(b)その他任意である。更に例えば格
子状であっても、図7の(c)に示すようにエッチホー
ル340とそれよりも小さいホール360を有し、メッ
キの際にはホール360は完全に塞がれるものであって
も良い。その他、各々の半導体装置において、可動部、
電極等の設計の際に、メッキにより増膜されることを念
頭に置くことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な第1の実施例に係る半導体装
置の製造方法の要部を示す工程図(断面図)。
【図2】第1の実施例の変形例を示す工程図(断面
図)。
【図3】本発明の具体的な第2の実施例に係る半導体装
置の製造方法の要部を示す工程図(断面図)。
【図4】第2の実施例の変形例を示す工程図(断面
図)。
【図5】本発明の具体的な第3の実施例に係る半導体装
置の製造方法の要部を示す工程図(断面図)。
【図6】本発明の具体的な第4の実施例に係る半導体装
置の製造方法の要部を示す工程図(断面図)。
【図7】マス部の格子状、梯子状の枠部の例を示す平面
図。
【図8】従来の振動型センサ(角速度センサ)を示す平
面図。
【図9】従来の振動型センサの製造工程の概略を示す断
面図。
【符号の説明】
1 シリコン(Si)から成る支持基板 2 酸化ケイ素(SiO2)から成る中間絶縁層(犠牲層) 3 シリコン(Si)から成る活性層 4 USGマスク 5 金(Au)メッキ層 6 ホトレジスト 6a スティッキング防止ホトレジスト M 可動部 S 固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01P 15/125 G01P 15/125 (72)発明者 水野 健太朗 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 2F105 BB02 BB15 CC04 CD03 CD05 CD13 4M112 AA02 BA07 CA26 CA36 DA04 EA02 EA06 EA11 EA18 FA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、エッチング可能な犠牲層と、半
    導体層との少なくとも3層から成る半導体積層基板から
    形成され、前記半導体層から成る可動部を有する半導体
    装置において、 前記可動部の表面の少なくとも一部にメッキが施された
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記可動部は、梯子状又は格子状の枠部
    を有するよう形成され、且つその梯子状又は格子状の枠
    部の各々の内側に、空孔を残したままメッキが施されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部の、前記基板と相対する裏面
    の少なくとも一部にメッキが施されたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体積層基板は、SOI(Silico
    n On Insulator)基板であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 基板と、エッチング可能な犠牲層と、半
    導体層との少なくとも3層から成る半導体積層基板か
    ら、前記半導体層から成る可動部を形成する半導体装置
    の製造方法において、 前記可動部の表面の少なくとも一部にメッキを施すこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記メッキは、前記犠牲層のエッチング
    の前に行われることを特徴とする請求項5に記載の半導
    体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記メッキの後、大きな空隙に相対する
    可動部のメッキをエッチバックにより除去し、その後、
    前記犠牲層のエッチングを行うことを特徴とする請求項
    5に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記メッキは、前記犠牲層のエッチング
    の後に行われることを特徴とする請求項5に記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記可動部を、梯子状又は格子状の枠部を
    有するよう形成し、且つその梯子状又は格子状の枠部の
    各々の内側に、空孔を残したままメッキを施すことを特
    徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体積層基板は、SOI(Sili
    con On Insulator)基板であることを特徴とする請求項
    5乃至請求項9のいずれか1項に記載の半導体装置の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100468853B1 (ko) * 2002-08-30 2005-01-29 삼성전자주식회사 절연 물질에 구현된 mems 콤브 액추에이터와 그제조방법
JP2006196654A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体装置及びその製造方法
US11837490B2 (en) 2019-09-18 2023-12-05 Ngl Insulators, Ltd. Electrostatic chuck heater

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